説明

ケーシング材及びこれを用いた開口枠構造

【課題】ワンタッチで取り付けられ、取り付け後のガタツキがなく、また取り外しても傷が付くことがなく、従って、再利用の可能なケーシング材及びこれを用いた開口枠構造を提供する。
【解決手段】開口枠を形成するケーシング枠12に設けられた嵌合溝13に嵌合する嵌合部3とケーシング材本体2とからなるL字状ケーシング材1であって、前記嵌合部3にエラストマーからなる係合部5が共押出により一体的に形成されていることを特徴とするケーシング材である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ドア、クローゼット等開口枠を形成するケーシング枠に取り付けられるケーシング材及びこれを用いた開口枠構造に関し、更に詳しくは、ワンタッチで取り付けられ、取り付け後のガタツキがなく、また取り外しても傷が付くことがなく、従って、再利用の可能なケーシング材及びこれを用いた開口枠構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のケーシング材としては、図8、図9に示すように、嵌合突起を設けたL字状のケーシング材11が、ケーシング枠12に設けた嵌合溝13に接着剤(図示せず)を介して取り付けられている(例えば、特許文献1参照)。図中、14は戸当り、15はドア、16は蝶番、17は壁である。また、ケーシング材は、接着剤に代えて、ビスやタッカーにより取り付けられる場合もある。
【0003】
また、平坦面に形成される第一片と入隅側に反った湾曲面に形成される第二片とからなる断面略L字形を有しており、第二片には出隅側に突出する第一係止爪と入隅側に突出する第二係止爪とが設けられ、第一片をケーシング嵌合溝の底面に当接させ且つ第二片をケーシング嵌合溝の側面に当接させた状態で該ケーシング嵌合溝に嵌合したときに第二片の第一係止爪が該ケーシング嵌合溝の側面に食い込み、該ケーシング嵌合溝にケーシング枠を挿入したときに第二係止爪がケーシング枠の側面に食い込むように構成されてなることを特徴とするケーシング枠係止金具が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【特許文献1】特開2002−4720号公報(図6)
【特許文献2】特開2001−182437号公報(図1、図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、ケーシング材を接着剤を介してケーシング枠に取り付ける場合は、ケーシング材の嵌合突起及びケーシング枠の嵌合溝にそれぞれ接着剤を塗布する必要があるため作業性が悪く、また、一旦取り付けた後は取り外すことができず、例えばケーシング材の位置を調整しようとしても、また取り替えようとしても不可能で、極めて自由度が小さく、また不経済である。
【0005】
また、ビスやタッカー等により取り付けた場合には、取り外しは可能であるものの、ケーシング材の化粧面に傷が付いたり、ビスやタッカー跡が残るためケーシング材の再利用が困難で、仮に再利用したとしても外観が悪くなる。
【0006】
一方、ケーシング枠係止金具を用いて取り付ける場合は、上記問題はかなり解消されるものの、ケーシング材とケーシング枠とにそれぞれ係止金具の係止爪を食い込ませることによりケーシング材をケーシング枠に取り付けるため、食い込ませた係止爪を引き抜いてケーシング材を取り外すことは必ずしも容易ではなく、また、取り外せたとしてもケーシング材の化粧面に傷が付く虞れがある。また、係止金具の係止片をケーシング枠とケーシング材との両方にうまく食い込ませる必要があるが、このような作業は必ずしも容易ではなく、かなりの熟練を要すると考えられる。更に、別途係止金具を準備する必要があるので、それだけコストアップとなる。
【0007】
本発明はかかる実情に鑑み、上記従来技術の問題点を解決するもので、接着材、ビス、タッカーや係止金具が不要で、ワンタッチで取り付けられ、しかも取り付け後のガタツキがなく、取り外しても傷が付くことがなく、従って、再利用の可能なケーシング材及びこれを用いた開口枠構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は上記目的を達成するためになされたもので、請求項1に係る発明は、開口枠を形成するケーシング枠に設けられた嵌合溝に嵌合する嵌合部とケーシング材本体とからなるL字状ケーシング材であって、前記嵌合部にエラストマーからなる係合部が共押出により一体的に形成されていることを特徴とするケーシング材を内容とする。
