説明

コネクタ

【課題】汎用性を有する最小単位のコネクタモジュールで構成されたコネクタを提供する。
【解決手段】コネクタが、複数のコネクタモジュール1と、これらコネクタモジュール1を保持するコネクタハウジング5とを具備し、複数のコネクタモジュール1が、本体部4と、本体部4を貫通する少なくとも1つの信号コンタクト2とを各々に有し、コネクタハウジング5が、信号コンタクト2を受容するコンタクト受容部5aを複数備えたモジュール受容面5bを有し、複数のコネクタモジュール1を、それぞれの信号コンタクト2を任意のコンタクト受容部5aに受容して、モジュール受容面5b上に任意の配列で保持している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コネクタ、特に電気的な接続を確立するコネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
ハウジングに、コンタクトモジュールとシールド部材とが交互に並んでハウジングの長手方向に整列し、コンタクトモジュールがハウジングに固定され、且つシールド部材とコンタクトモジュールとが連結固定されており、シールド部材をハウジングに固定してなる構成のソケットコネクタが公知である(特許文献1参照)。このような構成によれば、シールド部材がハウジングに固定してあるため、コンタクトモジュールのハウジングからの抜け出しに対しては、シールド部材がアンカーとして機能し、コンタクトモジュールのハウジングからの抜け出しを制限する力が従来に比べて強くなり、コンタクトモジュールを整列した状態に維持する強度を向上させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−70652号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記した従来のコネクタは、用途又は目的に合わせてコンタクトモジュールの並列数及び1つのコンタクトモジュールが有する信号コンタクトの数を設計し、それに合うようにハウジングの大きさ及び形状を設計している。
【0005】
しかしこの構成では、コンタクトモジュールの並列数又は1つのコンタクトモジュールが有する信号コンタクトの数を変更すると、その都度コンタクトモジュールやハウジングの構成も変更しなければならず、汎用性が低い。また、ハウジング等の金型変更も非常に高コストである。
【0006】
従って、コネクタにおける信号コンタクトの配列は、可能な限り少ない部品点数で実現され、汎用性を有するように最小単位のコネクタモジュールで構成されることが望ましい。
【0007】
本発明は、一態様において、汎用性を有する最小単位のコネクタモジュールで構成されたコネクタを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に記載の発明によれば、複数のコネクタモジュールと、これらコネクタモジュールを保持するコネクタハウジングとを具備するコネクタであって、前記複数のコネクタモジュールが、本体部と、該本体部を貫通する少なくとも1つの信号コンタクトとを各々に有し、前記コネクタハウジングが、前記信号コンタクトを受容するコンタクト受容部を複数備えたモジュール受容面を有し、前記複数のコネクタモジュールを、それぞれの前記信号コンタクトを任意の前記コンタクト受容部に受容して、前記モジュール受容面上に任意の配列で保持しているコネクタが提供される。
【0009】
すなわち、請求項1に記載の発明では、本体部を同一形状とすることによって、本体部には、コネクタの用途及び機能に応じて様々な種類の部品、例えば信号コンタクトを実装した複数のコネクタモジュールを任意に配列することが可能となる。従って、汎用性を有する最小単位のコネクタモジュールで構成されたコネクタを提供することが可能となる。
【0010】
また、請求項2に記載の発明によれば請求項1に記載の発明において、前記コネクタモジュールが、前記本体部を貫通して前記信号コンタクトに並列に配置された接地コンタクトをさらに有するコネクタが提供される。
【0011】
すなわち、請求項2に記載の発明では、並列するコネクタモジュール間の信号コンタクトによるクロストークを低減することができる。
【0012】
また、請求項3に記載の発明によれば請求項2に記載の発明において、前記信号コンタクトが、平衡伝送線路を形成する一対のピンであるコネクタが提供される。
【0013】
すなわち、請求項3に記載の発明では、平衡伝送用のコネクタを実現することが可能となる。
【0014】
また、請求項4に記載の発明によれば請求項1から3のいずれか1つに記載の発明において、前記コンタクト受容部が、前記モジュール受容面上で互いに直交する複数の行列状に配置され、前記コネクタモジュールを行列方向に整列配置可能なコネクタが提供される。
【0015】
すなわち、請求項4に記載の発明では、コネクタモジュールを行列方向に整列配置可能であるため、コネクタモジュールを効率的に配置することが可能となる。
【0016】
また、請求項5に記載の発明によれば、複数のコネクタモジュールを具備するコネクタであって、前記複数のコネクタモジュールが本体部を各々に有し、該本体部が、該本体部の表面に形成された係合部を有し、一方の前記コネクタモジュールの前記係合部と他方の前記コネクタモジュールの前記係合部とを係合させることによって、前記複数のコネクタモジュールが連結されているコネクタが提供される。
