コンテンツスケジューリング装置
【課題】ユーザの自由時間(隙間時間)に対して、所望の複数のコンテンツを最後に途中終了することなく、またユーザの自由度を考慮して配信する。
【解決手段】コンテンツスケジューリング装置であるデータ管理・解析用サーバ102は、ユーザの隙間時間に対し、複数の固定時間長を有するコンテンツの組み合わせで近似し、この近似によって設定された組み合わせのコンテンツを順次車内用端末105に配信する。特に、ユーザのコンテンツ取消し操作や隙間時間の変動に合わせられるように、隙間時間と各コンテンツ時間長との近似においては、時間長が類似しているコンテンツを多く持つコンテンツを、隙間時間の最後部に設定して配信する。これにより、隙間時間に変動があってもその終了時に、コンテンツが途中で終了することなく、ユーザに対して満足度の高いコンテンツ配信を行なうことができる。
【解決手段】コンテンツスケジューリング装置であるデータ管理・解析用サーバ102は、ユーザの隙間時間に対し、複数の固定時間長を有するコンテンツの組み合わせで近似し、この近似によって設定された組み合わせのコンテンツを順次車内用端末105に配信する。特に、ユーザのコンテンツ取消し操作や隙間時間の変動に合わせられるように、隙間時間と各コンテンツ時間長との近似においては、時間長が類似しているコンテンツを多く持つコンテンツを、隙間時間の最後部に設定して配信する。これにより、隙間時間に変動があってもその終了時に、コンテンツが途中で終了することなく、ユーザに対して満足度の高いコンテンツ配信を行なうことができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツ配信スケジュールを行う情報システムのコンテンツスケジューリング技術に関する。
【背景技術】
【0002】
昨今のブロードバンドネットワークの普及に伴い、1コンテンツの容量が大きい映像・音響コンテンツが急増している。一方、これらのコンテンツを視聴するユーザとしては、コンテンツを視聴できる時間を見つけて、コンテンツを受信したいというニーズがある。このニーズに応えるサービスとして、最近では、例えば、映像コンテンツでは、テレビのような従来型のコンテンツ受信やパーソナルコンピュータによる受信だけではなく、携帯デバイス,カーナビといった場所や時間に制限されない受信形態を実現する製品やサービスが可能になってきている。特に,カーナビなどの車内情報提供サービスは,乗車中に必要な情報を獲得するためのサービスとして注目されている。例えば,走行位置情報に対応したコンテンツを選択して提供するサービス等である。
【0003】
また、従来のコンテンツ選択方法としては、車載を対象として、目的地までの所要時間内に再生可能なだけのコンテンツを車内のデータベースにダウンロードし、配信することのできる車載用コンテンツ選択・再生機能がある(特許文献1)。また、音楽コンテンツを対象としている機能としては、ユーザが再生すべき曲目を入力・編集する操作によって選択された曲目を分析してユーザの行動と曲目の特徴量との相関を推定し、その後は,ユーザの嗜好に適合した曲目を選んで再生できるようにする機能等がある(特許文献2)。
【0004】
【特許文献1】特開2005-10664号公報
【特許文献2】特開2007-109013号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1は、例えば車載用として、視聴するコンテンツを乗車時間内において途切れず配信できるようにする発明である。車内にあるハードディスク等の記憶装置の容量に制限があったり、新たなコンテンツを登録したり、という意味で有効である。
【0006】
しかしながら一方では、これらのコンテンツを利用するユーザにとっては、ハードディスクの容量に見合ったコンテンツ数の中でしかコンテンツを選択することができず、さらには、乗車時間によっては、コンテンツの途中で下車しなければならないケースもある。このような背景から、制限のある生活時間の中で視聴したいコンテンツを時間のある時(以下隙間時間とする)に合わせて、組み合わせて視聴するサービスが望まれるところである。また、上記のように、隙間時間に視聴したいコンテンツを配信したとしても、隙間時間が終了する時刻に配信中のコンテンツが途中であったとすると、ユーザの不満を招くこともあり、途中でコンテンツが途切れることを防ぐ必要がある。
【0007】
また、特許文献2は、ユーザがどのような曲目を好んで選択するか、ということをユーザの曲目選択プロセスから推定する発明である。しかしながら、ユーザの入力操作の対象となる曲目は数量として限りがあり、その入力操作から、入力操作対象となった曲目とその他大量の曲目との関連性を推定することは困難である。また、隙間時間中に入力操作を行ない、コンテンツを選択した場合、同コンテンツが隙間時間に設定可能かどうかが唯一の手がかりとなってしまい、設定不可能だとした場合に入力操作を何度も繰り返すことになる。以上の背景から、なるべくユーザの手を煩わせることなく、簡便に嗜好或いは目的に見合ったコンテンツを選択することが必要となる。
【0008】
本発明の課題は、ある時間帯において、格納されているコンテンツから最適な組み合わせを設定し、この組み合わせをコンテンツ配信するコンテンツスケジューリング装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決するため、本発明においては、処理部と記憶部と情報入出力部を備え、コンテンツ配信を行うコンテンツスケジューリング装置であって、
処理部は、情報入出力部を介して端末から受信する、変動する時間長に対し、複数のコンテンツが持つ固定時間長によって近似し、固定時間長による近似によって設定されたコンテンツ群を端末に対して配信するコンテンツスケジューリング装置を提供する。
【0010】
また、上記の課題を解決するため、処理部と記憶部と情報入出力部を備えたコンテンツスケジューリング装置であって、処理部は、情報入出力部を介して端末から受信する隙間時間に対し、記憶部に記憶され、それぞれ固定時間長を有する複数のコンテンツの組み合わせを設定し、設定されたコンテンツを端末に配信するよう制御し、配信中に端末から隙間時間の時間長変更を受信した場合、その時間長変更に応じて複数のコンテンツの組み合わせの一部を変更して配信するコンテンツスケジューリング装置を提供する。
【0011】
特に、隙間時間と各コンテンツの固定時間長との近似においては、固定時間長が類似しているコンテンツを多く持つコンテンツを選択し、変動可能性のある隙間時間の最後部に設定し、配信する。
【発明の効果】
【0012】
本発明により、隙間時間が急にできたり、変更した場合でも、迅速にユーザ満足度の高いコンテンツ配信スケジュールを作成することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の最良の形態を説明するが、それに先立ち、本明細書において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、下記のとおりである。パソコン、携帯電話といった電子コンテンツ利用筐体を基本とする。
【0014】
まず、変動をも考慮した隙間時間という時間長に対し、複数のコンテンツが持つ固定時間長の組み合わせで同隙間時間を近似し、同近似において設定されたコンテンツの組み合わせをスケジュールとして、スケジュール中に設定されたコンテンツを配信する。
【0015】
特に、隙間時間と各コンテンツ時間長との近似においては、時間長が類似しているコンテンツを多く持つコンテンツを選択し、変動する隙間時間の最後部に設定し、配信する。
【0016】
また、本装置では、ユーザ或いはグループがいわゆるスケジュールを持ち、そのスケジュールにおいて隙間時間が設定された場合、同隙間時間直後にあるイベントの直前に、同イベントに関連するコンテンツを、隙間時間中の先頭箇所或いは後部箇所に設定する。
【0017】
また、隙間時間中に多種のコンテンツ閲覧を効率良く行なえることを目的とするため、映像や音声メディアによるコンテンツだけではなく、文字列で構成されるコンテンツについても、同コンテンツに含まれる文字列を音声に変換して時間長で管理し、隙間時間中に設定する。
【0018】
また、隙間時間に設定されたコンテンツ群について、ユーザが、配信中のコンテンツをスキップしたり、その他コンテンツを削除したりすると、スキップした時刻以降のコンテンツを再設定し、コンテンツの配信スケジュールを作成する。
【0019】
