説明

コネクタアセンブリ、コネクタアセンブリを含む流体システム、および流体接続を行なうための手順

【課題】コネクタアセンブリ、コネクタアセンブリを含む流体システム、および流体接続を行なう。
【解決手段】コネクタアセンブリ100は、第1のコネクタ本体101および第2のコネクタ本体102と、コネクタ本体を該本体の第1の端部で結合するように構成される結合機構と、可動中空ピストン103と、可動アクチュエータ104とを備える。アクチュエータの第1の位置から第2の位置への移動に応答して、中空ピストンは第1の位置から第2位置に移動する。第2の位置で、中空ピストンは第1のコネクタ本体および第2のコネクタ本体の内部に封止される。

【発明の詳細な説明】
【発明の分野】
【0001】
[0001]本発明は、生物薬剤、生物工学、食品、飲料、化粧品、および医療産業を含み、多くの異なる産業界で有用である。これらの産業の全てにおいて、パイプ、チューブ、ホース、および他の導管の大規模または小規模システムが、一の場所から他の場所に流体を送る。これらの流体は、ガス、液体、あるいは、ガス、液体および/または固体の混合流体である可能性がある。生物薬剤および医療システムを含み、これらの流体システムの多くは、これらの流体を一の無菌場所から他の無菌場所に輸送し、無菌性に対する厳格な要求を有する。ウィルスまたは微小生物のような生物学的汚染物質、例えばバクテリア、および塵や埃のような環境汚染物質を含み、望ましくない汚染物質の流体内への侵入は、様々な理由から極めて有害なものとなり得る。
【0002】
[0002]これらのシステムでは、例えば既存の導管またはシステムの構成部品を結合または切断するため、新しい流体経路用の追加導管を設置するため、新しい構成部品を追加するか既存の構成部品を交換するため、または完全に新しいシステムをつなぎ合わせるために、流体接続を行なうことが必要となる場合がある。本発明は、コネクタアセンブリ、および流体接続を行なうためのプロセスに関する。本発明を具現するコネクタアセンブリおよびプロセスはコネクタ本体を含み、各コネクタ本体は2つの端部を有することができる。一の端部は流体システムの導管または構成部品に結合することができる。コネクタ本体の他の端部は、流体接続を行なうために別のコネクタ本体の対応端部に結合することができる。本発明を具現するコネクタアセンブリおよびプロセスは、この流体接続を迅速に、しかも非常に効果的、確実、かつ安全に行なうことを可能にする。多くの実施形態は、さらに望ましくない汚染物質の導入に抵抗する無菌接続を提供する。その結果として、本発明を具現するコネクタアセンブリおよびプロセスは、開放、閉鎖、および無菌閉鎖流体システムに適する。
【発明の概要】
【0003】
[0003]本発明の一の態様では、流体接続を行なうためのコネクタアセンブリは、第1の中空コネクタ本体および第2の中空コネクタ本体と、結合機構と、中空ピストンと、可動アクチュエータとを備えることができる。各中空コネクタ本体は第1の端部および第2の端部と、外部と、第1の端部と第2の端部との間に延びる内部とを含むことができる。結合機構は、第1のコネクタ本体および第2のコネクタ本体をこれらのコネクタ本体の第1の端部で結合するように構成することができる。中空ピストンもまた第1の端部および第2の端部と、第1の端部と第2の端部との間に延びる内部とを有することができる。ピストンは第1の位置から第2の位置に移動可能である。第1の位置では、ピストンは第1のコネクタ本体の内部に配置される。第2の位置では、ピストンは第1のコネクタ本体と第2のコネクタ本体との間に延び、かつ第1の本体および第2の本体の内部に封止される。アクチュエータもまた、第1の位置から第2の位置に移動可能である。第1の位置では、アクチュエータは第1のコネクタ本体の外部に配置される。第2の位置では、アクチュエータは結合機構の周りに配置される。アクチュエータはピストンに結合され、第1の位置から第2の位置へのアクチュエータの移動に応答して、ピストンを第1の位置から第2の位置に移動させる。
【0004】
[0004]本発明の別の態様では、流体接続を行なうためのプロセスは、第1の中空コネクタ本体および第2の中空コネクタ本体を本体の第1の端部で結合機構により結合するステップを含むことができる。プロセスは、またアクチュエータが第1のコネクタ本体の外部に配置される第1の位置から、アクチュエータが結合機構の周りに配置される第2の位置に、アクチュエータを移動させるステップをも含むことができる。中空ピストンは、アクチュエータに結合することができ、プロセスは、さらにアクチュエータの移動に応答して、中空ピストンを第1の位置から第2の位置に移動させるステップを含むことができる。第1の位置では、ピストンは第1のコネクタ本体の内部に配置され、第2の位置では、ピストンは第1のコネクタ本体と第2のコネクタ本体との間に延び、かつ第1の本体および第2の本体の内部に封止される。
【0005】
[0005]本発明のこれらの態様を具現する装置およびプロセスは多くの利点を提供する。例えば、アクチュエータを結合機構の周りに配置することにより、アクチュエータは結合された第1の端部および結合機構を包囲し、かつ保護する。これは、結合機構によって提供される結合のはるかに高い頑健性および不正開封防止を可能にし、作動後の意図しない分解を阻止する。加えて、中空ピストンを第1のコネクタ本体と第2のコネクタ本体との間に配置し、かつコネクタ本体の内部にピストンを封止することにより、ピストンは第1の本体と第2の本体との間の結合をさらに強化する。これは、コネクタ本体およびピストンのより大きい内部の使用を可能にし、コネクタアセンブリ中の流体流量およびその内部の圧力の増大を許容する。
【0006】
[0006]本発明の別の態様によれば、流体接続を行なうためのコネクタアセンブリは、第1の中空コネクタ本体および第2の中空コネクタ本体と、結合機構と、中空ピストンと、回転可能なアクチュエータとを備えることができる。各コネクタ本体は第1の端部および第2の端部と、外部と、第1の端部と第2の端部との間に延びる内部とを含むことができる。結合機構は、第1のコネクタ本体および第2のコネクタ本体を本体の第1の端部で結合するように構成することができる。中空ピストンは第1の端部および第2の端部と、第1の端部と第2の端部との間に延びる内部とを含むことができる。ピストンは第1の位置から第2の位置に移動可能である。第1の位置では、ピストンは第1のコネクタ本体の内部に摺動可能に配置され、ピストンの第1の端部および第2の端部は、第1のコネクタ本体の第1の端部と第2の端部との間に配置される。第2の位置では、ピストンは第1のコネクタ本体および第2のコネクタ本体を橋絡し、かつ第1の本体および第2の本体の内部を封止する。ピストンの第1の端部は、第1のコネクタ本体の第1の端部と第2の端部との間に配置され、ピストンの第2の端部は、第2のコネクタ本体の第1の端部と第2の端部との間に配置され、ピストンの内部は、第1のコネクタ本体および第2のコネクタ本体の第2の端部の間を流体連通する。回転可能なアクチュエータは、第1のコネクタ本体および第2のコネクタ本体の少なくとも一方の外部に周設することができ、ピストンに結合されて、アクチュエータの回転に応答して、ピストンを第1の位置から第2の位置に移動させる。
【0007】
[0007]本発明の別の態様では、流体接続を行なうためのプロセスは、第1の中空コネクタ本体および第2の中空コネクタ本体を本体の第1の端部で結合するステップと、アクチュエータを第1のコネクタ本体および第2のコネクタ本体の少なくとも一方の外部の周りに回転させるステップとを含むことができる。中空ピストンは、アクチュエータに結合することができ、プロセスは、またアクチュエータの回転に応答して、中空ピストンを第1の位置から第2の位置に移動させるステップをも含むことができる。第1の位置では、ピストンは第1のコネクタ本体の内部に摺動可能に配置され、ピストンの第1の端部および第2の端部は、第1のコネクタ本体の第1の端部と第2の端部との間に配置される。第2の位置では、ピストンは第1のコネクタ本体および第2のコネクタ本体を橋絡し、第1の本体および第2の本体の内部を封止し、ピストンの第1の端部は、第2のコネクタ本体の第1の端部と第2の端部との間に配置され、ピストンの第2の端部は、第1のコネクタ本体の第1の端部と第2の端部との間に配置され、かつピストンの内部は第1のコネクタ本体および第2のコネクタ本体の第2の端部の間を流体連通する。
【0008】
[0008]本発明のこれらの態様を具現する装置および方法は、また多くの利点を提供する。例えば、ピストンは、コネクタアセンブリに結合されたチュービングまたはパイピングからピストンを機械的に分離するように、第1の位置では第1のコネクタ本体内に、かつ第2の位置では結合されたコネクタ本体内に収容することができる。その結果として、チュービングまたはパイピングへの結合は、ピストンが第1の位置から第2の位置に移動するときに緩むことがなく、チュービングまたはパイピングによりコネクタアセンブリに加わる有害な機械的力は、ピストンに伝達されない。さらに、アクチュエータを回転または捻転させてピストンを移動させることによりアセンブリの力が低減され、ピストンが第2の位置に移動するときに構成部品が損傷する可能性が事実上解消される。
