説明

コンテキストベースのユーザ支援を提供するコンピュータ・プログラム、方法、およびシステム

【課題】コンテキストベースのユーザ支援を提供する技法を提供すること。
【解決手段】第1構成可能要素のユーザ支援内容に関するユーザからの要求を受け取る。1つまたは複数のルールを、第1構成可能要素について取り出し、ここで、少なくとも1つのルールは、第1構成可能要素に関連する第2構成可能要素を記述する。1つまたは複数のルールは、第1構成可能要素および第2構成可能要素のうちの少なくとも1つを構成することに関するコンテキストベースのユーザ支援内容を識別するのに使用される。このユーザ支援内容が、ユーザに供給される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、コンテキストベースのユーザ支援に関する。
【背景技術】
【0002】
既存のユーザ支援テクノロジは、ユーザ支援の呈示において初歩的である。ユーザ支援(たとえば、オンライン・ヘルプの形)は、伝統的に静的フォーマットで提示される。たとえば、通常、ハイパーテキスト・マークアップ言語(HTML)ファイルが、ウェブ・ブラウザまたはカスタマイズされたツール内でユーザ支援内容を提示するのに使用される。
【0003】
さらに、XMLベースのテクノロジであるDarwin InformationTyping Architecture(DITA)などの最近のテクノロジが、より多くの構造および実質をユーザ支援内容の呈示に提供するのに使用されてきた。しかし、これらのテクノロジには、ユーザ支援が提供されるコンテキストに関する情報の欠如に起因する制限がある。
【0004】
たとえば、ユーザが構成可能要素にデータ(たとえば、パラメータ)を入力することを必要とする製品は、それらの構成可能要素への必要な入力に関する基本的な情報を提供する場合があるが、これらの製品は、構成可能要素がどのように相互作用するかに関してあまり多くのガイダンスを提供しない場合がある。たとえば、ユーザが、システムの特定の構成可能要素に関して問い合わせる場合に、支援は、構成可能要素とその構成可能要素がどのように使用されるかとを定義し、構成可能要素の推奨される値を与える場合があるが、その構成可能要素が他の構成可能要素とどのように相互作用するかに関する内容は与えない。
【0005】
ユーザ支援内容の呈示においてある程度のレベルの洗練を提供する、いくつかの既存のユーザ支援テクノロジがある。たとえば、International Business Machines Corporation社から入手できるIBM(商標)eServer(商標)iSeries(商標)Information Centerは、質問表を介してユーザを導き、そのユーザ用のカスタム・チェックリストを作る。もう1つの例として、オフライン・コンフィギュレータが、互換性に関する既存の選択に基づいて、ユーザの将来の構成選択を制限する。一例として、InternationalBusiness Machines Corporation社から入手できるIBM TotalStorage(商標) DS6000(商標)Information CenterおよびIBM TotalStorage DS8000(商標) InformationCenterは、これらのInformation Centerを介してアクセスできるオフライン・コンフィギュレータの使用法に関する情報を有する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、既存のユーザ支援テクノロジは、システムの動作またはチューニングに関する価値のある情報をユーザに与えるはずの、構成可能要素が使用されるコンテキストに関するガイダンスをユーザに与える種類のインテリジェンスを示さない。ユーザは、しばしば、全体的な製品のチューニングおよび性能が構成変更によってどのように影響されるかを判定するのに試行錯誤手法を使用することを要求される。したがって、オンライン・ヘルプが、変更がライブ・システムで展開される前に構成可能要素の相互作用に関するより詳細な情報をユーザに提供することが必要である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
コンテキストベースのユーザ支援を提供する方法、コンピュータ・プログラム、およびシステムを提供する。第1構成可能要素に関するユーザ支援内容に関するユーザからの要求を受け取る。1つまたは複数のルールを、第1構成可能要素について取り出し、ここで、少なくとも1つのルールは、第1構成可能要素に関連する第2構成可能要素を記述する。1つまたは複数のルールは、第1構成可能要素および第2構成可能要素のうちの少なくとも1つを構成することに関するコンテキストベースのユーザ支援内容を識別するのに使用される。このユーザ支援内容が、ユーザに供給される。
