コンテナ
【課題】 底壁部に側壁部が固定されているコンテナについて、一本のシール部材によって、テールゲート閉鎖時に、コンテナ内から汚水が外方へ漏出することを防止できるようにしたコンテナを提供する。
【解決手段】 コンテナの後部に取付部を設けることにより、シール部材を曲げて配置した場合に、側壁部の後面もしくは底壁部の後面上を通らないシール部材の屈曲部が取付部の後面上を通り、取付部に取付けられるので、テールゲートの閉鎖時に、一本のシール部材でテールゲートとコンテナ本体との間の隙間を埋めることができ、コンテナ内部からの汚水の漏出を防止できる。
【解決手段】 コンテナの後部に取付部を設けることにより、シール部材を曲げて配置した場合に、側壁部の後面もしくは底壁部の後面上を通らないシール部材の屈曲部が取付部の後面上を通り、取付部に取付けられるので、テールゲートの閉鎖時に、一本のシール部材でテールゲートとコンテナ本体との間の隙間を埋めることができ、コンテナ内部からの汚水の漏出を防止できる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、塵芥を内部に収容し、ごみ処理場等へ搬送するためのコンテナに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、特許文献1に記載のように、底壁部と、前記底壁部に固定された前壁部及び左右一対の側壁部とを備え、後部に開口部を有するコンテナ本体と、前記開口部を開閉可能としてコンテナ本体に取付けられたテールゲートとを有するコンテナは知られている。前記コンテナは、底壁部と、前壁部と、一対の側壁部と、テールゲートとにより箱状に形成されるため、コンテナ内に塵芥を収容することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第3638916号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載のコンテナにおいては、コンテナ本体後部(側壁部の後面及び底壁部の後面)の開口部をテールゲートにより閉鎖している。そのため、コンテナ本体やテールゲートの製造時に微小な変形が生じると、コンテナ本体後部の開口部をテールゲートにより閉鎖した際に、コンテナ本体後部とテールゲートとの間には隙間が生じる。したがって、コンテナ内に収容された塵芥から汚水が生じた際には、コンテナ本体後部の開口部はテールゲートにより閉鎖したとしても、コンテナ本体後部とテールゲートとの隙間から、汚水がコンテナ内より漏出し、周囲の環境を悪化させてしまう。
【0005】
そこで、コンテナ本体後部とテールゲートとの隙間から汚水が漏出することを防止するために、側壁部の後面及び底壁部の後面に防水用のシール部材を設け、テールゲートの閉鎖時に、シール部材がコンテナ本体とテールゲートとの間に介在し隙間を埋め、汚水の漏出を防止することが考えられる。
【0006】
しかし、特許文献1に記載のコンテナは、底壁部と側壁部とが略垂直に固定した角底形状のコンテナであるので、底壁部の後面及び側壁部の後面に一本のシール部材を取付けようとすると、底壁部と側壁部とが固定された隅部でシール部材を曲げなくてはならない。ところが、シール部材は曲げると略円弧形状の屈曲部が形成されるので、シール部材を曲げて底壁部の後面と側壁部の後面とに取付けると、シール部材の屈曲部が底壁部の後面及び側壁部の後面からコンテナ本体の内方に向けてはみ出す。すると、シール部材の屈曲部は底壁部の後面および側壁部の後面から離れることにより接触しないので、シール部材と底壁部および側壁部との間に隙間が生じ、コンテナ内の汚水が外方へ漏出するという問題が発生する。
【0007】
前記問題はシール部材に屈曲部が生じることで起こるので、シール部材を曲げることなく底壁部の後面と側壁部の後面とに取付けるために、シール部材を複数に分割し、底壁部および側壁部に貼り付けることが考えられる。しかし、シール部材を分割すると、分割したシール部材とシール部材との間に隙間が生じ、当該隙間からコンテナ内の汚水が外方へ漏出する。
【0008】
そこで、この発明は、前記問題点をかんがみてなされたものであり、底壁部に側壁部が固定されているコンテナについて、一本のシール部材によって、テールゲート閉鎖時に、コンテナ内から汚水が漏出することを防止するようにしたコンテナを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記目的を達成するためのこの発明のコンテナは、底壁部と、前記底壁部に固定された前壁部及び左右一対の側壁部とを備えるとともに、少なくとも後部に開口部を有するコンテナ本体と、前記開口部を開閉可能として前記コンテナ本体に取付けられたテールゲートとを有するコンテナにおいて、前記コンテナの後部には、前記側壁部と前記底壁部とを固定する取付部を設け、前記底壁部の後面と、前記左右一対の側壁部の後面と、前記取付部の後面とを通るように一本のシール部材を配置することとしたものである。
【0010】
この構成によれば、コンテナの後部に、前記側壁部と底壁部とを固定する取付部を設け、前記底壁部の後面と、前記左右一対の側壁部の後面と、前記取付部の後面とを通るように一本のシール部材を配置するようにしたので、シール部材を曲げたことにより屈曲部が生じたとしても、シール部材は底壁部の後面、側壁部の後面、取付部の後面のいずれかに接するように固定できるので、シール部材の屈曲部とコンテナ本体との間に隙間が生じず、テールゲートの閉鎖時に、コンテナ本体とテールゲートとの隙間からの汚水の漏出を防止することができる。
【0011】
また、前記取付部は、前記コンテナ本体の内面に固定されるブラケットに形成されることが好ましい。これにより、底壁部に側壁部を略垂直となるように溶接で固定した既存のコンテナにブラケットを取付け、シール部材により汚水の漏出を防止することができる。
【0012】
また、前記取付部には、コンテナ前後方向に延びる案内部が固定されており、前記案内部の端部は、前記コンテナのコンテナ前後方向の中間部にて固定されることが好ましい。これにより、ブラケットをコンテナ後部側に配置するので、コンテナ前後方向全体に配置した場合に比べて、コンテナの容積の減少を少なくすることができる。
【0013】
また、このコンテナのブラケットは、ブラケットの取付部の前面が、前記コンテナの底壁部の後面及び前記コンテナの側壁部の後面に当接させて固定されることが好ましい。これにより、ブラケットをコンテナに取付ける際に、ブラケットをコンテナの隅に合わせるのが容易なので、ブラケットの取付作業が容易に行うことができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明のコンテナによれば、コンテナの後部に取付部を設けることにより、シール部材を曲げて配置した場合に、側壁部の後面もしくは底壁部の後面上を通らないシール部材の屈曲部が取付部の後面上を通り取付部に取付けられるので、テールゲートの閉鎖時に、一本のシール部材でテールゲートとコンテナ本体との間の隙間を埋めることができ、コンテナ内部からの汚水の漏出を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の第一の実施形態に係るコンテナを示す側面図である。
【図2】同コンテナの平面図である。
【図3】同コンテナの正面図である。
【図4】同コンテナの背面図である。
【図5】同コンテナを後方から見た図であり、テールゲートを省略したものである。
【図6】本発明の第一の実施形態に係るブラケットを示す図であり、(a)ブラケットをコンテナ本体に取付けた際に、コンテナ本体の後方からブラケットを見た図、(b)は(a)のB方向矢視図、(c)は(a)のC方向矢視図である。
