説明

ゲーム装置、楽曲検索方法、および、プログラム

【課題】プレイする楽曲を、より簡単な操作で検索することのできるゲーム装置を提供する。
【解決手段】楽曲情報記憶部201は、ダンスゲームにて演奏可能な複数の楽曲情報を記憶する。足譜情報記憶部202は、各楽曲に対応し、課題となる踏み動作を規定する足譜情報をそれぞれ記憶する。踏み動作受付部203は、ゲーム開始前に、プレイヤによる一連の踏み動作を受け付ける。足譜キー生成部204は、一連の踏み動作に基づいて、所定のリズム(拍)に沿った足譜キーを生成する。検索部205は、生成された足譜キーに基づいて、足譜情報記憶部202を検索する。楽曲リスト生成部206は、検索された足譜情報に対応付けられた楽曲についての楽曲リストを生成する。画像描画部207は、楽曲リストの画像を生成し、プレイヤによって選択可能に表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プレイする楽曲を、より簡単な操作で検索することのできるゲーム装置、楽曲検索方法、および、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、演奏される楽曲に合わせて、プレイヤが踏み動作(ステップ動作)を行うダンスゲーム装置が、遊技場などで人気を博している。
一例として、ダンスゲーム装置は、楽曲の再生に伴って、課題動作(課題となる踏み動作)をモニタにて順次提示するようになっている。プレイヤは、この課題動作にて要求される踏み動作を、ステップ筐体(踏み台)上に配置されたパネルを踏むことにより入力する。そして、ダンスゲーム装置は、このようなプレイヤの踏み動作をタイミングも含めて評価し、得点等に反映させている。
つまり、ダンスゲーム装置は、プレイヤが、楽曲に合わせて正しい踏み動作をタイミング良く行うことで、高得点を競うというものである。
【0003】
このようなダンスゲーム装置の一例として、ゲームを行ったプレイヤのカロリー消費を算出して表示する発明も開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2001−95969号公報 (第3−14頁、第1図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述したダンスゲーム装置では、プレイできる楽曲が複数用意されており、プレイヤがその中から好きな楽曲を選べるようになっている。
近年、幅広いプレイヤからの要望に沿うために、ダンスゲーム装置にてプレイできる楽曲数が飛躍的に増大してきている。つまり、最新の楽曲から懐かしい楽曲まで、また、ポピュラーな楽曲からマイナーな楽曲まで、多種多様なプレイヤの好みに合わせて演奏できるようになっている。
そのため、プレイヤは、ゲームを始める前に、このような多数の楽曲の中から所望の楽曲を選ぶ、選曲操作を行っている。例えば、プレイヤがダンスゲーム装置の操作部を操作して、楽曲リストをモニタに表示させ、その中から所望の楽曲を選択する等である。
【0005】
この際、プレイヤが少しでも選曲し易くするために、例えば、ジャンル分けによって絞り込んだ楽曲リストを表示するダンスゲーム装置も知られている。このようなダンスゲーム装置では、各楽曲にジャンル名やジャンルID等の管理情報が予め付加されており、プレイヤにより、任意のジャンルが指定されると、そのジャンルに一致した楽曲だけの楽曲リストを生成して表示している。そして、プレイヤは、そのように絞り込まれた楽曲リストの中から所望の楽曲を見つけて選択していた。
【0006】
しかしながら、このように絞り込んだ楽曲リストを表示するような場合でも、各ジャンルに属する楽曲数が増えてしまうと、やはり選曲し難くなってしまう。例えば、絞り込んだ後の楽曲リストが1画面で表示しきれないほど増えてしまうと、プレイヤは、ページ送りやスクロールなどの煩雑な操作を行いつつ、目的の楽曲を見つけ出して選曲する必要があった。
【0007】
この他にも、ダンスゲーム装置では、楽曲名やアーティスト名等の名称(文字列)をプレイヤが直接入力することも可能であり、このような名称に基づいて検索された楽曲リストを表示して、その中から選曲できるものもある。この場合、ダンスゲーム装置は、例えば、かな文字や英数字の配列画面をモニタに表示して、その中からプレイヤが、1文字ずつ選んで、任意の文字列を入力できるようになっている。
しかしながら、このようにして、1文字ずつ入力することは、プレイヤにとって極めて煩雑であり、また、名称を間違えて記憶していたり、入力時に名称を誤って入力してしまうと、所望の楽曲が検索されないという問題があった。さらに、名称自体を全く憶えていないと、入力すらできないという問題もあった。
【0008】
このようなことから、ダンスゲーム装置では、より簡単な操作で、所望の楽曲を検索できる技術が求められていた。
【0009】
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、プレイする楽曲を、より簡単な操作で検索することのできるゲーム装置、楽曲検索方法、および、プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の第1の観点に係るゲーム装置は、楽曲の再生と共に課題動作を提示し、プレイヤにより行われた動作内容を評価するゲーム装置であって、楽曲記憶部、課題記憶部、動作取得部、生成部、検索部、楽曲情報生成部、及び、表示部を含んで構成される。
【0011】
まず、楽曲記憶部は、複数の楽曲を記憶する。また、課題記憶部は、各楽曲に対応する課題動作情報をそれぞれ記憶する。例えば、プレイヤに課される踏み動作や振る動作等の課題動作の内容を規定する課題動作情報(一例として、踏み動作のための足譜の配列)を記憶する。動作取得部は、プレイヤの行った動作を取得する。例えば、踏み台(パネル)への踏み動作、コントローラを振る操作、或いは、カメラ等にて得たプレイヤの動作を取得する。そして、生成部は、取得された動作に基づいて、検索動作情報(一例として、足譜キー)を生成する。