【0017】
また、請求項6に記載の発明によれば請求項5に記載の発明において、前記本体部が、第1の前記表面と、該第1の表面の反対側に該第1の表面に対して平行に配置された第2の前記表面とを有し、前記係合部が、前記第1の表面に配置された第1係合凸部と、前記第2の表面に配置された第1係合凹部とを有し、一方の前記コネクタモジュールの前記第1係合凸部と他方の前記コネクタモジュールの前記第1係合凹部とを係合させることによって、前記複数のコネクタモジュールが連結されているが提供される。
【0018】
すなわち、請求項5及び6に記載の発明では、請求項1に記載の発明のようなコネクタハウジングを必要とすることなく、各コネクタモジュールを連結することが可能となり、より少ない部品点数でコネクタを製造することが可能となる。
【0019】
また、請求項7に記載の発明によれば請求項6に記載の発明において、前記本体部が、前記第1の表面及び第2の表面に対して垂直な第3の表面と、該第3の表面の反対側に該第3の表面に対して平行に配置された第4の表面と、前記第3の表面に配置された第2係合凸部と、前記第4の表面に配置された第2係合凹部とをさらに有し、一方の前記コネクタモジュールの前記第2係合凸部と他方の前記コネクタモジュールの前記第2係合凹部とを係合させることによって、前記各コネクタモジュールが連結されているコネクタが提供される。
【0020】
すなわち、請求項7に記載の発明では、請求項6に記載の発明によるコネクタモジュールの連結方向に加えて、さらにこれに垂直な方向に連結が可能となる。従って、請求項6に記載の発明によるコネクタモジュールが線状に連結していたのに対して、請求項7に記載の発明では、面状にコネクタモジュールを連結することが可能となる。
【0021】
また、請求項8に記載の発明によれば請求項5から7のいずれか1つに記載の発明において、前記コネクタモジュールが、前記本体部を貫通する少なくとも1つの信号コンタクトを有するコネクタが提供される。
【0022】
すなわち、請求項8に記載の発明では、少なくとも1つの信号コンタクトを有することによって、電気的な接続を確立するコネクタを実現することが可能となる。
【0023】
また、請求項9に記載の発明によれば請求項8に記載の発明において、前記コネクタモジュールが、前記本体部を貫通して前記信号コンタクトに並列に配置された接地コンタクトをさらに有するコネクタが提供される。
【0024】
すなわち、請求項9に記載の発明では、並列するコネクタモジュール間の信号コンタクトによるクロストークを低減することができる。
【0025】
また、請求項10に記載の発明によれば請求項9に記載の発明において、前記信号コンタクトが、平衡伝送線路を形成する一対のピンであるコネクタが提供される。
【0026】
すなわち、請求項10に記載の発明では、平衡伝送用のコネクタを実現することが可能となる。
【0027】
また、請求項11に記載の発明によれば請求項5から7のいずれか1つに記載の発明において、前記コネクタモジュールが、電源コンタクトをさらに有するコネクタが提供される。
【0028】
すなわち、請求項11に記載の発明では、コネクタが電源コンタクトを有することによって、外部電源に頼ることなく、電源を供給することが可能となる。
【0029】
また、請求項12に記載の発明によれば請求項9又は10に記載の発明において、前記複数のコネクタモジュールの少なくとも1つが、他の前記コネクタモジュールとは異なる横断面積の前記信号コンタクト又は前記接地コンタクトを有するコネクタが提供される。
【0030】
すなわち、請求項12に記載の発明では、信号コンタクト又は接地コンタクトが異なる横断面積を有することによって、異なる特性インピーダンスを有するコネクタを実現することが可能となる。
【0031】
また、請求項13に記載の発明によれば請求項9又は10に記載の発明において、前記本体部が、前記信号コンタクト及び前記接地コンタクトをインサート成型することにより形成されるコネクタが提供される。
【0032】
すなわち、請求項13に記載の発明では、信号コンタクト及び接地コンタクトを本体部と共にインサート成型することによって、コネクタを容易に形成することが可能となる。
【0033】
また、請求項14に記載の発明によれば請求項5から13のいずれか1つに記載の発明において、別体の嵌合ガイド部材をさらに具備し、該嵌合ガイド部材が、前記コネクタモジュールを保持するモジュール受容面と、該モジュール受容面から突出する一対のガイド片であって、該一対のガイド片が、前記モジュール受容面に垂直で対向する内壁をそれぞれ有し、これら内壁間に前記モジュールが配置されるガイド片とを有し、前記嵌合ガイド部材の前記ガイド片によって別のコネクタと嵌合可能なコネクタが提供される。
【0034】
すなわち、請求項14に記載の発明では、コネクタが嵌合ガイド部材を有することによって、別のコネクタとの嵌合が容易になる。
【0035】
また、請求項15に記載の発明によれば、嵌合面と、該嵌合面に対して垂直な表面と、
該表面に配置された係合部と、前記嵌合面から突出する少なくとも1つの信号コンタクトと、前記嵌合面から突出する一対のガイド片であって、該一対のガイド片が、前記嵌合面に垂直で対向する内壁をそれぞれ有し、これら内壁間に前記信号コンタクトが配置されるガイド片と、を具備するコネクタモジュールが提供される。
