説明

キッチン用スクリーン

【課題】簡易な構造でありながら、衝立パネルを強固に固定保持できるキッチンカウンター用衝立パネルの取付構造を提供する。
【解決手段】カウンター2上面に固定された支柱部材4により衝立パネル5の下端部5aを部分的に支持してカウンター上面に上記衝立パネルを立設させたキッチン用スクリーン10であって、上記支柱部材4は、互いに対峙して上記衝立パネルの下端部を挟持するよう分割された一対の台座部材40および挟込部材41から構成され上記カウンター上面に固定された台座部材に対して上記挟込部材を締結して上記衝立パネルの下端部を挟持することで、空隙dをパネル下に有した状態で衝立パネルを立設させたことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カウンター上面に固定された支柱部材により衝立パネルの下端部を部分的に支持してカウンター上面に上記衝立パネルを立設させたキッチン用スクリーンに関する。
【背景技術】
【0002】
コンロなどの調理部において調理中に生じる油はね或いはシンク部で食器などを洗うときに生じる水はねなどで、ダイニング側或いはリビング側が汚れないよう、カウンターの上面に衝立パネルが設けられたものがある。このような衝立パネルは、近年、キッチンとダイニング、或いはキッチンとリビングの間に仕切り壁がないオープンキッチンに設置される対面型のカウンターに広く採用されている。
【0003】
下記特許文献1には、衝立パネルの両端部に設けられた支柱部材によって、固定支持されたキッチン用スクリーンが開示されており、該キッチン用スクリーンは、衝立パネルの下端とカウンターの上面との間に空隙が確保されるように設けられている。
これによれば、カウンターの上面に段差を設けなくても、衝立パネルによってコンロやシンクをダイニング側から確実にガードすることができるとされている。また衝立パネルの下端とカウンターの上面との間に隙間があるので、清掃性を向上させることができるとされている。
【特許文献1】特許第3658352号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1に記載のものは、支柱部材(取付棒)の一部分を軸方向に沿って切り欠くことで、ステンレス製からなる衝立パネルの固定面を形成し、該固定面に衝立パネルを面接触させた状態で溶接することにより衝立パネルが支柱部材に固定保持されているものである。よってこのように衝立パネルが支柱部材に溶接できるものであれば、強固に取付けることができるが、ガラス板など硬質の素材からなる衝立パネルの場合は、この取付構造を採用することはできなかった。
【0005】
カウンターの上面に立設される衝立パネルとしてはガラス板など硬質のものが清掃性がよい、よく用いられるが、凹部を備えた支柱部材の凹部に衝立パネルを嵌め込むだけではぐらついてしまう上、衝立パネルが簡単に外れてしまう。またカウンターの上面に衝立パネルを立設させる構造としては、スクリーンの設置スペースをできるだけコンパクトにするため、衝立パネルの両側部に支柱部材を配置するのではなく、衝立パネルの下端部を部分的に支持するものが好ましい。
そこで支柱部材自体の構造が容易なものでありながら、カウンター上面への施工性に優れ、衝立パネルをしっかり挟み込み、カウンターの上面に対して垂直に立設させたキッチン用スクリーンが求められている。
【0006】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、清掃性、施工性に優れ、衝立パネルが強固に固定保持されたキッチン用スクリーンを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために本発明のキッチン用スクリーンは、カウンター上面に固定された支柱部材により衝立パネルの下端部を部分的に支持してカウンター上面に上記衝立パネルを立設させたキッチン用スクリーンであって、
上記支柱部材は、互いに対峙して上記衝立パネルの下端部を挟持するよう分割された一対の台座部材および挟込部材から構成され、
上記台座部材および上記挟込部材の少なくとも一方は、上記衝立パネルが載置される支持段部を有するとともに、上記台座部材および上記挟込部材は該支持段部の位置より上位に立ち上がり上記衝立パネルの下端部側面を挟み込む挟込部と、上記支持段部の下位に位置して上記台座部材および挟込部材が締結されるとともに上記支持段部に載置した上記衝立パネルと上記カウンター上面との間に少なくとも手指が入る空隙を確保する脚部と、をそれぞれ備え、
