コンテナ荷役車輌
【課題】大きさの異なるコンテナでも当該コンテナの大きさに応じてコンテナの後端とリアバンパとを相対的に適正位置に配置することのできるコンテナ荷役車輌を提供する。
【解決手段】車体1上に、先端にフック23を有する荷役アーム2が基端部を中心にして前後方向に回動自在に設けられ、この荷役アーム2によりコンテナCを車体1上と地上との間で積降ろし自在になされたコンテナ荷役車輌おいて、コンテナCを車体1上に搭載した際に、コンテナCの後端とリアバンパ3とを相対的に適正位置に配置する配置手段が設けられている。配置手段は、検出器41a、41bと被検出部材42とを備え、検出器41a、41bの検出によってコンテナCの大きさを判断し、この判断結果に基づいてリアバンパ3を適正位置に配置するように構成されている。
【解決手段】車体1上に、先端にフック23を有する荷役アーム2が基端部を中心にして前後方向に回動自在に設けられ、この荷役アーム2によりコンテナCを車体1上と地上との間で積降ろし自在になされたコンテナ荷役車輌おいて、コンテナCを車体1上に搭載した際に、コンテナCの後端とリアバンパ3とを相対的に適正位置に配置する配置手段が設けられている。配置手段は、検出器41a、41bと被検出部材42とを備え、検出器41a、41bの検出によってコンテナCの大きさを判断し、この判断結果に基づいてリアバンパ3を適正位置に配置するように構成されている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテナを車体上と地上との間で積降ろす荷役アームを備えたコンテナ荷役車輌に関し、具体的にはコンテナの大きさに応じて当該コンテナの後端とリアバンパの位置を適正位置に配置する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、荷役アームの先端に設けたフックをコンテナの係合ピンに係合させ、荷役アームの作動によりコンテナを地上から車体上に積み込むとともに、この逆の動作でコンテナを車体上から地上に降ろすようにしたコンテナ荷役車輌が提供されている。
【特許文献1】特開2004−217388号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
このようなコンテナ荷役車輌においては、後続車輌の突入防止という安全性確保の観点からコンテナ後端からリアバンパ後端までの距離が法令上所定距離以上に確保することが決められている。しかしながら、上記コンテナ荷役車輌に積載されるコンテナには、大きさ(コンテナ前後長さ)の異なるものが複数種類存在し、これらを同一の車輌に搭載した場合には、リアバンパが固定式の車輌ではコンテナ後端とリアバンパ後端との位置がコンテナ種類(コンテナ前後長さ)によって異なり、コンテナ種類によっては上記法令で決められている所定距離を満足することができないという状況が発生する。そこで、コンテナ種類が異なっても上記法令で決められているコンテナ後端とリアバンパ後端の距離を遵守できるようにするため、従来はコンテナ前後長が最も長いコンテナを搭載した場合に上記法令で規定されている所定距離を満足するようにリアバンパ後端位置を設定している。
【0004】
ところが、このようにコンテナ前後長が最も長いコンテナに合わせてリアバンパ後端位置を設定すると、コンテナ前後長が最も短いコンテナを搭載した場合には、コンテナ後端からリアバンパ後端が大きく突出した状態で配置されるため、その状態でコンテナを車輌後方に傾倒させて当該コンテナ内の積荷をその後端から排出した場合には積荷がリアバンパに堆積してしまい排出作業の効率低下を招くという問題が生じていた。
【0005】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、大きさの異なるコンテナでも当該コンテナの大きさに応じてコンテナ後端とリアバンパとを相対的に適正位置に配置することにより、コンテナ荷役車輌の安全性の確保と排出作業の効率向上を可能にするコンテナ荷役車輌を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するため、請求項1に係る発明のコンテナ荷役車輌は、車体上に、先端にフックを有する荷役アームが基端部を中心にして前後方向に回動自在に設けられ、この荷役アームによりコンテナを車体上と地上との間で積降ろし自在になされたコンテナ荷役車輌おいて、前記コンテナを車体上に搭載した際に、当該コンテナの後端とリアバンパとを相対的に適正位置に配置する配置手段が設けられたものである。
【0007】
請求項2に係る発明のコンテナ荷役車輌は、前記配置手段が、車体側もしくはコンテナの一方に検出器が設けられるとともに、車体側もしくはコンテナの他方に検出器で検出する被検出部材が設けられ、上記検出器の検出によってコンテナの大きさを判断し、この判断結果に基づいてリアバンパを適正位置に配置するように構成されたものである。
【0008】
請求項3に係る発明のコンテナ荷役車輌は、前記配置手段が、コンテナの後端部もしくはリアバンパの一方に検出器が設けられるとともに、コンテナの後端もしくはリアバンパの他方に検出器で検出する被検出部材が設けられ、上記検出器の検出に基づいてリアバンパを適正位置に配置するように構成されたものである。
【0009】
