説明

コンテンツ再生方法

【課題】同一のコンテンツURLであっても映像受信装置の映像再生能力に適応した符号化映像データをストリーム配信して、端末において再生することができるコンテンツ再生方法を提供する。
【解決手段】マスタ再生端末と、スレーブ再生端末と、配信サーバがネットワークによって接続され、配信サーバからマスタ再生端末とスレーブ再生端末の再生能力に合った映像データを含むコンテンツを配信し、配信されたコンテンツをマスタ再生端末とスレーブ再生端末間において同期して再生する情報再生システムにおけるコンテンツ再生方法であって、同一であるコンテンツURLをマスタ再生端末及びスレーブ再生端末において再生する際に、マスタ再生端末及びスレーブ再生端末が、コンテンツ再生能力を示す端末能力情報を配信サーバへ送信し、配信サーバは、端末能力情報を基に再生端末の能力にあった符号化映像データを配信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツを再生する端末の能力に合ったコンテンツ配信を行い、複数の端末において同期させてコンテンツを再生するコンテンツ再生方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般家庭において利用可能なネットワーク接続環境は、近年FTTH(Fiber To The Home)やNGN(Next Generation Network)等の高速で高品質なネットワークサービスが利用可能となった。この高速なネットワークサービスによって提供可能になったサービスとしてVOD(Video on Demand)がある。また、近年は携帯電話網の通信速度も高速になりつつあり、携帯電話を利用した映像配信サービスも始まっている。
【0003】
多様な端末に対する映像配信サービスを実現するためには、映像配信システムが、コンテンツを再生する端末の種別に合わせて配信するべきコンテンツを変更する能力を備える必要がある。特許文献1記載の映像配信システムは、画像をJPEG2000(Joint Photographic Experts Group 2000)で解像度別に階層エンコードしファイル化したコンテンツファイルを蓄積しておき、端末からのコンテンツ要求に含まれた要求解像度と要求画像範囲に従い、要求された解像度の画像を生成するためのデータを当該コンテンツファイル中から読み出し、必要に応じて1レイヤの画像に変換して端末へ送出する。これにより、特許文献1記載の映像配信システムでは、端末能力に制約が課せられた端末においても高画質の映像データの閲覧を可能にしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−339972号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の映像配信システムでは、要求された解像度の画像を生成するための階層データを取得するには、データ構造の解析とデータの抽出処理を実施するため、JPEG2000ファイル全体をメモリ上に転送する必要がある。このため、端末が要求する画像データのサイズに関わらずメモリディスク間の伝送データ量が大きくなるという問題がある。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、同一のコンテンツURLであっても映像受信装置の映像再生能力に適応した符号化映像データをストリーム配信して、端末において再生することができるコンテンツ再生方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、マスタ再生端末と、スレーブ再生端末と、配信サーバがネットワークによって接続され、前記配信サーバから前記マスタ再生端末と前記スレーブ再生端末の再生能力に合った映像データを含むコンテンツを配信し、配信された前記コンテンツを前記マスタ再生端末とスレーブ再生端末間において同期して再生する情報再生システムにおけるコンテンツ再生方法であって、前記マスタ再生端末が、再生すべきコンテンツのURLと、自己の再生能力を示す端末能力情報を配信サーバに対して送信するステップと、前記配信サーバが、前記マスタ再生端末の端末能力情報に基づき、前記マスタ再生端末の能力に合った再生設定ファイルを配信するステップと、前記マスタ再生端末が、前記配信サーバに対して再生すべき前記コンテンツの配信要求を送信するステップと、前記配信サーバが、前記配信要求に基づき前記URLで特定されるコンテンツのうち、前記マスタ再生端末の端末能力に合ったコンテンツを選択して前記マスタ再生端末に対して配信するステップと、前記マスタ再生端末が、前記配信されたコンテンツを受信すると、前記コンテンツのURLを前記スレーブ再生端末に通知するステップと、前記スレーブ再生端末が、前記マスタ再生端末から前記コンテンツのURLを受け取り、受け取った前記コンテンツのURLと、自己の再生能力を示す端末能力情報を配信サーバに対して送信するステップと、前記配信サーバが、前記スレーブ再生端末の端末能力情報を基づき、前記スレーブ再生端末の能力に合った再生設定ファイルを配信するステップと、前記スレーブ再生端末が、前記配信サーバに対して再生すべき前記コンテンツの配信要求を送信するステップと、前記配信サーバが、前記配信要求に基づき前記URLで特定されるコンテンツのうち、前記スレーブ再生端末の端末能力に合ったコンテンツを選択して前記スレーブ再生端末に対して配信するステップと、前記スレーブ再生端末が、前記配信されたコンテンツを受信すると、前記マスタ再生端末へコンテンツの受信開始を通知するステップと、前記マスタ再生端末が、前記スレーブ再生端末に対して再生開始を通知するステップと、前記スレーブ再生端末が、前記再生開始通知を受け取ると、前記配信されたコンテンツの再生を開始し、前記マスタ再生端末に対して再生開始実行を通知するステップと、前記マスタ再生端末が、前記スレーブ再生端末から再生開始実行通知を受け取ると、前記配信されたコンテンツの再生を開始するステップとを有することを特徴とする。