【0036】
また、請求項16に記載の発明によれば請求項15に記載の発明において、第1の前記表面と、該第1の表面の反対側に該第1の表面に対して平行に配置された第2の前記表面とをさらに具備し、前記係合部が、前記第1の表面に配置された係合凸部と、前記第2の表面に配置された係合凹部とを有するコネクタモジュールが提供される。
【0037】
すなわち、請求項15及び16に記載の発明では、汎用的なコネクタを構成するために最小単位のコネクタモジュールを実現することが可能となる。
【0038】
また、請求項17に記載の発明によれば請求項16に記載の発明において、前記嵌合面の反対側に該嵌合面に対して平行に配置された背面を有し、前記係合凸部が、前記背面から前記嵌合面の方向に所定長さ延び、且つ、前記係合凸部の前記背面と平行な断面形状が、脚部と該脚部の先端が膨張した膨張部とを有する形状であり、前記係合凹部が、前記背面から前記嵌合面の方向に前記所定長さ延び、且つ、前記係合凹部の前記背面と平行な断面形状が、前記係合凸部と相補的な形状であるコネクタモジュールが提供される。
【0039】
すなわち、請求項17に記載の発明では、単純な形状で各コネクタモジュールを係合するための構造を提供することが可能となる。
【0040】
また、請求項18に記載の発明によれば請求項17に記載の発明において、前記係合凸部の前記脚部が、前記係合凹部の前記脚部に相当する部分よりも短い長さであるコネクタモジュールが提供される。
【0041】
すなわち、請求項18に記載の発明では、係合凸部の脚部が、係合凹部の脚部に相当する部分よりも短い長さを有することによって、コネクタモジュールを連結した場合に、互いに密着する方向により強い連結を実現することが可能となる。
【0042】
また、請求項19に記載の発明によれば請求項17に記載の発明において、前記係合凸部の前記膨張部の断面形状が円形であり、前記係合凹部の前記膨張部に相当する部分の断面が多角形状であり且つ前記膨張部の円形を内接するコネクタモジュールが提供される。
【0043】
すなわち、請求項19に記載の発明では、係合凹部の膨張部に相当する部分の断面が多角形状であり且つ膨張部の円形を内接する形状とすることによって、コネクタモジュールを連結した場合に、係合凸部の膨張部を係合凹部の膨張部に相当する多角形状の部分に正確に位置決めすることが可能となる。従って、コネクタモジュール間の間隔(ピッチ)の調整が容易になる。
【0044】
また、請求項20に記載の発明によれば、請求項15に記載のコネクタモジュールを複数具備するコネクタであって、一方の前記コネクタモジュールの前記係合部と他方の前記コネクタモジュールの前記係合部とを係合させることによって、前記複数のコネクタモジュールが連結されているコネクタが提供される。
【0045】
また、請求項21に記載の発明によれば、請求項16から19のいずれか1つに記載のコネクタモジュールを複数具備するコネクタであって、一方の前記コネクタモジュールの前記係合凸部と他方の前記コネクタモジュールの前記係合凹部とを係合させることによって、前記複数のコネクタモジュールが連結されているコネクタが提供される。
【0046】
すなわち、請求項20及び21に記載の発明では、部品点数の少ないコネクタを容易に製造することが可能となる。
【0047】
また、請求項22に記載の発明によれば、請求項16に記載のコネクタモジュールを複数具備するコネクタであって、一方の前記コネクタモジュールの前記係合凸部と他方の前記コネクタモジュールの前記係合凹部とを圧入によって係合させることによって、前記複数のコネクタモジュールが連結されているコネクタが提供される。
【0048】
すなわち、請求項22に記載の発明では、コネクタモジュール間を係合凸部及び係合凹部の圧入によって連結することから、部品点数の少ないコネクタを容易に製造することが可能となる。
【0049】
また、請求項23に記載の発明によれば、請求項17から19のいずれか1つに記載のコネクタモジュールを複数具備するコネクタであって、一方の前記コネクタモジュールを他方のコネクタモジュールの前記背面から前記嵌合面の方向へスライドさせて、一方の前記コネクタモジュールの前記係合凸部と他方の前記コネクタモジュールの前記係合凹部とを係合させることによって、前記複数のコネクタモジュールが連結されているコネクタが提供される。
【0050】
すなわち、請求項23に記載の発明では、各コネクタモジュールを互いにスライドすることによって連結することから、部品点数の少ないコネクタを容易に製造することが可能となる。
【0051】
また、請求項24に記載の発明によれば請求項20から23のいずれか1つに記載の発明において、連結固定部材をさらに具備し、該連結固定部材は、該連結固定部材と前記各コネクタモジュールとのいずれか一方に設けられた連結凸部と他方に設けられた連結凹部とを係合させることによって、前記各コネクタモジュールが連結された状態で固定可能なコネクタが提供される。
【0052】
すなわち、請求項24に記載の発明では、連結固定部材をさらに具備することによって、コネクタモジュール間の連結をより強化にし、コネクタモジュールの間隔の調整を容易になる。
