クライアントサーバシステムおよびその制御方法
【課題】 閲覧する第三者が様々な形でコンテンツを自由に閲覧できるシステムを提供する。
【解決手段】 表示制御部54は、第一のファイル内容及びそれに付随する属性情報を表示する表示領域210aと、第二のファイル内容及びそれに付随する属性情報を表示する表示領域230aと、表示領域210aに表示される情報を示すアイコンを表示する第一の選択情報表示領域220と、表示領域230aに表示される情報を示すアイコンを表示する第二の選択情報表示領域240と、をサーバ2から送信される送信情報に基づき表示部52に表示する。クライアント3の表示制御部54は、クライアント3のデータ入力部51により選択されたアイコンに基づき、第一の情報表示領域220および第二の情報表示領域240のいずれか一方の対応する領域に少なくとも一つの情報を表示する。
【解決手段】 表示制御部54は、第一のファイル内容及びそれに付随する属性情報を表示する表示領域210aと、第二のファイル内容及びそれに付随する属性情報を表示する表示領域230aと、表示領域210aに表示される情報を示すアイコンを表示する第一の選択情報表示領域220と、表示領域230aに表示される情報を示すアイコンを表示する第二の選択情報表示領域240と、をサーバ2から送信される送信情報に基づき表示部52に表示する。クライアント3の表示制御部54は、クライアント3のデータ入力部51により選択されたアイコンに基づき、第一の情報表示領域220および第二の情報表示領域240のいずれか一方の対応する領域に少なくとも一つの情報を表示する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
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本発明はクライアントサーバシステムおよびその制御方法に関し、詳細にはたとえばサーバ側に各種ファイルデータを保存して情報を知識として蓄積管理し、クライアント側からそれらの情報をテーマ毎にわかりやすく閲覧を行うことが可能なクライアントサーバシステムに関する。
【背景技術】
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近年、インターネットをその代表格とするウェブの世界においては、「少数の情報発信者と多数の情報受信者」という従来型のブロードバンド構造から、「多数の情報発信者と多数の情報受信者」という新たなWeb2.0とよばれる構造へと変化を遂げつつある。そのような環境下においては、従来よりも柔軟かつ容易な情報発信・共有・整理の仕組みが必要とされている。従来、このような情報発信・共有・整理の仕組みをウェブ上に提供し、アクティブに情報を配信する仕組みとしては、文字情報を中心とする情報発信の仕組みとしてのブログや、ユーザ間のコミュニケーションを円滑にするSNSなどがあげられる。
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ブログとは、コンテンツ自動作成機能を備えたウェブアプリケーションである。利用者は、テキスト情報をブラウザ内のウェブアプリ画面において入力したり、画像のリンクをウェブアプリ内の入力画面に入力し、ブログサーバにアップロードしたりしていくことにより、容易かつ迅速にホームページを生成することができる。このブログのコンテンツ自動作成機能を利用すれば、HTML等に不慣れな初心者であっても、ボタンをクリックしていくだけで非常に簡単にスマートなホームページを作成することができる。
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またブログにおいては、そのコンテンツは作成日付順に生成されて並べられる。そのため、このブログを利用することにより、日々の考えや状況を綴った日記型のホームページを容易に作成していくことが可能である。
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また、SNSとは、ソーシャルネットワークサービスと呼ばれるもので、社会的ネットワークの構築の出来るサービスやWebサイトのことを指す。この為、コメントやトラックバックなどのコミュニケーション機能を有しているブログも広義的にはSNSに含まれる。狭義的には、ソーシャル・ネットワーキング・サービスとは人と人とのつながりを促進・サポートする、コミュニティ型の会員制のサービス、またはその種のサービスを提供するWebサイトを指す。
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また、wikiと呼ばれるシステムも存在する。Wikiとは、ウェブブラウザを利用してウェブサーバ上のハイパーテキスト文書を書き換えるシステムの一種である。それらシステムに使われるソフトウェア自体や、システムを利用して作成された文書群全体を指してウィキと呼ぶこともある。このwikiを用いると、ウェブブラウザを有しており、wikiが設けられたサーバにアクセスすることが可能であれば、ネットワーク上のどこからでも、いつでも、誰でも、文書を書き換えて保存することができる。また、同じウィキ内の文書間には、リンクが張りやすくなっており、個々の文書が高度に連携した文書群を容易に作成することができる。Wikiの場合、大抵は、変更の事前許可を必要とせず、wikiのあるサーバに接続できる人に開かれている。
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ブログに関連しては、以下の特許文献1のような文献があげられる。特許文献1では、ユーザがブログサーバに公開されている記事のトラックバック先識別画像付きの表示を、ブログサーバへ要求する。ブログサーバは、トラックバック先識別画像付きの記事表示を、ウェブブラウザへ応答する。関連記事を作成したユーザは、画像読取装置で、新規記事原稿とトラックバック先識別画像付きの記事原稿を入力し、自分のブログサーバへ登録処理通知を行う。ブログサーバの記事投稿部は、記事の本体画像と記事登録情報を使用して、新規に投稿記事を作成する。ブログサーバのトラックバック先登録部は、トラックバック先情報を、投稿記事のトラックバック先として登録する。ブログサーバの公開処理部は、投稿記事を公開し、トラックバック先へ通知を行う。
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【特許文献1】 特開2008−181345
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
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しかしながら、従来のブログ、SNS、wiki等のサービスにおいては、予め与えられたルールによってページを作成し、表示する仕組みであるため、閲覧するユーザは、常に作成されたWebページを一様な見方でしか閲覧することができなかった。いいかえれば、Webページは動的に作成できるが、表示されるwebページは、画像とテキストの配置の関係等について、閲覧するWebブラウザにおいては常に同一であり、テキスト、画像、動画等の複数の情報を選択的に閲覧することはできなかった。
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また、従来のブログ、SNS等においては、記事や内容に対するコメントを第三者が付与できるものも多いが、テキストや画像を含むページ内の一連の内容に対してコメントを行うものが大部分であり、個々のテキスト、画像、動画等に対してコメントを行うことはできなかった。また、そのような仕組みを作ろうとする場合であっても、コメント領域を広く取らねばならず、見やすいコンパクトなWebページを作成することには困難が予想される。
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また、従来のブログ、SNS、広く言えば通常のHTMLベースのページにおいて公開されている情報は、一般には著作権の問題が絡むが、ページ内の個々のコンテンツに対して、使用許可・不許可が与えられているかどうかは不明な場合が多く、ページの作者が意図しない形で、文章や画像が勝手に転用され使用されてしまうという問題が発生する場合もある。
12
本発明は、上記事情を鑑み、閲覧する第三者が様々な形でコンテンツを自由に閲覧でき、かつコメントを与える場合であっても、従来よりも多様な形でコメントがしやすく、かつ表示されているコンテンツを作者の意図に応じて転用したり、再利用したりすることが容易なクライアントサーバシステムを提供することをその目的とする。
【課題を解決するための手段】
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本発明は、以下の構成によって達成される。
(1)互いにデータを送受信するサーバとクライアントから構成されるクライアントサーバシステムであって、
前記サーバは、
各種データを保存するデータ記憶部と、
前記クライアントからの送信要求に応じて前記データ記憶部内のデータを基に送信情報を動的に生成して、前記クライアントに前記送信情報を送信するデータ生成送信部と、
前記クライアントから送信される各種情報を前記データ記憶部に保存するデータ管理部と、を備え、
前記クライアントは、
情報を表示する表示部と、
前記表示部を介して前記サーバに送信される情報を入力するデータ入力部と、
前記データ入力部の入力に応じて、前記サーバに前記送信要求を送信する送信部と、
前記サーバから送信された前記送信情報を基に前記表示部に情報を表示する表示制御部と、を備え、
前記クライアントの前記表示制御部は、
第一の情報を表示する第一の表示領域と、
前記第一の表示領域と隣接して配置され、第二の情報を表示する第二の表示領域と、
前記第一の表示領域に表示されるべき少なくとも一つの情報を示す第一のシンボルを表示する第一の選択情報表示領域と、
前記第二の表示領域に表示されるべき少なくとも一つの情報を示す第二のシンボルを表示する第二の選択情報表示領域と、を前記サーバから送信される送信情報に基づき前記表示部に表示し、
前記クライアントの前記送信部は、前記第一の選択情報表示領域及び前記第二の選択情報表示領域に表示された前記第一のシンボル及び前記第二のシンボルに対応する前記少なくとも一つの情報の送信要求を前記サーバに送信し、
前記サーバは、前記クライアントから送信された前記送信要求に応じて、前記クライアントに前記少なくとも一つの情報を含む送信情報を前記データ記憶部から抽出するとともに、前記送信情報を前記クライアントに送信し、
前記クライアントの前記表示制御部は、前記クライアントの前記データ入力部により選択された第一のシンボルまたは第二のシンボルに基づき、前記第一の情報表示領域および前記第二の情報表示領域のいずれか一方の対応する領域に前記少なくとも一つの情報を表示することを特徴とするクライアントサーバシステム。
(2)前記第一の選択情報表示領域および前記第二の選択情報表示領域に表示される前記第一のシンボルまたは第二のシンボルは、前記データ記憶部に保存されている前記各種データに対応するアイコンであり、
前記表示制御部は、前記データ入力部を介して前記アイコンを選択することにより、対応する前記第一の表示領域または前記第二の表示領域に前記アイコンに対応する前記各種データの一つを表示させることを特徴とする(1)に記載のクライアントサーバシステム。
(3)前記サーバは、前記第一の選択情報表示領域と前記第二の選択情報表示領域に互いに関連した情報を表示させ、前記データ入力部を介して前記互いに関連した情報が前記第一の表示領域と前記第二の表示領域に表示されるような前記送信情報を送信することを特徴とする(1または2に記載のクライアントサーバシステム。
(4)前記第一の表示領域または前記第二の表示領域に表示される情報は、テキスト情報であることを特徴とする(1)〜(3)の何れか一項に記載のクライアントサーバシステム。
(5)前記第一の表示領域または前記第二の表示領域に表示される情報は、画像情報であることを特徴とする(1)〜(4)の何れか一項に記載のクライアントサーバシステム。
(6)前記第一の表示領域または前記第二の表示領域に表示される情報は、動画情報であることを特徴とする(1)〜(5)の何れか一項に記載のクライアントサーバシステム。
(7)各種データを保存するデータ記憶部と、
クライアントからの送信要求に応じて前記データ記憶部内のデータを基に送信情報を動的に生成して、前記クライアントに前記送信情報を送信するデータ生成送信部と、
前記クライアントから送信される各種情報を前記データ記憶部に保存するデータ管理部と、を備えたサーバであって、
第一の情報を表示する第一の表示領域と、
前記第一の表示領域と隣接して配置され、第二の情報を表示する第二の表示領域と、
前記第一の表示領域に表示されるべき少なくとも一つの情報を示す第一のシンボルを表示する第一の選択情報表示領域と、
前記第二の表示領域に表示されるべき少なくとも一つの情報を示す第二のシンボルを表示する第二の選択情報表示領域と、を前記クライアントの表示部に表示させ、
前記クライアントから受信する、前記第一の選択情報表示領域または前記第二の選択情報表示領域に表示された前記第一のシンボル及び前記第二のシンボルに対応する前記少なくとも一つの情報の送信要求に基づき、前記クライアントに前記選択情報に対応する送信情報を前記データ記憶部から抽出するとともに、前記送信情報を前記クライアントに送信し、前記クライアントにより選択された第一のシンボルまたは第二のシンボルに基づき、前記クライアントにおける選択に応じて前記第一の情報表示領域および前記第二の情報表示領域のいずれか一方の対応する領域に前記送信情報を表示させることを特徴とするサーバ。
(8)前記第一の選択情報表示領域および前記第二の選択情報表示領域に表示される前記第一のシンボルまたは第二のシンボルは、前記データ記憶部に保存されている前記各種データに対応するアイコンであり、
前記クライアントの前記データ入力部を介して前記アイコンを選択することにより、対応する前記第一の表示領域または前記第二の表示領域に前記アイコンに対応する前記各種データの一つを表示させることを特徴とする(7)記載のサーバ。
(9)前記クライアントの前記第一の選択情報表示領域と前記第二の選択情報表示領域に互いに関連した情報を表示させ、前記互いに関連した情報が前記第一の表示領域と前記第二の表示領域に表示されるような前記送信情報を送信することを特徴とする(7)または(8)に記載のサーバ。
(10)前記第一の表示領域または前記第二の表示領域に表示される情報は、テキスト情報であることを特徴とする(7)〜(9)の何れか一項に記載のサーバ。
(11)前記第一の表示領域または前記第二の表示領域に表示される情報は、画像情報であることを特徴とする(7)〜(10)の何れか一項に記載のサーバ。
(12)前記第一の表示領域または前記第二の表示領域に表示される情報は、動画情報であることを特徴とする(7)〜(11)の何れか一項に記載のサーバ。
(13)互いにデータを送受信するサーバとクライアントから構成されるクライアントサーバシステムの制御方法であって、
第一の情報を表示する第一の表示領域と、
前記第一の表示領域と隣接して配置され、第二の情報を表示する第二の表示領域と、
前記第一の表示領域に表示されるべき少なくとも一つの情報を示す第一のシンボルを表示する第一の選択情報表示領域と、
前記第二の表示領域に表示されるべき少なくとも一つの情報を示す第二のシンボルを表示する第二の選択情報表示領域と、を含む前記クライアントに表示させる情報を前記サーバから前記クライアントに送信するステップと、
前記情報に基づき、前記第一の表示領域、前記第二の表示領域、前記第一の選択情報表示領域および前記第二の選択情報表示領域を前記クライアントに表示するステップと、
前記第一の選択情報表示領域及び前記第二の選択情報表示領域に表示された前記第一のシンボル及び前記第二のシンボルに対応する前記少なくとも一つの情報の送信要求を前記サーバに送信するステップと、
前記クライアントから送信された前記送信要求に応じて、前記クライアントに前記選択情報に対応する送信情報を抽出するステップと、
前記送信情報を前記クライアントに送信するステップと、
前記クライアントにより選択された第一のシンボルまたは第二のシンボルに基づき、前記サーバから前記クライアントに送信された前記送信情報を前記第一の情報表示領域および前記第二の情報表示領域のいずれか一方の対応する領域に表示するステップと、を備えたことを特徴とするクライアントサーバシステムの制御方法。
(14)前記第一の選択情報表示領域および前記第二の選択情報表示領域に表示される前記第一のシンボル及び前記第二のシンボルは、前記サーバに保存されている各種データに対応するアイコンであり、
前記クライアントは、前記データ入力部を介して前記アイコンを選択することにより、対応する前記第一の表示領域または前記第二の表示領域に前記アイコンに対応する前記各種データの一つを表示させることを特徴とする(13)記載のクライアントサーバシステムの制御方法。
(15)前記サーバは、前記第一の選択情報表示領域と前記第二の選択情報表示領域に互いに関連した情報を表示させ、前記データ入力部を介して前記互いに関連した情報が前記第一の表示領域と前記第二の表示領域に表示されるような前記送信情報を送信することを特徴とする(13)または(14)に記載のクライアントサーバシステムの制御方法。
(16)前記第一の表示領域または前記第二の表示領域に表示される情報は、テキスト情報であることを特徴とする(13)〜(15)の何れか一項に記載のクライアントサーバシステムの制御方法。
(17)前記第一の表示領域または前記第二の表示領域に表示される情報は、画像情報であることを特徴とする(13)〜(15)の何れか一項に記載のクライアントサーバシステムの制御方法。
(18)前記第一の表示領域または前記第二の表示領域に表示される情報は、動画情報であることを特徴とする(13)〜(15)の何れか一項に記載のクライアントサーバシステムの制御方法。
【発明の効果】
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本発明のクライアントサーバシステムによれば、二つの表示領域に閲覧者が選択的にファイルに対応する情報を表示させることができる。したがって、ブログやSNSといった既存のウェブアプリケーションに比べ、圧倒的に自由度の高い画面を閲覧者に閲覧させることが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
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以下、図面を参照しながら本発明にかかるクライアントサーバシステムおよびその制御方法の一実施形態を説明する。なお、以下の実施形態は、本発明が適用される一形態を示したものに過ぎず、本発明が以下の実施形態の内容に制限されることはない。
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図1は、本実施形態のクライアントサーバシステムの物理的構成を示す模式図であり、図2はその内部での制御形態を占めす模式図であり、図3は、図2の制御形態における制御フローの一例を示すフローチャートであり、図4は、本実施形態のクライアントサーバシステムを機能的に表現したブロック図であり、図5は、本実施形態のクライアントサーバシステムにおける中核の概念である「ソフィア」と「カード」を模式的に表す模式図である。
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図1に示すように、本実施形態のクライアントサーバシステム1は、「エンソフィア」と呼ばれる情報表示管理システムを構成するものであって、サーバ2と、インターネット、イントラネット等のネットワーク10を介してサーバ2と通信可能に接続された少なくとも一つ以上(通常は複数)のクライアント3によって構成されている。
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本実施形態においては、サーバ2は、機能により第一のサーバ20と第二のサーバ20とに分けられて構成されている。第一のサーバ20はクライアントに対して各種情報を送信するウェブサーバであり、第二のサーバ20は、ウェブサーバである第一のサーバ20と情報を送受信しつつ本クライアントサーバシステムの管理情報を管理するデータベース(DB)サーバである。第一のサーバ20と第二のサーバ20は、負荷の多寡に応じて分けて設置してもよいし、一つのサーバコンピュータ内にまとめて設置するようにしてもよい。
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クライアント3は、家庭や企業内に通常設置されているパーソナルコンピュータ等のクライアントマシンである。本実施形態では、たとえば企業内LANのような外部からのアクセスに制限があるネットワーク環境での使用を例に説明していく。クライアント3として、クライアント3aからクライアント3gまで、合計7台のクライアントマシンがネットワーク10を介してサーバ2(第一、第二のサーバ20,30)に通信可能に接続されている。