請求項4に係る発明のコンテナ荷役車輌は、前記配置手段が、車体側もしくはコンテナの一方に検出器が設けられるとともに、車体側もしくはコンテナの他方に検出器で検出する被検出部材が設けられ、上記検出器の検出に基づいて車体上でのコンテナの前後へのスライド量を調整することで、リアバンパに対してコンテナの後端を適正位置に配置するように構成されたものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、コンテナを車体上に搭載した際に、当該コンテナの後端とリアバンパとを相対的に適正位置に配置する配置手段を設けたことで、積載物の排出時に生じるリアバンパへの堆積などの不具合を解消することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0012】
図1はコンテナ荷役車輌の全体構成を示し、図2はコンテナを搭載したコンテナ荷役車輌を示している。
【0013】
このコンテナ荷役車輌は、その車体1にコンテナCを積降ろすとともに、コンテナC内の積載物を排出するための荷役装置(荷役アーム)2が設けられてなるものである。
【0014】
荷役装置2は、コンテナCが搭載された状態(図2参照)において水平に配置されるアウタアーム21と、同状態において垂直に配置された垂直部22bを有する伸縮アーム22とにより全体としてL字状に構成されている。
【0015】
アウタアーム21は、その後端部が荷役フレーム21aを介して車体1の後部寄りに回動自在に支持されている。
【0016】
伸縮アーム22は、前記アウタアーム21内に挿入された水平部22aと、この水平部22aの前端部から立設された垂直部22bとで略L字状に形成されており、水平部22aが図示しない伸縮シリンダによりアウタアーム21に対して長手方向に伸縮自在になされている。
【0017】
垂直部22bは、その先端にコンテナCに設けられた係合ピンC1(図2参照)と係脱自在なフック23が設けられている。
【0018】
また、前記アウタアーム21と車体1との間には、起伏シリンダ24(図4乃至図6参照)が連設されており、この起伏シリンダ24の伸縮動作により荷役装置2がその後端部を中心にして前後方向に回動自在に構成されている。
【0019】
コンテナCは、上面が開放された開放式のものや、上面も閉じられた密閉式のものなどが用いられ、後壁が積載物を排出可能なように開閉自在になされている。また、前壁上部に前記係合ピンC1が設けられるとともに、底面前部に支持脚C2が、底面後部に支持ローラC3が設けられている。
【0020】
さらに、車体1の後端部には、コンテナCを当該車体1と地上との間で円滑に積降ろすためのローラ11が設けられている。
【0021】
そして、このコンテナ荷役車輌によるコンテナCの積降ろしは、まず、図2に示すようにコンテナを搭載した状態で、図3に示すように伸縮シリンダにより伸縮アーム22の水平部22aをアウタアーム21に対して縮退させ、車体1上のコンテナCを後方に所定長さスライドさせる。この後、図4に示すように起伏シリンダ24により荷役装置2全体を上方に回動させてコンテナCを傾動させる。これによりコンテナCを図5に示すように車体1上から地上に降ろすことができる。また、上述と逆の動作により地上のコンテナCを車体1上に積込むようになされている。
【0022】
一方、コンテナC内に積載された積載物の排出を行う場合には、コンテナCを車体1上に積込んだ状態で、伸縮アーム22をアウタアーム21に対して縮退させることなく図6に示すように荷役装置2を上方に回動させてコンテナCを傾動させることで、このコンテナC内の積載物を排出する。
【0023】
ところで、上述のように構成されたコンテナ荷役車輌には、コンテナCを車体1上に搭載した際に、当該コンテナCの後端とリアバンパ3とを相対的に適正位置に配置する配置手段が設けられている。
【0024】
上記リアバンパ3は、図7に示すように、車体1の後端部にその基端部が固設された左右一対のバンパ本体31と、これらバンパ本体31内に後方に突出した状態で且つ前後に摺動自在に嵌挿された左右一対の摺動部材32と、左右の摺動部材32の先端間に架設されたバンパ部材33とを備えている。そして、このリアバンパ3には、バンパ本体31側とバンパ部材33とに伸縮シリンダ34が連結されており、伸縮シリンダ34の伸縮作動によってバンパ部材33の位置が前後に移動自在に構成されている。
【0025】
一方、前記配置手段は、車体1側に設けられた2つの検出器41a、41b(図1及び図2参照)と、コンテナCに設けられた被検出部材42(図2参照)と、検出器41a、41bの検出に基づいて上記伸縮シリンダ34を伸縮作動させてリアバンパ3のバンパ部材33の前後位置を作動制御する制御装置(図示省略)とを備えている。
【0026】
上記検出器41a、41bは、車体1上にコンテナCを搭載した際にこのコンテナCの底面と対峙する車体1側の部位に前後に所定間隔を隔てて設けられている。この検出器41a、41bとしては、近接センサやリミットスイッチなどの各種のセンサを用いればよいが、好ましくは近接センサなどの非接触式のセンサがよい。
【0027】
上記被検出部材42は、検出器41a、41bと対応するコンテナCの底面の部位に種類に応じて設けており、検出器41a、41bによる被検出部材42の検出状況に応じて搭載したコンテナCがどの種類(長さ)のコンテナCかを判断するようにしている。
【0028】
具体的には、例えば、長いコンテナC、短いコンテナC、中間コンテナCというような長さの異なる3種類のコンテナに適用する場合には、長いコンテナCには被検出部材42を設けず、中間コンテナCには被検出部材42を検出器41a、41bに対応する位置に2個設け、短いコンテナCには図2に示すように前方の検出器41aに対応する位置に1個設けるようにする。
【0029】
