コンセント装置及び充電設備
【課題】コンセントの差込口に対してプラグを挿抜する際の作業性低下を抑えつつ雨水の浸入を抑える。
【解決手段】コンセントユニット10の筐体11前面の開口窓11Aの周縁における上部及び側部から前方へ突出する突条部18が設けられている。故に、突条部18が庇(ひさし)となって開口窓11Aから筐体11内への雨水の浸入が抑制される。しかも、開口窓11Aの周縁側部において突条部18が突出する範囲が当該側部における開口窓11Aの上端近傍の範囲に限定されているので、上記挿抜作業の作業性低下を抑えつつ、筐体11への雨水の浸入を抑制することができる。
【解決手段】コンセントユニット10の筐体11前面の開口窓11Aの周縁における上部及び側部から前方へ突出する突条部18が設けられている。故に、突条部18が庇(ひさし)となって開口窓11Aから筐体11内への雨水の浸入が抑制される。しかも、開口窓11Aの周縁側部において突条部18が突出する範囲が当該側部における開口窓11Aの上端近傍の範囲に限定されているので、上記挿抜作業の作業性低下を抑えつつ、筐体11への雨水の浸入を抑制することができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンセント装置及び、そのコンセント装置を用いた充電設備に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、自動車メーカーによる電気自動車(プラグインハイブリッド自動車を含む。以下、同じ。)の開発が活発になっているが、電気自動車が普及するためには、二次電池を充電するためのインフラを整備する必要がある。具体的には、自動車専用道路のサービスエリアや商業施設の駐車場、あるいは集合住宅の駐車場などの公共の場(パブリック・スペース)に不特定多数の人が利用可能な電源(コンセント)を多数設置しなければならない。ここで、屋外にコンセントを設置するものとして、下部が地中に埋設されたポール内にコンセントを配設し、住戸内(屋内)の住宅用分電盤から分岐された給電線を前記コンセントに接続してなるコンセント装置(電源ポールとも呼ばれる。)が従来より提供されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載されている電源ポールは、円筒状のポールの上部に扉付きのケーシングが取り付けられ、2つのコンセントがケーシング内に収納されて構成されており、ケーシングの扉を開いた状態でケーシング内のコンセントに電源プラグが差込接続されるものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平10−223339号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、雨天時に扉を開けてプラグを差込口に差込接続する際、雨が降り込んで差込口に雨水が掛かってしまう虞がある。このようにコンセントの差込口に雨水が掛かることを防ぐには、扉で塞がれるケーシングの開口を狭くすることが考えられる。しかしながら、開口を狭くするとケーシング内に手が入れ難くなり、その結果、差込口へのプラグの抜き差しが困難になるという問題が生じる。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みて為されたものであり、コンセントの差込口に対してプラグを挿抜する際の作業性低下を抑えつつ雨水の浸入を抑えることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のコンセント装置は、前面が開口する箱形の筐体と、プラグが抜き差しされる差込口を有し前記筐体内に配設されるコンセントと、前記筐体前面の開口周縁における上部から前方へ突出し且つ当該開口周縁における下部からは前方へ突出しない突条部とを備えることを特徴とする。
【0007】
このコンセント装置において、前記開口が矩形状に形成され、前記突条部は、前記開口周縁の上辺全体及び両側辺の一部から前方へ突出することを特徴とする。
【0008】
このコンセント装置において、前記筐体の内底面が、前記開口に向かって下る傾斜面からなることが好ましい。
【0009】
このコンセント装置において、前記コンセントは、前記差込口に対するプラグの差込方向が前記筐体の内底面と略平行となる向きに配設されることが好ましい。
【0010】
本発明の充電設備は、前記コンセント装置と、当該コンセント装置を収納する本体とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明のコンセント装置及び充電設備は、コンセントの差込口に対してプラグを挿抜する際の作業性低下を抑えつつ雨水の浸入を抑えることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明に係るコンセント装置の実施形態を示す一部省略した斜視図である。
【図2】同上の前方から見た斜視図である。
【図3】同上の後方から見た斜視図である。
【図4】同上の扉を開けた状態の前方から見た斜視図である。
【図5】同上のコンセントにプラグが差込接続された状態の斜視図である。
【図6】本発明に係る充電設備の実施形態(充電スタンド)を示す前方から見た斜視図である。