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次に、図2を用いてサーバ2とクライアント3の具体的な内部制御構成について説明する。
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図2に示すように、サーバ2は、第一のサーバ20として、コンピュータを構成するハードウェア23と、ハードウェア23を制御するOS(オペレーティングシステム)22と、OS22上において動作するウェブサーバ21とを備え、そして第二のサーバ20として、コンピュータを構成するハードウェア33と、ハードウェア33を制御するOS(オペレーティングシステム)32と、OS32上において動作するDBサーバ21とを備えている。OS22,32に適用されるOSとしては、特に制限されるものではなく、商用で販売されているオペレーティングシステムであってもよいし、linuxのようなフリーのオペレーティングシステムであってもよい。
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また、ウェブサーバ21やDBサーバ21としても、商用ベースのものであってもよいし、フリーのサーバアプリケーションを上記OS上に組み込むことによって実現してもよい。これらの組み合わせの一例としては、linux系のOS上で動作するAppacheと呼ばれるウェブサーバと、MySQLと呼ばれるDBサーバと、phpと呼ばれる動的にウェブページ(HTML)を生成するウェブサーバに対する組み込みモジュールと、Flashと呼ばれるベクターグラフィックスのアニメーションを組み合わせてウェブコンテンツを作成するソフトがあげられる。ただし、本発明は上記に限られるものではなく、後述するような制御構造を実現できるものであれば、特に限定されるものではない。
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同様に、クライアント3(図では具体的にクライアント3a,3b)のそれぞれにおいては、コンピュータを構成するハードウェア61と、ハードウェア61を制御するOS(オペレーティングシステム)62と、OS62上において動作し、サーバ2から送信される各種HTML情報やFlash情報を基に表示を行うウェブブラウザ63と、ウェブブラウザ63の機能を拡張しFlashコンテンツを表示可能とする表示用アドイン64と、を備えて構成されている。
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次に、図3を用いてサーバ2とクライアント3の具体的な制御フローの一例について説明する。図3の例では、クライアント3からサーバ2に対して、画像データを含むウェブページの表示要求を行い、それに引き続いて行われる各種処理を説明する。
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まず、クライアント3からウェブサーバ20に対して情報取得要求がなされる(ステップS1)と、ウェブサーバ20は、DBサーバ20に対して、その情報取得要求に関連した情報をDBサーバ20内部のテーブルから検索し送信するように要求する(ステップS2)。一例として、DBサーバ20は、クライアント3から要求されたウェブページ表示要求内の画像ファイルの保存場所を示す情報(画像URL)を管理保存している。DBサーバ20は、ウェブサーパ20からのテーブル検索要求に対する応答として、内部のテーブルを検索する(ステップS3)。その後DBサーバ20は、検索が終了すると、画像URLを含む情報をウェブサーバ20に送信する(ステップS4)。
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その後、ウェブサーバ20は、DBサーバ20から受信した画像URLを含む情報とともに応答情報をクライアント3に送信する(ステップS5)。そして、クライアント3は、受信した応答情報内の画像URLの情報を基に、画像取得要求をウェブサーバ2に送信する(ステップS6)。ウェブサーバ20は、クライアント3から受信した画像取得要求を基に対応する画像ファイルを検索し(ステップS7)、検索された画像ファイルをクライアント3に送信する(ステップS8)。クライアント3は、先のステップS5で受信した応答情報と、ステップS8で受信した画像データを基にウェブページをウェブブラウザ63を介して表示する。以上が、サーバ2とクライアント3の具体的な制御フローの一例となる。
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次に、図4を用いて、本実施形態のクライアントサーバシステム1を機能面について詳細に説明する。
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上述の本実施形態では、ウェブサーバ20とDBサーバ20とを用いてクライアント3とのデータの送受信を実現しているが、これに限られることなく、所定の情報をクライアント3からのリクエストに応じて送信したり、受信したりできる仕組みを備えておればよい。このために、サーバ2とクライアント3がそれぞれ備えておくべき機能について以下に説明する。
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まず、サーバ2について説明する。本実施形態のクライアントサーバシステム1において、サーバ2は、データ記憶部41と、データ生成送信部42と、データ管理部43と、を備えている。
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データ記憶部41は、テキストファイル、画像ファイル、動画ファイル等の各種データを記憶するものであって、たとえばサーバ2内のハードディスクドライブ等の記憶媒体によって実現される。本実施形態のクライアントサーバシステム1においては、複数のクライアント3からサーバ2へのアクセスが可能となっており、また複数のユーザが各クライアント3を介してサーバ2にユーザIDとパスワードを用いてログインしてサーバ2を利用可能となっている。したがって、複数のユーザによってアップロードされた各種データがデータ記憶部41には記憶されている。
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データ記憶部41に保存される各種データとしては、シンプルなテキストファイル、jpeg形式等の画像ファイル、mpeg形式等の動画ファイル、pdf形式等の配布用ファイル、ワープロソフト、表計算ソフト、プレゼンテーションソフトにより生成されたドキュメントファイル等が一例として挙げられる。
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データ生成送信部42は、クライアント3からの送信要求に応じてデータ記憶部41内のデータを基に送信情報を動的に生成して、クライアント3に生成された送信情報を送信するものである。本実施形態では、このデータ生成送信部42は、主としてウェブサーバ21によってその機能が実現される。
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データ管理部43は、クライアント3からアップロード送信される各種情報をデータ記憶部41に保存するとともに、保存された情報を、ID、ファイル名、保存場所、作成者、作成日時、関連するテキスト情報等を区別して管理する管理情報を保持する。この管理情報はテーブル形式で管理され、管理情報を検索することにより例えばIDを基に、対応するファイル名、保存場所、作成者、作成日時、関連するテキスト情報等を抽出することが可能である。また管理情報としては、そのファイルをアップロード送信したユーザ以外の第三者によって引用可能であるかどうかを識別するフラグ情報、アップロード送信したユーザ以外の第三者が編集を含む再利用可能であるかどうかを識別するフラグ情報等も含んでいる。また、データ管理部43は、データ生成部42がクライアント3に対して各種データを送信情報として送信する場合には、データ生成送信部42からのリクエストに応じて、データ生成送信部42が送信情報作成のために必要とする各種管理情報をデータ生成送信部42に提供する。本実施形態では、このデータ管理部43は、主としてウェブサーバ21とDBサーバ21によってその機能が実現される。
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次に、クライアント3について説明する。本実施形態のクライアントサーバシステム1において、クライアント3は、データ入力部51と、表示部52と、送信部53と、表示制御部54と、を備えている。
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データ入力部51は、ユーザによる入力を受け付けるものであり、例えばテキスト情報の入力を受け付けるキーボード、表示部52上に表示されたアイコン、ボタン、選択領域等の選択を受け付けるマウス等により構成される。データ入力部51は、表示部52を介して情報をクライアント3に入力できるように構成されており、クライアント3は、これらの入力情報を基にサーバ2に送信する情報を生成する。
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表示部52は、サーバ2から送信された各種情報を表示する表示領域であり、たとえばディスプレイがこれに相当する。図1,2に示したようなウェブアプリケーションシステムの場合には、ディスプレイにウェブブラウザの表示画面を加えたものが表示部52に相当するとしてもよい。
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送信部53は、データ入力部51の入力に応じて、サーバ2に送信すべき送信要求を生成し、この生成した送信要求をサーバ2に送信するものである。本実施形態の場合、ウェブブラウザ63及び表示用アドイン64がこの機能を担うこととなる。
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表示制御部54は、サーバ2から送信された送信情報を基に表示部52に情報を表示するものである。すなわち、送信情報を解釈してディスプレイ等に表示するものであり、本実施形態の場合、ウェブブラウザ63及び表示用アドイン64がこの機能を担うこととなる。
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次に、図5を参照しながら、本実施形態のクライアントサーバシステム1、通称「エンソフィア」の特徴的な部分について説明する。
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エンソフィアは、「カードとソフィアと呼ばれるインタフェース」、「ライブラリ機能」、「検索機能」、「情報のリサイクル機能」と呼ばれる4つの大きな機能に特徴づけられる。以下にその概略を説明する。
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エンソフィアでは、図5に示すように、複数のユーザそれぞれが、テーマごとに生成される「ソフィア」と呼ばれる情報・知識の集合体を単位として、各種ファイル及びそれらに対応するテキスト情報を集積保存していくことを特徴としている。ソフィア内には、テキスト、画像、動画など、情報の形式ごとに専用のカードと呼ばれるインタフェースが備えられており、これらを組み合わせてソフィアに詰め込むことで、リッチコンテンツを作成する仕組みとなっている。すなわち、ソフィアとは、そのタイトル毎に作成者が主観的に各種ファイルを集積保存したひとまとまりの単位である。
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エンソフィアにおいては、クライアント3の表示部に2つのカードと呼ばれる表示領域を備えており、このカード内に、各種ファイルのタイトル、内容及び作成者コメント文を表示するファイル内容表示領域と、表示された各種ファイルの内容に対応して第三者によりコメントされた第三者コメントを表示するコメント内容表示領域と、ファイル種類別に用意された専用のIF(インタフェース)と、を備えている。詳しくは、後述するが、エンソフィアにおいては、表示されるファイルと、作成者コメントそれに対応する第三者コメントがセットで管理情報として保管管理されており、それらが閲覧するユーザの選択により各カードのファイル表示領域に表示可能となっている。
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カードという概念は混乱しがちであるためここで改めてまとめると、クライアント3の表示部において、ソフィア内に表示される文字通りのカード内に表示される内容が狭義のカードであり、サーバ2内において各ファイルのタイトル、ファイル内容、作成者コメント、第三者コメント及びその他属性値を含め広義のカードと呼ぶことができる。
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エンソフィア以前の従来の仕組みのほとんどは、テキストのみ、画像のみといったひとつの形式をその対象とするシステムか、または様々な情報を取り込める場合でも、ページ、スライド、記事などのフォーマットに一度に情報を書き込むかのどちらかである。具体的にはYouTubeなら動画、frickrなら画像といった単純でシンプルなシステムである。一方、ワープロソフトやプレゼンテーションソフトといったシステムは、ページやスライドといったフォーマットに文字や図や写真を自由にレイアウトする仕組みとなっている。ページやスライドの表現の自由度は高いが、それに比例する形で操作は複雑となる。
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一方、エンソフィアでは、カードというインタフェースを備えたことにより、YouTubeやflickrのようなシンプルな操作性を実現する一方で、ワープロソフトやプレゼンテーションソフトのような多様な表現を可能としている。
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エンソフィアにおけるライブラリ機能とは、複数のユーザがシステムにアップロードした情報が自動的に整理され、情報アーカイブが形成される仕組みのことを指す。これに類似のものとしては、例えばWikiのようなシステムが代表としてあげられる。
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Wikiとは、例えばWikipediaで活用される集合知形成プラットフォームであるが、エンソフィアも同様に集合知形成プラットフォームとしての側面を持つ。但し、エンソフィアとWikiにおいては、それぞれが主観的情報の集合であるか、客観的情報の集合であるかといった点において決定的な違いがある。
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Wikiの場合、複数のユーザが共同でコンテンツを編集しながら集合知を形成していく仕組みとなっており、そのため編集が繰り返されるたびに情報の客観的妥当性が高まってゆく。同時に、そこにアップロードされる情報の量も増大する。一方エンソフィアは、コンテンツのひとつひとつはあくまで単一のユーザがその発信者であり続けるため、従ってコンテンツの質は、編集の回数ではなく、誰が発信者であるかに左右される。
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エンソフィアに似たシステムとしてSNSが挙げられる。SNSは複数のユーザが日記等のコンテンツを発信することにより、個々のユーザに属する情報がアーカイブ化されるといった機能を持つ。そのコンテンツに対してその他のユーザがコメントすることができるという点もエンソフィアと同様である。但し、SNSの場合はユーザ間のコミュニケーションを目的としたシステムであるため、Wikiやエンソフィアの様な集合知、ないしはデジタルライブラリを構築するといった目的を持っておらず、その機能は限定的でユーザもそれを意識した使い方をする訳ではない。
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検索と言った場合、「キーワード検索」というものが一般的で、それにプラスしてその対象を選択する「動画検索」や「画像検索」といったものがある。エンソフィアでは基本的に上記のような検索の仕組みを応用して、新しく「カード検索」と「ソフィア検索」と呼ばれるものを組み込んだ。
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カード検索とは、対象となるカード(具体的には、カード内に表示されるファイルとそのコメント、広義のカード)の種類を選択して検索する機能であるが、これによりカードの種類の数に応じて、検索対象となる情報の種類を区分けすることができる。これはユーザにとって、ピンポイントな情報アクセスが可能となる点で、他の検索システムとの優位性となる。
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一方で情報の種類を指定するというより、内容を重視して検索を行いたい場合は、複数のカード(ファイル)の集合体であるソフィア単位で検索を行うソフィア検索の機能が活用される。ソフィアとはもともと、様々なカードを組み合わせて構成された高度情報であるから、カードよりも内容的に密度が濃く、編集された形で保存されている。従って、内容を重視して検索を行う場合はソフィア検索が有効となる。
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この様に、形式検索と、内容検索といった2つの検索の仕組みを有している点に、従来の検索システムより優位な検索性能を実現するシステムであることが期待できる。
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▲4▼ 情報のリサイクル機能
情報のリサイクル機能とは、あるユーザがアップロードした情報を、他のユーザが2次利用することにより、既存の情報が活用され、新たな情報へと再生産される仕組みのことを指す。これはエンソフィアにおいて特に特徴的な機能といえる。ちなみにこの機能は、情報のコピー機能とは根本的に異なる。
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従来のウェブ技術では、リンク機能を活用することにより、情報と情報を接続し、情報ネットワークを形成することが可能であった。しかしながら、この場合、情報の再生産というよりは、情報の関連構築といった側面でしかない。情報を再生産する場合は、「コピー」という機能を活用して、他の人間が生産した情報を自らの情報の中に組み込むことが可能であるが、この場合、著作権上の様々な問題が付随する。
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一方、エンソフィアではコピーではなく、「カードの引用」という機能で、他人の情報を自らの情報の中に組み込むことを可能としたが、引用となるため著作権上の問題は発生しない。
57
具体的には、ユーザがカード(ファイル)フォーマットを使って情報をアップロードする場合、任意でそれらのカード(ファイル)を「占有カード(ファイル)」と「共有カード(ファイル)」の2つの種類に指定することができる。占有カードと指定されたカードは、他人が引用することはできず、該当ユーザの著作権が保護される。一方、共有カードに指定した場合は、他人がそのカードを引用することができ、かつ自身がその共有カードの著作権保有者であることが示される。
58
このようにエンソフィアでは、ユーザの著作権を明確にコントロールしながら、情報が再利用され、新たな情報へと再生産される。
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次に、図6〜図12を参照しながら、本実施形態のクライアントサーバシステム1、エンソフィアにおけるクライアント3側での情報の表示レイアウト、コメントの表示、入力レイアウト等について説明する。
60
図6は、エンソフィアにおけるクライアント3側での表示画面の一例である。
図6が示す表示画面100は、エンソフィアにおける表示選択画面の一例である。画面表示100内中央のテーブル形式の表示101は、キーワード検索を行った場合に検索されたソフィアの一覧を示すものである。検索されたソフィア110が行方向に7種類表示されている。列方向に表示されている内容は、まず各ソフィア110を作成した作成者を画像で示す作成者表示部120と、各ソフィア110のタイトルを表示するタイトル表示部130と、各ソフィアの内容を表示する内容表示部140と、各ソフィアの閲覧権限を示す権限表示部150と、各ソフィアの作成目を表示する作成日表示部160と、を備えている。図6では、簡便化のため作成者表示部の画像はアルファベットで示してあるが、ここに作成者の顔写真を表示することにより、誰が作成したソフィアであるかがすぐに判断できるようにすることができる。なお環境によっては、作成者の氏名等を表示するようにしてもよい。
61