このように被検出部材42を検出器41a、41bに対応して配置することで、コンテナCを車体1上の適正位置に搭載した際に、制御装置では前後の検出器41a、41bのいずれもが被検出部材42を検出しなかった場合には長いコンテナCであると[図8(a)参照]、また、前後の検出器41a、41bのいずれもが被検出部材42を検出した場合には中間コンテナCであると[図8(b)参照]、さらに前側の検出器41aだけが被検出部材42を検出した場合には短いコンテナCであると[図8(c)参照]、判断することができる。
【0030】
そして、制御装置では、この判断結果に基づいて伸縮シリンダ34を伸縮作動させてリアバンパ3のバンパ部材33を前後に移動させ、当該バンパ部材33を各コンテナCの後端に対して適正位置に配置する。
【0031】
つまり、長いコンテナCの場合には、図9に示すようにバンパ部材33を最後方となる位置まで移動させる。なお、中間コンテナCの場合には図示はしないがこの中間コンテナの後端に対応する後方の途中位置までバンパ部材33を移動させることになる。
【0032】
このように長さの異なる各コンテナCに対してバンパ部材33を前後に移動させて適正位置に配置することで、従来のように短いコンテナCを車輌に搭載した場合に、このコンテナCの後端に対してリアバンパが大きく突出するような状態を招くことがなく、これにより積載物の排出時に生じるリアバンパへの堆積などの不具合を解消することができる。
【0033】
なお、上述した実施形態は、あくまでも本発明の好適な実施態様を示すものであって、本発明はこれに限定されることなく、その範囲内において種々設計変更可能である。
【0034】
例えば、リアバンパを前後に移動させる機構は実施の形態のものに限らず、前後に移動させることができればアクチュエータを含めてどのような機構を採用してもよい。
【0035】
また、検出器41a、41bを車体1側に、被検出部材42をコンテナCに設けたが、逆に検出器41a、41bをコンテナCに、被検出部材42を車体1側に設けてもよい。
【0036】
さらに、上述の説明では検出器41a、41bが被検出部材42を検出する数の組み合わせにより車輌に搭載されるコンテナ長さの種類を判別するようにしているが、これに限定されず、例えば被検出部材42としてコンテナ側にコンテナ長さ情報をコード化しそれを入力したICタグのようなものを設けるとともに、検出器41a、41bの替りにそのICタグからコンテナ長さ情報を読み取る読取装置を設け、この読取装置により読み取られたコンテナ長さ情報に基づいてリアバンパの移動量を制御するようにしても構わない。
【0037】
また、3種類のコンテナを車輌に積込む場合について述べたがこれだけに限らず、2種類以上のコンテナを車輌に積込む場合に適用することができる。
【0038】
次に、配置手段の他の構成について説明する。なお、リアバンパ3は、前述したリアバンパ3と同様に前後に移動するように構成されており、ここでは説明は省略する。
【0039】
この配置手段は、図10に示すようにリアバンパ3に設けられた検出器43と、コンテナCに設けられた被検出部材44と、検出器43の検出に基づいて伸縮シリンダ34を伸縮作動させてリアバンパ3のバンパ部材33の前後位置を作動制御する制御装置(図示省略)とを備えている。
【0040】
検出器43は、リアバンパ3のバンパ部材33の上面に設けられており、バンパ部材33と共に前後に移動するようになっている。
【0041】
被検出部材44は、コンテナCの底面後端部に上記検出器43に対応して設けられている。
【0042】
制御装置は、コンテナCを車体1上の適正位置に積込んだ際に、検出器43が被検出部材44を検出する位置まで伸縮シリンダ34を伸縮作動させるようにしており、この結果検出器43が被検出部材44を検出する位置にバンパ部材33を前後に移動させてその位置に配置するようにしている。
【0043】
従って、長さの異なる各コンテナCを搭載した場合でもバンパ部材33を前後に移動させて各コンテナの後端位置に対して当該バンパ部材33を適正位置に配置することができる。つまり、短いコンテナCの場合には当該コンテナCを車体1上に配置した際にそのままの状態で検出器43が被検出部材44を検出することから図10に示すようにバンパ部材33を移動させることなくそのままの位置に配置し、長いコンテナCの場合には、図11に示すようにバンパ部材33を最後方となる位置まで移動させる。また、中間コンテナCの場合には図示はしないがこの中間コンテナの後端に対応する後方の途中位置までバンパ部材33を移動させることになる。これにより前述と同様な効果を得ることができる。
【0044】
なお、検出器43と被検出部材44とは前述とは逆に設けてもよい。つまり検出器43をコンテナC側に、被検出部材44をバンパ部材33側に設けてもよい。
【0045】
また、3種類のコンテナを車輌に積込む場合について述べたがこれだけに限らず、2種類以上のコンテナを車輌に積込む場合に適用することができる。
【0046】
さらに、配置手段は上述したものの他に以下のように構成してもよい。
【0047】
この配置手段は、車体1上におけるコンテナCの前後へのスライド動作を利用したもので、図12に示すように車体1側に設けられた2つの検出器45a、45bと、コンテナCに設けられた被検出部材46(図14参照)と、上記検出器45a、45bによる被検出部材46の検出に基づいて車体1上でのコンテナCの前後へのスライド量を調整することで、リアバンパ5に対してコンテナCの後端を適正位置に配置する制御装置(図示省略)とを備えている。この場合、リアバンパ5は、前述した移動式のリアバンパと異なり、固定式のものが用いられている。
【0048】
上記検出器45a、45bは、車体1上にコンテナCを搭載した際にこのコンテナCの底面と対峙する車体1側の部位に図13に示すように幅方向に所定の間隔を隔てて且つ前後にずらせて設けられている。