【0009】
[0009]いくつかの実施形態では、可動アクチュエータは、アクチュエータの移動に応答してピストンを第2の位置に移動させるだけでなく、ピストンを第2の位置に維持するようにも配置することができる。例えば、ピストンがひとたび第2の位置に移動すると、アクチュエータは所定の位置に係止することができる。代替的に、ピストンが第2の位置に移動した後、アクチュエータがさらに移動すると、アクチュエータはピストンから解放され、ピストンは第2の位置に残る。いずれの場合も、コネクタ本体の偶発的切離しが防止され、結合の信頼性が向上する。
【0010】
[0010]いくつかの実施形態では、第1のコネクタ本体および第2のコネクタ本体の第1の端部をシール層で被覆することができる。シール層は、例えばコタの第1の端部が結合された後、ピストンが第2の位置に移動する前に、取り外すように構成することができる。これは、第1の本体および第2の本体ならびにピストンの内部の汚染を防止し、無菌結合の提供に役立つ。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】初期位置におけるコネクタアセンブリの断面図である。
【図2】90°回転して、作動位置における図1のコネクタアセンブリの断面図である。
【図3】雌コネクタ本体の断面図である。
【図4】図3の雌コネクタ本体の端面図である。
【図5】雄コネクタ本体の断面図である。
【図6】図5の雄コタの端面図である。
【図7】中空ピストンの断面図である。
【図8】図5の雄コネクタ本体内にある図7の中空ピストンの断面図である。
【図9】可動アクチュエータの断面図である。
【図10】図9の可動アクチュエータの斜視図である。
【図11】可動アクチュエータが初期位置にあるコネクタアセンブリの斜視図である。
【図12】可動アクチュエータが作動位置にあるコネクタアセンブリの斜視図である。
【図13】雌コネクタ本体およびシール層の斜視図である。
【図14】雄コネクタ本体、可動アクチュエータ、およびシール層の斜視図である。
【図15】雌コネクタ本体用のキャップの斜視図である。
【図16】雄コネクタ本体用のキャップの斜視図である。
【図17】コネクタサブアセンブリを含む装置の略図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
[0028]本発明を具現するコネクタアセンブリは、多種多様な方法で構成することができ、多くの異なる例の1つを図1および図2に示す。例示のコネクタアセンブリ100は、雌中空コネクタ本体101および雄中空コネクタ本体102と、可動中空ピストン103と、可動アクチュエータ104とを備えることができる。各コネクタ本体101および102は、第1の端部105および第2の端部106を有し、コネクタ本体101および102は、それらの第1の端部105で結合機構107により相互に結合することができる。当初、可動ピストン103の全部または少なくとも一部分は、雄本体102の内部に配置することができる。可動アクチュエータ104はコネクタ本体101および102の少なくとも一方または両方の外部に装着することができ、可動ピストン103に結合することができる。図示する実施形態では、アクチュエータ104は雄コネクタ体102に移動可能に装着することができ、雄本体102を介してピストン103に結合することができる。アクチュエータ104の初期位置から作動位置への移動に応答して、中空ピストン103は、例えば図1および図2にそれぞれ示す通り、初期位置から係合位置に移動することができる。係合位置では、中空ピストン103は雌本体101と雄本体102との間に延びるか、またはそれらを橋絡し、かつ雌本体101および雄本体102の内部に封止される。雌本体101および雄本体102の第2の端部106は、例えばホース、パイプ、または他の導管を介して、流体システムに結合することができる。次いで、流体は、コネクタ本体101および102のどちらかの第2の端部106を介してコネクタアセンブリ100中を通してコネクタ本体101および102の内部に流入し、コネクタ本体101および102を橋絡する中空ピストン103の内部を通して、他方のコネクタ本体102および101の内部に流入し、他方のコネクタ本体102および101の第2の端部106でコネクタアセンブリ100から流出する。
【0013】
[0029]雌コネクタ本体ならびに雄コネクタ本体は、数多くの方法のいずれでも、コネクタ本体の内部に流体を導き、かつ流体を外部環境から分離するように構成することができる。どちらのコネクタ本体も単一部品または多部品構造とすることができ、種々の形状のいずれをも有することができる。例えば図3および図4に示す実施形態では、雌コネクタ本体101は、第1の端部105と第2の端部106との間で雌本体101の内部に流体の流路を画定する、中空略円筒状の形状を有する多部品構造を備えることができる。雌本体は第1の端部と第2の端部との間で均一内径を有することができるが、図3に示す雌本体101は、第1の端部105と第2の端部106との間で本体101の軸線に沿って変動する内径を有する。例えば雌本体101は、均一内径を持つ主バレル部111と、第1の端部105においてバレル部111の内径より小さい均一内径を持つガイド部112と、第2の端部106とを含み、バレル部111の内径未満またはそれと略同一の均一内径を有する取付部113とを含むことができる。雌本体101の第2の端部106で、取付部113は、雌本体101を流体システムのホース、パイプ、または他の導管に結合するための多種多様な取付具のいずれをも含むことができる。例えば、取付具114は、図3に示すようにTriclover取付具またはホース口のフランジとして構成することができる。雌本体101の第1の端部105では、フランジ115は、ガイド部112および/またはバレル部111から半径方向外向きに延びることができる。フランジ115は、面116を画定し、ガイド部112は、雌本体101の第1の端部105の開口部117で面116に開口することができる。フランジ115の面116は略平面とすることができ、雌本体101の軸線に対し略垂直に延びることができる。例えばガスケット、弾性シール部材、またはOリングを含み、多くのシール118のいずれをもフランジ115の面116に設けることができる。図示する実施形態では、固化弾性シーラントから形成された1つまたは複数のシール118をフランジ115の面116に形成することができる。例えば、面115に2つ以上の相隔たる浅い同心円状の溝を形成し、弾性シーラント、例えば熱可塑性エラストマを溝にオーバモールドすることができる。固化シーラントは、フランジ115の開口117を包囲し、かつフランジ115の面116を超えて軸線方向外側に延びる、2つの相隔たる同心円状シール118を形成する。シール118は雌コネクタ本体101の面116を雄コネクタ本体102に封止させることができる。雌コネクタ本体101の流体流路は、フランジ115の開口117と取付具114の開口119との間で本体101の内部に延びる。
【0014】
[0030]雄コネクタ本体102もまた、図5および図6に示す通り、第1の端部105と第2の端部106との間で中空本体102の内部に流体の流路を画定する、中空略円筒状の形状を含む多部品構造を有することができる。雄本体は第1の端部105と第2の端部106との間で均一内径を有することができるが、図示する雄本体102は、第1の端部105と第2の端部106との間で本体102の軸線に沿って変動する内径を有する。例えば、雄本体102は、均一内径を持つ主バレル部121と、バレル部121の内径より小さい均一内径を有する開口123を持つ第1の端部105におけるフランジ122と、第2の端部106を含み、バレル部121の内径未満またはそれと略同一の均一内径を有する取付部124とを含むことができる。雄本体102の第2の端部106で、取付部124は、雄本体102を流体システムのホース、パイプ、または他の導管に結合するための取付具125を含むことができる。雄本体102の取付具125は、雌本体101の取付具114と同様とするか、またはそれとは異なってもよい。雄本体102の第1の端部で、フランジ121は面126を画定することができ、面126は1つまたは複数のシール127を有することができる。フランジ121の面126、シール127、およびフランジ121の外径は、雌コネクタ本体101のものと同様とすることができる。代替的に、コネクタ本体のうちの1つの面は、溝またはシールを持たず、他方のコネクタ本体の面のシールのための座として働く。雄コネクタ本体102の流体流路は、フランジ122の開口と取付具114の開口との間で本体102の内部に延びることができる。
【0015】
