説明

キオスク端末、プログラムおよび配送受付処理システム

【課題】 宅配物に貼付して用いる宅配伝票への印刷サービスなど、宅配物の配送受付処理を効率良く実行し得るキオスク端末、プログラムおよび配送受付処理システムを提供することを目的とする。
【解決手段】 宅配物の配送受付処理を行うキオスク端末において、タッチパネル入力(S2)、メモリカード入力(S3)またはQRコード入力(S4)等により、宅配伝票への記入事項である宅配情報を取得し(S6)、取得した当該宅配情報を、宅配伝票用紙に印刷する(S13)ものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、宅配物に貼付して用いる宅配伝票への印刷サービスを行うキオスク端末、プログラムおよび配送受付処理システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、宅配物の配送を依頼する場合、利用者は、コンビニエンス・ストアや宅配会社の営業所に宅配物を直接持ち込んだり、電話やインターネットで自宅への集荷を依頼したりしている(例えば、特許文献1参照)。この際、いずれの場合においても、宅配物に貼付する宅配伝票の記載が必要となる。
【特許文献1】特開平10−245094号公報(第2−3頁、第2図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、前者のように、宅配物を持ち込んで配送依頼を行う場合、利用者は、宅配物を持ち込んだ先で宅配伝票用紙を受け取り、利用者の住所・氏名・電話番号、並びに配送先の住所・氏名・電話番号、その他、配送指定時間、品名等の必要事項を記入しなければならない。しかも配送先が複数の場合は、その配送先の数だけ宅配伝票用紙への記入が必要となる。このため、宅配伝票用紙の記入に時間がかかり、本人の手間ばかりでなく他の顧客にも迷惑を掛けてしまうといった問題があった。特に、コンビニエンス・ストア等では、商品の会計処理を行うレジ廻りのカウンターで配送受付を行うことが多いため、配送依頼を行う顧客が重なると、宅配伝票用紙への記入のためにカウンターを占有されてしまい、他の顧客の会計処理を行うことができないなど、作業効率の悪化を招いていた。
【0004】
本発明は、上記の問題点に鑑み、宅配物の配送受付処理を効率良く実行し得るキオスク端末、プログラムおよび配送受付処理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明のキオスク端末は、宅配物の配送受付処理を行うキオスク端末であって、宅配物に貼付して用いる宅配伝票への記入事項である宅配情報を取得する宅配情報取得手段と、取得した宅配情報を、宅配伝票用紙に印刷する印刷手段と、を備えていることを特徴とする。
【0006】
この構成によれば、配送依頼者が、宅配伝票への記入事項である宅配情報をキオスク端末に提供(入力)することで、キオスク端末が宅配伝票用紙への印刷を行うため、配送依頼者は自ら手書きで宅配情報を記入する手間を省くことができる。また、無人情報端末であるキオスク端末を用いるため、配送依頼者は人を介することなく気軽に配送依頼を行うことができる。一方、配送受付を行う側にとっても、宅配伝票用紙への記入を促すなど配送受付のための人手を必要としないため、人件費を削減することができる。さらに、宅配窓口で宅配受付を行う必要がないため、他の顧客を待たせることなく、効率良く配送受付処理を行うことができる。なお、宅配情報とは、配送先および配送元の住所、電話番号、氏名の他、宅配物のサイズ、宅配物の品名(内容)、配送形態(冷蔵配送など)、配送指定日時等の情報を含むものである。
【0007】
この場合、宅配情報を入力するための情報入力手段をさらに備え、宅配情報取得手段は、情報入力手段を用いて入力された宅配情報を取得可能であることが好ましい。
【0008】
この構成によれば、配送依頼者は、キオスク端末に備えられた情報入力手段を用いて宅配情報を提供することができるため、特別に何も用意することなく配送依頼を行うことができる。なお、情報入力手段とは、タッチパネルやキーボードを指すものである。また、キオスク端末が音声をテキストデータに変換する機能を有している場合は、音声入力装置を情報入力手段として用いても良い。
【0009】
これらの場合、宅配情報を記憶した記憶媒体の情報を読み取る情報読み取り手段をさらに備え、宅配情報取得手段は、情報読み取り手段によって読み取った宅配情報を取得可能であることが好ましい。
【0010】
この構成によれば、配送依頼者は、キオスク端末に記憶媒体を読み取らせることで宅配情報を提供することができるため、容易且つ迅速に配送依頼を行うことができる。なお、記憶媒体は、携行可能な小型のものが好ましい。すなわち、CD−ROM、フラッシュROM、メモリカード(コンパクトフラッシュ(登録商標)、スマートメディア、メモリースティック等)、コンパクトディスク、光磁気ディスク、デジタルバーサタイルディスクおよびフレキシブルディスク等を用いることが好ましい。
【0011】
これらの場合、宅配情報をコード化した情報シンボル画像を読み取る情報シンボル画像読み取り手段と、情報シンボル画像読み取り手段によって読み取った情報シンボル画像をデコードするデコード手段と、をさらに備え、宅配情報取得手段は、デコード手段によって得られたテキストデータである宅配情報を取得可能であることが好ましい。
【0012】
この構成によれば、配送依頼者は、例えば印刷出力した情報シンボル画像をキオスク端末に読み取らせることで宅配情報を提供することができるため、紙切れを1枚持参するだけで、容易に配送依頼を行うことができる。なお、この場合配送依頼者は、パーソナルコンピュータ等を用いて宅配情報をシンボル画像に変換(エンコード)し、これをプリンタで印刷出力することで情報シンボル画像を得ることが可能である。また、アドレス帳機能、並びにそのアドレス情報をシンボル画像に変換する機能を有する携帯電話を用いて、シンボル画像を得ることも可能である。つまり、携帯電話の画面上に表示されたシンボル画像をキオスク端末に読み取らせることにより、配送依頼を行うことができる。この場合、携帯電話は常時携行するものであるため、配送依頼者は配送依頼するための特別な装置を持ち歩く必要がなく、利便性が高い。
【0013】
なお、携帯電話以外に、PHS(Personal Handy-phone System)や、PDA(Personal Digital Assistant)など、携帯可能な情報端末を用いて、シンボル画像を得ることも可能である。また、「シンボル画像」とは、任意のシンボルコード体系(シンボロジー)に合わせて、情報をコード化(エンコード)した画像を指すものであり、バーコードや2次元コード(QRコード、Maxiコード、Veriコード、データマトリクス、PDF417等)などがその一例として挙げられる。
【0014】
この場合、情報入力手段、情報読み取り手段または情報シンボル画像読み取り手段のうち、いずれの手段を用いて宅配情報を取得するかを選択する取得形態選択手段をさらに備え、宅配情報取得手段は、取得形態選択手段によって選択された手段を介して宅配情報を取得することが好ましい。
【0015】
この構成によれば、宅配情報の提供の仕方を、配送依頼者の好みやニーズに応じて選択することができる。なお、取得形態選択手段は、タッチパネル、キーボード、スイッチ等により構成可能である。
【0016】
これらの場合、取得した宅配情報に基づき、宅配物の宅配料金を算出する宅配料金算出手段と、算出した宅配料金の決済処理を行う決済処理手段と、をさらに備えていることが好ましい。
【0017】
