説明

コネクタ

【課題】 コネクタ1は、リテーナ30をコネクタ本体10に対して傾くことなく所定の位置に組み付けられ、組付作業などの取り扱いを容易とすること。
【解決手段】 コネクタ1は、コネクタ本体10と、リテーナ30とを備えている。リテーナ30の検知片34が、コネクタ本体10の孔部に配管Pが挿入されるとフランジ部Paで弾性変形してリテーナ30を仮止位置から抜止位置へ移動するのを許容する。また、コネクタ1は、コネクタ本体10に設けたガイド規制部23と、リテーナ30に設けたガイド片37とからなるガイド機構が設けられている。ガイド機構は、リテーナ30がコネクタ本体10に対して仮止位置から抜止位置へ移動するときにガイド片37を装着方向に導くとともにリテーナ30がコネクタ本体10に対して傾くのを規制する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、配管をワンタッチで接続するコネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のコネクタには、例えば特許文献1等に記載されたものが知られている。特許文献1の技術は、コネクタ本体とリテーナを備えている。コネクタ本体は、配管を挿入可能に形成されている。また、リテーナは、コネクタ本体に取付けられて、そのコネクタ本体に挿入された配管を抜け止めする抜止位置へ移動可能とされる。そして、リテーナは、コネクタ本体の正規の接続位置に配管が完全に挿入されたときに抜止位置へ移動させることができ、その配管の挿入が不完全のときは抜止位置への移動が阻止される。したがって、リテーナの抜止位置への移動の可否によって、コネクタ本体の正規の接続位置に配管が完全に挿入されているか否かを確認することができる。
【0003】
しかし、特許文献1のコネクタは、リテーナをコネクタ本体に組み付けるのに、リテーナがコネクタ本体に対して傾いて取り付けられ易く、また、組み付けた後に外力を受けると傾いて組み付けられるという不具合を生じる。
【0004】
【特許文献1】特開2004−3588号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、リテーナがコネクタ本体に対して傾いて取り付けられることがなく、またリテーナに外力が加わっても傾いた状態になることがなく、組付作業などの取り扱いの容易なコネクタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために本発明は、
フランジ部を有する配管を接続し該配管が挿入される孔部を有するコネクタ本体と、該コネクタ本体に仮止位置で係合するとともに上記配管が上記孔部に正規の接続位置に挿入されたときに該仮止位置から抜止位置への移動である装着方向に移動可能であり該抜止位置にてフランジ部に係合することで配管をコネクタ本体に対して抜止するリテーナとを備えたコネクタにおいて、
上記リテーナは、基板部の両端から突設されパイプのフランジ部と係合する抜止片を有しコネクタ本体の外周面の一部を囲むコ字形に形成されたリテーナ本体と、該リテーナ本体から突設され上記配管が上記孔部に挿入されたときに上記フランジ部で拡開されるように弾性変形可能でありかつ該リテーナを上記仮止位置から上記抜止位置への移動を許容するように弾性変形させる検知片と、上記リテーナ本体に上記装着方向に沿って設けられたガイド片とを有し、
上記コネクタ本体は、該コネクタ本体の外周面に、上記リテーナが上記コネクタ本体に対して仮止位置から抜止位置へ移動するときに、上記ガイド片を上記装着方向に導くとともに上記リテーナがコネクタ本体に対して傾くのを規制するガイド規制部とを有すること、を特徴とするコネクタ。
【0007】
本発明のコネクタによれば、リテーナをコネクタ本体に仮止位置へ組み付けた状態から、コネクタ本体の正規の接続位置に配管が挿入されると、検知片が配管のフランジ部により拡開することでリテーナを弾性変形させて、仮止位置に保持されていたリテーナを抜止位置へ移動させることができる。すなわち、コネクタ本体の正規の接続位置に配管が完全に挿入されないときには、リテーナは、仮止位置に保持されたままとなって、抜止位置へ移動させることができない。よって、配管をコネクタに不完全な状態で接続されることがない。
