説明

コンテナ等の防振装置およびその使用方法

【課題】一般的コンテナに適用することができ、コストを抑えて、輸送時等に積載する物品を振動から保護することができるようにしたコンテナ等の防振装置およびその使用方法を提供する。
【解決手段】輸送用のコンテナCや商品輸送荷台等の下に介装して積載物保護のための防振をするコンテナC等の防振装置10であって、基台枠20と積載枠30との間に緩衝部材50を介装して成り、基台枠20の少なくとも4隅にはツイストロック40のノッチ受け構造25を配設し、積載枠30の対応する箇所には、ツイストロック40を配設した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、輸送用のコンテナや商品輸送荷台等の下に介装して積載物保護のための防振をするコンテナ等の防振装置およびその使用方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の技術としては、例えば特許文献1に示すようなものがある。
すなわち、特許文献1には、外装箱体内にコンテナ本体を内設したコンテナとし、この外装箱体とコンテナ本体との間に衝撃吸収構造を設けたものである。
【0003】
【特許文献1】特開2000−142212号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、このような従来の技術では、コンテナが専用のものとなり、一般に用いられているコンテナとは別に取り扱う必要があり、使用や取り扱いに難があり、また、専用品として高価なものになるという問題点があった。
【0005】
本発明は、このような従来の技術が有する問題点に着目してなされたもので、一般的コンテナに適用することができ、コストを抑えて、輸送時等に積載する物品を振動から保護することができるようにしたコンテナ等の防振装置およびその使用方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
[1] 輸送用のコンテナ(C)や商品輸送荷台等の下に介装して積載物保護のための防振をするコンテナ(C)等の防振装置(10)であって、
基台枠(20)と積載枠(30)との間に緩衝部材(50)を介装して成り、
基台枠(20)の少なくとも4隅にはツイストロック(40)のノッチ受け構造(25)を配設し、積載枠(30)の対応する箇所には、ツイストロック(40)を配設したことを特徴とするコンテナ(C)等の防振装置(10)。
【0007】
[2] 輸送用のコンテナ(C)や商品輸送荷台等の下に介装して積載物保護のための防振をするコンテナ(C)等の防振装置(10)であって、
基台枠(20)と積載枠(30)との間に緩衝部材(50)を介装して成り、
基台枠(20)の少なくとも4隅にはツイストロック(40)のノッチ受け構造(25)を配設し、積載枠(30)の対応する箇所にも、ツイストロック(40)のノッチ受け構造(25)を配設したことを特徴とするコンテナ(C)等の防振装置(10)。
【0008】
[3] 輸送用のコンテナ(C)や商品輸送荷台等の下に介装して積載物保護のための防振をするコンテナ(C)等の防振装置(10)であって、
基台枠(20)と積載枠(30)との間に複数の空気ばねによる緩衝部材(50)を介装して成り、
基台枠(20)の少なくとも4隅には、積載車両等のツイストロック(40)のノッチ(45)が係合するノッチ受け構造(25)を配設し、積載枠(30)の対応する箇所には、コンテナ(C)等に設けられたノッチ受け構造(25)にノッチ(45)が係合するツイストロック(40)を配設したことを特徴とするコンテナ(C)等の防振装置(10)。
【0009】
[4] 輸送用のコンテナ(C)や商品輸送荷台等の下に介装して積載物保護のための防振をするコンテナ(C)等の防振装置(10)であって、
基台枠(20)と積載枠(30)との間に複数の空気ばねによる緩衝部材(50)を介装して成り、
基台枠(20)の少なくとも4隅には、積載車両等のツイストロック(40)のノッチ(45)が係合するノッチ受け構造(25)を配設し、積載枠(30)の対応する箇所には、コンテナ(C)等に設けられたノッチ受け構造(25)にノッチ(45)が係合するツイストロック(40)を配設し、
積載車両等からの圧縮空気管を接続するエアチャック(65)と、エアチャック(65)に受けた圧縮空気を貯留して空気ばねに送るエアタンク(60)を設けたことを特徴とするコンテナ(C)等の防振装置(10)。