一方、検索部は、生成された検索動作情報と一致若しくは類似する動作情報が含まれる課題動作情報を、課題記憶部から検索する。例えば、プレイヤが行った踏み動作(足譜キー)と一致若しくは類似する足譜が含まれる足譜情報を検索する。また、楽曲情報生成部は、検索された課題動作情報に対応付けられた楽曲についての楽曲情報(一例として、楽曲リスト)を生成する。そして、表示部は、生成された楽曲情報を、プレイヤが楽曲を選択可能に表示する。例えば、楽曲リストを選択可能になるよう表示する。
【0012】
このように、プレイしたい楽曲の課題動作(一例として、踏み動作)をプレイヤが行うことで、検索動作情報が生成され、課題動作情報にそのような検索動作情報を含む楽曲が検索されて(絞り込まれて)リスト表示される。このため、プレイヤは、自己が憶えている楽曲の課題動作を入力するだけで、従来のような煩雑な操作を行うことなく、目的の楽曲が絞り込まれて表示された中から、プレイしたい楽曲を簡単に選曲することができる。
この結果、プレイする楽曲を、より簡単な操作で検索することができる。
【0013】
本発明の第2の観点に係るゲーム装置は、楽曲の再生に伴って課題となる踏み動作を順次提示し、プレイヤにより行われた踏み動作を評価するゲーム装置であって、楽曲記憶部、課題記憶部、動作受付部、生成部、検索部、楽曲リスト生成部、及び、表示部を含んで構成される。
【0014】
まず、楽曲記憶部は、複数の楽曲を記憶する。また、課題記憶部は、各楽曲に対応し、楽曲のリズムに同調した課題動作情報をそれぞれ記憶する。例えば、プレイヤに課される、楽曲のリズムに同調した踏み動作や振る動作等の課題動作の内容を規定する課題動作情報(一例として、踏み動作のための足譜の配列)を記憶する。動作受付部は、プレイヤの踏み動作を順次受け付ける。例えば、踏み台(パネル)への踏み動作、コントローラを振る操作、或いは、カメラ等にて得たプレイヤの動作を受け付ける。そして、生成部は、受け付けた一連の踏み動作に基づいて、所定のリズムに沿った検索動作情報(一例として、足譜キー)を生成する。
一方、検索部は、生成された検索動作情報と一致若しくは類似する動作情報が含まれる課題動作情報を、課題記憶部から検索する。例えば、プレイヤが行った踏み動作(足譜キー)と一致若しくは類似する足譜が含まれる足譜情報を検索する。また、楽曲リスト生成部は、検索された課題動作情報に対応付けられた楽曲についての楽曲リストを生成する。そして、表示部は、生成された楽曲リストを、プレイヤが楽曲を選択可能に表示する。
【0015】
このように、プレイしたい楽曲の課題動作(一例として、踏み動作)をプレイヤが行うことで、リズムに沿った検索動作情報が生成され、課題動作情報にそのような検索動作情報を含む楽曲が検索されて(絞り込まれて)リスト表示される。このため、プレイヤがリズムを多少乱して踏み動作を行ったとしても、リズムに沿った目的の楽曲が絞り込まれて表示されるため、その中からプレイしたい楽曲を簡単に選曲することができる。
この結果、プレイする楽曲を、より簡単な操作で検索することができる。
【0016】
上記ゲーム装置は、前記検索部が検索した複数の課題動作情報から、他の検索条件に基づいて絞り込む、絞り込み部を更に備え、
前記動作受付部は、楽曲のリズムを示す補助踏み動作を更に受け付け、
前記絞り込み部は、受け付けた当該補助踏み動作に基づいてリズムを特定し、特定したリズムに基づいて、前記検索部が検索した課題動作情報を絞り込んでもよい。
この場合、プレイヤが補助踏み動作にてリズムを指定して検索対象を絞り込むため、リズムの異なる楽曲が排除され、プレイしたい楽曲を簡単に選曲することができる。
【0017】
前記動作受付部は、楽曲のリズムを示す補助踏み動作、及び、検索しようとする本踏み動作を受け付け、
前記生成部は、受け付けた当該補助踏み動作に基づいて楽曲のリズムを特定し、受け付けた当該本踏み動作に基づいて、特定したリズムに沿った検索動作情報を生成してもよい。
この場合、プレイヤが補助踏み動作にてリズムを指定するため、より適切なリズムに同調した検索動作情報が生成され検索される。このため、より精度を上げて、プレイしたい楽曲を検索することができる。
【0018】
本発明の第3の観点に係る楽曲検索方法は、楽曲記憶部、課題記憶部、動作取得部、演算部、及び、表示部を有するゲーム装置における楽曲検索方法であって、前記楽曲記憶部は、複数の楽曲を記憶し、前記課題記憶部は、当該各楽曲に対応する課題動作情報(一例として、踏み動作のための足譜の配列)をそれぞれ記憶しており、動作取得ステップ、生成ステップ、検索ステップ、楽曲情報生成ステップ、及び、表示ステップを含んで構成される。
【0019】
まず、動作取得ステップでは、プレイヤの行った動作を取得する。例えば、踏み台(パネル)への踏み動作、コントローラを振る操作、或いは、カメラ等にて得たプレイヤの動作を取得する。また、生成ステップで、取得された動作に基づいて、検索動作情報(一例として、足譜キー)を生成する。
一方、検索ステップでは、生成された検索動作情報と一致若しくは類似する動作情報が含まれる課題動作情報を、課題記憶部から検索する。例えば、プレイヤが行った踏み動作(足譜キー)と一致若しくは類似する足譜が含まれる足譜情報を検索する。また、楽曲情報生成ステップでは、検索された課題動作情報に対応付けられた楽曲についての楽曲情報(一例として、楽曲リスト)を生成する。そして、表示ステップでは、生成された楽曲情報を、プレイヤが楽曲を選択可能に表示する。例えば、楽曲リストを選択可能になるよう表示する。
【0020】