また、ガイド片とコネクタ本体のガイド規制部は、リテーナをコネクタ本体に対して、装着方向への移動を許容するとともに傾かないように規制するので、リテーナを配管接続部に仮止位置へ組み付けるとき、組み付けられた状態で外力を受けたとき、またはリテーナを仮止位置から抜止位置へ移動するときなどに、リテーナをコネクタ本体の所定の位置に傾くことなく確実に組み付けることができ、取扱性に優れている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
(1) コネクタ1の概略構成
本発明の一実施例を説明する。図1は本発明の一実施例にかかるコネクタ1を分解して示す斜視図である。コネクタ1は、配管PをチューブTbに接続するためのものであり、コネクタ本体10と、リテーナ30とを備えている。配管Pは、樹脂製または金属製でほぼ丸パイプ状に形成されている。配管Pの先端面から所定間隔を隔てた位置の外周面上には、環状に突出するバルジ部からなるフランジ部Paが形成されている。以下、コネクタ本体10、リテーナ30を順に説明する。
【0009】
(2) コネクタ1の各部の構成
(2)−1 コネクタ本体10
図2はコネクタ本体10を示す縦断面図であり、図3は図2の3−3線に沿った断面図である。図1ないし図3において、コネクタ本体10は、例えば樹脂製で、ほぼ円筒状に形成されている。コネクタ本体10の一端部は、配管Pを接続する配管接続部11となっており、その他端部は、例えば合成樹脂製のチューブTbが圧入によって装着されるチューブ接続部12となっている。なお、以下、コネクタ1の配管接続部11の側を前側、チューブ接続部12の側を後側として、以下の説明を行なう。
【0010】
コネクタ本体10内の中空部は、後方から前方に向かって内径を段階的に大きくする段付孔状をなす第1ないし第4の孔部13〜16によって形成されている。第3の孔部15内には、前後2個のOリング17,17が配置されているとともに、Oリング17,17の間に位置する樹脂製のスペーサリング18が固定されている。コネクタ本体10内には、第3の孔部15と第4の孔部16にまたがって樹脂製のストッパリング19が固定されている。なお、後側のOリング17はスペーサリング18によって抜け止めされており、前側のOリング17はストッパリング19によって抜け止めされている。
【0011】
図1に示すように、上記コネクタ本体10の配管接続部11の外周面には、その前側から後方に向かって所定間隔を隔てて平行に並ぶ第1および第2の規制フランジ21,22が形成されている。第1および第2の規制フランジ21,22は、上下を平らにした側縁部を有しかつほぼ円板状に形成されている。
上記配管接続部11の上半部には、第1の規制フランジ21と第2の規制フランジ22との間の前半部分に位置する左右1対の差込孔26が左右対称に形成されている。差込孔26の間は、仕切り部11cになっている。また、配管接続部11の下半部には、差込孔26に対応する左右1対の受入孔28が左右対称に形成されている。各々の受入孔28の上半部には、上方に向けて突出する係合爪29がそれぞれ形成されている。また、係合爪29の下縁部は、配管接続部11の内周面に沿っており、さらに下部には係合端24が形成されている。
【0012】
また、第1および第2の規制フランジ21,22の間であって、配管接続部11の側面11aの両側には、ガイド規制部23がそれぞれ形成されている。ガイド規制部23は、リテーナ30を装着方向へガイドするための機構であり、第2の規制フランジ22の前面から突設されたガイド突部23aと、ガイド規制部23と側面11aとの間で所定間隙を隔てることにより形成されたガイド溝23bとにより構成されている。
【0013】
(2)−2 リテーナ30
図4はリテーナ30を示す正面図、図5はリテーナ30の側面図、図6は図4の6−6線に沿った断面図である。図1および図4ないし図6において、リテーナ30は、弾性変形可能な樹脂製であり、配管接続部11の外周部の一部を囲むコ字形に形成されたリテーナ本体31を備えている。リテーナ本体31は、平板状の基板部32の両側から下方に突設された左右1対の抜止片33、検知片34およびガイド片37を備えている。