表示部52中の表示画面100を閲覧するユーザは、データ入力部51を介して、閲覧を希望するソフィアを選択することで、その詳細内容を閲覧することができる。
62
図7は、表示画面100においてあるソフィアを選択した後に表示されるソフィア表示画面200である。
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このソフィア表示画面200においては、画面左上部にソフィアのタイトルを表示するタイトル表示部201が表示され、その下方に第一のカード210と第二のカード230とがそれぞれ隣接して配置表示されている。第一のカード210及び第二のカード230は、それぞれ図5に例示したカードに対応するものであって、選択されたソフィアの具体的なファイル情報を表示する第一の表示領域210a、第二の表示領域230aをそれぞれ備えている。
64
また、第一のカード210と第二のカード230のそれぞれの上方には、それぞれ第一の選択情報表示領域220と第二の選択情報表示領域240とが表示されている。第一の選択情報表示領域220及び第二の選択情報表示領域240は、それぞれ第一の表示領域210a、第二の表示領域230aに表示可能なファイルをアイコン形式の画像ファイル(以下、アイコンと称する)で表示する領域である。図7においては、第一の選択情報表示領域220には、動画ファイルが第一の表示領域210aに表示可能であることを示すアイコン221が表示されており、一方で第二の選択情報表示領域240には、pdfファイルが第二の表示領域230aに表示可能であることを示すアイコン241〜247が表示されている。
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図8はデータ入力部51(具体的にはマウス)により、アイコン221とアイコン241を選択した後のソフィア表示画面200を示す図である。
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図8に示すように、アイコン221とアイコン241を選択すると、ソフィア表示画面200において、各アイコン221とアイコン241は、各アイコンが選択されたことを示すようにアイコンのサイズが多少拡大されて表示される。それとほぼ同時に、アイコン221に対応する動画ファイルが、表示領域210aに動画ファイル再生用のインタフェースとともに動画ファイルが再生され、同様にアイコン241に対応するpdfファイルが、表示領域230aにpdfファイル再生用のインタフェースとともに表示される。ここで、各アイコン221,241に対応する動画ファイル及びpdfファイルの実体は、アイコンの選択以前であって、ソフィア表示画面200が表示されたときにダウンロードされてもよいし、各アイコンが選択された時点でクライアント3からサーバ2にリクエストを送信し、ダウンロードするように構成してもよい。アイコンの選択以前であって、ソフィア表示画面200が表示されたときにダウンロードが開始されるように構成されていれば、各アイコンが選択された時にスムーズに対象ファイルの内容を各表示領域210a,230aに表示することが可能である。
67
各表示領域210a,230aにアイコン221、アイコン241に対応する動画ファイル、pdfファイルが表示されると、各カード210,230の右下方には、選択表示されたファイルに対応するコメント表示領域への表示切替を指示するための切替ボタン210b,230bが表示される。
68
図9は、図8に示す状態から、データ入力部51(具体的にはマウス)により、さらにアイコン243を選択した後のソフィア表示画面200を示す図である。
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図9に示すように、アイコン243をさらに選択すると、ソフィア表示画面200において、アイコン243は、選択されたことを示すようにアイコンのサイズが多少拡大されて表示される(同時に、直前に選択されていたアイコン241は、元のサイズに戻る)。それとほぼ同時に、アイコン243に対応するpdfファイルの中身が、アイコン241に対応するpdfファイルの中身と入れ替わりに表示領域230aにpdfファイル再生用のインタフェースとともに表示される。先ほど同様に、ここで、アイコン243に対応するpdfファイルの実体は、アイコンの選択以前であって、ソフィア表示画面200が表示されたときにダウンロードされるように構成されていてもよいし、各アイコンが選択された時点でクライアント3からサーバ2にリクエストを送信し、ダウンロードするように構成してもよい。
70
ここで、図8,9に示す画面の遷移を図4に示すブロック図との関係で説明すると以下のようになる。
クライアント3の表示制御部54は、サーバ2のデータ生成送信部42から送信される送信情報を基に、第一の情報を表示する第一の表示領域210aと、第一の表示領域210aと隣接して配置され第二の情報を表示する第二の表示領域230aと、第一の表示領域210aに表示されるべき少なくとも一つの情報を表すアイコン241(第一のシンボル)を表示する第一の選択情報表示領域220と、第二の表示領域230aに表示されるべき少なくとも一つの情報を示すアイコン241〜247(第二のシンボル)を表示する第二の選択情報表示領域240と、表示部52に表示する。
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ここで、アイコン243に対応するpdfファイルの実体が、データ入力部51によるアイコンの選択以前であって、ソフィア表示画面200が表示されたときにダウンロードされるように構成されている場合には、クライアント3の送信部53は、第一の選択情報表示領域220及び前記第二の選択情報表示領域230に表示されたアイコン221,241〜247に対応するファイルの送信要求をサーバ2に送信する。
72
そして、サーバ2は、クライアント3から送信された送信要求に応じて、クライアント3にアイコン221,241〜247に対応するファイルを送信情報としてデータ記憶部41から抽出するとともに、この送信情報をクライアント3に送信する。
クライアント3の表示制御部54は、クライアント3のデータ入力部51により選択されたアイコンに基づき、第一の情報表示領域220および第二の情報表示領域240のいずれか一方の対応する領域に対応するダウンロードされたファイルの内容を表示する。
73
このように、本実施形態のクライアントサーバシステム1、エンソフィアによれば、それぞれがテーマを持つソフィアと呼ばれる単位毎に、複数の互いに関連するファイルを表示可能とし、さらにこれらのファイルをカードと呼ばれる表示単位において、ユーザが表示させるファイルを自由に選択できるように構成することができる。したがって、例えば、ソフィア画面200の左側のカード210の第一の表示領域210aにある人物が講演をしている動画を再生し、そしてソフィア画面200の右側のカード220の第二の表示領域220aにその講演に関連した文字情報や図形情報を選択的に表示可能と構成することで、さながらクライアント3の前に座っていながら、講演を資料を見ながら聴講するといった、従来のウェブ環境では実現し得なかった状況を容易に実現できる。
74
次に、本実施形態の本実施形態のクライアントサーバシステム1、エンソフィアにおけるカードのもう一つの特徴であるコメント機能について説明を行う。
図10は、コメント表示領域の表示に関連したカードの特徴的な動作について説明する模式図である。
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図8に示すように、各表示領域210a,230aにアイコン221、アイコン241に対応する動画ファイル、pdfファイルが表示されると、各カード210,230の右下方には、選択表示されたファイルに対応するコメント表示領域への表示切替を指示するための切替ボタン210b,230bが表示される。ユーザがこの切替ボタン210b,230bをマウス等のデータ入力部51によって選択(クリック)すると、図10に示すように、切替ボタンがクリックされたカード210,230は、各カード画面鉛直方向に平行な中心軸を回転軸として、クルッと回転して表裏反転し、裏面側が表示されるような画面表示がなされる。
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図11は、このカード210が回転した後のソフィア画面200を示す図であり、図12はコメント入力欄211が表示されたソフィア画面200を示す図である。
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図11に示すように、カード210は、切替ボタン210bのクリックにより回転して反転し、裏面が表示される。この裏面側には、表面側に表示されていたテキストファイル、画像ファイル、動画ファイルに対するコメントが裏面側に設けられたコメント表示領域210c上に表示される。これらのコメントは、切替ボタン210bのクリック以前であって、ソフィア表示画面200が表示されたときにダウンロードされるように構成されていてもよいし、切替ボタン210bが選択された時点でクライアント3からサーバ2にリクエストを送信し、ダウンロードするように構成されていてもよい。各ファイルに対してのコメントがなされていない状態の場合には、コメント表示領域210c上にコメントは表示されない。
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図11に示す状態においては、カード21の左下方には新たにコメントを入力するためのコメント入力ボタン210dが設けられており、またカード21の右下方には、ファイル表面側にカードさらに回転されて反転させるもどるボタン210eが設けられている。図11に示す状態で、コメント入力ボタン210dをマウス等のデータ入力部51にて選択(クリック)すると、図12に示すように、カード210上にコメント入力欄211が表示される。ここで、ユーザがコメント入力欄211内のコメント本文と書かれた下部のコメント入力領域212にコメントを入力し、その下部に設けられたOKボタンをデータ入力部51にて選択すると、コメントがクライアント3に受け付けられる。クライアント3は、入力されたコメントを送信部53を介して、サーバ2に送信し、サーバ2内ではデータ管理部43が既にカード表面側に表示されたファイル(ここでは動画ファイル)に関連づけて作成されている管理情報と管理づけてコメントをデータ記憶部41に記憶する。
79
以上のように、本実施形態では、カードを回転反転させてコメント入力欄211を表示させ、各カードに表示されたファイルの内容に対するコメントをクライアント3に表示させるとともに、新たなコメントをサーバ2に表示する。したがって、本実施形態によれば、ユーザは、非常に簡単な方法でソフィア内の各カードに表示される個々のファイルに対して、逐次コメントを行うことができ、またファイルとそれに対するコメントをサーバ2側で容易に関連づけて保存することができる。このように、本実施形態のクライアントサーバシステム1、エンソフィアにおいては、従来のブログやSNSでは難しかったページ内の各コンテンツ(ファイル)毎のコメントを直感的な方法で容易に行うとともに、わかりやすく閲覧者に表示することが可能である。
80
次に、本実施形態のクライアントサーバシステム1、エンソフィアにおけるソフィアの作成方法について図13〜16を参照しながら説明する。
81
図13は、本実施形態のクライアントサーバシステム1、エンソフィアにおけるソフィア新規作成・編集選択画面300を示す図である。
82
図13が示す表示画面300は、エンソフィアにおけるソフィア新規作成・編集選択画面の一例である。画面表示300内中央のテーブル形式の表示301は、キーワード検索を行った場合に検索されたソフィアの一覧を示すものである。検索されたソフィア310が行方向に7種類表示されている。列方向に表示されている内容は、まず各ソフィア310タイトルを表示するタイトル表示部130と、各ソフィア310の公開・非公開等の状態を示す状態表示部330と、各ソフィアの作成日を表示する作成日表示部340と、を備えている。またテーブル形式の表示301の上部には、新規にソフィアを作成する場合に選択するソフィア新規作成ボタン350が設けられている。
83
図13では、図6に示す表示と比べ、情報量が少ないが、図6に示すテーブルと同様に、各ソフィアの内容を表示する内容表示部140や、各ソフィアの閲覧権限を示す権限表示部150等を表示するようにしてもよい。ソフィア新規作成・編集画面300においては、新規作成・編集を行うのはソフィアを作成した本人のみであるため、作成者を表示する必要は特にない。
84
図13に示す画面中において、データ入力部51を介して、新規にソフィアを作成したい場合には、ソフィア新規作成ボタン350をマウス等のデータ入力部によって選択(クリック)すれば翼、また既に作成したソフィアを編集したい場合には、テーブル形式の表示301内の所望のソフィアを選択してクリックすればよい。以下では、ソフィア新規作成ボタン350をクリックした場合について、説明を行っていく。
85
図14は、ソフィア新規作成ボタン350をクリックした後に表示されるソフィア作成画面400を示す図である。
86
図14に示すようにソフィア作成画面400においては、画面左上部に作成する新規ソフィアのタイトルを入力・表示するタイトル入力・表示部401が表示され、その下方にカード編集画面410及びカードプレビュー画面430がそれぞれ隣接して配置表示されている。カード編集画面410は、図5に例示したカードの内容を入力するものであって、各カード内に表示されるファイルの種類に応じて、異なるカード編集画面が表示される。プレビュー画面430は、カード編集画面410に入力された情報を基に実際にカードとして表示される画面をプレビューとして表示する領域である。
87
カード編集画面410の左側方には、カード内に表示されるファイルの種類を選択するカード内ファイル選択画面440が設けられている。カードファイル選択画面440内には、カード内に表示されるファイルの種類を表す複数のアイコンが表示されている。これらのアイコンをマウス等のデータ入力部51にて選択すると、選択されたアイコンがカード編集画面410の上方に設けられた選択情報表示領域420に移動する。そして、ユーザがマウス等のデータ入力部51にて、選択情報表示領域420内のアイコンを選択すると、カード編集画面410に各アイコンが示すファイルに応じた編集領域が表示される。
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ここで、カードファイル選択画面440内において配置されるソフィア内部にカードとして表示可能なファイルの形式としては、テキストファイル、jpeg等の画像ファイル、音声ファイル、棒グラフ・折れ線グラフ・円グラフ等のグラフファイル、mpeg等の動画ファイル、地図画像を含む地図ファイル、pdfファイル、ワープロソフト・表計算ソフト・プレゼンテーションソフト等により生成される各種ドキュメントファイル等が含まれる。図14においては、例として、テキストファイルをベースにしたカードを生成するアイコン441、画像ファイルをベースにしたカードを生成するアイコン442、pdfファイルをベースにしたカードを生成するアイコン443、動画ファイルをベースにしたカードを生成するアイコン444、グラフファイルをベースにしたカードを生成するアイコン445が表示されている。
89
図15は、図14に示すソフィア作成画面400において、テキストファイルをベースにしたカードを生成するアイコン441を選択した後の状態を示す図である。
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ユーザがアイコン441をデータ入力部51にて選択(クリック)すると、選択されたアイコン441がカード編集画面410の上方に設けられた選択情報表示領域420に移動する。そして、ユーザがマウス等のデータ入力部51にて、選択情報表示領域420内のアイコン441を選択(クリック)すると、カード編集画面410にアイコン441が示すテキストファイルをベースとしたカードに応じた編集領域411が表示される。
91
編集領域411には、テキストのタイトルを入力するタイトル入力部411aと、テキストの本文を入力する本文入力部411bが設けられている。ユーザは、この編集領域411において、データ入力部51(この場合にはキーボード等による入力)を介してタイトル及び本文をタイトル入力部411a及び本文入力部411bに入力する。入力されたタイトル及び本文の情報は、適宜クライアント3からサーバ2に対してアップロードされるとともに、プレビュー画面430の表示領域431にプレビュー表示される。アップロードされたタイトル及び本文の情報は、データ管理部43によってデータ記憶部41に適宜保存されるともにデータ管理部43が管理する管理情報が新たに生成され、ソフィア名、作成者、作成日時等の各種情報と共に管理される。
92
図16は、図14に示すソフィア作成画面400において、画像ファイルをベースにしたカードを生成するアイコン442を選択した後の状態を示す図である。
93
ユーザがアイコン442をデータ入力部51にて選択(クリック)すると、選択されたアイコン442がカード編集画面410の上方に設けられた選択情報表示領域420に移動する。そして、ユーザがマウス等のデータ入力部51にて、選択情報表示領域420内のアイコン442を選択(クリック)すると、カード編集画面410にアイコン442が示す画像ファイルをベースとしたカードに応じた編集領域412が表示される。
94
編集領域412には、テキストのタイトルを入力するタイトル入力部412aと、アップロードするファイルの場所(URL)を入力するアップロードファイル入力部412bと、テキストの本文を入力する本文入力部412cが設けられている。ユーザは、この編集領域412において、データ入力部51(この場合にはキーボード等による入力)を介してタイトル及び本文をタイトル入力部412a及び本文入力部412cに入力するとともに、アップロードファイル入力部412bにカード内に表示すべき画像ファイルを入力し、画像を選択ボタン412dをデータ入力部51によって選択する。すると、入力されたタイトル、本文の情報及び指定された画像ファイルが、クライアント3からサーバ2に対してアップロードされるとともに、プレビュー画面430の表示領域432にそれぞれの情報がプレビュー表示される。アップロードされたタイトル、画像ファイル及び本文の情報は、データ管理部43によってデータ記憶部41に適宜保存されるともにデータ管理部43が管理する管理情報が新たに生成され、ソフィア名、作成者、作成日時等の各種情報と共に管理される。
95
ここで、新規ソフィアを作成する場合に、他人より作成され既にサーバ2にアップロードされているカード(ファイル)を引用することもできる。カードファイル選択画面440の下方には、他人のカードを引用する場合にデータ入力部51によって選択(クリック)されるカード引用ボタン450が設けられている。
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図17は、カード引用ボタン450が選択された後に表示される画面を示す図である。
97
カード引用ボタン450が選択されると、図17に示すように引用カード選択画面500が表示される。引用カード選択画面500内中央のテーブル形式の表示501は、キーワード検索を行った場合に検索されたカードの一覧を示すものである。ここでは、検索されたカード510が行方向に7種類表示されている。列方向には、まず各カード510の種類を画像で示すカード種類表示部520と、各カード510のタイトル、作成者及びその内容を表示するカード内容表示部530と、各カードが引用可能かどうかを示すカード引用情報表示部540と、各カードの選択の可否を示すカード選択ボタン550と、が表示されている。
98
ユーザは、この引用カード選択画面500内のテーブル形式の表示501から選択可能なカード(カード選択ボタン550が表示されたカードを選択することによって、ユーザが作成しているソフィアの中に他人が作成したカードを引用して使用することができる。
すなわち、本実施形態によれば、他人のカードをソフィアに組み込む場合には、あらかじめ各カードの属性情報の一つとして、他人への引用が可能かどうかといった情報をフラグとしてカードの管理情報の中に含めておくことができる。したがって、エンソフィアというクライアントサーバシステム1においては、各ユーザがファイルをベースとして作成するカードを他人が引用して使用してよいかどうかをシステム的に組み込んでおり、後々著作権の問題が生じる恐れのなく、情報を蓄積表示させることが可能となる。なお、このフラグは、図示してはいないが、図14〜図16におけるソフィア作成画面において、各カードが引用可能かどうかを示すフラグ設定部を設けてやることで容易に実現可能である。
99
なお、単に引用可能かどうかを示すフラグに限られず、例えばそのカードを編集して使用することが可能かどうかを識別するフラグを設けてやるようにしてもよい。このようにすることで、さらに著作権に関わる面倒毎をシステムが提供する仕組みの中で明確化し、安心して他人のカード(ファイル)を様々な形で使用することが可能なシステムを構築することができる。