【0009】
請求項2に係る発明は、係合部に係合突起が延設されていることを特徴とする請求項1記載のケーシング材を内容とする。
【0010】
請求項3に係る発明は、係合突起がケーシング材本体側に傾斜していることを特徴とする請求項2記載のケーシング材を内容とする。
【0011】
請求項4に係る発明は、ケーシング材本体と嵌合部が、ABS樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリスチレン樹脂から選ばれる樹脂からなる請求項1〜3のいずれか1項に記載のケーシング材を内容とする。
【0012】
請求項5に係る発明は、エラストマーがスチレン系エラストマー、ウレタン系エラストマー、エステル系エラストマーから選ばれる請求項1〜4のいずれか1項に記載のケーシング材を内容とする。
【0013】
請求項6に係る発明は、開口枠を形成するケーシング枠に設けられた嵌合溝に嵌合する嵌合部とケーシング材本体とからなるケーシング材であって、前記嵌合部にエラストマーからなる係合部が共押出により一体的に形成されているケーシング材を開口枠を形成するケーシング枠に取り付けた開口枠構造であって、前記係合部を構成するエラストマーの形状変形性、弾性反発力及び摩擦力を利用して、前記ケーシング枠に設けられた嵌合溝に前記嵌合部が圧入されていることを特徴とする開口枠構造を内容とする。
【0014】
請求項7に係る発明は、係合部に係合突起が延設され、該係合突起により嵌合部が嵌合溝に圧入されていることを特徴とする請求項6記載の開口枠構造を内容とする。
【0015】
請求項8に係る発明は、嵌合溝の内側に係合突起収容孔が設けられ、係合部の係合突起が前記係合突起収容孔に収容されていることを特徴とする請求項7記載の開口枠構造を内容とする。
【0016】
請求項9に係る発明は、係合突起収容孔が嵌合溝の開口部側に傾斜するとともに、係合突起が嵌合部の基部側に傾斜しており、前記係合突起が前記係合突起収容孔に収容されていることを特徴とする請求項8記載の開口枠構造を内容とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、ケーシング材の嵌合部にエラストマーからなる係合部を共押出により一体的に形成したので別途、係止具等を必要としない。
【0018】
また、係合部のエラストマーの有する形状変形性と弾性反発力と摩擦力とを利用して、ケーシング枠の嵌合部にケーシング材の嵌合部が圧入されるので、ワンタッチで押し込み嵌合させることができ、また一旦嵌合させた後はエラストマーの弾性反発力、復元力により嵌合部は嵌合溝に押し付けられるのでガタツキが生じず、不用意に抜け出ることもない。また、取り外す場合はケーシング材を引き抜くように力を加えることにより、ケーシング材やケーシング枠に傷を付けることなく取り外すことができ、ケーシング材の再利用も可能である。
【0019】
係合部に係合突起を延設することにより、形状変形性と弾性反発力とが一層効果的に発揮され、取り付けや取り外しが容易で、またガタツキが一層生じ難くなる。
【0020】
係合突起がケーシング本体側に傾斜していると、嵌合部の嵌合溝への押し込みが容易になるとともに、一旦押し込んだ後は抜け出し抵抗力が大きくなる。
【0021】
ケーシング材本体と嵌合部は、ABS樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリスチレン樹脂から選ばれる樹脂からなるのが好ましく、また、係合部のエラストマーはスチレン系エラストマー、ウレタン系エラストマー、エステル系エラストマーが上記樹脂との相溶性が良い点で好適である。
【0022】
ケーシング枠の嵌合溝に係止突起収容孔が設けられ、ケーシング材の係合部の係合突起を該収容孔に収容させることにより、ケーシング材が経時とともに緩んだり、不用意に抜け出すことが一層確実に防止される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
