コマーシャル映像の送出方法及びコマーシャル映像送出装置
【課題】コマーシャル映像を提供する場合に、コマーシャル映像の管理を簡略化する。
【解決手段】主のコンテンツ蓄積部6に蓄積したコマーシャル映像群よりユーザの所望するコマーシャル映像を選択して提供するようにして、このコマーシャル映像を提供する画面に表示したメニューの操作により、コマーシャル映像群に係る主のコンテンツ蓄積部6とは異なる副のコンテンツ蓄積部7に蓄積した映像コンテンツを提供する。
【解決手段】主のコンテンツ蓄積部6に蓄積したコマーシャル映像群よりユーザの所望するコマーシャル映像を選択して提供するようにして、このコマーシャル映像を提供する画面に表示したメニューの操作により、コマーシャル映像群に係る主のコンテンツ蓄積部6とは異なる副のコンテンツ蓄積部7に蓄積した映像コンテンツを提供する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、テレビジョン放送等で放送されるコマーシャル映像について、インターネット等のネットワークを介してこのコマーシャル映像を提供するシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、テレビジョン放送は、コマーシャル映像の放送により商品、サービスを宣伝している。また近年、インターネットでは、各種の動画サイトにおいて、テレビジョン放送により放映されたコマーシャル映像がアップロードされており、ユーザの興味を引くコマーシャル映像は、インターネット上で繰り返し視聴され、商品、サービスの宣伝に大きく寄与している。またインターネット上では、同種の商品、サービスを比較するサイトも運営されており、このようなサイトにおける表示は、ユーザにおける商品選択、サービス選択を手助けすることができる。
【0003】
近年、例えば特開2001−309345号公報では、インターネット等のネットワーク上で映画等の映像コンテンツを提供する際に、ユーザに応じてコマーシャル映像を選択して提供する方法が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001−309345号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで動画サイトにおける各コマーシャル映像の視聴回数を見れば、コマーシャル映像を視聴するユーザが多数存在することが判る。このようなユーザに対して従来に比して一段と簡易に所望するコマーシャル映像を提供することができれば、便利であると考えられる。またこのようなユーザの中には、単にコマーシャル映像を視聴して楽しむだけでなく、商品選択、サービス選択の参考にする場合もあり、このようなユーザに対しては、同種の商品、サービスと簡易に横比較することができるように、コマーシャル映像を提供することにより、一段と利便を図ることができる。特に、このようなユーザは、商品開発等の重要な各種貴重な情報をもたらすことが予測されることから、このようなユーザの利便る図ることができれば、アクセス数の増大により貴重な情報取得の機会を増大させることができる。
【0006】
しかしながらコマーシャル映像は、新製品が発売される毎に、商品がリニューアルする毎に、さらには一定の期間の経過する毎に、新規な作品が放送されることになり、管理が煩雑になる問題がある。その反面、例えば再生時間が30秒のコマーシャル映像のように、再生時間が15秒のコマーシャル映像に比して、新規な作品の放送が少ないものもある。
【0007】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、コマーシャル映像を提供する場合に、コマーシャル映像の管理を簡略化することができるコマーシャル映像の送出方法及びコマーシャル映像提供装置を提案することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(1) ネットワークを介した端末装置からのアクセスにより、コマーシャル映像を前記端末装置に送出するコマーシャル映像の送出方法であって、
前記端末装置における選択操作に応動したデータベースの検索により、主のコンテンツ蓄積部に蓄積して保持した再生時間が基本単位の長さであるコマーシャル映像群から対応するコマーシャル映像を検出するコマーシャル映像の検索ステップと、
前記コマーシャル映像の検索ステップで検出したコマーシャル映像を前記端末装置に送出し、前記端末装置で表示させるCM詳細画面表示ステップとを備え、
前記CM詳細画面表示ステップは、
前記端末装置に、表示中のコマーシャル映像に関連する映像コンテンツの選択を受け付けるメニューを表示し、
前記コマーシャル映像の送出方法は、
前記CM詳細画面表示ステップに係るメニューの操作により、データベースを検索して、副のコンテンツ蓄積部に記録した映像コンテンツ群から、対応する映像コンテンツを選択する映像コンテンツ選択ステップと、
前記映像コンテンツ選択ステップで選択した映像コンテンツを前記端末装置に送出して前記端末装置で表示させる映像コンテンツ表示ステップとを有するようにする。
【0009】
(1)によれば、再生時間が基本単位の長さであるコマーシャル映像と、関連する映像コンテンツとを区分して管理して、コマーシャル映像の画面表示におけるユーザ操作により対応する映像コンテンツを提供することができる。これによりコマーシャル映像及び映像コンテンツの管理を簡略化し、種々にユーザの利便性を向上することができる。
【0010】
(2) (1)において、前記CM詳細画面表示ステップは、
表示中のコマーシャル映像に係る詳細な情報表示を受け付けるメニューを、前記映像コンテンツの選択を受け付けるメニューと共に、グループ化して表示し、
前記コマーシャル映像の送出方法は、
前記詳細な情報表示を受け付けるメニューの操作により、データベースを検索して、前記端末装置に、対応する広告対象の詳細な情報を表示させる情報表示ステップを有する。
【0011】
(2)によれば、表示中のコマーシャル映像に関連する操作メニューをまとめて表示することができ、ユーザの利便性を向上することができる。
【0012】
(3) (1)、又は(2)において、前記映像コンテンツ群の映像コンテンツが、対応するコマーシャル映像のメイキングビデオである。
【0013】
(4) (1)、又は(2)において、前記映像コンテンツ群の映像コンテンツが、再生時間が前記基本単位とは異なる長さによるコマーシャル映像、又は対応するコマーシャル映像に係る広告対象の情報を提供する映像である。
【0014】
(5) ネットワークを介した端末装置からのアクセスにより、コマーシャル映像を前記端末装置に送出するコマーシャル映像の送出装置であって、
前記端末装置における選択操作に応動したデータベースの検索により、主のコンテンツ蓄積部に蓄積して保持した再生時間が基本単位の長さであるコマーシャル映像群から対応するコマーシャル映像を検出するコマーシャル映像の検索部と、
前記コマーシャル映像の検索部で検出したコマーシャル映像を前記端末装置に送出し、前記端末装置で表示させるCM詳細画面表示部とを備え、
前記CM詳細画面表示部は、
前記端末装置に、表示中のコマーシャル映像に関連する映像コンテンツの選択を受け付けるメニューを表示し、
前記コマーシャル映像の送出方法は、
前記CM詳細画面表示部に係るメニューの操作により、データベースを検索して、副のコンテンツ蓄積部に記録した映像コンテンツ群から、対応する映像コンテンツを選択する映像コンテンツ選択部と、
前記映像コンテンツ選択部で選択した映像コンテンツを前記端末装置に送出して前記端末装置で表示させる映像コンテンツ表示部とを有するようにする。
【0015】
(5)によれば、再生時間が基本単位の長さであるコマーシャル映像と、関連する映像コンテンツとを区分して管理して、コマーシャル映像の画面表示におけるユーザ操作により対応する映像コンテンツを提供することができる。これによりコマーシャル映像及び映像コンテンツの管理を簡略化し、種々にユーザの利便性を向上することができる。
【発明の効果】
【0016】
コマーシャル映像を提供する場合に、コマーシャル映像の管理を簡略化して、種々にユーザの利便性を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明に係る実施形態に係るコマーシャル映像提供システムを示す図である。
【図2】メインデータベースの説明に供する図である。
【図3】サブデータベースの説明に供する図である。
【図4】トップページを示す図である。
【図5】ラインダンス画面を示す図である。
【図6】ラインダンス画面の詳細を示す図である。
【図7】CM詳細画面を示す図である。
【図8】リモコンを示す図である。
【図9】カテゴリ検索に係る処理手順を示すフローチャートである。
【図10】CM詳細画面に処理手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態に係るコマーシャル映像提供システムを示す図である。このコマーシャル映像提供システム1は、ユーザ端末2A、2Bからのインターネット3によるネットワークを介したアクセスにより、WEBサーバ4からコマーシャル映像を提供する。ここでユーザ端末2A、2Bは、インターネットを介してWEBサーバ4に接続可能な各種の情報処理装置であり、例えばコンピュータ、携帯電話、ネットワーク接続端末等である。
【0019】
WEBサーバ4は、コマーシャル映像の送出に係るホームページをインターネット上で運用するコンピュータであり、このホームページへのユーザ端末2A、2Bによるアクセスによりコマーシャル映像等を送出する。このためWEBサーバ4は、主コンテンツ蓄積部6に、再生時間(放送時間)が基本単位の長さである多数のコマーシャル映像を記録して保持し、またこの保持したコマーシャル映像を送出する。これによりWEBサーバ4は、この主コンテンツ蓄積部6にコマーシャル映像群を記録して保持する。なおここでこの基本単位の再生時間は、この実施形態では15秒である。
【0020】
またさらにWEBサーバ4は、この主のコンテンツ蓄積部6に蓄積したコマーシャル映像に関連する映像コンテンツのファィルを副コンテンツ蓄積部7に記録して保持し、またこの副コンテンツ蓄積部7に蓄積した映像コンテンツを送出する。ここでこの副のコンテンツ蓄積部7で蓄積する映像コンテンツは、主のコンテンツ蓄積部6に蓄積したコマーシャル映像の再生時間(放送時間)に対して、再生時間(放送時間)が基本単位とは異なる再生時間30秒、60秒等のコマーシャル映像、商品を生産する工場を紹介するコマーシャル映像、商品開発者へのインタビュー映像、コマーシャル映像のメイキングビデオ、商品発表会の映像等である。これによりWEBサーバ4は、主のコンテンツ蓄積部6に記録したコマーシャル映像に関連する映像コンテンツ群を副コンテンツ蓄積部7に記録して保持する。
【0021】
WEBサーバ4は、これらコマーシャル映像、映像コンテンツの送出に係る一連の処理を実行するためのプログラムが記録され、さらには各種データベースが構築される。
【0022】
