ゲームシステム
【課題】複数の選択項目に対するユーザの選択操作を容易にして、簡単に所望するゲーム内容でゲームを実行できるようにする。
【解決手段】ゲームサーバ装置10は、ゲーム内容を定義するための複数の選択肢をそれぞれ含む複数の選択項目に関する項目データに基づいて、複数の選択項目のそれぞれについて複数の選択肢をゲーム装置14においてユーザに対して提示する。ゲームサーバ装置10は、ゲーム装置14において、各選択項目についてユーザにより選択された各選択肢の選択回数を記憶しておき、この記憶された各選択項目の各選択肢の選択回数に基づいて、ユーザに対して選択肢を提示する際の順番を変更する。
【解決手段】ゲームサーバ装置10は、ゲーム内容を定義するための複数の選択肢をそれぞれ含む複数の選択項目に関する項目データに基づいて、複数の選択項目のそれぞれについて複数の選択肢をゲーム装置14においてユーザに対して提示する。ゲームサーバ装置10は、ゲーム装置14において、各選択項目についてユーザにより選択された各選択肢の選択回数を記憶しておき、この記憶された各選択項目の各選択肢の選択回数に基づいて、ユーザに対して選択肢を提示する際の順番を変更する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゲーム内容を定義するための選択を行ってゲームを実行するゲームシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年のゲームにおいては、ユーザの多様な嗜好に対応するために、ゲーム内容を定義するための複数の選択項目を用意し、各選択項目について複数の選択肢からユーザが任意に選択できるようになっている。
【0003】
例えば、カーレースゲームを実行するゲーム装置では、ゲーム中で使用する車の選択(メーカー、車種、ギアタイプなど)、ゲームモードの選択(タイムアタック、レース、対戦など)、コース選択、車のセッティングなどをユーザが任意に行うことができる。ゲーム装置は、ユーザによって選択された各選択項目における選択内容に基づいて、ゲーム空間において設定されるコースを設定し、このコースにユーザが選択した車のイメージを表示させて、ハンドル、ブレーキ、アクセルなどに対するユーザ操作に対して、車種に応じた演算を実行して、コース上を走行させる。
【0004】
例えば、特許文献1に記載されたレーシングゲーム装置においては、チャンピオンシップモード、対戦モード、ストーリーモードなどの各種モードが設定されており、プレイヤーは入力用コントローラで自分がプレーしたいモードを選択し、また、自車両の車両仕様も各種用意されており、プレイヤーは所望の車種やレーサーを選択することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平11−123283号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
このように従来のゲームシステムにおいては、複数の選択項目(選択肢)を用意することにより、ユーザの嗜好に合ったゲーム内容を提供することができる。
【0007】
しかしながら、ゲーム(走行)を開始するまでに複数の選択項目について、それぞれ複数用意された選択肢の中から希望するものを選択する操作をしなければならなかった。従来のゲーム装置では、ユーザに対する複数の選択項目、各選択項目に用意された複数の選択肢は、それぞれ予め用意された順番にユーザに提示している。このため、ユーザは、各選択項目について、逐次、選択肢を選択する操作が必要であり、また選択肢が1画面中に表示できない場合には、画面を切り替えて所望する選択肢を表示させてから選択するといった操作が必要となっていた。
【0008】
このため、ゲームを開始するまでに、選択項目に対する選択操作のための時間がある程度必要であり、直ちにゲームを実行することができなかった。また、特にゲームの初心者にとっては、複数の選択項目(選択肢)が複雑であるため、余計に選択時間のための時間を要してしまったり、また選択操作に制限時間が設定されているような場合には、慌ててしまい所望する選択肢を選択できず、意図していないゲーム内容でゲームを実行しなければならない状況を招いていた。特に選択項目において多数の選択肢が用意されている場合には、どれを選択すれば良いか迷ってしまうことも多かった。
【0009】
本発明は前述した事情に考慮してなされたもので、その目的は、複数の選択項目に対するユーザの選択操作を容易にして、簡単に所望するゲーム内容でゲームを実行することが可能なゲームシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の課題を解決するために、本発明は、ゲーム内容を定義するための複数の選択肢をそれぞれ含む複数の選択項目に関するデータを記憶する項目データ記憶手段と、前記項目データ記憶手段により記憶されたデータに基づいて、複数の選択項目のそれぞれについて複数の選択肢をユーザに対して提示する項目提示手段と、前記項目提示手段により提示された複数の選択項目のそれぞれに対する、ユーザによる選択肢を特定する指示を入力する入力手段と、前記入力手段により入力された指示に応じて、各選択項目における選択肢により定義されるゲーム内容に従いゲーム処理を実行するゲーム処理手段と、前記入力手段により入力された指示に基づいて、各選択項目についてユーザにより選択された各選択肢の選択回数を記憶する選択回数記憶手段とを具備し、前記項目提示手段は、前記選択回数記憶手段により記憶された各選択項目の各選択肢の選択回数に基づいて、ユーザに対して選択肢を提示する際の順番を変更することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、複数の選択項目に対するユーザの選択操作を容易にして、簡単に所望するゲーム内容でゲームを実行することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本実施形態におけるゲームシステムの構成を示すブロック図。
【図2】ゲームサーバ装置10の機能構成を示すブロック図。
【図3】ゲーム装置14の機能構成を示すブロック図。
【図4】ゲームサーバ装置10(項目データ管理部31)において管理される項目データの一例を示す図。
【図5】ゲームサーバ装置10(ゲーム結果管理部33)において管理されるゲーム結果データの一例を示す図。
【図6】ゲーム装置14におけるゲーム制御処理を説明するためのフローチャート。
【図7】ゲームサーバ装置10におけるゲーム制御処理を説明するためのフローチャート。
【図8】選択モード設定画面の一例を示す図。
【図9】人気連動タイプによるゲーム内容設定処理を示すフローチャート。
【図10】レベル連動タイプによるゲーム内容設定処理を示すフローチャート。
【図11】やり込みタイプによるゲーム内容設定処理を示すフローチャート。
【図12】循環タイプによるゲーム内容設定処理を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本実施形態におけるゲームシステムの構成を示すブロック図である。図1に示すゲームシステムは、ゲームサーバ装置10がインターネットや公衆回線網などを含むネットワーク12を介して、複数のゲーム装置14(14−1,14−2,…,14−n)と接続されて構成される。
【0014】
ゲームサーバ装置10は、ネットワーク12を介して接続された複数のゲーム装置14を制御するもので、例えば登録ユーザの管理、ゲーム装置14において実行されたゲーム内容の記録、ゲーム装置14の利用状況に関係するデータの収集などを行う。本実施形態におけるゲームサーバ装置10は、さらにゲーム装置14においてゲームを開始時に行われるゲーム内容の設定操作を容易にするためのゲーム内容制御処理を実行する。
【0015】
ゲーム装置14は、ゲームセンターなどの施設に設置される業務用として構成されたもので、例えばカーレースゲームを実行するものとする。カーレースゲームでは、ゲーム開始時に行われるゲーム内容の設定操作において、ゲーム中で使用する車の選択(メーカー、車種、ギアタイプなど)、ゲームモードの選択(タイムアタック、レース、対戦など)、コース選択、車のセッティングなどを、ユーザが任意に指定することができる。また、本実施形態のゲーム装置14では、ユーザによる詳細な指定操作によりゲーム内容を設定できるだけでなく、ゲームサーバ装置10によるゲーム内容制御処理を利用して、ユーザによる詳細な設定操作を必要とすることなくゲーム内容を設定することができる。
【0016】
図2は、ゲームサーバ装置10の機能構成を示すブロック図である。ゲームサーバ装置10において実現される機能としては、制御部20、記憶部21、表示部22、入力部23、及び通信部24が含まれる。
【0017】
制御部20は、プロセッサやメモリなどを含んで構成されるもので、メモリに記憶される基本プログラム(OS)やゲーム制御プログラム等をプロセッサにより実行することで各種機能を実現し、ゲームサーバ装置10全体を制御する。制御部20は、識別部30、項目データ管理部31、動作モード設定部32、ゲーム結果管理部33の機能によりゲーム制御処理を実行する。
【0018】
識別部30は、ゲーム装置14においてユーザ登録されたユーザのユーザ識別情報(ユーザデータ)を管理するもので、ゲーム開始時にゲーム装置14においてユーザが入力するユーザ識別情報をもとにしてユーザを識別する。ユーザ識別情報と対応付けて管理されるユーザデータには、例えばエントリネーム、エントリエリア(登録地)などのユーザを特定する識別データの他、ゲーム処理に利用される車種、ギアタイプ(AT,MT)、ゲーム画面制御のための視点を示すデータなどが含まれる。
【0019】
項目データ管理部31は、ゲーム装置14においてゲーム開始時に行われるゲーム内容の設定操作で用いられる項目データを記憶部21において管理する。項目データには、ゲーム内容を定義するための複数の選択肢をそれぞれ含む複数の選択項目に関するデータが含まれている(図4参照)。項目データ管理部31には、選択回数記憶部31aが含まれる。選択回数記憶部31aは、ゲーム内容の設定操作時にユーザが選択した選択項目/選択肢に対する回数を、項目データ中の各選択項目/選択肢と対応付けて記録するもので、複数のゲーム装置14において異なる複数のユーザによる選択項目/選択肢の選択回数を集計する。
【0020】
動作モード設定部32は、項目データ管理部31により管理された、ユーザにより選択された選択項目/選択肢に応じてゲーム内容(動作モード)を設定するもので、項目提示部32a、モード選択部32bが含まれる。
【0021】
項目提示部32aは、記憶部21に記憶された項目データ21aに基づいて、複数の選択項目のそれぞれについて複数の選択肢をゲーム装置14を通じてユーザに対して提示し、この提示された複数の選択項目のそれぞれに対する、ユーザによる選択肢を特定する指示を入力する。項目提示部32aは、選択回数記憶部31aにより記憶された各選択項目の各選択肢の選択回数に基づいて、ユーザに対して選択肢を提示する際の順番を変更して、選択項目から多くのユーザが選択している選択肢を選択して、人気のあるゲーム内容をユーザが容易に設定できるようにする。
【0022】
モード選択部32bは、項目提示部32aにより提示される各選択項目の選択肢をユーザが特定することによりゲーム内容を定義するユーザ選択モードと、選択回数記憶部31aにより記憶された各選択項目の各選択肢の選択回数に基づいて各選択項目における選択肢を選択してゲーム内容を定義する自動選択モード(お任せモード)の何れかをゲーム装置14のユーザにより選択させる。