[0031]雄コネクタ本体および雌コネクタ本体は、多種多様な方法で互いに結合することができる。例えば、雄本体および雌本体を本体の内部が互いに流体連通可能な状態で取り付けができるように、機械的結合機構を配設することができる。結合機構は雄本体および/または雌本体から分離するか、またはそれと一体とすることができ、数多くの構成のいずれをも有することができる。例えば、結合機構はねじ式アセンブリ、クランプアセンブリ、またはラチェットアセンブリとすることができる。図示する実施形態では、結合機構107は、様々に実現することのできるスナップ嵌めアセンブリを備えることができる。いくつかの実施形態では、スナップ嵌めアセンブリは、複数のアーム131、キャッチ132、およびレッジ133を含むことができる。アーム131は、本体の第1の端部105付近で、コネクタ本体の一方または両方、例えば雄本体102から延びる。各アーム131は、アーム131の端部にキャッチ132を有することができ、キャッチ132は、第1の端部105付近で、コネクタ本体の一方または両方、例えば雌本体101上で、本体のレッジ133を掴持して、コネクタ本体101および102を一体に保持する。図示する実施形態では、3つのアーム131が雄本体102のフランジの外縁から軸線方向に延び、当初、コネクタ本体101および102が結合されるときに、雌本体101のフランジ115の外縁にある略軸線方向を向いた3つのガイド面134と係合する。アーム131はガイド面134に沿って移動するにつれて外向きにわずかに湾曲し、次いでコネクタ本体101および102が結合されるときに内向きに弾発し、キャッチ132が雌本体101のフランジ115の裏側の上のガイド面134の端部に、3つのレッジ133を掴持することが可能になる。
【0016】
[0032]雄コネクタ本体は、さらに、雄コネクタ本体に対するアクチュエータの移動、例えば回転運動および/または軸線方向の移動を可能にしながら、アクチュエータを雄本体に機械的に結合するための装置を含むことができる。結合装置は多種多様に構成することができる。例えば、結合装置は、雄本体上のアクチュエータの回転運動および軸線方向の移動の両方を可能にするピン・イン・スロット(pin−in−slot)装置として構成することができる。1個または複数のピンをアクチュエータに関連付けることができ、かつ1個または複数のスロットを雄本体に関連付けることができるが、図示した実施形態では、スロットがアクチュエータに関連付けられ、かつピンが雄本体に関連付けられる。例えば、図5および図6に示す通り、1個または複数のピン、例えば2つの略直径方向に対向するピン135は、雄本体102から半径方向外向きに延びることができる。ピン135は雄本体102に沿って種々の位置に配置することができるが、図示する実施形態では、ピン135は第1の端部105付近に配置することができ、かつフランジ122および/またはバレル部121から半径方向外向きに延びることができる。例えば、ピン135は、フランジ122の外縁を越えて半径方向に短い距離を延びることができ、かつアクチュエータのスロット内に配置することができる。
【0017】
[0033]雄コネクタ本体は、可動アクチュエータに機械的に結合されることに加えて、雄本体を介して可動アクチュエータを可動ピストンに機械的に結合させることもできる。例えば、雄コネクタ本体は、開口を含むことができ、開口を介して可動アクチュエータが可動ピストンに機械的に結合することができる。図示する実施形態では、バレル部121は1つまたは複数の、例えば2つの細長い側面の開口136を有することができる。例えば、細長い開口136は、略長方形であり、第1の端部137および第2の端部138を有し、バレル部121の直径方向対向面に配置することができ、かつバレル部121のほぼ中間点から出発してバレル部121の軸線方向に、または軸線に対し斜めに延び、かつフランジ122より手前で終端する。側面開口136は、雄本体102の外部に配置する可動アクチュエータ104が、バレル部121を介して、雄本体102の内部に配置する可動ピストン103に機械的に結合されることを可能にする。
【0018】
[0034]中空ピストンは、様々な方法で、雄コネクタ本体および/または雌コネクタ本体の内部で運動するように構成することができる。例えば、ピストンは均一内径および/または均一外径を有することができる。代替的に、ピストンの内径および/または外径は、ピストンの軸線に沿って変化する。さらに、ピストンの外径は、雄本体および/または雌本体の少なくとも一部分の内径に対応する。例えば、図7および図8に示す通り、ピストン103は第1の端部141および第2の端部142と、ピストン103の第1の端部を含む小さい部分143と、ピストン103の第2の端部142を含む大きい部分144とを有する。小さい部分143の外径は、雄コネクタ本体102のフランジ122の開口123の直径、および雌コネクタ本体101のガイド部112の内径の一方または両方に対応する。小さい部分143はシール145、例えば溝に含まれるOリングのような、ピストンの外周に延びるシャフトシールを含むことができる。シール145はピストン103の第1の端部141付近に配置することができる。ピストン103が係合位置にあるときに、シール145は、ピストン103の小さい部分143を雌コネクタ本体101の内部に対して、例えば雌本体101のガイド部112の内部に対して封止することができる。多くの実施形態では、ピストン103の小さい部分143のシール145は、またピストンが初期位置にあるときに、雄コネクタ本体102の内部に対して、例えば雄本体102の第1の端部105の開口を画定するフランジ122の壁に対しても封止することができる。ピストン103の大きい部分144の外径は、雄本体102のバレル部121の内径に対応する。大きい部分144もまたシール146、例えば溝内のOリングのような、ピストンの外周に延びるシャフトシールを含むことができる。シール146は、ピストン103の第2の端部142付近に配置することができる。シール146は大きい部分144を、ピストン103が初期位置から係合位置まで移動する全距離に沿って、雄コネクタ本体102の内部に対して、例えば雄本体102のバレル部121の内部に対して封止することができる。大きい部分の内径は、小さい部分の内径と等しくすることができるが、図示する実施形態では、大きい部分144の内径は、小さい部分143の内径より大きい。多くの実施形態では、ピストン103の第1の端部141と第2の端部142との間の軸線方向の長さは、雄コネクタ本体102の第1の端部105と第2の端部106との間の軸線方向の長さより短い。例えば図7および図8に示す実施形態では、ピストン103は、雄本体102の第1の端部105から、取付部113に結合されたバレル部111の端部までの軸線方向の距離より短いか略等しい軸線方向の長さを有する。この場合、初期位置では、ピストン103は完全に雄コネクタ本体102内に収容することができる。
【0019】
[0035]可動ピストンおよび可動アクチュエータは、アクチュエータの軸線方向の移動および/または回転運動に応答してピストンの少なくとも軸線方向の移動、または軸線方向の移動および回転運動を可能にするように、多数の方法のいずれでも機械的に結合することができる。例えば、多数の機械的結合のいずれをも使用して、雄コネクタ本体を介してピストンおよびアクチュエータを結合することができる。図示する実施形態では、雄コネクタ本体102の1つまたは複数の側面開口136を介して、可動ピストン103を可動アクチュエータ104に結合するために、ピストン103の外面は1つまたは複数、例えば2つの構造を含むことができる。例えばピストン103は、画面には開口しているがピストン103の内部には開口していない2つの凹部147を有することができる。凹部147は、ピストン103上のシール145と146との間に配置することができ、雄コネクタ本体102の側面開口136と平行して配置することができる。突起部、例えば支柱148が各凹部147に着座することができ、対応する側面開口136を介して略半径方向に延びることができる。支柱148は雄コネクタ本体の外面を越えて終端することができ、可動アクチュエータ104と相互作用することができる。
【0020】
[0036]可動アクチュエータは、多数の方法のいずれでも、ピストンの全部または少なくとも一部分が雄コネクタ本体内にある初期位置から、ピストンが雌コネクタおよび雄コネクタ本体を橋絡する係合位置まで、ピストンを移動させるように構成することができる。例えば、図9および図10に示すように、可動アクチュエータ104は、雄コネクタ本体102の外部の周りに、例えばバレル部121の周りに、装着されたスリーブ151を含むことができる。スリーブ151、は第1の端部152および雄本体102の外径、例えばバレル部121の外径に対応する内径を有する。多くの実施形態では、可動アクチュエータは、可動ピストンに一体的に結合することなく、該ピストンに機械的に結合することができる。例えばスリーブ151は、ピストン支柱148を雄コネクタ本体102の第1の端部105とスリーブ151の第1の端部152との間において、雄コネクタ本体102の外部に配置することができる。アクチュエータ104がその初期位置から作動位置に移動すると、スリーブ151の第1の端部152はピストン支柱148と接触して、ピストン支柱を雄コネクタ本体102の側面開口に沿って移動させる。次にピストン支柱148は、ピストン103をその初期位置から係合位置に移動する。側面開口が軸線方向を向いている場合、ピストンは雄本体内で軸線方向にしか移動することができない。図示する実施形態では、側面開口136は雄本体102の軸線に対し斜めに向けることができる。ピストン148が斜めの側面開口136に沿って移動すると、軸線方向の移動に加えて回転運動が支柱148によりピストン103に与えられる。この回転運動は、雄本体102の内部に対するピストン103のシール145および146の摩擦係合を緩めることに役立ち、初期位置から係合位置へのピストンの移動を容易にする。例えば、ピストン支柱148が雄本体102の側面開口136の第1の端部137と接触するので、作動位置からのアクチュエータ104による雄本体102の第1の端部105へのさらなる移動が阻止される。さらに、ピストン103はアクチュエータ104と一体的に結合されず、例えばピストン支柱148はスリーブ151と一体的に結合されないので、アクチュエータ104が反対方向に移動すると、ピストン103はアクチュエータ104から切り離され、例えばピストン支柱148とスリーブ151の第1の端部152との間の接触が切断され、ピストン103は係合位置に残る。その結果として、アクチュエータ104は作動を停止せず、ピストン103は雌コネクタ本体101から解放されず、コネクタアセンブリ100は使い捨て装置となる。代替的に、他の実施形態では、ピストンはアクチュエータに一体的に結合することができ、例えばピストン支柱はスリーブに固定することができる。次に、アクチュエータの初期位置から作動位置への前後移動に応答して、ピストンは初期位置と係合位置との間で前後に移動することができる。