この構成によれば、キオスク端末により宅配料金の決済処理まで行い得るため、配送受付処理をより効率良く行うことができる。また、配送依頼者にとっても、宅配料金を支払うためにわざわざレジまで赴く必要がないため、便利である。なお、宅配料金の決済処理方法は、キオスク端末に直接現金を投入する他、クレジットカードの挿入や携帯電話による支払いなど、種々の支払い方法を適用可能である。
【0018】
この場合、宅配物のサイズを計測するサイズ計測手段をさらに備え、宅配料金算出手段は、宅配情報の他、計測した宅配物のサイズに基づいて、宅配料金を算出することが好ましい。
【0019】
この構成によれば、宅配物のサイズも計測可能であるため、配送受付を行う担当者がサイズ計測を行う必要が無く、配送受付の手間をより省くことができる。また、サイズに応じて宅配料金を算出できるため、配送ドライバーの労力を考慮した適切な料金設定とすることができる。なお、宅配物のサイズとは、宅配物の重量や梱包箱の大きさ(各辺の長さの合計、または最大辺の長さ)を指すものである。
【0020】
これらの場合、宅配伝票用紙を収容する用紙収容部をさらに備え、印刷手段は、用紙収容部から繰り出された宅配伝票用紙に印刷を行うことが好ましい。
【0021】
この構成によれば、宅配伝票の印刷媒体となる宅配伝票用紙がキオスク端末内に収容されているため、配送依頼者が外部から宅配伝票用紙を挿入(手差し)して印刷させるなどの手間を省くことができる。また、宅配伝票用紙を保管する保管場所を必要としない。
【0022】
これらの場合、宅配伝票用紙は、サーマルラベル紙であり、宅配物に貼付して用いる配送指示ラベルを印刷するための画像データを記憶する画像データ記憶手段をさらに備え、印刷手段は、サーマルラベル紙に、宅配伝票用として宅配情報を印刷すると共に当該宅配情報に基づき印刷データ記憶手段から画像データを読み出して配送指示ラベルの印刷を行うことが好ましい。
【0023】
この構成によれば、宅配伝票以外に、宅配情報に応じた配送指示ラベルの印刷も行うため、別途配送指示ラベルを用意する必要がない。なお、配送指示ラベルとは、宅配物の中身が「割れもの」や「生もの」であること、またその宅配物が「冷蔵配送」や「冷凍配送」の指定を受けていることを示すべく貼付されるウォーニングラベル(注意喚起ラベル)や、配送日時が指定されている旨を示すべく貼付される日時指定ラベル等を指すものである。
【0024】
本発明のプログラムは、上記のいずれか1項に記載のキオスク端末の各手段としてコンピュータを機能させることを特徴とする。
【0025】
この構成によれば、宅配物の配送受付処理を効率良く実行し得るキオスク端末を実現するためのプログラムを提供することができる。
【0026】
本発明の配送受付処理システムは、上記のいずれか1項に記載のキオスク端末と、当該キオスク端末とネットワークを介して接続された宅配サーバと、を有する配送受付処理システムであって、キオスク端末は、取得した宅配情報を宅配サーバに送信することを特徴とする。
【0027】
この構成によれば、キオスク端末は、取得した宅配情報を宅配サーバに送信するため、宅配サーバ側では、宅配依頼状況をリアルタイムで把握することができる。したがって、宅配サーバを、宅配物の集荷を担当する配送業者が運営・管理することで、効率良く宅配物の集荷を行うことができると共に、受信した宅配情報を配送管理に利用することができる。
【0028】
本発明の他の配送受付処理システムは、宅配物の配送受付処理を行うキオスク端末と、当該宅配物の宅配料金の決済処理を行うPOS端末と、当該キオスク端末および当該POS端末とネットワークを介して接続されたPOSサーバと、を有する配送受付処理システムであって、キオスク端末は、宅配物に貼付して用いる宅配伝票への記入事項である宅配情報を取得する宅配情報取得手段と、宅配物の配送受付処理番号をコード化した処理番号シンボル画像、並びに宅配情報を宅配伝票用紙に印刷する印刷手段と、配送受付処理番号と宅配情報とを関連づけた配送受付情報をPOSサーバに送信する配送受付情報送信手段と、を備え、POS端末は、処理番号シンボル画像を読み取る処理番号シンボル画像読み取り手段と、読み取った処理番号シンボル画像をデコードするデコード手段と、デコード手段によって得られたテキストデータである配送受付処理番号に基づき、POSサーバを参照して宅配情報を取得する宅配情報取得手段と、宅配情報に基づき、宅配物の宅配料金を算出する宅配料金算出手段と、算出した宅配料金に基づき、決済処理を行う決済処理手段と、を備えていることを特徴とする。
【0029】
この構成によれば、キオスク端末により宅配伝票用紙に宅配情報を印刷することができるため、配送依頼者は宅配伝票用紙への手書き入力の手間を省くことができる。また、宅配伝票用紙には、宅配情報と共に処理番号シンボル画像が印刷され、当該処理番号シンボル画像をPOS端末に読み取らせることで決済処理が可能であるため、配送依頼者は一連の配送依頼手続きをスムーズに行うことができる。また、キオスク端末において、宅配料金の算出や決済処理を行う必要がないため、制御構成を簡素化することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
以下、本発明の一実施形態に係るキオスク端末、プログラムおよび配送受付処理システムについて、添付図面を参照しながら詳細に説明する。本発明は、キオスク端末を用いて配送受付を行う(宅配伝票を作成する)ことにより、配送依頼者が自ら手書きで宅配伝票用紙に記入する手間を省くことができると共に、配送受付を行う側にとっても、人手を必要とせず、宅配窓口で他の顧客を待たせることがないため、効率良く配送受付処理を行うことができるといった利点を有するものである。そこで、以下、キオスク端末をコンビニエンス・ストア等の店舗に設置した場合を例に挙げて説明する。
【0031】
図1に示すように、本発明の配送受付処理システム10は、複数の店舗12に設置された複数台のキオスク端末20(無人情報端末)と、当該複数のキオスク端末20とインターネット等のネットワーク35を介して接続された宅配サーバ40と、によって構成されている。
【0032】
宅配サーバ40は、キオスク端末20が設置された各店舗12と提携した(宅配便取引契約を結ぶ)配送業者14によって運営・管理されており、キオスク端末20に入力された宅配情報(宅配伝票L1,L2への記入事項に相当する情報,図8参照)を取得し、これを配送管理用データとして用いる。
【0033】
すなわち、配送業者14は、宅配情報を取得することで、各店舗12の宅配依頼状況をリアルタイムに把握し、これに基づいて効率良く宅配物Bの集荷を行うことができるようになっている。また、取得した宅配情報を配送管理用データとして用いることで、配送センターや営業店等において、宅配伝票に基づくコンピュータ入力の手間を省くことができる。しかも、人手によるコンピュータ入力を必要としないため、宅配情報の誤入力もなくなり、効率的且つ正確な配送管理を実現可能となっている。
【0034】
一方、キオスク端末20は、宅配情報を含む各種情報を入力するタッチパネル21(情報入力手段)と、メモリカード(コンパクトフラッシュ(登録商標)、スマートメディア、メモリースティック等)を挿入するメディアスロット22(情報読み取り手段)と、携帯電話31の画面等に表示されたシンボル画像(QRコード)30を読み取る画像読み取り口23(情報シンボル画像読み取り手段)と、タッチパネル21による入力に基づいて入力内容や操作方法を表示するディスプレイ24(図4等参照)と、宅配物Bの重量を測定するスケール25(サイズ計測手段)と、印刷済みの宅配伝票用紙50(宅配ラベルL)(図9参照)を排出するラベル排出口26と、決済処理のためのクレジットカードを挿入するクレジットカード挿入口27と、同じく決済処理のための現金を投入する現金投入口28と、決済処理の内容を印刷したレシートを排出するレシート発行口29と、を備えている。