【0053】
また、請求項25に記載の発明によれば請求項24に記載の発明において、前記連結凸部と前記連結凹部とが圧入によって係合するコネクタが提供される。
【0054】
すなわち、請求項25に記載の発明では、連結固定部材を圧入することによって、各コネクタモジュールを連結し固定することから、連結固定部材の取り付けが容易になる。
【0055】
また、請求項26に記載の発明によれば請求項25に記載の発明において、前記連結固定部材が、前記コネクタモジュールのスライド方向に垂直な方向に圧入することによって係合するコネクタが提供される。
【0056】
すなわち、請求項26に記載の発明では、連結固定部材が、コネクタモジュールのスライド方向に垂直な方向に圧入することによって、いずれの方向にもずれ難い、強固な連結を実現することが可能となる。
【発明の効果】
【0057】
各請求項に記載の発明によれば、汎用性を有する最小単位のコネクタモジュールで構成されたコネクタを提供することができるという共通の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】本発明の一態様によるコネクタモジュールの斜視図である。
【図2】図1に示されたコネクタモジュールをコネクタハウジングに配置したコネクタを示す平面図である。
【図3】図1に示されたコネクタモジュールをコネクタハウジングに配置したコネクタを示す平面図である。
【図4】本発明の別の態様によるコネクタモジュールを連結させたコネクタを示す平面図である。
【図5】本発明のさらに別の態様によるコネクタモジュールを連結させ、嵌合ガイド部材に配置したコネクタを示す平面図である。
【図6】図5に示されたコネクタモジュール20及び嵌合ガイド部材25の側面図である。
【図7】本発明のさらに別の態様によるコネクタモジュールの斜視図である。
【図8】図7に示されたコネクタモジュールの別の角度からの斜視図である。
【図9】図7及び図8に示されたコネクタモジュールの係合の状態を示す部分拡大図である。
【図10】本発明のさらに別の態様によるコネクタモジュールの斜視図である。
【図11】図10に示されたコネクタモジュールを連結させたコネクタを示す部分拡大背面図である。
【図12】図10に示されたコネクタモジュールの部分拡大背面図である。
【図13】図12に示されたコネクタモジュールを連結させたコネクタを示す部分拡大背面図である。
【図14】本発明のさらに別の態様によるコネクタモジュールの部分拡大背面図である。
【図15】図14に示されたコネクタモジュールを連結させたコネクタを示す部分拡大背面図である。
【図16】本発明のさらに別の態様によるコネクタモジュールの部分拡大斜視図である。
【図17】連結固定部材による連結の方法を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0059】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を詳細に説明する。全図面に渡り、対応する構成要素には共通の参照符号を付す。また、以下にいくつかの態様によって説明されるコネクタモジュール又はコネクタは、例えば電算機、サーバ、交換機、ルータ等で、平衡伝送(すなわちディファレンシャル伝送)用等の電気的な接続を確立するコネクタとして使用される。
【0060】
図1は、本発明の一態様によるコネクタモジュール1の斜視図である。図1に示されるように、コネクタモジュール1は、平衡伝送線路を形成するピン状の一対の信号コンタクト2と、これら信号コンタクト2を含む面と平行な面に配置された接地コンタクト3と、一対の信号コンタクト2及び接地コンタクト3を互いに絶縁状態で支持する電気絶縁性の本体部4とを有する。コネクタモジュール1は、回路基板実装用の構成を有し、例えば、一方を後述するコネクタハウジングに接続され、他方を他のコネクタに組み合わされて、接続/分離自在なコネクタ構造を構成する。
【0061】
信号コンタクト2及び接地コンタクト3は、いずれも、電気良導体からなる板金材料を所定形状に打ち抜いて作製される。信号コンタクト2はストレート型のピン形状であり、接地コンタクト3は、シールド部材3aと一対の接続端子3bを有する。本体部4は、絶縁性、機械的強度、耐熱性等に優れた所望の絶縁材料から、例えば射出成型により所定形状、例えば略直方体形状に形成される。また、信号コンタクト2及び接地コンタクト3は、本体部4と共にインサート成型によって形成してもよい。
【0062】
図2及び図3は、図1に示されたコネクタモジュールをハウジング5に配置したコネクタを示す平面図である。コネクタハウジング5は、コネクタモジュール1の本体部4と同様に、絶縁性、機械的強度、耐熱性等に優れた所望の絶縁材料から、例えば射出成型により所定形状に形成される。
【0063】
コネクタハウジング5は、コネクタモジュール1の一対の信号コンタクト2及び接地コンタクト3の一対の接続端子3bを受容するために入口が開口している複数のコンタクト受容部5aを備えたモジュール受容面5bを有する。コンタクト受容部5aは、開口に挿入されたコネクタモジュール1の各信号コンタクト2及び接地コンタクト3の各接続端子3bを、コネクタハウジング5の内部に配置された接続端子と電気的及び機械的にそれぞれ接続する。
【0064】
