説明

コンテナー用内装バッグ

【課題】コンテナー用の内装バッグの強度を高めると共に、コンテナーに対する装着作業を容易にした内装バッグを提供する。
【解決手段】バッグ主体2を構成する前,後面部、上下面部6,7、左右側面部8,9の6面部を熱融着可能なシート素材によって形成してこれら各面部の衝き合う縁部同士を熱融着によって接合する一方、少なくとも前記上面部6の左右の縁部と、前記左右の側面部8,9の上縁部とは互いの端縁の向きを揃えて接面状に重ね合わせ、更にこの重ね合わせ部分を折り重ねて4重重ねにしてこれを一体に熱融着し、これらの縁部に沿って肉厚な補強接合部10を形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテナーの内部に装着し、穀物等粒状乃至粉状の貨物の輸送に供するコンテナー用内装バッグに関する。
【背景技術】
【0002】
所謂汎用型のコンテナーを使って穀物等の粒状の、或は粉状の貨物を輸送する場合、コンテナーの内部に内装バッグをセットし、この内装バッグの中に貨物を投入することで積込みを行い、積込み後開口部の扉を閉じることでそのまゝトラック輸送やコンテナー船による海上輸送等に供している。
この様な使用に供されるコンテナー用の内装バッグとして従来から例えば、特許文献1,2の様なものが知られており、実用化されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特公平06−2510号公報。
【特許文献2】特公平06−10021号公報。
【0004】
これら特許文献に記載さるコンテナー用の内装バッグは、バッグ主体をコンテナーの内部形状に適合した直方体形に形成して、使用時にはバッグ主体の前面部の4隅部と後面部の上部2隅部に設ける掛け紐をコンテナーの内側隅部に設けるフック(係止環)に掛け止めて直方体形に展開した姿に広げ、コンテナーの内部にセットして、次にこの状態においてバッグ主体の後面部に設ける貨物の投入口から穀物等の貨物を投入し、積み込むものとしている。
【0005】
現在、一般的に広く実用化されている内装バッグは、特許文献1,2に記載の内装バッグの様にバッグ主体の後面部を補強する補強用シートを備えていないものも多くあるが、バッグ主体の基本的な形状は略同じものとなっており、これらは後面部に設ける投入口からの貨物の投入を終了したところでコンテナーの開口部を扉によって閉塞し、積み込みを完了する構造になっている。
内装バッグを装着したコンテナーに積み込まれる貨物は、内装バッグの後面部がコンテナーの開口部に臨み、仕切りとなって貨物の漏れ出しを防止することから確実に積み込みを行うことができると同時に、投入された貨物はこの内装バッグに包み込まれることになることからコンテナーの内壁面に触れることがなく、従って汎用型のコンテナーを利用して衛生的に運搬できると言った大きな利点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上記汎用型コンテナーは、元来穀物等の運搬のために造られたものではないので、ある程度の水密性はあるものの完全な防水効果を期待することはできず、雨水の侵入があったり、不完全な気密性から塵埃等の侵入があったてコンテナー内部が汚損され、これが内装バッグを通して貨物に浸透し、汚損し衛生的な運搬を害する問題があった。
【0007】
ことに、従来の内装バッグは布製シートを素材にして縫製作業によって製造していたことから、シート相互の接合に不充分さがあり、貨物の積み込み時の衝撃を受けたとき、或は荷動きがあったときに縫合部分が裂けて穀物がコンテナー内部に漏れ出したり、コンテナー内部に侵入した雨水がこの破損部分から浸透すると言った問題があった。
【0008】
また、縫製による場合、強度の高い太い糸によって逢着することから、シートに大きな針穴が開けられ、これから雨水等が浸入する問題や、更にはこの針穴がシートの引っ張り合いによって拡大し、更に雨水の浸入が容易になって防水性能を落すと言った問題があった。
【0009】
言うまでもなく、布製のシートを縫合することで内装バッグを製造する場合、内装バッグ自体がコンテナーの大きさに合せて造られることから縫製作業自体が簡単なことではないが、前述したように所要の強度を以て製造することを条件とすることから剛性の高いシートが選択されることになり、これに加えて前述のように強靭な糸によって縫合することから縫製による作業そのものが極めて厄介な作業ともなっていた。
【0010】
従って、本発明は、これらの点に鑑み、その改善を目的として開発されたものであり、特に内装バッグを形成するシート相互の接合を容易にすると共に、所要の強度を以て接合し、耐衝撃性に優れた内装バッグを提供することを目的として提案されたものである。
