説明

コピーシステム及びその方法

【課題】 非接触型記憶媒体を用いて、コピー料金を取り損ねることなく、確実に徴収することができるようにする。
【解決手段】 セットされた原稿の枚数を検出する枚数検出部と、検出した原稿の枚数に基づいてコピー料金を算出する料金算出部と、記憶媒体アクセス部と、記憶媒体アクセス部のアクセス可能範囲内に、非接触型記憶媒体が入った場合に、記憶媒体アクセス部によって非接触型記憶媒体にアクセスさせ、非接触型記憶媒体が情報として記憶する電子マネーから、コピー料金分の電子マネーを徴収する料金徴収部と、電子マネーを徴収した後に、コピーの生成動作を開始させるコピー制御部と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、セットされた複数枚の原稿のコピーを生成すると共に、コピー枚数に応じたコピー料金を、非接触型記憶媒体が記憶する電子マネーから徴収するための技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、コピー機などを用いたコピーサービスにおいて、コピー料金を徴収する場合、コインボックスやプリペイドカードなどを用いて料金の徴収を行っていた。なお、プリペイドカードを用いた料金徴収システムとしては、例えば、下記の特許文献1に記載のものが知られている。
【0003】
一方、近年では、フェリカ(FeliCa:ソニー株式会社の登録商標)など、電子マネーを記憶することが可能な非接触型ICカードの普及により、料金の徴収を、このような非接触型ICカードを用いて行うことも一般的となってきた。非接触型ICカードを用いた料金の徴収は、例えば、利用者が、自己の非接触型ICカードをカードリーダにかざした際に、カードリーダがその非接触型ICカードにアクセスして、そこに記憶された電子マネーから、必要な金額を徴収することにより実行される。
【0004】
そこで、コピーサービスにおけるコピー料金の徴収に、このような非接触型ICカードを適用することも可能である。
【0005】
【特許文献1】特開平2001−34816号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、コピー料金の徴収を、非接触型ICカードを用いて行う場合、次のような問題があった。
【0007】
すなわち、コピーサービスにおいては、利用者が実際にコピーを何枚行うか事前に分からないため、全てのコピーの生成が完了した後に、コピー料金の徴収を行うことになる。しかし、悪意のある利用者が、全てのコピーの生成が完了した後に、自己の非接触型ICカードをカードリーダにかざすことなく、コピーを持ち逃げした場合、コピー料金を取り損ねるという問題があった。
【0008】
なお、このような問題は、非接触型ICカードを用いる場合に限らず、非接触型ICカード技術を搭載し、電子マネーを記憶することが可能な携帯電話や携帯情報端末(PDA)など、他の非接触型記憶媒体を利用する場合にも、同様に発生し得る。
【0009】
従って、本発明の目的は、上記した従来技術の問題点を解決し、非接触型記憶媒体を用いて、コピー料金を取り損ねることなく、確実に徴収することができるコピーシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記した目的の少なくとも一部を達成するために、本発明のコピーシステムは、複数枚の原稿がセットされ、各原稿の記載内容を順次読み取り、読み取った記載内容を各印刷用紙に順次印刷して、前記原稿のコピーを生成するコピーシステムであって、
セットされた前記原稿の枚数を検出する枚数検出部と、
検出した前記原稿の枚数に基づいてコピー料金を算出する料金算出部と、
記憶媒体アクセス部と、
前記記憶媒体アクセス部のアクセス可能範囲内に、非接触型記憶媒体が入った場合に、前記記憶媒体アクセス部によって前記非接触型記憶媒体にアクセスさせ、前記非接触型記憶媒体が情報として記憶する電子マネーから、前記コピー料金分の電子マネーを徴収する料金徴収部と、
前記電子マネーを徴収した後に、前記コピーの生成動作を開始させるコピー制御部と、
を備えることを要旨とする。
【0011】
このように、本発明のコピーシステムでは、セットされた原稿の枚数を事前に検出して、その検出した枚数に基づいてコピー料金を算出する。そして、非接触型記憶媒体がアクセス可能範囲内に入った場合に、その非接触型記憶媒体にアクセスして、そこに記憶されている電子マネーから、算出したコピー料金分の電子マネーを徴収し、その後、コピー生成動作を開始させる。
【0012】
従って、本発明のコピーシステムによれば、コピー生成動作を開始する前に、原稿枚数に基づいたコピー料金を、非接触型記憶媒体の記憶する電子マネーから徴収するので、コピー料金を取り損ねる怖れがない。
【0013】
本発明のコピーシステムにおいて、前記枚数検出部は、セットされた前記原稿の枚数をカウントする枚数カウント部を備えることが好ましい。
【0014】
このような枚数カウント部を備えることにより、セットされた原稿の枚数を正確に把握することができる。従って、その原稿枚数に基づいてコピー料金を算出すれば、実際のコピー枚数分のコピー料金に近い値を算出することができる。