本発明により、隙間時間が急にできた場合でも、迅速にコンテンツ配信スケジュールを作成することができ、特に、隙間時間がコンテンツを配信している途中で変動した場合でも、時間長が類似しているコンテンツを多く持つコンテンツを選択することによって、時間変動を吸収することが可能になる。また、ユーザ或いはグループが予定しているスケジュールに合わせて優先されるコンテンツを選択することができ、また特に、隙間時間直後にあるイベントの内容に合わせてコンテンツを選択し、さらには、新奇効果・親近効果という記憶における認知科学的な知見から、隙間時間の最初或いは最後に同コンテンツを設定することにより、同イベントに対して記憶に残りやすくなる。また、映像や音声メディアによるコンテンツだけではなく、文字列で構成されるコンテンツについても、同コンテンツに含まれる文字列を音声に変換して時間長で管理し、隙間時間中に設定することによって、隙間時間中に多種のコンテンツ閲覧を効率良く行なうことが可能になる。
【0020】
また、ユーザが、配信中のコンテンツをスキップしたり、その他コンテンツを削除したりできるようにすることで、ユーザのコンテンツ設定に対する自由度を上げ、さらには、スキップした時刻以降のコンテンツを再設定し、コンテンツの配信スケジュールを作成することで、スキップ等した後も隙間時間に合わせて最後にコンテンツが途切れることなくコンテンツ視聴ができるようになる。
【0021】
続いて、図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。
【実施例1】
【0022】
第1の実施例であるコンテンツスケジューリング装置を図1に示す。本実施例では、車載を対象とした例を示すが、上述のようにパソコン、携帯電話等にも適用できることは言うまでもない。まず、システム構成の一例について述べる。本システムは、図1に示すように、ネットワーク106、たとえばインターネットを介して接続している機器によって実現される。乗用車101に対してデータが送信され、コンテンツが表示されることとする。システムの構成としては、まず、データ管理やデータ解析を行なうデータ管理・解析用サーバ102がある。また、コンテンツデータベース用ハードディスク103に利用するコンテンツやコンテンツの属性を記憶しておく。また、車載の例では、乗車時間を、コンテンツを利用する隙間時間としており、この場合、乗車時間が、道路状況によって変動するため、同変動を取得する方法として、乗用車101の位置情報を衛星108から取得するためのカーナビゲーションシステム104を搭載しておく。
【0023】
一方、クライアント環境のユニットとしては、コンテンツを利用するユーザの端末として、車内用端末105、ユーザデータ管理用端末107を設定する。
【0024】
コンテンツスケジューリング装置を構成するデータ管理・解析用サーバ102では、図2に示すように、サーバを駆動し、各種プログラムを実行する中央処理部(Central Processing Unit:CPU)10201の他、記憶部であるプログラム格納メモリ10202とハードディスク10203が、図示されない内部バス等によって接続され、情報入出力部であるインタフェース10204によって外部ネットワークのインターネット106に繋がっている。
【0025】
プログラム格納メモリ10202には、処理部であるCPU10201で実行され、本サーバを稼動するシステムプログラム1020201、データ送受信機能であるデータ送受信プログラム1020202、コンテンツのスケジューリングを行なうコンテンツスケジューリングプログラム1020203が搭載されている。また、ハードディスク10203には、ユーザが車内用端末105から入力するイベントであるユーザイベントデータ1020301、カーナビゲーションシステムによって取得する乗車時間変動データ1020302、コンテンツスケジューリングプログラム1020203によって作成されたコンテンツ配信スケジュールデータ1020303が格納されている。
【0026】
図3に示すように、ネットワーク106を介して、データ管理・解析用サーバ102に接続されるコンテンツデータベース用ハードディスク103には、コンテンツの実態データであるコンテンツデータ1030101、各コンテンツの属性データであるコンテンツ属性データ1030102、コンテンツ間の関連性を示すコンテンツ間関連性データ1030103、コンテンツの利用頻度を示すコンテンツ利用情報データ1030104が格納されている。本ハードディスクもインターネット106を介してその他機器と接続している。なお、先に述べた文字列で構成されるコンテンツについては、図示されない音声変換プログラム等を用いて文字列を音声データに変換し、変換後の音声データを音声メディアによるコンテンツと同様に格納することができる。また、コンテンツデータベース用ハードディスク103は、データ管理・解析用サーバ102の内部に設置しても良いことは言うまでもない。
【0027】
さらに、図4に示す車内用端末105には、本端末を駆動するCPU10501の他、プログラム格納メモリ10502、ハードディスク10503、入力部10504が内部バス10505により接続される。また、内部バスは、入出力部であるインタフェース10506を介してインターネット106に接続される。なお、説明の便宜上、図1のカーナビゲーションシステム104に含まれるGPSアンテナ10401、GPS信号受信部10402、GPS信号処理部10403についても車内端末105の一部として図示した。通常、車内において、カーナビゲーションシステム104と車内用端末105は、車両内ネットワークを介して接続される。
【0028】
プログラム格納メモリ10502には、処理部であるCPU10501によって実行される、本端末を稼動するシステムプログラム1050201、データの送受信を行なうデータ送受信制御プログラム1050202、ユーザが入力を行なう時のユーザインタフェースとなるユーザ入力UIプログラム1050203、ディスプレイにコンテンツ映像やユーザインタフェースを表示するデータ表示プログラム1050204が格納されている。また、ハードディスク10503には、ユーザの入力である入力イベントデータ、ユーザが利用したコンテンツ履歴であるコンテンツ利用履歴データが格納される。また、ユーザの入力では、たとえば、入力部にタッチパネルを装着した入力部10504を用いる。本入力部のデバイスとしては、その他、マウスやキーボード等も代替可能ではあるが、車載の場合には、タッチパネルとする。
【0029】
また、図5に示すように、ユーザデータ管理用端末107には、本端末を駆動するCPU10701の他、プログラム格納メモリ10702、ハードディスク10703、入力部10704が設置され、図4の端末同様相互に内部で接続されている。プログラム格納メモリ10702には、システムプログラム1070201、データ送受信制御プログラム1070202、ユーザ或いはユーザの代理人がスケジュールを入力するためのユーザスケジュール入力プログラム1070203、コンテンツの優先度を手入力で入力するためのUIであるコンテンツ優先度入力プログラム1070204、入力・閲覧におけるユーザインタフェースであるデータ表示プログラム1070205が格納される。また、ハードディスク10703には、ユーザスケジュール入力プログラムによって作成されたユーザスケジュールが格納される。入力部10704では、マウス、キーボードが想定される。
【0030】
以下、本実施例のコンテンツスケジューリング装置の動作について、図14に示したフローにしたがって説明する。まず始めに、車内で利用する場面について説明する。コンテンツスケジューリング装置であるデータ管理・解析用サーバ102とコンテンツデータベース用ハードディスク103を起動しておく。次に、車内用端末105を立ち上げる(図14−3001)。本端末は、乗用車101のエンジンが掛かると起動する。端末が起動し、かつ、画面上に表示される起動ボタンを押す、或いは、後部座席に座ったことを示すデータが取得された時点でデータ表示プログラム1040204が起動し(図14−3002)、端末画面に図6に示す画面が表示される(図14−3003)。
【0031】
ここで図6について説明する。図6には主に3種の情報が表示される。それらは、主画面10511、直後続データ表示画面10512、コンテンツ配信スケジュール画面10513である。
【0032】