従来の内装バッグは、前述したように布製のシートを縫合することによって形成されたが、本発明はシートの接合を融着によって接合し、接合部分の一体化を図ると同時に、シートの面的な接合を通して強靭な接合を達成してこの接合部分からの雨水等の浸入を防止するようにしたことにある。
【0011】
そのため、本発明は内装バッグのシート素材に熱融着が可能な熱可塑性の合成樹脂製シートを素材に選択すると同時に、シート相互の接合を独自の接合構造とすることによって融着接合部の剥離を防止し、強靭な内装バッグの提供を可能にしたことにある。
ことに、シート素材に熱可塑性の合成樹脂製素材を選択することにより内装バッグ自体の防水性を高め、コンテナー内部に侵入する雨水の浸透から貨物を護り、これにより、穀物等の運搬に当って汚損されたりすることなく衛生的に運搬することができるコンテナー用内装バッグとしたことにある。
【0012】
また、本発明は前記内装バッグのシート素材の選択、シート相互の熱融着による接合構造に併せて、この接合部分の剛性を高めることによって内装バッグをコンテナー内部にセットする際、手際よくセット作業が行えるようにすると共に、セット状態における内装バッグの形状の安定化を図り、貨物の投入時の変形を抑制して貨物の投入に伴う引きつれによるバッグの損傷を未然に防止するようにした内装バッグを提供することにある。
【0013】
また本発明は、シート相互の接合部に内装バッグを吊設し、或は固定する取付手段を備えてコンテナー内部に設ける係止環にこの取付手段を介して吊設し、或は固定することによって内装バッグを安定した状態でコンテナーにセットできるようにしたコンテナー用内装バッグを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明は、上記目的を達成するため、コンテナーの内部形状に適合した直方体形に形成してなるコンテナー用内装バッグにおいて、バッグ主体を構成する前,後面部、上,下面部及び左,右側面部の6面部を熱融着可能なシート素材により形成し、これら各面部の衝き合う縁部同士を熱融着により接合する一方、該バッグ主体の少なくとも前記上面部の左右の縁部とこれに衝き合う前記左,右側面部のそれぞれの上縁部とは互いに端縁の向きを揃えて接面状に重ね合せ、更に該重ね合せ部分を折り重ねて4重重ねにして一体に熱融着し、前記上面部の左右の縁部に沿って補強接合部を設けてなることを特徴としたコンテナー用内装バッグを提供することにある(請求項1に記載の発明)。
【0015】
この発明によると、バッグ主体を形成するシート素材を熱融着を可能にする素材の選択によってシート相互の接合を熱融着によって行えることから一体的な接合が行え、従って接合部からの雨水等の浸入を防げると同時に、シート自体に防水効果を求めることができることから水密性に優れた内装バッグとすることができる。
【0016】
しかも内装バッグをコンテナー内部にセットする際、吊設作業において最も強度が求められるバッグ主体の上面部の左右の縁部において、上面部と左右の側面部のシートの衝き合せが端縁の向きを揃えて接面状に重ね、更にこの重ね合せた接面部分を2つ折りに重ね合せてシートが4重となるようにして熱融着し、この左右の縁部に沿って補強接合部を形成する構造としたことから、この補強接合部を使ってコンテナー内に吊設するようにしたとき充分に強度を持った内装バッグとすることができ、安定したセット状態を確保することができるものとなる。
【0017】
勿論、この上面部の左右の縁部における上記補強接合部は、4重となる融着接合に係ることから完全な水密構造となり、上面部に降りかかる雨水等を遮断し、浸入を防止することができる。
その一方、上記補強接合部におけるシートの重合によってこの部分が肉厚となり、縁部の長さ方向に沿って剛性を出すことになることから、コンテナーに対するセット作業の際に折り畳んだ状態から展開したとき、この展開状態を支えることになり、へたりを抑えて作業を助けることになる。
【0018】
また本発明は、前記バッグ主体の下面部の左右の縁部と、これに衝き合う左,右側面部の各下縁部とを互いに端縁の向きを揃えて接面状に重ね合せ、該重ね合せ部分を更に二重に折り重ねて4重の状態にしてこれを一体に熱融着し、上記下面部の左右の縁部に沿って下部の補強接合部を設けてなることを特徴としたコンテナー用内装バッグを提供することにある(請求項2に記載の発明)。
【0019】
この発明によれば、バッグ主体の上面部の左右の縁部に沿って補強接合部を設けるのに併せて下面部の左右の縁部に沿って補強接合部を形成することによりバッグ主体の全体の強度を更に高めることができ、またこの下面部の両縁をコンテナーとの止め付けの基点としたとき、その固定具の取付けを強固にすることができる。
【0020】
また、本発明は、前記補強接合部を形成する重ね合せ部分の間に補強用芯材を巻き込んで該補強接合部の端縁に沿って膨径補強部を形成することを特徴としたコンテナー用内装バッグを提供することにある(請求項3に記載の発明)。