図2は、これらのデータベースのうちの1つであるメインデータベース(メインDB)8の説明に供する図表である。メインデータベース8は、主のコンテンツ蓄積部6に記録したコマーシャル映像の検索に使用するデータベースである。このメインデータベース8において、CMファイルIDは、主のコンテンツ蓄積部6に記録したコマーシャル映像の識別情報であり、それぞれ対応するコマーシャル映像のファイルを特定するために設定される。メインデータベース8は、CMファィルID毎にレコードが設けられる。各レコードにおいて、続くタイトルは、各コマーシャル映像のタイトルであり、このメインデータベース8の管理を容易にするために設けられる。続くカテゴリIDは、対応するコマーシャル映像の広告対象を分類するカテゴリの識別情報である。このコマーシャル映像提供システム1は、大分類、中分類、小分類による階層構造の分類により各広告対象を分類しており、カテゴリIDは、この大分類、中分類及び小分類に対応して設定される。
【0023】
続いてメインデータベース8は、対応するコマーシャル映像の広告主を識別する広告主IDが設けられ、さらに対応するコマーシャル映像の出演者を識別する出演者IDが設けられる。さらにメインデータベース8は、コマーシャル映像がいわゆるシリーズ物の場合に、このシリーズの識別情報であるシリーズIDが設定される。なおカテゴリID、広告主ID、出演者ID、シリーズIDについては、各IDから対応するカテゴリ名、広告主名、出演者名、シリーズ名を特定するデータベースが別途設けられる。これによりWEBサーバ4は、カテゴリIDによる検索により、主のコンテンツ蓄積部6に記録された多数のコマーシャル映像から特定カテゴリのコマーシャル映像を検索できるように設定される。また同様に、広告主ID、出演者ID、シリーズUDによる検索により、それぞれ特定の広告主によるコマーシャル映像、特定の出演者が出演しているコマーシャル映像、特定シリーズのコマーシャル映像を主のコンテンツ蓄積部6から検索できるように設定される。
【0024】
さらにメインデータベース8は、コマーシャル映像を特定するキーワードが設けられ、これによりキーワードによっても所望のコマーシャル映像を検索可能に設定される。
【0025】
これに対して図3は、副のコンテンツ蓄積部7に係るサブデータベース(サブDB)9の説明に供する図表である。サブデータベース9は、副のコンテンツ蓄積部7に記録した映像コンテンツの送出に係るデータベースである。サブデータベース9は、メインデータベース8と同様に、CMファィルIDが設けられ、主のコンテンツ蓄積部6に記録されたコマーシャル映像毎にレコードが設けられる。ここで各レコードにおいてコンテンツIDは、副コンテンツ蓄積部7に記録された映像コンテンツの中で、より商品を詳細に紹介する映像コンテンツついて、当該映像コンテンツを識別するコンテンツIDが設定される。なおこのような映像コンテンツは、例えば再生時間が30秒、60秒等のコマーシャルによる映像、工場を紹介する映像、商品開発者へのインタビュー映像等である。
【0026】
続いてサブデータベース9は、メイキングビデオIDが設定される。ここでメイキングビデオIDは、副のコンテンツ蓄積部7に記録された映像コンテンツの中で、対応するコマーシャル映像をより詳細に紹介する映像コンテンツを識別する識別情報である。より具体的に、当該映像コンテンツには、対応するコマーシャル映像のメイキングビデオ、商品発表会の映像が割り当てられる。更にサブデータベース9は、対応するコマーシャル映像に係る広告主のホームページアドレス(HP)、当該ホームページにおける商品の詳細情報を提供する商品詳細ページのアドレス等が設定される。
【0027】
WEBサーバ4は、ユーザによるユーザ端末2A、2Bの操作に応動してこれらメインデータベース8、サブデータベース9を検索して主コンテンツ蓄積部6及び副コンテンツ蓄積部7に蓄積されたファィルを送出する。
【0028】
図4は、このWEBサーバ4により提供されるトップページ11を示す図である。WEBサーバ4は、ユーザ端末2A、2Bによるアクセスによりこのトップページ11をユーザ端末2A、2Bで表示させる。ここでこのトップページ11は、左上隅にホームページのタイトルが表示され、その右側に所望の操作を指示するボタンB1が表示される。なおここでこのボタンB1は、特定のページへのジャンプを指示するボタン、コマーシャル映像のカテゴリ検索を指示するボタン、コマーシャル映像のキーワード検索を指示するボタン等である。
【0029】
WEBサーバ4は、このボタンB1の操作によりユーザ端末2A、2Bに係るユーザがキーワード検索を指示すると、ユーザにより入力されたキーワードによりメインデータベース8に記録されたキーワードを検索し、ヒットしたコマーシャル映像を後述するラインダンス画面により表示する。
【0030】
またWEBサーバ4は、このボタンB1の操作によりユーザがコマーシャル映像のカテゴリ検索を指示すると、大分類によるカテゴリの一覧を表示する。またこの大分類による一覧表示において、特定のカテゴリが選択されると、この選択されたカテゴリに分類される中分類によるカテゴリの一覧を表示し、さらにこの中分類のよるカテゴリの一覧表示において、特定のカテゴリが選択されると、この選択されたカテゴリに分類される小分類によるカテゴリの一覧を表示する。WEBサーバ4は、この小分類のよるカテゴリの一覧表示におけるユーザの選択により、対応する小分類のカテゴリによりコマーシャル映像を検索し、この検索によりヒットしたコマーシャル映像を後述するラインダンス画面により表示する。またWEBサーバ4は、ボタンB1の操作により特定ページへのジャンプが指示されると、対応するページに表示を切り換える。
【0031】
またこれらタイトル、ボタンB1の下には、コマーシャル映像の表示領域AR1が設けられる。ここでWEBサーバ4は、このトップページ11において、オペレータにより設定されたコマーシャル映像を表示領域AR1で順次循環的に表示する。なおこの順次循環的な表示は、例えばアクセスランキングの高いコマーシャル映像、新着のコマーシャル映像等の表示である。トップページ11では、この表示領域AR1の左右に、それぞれこの順次循環的な表示に係る時間軸を遡る方向と、時間軸方向とへのスキップを指示するボタンB2、B3が表示される。WEBサーバ4は、このボタンB2、B3の操作に応動して領域AR1の表示をスキップさせる。
【0032】
またこのボタンB2、B3の外側には、直前に表示したコマーシャル映像の静止画像ST1、直後に表示するコマーシャル映像の静止画像ST2が表示され、この静止画像ST1、ST2の表示によりコマーシャル映像の表示に係る前後関係を直感的に把握できるように設定される。またこの表示領域AR1の下には、この順次循環的な表示に係るコマーシャル映像の静止画像ST4〜ST8が順次表示され、現在表示中のコマーシャル映像については、この静止画像ST6が縁彫りにより表示される。これによってもこの実施形態では、この順次循環的な表示における前後関係を直感的に把握できるように設定される。WEBサーバ4は、この静止画像ST4〜ST8がユーザにより選択操作されると、この選択された静止画像に係るコマーシャル映像の表示に領域AR1の表示をスキップさせる。
【0033】
なお表示領域AR1と静止画像ST4〜ST8の表示との間には、符号B4により示すように、表示領域AR1に表示したコマーシャル映像に関して、このコマーシャル映像を評価するグッドのボタン、お気に入りへの追加ボタン等が表示される。WEBサーバ4は、これらボタンB4の操作に応動して対応する処理を実行する。
【0034】
トップページ11は、続いてバリューチャンネルの表示領域AR2が設けられ、特定スポンサーによる広告がこの表示領域AR2に静止画像により表示される。WEBサーバ4は、当該表示領域AR2に表示された静止画像がユーザにより選択されると、対応するページに表示を切り換える。さらにトップページ11には、この表示領域AR2の下に、アクセスランキングの高いコマーシャル映像を紹介する表示領域AR3、新着のコマーシャル映像を紹介する表示領域AR4が設けられ、対応するコマーシャル映像の静止画像がタイトル等と共に表示され。またさらに更新履歴の表示領域AR5が設けられ、この表示領域AR5に更新履歴を表示する。WEBサーバは、これらの領域AR4、AR5における選択操作に応じて、対応するコマーシャル映像をCM詳細画面により表示する。
【0035】
さらにトップページ11は、最下段に、カテゴリの表示領域AR6が設けられ、大分類によるカテゴリの一覧が表示される。WEBサーバ4は、この一覧表示において、特定のカテゴリが選択されると、ボタンB1によるカテゴリ検索の場合と同様に、この選択されたカテゴリに分類される中分類によるカテゴリの一覧を表示する。またこの中分類によるカテゴリの一覧表示において、特定のカテゴリが選択されると、この選択されたカテゴリに分類される小分類によるカテゴリの一覧を表示する。WEBサーバ4は、この小分類によるカテゴリの一覧表示におけるユーザの選択により、小分類のカテゴリによりコマーシャル映像を検索して後述するラインダンス画面により表示する。
【0036】
図5は、カテゴリ検索による検索結果を表示するラインダンス画面を示す平面図である。このラインダンス画面12は、ボタンB1によるカテゴリ検索、及びカテゴリの表示領域AR6の操作によるカテゴリ検索でヒットしたコマーシャル映像を表示する表示画面である。このラインダンス画面12は、トップページと同様に、左上隅にホームページのタイトルが表示され、その右側にボタンB1が表示される。WEBサーバ4は、トップページの場合と同様に、ボタンB1の操作に応動して検索等の処理を実行して表示を切り換える。
【0037】
ラインダンス画面12は、続いてカテゴリの表示領域AR11が設けられ、この領域AR11に、このラインダンス画面の検索に係る小分類のカテゴリについて、この小分類のカテゴリが属する大分類のカテゴリが表示される。WEBサーバ4は、この領域AR11がユーザにより選択されると、表示中の大分類のカテゴリに属する中分類のカテゴリ一覧を表示し、この中分類のカテゴリ一覧における選択操作に応動して対応する小分類のカテゴリ一覧を表示する。さらにこの小分類のカテゴリ一覧における選択操作に応動してメインデータベース8を再検索し、このラインダンス画面12の表示を検索結果による表示に切り換える。これによりこの実施形態では、カテゴリによる検索結果を確認して、即座に検索の条件を変更して再検索できるように設定される。
【0038】
ラインダンス画面12は、続いてコマーシャル映像の表示領域AR12が設けられる。WEBサーバ4は、図6において矢印により時間の流れを示すように、検索によりヒットしたコマーシャル映像CMA、CMB、CMC、CMD、…を所定の順序によりこの表示領域AR12で順次表示する。なおこの所定の順序は、オペレータが事前に設定した順序であり、例えばアクセスランキング順、新着順等である。これによりこの実施形態では、特定カテゴリの商品、サービスについて、いわゆる横比較により基本再生時間によるコマーシャル映像を順次視聴することができ、商品選択、サービス選択の利便を図り、従来に比して格段的にユーザの利便を図ることができる。
【0039】
WEBサーバ4は(図5)、このコマーシャル映像の表示において、ボタンB2、B3が操作されると、表示領域AR12の表示をスキップさせる。このラインダンス画面12では、ボタンB2及びB3の外側に、直前に表示したコマーシャル映像の静止画像ST1、直後に表示するコマーシャル映像の静止画像ST2が表示され、この静止画像ST1、ST2の表示によりコマーシャル映像の表示に係る前後関係を直感的に把握できるように設定される。
【0040】