【0021】
[0037]可動アクチュエータは、また例えば結合機構の解放および/または不正操作を防止するために、多数の方法のいずれでも、結合機構の周りで結合された雄コネクタ本体および雌コネクタ本体の第1の端部の位置まで移動するように構成することもできる。例えば、可動アクチュエータ104は、雄コネクタ本体102の外部の周りに、例えばフランジ122および/またはバレル部121の周りに、装着されたカラー153を含むことができる。カラー153の内径は、雌本体101のフランジ115および雄本体102のフランジ122の外径、結合機構107のアーム131の外部の外径、およびピストン103の支柱148の外径と略等しいか、それよりわずかに大きくすることができる。カラー153は、第1の端部154で開口し、反対側の端部で、例えば半径方向に延びるフランジにより、スリーブ151に固定的に結合することができる。可動アクチュエータ104の初期位置で、カラー153の第1の端部154は、図11に示すように、例えば雄本体102のフランジ122の外縁の周りで、結合機構107のアーム131から軸線方向に離れて、雄本体102の第1の端部105付近に配置することができる。結合機構107のアーム131は、コネクタ本体101および102が互いに結合されたときに、雌本体101のガイド面134と係合するので、外向きに自由に湾曲することができる。コネクタ本体101および102が結合された後、可動アクチュエータ104が作動位置に移動すると、カラー153は、フランジ122および115の外縁および結合機構107のアーム131の外面に沿って軸線方向に移動する。図12に示す通り、作動位置のカラー153は、結合された雄本体102および雌本体101の第1の端部105の外部の上に延びることができる。作動位置で、カラー153は、アーム131に近接して結合機構107のアーム131の全部または少なくとも主要部分の上に延びることもでき、アームが外向きに湾曲し、かつキャッチ132が結合機構107のレッジ133から解放されることを阻止する。
【0022】
[0038]可動アクチュエータは、軸線方向のみに初期位置と作動位置との間を移動するように配置することができる。しかし、図示する実施形態を含めて、多くの実施形態では、可動アクチュエータ104は、回転運動および初期位置から作動位置への軸線方向の移動の両方を行なうように配置することができる。例えば可動アクチュエータ104を雄コネクタ本体102に結合するピン・イン・スロット装置のスロット156は、コネクタ本体102の軸線に対し斜めに延びることができ、例えば螺旋状とすることができる。各スロット156は、アクチュエータ104に沿って、例えばカラー153に沿って、雄本体102の第1の端部105に近いスロット156の初期位置から、第1の端部105から遠いスロット156の作動位置まで螺旋状に延びることができる。雄本体102から延びるピン135は、螺旋状スロット156内に捕獲されることができ、アクチュエータ104が雄コネクタ本体102上のその初期位置にあるときに、ピン135はスロット156の初期位置にある。ひとたび雌本体101および雄本体102がそれらの第1の端部105で結合されると、アクチュエータ104はその初期位置で回転する。次いで、各ピン135は、螺旋状スロット156に対してスロットの156の初期位置から作動位置に向かって移動し、可動アクチュエータ104をその初期位置から作動位置に向かって軸線方向に駆動する。各螺旋状スロット156の作動位置で、ロック機構157がピン135を所定の位置に係止することができる。ロック機構157は様々に構成することができる。例えば図示する実施形態では、ロック機構157はバイアスされたクリップ158を含むことができる。各クリップ158は、ピン135がクリップ158を越えてスロット156の作動位置の方向に移動するときに外側に湾曲するように配置することができ、ピン135がクリップ158を通過してスロット156の作動位置に着いた後、跳ね返り、ピン135をスロット156の作動位置に係止する。
【0023】
[0039]雄コネクタ本体および雌コネクタ本体の内部の無菌性を高めるために、コネクタ本体の第1の端部の開口を覆うようにシール層を配置することができる。シール層は様々に構成することができる。図13および図14に示す実施形態では、各シール層161は、コネクタ本体101および102の第1の端部105に着脱可能に取り付けられた剥離ストリップとして構成することができる。剥離ストリップ161は、コネクタ本体101の面116およびコネクタ本体102の面126に接合して、面116の開口117および面126の開口123を密封被覆することができる。多くの実施形態では、剥離ストリップ161は、面シール118および127に接合することなく、面シール118および127の全部または少なくとも一部分を被覆することもできる。例えば各剥離ストリップ161は少なくとも、開口117および123に最も近い最も内側の面シール118および127を完全に被覆することができる。剥離ストリップ161は面シール118および127自体に接合しなくてもよいが、各面シール118および127の周囲の面116および126の表面に接合することができる。多くの実施形態では、剥離ストリップ161は、また、最も内側の面シール118および127の半径方向内側のコネクタ本体101および102のどの部分にも接合されない。剥離ストリップ161の少なくとも一部分は、コネクタ本体101および102の内部の無菌性を保護し、かつ剥離ストリップ161が面116および126から剥離されることを可能にする任意の方法で、面116および126に接合することができる。例えば、剥離ストリップ161はコネクタ本体101の面116およびコネクタ本体102の面126に着脱可能に接合するか、またはヒートステークすることができる。雌コネクタ本体および雄コネクタ本体の一方のみに面シールを含む実施形態では、面の開口を被覆する面シール無しで、シール層、例えば剥離ストリップをコネクタ本体の面に取り付けることができる。剥離ストリップ161は、また細長いプルタブ162をも含むことができる。タブ162は、折重ね163によりコネクタ本体101の面116およびコネクタ本体102の面126に接合される剥離ストリップ161の部分に取り付けることができる。タブ162は、剥離ストリップ161の接合部分上に折り返し、コネクタ本体101のフランジ115およびコネクタ本体102のフランジ122の縁を越えて延びることができる。
【0024】
[0040]シール層の偶発的な取り外しまたは損傷を防止するために、各コネクタ本体は、またコネクタ本体のシール層の少なくとも実質的な部分およびコネクタ本体の第1の端部を被覆する着脱可能のキャップを含むことができる。キャップは、例えば摩擦嵌めまたはスナップ嵌めにより、コネクタ本体の第1の端部に取り付けることができ、多種多様な構成のいずれをも有することができる。例えば、図15および図16に示す通り、各キャップ164は、シール層161を保護する剛性頂部165と、コネクタ本体101のフランジ115およびコネクタ本体102のフランジ122に沿って適合するスカート166とを有することができる。キャップ164は、またスカート166の下に軸線方向に延びるハンドル167を含むことができる。シール層161のプルタブ162は、ハンドル167の下で軸線方向に湾曲することができ、ハンドル167はタブ162の全部または少なくとも一部分に沿って延びることができる。ハンドル167は、コネクタ本体101および102からキャップ164を引き上げるために使用することができ、かつプルタブ162の偶発的な操作を防止することもできる。キャップは、また例えば包装中または輸送中のアクチュエータの偶発的な作動を防止する形で、雄コネクタ本体上に取り付けるように構成することもできる。例えばキャップは、雄コネクタ本体に取り付けられ、アクチュエータを初期位置に係止することができる。
【0025】