100
以下に以上の説明を改めてまとめることとする。
1)以上説明したように、本実施形態のクライアントサーバシステム1,エンソフィアは、互いにデータを送受信するサーバ2とクライアント3から構成されるクライアントサーバシステムである。
101
サーバ2は、各種データを保存するデータ記憶部41と、クライアント3からの送信要求に応じてデータ記憶部41内のデータを基に送信情報を動的に生成して、クライアント3に送信情報を送信するデータ生成送信部42と、クライアント3から送信される各種情報をデータ記憶部41に保存するデータ管理部43と、を備えている。クライアント3は、情報を表示する表示部52と、表示部52を介してサーバ2に送信される情報を入力するデータ入力部51と、 データ入力部51の入力に応じて、サーバ2に送信要求を送信する送信部53と、サーバ2から送信された送信情報を基に表示部52に情報を表示する表示制御部54と、を備えている。
102
クライアント3の表示制御部54は、第一の情報として第一のファイル内容及びそれに付随する属性情報(タイトル、作成者コメント等)を表示する表示領域(第一の表示領域)210aと、表示領域210aと隣接して配置され、第二の情報として第二のファイル内容及びそれに付随する属性情報(タイトル、作成者コメント等)を表示する表示領域(第二の表示領域)230aと、表示領域210aに表示されるべき少なくとも一つの情報を示すアイコン(第一のシンボル)を表示する第一の選択情報表示領域220と、表示領域230aに表示されるべき少なくとも一つの情報を示すアイコン(第二のシンボル)を表示する第二の選択情報表示領域240と、をサーバ2から送信される送信情報に基づき表示部52に表示する。そして、クライアント3の送信部53は、第一の選択情報表示領域220及び第二の選択情報表示領域230に表示されたアイコンに対応する少なくとも一つの情報(ファイル)の送信要求をサーバ2に送信し、サーバ2は、クライアント3から送信された送信要求に応じて、クライアント3に少なくとも一つの情報(ファイル内容及びそれに付随する属性情報)を含む送信情報をデータ記憶部41から抽出するとともに、送信情報をクライアント3に送信する。
103
クライアント3の表示制御部54は、クライアント3のデータ入力部51により選択されたアイコンに基づき、第一の情報表示領域220および第二の情報表示領域240のいずれか一方の対応する領域に少なくとも一つの情報(ファイル内容及びそれに付随する属性情報)を表示する。
104
したがって、本実施形態のクライアントサーバシステム1,エンソフィアによれば、二つの表示領域に閲覧者が選択的にファイルに対応する情報を表示させることができる。したがって、ブログやSNSといった既存のウェブアプリケーションに比べ、自由度の高い画面を閲覧者に閲覧させることが可能である。また、本実施形態のクライアントサーバシステム1によれば、閲覧者がデータ入力部51によってアイコンで見たい情報を選択する以前に、事前に第一の選択情報表示領域220及び第二の選択情報表示領域230に表示されたアイコンに対応する情報をサーバ2からクライアント3に送信しておきバッファしておくことができる。したがって、閲覧者に長い時間待たせることなく瞬時に情報を提供することが可能となる。
105
また、本実施形態のクライアントサーバシステム1,エンソフィアにおいては、サーバ2は、第一の選択情報表示領域220と第二の選択情報表示領域240に互いに関連した情報を表示させるように、ソフィアと呼ばれる枠組みの中でファイル及びその付随情報を集積し、クライアント3側ではデータ入力部51を介してこれら互いに関連した情報が表示領域210aと表示領域230aに表示されるようにサーバ2からクライアント3に対して送信情報を送信することができる。したがって、ソフィアという枠組みで情報を集積した人が意図する一通りではない様々な情報の閲覧の仕方が可能である。また、画面に表示される情報においては、テキスト、画像、動画、音声等様々な種類の関連したコンテンツを閲覧者の気分で自由に選択して閲覧できるため、非常に見る側にとって自由度の高い閲覧サイトを構築することができる。
106
2)また、本実施形態のクライアントサーバシステム1,エンソフィアは、互いにデータを送受信するサーバ2とクライアント3から構成されるクライアントサーバシステムである。
107
サーバ2は、各種データを保存するデータ記憶部41と、クライアント3からの送信要求に応じてデータ記憶部41内のデータを基に送信情報を動的に生成して、クライアント3に送信情報を送信するデータ生成送信部42と、クライアント3から送信される各種情報をデータ記憶部41に保存するとともに、各種情報に対応するコメント情報をデータ記憶部41に記憶するデータ管理部43と、を備えている。
そして、クライアント3は、情報を表示する表示部52と、表示部52を介してサーバに送信される情報を入力するデータ入力部51と、データ入力部51の入力に応じて、サーバ2に送信要求を送信する送信部53と、サーバ2から送信された送信情報を基に表示部52に情報を表示する表示制御部54と、を備えている。
108
クライアント3の表示制御部54は、第一の情報として第一のファイル内容及びそれに付随する属性情報(タイトル、作成者コメント等)と、これら第一の情報に対応するコメント(第三者コメント)を表示および入力可能なコメント表示領域210c(第一のコメント領域)への第一の切替ボタン210bとを、表示するカード210と、カード210に表示されるべき少なくとも一つの情報を表示する第一の選択情報表示領域220と、を表示部52に表示する。
109
ここで、サーバ2は、第一のコメントをクライアント3に送信し、クライアント3の表示制御部54は、クライアント3のデータ入力部51により第一の切替ボタン210bが選択されると、カード210を回転させて反転することによりコメント表示領域210cを表示させ、第三者によるコメントをコメント表示領域210cに表示させる。
110
したがって、本実施形態のクライアントサーバシステム1、エンソフィアによれば、ユーザは、非常に簡単な方法でソフィア内の各カードに表示される個々のファイルに対して、逐次コメントを行うことができ、またファイルとそれに対するコメントをサーバ2側で容易に関連づけて保存することができる。このように、本実施形態のクライアントサーバシステム1、エンソフィアにおいては、従来のブログやSNSでは難しかったページ内の各コンテンツ(ファイル)毎のコメントを直感的な方法で容易に行うとともに、わかりやすく閲覧者に表示することが可能である。
111
同様に、隣接するカード230においても、同様の操作でコメントの閲覧及び入力を行うことが可能である。
112
3)また、本実施形態のクライアントサーバシステム1,エンソフィアは、互いにデータを送受信するサーバ2とクライアント3から構成されるクライアントサーバシステムである。
113
サーバ2は、ユーザ以外の他人により生成されたデータを含む各種データを保存するデータ記憶部41と、クライアント3からの送信要求に応じてデータ記憶部41内のデータを基に送信情報を動的に生成して、クライアント3に送信情報を送信するデータ生成送信部42と、クライアント3から送信される各種情報を前記データ記憶部41に保存するとともに、保存された情報を作成者を区別して管理する管理情報を有するデータ管理部43と、を備えている。
114
クライアント3は、情報を表示する表示領域を備えた表示部52と、表示部52を介してサーバ2に送信される情報を入力するデータ入力部51と、データ入力部51の入力に応じて、サーバ2に送信要求を送信する送信部53と、サーバ2から送信された送信情報を基に表示部52に情報を表示する表示制御部54と、を備えている。
115
クライアント3の表示制御部54は、データ記憶部41に保存された他人により生成されたカードを選択するための引用カード選択画面500(データ選択画面)を表示部52に表示させるとともに、サーバ2のデータ管理部43は、データ入力部51を介して引用カード選択画面500において選択された他人により生成されたカードをクライアント2の表示部52に表示可能となるようにデータ管理部43に管理される管理情報を更新する。そして、サーバ2のデータ生成送信部42は、クライアントから送信される送信要求に応じて、更新された管理情報に基づき他人により生成されたカードをクライアント3に送信し、クライアント3の表示制御部54は、サーバ2から送信された他人により生成されたデータを表示部52に表示するとともに、ユーザに引用可能とする手順を踏んで他人により生成されたカードを自身のソフィアに組み込む。
116
また、データ管理部43は、データ記憶部41に記憶された他人により生成されたデータを引用カード選択画面500において選択可能かどうかを識別するフラグを一つの識別情報として管理情報の一つとして有している。
117
したがって、本実施形態のクライアントサーバシステム1,エンソフィアにおいては、他人のカードをソフィアに組み込む場合には、あらかじめ各カードの属性情報の一つとして、他人への引用が可能かどうかといった情報をフラグとしてカードの管理情報の中に含んでいるため、、エンソフィアというクライアントサーバシステム1においては、各ユーザがファイルをベースとして作成するカードを他人が引用して使用してよいかどうかをシステム的に組み込んでおり、後々著作権の問題が生じる恐れのなく、情報を蓄積表示させることが可能となる。なお、このフラグは、図示してはいないが、図14〜図16におけるソフィア作成画面において、各カードが引用可能かどうかを示すフラグ設定部を設けてやることで容易に実現可能である。
118
以下、本実施形態のクライアントサーバシステム1、エンソフィアの開発の背景を記す。
119
エンソフィアにおいては、ある特定の情報の集合体「知識」に重点を置いている。知識とは極めて漠然とした概念かつ形式であるが、エンソフィアにおける知識とは、まずその知識情報の保有者が誰であるのかが特定された形でのみ扱われる点に重きを置いた。これは従来のインターネットでは、大半の情報が匿名情報として受発信されている結果として、価値の薄い情報が大量に氾濫し、インターネットの利便性が部分的に阻害されているのではないかという側面に着目したためである。知識情報の保有者を特定するという原則を踏まえることにより、発信者に内容や著作権等の権利に対し責任を担わせ、結果としてエンソフィアで扱われる情報の質を担保できるのではないかと考えた。情報の質をある一定程度担保するということは、その分、利用者の利便性を確保することになると思われる。
120
また、エンソフィアで扱われる「知識」の第二のポイントは、客観的であるよりも主観的であるものを対象とする点である。これは利用者がエンソフィアを通じて受信する知識情報に、「人間味」と「面白み」を加える点で有効であろうとの配慮からである。教科書や辞典などで扱われる知識は、客観的な事実を基点に体系的にまとめられている場合がしばしばであるが、そのため、無味乾燥な情報群となる傾向にある。一方、コラムや評論などで扱われる知識は、特定の作者の視点や意見が加えられているために、非常に色鮮やかな情報として受け取ることのできる場合であることが多い。主観的な知識情報を扱うためにも、発信者を特定するという原則が有効に機能するであろうと思われる。
121
エンソフィアで扱われる「知識」の第三のポイントは、内容をあらかじめ断片的な形に細分化して保存しておくという点である。知識情報とは一般的に、様々な個々の断片的な情報を複合化して生成する場合がほとんどで、例えば内容的には、事実・数字に基づくデータ・主観的解釈・例・引用などの断片的な情報の集合であるし、形式的には、文字・画像・図・グラフなどの集合である。知識情報を、記事や本に連想されるまとまった形で保存するのではなく、形式的に細分化された形で知識情報を保存する、という点にエンソフィアの特異性がある。この機能により、「検索性能の向上」、「知識情報のリサイクル性の向上」が高まることが期待される。
【図面の簡単な説明】
122
【図1】 本発明にかかる実施形態のクライアントサーバシステムの物理的構成を示す模式図である。
【図2】 本発明にかかる実施形態のクライアントサーバシステムの内部での制御形態を占めす模式図である。
【図3】 図2の制御形態における制御フローの一例を示すフローチャートである。
【図4】 本発明にかかる実施形態のクライアントサーバシステムを機能的に表現したブロック図である。
【図5】 本夏名にかかる実施形態のクライアントサーバシステムにおける中核の概念である「ソフィア」と「カード」を模式的に表す模式図である。
【図6】 エンソフィアにおけるクライアント側での表示画面の一例である。
【図7】 エンソフィアにおけるクライアント側での表示画面の一例である。
【図8】 エンソフィアにおけるクライアント側での表示画面の一例である。
【図9】 エンソフィアにおけるクライアント側での表示画面の一例である。
【図10】 カード反転を示す模式図である。
【図11】 エンソフィアにおけるクライアント側での表示画面の一例である。
【図12】 エンソフィアにおけるクライアント側での表示画面の一例である。
【図13】 エンソフィアにおけるクライアント側での表示画面の一例である。
【図14】 エンソフィアにおけるクライアント側での表示画面の一例である。
【図15】 エンソフィアにおけるクライアント側での表示画面の一例である。
【図16】 エンソフィアにおけるクライアント側での表示画面の一例である。
【図17】 エンソフィアにおけるクライアント側での表示画面の一例である。
【符号の説明】
123
1 クライアントサーバシステム
2 サーバ
3 クライアント
10 ネットワーク
41 データ記憶部
42 データ生成送信部
43 データ管理部
51 データ入力部
52 表示部
53 送信部
54 表示制御部
【技術分野】
1
本発明はクライアントサーバシステムおよびその制御方法に関し、詳細にはたとえばサーバ側に各種ファイルデータを保存して情報を知識として蓄積管理し、クライアント側からそれらの情報をテーマ毎にわかりやすく閲覧を行うことが可能なクライアントサーバシステムに関する。
【背景技術】
2
近年、インターネットをその代表格とするウェブの世界においては、「少数の情報発信者と多数の情報受信者」という従来型のブロードバンド構造から、「多数の情報発信者と多数の情報受信者」という新たなWeb2.0とよばれる構造へと変化を遂げつつある。そのような環境下においては、従来よりも柔軟かつ容易な情報発信・共有・整理の仕組みが必要とされている。従来、このような情報発信・共有・整理の仕組みをウェブ上に提供し、アクティブに情報を配信する仕組みとしては、文字情報を中心とする情報発信の仕組みとしてのブログや、ユーザ間のコミュニケーションを円滑にするSNSなどがあげられる。
3
ブログとは、コンテンツ自動作成機能を備えたウェブアプリケーションである。利用者は、テキスト情報をブラウザ内のウェブアプリ画面において入力したり、画像のリンクをウェブアプリ内の入力画面に入力し、ブログサーバにアップロードしたりしていくことにより、容易かつ迅速にホームページを生成することができる。このブログのコンテンツ自動作成機能を利用すれば、HTML等に不慣れな初心者であっても、ボタンをクリックしていくだけで非常に簡単にスマートなホームページを作成することができる。
4
またブログにおいては、そのコンテンツは作成日付順に生成されて並べられる。そのため、このブログを利用することにより、日々の考えや状況を綴った日記型のホームページを容易に作成していくことが可能である。
5
また、SNSとは、ソーシャルネットワークサービスと呼ばれるもので、社会的ネットワークの構築の出来るサービスやWebサイトのことを指す。この為、コメントやトラックバックなどのコミュニケーション機能を有しているブログも広義的にはSNSに含まれる。狭義的には、ソーシャル・ネットワーキング・サービスとは人と人とのつながりを促進・サポートする、コミュニティ型の会員制のサービス、またはその種のサービスを提供するWebサイトを指す。
6
また、wikiと呼ばれるシステムも存在する。Wikiとは、ウェブブラウザを利用してウェブサーバ上のハイパーテキスト文書を書き換えるシステムの一種である。それらシステムに使われるソフトウェア自体や、システムを利用して作成された文書群全体を指してウィキと呼ぶこともある。このwikiを用いると、ウェブブラウザを有しており、wikiが設けられたサーバにアクセスすることが可能であれば、ネットワーク上のどこからでも、いつでも、誰でも、文書を書き換えて保存することができる。また、同じウィキ内の文書間には、リンクが張りやすくなっており、個々の文書が高度に連携した文書群を容易に作成することができる。Wikiの場合、大抵は、変更の事前許可を必要とせず、wikiのあるサーバに接続できる人に開かれている。
7
ブログに関連しては、以下の特許文献1のような文献があげられる。特許文献1では、ユーザがブログサーバに公開されている記事のトラックバック先識別画像付きの表示を、ブログサーバへ要求する。ブログサーバは、トラックバック先識別画像付きの記事表示を、ウェブブラウザへ応答する。関連記事を作成したユーザは、画像読取装置で、新規記事原稿とトラックバック先識別画像付きの記事原稿を入力し、自分のブログサーバへ登録処理通知を行う。ブログサーバの記事投稿部は、記事の本体画像と記事登録情報を使用して、新規に投稿記事を作成する。ブログサーバのトラックバック先登録部は、トラックバック先情報を、投稿記事のトラックバック先として登録する。ブログサーバの公開処理部は、投稿記事を公開し、トラックバック先へ通知を行う。
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【特許文献1】 特開2008−181345
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
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しかしながら、従来のブログ、SNS、wiki等のサービスにおいては、予め与えられたルールによってページを作成し、表示する仕組みであるため、閲覧するユーザは、常に作成されたWebページを一様な見方でしか閲覧することができなかった。いいかえれば、Webページは動的に作成できるが、表示されるwebページは、画像とテキストの配置の関係等について、閲覧するWebブラウザにおいては常に同一であり、テキスト、画像、動画等の複数の情報を選択的に閲覧することはできなかった。
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また、従来のブログ、SNS等においては、記事や内容に対するコメントを第三者が付与できるものも多いが、テキストや画像を含むページ内の一連の内容に対してコメントを行うものが大部分であり、個々のテキスト、画像、動画等に対してコメントを行うことはできなかった。また、そのような仕組みを作ろうとする場合であっても、コメント領域を広く取らねばならず、見やすいコンパクトなWebページを作成することには困難が予想される。
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また、従来のブログ、SNS、広く言えば通常のHTMLベースのページにおいて公開されている情報は、一般には著作権の問題が絡むが、ページ内の個々のコンテンツに対して、使用許可・不許可が与えられているかどうかは不明な場合が多く、ページの作者が意図しない形で、文章や画像が勝手に転用され使用されてしまうという問題が発生する場合もある。
12
本発明は、上記事情を鑑み、閲覧する第三者が様々な形でコンテンツを自由に閲覧でき、かつコメントを与える場合であっても、従来よりも多様な形でコメントがしやすく、かつ表示されているコンテンツを作者の意図に応じて転用したり、再利用したりすることが容易なクライアントサーバシステムを提供することをその目的とする。
【課題を解決するための手段】
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本発明は、以下の構成によって達成される。
(1)互いにデータを送受信するサーバとクライアントから構成されるクライアントサーバシステムであって、
前記サーバは、
各種データを保存するデータ記憶部と、
前記クライアントからの送信要求に応じて前記データ記憶部内のデータを基に送信情報を動的に生成して、前記クライアントに前記送信情報を送信するデータ生成送信部と、
前記クライアントから送信される各種情報を前記データ記憶部に保存するデータ管理部と、を備え、
前記クライアントは、
情報を表示する表示部と、
前記表示部を介して前記サーバに送信される情報を入力するデータ入力部と、
前記データ入力部の入力に応じて、前記サーバに前記送信要求を送信する送信部と、
前記サーバから送信された前記送信情報を基に前記表示部に情報を表示する表示制御部と、を備え、
前記クライアントの前記表示制御部は、
第一の情報を表示する第一の表示領域と、
前記第一の表示領域と隣接して配置され、第二の情報を表示する第二の表示領域と、
前記第一の表示領域に表示されるべき少なくとも一つの情報を示す第一のシンボルを表示する第一の選択情報表示領域と、
前記第二の表示領域に表示されるべき少なくとも一つの情報を示す第二のシンボルを表示する第二の選択情報表示領域と、を前記サーバから送信される送信情報に基づき前記表示部に表示し、