主画面10511には、データ管理・解析用サーバ102のコンテンツスケジューリングプログラム1020203によってスケジュールされた最初のコンテンツが表示され、スケジュールされた順に配信・表示される。直後続データ画面10512には、現在配信されているコンテンツの、次点、次々点、次々々点に設定されているコンテンツ中に含まれる一画像が静止画像の形で表示される。また、コンテンツ配信スケジュール表示画面10513は、隙間時間としての乗車時間全体におけるコンテンツ設定内容が表示され、例えば、各コンテンツの時間長に合わせた長さ領域に、コンテンツの中に含まれる一画像が静止画像の形で表示される。
【0033】
図6に示す画面が表示されたと同時に、主画面10511にコンテンツが配信・表示される(図14−3004)。ここでは、表示の開始は、ボタンを押す等のトリガが入ってもよい。トリガが入った場合には、以下に示す隙間時間である乗車時間の変動に対応したコンテンツスケジューリングプログラムの機能により、コンテンツの配信スケジュールが変更されることもある。
【0034】
図7は、画面にタッチパネルが張られていることを想定した画面である。タッチパネルを入力デバイスとして、主画面表示タッチパネル領域10521、各コンテンツタッチパネル領域10522、コンテンツ配信スケジュール表示における各コンテンツのタッチパネル領域10523の中に、例えばユーザが指でタッチパネルを押すと(図14−3005)、領域に定義されているコンテンツがコンテンツ配信スケジュールデータ1020303から削除される(図14−3006)。全てのタッチパネル領域に対して入力がない場合には、表示が継続し(図14−3008)、降車時までコンテンツが表示され、コンテンツ配信スケジュールにしたがってコンテンツ配信が終了する(図14−3009)。タッチパネルによってコンテンツが単数或いは複数選択された場合には、コンテンツが再設定される(図14−3007)。
【0035】
次に、本実施例におけるコンテンツ設定フローについて説明する。コンテンツ設定においては、車内用端末105が起動されると、データ管理・解析用サーバ102のコンテンツスケジューリングプログラム1020203が起動することで始まる(図15−4001)。ただし、データ管理・解析用サーバ102、コンテンツデータベース用ハードディスク103、ユーザデータ管理用端末107を用い、さらには、車載用端末であるカーナビゲーションシステム104に搭載されている、図示されない乗車時間算出プログラムをデータ管理・解析用サーバ102にも搭載しておき、乗車時間前にコンテンツのスケジューリングを行なうという方法もある。
【0036】
データ管理・解析用サーバ102のコンテンツスケジューリングプログラム1020203を起動すると、ユーザデータ管理用端末107からユーザスケジュールデータ1070301を取得する(図15−4002)。さらに、ユーザスケジュールデータ1070301から次の乗車目的地であるイベント発生位置情報を取得する(図15−4003)。次に、取得したイベント発生位置情報をカーナビゲーションシステム104に送信する(図15−4004)。カーナビゲーションシステム104では、衛星108によって乗用車の現在位置情報を、また目的地であるイベント発生位置情報から目的地までに掛かる所要時間である乗車時間を算出する。算出された乗車時間情報は、データ管理・解析用サーバ102のコンテンツスケジューリングプログラム1020203に送られ、コンテンツスケジューリングプログラム側が乗車時間情報を取得する(図15−4005)。
【0037】
次に、ユーザスケジュールデータ1070301とコンテンツデータベース用ハードディスク103のコンテンツ属性データ1030102とを照合し(図15−4006)、イベントとの関連度の高いコンテンツに対して高い優先度値を与えておき(図15−4007)、乗車時間情報、コンテンツ優先度値、コンテンツ時間長を用いて、乗車時間内に時間近似するコンテンツスケジュールを作成し、設定する(図15−4008)。
【0038】
具体的には、 V[i][d]を、「容量dのナップサックに荷物iまで考慮した時に入る荷物の価値の合計の最大値」としたときに、下式が成り立つ。
【0039】
【数1】
【0040】
そこで,全てのi,dに対してV[i][d]が求められる。よって V[N][D]が与えられた問題の状況に対する最適値である。同時に最適解も逆算により求められる。動的計画法の結果は必ず最適解となる。また、乗車した段階では、乗車時間変動がまだ発生しないため、固定時間長の乗車時間に対してスケジューリングを行なうことになる。
【0041】
次に、図16に基づき、隙間時間である乗車時間の変動が発生した場合について説明する。乗車時間変動が発生したかどうかは、衛星108とカーナビ104が取得したイベント発生位置情報までの乗車時間情報の変化Dif[i]を5分毎に取得しておき(図16−5001、5002)、Dif[i]とDif[i++]に設定した時間差分があるかどうかで判断する(図16−5003)。差分が存在した場合、同差分値とスケジュール中で最後尾に設定されているコンテンツとコンテンツデータベース10301内において周辺に位置するコンテンツ群の各時間長を取得し(図16−5004)、この時間長の値と時間変動の予測値との照合を行ない、最も近似する時間長を持つコンテンツと差し替える(図16−5005)。予測値に近似できるコンテンツが存在しない場合には(図16−5005)、現在配信中のコンテンツの配信終了事項から到着時刻までの時間長を計算し(図16−5006)、同時間長において、リスケジューリングを行なう(図15−4008)。
【0042】
ここで、本実施例におけるコンテンツの優先度値を設定する方法について示す。まず、コンテンツデータベース用ハードディスク103のデータ構造の一例を図8に示す。本データ構造は、例えば、コンテンツID、時間長、番組枠、ジャンル、キャスト、提供元、放送日、関連ワードにて構成される。番組枠とは、テレビコンテンツに代表されるように、放送の時間帯が決まっている枠のことである。関連ワードの入力方法は、ユーザ自身が入力する場合、放送事業者が各コンテンツに対して付与している場合とある。また、コンテンツの音声を認識したり、画像・映像を認識したりすることによって抽出されるテキスト情報を格納しておくこともできる。
【0043】
また、車内用端末105のハードディスク10503に記憶されたユーザのコンテンツ利用履歴データは、図9に示すようにコンテンツID、番組枠、番組枠の既視聴回数で構成される。本データは、番組枠をコンテンツ選択において優先するかどうかの変数となる。また、図10に示すように、ユーザスケジュールデータ1070301のデータ構造は、事象、日時、時間長、内容、メンバ、メンバ情報からなる。メンバ情報は各メンバに対応する形で格納されている。
【0044】
図15のフローにおいて、まず始めに、ユーザスケジュールデータ1070301から「乗車」以外の各事象に対して格納されている内容、メンバ情報を取得する。取得した内容、メンバ情報と、コンテンツデータベース用ハードディスク103の関連ワードとのマッチングを行なう(図15−4006)。マッチングによって照合されたコンテンツ、コンテンツIDを取得する。例えば、関連ワードの照合単語数が多い順にソートし、コンテンツIDに対して照合単語数nを対応付けたデータ、Id_n[i][j](i=0−k(選択されたIDの数), j=0−m(IDの属性), Id_n[i][0] = ID番号, ID_n[i][1]→n)とする。さらに、選択・取得されたコンテンツIDとコンテンツ利用履歴データのコンテンツIDと照合し、同一のコンテンツIDが存在した場合には、同コンテンツIDの既視聴回数を取得し、Id_n[i][3] =既視聴枠回数とする。Id_nに格納されたコンテンツ群をコンテンツスケジューリングプログラム1020203に利用するコンテンツ群とする。
【0045】
また、乗車時間変動の予測値とは、カーナビゲーションシステム104において乗車時間を計算する場合に、誤差として算出されている時間変動である。本予測値に対して,交換要員の多いコンテンツを探す。交換要員とは,あるコンテンツに対して,リスケジューリングの際,代わりにスケジュールに入れることで,時間変動を吸収できるコンテンツのことである。交換要員の条件としては,時間長が対象コンテンツの時間長と類似しており(予測される時間変動の範囲内),ただし同一ではないこと,時間長が近いコンテンツの中で、価値の合計が最大になること,の2点がある。
【0046】
図11は,実際の映像コンテンツの時間長の分布の一例を表したものである。交換要員の多いコンテンツは図中の点線円で表されている。次に、分析結果に基づく,変動に強いコンテンツの選択を選択する。交換要員の多いコンテンツをスケジュールの最後のコンテンツとして選択する。複数のコンテンツを選択することも考えられるが,本実施例の装置では、例えば、交換要員の多いコンテンツを1つのみ選択している。最後に、最初に退避させていたコンテンツをデータベースに戻し,残った制限時間に対して動的計画法を用いスケジュールを作成する。