コンタクト受容部5aは、モジュール受容面5b上に整列して配置され、従って複数のコネクタモジュール1を、任意の方向及び間隔で配置することが可能となる。例えば図2及び図3に示されるように、コネクタモジュール1をモジュール受容面5b上で互いに直交する複数の行列状に整列配置することも可能である。さらに、コネクタモジュール1を、図2及び図3に示されている向きに対して、90度回転させた角度で配置可能なように、モジュール受容部5aを配置してもよい。
【0065】
図4は、本発明の別の態様によるコネクタモジュール10を連結させたコネクタを示す平面図である。コネクタモジュール10は、図1乃至図3に示されたコネクタモジュール1とは異なる形状の本体部14を有する。コネクタモジュール10の本体部14は、図1乃至図3の態様と同様に、略直方体形状ではあるが、各コネクタモジュール10を隣接して配置した場合に相対する凸部と凹部が係合するような形状となっている。
【0066】
すなわち、コネクタモジュール10が別のコネクタモジュール10と隣接する面が、先端が当該面と平行且つ平坦であって根元に行くに従って細くなった横断面形状、言い換えると、楔形の底辺部分を外方に向けて配置した横断面形状の係合凸部14aを有している。また、それに相対する別のコネクタモジュール10の面が、係合凸部14aと相補的な形状を有する係合凹部14bを有している。本体部14がこうした形状を有することによって、各コネクタモジュール10は、一方のコネクタモジュール10を他方のコネクタモジュール10に対して、図4における紙面垂直方向にスライドさせて互いに係合し連結する。こうした連結を繰り返すことによって、複数のコネクタモジュール10を一方向に並列して連結させ、1つのコネクタを形成することが可能となる。
【0067】
図5は、本発明のさらに別の態様によるコネクタモジュール20を連結させ、嵌合ガイド部材25に配置したコネクタを示す平面図であり、図6は、図5に示されたコネクタモジュール20及び嵌合ガイド部材25の側面図である。図5に示されたコネクタモジュール20の本体部24は、図4に示されたコネクタモジュール10の本体部14の係合凸部14a及び係合凹部14bに相当する第1係合凸部24a及び第1係合凹部24bに加え、第1係合凸部24aに類似した形状の第2係合凸部24c及び第2係合凸部24cと相補的な形状を有する係合凹部24dを有している。本体部24がこうした形状を有することによって、各コネクタモジュール20は、一方のコネクタモジュール20を他方のコネクタモジュール20に対して、図5における紙面垂直方向にスライドさせることによって互いに係合し連結する。こうした連結を、図4に示された方向及びそれに対して垂直な方向に繰り返すことによって、複数のコネクタモジュール20を両方向に並列して、すなわち直交する複数の行列状に配置して、連結させることが可能となる。
【0068】
さらに、嵌合ガイド部材25の一方の内壁には、第1係合凸部24aに相補的な係合凹部25bが形成され、他方の内壁には、第1係合凹部24bに相補的な係合凸部25aが形成されている。従って、連結したコネクタモジュール20は、その一方の端部にある第1係合凸部24aを嵌合ガイド部材25の係合凹部25bに係合させ、その他方の端部にある第1係合凹部24bを嵌合ガイド部材25の係合凸部25aに係合させることによって、嵌合ガイド部材25に連結させ配置することが可能となる。
【0069】
図1乃至図5に示された本発明の態様によるコネクタモジュールにおいて、各信号コンタクトの横断面積や形状、一対の信号コンタクトそれぞれの間隔、接地コンタクトの配置や形状等を変更することによって、本体部のサイズ、すなわちコネクタモジュール全体の大きさを変更することなく、特性インピーダンスを変更することが可能となる。
【0070】
また、図1乃至図5に示された本発明の態様によるコネクタモジュールは、一対の信号コンタクト2及び接地コンタクト3を有するものであったが、その他任意の構成を採用することが可能である。例えば、信号コンタクト及び接地コンタクトの代わりに、図4に示されるように、電源を供給するための電源コンタクト6であってもよく、信号コンタクトが1本のみの構成であってもよい。
【0071】
さらに、接続端子等を有しない単なる本体部のみからなる構成でもよい。この場合、図1乃至図3に示された態様においては、本体部4はコンタクト受容部5aの開口に受容可能な凸部をさらに有する。それによって、当該コネクタモジュール1を、モジュール受容面5b上の信号コンタクト等を接続したくない箇所に配置し、誤った箇所への接続を防止することが可能となる。また、図4及び図5に示された態様においては、上記誤接続の防止とともに、コネクタモジュール間のスペーサの役割を果たすこともできる。
【0072】
さらに、図4及び5に示された係合凸部及び係合凹部の形状は、コネクタモジュール間の連結を確立することができる限りその他の形状であってもよい。また、複数のコネクタモジュールを連結した場合において、外側に配置されるコネクタモジュールについては、外側に位置する面が平面となるよう、その平面に係合凸部又は係合凹部を有さないものであってもよい。
【0073】