【0008】
本発明は、前記マスタ再生端末において、前記コンテンツの再生中に選択領域が変更された際に、 前記マスタ再生端末が、前記選択領域に基づき、前記再生中のコンテンツの選択領域の映像を表示するとともに、変更された前記選択領域の情報を前記スレーブ再生端末へ送信するステップと、前記スレーブ再生端末が、前記マスタ再生端末から前記選択領域の情報を受信すると、前記選択領域に基づき、前記再生中のコンテンツの選択領域の映像を表示するステップとをさらに有することを特徴とする。
【0009】
本発明は、前記マスタ再生端末が、前記再生すべきコンテンツのうち、一部を再生するために、前記コンテンツ先頭からの再生時間を指定して、前記配信サーバに対して配信要求を行い、前記配信サーバから配信された前記コンテンツの一部を再生するとともに、前記スレーブ端末に対して、前記コンテンツ先頭からの再生時間を通知するステップと、前記スレーブ再生端末が、前記マスタ再生端末から通知された前記コンテンツ先頭からの再生時間を指定して、前記配信サーバに対して配信要求を行い、前記配信サーバから配信された前記コンテンツの一部を再生するステップとをさらに有することを特徴とする。
【0010】
本発明は、前記マスタ再生端末において、前記コンテンツの再生中に選択領域が変更された際に、 前記マスタ再生端末が、前記選択領域に基づき、前記再生中のコンテンツの選択領域の映像データの配信要求を前記サーバに対して行い、前記配信サーバから配信された前記選択領域の映像データを表示するとともに、変更された前記選択領域の情報を前記スレーブ再生端末へ送信するステップと、前記スレーブ再生端末が、前記マスタ再生端末から前記選択領域の情報を受信すると、前記選択領域に基づき、前記再生中のコンテンツの選択領域の映像データの配信要求を前記サーバに対して行い、前記配信サーバから配信された前記選択領域の映像データを表示するステップとをさらに有することを特徴とする。
【0011】
本発明は、前記マスタ再生端末が、前回視聴のコンテンツのURLと、前回視聴時の再生停止時間の情報を記憶しておき、継続して視聴を行う場合に、前記記憶しておいた前回視聴のコンテンツのURLと、前回視聴時の再生停止時間の情報に基づき前記配信サーバに対して配信要求を行うことにより、前回視聴を継続して再生するとともに、前記記憶しておいた前回視聴のコンテンツのURLと、前回視聴時の再生停止時間の情報を前記スレーブ再生端末に送信するステップと、前記スレーブ端末が、前記マスタ再生端末から受信した前回視聴のコンテンツのURLと、前回視聴時の再生停止時間の情報に基づき前記配信サーバに対して配信要求を行うことにより、前回視聴を継続して再生するステップとをさらに有することを特徴とする。
【0012】
本発明は、前記マスタ再生端末が、指定時間毎に再生時間を確認し、確認した再生時間を前記スレーブ再生端末に送信するステップと、前記スレーブ再生端末は、受信した再生時間と現時点の再生時間とを比較した結果が前記マスタ再生端末より再生が遅れている場合、遅れている時間分早送りして再生し、前記比較結果が前記マスタ再生端末より再生が進んでいる場合、先に進んでいる時間分再生を停止するステップとをさらに有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、同一コンテンツURLにおいても、各端末の再生能力に合ったコンテンツを配信することができ、再生能力の異なる複数再生端末間で同期して視聴することができるという効果が得られる。また、1GOP(Group Of Picture)単位で復号するため、再生のずれが発生しにくく、限定範囲のネットワーク環境により、再生端末間再生制御が容易になるという効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の一実施形態の全体構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す表示部46、56の選択領域情報を示す説明図である。
【図3】図1に示す再生データ保存部22の再生端末処理能力毎にデータを記憶する形態を示す説明図である。
【図4】図1に示す装置の処理動作を示すシーケンス図である。
【図5】図1に示す装置の処理動作を示すシーケンス図である。
【図6】図1に示す装置の処理動作を示すフローチャートである。
【図7】図1に示す装置の処理動作を示すフローチャートである。
【図8】図1に示す装置の処理動作を示すフローチャートである。
【図9】図1に示す装置の処理動作を示すフローチャートである。
【図10】図1に示す装置の処理動作を示すフローチャートである。
【図11】図1に示す装置の処理動作を示すフローチャートである。
【図12】図1に示す装置の処理動作を示すフローチャートである。
【図13】図1に示す装置の処理動作を示すフローチャートである。
【図14】図1に示す装置の処理動作を示すフローチャートである。
【図15】図1に示す装置の処理動作を示すフローチャートである。
【図16】図1に示す装置の処理動作を示すフローチャートである。
【図17】図1に示す装置の処理動作を示すフローチャートである。
【図18】図1に示す装置の処理動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態による情報再生システムにおけるコンテンツ配信方法及びコンテンツ再生方法を説明する。図1は同実施形態による情報再生システム構成を示すブロック図である。この図において、符号20は再生する情報の配信を行う配信サーバである。符号30はインターネット等の広域ネットワーク(以下、ネットワーク(A)30と称する)である。符号40、50、Nは配信された情報の再生を行う再生端末である。再生端末は、マスタ再生端末40と、スレーブ再生端末50、Nとに論理的に分類されており、マスタ再生端末40は1台で、スレーブ再生端末50、Nは複数の場合もある。符号80は家庭LAN(Local Area Network)や社内LANの様な特定の建物内、敷地内で使用する限られた範囲内のネットワーク(以下、ネットワーク(B)80と称する)である。ネットワーク80は、無線通信あるいは有線通信の場合もある。配信サーバ20と再生端末40、50、Nは、ネットワーク(A)30を介して接続されている。符号60は、限定範囲ネットワークである。
