説明

コンテナ

【課題】 フタの外側についたゴミが開閉時に舞い上がって、製品に混入するような事態をより確実に防げるフタを備えたコンテナを提供する。
【解決手段】 本発明のコンテナは、排出・投入用の開口3を備えた容器本体2と、容器本体2の開口3を覆う、二重に配置されたスライド開閉式のフタ21及びスイング開閉式のフタ11と、を備える。スイング式フタ11は開口3側、スライド式フタ21はスイング式フタ11の外側に配置されている。スイング式フタ11は、スライド式フタ21によって容器本体2の開口3に対して押えられているとともに、スライド式フタ21のスライド動作に伴ってスイング式フタ11がスイングして開口3を開く。このように、スイング式フタ11の外側(上側)にスライド式フタ21が配置されているので、スイング式フタ11の外面(上面)にゴミが付き難くなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、配合飼料などの粉粒体を収容して、搬送・保管するコンテナに関する。特には、開閉時にフタの外側についたゴミが舞い上がり、製品に混入することをより確実に防げるフタを備えたコンテナに関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、畜産用の配合飼料は、専用のコンテナに収容されて倉庫に貯蔵されたり、倉庫から畜産業者に搬送される。また、配合飼料の製造においては、製品のトレーサビリティーを高めたり、生産量の増減に対応するために、製品を必要に応じて種類別やロット別に小型のコンテナに収容するという方法も提案されている。コンテナとしては、通常、フタで開閉される排出・投入口を備えた容器本体と、この容器本体を保持する枠部材を備えたものが使用される。容器本体は枠部材で保持された状態で搬送・保管される。
【0003】
このようなコンテナの開口は、スライド式又はスイング式のフタで開閉される。中身の品質を維持するには、開閉時にゴミが侵入することを防止する必要がある。ところが、スイング式のフタの場合は、開閉時に重力方向に対する姿勢が変わるので、フタの外側にゴミが付いていると、開閉時にそのゴミが舞い、製品に混入するような事態が起こり得る。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであって、フタの外側についたゴミが開閉時に舞い上がって、製品に混入するような事態をより確実に防げるフタを備えたコンテナを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明のコンテナは、 配合飼料などの粉粒体が収容される、排出・投入用の開口を備えた容器本体と、 前記容器本体の開口を覆う、二重に配置されたスライド開閉式のフタ及びスイング開閉式のフタと、を備えることを特徴とする。
【0006】
本発明によれば、容器本体の開口を二重フタで開閉するので、ゴミなどが侵入しにくく、製品払い出し時や受け入れ時にゴミの混入が少なくなる。
【0007】
本発明においては、 前記スイング式フタが前記開口側、前記スライド式フタが前記スイング式フタの外側に配置されており、 前記スイング式フタは、前記スライド式フタによって前記容器本体の開口に対して押えられているとともに、前記スライド式フタのスライド動作に伴って前記スイング式フタがスイングして前記開口を開くことが好ましい。
【0008】
内側のフタの外面にゴミがついていると、開閉時にそのゴミが舞い、製品に混入することがある。特に、スイング式のフタは開閉時に重力方向に対する姿勢が変わるので、ゴミが舞いやすい。一方、スライド式のフタは、重力方向に対して姿勢が変わらないのでゴミは舞い難い。そこで、スイング式のフタの外側(上側)にスライド式のフタを配置して、内側のスイング式フタの外面(上面)にゴミを付き難くした。
【0009】
また、スライド式のフタで、スイング式のフタを支持し、さらに、スライド式フタのスライド動作に伴ってスイング動作を行うので、スイング式のフタを支持したり、回動させるための専用の機構を別途設ける必要がない。
【0010】
また、本発明においては、 前記スイング式フタが、 前記容器本体に対してスイング可能に取り付けられたフタ板と、 該フタ板の周縁に配設された、前記開口の周囲に当てられるパッキンと、 該フタ板の左右縁から外方向に突出するように立設された側板と、 該フタ板の回動支点側の辺に設けられて、スイング時の引押部となるバーと、を備え、 前記スライド式フタが、 前記容器本体に対してスライド可能に取付けられたフタ板と、 該フタ板の左右縁に設けられた、前記スイング式フタの左右側板を前記容器本体に対して押える押え部と、 該フタ板に設けられた、前記スイング式フタのバーに係合するフックと、を備え、 前記スライド式フタのスライド動作中に、該スライド式フタの押え部が前記スイング式フタの側板から離れて、前記スイング式フタの前記容器本体への押圧が解除され、 スライド動作の完了前に、該スライド式フタのフックが、前記スイング式フタのバーに係合し、その後のスライド動作に伴って該バーがスライド方向に移動し、これにより前記スイング式フタのフタ板が前記支柱を中心に回動して、前記容器本体の開口を開くこととできる。