このように、プレイしたい楽曲の課題動作(一例として、踏み動作)をプレイヤが行うことで、検索動作情報が生成され、課題動作情報にそのような検索動作情報を含む楽曲が検索されて(絞り込まれて)リスト表示される。このため、プレイヤは、自己が憶えている楽曲の課題動作を入力するだけで、従来のような煩雑な操作を行うことなく、目的の楽曲が絞り込まれて表示された中から、プレイしたい楽曲を簡単に選曲することができる。
この結果、プレイする楽曲を、より簡単な操作で検索することができる。
【0021】
本発明の第4の観点に係るプログラムは、コンピュータ(電子機器を含む。)を、上記のゲーム装置として機能させるように構成する。
【0022】
このプログラムは、コンパクトディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、ディジタルビデオディスク、磁気テープ、半導体メモリ等のコンピュータ読取可能な情報記録媒体に記録することができる。
【0023】
上記プログラムは、当該プログラムが実行されるコンピュータとは独立して、コンピュータ通信網を介して配布・販売することができる。また、上記情報記録媒体は、当該コンピュータとは独立して配布・販売することができる。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、プレイする楽曲を、より簡単な操作で検索することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下に本発明の実施形態を説明する。以下では、理解を容易にするため、遊技場等に配置される業務用のダンスゲーム装置に本発明が適用される実施形態を説明するが、家庭用のゲーム機や各種のコンピュータなどにおいても同様に本発明を適用することができる。すなわち、以下に説明する実施形態は説明のためのものであり、本願発明の範囲を制限するものではない。したがって、当業者であればこれらの各要素もしくは全要素をこれと均等なものに置換した実施形態を採用することが可能であるが、これらの実施形態も本発明の範囲に含まれる。
【0026】
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態に係るゲーム装置が実現される業務用のダンスゲーム装置の外観を示す模式図である。このダンスゲーム装置は、一例として、演奏する楽曲に合わせて、課題となる踏み動作(課題動作)をプレイヤに提示し、プレイヤが実際に行った踏み動作をタイミングを含めて評価する装置である。以下、本図を参照してダンスゲーム装置の概要を説明する。
【0027】
ダンスゲーム装置1は、図示するように、演奏用スピーカ11と、モニタ12と、ジョイスティック13と、リズム用スピーカ14と、ステップ筐体20とを含んで構成されている。
【0028】
演奏用スピーカ11は、プレイヤに選択されたダンスゲームの楽曲音を出力する。つまり、演奏される楽曲の楽曲音を出力する。この他にも演奏用スピーカ11は、ゲーム中において、プレイヤが行った踏み動作の適否(評価)に応じた音声等を出力する。
【0029】
モニタ12は、ダンスゲームに必要な種々の情報を表示する。
例えば、モニタ12は、ゲーム開始前に、楽曲リスト(後述するような踏み動作によって検索された楽曲リスト)等を表示し、プレイヤに所望の楽曲を選択するように促す。
そして、楽曲が選択されてゲームが開始されると、モニタ12は、例えば、図2に示すようなゲーム画面を表示する。
このゲーム画面において、ステップゾーンSZは、踏み動作のタイミングをプレイヤに示すための固定画像である。一方、足譜AF(AFu,AFd,AFl,AFr)は、課題となる踏み動作(課題動作)をプレイヤに示すための画像であり、演奏される楽曲に合わせて、例えば、画面の下方から上方へスクロール表示される。そして、足譜AFがステップゾーンSZに到達した際(足譜AFがステップゾーンSZの同じ画像と重なった際)に、要求される踏み動作がプレイヤにより行われると(後述するパネルが正しく踏まれると)、得点が得られる様になっている。
【0030】
図1に戻って、ジョイスティック13は、プレイヤにより操作され、ダンスゲームに必要な種々の情報を受け付ける。
例えば、ジョイスティック13は、ゲーム開始前に、プレイする楽曲の選択情報や、ゲームの難易度等の設定情報を受け付ける。
【0031】
リズム用スピーカ14は、演奏される楽曲のリズム音を重低音で出力する。つまり、プレイヤが楽曲のリズムをとり易いように、リズム音を強調して出力する。
【0032】
ステップ筐体20は、一例として、同時に2人のプレイヤが乗って、それぞれ踏み動作を行うことのできる踏み台であり、複数のパネル(操作子)が配置されている。
具体的にステップ筐体20は、図3(a)に示すように、左側プレイヤ用エリアLAと、右側プレイヤ用エリアRAとに分かれており、それぞれ、パネルPu,Pd,Pl,Prを含む複数のパネルが配置されている。
なお、パネルPu,Pd,Pl,Prには、上,下,左,右の異なる方向の矢印が描かれている。そして、これらパネルPu〜Prは、上述した図2の足譜AFu〜AFrに対応している。つまり、足譜AFu(上矢印)は、パネルPu(上矢印)を踏むことをプレイヤに指示する(課する)ものであり、また、足譜AFd(下矢印)は、パネルPd(下矢印)を踏むことを指示するものである。同様に、足譜AFl(左矢印)は、パネルPl(左矢印)を、また、足譜AFr(右矢印)は、パネルPr(右矢印)を踏むことを指示するものである。
【0033】
これらのパネルPu〜Prを含む各パネルは、プレイヤによって踏まれたことを、内部のセンサにて検出できるようになっている。例えば、図3(b)に示すように、内部に複数のケーブルセンサCSが配置されており、踏まれた際に加えられる荷重(圧力)を検出できるようになっている。
また、パネルPu〜Prを含む各パネルには、点灯/消灯の制御可能な発光素子が内部に格納されている。例えば、図3(b)に示すように、複数の冷陰極線管RKが配置されている。