【図7】ブラケットを同コンテナに取付けた状態を示す、要部拡大斜視図である。
【図8】シール部材を同コンテナに取付けた状態を示す、要部拡大断面図である。
【図9】荷役車両の機能を説明する図であり、(a)は、地上に置かれたコンテナを荷役装置により荷役車両上に積込む動作の開始直前を示す側面図、(b)は、コンテナを荷役車両上に積込む動作の途中を示す側面図である。
【図10】荷役車両の機能を説明する図であり、(c)は、荷役車両上にコンテナを搭載し荷役車両が走行可能となった状態を示す側面図、(d)は、荷役装置によりコンテナを後傾させた状態を示す側面図である。
【図11】本発明の第二の実施形態に係るブラケットをコンテナに取付けた状態を示す要部拡大斜視図である。
【図12】本発明の第三の実施形態に係るブラケットをコンテナに取付けた状態を示す要部拡大斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【実施例】
【0016】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0017】
図1乃至図5を参照しながら、本発明であるコンテナについて説明する。
図1は、本発明の第一の実施形態に係るコンテナの側面図であり、図2は、同コンテナの平面図であり、図3は、同コンテナの正面図であり、図4は、同コンテナの背面図であり、図5は、同コンテナを後方から見た図であり、テールゲートを省略したものである。
【0018】
図1乃至図5に示すように、コンテナCは、コンテナCの底を形成する底壁部20と、前記底壁部20に略垂直に設けられた前壁部30及び左右一対の側壁部40、40と、を備えるとともに後部及び上部に開口部5、51を有するコンテナ本体を備えている。前記底壁部20、前壁部30、左右一対の側壁部40、40は、それぞれが当接している部分全てが溶接されており、接合部分よりコンテナC内の汚水が外部に漏れないようになっている。また、前記コンテナ本体の後部の開口部50は、後述するテールゲート60により開閉可能となっている。つまり本発明のコンテナCは、テールゲートを閉鎖することにより、コンテナ本体とテールゲート60とにより箱状となる。
なお、以下の説明では、図1における前壁部30側を前方、テールゲート60側を後方とし、図4におけるヒンジ部材61が設けられた側を右方、ロック装置62が設けられた側を左方とする。
【0019】
図1、3、4、5に示すように、コンテナ本体の前側下部には、左右一対の支持脚10が、コンテナ本体の後側下部には左右一対の接地ローラ11が設けられている。前記支持脚10及び接地ローラ11は、コンテナ本体を地上に設置したときに、コンテナ本体を支持するようになっている。
【0020】
図1、3、5に示すように、前記コンテナ本体の底面を形成する底壁部20は、板状の底壁本体21と、底壁本体21の下面に固定されコンテナCの前後方向に延びる底壁補強部材22と、底壁本体21の下面前側に固定されコンテナCの左右方向に延びる底壁補強部材23と、底壁本体21の下面後側に固定されコンテナCの左右方向に延びる底壁補強部材24とを備えている。底壁補強部材22、23、24は、断面がコ字状のチャンネル材であり、底壁本体21が底壁補強部材22、23、24の開口部をふさぐように、溶接により取付けられている。この底壁補強部材22、23、24により、底壁本体21の変形を防ぐ。また、底壁本体21は、後部に底壁補強部材24よりも後方に突出する底壁突出部25を有しており、前記底壁突出部25の両端は切り欠かれている。
【0021】
図2、3に示すように、前記コンテナ本体の前壁部30は、板状の前壁本体31と、前記前壁本体31の中央上部に設けたリフトバー32と、前記前壁本体31の中央に設けた補強板33と、前壁本体31の中央部に左右方向に延びる前壁補強部材34とからなる。また、前記リフトバー32の下方には、補強板33が前壁本体31に固定されている。これにより、前壁本体31の変形を防止する。
【0022】
図1に示すように、前記コンテナ本体の左右一対の側壁部40は、上端部がコンテナ外方へ折り返された板状の側壁本体41と、前記側壁本体41に固定された前後方向に延びる側壁補強部材42と、前記側壁本体41の前側に固定され、コンテナCの高さ方向に延びる側壁補強部材43と、コンテナ後部41の後側に固定され、コンテナCの高さ方向に延びる側壁補強部材44を備えている。この側壁補強部材42、43、44は、断面がコ字状のチャンネル材であり、側壁本体41が側壁補強部材42、43、44の開口部をふさぐように、溶接により取付けられている。この側壁補強部材42、43、44により、側壁本体41の変形を防止している。この側壁本体41は、後部に側壁補強部材44より車両後方に向けて突出する側壁突出部45を有しており、前記側壁突出部45の下部は切り欠かれている。
【0023】
図1、4、5に示すように、前記コンテナ本体の後部の開口部50は、テールゲート60により開閉可能となっている。このテールゲート60は、横開き式のテールゲートであり、テールゲート60の左側は、左側の側壁本体41に溶接されている側壁補強部材44に固定されたヒンジ部材61により、回動可能に取付けられている。テールゲート60の右側には、右側の側壁本体41の側壁補強部材44に設けられた複数のロック装置62のロックピンと係合可能な係合孔を有する被係合部材63が取付けられている。これにより、前記ロック装置62と被係合部材63との係合を解除したのち、ヒンジ部材61によりテールゲート60を回動させると、開口部50はテールゲート60により開放される。テールゲート60には、左右方向に延びる補強部材64と、テールゲート60の縁部を補強する補強部材65とが固定されており、補強部材64、65により、テールゲート60の変形を防ぐ。また、テールゲート60の下部の隅部には、テールゲート60を閉じたときに、テールゲート60をコンテナ本体側に密着させるための密着装置66が設けられている。前記密着装置66には、密着装置66を操作するためのハンドル67が設けられており、前記ハンドル67を操作することにより、テールゲート60が後述のシールゴム82にさらに密着することができる。また、本実施形態のコンテナにおいては、後述するブラケット70を取付けることにより、コンテナCの隅部分にデッドスペースが生じるので、このデッドスペースに密着装置66のハンドル67を取付けることができる。
【0024】
図5に示すように、前記コンテナ本体後部の、側壁部40と底壁部20とが溶接により接合された隅部には、ブラケット70が溶接により固定されている。以下、図6、7を参照しながら、ブラケット70について、詳細に説明する。なお、本発明の第一の実施形態に係るブラケット70を示す図であり、(a)はブラケット70をコンテナ本体に取付けた際に、コンテナC後方からブラケット70を見た図、(b)は(a)のB方向矢視図、(c)は(a)のC方向矢視図である。図7は、ブラケット70を同コンテナ本体に取付けた状態を示す、要部拡大斜視図である。
【0025】
図6、7に示すように、側壁補強部材44の後面44a及び底壁補強部材24の後面24aに溶接により固定される五角形の取付部71と、この取付部71のコンテナ後方を向く後方面71aに略垂直となるように溶接により固定される連結部72と、この取付部71のコンテナ前方を向く前方面71bに溶接により固定される三角形の案内部73とにより構成される。このブラケット70の取付部71を側壁部40及び底壁部20に溶接により固定した際、連結部72の上端は前記側壁突出部45の下端と当接し、連結部72の下端は前記底壁突出部25の端部と当接した状態で溶接により固定されている。