【0011】
なお、スライド式のフタにも、パッキンあるいはゴミ除けシールを設けることが好ましい。
【0012】
本発明の他のコンテナは、 配合飼料などの粉粒体が収容される、排出・投入用の開口を備えた容器本体と、 該容器本体を保持する枠部材と、を備え、前記容器本体が前記枠部材で保持された状態で搬送・保管されるコンテナであって、 前記枠部材が、断面がL字状のアングル部材で構成され、 該アングル部材は、帯状の金属板を直角に折り曲げて2つの側部を形成し、さらに、該側部の各々の側端部をさらに内側に直角に折り曲げてリップを形成したものであることを特徴とする。
【0013】
このようなリップを設けると、容器本体に中身が収容されて胴板が膨らんでも、リップの幅以下の膨らみであれば、枠部材の輪郭内に容器本体の表面が収まることになる(容器本体の表面が枠部材より外に出っ張らない)。このようなリップを設けない場合、例えば、帯状の金属板を直角に折り曲げて、2つの側面を形成しただけの、広く使用されているアングル部材の場合は、中身が収容されて胴板が枠部材からはみ出て膨らんだコンテナを隣り合わせたりすると、コンテナの胴板同士が擦れるような事態が起こる。しかし、本例の場合は、胴板の膨らみは枠部材のスペース内に収まるので、そのような事態を避けることができる。
【発明の効果】
【0014】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、外側のスライド式フタと内側のスイング式フタからなる二重のフタで容器本体の開口を閉じるので、フタの外側についたゴミが開閉時に舞い上がって、製品に混入するような事態を避けることができる。また、スライド式のフタで、スイング式のフタを支持するとともに、スライド式フタのスライド動作に伴ってスイング動作を行うようにすれば、スイング式のフタを支持したり、回動させるための専用の機構を別途に設ける必要がなく、構成が比較的簡単である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
まず、コンテナの全体の構成を説明する。
図7は、本発明の実施の形態に係るコンテナの全体構造を示す図であり、図7(A)は正面図、図7(B)は側面図である。
図8(A)は、図7のコンテナの平面図であり、図8(B)は図8(A)のB部を拡大した断面図である。
この例のコンテナ1は、配合飼料などの粉粒体が収容される容器本体2と、容器本体2を保持する枠部材30と、を備える。枠部材30は、コンテナの補強部材であるとともに、搬送時の取り扱いを容易にするためのものである(詳細後述)。この例では、容器本体2の容量は、約1.3mであり、コンテナ1の寸法は、縦2050mm、横1100mm、奥行き1100mmである。
以下の説明において、上下、左右、前後方向は、図面に示す方向をいう。なお、このコンテナの通常の使用形態においては、中身を入れる(充填する)ときは図7のように上下を反転させた姿勢(フタ10が下側)とする。
【0016】
容器本体2は、先細の角錐台状の錐状部2aと、方形の箱状の主収容部2bとからなる。錐状部2aの先端には、内容物が投入・排出される方形の開口3が形成されている。開口3は、二重に配置されたスライド開閉式のフタ21及びスイング開閉式のフタ11からなる二重フタ10で開閉される(詳細後述)。容器本体2をこのような形状とすることにより、投入時には主収容部2bが下になって底がフラットになるので、内容物を投入可能な容積をできるだけ大きくすることができる。錐状部2aの各側板の傾斜角度は、内容物である粉粒体の安息角以上の傾斜を有することが好ましい。このように傾斜角度を設けることにより、錐状部2aを下にした姿勢での排出時に、内容物が錐状部2aの側壁に沿って開口3に向ってスムーズに流れ出すので、容器本体2内に内容物が残留しない。
【0017】
開口3は、図8に示すように、方形の平面形状であり、コンテナ1の中心から後方にずれた位置に形成されている。これは、後述するように、スイング開閉式のフタ11とスライド開閉式のフタ21の開閉用のスペースを設けるためである。開口3の周囲には、水平に張り出すフランジ3aが形成されている。このフランジ3a上には、スイング式フタ11とスライド式フタ21が取り付けられるケース4が設けられている。ケース4は、四角い枠状の部材であり、フランジ3aの周縁から立ち上がるように取り付けられている。ケース4の前側の側板には、スライド式フタ21が出し入れされる開口が開けられている。