前記クライアントの前記送信部は、前記第一の選択情報表示領域及び前記第二の選択情報表示領域に表示された前記第一のシンボル及び前記第二のシンボルに対応する前記少なくとも一つの情報の送信要求を前記サーバに送信し、
前記サーバは、前記クライアントから送信された前記送信要求に応じて、前記クライアントに前記少なくとも一つの情報を含む送信情報を前記データ記憶部から抽出するとともに、前記送信情報を前記クライアントに送信し、
前記クライアントの前記表示制御部は、前記クライアントの前記データ入力部により選択された第一のシンボルまたは第二のシンボルに基づき、前記第一の情報表示領域および前記第二の情報表示領域のいずれか一方の対応する領域に前記少なくとも一つの情報を表示することを特徴とするクライアントサーバシステム。
(2)前記第一の選択情報表示領域および前記第二の選択情報表示領域に表示される前記第一のシンボルまたは第二のシンボルは、前記データ記憶部に保存されている前記各種データに対応するアイコンであり、
前記表示制御部は、前記データ入力部を介して前記アイコンを選択することにより、対応する前記第一の表示領域または前記第二の表示領域に前記アイコンに対応する前記各種データの一つを表示させることを特徴とする(1)に記載のクライアントサーバシステム。
(3)前記サーバは、前記第一の選択情報表示領域と前記第二の選択情報表示領域に互いに関連した情報を表示させ、前記データ入力部を介して前記互いに関連した情報が前記第一の表示領域と前記第二の表示領域に表示されるような前記送信情報を送信することを特徴とする(1または2に記載のクライアントサーバシステム。
(4)前記第一の表示領域または前記第二の表示領域に表示される情報は、テキスト情報であることを特徴とする(1)〜(3)の何れか一項に記載のクライアントサーバシステム。
(5)前記第一の表示領域または前記第二の表示領域に表示される情報は、画像情報であることを特徴とする(1)〜(4)の何れか一項に記載のクライアントサーバシステム。
(6)前記第一の表示領域または前記第二の表示領域に表示される情報は、動画情報であることを特徴とする(1)〜(5)の何れか一項に記載のクライアントサーバシステム。
(7)各種データを保存するデータ記憶部と、
クライアントからの送信要求に応じて前記データ記憶部内のデータを基に送信情報を動的に生成して、前記クライアントに前記送信情報を送信するデータ生成送信部と、
前記クライアントから送信される各種情報を前記データ記憶部に保存するデータ管理部と、を備えたサーバであって、
第一の情報を表示する第一の表示領域と、
前記第一の表示領域と隣接して配置され、第二の情報を表示する第二の表示領域と、
前記第一の表示領域に表示されるべき少なくとも一つの情報を示す第一のシンボルを表示する第一の選択情報表示領域と、
前記第二の表示領域に表示されるべき少なくとも一つの情報を示す第二のシンボルを表示する第二の選択情報表示領域と、を前記クライアントの表示部に表示させ、
前記クライアントから受信する、前記第一の選択情報表示領域または前記第二の選択情報表示領域に表示された前記第一のシンボル及び前記第二のシンボルに対応する前記少なくとも一つの情報の送信要求に基づき、前記クライアントに前記選択情報に対応する送信情報を前記データ記憶部から抽出するとともに、前記送信情報を前記クライアントに送信し、前記クライアントにより選択された第一のシンボルまたは第二のシンボルに基づき、前記クライアントにおける選択に応じて前記第一の情報表示領域および前記第二の情報表示領域のいずれか一方の対応する領域に前記送信情報を表示させることを特徴とするサーバ。
(8)前記第一の選択情報表示領域および前記第二の選択情報表示領域に表示される前記第一のシンボルまたは第二のシンボルは、前記データ記憶部に保存されている前記各種データに対応するアイコンであり、
前記クライアントの前記データ入力部を介して前記アイコンを選択することにより、対応する前記第一の表示領域または前記第二の表示領域に前記アイコンに対応する前記各種データの一つを表示させることを特徴とする(7)記載のサーバ。
(9)前記クライアントの前記第一の選択情報表示領域と前記第二の選択情報表示領域に互いに関連した情報を表示させ、前記互いに関連した情報が前記第一の表示領域と前記第二の表示領域に表示されるような前記送信情報を送信することを特徴とする(7)または(8)に記載のサーバ。
(10)前記第一の表示領域または前記第二の表示領域に表示される情報は、テキスト情報であることを特徴とする(7)〜(9)の何れか一項に記載のサーバ。
(11)前記第一の表示領域または前記第二の表示領域に表示される情報は、画像情報であることを特徴とする(7)〜(10)の何れか一項に記載のサーバ。
(12)前記第一の表示領域または前記第二の表示領域に表示される情報は、動画情報であることを特徴とする(7)〜(11)の何れか一項に記載のサーバ。
(13)互いにデータを送受信するサーバとクライアントから構成されるクライアントサーバシステムの制御方法であって、
第一の情報を表示する第一の表示領域と、
前記第一の表示領域と隣接して配置され、第二の情報を表示する第二の表示領域と、
前記第一の表示領域に表示されるべき少なくとも一つの情報を示す第一のシンボルを表示する第一の選択情報表示領域と、
前記第二の表示領域に表示されるべき少なくとも一つの情報を示す第二のシンボルを表示する第二の選択情報表示領域と、を含む前記クライアントに表示させる情報を前記サーバから前記クライアントに送信するステップと、
前記情報に基づき、前記第一の表示領域、前記第二の表示領域、前記第一の選択情報表示領域および前記第二の選択情報表示領域を前記クライアントに表示するステップと、
前記第一の選択情報表示領域及び前記第二の選択情報表示領域に表示された前記第一のシンボル及び前記第二のシンボルに対応する前記少なくとも一つの情報の送信要求を前記サーバに送信するステップと、
前記クライアントから送信された前記送信要求に応じて、前記クライアントに前記選択情報に対応する送信情報を抽出するステップと、
前記送信情報を前記クライアントに送信するステップと、
前記クライアントにより選択された第一のシンボルまたは第二のシンボルに基づき、前記サーバから前記クライアントに送信された前記送信情報を前記第一の情報表示領域および前記第二の情報表示領域のいずれか一方の対応する領域に表示するステップと、を備えたことを特徴とするクライアントサーバシステムの制御方法。
(14)前記第一の選択情報表示領域および前記第二の選択情報表示領域に表示される前記第一のシンボル及び前記第二のシンボルは、前記サーバに保存されている各種データに対応するアイコンであり、
前記クライアントは、前記データ入力部を介して前記アイコンを選択することにより、対応する前記第一の表示領域または前記第二の表示領域に前記アイコンに対応する前記各種データの一つを表示させることを特徴とする(13)記載のクライアントサーバシステムの制御方法。
(15)前記サーバは、前記第一の選択情報表示領域と前記第二の選択情報表示領域に互いに関連した情報を表示させ、前記データ入力部を介して前記互いに関連した情報が前記第一の表示領域と前記第二の表示領域に表示されるような前記送信情報を送信することを特徴とする(13)または(14)に記載のクライアントサーバシステムの制御方法。
(16)前記第一の表示領域または前記第二の表示領域に表示される情報は、テキスト情報であることを特徴とする(13)〜(15)の何れか一項に記載のクライアントサーバシステムの制御方法。
(17)前記第一の表示領域または前記第二の表示領域に表示される情報は、画像情報であることを特徴とする(13)〜(15)の何れか一項に記載のクライアントサーバシステムの制御方法。
(18)前記第一の表示領域または前記第二の表示領域に表示される情報は、動画情報であることを特徴とする(13)〜(15)の何れか一項に記載のクライアントサーバシステムの制御方法。
【発明の効果】
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本発明のクライアントサーバシステムによれば、二つの表示領域に閲覧者が選択的にファイルに対応する情報を表示させることができる。したがって、ブログやSNSといった既存のウェブアプリケーションに比べ、圧倒的に自由度の高い画面を閲覧者に閲覧させることが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
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以下、図面を参照しながら本発明にかかるクライアントサーバシステムおよびその制御方法の一実施形態を説明する。なお、以下の実施形態は、本発明が適用される一形態を示したものに過ぎず、本発明が以下の実施形態の内容に制限されることはない。
16
図1は、本実施形態のクライアントサーバシステムの物理的構成を示す模式図であり、図2はその内部での制御形態を占めす模式図であり、図3は、図2の制御形態における制御フローの一例を示すフローチャートであり、図4は、本実施形態のクライアントサーバシステムを機能的に表現したブロック図であり、図5は、本実施形態のクライアントサーバシステムにおける中核の概念である「ソフィア」と「カード」を模式的に表す模式図である。
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図1に示すように、本実施形態のクライアントサーバシステム1は、「エンソフィア」と呼ばれる情報表示管理システムを構成するものであって、サーバ2と、インターネット、イントラネット等のネットワーク10を介してサーバ2と通信可能に接続された少なくとも一つ以上(通常は複数)のクライアント3によって構成されている。
18
本実施形態においては、サーバ2は、機能により第一のサーバ20と第二のサーバ20とに分けられて構成されている。第一のサーバ20はクライアントに対して各種情報を送信するウェブサーバであり、第二のサーバ20は、ウェブサーバである第一のサーバ20と情報を送受信しつつ本クライアントサーバシステムの管理情報を管理するデータベース(DB)サーバである。第一のサーバ20と第二のサーバ20は、負荷の多寡に応じて分けて設置してもよいし、一つのサーバコンピュータ内にまとめて設置するようにしてもよい。
19
クライアント3は、家庭や企業内に通常設置されているパーソナルコンピュータ等のクライアントマシンである。本実施形態では、たとえば企業内LANのような外部からのアクセスに制限があるネットワーク環境での使用を例に説明していく。クライアント3として、クライアント3aからクライアント3gまで、合計7台のクライアントマシンがネットワーク10を介してサーバ2(第一、第二のサーバ20,30)に通信可能に接続されている。
20
次に、図2を用いてサーバ2とクライアント3の具体的な内部制御構成について説明する。
21
図2に示すように、サーバ2は、第一のサーバ20として、コンピュータを構成するハードウェア23と、ハードウェア23を制御するOS(オペレーティングシステム)22と、OS22上において動作するウェブサーバ21とを備え、そして第二のサーバ20として、コンピュータを構成するハードウェア33と、ハードウェア33を制御するOS(オペレーティングシステム)32と、OS32上において動作するDBサーバ21とを備えている。OS22,32に適用されるOSとしては、特に制限されるものではなく、商用で販売されているオペレーティングシステムであってもよいし、linuxのようなフリーのオペレーティングシステムであってもよい。
22
また、ウェブサーバ21やDBサーバ21としても、商用ベースのものであってもよいし、フリーのサーバアプリケーションを上記OS上に組み込むことによって実現してもよい。これらの組み合わせの一例としては、linux系のOS上で動作するAppacheと呼ばれるウェブサーバと、MySQLと呼ばれるDBサーバと、phpと呼ばれる動的にウェブページ(HTML)を生成するウェブサーバに対する組み込みモジュールと、Flashと呼ばれるベクターグラフィックスのアニメーションを組み合わせてウェブコンテンツを作成するソフトがあげられる。ただし、本発明は上記に限られるものではなく、後述するような制御構造を実現できるものであれば、特に限定されるものではない。
23
同様に、クライアント3(図では具体的にクライアント3a,3b)のそれぞれにおいては、コンピュータを構成するハードウェア61と、ハードウェア61を制御するOS(オペレーティングシステム)62と、OS62上において動作し、サーバ2から送信される各種HTML情報やFlash情報を基に表示を行うウェブブラウザ63と、ウェブブラウザ63の機能を拡張しFlashコンテンツを表示可能とする表示用アドイン64と、を備えて構成されている。
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次に、図3を用いてサーバ2とクライアント3の具体的な制御フローの一例について説明する。図3の例では、クライアント3からサーバ2に対して、画像データを含むウェブページの表示要求を行い、それに引き続いて行われる各種処理を説明する。
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まず、クライアント3からウェブサーバ20に対して情報取得要求がなされる(ステップS1)と、ウェブサーバ20は、DBサーバ20に対して、その情報取得要求に関連した情報をDBサーバ20内部のテーブルから検索し送信するように要求する(ステップS2)。一例として、DBサーバ20は、クライアント3から要求されたウェブページ表示要求内の画像ファイルの保存場所を示す情報(画像URL)を管理保存している。DBサーバ20は、ウェブサーパ20からのテーブル検索要求に対する応答として、内部のテーブルを検索する(ステップS3)。その後DBサーバ20は、検索が終了すると、画像URLを含む情報をウェブサーバ20に送信する(ステップS4)。
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その後、ウェブサーバ20は、DBサーバ20から受信した画像URLを含む情報とともに応答情報をクライアント3に送信する(ステップS5)。そして、クライアント3は、受信した応答情報内の画像URLの情報を基に、画像取得要求をウェブサーバ2に送信する(ステップS6)。ウェブサーバ20は、クライアント3から受信した画像取得要求を基に対応する画像ファイルを検索し(ステップS7)、検索された画像ファイルをクライアント3に送信する(ステップS8)。クライアント3は、先のステップS5で受信した応答情報と、ステップS8で受信した画像データを基にウェブページをウェブブラウザ63を介して表示する。以上が、サーバ2とクライアント3の具体的な制御フローの一例となる。
27
次に、図4を用いて、本実施形態のクライアントサーバシステム1を機能面について詳細に説明する。
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上述の本実施形態では、ウェブサーバ20とDBサーバ20とを用いてクライアント3とのデータの送受信を実現しているが、これに限られることなく、所定の情報をクライアント3からのリクエストに応じて送信したり、受信したりできる仕組みを備えておればよい。このために、サーバ2とクライアント3がそれぞれ備えておくべき機能について以下に説明する。
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まず、サーバ2について説明する。本実施形態のクライアントサーバシステム1において、サーバ2は、データ記憶部41と、データ生成送信部42と、データ管理部43と、を備えている。
30
データ記憶部41は、テキストファイル、画像ファイル、動画ファイル等の各種データを記憶するものであって、たとえばサーバ2内のハードディスクドライブ等の記憶媒体によって実現される。本実施形態のクライアントサーバシステム1においては、複数のクライアント3からサーバ2へのアクセスが可能となっており、また複数のユーザが各クライアント3を介してサーバ2にユーザIDとパスワードを用いてログインしてサーバ2を利用可能となっている。したがって、複数のユーザによってアップロードされた各種データがデータ記憶部41には記憶されている。
31
データ記憶部41に保存される各種データとしては、シンプルなテキストファイル、jpeg形式等の画像ファイル、mpeg形式等の動画ファイル、pdf形式等の配布用ファイル、ワープロソフト、表計算ソフト、プレゼンテーションソフトにより生成されたドキュメントファイル等が一例として挙げられる。
32
データ生成送信部42は、クライアント3からの送信要求に応じてデータ記憶部41内のデータを基に送信情報を動的に生成して、クライアント3に生成された送信情報を送信するものである。本実施形態では、このデータ生成送信部42は、主としてウェブサーバ21によってその機能が実現される。
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データ管理部43は、クライアント3からアップロード送信される各種情報をデータ記憶部41に保存するとともに、保存された情報を、ID、ファイル名、保存場所、作成者、作成日時、関連するテキスト情報等を区別して管理する管理情報を保持する。この管理情報はテーブル形式で管理され、管理情報を検索することにより例えばIDを基に、対応するファイル名、保存場所、作成者、作成日時、関連するテキスト情報等を抽出することが可能である。また管理情報としては、そのファイルをアップロード送信したユーザ以外の第三者によって引用可能であるかどうかを識別するフラグ情報、アップロード送信したユーザ以外の第三者が編集を含む再利用可能であるかどうかを識別するフラグ情報等も含んでいる。また、データ管理部43は、データ生成部42がクライアント3に対して各種データを送信情報として送信する場合には、データ生成送信部42からのリクエストに応じて、データ生成送信部42が送信情報作成のために必要とする各種管理情報をデータ生成送信部42に提供する。本実施形態では、このデータ管理部43は、主としてウェブサーバ21とDBサーバ21によってその機能が実現される。
34
次に、クライアント3について説明する。本実施形態のクライアントサーバシステム1において、クライアント3は、データ入力部51と、表示部52と、送信部53と、表示制御部54と、を備えている。
35
データ入力部51は、ユーザによる入力を受け付けるものであり、例えばテキスト情報の入力を受け付けるキーボード、表示部52上に表示されたアイコン、ボタン、選択領域等の選択を受け付けるマウス等により構成される。データ入力部51は、表示部52を介して情報をクライアント3に入力できるように構成されており、クライアント3は、これらの入力情報を基にサーバ2に送信する情報を生成する。
36
表示部52は、サーバ2から送信された各種情報を表示する表示領域であり、たとえばディスプレイがこれに相当する。図1,2に示したようなウェブアプリケーションシステムの場合には、ディスプレイにウェブブラウザの表示画面を加えたものが表示部52に相当するとしてもよい。
37
送信部53は、データ入力部51の入力に応じて、サーバ2に送信すべき送信要求を生成し、この生成した送信要求をサーバ2に送信するものである。本実施形態の場合、ウェブブラウザ63及び表示用アドイン64がこの機能を担うこととなる。
38
表示制御部54は、サーバ2から送信された送信情報を基に表示部52に情報を表示するものである。すなわち、送信情報を解釈してディスプレイ等に表示するものであり、本実施形態の場合、ウェブブラウザ63及び表示用アドイン64がこの機能を担うこととなる。
39
次に、図5を参照しながら、本実施形態のクライアントサーバシステム1、通称「エンソフィア」の特徴的な部分について説明する。
40
エンソフィアは、「カードとソフィアと呼ばれるインタフェース」、「ライブラリ機能」、「検索機能」、「情報のリサイクル機能」と呼ばれる4つの大きな機能に特徴づけられる。以下にその概略を説明する。
41
エンソフィアでは、図5に示すように、複数のユーザそれぞれが、テーマごとに生成される「ソフィア」と呼ばれる情報・知識の集合体を単位として、各種ファイル及びそれらに対応するテキスト情報を集積保存していくことを特徴としている。ソフィア内には、テキスト、画像、動画など、情報の形式ごとに専用のカードと呼ばれるインタフェースが備えられており、これらを組み合わせてソフィアに詰め込むことで、リッチコンテンツを作成する仕組みとなっている。すなわち、ソフィアとは、そのタイトル毎に作成者が主観的に各種ファイルを集積保存したひとまとまりの単位である。
42
エンソフィアにおいては、クライアント3の表示部に2つのカードと呼ばれる表示領域を備えており、このカード内に、各種ファイルのタイトル、内容及び作成者コメント文を表示するファイル内容表示領域と、表示された各種ファイルの内容に対応して第三者によりコメントされた第三者コメントを表示するコメント内容表示領域と、ファイル種類別に用意された専用のIF(インタフェース)と、を備えている。詳しくは、後述するが、エンソフィアにおいては、表示されるファイルと、作成者コメントそれに対応する第三者コメントがセットで管理情報として保管管理されており、それらが閲覧するユーザの選択により各カードのファイル表示領域に表示可能となっている。