[0041]コネクタアセンブリの構成部品は、多種多様な材料から形成することができる。例えば、コネクタ本体、結合機構、ピストン、可動アクチュエータ、およびキャップのうちの1つまたは複数は、コネクタアセンブリ中を流れる流体と共存できる任意の金属材料および/またはポリマ材料から作ることができる。金属材料はステンレス鋼を含むことができるが、それに限定されない。ポリマ材料はポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリエーテルスルホン、ポリフッ化ビニリデン、またはポリスルホンのうちの1つまたは複数を含むことができるが、それらに限定されない。多くの実施形態では、透明または半透明なポリマ材料を選択することができる。シール層は、不透水性材料、または生物学的汚染物質を含め汚染物質の通過に抵抗する透水性材料から作成することができる。これらの材料は、エラストマシート、ポリマフィルム、および金属箔、例えばアルミニウム箔を含むが、それらに限定されず、それらのいずれもさらに強化材料を含むことができる。さらに、シール層は殺生物剤を被覆かつ/または含浸させることができる。
【0026】
[0042]構成部品は、成形、機械加工、プレス加工、および型打ちを含み、多種多様な方法で製造することができ、かつサブアセンブリに形成することができる。例えばピストン103は、取付部124がバレル部121に装着される前に、雄コネクタ本体102に挿入することができる。次いで、雄本体102の側面開口136を介してピストン103の外部の凹部147内に支柱148を装入することにより、ピストン支柱148をピストン103に取り付けることができる。次いで、可動アクチュエータ104は、カラー153がピストン支柱148を被覆する状態でバレル部上に摺動することができ、雄本体102のピン135は、可動アクチュエータ104のスロット156の初期位置に配置することができる。次いで、取付部124は、例えば接着または溶接によりバレル部121に取り付けることができる。次いで、シール層161を雄コネクタ本体102の面125に接合して、雄コネクタサブアセンブリを形成することができる。別のシール層161を雌コネクタ本体101の面116に接合して、雌コネクタサブアセンブリを形成することができる。さらに雌キャップおよび雄キャップ164を、雄コネクタサブアセンブリおよび雄コネクタサブアセンブリの第1の端部105のそれぞれのシール層161の上に装着することができる。
【0027】
[0043]雌コネクタ本体および雄コネクタ本体を含むサブアセンブリは、種々のプロセスに従って結合することができる。キャップ164をサブアセンブリから取り外して、シール層161を露出させることができる。いくつかの実施形態では、雌コネクタ本体および雄コネクタ本体を結合する前に、シール層を取り外すことができる。しかし、コネクタアセンブリの内部を汚染からよりよく防止するために、多くの実施形態では、コネクタ本体101および102が互いに結合されるときに、シール層161をコネクタ本体101および102上に維持して、面シール118および127および開口117および127を被覆することができる。次いで、雌コネクタ本体101および雄コネクタ本体102が結合された後で、シール層161を取り外すことができる。例えばシール層161は、可動アクチュエータ104が初期位置から作動位置に向かって移動する直前に取り外すことができる。
【0028】
[0044]雌コネクタ本体および雄コネクタ本体は、例えば結合機構の種類に応じて、多種多様な方法で結合することができる。コネクタ本体は、結合機構がねじ、クランプ、またはラチェットを有する場合に、互いに螺合、締着、またはラチェット駆動することができる。図示する実施形態では、雌コネクタ本体101および雄コネクタ本体102は、互いにスナップ嵌めすることができる。例えばコネクタ本体101および102の第1の端部105は、可動ピストン103およびアクチュエータ104がそれらの初期位置に着いた状態で、互いに同軸的に移動することができる。結合機構107のアーム131は、ガイド面134と係合し、それに沿って摺動することができる。アーム131およびガイド面134は、コネクタ本体101および102が結合されることを可能にする、例えばアーム131をガイド面134に入ることを可能にする、コネクタ本体101および102の角度方向が1つだけとなるように、コネクタ本体101のフランジ115およびコネクタ本体102のフランジ122の周りに間隔を置いて斜めに配置することができる。シール層161は、コネクタ本体101および102がこの角度方向のときに、シール層161のプルタブ162が互いに重なりかつ同一半径方向に延びるように、第1の端部105上に配置することができる。代替的に、プルタブは、互いに斜めに径方向に、反対方向にさえ、延びることができる。
【0029】
[0045]雌コネクタ本体および雄コネクタ本体を結合することは、また一方のコネクタ本体の面シールを他方のコネクタ本体に対して封着することを含む。雌コネクタ本体および雄コネクタ本体の一方の面にだけ面シールがある実施形態では、面シールの封着は、一のコネクタ本体の面シールを他のコネクタ本体の面に直接的に、または面シールと対向面との間にシール層161を置いて、押圧することを含む。雌コネクタ本体101および雄コネクタ本体102の両方の面116および126に面シール118および127がある実施形態では、面シール118および127の封着は、コネクタ本体101および102の面シール118および127を直接的に、またはシール118および127の間にシール層161を置いて、互いに押圧することを含む。雌本体101の面シール118は、同一軸線上にあり、かつ雄本体102の面シール127と同様の直径を有する。コネクタ本体101および102が互いに近づくように移動すると、面シール118および127は互いに圧迫し、シール層161を互いに対して押圧する。雌本体101および雄本体102が完全に結合されると、結合機構107のキャッチ132は、軸線方向ガイド面134の先まで延びる。アーム131およびキャッチ132は、次いで半径方向内向きに弾発し、キャッチ132はレッジ133を把持して、コネクタ本体101および102の内部がフランジ115の開口117およびフランジ122の開口123に同軸状に整列され、かつフランジ115の面116およびフランジ122の面126が互いに隣接して緊密に配置される状態で、雌コネクタ本体101および雄コネクタ本体102を一体に保持する。
【0030】
[0046]コネクタ本体101および102が結合された後、シール層を取り外すことができる。例えばプルタブ162を半径方向に、コネクタ本体101および102から離れる方向に引くことができる。フランジ115の面116およびフランジ122の面126に接合された各シール層161の部分は、次いで、折重ね163から始め、面116および126を直径方向に続行しながら、シール層が完全に取り外されるまで、面116および126から剥離することができる。シール層161が面116および126から取り外されると、シール層161の露出部分の汚染物質が、シール層161と共に取り除かれる。さらに、シール層が面から剥離されると、面上のシールは、互いに拡張し、封止する。例えば、シール層161が面シール118および127の一部分を超えて剥離されると、各面シール118および127のその部分は即座に軸線方向に拡張し、対向する面シール127および118の拡張部分に直接接触する。一方の面だけに面シールを有する実施形態の場合、シール層が取り除かれると、面シールは対向する面に対して拡張する。面シールが対向面に対して封止されるか、あるいは面シール118および127が互いに対して直接封止される状態で、コネクタ本体101および102の内部は、フランジ115および122の同軸状に整列した開口117および123を介して、外部汚染のない無菌の状態で互いに流体連通する。
【0031】
[0047]シール層が取り外された後、アクチュエータは初期位置から作動位置に移動することができ、アクチュエータの移動に応答して、ピストンは、初期位置から係合位置に移動することができる。例えば多くの実施形態では、ピストン103は、その初期位置で、雄コネクタ本体102内に完全に収容することができる。ピストン103は、ピストン103の第1の端部141および第2の端部142が、雄本体102の第1の端部105と第2の端部106との間にある状態で、雄本体102の内部に配置することができる。ピストン103の第1の端部141付近のシール145は、フランジ122の開口123で、フランジ122の壁に対して封止することができる。ピストン103の第2の端部142付近のシール146は、バレル部121の内部に対して封止することができる。さらに、ピストン103の初期位置では、ピストン支柱148は、雄コネクタ本体102の側面開口136の第2の端部138付近に配置するか、またはそれに接触することができる。アクチュエータは初期位置では、雄コネクタ本体の周りに配置することができる。例えばスリーブ151は、スリーブ151の第1の端部152がピストン支柱148付近にあるか、またはそれと接触している状態で、雄本体102の周りに、例えばバレル部121の周りに配置することができる。カラー153は、雄本体102の外部の周りに、例えばフランジ122の外縁およびバレル121の位置の周りに配置することができる。雄本体102のピン135は、アクチュエータ104の螺旋状スロット156内の初期位置に配置することができる。