【0035】
ここで、上記のような装置構成を有するキオスク端末20の制御構成について、図2を参照して説明する。キオスク端末20は、タッチパネル21、メディアスロット22および画像読み取り口23を主要部とする情報取得部110と、スケール25を主要部とするサイズ計測部120と、宅配伝票用紙50が収容された用紙収容部131、サーマルヘッド方式の印刷ヘッド132、宅配伝票用紙50を搬送する用紙送りモータ133を主要部とするラベル印刷部130と、ディスプレイ24を主要部とする表示部140と、ハードディスク151を主要部とする記憶部150と、インターフェース161を主要部として宅配サーバ40との情報通信を行う情報通信部160と、これら各部と接続され、キオスク端末20全体を制御する制御部200と、を備えている。
【0036】
情報取得部110では、上記のタッチパネル21、メディアスロット22、若しくは画像読み取り口23のうち、いずれかを介して宅配情報を取得する。どの取得形態を用いるかは、配送依頼者(以下、「顧客」と称する)の選択に依る。また、サイズ計測部120では、スケール25を用いて宅配物Bの重量(梱包箱の重量込み)を測定する。測定された重量は、ディスプレイ24上に表示される(図5(c)参照)。
【0037】
ラベル印刷部130では、用紙収容部131に巻回された状態で収容された宅配伝票用紙50を、用紙送りモータ133により繰り出し、当該用紙送りに同期して印刷ヘッド132を駆動することにより宅配ラベルLに印刷を行う。宅配ラベルLは、図9に示すように、配送先および配送元の住所等を印刷した宅配伝票L1,L2と、配送ドライバー(配送担当者)に対する配送時の取り扱い指示を印刷した配送指示ラベルL3,L4とから成り、1回の印刷処理により両ラベルが続けて印刷されるようになっている。なお、印刷ヘッド132は、サーマルヘッド方式以外にも、インクジェット方式やワイヤドット方式等を用いても良い。
【0038】
一方、制御部200は、CPU210、ROM220、RAM230および入出力制御装置(以下、「IOC:Input Output Controller」と称する)240を備え、互いに内部バス250により接続されている。ROM220は、宅配ラベルLの印刷処理や、宅配料金の決済処理等をCPU210で制御するための各種制御プログラムを記憶する制御プログラムブロック221と、宅配伝票L1,L2の印刷書式(伝票フォーマット)や文字フォントデータ、配送指示ラベルL3,L4の画像データの他、宅配情報や宅配物Bの重量に基づいて宅配料金を算出するための料金テーブルなど各種制御データ等を記憶する制御データブロック222とを有している。なお、文字フォントデータは、ROM220内ではなく、CG−ROMを別個に備えても良い。
【0039】
RAM230は、フラグ等として使用される各種ワークエリアブロック231の他、顧客により選択された宅配情報の情報取得形態を記憶する情報取得形態ブロック232と、選択された情報取得形態を介して取得した宅配情報を記憶する宅配情報ブロック232と、取得した宅配情報を、制御データブロック222に記憶している印刷書式にしたがって展開した宅配伝票印刷データを記憶する宅配伝票印刷データブロック234と、取得した宅配情報に基づき、制御データブロック222内から必要な画像データを読み出して展開した配送指示ラベル印刷データを記憶する配送指示ラベル印刷データブロック235と、スケール25により測定された重量を記憶する宅配物サイズブロック236と、取得した宅配情報、並びに測定した宅配物Bの重量に基づき、制御データブロック222に記憶している料金テーブルを参照して算出した宅配料金を記憶する宅配料金ブロック237と、を有し、制御処理のための作業領域として使用される。また、RAM230は電源が切断されても記憶したデータを保持しておくように常にバックアップされている。
【0040】
IOC240には、CPU210の機能を補うと共に各種周辺回路とのインターフェース信号を取り扱うための論理回路が、ゲートアレイやカスタムLSIなどにより構成されて組み込まれている。これにより、IOC240は、情報取得部110やサイズ計測部120からの入力データや制御データをそのまま或いは加工して内部バス250に取り込むと共に、CPU210と連動して、CPU210から内部バス250に出力されたデータや制御信号を、そのまま或いは加工してラベル印刷部130、表示部140、記憶部150および情報通信部160に出力する。
【0041】
そして、CPU210は、上記の構成により、ROM220内の制御プログラムに従って、IOC240を介してキオスク端末20内の各部から各種信号・データを入力する。また、入力した各種信号・データに基づいてRAM230内の各種データを処理し、IOC240を介して各部に各種信号・データを出力することにより、宅配ラベルLへの印刷処理等の制御を行う。
【0042】
例えば、CPU210は、情報取得部110より宅配情報を取得すると、これに基づいて宅配伝票印刷データや配送指示ラベル印刷データを生成し、宅配伝票印刷データブロック234および配送指示ラベル印刷データブロック235にこれらを一時的に格納する。また、サイズ計測部120の計測結果を宅配物サイズブロック236に格納し、当該計測結果と取得した宅配情報とに基づいて、宅配料金を算出する。算出した宅配料金は、宅配料金ブロック237に格納し、表示部140によりディスプレイ24上に表示する。さらに、取得した宅配情報、算出した宅配料金、生成した宅配伝票印刷データ等を、必要に応じて、情報通信部160によりインターフェース161を介して宅配サーバ40に送信すると共に、記憶部150のハードディスク151内に保存する。
【0043】
次に、図3のフローチャートを参照し、キオスク端末20(CPU210)における一連の配送受付処理について説明する。キオスク端末20は、ディスプレイ24上に初期画面(図4(a)参照)を表示した状態で、顧客によって「配送依頼」サービスが選択されることにより、配送受付処理を開始する。処理を開始すると、まず宅配情報取得形態が選択される(S1,図4(b)参照)。ここで、「タッチパネル入力」が選択されると、続いてタッチパネルにより宅配情報が入力される(S2)。宅配情報としては、配送先および配送元の住所、電話番号、氏名などのアドレス情報の他、宅配物Bのサイズ、宅配物Bの品名(内容)、配送形態(冷蔵配送など)、配送指定日時等の情報などの宅配物情報が入力される。すなわち、宅配伝票L1,L2への記載事項(図8参照)を含む宅配依頼内容が、宅配情報として入力されることとなる。
【0044】
また、S1で「メモリカード入力」が選択されると、続いてメモリカードの読み取りを行う(S3)。この場合、顧客は、事前に自身のパーソナルコンピュータ等を用いて、メモリカード内に上記の宅配情報を格納しておく必要がある。宅配情報のメモリカードへの格納は、所定のアプリケーションをWeb等からダウンロードし、そのアプリケーションによって提供される入力書式にしたがって、各項目を入力していくことで、所定の識別データを含んだ宅配情報を生成することができるようになっている。例えば、配送先の住所は、”ad1”、配送元の電話番号は”TEL2”などの識別子がそれぞれのテキストデータに付与され、キオスク端末20(CPU210)では、これらの識別子によって、データを判別可能である。
【0045】
また、S1で「QRコード入力」が選択されると、続いてQRコード30の読み取りを行う(S4)。QRコード30の読み取りは、携帯電話31の画面上に表示されたシンボル画像や、印刷出力されたシンボル画像を読み取る。