【0049】
上記被検出部材46は、検出器45a、45bと対応するコンテナCの底面の部位に種類に応じて設けられている。
【0050】
具体的には、例えば、長いコンテナC、短いコンテナC、中間コンテナCというような長さの異なる3種類のコンテナに適用する場合には、長いコンテナCには被検出部材46を設けず、中間コンテナCには被検出部材46を図14に破線で示すように前方の検出器45aに対応する位置に1個設け、短いコンテナCには図14に一点鎖線で示すように後方の検出器45bに対応する位置に1個設けるようにする。
【0051】
この検出器45a、45bと被検出部材46との関係は、コンテナCを車体1上に積込む際に、短いコンテナCの後端がリアバンパ5に対して適正位置に配置された時に検出器45bと被検出部材46が対峙してこれを検出器45bが検出するように(図15参照)、また、中間コンテナCの後端がリアバンパ5に対して適正位置に配置された時に検出器45aと被検出部材46が対峙してこれを検出器45aが検出するように配置している。つまり、この場合には短いコンテナと中間コンテナとの長さの差が検出器45a、45bの前後間の間隔になっている。
【0052】
そして、制御装置では、コンテナCを車体1上に積込む際には前述したように車体1上においてコンテナCを前方にスライドさせるようにしているがこのスライド量を検出器45a、45bの検出結果に基づいて作動制御することで、長さの異なるコンテナCの後端をリアバンパ5に対して適正位置に配置するようにしている。
【0053】
このように各コンテナCをリアバンパ5に対して適正位置に配置することによっても前述した各配置手段による制御と同様な効果を奏することができる。
【0054】
なお、ここでは、アウタアーム21に対して伸縮アーム22を前後にスライドさせるタイプの荷役装置2について説明したが、伸縮アーム22の水平部22aに対して垂直部22bを前後に回動させてこの回動動作によってコンテナCを車体上でスライドさせるタイプの荷役装置に適用することもできる。
【0055】
また、上述の説明では検出器45a、45bが被検出部材46を検出する数の組み合わせにより車輌に搭載されるコンテナ長さの種類を判別するようにしているが、これに限定されず、例えば被検出部材46としてコンテナ側にコンテナ長さ情報をコード化しそれを入力したICタグのようなものを設けるとともに、検出器45a、45bの替りにそのICタグからコンテナ長さ情報を読み取る読取装置を設け、この読取装置により読み取られたコンテナ長さ情報に基づいてコンテナの移動量を制御するようにしても構わない。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】コンテナ荷役車輌の概略の全体構成を示す側面図である。
【図2】コンテナを搭載したコンテナ荷役車輌を示す側面図である。
【図3】コンテナ荷役車輌によるコンテナの積降ろし動作を説明するための側面図である。
【図4】コンテナ荷役車輌によるコンテナの積降ろし動作を説明するための側面図である。
【図5】コンテナ荷役車輌によるコンテナの積降ろし動作を説明するための側面図である。
【図6】コンテナ荷役車輌によりコンテナ内の積載物を排出する際の動作を説明するための側面図である。
【図7】リアバンパの構成を示す平面図である。
【図8】検出器と被検出部材の配置パターンを示す図である。
【図9】長いコンテナを搭載した場合のリアバンパの状態を示す側面図である。
【図10】他の配置手段における検出器と被検出部材とを設けたコンテナ荷役車輌を示す側面図である。
【図11】長いコンテナを搭載した場合のリアバンパの状態を示す側面図である。
【図12】さらに他の配置手段における検出器を設けたコンテナ荷役車輌を示す側面図である。
【図13】配置手段による車体への2つの検出器の配設位置を示す平面から見た図である。
【図14】コンテナへの被検出装置の配設位置を示す底面から見た図である。
【図15】短いコンテナを搭載した場合のコンテナ荷役車輌を示す側面図である。
【符号の説明】
【0057】
1 車体
2 荷役装置(荷役アーム)
23 フック
3 リアバンパ
41a、41b 検出器
42 被検出部材
43 検出器
44 被検出部材
45a、45b 検出器
46 被検出部材
5 リアバンパ
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテナを車体上と地上との間で積降ろす荷役アームを備えたコンテナ荷役車輌に関し、具体的にはコンテナの大きさに応じて当該コンテナの後端とリアバンパの位置を適正位置に配置する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、荷役アームの先端に設けたフックをコンテナの係合ピンに係合させ、荷役アームの作動によりコンテナを地上から車体上に積み込むとともに、この逆の動作でコンテナを車体上から地上に降ろすようにしたコンテナ荷役車輌が提供されている。
【特許文献1】特開2004−217388号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
このようなコンテナ荷役車輌においては、後続車輌の突入防止という安全性確保の観点からコンテナ後端からリアバンパ後端までの距離が法令上所定距離以上に確保することが決められている。しかしながら、上記コンテナ荷役車輌に積載されるコンテナには、大きさ(コンテナ前後長さ)の異なるものが複数種類存在し、これらを同一の車輌に搭載した場合には、リアバンパが固定式の車輌ではコンテナ後端とリアバンパ後端との位置がコンテナ種類(コンテナ前後長さ)によって異なり、コンテナ種類によっては上記法令で決められている所定距離を満足することができないという状況が発生する。そこで、コンテナ種類が異なっても上記法令で決められているコンテナ後端とリアバンパ後端の距離を遵守できるようにするため、従来はコンテナ前後長が最も長いコンテナを搭載した場合に上記法令で規定されている所定距離を満足するようにリアバンパ後端位置を設定している。