【0015】
本発明のコピーシステムにおいて、前記コピー制御部は、生成した前記コピーの枚数が、検出した前記原稿の枚数から導き出されるコピー予定枚数に達した場合に、前記コピーの生成動作を停止させることが好ましい。
【0016】
検出した原稿枚数に基づいたコピー料金しか徴収していないので、生成したコピー枚数が、その原稿枚数から導かされるコピー予定枚数に達したら、それ以上コピー生成動作を続ける必要はないからである。
【0017】
本発明のコピーシステムにおいて、前記料金徴収部は、生成した前記コピーの枚数が前記コピー予定枚数に達した場合であっても、セットされた全ての前記原稿について前記コピーの生成が未だ完了していない場合には、前記アクセス可能範囲内に前記非接触型記憶媒体が入った場合に、前記記憶媒体アクセス部によって前記非接触型記憶媒体にアクセスさせ、前記非接触型記憶媒体が記憶する前記電子マネーから、所定単位コピー枚数のコピー料金分の電子マネーを徴収し、
前記コピー制御部は、前記電子マネーを徴収した後に、前記所定単位コピー枚数分のコピーの生成動作を開始させることが好ましい。
【0018】
こうすることにより、実際のコピー枚数がコピー予定枚数に達しても、全ての原稿についてコピーの生成が未だ完了していない場合でも、再度、コピー生成動作を続行させることができる。しかも、再度、コピー生成動作を開始する前に、これからコピーを行うコピー枚数分のコピー料金を徴収するので、コピー料金を取り損ねる怖れがない。さらに、1枚ずつなど、所定単位コピー枚数ごとに、コピー生成動作を実行することになるので、コピー料金を余分に徴収する可能性も少ない。
【0019】
本発明のコピーシステムにおいて、前記枚数検出部は、セットされた前記原稿の枚数が特定枚数以上であると検出した場合に、前記特定枚数を、検出した枚数とするようにしてもよい。
【0020】
従って、枚数検出部が、セットされた原稿枚数を精度よく検出できず、例えば、特定枚数以上、或る枚数以下という具合に、或る範囲をもってしか検出できないような場合であっても、その最小枚数である特定枚数を、検出した枚数とすることにより、事前に徴収するコピー料金を最小限に抑えることができるため、利用者からコピー料金を余分に徴収する怖れがない。
【0021】
本発明のコピーシステムにおいて、前記枚数検出部は、
セットされた前記原稿の重さを測定する重さ測定部と、
測定した前記重さから前記原稿の枚数を算出する原稿枚数算出部と、
を備えるようにしてもよい。
【0022】
こうすることにより、セットされた原稿の重さを基に、原稿の枚数を検出することができる。
【0023】
本発明のコピーシステムにおいて、前記枚数検出部は、
セットされた前記原稿の厚さを測定する厚さ測定部と、
測定した前記厚さから前記原稿の枚数を算出する原稿枚数算出部と、
を備えるようにしてもよい。
【0024】
こうすることにより、セットされた原稿の厚さを基に、原稿の枚数を検出することができる。
【0025】
なお、本発明は、上記したコピーシステムなどの装置発明の態様に限ることなく、コピー方法などの方法発明としての態様で実現することも可能である。さらには、それら方法やシステムを構築するためのコンピュータプログラムとしての態様や、そのようなコンピュータプログラムを記録した記録媒体としての態様や、上記コンピュータプログラムを含み搬送波内に具現化されたデータ信号など、種々の態様で実現することも可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
以下、本発明の実施の形態を実施例に基づいて以下の順序で説明する。
A.第1の実施例の構成:
B.第1の実施例の動作:
C.第1の実施例の効果:
D.第2の実施例の構成:
E.第2の実施例の動作:
F.第2の実施例の効果:
G.変形例:
【0027】
A.第1の実施例の構成:
図1は本発明の第1の実施例としてのコピーシステムを示すブロック図である。図1に示すコピーシステムは、コンピュータ100と、コピー機200と、カードリーダ300と、表示パネル400と、を備えており、各構成要素は互いにケーブルを介して接続されている。
【0028】
このうち、コンピュータ100は、主として、プログラムに従って種々の処理や制御を行なうためのCPU110と、プログラムを記憶したり、処理中に得られたデータなどを記憶したりするためのメモリ120と、各構成要素との間でデータや信号の受け渡しを行うデバイスI/F回路部130と、を備えており、各部は互いにバスなどを介して接続されている。
【0029】
また、CPU110は、メモリ120に格納されている所定のコンピュータプログラムを実行することより、後述するような枚数取得部112,料金計算部114,電子マネー精算部116,コピー制御部118として機能する。なお、かかるプログラムは、アプリケーションプログラムで構成されるが、その一部をオペレーティングシステムプログラムによって構成するようにしてもよい。
【0030】