【図7】同上の後方から見た斜視図である。
【図8】同上の正面図である。
【図9】同上の背面図である。
【図10】同上を示し、スタンド本体に取付具が取り付けられた状態の要部斜視図である。
【図11】同上を示し、スタンド本体に取付具及びコンセントユニットが取り付けられた状態の要部斜視図である。
【図12】同上を示し、スタンド本体に取付具及びコンセントユニットが取り付けられた状態の要部斜視図である。
【図13】同上を示し、扉が開いた状態の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照して、本発明に係るコンセント装置及び充電設備の実施形態を詳細に説明する。
【0014】
本実施形態の充電設備(充電スタンド)は、内部にコンセントが収納された箱形の筐体11を有するコンセントユニット(本実施形態のコンセント装置)10と、起立した状態で設置され、鉛直方向に沿った側面にコンセントユニット10の筐体11が取り付けられる一対のスタンド本体1,1とを備える。なお、以下の説明では、図6において前後左右上下の各方向を規定する。但し、上下方向が鉛直方向となる。
【0015】
一対のスタンド本体1,1は、各々金属板により左右方向の幅寸法が上下及び前後の各幅寸法よりも充分に小さい扁平な角筒状に形成され、長手方向における端部(下端部)が地中に埋設されることにより、互いに左右方向に対向して起立状態で設置される。なお、左右方向に対向して設置された一対のスタンド本体1,1の上端部には、扁平な箱形に形成された本体カバー6が取り付けられる(図6〜図9参照)。さらに、スタンド本体1,1の下部内側面には平板状の補強部材7が取り付けられており、本体カバー6と補強部材7とで一対のスタンド本体1,1が相互に位置決めされる。
【0016】
スタンド本体1の内側面(他方のスタンド本体1と左右方向に対向する面。以下、同じ。)には、複数のねじ孔2が上下方向に沿って等間隔に設けられている(図10参照)。そして、スタンド本体1,1の内側面には、これら複数のねじ孔2を利用して1乃至複数の取付具3が取り付けられる。また、スタンド本体1の内側面における下部には、長孔の配線導入口1A,1Aが前後方向に並べて設けられており、スタンド本体1の内部空間に収納されている樹脂製の電線管(例えば、PF管)4の下端部が何れか一方の配線導入口1Aから導入される。そして、配線導入口1Aから導入される電線管4の下端部と、地中に埋設された電線管100の端部とがコネクタ(ジョイント)101によって結合される(図7及び図9参照)。
【0017】
また、スタンド本体1,1に挟まれた空間(以下、「収納空間」と呼ぶ。)における本体カバー6の直下に、配線ボックス8が配設されている。この配線ボックス8は、箱形に形成されるとともに左右両側の側壁がスタンド本体1,1の内側面にねじ止めされて収納空間に配設される。配線ボックス8内には、電線管4を通った給電線が引き込まれる。そして、後述するように配線ボックス8下方の収納空間に配設される1乃至複数のコンセントユニット10に対して、配線ボックス8内に引き込まれた給電線が配線される。なお、配線ボックス8の内部には、必要に応じてブレーカ(配線用遮断器)が設置される。
【0018】
取付具3は、図10及び図11に示すようにスタンド本体1の内側面に固定されるスタンド側固定部30と、コンセントユニット10の筐体11に固定されるユニット側固定部31と、後述する裏カバー5が固定される一対の裏カバー固定部32,32とが金属板によって一体に形成されてなる。スタンド側固定部30は長方形であって、3つのねじ挿通孔30Aがスタンド本体1のねじ孔2と同一のピッチで上下方向に等間隔に並べて形成されている。ユニット側固定部31も長方形であって、スタンド側固定部30の後端より左右方向に曲げ起こされている。また、ユニット側固定部31の長手方向(上下方向)に沿った両端部にねじ挿通孔31Aがそれぞれ形成されている。なお、ユニット側固定部31の長手方向に沿った中央部には部分的に幅狭となった凹部31Bが形成されている。一対の裏カバー固定部32は、スタンド側固定部30の長手方向(上下方向)の両端からそれぞれ後方へ突出するとともに先端(後端)が左右方向に曲成され、当該先端部にねじ孔32Aが形成されてなる。
【0019】
取付具3は、図10に示すようにスタンド側固定部30のねじ挿通孔30Aに挿通される固定ねじ33がそれぞれスタンド本体1の内側面に設けられているねじ孔2に螺合されることでスタンド本体1の内側面に固定される。このとき、ユニット側固定部31及び裏カバー固定部32は、スタンド本体1の後面側に配置される。なお、スタンド本体1の内側面には、複数(例えば、3〜4つ)の取付具3が上下方向に並べて固定可能な数のねじ孔2が形成されている。
【0020】
コンセントユニット10は、図1〜図4に示すように筐体11、コンセントブロック12、扉13、配線カバー14、天井カバー15などを具備している。筐体11は、金属板により前面に開口窓11Aを有する箱形に形成されている。扉13は扁平な矩形箱状に形成されており、開口窓11Aを塞ぐ閉位置と開口窓11Aを開放する開位置との間で水平方向(前後方向)に回動自在となるように、ヒンジ部13Aによって左側端部が筐体11の前面側左端部に軸支されている。また、扉13にはロック装置16が取着されており、閉位置にあるときにロック装置16によって扉13がロックされる。なお、扉13の下端部における左右方向の中央部には、充電ケーブル200が引き出される切り欠き(引出口)13Bが形成されている。