43
カードという概念は混乱しがちであるためここで改めてまとめると、クライアント3の表示部において、ソフィア内に表示される文字通りのカード内に表示される内容が狭義のカードであり、サーバ2内において各ファイルのタイトル、ファイル内容、作成者コメント、第三者コメント及びその他属性値を含め広義のカードと呼ぶことができる。
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エンソフィア以前の従来の仕組みのほとんどは、テキストのみ、画像のみといったひとつの形式をその対象とするシステムか、または様々な情報を取り込める場合でも、ページ、スライド、記事などのフォーマットに一度に情報を書き込むかのどちらかである。具体的にはYouTubeなら動画、frickrなら画像といった単純でシンプルなシステムである。一方、ワープロソフトやプレゼンテーションソフトといったシステムは、ページやスライドといったフォーマットに文字や図や写真を自由にレイアウトする仕組みとなっている。ページやスライドの表現の自由度は高いが、それに比例する形で操作は複雑となる。
45
一方、エンソフィアでは、カードというインタフェースを備えたことにより、YouTubeやflickrのようなシンプルな操作性を実現する一方で、ワープロソフトやプレゼンテーションソフトのような多様な表現を可能としている。
46
エンソフィアにおけるライブラリ機能とは、複数のユーザがシステムにアップロードした情報が自動的に整理され、情報アーカイブが形成される仕組みのことを指す。これに類似のものとしては、例えばWikiのようなシステムが代表としてあげられる。
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Wikiとは、例えばWikipediaで活用される集合知形成プラットフォームであるが、エンソフィアも同様に集合知形成プラットフォームとしての側面を持つ。但し、エンソフィアとWikiにおいては、それぞれが主観的情報の集合であるか、客観的情報の集合であるかといった点において決定的な違いがある。
48
Wikiの場合、複数のユーザが共同でコンテンツを編集しながら集合知を形成していく仕組みとなっており、そのため編集が繰り返されるたびに情報の客観的妥当性が高まってゆく。同時に、そこにアップロードされる情報の量も増大する。一方エンソフィアは、コンテンツのひとつひとつはあくまで単一のユーザがその発信者であり続けるため、従ってコンテンツの質は、編集の回数ではなく、誰が発信者であるかに左右される。
49
エンソフィアに似たシステムとしてSNSが挙げられる。SNSは複数のユーザが日記等のコンテンツを発信することにより、個々のユーザに属する情報がアーカイブ化されるといった機能を持つ。そのコンテンツに対してその他のユーザがコメントすることができるという点もエンソフィアと同様である。但し、SNSの場合はユーザ間のコミュニケーションを目的としたシステムであるため、Wikiやエンソフィアの様な集合知、ないしはデジタルライブラリを構築するといった目的を持っておらず、その機能は限定的でユーザもそれを意識した使い方をする訳ではない。
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検索と言った場合、「キーワード検索」というものが一般的で、それにプラスしてその対象を選択する「動画検索」や「画像検索」といったものがある。エンソフィアでは基本的に上記のような検索の仕組みを応用して、新しく「カード検索」と「ソフィア検索」と呼ばれるものを組み込んだ。
51
カード検索とは、対象となるカード(具体的には、カード内に表示されるファイルとそのコメント、広義のカード)の種類を選択して検索する機能であるが、これによりカードの種類の数に応じて、検索対象となる情報の種類を区分けすることができる。これはユーザにとって、ピンポイントな情報アクセスが可能となる点で、他の検索システムとの優位性となる。
52
一方で情報の種類を指定するというより、内容を重視して検索を行いたい場合は、複数のカード(ファイル)の集合体であるソフィア単位で検索を行うソフィア検索の機能が活用される。ソフィアとはもともと、様々なカードを組み合わせて構成された高度情報であるから、カードよりも内容的に密度が濃く、編集された形で保存されている。従って、内容を重視して検索を行う場合はソフィア検索が有効となる。
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この様に、形式検索と、内容検索といった2つの検索の仕組みを有している点に、従来の検索システムより優位な検索性能を実現するシステムであることが期待できる。
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▲4▼ 情報のリサイクル機能
情報のリサイクル機能とは、あるユーザがアップロードした情報を、他のユーザが2次利用することにより、既存の情報が活用され、新たな情報へと再生産される仕組みのことを指す。これはエンソフィアにおいて特に特徴的な機能といえる。ちなみにこの機能は、情報のコピー機能とは根本的に異なる。
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従来のウェブ技術では、リンク機能を活用することにより、情報と情報を接続し、情報ネットワークを形成することが可能であった。しかしながら、この場合、情報の再生産というよりは、情報の関連構築といった側面でしかない。情報を再生産する場合は、「コピー」という機能を活用して、他の人間が生産した情報を自らの情報の中に組み込むことが可能であるが、この場合、著作権上の様々な問題が付随する。
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一方、エンソフィアではコピーではなく、「カードの引用」という機能で、他人の情報を自らの情報の中に組み込むことを可能としたが、引用となるため著作権上の問題は発生しない。
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具体的には、ユーザがカード(ファイル)フォーマットを使って情報をアップロードする場合、任意でそれらのカード(ファイル)を「占有カード(ファイル)」と「共有カード(ファイル)」の2つの種類に指定することができる。占有カードと指定されたカードは、他人が引用することはできず、該当ユーザの著作権が保護される。一方、共有カードに指定した場合は、他人がそのカードを引用することができ、かつ自身がその共有カードの著作権保有者であることが示される。
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このようにエンソフィアでは、ユーザの著作権を明確にコントロールしながら、情報が再利用され、新たな情報へと再生産される。
59
次に、図6〜図12を参照しながら、本実施形態のクライアントサーバシステム1、エンソフィアにおけるクライアント3側での情報の表示レイアウト、コメントの表示、入力レイアウト等について説明する。
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図6は、エンソフィアにおけるクライアント3側での表示画面の一例である。
図6が示す表示画面100は、エンソフィアにおける表示選択画面の一例である。画面表示100内中央のテーブル形式の表示101は、キーワード検索を行った場合に検索されたソフィアの一覧を示すものである。検索されたソフィア110が行方向に7種類表示されている。列方向に表示されている内容は、まず各ソフィア110を作成した作成者を画像で示す作成者表示部120と、各ソフィア110のタイトルを表示するタイトル表示部130と、各ソフィアの内容を表示する内容表示部140と、各ソフィアの閲覧権限を示す権限表示部150と、各ソフィアの作成目を表示する作成日表示部160と、を備えている。図6では、簡便化のため作成者表示部の画像はアルファベットで示してあるが、ここに作成者の顔写真を表示することにより、誰が作成したソフィアであるかがすぐに判断できるようにすることができる。なお環境によっては、作成者の氏名等を表示するようにしてもよい。
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表示部52中の表示画面100を閲覧するユーザは、データ入力部51を介して、閲覧を希望するソフィアを選択することで、その詳細内容を閲覧することができる。
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図7は、表示画面100においてあるソフィアを選択した後に表示されるソフィア表示画面200である。
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このソフィア表示画面200においては、画面左上部にソフィアのタイトルを表示するタイトル表示部201が表示され、その下方に第一のカード210と第二のカード230とがそれぞれ隣接して配置表示されている。第一のカード210及び第二のカード230は、それぞれ図5に例示したカードに対応するものであって、選択されたソフィアの具体的なファイル情報を表示する第一の表示領域210a、第二の表示領域230aをそれぞれ備えている。
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また、第一のカード210と第二のカード230のそれぞれの上方には、それぞれ第一の選択情報表示領域220と第二の選択情報表示領域240とが表示されている。第一の選択情報表示領域220及び第二の選択情報表示領域240は、それぞれ第一の表示領域210a、第二の表示領域230aに表示可能なファイルをアイコン形式の画像ファイル(以下、アイコンと称する)で表示する領域である。図7においては、第一の選択情報表示領域220には、動画ファイルが第一の表示領域210aに表示可能であることを示すアイコン221が表示されており、一方で第二の選択情報表示領域240には、pdfファイルが第二の表示領域230aに表示可能であることを示すアイコン241〜247が表示されている。
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図8はデータ入力部51(具体的にはマウス)により、アイコン221とアイコン241を選択した後のソフィア表示画面200を示す図である。
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図8に示すように、アイコン221とアイコン241を選択すると、ソフィア表示画面200において、各アイコン221とアイコン241は、各アイコンが選択されたことを示すようにアイコンのサイズが多少拡大されて表示される。それとほぼ同時に、アイコン221に対応する動画ファイルが、表示領域210aに動画ファイル再生用のインタフェースとともに動画ファイルが再生され、同様にアイコン241に対応するpdfファイルが、表示領域230aにpdfファイル再生用のインタフェースとともに表示される。ここで、各アイコン221,241に対応する動画ファイル及びpdfファイルの実体は、アイコンの選択以前であって、ソフィア表示画面200が表示されたときにダウンロードされてもよいし、各アイコンが選択された時点でクライアント3からサーバ2にリクエストを送信し、ダウンロードするように構成してもよい。アイコンの選択以前であって、ソフィア表示画面200が表示されたときにダウンロードが開始されるように構成されていれば、各アイコンが選択された時にスムーズに対象ファイルの内容を各表示領域210a,230aに表示することが可能である。
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各表示領域210a,230aにアイコン221、アイコン241に対応する動画ファイル、pdfファイルが表示されると、各カード210,230の右下方には、選択表示されたファイルに対応するコメント表示領域への表示切替を指示するための切替ボタン210b,230bが表示される。
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図9は、図8に示す状態から、データ入力部51(具体的にはマウス)により、さらにアイコン243を選択した後のソフィア表示画面200を示す図である。
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図9に示すように、アイコン243をさらに選択すると、ソフィア表示画面200において、アイコン243は、選択されたことを示すようにアイコンのサイズが多少拡大されて表示される(同時に、直前に選択されていたアイコン241は、元のサイズに戻る)。それとほぼ同時に、アイコン243に対応するpdfファイルの中身が、アイコン241に対応するpdfファイルの中身と入れ替わりに表示領域230aにpdfファイル再生用のインタフェースとともに表示される。先ほど同様に、ここで、アイコン243に対応するpdfファイルの実体は、アイコンの選択以前であって、ソフィア表示画面200が表示されたときにダウンロードされるように構成されていてもよいし、各アイコンが選択された時点でクライアント3からサーバ2にリクエストを送信し、ダウンロードするように構成してもよい。
70
ここで、図8,9に示す画面の遷移を図4に示すブロック図との関係で説明すると以下のようになる。
クライアント3の表示制御部54は、サーバ2のデータ生成送信部42から送信される送信情報を基に、第一の情報を表示する第一の表示領域210aと、第一の表示領域210aと隣接して配置され第二の情報を表示する第二の表示領域230aと、第一の表示領域210aに表示されるべき少なくとも一つの情報を表すアイコン241(第一のシンボル)を表示する第一の選択情報表示領域220と、第二の表示領域230aに表示されるべき少なくとも一つの情報を示すアイコン241〜247(第二のシンボル)を表示する第二の選択情報表示領域240と、表示部52に表示する。
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ここで、アイコン243に対応するpdfファイルの実体が、データ入力部51によるアイコンの選択以前であって、ソフィア表示画面200が表示されたときにダウンロードされるように構成されている場合には、クライアント3の送信部53は、第一の選択情報表示領域220及び前記第二の選択情報表示領域230に表示されたアイコン221,241〜247に対応するファイルの送信要求をサーバ2に送信する。
72
そして、サーバ2は、クライアント3から送信された送信要求に応じて、クライアント3にアイコン221,241〜247に対応するファイルを送信情報としてデータ記憶部41から抽出するとともに、この送信情報をクライアント3に送信する。
クライアント3の表示制御部54は、クライアント3のデータ入力部51により選択されたアイコンに基づき、第一の情報表示領域220および第二の情報表示領域240のいずれか一方の対応する領域に対応するダウンロードされたファイルの内容を表示する。
73
このように、本実施形態のクライアントサーバシステム1、エンソフィアによれば、それぞれがテーマを持つソフィアと呼ばれる単位毎に、複数の互いに関連するファイルを表示可能とし、さらにこれらのファイルをカードと呼ばれる表示単位において、ユーザが表示させるファイルを自由に選択できるように構成することができる。したがって、例えば、ソフィア画面200の左側のカード210の第一の表示領域210aにある人物が講演をしている動画を再生し、そしてソフィア画面200の右側のカード220の第二の表示領域220aにその講演に関連した文字情報や図形情報を選択的に表示可能と構成することで、さながらクライアント3の前に座っていながら、講演を資料を見ながら聴講するといった、従来のウェブ環境では実現し得なかった状況を容易に実現できる。
74
次に、本実施形態の本実施形態のクライアントサーバシステム1、エンソフィアにおけるカードのもう一つの特徴であるコメント機能について説明を行う。
図10は、コメント表示領域の表示に関連したカードの特徴的な動作について説明する模式図である。
75
図8に示すように、各表示領域210a,230aにアイコン221、アイコン241に対応する動画ファイル、pdfファイルが表示されると、各カード210,230の右下方には、選択表示されたファイルに対応するコメント表示領域への表示切替を指示するための切替ボタン210b,230bが表示される。ユーザがこの切替ボタン210b,230bをマウス等のデータ入力部51によって選択(クリック)すると、図10に示すように、切替ボタンがクリックされたカード210,230は、各カード画面鉛直方向に平行な中心軸を回転軸として、クルッと回転して表裏反転し、裏面側が表示されるような画面表示がなされる。
76
図11は、このカード210が回転した後のソフィア画面200を示す図であり、図12はコメント入力欄211が表示されたソフィア画面200を示す図である。
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図11に示すように、カード210は、切替ボタン210bのクリックにより回転して反転し、裏面が表示される。この裏面側には、表面側に表示されていたテキストファイル、画像ファイル、動画ファイルに対するコメントが裏面側に設けられたコメント表示領域210c上に表示される。これらのコメントは、切替ボタン210bのクリック以前であって、ソフィア表示画面200が表示されたときにダウンロードされるように構成されていてもよいし、切替ボタン210bが選択された時点でクライアント3からサーバ2にリクエストを送信し、ダウンロードするように構成されていてもよい。各ファイルに対してのコメントがなされていない状態の場合には、コメント表示領域210c上にコメントは表示されない。
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図11に示す状態においては、カード21の左下方には新たにコメントを入力するためのコメント入力ボタン210dが設けられており、またカード21の右下方には、ファイル表面側にカードさらに回転されて反転させるもどるボタン210eが設けられている。図11に示す状態で、コメント入力ボタン210dをマウス等のデータ入力部51にて選択(クリック)すると、図12に示すように、カード210上にコメント入力欄211が表示される。ここで、ユーザがコメント入力欄211内のコメント本文と書かれた下部のコメント入力領域212にコメントを入力し、その下部に設けられたOKボタンをデータ入力部51にて選択すると、コメントがクライアント3に受け付けられる。クライアント3は、入力されたコメントを送信部53を介して、サーバ2に送信し、サーバ2内ではデータ管理部43が既にカード表面側に表示されたファイル(ここでは動画ファイル)に関連づけて作成されている管理情報と管理づけてコメントをデータ記憶部41に記憶する。
79
以上のように、本実施形態では、カードを回転反転させてコメント入力欄211を表示させ、各カードに表示されたファイルの内容に対するコメントをクライアント3に表示させるとともに、新たなコメントをサーバ2に表示する。したがって、本実施形態によれば、ユーザは、非常に簡単な方法でソフィア内の各カードに表示される個々のファイルに対して、逐次コメントを行うことができ、またファイルとそれに対するコメントをサーバ2側で容易に関連づけて保存することができる。このように、本実施形態のクライアントサーバシステム1、エンソフィアにおいては、従来のブログやSNSでは難しかったページ内の各コンテンツ(ファイル)毎のコメントを直感的な方法で容易に行うとともに、わかりやすく閲覧者に表示することが可能である。
80
次に、本実施形態のクライアントサーバシステム1、エンソフィアにおけるソフィアの作成方法について図13〜16を参照しながら説明する。
81
図13は、本実施形態のクライアントサーバシステム1、エンソフィアにおけるソフィア新規作成・編集選択画面300を示す図である。
82
図13が示す表示画面300は、エンソフィアにおけるソフィア新規作成・編集選択画面の一例である。画面表示300内中央のテーブル形式の表示301は、キーワード検索を行った場合に検索されたソフィアの一覧を示すものである。検索されたソフィア310が行方向に7種類表示されている。列方向に表示されている内容は、まず各ソフィア310タイトルを表示するタイトル表示部130と、各ソフィア310の公開・非公開等の状態を示す状態表示部330と、各ソフィアの作成日を表示する作成日表示部340と、を備えている。またテーブル形式の表示301の上部には、新規にソフィアを作成する場合に選択するソフィア新規作成ボタン350が設けられている。
83
図13では、図6に示す表示と比べ、情報量が少ないが、図6に示すテーブルと同様に、各ソフィアの内容を表示する内容表示部140や、各ソフィアの閲覧権限を示す権限表示部150等を表示するようにしてもよい。ソフィア新規作成・編集画面300においては、新規作成・編集を行うのはソフィアを作成した本人のみであるため、作成者を表示する必要は特にない。