一方、コピー機200は、主として、CPU及びメモリ(図示せず)により構成され、種々の処理や制御を行なうための制御部210と、原稿の記載内容を光学的に読み取って画像データを生成するスキャナ部220と、メモリ(図示せず)により構成され、画像データを一時的に記憶するためのデータバッファ部230と、画像データに基づいて印刷を行うプリンタ部240と、原稿枚数をカウントするための枚数カウント部250と、セットされた複数枚の原稿を順次スキャナ部220に送るためのADF(Auto Document Feeder)260と、利用者がコピー生成に当たり各種設定を行うための操作パネル270と、を備えている。このうち、ADF260は、複数枚の原稿がセットされる原稿セットトレー260aと、原稿セットトレー260aに原稿がセットされたか否かを検知する原稿セットセンサ260bと、セットされた原稿を送るローラ260c,260dと、送られた原稿を収納する収納トレー260eと、を備えている。また、操作パネル270によって設定可能な項目としては、部数や、用紙サイズや、拡大/縮小や、カラー/モノクロや、2in1選択などがある。
【0031】
また、カードリーダ300は、アクセス可能範囲に入った非接触型ICカード500に対し、電磁波を発信して通信を行い、非接触型ICカード500にアクセスし、非接触型ICカード500に記憶されている情報を読み取ったり、書き換えたりするための装置である。表示パネル400は、利用者に対してメッセージや金額などを提示するための表示装置である。
【0032】
また、本実施例において、枚数カウント部250及び枚数取得部112は請求項における枚数検出部に、料金計算部114は請求項における料金算出部に、カードリーダ300は請求項における記憶媒体アクセス部に、非接触型ICカード500は請求項における非接触型記憶媒体に、電子マネー精算部116は請求項における料金徴収部に、コピー制御部118は請求項におけるコピー制御部に、枚数カウント部250は請求項における枚数カウント部に、それぞれ相当する。
【0033】
B.第1の実施例の動作:
図2は図1のコピーシステムにおける処理ルーチンを示すフローチャートである。図2に示す処理ルーチンが開始されると、コピー機200における制御部210は、原稿セットトレー260aに原稿がセットされるまで待機する。
【0034】
そこで、利用者が、原稿のコピーを生成するために、複数枚の原稿をADF260の原稿セットトレー260aにセットすると、原稿セットセンサ260bが、原稿セットセンサ260bに原稿がセットされたことを検知して(ステップS102)、制御部210に伝える。また、このとき、利用者が、必要に応じて、操作パネル270を操作して、所望の項目について設定を行うと、操作パネル270は、その設定内容を制御部210に伝える。
【0035】
こうして、制御部210は、原稿セットセンサ260bから原稿がセットされたことを伝えられると、ADF260のローラ260c,260dの駆動を開始させて、原稿セットトレー260aにセットされた原稿を、1枚ずつ、矢印Aで示す搬送ルートを介して収納トレー260eに搬送させる。このとき、枚数カウント部250が、その上方を通過する原稿を検知して、1枚通過するたびにカウントアップし、搬送される原稿の枚数をカウントする(ステップS104)。
【0036】
その後、原稿セットトレー260aにセットされていた原稿が全て収納トレー260eに搬送されて、原稿セットセンサ260bが、原稿セットトレー260aから原稿がなくなったことを検知したら、制御部210に伝える。それにより、制御部210は、ローラ260c,260dの駆動を停止させると共に、枚数カウント部250から、カウントした原稿の枚数を取得する。そして、制御部210は、取得した原稿枚数と、操作パネル270から伝えられた設定内容と、をコンピュータ100に転送する。コンピュータ100では、CPU110が機能する枚数取得部112が、デバイスI/F回路部130を介して、その転送された原稿枚数と設定内容を受け取る。
【0037】
次に、料金計算部114は、受け取った原稿枚数と設定内容とに基づいて、コピー予定枚数を計算すると共に、コピー料金を計算する(ステップS106)。このうち、コピー予定枚数については、通常コピーの場合、取得した原稿枚数がそのままコピー予定枚数となるが、例えば、部数コピーの場合は、取得した原稿枚数に設定された部数を乗じて得られる値がコピー予定枚数となる。また、2in1コピーの場合は、取得した原稿枚数が偶数枚の場合、その原稿枚数の半分がコピー予定枚数となり、奇数枚の場合は、その原稿枚数の半分に1枚加算して得られる値がコピー予定枚数となる。
【0038】
一方、コピー料金については、メモリ120に予め料金表が用意されており、その料金表には、コピー1枚当たりの単価が、例えば、カラー/モノクロの違いなどにより、それぞれ設定されている。従って、料金計算部114は、カラー/モノクロの設定に応じて、その料金表を参照し、対応する単価に、算出したコピー予定枚数を乗じて、コピー料金を導き出す。
【0039】
