説明

ゲーム装置、ゲームバージョン更新方法およびゲームバージョン更新プログラム

【課題】簡単かつ確実に低コストでゲームデータのバージョンを更新し、ゲームデータのバージョンをゲーム装置メーカ側で継続的に管理可能とし、総合的なサポートを行うことができるようにする。
【解決手段】複数種類のバージョンが用意されているビデオゲームにおけるバージョンの更新に必要なコードデータを、カード読取部16によってバージョンアップ用シート20から取得し、ゲームデータをいずれのバージョンのゲームデータであるか識別可能に記憶する記憶部17を参照して、コードデータにより特定されるバージョンのバージョンアップ用データを用いてゲームデータを更新し、ビデオゲームで用いる実動ゲームデータを設定して、ビデオゲームのバージョンをコードデータにより特定されるバージョンに更新し、実動ゲームデータに設定されているゲームデータを用いてビデオゲームの進行を制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、プレイヤに操作されて遊戯されるビデオゲームの進行を制御するゲーム装置、ゲームバージョン更新方法およびゲームバージョン更新プログラムに関し、特に簡単かつ確実に低コストでゲームデータのバージョンを更新することができるとともに、継続的に管理可能なゲーム装置、ゲームバージョン更新方法およびゲームバージョン更新プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、ゲームセンターなどに設置されるアーケードゲーム機などのゲーム装置においては、一つのビデオゲームを長期にわたって運用している場合に、プレイヤに飽きられてしまうこととなる場合がある。通常、このようなゲーム装置は、通信ネットワークなどに接続されていない状態で設置される。
【0003】
このため、ゲームデータのバージョンアップなどを行うためには、ゲーム装置のROMなどを交換する必要があったり、例えば下記特許文献1に記載されたゲームシステムのように、あらかじめゲームデータのバージョンアップ情報をROMなどに記憶しておき、所定の条件に基づいてこのバージョンアップ情報を読み出して、ゲームデータのバージョンアップを自動的に行ったりすることが行われている。
【0004】
【特許文献1】特開2002−177645号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、ゲーム装置のROMなどを交換する場合は、交換作業が繁雑であるとともに、総合的にコストがかかってしまうという問題がある。
【0006】
また、上記特許文献1に記載されたゲームシステムでは、バージョンアップを行うための所定の条件が、ゲーム装置自体が有する日時に関する情報やプレイヤのゲームプレイにより蓄積された情報などにより決まる条件とされている。
【0007】
従って、ゲーム装置メーカなどがゲーム装置を出荷してしまった後は、ゲーム装置メーカ側ではゲームデータのバージョンアップに係るゲーム装置の管理を一切行うことができない状況となってしまう。このため、ゲーム装置メーカ側で出荷後にゲームデータのバージョンを管理し、バージョンアップに係る総合的なサポートを継続することができないという問題がある。
【0008】
この発明は、上記の問題を解消すべく、簡単かつ確実に低コストでゲームデータのバージョンを更新することができるとともに、ゲーム装置におけるゲームデータのバージョンをゲーム装置メーカ側で継続的に管理可能とし、バージョンの更新に係る総合的なサポートを行うことができるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明のゲーム装置は、プレイヤに操作されて遊戯されるビデオゲームの進行を制御するゲーム装置であって、複数種類のバージョンが用意されている前記ビデオゲームで用いられる複数バージョン分のゲームデータを、いずれのバージョンのゲームデータであるか識別可能に記憶する記憶手段と、前記ビデオゲームにおけるバージョンの更新に必要なコードデータを取得する取得手段と、前記取得手段によって取得された前記コードデータにより特定されるバージョンのゲームデータを前記ビデオゲームで用いる実動ゲームデータに設定し、前記ビデオゲームのバージョンを前記コードデータにより特定されるバージョンに更新する更新手段と、前記複数種類のバージョンのゲームデータのうち前記実動ゲームデータに設定されているゲームデータを用いて当該ビデオゲームの進行を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0010】
上記のように構成したことで、記憶された複数バージョン分のゲームデータのうち、取得されたコードデータにより特定されるバージョンのゲームデータを実動ゲームデータに設定してビデオゲームのバージョンを更新することができるので、簡単かつ確実に低コストでゲームデータのバージョンを更新することができるようになる。また、コードデータによりバージョンの更新を行うようにしているので、コードデータの配布等をコントロールすれば、ビデオゲームのバージョンの更新に係る総合的なサポートをゲーム装置メーカ側で継続的に行い、ゲーム装置におけるゲームデータのバージョンを管理することができるようになる。
【0011】