【0010】
[5] 輸送用のコンテナ(C)や商品輸送荷台等の下に介装して積載物保護のための防振をするコンテナ(C)等の防振装置(10)であって、
基台枠(20)と積載枠(30)との間に緩衝部材(50)を介装して成り、
基台枠(20)の少なくとも4隅にはツイストロック(40)を配設し、積載枠(30)の対応する箇所にも、ツイストロック(40)を配設したことを特徴とするコンテナ(C)等の防振装置(10)。
【0011】
[6] 緩衝部材(50)として、ショックアブソーバその他の油圧装置を使用することを特徴とする項1または2に記載の防振装置(10)。
【0012】
[7] コンテナ(C)等の下部に項1〜6に記載の防振装置(10)を装着したまま、荷役・輸送を行なうことを特徴とする防振装置(10)の使用方法。
【0013】
[8] 積載車両等に項1〜6に記載の防振装置(10)を装着したまま、荷役・輸送を行なうことを特徴とする防振装置(10)の使用方法。
【0014】
前記本発明は次のように作用する。
防振装置(10)は、輸送用のコンテナ(C)や商品輸送荷台等の下に介装して積載物保護のための防振をする。すなわち、コンテナ(C)等は、トレーラー(T)や船舶、貨物列車、トラックの荷台など積載車両等に積載して運送される。
【0015】
一般的には、積載車両等に先ず防振装置(10)を基台枠(20)を下にして載置して装着する。積載車両等にはノッチ(45)を有するツイストロック(40)が装備されており、基台枠(20)のノッチ受け構造(25)に積載車両等の対応するツイストロック(40)のノッチ(45)が嵌まり込むように防振装置(10)を載置する。一般的に知られているようにツイストロック(40)はノッチ(45)を回動させればノッチ受け構造(25)から抜けないように固定される。
【0016】
コンテナ(C)等は防振装置(10)の積載枠(30)の上に載置して荷造りされる。コンテナ(C)等にはノッチ受け構造(25)が装備されており、このノッチ受け構造(25)に積載枠(30)のツイストロック(40)のノッチ(45)が嵌まり込むようにコンテナ(C)等を載置する。防振装置(10)の積載枠(30)のツイストロック(40)のノッチ(45)を回動させればノッチ受け構造(25)から抜けないようになり、コンテナ(C)等が固定される。
【0017】
コンテナ(C)等を載せた積載車両等が移動して振動すると、防振装置(10)の基台枠(20)は共に振動する。これに対し、防振装置(10)の積載枠(30)は間に緩衝部材(50)があるので、緩衝部材(50)が振動を吸収し、減衰されて積載枠(30)が振動する。これにより、コンテナ(C)等に積載した物品は強い振動が直接に伝わることがなく、緩衝部材(50)を備えた防振装置(10)により保護される。
【0018】
基台枠(20)と積載枠(30)との間に介装された緩衝部材(50)が複数の空気ばねである場合、空気がクッションの働きをして十分に振動が緩衝される。また、空気ばね内の空気の圧力を調整することで積載された物品に対応した適切な緩衝作用により防振装置(10)の機能が十分に発揮される。
【0019】
積載車両等のトレーラー(T)などでは、エンジンで作った圧縮空気を接続してブレーキの制御を行なうものがある。同様に、防振装置(10)でも、エアチャック(65)に圧縮空気管を接続して緩衝部材(50)の空気ばねに圧縮空気を供給する。エアチャック(65)に受けた圧縮空気はエアタンク(60)に貯留され、エアタンク(60)から各所の空気ばねに圧縮空気が送られる。これにより緩衝部材(50)である空気ばね内の空気圧を適切に保ったり調節したりすることができる。
【0020】
仕様によっては、基台枠(20)にも積載枠(30)にもツイストロック(40)のノッチ受け構造(25)を配設することがあり、このような場合は、積載車両等の側とコンテナ(C)等の側にツイストロック(40)を設け、それらのノッチ(45)をノッチ受け構造(25)に設けてコンテナ(C)等を固定することになる。
【0021】
また逆に、仕様によっては、基台枠(20)にも積載枠(30)にもツイストロック(40)を配設することがあり、このような場合は、積載車両等の側とコンテナ(C)等の側にノッチ受け構造(25)を設け、それらにノッチ(45)を嵌合させてコンテナ(C)等を固定することになる。
【0022】