84
図13に示す画面中において、データ入力部51を介して、新規にソフィアを作成したい場合には、ソフィア新規作成ボタン350をマウス等のデータ入力部によって選択(クリック)すれば翼、また既に作成したソフィアを編集したい場合には、テーブル形式の表示301内の所望のソフィアを選択してクリックすればよい。以下では、ソフィア新規作成ボタン350をクリックした場合について、説明を行っていく。
85
図14は、ソフィア新規作成ボタン350をクリックした後に表示されるソフィア作成画面400を示す図である。
86
図14に示すようにソフィア作成画面400においては、画面左上部に作成する新規ソフィアのタイトルを入力・表示するタイトル入力・表示部401が表示され、その下方にカード編集画面410及びカードプレビュー画面430がそれぞれ隣接して配置表示されている。カード編集画面410は、図5に例示したカードの内容を入力するものであって、各カード内に表示されるファイルの種類に応じて、異なるカード編集画面が表示される。プレビュー画面430は、カード編集画面410に入力された情報を基に実際にカードとして表示される画面をプレビューとして表示する領域である。
87
カード編集画面410の左側方には、カード内に表示されるファイルの種類を選択するカード内ファイル選択画面440が設けられている。カードファイル選択画面440内には、カード内に表示されるファイルの種類を表す複数のアイコンが表示されている。これらのアイコンをマウス等のデータ入力部51にて選択すると、選択されたアイコンがカード編集画面410の上方に設けられた選択情報表示領域420に移動する。そして、ユーザがマウス等のデータ入力部51にて、選択情報表示領域420内のアイコンを選択すると、カード編集画面410に各アイコンが示すファイルに応じた編集領域が表示される。
88
ここで、カードファイル選択画面440内において配置されるソフィア内部にカードとして表示可能なファイルの形式としては、テキストファイル、jpeg等の画像ファイル、音声ファイル、棒グラフ・折れ線グラフ・円グラフ等のグラフファイル、mpeg等の動画ファイル、地図画像を含む地図ファイル、pdfファイル、ワープロソフト・表計算ソフト・プレゼンテーションソフト等により生成される各種ドキュメントファイル等が含まれる。図14においては、例として、テキストファイルをベースにしたカードを生成するアイコン441、画像ファイルをベースにしたカードを生成するアイコン442、pdfファイルをベースにしたカードを生成するアイコン443、動画ファイルをベースにしたカードを生成するアイコン444、グラフファイルをベースにしたカードを生成するアイコン445が表示されている。
89
図15は、図14に示すソフィア作成画面400において、テキストファイルをベースにしたカードを生成するアイコン441を選択した後の状態を示す図である。
90
ユーザがアイコン441をデータ入力部51にて選択(クリック)すると、選択されたアイコン441がカード編集画面410の上方に設けられた選択情報表示領域420に移動する。そして、ユーザがマウス等のデータ入力部51にて、選択情報表示領域420内のアイコン441を選択(クリック)すると、カード編集画面410にアイコン441が示すテキストファイルをベースとしたカードに応じた編集領域411が表示される。
91
編集領域411には、テキストのタイトルを入力するタイトル入力部411aと、テキストの本文を入力する本文入力部411bが設けられている。ユーザは、この編集領域411において、データ入力部51(この場合にはキーボード等による入力)を介してタイトル及び本文をタイトル入力部411a及び本文入力部411bに入力する。入力されたタイトル及び本文の情報は、適宜クライアント3からサーバ2に対してアップロードされるとともに、プレビュー画面430の表示領域431にプレビュー表示される。アップロードされたタイトル及び本文の情報は、データ管理部43によってデータ記憶部41に適宜保存されるともにデータ管理部43が管理する管理情報が新たに生成され、ソフィア名、作成者、作成日時等の各種情報と共に管理される。
92
図16は、図14に示すソフィア作成画面400において、画像ファイルをベースにしたカードを生成するアイコン442を選択した後の状態を示す図である。
93
ユーザがアイコン442をデータ入力部51にて選択(クリック)すると、選択されたアイコン442がカード編集画面410の上方に設けられた選択情報表示領域420に移動する。そして、ユーザがマウス等のデータ入力部51にて、選択情報表示領域420内のアイコン442を選択(クリック)すると、カード編集画面410にアイコン442が示す画像ファイルをベースとしたカードに応じた編集領域412が表示される。
94
編集領域412には、テキストのタイトルを入力するタイトル入力部412aと、アップロードするファイルの場所(URL)を入力するアップロードファイル入力部412bと、テキストの本文を入力する本文入力部412cが設けられている。ユーザは、この編集領域412において、データ入力部51(この場合にはキーボード等による入力)を介してタイトル及び本文をタイトル入力部412a及び本文入力部412cに入力するとともに、アップロードファイル入力部412bにカード内に表示すべき画像ファイルを入力し、画像を選択ボタン412dをデータ入力部51によって選択する。すると、入力されたタイトル、本文の情報及び指定された画像ファイルが、クライアント3からサーバ2に対してアップロードされるとともに、プレビュー画面430の表示領域432にそれぞれの情報がプレビュー表示される。アップロードされたタイトル、画像ファイル及び本文の情報は、データ管理部43によってデータ記憶部41に適宜保存されるともにデータ管理部43が管理する管理情報が新たに生成され、ソフィア名、作成者、作成日時等の各種情報と共に管理される。
95
ここで、新規ソフィアを作成する場合に、他人より作成され既にサーバ2にアップロードされているカード(ファイル)を引用することもできる。カードファイル選択画面440の下方には、他人のカードを引用する場合にデータ入力部51によって選択(クリック)されるカード引用ボタン450が設けられている。
96
図17は、カード引用ボタン450が選択された後に表示される画面を示す図である。
97
カード引用ボタン450が選択されると、図17に示すように引用カード選択画面500が表示される。引用カード選択画面500内中央のテーブル形式の表示501は、キーワード検索を行った場合に検索されたカードの一覧を示すものである。ここでは、検索されたカード510が行方向に7種類表示されている。列方向には、まず各カード510の種類を画像で示すカード種類表示部520と、各カード510のタイトル、作成者及びその内容を表示するカード内容表示部530と、各カードが引用可能かどうかを示すカード引用情報表示部540と、各カードの選択の可否を示すカード選択ボタン550と、が表示されている。
98
ユーザは、この引用カード選択画面500内のテーブル形式の表示501から選択可能なカード(カード選択ボタン550が表示されたカードを選択することによって、ユーザが作成しているソフィアの中に他人が作成したカードを引用して使用することができる。
すなわち、本実施形態によれば、他人のカードをソフィアに組み込む場合には、あらかじめ各カードの属性情報の一つとして、他人への引用が可能かどうかといった情報をフラグとしてカードの管理情報の中に含めておくことができる。したがって、エンソフィアというクライアントサーバシステム1においては、各ユーザがファイルをベースとして作成するカードを他人が引用して使用してよいかどうかをシステム的に組み込んでおり、後々著作権の問題が生じる恐れのなく、情報を蓄積表示させることが可能となる。なお、このフラグは、図示してはいないが、図14〜図16におけるソフィア作成画面において、各カードが引用可能かどうかを示すフラグ設定部を設けてやることで容易に実現可能である。
99
なお、単に引用可能かどうかを示すフラグに限られず、例えばそのカードを編集して使用することが可能かどうかを識別するフラグを設けてやるようにしてもよい。このようにすることで、さらに著作権に関わる面倒毎をシステムが提供する仕組みの中で明確化し、安心して他人のカード(ファイル)を様々な形で使用することが可能なシステムを構築することができる。
100
以下に以上の説明を改めてまとめることとする。
1)以上説明したように、本実施形態のクライアントサーバシステム1,エンソフィアは、互いにデータを送受信するサーバ2とクライアント3から構成されるクライアントサーバシステムである。
101
サーバ2は、各種データを保存するデータ記憶部41と、クライアント3からの送信要求に応じてデータ記憶部41内のデータを基に送信情報を動的に生成して、クライアント3に送信情報を送信するデータ生成送信部42と、クライアント3から送信される各種情報をデータ記憶部41に保存するデータ管理部43と、を備えている。クライアント3は、情報を表示する表示部52と、表示部52を介してサーバ2に送信される情報を入力するデータ入力部51と、 データ入力部51の入力に応じて、サーバ2に送信要求を送信する送信部53と、サーバ2から送信された送信情報を基に表示部52に情報を表示する表示制御部54と、を備えている。
102
クライアント3の表示制御部54は、第一の情報として第一のファイル内容及びそれに付随する属性情報(タイトル、作成者コメント等)を表示する表示領域(第一の表示領域)210aと、表示領域210aと隣接して配置され、第二の情報として第二のファイル内容及びそれに付随する属性情報(タイトル、作成者コメント等)を表示する表示領域(第二の表示領域)230aと、表示領域210aに表示されるべき少なくとも一つの情報を示すアイコン(第一のシンボル)を表示する第一の選択情報表示領域220と、表示領域230aに表示されるべき少なくとも一つの情報を示すアイコン(第二のシンボル)を表示する第二の選択情報表示領域240と、をサーバ2から送信される送信情報に基づき表示部52に表示する。そして、クライアント3の送信部53は、第一の選択情報表示領域220及び第二の選択情報表示領域230に表示されたアイコンに対応する少なくとも一つの情報(ファイル)の送信要求をサーバ2に送信し、サーバ2は、クライアント3から送信された送信要求に応じて、クライアント3に少なくとも一つの情報(ファイル内容及びそれに付随する属性情報)を含む送信情報をデータ記憶部41から抽出するとともに、送信情報をクライアント3に送信する。
103
クライアント3の表示制御部54は、クライアント3のデータ入力部51により選択されたアイコンに基づき、第一の情報表示領域220および第二の情報表示領域240のいずれか一方の対応する領域に少なくとも一つの情報(ファイル内容及びそれに付随する属性情報)を表示する。
104
したがって、本実施形態のクライアントサーバシステム1,エンソフィアによれば、二つの表示領域に閲覧者が選択的にファイルに対応する情報を表示させることができる。したがって、ブログやSNSといった既存のウェブアプリケーションに比べ、自由度の高い画面を閲覧者に閲覧させることが可能である。また、本実施形態のクライアントサーバシステム1によれば、閲覧者がデータ入力部51によってアイコンで見たい情報を選択する以前に、事前に第一の選択情報表示領域220及び第二の選択情報表示領域230に表示されたアイコンに対応する情報をサーバ2からクライアント3に送信しておきバッファしておくことができる。したがって、閲覧者に長い時間待たせることなく瞬時に情報を提供することが可能となる。
105
また、本実施形態のクライアントサーバシステム1,エンソフィアにおいては、サーバ2は、第一の選択情報表示領域220と第二の選択情報表示領域240に互いに関連した情報を表示させるように、ソフィアと呼ばれる枠組みの中でファイル及びその付随情報を集積し、クライアント3側ではデータ入力部51を介してこれら互いに関連した情報が表示領域210aと表示領域230aに表示されるようにサーバ2からクライアント3に対して送信情報を送信することができる。したがって、ソフィアという枠組みで情報を集積した人が意図する一通りではない様々な情報の閲覧の仕方が可能である。また、画面に表示される情報においては、テキスト、画像、動画、音声等様々な種類の関連したコンテンツを閲覧者の気分で自由に選択して閲覧できるため、非常に見る側にとって自由度の高い閲覧サイトを構築することができる。
106
2)また、本実施形態のクライアントサーバシステム1,エンソフィアは、互いにデータを送受信するサーバ2とクライアント3から構成されるクライアントサーバシステムである。
107
サーバ2は、各種データを保存するデータ記憶部41と、クライアント3からの送信要求に応じてデータ記憶部41内のデータを基に送信情報を動的に生成して、クライアント3に送信情報を送信するデータ生成送信部42と、クライアント3から送信される各種情報をデータ記憶部41に保存するとともに、各種情報に対応するコメント情報をデータ記憶部41に記憶するデータ管理部43と、を備えている。
そして、クライアント3は、情報を表示する表示部52と、表示部52を介してサーバに送信される情報を入力するデータ入力部51と、データ入力部51の入力に応じて、サーバ2に送信要求を送信する送信部53と、サーバ2から送信された送信情報を基に表示部52に情報を表示する表示制御部54と、を備えている。
108
クライアント3の表示制御部54は、第一の情報として第一のファイル内容及びそれに付随する属性情報(タイトル、作成者コメント等)と、これら第一の情報に対応するコメント(第三者コメント)を表示および入力可能なコメント表示領域210c(第一のコメント領域)への第一の切替ボタン210bとを、表示するカード210と、カード210に表示されるべき少なくとも一つの情報を表示する第一の選択情報表示領域220と、を表示部52に表示する。
109
ここで、サーバ2は、第一のコメントをクライアント3に送信し、クライアント3の表示制御部54は、クライアント3のデータ入力部51により第一の切替ボタン210bが選択されると、カード210を回転させて反転することによりコメント表示領域210cを表示させ、第三者によるコメントをコメント表示領域210cに表示させる。
110
したがって、本実施形態のクライアントサーバシステム1、エンソフィアによれば、ユーザは、非常に簡単な方法でソフィア内の各カードに表示される個々のファイルに対して、逐次コメントを行うことができ、またファイルとそれに対するコメントをサーバ2側で容易に関連づけて保存することができる。このように、本実施形態のクライアントサーバシステム1、エンソフィアにおいては、従来のブログやSNSでは難しかったページ内の各コンテンツ(ファイル)毎のコメントを直感的な方法で容易に行うとともに、わかりやすく閲覧者に表示することが可能である。
111
同様に、隣接するカード230においても、同様の操作でコメントの閲覧及び入力を行うことが可能である。
112
3)また、本実施形態のクライアントサーバシステム1,エンソフィアは、互いにデータを送受信するサーバ2とクライアント3から構成されるクライアントサーバシステムである。
113
サーバ2は、ユーザ以外の他人により生成されたデータを含む各種データを保存するデータ記憶部41と、クライアント3からの送信要求に応じてデータ記憶部41内のデータを基に送信情報を動的に生成して、クライアント3に送信情報を送信するデータ生成送信部42と、クライアント3から送信される各種情報を前記データ記憶部41に保存するとともに、保存された情報を作成者を区別して管理する管理情報を有するデータ管理部43と、を備えている。
114
クライアント3は、情報を表示する表示領域を備えた表示部52と、表示部52を介してサーバ2に送信される情報を入力するデータ入力部51と、データ入力部51の入力に応じて、サーバ2に送信要求を送信する送信部53と、サーバ2から送信された送信情報を基に表示部52に情報を表示する表示制御部54と、を備えている。
115
クライアント3の表示制御部54は、データ記憶部41に保存された他人により生成されたカードを選択するための引用カード選択画面500(データ選択画面)を表示部52に表示させるとともに、サーバ2のデータ管理部43は、データ入力部51を介して引用カード選択画面500において選択された他人により生成されたカードをクライアント2の表示部52に表示可能となるようにデータ管理部43に管理される管理情報を更新する。そして、サーバ2のデータ生成送信部42は、クライアントから送信される送信要求に応じて、更新された管理情報に基づき他人により生成されたカードをクライアント3に送信し、クライアント3の表示制御部54は、サーバ2から送信された他人により生成されたデータを表示部52に表示するとともに、ユーザに引用可能とする手順を踏んで他人により生成されたカードを自身のソフィアに組み込む。
116
また、データ管理部43は、データ記憶部41に記憶された他人により生成されたデータを引用カード選択画面500において選択可能かどうかを識別するフラグを一つの識別情報として管理情報の一つとして有している。
117
したがって、本実施形態のクライアントサーバシステム1,エンソフィアにおいては、他人のカードをソフィアに組み込む場合には、あらかじめ各カードの属性情報の一つとして、他人への引用が可能かどうかといった情報をフラグとしてカードの管理情報の中に含んでいるため、、エンソフィアというクライアントサーバシステム1においては、各ユーザがファイルをベースとして作成するカードを他人が引用して使用してよいかどうかをシステム的に組み込んでおり、後々著作権の問題が生じる恐れのなく、情報を蓄積表示させることが可能となる。なお、このフラグは、図示してはいないが、図14〜図16におけるソフィア作成画面において、各カードが引用可能かどうかを示すフラグ設定部を設けてやることで容易に実現可能である。
118
以下、本実施形態のクライアントサーバシステム1、エンソフィアの開発の背景を記す。
119
エンソフィアにおいては、ある特定の情報の集合体「知識」に重点を置いている。知識とは極めて漠然とした概念かつ形式であるが、エンソフィアにおける知識とは、まずその知識情報の保有者が誰であるのかが特定された形でのみ扱われる点に重きを置いた。これは従来のインターネットでは、大半の情報が匿名情報として受発信されている結果として、価値の薄い情報が大量に氾濫し、インターネットの利便性が部分的に阻害されているのではないかという側面に着目したためである。知識情報の保有者を特定するという原則を踏まえることにより、発信者に内容や著作権等の権利に対し責任を担わせ、結果としてエンソフィアで扱われる情報の質を担保できるのではないかと考えた。情報の質をある一定程度担保するということは、その分、利用者の利便性を確保することになると思われる。
120
また、エンソフィアで扱われる「知識」の第二のポイントは、客観的であるよりも主観的であるものを対象とする点である。これは利用者がエンソフィアを通じて受信する知識情報に、「人間味」と「面白み」を加える点で有効であろうとの配慮からである。教科書や辞典などで扱われる知識は、客観的な事実を基点に体系的にまとめられている場合がしばしばであるが、そのため、無味乾燥な情報群となる傾向にある。一方、コラムや評論などで扱われる知識は、特定の作者の視点や意見が加えられているために、非常に色鮮やかな情報として受け取ることのできる場合であることが多い。主観的な知識情報を扱うためにも、発信者を特定するという原則が有効に機能するであろうと思われる。
121
エンソフィアで扱われる「知識」の第三のポイントは、内容をあらかじめ断片的な形に細分化して保存しておくという点である。知識情報とは一般的に、様々な個々の断片的な情報を複合化して生成する場合がほとんどで、例えば内容的には、事実・数字に基づくデータ・主観的解釈・例・引用などの断片的な情報の集合であるし、形式的には、文字・画像・図・グラフなどの集合である。知識情報を、記事や本に連想されるまとまった形で保存するのではなく、形式的に細分化された形で知識情報を保存する、という点にエンソフィアの特異性がある。この機能により、「検索性能の向上」、「知識情報のリサイクル性の向上」が高まることが期待される。
【図面の簡単な説明】
122
【図1】 本発明にかかる実施形態のクライアントサーバシステムの物理的構成を示す模式図である。
【図2】 本発明にかかる実施形態のクライアントサーバシステムの内部での制御形態を占めす模式図である。
【図3】 図2の制御形態における制御フローの一例を示すフローチャートである。
【図4】 本発明にかかる実施形態のクライアントサーバシステムを機能的に表現したブロック図である。
【図5】 本夏名にかかる実施形態のクライアントサーバシステムにおける中核の概念である「ソフィア」と「カード」を模式的に表す模式図である。
【図6】 エンソフィアにおけるクライアント側での表示画面の一例である。
【図7】 エンソフィアにおけるクライアント側での表示画面の一例である。
【図8】 エンソフィアにおけるクライアント側での表示画面の一例である。
【図9】 エンソフィアにおけるクライアント側での表示画面の一例である。
【図10】 カード反転を示す模式図である。