【0016】
配信サーバ20は、受信部21と、再生データ保存部22と、送信部23とを備える。受信部21は、ネットワーク(A)30を介して、再生端末(40,50,N)から要求を受信し、受信した要求を再生データ保存部22に通知する。再生データ保存部22は、受信部21からの要求を受け取り、要求されたデータを読み出し、送信部23に送る。再生データ保存部22には、少なくとも再生設定ファイル、符号化映像データが蓄積されている。再生設定ファイルには、選択領域情報、メイン映像とナビゲーション映像の解像度が記載されている。符号化映像データは、映像全体を再生するナビゲーション符号化映像データ、選択した領域を再生するメイン符号化映像データとの2つからなる。これらは1つの符号化映像データとして再生データ保存部22に蓄積されている。また、同一のコンテンツにおいてフレームレートの異なる複数の符号化映像データが蓄積されている。なお、メイン符号化映像データは、ナビゲーション符号化映像データよりも解像度が高い映像データである。送信部23は、再生データ保存部22から読み出したデータを受け取り、ネットワーク(A)30を介して再生端末(40,50,N)へ配信する。
【0017】
マスタ再生端末40は、スレーブ再生端末(50,N)を支配し、スレーブ再生端末(50,N)の間との同期再生制御を行う。マスタ再生端末40は、再生開始、停止を行い、スレーブ再生端末(50,N)は、これに同期してマスタ再生端末40の動作に従う。マスタ再生端末40は、選択領域映像、ナビゲーション映像のどちらかを再生する。あるいは、選択領域映像、ナビゲーション映像2つ同時に再生してもよい。2つ同時の場合の復号化、再生処理は、スレーブ再生端末(50,N)と同じである。マスタ再生端末40が映像全体を再生しているナビゲーション映像あるいは、選択領域映像から、見たい領域を選択する。この領域を選択領域情報といい、詳細については後述する。
【0018】
マスタ再生端末40は、選択領域情報をネットワーク(B)80を介してUDP/IPユニキャスト(あるいは、UDPマルチキャスト、UDPブロードキャストでもよい)でスレーブ再生端末(50,N)へ送信する。スレーブ再生端末(50,N)は、マスタ再生端末40が選択した領域と同一の選択領域映像とナビゲーション映像の2つを再生するが、ナビゲーション映像は必ずしも再生する必要はない。
【0019】
マスタ再生端末40は、再生要求部41と、同期再生制御部42と、送信部43と、受信部44と、復号部45と、表示部46とを備える。マスタ再生端末40は、1台あるいは複数のスレーブ再生端末(50,N)とネットワーク(B)80を介してTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)接続を行う。これは、少なくとも、コンテンツURL、再生時間、再生開始時の選択領域情報、再生準備通知、再生開始通知、指定した時間ごとにその時の再生時間を各スレーブ再生端末(50,N)へ送信するために用いる。スレーブ再生端末(50,N)からは、受信開始通知、再生準備完了通知、再生開始実行通知、マスタ再生端末40からの情報の受け取り返信に用いる。また、マスタ再生端末40は、指定時間毎に選択領域情報をネットワーク(B)80を介して各スレーブ再生端末(50,N)へUDP/IP(User Datagram Protocol/Internet Protocol)ユニキャスト(あるいは、UDPマルチキャスト、UDPブロードキャストでもよい)で送信する。UDPブロードキャストは、ネットワーク上の全員にメッセージを送る送信方法であり、UDPマルチキャストは、ネットワーク上の特定グループにメッセージを送る送信方法である。
【0020】
マスタ再生端末40の同期再生制御部42は、配信設定ファイル、スレーブ再生端末一覧ファイル、最終視聴情報ファイルを保持する。配信設定ファイルには、少なくとも全配信あるいは部分配信、再生端末能力情報が記載されている。再生端末能力情報は、例えば再生端末の再生能力を表すフレームレートである。フレームレートは、再生端末のCPUやグラフィックカードの性能、復号化処理方法の違いから求める。フレームレートは、一般的に、1秒間に何度画面を書き換えられるかを意味しており、単位はfpsで表す。再生端末のスレーブ再生端末一覧ファイルには、少なくとも、スレーブ再生端末のIPアドレスが記載されている。最終視聴情報ファイルには、少なくとも、マスタ再生端末40の前回視聴したコンテンツURL、最終の再生時間、最終の選択領域情報、前回視聴モード(ナビゲーション映像または、選択領域映像)が記載されている。他の例として、選択領域情報ではく、選択カメラ情報であってもよい。選択カメラ情報については、後述する。
【0021】
マスタ再生端末40のユーザは、再生要求部41から、コンテンツURLを入力する。再生要求部41は、入力されたコンテンツURLを同期再生制御部42へ送る。コンテンツURLは、ネットワーク上に存在する符号化映像データの場所を指している。また、再生要求部41は、ユーザが、表示部46に再生中のナビゲーション映像または、選択領域映像上から選択した領域に関する選択領域情報を同期再生制御部42へ送る。選択領域情報については後述する。また、再生要求部41は、ユーザが実行した再生・停止・ジャンプ再生を、同期再生制御部42へ送る。同期再生制御部42は、再生要求部41と、受信部44と、復号部45からの要求制御と、受信部44と、復号部45と、送信部43への要求制御を行う。なお、同期再生制御部42の動作については後述する。
【0022】
