説明

グルーピング装置

【課題】容器4、6の前進を規制してグルーピングする係合部材48が、容器4、6に衝突することを防止する。
【解決手段】2列で容器4、6を搬送する搬送コンベヤ2の両側に、各列の容器4、6の間隔を広げるロータリーストッパ10、12を設ける。ロータリーストッパ10、12の下流側の、搬送コンベヤ2の一方の側部に、コンベヤ方向に進退動して容器4、6に係合する係合部材48を設置し、搬送コンベヤ2よりも遅い速度で移動させる。係合部材48から遠い側のロータリーストッパ12の回転軸16を、近い側のロータリーストッパ10の回転軸14よりも上流側にずらして設置する。係合部材48から遠い側のロータリーストッパ12から解放される容器6が、近い側の列の容器4よりもやや遅れて搬送されるので、搬送コンベヤ2上に次第に前進してくる係合部材48に衝突することを防止できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は2列で搬送される物品を所定本数ずつグルーピングするグルーピング装置に係り、特に、ロータリーストッパによって前後の間隔を広げられた物品に、側方から進退動する係合部材を係合させて前進を規制することによってグルーピングを行うグルーピング装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
物品の箱詰めを行うケーサ等の物品処理装置では、搬送コンベヤによって複数列で搬送されている物品を各列複数個ずつの物品群にグルーピングをした後、箱詰め等の処理を行っている。このように物品のグルーピングを行うグルーピング装置として各種構成のものが従来から知られており、一般には、搬送コンベヤによって前後に密着した状態で連続的に搬送されている物品を、ロータリーストッパに係合させることにより所定の間隔に切り離し、その後、ロータリーストッパの下流側に配置した係合部材を、所定個数ごとにグルーピングする物品群の先頭の物品に係合させ、物品の移動速度を規制することにより、所定個数の物品にグルーピングするようになっている。
【0003】
グルーピングされる物品群の先頭の物品に係合してその移動速度を規制する係合部材として、搬送コンベヤの側方に配置され、搬送コンベヤ上に進出することによって搬送コンベヤ上の物品に係合する構成のものが広く用いられている(例えば、特許文献1または特許文献2参照)。
【0004】
特許文献1に記載された発明は、水平面内を循環移動するチェーンに所定間隔で係合部材(この発明では制動部材と呼んでいる)を取り付け、搬送コンベヤの容器搬送速度よりも遅い速度で係合部材を移動させる構成のグルーピング機構を備えており、上流側のスプロケットの周囲を回転して搬送コンベヤ側に回り込んだ係合部材を、間隔を空けられた容器間に挿入して、この係合部材に係合した容器を、グルーピングされる容器群の先頭の容器として制動し、後続の容器を順次前方の容器に当接させて制動することによりグルーピングするようになっている。
【0005】
また、特許文献2の第1図に記載された構成も、前記特許文献1の構成と同様に、水平面内を循環移動するチェーンに所定間隔で複数の係合部材を取り付けてあり、タイミングスクリューで所定間隔に切り離されて搬送されている容器の間に係合部材を挿入してグルーピングするようになっている。
【0006】
さらに、特許文献2の第5図には、容器を搬送するコンベヤの側方に配置され、係合部材をコンベヤ方向に進退動させる構成のグルーピング装置が示されている。このグルーピング装置は、上下に反転して循環走行するチェーンに、コンベヤの方向に向かって進退動可能な係合部材を所定間隔で取り付け、前記チェーンをコンベヤと同方向にかつコンベヤよりも低速で走行させ、前後に間隔を空けて搬送されている容器間に係合部材を挿入してグルーピングするようになっている。
【特許文献1】実公平5−44334号公報(第2−3頁、図1)
【特許文献2】特公昭56−27408号公報(第1−3頁、図1、図5)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
前記特許文献1および特許文献2の第1図に示すグルーピング装置では、2列で搬送される物品をグルーピングする場合には、搬送コンベヤの両側に水平面内で循環するチェーンを配置しなければならず、大きなスペースを必要とする。また、チェーンの走行方向と直角に取り付けた係合部材が、上流側のスプロケットの周囲を回転して搬送コンベヤ側に移動してきたときに、前後に切り離された容器の間に進入するので、物品の間隔を比較的大きくしておく必要があり、コンベヤ長さが長くなってしまう。