基板部32は、ほぼ平板状に形成されており、コネクタ本体10における第1の規制フランジ21と第2の規制フランジ22との間にその上方から嵌合可能に形成されている。
抜止片33は、基板部32の前端部からそれぞれ左右対称でかつ下方へ延びる長細板状に形成されている。抜止片33の相互間には、逆U字状をなしかつ配管Pを径方向に受入可能な係止溝38が形成されている。抜止片33は、上記コネクタ本体10の差込孔26(図1参照)に上方から差込可能になっている。また、上記リテーナ30が仮止位置にあるときは、抜止片33が上方へ後退している。また、抜止片33の上端部の相互間には、割込み溝39が形成されている。割込み溝39は、コネクタ本体10における差込孔26の間の仕切り部11c(図1)を相対的に受入れ可能に形成されている。
検知片34は、基板部32の前半部の左右両端部からそれぞれ左右対称でかつ下方へ延びる長細板状に形成されている。検知片34は、コネクタ本体10における第1の規制フランジ21と第2の規制フランジ22との間に上方から下方へスライド可能に配置されている。検知片34は、下端部を拡げる方向へ弾性変形すなわち撓み変形可能に形成されている。検知片34の下端部には、ほぼ四角形板状の検知突起35が対向状に突出されている。
【0014】
図4および図6に示すように、検知突起35の内面側には、先端に向かって拡がるように傾斜する第1のガイド斜面35aと、その前面側には先端から後方へ傾斜する第2のガイド斜面35bが形成されている。検知突起35は、検知片34の弾性変形を利用して、図1に示すコネクタ本体10の受入孔28に入り込んで係合爪29に係合可能になっており、この状態では、検知突起35の先端部が配管接続部11内に突出する。
【0015】
図1および図5に示すように、ガイド片37は、コネクタ本体10のガイド規制部23とともにガイド機構を構成するものであり、基板部32の左右両端部からそれぞれ左右対称でかつ下方へ延びる長細板状であり、先端が先細りに形成されており、検知片34が弾性変形により拡開しても開かないようにスリット37aで分離されている。ガイド片37は、ガイド規制部23のガイド溝23b内に挿入されることにより、リテーナ30をコネクタ本体10に対して装着方向に移動する際に傾かないように規制している。
【0016】
(3) コネクタ1の接続作業
(3)−1 上記のように構成されたコネクタ1は、以下のようにして使用される。図7はコネクタ本体10にリテーナ30を仮止位置に組み付けた状態を示す斜視図、図8は図7の矢印d8から見た図である。リテーナ30をコネクタ本体10に仮止位置に組み付けるには、リテーナ30の抜止片33を差込孔26に、ガイド片37をガイド規制部23のガイド溝23bにそれぞれ位置合わせするとともに、両方の検知片34で配管接続部11の外周面を挟んだ状態にて基板部32を下方へ押し込む。これにより、抜止片33が差込孔26内に、ガイド片37がガイド規制部23内に挿入されつつリテーナ30の傾きを規制しつつリテーナ30を装着方向へ移動させる。そして、検知突起35も配管接続部11の外周部に倣うが、検知突起35の第1のガイド斜面35aが配管接続部11の外周面に沿って摺動すると、検知片34を拡げる方向へ弾性変形させる。その弾性変形された検知片34は、検知突起35が受入孔28に突入することによって弾性復元し、検知突起35の係止凹所35c(図4参照)が受入孔28の係合爪29に係合する。この状態では、検知突起35の受入孔28による拘束および係止凹所35cと係合爪29との係合によって、リテーナ30の上下動が規制された状態になる。
【0017】
(3)−2 図9はコネクタ本体10に配管Pを挿入した状態を示す断面図である。図9に示すように、配管Pをコネクタ1に接続するには、コネクタ本体10の配管接続部11内に配管Pを挿入する。このとき、配管Pのフランジ部Paがストッパリング19の前端面に当接することにより、配管Pがコネクタ本体10の正規の接続位置に完全に挿入される。この状態では、配管Pは、ストッパリング19、前側のOリング17、スペーサリング18及び後側のOリング17を順次貫通する。このとき、配管Pの先端部は、コネクタ本体10の第2の孔部14内に達する。また、配管Pの外周面には、Oリング17,17が弾性変形を利用して接触し、配管Pとコネクタ本体10との相互間のシール性が確保される。