【0047】
次に、本実施例におけるスケジューリング方法の詳細について述べる。まず、予測範囲内の変動に関わらず常に採用されるコンテンツを探す。動的計画法では、制限時間t=Tの最適スケジュールを求めると,t=1~Tまでの全ての制限時間に対する最適スケジュールが同時に求められる。よって、予測範囲内の変動に関わらず常に採用されるコンテンツは簡単に見つけることができる。次に交代要員の多さについて調べる。具体的な手順を図12に示す。同図に見るように、
(1) データベース内のコンテンツを時間長の順に並べる。同じ時間長のコンテンツが複数ある場合は,最も価値の大きいコンテンツ以外を排除する。
(2) あるコンテンツが,時間長として近隣に存在するコンテンツよりも小さい価値を持っていた場合,そのコンテンツは排除する。
(3) 交代要員の多さを計算する。データベース内に残っているコンテンツの1つに注目し,そのコンテンツを中心として,予測される時間変動の範囲内にあるコンテンツを調べる。それらのコンテンツのそれぞれに対して,隣のコンテンツとの時間長の差(間隔)diを全て2乗し 総和Σdiをとる。この値Σdiは,コンテンツに交代要員が多いほど,小さくなる。
【0048】
図13は、図11に示すコンテンツデータに対し,Σdiの逆数をグラフにしたものである。交代要員の多いコンテンツである30分(1800 sec)と60分(3600 sec)付近において(Σdi)-1が大きくなり,交代要員の多いコンテンツの判定に成功している。
【0049】
また、コンテンツスケジューリングプログラム1020203がカーナビゲーションシステム104から乗車時間情報を取得し(図15−4005)、ユーザがコンテンツをスキップした場合(図17−6002)については、同プログラムは削除されるコンテンツ中に現在配信中のコンテンツが含まれているかどうかを判断する(図17−6003)。含まれていない場合、削除されるコンテンツの時間長L[j]、L[k]…を参照する(図17−6004)。一方、現在配信中のコンテンツが含まれている場合には(図17−6005)、配信中のコンテンツの未配信時間長L[0]を算出し、さらに、その他削除されるコンテンツの時間長L[j]、L[k]…を参照する(図17−6006)。次に、配信中のコンテンツが含まれている場合もいない場合も、L[0]、L[j]、L[k]…を、現在のコンテンツ全体配信時間L_allから引いた値をLeftに代入する(図17−6007)。最終的に、Leftの時間長において、上記方法を用いたリスケジューリングを行ない、コンテンツを再設定し(図17−6008)、端末画面に新たな画面を表示する。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】第1の実施例の全体システム構成を示すブロック図である。
【図2】第1の実施例に係わる、コンテンツスケジューリング装置としてのデータ管理・解析用サーバの一構成を示すブロック図である。
【図3】第1の実施例に係わる、コンテンツデータベース用ハードディスクの一構成を例示する図である。
【図4】第1の実施例に係わる、車内用端末の一構成例を示すブロック図である。
【図5】第1の実施例に係わる、ユーザデータ管理用端末の一構成例を示すブロック図である。
【図6】第1の実施例に係わる、車内用端末の一画面例を示す図である。
【図7】第1の実施例に係わる、車内用端末の一画面例を示す図である。
【図8】第1の実施例に係わる、コンテンツデータベース用ハードディスクのデータ構造の一例を示す図である。
【図9】第1の実施例に係わる、ユーザのコンテンツ利用履歴データのデータ構造の一例を示す図である。
【図10】第1の実施例に係わる、ユーザスケジュールデータのデータ構造の一例を示す図である。
【図11】第1の実施例に係わる、コンテンツデータベース用ハードディスク中のコンテンツ構成の一例を示す図である。
【図12】第1の実施例に係わる、交換要員の多いコンテンツを探索する手順の一例を模式的に示す図である。
【図13】第1の実施例に係わる、コンテンツの時間長と交換要員の多さの関係の一例を示す図である。
【図14】第1の実施例に係わる、ユーザのイベント入力フローの一例を示す図である。
【図15】第1の実施例に係わる、コンテンツ設定フローの一例を示す図である。
【図16】第1の実施例に係わる、乗車時間変動が起こった場合のコンテンツ設定フローの一例を示す図である。
【図17】第1の実施例に係わる、ユーザ操作によって時間変動が起こった場合のコンテンツ設定フローの一例を示す図である。
【符号の説明】
【0051】
101…乗用車、102…データ管理・解析用サーバ、103…コンテンツデータベース用ハードディスク、104…カーナビゲーションシステム、105…車内用端末、106…ネットワーク、107…ユーザデータ管理用端末、108…衛星。
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツ配信スケジュールを行う情報システムのコンテンツスケジューリング技術に関する。
【背景技術】
【0002】
昨今のブロードバンドネットワークの普及に伴い、1コンテンツの容量が大きい映像・音響コンテンツが急増している。一方、これらのコンテンツを視聴するユーザとしては、コンテンツを視聴できる時間を見つけて、コンテンツを受信したいというニーズがある。このニーズに応えるサービスとして、最近では、例えば、映像コンテンツでは、テレビのような従来型のコンテンツ受信やパーソナルコンピュータによる受信だけではなく、携帯デバイス,カーナビといった場所や時間に制限されない受信形態を実現する製品やサービスが可能になってきている。特に,カーナビなどの車内情報提供サービスは,乗車中に必要な情報を獲得するためのサービスとして注目されている。例えば,走行位置情報に対応したコンテンツを選択して提供するサービス等である。
【0003】
また、従来のコンテンツ選択方法としては、車載を対象として、目的地までの所要時間内に再生可能なだけのコンテンツを車内のデータベースにダウンロードし、配信することのできる車載用コンテンツ選択・再生機能がある(特許文献1)。また、音楽コンテンツを対象としている機能としては、ユーザが再生すべき曲目を入力・編集する操作によって選択された曲目を分析してユーザの行動と曲目の特徴量との相関を推定し、その後は,ユーザの嗜好に適合した曲目を選んで再生できるようにする機能等がある(特許文献2)。
【0004】
【特許文献1】特開2005-10664号公報
【特許文献2】特開2007-109013号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1は、例えば車載用として、視聴するコンテンツを乗車時間内において途切れず配信できるようにする発明である。車内にあるハードディスク等の記憶装置の容量に制限があったり、新たなコンテンツを登録したり、という意味で有効である。
【0006】
しかしながら一方では、これらのコンテンツを利用するユーザにとっては、ハードディスクの容量に見合ったコンテンツ数の中でしかコンテンツを選択することができず、さらには、乗車時間によっては、コンテンツの途中で下車しなければならないケースもある。このような背景から、制限のある生活時間の中で視聴したいコンテンツを時間のある時(以下隙間時間とする)に合わせて、組み合わせて視聴するサービスが望まれるところである。また、上記のように、隙間時間に視聴したいコンテンツを配信したとしても、隙間時間が終了する時刻に配信中のコンテンツが途中であったとすると、ユーザの不満を招くこともあり、途中でコンテンツが途切れることを防ぐ必要がある。
【0007】
また、特許文献2は、ユーザがどのような曲目を好んで選択するか、ということをユーザの曲目選択プロセスから推定する発明である。しかしながら、ユーザの入力操作の対象となる曲目は数量として限りがあり、その入力操作から、入力操作対象となった曲目とその他大量の曲目との関連性を推定することは困難である。また、隙間時間中に入力操作を行ない、コンテンツを選択した場合、同コンテンツが隙間時間に設定可能かどうかが唯一の手がかりとなってしまい、設定不可能だとした場合に入力操作を何度も繰り返すことになる。以上の背景から、なるべくユーザの手を煩わせることなく、簡便に嗜好或いは目的に見合ったコンテンツを選択することが必要となる。