【0026】
また、このブラケット70の取付部71を、側壁補強部材44の後面44a及び底壁補強部材24の後面24aに溶接により固定した際、このブラケット70の案内部73の一辺73aは側壁部40の内面に、案内部73の他の一辺73bは低壁部20の内面に当接した状態で溶接により固定されている。そのため、案内部73と底壁部20及び側壁部40とは連続した面となっているうえに、案内部73はコンテナCの開口部50の内、前記取付部71により覆われていない部分へ向けて傾斜している。
【0027】
また、このブラケット70の案内部73の二辺73a、73bが交差する点は、コンテナCの中央部となっている。これにより、案内部73を前後方向にコンテナ前壁部20まで延ばした場合に比べ、ブラケット70がコンテナCの内部に占める容積を小さくすることができ、コンテナ収容容積の減少を少なくすることができる。
【0028】
図5に示すように、コンテナ本体の後面には、コンテナC内に収容した塵芥から発生する汚水が後壁部より漏出するのを防止するためシール部材80が設けられている。以下、図8を参照しながら、シール部材80の詳細な構成を説明する。図8は、本発明のシール部材80の取り付け状態を示す、要部拡大断面図である。
【0029】
図8に示すように、前記底壁突出部25、前記側壁突出部45、前記ブラケット70の連結部72と底壁補強部材24の後面24a、側壁補強部材44の後面44a、取付部71とをそれぞれ固定する断面L字形の第一シールブラケット81を溶接する。前記第一シールブラケット81には、一本のシールゴム82が接着剤によって沿うように固定されている。つまり、シールゴム82は、第一シールブラケット81を介して左右の側壁部40の補強部材43の後面、底壁部20の補強部材22bの後面、ブラケット70の取付部71の後方面71aに配置されている。前記シールゴム82の後端は、前記底壁突出部25、前記側壁突出部45、前記ブラケット70の連結部72それぞれの後端より後方へ突出し、テールゲート60と当接可能に配置されている。さらに、前記シールゴム82のコンテナ外方には、シールゴム82に沿うように断面略コ字状に形成された第二シールブラケット83がボルトにより固定されている。この第二シールブラケット83は、前記第一シールブラケット81に溶接により固定されている。
【0030】
次に、図9、10を参照にして、本実施形態のコンテナCを使用して塵芥を収集する場合について説明する。
図9(a)は、地上に置かれたコンテナを荷役装置により荷役車両上に積込む動作の開始直前を示す側面図であり、図9(b)は、コンテナを荷役車両上に積込む動作の途中を示す側面図であり、図10(c)は、荷役車両上にコンテナを搭載し、荷役車両が走行可能となった状態を示す側面図であり、図10(d)は、荷役装置によりコンテナを後傾させた状態を示す側面図である。
【0031】
前記荷役車両Vは、図10(d)に示すように、コンテナCを地上と車体上との間で積み降ろしする荷役装置Lがシャシフレーム1上に設けられている。詳しく説明すると、荷役車両Vのシャシフレーム1の前部に運転室Dが設けられている。そして、この運転室Dの後方において、前記シャシフレーム1上にサブフレーム2を介して荷役装置Lが設けられている。
【0032】
前記荷役装置Lは、前壁部30に設けられたリフトバー32に荷役装置Lの先部に設けられたフックFを係合させることにより、コンテナCを地上と車体との間で積み降ろす積降動作を行ったり、コンテナCを車両後方へ傾動させるダンプ動作を行ったりすることができる。
【0033】
上記荷役装置による積降動作およびダンプ動作について、以下に簡単に説明する。
地上に置かれたコンテナを荷役車両上に搭載するコンテナ積込動作を行う場合は、図9(a)に示すように、荷役装置Lの腕部を車両後方に回動させた状態で、荷役車両Vを後進させ、荷役装置LのフックFをコンテナCのリフトバー32に係合させる。そして、フックFをリフトバー32に係合させた後、荷役装置Lの腕部を車両前方に回動させることで、コンテナCが図9(b)に示すように持ち上げられた後、図10(c)に示すように、荷役車両V上にコンテナCが搭載される。コンテナCを荷役車両V上から地上に降ろすコンテナ降ろし動作を行うときは、前記積込動作の逆を行えばよい。また、荷役車両Vに搭載されたコンテナCを荷役車両V上で後傾させるダンプ動作を行う場合は、荷役装置Lの腕部を腕部ロック装置(図示せず)により略一直線状となるように固定した後、荷役装置Lの腕部を回動させることで、図10(d)に示すように、コンテナCを荷役車両V上で後傾させることできる。これにより、上記コンテナ降ろし動作により、地上に置かれたコンテナC内に塵芥を投入し、塵芥で一杯となったコンテナCをコンテナ積込動作により荷役車両Vに搭載してごみ処理場に運ぶことで塵芥を効率よく収集することができる
【0034】
ところで、コンテナ内に投入された塵芥が水分を有していた場合、塵芥から汚水が生じることがあるが、コンテナ積降作業によりコンテナを地上に置いた状態や荷役車両Vに搭載した状態でコンテナ内の汚水が漏出すると、周囲に汚水が飛散し、周囲の環境を悪化させてしまう。しかし、本実施形態のコンテナCの場合は、側壁部40と底壁部20とが溶接により接合された隅部には、取付部71を有するブラケット70が溶接により固定されている。これにより、一本のシールゴム82を曲げて底壁補強部材24の後面24a、側壁補強部材44の後面44aに取付けようとした際に、シールゴム82を曲げることで生じる屈曲部が取付部71の後面上に配置されるので、シールゴム82を底壁補強部材24の後面24a、側壁補強部材44の後面44a、取付部71の後方面71aに固定することができる。そのため、コンテナ本体(底壁補強部材24の後面24a、側壁補強部材44の後面44a、取付部71の後方面71a)とシールゴム82との隙間からの汚水の漏出を防止することができる。
【0035】
さらに、シールゴム82は、第一シールブラケット81を介して底壁補強部材24の後面24a、側壁補強部材44の後面44a、取付部71の後方面71aに取付けられるとともに、シールゴム82の後端が、前記底壁突出部25、前記側壁突出部45、前記ブラケット70の連結部72それぞれの後端より後方へ突出させ、テールゲート60に当接可能に構成されている。したがって、シールゴム82は、コンテナ本体とテールゲート60と間に介在されることにより、コンテナ本体とテールゲート60との隙間を埋め、コンテナ本体とテールゲート60との隙間からの汚水の漏出を防止できる。したがって、コンテナCの隙間を生めることができ、コンテナCからの汚水の漏出を防止できる。
【0036】
ここで、本実施形態のコンテナCにおいては、取付部71を有するブラケット70に案内部73を設け、案内部73と底壁部20及び側壁部40とが連続した面となるように構成されている。そのため、通常は、コンテナ本体の後部の開口部50の内、取付部71により開口部50の一部が覆われるので、テールゲート60のロック装置62を解除した状態で、コンテナCを荷役車両V上で後傾させると、コンテナC内の塵芥の一部が取付部71に引っ掛かり、排出されないが、案内部73によりコンテナC内の塵芥は取付部71に覆われていない開口部50へと案内されるので、取付部71に引っ掛かった塵芥を取り除く作業をすることなくコンテナC内の廃棄物を全量排出できるので、排出作業が容易である。
【0037】