ラインダンス画面12は、続いてCMテーブルの表示領域AR13が設けられ、この領域AR13に、表示領域AR12で表示するコマーシャル映像の情報がコマーシャル映像毎に表示される。より具体的には、コマーシャル映像の静止画像、タイトル等である。WEBサーバ4は、この情報表示領域AR13におけるユーザの選択操作により、対応するコマーシャル映像のCM詳細画面に全体の表示を切り換える。なおWEBサーバ4は、領域AR12がクリック操作された場合には、表示中のコマーシャル映像にかかるCM詳細画面に表示を切り換える。なお上述した領域AR12におけるクリック操作によっても、対応するCM詳細画面に表示を切り換えるようにしてもよい。
【0041】
ラインダンス画面12は、続いて当該ユーザが最近見たコマーシャル映像、お勧めのコマーシャル映像等の静止画像が表示され(AR14)、続いてトップページにおける領域AR2と同一に、特定スポンサーによる広告を表示する領域AR15が設けられる。WEBサーバ4は、領域AR14、AR15におけるユーザの操作に応動して、表示を切り換える。またラインダンス画面12は、続く最下段に、トップページと同様にカテゴリの表示領域AR6が設けられ、WEBサーバ4は、トップページ11におけるカテゴリの表示領域AR6と同一に、この領域AR6の操作により順次表示を切り換えてカテゴリ検索し、さらに検索結果によりラインダンス画面の表示を切り換える。これによってもこの実施形態では、カテゴリによる検索結果を確認して、即座に検索の条件を変更して再検索できるように設定される。
【0042】
なおWEBサーバ4は、キーワード検索による検索結果についても、このラインダンス画面12と同一に検索結果を表示する。なおこの場合、検索処理、検索結果が異なることにより、領域AR12、AR13において表示するコマーシャル映像、及びコマーシャル映像に関する情報が異なる点を除いて、このラインダンス画面12と同一に構成される。これによりこの実施形態では、統一的な操作により異なる検索結果を視聴できるように設定され、これにより使い勝手を向上する。
【0043】
図7は、CM詳細画面の上部を示す図である。CM詳細画面13は、ユーザの選択したコマーシャル映像を選択的に表示する表示画面であり、トップページの表示領域AR4、AR5における静止画像の選択操作、ラインダンス画面の表示領域AR12におけるクリック操作、ラインダンス画面の領域AR13における静止画像の選択操作等により表示される。このCM詳細画面13は、トップページと同様に、タイトル、ボタンB1が表示され、コマーシャル映像の表示領域AR21が設けられ、この表示領域AR21でユーザの選択したコマーシャル映像が表示される。これによりこのコマーシャル映像提供システム1では、所望するコマーシャル映像を詳細に視聴することができる。
【0044】
さらにCM詳細画面13は、この表示領域AR21の右端に、シリーズCMのメニューM1、広告主CMメニューM2、出演者CMのメニューM3がタブにより配置される。ここでシリーズCMのメニューM1は、領域AR21の表示に係るコマーシャル映像と同一のシリーズによるコマーシャル映像の検索を受け付けるメニューである。また広告主CMのメニューM2は、領域AR21の表示に係るコマーシャル映像の広告主によるコマーシャル映像の検索を受け付けるメニューであり、出演者CMのメニューM3は、領域AR21の表示に係るコマーシャル映像の出演者が出演しているコマーシャル映像の検索を受け付けるメニューである。さらにCM詳細画面13は、これらのメニューM1〜M3の右側に、これらのメニューによる検索結果の表示領域AR22が設けられる。
【0045】
WEBサーバ4は、シリーズCMのメニューM1が選択操作されると、メインデータベース8の検索により、領域AR21で表示するコマーシャル映像のシリーズIDを検出し、このシリーズIDによる検索により、シリーズのコマーシャル映像を検出する。また検出したコマーシャル映像を静止画像により領域AR22で一覧表示する。また一覧表示における対応する静止画像の選択操作により、領域AR21の表示をこの選択操作にかかるコマーシャル映像の表示に切り換える。これによりこの実施形態では、シリーズ物によるコマーシャル映像について、商品のカテゴリに係る断片的な記憶を頼りにして、所望するコマーシャル映像を簡易かつ確実に見つけ出し、視聴することができ、これによりユーザの利便性を向上することができる。
【0046】
これに対して広告主CMメニューM2が操作されると、WEBサーバ4は、メインデータベース8の検索により、領域AR21で表示するコマーシャル映像の広告主IDを検出し、この広告主IDによる検索により、同一の広告主に係るコマーシャル映像を検出する。また検出したコマーシャル映像を静止画像により領域AR22で一覧表示する。また一覧表示における対応する静止画像の選択操作により、領域AR21の表示をこの選択操作にかかるコマーシャル映像の表示に切り換える。これによりこの実施形態では、同一の広告主に係るコマーシャル映像について、カテゴリに係る断片的な記憶を頼りにして、同一の広告主に係る所望のコマーシャル映像を簡易かつ確実に見つけ出し、視聴することができ、これによりユーザの利便性を向上することができる。
【0047】
これに対して出演者CMのメニューM3が操作されると、WEBサーバ4は、メインデータベース8の検索により、領域AR21で表示するコマーシャル映像の出演者IDを検出し、この出演者IDによる検索により、同一の出演者に係るコマーシャル映像を検出する。また検出したコマーシャル映像を静止画像により領域AR22で一覧表示する。また一覧表示における対応する静止画像の選択操作により、領域AR21の表示をこの選択操作にかかるコマーシャル映像の表示に切り換える。これによりこの実施形態では、同一の出演者に係るコマーシャル映像について、カテゴリに係る断片的な記憶を頼りにして、所望する出演者のコマーシャル映像を簡易かつ確実に見つけ出し、視聴することができ、これによりユーザの利便性を向上することができる。
【0048】
しかしてこの実施形態では、このようにメニューM1〜M3の操作により検索結果を一覧表示してCM詳細画面13の表示を切り換えることにより、さらにメニューM1〜M3を操作して所望するコマーシャル映像を検出することができ、これにより断片的な記憶を頼りにして種々にコマーシャル映像を検索して所望のコマーシャル映像を検出することができ、ユーザの利便を図ることができる。またキーワード検索によるラインダンス画面、トップページにおける領域AR4、AR5における静止画像からもCM詳細画面に遷移することにより、キーワード等を頼りにした操作によっても所望するコマーシャル映像を視聴することができ、これによってもユーザの利便性を向上することができる。
【0049】
CM詳細画面13は、さらに右側の静止画像による一覧表示の領域AR22に、リモコン14が表示される。CM詳細画面13は、この上部側の構成を除いて、他の部位は上述のトップページ又はラインダンス画面と同一に構成される。
【0050】
図8は、このリモコン14の表示を詳細に示す図である。このリモコン14は、領域AR21で表示中のコマーシャル映像に係る詳細な情報表示を受け付けるメニューを、副コンテンツ蓄積部7に記録した映像コンテンツの選択を受け付けるメニューと共に、グループ化して表示する。WEBサーバ4は、このリモコン14のメニューの操作により対応する処理を実行する。ここでこの処理は、サブデータベース9の検索に係る処理であり、このようにしてグループ化してサブデータベース9に係るメニューを表示することにより、この実施形態では、WEBサーバ4の管理を簡略化し、さらにはユーザの利便性を向上する。
【0051】
ここでこのリモコン14の上段には、表示を中止するメニューが表示され、その下に円形形状によるメニューM11〜M13が配置される。WEBサーバ4は、この表示を中止するメニューの操作によりリモコン14の表示を中止し、これにより領域AR22におけるコマーシャル映像の選択操作を妨げないようにする。メニューM11は、メールの送信を指示するメニューであり、WEBサーバ4は、このメニューM11の操作によりメールアドレスの入力を受け付け、入力されたメールアドレスに当該CM詳細画面のURLを通知する。これに対してメニューM12は、より詳細なコマーシャル映像による映像コンテンツ等を視聴するメニューである。このメニューM12が選択されると、WEBサーバ4は、サブデータベース9の検索により、対応するコンテンツIDを検索する。またこの検索したコンテンツIDによる映像コンテンツの静止画像を一覧表示し、この一覧表示におけるユーザの選択操作により対応する映像コンテンツを表示する。これによりWEBサーバ4は、領域AR21で表示するコマーシャル映像に対して、再生時間が複数倍である再生時間30秒、60秒等のコマーシャル映像、商品を生産する工場を紹介するコマーシャル映像、商品開発者へのインタビュー映像を紹介する。
【0052】
これによりこの実施形態では、再生時間が基本単位であるコマーシャル映像群とは別に、各コマーシャル映像に係る映像コンテンツを管理して、簡易な管理により商品、広告主に関する詳細情報を映像により提供し、ユーザの利便性を一段と向上する。すなわちコマーシャル映像群にあっては、商品がリニューアルする毎に、さらには一定の期間の経過により、順次、放送されるコマーシャル映像が変化することにより、常に主コンテンツ蓄積部6、メインデータベース8の更新等の処理を実行することが必要になる。しかしながら比較的再生時間の長いコマーシャル映像、工場を紹介する映像、商品開発者へのインタビュー映像等は、主コンテンツ蓄積部6に蓄積した映像コンテンツに比して、更新、新作の頻度が低い特徴があり、また場合によっては、主コンテンツ蓄積部6に蓄積した複数のコマーシャル映像に共通する場合もある。これによりこの実施形態のように、主コンテンツ蓄積部6と副コンテンツ蓄積部7とに分けてコマーシャル映像、映像コンテンツを蓄積して保持し、コマーシャル映像の表示からのユーザ操作により映像コンテンツを提供することにより、WEBサーバ4の管理を簡略化することができる。またユーザにおいても、所望のコマーシャル映像からより詳細な情報を映像により視聴できることにより、利便性を向上することができる。
【0053】
これに対してメニューM13は、メイキングビデオの視聴を指示するメニューである。WEBサーバ4は、このメニューM13の選択により、サブデータベース9を検索し、対応するメイキングビデオIDを検索する。またこの検索したメイキングビデオIDによる映像コンテンツの静止画像を一覧表示し、この一覧表示におけるユーザの選択操作により対応する映像コンテンツを表示する。これによりWEBサーバ4は、領域AR21で表示するコマーシャル映像に対して、コマーシャル映像のメイキング映像、商品発表会の映像等を紹介する。これによりこのようなメイキングビデオ等についても、この実施の形態では、管理を簡略化し、さらにはユーザの利便性を向上する。
【0054】
続いてメニューM14〜M18が順次表示される。ここでメニューM14は、ホームページへのジャンプを指示するメニューであり、WEBサーバ4は、このメニューM14の操作によりサブデータベース9を検索してホームページのURLを検出し、このURLをユーザ端末2A、2Bに通知してコマーシャル映像に係るホームページにユーザを誘導する。続くメニューM15〜M18は、それぞれ商品詳細の表示を指示するメニュー、広告対象の資料請求を指示するメニュー、広告対象の購入を指示するメニュー、電子チラシの表示を指示するメニューである。WEBサーバ4は、これらのメニューM15〜M18が操作された場合には、メニューM14が操作された場合と同様の処理により、対応する処理を実行する。