マスタ再生端末40の送信部43は、同期再生制御部42からの要求を受け取り、要求内容によって配信サーバ20、または、スレーブ再生端末(50,N)へ送信する。より具体的には、送信部43は、配信サーバ20へは、ネットワーク(A)30を介して、符号化映像データ配信要求、配信停止要求を行う。スレーブ再生端末(50,N)へは、ネットワーク(B)80を介して、コンテンツURL、再生時間、再生開始時の選択領域情報、再生準備通知、再生開始通知、指定した時間ごとにその時の再生時間をTCP/IPで送信する。また、指定時間毎に選択領域情報をUDP/IPユニキャスト(UDPマルチキャスト、UDPブロードキャストでもよい)で送信する。配信サーバ20への配信要求には、全ての符号化映像データ(全配信)の要求、または、選択領域情報に対応した復号化/再生に必要な部分(部分配信)の2つがある。どちらの配信要求にするかは、配信要求前に配信設定ファイルで事前に設定しておく。再生端末毎に設定でき、再生端末間で同一でなくてもよい。
【0023】
マスタ再生端末40の受信部44は、配信サーバ20と、スレーブ再生端末(50,N)からのデータを受信し、受信したデータが符号化映像データの場合は復号部45へ送り、それ以外は同期再生制御部42へ送る。復号部45は、受信部44から符号化映像データを受け取り、視聴モードがナビゲーション映像の場合に、受け取った符号化映像データのナビゲーション映像を復号化し、復号化したナビゲーション映像を表示部46へ送る。あるいは、視聴モードが選択領域映像の場合に、選択領域情報を元に符号化映像データのメイン映像を復号化し、復号化したメイン映像から選択領域情報を元に切り出した選択領域映像を表示部46へ送る。再生開始時の選択領域情報は、最終視聴情報ファイルに記載されているコンテンツURLと再生要求部41に入力したコンテンツURLが同じ場合、最終視聴情報ファイルに記載されている選択領域情報を用いる。違う場合は、再生設定ファイルに記載されている選択領域情報を用いる。表示部46は、復号部45から復号化したナビゲーション映像あるいは選択領域映像を受け取り、ストリーム再生を行う。ストリーム再生中のナビゲーション映像上に選択領域情報を基に選択領域の枠を表示する。
【0024】
スレーブ再生端末(50,N)は、同期再生制御部52と、送信部53と、受信部54と、復号部55と、表示部56とを備える。同期再生制御部52は、受信部54と、復号部55からの要求制御と、受信部54と、復号部55と、送信部53への要求制御を行う。また、同期再生制御部52は、配信設定ファイルを保持している。配信設定ファイルには、少なくとも全配信あるいは部分配信と、再生端末能力情報が記載されている。再生端末能力情報は、例えば再生端末の能力を表すフレームレートである。
【0025】
スレーブ再生端末(50,N)の送信部53は、同期再生制御部52からの要求を受け取り、要求内容によって、配信サーバ20、または、マスタ再生端末40へ要求を送信する。配信サーバ20へは、ネットワーク(A)30を介して、符号化映像データ配信要求、配信停止要求を送信する。マスタ再生端末40へは、ネットワーク(B)80を介して、受信開始通知、再生準備完了通知、再生開始実行通知の送信、マスタ再生端末40からの情報受け取り返信をTCP/IPで行う。配信サーバへの配信要求には、全ての符号化映像データ(全配信)の要求、または、選択領域情報に対応した復号化/再生に必要な部分(部分配信)の2つがある。どちらの配信要求にするかは、配信要求前に配信設定ファイルで事前に設定しておく。スレーブ再生端末(50,N)毎に設定でき、再生端末間で同一でなくてもよい。
【0026】
スレーブ再生端末(50,N)の受信部54は、配信サーバ20、マスタ再生端末40からのデータを受信し、受信したデータが符号化映像データの場合は復号部55へ送り、それ以外は同期再生制御部52へ送る。復号部55は、受信部54から符号化映像データを受け取り、受け取った符号化映像データのナビゲーション符号化映像データとメイン符号化映像データをそれぞれ1GOP単位で並列して復号化し、復号化したメイン映像から選択領域情報を元に切り出した選択領域映像、復号化したナビゲーション映像を表示部56へ送る。再生開始時の選択領域情報は、マスタ再生端末40から再生開始時に送信された選択領域情報を用いる。表示部56は、復号部55から復号したナビゲーション映像、選択領域映像を受け取りストリーム再生を行う。ストリーム再生中のナビゲーション映像上に選択領域情報を元に選択領域の枠を表示する。ここでは、1GOPを15フレームする。
【0027】
次に、図2を参照して、選択領域について説明する。ここでは、ナビゲーション映像の解像度が400×200で、再生中のナビゲーション映像から選択した選択領域情報(X、Y、幅、高さ)は、(30,70,260,100)である。メイン映像の解像度が2000×4000の場合には、選択領域情報(X、Y、幅、高さ)は、(300,700,2600,1000)となる。これらは、相対座標の値(0.075,0.35,0.65,0.5)でもよい。解像度の異なる再生端末間でも同じ選択領域映像を再生することができる。ナビゲーション映像とメイン映像の位置は対応している。選択領域はメイン映像、ナビゲーション映像上から左右、上下の移動と、拡大、縮小が可能であり、移動先が新しい選択領域情報となる。
【0028】
次に、各選択領域の配信要求、復号化について説明する。メイン映像とナビゲーション映像は等分割に番号が付与されている。分割数、番号は、お互いに対応している。なお、分割数は、図2に示す10である必要はない。また、分割した場所の識別は、番号である必要はない。この分割した部分をViewと呼ぶ。メイン映像のViewIDは、0から9であり、ナビゲーション映像は映像全体を再生するため、ViewIDは、例えば1000とする。
【0029】
図2に示す例では、選択領域に対応する部分は、0,1,2,3,5,6,7,8である。部分配信の場合、配信サーバへメイン符号化映像データの配信要求は、ViewIDの0,1,2,3,5,6,7,8の要求を行う。全配信の場合は、全ての符号化映像データを受信しているため、選択領域変更後に配信サーバへの配信要求を行わない。また、再生端末(40,50,N)は、View0,1,2,3,5,6,7,8を復号化し、さらに選択領域情報を基にその部分を切りだして選択領域映像(メイン映像)を再生する。ナビゲーション映像は、映像全体の再生であり、ナビゲーション映像の選択領域の再生はない。部分配信の場合、ナビゲーション映像の配信要求は、ViewIDの1000で配信要求を行う。ナビゲーション映像は、映像全体を再生し、映像上に選択領域の枠を表示する。