さらに、本実施形態のコンテナCに固定されるブラケット70は、ブラケット70の取付部71を側壁部40及び底壁部20に溶接により固定する構成となっている。これにより、ブラケット70をコンテナCに取付ける際に、取付部71の後方面71aと底壁補強部材24の後面24a及び側壁補強部材44の後面44aとが面一となるように行う位置調節が容易に行えるので、ブラケット70の取付作業が容易にできる。
【0038】
図11は、本発明の第二の実施形態に係る図であり、コンテナに取付けられるブラケット取付状態を示す要部拡大斜視図である。
本発明の第二の実施形態の基本的な構成は、本発明の第一実施形態と同じであるが、この実施の形態と、本発明の第一の実施の形態との異なる点としては、第一の実施の形態では取付部71が五角形の板材であり、コンテナC後部の隅部を取付部71により塞いでいたのに対し、図11に示すように、第二の実施の形態では、取付部71'が六角形の板材であり、コンテナC後部の隅部に底壁部20と側壁部40と取付部71により形成される孔90が存在する点で異なっている。なお、シール部材80の取付構造に関しては、本発明の第一形態と同一である。
【0039】
したがって、本発明の第二の実施形態においては、一本のシールゴム82を曲げて底壁補強部材24の後面24a、側壁補強部材44の後面44aに取付けようとした際に、シールゴム82を曲げることで生じる屈曲部が取付部71'の後面上に配置される。そのため、シールゴム82が第一シールブラケット81を介して底壁補強部材24の後面24a、側壁補強部材44の後面44a、取付部71'の後方面71a'に固定することができる。そのため、コンテナ本体(底壁補強部材24の後面24a、側壁補強部材44の後面44a、取付部71'の後方面71a')とシールゴム82との隙間からの汚水の漏出を防止することができる。
【0040】
さらに、シールゴム82は、第一シールブラケット81を介して底壁補強部材24の後面24a、側壁補強部材44の後面44a、取付部71'の後方面71a'に取付けられるとともに、シールゴム82の後端が、前記底壁突出部25、前記側壁突出部45、前記ブラケット70'の連結部72'のそれぞれの後端より後方へ突出させ、テールゲート60に当接可能に構成されている。したがって、シールゴム82は、コンテナ本体とテールゲート60と間に介在されることにより、コンテナ本体とテールゲート60との隙間を埋め、コンテナ本体とテールゲート60との隙間からの汚水の漏出を防止できる。
【0041】
また、上記構成とした場合、コンテナ本体に孔90が存在するため、コンテナ内の汚水が孔90を通ってコンテナ外側に流出することが考えられるが、案内部73の一辺73aは側壁部40の内面に、案内部73の他の一辺73bは低壁部20の内面に当接するように形成され、当接部は溶接により固定されている。そのため、コンテナ内の汚水は案内部73により孔90へ流れるのを妨げられるため、第二の実施の形態においても、コンテナ内の汚水がコンテナの外方に漏出することを防止できる。
【0042】
図12は、本発明の第三の実施形態に係る図であり、コンテナに取付けられるブラケット取付状態を示す要部拡大斜視図である。本発明の第三の実施形態の基本的な構成は、本発明の第一の実施形態と同じであるが、この実施の形態と、本発明の第一の実施の形態との異なる点は、ブラケット70がコンテナCの側壁部40と一体に形成されている点が異なっている。詳細に説明すると、図12に示すように、側壁補強部材44の下部に、コンテナ内方に向けて突出する突出部分を形成し、前記突出部分を取付部71''としている。側壁突出部45の下部はコンテナ中央側に向けて折り曲げられており、この折り曲げられた部分が連結部72''となるように形成されている。そして、底壁突出部25の端部と、連結部72''の下端(側壁突出部45の下端)とが溶接により固定される。案内部73''は、取付部71''の前方面71b''に溶接により固定されるとともに、案内部73''と底壁部20及び側壁部40とが連続した面となるように底壁部20及び側壁部40に溶接により固定されている。
【0043】
したがって、本発明の第三の実施形態においては、一本のシールゴム82を曲げて底壁補強部材の後面24a、側壁補強部材44の後面44a、に取付けようとした際に、シールゴム82を曲げることで生じる屈曲部が取付部71''の後面上に配置される。そのため、シールゴム82を底壁補強部材24の後面24a、側壁補強部材44の後面44a、取付部71''の後方面71a''に固定することができる。そのため、コンテナ本体(底壁補強部材24の後面24a、側壁補強部材44の後面44a、取付部71''の後方面71a'')とシールゴム82との隙間からの汚水の漏出を防止することができる。
【0044】
さらに、シールゴム82は、第一シールブラケット81を介して底壁補強部材24の後面24a、側壁補強部材44の後面44a、取付部71''の後方面71a''に取付けられるとともに、シールゴム82の後端が、前記底壁突出部25、前記側壁突出部45、連結部72''のそれぞれの後端より後方へ突出させ、テールゲート60に当接可能に構成されている。したがって、シールゴム82は、コンテナ本体とテールゲート60と間に介在されることにより、コンテナ本体とテールゲート60との隙間を埋め、コンテナ本体とテールゲート60との隙間からの汚水の漏出を防止できる。したがって、コンテナCの隙間を生めることができ、コンテナCからの汚水の漏出を防止できる。
【0045】
以上より、上記構成とした場合、コンテナCを製造する際に、ブラケット70を一体とした側壁部40を底壁部20に溶接により固定することで、一本のシール部材80にて取付可能なコンテナ本体が完成するため、コンテナの製作が容易となる。
【0046】
なお、本実施形態のコンテナCは、荷役車両Vに搭載されるコンテナCとしたが、その他に、鉄道や船舶などで使用されるコンテナCに適用しても良い。
【0047】
また、本実施形態のコンテナCに溶接されるブラケット70は、案内部73を有しているが、コンテナ内の塵芥の排出の妨げにならない場合は、案内部73を省略しても良い。
【0048】
また、本発明の第三の実施形態においては、側壁補強部材44の下部に、コンテナ内方に向けて突出する突出部分を形成し、前記突出部分を取付部71''としたが、底壁補強部材24の両端部にコンテナ内方に向けて突出する突出部分を形成し、前記突出部分を取付部71''としてもよい。
【符号の説明】
【0049】
C コンテナ
20 底壁部
30 前壁部
40 側壁部
60 テールゲート
70 ブラケット
80 シール部材
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、塵芥を内部に収容し、ごみ処理場等へ搬送するためのコンテナに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、特許文献1に記載のように、底壁部と、前記底壁部に固定された前壁部及び左右一対の側壁部とを備え、後部に開口部を有するコンテナ本体と、前記開口部を開閉可能としてコンテナ本体に取付けられたテールゲートとを有するコンテナは知られている。前記コンテナは、底壁部と、前壁部と、一対の側壁部と、テールゲートとにより箱状に形成されるため、コンテナ内に塵芥を収容することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第3638916号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載のコンテナにおいては、コンテナ本体後部(側壁部の後面及び底壁部の後面)の開口部をテールゲートにより閉鎖している。そのため、コンテナ本体やテールゲートの製造時に微小な変形が生じると、コンテナ本体後部の開口部をテールゲートにより閉鎖した際に、コンテナ本体後部とテールゲートとの間には隙間が生じる。したがって、コンテナ内に収容された塵芥から汚水が生じた際には、コンテナ本体後部の開口部はテールゲートにより閉鎖したとしても、コンテナ本体後部とテールゲートとの隙間から、汚水がコンテナ内より漏出し、周囲の環境を悪化させてしまう。
