説明

ガンマ補正回路

【課題】所望の階調電圧を得たい場合に、キャパシタを使用することなく、オペアンプの
発振を抑制しつつ、消費電流を抑制して省電力化を図ることができるようにしたガンマ補
正回の提供。
【解決手段】電圧ホロワを構成する複数のオペアンプOP0〜OP7は、分圧回路12の
各分圧電圧または分圧回路13の各分圧電圧を、所望の階調電圧V0〜V63として出力
する。オペアンプOP0、OP7の出力能力を、オペアンプOP1〜OP6の出力能力に
対して相対的に大きくなるようにした。また、オペアンプOP0、OP7は、可変電流源
を含む位相補償回路を備え、その可変電流源は、電流値を可変できるとともに任意の値に
設定できるようになっている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガンマ補正回路に関し、例えば、表示装置のガンマ特性に応じた階調電圧を
発生するガンマ補正回路(γ補正回路)に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のガンマ補正回路としては、例えば図5に示すように、抵抗RA1〜RA7からな
る分圧回路2と、抵抗RB1〜RB7からなる分圧回路3と、切換スイッチSW0〜SW
7と、電圧ホロワを構成するオペアンプOP0〜OP7と、出力側の抵抗RC1〜RC5
と、を備えている。さらに、オペアンプOP0、OP7の発振をそれぞれ抑えるために、
比較的容量値が大きな平滑用キャパシタC1、C2が設けられている。
【0003】
ここで、抵抗RA1〜RA7および抵抗RB1〜RB7は、図6に示すように、中間タ
ップを有する抵抗器とセレクタからなり、セレクタにより中間タップの1つが選択できる
ようになっている。また、抵抗RA1〜RA7の全体の抵抗値と、抵抗RB1〜RB7の
全体の抵抗値とは等しい。
このようなガンマ補正回路では、切換スイッチSW0〜SW7の切換により、分圧回路
2、3を選択的に使用できる。
【0004】
オペアンプOP0から得られる階調電圧V0は、分圧回路2、3のいずれを使用しても
階調用電源1の電圧VDDとなる。また、オペアンプOP7から得られる階調電圧V63
は、同様に分圧回路2、3のいずれを使用してもVSSとなる。一方、オペアンプOP1
〜OP7の出力端子および抵抗RC1〜RC5の各中間タップから得られる階調電圧V1
〜V62は、抵抗RA1〜RA7からなる分圧回路2と抵抗RB1〜RB7からなる分圧
回路3とが選択された場合では異なる。
【0005】
ところで、図5のガンマ補正回路では、分圧回路2、3のいずれを使用しても、階調電
圧V0はVDDのままであり、階調電圧V63はVSSのままである。分圧回路2、3を
選択的に使用する場合には、階調電圧V1〜V62は変更させることができるが、階調電
圧V0、V63は固定されたままである。そこで、分圧回路2、3のいずれを使用しても
、階調電圧V1〜V62を変更できるのみならず、階調電圧V0、V63も変更できるこ
とが望まれる。
【0006】
ところで、従来の他のガンマ補正回路としては、例えば特許文献1に記載の発明が知ら
れている。
特許文献1に記載のガンマ補正回路は、入力側に設けた複数のガンマ補正抵抗と、出力
側に設けた複数のガンマ補正抵抗と、これらの間に設けた複数のオペアンプと、を備えて
いる。入力側の複数のガンマ補正抵抗は、入力電圧近傍のものは可変抵抗からなり、その
他のものは固定抵抗からなる。同様に、出力側の複数のガンマ補正抵抗は、入力電圧近傍
のものは可変抵抗からなり、その他のものは固定抵抗からなる。
【0007】
このような構成のガンマ補正回路では、ガンマ特性に応じて所望の階調電圧を得たい場
合には、入力側のガンマ補正抵抗と出力側のガンマ補正抵抗とを同時に変更することによ
り、オペアンプの入出力側の電位を等しくして、ガンマ補正抵抗とオペアンプとの間に過
電流が流れず、消費電流を抑制でき、安定した階調電圧を得ることができる。
【特許文献1】特開2005−10276号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
このように、特許文献1に記載のガンマ補正回路では、ガンマ特性に応じて所望の階調