【0008】
また、特許文献2の第5図に示すグルーピング装置は、複数列の容器をグルーピングする場合でも、コンベヤの一方の側にだけ配置すればよいので、他方側のスペースは別の機構を組み込むことも可能であり、装置としての使い勝手がよく、しかも、チェーンの走行によって容器の搬送方向に移動しながら、係合部材を直線的に移動させるので、コンベヤによって搬送されている容器の前後の間隔を、前記特許文献1等に記載された構成と比較して狭くすることができて有利である。しかしながら、搬送コンベヤの側方から、係合部材をこのコンベヤと直交する方向に前進させる構成なので、2列の物品が同じ位置で前進してくると、遠い側の物品の前面まで進出するタイミングが遅くなり、この遠い側の物品に衝突したり、擦ってしまうおそれがある。ラベルが貼られている容器をグルーピングする場合には、係合部材がラベルに衝突するとラベルに傷を付けてしまうという問題があった。係合部材の容器との衝突を避けるためには、搬送コンベヤによって搬送される容器の前後の間隔を広くすれば良いが、前後の間隔を大きく空けると装置全体の設置面積が大きくなってしまうという問題も発生する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、物品を2列で搬送する搬送コンベヤと、この搬送コンベヤの両側に配置され、前記物品と係合する爪を複数有するロータリーストッパと、前記搬送コンベヤの側方に配置され、搬送コンベヤの速度よりも低速で移動するとともに、搬送コンベヤ上の物品に係合する位置と係合しない位置とに進退動する係合部材とを備え、搬送される物品の間隔を前記ロータリーストッパによって広げるとともに、係合部材を移動させつつ前進させて所定個数ごとの物品の間に挿入して前進を規制するグルーピング装置において、前記ロータリーストッパの回転軸を、前記係合部材との距離が遠い側の列の物品が、近い側の列の物品よりも遅れて搬送されるようにずらして配置し、係合部材が前進端に到達した後に、物品を係合部材に当接させるようにしたことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0010】
この発明のグルーピング装置は、従来の装置と比較して設置面積を大きくする必要がなく、しかも、係合部材が容器に衝突してラベルを傷つけてしまうおそれがないという利点がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
2列で物品を搬送するコンベヤの両側に配置されているロータリーストッパのうち、係合部材が配置されている側からの距離が遠い側のロータリーストッパを、近い側のロータリストッパに対して上流側にずらして配置するという構成で、係合部材からの距離が遠い側の列の物品に係合部材が衝突することを防止するという目的を達成する。
【実施例1】
【0012】
以下、図面に示す実施例により本発明を説明する。図1は本発明の一実施例に係るグルーピング装置の平面図である。この実施例では、搬送コンベヤ2によって2列で搬送される物品(容器)4、6を各列5個ずつグルーピングする。この搬送コンベヤ2上の両側および中間にガイド8A、8B、8Cが設けられており、搬送される2列の容器4、6の両側を案内する。
【0013】
搬送コンベヤ2の上流部寄りの両側にそれぞれロータリーストッパ10、12が配置されている。これらロータリーストッパ10、12は、垂直な回転軸14、16に取り付けられた円盤状のプレート18、20を備えており、これら円盤状のプレート18、20が水平面内で回転するようになっている。図2に示すように、円盤状のプレート18、20の外周部には、円周方向等間隔で複数の爪22、24が形成され、これら各爪22、24の間が、容器4、6の胴部を受け入れる円弧状の凹部26、28になっている。これら各円弧状凹部26、28に、搬送コンベヤ2によって前後に密着した状態で連続的に搬送されてきた容器4、6を一本ずつ受け入れ、円盤状のプレート18、20を搬送コンベヤ2の搬送速度よりも遅い速度で回転させることによって、前記各爪22、24により保持している容器4、6に制動をかけて切り離した後搬送コンベヤ2上に解放し、容器4、6の前後に間隔を空けるようになっている。
【0014】