【0008】
本発明の課題は、ある時間帯において、格納されているコンテンツから最適な組み合わせを設定し、この組み合わせをコンテンツ配信するコンテンツスケジューリング装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決するため、本発明においては、処理部と記憶部と情報入出力部を備え、コンテンツ配信を行うコンテンツスケジューリング装置であって、
処理部は、情報入出力部を介して端末から受信する、変動する時間長に対し、複数のコンテンツが持つ固定時間長によって近似し、固定時間長による近似によって設定されたコンテンツ群を端末に対して配信するコンテンツスケジューリング装置を提供する。
【0010】
また、上記の課題を解決するため、処理部と記憶部と情報入出力部を備えたコンテンツスケジューリング装置であって、処理部は、情報入出力部を介して端末から受信する隙間時間に対し、記憶部に記憶され、それぞれ固定時間長を有する複数のコンテンツの組み合わせを設定し、設定されたコンテンツを端末に配信するよう制御し、配信中に端末から隙間時間の時間長変更を受信した場合、その時間長変更に応じて複数のコンテンツの組み合わせの一部を変更して配信するコンテンツスケジューリング装置を提供する。
【0011】
特に、隙間時間と各コンテンツの固定時間長との近似においては、固定時間長が類似しているコンテンツを多く持つコンテンツを選択し、変動可能性のある隙間時間の最後部に設定し、配信する。
【発明の効果】
【0012】
本発明により、隙間時間が急にできたり、変更した場合でも、迅速にユーザ満足度の高いコンテンツ配信スケジュールを作成することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の最良の形態を説明するが、それに先立ち、本明細書において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、下記のとおりである。パソコン、携帯電話といった電子コンテンツ利用筐体を基本とする。
【0014】
まず、変動をも考慮した隙間時間という時間長に対し、複数のコンテンツが持つ固定時間長の組み合わせで同隙間時間を近似し、同近似において設定されたコンテンツの組み合わせをスケジュールとして、スケジュール中に設定されたコンテンツを配信する。
【0015】
特に、隙間時間と各コンテンツ時間長との近似においては、時間長が類似しているコンテンツを多く持つコンテンツを選択し、変動する隙間時間の最後部に設定し、配信する。
【0016】
また、本装置では、ユーザ或いはグループがいわゆるスケジュールを持ち、そのスケジュールにおいて隙間時間が設定された場合、同隙間時間直後にあるイベントの直前に、同イベントに関連するコンテンツを、隙間時間中の先頭箇所或いは後部箇所に設定する。
【0017】
また、隙間時間中に多種のコンテンツ閲覧を効率良く行なえることを目的とするため、映像や音声メディアによるコンテンツだけではなく、文字列で構成されるコンテンツについても、同コンテンツに含まれる文字列を音声に変換して時間長で管理し、隙間時間中に設定する。
【0018】
また、隙間時間に設定されたコンテンツ群について、ユーザが、配信中のコンテンツをスキップしたり、その他コンテンツを削除したりすると、スキップした時刻以降のコンテンツを再設定し、コンテンツの配信スケジュールを作成する。
【0019】
本発明により、隙間時間が急にできた場合でも、迅速にコンテンツ配信スケジュールを作成することができ、特に、隙間時間がコンテンツを配信している途中で変動した場合でも、時間長が類似しているコンテンツを多く持つコンテンツを選択することによって、時間変動を吸収することが可能になる。また、ユーザ或いはグループが予定しているスケジュールに合わせて優先されるコンテンツを選択することができ、また特に、隙間時間直後にあるイベントの内容に合わせてコンテンツを選択し、さらには、新奇効果・親近効果という記憶における認知科学的な知見から、隙間時間の最初或いは最後に同コンテンツを設定することにより、同イベントに対して記憶に残りやすくなる。また、映像や音声メディアによるコンテンツだけではなく、文字列で構成されるコンテンツについても、同コンテンツに含まれる文字列を音声に変換して時間長で管理し、隙間時間中に設定することによって、隙間時間中に多種のコンテンツ閲覧を効率良く行なうことが可能になる。
【0020】
また、ユーザが、配信中のコンテンツをスキップしたり、その他コンテンツを削除したりできるようにすることで、ユーザのコンテンツ設定に対する自由度を上げ、さらには、スキップした時刻以降のコンテンツを再設定し、コンテンツの配信スケジュールを作成することで、スキップ等した後も隙間時間に合わせて最後にコンテンツが途切れることなくコンテンツ視聴ができるようになる。
【0021】
続いて、図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。
【実施例1】
【0022】
第1の実施例であるコンテンツスケジューリング装置を図1に示す。本実施例では、車載を対象とした例を示すが、上述のようにパソコン、携帯電話等にも適用できることは言うまでもない。まず、システム構成の一例について述べる。本システムは、図1に示すように、ネットワーク106、たとえばインターネットを介して接続している機器によって実現される。乗用車101に対してデータが送信され、コンテンツが表示されることとする。システムの構成としては、まず、データ管理やデータ解析を行なうデータ管理・解析用サーバ102がある。また、コンテンツデータベース用ハードディスク103に利用するコンテンツやコンテンツの属性を記憶しておく。また、車載の例では、乗車時間を、コンテンツを利用する隙間時間としており、この場合、乗車時間が、道路状況によって変動するため、同変動を取得する方法として、乗用車101の位置情報を衛星108から取得するためのカーナビゲーションシステム104を搭載しておく。
【0023】
一方、クライアント環境のユニットとしては、コンテンツを利用するユーザの端末として、車内用端末105、ユーザデータ管理用端末107を設定する。
【0024】
コンテンツスケジューリング装置を構成するデータ管理・解析用サーバ102では、図2に示すように、サーバを駆動し、各種プログラムを実行する中央処理部(Central Processing Unit:CPU)10201の他、記憶部であるプログラム格納メモリ10202とハードディスク10203が、図示されない内部バス等によって接続され、情報入出力部であるインタフェース10204によって外部ネットワークのインターネット106に繋がっている。
【0025】
プログラム格納メモリ10202には、処理部であるCPU10201で実行され、本サーバを稼動するシステムプログラム1020201、データ送受信機能であるデータ送受信プログラム1020202、コンテンツのスケジューリングを行なうコンテンツスケジューリングプログラム1020203が搭載されている。また、ハードディスク10203には、ユーザが車内用端末105から入力するイベントであるユーザイベントデータ1020301、カーナビゲーションシステムによって取得する乗車時間変動データ1020302、コンテンツスケジューリングプログラム1020203によって作成されたコンテンツ配信スケジュールデータ1020303が格納されている。
【0026】
図3に示すように、ネットワーク106を介して、データ管理・解析用サーバ102に接続されるコンテンツデータベース用ハードディスク103には、コンテンツの実態データであるコンテンツデータ1030101、各コンテンツの属性データであるコンテンツ属性データ1030102、コンテンツ間の関連性を示すコンテンツ間関連性データ1030103、コンテンツの利用頻度を示すコンテンツ利用情報データ1030104が格納されている。本ハードディスクもインターネット106を介してその他機器と接続している。なお、先に述べた文字列で構成されるコンテンツについては、図示されない音声変換プログラム等を用いて文字列を音声データに変換し、変換後の音声データを音声メディアによるコンテンツと同様に格納することができる。また、コンテンツデータベース用ハードディスク103は、データ管理・解析用サーバ102の内部に設置しても良いことは言うまでもない。
【0027】