【0018】
次に、二重フタ10について説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係るコンテナの開口部の周辺を示す側面図である。
図2は、本発明の実施の形態に係るコンテナの開口部の周辺を示す図であり、図2(A)は平面図、図2(B)は正面図である。これらの図にはケース4は省略されている。
二重フタ10は、開口3側に配置されたスイング式フタ11と、同スイング式フタ11の外側(図1の上側)に配置されたスライド式フタ21とからなる。コンテナ閉時には、図1の実線及び図2で示すように、スイング式フタ11が内側(下側)、スライド式フタ21が外側(上側)となって、開口3が二重のフタ11、21で閉じられる。コンテナ開時には、図1の想像線で示すように、スイング式フタ11がスイング動作し、スライド式フタ21がスライド動作して、開口3が開く。
【0019】
図3は、スイング式フタの構造を示す図であり、図3(A)は平面図、図3(B)は側面図である。
スイング式フタ11は、容器本体2の開口3よりやや大寸法の方形のフタ板12を有する。フタ板12は、中央部12aと、中央部12aの周囲から立ち上がった周縁部12bとを有する。中央部12aには、一面に渡って補強用のリブ12cが設けられている(このリブは図3(A)においてのみ図示する)。周縁部12bの、内側(容器本体側)に開いた周溝部12d内にはパッキン13が配設されている。このパッキン13は、容器本体2の開口3の周囲のフランジ3aに当てられる。
【0020】
フタ板12の前縁の外側には、同板の長手方向(左右方向)に延びる支柱15が設けられている。この支柱15は、図1に示すように、開口3の前側のフランジ3aに回動可能に支持されており、フタ板12は支柱15を中心にして回動する(スイングする)。フタ板12の外面の前縁のほぼ中心には、スイング時の引押部となる左右方向に延びるバー16が設けられている。
【0021】
また、フタ板12の周縁部12bの左右縁には、側板17が平行に立設されている。側板17の上縁は、前から後ろに向って徐々に上方に傾斜している。
【0022】
図4は、スライド式フタの構造を示す図であり、図4(A)は平面図、図4(B)は側面図である。
スライド式フタ21は、スイング式フタ11のフタ板12よりやや大寸法の方形のフタ板22を有する。このフタ板22は、ケース4の左右側板の内側にほぼ水平に設けられたガイド(図示されず)に支持され、図1に示すように、同ガイドに沿って前後方向にスライド可能となっている。ガイドとしては、例えば、フタ板22を上下から挟む2本のピンを、ケース4の側板の内側に、所定の間隔で水平上に設けたようなものとできる。
フタ21板の前縁には、同板の長手方向(左右方向)に延びるバー23が設けられている。このバー23は、フタ21のスライド時の取っ手となるものである。
【0023】
フタ板22の内側の面の後端部のほぼ中心には、断面がL字状のフック24が形成されている。このフック24は、後述するように、スライド時にスイング式フタ11のバー16に係合する。
さらに、フタ板22の内側の面の左右縁には、押え部25が平行に立設されている。この押え部25は、図2(B)に分かりやすく示すように、コンテナ閉時にスイング式フタ21の左右側板17に当り、同側板17を容器本体2に対して押えるためのものである。押え部25の下縁の後部寄りには、段差25aが形成されている。
【0024】
この二重フタ10で開口3を閉じた状態では、図1の実線及び図2に示すように、スイング式フタ11のフタ板12の周囲のパッキン13が開口3の周囲のフランジ3aに当っている。そして、スライド式フタ21の各押え部25がスイング式フタ11の各側板17の、主に後端部に当り、同側板17を容器本体2に対して押し付けている。これにより、パッキン13がフランジ3aに対して押し付けられて、開口3が密閉される。このように、スイング式フタ11のフタ板12の、回動支点(支柱15)から離れた側を集中的に押し付けることにより、開口3の周囲をほぼ均等に、強い力で押し付けることができる。なお、側板17の後側の角は、押え部25の段差25aに当たっている。
【0025】
そして、スイング式フタ11は、周囲がケース4に囲まれ、上方はスライド式フタ21で覆われている。つまり、スイング式フタ11は、フランジ部3a、ケース4及びスライド式フタ21で囲まれた空間内にあるので、同空間内に外部からゴミが侵入してスイング式フタ11の外面(上面)に付くようなことがない。したがって、スイング動作時にフタの外面についたゴミが舞い上がって、製品に混入するような事態が生じない。