【0008】
これから図面を参照するが、図面では、類似する符号が、図面全体を通じて対応する部分を表す。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
次の説明では、本明細書の一部を形成し、本発明の複数の実施形態を示す、添付図面を参照する。他の実施形態を利用できることと、本発明の範囲から逸脱せずに構造的変更および動作の変更を行えることを理解されたい。
【0010】
図1に、いくつかの実施形態によるコンピューティング・デバイスの詳細を示す。コンピューティング・デバイス100は、コンテキストベース・ヘルプ・システム110、1つまたは複数の構成可能要素120、および1つまたは複数の情報構成要素構造130を含み、1つまたは複数の他の構成要素140(たとえば、アプリケーション・プログラム、ドライバなど)を含むことができる。いくつかの実施形態で、各構成可能要素120は、情報構成要素に関連し、構成可能要素のコンテキストに関する情報が、関連する情報構成要素の情報構成要素構造130に格納される。情報構成要素は、たとえば、製品(たとえば、ソフトウェア・アプリケーション)、製品の構成要素(たとえば、ソフトウェア構成要素)、ソリューション、ソリューション・ビルディング・ブロック、または問題に対するソリューションを構成するために一緒に働く他の類似する情報構成要素とすることができる。たとえば、情報構成要素を、ソフトウェア・アプリケーションとすることができ、そのような情報構成要素の構成可能要素の例が、アプリケーション内の特定の機能を使用可能にするチューニング・パラメータである。構成可能要素の他の例に、初期化パラメータおよび収束パラメータが含まれる。本発明の実施形態は、アプリケーションのスイートにも適用可能であり、この場合に、スイートの1つのアプリケーションの構成の変更は、そのスイートの1つまたは複数の他のアプリケーションの構成を変更することを必要とする。
【0011】
諸実施形態は、他の関連構成可能要素に関するコンテキストベース情報を特定の構成可能要素に関連付ける(たとえば、その情報を特定の構成可能要素値または他の関連情報に関連付けることによって)技法と、インテリジェント・コンテキストベース・ユーザ支援の呈示の際に、この関連付けられた構成可能要素情報を利用するプロセスとを提供する。
【0012】
図2に、いくつかの実施形態に従って1つまたは複数のルールを作成するロジックを示す。システム管理者などのユーザが、構成可能要素の間の関係を判定する(ブロック200)。これらの関係に基づいて、ユーザは、情報構成要素構造130内に、構成可能要素と共に格納される1つまたは複数のルールを作成する(ブロック202)。
【0013】
いくつかの実施形態で、ルールは、情報構成要素構造130に事前にロードされる。いくつかの実施形態では、ルールを、動的に変更することができる(たとえば、情報構成要素が変更される時に)。
【0014】
すなわち、コンテキストベース・ヘルプ・システム110は、情報構成要素構造130を使用して、構成可能要素を説明する情報(たとえば、DITAをこの目的に使用することができる)ならびに構成可能要素に関連するコンテキストベース情報を格納する。たとえば、情報構成要素A内の構成可能要素CP1を検討されたい。この例では、情報構成要素A内の構成可能要素CP1に、Xがセットされる場合に、情報構成要素B内のもう1つの構成可能要素CP2には、システムが最適性能を達成するためにZをセットしなければならない。したがって、情報構成要素A内の構成可能要素CP1を格納するのに使用される情報構成要素構造130は、次のルール(1)などのルールを含む。
要素A内のCP1に、[D...F]がセットされる場合に、要素B内のCP2に[X...Y]をセットし、ここで、[D...F]および[X...Y]は、<1〜10>の値の範囲である。
【0015】
図3に、いくつかの実施形態に従ってインテリジェント・コンテキストベース・ユーザ支援を提供するロジックを示す。制御は、ブロック300で開始され、コンテキストベース・ヘルプ・システム110が、構成可能要素のヘルプに関するユーザ要求を受け取る。次に、コンテキストベース・ヘルプ・システム110は、情報構成要素構造130に格納されたルールを使用して、1つまたは複数の他のユーザ構成可能要素とのその構成可能要素の関係を判定する。具体的に言うと、ブロック302で、コンテキストベース・ヘルプ・システム110は、構成可能要素が関連付けられた情報構成要素の情報構成要素構造130を識別する。ブロック304で、コンテキストベース・ヘルプ・システム110は、構成可能要素に関する情報構成要素構造130に格納されたルールを取り出す。ブロック306で、コンテキストベース・ヘルプ・システム110は、そのルール内の関連する構成可能要素(たとえば、その値)に関連する情報を判定する。ブロック308で、コンテキストベース・ヘルプ・システム110は、その情報(たとえば値)およびルールを使用して、コンテキストベース・ユーザ支援内容を識別する。