本発明のケーシング材は、開口枠を形成するケーシング枠に設けられた嵌合溝に嵌合する嵌合部とケーシング材本体とからなるケーシング材であって、前記嵌合部にエラストマーからなる係合部が共押出により一体的に形成されていることを特徴とする。
【0024】
本発明のケーシング本体と嵌合部は、エラストマーとの相溶性を有する樹脂であれば特に制限されず、例えば、ABS樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリスチレン樹脂等が好適である。これらは単独で又は必要に応じ2種以上組み合わせて用いられる。
【0025】
これらの樹脂には発泡剤を含有させてもよく、このような発泡剤としては重炭酸ナトリウム、炭酸アンモニウム、アゾジカルボン酸アミド(ADCA)、オキシビスベンゼンスルホニルシドラジド(OBSH)等が挙げられ、これらは単独で又は必要に応じ2種以上組み合わせて用いられる。
【0026】
また、装飾性を付与するために、無機、有機の粉末、金属粉末、染料、顔料等の着色料、木粉、熱硬化性樹脂粉末、有機、無機の繊維等を含有させることもできる。具体的には、炭酸カルシウム、ケイ酸カルシウム、クレー、カオリン、タルク、シリカ、ケイソウ土、雲母、アスベスト、硫酸バリウム、硫酸アルミニウム、硫酸カルシウム、炭酸マグネシウム、二硫化モリブデン、ガラス球、ガラスフレーク、シラスバルーン、グラファイト等の無機粉末、アルミナ、銅等の金属粉末、熱硬化性樹脂(エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂等)などの難溶融性合成樹脂粉末、ガラス繊維、炭素繊維、チタン酸カリウム等が挙げられる。これらは単独で又は2種以上組み合わせて用いられる。発泡倍率は1.4〜2.0倍程度が好ましい。
【0027】
更に、これらの樹脂に通常添加される添加剤、例えば滑剤、軟化剤、無機充填剤、着色剤、耐熱安定剤、帯電防止剤、耐候安定剤、老化防止剤、抗菌剤、防カビ剤等を適宜添加することができる。
【0028】
本発明の係合部を構成するエラストマーとしては、上記樹脂と相溶性を有するエラストマーが用いられ、例えばスチレン系エラストマー、ウレタン系エラストマー、エステル系エラストマーが好適である。特に、スチレン系エラストマーが好ましく、例えば、ポリスチレン−ポリ(エチレン−ブチレン)−ポリスチレン(SEBS)、ポリスチレン−ポリ(エチレン−プロピレン)−ポリスチレン(SEPS)、ポリスチレン−ポリブタジエン−ポリスチレン(SBS)、ポリスチレン−ポリイソプレン−ポリスチレン(SIS)等のスチレン系熱可塑性エラストマー等が挙げられ、特にポリスチレン−ポリ(エチレン−ブチレン)−ポリスチレン(SEBS)が好ましい。
エラストマーの硬度は40〜90のものが好ましく、より好ましくは60〜85のものである。
【0029】
エラストマーからなる係合部は、嵌合部の片側又は両側に設けられる。係合部に係合突起を設けることにより、該突起の形状変形性と弾性反発力、復元力により、嵌合部をケーシング枠の嵌合溝に押し込むことにより嵌合させ易く、また一旦嵌合させた後は弾性反発力と復元力により嵌合部は嵌合溝に強く押し付けられるので、ガタツキが生じることがなく、また不用意に抜け出ることが防止される。
【0030】
係合突起は特に制限はなく、例えば、波形状としたり、イボ状突起を設けたり、舌片状の突起でもよい。これらの中では舌片状突起が形状変形性、弾性反発力、復元力に優れる点で好ましい。舌片状突起はケーシング本体側に傾斜させることにより、押し込みがし易く、且つ押し込んだ後の抜け出し抵抗力が大きくなる。
【0031】
ケーシング枠の嵌合溝には、上記係合突起の収容孔を設けることができる。このような収容孔を設けることにより、上記の如く押し込んだ後、係合突起が復元弾発力により該収容孔に収容され、抜け出し抵抗力が大きくなり、ケーシング材が経時とともに緩んだり、不用意に抜け出すことが防止される。
【0032】
本発明のケーシング材は、その嵌合部にエラストマーからなる係合部が共押出により一体的に形成される。成形条件は、例えば、樹脂からなるケーシング材(ケーシング材本体と嵌合部)には50粍押出機を用い、エラストマーからなる係合部には竪型25粍押出機を用いることができる。