緩衝部材(50)としては、ショックアブソーバその他の油圧装置を使用し、振動を緩衝することができる。
【0023】
防振装置(10)をコンテナ(C)等の下部に装着したまま、荷役・輸送を行なうことができる。積載車両等に固定して移動するような場合は、前記と同様に移動中の振動が緩衝部材(50)により緩衝して抑制される。また、防振装置(10)を装着したままコンテナ(C)等を載せかえるような場合、コンテナ(C)を吊り上げたり持ち上げてから下ろすとき、防振装置(10)の基台枠(20)が最初に接地して緩衝部材(50)が衝撃を吸収する。
【0024】
コンテナ(C)に防振装置(10)を装着したままで一体に扱うことができるので、積載した物品等を保護しながら、円滑に荷役をすることができる。
【0025】
また、積載車両等に防振装置(10)を装着したまま、荷役・輸送を行なうこともできる。コンテナ(C)を積載した場合は、前記と同様に移動中の振動を緩衝して積載した物品等を保護することができる。そして、防振装置(10)を装着した積載車両等にコンテナ(C)を載せる場合、コンテナ(C)の下部が防振装置(10)の積載枠(30)に当ったとき、緩衝部材(50)により衝撃が吸収され、積載した物品等を保護することができる。
【0026】
積載車両等の側に防振装置(10)を装着してあると、コンテナ(C)等の側では防振対策をする必要がなく、コンテナ(C)等に積載した物品等を保護しながら、円滑に荷役をすることができる。
【発明の効果】
【0027】
本発明にかかるコンテナ等の防振装置およびその使用方法によれば、コンテナ等や積載車両等とは分離した防振装置として構成し、基台枠と積載枠との間に緩衝部材を介装した簡単な構成としたので、一般に使用されているコンテナに適用することができ、コストを抑えて、輸送時等に積載する物品を振動から保護することができる。
【0028】
緩衝部材を空気ばねとした場合、空気の圧力により確実に振動を緩衝して物品を保護することができる。空気の圧力を適切にすることにより積載量や物品に適合した振動の緩衝をすることができる。
【0029】
エアチャックにより圧縮空気を空気ばねに供給するものは、常に空気の圧力を監視し、また適切な圧力に調整することが可能となるので、一層確実に振動を緩衝して物品を保護することができる。
【0030】
防振装置を装着したままのコンテナ等を載せかえるような場合、コンテナを吊り上げたり持ち上げてから下ろすとき、防振装置の基台枠が最初に接地して緩衝部材が衝撃を吸収し、また、コンテナに防振装置を装着したままで一体に扱うことができるので、積載した物品等を保護しながら、円滑に荷役をすることができる。
【0031】
また、防振装置を装着した積載車両等にコンテナを載せる場合、コンテナの下部が防振装置の積載枠に当ったとき、緩衝部材により衝撃が吸収され、積載した物品等を保護することができ、積載車両等の側に防振装置を装着してあると、コンテナ等の側では防振対策をする必要がなく、コンテナ等に積載した物品等を保護しながら、円滑に荷役をすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0032】
以下、図面に基づき本発明の好適な一実施の形態を説明する。
各図は本発明の一実施の形態を示している。
図1〜図3に示すように、防振装置10は、トレーラーTや船舶、貨物列車、トラックの荷台など積載車両等に積載して搬送される輸送用のコンテナCや商品輸送荷台等の下に介装して積載物保護のための防振をするものであり、基台枠20と積載枠30との間に緩衝部材50,50…を介装して成る。
【0033】
積載枠30は、鋼材を格子状に結合したもので、4隅には、ツイストロック40が配設されている。基台枠20は、同じく鋼材を格子状に結合したもので、4隅には積載車両等に設けられた同様の構造のツイストロック40を受けるノッチ受け構造25が配設されている。
【0034】
図4、図6〜図8で解るように、ノッチ受け構造25は、トレーラーTに設けられたツイストロック40のノッチ45が嵌合して輸送用のコンテナCを固定するもので、基板26にノッチ45の挿通孔27が開設され、挿通孔27に挿通してからノッチ45を回転させると、基板26の上面にノッチ45が圧接して抜けないようになるものである。ノッチ受け構造25の側壁には掛止孔28,29が開設されている。
【0035】
また、ツイストロック40は、基体41に回転軸42が支持され、回転軸42には操作アーム43が固設され、回転軸42の先端にノッチ45が固設されて成る。