電圧を得たい場合には、消費電流を抑制できる。しかし、その場合には、いちいち入力側
のガンマ補正抵抗と出力側のガンマ補正抵抗とを同時に変更する必要がある。
このような背景の下において、図5に示すガンマ補正回路を活かしつつ、例えば2種類
の階調電圧のように所望の階調電圧を得たい場合に、キャパシタを使用することなく、オ
ペアンプの発振を抑制しつつ、消費電流を抑制して省電力化を図ることができる新たなガ
ンマ補正回路の出現が望まれる。
そこで、本発明の目的は、上記の点に鑑み、所望の階調電圧を得たい場合に、キャパシ
タを使用することなく、オペアンプの発振を抑制しつつ、消費電流を抑制して省電力化を
図ることができるようにしたガンマ補正回路を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決し本発明の目的を達成するために、各発明は、以下のような構成から
なる。
第1の発明は、入力電圧を分圧して複数の分圧電圧を生成し、この生成された複数の分
圧電圧に基づいて複数の階調電圧を出力するガンマ補正回路であって、電圧ホロワからな
り、前記複数の分圧電圧のうちの所定の分圧電圧に基づいて前記複数の階調電圧のうちの
前記最上位電圧および最下位電圧をそれぞれ生成する第1オペアンプと、電圧ホロワから
なり、前記複数の分圧電圧のうちの所定の分圧電圧に基づいて前記複数の階調電圧のうち
前記最上位電圧と最下位電圧以外の中間電圧を生成する第2オペアンプと、を備え、前記
第1オペアンプの出力能力を、前記第2オペアンプの出力能力に対して相対的に大きくな
るようにし、かつ、前記第1オペアンプは、可変電流源を含む位相補償回路を備え、前記
可変電流源は、電流値を可変できるとともに任意の値に設定できるようになっている。
【0010】
第2の発明は、第1の発明において、前記第2オペアンプは、前記中間電圧のうちの最
大電圧および最小電圧を生成する第3オペアンプと、前記中間電圧のうちの最大電圧およ
び最小電圧以外の電圧を生成する第4オペアンプと、からなり、前記第3オペアンプの出
力能力を、前記第4オペアンプの出力能力に対して相対的に大きくなるようにした。
【0011】
第3の発明は、第1または第2の発明において、前記可変電流源は、所定の電流をそれ
ぞれ生成し、電流源として機能する複数の第1トランジスタと、前記複数の第1トランジ
スタにそれぞれ直列に接続され、スイッチとして機能する複数の第2トランジスタと、を
備え、前記複数の第1トランジスタのゲートには所定のバイアス電圧がそれぞれ印加され
、前記複数の第2トランジスタのゲートにはオンオフ信号がそれぞれ印加されるようにな
っている。
このような構成からなる本発明によれば、所望の階調電圧を得たい場合に、キャパシタ
を使用することなく、オペアンプの発振を抑制しつつ、消費電流を抑制して省電力化を図
ることができる
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
本発明のガンマ補正回路の実施形態は、図1に示すように、入力側の分圧回路12、1
3と、複数の切換スイッチSW0〜SW7と、電圧ホロワを構成する複数のオペアンプO
P0〜OP7と、出力側の複数の抵抗RC1〜RC5と、を備えている。
ここで、抵抗RA0〜RA8および抵抗RB0〜RB8は、図6に示すように、中間タ
ップを有する抵抗器とセレクタからなり、セレクタにより中間タップの1つが選択できる
ようになっている。また、抵抗RA0〜RA8の全体の抵抗値と、抵抗RB0〜RB8の
全体の抵抗値とは等しい。
【0013】
分圧回路12は、分圧抵抗RA0〜RA8を直列に接続した直列回路からなる。分圧回
路13は、分圧抵抗RB0〜RB8を直列に接続した直列回路からなる。その分圧回路1
2、13、その一端側に入力電圧として階調用電源1の電圧VDDが供給され、その他端
側に入力電圧として電圧VSSが印加されるようになっている。
切換スイッチSW0〜SW7は、分圧回路12と分圧回路13の分圧電圧を選択し、こ
の選択した分圧電圧をオペアンプOP0〜OP7に供給するスイッチであり、例えば図示
のように、通常は分圧回路13の分圧電圧を選択して出力するようになっている。
【0014】
電圧ホロワを構成する複数のオペアンプOP0〜OP7は、切換スイッチSW0〜SW