【0021】
この発明によれば、上面部の左右の縁部、或は又下面部の左右の縁部に沿って形成される補強接合部に対してロープ等の補強用芯材を巻込むことによって膨径した補強部が形成されることからこの補強接合部の強度及び剛性が高まることになり、この結果、バッグ主体の強度が高められることになり、同時にコンテナー内部にバッグ主体を吊設状にセットする際に、直方体形に展開した姿を維持して垂れ下りによる皺の発生等を抑えることができることになる。
【0022】
また本発明は、前記上面部の左右の縁部に沿って形成される補強接合部の前端部と後端部に吊り具取付け用の透孔を設けてなることを特徴としたコンテナー用内装バッグを提供することにある(請求項4に記載に係る発明)。
【0023】
この発明によれば、シートを重合させて一体に接合して形成することによって強度を高めた補強接合部に吊り具を取付けるための透孔を設け、この透孔に通した吊り具を以てコンテナーの内壁部に備える係止環に止め付けることとすることから、バッグ主体に貨物の投入によって大きな荷重が作用しても吊り具の取付け部分が破壊されて脱落するようなことがなく、安定した吊設状態、即ちセット状態を維持することができることになる。勿論、補強された部分に吊り具が取付けられることからバッグ主体が破損するのも避けられることになり、貨物の漏れ出しや、雨水の浸入を未然に防止することになる。
【0024】
また本発明は、前記下面部の左右の縁部に沿って形成される補強接合部の前端部と後端部に連結具の取付用の透孔を設けてなることを特徴としたコンテナー用内装バッグを提供することにある(請求項5の記載に係る発明)。
【0025】
この発明によれば、上面部の両縁に形成する補強接合部に対して吊り具の取付け用の透孔を設ける場合と同様に、下面部の左右の縁部に沿って設けられる補強接合部の前後の端部にコンテナーに固定する連結具の取付用透孔を設けることにすることから、この連結具を強固に止め付けることができ、また強い引張り荷重が作用したときにおいてもバッグ主体が引き千切られるようなことを未然に防止することができることになる。
【0026】
また本発明は、前記補強接合部に形成される膨径補強部にホルダーを摺動自由に滑合支持し、該ホルダーにコンテナー内壁部に備える係止環に掛け止める吊り具又は固定用連結具を取付けることを特徴としたコンテナー用内装バッグを提供することにある(請求項6に記載の発明)。
【0027】
この発明によれば、補強接合部における膨径補強部を利用してコンテナーの係止環に掛け止める吊り具乃至固定用の連結具を取付けるホルダーを装着することとし、更にこのホルダーを前記膨径部に沿って自由に移動できるようにしたことから、コンテナーの内壁部の定位置に予め設けられる係止環に対して内装バックに設けられる前記吊り具乃至連結具を適切に対応させることができ、従ってバッグ主体をコンテナーにセットしたとき、相互の間の位置づれを生じた場合に前記ホルダーの移動によってこの位置づれを吸収し、バッグ主体を安定した状態で吊設し、固定することができる。
【0028】
上記それぞれ構成される各発明に係る内装バッグは、不使用時にはバッグ主体を適宜折り畳んで偏平な状態に纏め、段ボールケース等に収納して保管することになる。そして、使用する際には折り畳んだ状態のまゝコンテナー内部に持ち込み展開することになる。
バッグ主体の展開は、前面部側から開いてこの前面部の四隅に設けられる吊り具と連結具をコンテナーの前面壁の四隅に備える係止環に掛け止め、或は結び付けて前面部を固定し、その後バッグ主体の全体をコンテナーの後部開口部に向けて引き出すようにして広げながら開いて、その途中において上面部の左右の縁部に備える吊り具と、下面部の両縁に備える固定用の連結具をコンテナーの係止環に順次掛け止めて固定し、最後に上面部の左右の後端部に備える吊り具をコンテナー開口部の左右の隅部に設ける係止環に掛け止めてセットすることになる。
【0029】
このコンテナーに対する上記セットにおいて、吊り具の掛け止めによって折り畳み状態から展開した状態になるバッグ主体は、上面部の左右の縁部に形成する補強接合部の剛性によって支えられ、吊り具と吊り具の間を垂れ下げることなくコンテナーの内壁面に添った立体的な形状を作りながら展開し、セット作業を円滑に進めることになる。
【0030】
ことに、上記剛性による支えは長さが40フィートに及ぶ大型のコンテナーに使用される内装バッグにおいて有利なものなる。バッグ主体の大型化に伴って単に前後に長い袋状となった場合、展開によって上下の関係も定まらなくなることから固定作業を混乱させることになるが、本発明においては上面部の左右の縁部に沿って形成される補強接合部がバッグ主体の上下の向きを表示することになることから作業を容易にすることになり、更にこの補強接合部が展開するバッグ主体の立体的形態を保持することになることから作業性を更に向上させることになる。