【0005】
そこで、コンテナ本体後部とテールゲートとの隙間から汚水が漏出することを防止するために、側壁部の後面及び底壁部の後面に防水用のシール部材を設け、テールゲートの閉鎖時に、シール部材がコンテナ本体とテールゲートとの間に介在し隙間を埋め、汚水の漏出を防止することが考えられる。
【0006】
しかし、特許文献1に記載のコンテナは、底壁部と側壁部とが略垂直に固定した角底形状のコンテナであるので、底壁部の後面及び側壁部の後面に一本のシール部材を取付けようとすると、底壁部と側壁部とが固定された隅部でシール部材を曲げなくてはならない。ところが、シール部材は曲げると略円弧形状の屈曲部が形成されるので、シール部材を曲げて底壁部の後面と側壁部の後面とに取付けると、シール部材の屈曲部が底壁部の後面及び側壁部の後面からコンテナ本体の内方に向けてはみ出す。すると、シール部材の屈曲部は底壁部の後面および側壁部の後面から離れることにより接触しないので、シール部材と底壁部および側壁部との間に隙間が生じ、コンテナ内の汚水が外方へ漏出するという問題が発生する。
【0007】
前記問題はシール部材に屈曲部が生じることで起こるので、シール部材を曲げることなく底壁部の後面と側壁部の後面とに取付けるために、シール部材を複数に分割し、底壁部および側壁部に貼り付けることが考えられる。しかし、シール部材を分割すると、分割したシール部材とシール部材との間に隙間が生じ、当該隙間からコンテナ内の汚水が外方へ漏出する。
【0008】
そこで、この発明は、前記問題点をかんがみてなされたものであり、底壁部に側壁部が固定されているコンテナについて、一本のシール部材によって、テールゲート閉鎖時に、コンテナ内から汚水が漏出することを防止するようにしたコンテナを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記目的を達成するためのこの発明のコンテナは、底壁部と、前記底壁部に固定された前壁部及び左右一対の側壁部とを備えるとともに、少なくとも後部に開口部を有するコンテナ本体と、前記開口部を開閉可能として前記コンテナ本体に取付けられたテールゲートとを有するコンテナにおいて、前記コンテナの後部には、前記側壁部と前記底壁部とを固定する取付部を設け、前記底壁部の後面と、前記左右一対の側壁部の後面と、前記取付部の後面とを通るように一本のシール部材を配置することとしたものである。
【0010】
この構成によれば、コンテナの後部に、前記側壁部と底壁部とを固定する取付部を設け、前記底壁部の後面と、前記左右一対の側壁部の後面と、前記取付部の後面とを通るように一本のシール部材を配置するようにしたので、シール部材を曲げたことにより屈曲部が生じたとしても、シール部材は底壁部の後面、側壁部の後面、取付部の後面のいずれかに接するように固定できるので、シール部材の屈曲部とコンテナ本体との間に隙間が生じず、テールゲートの閉鎖時に、コンテナ本体とテールゲートとの隙間からの汚水の漏出を防止することができる。
【0011】
また、前記取付部は、前記コンテナ本体の内面に固定されるブラケットに形成されることが好ましい。これにより、底壁部に側壁部を略垂直となるように溶接で固定した既存のコンテナにブラケットを取付け、シール部材により汚水の漏出を防止することができる。
【0012】
また、前記取付部には、コンテナ前後方向に延びる案内部が固定されており、前記案内部の端部は、前記コンテナのコンテナ前後方向の中間部にて固定されることが好ましい。これにより、ブラケットをコンテナ後部側に配置するので、コンテナ前後方向全体に配置した場合に比べて、コンテナの容積の減少を少なくすることができる。
【0013】
また、このコンテナのブラケットは、ブラケットの取付部の前面が、前記コンテナの底壁部の後面及び前記コンテナの側壁部の後面に当接させて固定されることが好ましい。これにより、ブラケットをコンテナに取付ける際に、ブラケットをコンテナの隅に合わせるのが容易なので、ブラケットの取付作業が容易に行うことができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明のコンテナによれば、コンテナの後部に取付部を設けることにより、シール部材を曲げて配置した場合に、側壁部の後面もしくは底壁部の後面上を通らないシール部材の屈曲部が取付部の後面上を通り取付部に取付けられるので、テールゲートの閉鎖時に、一本のシール部材でテールゲートとコンテナ本体との間の隙間を埋めることができ、コンテナ内部からの汚水の漏出を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の第一の実施形態に係るコンテナを示す側面図である。
【図2】同コンテナの平面図である。
【図3】同コンテナの正面図である。
【図4】同コンテナの背面図である。
【図5】同コンテナを後方から見た図であり、テールゲートを省略したものである。
【図6】本発明の第一の実施形態に係るブラケットを示す図であり、(a)ブラケットをコンテナ本体に取付けた際に、コンテナ本体の後方からブラケットを見た図、(b)は(a)のB方向矢視図、(c)は(a)のC方向矢視図である。
【図7】ブラケットを同コンテナに取付けた状態を示す、要部拡大斜視図である。
【図8】シール部材を同コンテナに取付けた状態を示す、要部拡大断面図である。
【図9】荷役車両の機能を説明する図であり、(a)は、地上に置かれたコンテナを荷役装置により荷役車両上に積込む動作の開始直前を示す側面図、(b)は、コンテナを荷役車両上に積込む動作の途中を示す側面図である。
【図10】荷役車両の機能を説明する図であり、(c)は、荷役車両上にコンテナを搭載し荷役車両が走行可能となった状態を示す側面図、(d)は、荷役装置によりコンテナを後傾させた状態を示す側面図である。
【図11】本発明の第二の実施形態に係るブラケットをコンテナに取付けた状態を示す要部拡大斜視図である。
【図12】本発明の第三の実施形態に係るブラケットをコンテナに取付けた状態を示す要部拡大斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【実施例】
【0016】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0017】
図1乃至図5を参照しながら、本発明であるコンテナについて説明する。
図1は、本発明の第一の実施形態に係るコンテナの側面図であり、図2は、同コンテナの平面図であり、図3は、同コンテナの正面図であり、図4は、同コンテナの背面図であり、図5は、同コンテナを後方から見た図であり、テールゲートを省略したものである。
【0018】
図1乃至図5に示すように、コンテナCは、コンテナCの底を形成する底壁部20と、前記底壁部20に略垂直に設けられた前壁部30及び左右一対の側壁部40、40と、を備えるとともに後部及び上部に開口部5、51を有するコンテナ本体を備えている。前記底壁部20、前壁部30、左右一対の側壁部40、40は、それぞれが当接している部分全てが溶接されており、接合部分よりコンテナC内の汚水が外部に漏れないようになっている。また、前記コンテナ本体の後部の開口部50は、後述するテールゲート60により開閉可能となっている。つまり本発明のコンテナCは、テールゲートを閉鎖することにより、コンテナ本体とテールゲート60とにより箱状となる。