次に、料金計算部114は、求めたコピー予定枚数及びコピー料金を、デバイスI/F回路部130を介して、表示パネル400の画面上に表示させる(ステップS108)。このとき、「カードをかざして、料金をお支払いください。」など、非接触型ICカード500によるコピー料金の支払いを催促するメッセージも、併せて表示させる。そして、電子マネー精算部116は、非接触型ICカード500がカードリーダ300のアクセス範囲に入るまで待機する。
【0040】
その後、利用者が非接触型ICカード500をカードリーダ300にかざす(ステップS110)と、その非接触型ICカード500は、カードリーダ300のアクセス可能範囲に入るので、カードリーダ300は、非接触型ICカード500に対し、電磁波を発信して通信を行う。このとき、電子マネー精算部116は、カードリーダ300によって、非接触型ICカード500にアクセスさせ、非接触型ICカード500が情報として記憶している電子マネーから、コピー料金分の電子マネーを徴収する(ステップS112)。この結果、非接触型ICカード500内の電子マネーは、コピー料金分の金額が減少する。
【0041】
なお、一定時間経過しても、利用者により非接触型ICカード500がカードリーダ300にかざされず、そのアクセス可能範囲に入ってこない場合には、図2に示す処理ルーチンをリターンするようにしてもよい。
【0042】
以上のようにして、電子マネー精算部116がコピー料金の徴収を完了すると、直ちに、コピー制御部118は、デバイスI/F回路部130を介してコピー機200に対して、コピー実行の指示を出し、それにより、制御部210は、コピー動作を開始させる(ステップS114)。
【0043】
具体的には、制御部210は、収納トレー260eの駆動を制御して、収納トレー260eに収納されている複数枚の原稿を、原稿セットトレー260aに移動させて、自動的にセットさせる。次に、制御部210は、ローラ260c,260dの駆動を開始させて、原稿セットトレー260aにセットされた原稿を、1枚ずつ、矢印Aで示す搬送ルートを介して収納トレー260eに搬送させる。このとき、スキャナ部220は、その上方を通過する原稿の記載内容を順次読み取って、画像データを生成し、データバッファ部230に一時的に記憶させる。プリンタ部240は、データバッファ部230に記憶された画像データを、順次、読み出して、その画像データに基づき、1枚ずつ用紙に印刷し、原稿のコピーを生成する。また、このとき、プリンタ部240は、設定内容に応じて、画像データに対し必要な処理を施したり、カラー印刷またはモノクロ印刷を行ったりする。
【0044】
そして、制御部210は、全てのコピーの生成が完了するまで、このようなコピー動作を継続させる(ステップS116)。
【0045】
その後、原稿セットトレー260aにセットされていた原稿が全て収納トレー260eに搬送されて、原稿セットセンサ260bが、原稿セットトレー260aから原稿がなくなったことを検知したら、制御部210は、ローラ260c,260dの駆動を停止させる。さらにその後、制御部210は、データバッファ部230に記憶されていた画像データについて、全ての印刷が終了したことを検出したら、その旨をコンピュータ100に伝える。それにより、コンピュータ100では、コピー制御部118が、全てのコピーの生成が完了したと判断して、図2に示す処理ルーチンをリターンする。
【0046】
C.第1の実施例の効果:
以上説明したように、本実施例においては、原稿セットトレー260aに原稿がセットされたら自動的にその枚数をカウントし、えられた原稿枚数と利用者からの設定内容に基づいて、コピー予定枚数、延いてはコピー料金を算出する。そして、利用者により非接触型ICカード500がカードリーダ300にかざされたら、その非接触型ICカード500にアクセスして、そこに記憶されている電子マネーから、算出したコピー料金分の電子マネーを徴収し、その上で、コピー動作を開始させる。従って、本実施例によれば、コピー動作を開始する前に、原稿枚数に基づいたコピー料金を、利用者のかざした非接触型ICカード500内の電子マネーから徴収するので、コピー料金を取り損ねる怖れがない。また、利用者は原稿をセットし、必要に応じて、所望の項目について設定を行ったら、その後は、非接触型ICカード500をかざすだけで、コピー料金の支払いが行えると共に、コピー動作も自動的に開始されるので、スタートボタンなどを押す必要がなく、操作を簡略化することができる。
【0047】
D.第2の実施例の構成:
上記した実施例においては、原稿セットトレー260aにセットされた原稿を、1枚ずつ収納トレー260eに搬送させ、その間に、枚数カウント部250によって、搬送される原稿の枚数をカウントすることにより、セットされた原稿の枚数を検出していた。これに対し、本実施例においては、原稿セットトレー260aにセットされた複数枚の原稿の重さを測定し、その測定結果から、セットされた原稿の枚数を求めるようにしている。
【0048】