【0031】
この様な作業を通してコンテナーに装着される内装バッグは、次に後面部に添わせる補強シートをコンテナーの開口部に渡す支持バーを使って支え、この状態において後面部の上部に開設する貨物の投入口から穀物等粒状の貨物を投入し、積み込みを行い、その後開口部の扉を閉塞して、荷積み作業を完了することになる。
【0032】
尚、本発明の内装バッグの製造に当ってバッグ主体を構成する各面部のそれぞれの接合を熱融着によって接合する手法を採用することから、これら面部を形成するシートとして熱融着による接合を可能にする熱可塑性の合成樹脂製シートを選択することになるが、このときシート自体は全体が合成樹脂である必要はない。例えば、織加工による布製シート基材の表面に樹脂加工を施して樹脂皮膜を形成し、シート同士の熱融着を可能にしたものであってもよく、選択の範囲である。
【発明の効果】
【0033】
本発明の内装バッグは、上述の如く構成され使用されるものであり、バッグ主体を形成する各面部が合成樹脂製の耐水性を有するシートによって形成されると同時に、これら各面部相互が熱融着による接合によって接面状に一体に接合されることから、雨水を始め塵埃等の侵入を有効に阻止することができ、また接面状の接合によってシート相互が一体化するため強靭な内装バッグとすることができ、使用時に引き連れ等によって損傷するのを有効に防止することができる。
【0034】
また、本発明内装バッグは、バッグ主体の上面部の左右の縁部に沿って、またこれに加えて下面部の左右の縁部に沿って接面するシートを更に折り返して4重に重ねると共に、該重ね部分を熱融着して補強接合部を形成することから、上面部と左右の側面部、また下面部と左右の側面部とが衝き合う縁部に沿って肉厚な剛性補強部分が作られることとなる。この結果、シート製の柔軟な内装バッグに適宜剛性を付与することができ、このためコンテナーに対する装着作業を容易にすることができることになる。そして又と、セットしたときコンテナーの内壁面に添って立体形状を維持することになることから貨物の投入時にコンテナーに対する偏りを発生させたりすることがなく安定したセットが行え、使用が可能となる。
【0035】
また、本発明内装バッグは、前記補強接合部においてロープ等の補強芯材の巻込みによって膨径補強部が形成されることからこの部分における強度と剛性が更に高められることになり、強靭な内装バッグの提供が可能になり、また前記した装着時の作業性を高め、またセット時の立体的形状の維持を一層高めることができる。
【0036】
更に、上記膨径補強部は、吊り具や固定用連結具のホルダーを装着する手段となり、更にはこのホルダーを長さ方向に沿って自由に移動できるよう支持することからコンテナーの定位置に予め備えられる係止環に対して移動を通して最適位置に接近させることができ、最も安定した位置でこれら吊り具や固定用連結具を介して内装バッグをコンテナーに止め付けセットできることになる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明に係る内装バッグの使用時において展開する姿を示した一部欠截した斜視図である。
【図2】内装バッグの各部を説明するための一部欠截した分解斜視図である。
【図3】バッグ主体の後半部の分解した状態における縦断側面図である。
【図4】バッグ主体の後部上半部の斜視図である。
【図5】バッグ主体の一部省略した拡大中央縦断面図である。
【図6】コンテナーに対する内装バッグの吊接状態を説明する部分拡大縦断側面図である。
【図7】バッグ主体に形成される補強接合部の膨径補強部とホルダーとの関係を説明する分解斜視図である。
【図8】バッグ主体の上面部と側面部の端縁同士の補強接合部の接合状態と、外力を受けて剥離する状態を説明する部分の拡大縦断図であって、図(A)は正常時の状態を、図(B)は側面部が引っ張られて上面部との接合が剥離する状態を、また図(C)は側面部が更に引っ張られて剥離した状態になって尚上面部との接合が維持される状態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0038】
さて、添付する図面は、本発明に係る内装バッグの一実施形態を示したものであり、以下この図面に示す実施の形態に基いて本発明を説明し、その特徴とするところを明らかにする。
図面において、符号1は本発明に係る内装バッグであり、2はバッグ主体を示す。
バッグ主体2は、6つの面部からなる前後に長さを有する直方体形に形成され、これの大きさは使用対象となる汎用型コンテナー(以下、単にコンテナーという。)3の内部形状に適合したものとなる。
【0039】
このバッグ主体2を構成する前後の面部4,5と、上下の面部6,7及び左右の側面部8,9の6面は、熱可塑性の合成樹脂製シートを素材にしてあり、それぞれの面部の衝き合せとなる縁部同士は熱融着することによって接面状に接合し、一体に組立てられて全体として前後方向に長さを有する直方体形をなしている。