図7は、本発明のさらに別の態様によるコネクタモジュール30の斜視図であり、図8は、図7に示されたコネクタモジュール30の別の角度からの斜視図である。図1乃至図6に示された態様によるコネクタモジュールは、直交する二方向にコネクタモジュールを配置可能な構成であった。本態様によるコネクタモジュール30は、一方向にのみ連結して配置可能であり、連結した状態で、図5及び図6に示されるような嵌合ガイド部材に相当する機能を有するものである。
【0074】
コネクタモジュール30は、両端が互いに垂直な方向に延在する3本の信号コンタクト31と、これら信号コンタクト31を互いに絶縁状態で支持する電気絶縁性の本体部32とを有する。コネクタモジュール30は、互いに垂直に配置された回路基板を連結するために用いられるライトアングル型のコネクタを形成するためのモジュールであり、接続/分離自在なコネクタ構造を構成する。当然のことながら、ストレート型のコネクタを形成するモジュールにも応用できる。
【0075】
信号コンタクト31は、電気良導体からなる板金材料を所定形状に打ち抜いて作製され、本体部32は、絶縁性、機械的強度、耐熱性等に優れた所望の絶縁材料から、例えば射出成型により所定形状に形成される。また、信号コンタクト31は、本体部32と共にインサート成型によって形成してもよい。
【0076】
本体部32は、円柱状の係合凸部32aを有し、係合凸部32aが配置された面とは反対側にこの面に対して平行に配置された面に、係合凸部32aと相補的な形状を備えた係合凹部32bをさらに有する。一方のコネクタモジュール30の係合凸部32aと、隣接する他方のコネクタモジュール30の係合凹部32bとが係合し連結する。こうした連結を繰り返すことによって、複数のコネクタモジュール30を一方向に並列して連結させ、1つのコネクタを形成することが可能となる。
【0077】
図9は、図7及び図8に示されたコネクタモジュール30の係合の状態を示す部分拡大図である。図9は、誇張して描かれているが、コネクタモジュール30間は圧入によって連結している。
【0078】
係合凸部32aが配置された面及び係合凹部32bが配置された面に対して垂直な1つの面から信号コンタクト31の一端が突出し、さらにこれら面に垂直な面から信号コンタクト31の他端が突出する。信号コンタクト31が突出する一方の面は、複数のコネクタモジュール30によって構成されたコネクタと嵌合する別のコネクタとの嵌合面32cを構成する。
【0079】
嵌合面32cからは、信号コンタクト31の他に、一対のガイド片32dが嵌合面32cの相対する端縁から突出している。一対のガイド片32dは、嵌合面32cに対して垂直で、且つ、対向する内壁をそれぞれ有する。信号コンタクト31は、これら内壁間に一直線上に配置されている。複数のコネクタモジュール30を連結すると、各々のガイド片32dが並列に配置され、嵌合ガイド部材を形成する。嵌合ガイド部材は、別のコネクタとの嵌合の際に、2つのコネクタが正確に嵌合するようにガイドの役割を果たす。
【0080】
図10は、本発明のさらに別の態様によるコネクタモジュール40の斜視図であり、図11は、図10に示されたコネクタモジュールを連結させたコネクタを示す部分拡大背面図である。図10に示されたコネクタモジュール40は、コネクタモジュール30とは異なる形状の係合凸部42a及び係合凹部42bを有する。それ以外は、図7及び図8に示されたコネクタモジュール30と同様の構成であるが、ガイド片は省略して描写している。
【0081】
コネクタモジュール40の本体部42は、図10の図示しない嵌合面42cの反対側に嵌合面42cに対して平行に配置された背面42dを有し、係合凸部42aは、背面42dから嵌合面42cの方向に所定長さ延びて形成されている。背面42dと平行な面における係合凸部42aの断面形状は、脚部42a1と、脚部42a1の先端が膨張した膨張部42a2とを有する形状である。
【0082】
これに対して、係合凹部42bは、係合凸部42aと相補的な形状であり、従って、背面42dから嵌合面42cの方向に、係合凸部42aと同じ長さ延びて形成されている。また、係合凸部42aと相補的な形状であるため、背面42dと平行な面における係合凹部42bの断面形状は、脚部42b1と、脚部42b1の先端が膨張した膨張部42b2とを有する形状である。
【0083】
複数のコネクタモジュール40を互いに連結させるには、一方のコネクタモジュール30を他方のコネクタモジュール30の背面42dから嵌合面42cの方向へスライドさせることによって、係合凸部42aと係合凹部42bとを係合させる。
【0084】
なお、本態様によるコネクタモジュール40では、係合凸部は背面から嵌合面方向に延びて設けられているが、その他の面からその他の方向、例えば、図10において、上方の面から下方の面へ延びるように形成してもよい。
【0085】
図12は、図10に示されたコネクタモジュール40の部分拡大背面図であり、図13は、図12に示されたコネクタモジュール40を連結させたコネクタを示す部分拡大背面図である。図12に示されるように、係合凸部42aの脚部42a2の長さAを、係合凹部42bの脚部脚部42b2の長さBよりも短く設定することによって、コネクタモジュール40を連結した場合に、互いに密着する方向により強い連結を実現することが可能となる。
【0086】