【0021】
コンセントブロック12は、前面に差込口(図示せず)が設けられたコンセント120と、コンセント120を保持し且つコンセント120の前面を覆うコンセントプレート12Aと、コンセントプレート12Aの中央に開口するプラグ挿入口12Bを開閉自在に塞ぐコンセントカバー12Cとを有する。コンセントプレート12Aは、プラグ挿入口12Bが開口する中央部分が前方へ突出し、当該中央部の左右両端部にそれぞれねじ挿通孔12Dが形成されている。コンセントカバー12Cは略半円板状に形成され、直線部分においてコンセントプレート12Aの中央部分に回動自在に軸支される。つまり、コンセントカバー12Cは、コンセントプレート12Aのプラグ挿入口12Bを覆う閉位置と、プラグ挿入口12Bを開放する開位置との間で回動し、さらに図示しないねじりコイルばねのばね力によって開位置から閉位置に向かう向きに弾性付勢されている。但し、コンセントカバー12Cにはロック爪12Fが設けられており、閉位置においては、ロック爪12Fがコンセントプレート12Aに係合することでコンセントカバー12Cの回動が規制される。なお、コンセントプレート12Aの内側面には、充電ケーブル200の先端に設けられているプラグ201の被係合部(図示しない)と係合する係合部12Eが設けられており、コンセント120の差込口に差込接続されたプラグ201が、係合部12Eと被係合部との係合によって抜け止めされる(図5参照)。
【0022】
コンセントブロック12は、筐体11内部における上部後方に配設されている取付板11Bに対して、左右両端部のねじ挿通孔12Dに挿通されるねじ(図示せず)によってねじ止めされる。ここで、取付板11Bは、後方に向かって徐々に下方へ下がるように傾いて配設されている。そのため、コンセント120の差込口も水平面(前後左右を含む平面)に対して下向きに傾いて配置されている。また、筐体11内部の底板(内底板)11Cは、後方に向かって徐々に上方へ上がるように傾けられている(図4参照)。つまり、開口窓11Aを通して筐体11に浸入した雨水が、前方に向かって傾斜する内底板11Cを伝って開口窓11Aから筐体11の外へ排水されるようになっている。
【0023】
また、コンセントユニット10にはインターロック装置が設けられており、このインターロック装置によって、扉13が閉位置にないときはコンセント120への通電がオフされ、扉13が閉位置にあるときにだけコンセント120への通電がオンされる。このようなインターロック装置は従来周知であって、扉13の後面から後方へ突出する駆動片13Cによって押駆動されるアクチュエータ20を有しており、扉13が閉位置にあるときにアクチュエータ20が駆動片13Cに押駆動されてコンセント120への給電路を閉成し、扉13が閉位置にないときはアクチュエータ20が駆動片13Cに押駆動されないことでコンセント120への給電路を開成する。
【0024】
ところで、筐体11の背面側にはコンセント120への給電線(図示せず)が配線される空間(配線スペース)が設けられる。この配線スペースは、筐体11の背面にねじ止めされる矩形箱状の配線カバー14によって形成される。また、筐体11背面における左右両端部には、配線カバー14のねじ止め部位の上下両側にそれぞれねじ孔11D,11Dが形成されている。
【0025】
天井カバー15は下面が開口する箱形に形成され、筐体11及び配線カバー14の天面(上面)を覆うように筐体11に取り付けられる。天井カバー15の配線カバー14を覆う部位には、給電線を配線スペースに引き込むための入線口(図示せず)が設けられている(図3参照)。但し、天井カバー15における入線口の周囲には、上向きに立ち上がる壁15Aが突設されている。また、天井カバー15の上面には左右方向に沿った複数条の突起15Bが前後方向に列設されており、前方から浸入した雨水が後方へ移動するのを突起15Bが妨げている(図3参照)。
【0026】
配線カバー14に覆われた筐体11の背面上部に端子台17が取り付けられている(図1参照)。端子台17は従来周知のねじ式のものであって、接地極を含む3極の端子ねじ(図示せず)が前面(図1では後面)に並設され、後面(図1では前面)に突設されている3つの端子片17Aが筐体11背面に形成された矩形の窓孔11Eを通して筐体11内に導入されている。なお、図示は省略しているが、天井カバー15の入線口から入線される給電線が端子台17のねじ端子に接続され、窓孔11Eを通して導入される3つの端子片17Aがそれぞれリード線によってコンセント120の端子部に接続される。
【0027】