【0046】
前者の場合、顧客は、自身のパーソナルコンピュータ等を用いて、QRコード30を生成し、プリンタで印刷出力しておく必要がある。この場合も、上記のメモリカード使用の場合と同様に、QRコード生成のための所定のアプリケーションをWeb等からダウンロードし、そのアプリケーションによって提供される入力書式にしたがって、各項目を入力していくことで、QRコード30を生成することができるようになっている。
【0047】
一方、後者の携帯電話31を利用する場合は、携帯電話31のオンラインサービスを利用して所定の携帯サイトからQRコード生成のためのアプリケーションをダウンロードし、そのアプリケーションによって提供される入力書式にしたがって、各項目をキー入力していくことで、宅配情報をコード化(エンコード)し、QRコード30を生成/表示することができるようになっている。なお、携帯電話31を用いてQRコード30を生成する場合は、携帯電話31のアドレス帳機能やプロフィール機能から、住所、電話番号、氏名等のデータを読み出して(検索して)アドレス情報を入力できることが好ましい。また、アドレス情報だけを宅配情報としてQRコード30を生成し、それ以外の宅配物情報に関しては、キオスク端末20のタッチパネルを用いて入力(編集)することも可能となっている(図5(b)参照)。したがって、元々携帯電話31がアドレス帳機能やプロフィール機能からQRコード30を生成する機能を有している場合は、QRコード30生成のためのアプリケーションをダウンロードする必要はない。
【0048】
QRコード30の読み取り(S4)を行った場合は、続いてQRコード30のデコードを行う(S5)。すなわち、ここではQRコード30をテキストデータに変換し、宅配情報を生成する。
【0049】
上記S2、S3、S4およびS5のいずれかの工程を経て宅配情報を取得すると(S6)、取得した宅配情報に基づいて、宅配伝票印刷データおよび配送指示ラベル印刷データを生成する(S7)。配送指示ラベル印刷データは、配送指定日や配送指定時間の指定がある場合、また割れものや生もの、冷蔵配送や冷凍配送など特別配送指定がある場合、その指定された事項に関するラベルが生成されるものである。したがって、特別配送指定が全くない場合は、配送指示ラベル印刷データを生成しない。
【0050】
続いて、宅配物サイズを測定する(S8)。ここでは、スケール25によって宅配物Bの重量を測定するが、測定値が宅配可能な規定重量(例えば30kgなど)内であるか否かを判別し(S9)、規定重量を超える場合には(S9:No)、ディスプレイ24上にエラー表示(重量オーバーのため配送受付できない旨)を行い、配送受付処理を終了する。
【0051】
一方、規定重量内である場合は(S9:Yes)、取得した宅配情報、並びに測定した宅配物Bの重量に基づき、ROM220内の制御データブロック222に記憶された料金テーブルを参照して宅配料金を算出する(S10)。
【0052】
続いて、算出した宅配料金に基づき、決済処理を行う(S11)。決済処理は、現金、クレジットカードまたは携帯電話を用いて行うことができるようになっている(図6(a)参照)。現金が用いられる場合は、現金投入口28(図1参照)に硬貨および/または紙幣が投入される。また、クレジットカードが用いられる場合は、クレジットカード挿入口27(図1参照)にクレジットカードが挿入される。クレジットカード使用の場合は、カード会社やクリアリングハウスによって運営される与信照会サーバに、カード情報(読み取ったカード番号や氏名等)を送信し、紛失届や盗難届が出されていないか等の信用調査(与信審査)を行う。信用調査の結果、クレジットカードが使用不可である場合は、その旨の情報をディスプレイ24上に表示し、顧客に対して他の支払い方法の選択を促す。
【0053】
また、携帯電話31が用いられる場合は、携帯電話31の画面上に表示された決済用の認証コード(決済情報)を読み取り口23(図1参照)で読み取る。但しこの場合は、キオスク端末20が採用する決済システムに携帯電話31が対応していることが前提である。
【0054】
ここで、携帯電話31を用いた決済処理の一例として、事前に入金用端末を用いてチャージした金額の中から支払いを行うプリペイド方式による支払い方法を簡単に説明する。(1)顧客は、携帯電話31のオンラインサービスを利用して、携帯電話31による決済を行うためのサイトにアクセスする。(2)顧客は、サイトの表示にしたがってプリペイドによる支払いを指定し、さらに宅配料金の支払いを指定する。(3)携帯電話31の画面上に工程2で指定した情報をコード化した指定コード(バーコードなど)が表示されるので、顧客はこれをキオスク端末20の読み取り口23にかざす。(4)さらに顧客は、携帯電話31の画面を切り換えて個々の携帯電話を認証するための認証コード(2次元コードなど,但し、宅配情報をコード化したQRコードとは異なる)を画面上に表示させ、これを読み取り口23にかざす。以上の工程により、認証が成功すると決済終了となり、チャージした金額から宅配料金が差し引かれる。なお、決済システムが、支払い方法としてプリペイド方式以外に対応していない場合や、宅配料金以外の支払いができないような場合、工程2および3を省略しても良い。
【0055】
なお、上記のようなプリペイド方式以外にも、携帯電話31の電話料金として支払いを行う方法や携帯電話31へのクレジットカードの番号入力によるカード払いで支払いを行う方法を採用しても良い。また、上記のように、携帯電話31の画面上に表示された指定コードや認証コードを読み取ることによって、キオスク端末20が決済情報を取得する方法以外にも、携帯電話31の赤外線通信機能を用いて送信されたカード情報を決済情報として取得する方法であっても良い。また、携帯電話31にRFID(Radio Frequency-Identification:電波方式認識)等の非接触ICチップを内蔵し、当該ICチップとの無線通信により決済情報を取得するようにしても良い。すなわち、ここでは携帯電話31を用いた種々の決済処理を適用可能である。
【0056】
決済処理(S11)を終了すると、取得した宅配情報(アドレス情報,宅配物情報)、算出した宅配料金、生成した宅配伝票印刷データ等を、インターフェース161を介して宅配サーバ40に送信する(S12)。この時点で、配送依頼の受付が完了したこととなり、宅配サーバ40から受付番号および配送予定日に関する情報が返信される。そして、これらの情報をディスプレイ24上に表示する(図6(c)参照)。
【0057】
宅配サーバ40に宅配情報等を送信すると、続いて宅配ラベルL(宅配伝票L1,L2および配送指示ラベルL3,L4)の印刷を行う(S13)。これらの印刷は、図9に示すように、宅配伝票用紙50(長尺状の台紙50a)上に等間隔で配置されたに所定サイズのサーマルラベルLに対して行われる。上記のとおり、宅配伝票用紙50は、用紙収容部131(図2参照)に収容されており、用紙送りモータ133(図2参照)によって用紙収容部131から繰り出されると、サーマルヘッド方式により、2枚の宅配伝票L1,L2、並びに宅配情報に基づく枚数の配送指示ラベルL3,L4・・・が、順に各ラベルL上に印刷される。
【0058】
宅配伝票L1,L2の印刷は、取得した宅配情報(アドレス情報および宅配物情報)、測定した宅配物Bの重量、算出した宅配料金に基づいて行われる。すなわち、これらの情報を、ROM220内に記憶している宅配伝票L1,L2の印刷書式に基づいて、宅配伝票用紙50(サーマルラベルL)上の所定位置に印刷する(図8参照)。また、宅配伝票L1,L2は、顧客の控え用として用いられる依頼主控用ラベルL1と、宅配物Bに貼付して用いる宅配物貼付用ラベルL2の2枚が印刷される(図9参照)。