図14は、本発明のさらに別の態様によるコネクタモジュール50の部分拡大背面図であり、図15は、図14に示されたコネクタモジュール50を連結させたコネクタを示す部分拡大背面図である。図14及び図15に示されたコネクタモジュール50は、図10に示されたコネクタモジュール40とは、係合凹部52bの膨張部52b2の断面が、多角形状であり且つ係合凸部52aの円形の膨張部52a2を内接する形状である点で異なる。こうした構成によって、係合凸部52aの円形の膨張部52a2と、係合凹部52bの膨張部52b2との間の遊びがなくなり、コネクタモジュール50間のピッチPの調整が容易となる。
【0087】
図16は、本発明のさらに別の態様によるコネクタモジュールの部分拡大斜視図であり、図17は、連結固定部材62による連結の方法を説明する図である。図16及び図17を参照しながら、コネクタモジュール間の連結をより強固にし、各コネクタモジュールの間隔を正確に規定する方法について説明する。この方法は、図10乃至図15に示されたいずれの態様にも適用可能である。
【0088】
当該方法によれば、上述のように係合凸部及び係合凹部によって連結した各コネクタモジュールにおいて、側面の任意の箇所に連結凹部61を設ける。連結凹部61は、例えば段差形状であり、圧入孔61aを有する。連結固定部材62は、この圧入孔61aに圧入されるよう僅かばかり大きくて略対応する形状の連結凸部62aを有する。連結凸部62aはコネクタモジュールを整列させたい間隔に離間して連結固定部材62に配置されている。従って、連結した状態の各コネクタモジュールに連結固定部材62を圧入することによって、強固な連結と正確な間隔が保証される。また、部品点数の少ないコネクタを容易に製造することが可能となる。
【0089】
図7乃至図15に示された係合凸部及び係合凹部の形状は、コネクタモジュール間の連結を確立することができる限りその他の形状であってもよい。また、複数のコネクタモジュールを連結した場合において、両端に配置されるコネクタモジュールについては、外側に位置する面が平面となるよう、その平面に係合凸部又は係合凹部を有さないものであってもよい。
【0090】
図16及び図17に示された連結凸部及び連結凹部の形状は、連結固定部材及びコネクタモジュール間の強固な連結を確立することができる限りその他の形状であってもよい。さらに、連結固定部材側に連結凹部を備え、コネクタモジュール側に連結凸部を備えるような構成でもよい。
【符号の説明】
【0091】
1 コネクタモジュール
2 信号コンタクト
4 本体部
5 コネクタハウジング
5a コンタクト受容部
5b モジュール受容面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のコネクタモジュールと、これらコネクタモジュールを保持するコネクタハウジングとを具備するコネクタであって、前記複数のコネクタモジュールが、本体部と、該本体部を貫通する少なくとも1つの信号コンタクトとを各々に有し、前記コネクタハウジングが、前記信号コンタクトを受容するコンタクト受容部を複数備えたモジュール受容面を有し、前記複数のコネクタモジュールを、それぞれの前記信号コンタクトを任意の前記コンタクト受容部に受容して、前記モジュール受容面上に任意の配列で保持しているコネクタ。
【請求項2】
前記コネクタモジュールが、前記本体部を貫通して前記信号コンタクトに並列に配置された接地コンタクトをさらに有する請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
前記信号コンタクトが、平衡伝送線路を形成する一対のピンである請求項2に記載のコネクタ。
【請求項4】
前記コンタクト受容部が、前記モジュール受容面上で互いに直交する複数の行列状に配置され、前記コネクタモジュールを行列方向に整列配置可能な請求項1から3のいずれか1つに記載のコネクタ。
【請求項5】
複数のコネクタモジュールを具備するコネクタであって、前記複数のコネクタモジュールが本体部を各々に有し、該本体部が、該本体部の表面に形成された係合部を有し、一方の前記コネクタモジュールの前記係合部と他方の前記コネクタモジュールの前記係合部とを係合させることによって、前記複数のコネクタモジュールが連結されているコネクタ。
【請求項6】
前記本体部が、第1の前記表面と、該第1の表面の反対側に該第1の表面に対して平行に配置された第2の前記表面とを有し、前記係合部が、前記第1の表面に配置された第1係合凸部と、前記第2の表面に配置された第1係合凹部とを有し、一方の前記コネクタモジュールの前記第1係合凸部と他方の前記コネクタモジュールの前記第1係合凹部とを係合させることによって、前記複数のコネクタモジュールが連結されている請求項5に記載のコネクタ。
【請求項7】
前記本体部が、前記第1の表面及び第2の表面に対して垂直な第3の表面と、該第3の表面の反対側に該第3の表面に対して平行に配置された第4の表面と、前記第3の表面に配置された第2係合凸部と、前記第4の表面に配置された第2係合凹部とをさらに有し、一方の前記コネクタモジュールの前記第2係合凸部と他方の前記コネクタモジュールの前記第2係合凹部とを係合させることによって、前記各コネクタモジュールが連結されている請求項6に記載のコネクタ。
【請求項8】
前記コネクタモジュールが、前記本体部を貫通する少なくとも1つの信号コンタクトを有する請求項5から7のいずれか1つに記載のコネクタ。
【請求項9】