ここで、本実施形態のコンセント装置(コンセントユニット10)及び充電スタンドは、通常、屋外に設置されるので、扉13が開いた状態においては筐体11内に雨水が浸入する可能性が高い。そこで本実施形態では、筐体11前面の開口窓11Aの周縁における上部及び側部から前方へ突出する突条部18が設けられている。突条部18は、矩形状の開口窓11Aの上辺全体より前方へ突出する横片18Aと、開口窓11Aの左右両側の側辺の一部より前方へ突出する一対の縦片18B,18Bと、横片18A及び縦片18B,18Bの前端から外向き(開口窓11Aから離れる向き)に立ち上がる立ち上げ片18Cとを有している。但し、開口窓11Aの周縁側部において突条部18が突出する範囲は、開口窓11Aの周縁における上部、例えば、本実施形態においては、図13に示すように前方から見てコンセントブロック12のプラグ挿入口12Bの上端よりも上の範囲である。但し、突条部18が突出する範囲(開口窓11Aの周縁における上部)は、必ずしも図13に示した範囲である必要は無く、例えば、開口窓11Aの周縁側部において上から半分程度の範囲であってもよい。要するに、コンセントの差込口へプラグ201が抜き差しされる際にプラグ201を持つ手が当たり難い範囲であればよい。なお、本実施形態では開口窓11Aの形状を矩形(四角形)としているが、他の形状、例えば、円形や楕円形などであってもよく、この場合も開口窓11Aの周縁における上部(例えば、上側の半円の範囲)のみに突条部18が突出していればよい。また、突条部18は、扉13が閉位置にあるときに扉13の内側に収まる寸法に形成されている(図2参照)。
【0028】
而して、突条部18の横片18A及び縦片18B,18Bが庇(ひさし)となって開口窓11Aから筐体11内への雨水の浸入が抑制される。ここで、突条部18が筐体11前面に突出することにより、筐体11内へ手を入れてコンセント120の差込口にプラグ201を挿抜する作業が行い難くなる可能性が有る。しかしながら、本実施形態においては、上述したように開口窓11Aの周縁側部において突条部18が突出する範囲が開口窓11Aの周縁における上部に限定されているので、上記挿抜作業の作業性低下を抑えつつ、筐体11への雨水の浸入を抑制することができる。また、本実施形態では、横片18A及び縦片18B,18Bの前端に立ち上げ片18Cが設けられているため、横片18Aや縦片18Bに掛かった雨水が立ち上げ片18Cに阻止されて前方へ垂れ落ちることがなく、縦片18Bに沿って開口窓11Aの左右両端から排水される。さらに、既に説明したように筐体11の内底板11Cが前方に向かって徐々に下方へ下がるように傾斜しているため、開口窓11Aを通して筐体11に浸入した雨水が内底板11Cを伝って開口窓11Aから筐体11の外へ排水される。しかも、差込口に対するプラグ201の差込方向と筐体11の内底板11Cとが略平行となる向きにコンセント120(コンセントブロック12)が配設されているため、筐体11の縦方向(上下方向)の寸法を大きくせずに内底板11Cの傾斜角度が大きくできて排水性の向上が図れる。
【0029】
上述のように構成されるコンセントユニット10は、取付具3,3を用いて一対のスタンド本体1,1の内側面に取り付けられて収納空間に配設される。すなわち、スタンド本体1の内側面に取付具3が取り付けられた後、コンセントユニット10が前方から収納空間に収納される。そして、取付具3のユニット側固定部31のねじ挿通孔31Aに挿通された取付ねじ34が筐体11背面のねじ孔11Dに締め付けられることにより、ユニット側固定部31が筐体11と固定され、コンセントユニット10がスタンド本体1,1に取り付けられる。さらに、取付具3の裏カバー固定部32に金属板からなる裏カバー5がねじ止めされることにより、コンセントユニット10が収納された収納空間の背面側が裏カバー5によって閉塞される。なお、収納空間に複数のコンセントユニット10が収納される場合、図8及び図9に示すように複数(図示例では2つ)のコンセントユニット10が上下方向に沿って並ぶように配設される。
【0030】
ところで、本発明に係るコンセント装置は、必ずしも本実施形態の充電スタンドと組み合わせて使用される必要は無く、例えば、建物の壁に設けられる埋込孔に埋め込まれて設置されても構わない。また、本発明に係る充電設備も本実施形態の充電スタンドに限定されるものではなく、例えば、門柱の内部にコンセント装置(コンセントユニット10)を収納する形態のものや、建物の壁に据え付けられる箱体(ボックス)内にコンセント装置(コンセントユニット10)が縦横に並べて収納される形態のものなどであっても構わない。
【符号の説明】
【0031】
10 コンセントユニット(コンセント装置)
11 筐体
11A 開口窓(開口)
12 コンセントブロック
18 突条部
120 コンセント
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンセント装置及び、そのコンセント装置を用いた充電設備に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、自動車メーカーによる電気自動車(プラグインハイブリッド自動車を含む。以下、同じ。)の開発が活発になっているが、電気自動車が普及するためには、二次電池を充電するためのインフラを整備する必要がある。具体的には、自動車専用道路のサービスエリアや商業施設の駐車場、あるいは集合住宅の駐車場などの公共の場(パブリック・スペース)に不特定多数の人が利用可能な電源(コンセント)を多数設置しなければならない。