【0040】
図2は、本発明の内装バッグのバッグ主体2を構成する各面部を分解した姿を示している。ここでは、前面部4を上半部4aと下半部4bに2分し、それぞれを上面部6と下面部7の各前端に続け、また後面部5の上半部の5aを上面部4の後端に、そして下半部5bを上記下面部7の後端に続け、更に上記上半部の残される一部5cを独立のシートにしている。
つまり、この実施形態では前面部4と後面部5を構成するシート部分を予め切り分けてそれぞれを上面部6と下面部7の一部に組み入れ、その一方、残された後面部5の一部上半部5cについてこれらとは切り離して独立のものとしているのである。
【0041】
上記それぞれの面部の形態は、帯状に連続して製造されるシートの原反から裁断する場合の都合に合せてその有利性と、各面部相互の接合における有利性に基づき選択されているが、これについては特に、上述の如くそれぞれ形成される各面部において、先ず上面部6と左右の側面部8,9との接合、そして下面部7と同じく左右の側面部8,9との接合を通してバッグ主体の製造が進められ、これによって略全体の形状が作られることによっていることによる。
【0042】
これに付いて更に説明すると、上面部6と左右の側面部8,9との接合は、上面部6の左右の縁部6a,6bに左右の側縁部8,9の各上縁部8a,9aをそれぞれの端縁が同一方向を向いて揃うように接面させ、これによって縁部に沿って所定の幅で重合する部分を作り、更にこの重合部分を2つ折りに重ね合せてシートが4枚重ねとなるようにする。そうしたのち、この重ね合せ状態において一体化するように接面状に熱融着して上面部6と左右の側面部8,9との接合を行っている。この熱融着による接合によって上面部6の縁部6a,6bには長さ方向に沿って肉厚となる帯状の補強接合部10が形成されることになる。
【0043】
図5乃至図8には、この上面部6と左右の側面部8,9との接合状態と、この接合によって形成される補強接合部10が示される。更にここでは上記補強接合部10の形成において、2枚重ねのシートを4枚重ねに折り重ねる際、この重ね合せの間にロープ製の補強芯材11を巻き込んで熱融着を通して包持させ、補強接合部10の端部に沿って全長に亘り膨径補強部12が併せ形成されることが示されている。
【0044】
上記膨径補強部12は、補強接合部10の強度並びに剛性を更に高める上で有効に作用するものであり、本発明内装バッグにおいては後述するように吊り具或は固定用連結具を取付ける手段として利用される。
【0045】
尚、この実施形態では前述したように上面部6には前面部4の上半部4aと後面部5の上半部5aとが連続して設けられることから、これら上半部4a,5aについてもそれぞれの縁部が衝き合う左右の側面部8,9の縁部との間において前記同様の接合によって補強接合部10が作られ、また同時に補強芯材11を巻込むことによって膨径補強部12が形成されることになる。
【0046】
この様にして上面部6と左右の側面部8,9との接合が行われるのに併せて、下面部7と左右の側面部8,9における縁部7a,7bと8b,9b同士の接合が前記同様に重ね合せ状態にして熱融着することによって行われ、下面部7の両縁に沿って前記補強接合部10と同様のシートの重合による肉厚となる補強接合部10が形成される。そして、この補強接合部10にロープからなる芯材11が巻き込まれることによって膨径補強部12が併せて形成されることになる。
【0047】
この膨径補強部12を備えた補強接合部10は、前面部4の下半部4b及び後面部5の下半部5bの両縁と、これらに接合する左右の側面部8,9のそれぞれ対応する縁部との間にも形成されることになる。
【0048】
一方、この様にして上下の面部6,7と左右の側面部8,9との接合に併せて、前面部4を形成する上半部4aと下半部4bが衝き合う縁部において、この端縁同士を重ね合せにして接面した状態で熱融着し、バッグ主体の前面部4を形成することになる。
【0049】
後面部5の上半部5cを形成するシート部分は、前記各部の接合が終了したのちバッグ主体2に組込むことになる。
独立した上半部5cは、当該実施の形態では後面部5を補強する補強用シート13を組付けることや、貨物の投入口14を開設する必要があることから、別加工によって形成し、バッグ主体2の全体を組立てた後、組入れることにしている。
【0050】
この上半部5cについて詳述すると、シートの上部に投入口14を倒U字形に切り込むことによって形成し、切り離した部分を蓋15にしており、その接続する下縁16を支点にこの蓋15を自由に開閉できるようにしてあり、また、切り離した倒U字形をなす縁部の双方にファスナーの歯務17a,17bを止着してこれに滑合するスライダー18の移動によってファスナーの開閉ができるようにしてある。