【0016】
ブロック310で、コンテキストベース・ヘルプ・システム110は、構成可能要素のユーザ支援内容を供給する。このユーザ支援内容には、たとえば、テキスト、選択リスト(たとえば、ドロップダウン・リスト)、図、オーディオ、または他のフォーマットの支援のうちの1つまたは複数を含めることができる。
【0017】
ルール(1)を参照すると、情報構成要素A内の構成可能要素CP1に関する問合せ(たとえば、「CP1の値をどのように変更すればよいか」)が行われる時に、コンテキストベース・ヘルプ・システム110は、CP1が[D..F]範囲内でセットされる場合に、最適性能のために関連する構成可能要素CP2に[X..Y]をセットしなければならないことをユーザに知らせる。もう1つの例として、異なるルールについて、情報構成要素A内の構成可能要素CP1に関する問合せ(たとえば、「CP1の値をどのように変更すればよいか」)が行われる時に、コンテキストベース・ヘルプ・システム110は、関連する構成可能要素CP2が[X..Y]範囲内でセットされているので、CP1を[D..F]範囲内でセットしなければならないことをユーザに知らせることができる。本明細書の例は、ルール内で範囲を使用してきたが、当業者は、範囲の代わりに特定の値を使用できることと、複数の関連付けを特定の情報構成要素について含めることができることを了解するであろう。
【0018】
諸実施形態を用いると、情報構成要素に対する任意の拡張、機能強化または任意の他の変更が、コンテキストベース・ヘルプ・システム110によって、ユーザ支援内容を提供するのに使用される。たとえば、上の例の情報構成要素Aが変更される場合に、これが、構成可能要素CP1およびCP2の関連付けの対応する変更、要素AおよびBの異なる構成可能要素の間の新しい関連付け、要素Aとある他の要素との間の新しい依存性、またはある他の関連する変更を引き起こす可能性がある。いくつかの実施形態で、そのような変更は、情報構成要素構造内の既存ルールを用いて取り込まれる。いくつかの代替実施形態で、これらの変更を、ルールを変更することによって取り込むことができる。
【0019】
諸実施形態を用いると、ユーザは、構成可能要素を説明する内容を供給するだけではなく、さらに、製品またはソリューション内のこれらの構成可能要素のコンテキストに基づく特定のインテリジェント支援を供給するオンライン・ヘルプの提示から利益を得る。諸実施形態は、構成可能要素(たとえば、その値)に関連する情報が、他の構成可能要素との関係を有するか、システムの動作または性能に直接に影響する場合に、複雑なシステム構成の問題に関する洞察をユーザに与える。特定の構成が、非効率的なまたは劣化したシステム性能あるいは非効率的なシステム動作さえもたらす製品シナリオまたはソリューション・シナリオをもたらす場合に、諸実施形態は、生産環境への構成可能要素の展開の前に、関連情報をユーザに与える。諸実施形態は、さらに、ユーザがシステム問題の診断または構成エラーの訂正を試みる時のトラブルシューティング・プロセスを容易にする。諸実施形態は、ツールのスイートが分散式であれ非分散式であれ、ツールのスイートのパラメータの構成についてユーザを支援することに適用可能である。
【0020】
追加の実施形態の詳細
説明される動作は、ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、またはこれらの任意の組合せを作成する標準的なプログラミング技法または工学技法あるいはその両方を使用して、方法、コンピュータ・プログラム、または装置として実施することができる。
【0021】
これらの実施形態のそれぞれは、完全にハードウェアによる実施形態、完全にソフトウェアによる実施形態、またはハードウェア要素とソフトウェア要素との両方を含む実施形態の形をとることができる。これらの実施形態は、ソフトウェアで実施することができ、このソフトウェアは、ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコードなどを含むが、これらに限定はされない。
【0022】