7が分圧回路12の各分圧電圧を選択するときには、その各分圧電圧を第1の階調電圧V
0〜V63として出力する。一方、切換スイッチSW0〜SW7が分圧回路13の各分圧
電圧を選択するときには、その各分圧電圧を第1とは異なる第2の階調電圧V0〜V63
として出力する。
【0015】
複数の抵抗RC1〜RC5は、オペアンプOP1〜OP6の出力端子間に接続されてい
る。また、その抵抗RC1〜RC5は、中間タップを設けることで、階調電圧V1〜V6
2の間の電圧をさらに細かく取り出すことができるようになっている。
ここで、オペアンプOP0の出力端子とオペアンプOP1の出力端子との間、およびオ
ペアンプOP63の出力端子とオペアンプOP62の出力端子との間に、それぞれ抵抗が
接続されていないのは、オペアンプOP0、OP63だけを駆動する駆動モードがあり、
抵抗を設けると電流が流れてしまうので、これを防止するためである。
【0016】
ところで、この実施形態では、分圧回路12に抵抗RA0、RA8を設けるようにし、
分圧回路13に抵抗RB0、RB8を設けるようにしたので、抵抗RA0、RA8などの
中間タップを選択することにより、分圧回路12と分圧回路13とでは、異なる階調電圧
V0、V63を設定できる。このため、オペアンプOP0、OP7の出力端子に図5に示
すようにキャパシタC1、C2を接続しておくと、分圧回路12、13の切換時に、その
異なる階調電圧V0、V63のために、オペアンプOP0、OP7の入力電圧が変動する
。その結果、オペアンプOP0、OP7の出力電圧が変動し、この変動によってキャパシ
タC1、C2に電流が流れ、無駄な電力消費となる。
【0017】
そこで、この実施形態では、オペアンプOP0、OP7の出力端子に図5に示すように
キャパシタC1、C2を使用せずに、無駄な電力消費の低減化を図るために、オペアンプ
OP0〜OP7の出力能力を異なるようにしたので、この点について説明する。
ここで、オペアンプOP0〜OP7の出力能力とは、自己の出力電圧として、分圧回路
12、13に使用される電源電圧(入力電圧)VDD、VSSの電圧(電圧値)のうち、
どの程度の電圧まで出力できるかを示す指標である。
【0018】
この実施形態では、階調電圧V0〜V63のうち、最上位電圧V0および最下位電圧V
63を出力するオペアンプOP0、OP7は、分圧回路12、13に使用される電源電圧
VDD、VSSの近傍の出力電圧が得られるように、出力能力が一番大きくなるようにし
た。そして、それ以外の中間電圧V1〜V62が出力されるオペアンプOP1〜OP6は
、その出力能力よりも相対的に小さくなるようにした。
また、オペアンプOP1〜OP6は、中間電圧V1〜V62のうちの最大電圧V1およ
び最小電圧V62を生成するオペアンプOP1、OP6の出力能力が一番大きくなるよう
にし、それ以外のオペアンプOP2〜OP5はその出力能力よりも相対的に小さくなるよ
うにした。
【0019】
次に、その出力能力別に分けたオペアンプOP0〜OP7の具体的な構成について、図
2〜図4を参照して説明する。
まず、図1に示すオペアンプOP0、OP7は、それぞれ図2に示すように構成される

このオペアンプは、図2に示すように、第1入力部31と、第2入力部32と、第1中
間部41と、第2中間部42と、出力部51と、第1位相補償回路61と、第2位相補償
回路62とを備え、これらは電圧ホロワを構成している。
【0020】
第1入力部31は、差動入力対を構成するP型のMOSトランジスタQ1、Q2と、電
流源として機能するP型のMOSトランジスタQ3と、負荷として機能するN型のMOS
トランジスタQ4、Q5とを備え、これらで差動増幅回路を構成している。また、第1入
力部31は、N型のMOSトランジスタQ6、Q7を含んでいる。
第2入力部32は、差動入力対を構成するN型のMOSトランジスタQ11、Q12と
、電流源として機能するN型のMOSトランジスタQ13と、負荷として機能するP型の
MOSトランジスタQ14、Q15とを備え、これらで差動増幅回路を構成している。ま
た、第2入力部32は、P型のMOSトランジスタQ16、Q17を含んでいる。
【0021】