【0004】
ところが、このようにコンテナ前後長が最も長いコンテナに合わせてリアバンパ後端位置を設定すると、コンテナ前後長が最も短いコンテナを搭載した場合には、コンテナ後端からリアバンパ後端が大きく突出した状態で配置されるため、その状態でコンテナを車輌後方に傾倒させて当該コンテナ内の積荷をその後端から排出した場合には積荷がリアバンパに堆積してしまい排出作業の効率低下を招くという問題が生じていた。
【0005】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、大きさの異なるコンテナでも当該コンテナの大きさに応じてコンテナ後端とリアバンパとを相対的に適正位置に配置することにより、コンテナ荷役車輌の安全性の確保と排出作業の効率向上を可能にするコンテナ荷役車輌を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するため、請求項1に係る発明のコンテナ荷役車輌は、車体上に、先端にフックを有する荷役アームが基端部を中心にして前後方向に回動自在に設けられ、この荷役アームによりコンテナを車体上と地上との間で積降ろし自在になされたコンテナ荷役車輌おいて、前記コンテナを車体上に搭載した際に、当該コンテナの後端とリアバンパとを相対的に適正位置に配置する配置手段が設けられたものである。
【0007】
請求項2に係る発明のコンテナ荷役車輌は、前記配置手段が、車体側もしくはコンテナの一方に検出器が設けられるとともに、車体側もしくはコンテナの他方に検出器で検出する被検出部材が設けられ、上記検出器の検出によってコンテナの大きさを判断し、この判断結果に基づいてリアバンパを適正位置に配置するように構成されたものである。
【0008】
請求項3に係る発明のコンテナ荷役車輌は、前記配置手段が、コンテナの後端部もしくはリアバンパの一方に検出器が設けられるとともに、コンテナの後端もしくはリアバンパの他方に検出器で検出する被検出部材が設けられ、上記検出器の検出に基づいてリアバンパを適正位置に配置するように構成されたものである。
【0009】
請求項4に係る発明のコンテナ荷役車輌は、前記配置手段が、車体側もしくはコンテナの一方に検出器が設けられるとともに、車体側もしくはコンテナの他方に検出器で検出する被検出部材が設けられ、上記検出器の検出に基づいて車体上でのコンテナの前後へのスライド量を調整することで、リアバンパに対してコンテナの後端を適正位置に配置するように構成されたものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、コンテナを車体上に搭載した際に、当該コンテナの後端とリアバンパとを相対的に適正位置に配置する配置手段を設けたことで、積載物の排出時に生じるリアバンパへの堆積などの不具合を解消することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0012】
図1はコンテナ荷役車輌の全体構成を示し、図2はコンテナを搭載したコンテナ荷役車輌を示している。
【0013】
このコンテナ荷役車輌は、その車体1にコンテナCを積降ろすとともに、コンテナC内の積載物を排出するための荷役装置(荷役アーム)2が設けられてなるものである。
【0014】
荷役装置2は、コンテナCが搭載された状態(図2参照)において水平に配置されるアウタアーム21と、同状態において垂直に配置された垂直部22bを有する伸縮アーム22とにより全体としてL字状に構成されている。
【0015】
アウタアーム21は、その後端部が荷役フレーム21aを介して車体1の後部寄りに回動自在に支持されている。
【0016】
伸縮アーム22は、前記アウタアーム21内に挿入された水平部22aと、この水平部22aの前端部から立設された垂直部22bとで略L字状に形成されており、水平部22aが図示しない伸縮シリンダによりアウタアーム21に対して長手方向に伸縮自在になされている。
【0017】
垂直部22bは、その先端にコンテナCに設けられた係合ピンC1(図2参照)と係脱自在なフック23が設けられている。
【0018】
また、前記アウタアーム21と車体1との間には、起伏シリンダ24(図4乃至図6参照)が連設されており、この起伏シリンダ24の伸縮動作により荷役装置2がその後端部を中心にして前後方向に回動自在に構成されている。
【0019】
コンテナCは、上面が開放された開放式のものや、上面も閉じられた密閉式のものなどが用いられ、後壁が積載物を排出可能なように開閉自在になされている。また、前壁上部に前記係合ピンC1が設けられるとともに、底面前部に支持脚C2が、底面後部に支持ローラC3が設けられている。
【0020】
さらに、車体1の後端部には、コンテナCを当該車体1と地上との間で円滑に積降ろすためのローラ11が設けられている。
【0021】
そして、このコンテナ荷役車輌によるコンテナCの積降ろしは、まず、図2に示すようにコンテナを搭載した状態で、図3に示すように伸縮シリンダにより伸縮アーム22の水平部22aをアウタアーム21に対して縮退させ、車体1上のコンテナCを後方に所定長さスライドさせる。この後、図4に示すように起伏シリンダ24により荷役装置2全体を上方に回動させてコンテナCを傾動させる。これによりコンテナCを図5に示すように車体1上から地上に降ろすことができる。また、上述と逆の動作により地上のコンテナCを車体1上に積込むようになされている。