【0051】
この上半部5cには前記投入口14の下方に幅方向に沿って襞状の止着片19を取付け、この止着片19を介して補強用シート13を吊設状に接続できるようにしてある。
補強用シート13は、上端部13aに前記止着片19に設ける連結紐21を備え、この上端部13aに近い位置と、高さの略中央に当る部分の2箇所に幅方向に沿って支持バー(図示せず)を通す筒形をなすバー装着部24,25を2段に設けてある。
【0052】
上記後面部の独立した上半部5cは、上縁部を前記後面部5の上半部5aの内側に添わせ、接面させた状態で熱融着することで接合し、また下縁部を後面部5の下半部5bの上縁部に添わせて同様にして接合すると共に、左右の縁部をそれぞれ左右の側面部8,9の各後縁部に添わせて接合することでバッグ主体2に組付け、これによって最終的にバッグ主体2の後面部5を形成し、その全体を完成させることになる。
【0053】
この様にして上半部5cをバッグ主体2に組入れ、完成させたのち、その背面に前記補強用シート13を添わせ、連結紐20,21の結び付けによってこれを連結することになる。
図1は、完成したバッグ主体2に前記補強用シート13を連結して使用に備えた姿を示している。このとき補強用シート13は下端部13bが後面部5の下端部を超えて下に垂れ下る長さになっている。
【0054】
図中、26はバッグ主体2の上面部6の前後4つの隅部に設けた吊設用の吊り具であり、27は上面部6の左右の縁部6a,6bに沿って設けられる前記膨径補強部12に移動自由に滑合させた中間の吊り具である。
【0055】
吊り具26は、S字形の金属製フックであってバッグ主体に結び付ける結束紐28を介してこのバッグ主体に取付けられる。
結束紐28は、上面部6の縁部に沿って設けられる補強接合部10の前後の端部にこれを貫いて形成する取付透孔29に結び付けられ、それぞれに吊り具26を掛け止めて上面部6の四隅に当るバッグ主体の前後の隅部に取り付く。尚、補強接合部10を貫いて形成される取付透孔29にはその縁部を補強するため鳩目部材が取り付けられる。
【0056】
一方、前記中間の吊り具27は、上面部6の左右の縁部の長さの途中を間隔を置いて支えるもので、図7に示したようにホルダー30に組付けてある。
ホルダー30は、円筒体の一側を切り欠いて断面C字形に形成する滑合体30aと、その反対側から突出する係止片30bを一体に有し合成樹脂製の部品であり、上記係止片30bに形成する透孔30cにS字形に形成する金属製吊り具26を掛け止めるようにしてある。
上記中間の吊り具27は、このホルダー30の切り欠き部に補強接合部10を通し、滑合体30aの中空部に前記膨径補強部12を挿通してこの膨径補強部12に滑合支持させることにより、その長さ方向に沿って自由に移動できるようにしてある。
【0057】
その一方、バッグ主体2の下面部7、つまり底面側には吊り具26,27と同様にバッグ主体をコンテナー3に固定するための固定用連結具31と、可動の固定用連結具32が取付けられる。
固定用の連結具31は、ここでは強靭な紐によって形成してあり、下面部7の左右の縁部7a,7bに沿って形成される前記補強接合部10の前端部と後端部に前記取付透孔29と同じ取付透孔33を形成して、これに結び付けることによって取付けられ、また可動の固定用連結具32は、前記中間の吊り具27におけるホルダー30と同一のホルダー30の透孔30cに連結用紐を結び付けることによって形成してある。
【0058】
上記構成される本発明内装バッグは、不使用時にはバッグ主体2を適宜折り畳んで偏平な状態に纏め、段ボール箱等に収納して保管し、使用に当っては、折り畳んだ状態で、コンテナー3の内部に持ち込み、ここで展開し、広げることになる。
【0059】
広げたバッグは、先ず前面部4を広げて前述したようにコンテナー3の前面壁に添わせ、上面部6の左右の補強接合部10,10の前端部に備える吊り具26,26をコンテナー前面壁の左右の上端隅部に設ける図示しない係止環に掛け止め、更に下面部7の同じく左右の補強接合部10,10の前端部に備える前記固定用連結具31,31をコンテナー前面壁の左右の下端隅部に設ける図示しない係止環に繋ぎ止めて、この前面部4の固定を図る。この固定後、バッグ主体2をコンテナーの後方開口部に向けて広げながら引き出すのである。
【0060】
そして、この引き出し作業に併せて、上面部6の左右の縁部6a,6bと下面部7の左右の縁部7a,7bのそれぞれの途中に設けた中間の吊り具27と、下部の固定用の連結具32をコンテナー3の内部に間隔をおいて付設する係止環に次々と掛け止め、広げ展開させながらコンテナーに対する装着作業を進めることになる。
このとき、コンテナー3の隅部に付設される係止環34は予め定位置に固定されるが、中間の吊り具27及び固定用の連結具32はそれぞれホルダー30を滑らせて位置移動が自由になっていることから、個々に対応する係止環34に向けて膨径補強部12に沿って移動させ、この係止環と接近した位置でそれぞれバッグ主体2を支えることになる。