【0032】
[0048]アクチュエータを作動位置に移動することは、アクチュエータを回転または捻転させることを含むことができ、回転または捻転運動を容易にするために、リブのような組織構造的特徴をアクチュエータの外部に、例えばスリーブ上に形成することができる。アクチュエータを回転させることにより、アクチュエータおよびピストンの作動および係合位置への移動を含み、コネクタアセンブリの作動に関連付けられる力を軽減することができる。例えば、アクチュエータ104を回転させて、ピン135を螺旋状スロット156に対して初期位置から作動位置に向かって移動させることができる。ピン135が螺旋状スロット156内で作動位置に向かって移動することで、カラー153およびスリーブ151を含めてアクチュエータ104は、アクチュエータ104の初期位置から作動位置に向かって軸線方向にさらに駆動される。次いで、アクチュエータは、雄コネクタ本体および雌コネクタ本体の外部に沿って軸線方向に移動することができる。例えばカラー153は、フランジ122および115の外縁および結合機構107のアーム131の外面に沿って軸線方向に移動することができ、スリーブ151は雄本体102の第1の端部105に向かって軸線方向に移動することができる。
【0033】
[0049]アクチュエータの作動位置に向かう移動に応答して、ピストンは係合位置に向かって移動し、ピストンの少なくとも一部分は雄コネクタ本体から雌コネクタ本体内に移動する。例えばスリーブ151が雄コネクタ本体102の第1の端部105に向かって移動すると、スリーブ151の第1の端部152は、ピストン支柱148と接触し、ピストン支柱148を雄コネクタ本体102の側面開口136に沿って、側面開口136の第1の端部137に向かって駆動する。側面開口が軸線方向に向けられている場合、ピストンは雄本体内で軸線方向のみに移動することができる。図示する実施形態では、側面開口136は、雄本体102の軸線に対し斜めに向けることができる。支柱148が傾斜側面開口136に沿って移動すると、軸線方向の移動に加えて、回転または捻転運動が支柱148によりピストン103に加えられる。この回転運動は、雄本体102の内部に対するピストン103のシール145および146の摩擦係合を緩和するのに役立ち、初期位置から係合位置に向かうピストン103の移動を容易にする。ピストン103が、当初、雄コネクタ本体102内に完全に収容される実施形態では、ピストン103は、流体システムのパイピングまたはチュービングへの結合から機械的に分離することができる。その結果として、ピストン103の軸線方向の移動および/または回転運動はパイピングまたはチュービングに対して有害な力を及ぼさず、結合の完全性が確保される。ピストン103が支柱により初期位置から駆動されると、ピストン103の第1の端部141は、雄フランジ122の開口123を介して雄コネクタ本体102から抜け出し、雌フランジ115の開口117を介して雌本体101に進入する。ピストン103の第1の端部141付近のシール145は、雄フランジ122の開口123を画定する壁に沿って少なくとも軸線方向に、かつ雌コネクタ本体101のガイド部115の内部に沿って軸線方向に移動することができ、ピストンが走行する距離に沿ってシールが維持される。ピストン103の第2の端部142付近のシール146は、雄コネクタ本体102に沿って、例えばバレル部に沿って少なくとも軸線方向に移動することができ、ピストンが走行する距離に沿ってシールが維持される。
【0034】
[0050]アクチュエータの作動位置への移動に応答して、ピストンは係合位置に移動することができる。例えばアクチュエータ104を作動位置まで回転させると、ピン135が螺旋状スロット156の作動位置内に移動し、それによりスリーブ151を含めてアクチュエータ104は軸線方向に移動する。スリーブ151の第1の端部152が作動位置に移動すると、支柱148が側面開口136の第1の端部137に向かって駆動され、それは支柱148のさらなる移動を制限し、かつピストン103を係合位置に駆動する。係合位置で、ピストン103は雌コネクタ本体101および雄コネクタ本体102を橋絡し、ピストン103の第1の端部141は、雌コネクタ本体101の第1の端部105と第2の端部106との間に配置され、一方ピストン103の第2の端部142は、雄コネクタ本体102の第1の端部105と第2の端部106との間に配置され、ピストン103の第1の端部141付近のシール145は、雌コネクタ本体101の内部に対して、例えばガイド部112の内部に対して封止し、また一方で、ピストン103の第2の端部142付近のシール146は、雄コネクタ本体102の内部に対して、例えばバレル部121の内部に対して封止する。次いで、ピストン103の内部は、雌コネクタ本体101および雄コネクタ本体102の第2の端部106の間で流体連通する。
【0035】
[0051]アクチュエータを作動位置に移動させることは、アクチュエータを作動位置で適切に係止することを含むことができ、それはまた、結合機構を適所に係止して、雌コネクタ本体および雄コネクタ本体を接合すること、および/またはピストンを係合位置に係止して、雌コネクタ本体および雄コネクタ本体を橋絡することを含むことができる。例えばアクチュエータ104の回転は、ロック機構157のクリップを超えて螺旋状スロット156の作動位置内にピン135を移動させることができ、そこでピン135はロック機構157により、例えばクリップ158により適所に係止することができる。スロット156の作動位置にピン135を係止すると、カラー153およびスリーブ151を含めてアクチュエータ104が、作動位置に係止される。カラー153は、結合機構107の周りに、例えばアーム131の外部の周りでそれに近接して適切に係止することができ、それはアーム131が半径方向外向きに湾曲し、キャッチ132をレッジ133から解放することを防止する。スリーブ151は、ピストン支柱148に対して適切に係止することができ、それはピストン103が係合位置から外に移動することを防止する。
【0036】
[0052]コネクタ本体101および102が結合された後、どの剥離ストリップ161も取り外され、アクチュエータ104およびピストン103はそれらの作動/係合位置に移動し、流体は、コネクタアセンブリ100内を自由に流動することができる。例えば流体は、雌コネクタ本体101または雄コネクタ本体102のいずれか一方の第2の端部106に流入し、コネクタ本体101および102の内部を介し、コネクタ本体101および102を橋絡する中空ピストン103の内部を介し、かつ他方のコネクタ本体102および101の内部を介して、コネクタ本体102および101の第2の端部106から流出することができる。当初に、シール層161によりコネクタ本体101および102への侵入が防止された外部汚染は、コネクタ本体101の面116およびコネクタ本体102の面126のシール118および127ならびにピストン103とコネクタ本体101および102の内部との間のシール145および146により、コネクタアセンブリ100への侵入および流体の汚染が防止され、極めて無菌性の高い結合が提供される。さらに、ピストン103とコネクタ本体101および102との間のシール145は、シャフトシールとすることができるので、雌ネクタ本体101および雄コネクタ本体102ならびにピストン103を含むコネクタアセンブリは、より大きい流量および例えば約3バールまたはそれを超える高い圧力を受け入れることができ、ピストン103ならびにコネクタ本体101および102に対して例えば約2.5cmまたはそれを超える大きい内径が可能になる。
【0037】
[0053]前述しかつ図示した実施形態により本発明を開示したが、本発明はこれらの実施形態に限定されない。例えば、実施形態の1つまたは複数の特徴を削除または変更することができ、いずれかの実施形態の1つまたは複数の特徴を他の実施形態の1つまたは複数の特徴と組み合わせることができ、あるいは本発明の範囲から逸脱することなく、非常に異なる特徴を持つ実施形態を構想することができる。例えば、いくつかの実施形態では、シール層を除外することができ、より緊密な密嵌キャップで外部汚染物質を防止することができる。他の実施形態では、シール層は、着脱可能な剥離ストリップに加えて、またはその代わりに、より永続的に装着されるシール層を備えることができる。その場合、ピストンは、アクチュエータがピストンをその係合位置に移動させるときに永続シール層を穿刺する、穿刺要素をその第1の端部に含むことができる。いくつかの実施形態では、スリーブを除外することができ、カラーのフランジがピストン支柱と接触して支柱を係合位置に向かって駆動することができる。他の実施形態では、カラーを除外することができ、例えばピン・イン・スロット装置をバレル部およびスリーブに関連付けることができる。いくつかの実施形態では、アクチュエータは軸線方向のみに移動し、回転することができない。例えばアクチュエータは、回転可能なスリーブまたはカラーの代わりに、ピストンに結合された軸線方向スライドを備えることができる。他の実施形態では、アクチュエータは回転するだけであって、軸線方向に移動することができない。例えばアクチュエータは、アクチュエータが回転するとピストンを軸線方向に駆動するピン・イン・螺旋状スロット装置により、ピストンに機械的に結合することができる。いくつかの実施形態では、雌コネクタ本体および/または雄コネクタ本体が追加的に、センサ、弁、またはフィルタのような要素を収容するハウジングとして働くことができる。例えば要素は、ピストン103の運動に干渉せずあるいは制約しない形で、取付部113および124またはバレル部111および121に装着することができる。