また、天板TIは、例えば、半透明のアクリル板からなる。そして、冷陰極線管RKの点灯(発光)に伴い、天板TIを光らせることができるようになっている。これにより、後述するように、楽曲についての踏み動作をダイジェスト表示することができる。
【0034】
次に、このようなダンスゲーム装置の内部構成について、図4を参照して説明する。図4は、本発明の実施形態に係るダンスゲーム装置の概要構成を示すブロック図である。以下、本図を参照して説明する。
【0035】
ダンスゲーム装置1は、図示するように、CPU(Central Processing Unit)101と、ROM(Read Only Memory)102と、RAM(Random Access Memory)103と、インターフェース104と、ハードディスク105と、画像処理部106と、音声処理部107と、NIC(Network Interface Card)108と、を備える。
【0036】
なお、ハードディスク105には、ダンスゲーム用のプログラムおよび必要なデータが記憶されており、ダンスゲーム装置1の電源が投入されると、当該プログラムが実行され、本実施形態のゲーム装置が実現される。
【0037】
CPU 101は、ダンスゲーム装置1全体の動作を制御し、各構成要素と接続され制御信号やデータをやりとりする。
【0038】
ROM 102には、電源投入直後に実行されるIPL(Initial Program Loader)が記録され、これが実行されることにより、ハードディスク105に記録されたプログラムをRAM 103に読み出してCPU 101による実行が開始される。また、ROM 102には、ダンスゲーム装置1全体の動作制御に必要なオペレーティングシステムのプログラムや各種のデータが記録される。
【0039】
RAM 103は、データやプログラムを一時的に記憶するためのもので、ハードディスク105から読み出したプログラムやデータ、その他ゲームの進行等に必要なデータが保持される。
【0040】
インターフェース104は、上述したジョイスティック13やステップ筐体20との通信を中継する。
具体的にインターフェース104は、ジョイスティック13にて入力された指示情報等を受け付ける。
また、インターフェース104は、ステップ筐体20上にてプレイヤにより行われる踏み動作を受け付ける。つまり、上述したパネルPu〜Prを含む何れか(複数も可)のパネルが、プレイヤにより踏まれたことを、ケーブルセンサCSにて検出した際に、その検出信号をステップ筐体20から受け付ける。これにより、どのパネルが踏まれたのかが即座に検出できるようになっている。
更に、インターフェース104は、CPU 101からパネルPu〜Prを含む何れか(複数も可)のパネルへの点灯(発光)指示がなされると、その点灯指示の情報をステップ筐体20に供給し、対象となるパネルの冷陰極線管RKを点灯させる。
【0041】
ハードディスク105は、ダンスゲームのプログラム、及び、付随する画像データや楽曲データ(後述する足譜データ等も含む)を記憶している。これらのプログラムやデータは、CPU 101の制御によって読み出され、RAM 103等に一時的に記憶される。なお、ハードディスク105は、一例であり、他の記憶媒体であってもよい。
【0042】
画像処理部106は、画像演算プロセッサ(図示せず)やフレームメモリ(図示せず)を備えており、CPU 101からの制御の下、種々の画像処理を行う。例えば、画像処理部106は、ハードディスク105から読み出した画像データを加工処理し、画像情報を生成してフレームメモリに格納する。そして、フレームメモリに格納した画像情報を、所定の同期タイミングでビデオ信号に変換し、上述したモニタ12に供給する。これにより、各種の画像表示が可能となる。
【0043】
なお、画像演算プロセッサは、2次元の画像の重ね合わせ演算やαブレンディング等の透過演算、各種の飽和演算を高速に実行できる。
また、仮想3次元空間に配置され、各種のテクスチャ情報が付加されたポリゴン情報を、Zバッファ法によりレンダリングして、所定の視点位置から仮想3次元空間に配置されたポリゴンを俯瞰したレンダリング画像を得る演算の高速実行も可能である。
【0044】
音声処理部107は、ハードディスク105から読み出した楽曲データをアナログ音声信号に変換し、上述した演奏用スピーカ11から出力させる。また、CPU 101からの制御の下、ゲームの進行中に発生させるべき効果音等を生成し、これに対応した音声を演奏用スピーカ11から出力させる。
更に、音声処理部107は、例えば、所定の信号処理を施して、楽曲データからリズム音(リズム信号)を抜き出し、上述したリズム用スピーカ14から出力させる。なお、楽曲データに対応するリズムデータが予めハードディスク105に記憶されている場合には、そのリズムデータに基づいたリズム音を、リズム用スピーカ14から出力させてもよい。
【0045】
NIC 108は、ダンスゲーム装置1をインターネット等のコンピュータ通信網(図示せず)に接続するためのものであり、LAN(Local Area Network)を構成する際に用いられる10BASE−T/100BASE−T規格にしたがうものや、電話回線を用いてインターネットに接続するためのアナログモデム、ISDN(Integrated Services Digital Network)モデム、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)モデム、ケーブルテレビジョン回線を用いてインターネットに接続するためのケーブルモデム等と、これらとCPU 101との仲立ちを行うインターフェース(図示せず)により構成される。
【0046】