前記コードデータは、例えば、更新用シートにあらかじめ記憶され、前記取得手段は、前記更新用シートが提示されたことを検出する検出手段と、該検出手段によって更新用シートの提示が検出された場合に、該更新用シートに記憶された前記コードデータを読み取る読取手段とを含む構成とされていてもよい。このように構成すれば、コードデータを更新用シートに記憶して配布し、更新用シートの提示が検出されたときに確実にコードデータの取得が行えるようにすることができる。
【0012】
前記取得手段は、前記更新用シートが挿入または載置されるコードリーダ部を有し、前記検出手段は、前記コードリーダ部に挿入または載置された前記更新用シートの有無を検出する構成とされていてもよい。このように構成すれば、カードゲーム装置におけるカード読取部がコードリーダ部を兼用するような構成を実現することができる。
【0013】
前記検出手段は、前記ゲーム装置の電源投入時、前記ビデオゲームのリセット時、および前記ゲーム装置が電源ON状態のときの所定間隔ごとのうち、少なくとも一の場合に前記更新用シートの有無を検出する構成とされていてもよい。このように構成すれば、所定時に更新用シートの有無を確実に検出することができる。
【0014】
前記コードデータは、例えば、更新するバージョンを特定可能なバージョンコード、当該バージョンへの更新可能期間を示す期間コード、および前記ゲーム装置がバージョンの更新対応が可能な機種であるかを識別するための識別コードのうち、少なくとも一つを含む構成とされていてもよい。このように構成すれば、一つのコードのみならず、複数のコードを総合的に用いてバージョンの更新を確実に行うことができる。
【0015】
前記記憶手段には、前記ビデオゲームのバージョンの更新に関するスケジュールを示すスケジュールデータがあらかじめ記憶され、前記更新手段は、前記取得手段によって取得された前記コードデータにより特定されるバージョンが、前記記憶手段に記憶されたスケジュールデータが示すスケジュールに合致している場合に、当該コードデータにより特定されるバージョンのゲームデータを前記ビデオゲームで用いる実動ゲームデータに設定する構成とされていてもよい。このように構成すれば、ゲームデータのバージョンの更新を、スケジュールに沿って行わせることができるようになる。
【0016】
前記スケジュールデータが示すスケジュールには、前記ビデオゲームにおける各バージョンへの更新許容期間を示す更新許容期間情報が含まれ、前記更新手段は、前記記憶手段に記憶されたスケジュールデータが示すスケジュールを確認し、前記取得手段によって取得された前記コードデータにより特定されるバージョンへの更新許容期間内である場合に、前記スケジュールに合致していると判定し、当該コードデータにより特定されるバージョンのゲームデータを前記ビデオゲームで用いる実動ゲームデータに設定する構成とされていてもよい。このように構成すれば、スケジュールに沿っていないゲームデータのバージョンの更新を効果的に防止することができる。
【0017】
前記記憶手段には、前記ゲーム装置を識別するためのゲーム装置識別コードがあらかじめ記憶され、前記コードデータは、例えば、前記ゲーム装置がバージョンの更新対応が可能な機種であるかを識別するための識別コードを含み、前記更新手段は、前記取得手段によって取得された前記コードデータに含まれている識別コードが前記記憶手段に記憶されたゲーム装置識別コードと一致する場合に、当該コードデータにより特定されるバージョンのゲームデータを前記ビデオゲームで用いる実動ゲームデータに設定する構成とされていてもよい。このように構成すれば、ゲームデータのバージョンの更新が不適切な機種に対して行われてしまうことを防止することができる。
【0018】
前記ゲームデータのうち特定のバージョンにて使用されるゲームデータには、前記ビデオゲームにおける背景画像を示す背景画像データ、および前記ビデオゲームにおいて登場するキャラクタを示すキャラクタデータのうち少なくともいずれかが含まれる構成とされていてもよい。このように構成すれば、特定のバージョンの更新時にゲームデータ内の背景画像やキャラクタのデータを、他のバージョンのビデオゲームが実行されているときとは異ならせることができる。
【0019】
また、本発明のゲームバージョン更新方法は、プレイヤに操作されて遊戯されるビデオゲームの進行を制御するゲーム装置に適用されるゲームバージョン更新方法であって、複数種類のバージョンが用意されている前記ビデオゲームにおけるバージョンの更新に必要なコードデータを取得する取得処理と、前記ビデオゲームで用いられる複数バージョン分のゲームデータをいずれのバージョンのゲームデータであるか識別可能に記憶する記憶手段を参照して、前記取得処理にて取得した前記コードデータにより特定されるバージョンのゲームデータを前記ビデオゲームで用いる実動ゲームデータに設定し、前記ビデオゲームのバージョンを前記コードデータにより特定されるバージョンに更新する更新処理と、前記複数種類のバージョンのゲームデータのうち前記実動ゲームデータに設定されているゲームデータを用いて当該ビデオゲームの進行を制御する制御処理とを含むことを特徴とする。
【0020】