【0055】
図9は、これらの画面遷移のうちのカテゴリ検索に係るWEBサーバ4の処理手順を示すフローチャートである。WEBサーバ4は、ユーザによるユーザ端末2A、2Bの操作によりカテゴリ検索が指示されると、大分類、中分類、小分類の一覧を順次表示してカテゴリの入力を受け付け(ステップSP1−SP2)、このカテゴリによりメインデータベース8を検索する(ステップSP3)。またこの検索によりヒットしたコマーシャル映像をラインダンス画面により表示し(ステップSP4)、このラインダンス画面において選択されたコマーシャル映像をCM詳細画面により表示する(ステップSP5)。またこの表示において、それぞれシリーズCMのメニューM1、広告主CMメニューM2、出演者CMのメニューM3が操作されると、メインデータベース8の検索によりそれぞれ対応するコマーシャル映像を選択して一覧表示し、ユーザの操作によりCM詳細画面の表示を切り換える(ステップSP6〜SP9)。
【0056】
これに対して図10は、CM詳細画面に係る処理手順を示すフローチャートである。WEBサーバ4は、CM詳細画面において、リモコン14が操作され、この操作がメニューM12に係る操作の場合(ステップSP21−SP22−SP23)、サブデータベース9の検索により対応するコンテンツIDを検出する(ステップSP24)。また検出したコンテンツIDに係る映像コンテンツの静止画像を一覧表示し、この一覧表示における選択操作によりCM詳細画面の表示を切り換える(ステップSP25−SP26)。これに対してリモコン14の操作がメイキングビデオに係るメニューM13の場合、サブデータベース9の検索によりメイキングビデオIDを検出する(ステップSP28)。また検出したメイキングビデオIDによる映像コンテンツの静止画像を一覧表示し、この一覧表示における選択操作によりCM詳細画面の表示を切り換える(ステップSP25−SP26)。これに対してリモコン14の操作が他のメニューの操作である場合、対応する処理を実行する(ステップSP29)。
【0057】
以上の構成によれば、主のコンテンツ蓄積部に蓄積したコマーシャル映像群よりユーザの所望するコマーシャル映像を選択して提供するようにして、このコマーシャル映像を提供する画面に表示したメニューの操作により、コマーシャル映像群に係る主のコンテンツ蓄積部とは異なる副のコンテンツ蓄積部に蓄積した映像コンテンツを提供することにより、更新頻度の高い基本単位の再生時間によるコマーシャル映像と、それ以外の各種の映像を個別に管理して管理を容易とすることができる。またこのような2種類に区分される映像について、ユーザの選択操作における利便性を向上することができる。
【0058】
またこの映像コンテンツの選択に係るメニューを、ホームページ等の商品の詳細な情報表示を受け付けるメニュー共に、グループ化して表示することにより、ユーザ操作の利便性を向上することができる。
【0059】
またこの種の映像コンテンツに、対応するコマーシャル映像のメイキングビデオ、再生時間が前記基本単位とは異なる長さによるコマーシャル映像、対応するコマーシャル映像に係る広告対象の工場見学の映像を適用することにより、より具体的にユーザの使い勝手を向上することができる。
【0060】
〔他の実施形態〕
以上、本発明の実施に好適な具体的な構成を詳述したが、本発明は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述の実施形態の構成を種々に変更し、さらには従来構成と組み合わせることができる。
【0061】
すなわち上述の実施形態では、ラインダンス画面を表示してユーザによりコマーシャル映像の選択を受け付けてCM詳細画面に遷移する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、検索結果を種々の表示形態により表示してCM詳細画面を表示する場合に広く適用することができる。
【0062】
また上述の実施形態では、15秒の再生時間を基本単位に設定して主のコンテンツ蓄積部に蓄積する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、国によっては基本単位が30秒等であることにより、コマーシャル映像の放送国等の属性により、基本単位を種々に変更して、さらには基本単位に幅を持たせて、対応する映像コンテンツを主のコンテンツ蓄積部に蓄積してもよい。
【0063】
また上述の実施形態では、工場見学の映像等を副のコンテンツ蓄積部に格納して提供刷る場合について述べたが、本発明はこれに限らず、さらに広告対象の使用方法の説明に供する映像、コマーシャル映像を作成する際のNGカット集による映像、挿入歌のプロモーションビデオ等、広告対象に関する種々の情報を提供する映像コンテンツを広く適用することができる。
【0064】
また上述の実施形態では、事前に設定された規則に従って、トップ画面における表示順序、ラインダンス画面の表示順序等を設定する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、ユーザによるアクセスの履歴によりユーザ毎に表示順序を変更するようにしてもよい。具体的に、例えばラインダンス画面等において、特定メーカのコマーシャル映像をスキップさせるユーザについては、この特定メーカのコマーシャル映像については、表示の順番を下位に設定する。これによりユーザは、所望するコマーシャル映像等を迅速に見つけ出すことができ、一段とユーザの使い勝手を向上することができる。
【0065】
またインターネットによる映像コンテンツの提供では、再生中のコマーシャル映像のスキップ、再生停止等の操作についてもユーザの操作を検出できることにより、このような操作の履歴に基づいて、ユーザ毎に、トップ画面等における静止画像の提供、コマーシャル映像の提供等を切り換えるようにしてもよい。具体的に、例えば主演者により検索したラインダンス画面において、自動車のコマーシャル映像のほぼ全てをスキップさせている場合、このユーザについては、主演者等による検索結果に自動車のコマーシャル映像を含ませないようにする場合である。このようにしてもユーザの使い勝手を向上することができる。
【0066】
また上述の実施形態では、アクセスランキングによりラインダンス画面等の表示順序を設定する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、さらにユーザの各種の反応を集計して表示順序を設定してもよい。またこのような表示順序の設定に係るユーザの反応を数値化して表示してもよい。
【0067】
具体的に、アクセスランキング、ユーザがgoodのボタンを操作した回数、ユーザによるメールによる紹介の回数等を数値化して集計し、これによりユーザの評価を数値化する。さらにこの数値化した評価により表示の順序を設定し、さらにはこの数値自体を評価値として表示する。このようにすれば、一段とユーザの使い勝手を向上することができ、ユーザによる商品選択の手助けを図ることができる。
【0068】
また上述の実施形態では、メインデータベースとサブデータベースとを構築する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、データベースの構築方法にあっては種々の手法を適用することができる。
【符号の説明】
【0069】
1 コマーシャル映像提供システム
2A、2B ユーザ端末
3 インターネット
4 WEBサーバ
6 主コンテンツ蓄積部
7 副コンテンツ蓄積部
8 メインデータベース
9 サブデータベース
11 トップページ
12 ラインダンス画面
13 CM詳細画面
【技術分野】
【0001】
本発明は、テレビジョン放送等で放送されるコマーシャル映像について、インターネット等のネットワークを介してこのコマーシャル映像を提供するシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、テレビジョン放送は、コマーシャル映像の放送により商品、サービスを宣伝している。また近年、インターネットでは、各種の動画サイトにおいて、テレビジョン放送により放映されたコマーシャル映像がアップロードされており、ユーザの興味を引くコマーシャル映像は、インターネット上で繰り返し視聴され、商品、サービスの宣伝に大きく寄与している。またインターネット上では、同種の商品、サービスを比較するサイトも運営されており、このようなサイトにおける表示は、ユーザにおける商品選択、サービス選択を手助けすることができる。
【0003】
近年、例えば特開2001−309345号公報では、インターネット等のネットワーク上で映画等の映像コンテンツを提供する際に、ユーザに応じてコマーシャル映像を選択して提供する方法が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001−309345号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで動画サイトにおける各コマーシャル映像の視聴回数を見れば、コマーシャル映像を視聴するユーザが多数存在することが判る。このようなユーザに対して従来に比して一段と簡易に所望するコマーシャル映像を提供することができれば、便利であると考えられる。またこのようなユーザの中には、単にコマーシャル映像を視聴して楽しむだけでなく、商品選択、サービス選択の参考にする場合もあり、このようなユーザに対しては、同種の商品、サービスと簡易に横比較することができるように、コマーシャル映像を提供することにより、一段と利便を図ることができる。特に、このようなユーザは、商品開発等の重要な各種貴重な情報をもたらすことが予測されることから、このようなユーザの利便る図ることができれば、アクセス数の増大により貴重な情報取得の機会を増大させることができる。
【0006】
しかしながらコマーシャル映像は、新製品が発売される毎に、商品がリニューアルする毎に、さらには一定の期間の経過する毎に、新規な作品が放送されることになり、管理が煩雑になる問題がある。その反面、例えば再生時間が30秒のコマーシャル映像のように、再生時間が15秒のコマーシャル映像に比して、新規な作品の放送が少ないものもある。
【0007】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、コマーシャル映像を提供する場合に、コマーシャル映像の管理を簡略化することができるコマーシャル映像の送出方法及びコマーシャル映像提供装置を提案することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(1) ネットワークを介した端末装置からのアクセスにより、コマーシャル映像を前記端末装置に送出するコマーシャル映像の送出方法であって、
前記端末装置における選択操作に応動したデータベースの検索により、主のコンテンツ蓄積部に蓄積して保持した再生時間が基本単位の長さであるコマーシャル映像群から対応するコマーシャル映像を検出するコマーシャル映像の検索ステップと、