【0030】
ここでは、1つの映像を等分割して選択した領域(選択領域情報)にかかる、その部分の配信要求、復号化、再生を行っているが、他の例として、図2の構成とは異なり、カメラ1台の映像を1つのViewとし、複数台のカメラで例えば同一の被写体を撮影して、第1のカメラは、例えば被写体の一部を右側から撮影し、第2のカメラは、例えば被写体の一部を左側から撮影し、第3のカメラは、例えば被写体の一部を前方から撮影し、以上の様に複数台のカメラで撮影した映像を1つの符号化映像データ(複数View)として保存し、再生端末(40、50、N)は選択したカメラ(選択カメラ:ViewID)の配信要求をし、配信サーバは要求された選択カメラに対応するViewを配信してもよい。
【0031】
次に、図3を参照して、再生端末の能力に合った符号化映像データの配信をするために、再生データ保存部22に保存される符号化映像データの構成を説明する。コンテンツURLは、ネットワーク上に存在する符号化映像データの場所を指しており、コンテンツURL毎に各コンテンツが蓄積されている。さらにコンテンツURL下にフレームレート毎に符号化映像データと再生設定ファイルが蓄積される。例えば、「30」の下位に30fpsのフレームレートの符号化映像データと、その再生設定ファイルが保存されている。また、「24」、「10」それぞれの下位にも同様に各フレームレートの符号化映像データと、その再生設定ファイルが保存される。
【0032】
再生データ保存部22は、例えば、コンテンツAのURLを受け取り、次に、再生設定ファイル要求、再生端末能力情報(例えば30)を受け取ると、要求コンテンツ、要求再生端末能力情報を判断し、次に、コンテンツAのURL下の「30」下にある、再生設定ファイルを読み出し、送信部23へ送る。次に、符号化映像データの配信要求と再生時間と再生端末能力情報を受け取るとコンテンツAのURL下の「30」下にある符号化映像データを、要求再生時間(例えば5分30秒)から読み出し、送信部23へ送る。再生端末能力情報(例えば30)は、コンテンツAのURL下の「30」とが同一である事が分かればよく、数値である必要はない。再生端末の能力を示すのに、フレームレートである必要はない。
【0033】
次に、図4、図5を参照して、図1に示す情報再生システムにおける配信要求から再生開始、ユーザ操作選択領域再生、再生停止までの動作を説明する。再生要求部41に入力したコンテンツURLと最終視聴情報ファイルに記載されているコンテンツURLが同じ場合に、最終視聴情報ファイルに記載されている選択領域情報と再生時間と前回視聴モードを用いる。前回視聴モードの記載がない場合、ナビゲーション映像で再生する。また、入力したコンテンツURLが違う場合は、再生設定ファイルに記載されている選択領域情報を用い、再生時間はコンテンツ先頭(0秒)からとする。
【0034】
以下の説明では、前回視聴映像と同じコンテンツURLとする。視聴モードは、選択領域映像とする。また、スレーブ再生端末50にコンテンツ配信するものとして説明する。まず、マスタ再生端末40は起動時に、保持している配信設定、スレーブ再生端末一覧、最終視聴情報の各ファイルを読み込む(ステップS0)。スレーブ再生端末は起動時に、保持している配信設定ファイルを読み込む(ステップS1)。次に、マスタ再生端末40は、1台または複数のスレーブ再生端末とTCP/IP接続する(ステップS2)。これを受けて、スレーブ再生端末50はマスタ再生端末40とTCP/IP接続する(ステップS3)。
【0035】
次に、マスタ再生端末40は、配信サーバ20へコンテンツURL、再生設定ファイル要求、再生端末能力情報を送る(ステップS4)。この再生設定ファイル要求は、例えばRTSP(Real Time Streaming Protocol)のGET_PARAMETERを用いて行い、RSTPのUser_Agentヘッダに、再生設定ファイルの要求を行うために必要な再生端末能力情報(例えば「30」)が付加されている。これを受けて、配信サーバ20は、ヘッダに付加されている再生端末能力情報と一致した符号化映像データの再生設定ファイルをマスタ再生端末40に送る。そして、マスタ再生端末40は、配信サーバ20から再生端末能力情報と一致した符号化映像データの再生設定ファイルを受け取る(ステップS5)。マスタ再生端末40は、部分配信の場合に、視聴モードが選択領域映像の場合に選択領域情報に対応したメイン符号化映像データの部分配信要求、あるいは、ナビゲーション映像の場合には、ナビゲーション符号化映像データの部分配信要求と再生時間と再生端末能力情報を配信サーバ20へ送る。全配信の場合は、符号化映像データの配信要求と再生時間と再生端末能力情報を配信サーバ20へ送る(ステップS6)。このとき、RTSPのPlayを用いて、RSTPのUser_Agentヘッダに、再生端末能力情報(例えば「30」)を付加して送る。
【0036】