また、本発明のゲームバージョン更新プログラムは、プレイヤに操作されて遊戯されるビデオゲームの進行を制御するゲーム装置に当該ビデオゲームのバージョンを更新させるゲームバージョン更新プログラムであって、前記ゲーム装置に、複数種類のバージョンが用意されている前記ビデオゲームにおけるバージョンの更新に必要なコードデータを取得する取得処理と、前記ビデオゲームで用いられる複数バージョン分のゲームデータをいずれのバージョンのゲームデータであるか識別可能に記憶する記憶手段を参照して、前記取得処理にて取得した前記コードデータにより特定されるバージョンのゲームデータを前記ビデオゲームで用いる実動ゲームデータに設定し、前記ビデオゲームのバージョンを前記コードデータにより特定されるバージョンに更新する更新処理と、前記複数種類のバージョンのゲームデータのうち前記実動ゲームデータに設定されているゲームデータを用いて当該ビデオゲームの進行を制御する制御処理とを実行させるためのものである。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、記憶された複数バージョン分のゲームデータのうち、取得されたコードデータにより特定されるバージョンのゲームデータを実動ゲームデータに設定してビデオゲームのバージョンを更新することができるので、簡単かつ確実に低コストでゲームデータのバージョンを更新することができる。また、コードデータによりバージョンの更新を行うようにしているので、コードデータの配布等をコントロールすれば、ビデオゲームのバージョンの更新に係る総合的なサポートをゲーム装置メーカ側で継続的に行い、ゲーム装置におけるゲームデータのバージョンを管理することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、本発明の一実施の形態について添付の図面を参照して説明する。
【0023】
図1は、本発明の一実施の形態におけるゲーム装置が含まれたゲームシステムの構成の例を示すブロック図である。図2は、同ゲーム装置の外観を示す斜視図である。図3は、同ゲーム装置の外観を示す正面図である。図1〜図3に示すように、本例のゲームシステム100は、ゲーム装置10と、バージョンアップ用シート20と、複数のカード50とを含む。
【0024】
ゲーム装置10は、CPUやROMなどを含み装置10全体を制御する制御部11と、押ボタン18や操作レバー19(図2および図3参照)、またはコントローラなどによって構成される入力部12と、音声を出力するスピーカ13と、各種の情報を記憶するメモリ14と、各種の情報を表示する液晶表示装置などによって構成される表示部15と、カード50に記憶されているカードデータやバージョンアップ用シート20に記憶されているコードデータを読み取るカード読取部16と、ゲーム装置10にて実行されるビデオゲームに関する各種の情報を記憶する記憶部17とを含む。
【0025】
ゲーム装置10は、例えばゲームセンターなどの店舗に設置される店舗設置型ゲーム装置などによって構成され、筐体本体部の裏側などに設けられた電源スイッチ29を操作することによって、電源の投入や遮断が行われる。制御部11は、メモリ14に格納された各種の制御プログラム(例えば、ブートプログラム、初期化プログラム、ゲーム制御プログラムなど)に従って装置10全体の制御を行う。なお、本例のビデオゲーム(カードゲーム)を実行するためのゲーム制御プログラムは、このようにあらかじめメモリ14に格納されている。
【0026】
また、メモリ14は、制御部11が処理を実行している間は、ワークメモリとして用いられ、ゲームの進行状況によって中間的に発生するデータ(例えば、ゲームの得点を示すデータ、プレイヤキャラクタの状態を示すデータ、読み取られたカードデータやコードデータ、実動しているビデオゲームのバージョンを示すデータなど)が保存される。
【0027】
カード読取部16は、コードリーダとして機能し、カード50が挿入されるスロット(カード挿入部の一例)16aと、ゲーム装置10の筐体内部に設けられる図示しないデータ読取機構とを有する。なお、本例のカード読取部16のスロット16aには、バージョンアップ用シート20の少なくとも一部も挿入される。そして、スロット16aに挿入されたカード50やバージョンアップ用シート20は、スロット16aに設けられた図示しない位置決め機構によりデータ読取機構に対して位置決めされる。
【0028】
このカード読取部16は、カード50やバージョンアップ用シート20が挿入されるスロット16aに加えて、あるいはスロット16aの代わりに、図示は省略するが、カード50やバージョンアップ用シート20が載置される載置パネルを有して構成されていてもよい。
【0029】
データ読取機構は、一例としてカードデータやコードデータを光学的に読み取る機構であり、例えば、発光ダイオードなどからなる光源と、複数の反射板と、特定の光を除去するフィルタと、カード50に付されているカードデータやバージョンアップ用シート20に付されているコードデータを含む画像を撮像するイメージセンサと、イメージセンサが撮像した画像に含まれているカードデータやコードデータを読み取るリーダ(例えばバーコードリーダ)とを有する。
【0030】
このように構成されたカード読取部16では、例えばスロット16aに、ゲームプレイ中はカード50を挿入し、ビデオゲームのバージョンの更新の際には図4に示すようにバージョンアップ用シート20を挿入する。これらカード50やバージョンアップ用シート20が挿入されたことが検出されると、データ読取機構によってこれらカード50やバージョンアップ用シート20に記憶されたカードデータやコードデータが読み取られて取得される。
【0031】