【0023】
ゲーム内容設定部32cは、モード選択処理部51により自動選択モードが選択された場合に、項目提示部32aによる選択肢の提示をさせずに、各選択項目について各選択肢の選択回数に基づいて何れかの選択肢を選択し、この選択した選択肢により定義されるゲーム内容を設定する。すなわち、複数の選択項目の全てに対してユーザから選択肢の指定を入力することなく、予め決められた条件に従って自動的に選択される選択肢をもとにゲーム内容を定義する。自動選択モード(お任せモード)には、例えば人気連動タイプ、レベル連動タイプ、やり込みタイプ、循環タイプによるゲーム内容設定処理が可能であり、何れか1つのタイプが用いられていても良いし、複数のタイプからユーザが任意に選択したり、ゲームサーバ装置10の管理者が選択するようにしても良い。
【0024】
人気連動タイプの場合には、ゲーム内容設定部32cは、選択回数記憶部31aによって記憶された選択回数が最上位の選択肢を、各選択項目について選択する。また、選択回数が予め決められた順位(例えば3位)までの選択肢からランダムに選択肢を選択することによって、連続してゲームを実行する場合であっても、人気のあるゲーム内容をランダムに提供できるようにしても良い。
【0025】
レベル連動タイプの場合には、後述するゲーム結果管理部33によって、ゲーム処理の結果として、ユーザに対して設定されるユーザレベルを記憶させておき、ゲーム内容設定部32cは、ユーザレベルに応じて、各選択項目における選択肢を選択してゲーム内容を設定する。この場合、項目データ21aに用意される各選択項目の選択肢については、難易度レベルを示すデータ(例えば、上級用、中級用、初級用など)を付加しておき、このレベルを示すデータをもとに、ゲーム内容を設定するためのユーザレベルに対応する選択肢を選択する。
【0026】
やり込みタイプの場合には、ゲーム結果管理部33によって、識別部30により識別されたユーザ毎に、ゲーム装置14におけるゲーム処理により実行されたゲーム内容を定義する各選択項目における選択肢を含めて、ゲーム結果データ21bとして記憶させておき、ゲーム内容設定部32cは、モード選択部32bにより自動選択モードが選択された場合に、識別部30により識別されたユーザに対応するゲーム結果データ21bとして記憶されたゲーム内容を定義する各選択項目における選択肢を選択し、この選択した選択肢により定義されるゲーム内容を設定する。すなわち、ユーザが過去にゲーム内容の設定操作において実際に選択した選択肢を用いてゲーム内容を設定することで、慣れたゲーム内容でゲームを実施できるようにする。
【0027】
循環タイプの場合には、ゲーム内容設定部32cは、自動選択モードが選択された場合に、各選択項目について、選択回数が予め決められた順位までの選択肢から周期的に何れかの選択肢を選択し、この選択した選択肢により定義されるゲーム内容を設定する。
【0028】
ゲーム結果管理部33は、ゲーム装置14において実行されたゲーム結果をゲーム結果データ21bとして記憶部21において管理する。ゲーム結果データ21bの詳細については後述する(図5参照)。
【0029】
記憶部21は、ゲームサーバ装置10において処理対象となる各種データを記憶するためのもので、項目データ21a、ゲーム結果データ21b、既登録ユーザのユーザデータなどが含まれる。
【0030】
表示部22は、ディスプレイにおける表示を制御する。入力部23は、キーボード等の入力装置からの入力を制御する。ゲームサーバ装置10の管理者は、自動選択モード(お任せモード)において何れのタイプを使用するか、また各タイプにおいて選択肢を選択する条件などを変更することができる。
【0031】
通信部24は、ネットワーク12を介して、ゲーム装置14との通信を制御する。
【0032】
図3は、ゲーム装置14の機能構成を示すブロック図である。ゲーム装置14は、コンピュータが搭載されて実現されるもので、実現される機能としては、制御部40、記憶部41、表示部42、入力部43、及び通信部44が含まれる。
【0033】
制御部40は、プロセッサやメモリなどを含んで構成されるもので、メモリに記憶される基本プログラム(OS)やゲーム制御プログラム等をプロセッサにより実行することで各種機能を実現し、ゲーム装置14全体を制御する。制御部40は、識別処理部50、モード選択処理部51、自動選択モード処理部52、ユーザ選択モード処理部53、ゲーム処理部54、及び送信部55の各機能によりゲーム制御処理を実行する。
【0034】
識別処理部50は、ゲーム装置14を利用しようとするユーザを識別する処理を実行するもので、ユーザにより入力されたユーザデータをもとにゲームサーバ装置10に問い合わせてユーザを識別する。なお、ユーザ登録は、ゲーム実行時とは別に行われるものとし、例えばユーザを識別するためのユーザデータがカード、あるいはカギ型の記憶媒体に記録されて、ユーザに事前に提供されているものとする。
【0035】
モード選択処理部51は、ゲーム開始前に、複数の選択項目の選択肢をユーザが特定することによりゲーム内容を定義するユーザ選択モードと、ゲームサーバ装置10において集計されているゲーム内容の設定操作において選択された各選択項目の各選択肢の選択回数に基づいて各選択項目における選択肢を選択してゲーム内容を定義する自動選択モードの何れかをユーザにより選択させる。
【0036】
自動選択モード処理部52は、ユーザにより自動選択モードが選択された場合に、ユーザによって各選択項目について選択肢を選択させることなく、ゲームサーバ装置10において集計されている各選択項目の各選択肢の選択回数に基づいて各選択項目における選択肢を選択させてゲーム内容を設定するための処理を実行する。自動選択モード処理部52は、ゲームサーバ装置10におけるゲーム内容設定処理により自動的に設定されたゲーム内容設定データ41bを受信して記憶部41に記憶させる。
【0037】
ユーザ選択モード処理部53は、ユーザによりユーザ選択モードが選択された場合に、ゲームサーバ装置10から提供される複数の選択項目について、各選択項目に含まれる複数の選択肢の何れかをユーザにより指定させることによりゲーム内容を設定するための処理を実行する。ユーザ選択モード処理部53は、ゲームサーバ装置10により提示された複数の選択項目のそれぞれに対する、ユーザによる選択肢を特定する指示を入力してゲームサーバ装置10に通知する。ユーザ選択モード処理部53は、ゲームサーバ装置10において設定された、ユーザにより選択された各選択項目における選択肢をもとに設定されたゲーム内容設定データ41bを受信して記憶部41に記憶させる。
【0038】
ゲーム処理部54は、自動選択モードあるいはユーザ選択モードによって設定されるゲーム内容(ゲーム内容設定データ41b)に従いゲーム処理を実行する。ゲーム処理部54は、ゲーム処理の結果をゲーム結果データ41cとして記憶部41に記憶させる。
【0039】
送信部55は、ゲームサーバ装置10に対して各種データを送信するもので、例えば、ユーザ選択モードが設定された場合に、ユーザ選択モード処理部53によって入力されたユーザが選択した各選択項目の選択肢を示すデータ、ゲーム処理部54によって実行されたゲーム処理の結果(ゲーム結果データ41c)、ユーザによるゲーム中の操作を示す操作データなどを送信する。
【0040】
記憶部41は、ハードディスク装置等により構成されるもので、制御部40において処理される各種データが記憶される。記憶部41に記憶されるデータには、カーレースゲームを実行するための表示データを含むゲームデータ41a、ゲーム内容を定義するゲーム内容設定データ41b、ゲーム処理の結果を示すゲーム結果データ41cなどが含まれる。
【0041】
表示部42は、ディスプレイにおける表示を制御するもので、制御部40の制御のもとで、カーレース用のゲーム画面の他、各設定用画面などを表示する。
【0042】
入力部43は、ユーザに操作される各種入力装置からの入力を制御するもので、例えばカーレースゲーム用に設けられたアクセル/ブレーキ/クラッチペダル、ハンドル、レバー、ボタンなどに対する入力を制御する。また、入力部43は、カード(あるいはカギ型の記録媒体など)からユーザデータ(識別データ)を読み取る装置からの入力を制御する。
【0043】
通信部44は、ネットワーク12を介して、ゲームサーバ装置10などとの通信を制御する。
【0044】
図4は、ゲームサーバ装置10(項目データ管理部31)において管理される項目データの一例を示す図である。ここでは、カーレースゲーム用のデータの一例を示している。
【0045】
図4に示すように、項目データは、ゲーム内容を定義するための複数の選択肢をそれぞれ含む複数の選択項目に関するデータであって、例えば複数の選択項目データとしては「ゲームモード」「車種」「コース」…などが用意されている。また、例えば、選択項目データ「ゲームモード」に対しては、複数の選択肢データ「レースモード」「タイムアタックモード」「対戦モード」…が用意されている。同様にして、他の選択項目データ「車種」「コース」に対しても、複数の選択肢データが用意されている。
【0046】
ゲームサーバ装置10は、項目データに基づいて、複数の選択項目のそれぞれについて複数の選択肢を、ゲーム装置14を通じてユーザに対して提示し、この提示された複数の選択項目のそれぞれに対するユーザによる選択肢を特定する指示を入力する。
【0047】
また、項目データでは、各選択項目データの選択肢データ毎に、ゲーム装置14においてユーザにより選択された選択回数を示すデータが設定される。ゲームサーバ装置10は、複数のゲーム装置14においてユーザが選択した選択肢の回数を集計して、人気のあるゲーム内容を設定することができる。
【0048】
なお、図4においては図示していないが、各選択肢に対して、難易度レベル(上級、中級…)を表すデータを付加しておくことができる。この場合、ユーザのゲームレベルに相当する選択肢を、難易度レベルを示すデータをもとに特定することができる。
【0049】
図5は、ゲームサーバ装置10(ゲーム結果管理部33)において管理されるゲーム結果データの一例を示す図である。
ゲーム結果データは、ユーザ登録されたユーザ毎に、各ユーザが実行したゲームのそれぞれについて、ゲーム開始時に設定されたゲーム内容を示すゲーム内容データ、そのゲーム内容で実行されたゲーム結果を示すデータが対応付けて設定される。すなわち、図5に示すように、ユーザデータと対応づけて、各ゲームの実行時に選択された各選択項目の選択肢を示すゲーム内容設定データの他、ゲームを1プレイすることにより得られるデータが含まれる。1プレイする度に収集されるデータには、例えばトータルタイム、ラップタイム、順位、これらを総合して判定されるユーザレベル、またゲーム処理中のユーザによるアクセル/ブレーキ/クラッチペダル、ハンドル、レバーなどに対する操作データなどを含む。また、ユーザレベルは、ゲーム毎に判定されるユーザレベルだけでなく、全てのゲーム結果を総合して判定されるユーザレベルが含まれるようにしても良い。
【0050】
次に、本実施形態におけるゲームシステムの動作について説明する。
図6は、ゲーム装置14におけるゲーム制御処理を説明するためのフローチャート、図7は、ゲームサーバ装置10におけるゲーム制御処理を説明するためのフローチャートである。
【0051】