【0061】
バッグ主体2の後面部をコンテナーの開口部まで引き出したとき、この開口部に臨むことになる後面部5の上部左右に設けられる吊り具26,26を開口部の上部左右に設けられる図示しない係止環に掛け止め、これによりコンテナー3の内部にバッグ主体2が吊り下がった状態に支持する。次に、後面部5に添って垂れ下る補強用シート13の下端部13bを下面部7の下に差し入れ、その後この補強用シート13に設けるバー装着部24,25に支持バーを挿通してその両端をコンテナーの開口部の左右の縁に沿って形成する係止溝に突き入れて支持し、バッグ主体2のセット作業を完了する。
尚、上記補強用シート13は下端部13aを接面した状態に予め固定して置き、バッグ主体2の吊設作業に併せて下面部7とコンテナー3の床との間に自動的に差し込めるようにしてもよい。
【0062】
この様にしてコンテナーの内部に内装バッグをセットしたのち、近年の実際の使用においては、貨物の積み込みに当ってコンテナーの後部を持ち上げ、約45°程の傾斜を付けた状態に保持して上向きになった貨物投入口14から穀物等の貨物を流し込む状態で投入することが行われる。
【0063】
このとき、本発明内装バッグによれば、前後のコーナー部(隅部)が吊り具26及び固定用の連結具31によってしっかりコンテナーに固定されると同時に、上面部6と下面部7の左右の縁部に沿って設けるそれぞれ複数の吊り具27及び可動の連結具32によって適宜間隔をおいてしっかり固定されることから、貨物の投入によってバッグ主体2が衝撃を受けても、これによってコンテナー内部でずれ動くことがなく安定した状態を保つことができる。
【0064】
内装バッグに対する貨物の積み込みは略満杯となったところで終了し、コンテナーの前記傾斜を戻し、水平になったところでファスナー17を締めて投入口14を閉塞することになる。
ここでコンテナーが水平に戻されると、投入された貨物が後面部5に向けて移動し、この面を後方に押し出して補強用シート13を圧迫することになる。この圧迫を受けて補強用シートは上部のバー装着部24,25に挿通する支持バーと、下面部7の下に差し入れて固定した下端部13bとの間で緊張することになる結果、後面部5をこの緊張を通して支えることになる。そして、コンテナーの開口部に向けての膨出を扉と接触しない小さな範囲で抑えることになり、コンテナーの開口部を閉ざす扉の閉塞作業を容易にすることになる。
【0065】
この様に本発明の内装バッグ1は、コンテナーに対して安定した状態でセットすることができるが、この内装バッグ1のバッグ主体2は、全面が合成樹脂製シートを素材にして成形されることから雨水等の侵入を有効に防止できると同時に、各面部相互を繋ぐ接合をシートの接面とこの接面部分の熱融着による一体的な接合構造とするため、従来のように縫製による針穴からの浸水と言った問題を有効に回避することができる。
【0066】
そして、上記熱融着を通してシートの接面させた状態における接合は、充分な強度を出すことができ、引きつれによって接合部分が破損するようなことがなく、バッグ主体の安定化を図ることができると共に、ことに本発明においては、使用時に最も負荷がかゝるバッグ主体の隅部、特に上面部6の前後の隅部と左右の縁部6a,6bについて、また、下面部7の同様の隅部についてシートの重合によって形成される補強接合部10が設けられ強化されていることから一層耐衝撃性の高い内装バッグが得られるものとなる。
【0067】
ところで、図8は、上記補強接合部10の引っ張りを受けたときの剥離状態を説明したものである。上面部6と左側面部8との接合部分に形成された補強接合部10は、平常時図(A)の状態にあり、この状態において貨物の投入や、運搬時の貨物の移動によって側面部8がコンテナーの内部で強制移動し、上面部6との間に引きつれを生じてこれが原因して接合部の剥離が発生すると、図(B)に示したように接合部において熱融着した側面部8の接合部分だけが剥離することになり、補強接合部10のその他の部分には波及することなく接合状態が維持されることになる。
【0068】
図8の図(C)は、上面部6と側面部8との間が更に緊張し、接合部に負荷が集中した状態を示したもので、仮にこの様に両者が平面方向に引っ張られる状態が発生しても、接面した接合部分は面方向に引かれるに過ぎないため簡単に剥離することがなく、接合状態を維持することができ、バッグ主体2の破損を止めることができることになる。
【0069】
従って、本発明はここに示されるように堅牢な内装バッグを提供することができるものであり、上記補強接合部10は素材のシートを二重に、そして四重に重ね、肉厚なものとなって剛性が付与されることからバッグ主体を立体的に展開したとき、この剛性がバッグ主体の腰を強め、バッグ全体の強度を高めると同時に、展開作業を通してコンテナー内部においてセット作業をする際、形状を保つことができるため作業を容易にすることになる。