特に、バージョンアップ用シート20については、このカード読取部16は、例えばゲーム装置10の電源投入時、ビデオゲームのリセット時、ゲーム装置10が電源ON状態のときの所定間隔ごとなどに、バージョンアップ用シート20がスロット16aに挿入されたか否かを検出するように構成されている。そして、このような場合にバージョンアップ用シート20が挿入されたことが検出されると、データ読取機構によってコードデータが読み取られ、制御部11によってビデオゲームのゲームデータの更新が行われる。
【0032】
なお、カードデータやコードデータは、例えば、所定のインクによってカード50やバージョンアップ用シート20の表面に、例えば二次元バーコードなどの情報パターンを印字することで、カードやシートに記憶される。カードデータは、例えば、カードの種類(アビリティ、召喚獣、アイテム、特殊カード等)、カード名、HP(ヒットポイント)、MP(マジックポイント)などのあらかじめ定められた各種のパラメータの内容を示すデータである。
【0033】
コードデータは、例えば、ビデオゲームにおける更新するゲームデータのバージョンを特定可能なバージョンコード、このバージョンへのゲームデータの更新可能期間を示す期間コード、ゲーム装置10がバージョンの更新対応が可能な機種であるかを識別するための識別コードなどのあらかじめ定められたバージョンの更新に係る各種のコードを含むデータである。
【0034】
このコードデータが記憶されたバージョンアップ用シート20は、ビデオゲームのバージョンの更新に用いられるものであって、ゲームプレイに用いられるガード50とは違い、プレイヤが入手可能なものではなく、ゲーム装置メーカ側からゲーム装置10の管理者などへ配布等されるものである。そして、本例のゲームシステム100のゲーム装置10は、装置10自体が自動的にバージョンアップを実施することはなく、バージョンアップ用シート20に記憶されたコードデータを取得することによって初めてバージョンアップなどのバージョンの更新が行われる構成を採用している。
【0035】
記憶部17は、ハードディスクなどの記憶装置によって構成され、次のようなデータを格納している。図5は、記憶部に記憶されるデータの例を示す説明図である。図5に示すように、記憶部17には、例えば、ビデオゲームのゲームデータと、バージョンアップ用データと、特殊データと、その他のデータとが格納されている。
【0036】
ゲームデータは、ビデオゲームの進行に実際に用いられる実動用のデータであり、ビデオゲームの各バージョンにおいて共通して使用されるデータであって、例えばゲームのシナリオを示すシナリオデータと、ゲームに登場するキャラクタを示すキャラクタデータと、ゲームに用いられる画像データおよび音声データなどを含む。
【0037】
シナリオデータには、ビデオゲームのバージョンごとに使用される各種のシナリオ(例えば、シナリオA、シナリオBなど)を構成する情報が含まれ、キャラクタデータには、ゲーム中に登場する各キャラクタ(例えば、キャラクタA、キャラクタBなど)を構成する情報が含まれる。また、画像データには、ゲームに使用される背景画像やアニメーション画像などを構成する画像情報が含まれ、音声データには、ゲーム中に使用される効果音(例えば、効果音A、効果音Bなど)を構成する音声情報が含まれる。
【0038】
なお、シナリオデータにより示されるシナリオAやシナリオBなどの各シナリオは、各バージョンごとのビデオゲームにて別々に実行されるものであっても、一つのシナリオを構成するように連続的に実行されるものであってもよい。また、キャラクタデータにより示されるキャラクタAやキャラクタBなどの各キャラクタは、ビデオゲームのバージョンが異なっても個々に使用することができるように定義付けされているものとする。
【0039】
バージョンアップ用データは、ゲームデータのバージョンアップに使用されるデータであり、各バージョンごとにゲームデータの内容を書き換えたり、各バージョンに合わせてゲームデータとともに用いられたり、あるいは単独で上述したゲームデータとして用いられたりするデータであって、複数種類のバージョンが用意されている。なお、単独でゲームデータとして用いられる場合は、バージョンごとのバージョンアップ用データに、それぞれ上述したゲームデータの内容が含まれていてもよい。
【0040】
このバージョンアップ用データは、それぞれコードデータにより特定されるバージョンコード(例えば、コードA、コードB、コードCなど)と、ゲーム装置10を識別するための識別情報(例えば、識別情報α、識別情報β、識別情報γなど)と、バージョンコードと関連付けられたバージョンの更新内容(例えば、更新内容X、更新内容Y、更新内容Zなど)を構成するデータと、バージョンコードに応じたバージョンの更新期間を示す期間データ(例えば、期間H、期間I、期間Jなど)を含む。
【0041】
特殊データは、バージョンコードにより特定された特定のバージョンのゲームデータにてゲームが実動しているときに使用されるデータ(例えば、データP、データQなど)であり、特定のイベントの内容を示すデータと、そのイベントでの特殊効果の内容を示すデータと、イベントの発生が許容される期間を示すデータなどを含む。すなわち、この特殊データによれば、ビデオゲームにて例えば通常の「シナリオA」が実行されているときに、この「シナリオA」にはデフォルトでは含まれていないような演出などを行うことができる。
【0042】