なお、以下の説明では、図1における前壁部30側を前方、テールゲート60側を後方とし、図4におけるヒンジ部材61が設けられた側を右方、ロック装置62が設けられた側を左方とする。
【0019】
図1、3、4、5に示すように、コンテナ本体の前側下部には、左右一対の支持脚10が、コンテナ本体の後側下部には左右一対の接地ローラ11が設けられている。前記支持脚10及び接地ローラ11は、コンテナ本体を地上に設置したときに、コンテナ本体を支持するようになっている。
【0020】
図1、3、5に示すように、前記コンテナ本体の底面を形成する底壁部20は、板状の底壁本体21と、底壁本体21の下面に固定されコンテナCの前後方向に延びる底壁補強部材22と、底壁本体21の下面前側に固定されコンテナCの左右方向に延びる底壁補強部材23と、底壁本体21の下面後側に固定されコンテナCの左右方向に延びる底壁補強部材24とを備えている。底壁補強部材22、23、24は、断面がコ字状のチャンネル材であり、底壁本体21が底壁補強部材22、23、24の開口部をふさぐように、溶接により取付けられている。この底壁補強部材22、23、24により、底壁本体21の変形を防ぐ。また、底壁本体21は、後部に底壁補強部材24よりも後方に突出する底壁突出部25を有しており、前記底壁突出部25の両端は切り欠かれている。
【0021】
図2、3に示すように、前記コンテナ本体の前壁部30は、板状の前壁本体31と、前記前壁本体31の中央上部に設けたリフトバー32と、前記前壁本体31の中央に設けた補強板33と、前壁本体31の中央部に左右方向に延びる前壁補強部材34とからなる。また、前記リフトバー32の下方には、補強板33が前壁本体31に固定されている。これにより、前壁本体31の変形を防止する。
【0022】
図1に示すように、前記コンテナ本体の左右一対の側壁部40は、上端部がコンテナ外方へ折り返された板状の側壁本体41と、前記側壁本体41に固定された前後方向に延びる側壁補強部材42と、前記側壁本体41の前側に固定され、コンテナCの高さ方向に延びる側壁補強部材43と、コンテナ後部41の後側に固定され、コンテナCの高さ方向に延びる側壁補強部材44を備えている。この側壁補強部材42、43、44は、断面がコ字状のチャンネル材であり、側壁本体41が側壁補強部材42、43、44の開口部をふさぐように、溶接により取付けられている。この側壁補強部材42、43、44により、側壁本体41の変形を防止している。この側壁本体41は、後部に側壁補強部材44より車両後方に向けて突出する側壁突出部45を有しており、前記側壁突出部45の下部は切り欠かれている。
【0023】
図1、4、5に示すように、前記コンテナ本体の後部の開口部50は、テールゲート60により開閉可能となっている。このテールゲート60は、横開き式のテールゲートであり、テールゲート60の左側は、左側の側壁本体41に溶接されている側壁補強部材44に固定されたヒンジ部材61により、回動可能に取付けられている。テールゲート60の右側には、右側の側壁本体41の側壁補強部材44に設けられた複数のロック装置62のロックピンと係合可能な係合孔を有する被係合部材63が取付けられている。これにより、前記ロック装置62と被係合部材63との係合を解除したのち、ヒンジ部材61によりテールゲート60を回動させると、開口部50はテールゲート60により開放される。テールゲート60には、左右方向に延びる補強部材64と、テールゲート60の縁部を補強する補強部材65とが固定されており、補強部材64、65により、テールゲート60の変形を防ぐ。また、テールゲート60の下部の隅部には、テールゲート60を閉じたときに、テールゲート60をコンテナ本体側に密着させるための密着装置66が設けられている。前記密着装置66には、密着装置66を操作するためのハンドル67が設けられており、前記ハンドル67を操作することにより、テールゲート60が後述のシールゴム82にさらに密着することができる。また、本実施形態のコンテナにおいては、後述するブラケット70を取付けることにより、コンテナCの隅部分にデッドスペースが生じるので、このデッドスペースに密着装置66のハンドル67を取付けることができる。
【0024】
図5に示すように、前記コンテナ本体後部の、側壁部40と底壁部20とが溶接により接合された隅部には、ブラケット70が溶接により固定されている。以下、図6、7を参照しながら、ブラケット70について、詳細に説明する。なお、本発明の第一の実施形態に係るブラケット70を示す図であり、(a)はブラケット70をコンテナ本体に取付けた際に、コンテナC後方からブラケット70を見た図、(b)は(a)のB方向矢視図、(c)は(a)のC方向矢視図である。図7は、ブラケット70を同コンテナ本体に取付けた状態を示す、要部拡大斜視図である。
【0025】
図6、7に示すように、側壁補強部材44の後面44a及び底壁補強部材24の後面24aに溶接により固定される五角形の取付部71と、この取付部71のコンテナ後方を向く後方面71aに略垂直となるように溶接により固定される連結部72と、この取付部71のコンテナ前方を向く前方面71bに溶接により固定される三角形の案内部73とにより構成される。このブラケット70の取付部71を側壁部40及び底壁部20に溶接により固定した際、連結部72の上端は前記側壁突出部45の下端と当接し、連結部72の下端は前記底壁突出部25の端部と当接した状態で溶接により固定されている。
【0026】
また、このブラケット70の取付部71を、側壁補強部材44の後面44a及び底壁補強部材24の後面24aに溶接により固定した際、このブラケット70の案内部73の一辺73aは側壁部40の内面に、案内部73の他の一辺73bは低壁部20の内面に当接した状態で溶接により固定されている。そのため、案内部73と底壁部20及び側壁部40とは連続した面となっているうえに、案内部73はコンテナCの開口部50の内、前記取付部71により覆われていない部分へ向けて傾斜している。
【0027】
また、このブラケット70の案内部73の二辺73a、73bが交差する点は、コンテナCの中央部となっている。これにより、案内部73を前後方向にコンテナ前壁部20まで延ばした場合に比べ、ブラケット70がコンテナCの内部に占める容積を小さくすることができ、コンテナ収容容積の減少を少なくすることができる。
【0028】
図5に示すように、コンテナ本体の後面には、コンテナC内に収容した塵芥から発生する汚水が後壁部より漏出するのを防止するためシール部材80が設けられている。以下、図8を参照しながら、シール部材80の詳細な構成を説明する。図8は、本発明のシール部材80の取り付け状態を示す、要部拡大断面図である。
【0029】
図8に示すように、前記底壁突出部25、前記側壁突出部45、前記ブラケット70の連結部72と底壁補強部材24の後面24a、側壁補強部材44の後面44a、取付部71とをそれぞれ固定する断面L字形の第一シールブラケット81を溶接する。前記第一シールブラケット81には、一本のシールゴム82が接着剤によって沿うように固定されている。つまり、シールゴム82は、第一シールブラケット81を介して左右の側壁部40の補強部材43の後面、底壁部20の補強部材22bの後面、ブラケット70の取付部71の後方面71aに配置されている。前記シールゴム82の後端は、前記底壁突出部25、前記側壁突出部45、前記ブラケット70の連結部72それぞれの後端より後方へ突出し、テールゲート60と当接可能に配置されている。さらに、前記シールゴム82のコンテナ外方には、シールゴム82に沿うように断面略コ字状に形成された第二シールブラケット83がボルトにより固定されている。この第二シールブラケット83は、前記第一シールブラケット81に溶接により固定されている。