【0070】
更に加えて、補強接合部10にはロープ等補強芯材11が埋設されることから更なる強度が保証されると共に、この芯材11の埋設によって形成される膨径補強部12が吊り具27、固定連結具32の取付け手段となり、これに滑合するホルダー30を介して自由に移動できるようにしてもあるので、バッグ主体の最も強度の高い部所においてこれらコンテナーに連結する吊り具27、固定連結具32を取付けることができるものとなる。従って、バッグ主体が移動するとき最も引っ張り荷重を受けるこれら連結部分が最も強度が高くなった補強接合部10、そして膨径補強部12に取付くことからこの取付部分からの破損を有効に防止することができるものとなる。
【0071】
尚、シート素材として熱融着が可能な合成樹脂製のシートが求められるが、例えば、延伸糸を職編した布材料に樹脂を被膜したシート材であってもよい。更に言えば、シート素材としての合成樹脂材料として、ポリエステルやポリアミド、ポリ塩化ビニル、ポリオレフィン等の熱可塑性の合成樹脂材料が適している。
また、膨径補強部12を形成する補強芯部11については、ローブ状のものの他、厚手のテープ状のものであってもよい。ここで求められることは、補強接合部10に所定の膨らみを長さ方向に沿って形成できること、そして、バッグ主体2の折り畳みに当って折り曲げが可能な所要の柔軟性を有することであり、これを基準にして材料を選択することができる。
【符号の説明】
【0072】
1 内装バッグ
2 バッグ主体
3 コンテナー
4 バッグ主体の前面部
5 バッグ主体の後面部
6 バッグ主体の上面部
6a,6b バッグ主体の上面部の左右の縁部
7 バッグ主体の下面部
7a,7b バッグ主体の下面部の左右の縁部
8 バッグ主体の左側面部
8a,8b バッグ主体の左側面部の上下の縁部
9 バッグ主体の右側面部
9a,9b バッグ主体の右側面部の上下の縁部
10 補強接合部
11 補強芯材
12 補強接合部に形成される膨径補強部
13 補強用シート
26,27 吊り具
29,33 補強接合部に形成される取付透孔
30 膨径補強部に滑合させるホルダー
31,32 固定用の連結具

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテナーの内部形状に適合した直方体形に形成してなるコンテナー用内装バッグにおいて、
バッグ主体を構成する前,後面部、上,下面部及び左,右側面部の6面部を熱融着可能なシート素材により形成し、これら各面部の衝き合う縁部同士を熱融着により接合する一方、該バッグ主体の少なくとも前記上面部の左右の縁部とこれに衝き合う前記左,右側面部のそれぞれの上縁部とは互いの端縁の向きを揃えて接面状に重ね合せ、更に該重ね合せ部分を折り重ねて4重重ねにして一体に熱融着し、前記上面部の左右の縁部に沿って補強接合部を設けてなることを特徴としたコンテナー用内装バッグ。
【請求項2】
請求項1に記載のコンテナー用内装バッグにおいて、バッグ主体の下面部の左右の縁部と、これに衝き合う左,右側面部の各下縁部とは互いの端縁の向きを揃えて接面状に重ね合せると共に、該重ね合せ部分を更に二重に折り重ねて4重の状態にして一体に熱融着し、前記下面部の左右の縁部に沿って補強接合部を設けてなることを特徴としたコンテナー用内装バッグ。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のコンテナー用内装バッグにおいて、補強接合部を形成する重ね合せ部分の間に補強芯材を巻き込み、該補強接合部の端縁に沿って膨径補強部を形成することを特徴としたコンテナー用内装バッグ。
【請求項4】
請求項1又は3に記載のコンテナー用内装バッグにおいて、上面部の左右の縁部に沿って形成される補強接合部の前端部と後端部に吊り具取付け用の透孔を設け、吊り具を掛け止めてなることを特徴としたコンテナー用内装バッグ。
【請求項5】
請求項2又は3に記載のコンテナー用内装バッグにおいて、下面部の左右の縁部に沿って形成される補強接合部の前端部と後端部に固定用連結具の取付用の透孔を設け、該透孔に固定用連結具を掛け止めてなることを特徴としたコンテナー用内装バッグ。
【請求項6】
請求項3乃至5のいずれかの請求項に記載のコンテナー用内装バッグにおいて、補強接合部に形成される膨径補強部にホルダーを摺動自由に滑合支持し、該ホルダーにコンテナー内壁部に備える係止環に掛け止める吊り具又は固定用連結具を取付けることを特徴としたコンテナー用内装バッグ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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