まず、ゲーム装置14は、ゲーム開始が要求されると(ステップA1)、識別処理部50によりユーザ認証処理を実行する。識別処理部50は、ユーザに対して予め発行されている例えばカードからユーザデータを読み取り、ゲームサーバ装置10に対してユーザ識別を要求する。ゲームサーバ装置10の識別部30は、ゲーム装置14からのユーザ識別の要求に対して、予め記憶部21に登録されているユーザデータをもとにユーザを識別する(ステップA2、B1)。
【0052】
ユーザ識別が完了すると、モード選択部32bは、ゲーム装置14において、ユーザ選択モードと自動選択モード(お任せモード)の何れかをユーザによって選択させる。ゲーム装置14のモード選択処理部51は、ユーザ内容を設定するために自動選択モード(お任せモード)とユーザ選択モードの何れかをユーザによって選択させるための設定モード選択画面を表示させて、ユーザによって何れかを指定させる。
【0053】
図8には、選択モード設定画面の一例を示している。図8に示すように、自動選択モードを選択するための「お任せAUTO SELECT」ボタンと、ユーザ選択モードを選択するための「USER SELECT」ボタンが設けられている。
【0054】
ここで、モード選択処理部51は、「USER SELECT」ボタンによりユーザ選択モードが指定されると(ステップA4、No)、ゲームサーバ装置10にユーザ選択モードへの移行を通知する。
【0055】
ゲームサーバ装置10の項目提示部32aは、ユーザ選択モードへの移行の通知に対して、項目データ21aに設定された各選択項目における各選択肢の選択回数に基づいて選択肢の順番を変更する(ステップB3)。すなわち、選択回数が多い順番でユーザに選択肢が提示されるように、各選択項目における選択肢を並べ替える。項目提示部32aは、選択肢の順番を並べ替えた項目データをゲーム装置14に送信する(ステップB4)。
【0056】
ユーザ選択モード処理部53は、ゲームサーバ装置10から項目データを受信すると(ステップA5)、複数の選択項目について順番にそれぞれ選択肢を表示させて、ユーザ操作によって何れかの選択肢を選択させる。ここで表示される選択肢は、他のユーザが選択している回数が多い順番に並べ替えて表示されている。例えば、選択項目「車種」については、人気のある車種の順番でユーザに提示される。従って、ユーザは、選択項目に多数の選択肢が用意されていたとしても、人気のある選択肢(例えば車種)を容易に選択できるようになる。
【0057】
ユーザ選択モード処理部53は、ユーザにより各選択項目について選択肢が選択されると、これをゲーム内容設定データ41bとして記憶部41に記憶すると共に、ユーザの選択に応じたゲーム内容、すなわち車種、ゲームモード、コース等を設定し(ステップA7)、ゲーム処理を開始させる。
【0058】
ゲーム処理部54は、ゲーム処理が開始されると、ユーザによるアクセル/ブレーキ/クラッチペダル、ハンドル、レバー、ボタンなどに対する入力操作によって、入力部43によって入力されるデータに応じてゲームを制御する(ステップA8)。送信部55は、例えば所定時間が経過することによってゲーム処理が終了されると(ステップA9、Yes)、ゲーム結果データ41cを含むゲーム処理の結果をゲームサーバ装置10に送信する(ステップA10)。
【0059】
ゲームサーバ装置10は、ゲーム装置14からゲーム処理の結果を受信すると、記憶部21に記憶された項目データ21a及びゲーム結果データ21bを更新する(ステップB6,B7)。項目データにおいては、選択回数記憶部31aにより、ゲーム内容の選択操作においてユーザにより選択された選択肢の選択回数を更新する。
【0060】
一方、識別処理部50は、設定モード選択画面において、「お任せAUTO SELECT」ボタンにより自動選択モードが選択されると(ステップA4、Yes)、ゲームサーバ装置10に自動選択モードへの移行を通知する(ステップA11)。
【0061】
ゲームサーバ装置10のゲーム内容設定部32cは、自動選択モードへの移行の通知に対して、ゲーム内容設定処理を実行して、項目データ21aに設定された各選択項目における各選択肢の選択回数に基づいて何れかの選択肢を選択してゲーム内容を設定する(ステップB8)。自動選択モードにおけるゲーム内容設定処理には、例えば人気連動タイプ、レベル連動タイプ、やり込みタイプ、循環タイプがあり、何れか1つのタイプが用いられていても良いし、複数のタイプからユーザが任意に選択したり、ゲームサーバ装置10の管理者が選択するようにしても良い。なお、各タイプによるゲーム内容設定処理の詳細については後述する。
【0062】
ゲームサーバ装置10は、ゲーム内容設定部32cによって設定されたゲーム内容設定データをゲーム装置14に送信する(ステップB9)。
【0063】
ゲーム装置14は、ゲームサーバ装置10において設定されたゲーム内容設定データを受信すると(ステップA12)、このゲーム内容設定データに応じてゲーム内容、すなわち車種、ゲームモード、コース等を設定し(ステップA13)、ゲーム処理を開始させる。
【0064】
以下、前述と同様にして、ゲーム装置14は、ゲーム処理を実行して、ゲーム処理後にゲーム結果をゲームサーバ装置10に送信して処理を終了する(ステップA8〜A10)。ゲームサーバ装置10は、ゲーム装置14からゲーム処理の結果を受信して、項目データ21a及びゲーム結果データ21bを更新する(ステップB5〜B7)。
【0065】
次に、ゲームサーバ装置10におけるゲーム内容設定処理(ステップB8)の具体的な例について、図9〜図12に示すフローチャートを参照しながら説明する。
【0066】
図9は、人気連動タイプによるゲーム内容設定処理を示すフローチャートである。
人気連動タイプの場合には、選択回数記憶部31aによって記憶された選択回数が最上位の選択肢を各選択項目について選択し、これをもとにゲーム内容を設定すれば良い。これにより、人気のある車種やコースなどが選択されてゲーム内容を設定することができる。ただし、この場合、ゲームサーバ装置10において集計されるデータ数に大きな変化がなければ、毎回、同じゲーム内容が設定されてしまう。これに対して、毎回、同じゲーム内容が設定されないようにするために、図9に示すゲーム内容設定処理を実行する。
【0067】
まず、ゲーム内容設定部32cは、選択項目中の選択肢から選択回数が予め決められた順位までのものを抽出する(ステップC1)。ここでは、例えば選択回数が多い順に3位までの選択肢を抽出する。そして、抽出した複数の選択肢から何れか1つをランダムに選択する(ステップC2)。
【0068】
ゲーム内容設定部32cは、以上の処理を全ての選択項目についてそれぞれ実行する(ステップC1〜C3)。全ての選択項目について、それぞれ選択肢を選択すると(ステップC3、Yes)、ゲーム内容設定部32cは、各選択項目について選択した各選択肢によりゲーム内容設定データを生成する。(ステップC4)。これにより、連続してゲームを実行する場合であっても、人気のあるゲーム内容をランダムに提供できる。
【0069】
このように、人気連動タイプによるゲーム内容設定処理では、ゲームサーバ装置10において集計された選択肢に対する選択回数をもとにゲーム内容設定データを生成するので、ユーザはゲーム内容についての選択操作を行うことなく、自動選択モードを指定するだけで簡単に人気のあるゲーム内容でゲームを楽しむことができる。
【0070】
図10は、レベル連動タイプによるゲーム内容設定処理を示すフローチャートである。
まず、ゲーム内容設定部32cは、識別処理部50により識別されたユーザのユーザレベルを、ゲーム結果データ21bを参照して判別する(ステップD1)。
【0071】
ゲーム内容設定部32cは、選択項目中の複数の選択肢から選択回数が上位の方からユーザレベルに対応するものを選択する(ステップD2)。すなわち、人気があり、かつゲームをしようとするユーザのユーザレベルに合った選択肢を選択する。なお、各選択項目の選択肢については、難易度レベルを示すデータ(例えば、上級用、中級用、初級用など)が付加されているものとし、この選択肢に付加された難易度レベルを示すデータをもとに、ユーザレベルに該当する選択肢を特定して選択することができる。
【0072】
ゲーム内容設定部32cは、以上の処理を全ての選択項目についてそれぞれ実行する(ステップD1〜D3)。全ての選択項目について、それぞれ選択肢を選択すると(ステップD3、Yes)、ゲーム内容設定部32cは、各選択項目について選択した各選択肢によりゲーム内容設定データを生成する。(ステップD4)。
【0073】
このように、レベル連動タイプによるゲーム内容設定処理では、ゲームサーバ装置10において集計された選択肢に対する選択回数だけでなく、ユーザレベルに合わせてゲーム内容設定データを生成するので、ユーザはゲーム内容についての選択操作を行うことなく、自動選択モードを指定するだけで簡単に人気があり、しかも自分のレベルに合ったゲーム内容でゲームを楽しむことができる。
【0074】
図11は、やり込みタイプによるゲーム内容設定処理を示すフローチャートである。
まず、ゲーム内容設定部32cは、識別処理部50により識別されたユーザに対応して、ゲーム結果データ21bにおいて設定されたゲーム内容設定データをもとに、選択項目における選択肢の候補を抽出して選択肢別の選択回数を記憶部21に記録する(ステップE1)。すなわち、ゲーム内容設定データが示す、ユーザが過去にゲーム内容の設定操作において実際に選択した選択肢を候補として抽出する。例えば、選択項目「コース」について、ユーザが選択したことがある全てのコースを候補として抽出して、それぞれの選択回数を記録する。
【0075】
ゲーム内容設定部32cは、全ての選択項目についてそれぞれ選択肢の候補を抽出して選択回数を求める(ステップE1,E2)。全ての選択項目について、それぞれ選択肢の候補を抽出すると(ステップE2、Yes)、ゲーム内容設定部32cは、各選択項目における選択肢の候補から、例えば選択回数が最も多いものを選択してゲーム内容設定データを生成する(ステップE3)。また、ゲーム内容設定部32cは、選択項目別に選択回数が多い選択肢を選択するだけでなく、ゲーム内容設定データに設定された複数の選択肢の組合せ(全ての組合せでも一部の組み合わせてでも良い)で最も使用頻度(選択回数)が高いものを選択するようにしても良い。
【0076】
このように、やり込みタイプによるゲーム内容設定処理では、ゲームサーバ装置10において記録されているゲーム内容設定データをもとにゲーム内容が設定されるので、ユーザはゲーム内容についての選択操作を行うことなく、自動選択モードを指定するだけで、過去に行った時と同じような慣れたゲーム内容でゲームを楽しむことができる。
【0077】
図12は、循環タイプによるゲーム内容設定処理を示すフローチャートである。
ゲーム内容設定部32cは、各選択項目についての選択回数が予め決められた順位までの選択肢を抽出する(ステップF1)。
【0078】
ゲーム内容設定部32cは、抽出された複数の選択肢から周期的な規則に従い何れかの選択肢を選択して、ゲーム内容設定データを生成する(ステップF2)。例えば、ゲーム内容設定部32cは、周期的な規則としては、一定時間毎(例えば10時間毎、1日毎、1週間毎など)に複数の選択肢を順番に選択するようにしたり、単純にゲームが実行される毎に複数の選択肢から順番に選択するようにしたりすることができる。
【0079】
また、選択肢を複数のグループに分類して、各グループから周期的に選択肢を選択するようにしても良い。例えば、選択項目「車種」についてはメーカ別やクラス別のグループを作成し、また選択項目「コース」については難易度別やタイプ別などのグループを作成して、各グループから周期的に選択肢を選択する。
【0080】