この実施例では、容器4、6に係合する前記爪22、24が、円盤状のプレート18、20の外周面にそれぞれ15個設けられている。これらの爪22、24は、各列5個ずつグルーピングされる容器群の先頭の容器4(4A)、6(6A)に係合する爪22、24(第1爪22A、24A)から5番目の爪22E、24Eまでが一組になっており、グルーピングされる容器群の最後の容器4E、6Eに係合する爪(第5爪22E、24E)が、他の爪22、24よりも短くなっている。このように爪22E、24Eの長さが他の爪22、24よりも短いと、係合した容器4E、6Eがこの爪22E、24Eから早く外れて前方の容器4、6(容器群の第4番目の容器4D、6D)に接近し、その結果、次の容器群の先頭の容器4A、6Aとの間隔が広がり、後に説明する係合部材が二つの容器群の間に挿入しやすくなる。なお、この実施例では、一組の5個の爪22(22A、22B、22C、22D、22E)、24(24A、24B、24C、24D、24E)のうち第2番目の爪22B、24Bも第5番目の爪22E、24Eと同様に他の爪22(22A、22C、22D)、24(24A、24C、24D)よりも短くなっている。この第2番目の爪22B、24Bが長いと、容器群の先頭の容器4A、6Aがこの第2番目の爪22B、24Bに引っ掛かって第1番目の爪22A、24Aに係合する位置まで入り込めないおそれがあるためである。
【0015】
搬送コンベヤ2の両側に配置された一対のロータリーストッパ10、12は、容器4、6の搬送方向(図1の矢印A参照向)に向かって僅かに位置をずらして配置されている。以下に説明するグルーピング機構30は、搬送コンベヤ2の一方の側部(この実施例では搬送方向の右側)に配置されており、前記ロータリーストッパ10、12のうちグルーピング機構30から遠い側12に配置されているロータリストッパ12の回転軸16が、近い側10に配置されているロータリストッパ10の回転軸14よりも搬送方向の僅かに上流側に位置をずらしてある。これらロータリーストッパ10、12は、この実施例では、前記搬送コンベヤ2と機械的に連結して駆動するようにしているが、搬送コンベヤ2とロータリストッパ10、12の駆動を別にして、ロータリストッパ10、12をサーボモータによって回転するようにしても良い。
【0016】
グルーピング機構30は、前記ロータリーストッパ10、12よりもやや下流側の位置から、この搬送コンベヤ2の下流側に向けて搬送コンベヤ2と平行に配置されている。このグルーピング機構30は、搬送コンベヤ2の搬送方向Aと直角の方向を向けて回転可能に支持された上流側の水平な回転軸32と、この水平回転軸32に取り付けられた左右一対の上流側スプロケット34、36と、下流側の水平な回転軸38と、この水平回転軸38に取り付けられた左右一対の下流側スプロケット40、42と、これら上流側のスプロケット34、36と下流側のスプロケット40、42との間にそれぞれ掛け回された左右一対のエンドレスチェーン44、46とを備えている。これら両側のチェーン44、46間に、前記容器群の先頭の容器4A、6Aに係合する係合部材48が一定の間隔で取り付けられている。
【0017】
係合部材48は、図3に示すように、筒体50の内部に進退動可能に挿入されたスライドバー52と、このスライドバー52を筒体50の外部に向けて付勢するスプリング54と、スライドバー52の上面に取り付けられたカムフォロア56とを有している。これら係合部材48は、スライドバー52の進出する方向(図3の左側)を搬送コンベヤ2側に向けて前記エンドレスチェーン44、46に取り付けられている。
【0018】
前記係合部材48の移動経路の上方に、前記スライドバー52に取り付けられたカムフォロア56に係合してこのカムフォロア56を搬送コンベヤ2の走行方向(矢印A方向)と直交する方向に進退動させるカム58が配置されている。このカム58は、最も上流側に、後退した状態の係合部材48のスライドバー52を搬送コンベヤ2方向に前進させる前進区間60が設けられ、最も下流側に、搬送コンベヤ2方向に前進している状態のスライドバー52を後退させる後退区間62が設けられている。スライドバー52が最も後退した状態では、その先端が搬送コンベヤ2の外部に位置して、搬送コンベヤ2上の容器4、6に係合せず、また、スライドバー52が最も前進した状態では、その先端がグルーピング機構30に近い側の列の容器4および遠い側の列の容器6の双方に係合するようになっている。
【0019】
前記係合部材48が取り付けられているチェーン44、46の、スプロケット34、36、40、42の上部側を走行する部分の高さが、前記搬送コンベヤ2の搬送面よりもやや高くなっており、前記カム58によって前進されたスライドバー52は、搬送コンベヤ2の搬送面よりもやや上方で容器4、6の胴部の底部側に係合するようになっている。なお、搬送コンベヤ2によって搬送される容器4、6の両側を案内する前記ガイド8A、8B、8Cは、上方から下方へ向けて設けられて、容器4、6の胴部の上部側を案内するようになっており、搬送コンベヤ2上に進出するスライドバー52が干渉しないようになっている。