図3は本発明の第2の実施例としてのコピーシステムを示すブロック図である。図2に示すコピーシステムも、上記した第1の実施例と同様に、コンピュータ100と、コピー機200'と、カードリーダ300と、表示パネル400と、を備えており、各構成要素は互いにケーブルを介して接続されている。
【0049】
このうち、コンピュータ100と、カードリーダ300と、表示パネル400については、図1に示す構成と同様であるので、説明は省略する。また、コピー機200'についても、ADF260'以外は、図1に示すコピー機200の構成と同様であるので、説明は省略する。
【0050】
コピー機200'において、ADF260'は、図2に示すように、複数枚の原稿がセットされる原稿セットトレー260aと、原稿セットトレー260aに原稿がセットされたか否かを検知する原稿セットセンサ260bと、セットされた原稿を送るローラ260cと、原稿セットトレー260aにセットされた複数枚の原稿の重さを測定する重量センサ260fと、を備えている。
【0051】
また、本実施例において、重量センサ260f,制御部210及び枚数取得部112は請求項における枚数検出部に、料金計算部114は請求項における料金算出部に、カードリーダ300は請求項における記憶媒体アクセス部に、非接触型ICカード500は請求項における非接触型記憶媒体に、電子マネー精算部116は請求項における料金徴収部に、コピー制御部118は請求項におけるコピー制御部に、重量センサ260fは請求項における重さ測定部に、制御部210は請求項における原稿枚数算出部に、それぞれ相当する。
【0052】
E.第2の実施例の動作:
図4は図3のコピーシステムにおける処理ルーチンを示すフローチャートである。図4に示す処理ルーチンが開始されると、コピー機200における制御部210は、原稿セットトレー260aに原稿がセットされるまで待機する。
【0053】
そこで、利用者が、原稿のコピーを生成するために、複数枚の原稿をADF260の原稿セットトレー260aにセットすると、原稿セットセンサ260bが、原稿セットセンサ260bに原稿がセットされたことを検知して(ステップS202)、制御部210に伝える。また、このとき、利用者が、必要に応じて、操作パネル270を操作して、所望の項目について設定を行うと、操作パネル270は、その設定内容を制御部210に伝える。
【0054】
こうして、制御部210は、原稿セットセンサ260bから原稿がセットされたことを伝えられると、ADF260の重量センサ260fを用いて、原稿セットトレー260aにセットされた複数枚の原稿を重さを測定させ、その測定結果を取得する(ステップS204)。制御部210は、取得した複数枚の原稿の重さから、それら原稿の枚数を暫定原稿枚数として計算により求める(ステップS206)。
【0055】
当然ながら、1枚1枚の原稿の重さは、その原稿の材質,大きさ,厚さなどにより異なる。従って、本実施例では、セットされる原稿の1枚当たりの重さが、TminからTmaxまでの範囲に入ると推測される場合に、取得した複数枚の原稿の重さSを、原稿の1枚当たりの重さの最大値であるTmanで除して、得られた値(S/Tman)を暫定原稿枚数とする。
【0056】
言い換えれば、原稿の1枚当たりの重さがTminからTmaxまでの範囲であり、複数枚来原稿の重さがSならば、セットされた原稿の枚数は、(S/Tman)から(S/Tmin)の範囲にあると推定される。従って、本実施例では、原稿枚数として推定される範囲のうち、最小の枚数である(S/Tman)を暫定原稿枚数としている。
【0057】
次に、制御部210は、算出した暫定原稿枚数と、操作パネル270から伝えられた設定内容と、をコンピュータ100に転送し、コンピュータ100では、CPU110が機能する枚数取得部112が、その転送された暫定原稿枚数と設定内容を受け取る。
【0058】
次に、料金計算部114は、受け取った暫定原稿枚数と設定内容とに基づいて、コピー予定枚数を計算すると共に、コピー料金を計算する(ステップS208)。なお、コピー予定枚数及びコピー料金の計算については、第1の実施例の場合と同様であるので、説明は省略する。
【0059】
次に、料金計算部114は、求めたコピー予定枚数及びコピー料金を、表示パネル400の画面上に表示させると共に、非接触型ICカード500によるコピー料金の支払いを催促するメッセージも、併せて表示させる(ステップS210)。そして、電子マネー精算部116は、非接触型ICカード500がカードリーダ300のアクセス範囲に入るまで待機する。
【0060】
その後、利用者が非接触型ICカード500をカードリーダ300にかざす(ステップS212)と、カードリーダ300は、アクセス可能範囲にある非接触型ICカード500に対し、電磁波を発信して通信を行う。このとき、電子マネー精算部116は、カードリーダ300によって、非接触型ICカード500にアクセスさせ、非接触型ICカード500が情報として記憶している電子マネーから、コピー料金分の電子マネーを徴収する(ステップS214)。なお、一定時間経過しても、利用者により非接触型ICカード500がカードリーダ300にかざされず、そのアクセス可能範囲に入ってこない場合には、図4に示す処理ルーチンをリターンするようにしてもよい。