上記カウンター上面に固定された上記台座部材に対して上記挟込部材を締結して上記衝立パネルの下端部を挟持することで、上記空隙をパネル下に有した状態で衝立パネルを立設させたことを特徴としている。
衝立パネルとしては、ガラス板、合成樹脂板など硬質の板体が採用される。
【0008】
本発明において、台座部材の底部には上記カウンター上面に当接する固定基部が設けられ、該固定基部は平面視における衝立パネルの厚み幅の中心位置にて上記カウンターに対して締結部材によって上記カウンター上面に固定されるものとしてもよい。また台座部材および上記挟込部材における上記脚部は分割接合面において凹凸嵌合されるものとしてもよい。更に上記台座部材および上記挟込部材の少なくともいずれか一方には、上記支持段部の一部が水平方向に突出して形成されており、対峙する他方の上記台座部材或いは上記挟込部材側に部分的に入り込むよう構成されているものとしてもよい。
【発明の効果】
【0009】
本発明のキッチン用スクリーンによれば、衝立パネル下に手指が入る状態で衝立パネルを立設させているので、衝立パネルの下回りに容易に手を入れて清掃することができ、清掃性がよい。
また衝立パネルの下端部を部分的に支持する構造なのでスクリーン全体がコンパクトに構成できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、図とともに本発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明のキッチン用スクリーンが採用されたカウンターの全体斜視図、図2は同キッチン用スクリーンの拡大斜視図、図3(a)〜(c)は同キッチン用スクリーンに採用される支柱部材を示す斜視図、図4は図2におけるX−X線矢視断面図、図5は図3におけるY−Y線矢視断面図、図6は本発明のキッチン用スクリーンの変形例であり、図4と同様図、図7(a)〜(c)は本発明の別の実施形態におけるキッチン用スクリーンに採用される支柱部材を示す斜視図、図8は図7に示す本発明の別の実施形態における図4と同様図である。
【0011】
まずは図1〜図5を参照しながら、本発明のキッチン用スクリーン10について説明する。
ここに示すキッチンカウンター1は縦長の直方体からなるI型の対面式のものを示しており、該カウンター1は、キッチンの床面に設置されている。
キッチンカウンター1は、カウンター部2とキャビネット部3とを備えていおり、カウンター部2の上面には、衝立パネル5を支柱部材4によって立設させたキッチン用スクリーン10が設けられている。
カウンター部2には、野菜や食器、フキンなどを洗ったりするための水栓21を備えたシンク22と、食材を調理するためのIHヒータで構成された加熱調理器23とが設けられている。
ここでは加熱調理器23として平行に並んだ3口のIHヒータを図示しているが、2口であってもよく、またガスコンロであってもよい。
【0012】
カウンター部2及びシンク22は、人造大理石などからなり、カウンター部2の上面は、略平坦に形成されている。加熱機器23の後方側には、調理する際に生じる油はねなどを防止するため、支柱部材4によって衝立パネル5を固定保持されている。該衝立パネル5は油はねなどを防止するだけなく、キッチンカウンター1がオープンな空間に設置されているので、キッチン側とダイニング側、或いはキッチン側とリビング側を仕切るパーティション的な役割も担っている。
キャビネット部3には、引出式或いは扉式とした収納部が設けられており、調理器具や調味料などの収納空間として使用される。
【0013】
キッチン用スクリーン10を構成する衝立パネル5は、ガラス製、金属製、樹脂製などからなる板状のものが用いられ、図例のものは、縦長の長方形からなるガラス製の衝立パネル5を示している。
衝立パネル5は、カウンター2の上面に固定された支柱部材4によって衝立パネル5の下端部5aが部分的に支持され(図例のものは2点支持)、カウンター部2の上面に対して垂直に立設されている。
【0014】
衝立パネル5を支持する支柱部材4は、金属製、樹脂製などからなり、互いに対峙して衝立パネル5の下端部5aを挟持するよう分割された一対の台座部材40及び挟込部材41から構成されている。