前記コマーシャル映像の検索ステップで検出したコマーシャル映像を前記端末装置に送出し、前記端末装置で表示させるCM詳細画面表示ステップとを備え、
前記CM詳細画面表示ステップは、
前記端末装置に、表示中のコマーシャル映像に関連する映像コンテンツの選択を受け付けるメニューを表示し、
前記コマーシャル映像の送出方法は、
前記CM詳細画面表示ステップに係るメニューの操作により、データベースを検索して、副のコンテンツ蓄積部に記録した映像コンテンツ群から、対応する映像コンテンツを選択する映像コンテンツ選択ステップと、
前記映像コンテンツ選択ステップで選択した映像コンテンツを前記端末装置に送出して前記端末装置で表示させる映像コンテンツ表示ステップとを有するようにする。
【0009】
(1)によれば、再生時間が基本単位の長さであるコマーシャル映像と、関連する映像コンテンツとを区分して管理して、コマーシャル映像の画面表示におけるユーザ操作により対応する映像コンテンツを提供することができる。これによりコマーシャル映像及び映像コンテンツの管理を簡略化し、種々にユーザの利便性を向上することができる。
【0010】
(2) (1)において、前記CM詳細画面表示ステップは、
表示中のコマーシャル映像に係る詳細な情報表示を受け付けるメニューを、前記映像コンテンツの選択を受け付けるメニューと共に、グループ化して表示し、
前記コマーシャル映像の送出方法は、
前記詳細な情報表示を受け付けるメニューの操作により、データベースを検索して、前記端末装置に、対応する広告対象の詳細な情報を表示させる情報表示ステップを有する。
【0011】
(2)によれば、表示中のコマーシャル映像に関連する操作メニューをまとめて表示することができ、ユーザの利便性を向上することができる。
【0012】
(3) (1)、又は(2)において、前記映像コンテンツ群の映像コンテンツが、対応するコマーシャル映像のメイキングビデオである。
【0013】
(4) (1)、又は(2)において、前記映像コンテンツ群の映像コンテンツが、再生時間が前記基本単位とは異なる長さによるコマーシャル映像、又は対応するコマーシャル映像に係る広告対象の情報を提供する映像である。
【0014】
(5) ネットワークを介した端末装置からのアクセスにより、コマーシャル映像を前記端末装置に送出するコマーシャル映像の送出装置であって、
前記端末装置における選択操作に応動したデータベースの検索により、主のコンテンツ蓄積部に蓄積して保持した再生時間が基本単位の長さであるコマーシャル映像群から対応するコマーシャル映像を検出するコマーシャル映像の検索部と、
前記コマーシャル映像の検索部で検出したコマーシャル映像を前記端末装置に送出し、前記端末装置で表示させるCM詳細画面表示部とを備え、
前記CM詳細画面表示部は、
前記端末装置に、表示中のコマーシャル映像に関連する映像コンテンツの選択を受け付けるメニューを表示し、
前記コマーシャル映像の送出方法は、
前記CM詳細画面表示部に係るメニューの操作により、データベースを検索して、副のコンテンツ蓄積部に記録した映像コンテンツ群から、対応する映像コンテンツを選択する映像コンテンツ選択部と、
前記映像コンテンツ選択部で選択した映像コンテンツを前記端末装置に送出して前記端末装置で表示させる映像コンテンツ表示部とを有するようにする。
【0015】
(5)によれば、再生時間が基本単位の長さであるコマーシャル映像と、関連する映像コンテンツとを区分して管理して、コマーシャル映像の画面表示におけるユーザ操作により対応する映像コンテンツを提供することができる。これによりコマーシャル映像及び映像コンテンツの管理を簡略化し、種々にユーザの利便性を向上することができる。
【発明の効果】
【0016】
コマーシャル映像を提供する場合に、コマーシャル映像の管理を簡略化して、種々にユーザの利便性を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明に係る実施形態に係るコマーシャル映像提供システムを示す図である。
【図2】メインデータベースの説明に供する図である。
【図3】サブデータベースの説明に供する図である。
【図4】トップページを示す図である。
【図5】ラインダンス画面を示す図である。
【図6】ラインダンス画面の詳細を示す図である。
【図7】CM詳細画面を示す図である。
【図8】リモコンを示す図である。
【図9】カテゴリ検索に係る処理手順を示すフローチャートである。
【図10】CM詳細画面に処理手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態に係るコマーシャル映像提供システムを示す図である。このコマーシャル映像提供システム1は、ユーザ端末2A、2Bからのインターネット3によるネットワークを介したアクセスにより、WEBサーバ4からコマーシャル映像を提供する。ここでユーザ端末2A、2Bは、インターネットを介してWEBサーバ4に接続可能な各種の情報処理装置であり、例えばコンピュータ、携帯電話、ネットワーク接続端末等である。
【0019】
WEBサーバ4は、コマーシャル映像の送出に係るホームページをインターネット上で運用するコンピュータであり、このホームページへのユーザ端末2A、2Bによるアクセスによりコマーシャル映像等を送出する。このためWEBサーバ4は、主コンテンツ蓄積部6に、再生時間(放送時間)が基本単位の長さである多数のコマーシャル映像を記録して保持し、またこの保持したコマーシャル映像を送出する。これによりWEBサーバ4は、この主コンテンツ蓄積部6にコマーシャル映像群を記録して保持する。なおここでこの基本単位の再生時間は、この実施形態では15秒である。
【0020】
またさらにWEBサーバ4は、この主のコンテンツ蓄積部6に蓄積したコマーシャル映像に関連する映像コンテンツのファィルを副コンテンツ蓄積部7に記録して保持し、またこの副コンテンツ蓄積部7に蓄積した映像コンテンツを送出する。ここでこの副のコンテンツ蓄積部7で蓄積する映像コンテンツは、主のコンテンツ蓄積部6に蓄積したコマーシャル映像の再生時間(放送時間)に対して、再生時間(放送時間)が基本単位とは異なる再生時間30秒、60秒等のコマーシャル映像、商品を生産する工場を紹介するコマーシャル映像、商品開発者へのインタビュー映像、コマーシャル映像のメイキングビデオ、商品発表会の映像等である。これによりWEBサーバ4は、主のコンテンツ蓄積部6に記録したコマーシャル映像に関連する映像コンテンツ群を副コンテンツ蓄積部7に記録して保持する。
【0021】
WEBサーバ4は、これらコマーシャル映像、映像コンテンツの送出に係る一連の処理を実行するためのプログラムが記録され、さらには各種データベースが構築される。
【0022】
図2は、これらのデータベースのうちの1つであるメインデータベース(メインDB)8の説明に供する図表である。メインデータベース8は、主のコンテンツ蓄積部6に記録したコマーシャル映像の検索に使用するデータベースである。このメインデータベース8において、CMファイルIDは、主のコンテンツ蓄積部6に記録したコマーシャル映像の識別情報であり、それぞれ対応するコマーシャル映像のファイルを特定するために設定される。メインデータベース8は、CMファィルID毎にレコードが設けられる。各レコードにおいて、続くタイトルは、各コマーシャル映像のタイトルであり、このメインデータベース8の管理を容易にするために設けられる。続くカテゴリIDは、対応するコマーシャル映像の広告対象を分類するカテゴリの識別情報である。このコマーシャル映像提供システム1は、大分類、中分類、小分類による階層構造の分類により各広告対象を分類しており、カテゴリIDは、この大分類、中分類及び小分類に対応して設定される。
【0023】
続いてメインデータベース8は、対応するコマーシャル映像の広告主を識別する広告主IDが設けられ、さらに対応するコマーシャル映像の出演者を識別する出演者IDが設けられる。さらにメインデータベース8は、コマーシャル映像がいわゆるシリーズ物の場合に、このシリーズの識別情報であるシリーズIDが設定される。なおカテゴリID、広告主ID、出演者ID、シリーズIDについては、各IDから対応するカテゴリ名、広告主名、出演者名、シリーズ名を特定するデータベースが別途設けられる。これによりWEBサーバ4は、カテゴリIDによる検索により、主のコンテンツ蓄積部6に記録された多数のコマーシャル映像から特定カテゴリのコマーシャル映像を検索できるように設定される。また同様に、広告主ID、出演者ID、シリーズUDによる検索により、それぞれ特定の広告主によるコマーシャル映像、特定の出演者が出演しているコマーシャル映像、特定シリーズのコマーシャル映像を主のコンテンツ蓄積部6から検索できるように設定される。
【0024】
さらにメインデータベース8は、コマーシャル映像を特定するキーワードが設けられ、これによりキーワードによっても所望のコマーシャル映像を検索可能に設定される。
【0025】
これに対して図3は、副のコンテンツ蓄積部7に係るサブデータベース(サブDB)9の説明に供する図表である。サブデータベース9は、副のコンテンツ蓄積部7に記録した映像コンテンツの送出に係るデータベースである。サブデータベース9は、メインデータベース8と同様に、CMファィルIDが設けられ、主のコンテンツ蓄積部6に記録されたコマーシャル映像毎にレコードが設けられる。ここで各レコードにおいてコンテンツIDは、副コンテンツ蓄積部7に記録された映像コンテンツの中で、より商品を詳細に紹介する映像コンテンツついて、当該映像コンテンツを識別するコンテンツIDが設定される。なおこのような映像コンテンツは、例えば再生時間が30秒、60秒等のコマーシャルによる映像、工場を紹介する映像、商品開発者へのインタビュー映像等である。
【0026】
続いてサブデータベース9は、メイキングビデオIDが設定される。ここでメイキングビデオIDは、副のコンテンツ蓄積部7に記録された映像コンテンツの中で、対応するコマーシャル映像をより詳細に紹介する映像コンテンツを識別する識別情報である。より具体的に、当該映像コンテンツには、対応するコマーシャル映像のメイキングビデオ、商品発表会の映像が割り当てられる。更にサブデータベース9は、対応するコマーシャル映像に係る広告主のホームページアドレス(HP)、当該ホームページにおける商品の詳細情報を提供する商品詳細ページのアドレス等が設定される。
【0027】
WEBサーバ4は、ユーザによるユーザ端末2A、2Bの操作に応動してこれらメインデータベース8、サブデータベース9を検索して主コンテンツ蓄積部6及び副コンテンツ蓄積部7に蓄積されたファィルを送出する。
【0028】
図4は、このWEBサーバ4により提供されるトップページ11を示す図である。WEBサーバ4は、ユーザ端末2A、2Bによるアクセスによりこのトップページ11をユーザ端末2A、2Bで表示させる。ここでこのトップページ11は、左上隅にホームページのタイトルが表示され、その右側に所望の操作を指示するボタンB1が表示される。なおここでこのボタンB1は、特定のページへのジャンプを指示するボタン、コマーシャル映像のカテゴリ検索を指示するボタン、コマーシャル映像のキーワード検索を指示するボタン等である。
【0029】
WEBサーバ4は、このボタンB1の操作によりユーザ端末2A、2Bに係るユーザがキーワード検索を指示すると、ユーザにより入力されたキーワードによりメインデータベース8に記録されたキーワードを検索し、ヒットしたコマーシャル映像を後述するラインダンス画面により表示する。