さらに、図4に示す車内用端末105には、本端末を駆動するCPU10501の他、プログラム格納メモリ10502、ハードディスク10503、入力部10504が内部バス10505により接続される。また、内部バスは、入出力部であるインタフェース10506を介してインターネット106に接続される。なお、説明の便宜上、図1のカーナビゲーションシステム104に含まれるGPSアンテナ10401、GPS信号受信部10402、GPS信号処理部10403についても車内端末105の一部として図示した。通常、車内において、カーナビゲーションシステム104と車内用端末105は、車両内ネットワークを介して接続される。
【0028】
プログラム格納メモリ10502には、処理部であるCPU10501によって実行される、本端末を稼動するシステムプログラム1050201、データの送受信を行なうデータ送受信制御プログラム1050202、ユーザが入力を行なう時のユーザインタフェースとなるユーザ入力UIプログラム1050203、ディスプレイにコンテンツ映像やユーザインタフェースを表示するデータ表示プログラム1050204が格納されている。また、ハードディスク10503には、ユーザの入力である入力イベントデータ、ユーザが利用したコンテンツ履歴であるコンテンツ利用履歴データが格納される。また、ユーザの入力では、たとえば、入力部にタッチパネルを装着した入力部10504を用いる。本入力部のデバイスとしては、その他、マウスやキーボード等も代替可能ではあるが、車載の場合には、タッチパネルとする。
【0029】
また、図5に示すように、ユーザデータ管理用端末107には、本端末を駆動するCPU10701の他、プログラム格納メモリ10702、ハードディスク10703、入力部10704が設置され、図4の端末同様相互に内部で接続されている。プログラム格納メモリ10702には、システムプログラム1070201、データ送受信制御プログラム1070202、ユーザ或いはユーザの代理人がスケジュールを入力するためのユーザスケジュール入力プログラム1070203、コンテンツの優先度を手入力で入力するためのUIであるコンテンツ優先度入力プログラム1070204、入力・閲覧におけるユーザインタフェースであるデータ表示プログラム1070205が格納される。また、ハードディスク10703には、ユーザスケジュール入力プログラムによって作成されたユーザスケジュールが格納される。入力部10704では、マウス、キーボードが想定される。
【0030】
以下、本実施例のコンテンツスケジューリング装置の動作について、図14に示したフローにしたがって説明する。まず始めに、車内で利用する場面について説明する。コンテンツスケジューリング装置であるデータ管理・解析用サーバ102とコンテンツデータベース用ハードディスク103を起動しておく。次に、車内用端末105を立ち上げる(図14−3001)。本端末は、乗用車101のエンジンが掛かると起動する。端末が起動し、かつ、画面上に表示される起動ボタンを押す、或いは、後部座席に座ったことを示すデータが取得された時点でデータ表示プログラム1040204が起動し(図14−3002)、端末画面に図6に示す画面が表示される(図14−3003)。
【0031】
ここで図6について説明する。図6には主に3種の情報が表示される。それらは、主画面10511、直後続データ表示画面10512、コンテンツ配信スケジュール画面10513である。
【0032】
主画面10511には、データ管理・解析用サーバ102のコンテンツスケジューリングプログラム1020203によってスケジュールされた最初のコンテンツが表示され、スケジュールされた順に配信・表示される。直後続データ画面10512には、現在配信されているコンテンツの、次点、次々点、次々々点に設定されているコンテンツ中に含まれる一画像が静止画像の形で表示される。また、コンテンツ配信スケジュール表示画面10513は、隙間時間としての乗車時間全体におけるコンテンツ設定内容が表示され、例えば、各コンテンツの時間長に合わせた長さ領域に、コンテンツの中に含まれる一画像が静止画像の形で表示される。
【0033】
図6に示す画面が表示されたと同時に、主画面10511にコンテンツが配信・表示される(図14−3004)。ここでは、表示の開始は、ボタンを押す等のトリガが入ってもよい。トリガが入った場合には、以下に示す隙間時間である乗車時間の変動に対応したコンテンツスケジューリングプログラムの機能により、コンテンツの配信スケジュールが変更されることもある。
【0034】
図7は、画面にタッチパネルが張られていることを想定した画面である。タッチパネルを入力デバイスとして、主画面表示タッチパネル領域10521、各コンテンツタッチパネル領域10522、コンテンツ配信スケジュール表示における各コンテンツのタッチパネル領域10523の中に、例えばユーザが指でタッチパネルを押すと(図14−3005)、領域に定義されているコンテンツがコンテンツ配信スケジュールデータ1020303から削除される(図14−3006)。全てのタッチパネル領域に対して入力がない場合には、表示が継続し(図14−3008)、降車時までコンテンツが表示され、コンテンツ配信スケジュールにしたがってコンテンツ配信が終了する(図14−3009)。タッチパネルによってコンテンツが単数或いは複数選択された場合には、コンテンツが再設定される(図14−3007)。
【0035】
次に、本実施例におけるコンテンツ設定フローについて説明する。コンテンツ設定においては、車内用端末105が起動されると、データ管理・解析用サーバ102のコンテンツスケジューリングプログラム1020203が起動することで始まる(図15−4001)。ただし、データ管理・解析用サーバ102、コンテンツデータベース用ハードディスク103、ユーザデータ管理用端末107を用い、さらには、車載用端末であるカーナビゲーションシステム104に搭載されている、図示されない乗車時間算出プログラムをデータ管理・解析用サーバ102にも搭載しておき、乗車時間前にコンテンツのスケジューリングを行なうという方法もある。
【0036】
データ管理・解析用サーバ102のコンテンツスケジューリングプログラム1020203を起動すると、ユーザデータ管理用端末107からユーザスケジュールデータ1070301を取得する(図15−4002)。さらに、ユーザスケジュールデータ1070301から次の乗車目的地であるイベント発生位置情報を取得する(図15−4003)。次に、取得したイベント発生位置情報をカーナビゲーションシステム104に送信する(図15−4004)。カーナビゲーションシステム104では、衛星108によって乗用車の現在位置情報を、また目的地であるイベント発生位置情報から目的地までに掛かる所要時間である乗車時間を算出する。算出された乗車時間情報は、データ管理・解析用サーバ102のコンテンツスケジューリングプログラム1020203に送られ、コンテンツスケジューリングプログラム側が乗車時間情報を取得する(図15−4005)。
【0037】
次に、ユーザスケジュールデータ1070301とコンテンツデータベース用ハードディスク103のコンテンツ属性データ1030102とを照合し(図15−4006)、イベントとの関連度の高いコンテンツに対して高い優先度値を与えておき(図15−4007)、乗車時間情報、コンテンツ優先度値、コンテンツ時間長を用いて、乗車時間内に時間近似するコンテンツスケジュールを作成し、設定する(図15−4008)。
【0038】
具体的には、 V[i][d]を、「容量dのナップサックに荷物iまで考慮した時に入る荷物の価値の合計の最大値」としたときに、下式が成り立つ。
【0039】
【数1】
【0040】
そこで,全てのi,dに対してV[i][d]が求められる。よって V[N][D]が与えられた問題の状況に対する最適値である。同時に最適解も逆算により求められる。動的計画法の結果は必ず最適解となる。また、乗車した段階では、乗車時間変動がまだ発生しないため、固定時間長の乗車時間に対してスケジューリングを行なうことになる。
【0041】
次に、図16に基づき、隙間時間である乗車時間の変動が発生した場合について説明する。乗車時間変動が発生したかどうかは、衛星108とカーナビ104が取得したイベント発生位置情報までの乗車時間情報の変化Dif[i]を5分毎に取得しておき(図16−5001、5002)、Dif[i]とDif[i++]に設定した時間差分があるかどうかで判断する(図16−5003)。差分が存在した場合、同差分値とスケジュール中で最後尾に設定されているコンテンツとコンテンツデータベース10301内において周辺に位置するコンテンツ群の各時間長を取得し(図16−5004)、この時間長の値と時間変動の予測値との照合を行ない、最も近似する時間長を持つコンテンツと差し替える(図16−5005)。予測値に近似できるコンテンツが存在しない場合には(図16−5005)、現在配信中のコンテンツの配信終了事項から到着時刻までの時間長を計算し(図16−5006)、同時間長において、リスケジューリングを行なう(図15−4008)。