ここで、屋外にコンセントを設置するものとして、下部が地中に埋設されたポール内にコンセントを配設し、住戸内(屋内)の住宅用分電盤から分岐された給電線を前記コンセントに接続してなるコンセント装置(電源ポールとも呼ばれる。)が従来より提供されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載されている電源ポールは、円筒状のポールの上部に扉付きのケーシングが取り付けられ、2つのコンセントがケーシング内に収納されて構成されており、ケーシングの扉を開いた状態でケーシング内のコンセントに電源プラグが差込接続されるものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平10−223339号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、雨天時に扉を開けてプラグを差込口に差込接続する際、雨が降り込んで差込口に雨水が掛かってしまう虞がある。このようにコンセントの差込口に雨水が掛かることを防ぐには、扉で塞がれるケーシングの開口を狭くすることが考えられる。しかしながら、開口を狭くするとケーシング内に手が入れ難くなり、その結果、差込口へのプラグの抜き差しが困難になるという問題が生じる。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みて為されたものであり、コンセントの差込口に対してプラグを挿抜する際の作業性低下を抑えつつ雨水の浸入を抑えることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のコンセント装置は、前面が開口する箱形の筐体と、プラグが抜き差しされる差込口を有し前記筐体内に配設されるコンセントと、前記筐体前面の開口周縁における上部から前方へ突出し且つ当該開口周縁における下部からは前方へ突出しない突条部とを備えることを特徴とする。
【0007】
このコンセント装置において、前記開口が矩形状に形成され、前記突条部は、前記開口周縁の上辺全体及び両側辺の一部から前方へ突出することを特徴とする。
【0008】
このコンセント装置において、前記筐体の内底面が、前記開口に向かって下る傾斜面からなることが好ましい。
【0009】
このコンセント装置において、前記コンセントは、前記差込口に対するプラグの差込方向が前記筐体の内底面と略平行となる向きに配設されることが好ましい。
【0010】
本発明の充電設備は、前記コンセント装置と、当該コンセント装置を収納する本体とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明のコンセント装置及び充電設備は、コンセントの差込口に対してプラグを挿抜する際の作業性低下を抑えつつ雨水の浸入を抑えることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明に係るコンセント装置の実施形態を示す一部省略した斜視図である。
【図2】同上の前方から見た斜視図である。
【図3】同上の後方から見た斜視図である。
【図4】同上の扉を開けた状態の前方から見た斜視図である。
【図5】同上のコンセントにプラグが差込接続された状態の斜視図である。
【図6】本発明に係る充電設備の実施形態(充電スタンド)を示す前方から見た斜視図である。
【図7】同上の後方から見た斜視図である。
【図8】同上の正面図である。
【図9】同上の背面図である。
【図10】同上を示し、スタンド本体に取付具が取り付けられた状態の要部斜視図である。
【図11】同上を示し、スタンド本体に取付具及びコンセントユニットが取り付けられた状態の要部斜視図である。
【図12】同上を示し、スタンド本体に取付具及びコンセントユニットが取り付けられた状態の要部斜視図である。
【図13】同上を示し、扉が開いた状態の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照して、本発明に係るコンセント装置及び充電設備の実施形態を詳細に説明する。
【0014】
本実施形態の充電設備(充電スタンド)は、内部にコンセントが収納された箱形の筐体11を有するコンセントユニット(本実施形態のコンセント装置)10と、起立した状態で設置され、鉛直方向に沿った側面にコンセントユニット10の筐体11が取り付けられる一対のスタンド本体1,1とを備える。なお、以下の説明では、図6において前後左右上下の各方向を規定する。但し、上下方向が鉛直方向となる。
【0015】
一対のスタンド本体1,1は、各々金属板により左右方向の幅寸法が上下及び前後の各幅寸法よりも充分に小さい扁平な角筒状に形成され、長手方向における端部(下端部)が地中に埋設されることにより、互いに左右方向に対向して起立状態で設置される。なお、左右方向に対向して設置された一対のスタンド本体1,1の上端部には、扁平な箱形に形成された本体カバー6が取り付けられる(図6〜図9参照)。さらに、スタンド本体1,1の下部内側面には平板状の補強部材7が取り付けられており、本体カバー6と補強部材7とで一対のスタンド本体1,1が相互に位置決めされる。
【0016】