【0036】
緩衝部材50,50…は、複数の空気ばねであり、図5に示すように、台板51,52の間に弾性密閉体55を挟持して成る。弾性密閉体55の材質は弾性ゴム等である。下の台板51には位置決め突起53が突設されている。
【0037】
防振装置10の基台枠20と積載枠30との間にいずれかに支持されてエアタンク60,60が設けられている。エアタンク60,60からは空気受入管61が前方に延ばされ、先端にトレーラーTなど積載車両等からの圧縮空気管を接続するエアチャック65が設けられている。また、エアタンク60,60からは空気配送管62が、空気ばねである各緩衝部材50,50…に接続されている。これにより、エアタンク60は、エアチャック65に受けた圧縮空気を貯留して空気ばねである緩衝部材50,50…に送り、空気圧を適切に保てるようになっている。
【0038】
次に作用を説明する。
防振装置10は、輸送用のコンテナCや商品輸送荷台等の下に介装して積載物保護のための防振をする。すなわち、コンテナC等は、トレーラーTや船舶、貨物列車、トラックの荷台など積載車両等に積載して運送される。
【0039】
一般的には、積載車両等に先ず防振装置10を基台枠20を下にして載置して装着する。積載車両等にはノッチ45を有するツイストロック40が装備されており、基台枠20のノッチ受け構造25の挿通孔27に積載車両等の対応するツイストロック40のノッチ45が嵌まり込むように防振装置10を載置する。挿通孔27にノッチ45を挿通し、操作アーム43を操作して回転軸42およびノッチ45を回転させれば、ノッチ45がノッチ受け構造25の基板26に圧接して、ツイストロック40のノッチ45はノッチ受け構造25から抜けないように固定され、それにより防振装置10が固定される。
【0040】
コンテナC等は防振装置10の積載枠30の上に載置して荷造りされる。コンテナC等にはノッチ受け構造25が装備されており、このノッチ受け構造25の挿通孔27に積載枠30のツイストロック40のノッチ45が嵌まり込むようにコンテナC等を載置する。操作アーム43を操作して、回転軸42により防振装置10の積載枠30のツイストロック40のノッチ45を回動させれば、ノッチ45がノッチ受け構造25から抜けないようになり、コンテナC等が固定される。
【0041】
コンテナC等を載せた積載車両等が移動して振動すると、防振装置10の基台枠20は共に振動する。これに対し、防振装置10の積載枠30は間に緩衝部材50があるので、緩衝部材50が振動を吸収し、減衰されて積載枠30が振動する。防振装置10の基台枠20と積載枠30とが相対的に変位するが、弾性密閉体55が弾性的に変形して動きに追従する。これにより、コンテナC等に積載した物品は強い振動が直接に伝わることがなく、緩衝部材50を備えた防振装置10により保護される。
【0042】
緩衝部材50は複数の空気ばねであり、空気がクッションの働きをして十分に振動が緩衝される。また、空気ばね内の空気の圧力を調整することで積載された物品に対応した適切な緩衝作用により防振装置10の機能が十分に発揮される。
【0043】
積載車両等のトレーラーTなどでは、エンジンで作った圧縮空気を接続してブレーキの制御を行なうものがある。同様に、防振装置10でも、エアチャック65に圧縮空気管を接続して緩衝部材50の空気ばねに圧縮空気を供給する。エアチャック65に受けた圧縮空気は空気受入管61からエアタンク60に貯留され、エアタンク60から各所の空気ばねに空気配送管62を介して圧縮空気が送られる。これにより緩衝部材50である空気ばね内の空気圧を適切に保ったり調節したりすることができる。
【0044】
仕様によっては、積載枠30の4隅にはツイストロック40のノッチ受け構造25を配設し、積載枠30の対応する箇所にも、ツイストロック40のノッチ受け構造25を配設することがある。このような場合は、積載車両等の側とコンテナC等の側にツイストロック40を設け、それらのノッチ45をノッチ受け構造25に設けてコンテナC等を固定することになる。
【0045】
また逆に、仕様によっては、基台枠20にも積載枠30にもツイストロック40を配設することがあり、このような場合は、積載車両等の側とコンテナC等の側にノッチ受け構造25を設け、それらにノッチ45を嵌合させてコンテナC等を固定することになる。
【0046】
緩衝部材50としては、ショックアブソーバその他の油圧装置を使用し、振動を緩衝することができる。