さらに、諸実施形態は、コンピュータまたは任意の命令実行システムによるまたはこれに関連する使用のためのプログラム・コードを提供するコンピュータ使用可能媒体またはコンピュータ可読媒体からアクセス可能なコンピュータ・プログラム製品の形をとることができる。この説明において、コンピュータ使用可能媒体またはコンピュータ可読媒体は、命令実行システム、命令実行装置、または命令実行デバイスによるまたはこれらに関連する使用のためのプログラムを含み、格納し、通信し、伝搬し、または転送することのできる任意の装置とすることができる。
【0023】
説明される動作は、コンピュータ使用可能媒体またはコンピュータ可読媒体内で維持されるコードとして実施することができ、ここで、プロセッサは、コンピュータ可読媒体からコードを読み取り、実行することができる。媒体は、電子システム、磁気システム、光システム、電磁システム、赤外線システム、または半導体システム(または装置もしくはデバイス)あるいは伝搬媒体とすることができる。コンピュータ可読媒体の例に、半導体メモリまたはソリッド・ステート・メモリ、磁気テープ、取外し可能コンピュータ・ディスケット、リジッド磁気ディスク、光ディスク、磁気記憶媒体(たとえば、ハード・ディスク・ドライブ、フロッピー(登録商標)・ディスク、テープなど)、揮発性および不揮発性のメモリ・デバイス(たとえば、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、DRAM、SRAM、読取り専用メモリ(ROM)、PROM、EEPROM、フラッシュ・メモリ、ファームウェア、プログラマブル・ロジックなど)が含まれる。光ディスクの現在の例に、コンパクト・ディスク−読取り専用メモリ(CD−ROM)、コンパクト・ディスク−read/write(CD−R/W)、およびDVDが含まれる。
【0024】
説明される動作を実施するコードは、さらに、ハードウェア・ロジック(たとえば、集積回路チップ、プログラマブル・ゲート・アレイ(PGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)など)で実施することができる。さらに、説明される動作を実施するコードは、「伝送信号」で実施することができ、ここで、伝送信号は、空間を介してまたは光ファイバ、銅ワイヤなどの伝送媒体を介して伝搬することができる。コードまたはロジックがエンコードされる伝送信号には、さらに、無線信号、衛星伝送、ラジオ波、赤外線信号、Bluetoothなどを含めることができる。コードまたはロジックがエンコードされる伝送信号は、送信局によって送信され、受信局によって受信されることができ、ここで、伝送信号内でエンコードされたコードまたはロジックは、受信側および送信側の局またはデバイスで、デコードされ、ハードウェアまたはコンピュータ可読媒体に格納されることができる。
【0025】
コンピュータ・プログラム製品には、その中でコードを実施できる、コンピュータ使用可能媒体もしくはコンピュータ可読媒体、またはハードウェア・ロジック、または伝送信号、あるいはこれらの組合せを含めることができる。もちろん、当業者は、諸実施形態の範囲から逸脱せずにこの構成に対して多数の変更を行えることと、コンピュータ・プログラム製品が当技術分野で既知の任意の適切な情報担持媒体を含むことができることを認めるであろう。
【0026】
ロジックという用語には、たとえば、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとハードウェアとの組合せ、あるいはこれらの組合せを含めることができる。
【0027】
いくつかの実施態様は、コンピューティング・システムにコンピュータ可読コードを統合する自動化処理によってコンピューティング・インフラストラクチャを展開する方法を対象とすることができ、ここで、そうしたコードは、コンピューティング・システムと組み合わせることで、説明される実施態様の動作を実行することを可能にされる。
【0028】
図2および3のロジックは、特定の順序で発生する特定の動作を説明するものである。代替実施形態では、ロジック動作のいくつかを、異なる順序で実行し、変更し、または除去することができる。さらに、動作を、上で説明したロジックに追加し、なおかつ説明される実施形態に従うものとすることができる。さらに、本明細書で説明する動作は、順次式に行うことができ、または、いくつかの動作を並列に処理することができ、あるいは、単一プロセスによって実行されるものとして説明される動作を、分散プロセスによって実行することができる。
【0029】
図2および3に示されたロジックは、ソフトウェア、ハードウェア、プログラマブル・ゲート・アレイ・ロジック、非プログラマブル・ゲート・アレイ・ロジック、または、ソフトウェア、ハードウェア、もしくはゲート・アレイ・ロジックのある組合せで実施することができる。
【0030】