このように、循環タイプによるゲーム内容設定処理では、ユーザはゲーム内容についての選択操作を行うことなく、自動選択モードを指定するだけで、周期的な規則によって選択される選択肢によってゲーム内容が設定されるので、ゲームを実行する度に異なったゲーム内容のゲームを楽しむことができる。
【0081】
なお、前述した説明における自動選択モードでは、ゲームサーバ装置10において全ての選択項目について選択肢を選択してゲーム内容を設定しているが、例えば一部の選択項目についてユーザにより選択肢を選択させ、その他の選択項目についてはユーザの選択に合わせた選択肢を選択してゲーム内容を設定するようにしても良い。例えば、選択項目「車種」「モード」についてはユーザにより選択させ、選択項目「コース」については、ユーザが選択した「車種」「モード」に適した(良好なゲーム結果が得られやすい)コースを選択してゲーム内容を設定する。ユーザが選択した「車種」「モード」に適したコースは、ゲームサーバ装置10において集計された「車種」「モード」の組合せの中で良好な結果(タイムや順位)が得られているコースを抽出して選択すれば良い。
【0082】
また、前述した説明では、自動選択モードによるゲーム内容の設定が指定された場合に、ゲームサーバ装置10において、複数の選択項目のそれぞれについて選択肢を自動により選択してゲーム内容を設定するとしているが、ゲームサーバ装置10からゲーム内容の設定に必要なゲーム装置14に項目データ及びゲーム結果データ21bを送信しておくことにより、前述したゲームサーバ装置10と同様にしてゲーム装置14においてゲーム内容を設定するようにしても良い。
【0083】
また、前述した説明では、ゲーム装置14を利用する場合にはユーザ識別が必要として説明しているが、ユーザ識別を不要としても良い。この場合であってもユーザ選択モード/自動選択モードによるゲーム内容の設定が可能である。また、ユーザ選択モード時にユーザが選択した各選択項目に対する選択操作の内容をゲームサーバ装置10において収集することができる。
【0084】
また、前述した説明では、カーレースゲームを実行するゲーム装置(ゲームシステム)を対象として説明しているが、その他のゲームを実行するゲーム装置に適用することも可能である。すなわち、ゲームを開始するに際に、ゲーム内容を規定するための選択項目をユーザにより選択させる各種のゲームに適用することが可能である。
【0085】
また、前述した説明においては、ゲームサーバ装置10においてネットワーク12を介して接続されたゲーム装置14からユーザによる選択操作(選択項目)に関するデータを収集するものとしているが、ゲーム装置14が個々に選択操作に関するデータを集計して、前述したように、その収集内容をもとに選択項目の提示やゲーム内容の設定などを行うようにしても良い。
【0086】
また、前述した説明では、ゲームセンターなどに設置される業務用のゲーム装置を想定しているが、その他のゲームを実行可能な装置に適用可能である。例えば、パーソナルコンピュータ、携帯電話機、携帯型や家庭用のゲーム機などにおいて実施可能である。
【0087】
また、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【0088】
また、実施形態に記載した手法は、コンピュータに実行させることができるプログラム(ソフトウエア手段)として、例えば磁気ディスク(フレキシブルディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD、MO等)、半導体メモリ(ROM、RAM、フラッシュメモリ等)等の記録媒体に格納し、また通信媒体により伝送して頒布することもできる。なお、媒体側に格納されるプログラムには、コンピュータに実行させるソフトウエア手段(実行プログラムのみならずテーブルやデータ構造も含む)をコンピュータ内に構成させる設定プログラムをも含む。本装置を実現するコンピュータは、記録媒体に記録されたプログラムを読み込み、また場合により設定プログラムによりソフトウエア手段を構築し、このソフトウエア手段によって動作が制御されることにより上述した処理を実行する。なお、本明細書でいう記録媒体は、頒布用に限らず、コンピュータ内部あるいはネットワークを介して接続される機器に設けられた磁気ディスクや半導体メモリ等の記憶媒体を含むものである。
【符号の説明】
【0089】
10…ゲームサーバ装置、12…ネットワーク、14(14−1,14−2,14−3,14−n)…ゲーム装置、20,40…制御部、21,41…記憶部、22,42…表示部、23,43…入力部、24,44…通信部、30…識別部、31…項目データ管理部、31a…選択回数記憶部、32…動作モード設定部、32a…項目提示部、32b…モード選択部、32c…ゲーム内容設定部、33…ゲーム結果管理部、41a…ゲームデータ、41b…ゲーム内容設定データ、41c…ゲーム結果データ、50…識別処理部、51…モード選択処理部、52…自動選択モード処理部、53…ユーザ選択モード処理部、54…ゲーム処理部、55…送信部。
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゲーム内容を定義するための選択を行ってゲームを実行するゲームシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年のゲームにおいては、ユーザの多様な嗜好に対応するために、ゲーム内容を定義するための複数の選択項目を用意し、各選択項目について複数の選択肢からユーザが任意に選択できるようになっている。
【0003】
例えば、カーレースゲームを実行するゲーム装置では、ゲーム中で使用する車の選択(メーカー、車種、ギアタイプなど)、ゲームモードの選択(タイムアタック、レース、対戦など)、コース選択、車のセッティングなどをユーザが任意に行うことができる。ゲーム装置は、ユーザによって選択された各選択項目における選択内容に基づいて、ゲーム空間において設定されるコースを設定し、このコースにユーザが選択した車のイメージを表示させて、ハンドル、ブレーキ、アクセルなどに対するユーザ操作に対して、車種に応じた演算を実行して、コース上を走行させる。
【0004】
例えば、特許文献1に記載されたレーシングゲーム装置においては、チャンピオンシップモード、対戦モード、ストーリーモードなどの各種モードが設定されており、プレイヤーは入力用コントローラで自分がプレーしたいモードを選択し、また、自車両の車両仕様も各種用意されており、プレイヤーは所望の車種やレーサーを選択することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平11−123283号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
このように従来のゲームシステムにおいては、複数の選択項目(選択肢)を用意することにより、ユーザの嗜好に合ったゲーム内容を提供することができる。
【0007】
しかしながら、ゲーム(走行)を開始するまでに複数の選択項目について、それぞれ複数用意された選択肢の中から希望するものを選択する操作をしなければならなかった。従来のゲーム装置では、ユーザに対する複数の選択項目、各選択項目に用意された複数の選択肢は、それぞれ予め用意された順番にユーザに提示している。このため、ユーザは、各選択項目について、逐次、選択肢を選択する操作が必要であり、また選択肢が1画面中に表示できない場合には、画面を切り替えて所望する選択肢を表示させてから選択するといった操作が必要となっていた。
【0008】
このため、ゲームを開始するまでに、選択項目に対する選択操作のための時間がある程度必要であり、直ちにゲームを実行することができなかった。また、特にゲームの初心者にとっては、複数の選択項目(選択肢)が複雑であるため、余計に選択時間のための時間を要してしまったり、また選択操作に制限時間が設定されているような場合には、慌ててしまい所望する選択肢を選択できず、意図していないゲーム内容でゲームを実行しなければならない状況を招いていた。特に選択項目において多数の選択肢が用意されている場合には、どれを選択すれば良いか迷ってしまうことも多かった。
【0009】
本発明は前述した事情に考慮してなされたもので、その目的は、複数の選択項目に対するユーザの選択操作を容易にして、簡単に所望するゲーム内容でゲームを実行することが可能なゲームシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の課題を解決するために、本発明は、ゲーム内容を定義するための複数の選択肢をそれぞれ含む複数の選択項目に関するデータを記憶する項目データ記憶手段と、前記項目データ記憶手段により記憶されたデータに基づいて、複数の選択項目のそれぞれについて複数の選択肢をユーザに対して提示する項目提示手段と、前記項目提示手段により提示された複数の選択項目のそれぞれに対する、ユーザによる選択肢を特定する指示を入力する入力手段と、前記入力手段により入力された指示に応じて、各選択項目における選択肢により定義されるゲーム内容に従いゲーム処理を実行するゲーム処理手段と、前記入力手段により入力された指示に基づいて、各選択項目についてユーザにより選択された各選択肢の選択回数を記憶する選択回数記憶手段とを具備し、前記項目提示手段は、前記選択回数記憶手段により記憶された各選択項目の各選択肢の選択回数に基づいて、ユーザに対して選択肢を提示する際の順番を変更することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、複数の選択項目に対するユーザの選択操作を容易にして、簡単に所望するゲーム内容でゲームを実行することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本実施形態におけるゲームシステムの構成を示すブロック図。
【図2】ゲームサーバ装置10の機能構成を示すブロック図。
【図3】ゲーム装置14の機能構成を示すブロック図。
【図4】ゲームサーバ装置10(項目データ管理部31)において管理される項目データの一例を示す図。
【図5】ゲームサーバ装置10(ゲーム結果管理部33)において管理されるゲーム結果データの一例を示す図。
【図6】ゲーム装置14におけるゲーム制御処理を説明するためのフローチャート。
【図7】ゲームサーバ装置10におけるゲーム制御処理を説明するためのフローチャート。
【図8】選択モード設定画面の一例を示す図。
【図9】人気連動タイプによるゲーム内容設定処理を示すフローチャート。
【図10】レベル連動タイプによるゲーム内容設定処理を示すフローチャート。
【図11】やり込みタイプによるゲーム内容設定処理を示すフローチャート。
【図12】循環タイプによるゲーム内容設定処理を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本実施形態におけるゲームシステムの構成を示すブロック図である。図1に示すゲームシステムは、ゲームサーバ装置10がインターネットや公衆回線網などを含むネットワーク12を介して、複数のゲーム装置14(14−1,14−2,…,14−n)と接続されて構成される。
【0014】
ゲームサーバ装置10は、ネットワーク12を介して接続された複数のゲーム装置14を制御するもので、例えば登録ユーザの管理、ゲーム装置14において実行されたゲーム内容の記録、ゲーム装置14の利用状況に関係するデータの収集などを行う。本実施形態におけるゲームサーバ装置10は、さらにゲーム装置14においてゲームを開始時に行われるゲーム内容の設定操作を容易にするためのゲーム内容制御処理を実行する。