その他のデータは、例えば、バージョンの更新に関するスケジュールを示すスケジュールデータなどであり、このスケジュールデータには、各バージョンへの更新許容期間を示す更新許容期間情報が含まれる。ここで、このスケジュールデータにより表されるバージョンアップスケジュールについて説明する。
【0043】
図6は、スケジュールデータにより表されるバージョンアップスケジュールの例を示す説明図である。図6に示すように、記憶部17に格納されたスケジュールデータは、ビデオゲームにおける各バージョンへの更新許容期間(例えば、適用年200X年、適用月1月〜12月など)と、この更新許容期間に適用されるバージョンアップにより決定するビデオゲームのバージョンと、そのときに実動されるゲームデータにより実行されるビデオゲームの内容(例えば、シナリオA、シナリオBなど)とを関連付けて表している。
【0044】
このように表されるバージョンアップスケジュールを示すスケジュールデータや、上述したゲームデータ、バージョンアップ用データ、特殊データなどは、ゲーム装置10の出荷時点であらかじめ記憶部17に格納されている。また、これらのデータのうち、バージョンの更新に係るデータは、ゲーム装置10にてコードデータが取得されて初めて使用される。このため、例えば、ゲーム装置メーカ側でコードデータが記憶されたバージョンアップ用シート20の配布等をコントロールすれば、ビデオゲームのバージョンの更新に係る総合的なサポートをゲーム装置メーカ側で継続的に行い、ゲーム装置10におけるゲームデータのバージョンを管理することが可能となる。
【0045】
具体的には、ビデオゲームのバージョンの更新は、次のように行われる。すなわち、例えば「200X年7月」において、実動されているゲームデータによりプレイされているビデオゲームのバージョンが「Ver.1.1」でシナリオが「シナリオA」であるゲーム装置10は、バージョンアップスケジュール上ではバージョンが「Ver.1.2」でシナリオが「シナリオB」に更新されていなければならない。
【0046】
このような場合、ゲーム装置メーカ側で上記更新を行うためのコードデータが記憶されたバージョンアップ用シート20を配布等して、ゲーム装置10のビデオゲームのバージョンアップを適宜行わせる必要がある。すなわち、例えば、記憶部17のバージョンアップ用データのうち、「コードA」に関連付けられたバージョンアップ用データが、その期間データ「期間H」が「200X年7月」を示し、「更新内容X」がゲームデータにおいて「シナリオB」を使用するバージョン「Ver.1.2」にゲームデータのバージョンアップを行うものであり、かつゲーム装置10の識別情報(装置識別コード)が「識別情報α」である場合、バージョンアップ用シート20に記憶されるコードデータには、バージョンコード「A」と、期間コード「H」と、識別コード「α」とが含まれていればよい。
【0047】
これらのコードが含まれたコードデータが記憶されたバージョンアップ用シート20を、ゲーム装置10の電源投入時などに図4に示すような状態でゲーム装置10の管理者が、コード読取部16のスロット16aに挿入すれば、ゲーム装置10においてコードデータが取得され確実にビデオゲームのバージョンの更新を行うことができる。
【0048】
ここで、本例のゲームシステム100のゲーム装置10におけるビデオゲームの更新に関する処理について、さらに具体的に説明する。ここでは、説明を簡単にするため、本発明に特に関わる処理以外は説明を省略している場合があるものとする。
【0049】
図7は、本例のゲームシステム100におけるゲーム装置10が実行するゲームバージョン更新プログラムによるゲームデータ更新処理の例を示すフローチャートである。このゲームデータ更新処理は、例えば、ゲーム装置メーカ側がバージョンアップ用シート20を配布等した後に、ゲーム装置10の管理者などがバージョンアップ用シート20を使用して実行することにより行われる。
【0050】
図7に示すように、ゲームデータ更新処理において、まず、制御部11は、電源スイッチ29が操作されることにより、ゲーム装置10の電源が投入されてONとなるまで待って(ステップS101のN)、ONとなった場合は(ステップS101のY)、記憶部17に格納されたスケジュールデータを読み込んでバージョンアップスケジュールを確認する(ステップS102)。
【0051】
次に、制御部11は、メモリ14を参照して、実動用のゲームデータにより実行されているビデオゲームの現在のバージョンを確認し(ステップS103)、このバージョンがバージョンアップスケジュールに定められた通りであるか否かを判断する(ステップS104)。
【0052】
バージョンアップスケジュールに定められた通りでないと判断した場合は(ステップS104のN)、制御部11は、例えば表示部15を制御して、バージョンアップを行う旨の警告文などが表示される警告画面を表示させ(ステップS112)、現在のバージョンのビデオゲームを起動して(ステップS111)、本フローチャートによる処理を終了する。
【0053】
バージョンアップスケジュールに定められた通りであると判断した場合は(ステップS104のY)、制御部11は、カード読取部16によってスロット16aにバージョンアップ用シート20が挿入されたことを検出したか否かを判断し(ステップS105)、検出していないと判断した場合は(ステップS105のN)、上記ステップS111に移行してビデオゲームを起動し(ステップS111)、本フローチャートによる処理を終了する。