この他に、ダンスゲーム装置1は、投入されるコイン(硬貨やメダル等)を検出するユニットや、プリペイドカード等を読み込むユニット等を含んでいてもよい。
【0047】
また、本実施形態のダンスゲーム装置1にかえて、一般的なコンピュータ(汎用のパーソナルコンピュータ等)や家庭用のゲーム機を、本発明の実施形態に係るゲーム装置として利用することもできる。たとえば、一般的なコンピュータは、上記ダンスゲーム装置1と同様に、CPU、RAM、ROM、ハードディスク、および、NICを備え、ダンスゲーム装置1よりも簡易な機能を備えた画像処理部を備え、外部記憶装置として、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、磁気テープ等が利用できるようになっている。また、ステップ筐体20の代わりに、市販されているゲーム用マット(プレイヤにより足で踏まれた領域を検出するマット等)を利用する。そして、ゲーム用のプログラムをインストールした後に、そのプログラムを実行させると、本発明の実施形態に係るゲーム装置として機能する。
【0048】
(ゲーム装置の概要構成)
図5は、本発明の実施形態に係るゲーム装置の概要構成を示す模式図である。このゲーム装置は、一例として、プレイヤが行う踏み動作に基づいて、所望の楽曲を検索する装置である。
より具体的には、このゲーム装置にてダンスゲームを開始する前に、プレイヤが踏んだステップに基づいて、同一若しくは類似する足譜情報を検索することにより、プレイヤが望む楽曲(楽曲リスト)を提示する装置である。以下、本図を参照して説明する。
【0049】
ゲーム装置200は、楽曲情報記憶部201と、足譜情報記憶部202と、踏み動作受付部203と、足譜キー生成部204と、検索部205と、楽曲リスト生成部206と、画像描画部207とを備える。
【0050】
まず、楽曲情報記憶部201は、ダンスゲームにて演奏可能な複数の楽曲情報を記憶する。つまり、プレイヤが選曲できる全楽曲の楽曲情報を記憶する。
そして、プレイヤにより任意の楽曲が選曲されると、その楽曲情報が再生されて、ダンスゲームが開始することになる。
なお、楽曲情報には、楽曲音の基になる楽曲データの他に、楽曲ID、楽曲の名称、及び、アーティスト名等の関連情報も含まれている。
そして、上述したハードディスク105が、このような楽曲情報記憶部201として機能しうる。
【0051】
足譜情報記憶部202は、各楽曲に対応し、課題となる踏み動作を規定する足譜情報をそれぞれ記憶する。つまり、楽曲情報記憶部201に記憶される楽曲情報にそれぞれ対応する足譜情報を記憶する。
この足譜情報は、例えば、図6(a)に示すように、矢印にて示される足譜AFの配列の情報であり、一例として、楽曲の音符OPに対応している。なお、図6(a)では、音符OPと足譜AFとが1対1にて対応している場合を表しているが、より詳細には、図6(b)に示すように、拍(拍子)に同調しており、上下左右の各方向を示す足譜AFu〜AFrが規定されている。
なお、足譜AFは、拍に対して1つに限られず、図6(c)に示すように、拍に対して2つの足譜AFu,AFdが規定されている場合もあり、また、拍に対して、足譜が規定されていない場合もある。
足譜情報記憶部202は、このような楽曲の拍に同調した足譜AFの配列である足譜情報を、各楽曲に対応付けて記憶している。
そして、上述したハードディスク105が、このような足譜情報記憶部202として機能しうる。
【0052】
図5に戻って、踏み動作受付部203は、プレイヤによる踏み動作を順次受け付ける。
すなわち、踏み動作受付部203は、上述したステップ筐体20上にてプレイヤにより行われる踏み動作を受け付ける。つまり、ステップ筐体20のパネル(パネルPu〜Pr等)が踏まれたことを検出信号により取得し、どのパネル(複数の場合もあり)が踏まれたのかを受け付ける。
なお、上述したインターフェース104等が、このような踏み動作受付部203として機能しうる。
【0053】
足譜キー生成部204は、踏み動作受付部203が受け付けた一連の踏み動作に基づいて、所定のリズム(拍)に沿った足譜キーを生成する。
例えば、足譜キー生成部204は、図7(a)に示すように、パネルPが踏まれることにより得られた踏み動作から、検索用の足譜キーAFKを生成する。その際、足譜キー生成部204は、パネルPが踏まれたタイミングt1〜t7を解析し、リズム(拍)を特定する。この図7(a)の場合では、タイミングt3−t4の間に間隔があるため、その間に空きの拍があることが推測でき、一例として、合計8つの拍が特定できる。
そして、足譜キー生成部204は、例えば、8つの拍をそれぞれ1拍とした場合に、図7(b)に示すような2小節分の4拍子のリズムとして特定し、また、8つの拍をそれぞれ半拍とした場合に、図7(c)に示すような1小節分の4拍子のリズムとして特定する。
そして、足譜キー生成部204は、特定したリズムに沿った足譜キーを生成する。なお、1拍や半拍の判別は、踏み動作の全体から判別できる場合に判別するものとし、これらが何れであるか判別できない場合は、両者をそれぞれ足譜キーとして生成するようにしてもよい。
そして、上述したCPU 101等が、このような足譜キー生成部204として機能しうる。
【0054】
図5に戻って、検索部205は、足譜キー生成部204によって生成された足譜キーに基づいて、足譜情報記憶部202を検索する。つまり、足譜キーと一致若しくは類似する足譜が含まれる足譜情報を足譜情報記憶部202から検索する。
例えば、検索部205は、足譜キーを基準に、足譜情報を先頭から順番にずらしながら比較し、一致若しくは類似する足譜があるかどうかを、各足譜情報について検索する。
そして、足譜キーAFKと足譜AF(部分)が、図8(a)に示すように一致する場合や、図8(b),(c)に示すように類似する場合に、その足譜情報をヒットした(検索できた)足譜情報として得る。