【0026】
次に、この二重フタ10の開き機構を説明する。
図5、6は二重フタの開閉機構を説明する側面図である。
開口3が上向きの状態において二重フタ10を開く際は、図5(A)に示すように、スライド式フタ21を取っ手23を持って前方向にスライドさせる。すると、スライド式フタ21の押え部25が、スイング式フタ11の側板17から離れ、スイング式11のフタ板12を容器本体2に押し付けていた力がなくなる。
さらにスライド式フタ21を前方にスライドさせると、図5(B)に示すように、やがて、スライド式フタ21のフック24が、スイング式フタ11のバー16に係合する。このとき、スイング式フタ21は開口3から遠ざかっている。
【0027】
スライド式フタ21をさらに前方にスライドさせると、図6(A)に示すように、スイング式フタ11のバー16が、スライド式フタ21のフック24に引っ張られて前方へ移動する。すると、スイング式フタ11のフタ板12は支柱15を中心にして回動し始め、開口3が開き始める。そして、スライド式フタ21をスライド限までスライドさせると、図6(B)に示すように、スイング式フタ11は開口3に対してほぼ直角となるまで回動し、開口3が全開する。
【0028】
開口3を閉じる際は、スライド式フタ21を後方へややスライドさせると、スイング式フタ11が支柱15を中心として、開口3を閉じる方向に回動する。スイング式フタ11が開口3を閉じた後、スライド式フタ21をさらに後方へスライドさせると、スライド式フタ21の各押え部25が、スイング式フタ11の各側板17上に徐々に乗り上げていく。最終的に、押え部25の段部25aに側板17の角が当るまでスライド式フタ21をスライドさせる。これにより開口2が二重フタ10で閉じられる。
【0029】
開口3が下向きの状態で二重フタ10を開く際は、スライド式フタ21を少し前方にスライドさせて、押え部25をスイング式フタ11の側板17から離せば、スイング式フタ11の自重及び中身に押されて同フタ11が回動し、開口3が開く。
【0030】
以上説明したように、比較的簡単の構成の二重フタ10で容器本体2の開口3を開閉することができる。一般に、スイング式のフタの場合は、開閉時に重力方向に対する姿勢が変わるので、フタの外側にゴミが付いていると、開閉時にそのゴミが舞い上がり、製品に混入するようなことがあり得る。一方、スライド式フタの場合は、開閉時に重力方向に対する姿勢が変わらないのでゴミは舞い上がり難い。そこで、この例では、スイング式フタ11の外側にスライド式フタ21を配置して、スイング式フタの外側にゴミが付くことを防いでいる。
また、スライド式フタ21をスライドさせることで、スイング式フタ11をスイングさせて開口3を開閉することができるので、二重のフタを一つの動作で開閉できる。
【0031】
次に、図7、8を参照して枠部材について説明する。
枠部材30は、前述のように、容器本体2の補強や搬送時の取り扱いを容易にするためのものであり、断面がL字状のアングル部材31からなる直方体の枠状のものである。図7、図8に示すように、容器本体2の主収容部2bの四つの角が、枠部材30の各アングル部材31に溶接等により固定されている。
【0032】
図8(B)に示すように、各アングル部材31は、帯状の金属板を直角に折り曲げて、2つの側部31aを形成し、さらに、各側部31aの先端部をさらに内側に直角に折り曲げてリップ31bを形成したものである。そして、各リップ31bの端縁が、容器本体2の主収容部2bの角に溶接により固定されている。この例では、金属板の厚さは2.3mm、側部31aの幅は75mm、リップ31bの幅dは20mmである。
【0033】
このようなリップ31bを設けると、アングル部材31の側部31aと容器本体2の主収容部2bの胴板との間に、リップ31bの幅d(20mm)のスキマがあく。つまり、容器本体2に中身が収容されて、胴板が膨らんでも、20mm程度の膨らみであれば、このスキマで吸収できることになる。例えば、帯状の金属板を直角に折り曲げて、2つの側面を形成しただけの、一般に使用されているアングル部材の場合は、中身が収容されて胴板が膨らんだコンテナを隣接すると、膨らんだ胴板が枠部材からはみ出て、隣接するコンテナの胴板同士が擦れるような事態が起こる。しかし、本例の場合は、胴板の膨らみは枠部材30のスペース内に収まるので、そのような事態を避けることができる。
【0034】
なお、このようなの胴板の擦れを避けるために、例えば、角パイプを使用し、角パイプの角を容器本体の角に溶接して固定することも考えられる。この場合は、角パイプの一つの面の幅の分だけ、胴板の膨らみの許容範囲を取ることができる。しかし、同範囲は、一般的な胴板の膨らみよりもかなり大きい。その結果、同じ容量の容器本体を使用しても、コンテナ全体としての寸法が大きくなってしまう。