【0015】
ゲーム装置14は、ゲームセンターなどの施設に設置される業務用として構成されたもので、例えばカーレースゲームを実行するものとする。カーレースゲームでは、ゲーム開始時に行われるゲーム内容の設定操作において、ゲーム中で使用する車の選択(メーカー、車種、ギアタイプなど)、ゲームモードの選択(タイムアタック、レース、対戦など)、コース選択、車のセッティングなどを、ユーザが任意に指定することができる。また、本実施形態のゲーム装置14では、ユーザによる詳細な指定操作によりゲーム内容を設定できるだけでなく、ゲームサーバ装置10によるゲーム内容制御処理を利用して、ユーザによる詳細な設定操作を必要とすることなくゲーム内容を設定することができる。
【0016】
図2は、ゲームサーバ装置10の機能構成を示すブロック図である。ゲームサーバ装置10において実現される機能としては、制御部20、記憶部21、表示部22、入力部23、及び通信部24が含まれる。
【0017】
制御部20は、プロセッサやメモリなどを含んで構成されるもので、メモリに記憶される基本プログラム(OS)やゲーム制御プログラム等をプロセッサにより実行することで各種機能を実現し、ゲームサーバ装置10全体を制御する。制御部20は、識別部30、項目データ管理部31、動作モード設定部32、ゲーム結果管理部33の機能によりゲーム制御処理を実行する。
【0018】
識別部30は、ゲーム装置14においてユーザ登録されたユーザのユーザ識別情報(ユーザデータ)を管理するもので、ゲーム開始時にゲーム装置14においてユーザが入力するユーザ識別情報をもとにしてユーザを識別する。ユーザ識別情報と対応付けて管理されるユーザデータには、例えばエントリネーム、エントリエリア(登録地)などのユーザを特定する識別データの他、ゲーム処理に利用される車種、ギアタイプ(AT,MT)、ゲーム画面制御のための視点を示すデータなどが含まれる。
【0019】
項目データ管理部31は、ゲーム装置14においてゲーム開始時に行われるゲーム内容の設定操作で用いられる項目データを記憶部21において管理する。項目データには、ゲーム内容を定義するための複数の選択肢をそれぞれ含む複数の選択項目に関するデータが含まれている(図4参照)。項目データ管理部31には、選択回数記憶部31aが含まれる。選択回数記憶部31aは、ゲーム内容の設定操作時にユーザが選択した選択項目/選択肢に対する回数を、項目データ中の各選択項目/選択肢と対応付けて記録するもので、複数のゲーム装置14において異なる複数のユーザによる選択項目/選択肢の選択回数を集計する。
【0020】
動作モード設定部32は、項目データ管理部31により管理された、ユーザにより選択された選択項目/選択肢に応じてゲーム内容(動作モード)を設定するもので、項目提示部32a、モード選択部32bが含まれる。
【0021】
項目提示部32aは、記憶部21に記憶された項目データ21aに基づいて、複数の選択項目のそれぞれについて複数の選択肢をゲーム装置14を通じてユーザに対して提示し、この提示された複数の選択項目のそれぞれに対する、ユーザによる選択肢を特定する指示を入力する。項目提示部32aは、選択回数記憶部31aにより記憶された各選択項目の各選択肢の選択回数に基づいて、ユーザに対して選択肢を提示する際の順番を変更して、選択項目から多くのユーザが選択している選択肢を選択して、人気のあるゲーム内容をユーザが容易に設定できるようにする。
【0022】
モード選択部32bは、項目提示部32aにより提示される各選択項目の選択肢をユーザが特定することによりゲーム内容を定義するユーザ選択モードと、選択回数記憶部31aにより記憶された各選択項目の各選択肢の選択回数に基づいて各選択項目における選択肢を選択してゲーム内容を定義する自動選択モード(お任せモード)の何れかをゲーム装置14のユーザにより選択させる。
【0023】
ゲーム内容設定部32cは、モード選択処理部51により自動選択モードが選択された場合に、項目提示部32aによる選択肢の提示をさせずに、各選択項目について各選択肢の選択回数に基づいて何れかの選択肢を選択し、この選択した選択肢により定義されるゲーム内容を設定する。すなわち、複数の選択項目の全てに対してユーザから選択肢の指定を入力することなく、予め決められた条件に従って自動的に選択される選択肢をもとにゲーム内容を定義する。自動選択モード(お任せモード)には、例えば人気連動タイプ、レベル連動タイプ、やり込みタイプ、循環タイプによるゲーム内容設定処理が可能であり、何れか1つのタイプが用いられていても良いし、複数のタイプからユーザが任意に選択したり、ゲームサーバ装置10の管理者が選択するようにしても良い。
【0024】
人気連動タイプの場合には、ゲーム内容設定部32cは、選択回数記憶部31aによって記憶された選択回数が最上位の選択肢を、各選択項目について選択する。また、選択回数が予め決められた順位(例えば3位)までの選択肢からランダムに選択肢を選択することによって、連続してゲームを実行する場合であっても、人気のあるゲーム内容をランダムに提供できるようにしても良い。
【0025】
レベル連動タイプの場合には、後述するゲーム結果管理部33によって、ゲーム処理の結果として、ユーザに対して設定されるユーザレベルを記憶させておき、ゲーム内容設定部32cは、ユーザレベルに応じて、各選択項目における選択肢を選択してゲーム内容を設定する。この場合、項目データ21aに用意される各選択項目の選択肢については、難易度レベルを示すデータ(例えば、上級用、中級用、初級用など)を付加しておき、このレベルを示すデータをもとに、ゲーム内容を設定するためのユーザレベルに対応する選択肢を選択する。
【0026】
やり込みタイプの場合には、ゲーム結果管理部33によって、識別部30により識別されたユーザ毎に、ゲーム装置14におけるゲーム処理により実行されたゲーム内容を定義する各選択項目における選択肢を含めて、ゲーム結果データ21bとして記憶させておき、ゲーム内容設定部32cは、モード選択部32bにより自動選択モードが選択された場合に、識別部30により識別されたユーザに対応するゲーム結果データ21bとして記憶されたゲーム内容を定義する各選択項目における選択肢を選択し、この選択した選択肢により定義されるゲーム内容を設定する。すなわち、ユーザが過去にゲーム内容の設定操作において実際に選択した選択肢を用いてゲーム内容を設定することで、慣れたゲーム内容でゲームを実施できるようにする。
【0027】
循環タイプの場合には、ゲーム内容設定部32cは、自動選択モードが選択された場合に、各選択項目について、選択回数が予め決められた順位までの選択肢から周期的に何れかの選択肢を選択し、この選択した選択肢により定義されるゲーム内容を設定する。
【0028】
ゲーム結果管理部33は、ゲーム装置14において実行されたゲーム結果をゲーム結果データ21bとして記憶部21において管理する。ゲーム結果データ21bの詳細については後述する(図5参照)。
【0029】
記憶部21は、ゲームサーバ装置10において処理対象となる各種データを記憶するためのもので、項目データ21a、ゲーム結果データ21b、既登録ユーザのユーザデータなどが含まれる。
【0030】
表示部22は、ディスプレイにおける表示を制御する。入力部23は、キーボード等の入力装置からの入力を制御する。ゲームサーバ装置10の管理者は、自動選択モード(お任せモード)において何れのタイプを使用するか、また各タイプにおいて選択肢を選択する条件などを変更することができる。
【0031】
通信部24は、ネットワーク12を介して、ゲーム装置14との通信を制御する。
【0032】
図3は、ゲーム装置14の機能構成を示すブロック図である。ゲーム装置14は、コンピュータが搭載されて実現されるもので、実現される機能としては、制御部40、記憶部41、表示部42、入力部43、及び通信部44が含まれる。
【0033】
制御部40は、プロセッサやメモリなどを含んで構成されるもので、メモリに記憶される基本プログラム(OS)やゲーム制御プログラム等をプロセッサにより実行することで各種機能を実現し、ゲーム装置14全体を制御する。制御部40は、識別処理部50、モード選択処理部51、自動選択モード処理部52、ユーザ選択モード処理部53、ゲーム処理部54、及び送信部55の各機能によりゲーム制御処理を実行する。
【0034】
識別処理部50は、ゲーム装置14を利用しようとするユーザを識別する処理を実行するもので、ユーザにより入力されたユーザデータをもとにゲームサーバ装置10に問い合わせてユーザを識別する。なお、ユーザ登録は、ゲーム実行時とは別に行われるものとし、例えばユーザを識別するためのユーザデータがカード、あるいはカギ型の記憶媒体に記録されて、ユーザに事前に提供されているものとする。
【0035】
モード選択処理部51は、ゲーム開始前に、複数の選択項目の選択肢をユーザが特定することによりゲーム内容を定義するユーザ選択モードと、ゲームサーバ装置10において集計されているゲーム内容の設定操作において選択された各選択項目の各選択肢の選択回数に基づいて各選択項目における選択肢を選択してゲーム内容を定義する自動選択モードの何れかをユーザにより選択させる。
【0036】
自動選択モード処理部52は、ユーザにより自動選択モードが選択された場合に、ユーザによって各選択項目について選択肢を選択させることなく、ゲームサーバ装置10において集計されている各選択項目の各選択肢の選択回数に基づいて各選択項目における選択肢を選択させてゲーム内容を設定するための処理を実行する。自動選択モード処理部52は、ゲームサーバ装置10におけるゲーム内容設定処理により自動的に設定されたゲーム内容設定データ41bを受信して記憶部41に記憶させる。
【0037】
ユーザ選択モード処理部53は、ユーザによりユーザ選択モードが選択された場合に、ゲームサーバ装置10から提供される複数の選択項目について、各選択項目に含まれる複数の選択肢の何れかをユーザにより指定させることによりゲーム内容を設定するための処理を実行する。ユーザ選択モード処理部53は、ゲームサーバ装置10により提示された複数の選択項目のそれぞれに対する、ユーザによる選択肢を特定する指示を入力してゲームサーバ装置10に通知する。ユーザ選択モード処理部53は、ゲームサーバ装置10において設定された、ユーザにより選択された各選択項目における選択肢をもとに設定されたゲーム内容設定データ41bを受信して記憶部41に記憶させる。
【0038】
ゲーム処理部54は、自動選択モードあるいはユーザ選択モードによって設定されるゲーム内容(ゲーム内容設定データ41b)に従いゲーム処理を実行する。ゲーム処理部54は、ゲーム処理の結果をゲーム結果データ41cとして記憶部41に記憶させる。
【0039】
送信部55は、ゲームサーバ装置10に対して各種データを送信するもので、例えば、ユーザ選択モードが設定された場合に、ユーザ選択モード処理部53によって入力されたユーザが選択した各選択項目の選択肢を示すデータ、ゲーム処理部54によって実行されたゲーム処理の結果(ゲーム結果データ41c)、ユーザによるゲーム中の操作を示す操作データなどを送信する。
【0040】
記憶部41は、ハードディスク装置等により構成されるもので、制御部40において処理される各種データが記憶される。記憶部41に記憶されるデータには、カーレースゲームを実行するための表示データを含むゲームデータ41a、ゲーム内容を定義するゲーム内容設定データ41b、ゲーム処理の結果を示すゲーム結果データ41cなどが含まれる。