第1中間部41は、差動入力対を構成するN型のMOSトランジスタQ21、Q22と
、電流源として機能するN型のMOSトランジスタQ23、カレントミラーを構成するP
型のMOSトランジスタQ24、Q25とを備え、これらで差動増幅回路を構成している

第2中間部42は、差動入力対を構成するP型のMOSトランジスタQ31、Q32と
、電流源として機能するP型のMOSトランジスタQ33、カレントミラーを構成するN
型のMOSトランジスタQ34、Q35とを備え、これらで差動増幅回路を構成している

【0022】
出力部51は、P型のMOSトランジスタQ41と、N型のMOSトランジスタQ42
とから構成され、その共通接続部から出力電圧Voutを取り出すようになっている。
第1位相補償回路61は、このオペアンプが電圧ホロワを構成して帰還回路を含むので
、帰還回路による発振を防ぐために位相補償を行う回路であり、図2に示すように、キャ
パシタC3、MOSトランジスタQ27、抵抗R1、および可変電流源611から構成さ
れる。
可変電流源611は、生成電流を可変できるとともに、その電流値を外部などから任意
に設定できるようになっている。従って、可変電流源611は、第1位相補償回路61の
能力を調整でき、その能力を必要に応じて任意の値に設定できるようになっている。
【0023】
このため、可変電流源611は、図示しないが、具体的には、所定の電流をそれぞれ生
成し、電流源として機能する複数の第1トランジスタと、その複数の第1トランジスタに
それぞれ直列に接続され、スイッチとして機能する複数の第2トランジスタとから構成さ
れる。そして、複数の第1トランジスタのゲートには所定のバイアス電圧がそれぞれ印加
され、複数の第2トランジスタのゲートにはオンオフ制御信号がそれぞれ印加され、複数
の第2トランジスタをオンする個数によって電流値を任意に設定するようになっている。
第2位相補償回路62は、同様に、キャパシタC4、MOSトランジスタQ37、抵抗
R2、および可変電流源621から構成される。可変電流源621も可変電流源611と
同様に構成される。
【0024】
次に、図1に示すオペアンプOP1、OP6は、それぞれ図3に示すように構成される

このオペアンプは、図3に示すように、第1入力部31と、第2入力部32と、第1中
間部41と、第2中間部42と、出力部51と、第1位相補償回路61aと、第2位相補
償回路62aとを備え、これらは電圧ホロワを構成している。
このオペアンプは、図2の回路の構成と基本的に同様であり、図2の第1位相補償回路
61および第2位相補償回路62を、第1位相補償回路61aおよび第2位相補償回路6
2aに置き換えた点が異なる。
【0025】
第1位相補償回路61aは、図3に示すように、キャパシタC3、MOSトランジスタ
Q27、抵抗R1、および電流値が予め固定されている固定電流源611aから構成され
る。第2位相補償回路62aも同様に、キャパシタC4、MOSトランジスタQ37、抵
抗R2、および電流値が予め固定されている固定電流源621aから構成される。
次に、図1に示すオペアンプOP2〜OP5は、それぞれ図4に示すように構成される

【0026】
このオペアンプは、図4に示すように、第1入力部71と、第2入力部72と、出力部
81とを備え、これらは電圧ホロワを構成している。
第1入力部71は、差動入力対を構成するN型のMOSトランジスタQ51、Q52と
、電流源として機能するN型のMOSトランジスタQ53と、カレントミラーを構成する
P型のMOSトランジスタQ54、Q55とを備え、これらで差動増幅回路を構成してい
る。
【0027】
第2入力部72は、差動入力対を構成するP型のMOSトランジスタQ61、Q62と
、電流源として機能するP型のMOSトランジスタQ63と、カレントミラーを構成する
N型のMOSトランジスタQ64、Q65とを備え、これらで差動増幅回路を構成してい
る。
出力部81は、P型のMOSトランジスタQ71と、N型のMOSトランジスタQ72
とから構成され、その共通接続部から出力電圧Voutを取り出すようになっている。
【0028】
以上のように、この実施形態では、分圧回路12に抵抗RA0、RA8を設けるように
し、分圧回路13に抵抗RB0、RB8を設けるようにしたので、階調電圧V1〜V62