【0038】
[0054]いくつかの実施形態では、パイプ、チューブ、または他の導管に結合する代わりに、雌コネクタサブアセンブリおよび雄コネクタサブアセンブリの一方または両方を、別の構成部品に、それと一体的に形成することを含めて、一体的に結合することができる。構成部品は、センサ、弁、またはフィルタのような構成部品の他の要素を収容することのできる可撓性または剛性コンテナ、例えば袋、容器、またはハウジングを含むことができる。例えば雌コネクタサブアセンブリおよび/または雄コネクタサブアセンブリは構成部品に一体的に結合することができ、かつ構成部品用の入口および/または出口として働くことができる。これらの実施形態の多くの異なる例の1つが、図17に示す装置171である。装置171は、例えばフィルタ(図示せず)を含み多くの要素のいずれのためのコンテナとしても働くことのできるハウジング172を含む。雌コネクタ本体101およびシール層161を含む雌コネクタサブアセンブリは、入口として働くことができるが、一方、雄コネクタ本体102、ピストン(図示せず)、アクチュエータ104、およびシール層161を含む雄コネクタサブアセンブリは、出口として働くことができ、あるいはその逆も同様である。代替的に、入口および出口は両方とも雌コネクタサブアセンブリを備えることができ、あるいは両方とも雄コネクタサブアセンブリを備えることができる。さらに、いくつかの実施形態では、流体を構成部品のコンテナに供給するか、または構成部品のコンテナから流体を抜き取るように働くコネクタサブアセンブリを1個だけ有することができる。
【0039】
[0055]コネクタ本体は、コネクタ、例えば装置のハウジングに、ハウジング上の多くの位置のいずれでも一体的に結合することができる。例えば一方または両方のコネクタ本体は、ハウジングの底面、上面、および/または側部に一体的に結合することができる。図示する実施形態では、コネクタ本体101および102の第2の端部106は、ハウジング172の両端部に一体的に結合することができる。さらに、コネクタ本体、ピストン、アクチュエータ、シール層、およびキャップを含むコネクタサブアセンブリは、コネクタサブアセンブリを構成部品に一体的に結合することを可能にする多数の構成のいずれをも有することができる。例えば、図17に示す装置171のハウジング172に一体的に結合される雌コネクタサブアセンブリおよび雄コネクタサブアセンブリは、両方とも、前述したサブアセンブリのいずれとも同一とすることができる。(前述したコネクタアセンブリの態様と同一である図17に示すコネクタサブアセンブリの態様は、同一の参照番号を有する)。しかし、コネクタ本体101および102の取付部は省くことができる。代わりに、コネクタ本体101および102のバレル部111および121は、第2の端部106を例えば接着または溶接によりハウジング172に一体的に結合することができる。代替的に、取付部は、維持されるが、例えばねじ結合またはクランプ結合により、ハウジングに一体的に結合するように構成することができる。
【0040】
[0056]構成部品のコンテナは、入口コネクタサブアセンブリから出口コネクタサブアセンブリまでコンテナ内に流体流路を画定することができ、コンテナ内の要素は、流体流路内に、例えば流体流路を横切って配置することができる。例えば装置171のハウジング172は、雌コネクタサブアセンブリ101と雄コネクタサブアセンブリ102との間でハウジング中に流体流路を画定することができる。フィルタはハウジング172内に流体流路を横切って配置することができる。
【0041】
[0057]構成部品を流体システムに結合するために、構成部品に一体的に結合された各雌コネクタサブアセンブリまたは雄コネクタサブアセンブリは、前述した方法のいずれでも、流体システムの別の装置または導管の雄コネクタサブアセンブリまたは雌サブアセンブリに結合することができる。例えば、装置171の雌コネクタサブアセンブリは、装置171の雌コネクタ本体101を流体システムの雄コネクタ本体に結合し、剥離ストリップ161を取り外し、かつ雄コネクタ本体上のアクチュエータを作動位置に移動させ、それにより雄コネクタ本体内のピストンを装置171の雌コネクタ本体101内の係合位置に移動させることにより、流体システムの雄コネクタサブアセンブリに結合することができる。同様に、装置171の雄コネクタサブアセンブリは、装置171の雄コネクタ本体102を流体システムの雌コネクタ本体に結合し、剥離ストリップ161を取り外し、かつ雄コネクタ本体102上のアクチュエータ104を作動位置に移動させ、それにより雄コネクタ本体102内のピストンを流体システムの雌コネクタ本体内の係合位置に移動させることにより、流体システムの雌コネクタサブアセンブリに結合することができる。次いで、流体システムを介して、構成部品を通して、例えば装置171を通して、流体の流れをいずれの方向にも確立することができる。
【0042】
[0058]したがって本発明は無数の実施形態を包含するものであって、本明細書に記載しかつ/または図示した特定の実施形態には限定されない。むしろ、本発明は、特許請求の範囲内に入る全ての実施形態および変形を含む。
【符号の説明】
【0043】
100…コネクタアセンブリ、101…雌コネクタ本体、102…雄コネクタ本体、103…ピストン、104…アクチュエータ、118…シール


【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の中空コネクタ本体および第2の中空コネクタ本体と、
結合機構と、
中空のピストンと、
可動アクチュエータと
を備える、流体接続を行うためのコネクタアセンブリであって、
前記第1の中空コネクタ本体および前記第2の中空コネクタ本体はそれぞれ、第1の端部および第2の端部、外部、ならびに前記第1の端部と前記第2の端部との間に延びる内部を有し、
前記結合機構は、前記第1のコネクタ本体および前記第2のコネクタ本体をこれらのコネクタ本体の前記第1の端部で結合するように構成されており、
前記ピストンは、第1の端部および第2の端部、ならびに前記第1端部の端部と前記第2の端部との間に延びる内部を有しており、該ピストンが前記第1のコネクタ本体の内部に配置される第1の位置から、該ピストンが前記第1のコネクタ本体と前記第2のコネクタ本体との間に延びかつ前記第1のコネクタ本体および前記第2のコネクタ本体の内部に封止される第2の位置に移動可能であり、
前記可動アクチュエータは、該可動アクチュエータが前記第1のコネクタ本体の外部に配置される第1の位置から前記結合機構の周りに配置される第2の位置に軸線方向に移動可能であり、
前記可動アクチュエータ及び前記ピストンは、前記可動アクチュエータの前記第1の位置から前記第2の位置への移動に応答して、前記ピストンを前記第1の位置から前記第2の位置に移動させるように結合されている、コネクタアセンブリ。
【請求項2】
前記ピストンが、外部と、前記ピストンの前記外部に設けられた第1のシールおよび第2のシールとを有し、前記第1のコネクタ本体が少なくとも1つの側面開口を有し、前記可動アクチュエータが前記第1のコネクタ本体の前記側面開口を介して前記ピストンの前記第1のシールと前記第2のシールとの間で前記ピストンに機械的に結合されている、請求項1に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項3】
前記可動アクチュエータおよび前記ピストンが一体的に結合されることなく機械的に結合されている、請求項1に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項4】
前記ピストンが突起部を有し、前記可動アクチュエータが前記突起部に一体的に結合されることなく前記突起部の周りに配置されている、請求項1に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項5】
前記結合機構が、前記第1のコネクタ本体と前記第2のコネクタ本体との間に延びる少なくとも1つの湾曲可能なアームを含むスナップ嵌め装置を備え、前記可動アクチュエータが、該可動アクチュエータの前記第1の位置で前記湾曲可能なアームから軸線方向に間隔を置いて配置され、かつ前記第2の位置で前記湾曲可能なアームの外部に沿って前記アームが湾曲するのを防止するように配置されている、請求項1に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項6】