【0022】
一方、コンテナC内に積載された積載物の排出を行う場合には、コンテナCを車体1上に積込んだ状態で、伸縮アーム22をアウタアーム21に対して縮退させることなく図6に示すように荷役装置2を上方に回動させてコンテナCを傾動させることで、このコンテナC内の積載物を排出する。
【0023】
ところで、上述のように構成されたコンテナ荷役車輌には、コンテナCを車体1上に搭載した際に、当該コンテナCの後端とリアバンパ3とを相対的に適正位置に配置する配置手段が設けられている。
【0024】
上記リアバンパ3は、図7に示すように、車体1の後端部にその基端部が固設された左右一対のバンパ本体31と、これらバンパ本体31内に後方に突出した状態で且つ前後に摺動自在に嵌挿された左右一対の摺動部材32と、左右の摺動部材32の先端間に架設されたバンパ部材33とを備えている。そして、このリアバンパ3には、バンパ本体31側とバンパ部材33とに伸縮シリンダ34が連結されており、伸縮シリンダ34の伸縮作動によってバンパ部材33の位置が前後に移動自在に構成されている。
【0025】
一方、前記配置手段は、車体1側に設けられた2つの検出器41a、41b(図1及び図2参照)と、コンテナCに設けられた被検出部材42(図2参照)と、検出器41a、41bの検出に基づいて上記伸縮シリンダ34を伸縮作動させてリアバンパ3のバンパ部材33の前後位置を作動制御する制御装置(図示省略)とを備えている。
【0026】
上記検出器41a、41bは、車体1上にコンテナCを搭載した際にこのコンテナCの底面と対峙する車体1側の部位に前後に所定間隔を隔てて設けられている。この検出器41a、41bとしては、近接センサやリミットスイッチなどの各種のセンサを用いればよいが、好ましくは近接センサなどの非接触式のセンサがよい。
【0027】
上記被検出部材42は、検出器41a、41bと対応するコンテナCの底面の部位に種類に応じて設けており、検出器41a、41bによる被検出部材42の検出状況に応じて搭載したコンテナCがどの種類(長さ)のコンテナCかを判断するようにしている。
【0028】
具体的には、例えば、長いコンテナC、短いコンテナC、中間コンテナCというような長さの異なる3種類のコンテナに適用する場合には、長いコンテナCには被検出部材42を設けず、中間コンテナCには被検出部材42を検出器41a、41bに対応する位置に2個設け、短いコンテナCには図2に示すように前方の検出器41aに対応する位置に1個設けるようにする。
【0029】
このように被検出部材42を検出器41a、41bに対応して配置することで、コンテナCを車体1上の適正位置に搭載した際に、制御装置では前後の検出器41a、41bのいずれもが被検出部材42を検出しなかった場合には長いコンテナCであると[図8(a)参照]、また、前後の検出器41a、41bのいずれもが被検出部材42を検出した場合には中間コンテナCであると[図8(b)参照]、さらに前側の検出器41aだけが被検出部材42を検出した場合には短いコンテナCであると[図8(c)参照]、判断することができる。
【0030】
そして、制御装置では、この判断結果に基づいて伸縮シリンダ34を伸縮作動させてリアバンパ3のバンパ部材33を前後に移動させ、当該バンパ部材33を各コンテナCの後端に対して適正位置に配置する。
【0031】
つまり、長いコンテナCの場合には、図9に示すようにバンパ部材33を最後方となる位置まで移動させる。なお、中間コンテナCの場合には図示はしないがこの中間コンテナの後端に対応する後方の途中位置までバンパ部材33を移動させることになる。
【0032】
このように長さの異なる各コンテナCに対してバンパ部材33を前後に移動させて適正位置に配置することで、従来のように短いコンテナCを車輌に搭載した場合に、このコンテナCの後端に対してリアバンパが大きく突出するような状態を招くことがなく、これにより積載物の排出時に生じるリアバンパへの堆積などの不具合を解消することができる。
【0033】
なお、上述した実施形態は、あくまでも本発明の好適な実施態様を示すものであって、本発明はこれに限定されることなく、その範囲内において種々設計変更可能である。
【0034】
例えば、リアバンパを前後に移動させる機構は実施の形態のものに限らず、前後に移動させることができればアクチュエータを含めてどのような機構を採用してもよい。
【0035】
また、検出器41a、41bを車体1側に、被検出部材42をコンテナCに設けたが、逆に検出器41a、41bをコンテナCに、被検出部材42を車体1側に設けてもよい。
【0036】
さらに、上述の説明では検出器41a、41bが被検出部材42を検出する数の組み合わせにより車輌に搭載されるコンテナ長さの種類を判別するようにしているが、これに限定されず、例えば被検出部材42としてコンテナ側にコンテナ長さ情報をコード化しそれを入力したICタグのようなものを設けるとともに、検出器41a、41bの替りにそのICタグからコンテナ長さ情報を読み取る読取装置を設け、この読取装置により読み取られたコンテナ長さ情報に基づいてリアバンパの移動量を制御するようにしても構わない。
【0037】
また、3種類のコンテナを車輌に積込む場合について述べたがこれだけに限らず、2種類以上のコンテナを車輌に積込む場合に適用することができる。
【0038】
次に、配置手段の他の構成について説明する。なお、リアバンパ3は、前述したリアバンパ3と同様に前後に移動するように構成されており、ここでは説明は省略する。