【0020】
このグルーピング機構30の移動速度は、搬送コンベヤ2の速度よりも低速に設定してあり、係合部材48のスライドバー52を容器群の先頭の容器4A、6Aに係合させてこの容器4A、6Aに制動をかけ、容器群の後続の容器4B、4C、4D、4E、6B、6C、6D、6Eを順次追いつかせてグルーピングを行う。このグルーピング機構30の駆動は、図示しないが、搬送コンベヤ2と機械的に連結している。
【0021】
以上の構成に係るグルーピング装置の作動について、前記図1ないし図3および作動を説明する図4ないし図9によって説明する。運転の開始時には、ロータリーストッパ10、12の一組の爪22(22A、22B、22C、22D、22E)、24(24A、24B、24C、24D、24E)のうちの第1の爪22A、24Aを搬送コンベヤ2の正面を向いた状態にしておく(図2に示す位置)。搬送コンベヤ2を駆動すると、前後に密着した状態で2列の容器4、6が搬送され、先頭の容器4A、6Aが第1の爪22A、24Aに係合する。この実施例では、第2の爪22B、24Bを短くしてあるので、先頭の容器4A、6Aが第2の爪22B、24Bに引っ掛かることなく、第1の爪22A、24Aの位置まで前進してこの第1の爪22A、24Aに係合する。
【0022】
前記のようにグルーピング機構30に近い側のロータリーストッパ10がやや下流側に、そして遠い側のロータリーストッパ12が上流側に配置されているので、これら両ロータリーストッパ10、12が同時に回転すると、2列の容器4、6のうち、グルーピング機構30に近い側の列の容器4が遠い側の列の容器6よりもやや前方に解放される。運転を開始して搬送コンベヤ2が走行するとともに両ロータリーストッパ10、12が回転を開始すると、前述のように容器群の先頭の容器4A、6Aのうちグルーピング機構30に近い列の容器4Aが遠い側の列の容器6Aよりも前方に解放されて搬送され、2番目以降の容器4B、4C、4D、4E、6B、6C、6D、6Eも、前記先頭の容器4A、6Aと同様に、それぞれグルーピング機構30に近い列の容器4が遠い列の容器6よりもやや前方を搬送される。
【0023】
容器4、6を搬送する搬送コンベヤ2とグルーピング機構30は機械的に連結して駆動されており、グルーピングされる容器群の先頭の容器4A、6Aが、対応する係合部材48を前進させるカム58の前進区間60に接近してきた時点では、係合部材48はやや前方を移動しておりカム58の前進区間60に到達する。すると、係合部材48のスライドバー52がカム58によって前進を開始する(図4参照)。グルーピング機構30の係合部材48は搬送コンベヤ2の容器4、6を搬送する速度よりも低速で移動しており、係合部材48が前進区間60を移動してスライドバー52を搬送コンベヤ2上に進出させるにつれて、先頭の容器4A、6Aがこのスライドバー52に次第に接近してくる(図5、図6参照)。
【0024】
係合部材48がカム58の前進区間60を通過してスライドバー52が最も前進した位置に到達すると、グルーピング機構30に近い側の列を搬送されている先頭の容器4Aが係合部材48のスライドバー52に係合して(図7参照)、以降は係合部材48の移動速度で前進する。なお、グルーピング機構30に近い側の列を搬送されている容器4の先頭の容器4Aが係合部材48のスライドバー52に係合するタイミングは、スライドバー52が前進端に到達した時点、あるいは到達した後であっても良い。
【0025】
グルーピング機構30に近い側の列を搬送されている先頭の容器4Aがスライドバー52に係合すると、この容器4Aは、搬送コンベヤ2の走行速度よりも遅い係合部材48の移動速度で前進するので、後続の容器4(第2番目の容器4B)が次第に接近してくる(図8参照)。一方、係合部材48のスライドバー52が完全に前進端に到達した後に、グルーピング機構30から遠い側の列を搬送されている先頭の容器6Aが、スライドバー52に追いついて係合する(図9参照)。以後は、係合部材48のスライドバー52に2列の容器4、6の先頭の容器4A、6Aが係合し、後続の容器4B、4C、4D、4E、6B、6C、6D、6Eが次第に追い付いて、2列に各5個で合計10個の容器4、6がグルーピングされた状態で搬送される(図1の前進区間60以降の搬送コンベヤ2上の容器を参照)。容器群の先頭の容器4A、6Aの前面を規制していた係合部材48のスライドバー52がカム58の後退区間62に到達すると、スライドバー52が後退して、グルーピングした容器群から離れ10個ずつの容器群はケーサ(図示せず)等の次の工程に送られる。