【0041】
表示部42は、ディスプレイにおける表示を制御するもので、制御部40の制御のもとで、カーレース用のゲーム画面の他、各設定用画面などを表示する。
【0042】
入力部43は、ユーザに操作される各種入力装置からの入力を制御するもので、例えばカーレースゲーム用に設けられたアクセル/ブレーキ/クラッチペダル、ハンドル、レバー、ボタンなどに対する入力を制御する。また、入力部43は、カード(あるいはカギ型の記録媒体など)からユーザデータ(識別データ)を読み取る装置からの入力を制御する。
【0043】
通信部44は、ネットワーク12を介して、ゲームサーバ装置10などとの通信を制御する。
【0044】
図4は、ゲームサーバ装置10(項目データ管理部31)において管理される項目データの一例を示す図である。ここでは、カーレースゲーム用のデータの一例を示している。
【0045】
図4に示すように、項目データは、ゲーム内容を定義するための複数の選択肢をそれぞれ含む複数の選択項目に関するデータであって、例えば複数の選択項目データとしては「ゲームモード」「車種」「コース」…などが用意されている。また、例えば、選択項目データ「ゲームモード」に対しては、複数の選択肢データ「レースモード」「タイムアタックモード」「対戦モード」…が用意されている。同様にして、他の選択項目データ「車種」「コース」に対しても、複数の選択肢データが用意されている。
【0046】
ゲームサーバ装置10は、項目データに基づいて、複数の選択項目のそれぞれについて複数の選択肢を、ゲーム装置14を通じてユーザに対して提示し、この提示された複数の選択項目のそれぞれに対するユーザによる選択肢を特定する指示を入力する。
【0047】
また、項目データでは、各選択項目データの選択肢データ毎に、ゲーム装置14においてユーザにより選択された選択回数を示すデータが設定される。ゲームサーバ装置10は、複数のゲーム装置14においてユーザが選択した選択肢の回数を集計して、人気のあるゲーム内容を設定することができる。
【0048】
なお、図4においては図示していないが、各選択肢に対して、難易度レベル(上級、中級…)を表すデータを付加しておくことができる。この場合、ユーザのゲームレベルに相当する選択肢を、難易度レベルを示すデータをもとに特定することができる。
【0049】
図5は、ゲームサーバ装置10(ゲーム結果管理部33)において管理されるゲーム結果データの一例を示す図である。
ゲーム結果データは、ユーザ登録されたユーザ毎に、各ユーザが実行したゲームのそれぞれについて、ゲーム開始時に設定されたゲーム内容を示すゲーム内容データ、そのゲーム内容で実行されたゲーム結果を示すデータが対応付けて設定される。すなわち、図5に示すように、ユーザデータと対応づけて、各ゲームの実行時に選択された各選択項目の選択肢を示すゲーム内容設定データの他、ゲームを1プレイすることにより得られるデータが含まれる。1プレイする度に収集されるデータには、例えばトータルタイム、ラップタイム、順位、これらを総合して判定されるユーザレベル、またゲーム処理中のユーザによるアクセル/ブレーキ/クラッチペダル、ハンドル、レバーなどに対する操作データなどを含む。また、ユーザレベルは、ゲーム毎に判定されるユーザレベルだけでなく、全てのゲーム結果を総合して判定されるユーザレベルが含まれるようにしても良い。
【0050】
次に、本実施形態におけるゲームシステムの動作について説明する。
図6は、ゲーム装置14におけるゲーム制御処理を説明するためのフローチャート、図7は、ゲームサーバ装置10におけるゲーム制御処理を説明するためのフローチャートである。
【0051】
まず、ゲーム装置14は、ゲーム開始が要求されると(ステップA1)、識別処理部50によりユーザ認証処理を実行する。識別処理部50は、ユーザに対して予め発行されている例えばカードからユーザデータを読み取り、ゲームサーバ装置10に対してユーザ識別を要求する。ゲームサーバ装置10の識別部30は、ゲーム装置14からのユーザ識別の要求に対して、予め記憶部21に登録されているユーザデータをもとにユーザを識別する(ステップA2、B1)。
【0052】
ユーザ識別が完了すると、モード選択部32bは、ゲーム装置14において、ユーザ選択モードと自動選択モード(お任せモード)の何れかをユーザによって選択させる。ゲーム装置14のモード選択処理部51は、ユーザ内容を設定するために自動選択モード(お任せモード)とユーザ選択モードの何れかをユーザによって選択させるための設定モード選択画面を表示させて、ユーザによって何れかを指定させる。
【0053】
図8には、選択モード設定画面の一例を示している。図8に示すように、自動選択モードを選択するための「お任せAUTO SELECT」ボタンと、ユーザ選択モードを選択するための「USER SELECT」ボタンが設けられている。
【0054】
ここで、モード選択処理部51は、「USER SELECT」ボタンによりユーザ選択モードが指定されると(ステップA4、No)、ゲームサーバ装置10にユーザ選択モードへの移行を通知する。
【0055】
ゲームサーバ装置10の項目提示部32aは、ユーザ選択モードへの移行の通知に対して、項目データ21aに設定された各選択項目における各選択肢の選択回数に基づいて選択肢の順番を変更する(ステップB3)。すなわち、選択回数が多い順番でユーザに選択肢が提示されるように、各選択項目における選択肢を並べ替える。項目提示部32aは、選択肢の順番を並べ替えた項目データをゲーム装置14に送信する(ステップB4)。
【0056】
ユーザ選択モード処理部53は、ゲームサーバ装置10から項目データを受信すると(ステップA5)、複数の選択項目について順番にそれぞれ選択肢を表示させて、ユーザ操作によって何れかの選択肢を選択させる。ここで表示される選択肢は、他のユーザが選択している回数が多い順番に並べ替えて表示されている。例えば、選択項目「車種」については、人気のある車種の順番でユーザに提示される。従って、ユーザは、選択項目に多数の選択肢が用意されていたとしても、人気のある選択肢(例えば車種)を容易に選択できるようになる。
【0057】
ユーザ選択モード処理部53は、ユーザにより各選択項目について選択肢が選択されると、これをゲーム内容設定データ41bとして記憶部41に記憶すると共に、ユーザの選択に応じたゲーム内容、すなわち車種、ゲームモード、コース等を設定し(ステップA7)、ゲーム処理を開始させる。
【0058】
ゲーム処理部54は、ゲーム処理が開始されると、ユーザによるアクセル/ブレーキ/クラッチペダル、ハンドル、レバー、ボタンなどに対する入力操作によって、入力部43によって入力されるデータに応じてゲームを制御する(ステップA8)。送信部55は、例えば所定時間が経過することによってゲーム処理が終了されると(ステップA9、Yes)、ゲーム結果データ41cを含むゲーム処理の結果をゲームサーバ装置10に送信する(ステップA10)。
【0059】
ゲームサーバ装置10は、ゲーム装置14からゲーム処理の結果を受信すると、記憶部21に記憶された項目データ21a及びゲーム結果データ21bを更新する(ステップB6,B7)。項目データにおいては、選択回数記憶部31aにより、ゲーム内容の選択操作においてユーザにより選択された選択肢の選択回数を更新する。
【0060】
一方、識別処理部50は、設定モード選択画面において、「お任せAUTO SELECT」ボタンにより自動選択モードが選択されると(ステップA4、Yes)、ゲームサーバ装置10に自動選択モードへの移行を通知する(ステップA11)。
【0061】
ゲームサーバ装置10のゲーム内容設定部32cは、自動選択モードへの移行の通知に対して、ゲーム内容設定処理を実行して、項目データ21aに設定された各選択項目における各選択肢の選択回数に基づいて何れかの選択肢を選択してゲーム内容を設定する(ステップB8)。自動選択モードにおけるゲーム内容設定処理には、例えば人気連動タイプ、レベル連動タイプ、やり込みタイプ、循環タイプがあり、何れか1つのタイプが用いられていても良いし、複数のタイプからユーザが任意に選択したり、ゲームサーバ装置10の管理者が選択するようにしても良い。なお、各タイプによるゲーム内容設定処理の詳細については後述する。
【0062】
ゲームサーバ装置10は、ゲーム内容設定部32cによって設定されたゲーム内容設定データをゲーム装置14に送信する(ステップB9)。
【0063】
ゲーム装置14は、ゲームサーバ装置10において設定されたゲーム内容設定データを受信すると(ステップA12)、このゲーム内容設定データに応じてゲーム内容、すなわち車種、ゲームモード、コース等を設定し(ステップA13)、ゲーム処理を開始させる。
【0064】
以下、前述と同様にして、ゲーム装置14は、ゲーム処理を実行して、ゲーム処理後にゲーム結果をゲームサーバ装置10に送信して処理を終了する(ステップA8〜A10)。ゲームサーバ装置10は、ゲーム装置14からゲーム処理の結果を受信して、項目データ21a及びゲーム結果データ21bを更新する(ステップB5〜B7)。
【0065】
次に、ゲームサーバ装置10におけるゲーム内容設定処理(ステップB8)の具体的な例について、図9〜図12に示すフローチャートを参照しながら説明する。
【0066】
図9は、人気連動タイプによるゲーム内容設定処理を示すフローチャートである。
人気連動タイプの場合には、選択回数記憶部31aによって記憶された選択回数が最上位の選択肢を各選択項目について選択し、これをもとにゲーム内容を設定すれば良い。これにより、人気のある車種やコースなどが選択されてゲーム内容を設定することができる。ただし、この場合、ゲームサーバ装置10において集計されるデータ数に大きな変化がなければ、毎回、同じゲーム内容が設定されてしまう。これに対して、毎回、同じゲーム内容が設定されないようにするために、図9に示すゲーム内容設定処理を実行する。
【0067】
まず、ゲーム内容設定部32cは、選択項目中の選択肢から選択回数が予め決められた順位までのものを抽出する(ステップC1)。ここでは、例えば選択回数が多い順に3位までの選択肢を抽出する。そして、抽出した複数の選択肢から何れか1つをランダムに選択する(ステップC2)。
【0068】
ゲーム内容設定部32cは、以上の処理を全ての選択項目についてそれぞれ実行する(ステップC1〜C3)。全ての選択項目について、それぞれ選択肢を選択すると(ステップC3、Yes)、ゲーム内容設定部32cは、各選択項目について選択した各選択肢によりゲーム内容設定データを生成する。(ステップC4)。これにより、連続してゲームを実行する場合であっても、人気のあるゲーム内容をランダムに提供できる。
【0069】
このように、人気連動タイプによるゲーム内容設定処理では、ゲームサーバ装置10において集計された選択肢に対する選択回数をもとにゲーム内容設定データを生成するので、ユーザはゲーム内容についての選択操作を行うことなく、自動選択モードを指定するだけで簡単に人気のあるゲーム内容でゲームを楽しむことができる。
【0070】
図10は、レベル連動タイプによるゲーム内容設定処理を示すフローチャートである。
まず、ゲーム内容設定部32cは、識別処理部50により識別されたユーザのユーザレベルを、ゲーム結果データ21bを参照して判別する(ステップD1)。
【0071】