【0039】
この配置手段は、図10に示すようにリアバンパ3に設けられた検出器43と、コンテナCに設けられた被検出部材44と、検出器43の検出に基づいて伸縮シリンダ34を伸縮作動させてリアバンパ3のバンパ部材33の前後位置を作動制御する制御装置(図示省略)とを備えている。
【0040】
検出器43は、リアバンパ3のバンパ部材33の上面に設けられており、バンパ部材33と共に前後に移動するようになっている。
【0041】
被検出部材44は、コンテナCの底面後端部に上記検出器43に対応して設けられている。
【0042】
制御装置は、コンテナCを車体1上の適正位置に積込んだ際に、検出器43が被検出部材44を検出する位置まで伸縮シリンダ34を伸縮作動させるようにしており、この結果検出器43が被検出部材44を検出する位置にバンパ部材33を前後に移動させてその位置に配置するようにしている。
【0043】
従って、長さの異なる各コンテナCを搭載した場合でもバンパ部材33を前後に移動させて各コンテナの後端位置に対して当該バンパ部材33を適正位置に配置することができる。つまり、短いコンテナCの場合には当該コンテナCを車体1上に配置した際にそのままの状態で検出器43が被検出部材44を検出することから図10に示すようにバンパ部材33を移動させることなくそのままの位置に配置し、長いコンテナCの場合には、図11に示すようにバンパ部材33を最後方となる位置まで移動させる。また、中間コンテナCの場合には図示はしないがこの中間コンテナの後端に対応する後方の途中位置までバンパ部材33を移動させることになる。これにより前述と同様な効果を得ることができる。
【0044】
なお、検出器43と被検出部材44とは前述とは逆に設けてもよい。つまり検出器43をコンテナC側に、被検出部材44をバンパ部材33側に設けてもよい。
【0045】
また、3種類のコンテナを車輌に積込む場合について述べたがこれだけに限らず、2種類以上のコンテナを車輌に積込む場合に適用することができる。
【0046】
さらに、配置手段は上述したものの他に以下のように構成してもよい。
【0047】
この配置手段は、車体1上におけるコンテナCの前後へのスライド動作を利用したもので、図12に示すように車体1側に設けられた2つの検出器45a、45bと、コンテナCに設けられた被検出部材46(図14参照)と、上記検出器45a、45bによる被検出部材46の検出に基づいて車体1上でのコンテナCの前後へのスライド量を調整することで、リアバンパ5に対してコンテナCの後端を適正位置に配置する制御装置(図示省略)とを備えている。この場合、リアバンパ5は、前述した移動式のリアバンパと異なり、固定式のものが用いられている。
【0048】
上記検出器45a、45bは、車体1上にコンテナCを搭載した際にこのコンテナCの底面と対峙する車体1側の部位に図13に示すように幅方向に所定の間隔を隔てて且つ前後にずらせて設けられている。
【0049】
上記被検出部材46は、検出器45a、45bと対応するコンテナCの底面の部位に種類に応じて設けられている。
【0050】
具体的には、例えば、長いコンテナC、短いコンテナC、中間コンテナCというような長さの異なる3種類のコンテナに適用する場合には、長いコンテナCには被検出部材46を設けず、中間コンテナCには被検出部材46を図14に破線で示すように前方の検出器45aに対応する位置に1個設け、短いコンテナCには図14に一点鎖線で示すように後方の検出器45bに対応する位置に1個設けるようにする。
【0051】
この検出器45a、45bと被検出部材46との関係は、コンテナCを車体1上に積込む際に、短いコンテナCの後端がリアバンパ5に対して適正位置に配置された時に検出器45bと被検出部材46が対峙してこれを検出器45bが検出するように(図15参照)、また、中間コンテナCの後端がリアバンパ5に対して適正位置に配置された時に検出器45aと被検出部材46が対峙してこれを検出器45aが検出するように配置している。つまり、この場合には短いコンテナと中間コンテナとの長さの差が検出器45a、45bの前後間の間隔になっている。
【0052】
そして、制御装置では、コンテナCを車体1上に積込む際には前述したように車体1上においてコンテナCを前方にスライドさせるようにしているがこのスライド量を検出器45a、45bの検出結果に基づいて作動制御することで、長さの異なるコンテナCの後端をリアバンパ5に対して適正位置に配置するようにしている。
【0053】
このように各コンテナCをリアバンパ5に対して適正位置に配置することによっても前述した各配置手段による制御と同様な効果を奏することができる。
【0054】
なお、ここでは、アウタアーム21に対して伸縮アーム22を前後にスライドさせるタイプの荷役装置2について説明したが、伸縮アーム22の水平部22aに対して垂直部22bを前後に回動させてこの回動動作によってコンテナCを車体上でスライドさせるタイプの荷役装置に適用することもできる。
【0055】
また、上述の説明では検出器45a、45bが被検出部材46を検出する数の組み合わせにより車輌に搭載されるコンテナ長さの種類を判別するようにしているが、これに限定されず、例えば被検出部材46としてコンテナ側にコンテナ長さ情報をコード化しそれを入力したICタグのようなものを設けるとともに、検出器45a、45bの替りにそのICタグからコンテナ長さ情報を読み取る読取装置を設け、この読取装置により読み取られたコンテナ長さ情報に基づいてコンテナの移動量を制御するようにしても構わない。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】コンテナ荷役車輌の概略の全体構成を示す側面図である。