支持部材4は、台座部材40d、挟込部材41dを突き合わせ、対峙させた状態で略円柱形状をなし、衝立パネル5の下端部5aを部分的に支持するため、衝立パネル5の両端部付近にそれぞれ1つずつ、計2つの支持部材4が設けられている。
【0015】
台座部材40は、図3(a)に示すように、衝立パネル5が載置される支持段部40aと、該支持段部40aの位置より上位に立ち上がり、衝立パネル5の下端部5aを挟み込む挟込部40bと、支持段部40aの下位に位置して後記する挟込部材41と締結されるとともに、支持段部40aに載置した衝立パネル5とカウンター2の上面との間に少なくとも手指が入る空隙d(図2参照)を確保する脚部40cと、カウンター2の上面に当接され、締結部材7によってカウンター2の上面に固定される固定基部40eとを備えている。
【0016】
脚部40cには台座部材40と挟込部材41とを締結するための締結具6(ボルト)が螺入される締結孔6aが形成されており、該締結孔6aに連なって更に筒状の第1の螺合部60が形成されている。第1の螺合部60内には、締結具6と螺合するための溝が形成されている。
台座部材40の底部に形成される円板状の固定基部40eには、複数の孔が形成されている。図5に示すように、固定基部40eには、平面視における衝立パネル5の厚み幅の中心位置Lにてカウンター2の上面に対して、固定基部40eが固定されるよう貫通孔7aが形成されており、該貫通孔7aに締結部材7(ねじ)が螺入される。そして貫通孔7aの周りには、補助的に設けられた3つの取付孔7bが形成されている(図3(a)参照)。
このように、固定基部40eが平面視における衝立パネル5の厚み幅の中心位置Lにて締結部材7によって固定されるよう貫通孔7aが形成されていれば、衝立パネル5が所定位置となるよう支柱部材4の位置決めを行う作業が容易となり、施工性に優れたものとすることができる。
【0017】
挟込部材41は、図3(b)に示すように、衝立パネル5が載置される支持段部41aと、該支持段部41aの位置より上位に立ち上がり、衝立パネル5の下端部5aを挟み込む挟込部41bと、支持段部41aの下位に位置して上記台座部材40と締結されるとともに、支持段部41aに載置した衝立パネル5とカウンター2の上面との間に少なくとも手指が入る空隙d(図2参照)を確保する脚部41cとを備えている。
【0018】
脚部41cには第1の螺合部60に対峙するように同様に筒状の第2の螺合部61が形成されている。第2の螺合部61内も第1の螺合部60と同様に第2の螺合部61に至った締結具6と螺合するための溝が形成されている。
【0019】
台座部材40及び挟込部材41を互いに対峙し、接合状態となる脚部40c、41cの分割接合面40d、41dは、接合した際に凹凸嵌合されるよう形成されている。図3(a)及び図5に示すように、台座部材40の分割接合面40dは、その外周面に挟込部材41の分割接合面41dが受容されるように段部が形成されており、分割接合面40d、41dを互いに接合されたときに、いわゆる印籠式嵌合状態となる。このような嵌合関係とすれば、台座部材40および挟込部材41の締結強度が向上するとともに、寸法公差などにより、分割接合面40d、41d間に隙間が生じても、横方向からみて素通しとならず、埃等が入りにくく、意匠性にも優れたものとすることができる。
尚、分割接合面40d、41dの構造は、図例のものに限定されず、後記する図7、図8のように突き合わせて接合されるものとすることもできる。
【0020】
次に、図3(a)〜(c)、図4を参照しながら、キッチン用スクリーン10の取付要領の一例を説明する。
ここで図3(a)〜(c)は主に支持部材4の構造を示した斜視図であり、図3(a)は台座部材40の構造、図3(b)は挟込部材41の構造、図3(c)は衝立パネル5を挟持した状態の支柱部材4を示している。
まずカウンター2の上面の所定位置にドリルなどで締結部材7を挿入させる穴2aを2箇所に形成する。カウンター2の下面には木製の桟材20が配設されている。
穴2aと固定基部40eに設けられた貫通孔7aが挿通するよう台座部材40を配置し、締結部材7を貫通孔7a、穴2aを通じて桟材20まで至るまでねじこんでいく。
【0021】
これにより台座部材40が強固にカウンター2の上面に固定される(図3(a)参照)。