のみならず、階調電圧V0、V63を変更できる。このため、分圧回路12、13を切り
換えて使用する場合には、階調電圧として最上位電圧(最大値)V0と最下位電圧(最小
値)V63が異なる2種類のものを生成できる。
【0029】
また、この実施形態では、オペアンプOP0〜OP7の出力能力を、オペアンプOP1
〜OP6の出力能力に対して相対的に大きくなるようにし、かつ、オペアンプOP0、O
P7は、可変電流源611、621を含む位相補償回路61、62を含むようにした。こ
のため、図5に示すようなキャパシタC1、C2を使用せずに、オペアンプOP0、OP
7の発振を防止できる。
従って、この実施形態によれば、2種類の階調電圧を得たい場合に、キャパシタを使用
することなく、オペアンプの発振を抑制しつつ、消費電流を抑制して省電力化を図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の実施形態の構成を示す回路図である。
【図2】図1に示すオペアンプOP0、OP7の具体的な構成例を示す回路図である。
【図3】図1に示すオペアンプOP1、OP6の具体的な構成例を示す回路図である。
【図4】図1に示すオペアンプOP2〜OP5の具体的な構成例を示す回路図である。
【図5】従来回路の回路図である。
【図6】分圧回路に使用される抵抗の構成を示す図である。
【符号の説明】
【0031】
OP0〜OP7・・・オペアンプ、SW0〜SW7・・・切換スイッチ、12、13・
・・分圧回路、61・・・第1位相補償回路、62・・・第2位相補償回路、611、6
12・・・可変電流源

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力電圧を分圧して複数の分圧電圧を生成し、この生成された複数の分圧電圧に基づい
て複数の階調電圧を出力するガンマ補正回路であって、
電圧ホロワからなり、前記複数の分圧電圧のうちの所定の分圧電圧に基づいて前記複数
の階調電圧のうちの前記最上位電圧および最下位電圧をそれぞれ生成する第1オペアンプ
と、
電圧ホロワからなり、前記複数の分圧電圧のうちの所定の分圧電圧に基づいて前記複数
の階調電圧のうち前記最上位電圧と最下位電圧以外の中間電圧を生成する第2オペアンプ
と、を備え、
前記第1オペアンプの出力能力を、前記第2オペアンプの出力能力に対して相対的に大
きくなるようにし、
かつ、前記第1オペアンプは、可変電流源を含む位相補償回路を備え、前記可変電流源
は、電流値を可変できるとともに任意の値に設定できるようになっていることを特徴とす
る請求項1に記載のガンマ補正回路。
【請求項2】
前記第2オペアンプは、
前記中間電圧のうちの最大電圧および最小電圧を生成する第3オペアンプと、
前記中間電圧のうちの最大電圧および最小電圧以外の電圧を生成する第4オペアンプと
、からなり、
前記第3オペアンプの出力能力を、前記第4オペアンプの出力能力に対して相対的に大
きくなるようにしたことを特徴とする請求項1に記載のガンマ補正回路。
【請求項3】
前記可変電流源は、
所定の電流をそれぞれ生成し、電流源として機能する複数の第1トランジスタと、
前記複数の第1トランジスタにそれぞれ直列に接続され、スイッチとして機能する複数
の第2トランジスタと、を備え、
前記複数の第1トランジスタのゲートには所定のバイアス電圧がそれぞれ印加され、前
記複数の第2トランジスタのゲートにはオンオフ信号がそれぞれ印加されるようになって
いることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のガンマ補正回路。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−268464(P2008−268464A)
【公開日】平成20年11月6日(2008.11.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−110122(P2007−110122)
【出願日】平成19年4月19日(2007.4.19)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】