前記コネクタモジュールが、前記本体部を貫通して前記信号コンタクトに並列に配置された接地コンタクトをさらに有する請求項8に記載のコネクタ。
【請求項10】
前記信号コンタクトが、平衡伝送線路を形成する一対のピンである請求項9に記載のコネクタ。
【請求項11】
前記コネクタモジュールが、電源コンタクトをさらに有する請求項5から7のいずれか1つに記載のコネクタ。
【請求項12】
前記複数のコネクタモジュールの少なくとも1つが、他の前記コネクタモジュールとは異なる横断面積の前記信号コンタクト又は前記接地コンタクトを有する請求項9又は10に記載のコネクタ。
【請求項13】
前記本体部が、前記信号コンタクト及び前記接地コンタクトをインサート成型することにより形成される請求項9又は10に記載のコネクタ。
【請求項14】
別体の嵌合ガイド部材をさらに具備し、該嵌合ガイド部材が、前記コネクタモジュールを保持するモジュール受容面と、該モジュール受容面から突出する一対のガイド片であって、該一対のガイド片が、前記モジュール受容面に垂直で対向する内壁をそれぞれ有し、これら内壁間に前記モジュールが配置されるガイド片とを有し、前記嵌合ガイド部材の前記ガイド片によって別のコネクタと嵌合可能な請求項5から13のいずれか1つに記載のコネクタ。
【請求項15】
嵌合面と、
該嵌合面に対して垂直な表面と、
該表面に配置された係合部と、
前記嵌合面から突出する少なくとも1つの信号コンタクトと、
前記嵌合面から突出する一対のガイド片であって、該一対のガイド片が、前記嵌合面に垂直で対向する内壁をそれぞれ有し、これら内壁間に前記信号コンタクトが配置されるガイド片と、
を具備するコネクタモジュール。
【請求項16】
第1の前記表面と、該第1の表面の反対側に該第1の表面に対して平行に配置された第2の前記表面とをさらに具備し、前記係合部が、前記第1の表面に配置された係合凸部と、前記第2の表面に配置された係合凹部とを有する請求項15に記載のコネクタモジュール。
【請求項17】
前記嵌合面の反対側に該嵌合面に対して平行に配置された背面を有し、前記係合凸部が、前記背面から前記嵌合面の方向に所定長さ延び、且つ、前記係合凸部の前記背面と平行な断面形状が、脚部と該脚部の先端が膨張した膨張部とを有する形状であり、前記係合凹部が、前記背面から前記嵌合面の方向に前記所定長さ延び、且つ、前記係合凹部の前記背面と平行な断面形状が、前記係合凸部と相補的な形状である請求項16に記載のコネクタモジュール。
【請求項18】
前記係合凸部の前記脚部が、前記係合凹部の前記脚部に相当する部分よりも短い長さである請求項17に記載のコネクタモジュール。
【請求項19】
前記係合凸部の前記膨張部の断面形状が円形であり、前記係合凹部の前記膨張部に相当する部分の断面が多角形状であり且つ前記膨張部の円形を内接する請求項17に記載のコネクタモジュール。
【請求項20】
請求項15に記載のコネクタモジュールを複数具備するコネクタであって、一方の前記コネクタモジュールの前記係合部と他方の前記コネクタモジュールの前記係合部とを係合させることによって、前記複数のコネクタモジュールが連結されているコネクタ。
【請求項21】
請求項16から19のいずれか1つに記載のコネクタモジュールを複数具備するコネクタであって、一方の前記コネクタモジュールの前記係合凸部と他方の前記コネクタモジュールの前記係合凹部とを係合させることによって、前記複数のコネクタモジュールが連結されているコネクタ。
【請求項22】
請求項16に記載のコネクタモジュールを複数具備するコネクタであって、一方の前記コネクタモジュールの前記係合凸部と他方の前記コネクタモジュールの前記係合凹部とを圧入によって係合させることによって、前記複数のコネクタモジュールが連結されているコネクタ。
【請求項23】
請求項17から19のいずれか1つに記載のコネクタモジュールを複数具備するコネクタであって、一方の前記コネクタモジュールを他方のコネクタモジュールの前記背面から前記嵌合面の方向へスライドさせて、一方の前記コネクタモジュールの前記係合凸部と他方の前記コネクタモジュールの前記係合凹部とを係合させることによって、前記複数のコネクタモジュールが連結されているコネクタ。
【請求項24】
連結固定部材をさらに具備し、該連結固定部材は、該連結固定部材と前記各コネクタモジュールとのいずれか一方に設けられた連結凸部と他方に設けられた連結凹部とを係合させることによって、前記各コネクタモジュールが連結された状態で固定可能な請求項20から23のいずれか1つに記載のコネクタ。
【請求項25】
前記連結凸部と前記連結凹部とが圧入によって係合する請求項24に記載のコネクタ。
【請求項26】
前記連結固定部材が、前記コネクタモジュールのスライド方向に垂直な方向に圧入することによって係合する請求項25に記載のコネクタ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2012−142221(P2012−142221A)
【公開日】平成24年7月26日(2012.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−533(P2011−533)
【出願日】平成23年1月5日(2011.1.5)
【出願人】(501398606)富士通コンポーネント株式会社 (848)
【Fターム(参考)】