【0059】
一方、配送指示ラベルL3,L4は、取得した宅配情報(宅配物情報)に基づき、ROM220内に記憶している配送指示ラベルL3,L4の画像データを読み出して印刷される。例えば、宅配物情報として、宅配物Bが「割れもの」であって、しかも「冷蔵配送」が必要である旨が入力されている場合は、割れものラベルL3と冷蔵配送ラベルL4の2枚が印刷される(図9参照)。
【0060】
宅配ラベルL(宅配伝票L1,L2および配送指示ラベルL3,L4)の印刷(S13)を終了すると、これらをラベル排出口28から排出すると共に、レシート発行口29から決済処理内容を印刷したレシートを発行する(S14)。ラベル排出口28付近には、ミシン目形成機構と切断機構(いずれも図示省略)が配置されており、ミシン目形成機構により、依頼主控用ラベルL1と宅配物貼付用ラベルL2の間の台紙50a部分にミシン目が形成される(図9参照)。また、切断機構により、最後のラベルL(図9の例の場合L4)と、次のラベルの間の台紙50a部分が幅方向に切断される。これにより、図9に示すように、適当な位置で切断された宅配伝票用紙50(2枚の宅配伝票L1,L2と宅配情報に基づく枚数の配送指示ラベルL3,L4が貼付された台紙50a)が排出される。
【0061】
なお、同図に示す例の場合、排出された宅配伝票用紙50は、ラベルL2,L3およびL4が剥がされ、宅配物Bの所定位置に貼付されて用いられる。また、ラベルL1は、ミシン目より切り取られ、顧客により保管される。なお、レシート発行口29付近にも、レシートを幅方向に切断するための切断機構(図示省略)が配置されており、短冊状に切断されたレシートが排出される。
【0062】
そして、最後に、取得した宅配情報(アドレス情報,宅配物情報)の他、算出した宅配料金、生成した宅配伝票印刷データ等を必要に応じてハードディスク151内に保存し(S15)、処理を終了する。上記のとおり、宅配伝票L1,L2は、依頼主控用ラベルL1と宅配物貼付用ラベルL2の2枚が印刷され、受付店舗控(配達局控)用ラベルや配送業者控用ラベルの印刷は行われないが、これら受付店舗12や配送業者14のデータ控は、この宅配情報のハードディスク151および宅配サーバ40への保存によって代用される。すなわち、これにより紙資源を節約することができる。
【0063】
なお、ハードディスク151や宅配サーバ40内に保存した宅配情報を、顧客が読み出して再利用できるように構成しても良い。但し、この場合、宅配情報を保存する際に、暗証番号を付与しておくことが好ましい。この構成によれば、顧客が、暗証番号で自身が過去に入力した宅配情報を読み出し、当該宅配情報に含まれる配送先または配送元の住所、氏名、電話番号の他、宅配物Bの品名、配送指定日、伝票番号等に基づいて、テキスト検索を行うことができる。このように、宅配情報を保存しておき、これを検索可能とすることで、顧客が過去に利用した情報を読み出して利用することができる。すなわち、お中元やお歳暮などで宅配依頼する場合は、過去の宅配依頼と同様のアドレス情報でしかも同じ内容の宅配物Bを送る場合が多いが、アドレス情報や宅配物情報に含まれる一部の情報に基づいて情報検索可能であるため、顧客はS2〜S4に示す工程で宅配情報を入力しなくとも容易に宅配依頼を行なうことができる。
【0064】
また、この場合、宅配情報を再利用できるようにするか否かを顧客が選択できるように構成しても良い。この構成によれば、後に宅配情報を利用する予定がない場合は、暗証番号を入力するなどの無駄な手間を省くことができると共に、受付店舗12や配送業者14側で控データが必要なくなった時点で宅配情報が消去されるため、不本意なデータ流出を避けることができる。
【0065】
次に、図4ないし図7を参照し、顧客による配送依頼操作について、ディスプレイ24上に表示される画面を参照しながら説明する。本実施形態のキオスク端末20では、図4(a)に示すように、「配送依頼」の他に、各種情報を検索する「情報検索」、コンサートや美術館等のチケットを予約する「チケット予約」、公共料金等の代金を支払う「代金支払い」、現金の引き出しや振り込み等を行う「ATM(Automatic Teller Machine)」、デジタルカメラで撮影した画像データのプリントサービスを行う「デジカメプリント」など、各種サービスを提供できるようになっている。
【0066】
この初期画面D1(サービスメニュー選択画面)において、タッチパネル21の操作により「配送依頼」を選択すると、配送依頼処理が開始され、同図(b)に示すように、宅配情報の情報入力形態を選択する画面D2に遷移する。上記のとおり、キオスク端末20は、タッチパネル入力、メモリカード入力、QRコード入力のいずれかにより情報取得可能となっているので(図3のS2〜S4参照)、これら3つの選択肢の中からいずれかの方法を選択する。ここで、例えばQRコード入力を選択すると、QRコード入力画面D3に遷移する(同図(c)参照)。また、「取引中止」キーを押下すると、配送依頼処理が中止される。
【0067】
QRコード入力画面D3では、配送依頼用のQRコード30(図1参照)を読み取り口23にかざすよう指示内容が表示される。ここで、顧客が、QRコード30を表示した携帯電話31の画面、若しくは印刷出力したQRコード30を読み取り口23にかざし、タッチパネル21上の「OK」キーを押下すると、QRコード30が読み取られ、宅配情報に含まれるアドレス情報の確認画面D4に遷移する(図5(a)参照)。
【0068】
アドレス情報の確認画面D4では、配送先および配送元の住所、電話番号、氏名が表示され、「編集」キーの押下により必要に応じてアドレス情報の編集を行い得るようになっている。ここで、「OK」キーを押下すると、次に宅配情報に含まれる宅配物情報の確認画面D5に遷移する(同図(b)参照)。
【0069】
宅配物情報の確認画面D5では、配送指定日、配送指定時間、品名(宅配物Bの内容)、配送指示(宅配物Bが割れものや生ものである旨の指示や冷蔵配送、冷凍配送等の配送形態の指示)の各項目が表示される。また、「編集」キーの押下により必要に応じて宅配物情報の編集(チェックボックスの選択/非選択またはテキスト入力)を行い得るようになっている。ここで、「OK」キーを押下すると、次に宅配物Bの重量測定結果および宅配料金を表示する画面D6に遷移する(同図(c)参照)。
【0070】
画面D6では、スケール25によって測定された宅配物Bの重量と、それに対応するサイズ表示(本実施形態では、S,M,Lのいずれかのサイズ)が表示されると共に、そのサイズと宅配情報(具体的には、配送先情報、配送元情報および宅配物情報)に基づいて算出された宅配料金が表示される。一般に、配送先が海外など、配送先と配送元との距離が長い場合や宅配物Bのサイズが大きい場合、また冷蔵配送など特別な配送形態で配送される場合は宅配料金が高くなる。ここで、「OK」キーを押下すると、次に支払い方法を選択する画面D7に遷移する(図6(a)参照)。
【0071】
画面D7では、配送先で支払いを行う「着払い」、または配送元で支払いを行う「元払い」のいずれかを選択できるようになっている。また、「元払い」を選択した場合は、現金払い、クレジットカード払いまたは携帯電話31による支払いの中からいずれかを選択できるようになっている。ここで、例えば「元払い」、「携帯電話」を選択すると、次に決済処理画面D8に遷移する(図6(b)参照)。
【0072】
決済処理画面D8では、決済処理用QRコード(決済処理用の認証コード)を読み取り口23にかざすよう指示内容が表示される。ここで、顧客が、決済処理用QRコードを表示した携帯電話31の画面を読み取り口23にかざし、「OK」キーを押下すると、QRコードが読み取られ、決済処理が完了した旨を示す画面D9に遷移する(同図(c)参照)。