【図11】 エンソフィアにおけるクライアント側での表示画面の一例である。
【図12】 エンソフィアにおけるクライアント側での表示画面の一例である。
【図13】 エンソフィアにおけるクライアント側での表示画面の一例である。
【図14】 エンソフィアにおけるクライアント側での表示画面の一例である。
【図15】 エンソフィアにおけるクライアント側での表示画面の一例である。
【図16】 エンソフィアにおけるクライアント側での表示画面の一例である。
【図17】 エンソフィアにおけるクライアント側での表示画面の一例である。
【符号の説明】
123
1 クライアントサーバシステム
2 サーバ
3 クライアント
10 ネットワーク
41 データ記憶部
42 データ生成送信部
43 データ管理部
51 データ入力部
52 表示部
53 送信部
54 表示制御部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いにデータを送受信するサーバとクライアントから構成されるクライアントサーバシステムであって、
前記サーバは、
各種データを保存するデータ記憶部と、
前記クライアントからの送信要求に応じて前記データ記憶部内のデータを基に送信情報を動的に生成して、前記クライアントに前記送信情報を送信するデータ生成送信部と、
前記クライアントから送信される各種情報を前記データ記憶部に保存するデータ管理部と、を備え、
前記クライアントは、
情報を表示する表示部と、
前記表示部を介して前記サーバに送信される情報を入力するデータ入力部と、
前記データ入力部の入力に応じて、前記サーバに前記送信要求を送信する送信部と、
前記サーバから送信された前記送信情報を基に前記表示部に情報を表示する表示制御部と、を備え、
前記クライアントの前記表示制御部は、
第一の情報を表示する第一の表示領域と、
前記第一の表示領域と隣接して配置され、第二の情報を表示する第二の表示領域と、
前記第一の表示領域に表示されるべき少なくとも一つの情報を示す第一のシンボルを表示する第一の選択情報表示領域と、
前記第二の表示領域に表示されるべき少なくとも一つの情報を示す第二のシンボルを表示する第二の選択情報表示領域と、を前記サーバから送信される送信情報に基づき前記表示部に表示し、
前記クライアントの前記送信部は、前記第一の選択情報表示領域及び前記第二の選択情報表示領域に表示された前記第一のシンボル及び前記第二のシンボルに対応する前記少なくとも一つの情報の送信要求を前記サーバに送信し、
前記サーバは、前記クライアントから送信された前記送信要求に応じて、前記クライアントに前記少なくとも一つの情報を含む送信情報を前記データ記憶部から抽出するとともに、前記送信情報を前記クライアントに送信し、
前記クライアントの前記表示制御部は、前記クライアントの前記データ入力部により選択された第一のシンボルまたは第二のシンボルに基づき、前記第一の情報表示領域および前記第二の情報表示領域のいずれか一方の対応する領域に前記少なくとも一つの情報を表示することを特徴とするクライアントサーバシステム。
【請求項2】
前記第一の選択情報表示領域および前記第二の選択情報表示領域に表示される前記第一のシンボルまたは第二のシンボルは、前記データ記憶部に保存されている前記各種データに対応するアイコンであり、
前記表示制御部は、前記データ入力部を介して前記アイコンを選択することにより、対応する前記第一の表示領域または前記第二の表示領域に前記アイコンに対応する前記各種データの一つを表示させることを特徴とする請求項1記載のクライアントサーバシステム。
【請求項3】
前記サーバは、前記第一の選択情報表示領域と前記第二の選択情報表示領域に互いに関連した情報を表示させ、前記データ入力部を介して前記互いに関連した情報が前記第一の表示領域と前記第二の表示領域に表示されるような前記送信情報を送信することを特徴とする請求項1または2に記載のクライアントサーバシステム。
【請求項4】
前記第一の表示領域または前記第二の表示領域に表示される情報は、テキスト情報であることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載のクライアントサーバシステム。
【請求項5】
前記第一の表示領域または前記第二の表示領域に表示される情報は、画像情報であることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載のクライアントサーバシステム。
【請求項6】
前記第一の表示領域または前記第二の表示領域に表示される情報は、動画情報であることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載のクライアントサーバシステム。
【請求項7】
各種データを保存するデータ記憶部と、
クライアントからの送信要求に応じて前記データ記憶部内のデータを基に送信情報を動的に生成して、前記クライアントに前記送信情報を送信するデータ生成送信部と、
前記クライアントから送信される各種情報を前記データ記憶部に保存するデータ管理部と、を備えたサーバであって、
第一の情報を表示する第一の表示領域と、
前記第一の表示領域と隣接して配置され、第二の情報を表示する第二の表示領域と、
前記第一の表示領域に表示されるべき少なくとも一つの情報を示す第一のシンボルを表示する第一の選択情報表示領域と、
前記第二の表示領域に表示されるべき少なくとも一つの情報を示す第二のシンボルを表示する第二の選択情報表示領域と、を前記クライアントの表示部に表示させ、
前記クライアントから受信する、前記第一の選択情報表示領域または前記第二の選択情報表示領域に表示された前記第一のシンボル及び前記第二のシンボルに対応する前記少なくとも一つの情報の送信要求に基づき、前記クライアントに前記選択情報に対応する送信情報を前記データ記憶部から抽出するとともに、前記送信情報を前記クライアントに送信し、前記クライアントにより選択された第一のシンボルまたは第二のシンボルに基づき、前記クライアントにおける選択に応じて前記第一の情報表示領域および前記第二の情報表示領域のいずれか一方の対応する領域に前記送信情報を表示させることを特徴とするサーバ。
【請求項8】
前記第一の選択情報表示領域および前記第二の選択情報表示領域に表示される前記第一のシンボルまたは第二のシンボルは、前記データ記憶部に保存されている前記各種データに対応するアイコンであり、
前記クライアントの前記データ入力部を介して前記アイコンを選択することにより、対応する前記第一の表示領域または前記第二の表示領域に前記アイコンに対応する前記各種データの一つを表示させることを特徴とする請求項7記載のサーバ。
【請求項9】
前記クライアントの前記第一の選択情報表示領域と前記第二の選択情報表示領域に互いに関連した情報を表示させ、前記互いに関連した情報が前記第一の表示領域と前記第二の表示領域に表示されるような前記送信情報を送信することを特徴とする請求項7または8に記載のサーバ。
【請求項10】
前記第一の表示領域または前記第二の表示領域に表示される情報は、テキスト情報であることを特徴とする請求項7〜9の何れか一項に記載のサーバ。
【請求項11】
前記第一の表示領域または前記第二の表示領域に表示される情報は、画像情報であることを特徴とする請求項7〜10の何れか一項に記載のサーバ。
【請求項12】
前記第一の表示領域または前記第二の表示領域に表示される情報は、動画情報であることを特徴とする請求項7〜11の何れか一項に記載のサーバ。
【請求項13】
互いにデータを送受信するサーバとクライアントから構成されるクライアントサーバシステムの制御方法であって、
第一の情報を表示する第一の表示領域と、
前記第一の表示領域と隣接して配置され、第二の情報を表示する第二の表示領域と、
前記第一の表示領域に表示されるべき少なくとも一つの情報を示す第一のシンボルを表示する第一の選択情報表示領域と、
前記第二の表示領域に表示されるべき少なくとも一つの情報を示す第二のシンボルを表示する第二の選択情報表示領域と、を含む前記クライアントに表示させる情報を前記サーバから前記クライアントに送信するステップと、
前記情報に基づき、前記第一の表示領域、前記第二の表示領域、前記第一の選択情報表示領域および前記第二の選択情報表示領域を前記クライアントに表示するステップと、
前記第一の選択情報表示領域及び前記第二の選択情報表示領域に表示された前記第一のシンボル及び前記第二のシンボルに対応する前記少なくとも一つの情報の送信要求を前記サーバに送信するステップと、
前記クライアントから送信された前記送信要求に応じて、前記クライアントに前記選択情報に対応する送信情報を抽出するステップと、
前記送信情報を前記クライアントに送信するステップと、
前記クライアントにより選択された第一のシンボルまたは第二のシンボルに基づき、前記サーバから前記クライアントに送信された前記送信情報を前記第一の情報表示領域および前記第二の情報表示領域のいずれか一方の対応する領域に表示するステップと、を備えたことを特徴とするクライアントサーバシステムの制御方法。
【請求項14】
前記第一の選択情報表示領域および前記第二の選択情報表示領域に表示される前記第一のシンボル及び前記第二のシンボルは、前記サーバに保存されている各種データに対応するアイコンであり、
前記クライアントは、前記データ入力部を介して前記アイコンを選択することにより、対応する前記第一の表示領域または前記第二の表示領域に前記アイコンに対応する前記各種データの一つを表示させることを特徴とする請求項13記載のクライアントサーバシステムの制御方法。
【請求項15】
前記サーバは、前記第一の選択情報表示領域と前記第二の選択情報表示領域に互いに関連した情報を表示させ、前記データ入力部を介して前記互いに関連した情報が前記第一の表示領域と前記第二の表示領域に表示されるような前記送信情報を送信することを特徴とする請求項13または14に記載のクライアントサーバシステムの制御方法。
【請求項16】
前記第一の表示領域または前記第二の表示領域に表示される情報は、テキスト情報であることを特徴とする請求項13〜15の何れか一項に記載のクライアントサーバシステムの制御方法。
【請求項17】
前記第一の表示領域または前記第二の表示領域に表示される情報は、画像情報であることを特徴とする請求項13〜15の何れか一項に記載のクライアントサーバシステムの制御方法。
【請求項18】
前記第一の表示領域または前記第二の表示領域に表示される情報は、動画情報であることを特徴とする請求項13〜15の何れか一項に記載のクライアントサーバシステムの制御方法。
【請求項1】
互いにデータを送受信するサーバとクライアントから構成されるクライアントサーバシステムであって、
前記サーバは、
各種データを保存するデータ記憶部と、
前記クライアントからの送信要求に応じて前記データ記憶部内のデータを基に送信情報を動的に生成して、前記クライアントに前記送信情報を送信するデータ生成送信部と、
前記クライアントから送信される各種情報を前記データ記憶部に保存するデータ管理部と、を備え、
前記クライアントは、
情報を表示する表示部と、
前記表示部を介して前記サーバに送信される情報を入力するデータ入力部と、
前記データ入力部の入力に応じて、前記サーバに前記送信要求を送信する送信部と、
前記サーバから送信された前記送信情報を基に前記表示部に情報を表示する表示制御部と、を備え、
前記クライアントの前記表示制御部は、
第一の情報を表示する第一の表示領域と、
前記第一の表示領域と隣接して配置され、第二の情報を表示する第二の表示領域と、
前記第一の表示領域に表示されるべき少なくとも一つの情報を示す第一のシンボルを表示する第一の選択情報表示領域と、
前記第二の表示領域に表示されるべき少なくとも一つの情報を示す第二のシンボルを表示する第二の選択情報表示領域と、を前記サーバから送信される送信情報に基づき前記表示部に表示し、
前記クライアントの前記送信部は、前記第一の選択情報表示領域及び前記第二の選択情報表示領域に表示された前記第一のシンボル及び前記第二のシンボルに対応する前記少なくとも一つの情報の送信要求を前記サーバに送信し、
前記サーバは、前記クライアントから送信された前記送信要求に応じて、前記クライアントに前記少なくとも一つの情報を含む送信情報を前記データ記憶部から抽出するとともに、前記送信情報を前記クライアントに送信し、
前記クライアントの前記表示制御部は、前記クライアントの前記データ入力部により選択された第一のシンボルまたは第二のシンボルに基づき、前記第一の情報表示領域および前記第二の情報表示領域のいずれか一方の対応する領域に前記少なくとも一つの情報を表示することを特徴とするクライアントサーバシステム。
【請求項2】
前記第一の選択情報表示領域および前記第二の選択情報表示領域に表示される前記第一のシンボルまたは第二のシンボルは、前記データ記憶部に保存されている前記各種データに対応するアイコンであり、
前記表示制御部は、前記データ入力部を介して前記アイコンを選択することにより、対応する前記第一の表示領域または前記第二の表示領域に前記アイコンに対応する前記各種データの一つを表示させることを特徴とする請求項1記載のクライアントサーバシステム。
【請求項3】
前記サーバは、前記第一の選択情報表示領域と前記第二の選択情報表示領域に互いに関連した情報を表示させ、前記データ入力部を介して前記互いに関連した情報が前記第一の表示領域と前記第二の表示領域に表示されるような前記送信情報を送信することを特徴とする請求項1または2に記載のクライアントサーバシステム。
【請求項4】
前記第一の表示領域または前記第二の表示領域に表示される情報は、テキスト情報であることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載のクライアントサーバシステム。
【請求項5】
前記第一の表示領域または前記第二の表示領域に表示される情報は、画像情報であることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載のクライアントサーバシステム。
【請求項6】
前記第一の表示領域または前記第二の表示領域に表示される情報は、動画情報であることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載のクライアントサーバシステム。
【請求項7】
各種データを保存するデータ記憶部と、
クライアントからの送信要求に応じて前記データ記憶部内のデータを基に送信情報を動的に生成して、前記クライアントに前記送信情報を送信するデータ生成送信部と、
前記クライアントから送信される各種情報を前記データ記憶部に保存するデータ管理部と、を備えたサーバであって、
第一の情報を表示する第一の表示領域と、
前記第一の表示領域と隣接して配置され、第二の情報を表示する第二の表示領域と、
前記第一の表示領域に表示されるべき少なくとも一つの情報を示す第一のシンボルを表示する第一の選択情報表示領域と、
前記第二の表示領域に表示されるべき少なくとも一つの情報を示す第二のシンボルを表示する第二の選択情報表示領域と、を前記クライアントの表示部に表示させ、
前記クライアントから受信する、前記第一の選択情報表示領域または前記第二の選択情報表示領域に表示された前記第一のシンボル及び前記第二のシンボルに対応する前記少なくとも一つの情報の送信要求に基づき、前記クライアントに前記選択情報に対応する送信情報を前記データ記憶部から抽出するとともに、前記送信情報を前記クライアントに送信し、前記クライアントにより選択された第一のシンボルまたは第二のシンボルに基づき、前記クライアントにおける選択に応じて前記第一の情報表示領域および前記第二の情報表示領域のいずれか一方の対応する領域に前記送信情報を表示させることを特徴とするサーバ。
【請求項8】
前記第一の選択情報表示領域および前記第二の選択情報表示領域に表示される前記第一のシンボルまたは第二のシンボルは、前記データ記憶部に保存されている前記各種データに対応するアイコンであり、
前記クライアントの前記データ入力部を介して前記アイコンを選択することにより、対応する前記第一の表示領域または前記第二の表示領域に前記アイコンに対応する前記各種データの一つを表示させることを特徴とする請求項7記載のサーバ。
【請求項9】
前記クライアントの前記第一の選択情報表示領域と前記第二の選択情報表示領域に互いに関連した情報を表示させ、前記互いに関連した情報が前記第一の表示領域と前記第二の表示領域に表示されるような前記送信情報を送信することを特徴とする請求項7または8に記載のサーバ。
【請求項10】
前記第一の表示領域または前記第二の表示領域に表示される情報は、テキスト情報であることを特徴とする請求項7〜9の何れか一項に記載のサーバ。
【請求項11】
前記第一の表示領域または前記第二の表示領域に表示される情報は、画像情報であることを特徴とする請求項7〜10の何れか一項に記載のサーバ。
【請求項12】
前記第一の表示領域または前記第二の表示領域に表示される情報は、動画情報であることを特徴とする請求項7〜11の何れか一項に記載のサーバ。
【請求項13】
互いにデータを送受信するサーバとクライアントから構成されるクライアントサーバシステムの制御方法であって、
第一の情報を表示する第一の表示領域と、
前記第一の表示領域と隣接して配置され、第二の情報を表示する第二の表示領域と、
前記第一の表示領域に表示されるべき少なくとも一つの情報を示す第一のシンボルを表示する第一の選択情報表示領域と、
前記第二の表示領域に表示されるべき少なくとも一つの情報を示す第二のシンボルを表示する第二の選択情報表示領域と、を含む前記クライアントに表示させる情報を前記サーバから前記クライアントに送信するステップと、
前記情報に基づき、前記第一の表示領域、前記第二の表示領域、前記第一の選択情報表示領域および前記第二の選択情報表示領域を前記クライアントに表示するステップと、
前記第一の選択情報表示領域及び前記第二の選択情報表示領域に表示された前記第一のシンボル及び前記第二のシンボルに対応する前記少なくとも一つの情報の送信要求を前記サーバに送信するステップと、
前記クライアントから送信された前記送信要求に応じて、前記クライアントに前記選択情報に対応する送信情報を抽出するステップと、
前記送信情報を前記クライアントに送信するステップと、
前記クライアントにより選択された第一のシンボルまたは第二のシンボルに基づき、前記サーバから前記クライアントに送信された前記送信情報を前記第一の情報表示領域および前記第二の情報表示領域のいずれか一方の対応する領域に表示するステップと、を備えたことを特徴とするクライアントサーバシステムの制御方法。
【請求項14】
前記第一の選択情報表示領域および前記第二の選択情報表示領域に表示される前記第一のシンボル及び前記第二のシンボルは、前記サーバに保存されている各種データに対応するアイコンであり、
前記クライアントは、前記データ入力部を介して前記アイコンを選択することにより、対応する前記第一の表示領域または前記第二の表示領域に前記アイコンに対応する前記各種データの一つを表示させることを特徴とする請求項13記載のクライアントサーバシステムの制御方法。
【請求項15】
前記サーバは、前記第一の選択情報表示領域と前記第二の選択情報表示領域に互いに関連した情報を表示させ、前記データ入力部を介して前記互いに関連した情報が前記第一の表示領域と前記第二の表示領域に表示されるような前記送信情報を送信することを特徴とする請求項13または14に記載のクライアントサーバシステムの制御方法。
【請求項16】
前記第一の表示領域または前記第二の表示領域に表示される情報は、テキスト情報であることを特徴とする請求項13〜15の何れか一項に記載のクライアントサーバシステムの制御方法。
【請求項17】
前記第一の表示領域または前記第二の表示領域に表示される情報は、画像情報であることを特徴とする請求項13〜15の何れか一項に記載のクライアントサーバシステムの制御方法。
【請求項18】
前記第一の表示領域または前記第二の表示領域に表示される情報は、動画情報であることを特徴とする請求項13〜15の何れか一項に記載のクライアントサーバシステムの制御方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【公開番号】特開2010−61627(P2010−61627A)
【公開日】平成22年3月18日(2010.3.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−256833(P2008−256833)
【出願日】平成20年9月2日(2008.9.2)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Linux
【出願人】(508294893)株式会社ワイズポケット (3)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年3月18日(2010.3.18)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年9月2日(2008.9.2)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Linux
【出願人】(508294893)株式会社ワイズポケット (3)
【Fターム(参考)】
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