【実施例】
【0033】
以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明するが、本発明はかかる実施例のみに限定されないことは云うまでもない。
【0034】
実施例1
下記のケーシング材(ケーシング材本体と嵌合部)用の樹脂組成物と下記の係合部用のエラストマーを用いて、下記の押出条件で共押出し、図1に示すように、ケーシング材本体2と嵌合部3とからなり、該嵌合部3に、2個の舌片状の係合突起4を有する係合部5が共押出しされた略L字状のケーシング材1を得た。尚、嵌合部3の先端部は、ケーシング枠の嵌合溝に挿入し易いように、角部の一つが削切されている。
【0035】
(ケーシング材用樹脂組成物)
ABS657(テクノポリマー株式会社) 100.0重量部
発泡剤(永和化成)アゾジカルボン酸アミド(ADCA) 0.5重量部
着色剤(テクノポリマー株式会社)15A 7447MB 8.0重量部
発泡倍率 1.6倍
【0036】
(係合部用エラストマー)
スチレン系エラストマー(LQB9312N:リケンテクノス)硬度HDA74
【0037】
(成形条件)
50粍押出機(樹脂組成物用)
C1/130 C2/175 C3/165 H/165 D/165(±15℃)
スクリュ回転数 20rpm
竪型25粍押出機(エラストマー用)
C1/150 C2/180 H/175 D/175
スクリュ回転数 12rpm
【0038】
実施例2
図2に示すように、舌片状の係合突起4をケーシング材本体2側に傾斜(約60度)させた他は実施例1と同様にして、ケーシング材1を得た。
【0039】
実施例3
図3、図4に示すように、上記実施例2で得られたケーシング材1(図2)をケーシング枠12に取り付けた。即ち、ケーシング材1の嵌合部3に一体的に取り付けられた係合部5の舌片状の係合突起4の形状変形性を利用してケーシング枠12の嵌合溝13内に嵌合部3を押し込んだ。
【0040】
ケーシング材1をケーシング枠12に取り付けた後は、嵌合部5の係合突起4がケーシング枠12の嵌合溝13と係合し、係合部5の係合突起4は、嵌合部3又は係合部5と嵌合溝13との間で圧縮変形した(押し潰された)状態でその弾性反発力、復元力と摩擦力とによりケーシング材1のガタツキも全く見られない。
一方、ケーシング材1は引き抜く方向に強く力を加えることにより、係合突起3の形状変形性により変形して嵌合溝13から離脱し、化粧面に傷を全く付けることなくケーシング枠12から取り外すことができる。
【0041】
実施例4
図5に示すように、ケーシング枠12の嵌合溝13に係合突起4を収容する係合突起収容孔6を設けた他は、実施例3と同様にして開口枠構造を形成した。
即ち、係合部5の係合突起4の形状変形性を利用してケーシング枠12の嵌合溝13内に嵌合部3が押し込まれるのは実施例3と同様であるが、押し込まれた後は、係合突起4は復元弾発力により係合突起収容孔6内に収容され、抜け出し抵抗力が大きくなり、不用意に抜け出ることが防止される。
【0042】
実施例5
図6に示すように、実施例1で得られたケーシング材1を用いた他は実施例3と同様にして開口枠構造を形成した。
この場合も、実施例3の場合と略同様の構成となるが、舌片状の係合突起4は垂直状態から水平状態に強制的に折り曲げられた状態にあり、その復元弾発力と摩擦力により不用意な抜け出しが防止されるとともにガタツキの発生が防止される。
【0043】
実施例6
図7に示すように、ケーシング枠12の嵌合溝13に舌片状の係合突起4を収容する係合突起収容孔6を設けた他は、実施例5と同様にして開口枠構造を形成した。
即ち、係合部5の係合突起4の形状変形性を利用してケーシング枠12の嵌合溝13内に嵌合部3が押し込まれるのは実施例5と同様であるが、押し込まれた後は、係合突起4は復元弾発力により係合突起収容孔6内に収容され、抜け出し抵抗力が大きくなり、不用意に抜け出ることが防止される。
【産業上の利用可能性】
【0044】