次に、配信サーバ20は、要求された再生時間から再生端末能力情報と一致した符号化映像データを配信し、マスタ再生端末40は、配信サーバ20から再生端末能力情報と一致したメイン符号化映像データを受信する(ステップS7)。再生開始はまだ実行しない。受信を開始するが受信バッファ残量から配信制御を行っているため、受信バッファが溢れることはない。続いて、マスタ再生端末40は、コンテンツURL、再生時間、選択領域情報を全てのスレーブ再生端末(ここでは、スレーブ再生端末50)へ送信する(ステップS8)。これを受けて、スレーブ再生端末50は、コンテンツURL、再生時間、選択領域情報を受け取る(ステップS9)。そして、スレーブ再生端末50は、配信サーバ20へコンテンツURL、再生設定ファイル要求、再生端末能力情報を送る(ステップS10)。スレーブ再生端末50は、配信サーバ20から再生端末能力情報と一致した符号化映像データの再生設定ファイルを受け取り(ステップS11)、部分配信の場合に、選択領域情報に対応したメイン符号化映像データと、ナビゲーション符号化映像データの部分配信要求、再生時間と再生端末能力要求を配信サーバ20へ送る(ステップS12)。全配信の場合は、符号化映像データの配信要求と再生時間と再生端末能力要求を配信サーバ20へ送る。以降の説明においては、配信サーバ20に対する符号化映像データ配信要求には、再生端末能力情報が付加されていることを示す記載を省略するが、実際には、再生端末能力情報が付加されているものとして説明する。
【0037】
次に、配信サーバ20は、要求された再生時間から再生端末能力情報と一致した符号化映像データを配信し、スレーブ再生端末50は、配信サーバ20から再生端末能力情報と一致した符号化映像データを受信する(ステップS13)。再生開始はまだ実行しない。受信を開始するが受信バッファ残量から配信制御を行っているため、受信バッファが溢れることはない。そして、スレーブ再生端末50は、受信開始通知をマスタ再生端末40へ送信する(ステップS14)。これを受けて、マスタ再生端末40は、全スレーブ再生端末50から受信開始通知を受け取ると、復号部45(デコーダ)に符号化映像データを1GOP渡す(ステップS15)。そして、再生設定ファイル、再生時間、選択領域情報を復号部45へ渡す。
【0038】
次に、マスタ再生端末40は、全てのスレーブ再生端末(ここでは、スレーブ再生端末50)へ再生準備を通知する(ステップS16)。スレーブ再生端末50は、マスタ再生端末40から再生準備を受け取ると、復号部55(デコーダ)に符号化映像データを1GOP渡す(ステップS17)。そして、再生設定ファイル、再生時間、選択領域情報を復号部55へ渡す。
【0039】
次に、スレーブ再生端末50は、マスタ再生端末40へ再生準備完了を通知し(ステップS18)、マスタ再生端末40は、全てのスレーブ再生端末(ここでは、スレーブ再生端末50)から再生準備完了を受け取ると、全てのスレーブ再生端末(ここでは、スレーブ再生端末50)へ再生開始を通知する(ステップS19)。スレーブ再生端末50は、再生開始を受け取ると、マスタ再生端末40から送信された選択領域情報を基にメイン符号化映像データの復号化/再生を開始し(ステップS20)、ナビゲーション符号化映像データの復号化/再生を開始する。このとき、選択領域情報を基に選択領域の枠をナビゲーション映像上に表示する。
【0040】
次に、スレーブ再生端末50は、再生開始実行をマスタ再生端末40へ通知する(ステップS21)。マスタ再生端末40は、全てのスレーブ再生端末(ここでは、スレーブ再生端末50)から再生開始実行を受け取ると、最終視聴情報ファイルに記載されている前回視聴モードで再生開始する(ステップS22)。前回視聴モードが選択領域映像の場合、最終視聴情報ファイルに記載されている選択領域情報を基にメイン符号化映像データの復号化/再生されることになる。また、前回視聴モードがナビゲーション映像の場合ナビゲーション符号化映像データの復号化/再生を開始する。このとき、選択領域情報を基に選択領域の枠をナビゲーション映像上に表示する。続いて、マスタ再生端末40は、指定時間毎に、全スレーブ再生端末50へ選択領域情報を送信する(ステップS23)。スレーブ再生端末50は、マスタ再生端末40から選択領域情報を受け取り、受け取った新択領域情報と現在再生中の選択領域情報を比べ、同じ場合、そのまま再生する(ステップS24)。
【0041】
次に、マスタ再生端末40のユーザがナビゲーション映像上、あるいは、選択領域映像上から選択領域を変更すると(ステップS25)、マスタ再生端末40は、新選択領域情報と現在再生中の選択領域情報を比べ、違っていた時、選択領域映像モードでの部分配信の場合において、配信サーバ20へ新選択領域情報を元にメイン符号化映像データの部分配信要求を行い(ステップS26)、全配信の場合は、配信要求は行わない。そして、マスタ再生端末40は、新選択領域の符号化映像データを受信し(ステップS27)、新選択領域情報を基にメイン符号化映像データの復号化/再生する。ナビゲーション映像視聴モードの場合は、そのまま継続してストリーム配信し、新選択領域情報を基に選択領域の枠をナビゲーション映像上に表示する。
【0042】
次に、マスタ再生端末40は、指定時間毎に、全てのスレーブ再生端末(ここでは、スレーブ端末50)へ選択領域情報を送信する(ステップS28)。これを受けて、スレーブ再生端末50は、マスタ再生端末40から選択領域情報を受け取り(ステップS29)、受け取った新選択領域情報と現在再生中の選択領域情報を比べ、違っていた時、部分配信の場合において、配信サーバ20へ選択領域情報を元にメイン符号化映像データと、ナビゲーション符号化映像データの部分配信要求を行う(ステップS30)。全配信の場合は、配信要求は行わない。そして、スレーブ再生端末50は、新選択領域の符号化映像データを受信し、新選択領域情報を基にメイン符号化映像データの復号化/再生、ナビゲーション符号化映像データの復号化/再生する(ステップS31)。このとき、新選択領域情報を基に選択領域の枠をナビゲーション映像上に表示する。
【0043】
次に、マスタ再生端末40は、指定時間毎に再生時間を確認し、再生時間をスレーブ再生端末50へ送信する(ステップS32)。スレーブ再生端末50は、受け取ったマスタ再生端末40の再生時間に再生時間を合わせる(ステップS33)。
【0044】
次に、マスタ再生端末40がジャンプ先を指定する(ステップS34)と、マスタ再生端末40がジャンプ先を全スレーブ再生端末(ここでは、スレーブ再生端末50)へ通知し(ステップS35)、スレーブ再生端末50は、このジャンプ先を受信する(ステップS36)。そして、マスタ再生端末40は、配信サーバ20へメイン符号化映像データあるいはナビゲーション符号化映像データのジャンプ先配信要求を行い(ステップS37)、ジャンプ先符号化映像データを受信して(ステップS38)、ジャンプ先からメイン映像の選択領域、あるいは、ナビゲーション映像を再生する。