ゲーム内容設定部32cは、選択項目中の複数の選択肢から選択回数が上位の方からユーザレベルに対応するものを選択する(ステップD2)。すなわち、人気があり、かつゲームをしようとするユーザのユーザレベルに合った選択肢を選択する。なお、各選択項目の選択肢については、難易度レベルを示すデータ(例えば、上級用、中級用、初級用など)が付加されているものとし、この選択肢に付加された難易度レベルを示すデータをもとに、ユーザレベルに該当する選択肢を特定して選択することができる。
【0072】
ゲーム内容設定部32cは、以上の処理を全ての選択項目についてそれぞれ実行する(ステップD1〜D3)。全ての選択項目について、それぞれ選択肢を選択すると(ステップD3、Yes)、ゲーム内容設定部32cは、各選択項目について選択した各選択肢によりゲーム内容設定データを生成する。(ステップD4)。
【0073】
このように、レベル連動タイプによるゲーム内容設定処理では、ゲームサーバ装置10において集計された選択肢に対する選択回数だけでなく、ユーザレベルに合わせてゲーム内容設定データを生成するので、ユーザはゲーム内容についての選択操作を行うことなく、自動選択モードを指定するだけで簡単に人気があり、しかも自分のレベルに合ったゲーム内容でゲームを楽しむことができる。
【0074】
図11は、やり込みタイプによるゲーム内容設定処理を示すフローチャートである。
まず、ゲーム内容設定部32cは、識別処理部50により識別されたユーザに対応して、ゲーム結果データ21bにおいて設定されたゲーム内容設定データをもとに、選択項目における選択肢の候補を抽出して選択肢別の選択回数を記憶部21に記録する(ステップE1)。すなわち、ゲーム内容設定データが示す、ユーザが過去にゲーム内容の設定操作において実際に選択した選択肢を候補として抽出する。例えば、選択項目「コース」について、ユーザが選択したことがある全てのコースを候補として抽出して、それぞれの選択回数を記録する。
【0075】
ゲーム内容設定部32cは、全ての選択項目についてそれぞれ選択肢の候補を抽出して選択回数を求める(ステップE1,E2)。全ての選択項目について、それぞれ選択肢の候補を抽出すると(ステップE2、Yes)、ゲーム内容設定部32cは、各選択項目における選択肢の候補から、例えば選択回数が最も多いものを選択してゲーム内容設定データを生成する(ステップE3)。また、ゲーム内容設定部32cは、選択項目別に選択回数が多い選択肢を選択するだけでなく、ゲーム内容設定データに設定された複数の選択肢の組合せ(全ての組合せでも一部の組み合わせてでも良い)で最も使用頻度(選択回数)が高いものを選択するようにしても良い。
【0076】
このように、やり込みタイプによるゲーム内容設定処理では、ゲームサーバ装置10において記録されているゲーム内容設定データをもとにゲーム内容が設定されるので、ユーザはゲーム内容についての選択操作を行うことなく、自動選択モードを指定するだけで、過去に行った時と同じような慣れたゲーム内容でゲームを楽しむことができる。
【0077】
図12は、循環タイプによるゲーム内容設定処理を示すフローチャートである。
ゲーム内容設定部32cは、各選択項目についての選択回数が予め決められた順位までの選択肢を抽出する(ステップF1)。
【0078】
ゲーム内容設定部32cは、抽出された複数の選択肢から周期的な規則に従い何れかの選択肢を選択して、ゲーム内容設定データを生成する(ステップF2)。例えば、ゲーム内容設定部32cは、周期的な規則としては、一定時間毎(例えば10時間毎、1日毎、1週間毎など)に複数の選択肢を順番に選択するようにしたり、単純にゲームが実行される毎に複数の選択肢から順番に選択するようにしたりすることができる。
【0079】
また、選択肢を複数のグループに分類して、各グループから周期的に選択肢を選択するようにしても良い。例えば、選択項目「車種」についてはメーカ別やクラス別のグループを作成し、また選択項目「コース」については難易度別やタイプ別などのグループを作成して、各グループから周期的に選択肢を選択する。
【0080】
このように、循環タイプによるゲーム内容設定処理では、ユーザはゲーム内容についての選択操作を行うことなく、自動選択モードを指定するだけで、周期的な規則によって選択される選択肢によってゲーム内容が設定されるので、ゲームを実行する度に異なったゲーム内容のゲームを楽しむことができる。
【0081】
なお、前述した説明における自動選択モードでは、ゲームサーバ装置10において全ての選択項目について選択肢を選択してゲーム内容を設定しているが、例えば一部の選択項目についてユーザにより選択肢を選択させ、その他の選択項目についてはユーザの選択に合わせた選択肢を選択してゲーム内容を設定するようにしても良い。例えば、選択項目「車種」「モード」についてはユーザにより選択させ、選択項目「コース」については、ユーザが選択した「車種」「モード」に適した(良好なゲーム結果が得られやすい)コースを選択してゲーム内容を設定する。ユーザが選択した「車種」「モード」に適したコースは、ゲームサーバ装置10において集計された「車種」「モード」の組合せの中で良好な結果(タイムや順位)が得られているコースを抽出して選択すれば良い。
【0082】
また、前述した説明では、自動選択モードによるゲーム内容の設定が指定された場合に、ゲームサーバ装置10において、複数の選択項目のそれぞれについて選択肢を自動により選択してゲーム内容を設定するとしているが、ゲームサーバ装置10からゲーム内容の設定に必要なゲーム装置14に項目データ及びゲーム結果データ21bを送信しておくことにより、前述したゲームサーバ装置10と同様にしてゲーム装置14においてゲーム内容を設定するようにしても良い。
【0083】
また、前述した説明では、ゲーム装置14を利用する場合にはユーザ識別が必要として説明しているが、ユーザ識別を不要としても良い。この場合であってもユーザ選択モード/自動選択モードによるゲーム内容の設定が可能である。また、ユーザ選択モード時にユーザが選択した各選択項目に対する選択操作の内容をゲームサーバ装置10において収集することができる。
【0084】
また、前述した説明では、カーレースゲームを実行するゲーム装置(ゲームシステム)を対象として説明しているが、その他のゲームを実行するゲーム装置に適用することも可能である。すなわち、ゲームを開始するに際に、ゲーム内容を規定するための選択項目をユーザにより選択させる各種のゲームに適用することが可能である。
【0085】
また、前述した説明においては、ゲームサーバ装置10においてネットワーク12を介して接続されたゲーム装置14からユーザによる選択操作(選択項目)に関するデータを収集するものとしているが、ゲーム装置14が個々に選択操作に関するデータを集計して、前述したように、その収集内容をもとに選択項目の提示やゲーム内容の設定などを行うようにしても良い。
【0086】
また、前述した説明では、ゲームセンターなどに設置される業務用のゲーム装置を想定しているが、その他のゲームを実行可能な装置に適用可能である。例えば、パーソナルコンピュータ、携帯電話機、携帯型や家庭用のゲーム機などにおいて実施可能である。
【0087】
また、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【0088】
また、実施形態に記載した手法は、コンピュータに実行させることができるプログラム(ソフトウエア手段)として、例えば磁気ディスク(フレキシブルディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD、MO等)、半導体メモリ(ROM、RAM、フラッシュメモリ等)等の記録媒体に格納し、また通信媒体により伝送して頒布することもできる。なお、媒体側に格納されるプログラムには、コンピュータに実行させるソフトウエア手段(実行プログラムのみならずテーブルやデータ構造も含む)をコンピュータ内に構成させる設定プログラムをも含む。本装置を実現するコンピュータは、記録媒体に記録されたプログラムを読み込み、また場合により設定プログラムによりソフトウエア手段を構築し、このソフトウエア手段によって動作が制御されることにより上述した処理を実行する。なお、本明細書でいう記録媒体は、頒布用に限らず、コンピュータ内部あるいはネットワークを介して接続される機器に設けられた磁気ディスクや半導体メモリ等の記憶媒体を含むものである。
【符号の説明】
【0089】
10…ゲームサーバ装置、12…ネットワーク、14(14−1,14−2,14−3,14−n)…ゲーム装置、20,40…制御部、21,41…記憶部、22,42…表示部、23,43…入力部、24,44…通信部、30…識別部、31…項目データ管理部、31a…選択回数記憶部、32…動作モード設定部、32a…項目提示部、32b…モード選択部、32c…ゲーム内容設定部、33…ゲーム結果管理部、41a…ゲームデータ、41b…ゲーム内容設定データ、41c…ゲーム結果データ、50…識別処理部、51…モード選択処理部、52…自動選択モード処理部、53…ユーザ選択モード処理部、54…ゲーム処理部、55…送信部。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゲーム内容を定義するための複数の選択肢をそれぞれ含む複数の選択項目に関するデータを記憶する項目データ記憶手段と、
前記項目データ記憶手段により記憶されたデータに基づいて、複数の選択項目のそれぞれについて複数の選択肢をユーザに対して提示する項目提示手段と、
前記項目提示手段により提示された複数の選択項目のそれぞれに対する、ユーザによる選択肢を特定する指示を入力する入力手段と、
前記入力手段により入力された指示に応じて、各選択項目における選択肢により定義されるゲーム内容に従いゲーム処理を実行するゲーム処理手段と、
前記入力手段により入力された指示に基づいて、各選択項目についてユーザにより選択された各選択肢の選択回数を記憶する選択回数記憶手段とを具備し、
前記項目提示手段は、前記選択回数記憶手段により記憶された各選択項目の各選択肢の選択回数に基づいて、ユーザに対して選択肢を提示する際の順番を変更することを特徴とするゲームシステム。
【請求項2】
ゲームを実行するユーザを識別するユーザ識別手段と、
前記ユーザ識別手段により識別されたユーザ毎に、前記ゲーム処理手段によるゲーム処理の結果を記憶するゲーム結果記憶手段とをさらに具備し、
前記項目提示手段は、前記各選択肢の選択回数と共に、前記ゲーム結果記憶手段手段により記憶されたゲーム結果に基づいて、ユーザに対して選択肢を提示する際の順番を変更することを特徴とする請求項1記載のゲームシステム。
【請求項3】
前記項目提示手段により提示される各選択項目の選択肢をユーザが特定することによりゲーム内容を定義するユーザ選択モードと、前記選択回数記憶手段により記憶された各選択項目の各選択肢の選択回数に基づいて各選択項目における選択肢を選択してゲーム内容を定義する自動選択モードの何れかをユーザにより選択させるモード選択手段と、
前記自動選択モードが選択された場合に、前記項目提示手段による選択肢の提示をさせずに、前記各選択項目について各選択肢の選択回数に基づいて何れかの選択肢を選択し、この選択した選択肢により定義されるゲーム内容を設定するゲーム内容設定手段とをさらに具備し、
前記ゲーム処理手段は、前記ゲーム内容設定手段によって設定されたゲーム内容に従いゲーム処理を実行することを特徴とする請求項1記載のゲームシステム。
【請求項4】
前記ゲーム内容設定手段は、前記各選択項目について、選択回数が予め決められた順位までの選択肢からランダムに選択肢を選択することを特徴とする請求項3記載のゲームシステム。
【請求項5】
ゲームを実行するユーザを識別するユーザ識別手段と、