このとき、更に強固に固定した場合は、取付孔7bにも締結部材をねじ込めばよい。
また上述したように、固定基部40eが平面視における衝立パネル5の厚み幅の中心位置Lにて締結部材7によって固定されるよう貫通孔7aが形成されたものとすれば、ドリルで穴2aを形成する場合にも衝立パネル5の中心位置Lとなる場所上に穴2aを形成すればよいので、位置決めがし易く、施工性に優れたものとすることができる。
【0022】
次に、挟込部材41を台座部材40に対峙するように接合させる(図3(a)および図3(b)の矢印a方向参照)。そして分割接合面40d、41dを嵌合状態にした後、衝立パネル5を支持段部40a、41aに載置し仮保持された状態とする。その後、締結孔6aから締結具6を挿入し、締結具6によって台座部材40と挟込部材41とを締結していく(図3(c)矢印方向参照)。
締結具6は第1の螺合部60を通じた後、第2の螺合部61に至り、それぞれの内方に形成された溝と螺合し、台座部材40および挟込部材41を強固に締結一体となると、挟込部40b、41bで挟み込まれる衝立パネル5が締付固定される。
【0023】
よって、衝立パネル5がぐらつくことなく、支柱部材4によってしっかり支持される。また衝立パネル5の下に手指が入る空隙dが形成されるので、衝立パネル5の下回りに容易に手を入れて清掃することができる。更に、支柱部材4は台座部材40および挟込部材41の2部材からなるものであるが、嵌合した状態は、略円柱状のシンプルな形状であるので、キッチン用スクリーン10全体をすっきりとした意匠性に優れたコンパクトなものに構成できる。
【0024】
続いて図6を参照しながら、キッチン用スクリーン10の変形例を説明する。共通する部分には共通の符号を付し、共通する部分の説明は割愛する。
図6に示す例は、支持部材4と衝立パネル5との間にパッキン材8を介在させた例である。
パッキン材8はゴム材などの弾性を有する素材からなり、このように、パッキン材8によって、衝立パネル5が支持部材4によって挟持される箇所を覆うものとすれば、パッキン材8は、衝立パネル5の保護および緩衝材として機能する。
よって締結具6に支柱部材4を締結することにより、衝立パネル5が挟込部40b、41bによって締付られても、パッキン材8の弾性反力が作用するので、衝立パネル5が支柱部材4に当たって傷つくことがなく、良好に締付固定される。
尚、パッキン材8の形状は特に限定されるものではなく、挟込部40b、41bによって挟み込まれる部分のみに介在させるものとしてもよい。
【0025】
次に、図7、図8を参照しながら、キッチン用スクリーン10の別の実施形態について説明する。ここでも、上述の実施形態と共通する部分には共通の符号を付し、共通する部分の説明は割愛する。
ここに示すキッチン用スクリーン10は支持部材4の構造において、挟込部材41側の支持段部41aの一部が水平方向に突出して形成されており、台座部材40側に部分的に入り込むよう構成されている点で上述の実施形態とは異なる。
このように、挟込部材41側の支持段部41aの平面面積が大きく形成することにより、施工時に支持段部41a上に仮保持しやすくなる。
またこの実施形態においても、図6の変形例のようにパッキン材8を介在させたものとしてもよい。よってこの場合おいても、パッキン材8を支持段部41a上に仮保持しやすく、施工性に優れたものとすることができる。
ここで大きく形成する支持段部41aは挟込部材41側に形成されたものに限定されず、台座部材40側の支持段部40aを大きく形成し、挟込部材41側に部分的に入り込むよう構成されたものとしてもよい。
【0026】
図7、図8に示す分割接合面40d、41dは、上述の実施形態のように凹凸嵌合されるものではないが、このように分割接合面40d、41dを互いに突き合わせる構造とすることもできる。もちろん分割接合面40d、41dが凹凸嵌合されるものとすれば、上述を同様の効果を奏するものとすることができる。
尚、本実施形態のキッチン用スクリーン10は、台座部材40側のカウンター2上面への固定方法も上述の実施形態とは異なる。ここに示す固定方法は、締結部材7が桟材20にねじ込まれるネジタイプのものではなく、ボルトタイプのものとし、桟材20に形成されたボルト孔20aを通じた締結部材7は、下方からナット9で締結されている。台座部材40は、このようにカウンター2上面に固定されるものとしてもよい。
【0027】