【0047】
防振装置10は、コンテナC等の下部に装着したまま、荷役・輸送を行なうことができる。積載車両等に固定して移動するような場合は、前記と同様に移動中の振動が空気ばねである緩衝部材50により緩衝して抑制される。
【0048】
また、防振装置10を装着したままコンテナC等を載せかえるような場合、コンテナCを吊り上げたり持ち上げてから下ろすとき、防振装置10の基台枠20が最初に接地して緩衝部材50が衝撃を吸収する。載せかえするときは、ノッチ受け構造25の掛止孔28,29に掛け具を引っ掛けて使用する。
【0049】
コンテナCに防振装置10を装着したままで一体に扱うことができるので、積載した物品等を保護しながら、円滑に荷役をすることができる。
【0050】
また、積載車両等に防振装置10を装着したまま、荷役・輸送を行なうこともできる。コンテナCを積載した場合は、前記と同様に移動中の振動を緩衝して積載した物品等を保護することができる。そして、防振装置10を装着した積載車両等にコンテナCを載せる場合、コンテナCの下部が防振装置10の積載枠30に当ったとき、緩衝部材50により衝撃が吸収され、積載した物品等を保護することができる。
【0051】
積載車両等の側に防振装置10を装着してあると、コンテナC等の側では防振対策をする必要がなく、コンテナC等に積載した物品等を保護しながら、円滑に荷役をすることができる。
【0052】
図9は、緩衝部材50たる空気ばねの他の構造例を示している。台板51a,52aの間に弾性密閉体55aを挟持して成る。弾性密閉体55aの中間部には膨らみを抑える抑止リング56が嵌装されて成る。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】本発明の一実施の形態に係る防振装置を示す側面図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る防振装置を示す平面図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係る防振装置を示す背面図である。
【図4】本発明の一実施の形態に係る防振装置を示す要部側面図である。
【図5】本発明の一実施の形態に係る防振装置に使用する緩衝部材たる空気ばねを示す説明図である。
【図6】本発明の一実施の形態に係る防振装置のノッチ受け構造およびツイストロックを一部を断面で示した説明図である。
【図7】図6のVII矢示図である。
【図8】図6のVIII矢示図である。
【図9】緩衝部材たる空気ばねの他の例を示す説明図である。
【符号の説明】
【0054】
C…輸送用のコンテナ
T…トレーラー
10…防振装置
20…基台枠
25…ノッチ受け構造
26…基板
27…挿通孔
28,29…掛止孔
30…積載枠
40…ツイストロック
41…基体
42…回転軸
43…操作アーム
45…ノッチ
50…緩衝部材
51…台板
52…台板
53…位置決め突起
55…弾性密閉体
60…エアタンク
61…空気受入管
62…空気配送管
65…エアチャック

【特許請求の範囲】
【請求項1】
輸送用のコンテナや商品輸送荷台等の下に介装して積載物保護のための防振をするコンテナ等の防振装置であって、
基台枠と積載枠との間に緩衝部材を介装して成り、
基台枠の少なくとも4隅にはツイストロックのノッチ受け構造を配設し、積載枠の対応する箇所には、ツイストロックを配設したことを特徴とするコンテナ等の防振装置。
【請求項2】
輸送用のコンテナや商品輸送荷台等の下に介装して積載物保護のための防振をするコンテナ等の防振装置であって、
基台枠と積載枠との間に緩衝部材を介装して成り、
基台枠の少なくとも4隅にはツイストロックのノッチ受け構造を配設し、積載枠の対応する箇所にも、ツイストロックのノッチ受け構造を配設したことを特徴とするコンテナ等の防振装置。
【請求項3】
輸送用のコンテナや商品輸送荷台等の下に介装して積載物保護のための防振をするコンテナ等の防振装置であって、
基台枠と積載枠との間に複数の空気ばねによる緩衝部材を介装して成り、
基台枠の少なくとも4隅には、積載車両等のツイストロックのノッチが係合するノッチ受け構造を配設し、積載枠の対応する箇所には、コンテナ等に設けられたノッチ受け構造にノッチが係合するツイストロックを配設したことを特徴とするコンテナ等の防振装置。
【請求項4】