前記ユーザ識別手段により識別されたユーザ毎に、前記ゲーム処理手段によるゲーム処理の結果を記憶するゲーム結果記憶手段と、
前記項目提示手段により提示される各選択項目の選択肢を特定することによりゲーム内容を定義するユーザ選択モードと、前記選択回数記憶手段により記憶された各選択項目の各選択肢の選択回数に基づいて各選択項目における選択肢を選択してゲーム内容を定義する自動選択モードの何れかをユーザにより選択させるモード選択手段と、
前記自動選択モードが選択された場合に、前記項目提示手段による選択肢の提示をさせずに、前記ユーザ識別手段により識別されたユーザに対応する前記ゲーム結果記憶手段により記憶されたゲーム処理の結果と共に前記各選択肢の選択回数に基づいて各選択項目における選択肢を選択し、この選択した選択肢により定義されるゲーム内容を設定するゲーム内容設定手段とをさらに具備し、
前記ゲーム手段は、前記ゲーム内容設定手段によって設定されたゲーム内容に従いゲーム処理を実行することを特徴とする請求項1記載のゲームシステム。
【請求項6】
前記ゲーム結果記憶手段は、ゲーム処理の結果として、ユーザに対して設定されるユーザレベルを記憶し、
前記ゲーム内容設定手段は、前記ユーザレベルに応じて、各選択項目における選択肢を選択することを特徴とする請求項5記載のゲームシステム。
【請求項7】
前記ゲーム結果記憶手段は、前記ユーザ識別手段により識別されたユーザ毎に、前記ゲーム処理手段により実行されたゲーム内容を定義する各選択項目における選択肢を含めて記憶し、
前記ゲーム内容設定手段は、前記モード選択手段により前記自動選択モードが選択された場合に、前記ユーザ識別手段により識別されたユーザに対応する前記ゲーム結果記憶手段により記憶されたゲーム内容を定義する各選択項目における選択肢を選択し、この選択した選択肢により定義されるゲーム内容を設定することを特徴とする請求項5記載のゲームシステム。
【請求項8】
前記項目提示手段により提示される各選択項目の選択肢をユーザが特定することによりゲーム内容を定義するユーザ選択モードと、前記選択回数記憶手段により記憶された各選択項目の各選択肢の選択回数に基づいて各選択項目における選択肢を選択してゲーム内容を定義する自動選択モードの何れかをユーザにより選択させるモード選択手段と、
前記自動選択モードが選択された場合に、前記各選択項目について、選択回数が予め決められた順位までの選択肢から周期的に何れかの選択肢を選択し、この選択した選択肢により定義されるゲーム内容を設定するゲーム内容設定手段とをさらに具備し、
前記ゲーム処理手段は、前記ゲーム内容設定手段によって設定されたゲーム内容に従いゲーム処理を実行することを特徴とする請求項1記載のゲームシステム。
【請求項9】
ゲームサーバ装置とネットワークを介して複数のゲーム装置が接続されたゲームシステムにおいて、
前記ゲームサーバ装置は、
ゲーム内容を定義するための複数の選択肢をそれぞれ含む複数の選択項目に関するデータを記憶する項目データ記憶手段と、
前記ゲーム装置からゲームの実行要求が受信された場合に、前記項目データ記憶手段により記憶されたデータに基づいて、複数の選択項目のそれぞれについて複数の選択肢を前記ゲーム装置において提示させる項目提示手段とを有し、
前記ゲーム装置は、
前記項目提示手段により提示された複数の選択項目のそれぞれに対する、ユーザによる選択肢を特定する指示を入力する入力手段と、
前記入力手段により入力された指示に応じて、各選択項目における選択肢により定義されるゲーム内容に従いゲーム処理を実行するゲーム処理手段と、
前記入力手段により入力された指示により特定された選択肢を前記ゲームサーバ装置に送信する送信手段とを有し、
前記ゲームサーバ装置は、前記送信手段により送信された選択肢に基づいて、各選択項目についてユーザにより選択された各選択肢の選択回数を記憶し、記憶された各選択項目の各選択肢の選択回数に基づいて、ユーザに対して選択肢を提示する際の順番を変更することを特徴とするゲームシステム。
【請求項1】
ゲーム内容を定義するための複数の選択肢をそれぞれ含む複数の選択項目に関するデータを記憶する項目データ記憶手段と、
前記項目データ記憶手段により記憶されたデータに基づいて、複数の選択項目のそれぞれについて複数の選択肢をユーザに対して提示する項目提示手段と、
前記項目提示手段により提示された複数の選択項目のそれぞれに対する、ユーザによる選択肢を特定する指示を入力する入力手段と、
前記入力手段により入力された指示に応じて、各選択項目における選択肢により定義されるゲーム内容に従いゲーム処理を実行するゲーム処理手段と、
前記入力手段により入力された指示に基づいて、各選択項目についてユーザにより選択された各選択肢の選択回数を記憶する選択回数記憶手段とを具備し、
前記項目提示手段は、前記選択回数記憶手段により記憶された各選択項目の各選択肢の選択回数に基づいて、ユーザに対して選択肢を提示する際の順番を変更することを特徴とするゲームシステム。
【請求項2】
ゲームを実行するユーザを識別するユーザ識別手段と、
前記ユーザ識別手段により識別されたユーザ毎に、前記ゲーム処理手段によるゲーム処理の結果を記憶するゲーム結果記憶手段とをさらに具備し、
前記項目提示手段は、前記各選択肢の選択回数と共に、前記ゲーム結果記憶手段手段により記憶されたゲーム結果に基づいて、ユーザに対して選択肢を提示する際の順番を変更することを特徴とする請求項1記載のゲームシステム。
【請求項3】
前記項目提示手段により提示される各選択項目の選択肢をユーザが特定することによりゲーム内容を定義するユーザ選択モードと、前記選択回数記憶手段により記憶された各選択項目の各選択肢の選択回数に基づいて各選択項目における選択肢を選択してゲーム内容を定義する自動選択モードの何れかをユーザにより選択させるモード選択手段と、
前記自動選択モードが選択された場合に、前記項目提示手段による選択肢の提示をさせずに、前記各選択項目について各選択肢の選択回数に基づいて何れかの選択肢を選択し、この選択した選択肢により定義されるゲーム内容を設定するゲーム内容設定手段とをさらに具備し、
前記ゲーム処理手段は、前記ゲーム内容設定手段によって設定されたゲーム内容に従いゲーム処理を実行することを特徴とする請求項1記載のゲームシステム。
【請求項4】
前記ゲーム内容設定手段は、前記各選択項目について、選択回数が予め決められた順位までの選択肢からランダムに選択肢を選択することを特徴とする請求項3記載のゲームシステム。
【請求項5】
ゲームを実行するユーザを識別するユーザ識別手段と、
前記ユーザ識別手段により識別されたユーザ毎に、前記ゲーム処理手段によるゲーム処理の結果を記憶するゲーム結果記憶手段と、
前記項目提示手段により提示される各選択項目の選択肢を特定することによりゲーム内容を定義するユーザ選択モードと、前記選択回数記憶手段により記憶された各選択項目の各選択肢の選択回数に基づいて各選択項目における選択肢を選択してゲーム内容を定義する自動選択モードの何れかをユーザにより選択させるモード選択手段と、
前記自動選択モードが選択された場合に、前記項目提示手段による選択肢の提示をさせずに、前記ユーザ識別手段により識別されたユーザに対応する前記ゲーム結果記憶手段により記憶されたゲーム処理の結果と共に前記各選択肢の選択回数に基づいて各選択項目における選択肢を選択し、この選択した選択肢により定義されるゲーム内容を設定するゲーム内容設定手段とをさらに具備し、
前記ゲーム手段は、前記ゲーム内容設定手段によって設定されたゲーム内容に従いゲーム処理を実行することを特徴とする請求項1記載のゲームシステム。
【請求項6】
前記ゲーム結果記憶手段は、ゲーム処理の結果として、ユーザに対して設定されるユーザレベルを記憶し、
前記ゲーム内容設定手段は、前記ユーザレベルに応じて、各選択項目における選択肢を選択することを特徴とする請求項5記載のゲームシステム。
【請求項7】
前記ゲーム結果記憶手段は、前記ユーザ識別手段により識別されたユーザ毎に、前記ゲーム処理手段により実行されたゲーム内容を定義する各選択項目における選択肢を含めて記憶し、
前記ゲーム内容設定手段は、前記モード選択手段により前記自動選択モードが選択された場合に、前記ユーザ識別手段により識別されたユーザに対応する前記ゲーム結果記憶手段により記憶されたゲーム内容を定義する各選択項目における選択肢を選択し、この選択した選択肢により定義されるゲーム内容を設定することを特徴とする請求項5記載のゲームシステム。
【請求項8】
前記項目提示手段により提示される各選択項目の選択肢をユーザが特定することによりゲーム内容を定義するユーザ選択モードと、前記選択回数記憶手段により記憶された各選択項目の各選択肢の選択回数に基づいて各選択項目における選択肢を選択してゲーム内容を定義する自動選択モードの何れかをユーザにより選択させるモード選択手段と、
前記自動選択モードが選択された場合に、前記各選択項目について、選択回数が予め決められた順位までの選択肢から周期的に何れかの選択肢を選択し、この選択した選択肢により定義されるゲーム内容を設定するゲーム内容設定手段とをさらに具備し、
前記ゲーム処理手段は、前記ゲーム内容設定手段によって設定されたゲーム内容に従いゲーム処理を実行することを特徴とする請求項1記載のゲームシステム。
【請求項9】
ゲームサーバ装置とネットワークを介して複数のゲーム装置が接続されたゲームシステムにおいて、
前記ゲームサーバ装置は、
ゲーム内容を定義するための複数の選択肢をそれぞれ含む複数の選択項目に関するデータを記憶する項目データ記憶手段と、
前記ゲーム装置からゲームの実行要求が受信された場合に、前記項目データ記憶手段により記憶されたデータに基づいて、複数の選択項目のそれぞれについて複数の選択肢を前記ゲーム装置において提示させる項目提示手段とを有し、
前記ゲーム装置は、
前記項目提示手段により提示された複数の選択項目のそれぞれに対する、ユーザによる選択肢を特定する指示を入力する入力手段と、
前記入力手段により入力された指示に応じて、各選択項目における選択肢により定義されるゲーム内容に従いゲーム処理を実行するゲーム処理手段と、
前記入力手段により入力された指示により特定された選択肢を前記ゲームサーバ装置に送信する送信手段とを有し、
前記ゲームサーバ装置は、前記送信手段により送信された選択肢に基づいて、各選択項目についてユーザにより選択された各選択肢の選択回数を記憶し、記憶された各選択項目の各選択肢の選択回数に基づいて、ユーザに対して選択肢を提示する際の順番を変更することを特徴とするゲームシステム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2010−246639(P2010−246639A)
【公開日】平成22年11月4日(2010.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−97048(P2009−97048)
【出願日】平成21年4月13日(2009.4.13)
【出願人】(310009993)株式会社タイトー (207)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年11月4日(2010.11.4)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年4月13日(2009.4.13)
【出願人】(310009993)株式会社タイトー (207)
【Fターム(参考)】
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