前記第1の位置で前記ピストンの前記第1の端部および前記第2の端部が前記第1のコネクタ本体の前記第1の端部と前記第2の端部との間に配置され、前記第2の位置で前記ピストンの前記第1の端部が前記第2のコネクタ本体の前記第1の端部と前記第2の端部との間に配置され、前記ピストンの前記第2の端部が前記第1のコネクタ本体の前記第1の端部と前記第2の端部との間に配置され、前記ピストンの前記内部が前記第1のコネクタ本体および前記第2のコネクタ本体の前記第2の端部の間で流体連通する、請求項1に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項7】
前記第1のコネクタ本体および前記第2のコネクタ本体の少なくとも一方の前記第1の端部に沿って配置されたシール層をさらに含む、請求項1に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項8】
前記シール層が着脱可能の剥離ストリップを備える、請求項1に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項9】
前記第1のコネクタ本体および前記第2のコネクタ本体の少なくとも一方が、前記コネクタ本体の前記第1の端部に配置され、前記第1の端部で前記他方のコネクタ本体に対して封止するように配置されたシールを含む、請求項1に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項10】
前記コネクタ本体の各々が、該コネクタ本体の前記第1の端部に配置され、前記他方のコネクタ本体のシールに対して封止するように配置されたシールを含む、請求項1に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項11】
第1の中空コネクタ本体および第2の中空コネクタ本体と、
結合機構と、
中空のピストンと、
回転可能なアクチュエータと
を備える、流体接続を行なうためのコネクタアセンブリであって、
第1の中空コネクタ本体および第2の中空コネクタ本体はそれぞれ、第1の端部および第2の端部、外部、ならびに前記第1の端部と前記第2の端部との間に延びる内部を有し、
前記結合機構は、前記第1のコネクタ本体および前記第2のコネクタ本体をこれらのコネクタ本体の前記第1の端部で結合するように配置されており、
前記ピストンは、第1の端部および第2の端部、ならびに前記第1の端部と前記第2の端部との間に延びる内部を有し、
前記ピストンは、該ピストンが前記第1のコネクタ本体の前記内部に移動可能に配置され、かつ該ピストンの前記第1の端部および前記第2の端部が前記第1のコネクタ本体の前記第1の端部と前記第2の端部との間に配置されるようになる第1の位置から、該ピストンが前記第1のコネクタ本体および前記第2のコネクタ本体の前記内部を橋絡すると共にそれらに対して封止かる第2の位置であり、該ピストンの前記第1の端部が前記第2のコネクタ本体の前記第1の端部と前記第2の端部との間に配置され、かつ前記ピストンの前記第2の端部が前記第1のコネクタ本体の前記第1の端部と前記第2の端部との間に配置する第2の位置まで移動可能であり、
前記ピストンの前記内部は、前記第1のコネクタ本体および前記第2のコネクタ本体の第2の端部の間で流体連通し、
前記アクチュエータは、前記第1のコネクタ本体および前記第2のコネクタ本体の少なくとも一方の前記外部の周りに装着され、前記アクチュエータの回転に応答して前記ピストンを前記第1の位置から前記第2の位置に移動させるように前記ピストンに結合されている、コネクタアセンブリ。
【請求項12】
前記ピストンが、外部と、前記ピストンの前記外部に設けられた第1のシールおよび第2のシールとを有し、前記第1のコネクタ本体が少なくとも1つの側面開口を有し、前記アクチュエータが前記第1のコネクタ本体の前記側面開口を介して前記ピストンの前記第1のシールと前記第2のシールとの間で前記ピストンに機械的に結合されている、請求項11に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項13】
前記アクチュエータおよび前記ピストンが一体的に結合されることなく機械的に結合されている、請求項11に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項14】
回転可能な前記アクチュエータは、該アクチュエータが前記結合機構から軸線方向に間隔を置いて配置される第1の位置から、該アクチュエータが前記結合機構の周りに配置される第2の位置に、軸線方向に移動可能であり、前記アクチュエータおよび前記ピストンが、前記アクチュエータの前記第1の位置から第2の位置への移動に応答して前記ピストンを前記第1の位置から前記第2の位置に移動するように機械的に結合されている、請求項11に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項15】
前記コネクタ本体の各々が、該コネクタ本体の内部と連通する開口を前記第1の端部に有し、前記第1のコネクタ本体および前記第2のコネクタ本体の少なくとも一方が前記開口を包囲するシールを含み、前記コネクタアセンブリが、前記各コネクタ本体の前記第1の端部に沿って延び、前記開口を被覆して該コネクタ本体の前記内部を外部の汚染物質から密閉する着脱可能の剥離ストリップを含む、請求項11に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項16】
第1の中空コネクタ本体および第2の中空コネクタ本体を結合機構により前記本体の第1の端部で結合するステップと、
アクチュエータが前記第1のコネクタ本体の外部に配置する第1の位置から、前記アクチュエータが前記結合機構の周りに配置する第2の位置に、前記アクチュエータを移動させるステップと、
前記アクチュエータの移動に応答して、前記アクチュエータに結合された中空ピストンを、前記ピストンが前記第1のコネクタ本体の内部に配置される第1の位置から、前記ピストンが前記第1のコネクタ本体と前記第2のコネクタ本体との間に延びかつ前記第1の本体の本体および前記第2の本体の内部に封止される第2の位置に移動させるステップと
を含む、流体接続を行なうためのプロセス。
【請求項17】
前記第1のコネクタ本体および前記第2のコネクタ本体を結合した後、前記第1のコネクタ本体および前記第2のコネクタ本体の前記第1の端部から剥離ストリップを取り外すステップをさらに含む、請求項16に記載のプロセス。
【請求項18】
前記アクチュエータを移動させるステップが、前記アクチュエータを回転させるステップを含む、請求項16に記載のプロセス。
【請求項19】
第1の中空コネクタ本体および第2の中空コネクタ本体を前記本体の第1の端部で結合するステップと、
前記第1のコネクタ本体および前記第2のコネクタ本体の少なくとも一方の外部の周りにアクチュエータを回転させるステップと、
前記アクチュエータの回転に応答して、前記アクチュエータに結合された中空ピストンを、前記ピストンが前記第1のコネクタ本体の内部に摺動可能に配置されかつ前記ピストンの第1の端部および第2の端部が前記第1のコネクタ本体の第1の端部と第2の端部との間に配置される第1の位置から、前記ピストンが前記第1のコネクタ本体および前記第2のコネクタ本体の内部を橋絡かつ封止し、前記ピストンの前記第1の端部が前記第2のコネクタ本体の前記第1の端部と前記第2の端部との間に配置され、かつ前記ピストンの前記第2の端部が前記第1のコネクタ本体の第1の端部と第2の端部との間に配置され、前記ピストンの内部が前記第1のコネクタ本体および前記第2のコネクタ本体の前記第2の端部の間で流体連通する第2の位置に、移動させるステップと、
を含む、流体接続を行なうためのプロセス。
【請求項20】
前記第1のコネクタ本体および前記第2のコネクタ本体を結合した後、前記第1のコネクタ本体および前記第2のコネクタ本体の前記第1の端部から剥離ストリップを取り外すステップをさらに含む、請求項19に記載のプロセス。
【請求項21】
導管と、請求項1に記載のコネクタアセンブリとを備え、前記導管が前記第1のコネクタ本体および前記第2のコネクタ本体の一方に結合された、流体システム。
【請求項22】
構成部品と、請求項1に記載のコネクタアセンブリとを備え、前記構成部品がコンテナを含み、前記第1のコネクタ本体および前記第2のコネクタ本体の一方が前記コンテナに一体的に結合される、流体システム。
【請求項23】
導管と、請求項11に記載のコネクタアセンブリとを備え、前記導管が前記第1のコネクタ本体および前記第2のコネクタ本体の一方に結合された、流体システム。
【請求項24】
構成部品と、請求項11に記載のコネクタアセンブリとを備え、前記構成部品がコンテナを含み、前記第1のコネクタ本体および前記第2のコネクタ本体の一方が前記コンテナに一体的に結合される、流体システム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate


【公開番号】特開2012−92965(P2012−92965A)
【公開日】平成24年5月17日(2012.5.17)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−178022(P2011−178022)
【出願日】平成23年8月16日(2011.8.16)
【出願人】(596064112)ポール・コーポレーション (70)
【氏名又は名称原語表記】Pall Corporation
【Fターム(参考)】