【0030】
またWEBサーバ4は、このボタンB1の操作によりユーザがコマーシャル映像のカテゴリ検索を指示すると、大分類によるカテゴリの一覧を表示する。またこの大分類による一覧表示において、特定のカテゴリが選択されると、この選択されたカテゴリに分類される中分類によるカテゴリの一覧を表示し、さらにこの中分類のよるカテゴリの一覧表示において、特定のカテゴリが選択されると、この選択されたカテゴリに分類される小分類によるカテゴリの一覧を表示する。WEBサーバ4は、この小分類のよるカテゴリの一覧表示におけるユーザの選択により、対応する小分類のカテゴリによりコマーシャル映像を検索し、この検索によりヒットしたコマーシャル映像を後述するラインダンス画面により表示する。またWEBサーバ4は、ボタンB1の操作により特定ページへのジャンプが指示されると、対応するページに表示を切り換える。
【0031】
またこれらタイトル、ボタンB1の下には、コマーシャル映像の表示領域AR1が設けられる。ここでWEBサーバ4は、このトップページ11において、オペレータにより設定されたコマーシャル映像を表示領域AR1で順次循環的に表示する。なおこの順次循環的な表示は、例えばアクセスランキングの高いコマーシャル映像、新着のコマーシャル映像等の表示である。トップページ11では、この表示領域AR1の左右に、それぞれこの順次循環的な表示に係る時間軸を遡る方向と、時間軸方向とへのスキップを指示するボタンB2、B3が表示される。WEBサーバ4は、このボタンB2、B3の操作に応動して領域AR1の表示をスキップさせる。
【0032】
またこのボタンB2、B3の外側には、直前に表示したコマーシャル映像の静止画像ST1、直後に表示するコマーシャル映像の静止画像ST2が表示され、この静止画像ST1、ST2の表示によりコマーシャル映像の表示に係る前後関係を直感的に把握できるように設定される。またこの表示領域AR1の下には、この順次循環的な表示に係るコマーシャル映像の静止画像ST4〜ST8が順次表示され、現在表示中のコマーシャル映像については、この静止画像ST6が縁彫りにより表示される。これによってもこの実施形態では、この順次循環的な表示における前後関係を直感的に把握できるように設定される。WEBサーバ4は、この静止画像ST4〜ST8がユーザにより選択操作されると、この選択された静止画像に係るコマーシャル映像の表示に領域AR1の表示をスキップさせる。
【0033】
なお表示領域AR1と静止画像ST4〜ST8の表示との間には、符号B4により示すように、表示領域AR1に表示したコマーシャル映像に関して、このコマーシャル映像を評価するグッドのボタン、お気に入りへの追加ボタン等が表示される。WEBサーバ4は、これらボタンB4の操作に応動して対応する処理を実行する。
【0034】
トップページ11は、続いてバリューチャンネルの表示領域AR2が設けられ、特定スポンサーによる広告がこの表示領域AR2に静止画像により表示される。WEBサーバ4は、当該表示領域AR2に表示された静止画像がユーザにより選択されると、対応するページに表示を切り換える。さらにトップページ11には、この表示領域AR2の下に、アクセスランキングの高いコマーシャル映像を紹介する表示領域AR3、新着のコマーシャル映像を紹介する表示領域AR4が設けられ、対応するコマーシャル映像の静止画像がタイトル等と共に表示され。またさらに更新履歴の表示領域AR5が設けられ、この表示領域AR5に更新履歴を表示する。WEBサーバは、これらの領域AR4、AR5における選択操作に応じて、対応するコマーシャル映像をCM詳細画面により表示する。
【0035】
さらにトップページ11は、最下段に、カテゴリの表示領域AR6が設けられ、大分類によるカテゴリの一覧が表示される。WEBサーバ4は、この一覧表示において、特定のカテゴリが選択されると、ボタンB1によるカテゴリ検索の場合と同様に、この選択されたカテゴリに分類される中分類によるカテゴリの一覧を表示する。またこの中分類によるカテゴリの一覧表示において、特定のカテゴリが選択されると、この選択されたカテゴリに分類される小分類によるカテゴリの一覧を表示する。WEBサーバ4は、この小分類によるカテゴリの一覧表示におけるユーザの選択により、小分類のカテゴリによりコマーシャル映像を検索して後述するラインダンス画面により表示する。
【0036】
図5は、カテゴリ検索による検索結果を表示するラインダンス画面を示す平面図である。このラインダンス画面12は、ボタンB1によるカテゴリ検索、及びカテゴリの表示領域AR6の操作によるカテゴリ検索でヒットしたコマーシャル映像を表示する表示画面である。このラインダンス画面12は、トップページと同様に、左上隅にホームページのタイトルが表示され、その右側にボタンB1が表示される。WEBサーバ4は、トップページの場合と同様に、ボタンB1の操作に応動して検索等の処理を実行して表示を切り換える。
【0037】
ラインダンス画面12は、続いてカテゴリの表示領域AR11が設けられ、この領域AR11に、このラインダンス画面の検索に係る小分類のカテゴリについて、この小分類のカテゴリが属する大分類のカテゴリが表示される。WEBサーバ4は、この領域AR11がユーザにより選択されると、表示中の大分類のカテゴリに属する中分類のカテゴリ一覧を表示し、この中分類のカテゴリ一覧における選択操作に応動して対応する小分類のカテゴリ一覧を表示する。さらにこの小分類のカテゴリ一覧における選択操作に応動してメインデータベース8を再検索し、このラインダンス画面12の表示を検索結果による表示に切り換える。これによりこの実施形態では、カテゴリによる検索結果を確認して、即座に検索の条件を変更して再検索できるように設定される。
【0038】
ラインダンス画面12は、続いてコマーシャル映像の表示領域AR12が設けられる。WEBサーバ4は、図6において矢印により時間の流れを示すように、検索によりヒットしたコマーシャル映像CMA、CMB、CMC、CMD、…を所定の順序によりこの表示領域AR12で順次表示する。なおこの所定の順序は、オペレータが事前に設定した順序であり、例えばアクセスランキング順、新着順等である。これによりこの実施形態では、特定カテゴリの商品、サービスについて、いわゆる横比較により基本再生時間によるコマーシャル映像を順次視聴することができ、商品選択、サービス選択の利便を図り、従来に比して格段的にユーザの利便を図ることができる。
【0039】
WEBサーバ4は(図5)、このコマーシャル映像の表示において、ボタンB2、B3が操作されると、表示領域AR12の表示をスキップさせる。このラインダンス画面12では、ボタンB2及びB3の外側に、直前に表示したコマーシャル映像の静止画像ST1、直後に表示するコマーシャル映像の静止画像ST2が表示され、この静止画像ST1、ST2の表示によりコマーシャル映像の表示に係る前後関係を直感的に把握できるように設定される。
【0040】
ラインダンス画面12は、続いてCMテーブルの表示領域AR13が設けられ、この領域AR13に、表示領域AR12で表示するコマーシャル映像の情報がコマーシャル映像毎に表示される。より具体的には、コマーシャル映像の静止画像、タイトル等である。WEBサーバ4は、この情報表示領域AR13におけるユーザの選択操作により、対応するコマーシャル映像のCM詳細画面に全体の表示を切り換える。なおWEBサーバ4は、領域AR12がクリック操作された場合には、表示中のコマーシャル映像にかかるCM詳細画面に表示を切り換える。なお上述した領域AR12におけるクリック操作によっても、対応するCM詳細画面に表示を切り換えるようにしてもよい。
【0041】
ラインダンス画面12は、続いて当該ユーザが最近見たコマーシャル映像、お勧めのコマーシャル映像等の静止画像が表示され(AR14)、続いてトップページにおける領域AR2と同一に、特定スポンサーによる広告を表示する領域AR15が設けられる。WEBサーバ4は、領域AR14、AR15におけるユーザの操作に応動して、表示を切り換える。またラインダンス画面12は、続く最下段に、トップページと同様にカテゴリの表示領域AR6が設けられ、WEBサーバ4は、トップページ11におけるカテゴリの表示領域AR6と同一に、この領域AR6の操作により順次表示を切り換えてカテゴリ検索し、さらに検索結果によりラインダンス画面の表示を切り換える。これによってもこの実施形態では、カテゴリによる検索結果を確認して、即座に検索の条件を変更して再検索できるように設定される。
【0042】
なおWEBサーバ4は、キーワード検索による検索結果についても、このラインダンス画面12と同一に検索結果を表示する。なおこの場合、検索処理、検索結果が異なることにより、領域AR12、AR13において表示するコマーシャル映像、及びコマーシャル映像に関する情報が異なる点を除いて、このラインダンス画面12と同一に構成される。これによりこの実施形態では、統一的な操作により異なる検索結果を視聴できるように設定され、これにより使い勝手を向上する。
【0043】
図7は、CM詳細画面の上部を示す図である。CM詳細画面13は、ユーザの選択したコマーシャル映像を選択的に表示する表示画面であり、トップページの表示領域AR4、AR5における静止画像の選択操作、ラインダンス画面の表示領域AR12におけるクリック操作、ラインダンス画面の領域AR13における静止画像の選択操作等により表示される。このCM詳細画面13は、トップページと同様に、タイトル、ボタンB1が表示され、コマーシャル映像の表示領域AR21が設けられ、この表示領域AR21でユーザの選択したコマーシャル映像が表示される。これによりこのコマーシャル映像提供システム1では、所望するコマーシャル映像を詳細に視聴することができる。
【0044】
さらにCM詳細画面13は、この表示領域AR21の右端に、シリーズCMのメニューM1、広告主CMメニューM2、出演者CMのメニューM3がタブにより配置される。ここでシリーズCMのメニューM1は、領域AR21の表示に係るコマーシャル映像と同一のシリーズによるコマーシャル映像の検索を受け付けるメニューである。また広告主CMのメニューM2は、領域AR21の表示に係るコマーシャル映像の広告主によるコマーシャル映像の検索を受け付けるメニューであり、出演者CMのメニューM3は、領域AR21の表示に係るコマーシャル映像の出演者が出演しているコマーシャル映像の検索を受け付けるメニューである。さらにCM詳細画面13は、これらのメニューM1〜M3の右側に、これらのメニューによる検索結果の表示領域AR22が設けられる。
【0045】
WEBサーバ4は、シリーズCMのメニューM1が選択操作されると、メインデータベース8の検索により、領域AR21で表示するコマーシャル映像のシリーズIDを検出し、このシリーズIDによる検索により、シリーズのコマーシャル映像を検出する。また検出したコマーシャル映像を静止画像により領域AR22で一覧表示する。また一覧表示における対応する静止画像の選択操作により、領域AR21の表示をこの選択操作にかかるコマーシャル映像の表示に切り換える。これによりこの実施形態では、シリーズ物によるコマーシャル映像について、商品のカテゴリに係る断片的な記憶を頼りにして、所望するコマーシャル映像を簡易かつ確実に見つけ出し、視聴することができ、これによりユーザの利便性を向上することができる。