【0045】
次に、スレーブ再生端末50は、配信サーバ20へジャンプ先配信要求を行い(ステップS39)、ジャンプ先符号化映像データを受信して(ステップS40)、ジャンプ先からメイン映像の選択領域とナビゲーション映像を再生する。
【0046】
次に、マスタ再生端末40が一時停止あるいは再生停止を実行すると(ステップS41)、マスタ再生端末40は全スレーブ再生端末(ここでは、スレーブ再生端末50)へ再生停止を通知する(ステップS42)。これを受けて、スレーブ再生端末50は、再生停止を受信する(ステップS43)。そして、マスタ再生端末40は、配信サーバ20へ配信停止を送信し(ステップS44)、最終視聴情報ファイル、配信設定ファイルを更新、保存し再生を停止する(ステップS45)。一方、スレーブ再生端末50は、配信サーバ20へ配信停止を送信し(ステップS46)、再生を停止する(ステップS47)。
【0047】
次に、図6〜図18を参照して、各再生端末の能力に合った符号化映像データの配信と、選択した領域を同期して再生する処理動作を説明する。まず、マスタ再生端末40の起動時の初期設定として、マスタ再生端末40に事前に保持している配信設定ファイル、スレーブ再生端末一覧ファイル、最終視聴情報ファイルの各ファイルを起動時に読み込み、同期再生制御部42に保持する。また、スレーブ再生端末(50、N)の起動時の初期設定として、事前に保持している配信設定ファイルを起動時に読み込み、同期再生制御部52に保持する。
【0048】
起動時の初期設定が終わると、マスタ再生端末40は、同期再生制御部42に保持しているスレーブ再生端末一覧に記載されている1台あるいは複数のスレーブ再生端末(50,N)とネットワーク(B)80を介して、TCP/IP接続を行う(ステップS501)。そして、再生要求部41にコンテンツAのURLを入力すると、再生要求部41は、入力されたコンテンツAのURLを同期再生制御部42に送る(ステップS502)。
【0049】
次に、同期再生制御部42は、受け取ったコンテンツAのURLと最終視聴情報に記載されているコンテンツURLを比較し、同じ場合に最終視聴情報に記載されている、前回視聴したコンテンツURL、最終の再生時間、最終の選択領域情報を使用する。コンテンツURLが前回と異なる場合、再生時間はコンテンツの先頭(0秒)から、選択領域情報は、再生設定ファイルに記載されている値を用いる。ここでは、前回と同じコンテンツとする。同期再生制御部42は、前回と同じコンテンツAのURL、再生設定ファイル要求、再生端末能力情報を送信部43へ送る。視聴モードは、配信設定ファイルに記載の前回視聴モード(選択領域映像あるいはナビゲーション映像)を使用する。前回視聴モードの記載がない場合は、ナビゲーション映像とする(ステップS503)。
【0050】
次に、送信部43は、コンテンツAのURL、再生設定ファイル要求、再生端末能力情報を同期再生制御部42から受け取り、受け取ったコンテンツAのURL、再生設定ファイル要求、再生端末能力情報をネットワーク(A)30を介して、配信サーバ20へ送信する(ステップS504)。配信サーバ20の受信部21は、ネットワーク(A)30を介して、マスタ再生端末40からコンテンツAのURL、再生設定ファイル要求、再生端末能力情報を受信し、再生データ保存部22へ送る(ステップS505)。
【0051】
次に、再生データ保存部22は、受信部21からコンテンツAのURLを受け取り、次に再生設定ファイル要求、再生端末能力情報を受け取ると、要求コンテンツ、要求再生端末能力情報を判断し、再生端末能力情報が例えば「10」の場合、コンテンツAのURL下の「10」下にある再生設定ファイルを読み出し、送信部23へ送る。送信部23は、再生データ保存部22から送られた再生設定ファイルを受け取り、受け取った再生設定ファイルを、ネットワーク(A)30を介してTCP/IPでマスタ再生端末40へ送信する(ステップS506)。
【0052】
次に、マスタ再生端末40の受信部44は、配信サーバ20の送信部23から送信された再生設定ファイルをネットワーク(A)30を介して受け取り、同期再生制御部42へ送る。同期再生制御部42は、受信部44から再生設定ファイルを受け取り、受け取った再生設定ファイルを保持する(ステップS507)。
【0053】
次に、同期再生制御部42は、視聴モードが選択領域映像であり、かつ、配信設定が部分配信の場合に、最終視聴情報、あるいは再生設定ファイルに記載されている選択領域情報に対応するメイン符号化映像データの部分配信要求に再生時間と再生端末能力情報を付けて送信部43へ送る。または、視聴モードがナビゲーション映像の場合は、ナビゲーション符号化映像の配信要求を再生時間と再生端末能力情報を付けて送信部43へ送る。全配信の場合は、再生時間と再生端末能力情報を付けて符号化映像データの配信要求を送信部43へ送る(ステップS508)。ここでは、前回視聴と同じとする。そのため、再生時間は前回からの継続視聴となる。
【0054】
次に、送信部43は、前記配信要求を同期再生制御部42から受け取り、受け取った前記配信要求をネットワーク(A)30を介して、配信サーバ20へ送信する(ステップS509)。配信サーバ20の受信部21は、ネットワーク(A)30を介して、マスタ再生端末40から前記配信要求を受信し、再生データ保存部22へ送る(ステップS510)。再生データ保存部22は、受信部21から前記配信要求を受け取り、次に、コンテンツAのURL下の「10」下にある、再生時間が例えば、00:05:30の場合、5分30秒目から前記配信要求内容によって、選択領域情報に対応するメイン符号化映像データの部分または、ナビゲーション符号化映像データ、あるいは、全ての符号化映像データを読み出し、送信部23へ送る。送信部23は、再生データ保存部22から送られた符号化映像データを受け取り、受け取った符号化映像データを、UDP/IPユニキャストでネットワーク(A)30を介してマスタ再生端末40へ送信する(ステップS511)。