【0061】
以上のようにして、電子マネー精算部116によるコピー料金の徴収が完了すると、直ちに、コピー制御部118はコピー機200に対して、コピー実行の指示を出し、それにより、制御部210はコピー動作を開始させる(ステップS216)。
【0062】
具体的には、制御部210は、ローラ260cの駆動を開始させて、原稿セットトレー260aにセットされた原稿を、1枚ずつ、矢印Bで示す搬送ルートを介して搬送させる。このとき、スキャナ部220は、その上方を通過する原稿の記載内容を順次読み取って、画像データを生成する。それ以降のデータバッファ部230及びプリンタ部240の動作は、第1の実施例と同様であるので、説明は省略する。
【0063】
続いて、制御部210は、コピーが1枚生成されるたびに、コンピュータ100に対して、現在のコピー枚数(すなわち、コピー動作開始からその時点までにコピーされた枚数)を通知する。コンピュータ100では、コピー制御部118が、その通知を受け取ると、その受け取った現在のコピー枚数が、コピー予定枚数に達したか否かを判定する(ステップS218)。判定の結果、コピー予定枚数に達していなければ、コピー動作を続行する。反対に、コピー枚数に達していれば、コピー制御部118はコピー機200に対して、コピー停止の指示を出し、それにより、制御部210は、コピー動作を停止させる(ステップS220)。
【0064】
その後、制御部210は、原稿セットセンサ260bを用いて、原稿セットトレー260aに原稿が残っているかどうかを検出すると共に、データバッファ部230に記憶されていた画像データについて、全ての印刷が終了しているかどうかを検出して、その検出結果をコンピュータ100に伝える。コンピュータ100では、コピー制御部118が、その検出結果を受け取って、それに基づき、全てのコピーが完了したか否かを判断する(ステップS222)。原稿セットトレー260aに原稿が残っておらず、データバッファ部230に記憶されていた画像データについても、全ての印刷が終了している場合には、コピー制御部118は、全てのコピーが完了したと判断して、図4に示す処理ルーチンをリターンする。
【0065】
反対に、原稿セットトレー260aに原稿が残っている場合か、あるいは、原稿が残っていなくても、データバッファ部230内の画像データについて、全ての印刷が終了していない場合には、コピー制御部118は、いくつかのコピーが完了していないと判断して、料金計算部114は、カラー/モノクロの設定に応じて、メモリ120内の料金表を参照し、対応する単価、すなわち、1枚分のコピー料金を導き出すと共に、「カードをかざして、料金をお支払いください。」など、非接触型ICカード500によるコピー料金の支払いを催促するメッセージを、表示パネル400の画面上に表示させる(ステップS224)。そして、電子マネー精算部116は、非接触型ICカード500がカードリーダ300のアクセス範囲に入るまで待機する。
【0066】
その後、利用者が非接触型ICカード500を再度カードリーダ300にかざす(ステップS226)と、カードリーダ300は、アクセス可能範囲にある非接触型ICカード500に対し、電磁波を発信して通信を行う。このとき、電子マネー精算部116は、再び、カードリーダ300によって、非接触型ICカード500にアクセスさせ、非接触型ICカード500が情報として記憶している電子マネーから、1枚のコピー料金分の電子マネーを徴収する(ステップS228)。この結果、非接触型ICカード500内の電子マネーは、1枚のコピー料金分の金額が減少する。なお、一定時間経過しても、利用者により非接触型ICカード500がカードリーダ300にかざされず、そのアクセス可能範囲に入ってこない場合には、図4に示す処理ルーチンをリターンするようにしてもよい。
【0067】
以上のようにして、電子マネー精算部116によるコピー料金の徴収が完了すると、直ちに、コピー制御部118はコピー機200に対して、コピー実行の指示を出し、それにより、制御部210は、再度、コピー動作を開始させる(ステップS230)。これにより、1枚のコピーが生成されると、コピー制御部118はコピー機200に対して、コピー停止の指示を出し、それにより、制御部210は、コピー動作を停止させる(ステップS220)。そして、コピー制御部118が、再び、全てのコピーが完了したか否かを判断する(ステップS222)。
【0068】
こうして、全てのコピーが完了するまで、ステップS220〜S230の処理が繰り返される。そしてついに、全てのコピーが完了したら、図4に示す処理ルーチンをリターンする。
【0069】
F.第2の実施例の効果:
以上説明したように、本実施例においては、原稿セットトレー260aに原稿がセットされたらその重さを測定し、その測定結果から暫定原稿枚数を算出し、得られた原稿枚数と利用者からの設定内容に基づいて、コピー予定枚数、延いてはコピー料金を算出する。そして、利用者により非接触型ICカード500がカードリーダ300にかざされたら、その非接触型ICカード500にアクセスして、そこに記憶されている電子マネーから、算出したコピー料金分の電子マネーを徴収し、その上で、コピーを開始させる。従って、本実施例によれば、コピーを開始する前に、暫定原稿枚数に基づいたコピー料金を、利用者のかざした非接触型ICカード500内の電子マネーから徴収するので、コピー料金を取り損ねる怖れがない。また、利用者は原稿をセットし、必要に応じて、所望の項目について設定を行ったら、その後は、非接触型ICカード500をかざすだけで、コピー料金の支払いが行えると共に、コピーも自動的に開始されるので、スタートボタンなどを押す必要がなく、操作を簡略化することができる。
【0070】
また、本実施例では、原稿セットトレー260aにセットされている原稿の枚数として推定される範囲のうち、最小の枚数である(S/Tman)を暫定原稿枚数としている。これにより、その暫定原稿枚数に基づいて算出されるコピー予定枚数も最小となり、延いてはコピー料金も最小となるため、事前に徴収するコピー料金を最小限に抑えることができ、利用者からコピー料金を余分に徴収する怖れがない。
【0071】
さらに、本実施例では、現在のコピー枚数がコピー予定枚数に達したら、コピーを一旦停止させ、その際、全てのコピーの生成が未だ完了していない場合には、再度、利用者に非接触型ICカード500によるコピー料金の支払いを催促する。そして、利用者により非接触型ICカード500がカードリーダ300にかざされたら、その非接触型ICカード500にアクセスして、そこに記憶されている電子マネーから、1枚のコピー料金分の電子マネーを徴収し、その上で、コピー動作を再開させ、コピーを1枚生成したら、コピー動作を停止させる。以下、この動作を繰り返すようにしている。こうすることにより、現在のコピー枚数がコピー予定枚数に達しても、全ての原稿についてコピーの生成が未だ完了していない場合でも、再度、コピー動作を続行させることができる。しかも、再度、コピー動作を開始する前に、これからコピーを行う1枚分のコピー料金を徴収するので、コピー料金を取り損ねる怖れがなく、しかも、コピー料金を余分に徴収する可能性もない。
【0072】
G.変形例:
なお、本発明は上記した実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様にて実施することが可能である。
【0073】
上記した第1の実施例では、原稿セットトレー260aにセットされた原稿を、1枚ずつ収納トレー260eに搬送させ、枚数カウント部250によって、搬送される原稿の枚数をカウントすることにより、セットされた原稿の枚数を検出していたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、銀行などで用いられる紙幣枚数カウンタなどと同様に、原稿の端部(隅や辺)を順次めくって枚数をカウントする装置を用いるようにしてもよい。
【0074】
上記した第2の実施例では、原稿セットトレー260aにセットされた複数枚の原稿の重さを測定し、その測定結果から、セットされた原稿の枚数を求めるようにしていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、セットされた複数枚の原稿の厚さを測定し、その測定結果から、セットされた原稿の枚数を求めるようにしてもよい。また、この場合においても、1枚1枚の原稿の厚さは、それぞれ異なるため、セットされる原稿の1枚当たりの厚さが、DminからDmaxまでの範囲に入ると推測される場合には、測定により得られた複数枚の原稿の厚さHを、原稿の1枚当たりの厚さの最大値であるDmanで除して、得られた値(H/Dman)を暫定原稿枚数としてよい。
【0075】
上記した第1の実施例においては、原稿の枚数をカウントするために、原稿セットトレー260aにセットされた原稿を、1枚ずつ収納トレー260eに搬送させていたが、この際に、スキャナ部220によって、原稿の記載内容を順次読み取って画像データを生成し、その画像データを解析することにより、原稿の大きさや、記載がカラーであるかモノクロであるかなどを検出し、その情報を利用者からの設定内容に代えて、または、設定内容の一部として用いるようにしてもよい。
【0076】
上記した実施例においては、非接触型記憶媒体として、非接触型ICカードを用いる場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、非接触型ICカード技術を搭載し、電子マネーを記憶することが可能な携帯電話や携帯情報端末(PDA)など、他の非接触型記憶媒体を用いる場合にも、適用できることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0077】
【図1】本発明の第1の実施例としてのコピーシステムを示すブロック図である。
【図2】図1のコピーシステムにおける処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図3】本発明の第2の実施例としてのコピーシステムを示すブロック図である。