【0054】
バージョンアップ用シート20が挿入されたことを検出したと判断した場合は(ステップS105のY)、カード読取部16によって、バージョンアップ用シート20に記憶されたコードデータが読み取られ(ステップS106)、制御部11は、読み取られたコードデータに含まれるバージョンコードに関連付けられた期間コードがスケジュールデータに定められたバージョンアップ許容期間と合致しているか否かを判断する(ステップS107)。
【0055】
期間コードがバージョンアップ許容期間と合致していると判断した場合は(ステップS107のY)、制御部11は、バージョンコードが示す記憶部17のバージョンアップ用データを参照して、ゲーム装置10の識別情報(装置識別コード)がコードデータに含まれる識別コードと一致しているか否かを判断する(ステップS108)。
【0056】
識別情報が識別コードと一致していると判断した場合(ステップS108のY)は、制御部11は、該当する記憶部17に格納されたバージョンアップ用データを読み込んで(ステップS109)、読み込んだバージョンアップ用データを実動用のゲームデータに設定したり、このバージョンアップ用データで実動用のゲームデータを上書きあるいは書き換えしたり、このバージョンアップ用データを実動用のゲームデータとともに実行するように設定したりして、ビデオゲームのバージョンアップを行い、ゲームデータを更新して(ステップS110)、上記ステップS111の起動処理を行い、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
【0057】
なお、上記ステップS107にて期間コードがバージョンアップ許容期間と合致していないと判断した場合(ステップS107のN)や、上記ステップS108にて識別情報が識別コードと一致していないと判断した場合(ステップS108のN)は、上記ステップS112に移行して警告画面表示を行うとともに、上記ステップS111に移行して起動処理を行い、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
【0058】
以上説明したように、上述した一実施の形態では、ゲーム装置10が、複数種類のバージョンが用意されているビデオゲームにおけるバージョンの更新に必要なコードデータを、カード読取部16によってバージョンアップ用シート20から取得し、ビデオゲームで用いられる複数バージョン分のゲームデータをいずれのバージョンのゲームデータであるか識別可能に記憶する記憶部17を参照して、取得したコードデータに含まれるバージョンコードにより特定されるバージョンのバージョンアップ用データを用いてゲームデータを更新し、ビデオゲームで用いる実動ゲームデータを設定して、ビデオゲームのバージョンをコードデータに含まれるバージョンコードにより特定されるバージョンに更新し、複数種類のバージョンのゲームデータのうち実動ゲームデータに設定されているゲームデータを用いてビデオゲームの進行を制御する構成としているので、記憶された複数バージョン分のゲームデータのうち、取得されたコードデータに含まれるバージョンコードにより特定されるバージョンのゲームデータを実動ゲームデータに設定してビデオゲームのバージョンを更新することができるので、簡単かつ確実に低コストでゲームデータのバージョンを更新することができるようになる。また、コードデータによりバージョンの更新を行うようにしているので、コードデータの配布等をコントロールすれば、ビデオゲームのバージョンの更新に係る総合的なサポートをゲーム装置メーカ側で継続的に行い、ゲーム装置におけるゲームデータのバージョンを管理することができるようになる。
【0059】
また、上述した一実施の形態では、コードデータが、例えば、バージョンアップ用シート20にあらかじめ記憶され、カード読取部16が、このバージョンアップ用シート20がスロット16aに挿入されたことを検出し、このバージョンアップ用シート20が検出された場合に、バージョンアップ用シート20に記憶されたコードデータを読み取る構成としているので、コードデータをバージョンアップ用シート20に記憶して配布し、バージョンアップ用シート20が検出されたときに確実にコードデータの取得が行えるようにすることができる。
【0060】
また、上述した一実施の形態においては、カード読取部16を、バージョンアップ用シート20が挿入されるスロット16aやバージョンアップ用シート20が載置される載置パネルによりコードデータを読取可能に構成し、カード読取部16がバージョンアップ用シート20が挿入されたり載置されたりすることによるバージョンアップ用シート20の有無を検出することができる構成としているので、いわゆるカードゲーム装置におけるカード読取部をバージョンアップ用シート20に記憶されたコードデータを読み取るコードリーダとして兼用するような構成を実現することができる。
【0061】
また、上述した一実施の形態では、カード読取部16が、ゲーム装置10の電源投入時、ビデオゲームのリセット時、ゲーム装置10が電源ON状態のときの所定間隔ごとなどの場合に、バージョンアップ用シート20の有無を検出することができる構成としているので、所定時にバージョンアップ用シート20の有無を確実に検出することができる。
【0062】