輸送用のコンテナや商品輸送荷台等の下に介装して積載物保護のための防振をするコンテナ等の防振装置であって、
基台枠と積載枠との間に複数の空気ばねによる緩衝部材を介装して成り、
基台枠の少なくとも4隅には、積載車両等のツイストロックのノッチが係合するノッチ受け構造を配設し、積載枠の対応する箇所には、コンテナ等に設けられたノッチ受け構造にノッチが係合するツイストロックを配設し、
積載車両等からの圧縮空気管を接続するエアチャックと、エアチャックに受けた圧縮空気を貯留して空気ばねに送るエアタンクを設けたことを特徴とするコンテナ等の防振装置。
【請求項5】
輸送用のコンテナや商品輸送荷台等の下に介装して積載物保護のための防振をするコンテナ等の防振装置であって、
基台枠と積載枠との間に緩衝部材を介装して成り、
基台枠の少なくとも4隅にはツイストロックを配設し、積載枠の対応する箇所にも、ツイストロックを配設したことを特徴とするコンテナ等の防振装置。
【請求項6】
緩衝部材として、ショックアブソーバその他の油圧装置を使用することを特徴とする請求項1または2に記載の防振装置。
【請求項7】
コンテナ等の下部に請求項1〜6に記載の防振装置を装着したまま、荷役・輸送を行なうことを特徴とする防振装置の使用方法。
【請求項8】
積載車両等に請求項1〜6に記載の防振装置を装着したまま、荷役・輸送を行なうことを特徴とする防振装置の使用方法。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
輸送用のコンテナや商品輸送荷台の下に介装して積載物保護のための防振をするコンテナや商品輸送荷台の防振装置であって、
積載車両に載置される基台枠とコンテナや商品輸送荷台が載置される積載枠との間に複数の空気ばねによる緩衝部材を介装して成り、
前記積載枠の少なくとも4隅には、コンテナに設けられたノッチ受け構造に嵌入させたノッチを回転させると抜けないよう係合するツイストロックを配設し、
前記基台枠の対応する箇所には、積載車両のツイストロックのノッチが係合するノッチ受け構造を配設したことを特徴とするコンテナや商品輸送荷台の防振装置。
【請求項2】
輸送用のコンテナや商品輸送荷台の下に介装して積載物保護のための防振をするコンテナや商品輸送荷台の防振装置であって、
積載車両に載置される基台枠とコンテナや商品輸送荷台が載置される積載枠との間に複数の空気ばねによる緩衝部材を介装して成り、
前記積載枠の少なくとも4隅には、コンテナに設けられたノッチ受け構造に嵌入させたノッチを回転させると抜けないよう係合するツイストロックを配設し、
前記基台枠の対応する箇所には、積載車両のツイストロックのノッチが係合するノッチ受け構造を配設し、
積載車両からの圧縮空気管を接続するエアチャックと、エアチャックに受けた圧縮空気を貯留して空気ばねに送るエアタンクを設けたことを特徴とするコンテナや商品輸送荷台の防振装置。
【請求項3】
輸送用のコンテナや商品輸送荷台の下に介装して積載物保護のための防振をするコンテナや商品輸送荷台の防振装置であって、
積載車両に載置される基台枠とコンテナや商品輸送荷台が載置される積載枠との間に複数の空気ばねによる緩衝部材を介装して成り、
前記積載枠の少なくとも4隅には、コンテナに設けられたノッチ受け構造に嵌入させたノッチを回転させると抜けないよう係合するツイストロックを配設し、
前記基台枠の対応する箇所にもツイストロックを配設したことを特徴とするコンテナや商品輸送荷台の防振装置。
【請求項4】
緩衝部材として、ショックアブソーバその他の油圧装置を使用することを特徴とする請求項1、2または3に記載の防振装置。
【請求項5】
コンテナや商品輸送荷台の下部に請求項1〜に記載の防振装置を装着したまま、荷役・輸送を行なうことを特徴とする防振装置の使用方法。
【請求項6】
積載車両に請求項1〜に記載の防振装置を装着したまま、荷役・輸送を行なうことを特徴とする防振装置の使用方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2006−298298(P2006−298298A)
【公開日】平成18年11月2日(2006.11.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−126349(P2005−126349)
【出願日】平成17年4月25日(2005.4.25)
【出願人】(305019978)有限会社ムゲンコーポレーション (1)
【Fターム(参考)】