スタンド本体1の内側面(他方のスタンド本体1と左右方向に対向する面。以下、同じ。)には、複数のねじ孔2が上下方向に沿って等間隔に設けられている(図10参照)。そして、スタンド本体1,1の内側面には、これら複数のねじ孔2を利用して1乃至複数の取付具3が取り付けられる。また、スタンド本体1の内側面における下部には、長孔の配線導入口1A,1Aが前後方向に並べて設けられており、スタンド本体1の内部空間に収納されている樹脂製の電線管(例えば、PF管)4の下端部が何れか一方の配線導入口1Aから導入される。そして、配線導入口1Aから導入される電線管4の下端部と、地中に埋設された電線管100の端部とがコネクタ(ジョイント)101によって結合される(図7及び図9参照)。
【0017】
また、スタンド本体1,1に挟まれた空間(以下、「収納空間」と呼ぶ。)における本体カバー6の直下に、配線ボックス8が配設されている。この配線ボックス8は、箱形に形成されるとともに左右両側の側壁がスタンド本体1,1の内側面にねじ止めされて収納空間に配設される。配線ボックス8内には、電線管4を通った給電線が引き込まれる。そして、後述するように配線ボックス8下方の収納空間に配設される1乃至複数のコンセントユニット10に対して、配線ボックス8内に引き込まれた給電線が配線される。なお、配線ボックス8の内部には、必要に応じてブレーカ(配線用遮断器)が設置される。
【0018】
取付具3は、図10及び図11に示すようにスタンド本体1の内側面に固定されるスタンド側固定部30と、コンセントユニット10の筐体11に固定されるユニット側固定部31と、後述する裏カバー5が固定される一対の裏カバー固定部32,32とが金属板によって一体に形成されてなる。スタンド側固定部30は長方形であって、3つのねじ挿通孔30Aがスタンド本体1のねじ孔2と同一のピッチで上下方向に等間隔に並べて形成されている。ユニット側固定部31も長方形であって、スタンド側固定部30の後端より左右方向に曲げ起こされている。また、ユニット側固定部31の長手方向(上下方向)に沿った両端部にねじ挿通孔31Aがそれぞれ形成されている。なお、ユニット側固定部31の長手方向に沿った中央部には部分的に幅狭となった凹部31Bが形成されている。一対の裏カバー固定部32は、スタンド側固定部30の長手方向(上下方向)の両端からそれぞれ後方へ突出するとともに先端(後端)が左右方向に曲成され、当該先端部にねじ孔32Aが形成されてなる。
【0019】
取付具3は、図10に示すようにスタンド側固定部30のねじ挿通孔30Aに挿通される固定ねじ33がそれぞれスタンド本体1の内側面に設けられているねじ孔2に螺合されることでスタンド本体1の内側面に固定される。このとき、ユニット側固定部31及び裏カバー固定部32は、スタンド本体1の後面側に配置される。なお、スタンド本体1の内側面には、複数(例えば、3〜4つ)の取付具3が上下方向に並べて固定可能な数のねじ孔2が形成されている。
【0020】
コンセントユニット10は、図1〜図4に示すように筐体11、コンセントブロック12、扉13、配線カバー14、天井カバー15などを具備している。筐体11は、金属板により前面に開口窓11Aを有する箱形に形成されている。扉13は扁平な矩形箱状に形成されており、開口窓11Aを塞ぐ閉位置と開口窓11Aを開放する開位置との間で水平方向(前後方向)に回動自在となるように、ヒンジ部13Aによって左側端部が筐体11の前面側左端部に軸支されている。また、扉13にはロック装置16が取着されており、閉位置にあるときにロック装置16によって扉13がロックされる。なお、扉13の下端部における左右方向の中央部には、充電ケーブル200が引き出される切り欠き(引出口)13Bが形成されている。
【0021】
コンセントブロック12は、前面に差込口(図示せず)が設けられたコンセント120と、コンセント120を保持し且つコンセント120の前面を覆うコンセントプレート12Aと、コンセントプレート12Aの中央に開口するプラグ挿入口12Bを開閉自在に塞ぐコンセントカバー12Cとを有する。コンセントプレート12Aは、プラグ挿入口12Bが開口する中央部分が前方へ突出し、当該中央部の左右両端部にそれぞれねじ挿通孔12Dが形成されている。コンセントカバー12Cは略半円板状に形成され、直線部分においてコンセントプレート12Aの中央部分に回動自在に軸支される。つまり、コンセントカバー12Cは、コンセントプレート12Aのプラグ挿入口12Bを覆う閉位置と、プラグ挿入口12Bを開放する開位置との間で回動し、さらに図示しないねじりコイルばねのばね力によって開位置から閉位置に向かう向きに弾性付勢されている。但し、コンセントカバー12Cにはロック爪12Fが設けられており、閉位置においては、ロック爪12Fがコンセントプレート12Aに係合することでコンセントカバー12Cの回動が規制される。なお、コンセントプレート12Aの内側面には、充電ケーブル200の先端に設けられているプラグ201の被係合部(図示しない)と係合する係合部12Eが設けられており、コンセント120の差込口に差込接続されたプラグ201が、係合部12Eと被係合部との係合によって抜け止めされる(図5参照)。
【0022】