【図4】図3のコピーシステムにおける処理ルーチンを示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0078】
100...コンピュータ
110...CPU
112...枚数取得部
114...料金計算部
116...電子マネー精算部
118...コピー制御部
120...メモリ
130...デバイスI/F回路部
200,200'...コピー機
210...制御部
220...スキャナ部
230...データバッファ部
240...プリンタ部
250...枚数カウント部
260,260'...ADF
260a...原稿セットトレー
260b...原稿セットセンサ
260c,260d...ローラ
260e...収納トレー
260f...重量センサ
270...操作パネル
300...カードリーダ
400...表示パネル
500...非接触型ICカード

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数枚の原稿がセットされ、各原稿の記載内容を順次読み取り、読み取った記載内容を各印刷用紙に順次印刷して、前記原稿のコピーを生成するコピーシステムであって、
セットされた前記原稿の枚数を検出する枚数検出部と、
検出した前記原稿の枚数に基づいてコピー料金を算出する料金算出部と、
記憶媒体アクセス部と、
前記記憶媒体アクセス部のアクセス可能範囲内に、非接触型記憶媒体が入った場合に、前記記憶媒体アクセス部によって前記非接触型記憶媒体にアクセスさせ、前記非接触型記憶媒体が情報として記憶する電子マネーから、前記コピー料金分の電子マネーを徴収する料金徴収部と、
前記電子マネーを徴収した後に、前記コピーの生成動作を開始させるコピー制御部と、
を備えるコピーシステム。
【請求項2】
請求項1に記載のコピーシステムにおいて、
前記枚数検出部は、セットされた前記原稿の枚数をカウントする枚数カウント部を備えるコピーシステム。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載のコピーシステムにおいて、
前記コピー制御部は、生成した前記コピーの枚数が、検出した前記原稿の枚数から導き出されるコピー予定枚数に達した場合に、前記コピーの生成動作を停止させることを特徴とするコピーシステム。
【請求項4】
請求項3に記載のコピーシステムにおいて、
前記料金徴収部は、生成した前記コピーの枚数が前記コピー予定枚数に達した場合であっても、セットされた全ての前記原稿について前記コピーの生成が未だ完了していない場合には、前記アクセス可能範囲内に前記非接触型記憶媒体が入った場合に、前記記憶媒体アクセス部によって前記非接触型記憶媒体にアクセスさせ、前記非接触型記憶媒体が記憶する前記電子マネーから、所定単位コピー枚数のコピー料金分の電子マネーを徴収し、
前記コピー制御部は、前記電子マネーを徴収した後に、前記所定単位コピー枚数分のコピーの生成動作を開始させることを特徴とするコピーシステム。
【請求項5】
請求項4に記載のコピーシステムにおいて、
前記枚数検出部は、セットされた前記原稿の枚数が特定枚数以上であると検出した場合に、前記特定枚数を、検出した枚数とすることを特徴とするコピーシステム。
【請求項6】
請求項4に記載のコピーシステムにおいて、
前記枚数検出部は、
セットされた前記原稿の重さを測定する重さ測定部と、
測定した前記重さから前記原稿の枚数を算出する原稿枚数算出部と、
を備えるコピーシステム。
【請求項7】
請求項4に記載のコピーシステムにおいて、
前記枚数検出部は、
セットされた前記原稿の厚さを測定する厚さ測定部と、
測定した前記厚さから前記原稿の枚数を算出する原稿枚数算出部と、
を備えるコピーシステム。
【請求項8】
セットされた複数枚の原稿の記載内容を順次読み取り、読み取った記載内容を各印刷用紙に順次印刷して、前記原稿のコピーを生成するコピー方法であって、
(a)枚数検出部と、記憶媒体アクセス部と、を用意する工程と、
(b)前記枚数検出部によって、セットされた前記原稿の枚数を検出する工程と、
(c)検出した前記原稿の枚数に基づいてコピー料金を算出する工程と、
(d)前記記憶媒体アクセス部のアクセス可能範囲内に、非接触型記憶媒体が入った場合に、前記記憶媒体アクセス部によって前記非接触型記憶媒体にアクセスさせ、前記非接触型記憶媒体が情報として記憶する電子マネーから、前記コピー料金分の電子マネーを徴収する工程と、
(e)前記電子マネーを徴収した後に、前記コピーの生成動作を開始させる工程と、
を備えるコピー方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2006−318153(P2006−318153A)
【公開日】平成18年11月24日(2006.11.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−139303(P2005−139303)
【出願日】平成17年5月12日(2005.5.12)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】