【0030】
次に、図9、10を参照にして、本実施形態のコンテナCを使用して塵芥を収集する場合について説明する。
図9(a)は、地上に置かれたコンテナを荷役装置により荷役車両上に積込む動作の開始直前を示す側面図であり、図9(b)は、コンテナを荷役車両上に積込む動作の途中を示す側面図であり、図10(c)は、荷役車両上にコンテナを搭載し、荷役車両が走行可能となった状態を示す側面図であり、図10(d)は、荷役装置によりコンテナを後傾させた状態を示す側面図である。
【0031】
前記荷役車両Vは、図10(d)に示すように、コンテナCを地上と車体上との間で積み降ろしする荷役装置Lがシャシフレーム1上に設けられている。詳しく説明すると、荷役車両Vのシャシフレーム1の前部に運転室Dが設けられている。そして、この運転室Dの後方において、前記シャシフレーム1上にサブフレーム2を介して荷役装置Lが設けられている。
【0032】
前記荷役装置Lは、前壁部30に設けられたリフトバー32に荷役装置Lの先部に設けられたフックFを係合させることにより、コンテナCを地上と車体との間で積み降ろす積降動作を行ったり、コンテナCを車両後方へ傾動させるダンプ動作を行ったりすることができる。
【0033】
上記荷役装置による積降動作およびダンプ動作について、以下に簡単に説明する。
地上に置かれたコンテナを荷役車両上に搭載するコンテナ積込動作を行う場合は、図9(a)に示すように、荷役装置Lの腕部を車両後方に回動させた状態で、荷役車両Vを後進させ、荷役装置LのフックFをコンテナCのリフトバー32に係合させる。そして、フックFをリフトバー32に係合させた後、荷役装置Lの腕部を車両前方に回動させることで、コンテナCが図9(b)に示すように持ち上げられた後、図10(c)に示すように、荷役車両V上にコンテナCが搭載される。コンテナCを荷役車両V上から地上に降ろすコンテナ降ろし動作を行うときは、前記積込動作の逆を行えばよい。また、荷役車両Vに搭載されたコンテナCを荷役車両V上で後傾させるダンプ動作を行う場合は、荷役装置Lの腕部を腕部ロック装置(図示せず)により略一直線状となるように固定した後、荷役装置Lの腕部を回動させることで、図10(d)に示すように、コンテナCを荷役車両V上で後傾させることできる。これにより、上記コンテナ降ろし動作により、地上に置かれたコンテナC内に塵芥を投入し、塵芥で一杯となったコンテナCをコンテナ積込動作により荷役車両Vに搭載してごみ処理場に運ぶことで塵芥を効率よく収集することができる
【0034】
ところで、コンテナ内に投入された塵芥が水分を有していた場合、塵芥から汚水が生じることがあるが、コンテナ積降作業によりコンテナを地上に置いた状態や荷役車両Vに搭載した状態でコンテナ内の汚水が漏出すると、周囲に汚水が飛散し、周囲の環境を悪化させてしまう。しかし、本実施形態のコンテナCの場合は、側壁部40と底壁部20とが溶接により接合された隅部には、取付部71を有するブラケット70が溶接により固定されている。これにより、一本のシールゴム82を曲げて底壁補強部材24の後面24a、側壁補強部材44の後面44aに取付けようとした際に、シールゴム82を曲げることで生じる屈曲部が取付部71の後面上に配置されるので、シールゴム82を底壁補強部材24の後面24a、側壁補強部材44の後面44a、取付部71の後方面71aに固定することができる。そのため、コンテナ本体(底壁補強部材24の後面24a、側壁補強部材44の後面44a、取付部71の後方面71a)とシールゴム82との隙間からの汚水の漏出を防止することができる。
【0035】
さらに、シールゴム82は、第一シールブラケット81を介して底壁補強部材24の後面24a、側壁補強部材44の後面44a、取付部71の後方面71aに取付けられるとともに、シールゴム82の後端が、前記底壁突出部25、前記側壁突出部45、前記ブラケット70の連結部72それぞれの後端より後方へ突出させ、テールゲート60に当接可能に構成されている。したがって、シールゴム82は、コンテナ本体とテールゲート60と間に介在されることにより、コンテナ本体とテールゲート60との隙間を埋め、コンテナ本体とテールゲート60との隙間からの汚水の漏出を防止できる。したがって、コンテナCの隙間を生めることができ、コンテナCからの汚水の漏出を防止できる。
【0036】
ここで、本実施形態のコンテナCにおいては、取付部71を有するブラケット70に案内部73を設け、案内部73と底壁部20及び側壁部40とが連続した面となるように構成されている。そのため、通常は、コンテナ本体の後部の開口部50の内、取付部71により開口部50の一部が覆われるので、テールゲート60のロック装置62を解除した状態で、コンテナCを荷役車両V上で後傾させると、コンテナC内の塵芥の一部が取付部71に引っ掛かり、排出されないが、案内部73によりコンテナC内の塵芥は取付部71に覆われていない開口部50へと案内されるので、取付部71に引っ掛かった塵芥を取り除く作業をすることなくコンテナC内の廃棄物を全量排出できるので、排出作業が容易である。
【0037】
さらに、本実施形態のコンテナCに固定されるブラケット70は、ブラケット70の取付部71を側壁部40及び底壁部20に溶接により固定する構成となっている。これにより、ブラケット70をコンテナCに取付ける際に、取付部71の後方面71aと底壁補強部材24の後面24a及び側壁補強部材44の後面44aとが面一となるように行う位置調節が容易に行えるので、ブラケット70の取付作業が容易にできる。
【0038】
図11は、本発明の第二の実施形態に係る図であり、コンテナに取付けられるブラケット取付状態を示す要部拡大斜視図である。
本発明の第二の実施形態の基本的な構成は、本発明の第一実施形態と同じであるが、この実施の形態と、本発明の第一の実施の形態との異なる点としては、第一の実施の形態では取付部71が五角形の板材であり、コンテナC後部の隅部を取付部71により塞いでいたのに対し、図11に示すように、第二の実施の形態では、取付部71'が六角形の板材であり、コンテナC後部の隅部に底壁部20と側壁部40と取付部71により形成される孔90が存在する点で異なっている。なお、シール部材80の取付構造に関しては、本発明の第一形態と同一である。
【0039】
したがって、本発明の第二の実施形態においては、一本のシールゴム82を曲げて底壁補強部材24の後面24a、側壁補強部材44の後面44aに取付けようとした際に、シールゴム82を曲げることで生じる屈曲部が取付部71'の後面上に配置される。そのため、シールゴム82が第一シールブラケット81を介して底壁補強部材24の後面24a、側壁補強部材44の後面44a、取付部71'の後方面71a'に固定することができる。そのため、コンテナ本体(底壁補強部材24の後面24a、側壁補強部材44の後面44a、取付部71'の後方面71a')とシールゴム82との隙間からの汚水の漏出を防止することができる。
【0040】
さらに、シールゴム82は、第一シールブラケット81を介して底壁補強部材24の後面24a、側壁補強部材44の後面44a、取付部71'の後方面71a'に取付けられるとともに、シールゴム82の後端が、前記底壁突出部25、前記側壁突出部45、前記ブラケット70'の連結部72'のそれぞれの後端より後方へ突出させ、テールゲート60に当接可能に構成されている。したがって、シールゴム82は、コンテナ本体とテールゲート60と間に介在されることにより、コンテナ本体とテールゲート60との隙間を埋め、コンテナ本体とテールゲート60との隙間からの汚水の漏出を防止できる。