【0026】
以上のようにロータリーストッパ10、12の回転軸14、16の位置をずらして配置することにより、グルーピング機構30から遠い側の列を搬送されている容器6を、近い側の列を搬送されている容器4よりもやや遅らせて搬送するようにした。従って、遠い側の列の容器6も搬送コンベヤ2に向かって前進移動中のスライドバー52に衝突することがなく、スライドバー52が完全に前進端に到達した後に当接させることができ、ラベルを貼った容器4、6であってもそのラベルに傷を付けるおそれがない。また、従来のグルーピング装置(特許文献1および特許文献2の第1図参照)の構成のように各容器群の間隔(一つの容器群の最後尾の容器4E、6Eと次の容器群の先頭の容器4A、6Aとの間隔)を大きくとる必要がないので、設置面積を大きくしなくとも良い。特に、本実施例では、ロータリーストッパ10、12の第5番目の爪22E、24Eの長さを短くしているので、第5番目の容器4E、6Eが早くロータリーストッパ10、12から解放される。その結果、全体の容器4、6の間隔を拡げることなく、各容器群の最後尾の容器4E、6Eと次の容器群の先頭の容器4A、6Aとの間を、他の容器4、6間の間隔と比較して大きくすることができる。さらに、グルーピング機構30が搬送コンベヤ2の片側にだけ設けられているので、他の側部に別の機構を組み込むことも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】グルーピング装置の平面図である。(実施例1)
【図2】前記グルーピング装置のロータリーストッパを示す平面図である。
【図3】係合部材の縦断面図である。
【図4】グルーピング装置の作動を説明する図である。
【図5】グルーピング装置の作動を説明する図であり、図4の次の状態を示す。
【図6】グルーピング装置の作動を説明する図であり、図5の次の状態を示す。
【図7】グルーピング装置の作動を説明する図であり、図6の次の状態を示す。
【図8】グルーピング装置の作動を説明する図であり、図7の次の状態を示す。
【図9】グルーピング装置の作動を説明する図であり、図8の次の状態を示す。
【符号の説明】
【0028】
2 搬送コンベヤ
4 係合部材に近い側の列の物品(容器)
6 係合部材から遠い側の列の物品(容器)
10 ロータリーストッパ
12 ロータリーストッパ
14 ロータリーストッパの回転軸
16 ロータリーストッパの回転軸
22 ロータリーストッパの爪
24 ロータリーストッパの爪
22E 最後尾の物品と係合する爪
24E 最後尾の物品と係合する爪
48 係合部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品を2列で搬送する搬送コンベヤと、この搬送コンベヤの両側に配置され、前記物品と係合する爪を複数有するロータリーストッパと、前記搬送コンベヤの側方に配置され、搬送コンベヤの速度よりも低速で移動するとともに、搬送コンベヤ上の物品に係合する位置と係合しない位置とに進退動する係合部材とを備え、搬送される物品の間隔を前記ロータリーストッパによって広げるとともに、係合部材を移動させつつ前進させて所定個数ごとの物品の間に挿入して前進を規制するグルーピング装置において、
前記ロータリーストッパの回転軸を、前記係合部材との距離が遠い側の列の物品が、近い側の列の物品よりも遅れて搬送されるようにずらして配置し、係合部材が前進端に到達した後に、物品を係合部材に当接させるようにしたことを特徴とするグルーピング装置。
【請求項2】
前記ロータリーストッパの爪のうち、グルーピングされる最後尾の物品と係合する爪の長さを他の爪よりも短くしたことを特徴とする請求項1に記載のグルーピング装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2006−27873(P2006−27873A)
【公開日】平成18年2月2日(2006.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−212372(P2004−212372)
【出願日】平成16年7月21日(2004.7.21)
【出願人】(000253019)澁谷工業株式会社 (503)
【Fターム(参考)】