【0042】
ここで、本実施例におけるコンテンツの優先度値を設定する方法について示す。まず、コンテンツデータベース用ハードディスク103のデータ構造の一例を図8に示す。本データ構造は、例えば、コンテンツID、時間長、番組枠、ジャンル、キャスト、提供元、放送日、関連ワードにて構成される。番組枠とは、テレビコンテンツに代表されるように、放送の時間帯が決まっている枠のことである。関連ワードの入力方法は、ユーザ自身が入力する場合、放送事業者が各コンテンツに対して付与している場合とある。また、コンテンツの音声を認識したり、画像・映像を認識したりすることによって抽出されるテキスト情報を格納しておくこともできる。
【0043】
また、車内用端末105のハードディスク10503に記憶されたユーザのコンテンツ利用履歴データは、図9に示すようにコンテンツID、番組枠、番組枠の既視聴回数で構成される。本データは、番組枠をコンテンツ選択において優先するかどうかの変数となる。また、図10に示すように、ユーザスケジュールデータ1070301のデータ構造は、事象、日時、時間長、内容、メンバ、メンバ情報からなる。メンバ情報は各メンバに対応する形で格納されている。
【0044】
図15のフローにおいて、まず始めに、ユーザスケジュールデータ1070301から「乗車」以外の各事象に対して格納されている内容、メンバ情報を取得する。取得した内容、メンバ情報と、コンテンツデータベース用ハードディスク103の関連ワードとのマッチングを行なう(図15−4006)。マッチングによって照合されたコンテンツ、コンテンツIDを取得する。例えば、関連ワードの照合単語数が多い順にソートし、コンテンツIDに対して照合単語数nを対応付けたデータ、Id_n[i][j](i=0−k(選択されたIDの数), j=0−m(IDの属性), Id_n[i][0] = ID番号, ID_n[i][1]→n)とする。さらに、選択・取得されたコンテンツIDとコンテンツ利用履歴データのコンテンツIDと照合し、同一のコンテンツIDが存在した場合には、同コンテンツIDの既視聴回数を取得し、Id_n[i][3] =既視聴枠回数とする。Id_nに格納されたコンテンツ群をコンテンツスケジューリングプログラム1020203に利用するコンテンツ群とする。
【0045】
また、乗車時間変動の予測値とは、カーナビゲーションシステム104において乗車時間を計算する場合に、誤差として算出されている時間変動である。本予測値に対して,交換要員の多いコンテンツを探す。交換要員とは,あるコンテンツに対して,リスケジューリングの際,代わりにスケジュールに入れることで,時間変動を吸収できるコンテンツのことである。交換要員の条件としては,時間長が対象コンテンツの時間長と類似しており(予測される時間変動の範囲内),ただし同一ではないこと,時間長が近いコンテンツの中で、価値の合計が最大になること,の2点がある。
【0046】
図11は,実際の映像コンテンツの時間長の分布の一例を表したものである。交換要員の多いコンテンツは図中の点線円で表されている。次に、分析結果に基づく,変動に強いコンテンツの選択を選択する。交換要員の多いコンテンツをスケジュールの最後のコンテンツとして選択する。複数のコンテンツを選択することも考えられるが,本実施例の装置では、例えば、交換要員の多いコンテンツを1つのみ選択している。最後に、最初に退避させていたコンテンツをデータベースに戻し,残った制限時間に対して動的計画法を用いスケジュールを作成する。
【0047】
次に、本実施例におけるスケジューリング方法の詳細について述べる。まず、予測範囲内の変動に関わらず常に採用されるコンテンツを探す。動的計画法では、制限時間t=Tの最適スケジュールを求めると,t=1~Tまでの全ての制限時間に対する最適スケジュールが同時に求められる。よって、予測範囲内の変動に関わらず常に採用されるコンテンツは簡単に見つけることができる。次に交代要員の多さについて調べる。具体的な手順を図12に示す。同図に見るように、
(1) データベース内のコンテンツを時間長の順に並べる。同じ時間長のコンテンツが複数ある場合は,最も価値の大きいコンテンツ以外を排除する。
(2) あるコンテンツが,時間長として近隣に存在するコンテンツよりも小さい価値を持っていた場合,そのコンテンツは排除する。
(3) 交代要員の多さを計算する。データベース内に残っているコンテンツの1つに注目し,そのコンテンツを中心として,予測される時間変動の範囲内にあるコンテンツを調べる。それらのコンテンツのそれぞれに対して,隣のコンテンツとの時間長の差(間隔)diを全て2乗し 総和Σdiをとる。この値Σdiは,コンテンツに交代要員が多いほど,小さくなる。
【0048】
図13は、図11に示すコンテンツデータに対し,Σdiの逆数をグラフにしたものである。交代要員の多いコンテンツである30分(1800 sec)と60分(3600 sec)付近において(Σdi)-1が大きくなり,交代要員の多いコンテンツの判定に成功している。
【0049】
また、コンテンツスケジューリングプログラム1020203がカーナビゲーションシステム104から乗車時間情報を取得し(図15−4005)、ユーザがコンテンツをスキップした場合(図17−6002)については、同プログラムは削除されるコンテンツ中に現在配信中のコンテンツが含まれているかどうかを判断する(図17−6003)。含まれていない場合、削除されるコンテンツの時間長L[j]、L[k]…を参照する(図17−6004)。一方、現在配信中のコンテンツが含まれている場合には(図17−6005)、配信中のコンテンツの未配信時間長L[0]を算出し、さらに、その他削除されるコンテンツの時間長L[j]、L[k]…を参照する(図17−6006)。次に、配信中のコンテンツが含まれている場合もいない場合も、L[0]、L[j]、L[k]…を、現在のコンテンツ全体配信時間L_allから引いた値をLeftに代入する(図17−6007)。最終的に、Leftの時間長において、上記方法を用いたリスケジューリングを行ない、コンテンツを再設定し(図17−6008)、端末画面に新たな画面を表示する。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】第1の実施例の全体システム構成を示すブロック図である。
【図2】第1の実施例に係わる、コンテンツスケジューリング装置としてのデータ管理・解析用サーバの一構成を示すブロック図である。
【図3】第1の実施例に係わる、コンテンツデータベース用ハードディスクの一構成を例示する図である。
【図4】第1の実施例に係わる、車内用端末の一構成例を示すブロック図である。
【図5】第1の実施例に係わる、ユーザデータ管理用端末の一構成例を示すブロック図である。
【図6】第1の実施例に係わる、車内用端末の一画面例を示す図である。
【図7】第1の実施例に係わる、車内用端末の一画面例を示す図である。
【図8】第1の実施例に係わる、コンテンツデータベース用ハードディスクのデータ構造の一例を示す図である。
【図9】第1の実施例に係わる、ユーザのコンテンツ利用履歴データのデータ構造の一例を示す図である。
【図10】第1の実施例に係わる、ユーザスケジュールデータのデータ構造の一例を示す図である。
【図11】第1の実施例に係わる、コンテンツデータベース用ハードディスク中のコンテンツ構成の一例を示す図である。
【図12】第1の実施例に係わる、交換要員の多いコンテンツを探索する手順の一例を模式的に示す図である。
【図13】第1の実施例に係わる、コンテンツの時間長と交換要員の多さの関係の一例を示す図である。
【図14】第1の実施例に係わる、ユーザのイベント入力フローの一例を示す図である。
【図15】第1の実施例に係わる、コンテンツ設定フローの一例を示す図である。
【図16】第1の実施例に係わる、乗車時間変動が起こった場合のコンテンツ設定フローの一例を示す図である。
【図17】第1の実施例に係わる、ユーザ操作によって時間変動が起こった場合のコンテンツ設定フローの一例を示す図である。
【符号の説明】
【0051】
101…乗用車、102…データ管理・解析用サーバ、103…コンテンツデータベース用ハードディスク、104…カーナビゲーションシステム、105…車内用端末、106…ネットワーク、107…ユーザデータ管理用端末、108…衛星。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