【0046】
これに対して広告主CMメニューM2が操作されると、WEBサーバ4は、メインデータベース8の検索により、領域AR21で表示するコマーシャル映像の広告主IDを検出し、この広告主IDによる検索により、同一の広告主に係るコマーシャル映像を検出する。また検出したコマーシャル映像を静止画像により領域AR22で一覧表示する。また一覧表示における対応する静止画像の選択操作により、領域AR21の表示をこの選択操作にかかるコマーシャル映像の表示に切り換える。これによりこの実施形態では、同一の広告主に係るコマーシャル映像について、カテゴリに係る断片的な記憶を頼りにして、同一の広告主に係る所望のコマーシャル映像を簡易かつ確実に見つけ出し、視聴することができ、これによりユーザの利便性を向上することができる。
【0047】
これに対して出演者CMのメニューM3が操作されると、WEBサーバ4は、メインデータベース8の検索により、領域AR21で表示するコマーシャル映像の出演者IDを検出し、この出演者IDによる検索により、同一の出演者に係るコマーシャル映像を検出する。また検出したコマーシャル映像を静止画像により領域AR22で一覧表示する。また一覧表示における対応する静止画像の選択操作により、領域AR21の表示をこの選択操作にかかるコマーシャル映像の表示に切り換える。これによりこの実施形態では、同一の出演者に係るコマーシャル映像について、カテゴリに係る断片的な記憶を頼りにして、所望する出演者のコマーシャル映像を簡易かつ確実に見つけ出し、視聴することができ、これによりユーザの利便性を向上することができる。
【0048】
しかしてこの実施形態では、このようにメニューM1〜M3の操作により検索結果を一覧表示してCM詳細画面13の表示を切り換えることにより、さらにメニューM1〜M3を操作して所望するコマーシャル映像を検出することができ、これにより断片的な記憶を頼りにして種々にコマーシャル映像を検索して所望のコマーシャル映像を検出することができ、ユーザの利便を図ることができる。またキーワード検索によるラインダンス画面、トップページにおける領域AR4、AR5における静止画像からもCM詳細画面に遷移することにより、キーワード等を頼りにした操作によっても所望するコマーシャル映像を視聴することができ、これによってもユーザの利便性を向上することができる。
【0049】
CM詳細画面13は、さらに右側の静止画像による一覧表示の領域AR22に、リモコン14が表示される。CM詳細画面13は、この上部側の構成を除いて、他の部位は上述のトップページ又はラインダンス画面と同一に構成される。
【0050】
図8は、このリモコン14の表示を詳細に示す図である。このリモコン14は、領域AR21で表示中のコマーシャル映像に係る詳細な情報表示を受け付けるメニューを、副コンテンツ蓄積部7に記録した映像コンテンツの選択を受け付けるメニューと共に、グループ化して表示する。WEBサーバ4は、このリモコン14のメニューの操作により対応する処理を実行する。ここでこの処理は、サブデータベース9の検索に係る処理であり、このようにしてグループ化してサブデータベース9に係るメニューを表示することにより、この実施形態では、WEBサーバ4の管理を簡略化し、さらにはユーザの利便性を向上する。
【0051】
ここでこのリモコン14の上段には、表示を中止するメニューが表示され、その下に円形形状によるメニューM11〜M13が配置される。WEBサーバ4は、この表示を中止するメニューの操作によりリモコン14の表示を中止し、これにより領域AR22におけるコマーシャル映像の選択操作を妨げないようにする。メニューM11は、メールの送信を指示するメニューであり、WEBサーバ4は、このメニューM11の操作によりメールアドレスの入力を受け付け、入力されたメールアドレスに当該CM詳細画面のURLを通知する。これに対してメニューM12は、より詳細なコマーシャル映像による映像コンテンツ等を視聴するメニューである。このメニューM12が選択されると、WEBサーバ4は、サブデータベース9の検索により、対応するコンテンツIDを検索する。またこの検索したコンテンツIDによる映像コンテンツの静止画像を一覧表示し、この一覧表示におけるユーザの選択操作により対応する映像コンテンツを表示する。これによりWEBサーバ4は、領域AR21で表示するコマーシャル映像に対して、再生時間が複数倍である再生時間30秒、60秒等のコマーシャル映像、商品を生産する工場を紹介するコマーシャル映像、商品開発者へのインタビュー映像を紹介する。
【0052】
これによりこの実施形態では、再生時間が基本単位であるコマーシャル映像群とは別に、各コマーシャル映像に係る映像コンテンツを管理して、簡易な管理により商品、広告主に関する詳細情報を映像により提供し、ユーザの利便性を一段と向上する。すなわちコマーシャル映像群にあっては、商品がリニューアルする毎に、さらには一定の期間の経過により、順次、放送されるコマーシャル映像が変化することにより、常に主コンテンツ蓄積部6、メインデータベース8の更新等の処理を実行することが必要になる。しかしながら比較的再生時間の長いコマーシャル映像、工場を紹介する映像、商品開発者へのインタビュー映像等は、主コンテンツ蓄積部6に蓄積した映像コンテンツに比して、更新、新作の頻度が低い特徴があり、また場合によっては、主コンテンツ蓄積部6に蓄積した複数のコマーシャル映像に共通する場合もある。これによりこの実施形態のように、主コンテンツ蓄積部6と副コンテンツ蓄積部7とに分けてコマーシャル映像、映像コンテンツを蓄積して保持し、コマーシャル映像の表示からのユーザ操作により映像コンテンツを提供することにより、WEBサーバ4の管理を簡略化することができる。またユーザにおいても、所望のコマーシャル映像からより詳細な情報を映像により視聴できることにより、利便性を向上することができる。
【0053】
これに対してメニューM13は、メイキングビデオの視聴を指示するメニューである。WEBサーバ4は、このメニューM13の選択により、サブデータベース9を検索し、対応するメイキングビデオIDを検索する。またこの検索したメイキングビデオIDによる映像コンテンツの静止画像を一覧表示し、この一覧表示におけるユーザの選択操作により対応する映像コンテンツを表示する。これによりWEBサーバ4は、領域AR21で表示するコマーシャル映像に対して、コマーシャル映像のメイキング映像、商品発表会の映像等を紹介する。これによりこのようなメイキングビデオ等についても、この実施の形態では、管理を簡略化し、さらにはユーザの利便性を向上する。
【0054】
続いてメニューM14〜M18が順次表示される。ここでメニューM14は、ホームページへのジャンプを指示するメニューであり、WEBサーバ4は、このメニューM14の操作によりサブデータベース9を検索してホームページのURLを検出し、このURLをユーザ端末2A、2Bに通知してコマーシャル映像に係るホームページにユーザを誘導する。続くメニューM15〜M18は、それぞれ商品詳細の表示を指示するメニュー、広告対象の資料請求を指示するメニュー、広告対象の購入を指示するメニュー、電子チラシの表示を指示するメニューである。WEBサーバ4は、これらのメニューM15〜M18が操作された場合には、メニューM14が操作された場合と同様の処理により、対応する処理を実行する。
【0055】
図9は、これらの画面遷移のうちのカテゴリ検索に係るWEBサーバ4の処理手順を示すフローチャートである。WEBサーバ4は、ユーザによるユーザ端末2A、2Bの操作によりカテゴリ検索が指示されると、大分類、中分類、小分類の一覧を順次表示してカテゴリの入力を受け付け(ステップSP1−SP2)、このカテゴリによりメインデータベース8を検索する(ステップSP3)。またこの検索によりヒットしたコマーシャル映像をラインダンス画面により表示し(ステップSP4)、このラインダンス画面において選択されたコマーシャル映像をCM詳細画面により表示する(ステップSP5)。またこの表示において、それぞれシリーズCMのメニューM1、広告主CMメニューM2、出演者CMのメニューM3が操作されると、メインデータベース8の検索によりそれぞれ対応するコマーシャル映像を選択して一覧表示し、ユーザの操作によりCM詳細画面の表示を切り換える(ステップSP6〜SP9)。
【0056】
これに対して図10は、CM詳細画面に係る処理手順を示すフローチャートである。WEBサーバ4は、CM詳細画面において、リモコン14が操作され、この操作がメニューM12に係る操作の場合(ステップSP21−SP22−SP23)、サブデータベース9の検索により対応するコンテンツIDを検出する(ステップSP24)。また検出したコンテンツIDに係る映像コンテンツの静止画像を一覧表示し、この一覧表示における選択操作によりCM詳細画面の表示を切り換える(ステップSP25−SP26)。これに対してリモコン14の操作がメイキングビデオに係るメニューM13の場合、サブデータベース9の検索によりメイキングビデオIDを検出する(ステップSP28)。また検出したメイキングビデオIDによる映像コンテンツの静止画像を一覧表示し、この一覧表示における選択操作によりCM詳細画面の表示を切り換える(ステップSP25−SP26)。これに対してリモコン14の操作が他のメニューの操作である場合、対応する処理を実行する(ステップSP29)。
【0057】
以上の構成によれば、主のコンテンツ蓄積部に蓄積したコマーシャル映像群よりユーザの所望するコマーシャル映像を選択して提供するようにして、このコマーシャル映像を提供する画面に表示したメニューの操作により、コマーシャル映像群に係る主のコンテンツ蓄積部とは異なる副のコンテンツ蓄積部に蓄積した映像コンテンツを提供することにより、更新頻度の高い基本単位の再生時間によるコマーシャル映像と、それ以外の各種の映像を個別に管理して管理を容易とすることができる。またこのような2種類に区分される映像について、ユーザの選択操作における利便性を向上することができる。
【0058】
またこの映像コンテンツの選択に係るメニューを、ホームページ等の商品の詳細な情報表示を受け付けるメニュー共に、グループ化して表示することにより、ユーザ操作の利便性を向上することができる。
【0059】
またこの種の映像コンテンツに、対応するコマーシャル映像のメイキングビデオ、再生時間が前記基本単位とは異なる長さによるコマーシャル映像、対応するコマーシャル映像に係る広告対象の工場見学の映像を適用することにより、より具体的にユーザの使い勝手を向上することができる。
【0060】
〔他の実施形態〕
以上、本発明の実施に好適な具体的な構成を詳述したが、本発明は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述の実施形態の構成を種々に変更し、さらには従来構成と組み合わせることができる。
【0061】
すなわち上述の実施形態では、ラインダンス画面を表示してユーザによりコマーシャル映像の選択を受け付けてCM詳細画面に遷移する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、検索結果を種々の表示形態により表示してCM詳細画面を表示する場合に広く適用することができる。
【0062】