【0018】
図10に示すように配管Pがコネクタ本体10の正規の接続位置に挿入されると、図11に示すように、配管Pのフランジ部Paがリテーナ30における検知片34の検知突起35の第2のガイド斜面35bに当接しつつ摺動する。これにより、検知片34が拡げられる方向に弾性変形され、検知片34の検知突起35が受入孔28の係合爪29から側方へずれる。これにより、受入孔28の係合爪29に対する検知突起35の下面の係合が解除されるため、リテーナ30の下方への移動が可能になる。すなわち、配管Pがコネクタ本体10の正規の接続位置に挿入されることで、初めて、受入孔28の係合爪29に対する検知突起35の係合が解除されて、リテーナ30を下方へ移動させることができる。
【0019】
続いて、図12に示すようにリテーナ30の基板部32を下方へ押し込むと、リテーナ30が下方へ移動する。このとき、ガイド片37がガイド規制部23のガイド溝23bに挿入されているのでリテーナ30を傾かせることなく、リテーナ30がコネクタ本体10に対して装着方向へ移動する。そして、図13に示すように、検知片34の検知突起35が、コネクタ本体10の側面11aに沿って摺動しつつ下降し、最終的には係合端24に達することで検知片34が弾性復元する。そして、検知突起35が係合端24に係合することにより、リテーナ30の上動が規制される。これとともに、コネクタ本体10の仕切り部11cにリテーナ30の割込み溝39が相対的に係入され、基板部32がコネクタ本体10の上側面と対面することにより、リテーナ30の下動が規制されるとともに、割込み溝39によって左右の動きも規制される。リテーナ30が抜止位置に移動されると、抜止片33が配管Pに対してフランジ部Paの反挿入側すなわち前側おいて係合する。これによって、配管Pは、抜け方向の移動が規制され、コネクタ本体10に対して抜止めされてコネクタ1に接続される。
【0020】
(4) コネクタ本体10の作用・効果
(4)−1 上記コネクタ1によれば、コネクタ本体10の正規の接続位置に配管Pが挿入されることにより、受入孔28の係合爪29と検知片34とによる係合が解除され、仮止位置に保持されていたリテーナ30を抜止位置へ移動させることができる。すなわち、コネクタ本体10の正規の接続位置に配管Pが完全に挿入されないとき、受入孔28の係合爪29と検知片34とによる係合が解除されないから、リテーナ30は、仮止位置に保持されたままとなって、抜止位置へ移動させることができない。よって、配管Pをコネクタ1に不完全な状態で接続されることがない。
【0021】
(4)−2 図14はガイド機構の付近の断面図である。ガイド片37とコネクタ本体10のガイド規制部23とを備えるガイド機構は、リテーナ30をコネクタ本体10に対して、装着方向への移動を許容するとともに傾かないように規制しているので、以下の作用・効果を奏する。ガイド機構は、リテーナ30を配管接続部11に仮止位置へ組み付けるときに、リテーナ30をコネクタ本体10に対して傾かせないで装着方向へガイドするので、リテーナ30がコネクタ本体10に対して誤った状態にて組み付けられることがない。
また、リテーナ30がコネクタ本体10に仮止位置に組み付けられた状態にて、リテーナ30に外力が加わっても、ガイド機構がリテーナ30の傾きを規制するから、誤った組付にならず、再度の組付作業も不要である。
さらにガイド機構は、リテーナ30を仮止位置から抜止位置へ移動するときにも、リテーナ30を傾かないようにガイドするから、リテーナ30を確実に抜止位置に移動することができる。
【0022】
(4)−3 配管Pをコネクタ1への組付を終えた状態にて、コネクタ1を回動させる外力(こじり)が加わっても、コネクタ本体10の仕切り部11cにリテーナ30の割込み溝39が係合しているので、リテーナ30の傾きおよび検知片34の開きを確実に防止でき、上記ガイド機構の回転防止効果と相まって、こじりに対するリテーナ30自身の抜止をより確実にすることができる。
【0023】
なお、この発明は上記実施例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の一実施例にかかるコネクタを分解して示す斜視図である。