この場合、図8(b)では、点線で囲んで示すように、場所(拍)のずれが1カ所生じているだけであるため、類似すると判断しており、また、図8(c)では、点線で囲んで示すように、足譜の相違が1カ所生じているだけであるため、類似すると判断している。なお、このような類似の判断は、一例であり、他の観点から類似を判断するようにしてもよい。
また、足譜情報を検索する際に、楽曲中の足譜全体と比較する代わりに、特徴となる部分(例えば、楽曲のさびとなる部分)の足譜と比較するようにしてもよい。これは、さびとなる部分には、その楽曲を特徴付ける足譜が配置されている場合が多く、また、プレイヤもそのような特徴的な足譜を覚えており、検索のために踏むことが多いためである。そして、この場合、検索対象の足譜の量が減ることになり、迅速に検索を終えることが期待できる。
なお、上述したCPU 101等が、このような検索部205として機能しうる。
【0055】
図5に戻って、楽曲リスト生成部206は、検索部205によって検索された足譜情報に対応付けられた楽曲についての楽曲リストを生成する。
つまり、楽曲リスト生成部206は、検索された各足譜情報(1つの場合もあり)にそれぞれ対応付けられた楽曲情報を、楽曲情報記憶部201から読み出す。そして、例えば、楽曲名(タイトル)と、アーティスト名を含んだ楽曲リストを生成する。この際、楽曲リストを、タイトルやアーティスト名等の順番に並べてもよく、また、足譜キーとの一致度が高い等の順番に並べてもよい。
なお、上述したCPU 101等が、このような検索部205として機能しうる。
【0056】
画像描画部207は、楽曲リスト生成部206によって生成された楽曲リストの画像を生成し、上述したモニタ12に表示する。
例えば、画像描画部207は、図9に示すような楽曲リストの画像を生成して、プレイヤが楽曲を選択可能になるよう表示する。
なお、図9に示す楽曲リストは、一例として、楽曲名とアーティスト名だけの情報を表示しているが、他の情報を楽曲リストに付加してもよい。
なお、上述した画像処理部106が、このような画像描画部207として機能しうる。
【0057】
(ゲーム装置の動作の概要)
図10は、上述した構成のゲーム装置200において実行される楽曲検索処理の流れを示すフローチャートである。以下、本図を参照してゲーム装置200の動作について説明する。この楽曲検索処理は、ダンスゲームを実行するゲーム装置において、プレイヤによる踏み動作を受け、同じ(類似する)足譜が課題となっている楽曲を検索する処理である。つまり、ダンスゲームを開始する前に、プレイヤが踊りたい楽曲の踏み動作(一部)を入力することで、そのような踏み動作の楽曲リストを表示する処理である。なお、この楽曲検索処理は、ダンスゲームの開始を待機している状態で開始される。
【0058】
まず、ゲーム装置200は、プレイヤによる踏み動作を待機する(ステップS301)。つまり、プレイヤによってステップ筐体20上のパネルが踏まれたかどうかを判別しながら、後続処理を待機する。
【0059】
ゲーム装置200は、ステップ筐体20上のパネルが踏まれたことを検出すると(ステップS301;Yes)、プレイヤによる一連の踏み動作を順次受け付ける(ステップS302)。
すなわち、踏み動作受付部203は、ステップ筐体20のパネルが踏まれたことを検出信号により取得し、どのパネル(複数の場合もあり)が踏まれたのかを順次受け付ける。
【0060】
ゲーム装置200は、受け付けた踏み動作に基づいて、足譜キーを生成する(ステップS303)。
すなわち、足譜キー生成部204は、踏み動作受付部203が受け付けた一連の踏み動作に基づいて、所定のリズムに沿った足譜キーを生成する。例えば、足譜キー生成部204は、上述した図7(a)に示すように、パネルPが踏まれたタイミングt1〜t7を解析してリズム(拍)を特定しつつ、検索用の足譜キーAFKを生成する。
【0061】
ゲーム装置200は、生成された足譜キーに基づいて、同じ(類似する)足譜を含む足譜情報を検索する(ステップS304)。
すなわち、検索部205は、足譜キー生成部204によって生成された足譜キーと一致若しくは類似する足譜が含まれる足譜情報を、足譜情報記憶部202から検索する。
例えば、検索部205は、上述した図8(a)に示すような足譜キーAFKに一致する足譜AFが含まれる足譜情報、及び、上述した図8(b),(c)に示すような足譜キーAFKに類似する足譜AFが含まれる足譜情報を検索する。
【0062】
ゲーム装置200は、検索された足譜情報に対応付けられた楽曲についての楽曲リストを生成して表示する(ステップS305)。
すなわち、楽曲リスト生成部206は、検索部205によって検索された足譜情報に対応付けられた楽曲についての楽曲リストを生成し、そして、画像描画部207は、生成された楽曲リストの画像を生成してモニタ12に表示する。
例えば、画像描画部207は、図9に示すような楽曲リストの画像を生成して、プレイヤが楽曲を選択可能になるよう表示する。
【0063】
こうして足譜キーに基づいて足譜情報が検索され、対応付けられた楽曲の楽曲リストが表示されると、プレイヤは、例えば、ジョイスティック13を操作して、その楽曲リストの中から所望の楽曲を選曲し、ダンスゲームを開始することになる。
なお、楽曲リストの中に所望の楽曲がなかった場合、踏み動作が不正確であったこと等が考えられるため、プレイヤは、再度踏み動作を行って、新たな検索を要求してもよい。
【0064】
このような楽曲検索処理により、プレイヤが踊りたい楽曲の踏み動作(一部)を入力することで、そのような踏み動作が含まれる楽曲が検索されてリスト表示される。このため、プレイヤは、自己が憶えている一連の踏み動作を正確に入力するだけで、従来のような煩雑な操作を行うことなく、目的の楽曲が絞り込まれて表示された中から、踊りたい楽曲を簡単に選曲することができる。