コンセントブロック12は、筐体11内部における上部後方に配設されている取付板11Bに対して、左右両端部のねじ挿通孔12Dに挿通されるねじ(図示せず)によってねじ止めされる。ここで、取付板11Bは、後方に向かって徐々に下方へ下がるように傾いて配設されている。そのため、コンセント120の差込口も水平面(前後左右を含む平面)に対して下向きに傾いて配置されている。また、筐体11内部の底板(内底板)11Cは、後方に向かって徐々に上方へ上がるように傾けられている(図4参照)。つまり、開口窓11Aを通して筐体11に浸入した雨水が、前方に向かって傾斜する内底板11Cを伝って開口窓11Aから筐体11の外へ排水されるようになっている。
【0023】
また、コンセントユニット10にはインターロック装置が設けられており、このインターロック装置によって、扉13が閉位置にないときはコンセント120への通電がオフされ、扉13が閉位置にあるときにだけコンセント120への通電がオンされる。このようなインターロック装置は従来周知であって、扉13の後面から後方へ突出する駆動片13Cによって押駆動されるアクチュエータ20を有しており、扉13が閉位置にあるときにアクチュエータ20が駆動片13Cに押駆動されてコンセント120への給電路を閉成し、扉13が閉位置にないときはアクチュエータ20が駆動片13Cに押駆動されないことでコンセント120への給電路を開成する。
【0024】
ところで、筐体11の背面側にはコンセント120への給電線(図示せず)が配線される空間(配線スペース)が設けられる。この配線スペースは、筐体11の背面にねじ止めされる矩形箱状の配線カバー14によって形成される。また、筐体11背面における左右両端部には、配線カバー14のねじ止め部位の上下両側にそれぞれねじ孔11D,11Dが形成されている。
【0025】
天井カバー15は下面が開口する箱形に形成され、筐体11及び配線カバー14の天面(上面)を覆うように筐体11に取り付けられる。天井カバー15の配線カバー14を覆う部位には、給電線を配線スペースに引き込むための入線口(図示せず)が設けられている(図3参照)。但し、天井カバー15における入線口の周囲には、上向きに立ち上がる壁15Aが突設されている。また、天井カバー15の上面には左右方向に沿った複数条の突起15Bが前後方向に列設されており、前方から浸入した雨水が後方へ移動するのを突起15Bが妨げている(図3参照)。
【0026】
配線カバー14に覆われた筐体11の背面上部に端子台17が取り付けられている(図1参照)。端子台17は従来周知のねじ式のものであって、接地極を含む3極の端子ねじ(図示せず)が前面(図1では後面)に並設され、後面(図1では前面)に突設されている3つの端子片17Aが筐体11背面に形成された矩形の窓孔11Eを通して筐体11内に導入されている。なお、図示は省略しているが、天井カバー15の入線口から入線される給電線が端子台17のねじ端子に接続され、窓孔11Eを通して導入される3つの端子片17Aがそれぞれリード線によってコンセント120の端子部に接続される。
【0027】
ここで、本実施形態のコンセント装置(コンセントユニット10)及び充電スタンドは、通常、屋外に設置されるので、扉13が開いた状態においては筐体11内に雨水が浸入する可能性が高い。そこで本実施形態では、筐体11前面の開口窓11Aの周縁における上部及び側部から前方へ突出する突条部18が設けられている。突条部18は、矩形状の開口窓11Aの上辺全体より前方へ突出する横片18Aと、開口窓11Aの左右両側の側辺の一部より前方へ突出する一対の縦片18B,18Bと、横片18A及び縦片18B,18Bの前端から外向き(開口窓11Aから離れる向き)に立ち上がる立ち上げ片18Cとを有している。但し、開口窓11Aの周縁側部において突条部18が突出する範囲は、開口窓11Aの周縁における上部、例えば、本実施形態においては、図13に示すように前方から見てコンセントブロック12のプラグ挿入口12Bの上端よりも上の範囲である。但し、突条部18が突出する範囲(開口窓11Aの周縁における上部)は、必ずしも図13に示した範囲である必要は無く、例えば、開口窓11Aの周縁側部において上から半分程度の範囲であってもよい。要するに、コンセントの差込口へプラグ201が抜き差しされる際にプラグ201を持つ手が当たり難い範囲であればよい。なお、本実施形態では開口窓11Aの形状を矩形(四角形)としているが、他の形状、例えば、円形や楕円形などであってもよく、この場合も開口窓11Aの周縁における上部(例えば、上側の半円の範囲)のみに突条部18が突出していればよい。また、突条部18は、扉13が閉位置にあるときに扉13の内側に収まる寸法に形成されている(図2参照)。
【0028】