【0073】
画面D9では、決済処理が完了し、配送依頼受付を終了した旨が表示される他、受付番号および配送予定日が表示される。当該受付番号および配送予定日は、宅配サーバ40から送信された情報に基づくものである。ここで、「OK」キーを押下すると、次に印刷実行画面D10に遷移する(図7(a)参照)。
【0074】
印刷実行画面D10では、宅配伝票L1,L2の印刷(配送指示ラベルL3,L4の印刷が必要な場合は配送指示ラベルL3,L4の印刷を含む)を行っている旨が表示される。当画面D10が表示されている間に、キオスク端末20では図9に示すような複数枚のラベルLの印刷、並びに用紙切断が実行される。
【0075】
印刷が完了すると、印刷完了画面D11に遷移し、ラベル排出口26の確認を促す内容が表示される(同図(b)参照)。顧客は、この画面D11を確認し、図9に示す宅配伝票用紙50を受け取る。ここで、「OK」キーを押下すると、初期画面D1に戻る(図4(a)参照)。
【0076】
以上の操作により作成された宅配伝票(宅配物貼付用ラベルL2)の一例を、図8に示す。同図に示すように、「配送先」印刷欄51および「配送元」印刷欄52には、図5(a)に表示されたアドレス情報(配送先情報および配送元情報)が印刷される。また、「宅配物情報」印刷欄53には、図5(b)に表示された宅配物情報が印刷される。さらに、「決済内容」印刷欄54には、図5(c)に表示された宅配物Bのサイズおよび宅配料金、並びに図6(a)に表示された支払い方法(支払い先)が印刷される。また、「伝票番号」印刷欄55には、決済処理開始時に付与される伝票番号(決済処理番号)が、また「バーコード」印刷欄56には、伝票番号をコード化したバーコードが印刷される。
【0077】
以上、説明したとおり本発明によれば、キオスク端末20において、配送先および配送元の住所等に関するアドレス情報や、宅配物Bの配送形態等に関する宅配物情報など、宅配伝票用紙に記載すべき必要事項を全て印刷するため、顧客による宅配伝票用紙への手書き入力の手間を大幅に軽減することができる。また、無人情報端末であるキオスク端末20を用いることで人手を必要としないため、配送受付業務をスムーズに実行することができ、顧客満足度を高めることができる。
【0078】
また、顧客は、宅配情報の入力方法を、タッチパネル入力、メモリカード入力、またはQRコード入力のいずれかの方法から、好みの方法を選択することができる。この場合、タッチパネル入力を選択すると、特別に何も用意することなく配送依頼を行うことができるといった利点がある。また、メモリカード入力やQRコード入力を選択すると、容易且つ迅速に配送依頼を行うことができるといった利点がある。
【0079】
また、キオスク端末20は、宅配料金の決済処理まで行い得るため、宅配料金を支払うために顧客がわざわざレジ(POS端末)まで赴く必要がなく、顧客にとってもまた店員にとっても便利である。さらに、キオスク端末20は、宅配物Bのサイズも計測可能であるため、店員の手間をより省くことができる。また、宅配物Bの重量に応じて宅配料金を算出できるため、配送ドライバーの労力を考慮した適切な料金設定とすることができる。
【0080】
また、キオスク端末20内には、宅配伝票L1,L2の印刷媒体となる宅配伝票用紙が収容されているため、顧客が外部から宅配伝票用紙50を挿入して印刷させるなどの手間を省くことができる。また、宅配伝票用紙50を保管する保管場所を必要としない。さらに、宅配伝票L1,L2以外に、宅配情報に応じた配送指示ラベルL3,L4の印刷も行うため、別途配送指示ラベルを用意する必要もない。
【0081】
また、キオスク端末20は、取得した宅配情報を宅配サーバ40に送信するため、宅配サーバ40側では、宅配依頼状況をリアルタイムで把握することができる。したがって、配送業者14は、効率良く宅配物Bの集荷を行うことができると共に、受信した宅配情報を配送管理に利用することができる。
【0082】
なお、上記では、宅配情報の入力方法を、タッチパネル入力、メモリカード入力、またはQRコード入力のいずれかの方法から選択できるものとしたが、音声入力によって宅配情報を入力可能に構成しても良い。また、メモリカード入力に代えて、その他の記憶媒体(CD−ROM、フラッシュROM、コンパクトディスク、光磁気ディスク、デジタルバーサタイルディスクおよびフレキシブルディスク等)に宅配情報を格納したものを読み取らせるようにしても良い。さらに、読み取り口23による宅配情報の読み取りは、QRコード30以外の2次元コード(Maxiコード、Veriコード、データマトリクス、PDF417等)を利用しても良い。また、2次元コード以外にも、任意のシンボルコード体系(シンボロジー)に合わせて、情報をコード化(エンコード)したシンボル画像を読み取らせるようにしても良い。また、QRコード30の提供は、携帯電話31以外に、PHS(Personal Handy-phone System)や、PDA(Personal Digital Assistant)など、携帯可能な情報端末を用いても良い。
【0083】
また、上記では、同一の宅配伝票用紙50(台紙50a)上に宅配伝票L1,L2と配送指示ラベルL3,L4とを印刷するものとしたが、図10(a)に示すように、2つの台紙(台紙A,B)上に配置されたラベル(ラベルA,B)にそれぞれを印刷するようにしても良い。すなわち、この場合はキオスク端末20内に用紙収容部が2カ所形成され、各用紙収容部から繰り出された用紙に対して、宅配伝票L1,L2と配送指示ラベルL3,L4とが印刷されることとなる。この構成によれば、宅配伝票L1,L2のサイズに比べて配送指示ラベルL3,L4のサイズを小型化することができ、紙資源を節約することができる。また、印刷ヘッドを2つ用意し、各用紙収容部から繰り出された用紙に対して異なる印刷ヘッドで印刷を行うように構成すれば、印刷時間を短縮することができる。
【0084】
また、宅配伝票L1,L2と配送指示ラベルL3,L4とを異なる宅配伝票用紙50上に印刷する場合は、図10(b)に示すように、宅配伝票L1,L2に印刷する各情報の印刷欄(罫線や欄名の表示など)の他、個々の伝票を区別するための伝票番号55や、その伝票番号55をコード化したバーコード56(図8参照)を予め伝票用紙に印刷(プリプリント)したラベルL上に印刷するようにしても良い。
【0085】
また、宅配伝票L1,L2と配送指示ラベルL3,L4とを異なる印刷ヘッドで印刷する場合は、宅配伝票L1,L2を印刷する方の印刷ヘッドをワイヤドット方式とし、図11(a)に示すように、複数枚の用紙が重ねられた複写用紙に印刷可能としても良い。この構成によれば、1回の印刷で良いため、印刷時間を短縮することができると共に、従来から一般に利用されている複写式の宅配伝票用紙を用いることができる。
【0086】
また、図11(b)に示すように、宅配伝票L1,L2と配送指示ラベルL3,L4とを同一ラベルL上に印刷するようにしても良い。この場合、宅配伝票L1,L2に関する情報を印刷する宅配伝票部と、配送指示に関する配送指示情報を印刷する配送指示部とに印刷領域が区切られ、各情報が所定位置に印刷されることとなる。したがって、配送指示ラベルL3,L4の発行が必要ない場合は、配送指示部が空欄となる。この構成によれば、一つのラベルLに宅配情報と配送指示情報とを印刷するため、ラベル貼付が1回の貼付作業で済むと共に配送指示ラベルL3,L4の貼り忘れを防止することができる。
【0087】