なお、上述した一実施の形態において、コードデータは、例えば、更新するバージョンを特定可能なバージョンコード、このバージョンへの更新可能期間を示す期間コード、ゲーム装置10がバージョンの更新対応が可能な機種であるかを識別するための識別コードの少なくとも一つを含む構成としているので、一つのコードのみならず、複数のコードを総合的に用いてバージョンの更新を確実に行うことができる。
【0063】
また、上述した一実施の形態では、記憶部17にビデオゲームのバージョンの更新に関するスケジュールを示すスケジュールデータがあらかじめ記憶され、取得されたコードデータにより特定されるバージョンが、記憶されたスケジュールデータが示すスケジュールに合致している場合に、このコードデータにより特定されるバージョンのゲームデータをビデオゲームで用いる実動ゲームデータに設定することができる構成としているので、ゲームデータのバージョンの更新を、スケジュールに沿って行わせることができるようになる。
【0064】
また、上述した一実施の形態では、スケジュールデータが示すスケジュールには、ビデオゲームにおける各バージョンへの更新許容期間を示す更新許容期間情報が含まれ、制御部11が記憶されたスケジュールデータが示すスケジュールを確認し、取得されたコードデータにより特定されるバージョンへの更新許容期間内である場合に、スケジュールに合致していると判定して、このコードデータにより特定されるバージョンのゲームデータをビデオゲームで用いる実動ゲームデータに設定することができる構成としているので、スケジュールに沿っていないゲームデータのバージョンの更新を効果的に防止することができる。
【0065】
また、上述した一実施の形態では、記憶部17にゲーム装置10を識別するためのゲーム装置識別コードがあらかじめ記憶され、コードデータが、例えば、ゲーム装置10がバージョンの更新対応が可能な機種であるかを識別するための識別コードを含み、取得されたコードデータに含まれている識別コードが記憶されたゲーム装置識別コードと一致する場合に、このコードデータにより特定されるバージョンのゲームデータをビデオゲームで用いる実動ゲームデータに設定することができる構成としているので、ゲームデータのバージョンの更新が不適切な機種に対して行われてしまうことを防止することができる。
【0066】
なお、上述した一実施の形態では、ゲームデータのうち特定のバージョンにて使用されるゲームデータには、ビデオゲームにおける背景画像を示す背景画像データ、ビデオゲームにおいて登場するキャラクタを示すキャラクタデータの少なくともいずれかが含まれる構成としているので、特定のバージョンの更新時にゲームデータ内の背景画像やキャラクタのデータを、他のバージョンのビデオゲームが実行されているときとは異ならせることができる。
【産業上の利用可能性】
【0067】
本発明によれば、プレイヤに操作されて遊戯されるビデオゲームの進行を制御するゲーム装置、ゲームバージョン更新方法およびゲームバージョン更新プログラムに適用するのに有用である。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】本発明の一実施の形態におけるゲーム装置が含まれたゲームシステムの構成の例を示すブロック図である。
【図2】ゲーム装置の外観を示す斜視図である。
【図3】ゲーム装置の外観を示す正面図である。
【図4】ゲーム装置における更新用シートの使い方を示す斜視図である。
【図5】記憶部に記憶されるデータの例を示す説明図である。
【図6】スケジュールデータにより表されるバージョンアップスケジュールの例を示す説明図である。
【図7】ゲームシステムにおけるゲーム装置が実行するゲームバージョン更新プログラムによるゲームデータ更新処理の例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0069】
10 ゲーム装置
11 制御部
12 入力部
13 スピーカ
14 メモリ
15 表示部
16 カード読取部
16a スロット
17 記憶部
20 バージョンアップ用シート
50 カード
100 ゲームシステム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
プレイヤに操作されて遊戯されるビデオゲームの進行を制御するゲーム装置であって、
複数種類のバージョンが用意されている前記ビデオゲームで用いられる複数バージョン分のゲームデータを、いずれのバージョンのゲームデータであるか識別可能に記憶する記憶手段と、
前記ビデオゲームにおけるバージョンの更新に必要なコードデータを取得する取得手段と、
前記取得手段によって取得された前記コードデータにより特定されるバージョンのゲームデータを前記ビデオゲームで用いる実動ゲームデータに設定し、前記ビデオゲームのバージョンを前記コードデータにより特定されるバージョンに更新する更新手段と、
前記複数種類のバージョンのゲームデータのうち前記実動ゲームデータに設定されているゲームデータを用いて当該ビデオゲームの進行を制御する制御手段とを備えた
ことを特徴とするゲーム装置。
【請求項2】
前記コードデータは、更新用シートにあらかじめ記憶され、
前記取得手段は、前記更新用シートが提示されたことを検出する検出手段と、該検出手段によって更新用シートの提示が検出された場合に、該更新用シートに記憶された前記コードデータを読み取る読取手段とを含む
請求項1記載のゲーム装置。
【請求項3】
前記取得手段は、前記更新用シートが挿入または載置されるコードリーダ部を有し、