【図2】コンテナを搭載したコンテナ荷役車輌を示す側面図である。
【図3】コンテナ荷役車輌によるコンテナの積降ろし動作を説明するための側面図である。
【図4】コンテナ荷役車輌によるコンテナの積降ろし動作を説明するための側面図である。
【図5】コンテナ荷役車輌によるコンテナの積降ろし動作を説明するための側面図である。
【図6】コンテナ荷役車輌によりコンテナ内の積載物を排出する際の動作を説明するための側面図である。
【図7】リアバンパの構成を示す平面図である。
【図8】検出器と被検出部材の配置パターンを示す図である。
【図9】長いコンテナを搭載した場合のリアバンパの状態を示す側面図である。
【図10】他の配置手段における検出器と被検出部材とを設けたコンテナ荷役車輌を示す側面図である。
【図11】長いコンテナを搭載した場合のリアバンパの状態を示す側面図である。
【図12】さらに他の配置手段における検出器を設けたコンテナ荷役車輌を示す側面図である。
【図13】配置手段による車体への2つの検出器の配設位置を示す平面から見た図である。
【図14】コンテナへの被検出装置の配設位置を示す底面から見た図である。
【図15】短いコンテナを搭載した場合のコンテナ荷役車輌を示す側面図である。
【符号の説明】
【0057】
1 車体
2 荷役装置(荷役アーム)
23 フック
3 リアバンパ
41a、41b 検出器
42 被検出部材
43 検出器
44 被検出部材
45a、45b 検出器
46 被検出部材
5 リアバンパ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体上に、先端にフックを有する荷役アームが基端部を中心にして前後方向に回動自在に設けられ、この荷役アームによりコンテナを車体上と地上との間で積降ろし自在になされたコンテナ荷役車輌おいて、
前記コンテナを車体上に搭載した際に、当該コンテナの後端とリアバンパとを相対的に適正位置に配置する配置手段が設けられたことを特徴とするコンテナ荷役車輌。
【請求項2】
前記配置手段は、車体側もしくはコンテナの一方に検出器が設けられるとともに、車体側もしくはコンテナの他方に検出器で検出する被検出部材が設けられ、上記検出器の検出によってコンテナの大きさを判断し、この判断結果に基づいてリアバンパを適正位置に配置するように構成されたことを特徴とする請求項1記載のコンテナ荷役車輌。
【請求項3】
前記配置手段は、コンテナの後端部もしくはリアバンパの一方に検出器が設けられるとともに、コンテナの後端もしくはリアバンパの他方に検出器で検出する被検出部材が設けられ、上記検出器の検出に基づいてリアバンパを適正位置に配置するように構成されたことを特徴とする請求項1記載のコンテナ荷役車輌。
【請求項4】
前記配置手段は、車体側もしくはコンテナの一方に検出器が設けられるとともに、車体側もしくはコンテナの他方に検出器で検出する被検出部材が設けられ、上記検出器の検出に基づいて車体上でのコンテナの前後へのスライド量を調整することで、リアバンパに対してコンテナの後端を適正位置に配置するように構成されたことを特徴とする請求項1記載のコンテナ荷役車輌。
【請求項1】
車体上に、先端にフックを有する荷役アームが基端部を中心にして前後方向に回動自在に設けられ、この荷役アームによりコンテナを車体上と地上との間で積降ろし自在になされたコンテナ荷役車輌おいて、
前記コンテナを車体上に搭載した際に、当該コンテナの後端とリアバンパとを相対的に適正位置に配置する配置手段が設けられたことを特徴とするコンテナ荷役車輌。
【請求項2】
前記配置手段は、車体側もしくはコンテナの一方に検出器が設けられるとともに、車体側もしくはコンテナの他方に検出器で検出する被検出部材が設けられ、上記検出器の検出によってコンテナの大きさを判断し、この判断結果に基づいてリアバンパを適正位置に配置するように構成されたことを特徴とする請求項1記載のコンテナ荷役車輌。
【請求項3】
前記配置手段は、コンテナの後端部もしくはリアバンパの一方に検出器が設けられるとともに、コンテナの後端もしくはリアバンパの他方に検出器で検出する被検出部材が設けられ、上記検出器の検出に基づいてリアバンパを適正位置に配置するように構成されたことを特徴とする請求項1記載のコンテナ荷役車輌。
【請求項4】
前記配置手段は、車体側もしくはコンテナの一方に検出器が設けられるとともに、車体側もしくはコンテナの他方に検出器で検出する被検出部材が設けられ、上記検出器の検出に基づいて車体上でのコンテナの前後へのスライド量を調整することで、リアバンパに対してコンテナの後端を適正位置に配置するように構成されたことを特徴とする請求項1記載のコンテナ荷役車輌。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2006−96066(P2006−96066A)
【公開日】平成18年4月13日(2006.4.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−281383(P2004−281383)
【出願日】平成16年9月28日(2004.9.28)
【出願人】(000002358)新明和工業株式会社 (919)
【公開日】平成18年4月13日(2006.4.13)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年9月28日(2004.9.28)
【出願人】(000002358)新明和工業株式会社 (919)
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