また、上記の例では、スケール22を用いて宅配物Bの重量を測定するものとしたが、宅配物B(梱包箱)の大きさ、すなわち立体形状(各辺の長さの合計、または最大辺の長さ)を計測するようにしても良い。この場合、例えば図12に示すように、キオスク端末20の近傍に、宅配物Bの中に入れてサイズ計測を行うためのサイズ計測ケースを配置し、ケースの固定位置に取り付けたCCDカメラで、直方体の1頂点の斜め上部から他の6点の頂点を望むように撮像し、この画像解析をすることで3次元の寸法を算出可能である。この構成によれば、宅配物Bの大きさによって料金が変わる料金設定であっても、適切な金額の宅配料金を徴収することができる。但しこの場合、所定サイズ以上、あるいは所定サイズ以下は測定困難なため、測定不能の場合は店員に申し出るようにディスプレイ24上に注意書きを表示することが好ましい。なお、宅配物Bの大きさと重量との両方によって料金が変わる場合は、サイズ計測ケースの下部にスケールを設置し、両方を測定し得るように構成することも可能である。
【0088】
続いて、本発明の第2実施形態について説明する。上記の実施形態では、キオスク端末1台で、配送受付から決済処理までの一連の処理を行うものとしたが、本実施形態では、キオスク端末20で配送受付(宅配ラベルLの印刷)を行った後、これと接続されたPOS端末60で決済処理を行うものである。そこで、第1実施形態と異なる点を中心に、図13および図14を参照して説明する。
【0089】
図13に示すように、本実施形態の配送受付処理システム210は、配送受付を行うキオスク端末20と、宅配料金の決済処理を行うPOS端末60と、当該キオスク端末20および当該POS端末60と店舗内ネットワーク65を介して接続されたPOSサーバ70と、当該POSサーバ70とインターネット35を介して接続された宅配サーバ40と、によって構成されている。宅配サーバ40の構成は、第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
【0090】
図14は、本実施形態に係る配送受付処理を示すフローチャートである。配送受付処理は、本実施形態においても、キオスク端末20の初期画面(図4(a)参照)によって、顧客が「配送依頼」サービスを選択することにより開始され、タッチパネル21の入力等によって宅配情報を取得し(S21,図3のS6に相当)、宅配伝票印刷データおよび配送指示ラベル印刷データを生成する(S22,図3のS7に相当)までは、第1実施形態と同様である。
【0091】
本実施形態では、印刷データを生成すると、宅配物Bのサイズ測定や決済処理を行うことなく、直接宅配ラベルL(宅配伝票L1,L2および配送指示ラベルL3,L4)の印刷を行う(S23)。また、ここで印刷される宅配伝票L1,L2には、配送受付の処理番号(処理開始時に付与されるユニークなトランザクション番号)をコード化した処理番号バーコード57が印刷されている(図13参照)。なお、当該処理番号バーコード57に代えて、宅配伝票L1,L2の伝票番号55をコード化した伝票番号バーコード56(図8参照)を利用しても良い。
【0092】
宅配ラベルLの印刷(S23)を行うと、宅配伝票用紙50をラベル排出口26から排出し(S24)、顧客はこれを受け取る。また、配送受付処理番号に、取得した宅配情報を関連づけた配送受付情報をPOSサーバ70に送信する(S25)。POSサーバ70は、店舗内ネットワーク65を介して配送受付情報を取得し(S26)、データベース(図示省略)等に格納する(S27)。
【0093】
一方、宅配伝票L1,L2および配送指示ラベルL3,L4を受け取った顧客は、POS端末60の設置場所まで赴き、店員に宅配ラベルL(宅配物貼付用ラベルL2)を手渡す。店員は、POS端末60に付属されたバーコードリーダ61で、宅配ラベルLに印刷された処理番号バーコード57を読み取る(S28)。POS端末60は、読み取った処理番号バーコード57をデコードして(S29)テキストデータの配送受付処理番号を生成・取得し、POSサーバ70のデータベースを参照して、当該配送受付処理番号と関連づけられた宅配情報を取得する(S30)。
【0094】
さらに、POS端末60には、店員により測定された宅配物サイズ(重量や大きさ)が入力され(S31)、当該宅配物サイズおよび宅配情報に基づいて宅配料金を算出する(S32)。そして、POS端末60は、この宅配料金の決済処理を行い(S33)、顧客が宅配料金を支払う。また、POS端末60は、決済処理を行った旨のデータを、配送受付処理番号と共に決済データとしてPOSサーバ70に送信する(S34)。そして、POSサーバ70がこの決済データを取得し(S35)、これをトリガとして宅配サーバ40へ配送受付情報を送信することにより(S36)、配送受付処理を終了する。したがって、キオスク端末20により宅配ラベルLの印刷が行われても、POS端末60で決済処理が行われなければ、宅配サーバ40へ配送受付情報が送信されないため、宅配料金未納の状態で、宅配サーバ40が配送依頼を受け付けたと誤認することが無く、宅配物Bの集荷業務にも影響を与えることがない。
【0095】
以上、説明したとおり、本実施形態によれば、キオスク端末20により処理番号バーコード付き宅配伝票L1,L2を印刷し、これをPOS端末60に読み取らせることで決済処理が可能であるため、顧客は一連の配送依頼手続きをスムーズに行うことができる。また、キオスク端末20において、宅配料金の算出や決済処理を行う必要がないため、制御構成を簡素化することができる。さらに、POS端末60を操作する店員が、宅配物Bのサイズ測定を行う構成であるため、宅配物Bの重量および大きさ、さらに宅配物Bの梱包形態等で宅配料金が変わるなど複雑な料金設定であっても容易に対応することができる。
【0096】
なお、上述した2つの実施形態では、店舗12が固定した配送業者14と提携し、宅配伝票L1,L2の形態も1種類であるものとして説明したが、複数の配送業者14と提携して配送受付を行う場合は、顧客が配送を依頼する宅配業者を選択可能に構成することが好ましい。この場合、キオスク端末20は、選択された配送業者14の宅配伝票L1,L2の形態に応じた印刷書式(伝票フォーマット)や印刷方式で印刷を行い得るようになっている。すなわち、印刷書式として、宅配情報に含まれる各情報の印刷位置や文字の大きさ等に関する情報(罫線等がプリプリントされていない宅配伝票用紙の場合は、それら罫線の印刷位置や線の種類に関する情報も含む)を記憶すると共に、サーマルラベルLに印刷するためのサーマル方式の印刷ヘッドや複写用紙に印刷するためのワイヤドット方式の印刷ヘッドを備え、配送業者14の選択結果に応じて適切な宅配伝票L1,L2を作成する。この構成によれば、配送業者14を選択するだけで、その配送業者14が取り扱う宅配伝票L1,L2に応じた印刷方式で印刷を行うことができるため、1台のキオスク端末20で複数の配送業者14の配送受付処理を実行することができる。
【0097】
また、宅配伝票L1,L2の代用としてICタグを用いる配送受付処理システムにおいても、本発明を適用可能である。この場合、キオスク端末20は、ラベル印刷部130(図2参照)に代えて、ICタグに宅配情報を書き込む情報書き込み部(図示省略)を備えた構成となる。この構成によれば、ICタグを用いることで、宅配伝票用紙が不要となるため紙資源を節約することができると共に、宅配伝票L1,L2に記載された顧客の個人情報(住所、氏名、電話番号等)が配送中に他人の目に晒されることがないためプライバシーを保護することができる。また、ICタグとして、RFIDタグ(非接触ICタグ)を用いる場合は、無線通信を利用して非接触で情報の読み出しおよび書き込みが可能となるため、配送トラックやコンテナに収容された宅配物Bの情報をまとめて読み取るなど、より利便性の高い配送受付処理システムを実現することができる。