【0035】
図9は、アングル部材の他の例を示す図である。
図9(A)に示すアングル部材31´は、各リップ31bの先端に、さらに直角に外側に延びる縁部31cを設けたものである。
図9(B)に示すアングル部材31´´は、側部31aの幅が異なるものである。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明の実施の形態に係るコンテナの開口部の周辺を示す側面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るコンテナの開口部の周辺を示す図であり、図2(A)は平面図、図2(B)は正面図である。これらの図にはケース4は省略されている。
【図3】スイング式フタの構造を示す図であり、図3(A)は平面図、図3(B)は側面図である。
【図4】スライド式フタの構造を示す図であり、図4(A)は平面図、図4(B)は側面図である。
【図5】二重フタの開閉機構を説明する側面図である。
【図6】二重フタの開閉機構を説明する側面図である。
【図7】本発明の実施の形態に係るコンテナの全体構造を示す図であり、図7(A)は正面図、図7(B)は側面図である。
【図8】図7のコンテナの全体構造を示す図であり、図8(A)は図7のコンテナの平面図であり、図8(B)は図8(A)のB部を拡大した断面図である。
【図9】アングル部材の他の例を示す図である。
【符号の説明】
【0037】
1 コンテナ 2 容器本体
3 開口 4 ケース
10 二重フタ
11 スイング式フタ 12 フタ板
13 パッキン 15 支柱
16 バー 17 側板
21 スライド式フタ 22 フタ板
23 バー 24 フック
25 押え部
30 枠部材 31 アングル部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
配合飼料などの粉粒体が収容される、排出・投入用の開口を備えた容器本体と、
前記容器本体の開口を覆う、二重に配置されたスライド開閉式のフタ及びスイング開閉式のフタと、
を備えることを特徴とするコンテナ。
【請求項2】
前記スイング式フタが前記開口側、前記スライド式フタが前記スイング式フタの外側に配置されており、
前記スイング式フタは、前記スライド式フタによって前記容器本体の開口に対して押えられているとともに、前記スライド式フタのスライド動作に伴って前記スイング式フタがスイングして前記開口を開くことを特徴とする請求項1記載のコンテナ。
【請求項3】
前記スイング式フタが、
前記容器本体に対してスイング可能に取り付けられたフタ板と、
該フタ板の周縁に配設された、前記開口の周囲に当てられるパッキンと、
該フタ板の左右縁から外方向に突出するように立設された側板と、
該フタ板の回動支点側の辺に設けられて、スイング時の引押部となるバーと、
を備え、
前記スライド式フタが、
前記容器本体に対してスライド可能に取付けられたフタ板と、
該フタ板の左右縁に設けられた、前記スイング式フタの左右側板を前記容器本体に対して押える押え部と、
該フタ板に設けられた、前記スイング式フタのバーに係合するフックと、
を備え、
前記スライド式フタのスライド動作中に、該スライド式フタの押え部が前記スイング式フタの側板から離れて、前記スイング式フタの前記容器本体への押圧が解除され、
スライド動作の完了前に、該スライド式フタのフックが、前記スイング式フタのバーに係合し、その後のスライド動作に伴って該バーがスライド方向に移動し、これにより前記スイング式フタのフタ板が前記支柱を中心に回動して、前記容器本体の開口を開くことを特徴とする請求項1又は2記載のコンテナ。
【請求項4】
配合飼料などの粉粒体が収容される、排出・投入用の開口を備えた容器本体と、
該容器本体を保持する枠部材と、
を備え、前記容器本体が前記枠部材で保持された状態で搬送・保管されるコンテナであって、
前記枠部材が、断面がL字状のアングル部材で構成され、
該アングル部材は、帯状の金属板を直角に折り曲げて2つの側部を形成し、さらに、該側部の各々の側端部をさらに内側に直角に折り曲げてリップを形成したものであることを特徴とするコンテナ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−285199(P2008−285199A)
【公開日】平成20年11月27日(2008.11.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−131731(P2007−131731)
【出願日】平成19年5月17日(2007.5.17)
【出願人】(596013394)パシフィックサイエンス株式会社 (8)
【出願人】(506242898)
【Fターム(参考)】