前記検出手段は、前記コードリーダ部に挿入または載置された前記更新用シートの有無を検出する
請求項2記載のゲーム装置。
【請求項4】
前記検出手段は、前記ゲーム装置の電源投入時、前記ビデオゲームのリセット時、および前記ゲーム装置が電源ON状態のときの所定間隔ごとのうち、少なくとも一の場合に前記更新用シートの有無を検出する
請求項3記載のゲーム装置。
【請求項5】
前記コードデータは、更新するバージョンを特定可能なバージョンコード、当該バージョンへの更新可能期間を示す期間コード、および前記ゲーム装置がバージョンの更新対応が可能な機種であるかを識別するための識別コードのうち、少なくとも一つを含む
請求項1から請求項4のうちいずれか1項に記載のゲーム装置。
【請求項6】
前記記憶手段には、前記ビデオゲームのバージョンの更新に関するスケジュールを示すスケジュールデータがあらかじめ記憶され、
前記更新手段は、前記取得手段によって取得された前記コードデータにより特定されるバージョンが、前記記憶手段に記憶されたスケジュールデータが示すスケジュールに合致している場合に、当該コードデータにより特定されるバージョンのゲームデータを前記ビデオゲームで用いる実動ゲームデータに設定する
請求項1から請求項5のうちいずれか1項に記載のゲーム装置。
【請求項7】
前記スケジュールデータが示すスケジュールには、前記ビデオゲームにおける各バージョンへの更新許容期間を示す更新許容期間情報が含まれ、
前記更新手段は、前記記憶手段に記憶されたスケジュールデータが示すスケジュールを確認し、前記取得手段によって取得された前記コードデータにより特定されるバージョンへの更新許容期間内である場合に、前記スケジュールに合致していると判定し、当該コードデータにより特定されるバージョンのゲームデータを前記ビデオゲームで用いる実動ゲームデータに設定する
請求項6記載のゲーム装置。
【請求項8】
前記記憶手段には、前記ゲーム装置を識別するためのゲーム装置識別コードがあらかじめ記憶され、
前記コードデータは、前記ゲーム装置がバージョンの更新対応が可能な機種であるかを識別するための識別コードを含み、
前記更新手段は、前記取得手段によって取得された前記コードデータに含まれている識別コードが前記記憶手段に記憶されたゲーム装置識別コードと一致する場合に、当該コードデータにより特定されるバージョンのゲームデータを前記ビデオゲームで用いる実動ゲームデータに設定する
請求項1から請求項7のうちいずれか1項に記載のゲーム装置。
【請求項9】
前記ゲームデータのうち特定のバージョンにて使用されるゲームデータには、前記ビデオゲームにおける背景画像を示す背景画像データ、および前記ビデオゲームにおいて登場するキャラクタを示すキャラクタデータのうち少なくともいずれかが含まれる
請求項1から請求項8のうちいずれか1項に記載のゲーム装置。
【請求項10】
プレイヤに操作されて遊戯されるビデオゲームの進行を制御するゲーム装置に適用されるゲームバージョン更新方法であって、
複数種類のバージョンが用意されている前記ビデオゲームにおけるバージョンの更新に必要なコードデータを取得する取得処理と、
前記ビデオゲームで用いられる複数バージョン分のゲームデータをいずれのバージョンのゲームデータであるか識別可能に記憶する記憶手段を参照して、前記取得処理にて取得した前記コードデータにより特定されるバージョンのゲームデータを前記ビデオゲームで用いる実動ゲームデータに設定し、前記ビデオゲームのバージョンを前記コードデータにより特定されるバージョンに更新する更新処理と、
前記複数種類のバージョンのゲームデータのうち前記実動ゲームデータに設定されているゲームデータを用いて当該ビデオゲームの進行を制御する制御処理とを含む
ことを特徴とするゲームバージョン更新方法。
【請求項11】
プレイヤに操作されて遊戯されるビデオゲームの進行を制御するゲーム装置に当該ビデオゲームのバージョンを更新させるゲームバージョン更新プログラムであって、
前記ゲーム装置に、
複数種類のバージョンが用意されている前記ビデオゲームにおけるバージョンの更新に必要なコードデータを取得する取得処理と、
前記ビデオゲームで用いられる複数バージョン分のゲームデータをいずれのバージョンのゲームデータであるか識別可能に記憶する記憶手段を参照して、前記取得処理にて取得した前記コードデータにより特定されるバージョンのゲームデータを前記ビデオゲームで用いる実動ゲームデータに設定し、前記ビデオゲームのバージョンを前記コードデータにより特定されるバージョンに更新する更新処理と、
前記複数種類のバージョンのゲームデータのうち前記実動ゲームデータに設定されているゲームデータを用いて当該ビデオゲームの進行を制御する制御処理とを
実行させるためのゲームバージョン更新プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−238(P2009−238A)
【公開日】平成21年1月8日(2009.1.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−163167(P2007−163167)
【出願日】平成19年6月20日(2007.6.20)
【出願人】(592044813)株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングス (115)
【Fターム(参考)】