【0098】
なお、この場合、ラベル印刷部130および情報書き込み部の両方を備えておき、ラベル印刷部130は常時機能させ、情報書き込み部はICタグへの情報書き込みが指定された場合のみ機能させるように構成することも可能である。
【0099】
また、上述した2つの実施形態における配送受付処理システム10,210の例によらず、システム構成や装置構成等について、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更も可能である。
【図面の簡単な説明】
【0100】
【図1】第1実施形態に係る配送受付処理システムのシステム構成図である。
【図2】キオスク端末の制御ブロック図である。
【図3】配送受付処理のフローチャートである。
【図4】キオスク端末の画面表示の一例を示す図である。
【図5】キオスク端末の画面表示の一例を示す図である。
【図6】キオスク端末の画面表示の一例を示す図である。
【図7】キオスク端末の画面表示の一例を示す図である。
【図8】宅配伝票の印刷例を示す図である。
【図9】宅配伝票と配送指示ラベルの印刷例を示す図である。
【図10】宅配伝票と配送指示ラベルの他の印刷例を示す図である。
【図11】宅配伝票の他の印刷例を示す図である。
【図12】宅配物サイズの計測方法の一例を示す図である。
【図13】第2実施形態に係る配送受付処理システムのシステム構成図である。
【図14】第2実施形態に係る配送受付処理のフローチャートである。
【符号の説明】
【0101】
10 配送受付処理システム 20 キオスク端末
21 タッチパネル 22 メディアスロット
23 画像読み取り口 24 ディスプレイ
25 スケール 26 ラベル排出口
27 クレジットカード挿入口 31 携帯電話
32 メモリカード 35 ネットワーク
40 宅配サーバ 50 宅配伝票用紙
50a 台紙 60 POS端末
65 店内ネットワーク 110 情報取得部
120 サイズ計測部 130 印刷部
140 表示部 150 記憶部
200 制御部 B 宅配物
L 宅配ラベル L1 宅配伝票(宅配物貼付用)
L2 宅配伝票(依頼主控用)
L3 配送指示(割れもの)ラベル
L4 配送指示(冷蔵配送)ラベル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
宅配物の配送受付処理を行うキオスク端末であって、
前記宅配物に貼付して用いる宅配伝票への記入事項である宅配情報を取得する宅配情報取得手段と、
取得した前記宅配情報を、宅配伝票用紙に印刷する印刷手段と、
を備えていることを特徴とするキオスク端末。
【請求項2】
前記宅配情報を入力するための情報入力手段をさらに備え、
前記宅配情報取得手段は、前記情報入力手段を用いて入力された前記宅配情報を取得可能であることを特徴とする請求項1に記載のキオスク端末。
【請求項3】
前記宅配情報を記憶した記憶媒体の情報を読み取る情報読み取り手段をさらに備え、
前記宅配情報取得手段は、前記情報読み取り手段によって読み取った前記宅配情報を取得可能であることを特徴とする請求項1または2に記載のキオスク端末。
【請求項4】
前記宅配情報をコード化した情報シンボル画像を読み取る情報シンボル画像読み取り手段と、
前記情報シンボル画像読み取り手段によって読み取った前記情報シンボル画像をデコードするデコード手段と、をさらに備え、
前記宅配情報取得手段は、前記デコード手段によって得られたテキストデータである前記宅配情報を取得可能であることを特徴とする請求項1、2または3に記載のキオスク端末。
【請求項5】
前記情報入力手段、前記情報読み取り手段または前記情報シンボル画像読み取り手段のうち、いずれの手段を用いて前記宅配情報を取得するかを選択する取得形態選択手段をさらに備え、
前記宅配情報取得手段は、前記取得形態選択手段によって選択された手段を介して前記宅配情報を取得することを特徴とする請求項4に記載のキオスク端末。
【請求項6】
取得した前記宅配情報に基づき、前記宅配物の宅配料金を算出する宅配料金算出手段と、
算出した前記宅配料金の決済処理を行う決済処理手段と、をさらに備えていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載のキオスク端末。
【請求項7】
前記宅配物のサイズを計測するサイズ計測手段をさらに備え、
前記宅配料金算出手段は、前記宅配情報の他、計測した前記宅配物のサイズに基づいて、前記宅配料金を算出することを特徴とする請求項6に記載のキオスク端末。
【請求項8】
前記宅配伝票用紙を収容する用紙収容部をさらに備え、
前記印刷手段は、前記用紙収容部から繰り出された前記宅配伝票用紙に印刷を行うことを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載のキオスク端末。
【請求項9】
前記宅配伝票用紙は、サーマルラベル紙であり、
前記宅配物に貼付して用いる配送指示ラベルを印刷するための画像データを記憶する画像データ記憶手段をさらに備え、
前記印刷手段は、前記サーマルラベル紙に、前記宅配伝票用として前記宅配情報を印刷すると共に当該宅配情報に基づき前記印刷データ記憶手段から前記画像データを読み出して前記配送指示ラベルの印刷を行うことを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載のキオスク端末。
【請求項10】
コンピュータを、請求項1ないし9のいずれか1項に記載のキオスク端末の各手段として機能させるためのプログラム。
【請求項11】
請求項1ないし9のいずれか1項に記載のキオスク端末と、当該キオスク端末とネットワークを介して接続された宅配サーバと、を有する配送受付処理システムであって、
前記キオスク端末は、取得した前記宅配情報を前記宅配サーバに送信することを特徴とする配送受付処理システム。
【請求項12】
宅配物の配送受付処理を行うキオスク端末と、当該宅配物の宅配料金の決済処理を行うPOS端末と、当該キオスク端末および当該POS端末とネットワークを介して接続されたPOSサーバと、を有する配送受付処理システムであって、
前記キオスク端末は、
前記宅配物に貼付して用いる宅配伝票への記入事項である宅配情報を取得する宅配情報取得手段と、
前記宅配物の配送受付処理番号をコード化した処理番号シンボル画像、並びに前記宅配情報を宅配伝票用紙に印刷する印刷手段と、
前記配送受付処理番号と前記宅配情報とを関連づけた配送受付情報を前記POSサーバに送信する配送受付情報送信手段と、を備え、
前記POS端末は、
前記処理番号シンボル画像を読み取る処理番号シンボル画像読み取り手段と、
読み取った前記処理番号シンボル画像をデコードするデコード手段と、
前記デコード手段によって得られたテキストデータである前記配送受付処理番号に基づき、前記POSサーバを参照して前記宅配情報を取得する宅配情報取得手段と、
前記宅配情報に基づき、前記宅配物の宅配料金を算出する宅配料金算出手段と、
算出した前記宅配料金に基づき、決済処理を行う決済処理手段と、を備えていることを特徴とする配送受付処理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2006−119792(P2006−119792A)
【公開日】平成18年5月11日(2006.5.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−305214(P2004−305214)
【出願日】平成16年10月20日(2004.10.20)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】