また、入力する踏み動作の一部が不正確であったとしても、類似する踏み動作が含まれる楽曲も検索されるため、リスト表示された中から所望の楽曲を選ぶことのできる割合も高くなる。
この結果、プレイする楽曲をより簡単な操作で検索することができる。
【0065】
(他の実施形態)
上記の実施形態では、プレイヤが足譜キーの元となる踏み動作だけを入力する場合について説明したが、更に、楽曲のリズムを示す別の踏み動作を入力できるようにしてもよい。
例えば、楽曲のリズムが正確に特定できないために、数多くの足譜情報が検索されてしまい、その結果、楽曲リストが長大となって選曲し難くなる場合も起こり得る。その場合に、リズムを示す補助踏み動作をプレイヤが別途入力できるようにし、足譜情報を絞り込むことで、楽曲リストを短くすることができる。
以下、本発明の他の実施形態に係るゲーム装置400について、図11を参照して説明する。
【0066】
ゲーム装置400は、上述した図5に示すゲーム装置200に絞り込み部301を付加した構成となっている。つまり、楽曲情報記憶部201〜画像描画部207の構成は、ゲーム装置200と同様である。
【0067】
絞り込み部301は、検索部205が検索できた足譜情報が所定数を超えている場合に、補助踏み動作の入力を促す画像を画像描画部207に描画させる。
そして、踏み動作受付部203から楽曲のリズムを示す補助踏み動作が入力されると、その補助踏み動作からリズムを特定し、特定したリズムに基づいて、検索部205が検索した足譜情報を絞り込む。
【0068】
例えば、踏み動作受付部203から、同じ踏み動作を連続して所定回数以上受け付けた場合に、絞り込み部301は、楽曲のリズムを示す補助踏み動作が入力されたと判別する。具体的に説明すると、例えば、図12に示すように、「ワン, ,ツー, ,ワン,ツー,スリー,フォー」というタイミングで、同一のパネルPの踏み動作が検出されると、絞り込み部301は、4拍子のリズムを特定する。なお、これ以外にもリズムを特定できる踏み動作が検出されると、絞り込み部301は、その踏み動作に基づいてリズムを特定する。
そして、特定したリズムに基づいて、検索部205が検索した足譜情報を絞り込む。例えば、検索された足譜情報のうち、リズムに合致しない足譜情報を破棄する。
これにより、検索部205が検索した足譜情報を減らすことができ、楽曲リストが長大となることを防止することができる。
また、これとは逆に、補助踏み動作を先に入力し、そのリズムの楽曲を検索しておき、その後に入力された踏み動作に基づく足譜によって、足譜情報を絞り込むようにしてもよい。
この場合も、プレイする楽曲をより簡単な操作で検索することができる。
【0069】
上記のゲーム装置400では、検索された足譜情報が所定数を超えている場合に、楽曲のリズムを示す補助踏み動作を更に入力する場合について説明した。
しかしながら、この補助踏み動作と、検索しようとする踏み動作(本踏み動作)とを、毎回入力するようにしてもよい。
すなわち、踏み動作受付部203は、補助踏み動作、及び、本踏み動作をそれぞれ受け付ける。例えば、上述した図12に示すような同一のパネルPの踏み動作を受け付けた後に、上述した図7(a)に示すような検索用の踏み動作(本踏み動作)を受け付ける。
そして、足譜キー生成部204は、踏み動作受付部203が受け付けた補助踏み動作により楽曲のリズムを特定し、また、本踏み動作に基づいて、特定したリズムに沿った足譜キーを生成する。
【0070】
この場合、楽曲のリズムが正確に特定されることにより、不要な足譜情報が検索されることがなくなり、その結果、楽曲リストが短くなり、プレイヤの選曲が容易となる。そして、この場合も、プレイする楽曲をより簡単な操作で検索することができる。
【0071】
上記の実施形態では、プレイヤがステップ筐体20のパネルを踏むことで、踏み動作を入力する場合について説明したが、このような踏み動作以外の動作を評価するゲーム装置についても適宜適用可能である。
例えば、加速度センサを内蔵したコントローラを用いて、演奏される楽曲に合わせて、振る動作や傾ける動作等をプレイヤが行う体感ゲームであっても、同様に適宜可能である。
この場合では、ゲーム装置は、足譜情報に相当する課題情報を楽曲に対応付けて記憶しており、ゲームの開始前に、一連の振る動作等を加速度センサの検出により取得すると、足譜キーに相当する検索キーを生成して、一致又は類似する課題情報を検索する。そして、検索した課題情報に対応付けられた楽曲のリストを表示し、プレイする楽曲をプレイヤに選曲させることになる。
この場合も、プレイする楽曲をより簡単な操作で検索することができる。
【0072】
また、プレイヤの動きを撮像素子(カメラ等)にて撮影して、プレイヤの動作を取得できるようなゲームであっても、同様に適宜適用可能である。
例えば、コントローラ等を用いずに、演奏される楽曲に合わせて、手や足を動かす動作をプレイヤが行う体感ゲームであっても、同様に適宜可能である。
この場合も、ゲーム装置は、足譜情報に相当する課題情報を楽曲に対応付けて記憶しており、ゲームの開始前に、一連の動作を撮影した画像を解析することにより取得すると、足譜キーに相当する検索キーを生成して、一致又は類似する課題情報を検索する。そして、検索した課題情報に対応付けられた楽曲のリストを表示し、プレイする楽曲をプレイヤに選曲させることになる。
この場合でも、プレイする楽曲をより簡単な操作で検索することができる。
【0073】
以上説明したように、本発明によれば、プレイする楽曲をより簡単な操作で検索することができる。
【図面の簡単な説明】
【0074】
【図1】本発明の実施形態に係るダンスゲーム装置の外観を示す模式図である。
【図2】ダンスゲームのモニタに表示されるゲーム画面の一例を示す模式図である。
【図3】(a)がステップ筐体に配置されるパネルの一例を示す模式図であり、(b)がパネルの内部構造を示す分解斜視図である。