図4に、いくつかの実施形態に従って使用できるシステム・アーキテクチャ400を示す。コンピューティング・デバイス100は、システム・アーキテクチャ400を実施することができ、コンテキストベース・ヘルプ・システム110は、システム・アーキテクチャ400内で、ソフトウェア、ハードウェア、プログラマブル・ゲート・アレイ・ロジック、非プログラマブル・ゲート・アレイ・ロジック、または、ハードウェア、ソフトウェア、もしくはゲート・アレイ・ロジックのある組合せで実施することができる。
【0031】
システム・アーキテクチャ400は、プログラム・コードを格納し、または実行し、あるいはその両方を行うのに適切であり、システム・バス420を介してメモリ要素404に直接にまたは間接に結合された少なくとも1つのプロセッサ402を含む。メモリ要素404には、プログラム・コードの実際の実行中に使用されるローカル・メモリと、バルク・ストレージと、実行中にバルク・ストレージからコードを取り出さなければならない回数を減らすために少なくとも一部のプログラム・コードの一時的ストレージを提供するキャッシュ・メモリとを含めることができる。メモリ要素404には、オペレーティング・システム405および1つまたは複数のコンピュータ・プログラム406が含まれる。
【0032】
入出力(I/O)デバイス412および414(キーボード、ディスプレイ、ポインティング・デバイスなどを含むがこれらに限定はされない)を、直接にまたは介在する入出力コントローラ410を介してのいずれかでこのシステムに結合することができる。
【0033】
ネットワーク・アダプタ408をもこのシステムに結合して、データ処理システムが、介在する私有ネットワークまたは公衆ネットワークを介して他のデータ処理システムまたはリモート・プリンタもしくはリモート・ストレージ・デバイスに結合されるようになることを可能にすることができる。モデム、ケーブル・モデム、およびイーサネット(登録商標)・カードは、現在使用可能なタイプのネットワーク・アダプタ408のうちのごく一部である。
【0034】
システム・アーキテクチャ400を、ストレージ416(たとえば、磁気ディスク・ドライブ、光ディスク・ドライブ、テープ・ドライブなどの不揮発性ストレージ・エリア)に結合することができる。ストレージ416には、内蔵ストレージ・デバイスまたは付加ストレージもしくはネットワーク・アクセス可能ストレージを含めることができる。ストレージ416内のコンピュータ・プログラム406を、当技術分野で既知の形でメモリ要素404にロードし、プロセッサ402によって実行することができる。
【0035】
システム・アーキテクチャ400には、図示されたものより少数の構成要素、本明細書で示されていない追加構成要素、または図示の構成要素と追加構成要素とのある組合せを含めることができる。システム・アーキテクチャ400には、メインフレーム、サーバ、パーソナル・コンピュータ、ワークステーション、ラップトップ、ハンドヘルド・コンピュータ、テレフォニ・デバイス、ネットワーク・アプライアンス、仮想化デバイス、ストレージ・コントローラなど、当技術分野で既知の任意のコンピューティング・デバイスを含めることができる。
【0036】
本発明の実施形態の前述の説明は、例示および説明のために提示されたものである。網羅的であることまたは諸実施形態を開示された正確な形態に限定することは、意図されていない。多数の修正形態および変形形態が、上記の教示に鑑みて可能である。実施形態の範囲が、この詳細な説明によって限定されるのではなく、添付の特許請求の範囲によって限定されることが意図されている。上記の詳細、例、およびデータは、諸実施形態の構成の製造および使用の完全な説明を提供する。多数の実施形態をそれらの実施形態の趣旨および範囲から逸脱せずに作り出すことができるので、それらの実施形態は、添付のまたは後で提出される特許請求の範囲、およびそれらの同等物に存する。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】いくつかの実施形態によるコンピューティング・デバイスの詳細を示す図である。
【図2】いくつかの実施形態に従って1つまたは複数のルールを作成するロジックを示す図である。
【図3】いくつかの実施形態に従ってインテリジェント・コンテキストベース・ユーザ支援を提供するロジックを示す図である。
【図4】いくつかの実施形態に従って使用できるシステム・アーキテクチャを示す図である。
【符号の説明】
【0038】
100 コンピューティング・デバイス
110 コンテキストベース・ヘルプ・システム
120 構成可能要素
130 情報構成要素構造
140 他の構成要素
400 システム・アーキテクチャ