而して、突条部18の横片18A及び縦片18B,18Bが庇(ひさし)となって開口窓11Aから筐体11内への雨水の浸入が抑制される。ここで、突条部18が筐体11前面に突出することにより、筐体11内へ手を入れてコンセント120の差込口にプラグ201を挿抜する作業が行い難くなる可能性が有る。しかしながら、本実施形態においては、上述したように開口窓11Aの周縁側部において突条部18が突出する範囲が開口窓11Aの周縁における上部に限定されているので、上記挿抜作業の作業性低下を抑えつつ、筐体11への雨水の浸入を抑制することができる。また、本実施形態では、横片18A及び縦片18B,18Bの前端に立ち上げ片18Cが設けられているため、横片18Aや縦片18Bに掛かった雨水が立ち上げ片18Cに阻止されて前方へ垂れ落ちることがなく、縦片18Bに沿って開口窓11Aの左右両端から排水される。さらに、既に説明したように筐体11の内底板11Cが前方に向かって徐々に下方へ下がるように傾斜しているため、開口窓11Aを通して筐体11に浸入した雨水が内底板11Cを伝って開口窓11Aから筐体11の外へ排水される。しかも、差込口に対するプラグ201の差込方向と筐体11の内底板11Cとが略平行となる向きにコンセント120(コンセントブロック12)が配設されているため、筐体11の縦方向(上下方向)の寸法を大きくせずに内底板11Cの傾斜角度が大きくできて排水性の向上が図れる。
【0029】
上述のように構成されるコンセントユニット10は、取付具3,3を用いて一対のスタンド本体1,1の内側面に取り付けられて収納空間に配設される。すなわち、スタンド本体1の内側面に取付具3が取り付けられた後、コンセントユニット10が前方から収納空間に収納される。そして、取付具3のユニット側固定部31のねじ挿通孔31Aに挿通された取付ねじ34が筐体11背面のねじ孔11Dに締め付けられることにより、ユニット側固定部31が筐体11と固定され、コンセントユニット10がスタンド本体1,1に取り付けられる。さらに、取付具3の裏カバー固定部32に金属板からなる裏カバー5がねじ止めされることにより、コンセントユニット10が収納された収納空間の背面側が裏カバー5によって閉塞される。なお、収納空間に複数のコンセントユニット10が収納される場合、図8及び図9に示すように複数(図示例では2つ)のコンセントユニット10が上下方向に沿って並ぶように配設される。
【0030】
ところで、本発明に係るコンセント装置は、必ずしも本実施形態の充電スタンドと組み合わせて使用される必要は無く、例えば、建物の壁に設けられる埋込孔に埋め込まれて設置されても構わない。また、本発明に係る充電設備も本実施形態の充電スタンドに限定されるものではなく、例えば、門柱の内部にコンセント装置(コンセントユニット10)を収納する形態のものや、建物の壁に据え付けられる箱体(ボックス)内にコンセント装置(コンセントユニット10)が縦横に並べて収納される形態のものなどであっても構わない。
【符号の説明】
【0031】
10 コンセントユニット(コンセント装置)
11 筐体
11A 開口窓(開口)
12 コンセントブロック
18 突条部
120 コンセント
【特許請求の範囲】
【請求項1】
前面が開口する箱形の筐体と、プラグが抜き差しされる差込口を有し前記筐体内に配設されるコンセントと、前記筐体前面の開口周縁における上部から前方へ突出し且つ当該開口周縁における下部からは前方へ突出しない突条部とを備えることを特徴とするコンセント装置。
【請求項2】
前記開口が矩形状に形成され、前記突条部は、前記開口周縁の上辺全体及び両側辺の一部から前方へ突出することを特徴とする請求項1記載のコンセント装置。
【請求項3】
前記筐体の内底面が、前記開口に向かって下る傾斜面からなることを特徴とする請求項1又は2記載のコンセント装置。
【請求項4】
前記コンセントは、前記差込口に対するプラグの差込方向が前記筐体の内底面と略平行となる向きに配設されることを特徴とする請求項3記載のコンセント装置。
【請求項5】
請求項1〜4の何れかのコンセント装置と、当該コンセント装置を収納する本体とを備えることを特徴とする充電設備。
【請求項1】
前面が開口する箱形の筐体と、プラグが抜き差しされる差込口を有し前記筐体内に配設されるコンセントと、前記筐体前面の開口周縁における上部から前方へ突出し且つ当該開口周縁における下部からは前方へ突出しない突条部とを備えることを特徴とするコンセント装置。
【請求項2】
前記開口が矩形状に形成され、前記突条部は、前記開口周縁の上辺全体及び両側辺の一部から前方へ突出することを特徴とする請求項1記載のコンセント装置。
【請求項3】
前記筐体の内底面が、前記開口に向かって下る傾斜面からなることを特徴とする請求項1又は2記載のコンセント装置。
【請求項4】
前記コンセントは、前記差込口に対するプラグの差込方向が前記筐体の内底面と略平行となる向きに配設されることを特徴とする請求項3記載のコンセント装置。
【請求項5】
請求項1〜4の何れかのコンセント装置と、当該コンセント装置を収納する本体とを備えることを特徴とする充電設備。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2012−79504(P2012−79504A)
【公開日】平成24年4月19日(2012.4.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−222456(P2010−222456)
【出願日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年4月19日(2012.4.19)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】
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