キッチン用スクリーン10の構成、形状は図例のものに限定されるものではなく、対面型キッチンカウンター1に採用されるだけでなく、壁付けタイプのカウンターにも採用可能である。またキッチン用スクリーン1は、1つ或いは3つ以上の支柱部材4で衝立パネル5を支持するものとしてもよい。また固定基部40eの貫通孔7aや周囲に形成される取付孔7bも図例のものに限定されず、中心位置を除く周囲に形成された孔に締結部材7を複数ねじ込んでカウンター2上面に固定するものとしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明のキッチン用スクリーンが採用されたカウンターの全体斜視図である。
【図2】同キッチン用スクリーンの拡大斜視図である。
【図3】(a)〜(c)は同キッチン用スクリーンに採用される支柱部材を示す斜視図である。
【図4】図2におけるX−X線矢視断面図である。
【図5】図3におけるY−Y線矢視断面図である。
【図6】本発明のキッチン用スクリーンの変形例であり、図4と同様図である。
【図7】(a)〜(c)は本発明の別の実施形態におけるキッチン用スクリーンに採用される支柱部材を示す斜視図である。
【図8】図7に示す本発明の別の実施形態を示した図であり、図4と同様図である。
【符号の説明】
【0029】
1 キッチンカウンター
2 カウンター(部)
4 支柱部材
40 台座部材
41 挟込部材
40a、41a 支持段部
40b、41b 挟込部
40c、41c 脚部
40d、41d 分割接合面
40e 固定基部
5 衝立パネル
5a 下端部
6 締結具
7 締結部材
10 キッチン用スクリーン
d 空隙
L 衝立パネルの厚み幅の中心位置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カウンター上面に固定された支柱部材により衝立パネルの下端部を部分的に支持してカウンター上面に上記衝立パネルを立設させたキッチン用スクリーンであって、
上記支柱部材は、互いに対峙して上記衝立パネルの下端部を挟持するよう分割された一対の台座部材および挟込部材から構成され、
上記台座部材および上記挟込部材の少なくとも一方は、上記衝立パネルが載置される支持段部を有するとともに、上記台座部材および上記挟込部材は該支持段部の位置より上位に立ち上がり上記衝立パネルの下端部側面を挟み込む挟込部と、上記支持段部の下位に位置して上記台座部材および挟込部材が締結されるとともに上記支持段部に載置した上記衝立パネルと上記カウンター上面との間に少なくとも手指が入る空隙を確保する脚部と、をそれぞれ備え、
上記カウンター上面に固定された上記台座部材に対して上記挟込部材を締結して上記衝立パネルの下端部を挟持することで、上記空隙をパネル下に有した状態で衝立パネルを立設させたことを特徴とするキッチン用スクリーン。
【請求項2】
請求項1において、
上記台座部材の底部には上記カウンター上面に当接する固定基部が設けられ、該固定基部は平面視における衝立パネルの厚み幅の中心位置にて上記カウンターに対して締結部材によって上記カウンター上面に固定されることを特徴とするキッチン用スクリーン。
【請求項3】
請求項1又は請求項2において、
上記台座部材および上記挟込部材における上記脚部は分割接合面において凹凸嵌合されることを特徴とするキッチン用スクリーン。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1項において、
上記台座部材および上記挟込部材の少なくともいずれか一方には、上記支持段部の一部が水平方向に突出して形成されており、対峙する他方の上記台座部材或いは上記挟込部材側に部分的に入り込むよう構成されていることを特徴とするキッチン用スクリーン。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−11953(P2010−11953A)
【公開日】平成22年1月21日(2010.1.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−173166(P2008−173166)
【出願日】平成20年7月2日(2008.7.2)
【出願人】(000005832)パナソニック電工株式会社 (17,916)
【出願人】(591145461)榎本金属株式会社 (40)
【Fターム(参考)】