402 プロセッサ
404 メモリ要素
405 オペレーティング・システム
406 コンピュータ・プログラム
408 ネットワーク・アダプタ
410 入出力コントローラ
412 入出力(I/O)デバイス
414 入出力(I/O)デバイス
416 ストレージ
420 システム・バス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテキストベースのユーザ支援を提供するコンピュータ・プログラムであって、前記コンピュータ・プログラムは、コンピュータ上で実行される時に、前記コンピュータに、
第1構成可能要素のユーザ支援内容に関するユーザからの要求を受け取ることと、
前記第1構成可能要素に関する1つまたは複数のルールを取り出すことであって、前記ルールのうちの少なくとも1つは、前記第1構成可能要素に関連する第2構成可能要素を記述するものと、
前記1つまたは複数のルールを使用して、前記第1構成可能要素および前記第2構成可能要素のうちの少なくとも1つを構成することに関するコンテキストベースのユーザ支援内容を識別することと、
識別された前記ユーザ支援内容を前記ユーザに供給することと
を行わせる、コンピュータ・プログラム。
【請求項2】
前記コンピュータ・プログラムは、コンピュータ上で実行される時に、前記コンピュータに、
前記第1構成可能要素が関連する情報構成要素の情報構成要素構造を識別することであって、前記1つまたは複数のルールは、前記情報構成要素構造に格納されるもの
を行わせる、請求項1に記載のコンピュータ・プログラム。
【請求項3】
前記コンピュータ・プログラムは、コンピュータ上で実行される時に、前記コンピュータに、
前記第2構成可能要素に関連する情報を判定することであって、前記1つまたは複数のルールおよび前記情報は、コンテキストベースのユーザ支援内容を識別するために使用されるもの
を行わせる、請求項1または請求項2に記載のコンピュータ・プログラム。
【請求項4】
前記第1構成可能要素は、第1情報構成要素内にあり、前記第2構成可能要素は、第2情報構成要素内にある、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のコンピュータ・プログラム。
【請求項5】
前記1つまたは複数のルールは、前記情報構成要素が変更されることに応じて動的に変更される、請求項2または請求項4に記載のコンピュータ・プログラム。
【請求項6】
コンテキストベースのユーザ支援を提供する方法であって、
第1構成可能要素のユーザ支援内容に関するユーザからの要求を受け取ることと、
前記第1構成可能要素に関する1つまたは複数のルールを取り出すことであって、前記ルールのうちの少なくとも1つは、前記第1構成可能要素に関連する第2構成可能要素を記述するものと、
前記1つまたは複数のルールを使用して、前記第1構成可能要素および前記第2構成可能要素のうちの少なくとも1つを構成することに関するコンテキストベースのユーザ支援内容を識別することと、
識別された前記ユーザ支援内容を前記ユーザに供給することと
を含む方法。
【請求項7】
コンテキストベースのユーザ支援を提供するシステムであって、
操作を実行できるロジックを含み、前記操作は、
第1構成可能要素のユーザ支援内容に関するユーザからの要求を受け取ることと、
前記第1構成可能要素に関する1つまたは複数のルールを取り出すことであって、前記ルールのうちの少なくとも1つは、前記第1構成可能要素に関連する第2構成可能要素を記述するものと、
前記1つまたは複数のルールを使用して、前記第1構成可能要素および前記第2構成可能要素のうちの少なくとも1つを構成することに関するコンテキストベースのユーザ支援内容を識別することと、
識別された前記ユーザ支援内容を前記ユーザに供給することと
を含むシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2008−117392(P2008−117392A)
【公開日】平成20年5月22日(2008.5.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−278706(P2007−278706)
【出願日】平成19年10月26日(2007.10.26)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(390009531)インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション (4,084)
【氏名又は名称原語表記】INTERNATIONAL BUSINESS MASCHINES CORPORATION
【Fターム(参考)】