【0041】
また、上記構成とした場合、コンテナ本体に孔90が存在するため、コンテナ内の汚水が孔90を通ってコンテナ外側に流出することが考えられるが、案内部73の一辺73aは側壁部40の内面に、案内部73の他の一辺73bは低壁部20の内面に当接するように形成され、当接部は溶接により固定されている。そのため、コンテナ内の汚水は案内部73により孔90へ流れるのを妨げられるため、第二の実施の形態においても、コンテナ内の汚水がコンテナの外方に漏出することを防止できる。
【0042】
図12は、本発明の第三の実施形態に係る図であり、コンテナに取付けられるブラケット取付状態を示す要部拡大斜視図である。本発明の第三の実施形態の基本的な構成は、本発明の第一の実施形態と同じであるが、この実施の形態と、本発明の第一の実施の形態との異なる点は、ブラケット70がコンテナCの側壁部40と一体に形成されている点が異なっている。詳細に説明すると、図12に示すように、側壁補強部材44の下部に、コンテナ内方に向けて突出する突出部分を形成し、前記突出部分を取付部71''としている。側壁突出部45の下部はコンテナ中央側に向けて折り曲げられており、この折り曲げられた部分が連結部72''となるように形成されている。そして、底壁突出部25の端部と、連結部72''の下端(側壁突出部45の下端)とが溶接により固定される。案内部73''は、取付部71''の前方面71b''に溶接により固定されるとともに、案内部73''と底壁部20及び側壁部40とが連続した面となるように底壁部20及び側壁部40に溶接により固定されている。
【0043】
したがって、本発明の第三の実施形態においては、一本のシールゴム82を曲げて底壁補強部材の後面24a、側壁補強部材44の後面44a、に取付けようとした際に、シールゴム82を曲げることで生じる屈曲部が取付部71''の後面上に配置される。そのため、シールゴム82を底壁補強部材24の後面24a、側壁補強部材44の後面44a、取付部71''の後方面71a''に固定することができる。そのため、コンテナ本体(底壁補強部材24の後面24a、側壁補強部材44の後面44a、取付部71''の後方面71a'')とシールゴム82との隙間からの汚水の漏出を防止することができる。
【0044】
さらに、シールゴム82は、第一シールブラケット81を介して底壁補強部材24の後面24a、側壁補強部材44の後面44a、取付部71''の後方面71a''に取付けられるとともに、シールゴム82の後端が、前記底壁突出部25、前記側壁突出部45、連結部72''のそれぞれの後端より後方へ突出させ、テールゲート60に当接可能に構成されている。したがって、シールゴム82は、コンテナ本体とテールゲート60と間に介在されることにより、コンテナ本体とテールゲート60との隙間を埋め、コンテナ本体とテールゲート60との隙間からの汚水の漏出を防止できる。したがって、コンテナCの隙間を生めることができ、コンテナCからの汚水の漏出を防止できる。
【0045】
以上より、上記構成とした場合、コンテナCを製造する際に、ブラケット70を一体とした側壁部40を底壁部20に溶接により固定することで、一本のシール部材80にて取付可能なコンテナ本体が完成するため、コンテナの製作が容易となる。
【0046】
なお、本実施形態のコンテナCは、荷役車両Vに搭載されるコンテナCとしたが、その他に、鉄道や船舶などで使用されるコンテナCに適用しても良い。
【0047】
また、本実施形態のコンテナCに溶接されるブラケット70は、案内部73を有しているが、コンテナ内の塵芥の排出の妨げにならない場合は、案内部73を省略しても良い。
【0048】
また、本発明の第三の実施形態においては、側壁補強部材44の下部に、コンテナ内方に向けて突出する突出部分を形成し、前記突出部分を取付部71''としたが、底壁補強部材24の両端部にコンテナ内方に向けて突出する突出部分を形成し、前記突出部分を取付部71''としてもよい。
【符号の説明】
【0049】
C コンテナ
20 底壁部
30 前壁部
40 側壁部
60 テールゲート
70 ブラケット
80 シール部材
【特許請求の範囲】
【請求項1】
底壁部と、前記底壁部に固定された前壁部及び左右一対の側壁部とを備えるとともに、少なくとも後部に開口部を有するコンテナ本体と、
前記開口部を開閉可能として前記コンテナ本体に取付けられたテールゲートとを有するコンテナにおいて、
前記コンテナの後部には、前記側壁部と前記底壁部とを固定する取付部を設け、
前記底壁部の後面と、前記左右一対の側壁部の後面と、前記取付部の後面とを通るように一本のシール部材を配置することを特徴とするコンテナ。
【請求項2】
前記取付部は、前記コンテナ本体の内面に固定されるブラケットに形成されることを特徴とする請求項1に記載のコンテナ。
【請求項3】
前記取付部には、コンテナ前後方向に延びる案内部が固定されており、
前記案内部の端部は、前記コンテナのコンテナ前後方向の中間部にて固定されることを特徴とする請求項1または2に記載のコンテナ。
【請求項4】
前記ブラケットの取付部の前面が、前記コンテナの底壁部の後面及び前記コンテナの側壁部の後面に当接させて固定されることを特徴とする請求項2に記載のコンテナ。
【請求項1】
底壁部と、前記底壁部に固定された前壁部及び左右一対の側壁部とを備えるとともに、少なくとも後部に開口部を有するコンテナ本体と、
前記開口部を開閉可能として前記コンテナ本体に取付けられたテールゲートとを有するコンテナにおいて、
前記コンテナの後部には、前記側壁部と前記底壁部とを固定する取付部を設け、
前記底壁部の後面と、前記左右一対の側壁部の後面と、前記取付部の後面とを通るように一本のシール部材を配置することを特徴とするコンテナ。
【請求項2】
前記取付部は、前記コンテナ本体の内面に固定されるブラケットに形成されることを特徴とする請求項1に記載のコンテナ。
【請求項3】
前記取付部には、コンテナ前後方向に延びる案内部が固定されており、
前記案内部の端部は、前記コンテナのコンテナ前後方向の中間部にて固定されることを特徴とする請求項1または2に記載のコンテナ。
【請求項4】
前記ブラケットの取付部の前面が、前記コンテナの底壁部の後面及び前記コンテナの側壁部の後面に当接させて固定されることを特徴とする請求項2に記載のコンテナ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2011−11797(P2011−11797A)
【公開日】平成23年1月20日(2011.1.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−157543(P2009−157543)
【出願日】平成21年7月2日(2009.7.2)
【出願人】(000163095)極東開発工業株式会社 (215)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年1月20日(2011.1.20)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年7月2日(2009.7.2)
【出願人】(000163095)極東開発工業株式会社 (215)
【Fターム(参考)】
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