【図2】コネクタ本体を示す縦断面図である。
【図3】図2の3−3線に沿った断面図である。
【図4】リテーナを示す正面図である。
【図5】リテーナの側面図である。
【図6】図4の6−6線に沿った断面図である。
【図7】コネクタ本体にリテーナを仮止位置に組み付けた状態を示す斜視図である。
【図8】図7の矢印d8から見た図である。
【図9】コネクタ本体に配管を挿入した状態を示す断面図である。
【図10】コネクタ本体に配管を挿入した状態を示す斜視図である。
【図11】コネクタ本体に配管を挿入したときのリテーナの動作を説明する説明図である。
【図12】コネクタ本体に配管を接続した状態を示す斜視図である。
【図13】リテーナの動作を説明する説明図である。
【図14】ガイド機構の作用を説明する説明図である。
【符号の説明】
【0025】
1...コネクタ
10...コネクタ本体
11...配管接続部
11a...側面
11c...仕切り部
12...チューブ接続部
13...第1の孔部
14...第2の孔部
15...第3の孔部
16...第4の孔部
17...Oリング
18...スペーサリング
19...ストッパリング
21,22...第1および第2の規制フランジ
23...ガイド規制部
23a...ガイド突部
23b...ガイド溝
24...係合端
26...差込孔
28...受入孔
29...係合爪
30...リテーナ
31...リテーナ本体
32...基板部
33...抜止片
34...検知片
35...検知突起
35a...第1のガイド斜面
35b...第2のガイド斜面
35c...係止凹所
37...ガイド片
37a...スリット
38...係止溝
39...割込み溝
P...配管
Pa...フランジ部
Tb...チューブ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
フランジ部(Pa)を有する配管(P)を接続し該配管(P)が挿入される孔部を有するコネクタ本体(10)と、該コネクタ本体(10)に仮止位置で係合するとともに上記配管(P)が上記孔部に正規の接続位置に挿入されたときに該仮止位置から抜止位置への移動である装着方向に移動可能であり該抜止位置にてフランジ部(Pa)に係合することで配管(P)をコネクタ本体(10)に対して抜止するリテーナ(30)とを備えたコネクタにおいて、
上記リテーナ(30)は、基板部(32)の両端から突設されパイプのフランジ部(Pa)と係合する抜止片(33)を有しコネクタ本体(10)の外周面の一部を囲むコ字形に形成されたリテーナ本体(31)と、該リテーナ本体(31)から突設され上記配管(P)が上記孔部に挿入されたときに上記フランジ部(Pa)で拡開されるように弾性変形可能でありかつ該リテーナ(30)を上記仮止位置から上記抜止位置への移動を許容するように弾性変形させる検知片(34)と、上記リテーナ本体(31)に上記装着方向に沿って設けられたガイド片(37)とを有し、
上記コネクタ本体(10)は、該コネクタ本体(10)の外周面に、上記リテーナ(30)が上記コネクタ本体(10)に対して仮止位置から抜止位置へ移動するときに、上記ガイド片(37)を上記装着方向に導くとともに上記リテーナ(30)がコネクタ本体(10)に対して傾くのを規制するガイド規制部(23)とを有すること、
を特徴とするコネクタ。
【請求項2】
請求項1に記載のコネクタにおいて、
上記ガイド規制部(23)は、上記ガイド片(37)の上記リテーナ(30)の傾きを規制するように挿脱可能とするガイド溝(23b)を有するコネクタ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2006−234024(P2006−234024A)
【公開日】平成18年9月7日(2006.9.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−46445(P2005−46445)
【出願日】平成17年2月23日(2005.2.23)
【出願人】(000241463)豊田合成株式会社 (3,467)
【Fターム(参考)】