叙上のとおり、本発明のケーシング材は、別途、係止具等を必要とせず、また、係合部のエラストマーの有する形状変形性と弾性反発力と摩擦力とを利用して、ケーシング枠の嵌合部にケーシング材の嵌合部が圧入されるので、ワンタッチで押し込み嵌合させることができ、また、一旦嵌合させた後はエラストマーの弾性反発力、復元力により嵌合部は嵌合溝に押し付けられるのでガタツキが生じず、不用意に抜け出ることもない。
また、取り外す場合はケーシング材を引き抜くように強く力を加えることにより、ケーシング材やケーシング枠に傷を付けることなく取り外すことができ、ケーシング材の再利用も可能である。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明のケーシング材の実施例1を示す断面図である。
【図2】本発明のケーシング材の実施例2を示す断面図である。
【図3】実施例2のケーシング材を用いた実施例3の開口枠構造を示す断面図である。
【図4】図3における要部拡大断面図である。
【図5】実施例2のケーシング材を用いた実施例4の開口枠構造を示す要部拡大断面図である。
【図6】実施例1のケーシング材を用いた実施例5の開口枠構造を示す要部拡大断面図である。
【図7】実施例1のケーシング材を用いた実施例6の開口枠構造を示す要部拡大断面図である。
【図8】従来の開口枠構造を示す概略図である。
【図9】図8におけるA−A拡大断面図である。
【符号の説明】
【0046】
1 ケーシング材
2 ケーシング材本体
3 嵌合部
4 係合突起
5 係合部
6 係合突起収容孔
11 ケーシング材
12 ケーシング枠
13 嵌合溝
14 戸当り
15 ドア
16 蝶番
17 壁

【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口枠を形成するケーシング枠に設けられた嵌合溝に嵌合する嵌合部とケーシング材本体とからなるL字状ケーシング材であって、前記嵌合部にエラストマーからなる係合部が共押出により一体的に形成されていることを特徴とするケーシング材。
【請求項2】
係合部に係合突起が延設されていることを特徴とする請求項1記載のケーシング材。
【請求項3】
係合突起がケーシング材本体側に傾斜していることを特徴とする請求項2記載のケーシング材。
【請求項4】
ケーシング材本体と嵌合部が、ABS樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリスチレン樹脂から選ばれる樹脂からなる請求項1〜3のいずれか1項に記載のケーシング材。
【請求項5】
エラストマーがスチレン系エラストマー、ウレタン系エラストマー、エステル系エラストマーから選ばれる請求項1〜4のいずれか1項に記載のケーシング材。
【請求項6】
開口枠を形成するケーシング枠に設けられた嵌合溝に嵌合する嵌合部とケーシング材本体とからなるケーシング材であって、前記嵌合部にエラストマーからなる係合部が共押出により一体的に形成されているケーシング材を開口枠を形成するケーシング枠に取り付けた開口枠構造であって、前記係合部を構成するエラストマーの形状変形性、弾性反発力及び摩擦力を利用して、前記ケーシング枠に設けられた嵌合溝に前記嵌合部が圧入されていることを特徴とする開口枠構造。
【請求項7】
係合部に係合突起が延設され、該係合突起により嵌合部が嵌合溝に圧入されていることを特徴とする請求項6記載の開口枠構造。
【請求項8】
嵌合溝の内側に係合突起収容孔が設けられ、係合部の係合突起が前記係合突起収容孔に収容されていることを特徴とする請求項7記載の開口枠構造。
【請求項9】
係合突起収容孔が嵌合溝の開口部側に傾斜するとともに、係合突起が嵌合部の基部側に傾斜しており、前記係合突起が前記係合突起収容孔に収容されていることを特徴とする請求項8記載の開口枠構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2006−219929(P2006−219929A)
【公開日】平成18年8月24日(2006.8.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−35664(P2005−35664)
【出願日】平成17年2月14日(2005.2.14)
【出願人】(000111535)ハッポー化学工業株式会社 (8)
【Fターム(参考)】