【図4】ダンスゲーム装置の内部構成を示す模式図である。
【図5】本発明の実施形態に係るゲーム装置の構成を示すブロック図である。
【図6】(a)〜(c)共に、音符(拍)と足譜との関係を説明するための模式図である。
【図7】(a)が踏まれたパネルに基づいて生成される足譜キーを説明するための模式図であり、(b),(c)が音符(拍)と足譜との関係を説明するための模式図である。
【図8】(a)が足譜キーと一致する足譜の一例を示す模式図であり、(b),(c)が足譜キーと類似する足譜の一例を示す模式図である。
【図9】表示される楽曲リストの一例を示す模式図である。
【図10】本発明の実施形態に係る楽曲検索処理の一例を示すフローチャートである。
【図11】本発明の他の実施形態に係るゲーム装置の構成を示すブロック図である。
【図12】リズムを示す補助踏み動作と、音符(拍)との関係を説明するための模式図である。
【符号の説明】
【0075】
1 ダンスゲーム装置
11 演奏用スピーカ
12 モニタ
13 ジョイスティック
14 リズム用スピーカ
20 ステップ筐体
101 CPU
102 ROM
103 RAM
104 インターフェース
105 ハードディスク
106 画像処理部
107 音声処理部
108 NIC
200,400 ゲーム装置
201 楽曲情報記憶部
202 足譜情報記憶部
203 踏み動作受付部
204 足譜キー生成部
205 検索部
206 楽曲リスト生成部
207 画像描画部
301 絞り込み部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
楽曲の再生と共に課題動作を提示し、プレイヤにより行われた動作内容を評価するゲーム装置であって、
複数の楽曲を記憶する楽曲記憶部と、
当該各楽曲に対応する課題動作情報をそれぞれ記憶する課題記憶部と、
プレイヤの行った動作を取得する動作取得部と、
取得された当該動作に基づいて、検索動作情報を生成する生成部と、
生成された当該検索動作情報と一致若しくは類似する動作情報が含まれる課題動作情報を、前記課題記憶部から検索する検索部と、
検索された当該課題動作情報に対応付けられた楽曲についての楽曲情報を生成する楽曲情報生成部と、
生成された当該楽曲情報を、プレイヤが楽曲を選択可能に表示する表示部と、を備える、
ことを特徴とするゲーム装置。
【請求項2】
楽曲の再生に伴って課題となる踏み動作を順次提示し、プレイヤにより行われた踏み動作を評価するゲーム装置であって、
複数の楽曲を記憶する楽曲記憶部と、
当該各楽曲に対応し、楽曲のリズムに同調した課題動作情報をそれぞれ記憶する課題記憶部と、
プレイヤの踏み動作を順次受け付ける動作受付部と、
受け付けた一連の当該踏み動作に基づいて、所定のリズムに沿った検索動作情報を生成する生成部と、
生成された当該検索動作情報と一致若しくは類似する動作情報が含まれる課題動作情報を、前記課題記憶部から検索する検索部と、
検索された当該課題動作情報に対応付けられた楽曲についての楽曲リストを生成する楽曲リスト生成部と、
生成された当該楽曲リストを、プレイヤが楽曲を選択可能に表示する表示部と、を備える、
ことを特徴とするゲーム装置。
【請求項3】
請求項2に記載のゲーム装置であって、
前記検索部が検索した複数の課題動作情報から、他の検索条件に基づいて絞り込む、絞り込み部を更に備え、
前記動作受付部は、楽曲のリズムを示す補助踏み動作を更に受け付け、
前記絞り込み部は、受け付けた当該補助踏み動作に基づいてリズムを特定し、特定したリズムに基づいて、前記検索部が検索した課題動作情報を絞り込む、
ことを特徴とするゲーム装置。
【請求項4】
請求項2に記載のゲーム装置であって、
前記動作受付部は、楽曲のリズムを示す補助踏み動作、及び、検索しようとする本踏み動作を受け付け、
前記生成部は、受け付けた当該補助踏み動作に基づいて楽曲のリズムを特定し、受け付けた当該本踏み動作に基づいて、特定したリズムに沿った検索動作情報を生成する、
ことを特徴とするゲーム装置。
【請求項5】
楽曲記憶部、課題記憶部、動作取得部、演算部、及び、表示部を有するゲーム装置における楽曲検索方法であって、
前記楽曲記憶部は、複数の楽曲を記憶し、前記課題記憶部は、当該各楽曲に対応する課題動作情報をそれぞれ記憶しており、
前記動作取得部が行う、プレイヤの行った動作を取得する動作取得ステップと、
前記演算部が、取得された当該動作に基づいて、検索動作情報を生成する生成ステップと、
前記演算部が、生成された当該検索動作情報と一致若しくは類似する動作情報が含まれる課題動作情報を、前記課題記憶部から検索する検索ステップと、
前記演算部が、検索された当該課題動作情報に対応付けられた楽曲についての楽曲情報を生成する楽曲情報生成ステップと、
前記表示部が、生成された当該楽曲情報を、プレイヤが楽曲を選択可能に表示する表示ステップと、を含む、
ことを特徴とする楽曲検索方法。
【請求項6】
楽曲の再生と共に課題動作を提示し、プレイヤにより行われた動作内容を評価するコンピュータを、
複数の楽曲を記憶する楽曲記憶部、
当該各楽曲に対応する課題動作情報をそれぞれ記憶する課題記憶部、
プレイヤの行った動作を取得する動作取得部、
取得された当該動作に基づいて、検索動作情報を生成する生成部、
生成された当該検索動作情報と一致若しくは類似する動作情報が含まれる課題動作情報を、前記課題記憶部から検索する検索部、
検索された当該課題動作情報に対応付けられた楽曲についての楽曲情報を生成する楽曲情報生成部、
生成された当該楽曲情報を、プレイヤが楽曲を選択可能に表示する表示部、
として機能させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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