また上述の実施形態では、15秒の再生時間を基本単位に設定して主のコンテンツ蓄積部に蓄積する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、国によっては基本単位が30秒等であることにより、コマーシャル映像の放送国等の属性により、基本単位を種々に変更して、さらには基本単位に幅を持たせて、対応する映像コンテンツを主のコンテンツ蓄積部に蓄積してもよい。
【0063】
また上述の実施形態では、工場見学の映像等を副のコンテンツ蓄積部に格納して提供刷る場合について述べたが、本発明はこれに限らず、さらに広告対象の使用方法の説明に供する映像、コマーシャル映像を作成する際のNGカット集による映像、挿入歌のプロモーションビデオ等、広告対象に関する種々の情報を提供する映像コンテンツを広く適用することができる。
【0064】
また上述の実施形態では、事前に設定された規則に従って、トップ画面における表示順序、ラインダンス画面の表示順序等を設定する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、ユーザによるアクセスの履歴によりユーザ毎に表示順序を変更するようにしてもよい。具体的に、例えばラインダンス画面等において、特定メーカのコマーシャル映像をスキップさせるユーザについては、この特定メーカのコマーシャル映像については、表示の順番を下位に設定する。これによりユーザは、所望するコマーシャル映像等を迅速に見つけ出すことができ、一段とユーザの使い勝手を向上することができる。
【0065】
またインターネットによる映像コンテンツの提供では、再生中のコマーシャル映像のスキップ、再生停止等の操作についてもユーザの操作を検出できることにより、このような操作の履歴に基づいて、ユーザ毎に、トップ画面等における静止画像の提供、コマーシャル映像の提供等を切り換えるようにしてもよい。具体的に、例えば主演者により検索したラインダンス画面において、自動車のコマーシャル映像のほぼ全てをスキップさせている場合、このユーザについては、主演者等による検索結果に自動車のコマーシャル映像を含ませないようにする場合である。このようにしてもユーザの使い勝手を向上することができる。
【0066】
また上述の実施形態では、アクセスランキングによりラインダンス画面等の表示順序を設定する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、さらにユーザの各種の反応を集計して表示順序を設定してもよい。またこのような表示順序の設定に係るユーザの反応を数値化して表示してもよい。
【0067】
具体的に、アクセスランキング、ユーザがgoodのボタンを操作した回数、ユーザによるメールによる紹介の回数等を数値化して集計し、これによりユーザの評価を数値化する。さらにこの数値化した評価により表示の順序を設定し、さらにはこの数値自体を評価値として表示する。このようにすれば、一段とユーザの使い勝手を向上することができ、ユーザによる商品選択の手助けを図ることができる。
【0068】
また上述の実施形態では、メインデータベースとサブデータベースとを構築する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、データベースの構築方法にあっては種々の手法を適用することができる。
【符号の説明】
【0069】
1 コマーシャル映像提供システム
2A、2B ユーザ端末
3 インターネット
4 WEBサーバ
6 主コンテンツ蓄積部
7 副コンテンツ蓄積部
8 メインデータベース
9 サブデータベース
11 トップページ
12 ラインダンス画面
13 CM詳細画面
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークを介した端末装置からのアクセスにより、コマーシャル映像を前記端末装置に送出するコマーシャル映像の送出方法であって、
前記端末装置における選択操作に応動したデータベースの検索により、主のコンテンツ蓄積部に蓄積して保持した再生時間が基本単位の長さであるコマーシャル映像群から対応するコマーシャル映像を検出するコマーシャル映像の検索ステップと、
前記コマーシャル映像の検索ステップで検出したコマーシャル映像を前記端末装置に送出し、前記端末装置で表示させるCM詳細画面表示ステップとを備え、
前記CM詳細画面表示ステップは、
前記端末装置に、表示中のコマーシャル映像に関連する映像コンテンツの選択を受け付けるメニューを表示し、
前記コマーシャル映像の送出方法は、
前記CM詳細画面表示ステップに係るメニューの操作により、データベースを検索して、副のコンテンツ蓄積部に記録した映像コンテンツ群から、対応する映像コンテンツを選択する映像コンテンツ選択ステップと、
前記映像コンテンツ選択ステップで選択した映像コンテンツを前記端末装置に送出して前記端末装置で表示させる映像コンテンツ表示ステップとを有する
コマーシャル映像の送出方法。
【請求項2】
前記CM詳細画面表示ステップは、
表示中のコマーシャル映像に係る詳細な情報表示を受け付けるメニューを、前記映像コンテンツの選択を受け付けるメニューと共に、グループ化して表示し、
前記コマーシャル映像の送出方法は、
前記詳細な情報表示を受け付けるメニューの操作により、データベースを検索して、前記端末装置に、対応する広告対象の詳細な情報を表示させる情報表示ステップを有する
請求項1に記載のコマーシャル映像の送出方法。
【請求項3】
前記映像コンテンツ群の映像コンテンツが、対応するコマーシャル映像のメイキングビデオである
請求項1、又は請求項2に記載のコマーシャル映像の送出方法。
【請求項4】
前記映像コンテンツ群の映像コンテンツが、前記映像コンテンツ群の映像コンテンツが、再生時間が前記基本単位とは異なる長さによるコマーシャル映像、又は対応するコマーシャル映像に係る広告対象の情報を提供する映像である
請求項1、又は請求項2に記載のコマーシャル映像の送出方法。
【請求項5】
ネットワークを介した端末装置からのアクセスにより、コマーシャル映像を前記端末装置に送出するコマーシャル映像の送出装置であって、
前記端末装置における選択操作に応動したデータベースの検索により、主のコンテンツ蓄積部に蓄積して保持した再生時間が基本単位の長さであるコマーシャル映像群から対応するコマーシャル映像を検出するコマーシャル映像の検索部と、
前記コマーシャル映像の検索部で検出したコマーシャル映像を前記端末装置に送出し、前記端末装置で表示させるCM詳細画面表示部とを備え、
前記CM詳細画面表示部は、
前記端末装置に、表示中のコマーシャル映像に関連する映像コンテンツの選択を受け付けるメニューを表示し、
前記コマーシャル映像の送出方法は、
前記CM詳細画面表示部に係るメニューの操作により、データベースを検索して、副のコンテンツ蓄積部に記録した映像コンテンツ群から、対応する映像コンテンツを選択する映像コンテンツ選択部と、
前記映像コンテンツ選択部で選択した映像コンテンツを前記端末装置に送出して前記端末装置で表示させる映像コンテンツ表示部とを有する
コマーシャル映像送出装置。
【請求項1】
ネットワークを介した端末装置からのアクセスにより、コマーシャル映像を前記端末装置に送出するコマーシャル映像の送出方法であって、
前記端末装置における選択操作に応動したデータベースの検索により、主のコンテンツ蓄積部に蓄積して保持した再生時間が基本単位の長さであるコマーシャル映像群から対応するコマーシャル映像を検出するコマーシャル映像の検索ステップと、
前記コマーシャル映像の検索ステップで検出したコマーシャル映像を前記端末装置に送出し、前記端末装置で表示させるCM詳細画面表示ステップとを備え、
前記CM詳細画面表示ステップは、
前記端末装置に、表示中のコマーシャル映像に関連する映像コンテンツの選択を受け付けるメニューを表示し、
前記コマーシャル映像の送出方法は、
前記CM詳細画面表示ステップに係るメニューの操作により、データベースを検索して、副のコンテンツ蓄積部に記録した映像コンテンツ群から、対応する映像コンテンツを選択する映像コンテンツ選択ステップと、
前記映像コンテンツ選択ステップで選択した映像コンテンツを前記端末装置に送出して前記端末装置で表示させる映像コンテンツ表示ステップとを有する
コマーシャル映像の送出方法。
【請求項2】
前記CM詳細画面表示ステップは、
表示中のコマーシャル映像に係る詳細な情報表示を受け付けるメニューを、前記映像コンテンツの選択を受け付けるメニューと共に、グループ化して表示し、
前記コマーシャル映像の送出方法は、
前記詳細な情報表示を受け付けるメニューの操作により、データベースを検索して、前記端末装置に、対応する広告対象の詳細な情報を表示させる情報表示ステップを有する
請求項1に記載のコマーシャル映像の送出方法。
【請求項3】
前記映像コンテンツ群の映像コンテンツが、対応するコマーシャル映像のメイキングビデオである
請求項1、又は請求項2に記載のコマーシャル映像の送出方法。
【請求項4】
前記映像コンテンツ群の映像コンテンツが、前記映像コンテンツ群の映像コンテンツが、再生時間が前記基本単位とは異なる長さによるコマーシャル映像、又は対応するコマーシャル映像に係る広告対象の情報を提供する映像である
請求項1、又は請求項2に記載のコマーシャル映像の送出方法。
【請求項5】
ネットワークを介した端末装置からのアクセスにより、コマーシャル映像を前記端末装置に送出するコマーシャル映像の送出装置であって、
前記端末装置における選択操作に応動したデータベースの検索により、主のコンテンツ蓄積部に蓄積して保持した再生時間が基本単位の長さであるコマーシャル映像群から対応するコマーシャル映像を検出するコマーシャル映像の検索部と、
前記コマーシャル映像の検索部で検出したコマーシャル映像を前記端末装置に送出し、前記端末装置で表示させるCM詳細画面表示部とを備え、
前記CM詳細画面表示部は、
前記端末装置に、表示中のコマーシャル映像に関連する映像コンテンツの選択を受け付けるメニューを表示し、
前記コマーシャル映像の送出方法は、
前記CM詳細画面表示部に係るメニューの操作により、データベースを検索して、副のコンテンツ蓄積部に記録した映像コンテンツ群から、対応する映像コンテンツを選択する映像コンテンツ選択部と、
前記映像コンテンツ選択部で選択した映像コンテンツを前記端末装置に送出して前記端末装置で表示させる映像コンテンツ表示部とを有する
コマーシャル映像送出装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【公開番号】特開2013−58877(P2013−58877A)
【公開日】平成25年3月28日(2013.3.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−195486(P2011−195486)
【出願日】平成23年9月7日(2011.9.7)
【出願人】(511218563)株式会社CMerTV (2)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年3月28日(2013.3.28)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年9月7日(2011.9.7)
【出願人】(511218563)株式会社CMerTV (2)
【Fターム(参考)】
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