処理部と記憶部と情報入出力部を備え、コンテンツ配信を行うコンテンツスケジューリング装置であって、
前記処理部は、前記情報入出力部を介して端末から受信する、変動する時間長に対し、複数のコンテンツが持つ固定時間長によって近似し、前記固定時間長による近似によって設定された前記コンテンツを前記端末に対して配信する、
ことを特徴とするコンテンツスケジューリング装置。
【請求項2】
請求項1記載のコンテンツスケジューリング装置であって、
前記処理部は、前記固定時間長が近いコンテンツを多く持つ前記コンテンツを、前記変動する時間長の最後部に設定する、
ことを特徴とするコンテンツスケジューリング装置。
【請求項3】
請求項2記載のコンテンツスケジューリング装置であって、
前記記憶部は、前記端末のユーザのスケジュールを記憶し、
前記処理部は、記憶された前記スケジュールに前記変動する時間長が設定された場合、前記変動する時間長の直後にあるイベントに先立ち、前記イベントに関連するコンテンツを、前記変動する時間長の先頭箇所或いは後部箇所に設定する、
ことを特徴とするコンテンツスケジューリング装置。
【請求項4】
請求項2記載のコンテンツスケジューリング装置であって、
前記処理部は、文字列で構成される前記コンテンツに対して、前記文字列を音声に変換し、音声変換後の前記コンテンツの時間長で管理する、
ことを特徴とするコンテンツスケジューリング装置。
【請求項5】
請求項2記載のコンテンツスケジューリング装置であって、
前記処理部は、設定され、前記端末に配信される前記コンテンツについて、前記端末から、配信中或いは配信予定のコンテンツの配信の停止の要求があった場合、停止の要求のあった前記コンテンツの時間長を除外して、他の前記コンテンツを再設定して、前記端末に配信する、
ことを特徴とするコンテンツスケジューリング装置。
【請求項6】
処理部と記憶部と情報入出力部を備えたコンテンツスケジューリング装置であって、
前記処理部は、前記情報入出力部を介してネットワーク上の端末から受信する隙間時間に対応し、前記記憶部に記憶され、それぞれ固定時間長を有する複数のコンテンツを設定し、設定された前記コンテンツを前記端末に配信するようスケジュールし、前記スケジュールに基づき前記コンテンツを配信中に、前記端末から前記隙間時間の時間長変更を受信した場合、前記時間長変更に応じて複数の前記コンテンツの一部を変更して配信する、
ことを特徴とするコンテンツスケジューリング装置。
【請求項7】
請求項6記載のコンテンツスケジューリング装置であって、
前記処理部は、前記固定時間長が近い前記コンテンツを多く持つ前記コンテンツを、前記隙間時間の最後部に設定する、
ことを特徴とするコンテンツスケジューリング装置。
【請求項8】
請求項7記載のコンテンツスケジューリング装置であって、
前記処理部は、前記端末から前記隙間時間の時間長変更を受信した場合、前記隙間期間の最後部に設置された前記コンテンツを、前記固定時間長が近い前記コンテンツのいずれかと変更する、
ことを特徴とするコンテンツスケジューリング装置。
【請求項9】
請求項6記載のコンテンツスケジューリング装置であって、
前記処理部は、文字列で構成される前記コンテンツに対して、前記文字列を音声に変換して、音声に変換後の前記コンテンツの時間長で当該コンテンツを管理する、
ことを特徴とするコンテンツスケジューリング装置。
【請求項10】
請求項6記載のコンテンツスケジューリング装置であって、
前記処理部は、設定され、前記端末に配信される前記コンテンツについて、前記端末から、配信中或いは配信予定のコンテンツの配信の停止の要求があった場合、停止の要求のあった前記コンテンツの時間長を除外し、他の前記コンテンツを再設定して、前記端末に配信する、
ことを特徴とするコンテンツスケジューリング装置。
【請求項1】
処理部と記憶部と情報入出力部を備え、コンテンツ配信を行うコンテンツスケジューリング装置であって、
前記処理部は、前記情報入出力部を介して端末から受信する、変動する時間長に対し、複数のコンテンツが持つ固定時間長によって近似し、前記固定時間長による近似によって設定された前記コンテンツを前記端末に対して配信する、
ことを特徴とするコンテンツスケジューリング装置。
【請求項2】
請求項1記載のコンテンツスケジューリング装置であって、
前記処理部は、前記固定時間長が近いコンテンツを多く持つ前記コンテンツを、前記変動する時間長の最後部に設定する、
ことを特徴とするコンテンツスケジューリング装置。
【請求項3】
請求項2記載のコンテンツスケジューリング装置であって、
前記記憶部は、前記端末のユーザのスケジュールを記憶し、
前記処理部は、記憶された前記スケジュールに前記変動する時間長が設定された場合、前記変動する時間長の直後にあるイベントに先立ち、前記イベントに関連するコンテンツを、前記変動する時間長の先頭箇所或いは後部箇所に設定する、
ことを特徴とするコンテンツスケジューリング装置。
【請求項4】
請求項2記載のコンテンツスケジューリング装置であって、
前記処理部は、文字列で構成される前記コンテンツに対して、前記文字列を音声に変換し、音声変換後の前記コンテンツの時間長で管理する、
ことを特徴とするコンテンツスケジューリング装置。
【請求項5】
請求項2記載のコンテンツスケジューリング装置であって、
前記処理部は、設定され、前記端末に配信される前記コンテンツについて、前記端末から、配信中或いは配信予定のコンテンツの配信の停止の要求があった場合、停止の要求のあった前記コンテンツの時間長を除外して、他の前記コンテンツを再設定して、前記端末に配信する、
ことを特徴とするコンテンツスケジューリング装置。
【請求項6】
処理部と記憶部と情報入出力部を備えたコンテンツスケジューリング装置であって、
前記処理部は、前記情報入出力部を介してネットワーク上の端末から受信する隙間時間に対応し、前記記憶部に記憶され、それぞれ固定時間長を有する複数のコンテンツを設定し、設定された前記コンテンツを前記端末に配信するようスケジュールし、前記スケジュールに基づき前記コンテンツを配信中に、前記端末から前記隙間時間の時間長変更を受信した場合、前記時間長変更に応じて複数の前記コンテンツの一部を変更して配信する、
ことを特徴とするコンテンツスケジューリング装置。
【請求項7】
請求項6記載のコンテンツスケジューリング装置であって、
前記処理部は、前記固定時間長が近い前記コンテンツを多く持つ前記コンテンツを、前記隙間時間の最後部に設定する、
ことを特徴とするコンテンツスケジューリング装置。
【請求項8】
請求項7記載のコンテンツスケジューリング装置であって、
前記処理部は、前記端末から前記隙間時間の時間長変更を受信した場合、前記隙間期間の最後部に設置された前記コンテンツを、前記固定時間長が近い前記コンテンツのいずれかと変更する、
ことを特徴とするコンテンツスケジューリング装置。
【請求項9】
請求項6記載のコンテンツスケジューリング装置であって、
前記処理部は、文字列で構成される前記コンテンツに対して、前記文字列を音声に変換して、音声に変換後の前記コンテンツの時間長で当該コンテンツを管理する、
ことを特徴とするコンテンツスケジューリング装置。
【請求項10】
請求項6記載のコンテンツスケジューリング装置であって、
前記処理部は、設定され、前記端末に配信される前記コンテンツについて、前記端末から、配信中或いは配信予定のコンテンツの配信の停止の要求があった場合、停止の要求のあった前記コンテンツの時間長を除外し、他の前記コンテンツを再設定して、前記端末に配信する、
ことを特徴とするコンテンツスケジューリング装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【公開番号】特開2010−39805(P2010−39805A)
【公開日】平成22年2月18日(2010.2.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−202668(P2008−202668)
【出願日】平成20年8月6日(2008.8.6)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年2月18日(2010.2.18)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年8月6日(2008.8.6)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]