【0055】
次に、マスタ再生端末40の受信部44は、符号化映像データをネットワーク(A)30を介して受け取り、符号化映像データ受信開始通知を同期再生制御部42へ送る(ステップS512)。まだ、再生開始は行わない。受信部44は、バッファ残量から配信制御を行っているため、受信バッファが溢れることはない。
【0056】
次に、同期再生制御部42は、受信部44から符号化映像データの受信開始通知を受け取ると、コンテンツAのURL、再生時間と選択領域情報を、全スレーブ再生端末へ通知する指示を送信部43へ送る(ステップS513)。送信部43は、同期再生制御部42からコンテンツAのURL、再生時間、選択領域情報を全スレーブ再生端末へ通知する指示を受け取り、受け取ったコンテンツAのURL、再生時間、選択領域情報を、ネットワーク(B)80を介してTCP/IPで全スレーブ再生端末(50,N)へ送信する(ステップS514)。
【0057】
次に、スレーブ再生端末(50,N)の受信部54は、ネットワーク(B)80を介して、マスタ再生端末40からコンテンツAのURL、再生時間、選択領域情報を受け取り、コンテンツAのURL、再生時間、選択領域情報を同期再生制御部52へ送る(ステップS515)。同期再生制御部52は、受信部54からコンテンツAのURL、再生時間、選択領域情報を受け取り、受け取ったコンテンツAのURL、再生設定ファイル要求、保持しているスレーブ再生端末(50,N)の再生端末能力情報を送信部53へ送る。(ステップS516)。
【0058】
次に、送信部53は、コンテンツAのURL、再生設定ファイル要求、再生端末能力情報を同期再生制御部52から受け取り、受け取ったコンテンツAのURL、再生設定ファイル要求、再生端末能力情報をネットワーク(A)30を介して、配信サーバ20へ送信する(ステップS517)。配信サーバ20の受信部21は、ネットワーク(A)30を介して、スレーブ再生端末(50,N)からコンテンツAのURL、再生設定ファイル要求、再生端末能力情報を受信し、再生データ保存部22へ送る(ステップS518)。
【0059】
次に、再生データ保存部22は、受信部21からコンテンツAのURLを受け取り、続いて再生設定ファイル要求、再生端末能力情報を受け取ると、要求コンテンツ、要求再生端末能力情報を判断し、再生端末能力情報が例えば30の場合、コンテンツAのURL下の「30」下にある再生設定ファイルを要求数読み出し、送信部23へ送る。送信部23は、再生データ保存部22から送られた再生設定ファイルを受け取り、受け取った再生設定ファイルを、ネットワーク(A)30を介してTCP/IPでスレーブ再生端末(50,N)へ送信する(ステップS519)。
【0060】
次に、スレーブ再生端末(50,N)の受信部54は、配信サーバ20の送信部23から送信された再生設定ファイルをネットワーク(A)30を介して受け取り、同期再生制御部52へ送る。同期再生制御部52は、受信部54から再生設定ファイルを受け取り、受け取った再生設定ファイルを保持する(ステップS520)。
【0061】
次に、同期再生制御部52は、配信設定が部分配信の場合に、マスタ再生端末40から受け取った、選択領域情報に対応するメイン符号化映像データとナビゲーション符号化映像の部分配信要求を再生時間と再生端末能力情報を付けて送信部53へ送る。全配信の場合には、符号化映像データの配信要求をマスタ再生端末40から受け取った再生時間と再生端末能力情報を付けて送信部53へ送る(ステップS521)。
【0062】
次に、送信部43は、前記配信要求を同期再生制御部42から受け取り、受け取った前記配信要求をネットワーク(A)30を介して、配信サーバ20へ送信する(ステップS522)。配信サーバ20の受信部21は、ネットワーク(A)30を介して、マスタ再生端末40から前記配信要求を受信し、再生データ保存部22へ送る(ステップS523)。
【0063】
次に、再生データ保存部22は、受信部21から前記配信要求を受け取り、コンテンツAのURL下の「30」下にある、マスタ再生端末40と同じ要求された再生時間5分30秒目から、要求内容によって、選択領域情報に対応するメイン符号化映像データの部分と、ナビゲーション符号化映像データ、あるいは、全てのメイン符号化映像データを読み出し、送信部23へ送る。部分配信要求の場合には、読み出したメイン符号化映像データの部分とナビゲーション符号化映像データを1つの符号化映像データにして送信部23へ送る。送信部23は、再生データ保存部22から送られた符号化映像データを受け取り、受け取った符号化映像データを、UDP/IPユニキャストでネットワーク(A)30を介してスレーブ再生端末(50,N)へ送信する(ステップS524)。
【0064】
次に、スレーブ再生端末(50,N)の受信部54は、符号化映像データをネットワーク(A)30を介して受け取り、符号化映像データ受信開始通知を同期再生制御部52へ送る(ステップS525)。まだ、再生開始は行わない。受信部44は、バッファ残量から配信制御を行っているため、受信バッファが溢れることはない。
【0065】
次に、同期再生制御部52は、受信部54から符号化映像データの受信開始通知を受け取ると、符号化映像データ受信開始通知を送信部53へ送り(ステップS526)、送信部53は、同期再生制御部52から符号化映像データ受信開始通知を受け取り、受け取った符号化映像データ受信開始通知を、ネットワーク(B)80を介して、マスタ再生端末40へ送る(ステップS527)。続いて、マスタ再生端末40の受信部44は、スレーブ再生端末(50,N)からネットワーク(B)80を介して符号化映像データ受信開始通知を受け取り、受け取った受信開始通知を、同期再生制御部42へ送る(ステップS528)。
【0066】
次に、同期再生制御部42は、受信部44からスレーブ再生端末(50,N)の受信開始通知を受け取り、全てのスレーブ再生端末(50,N)から受信開始通知を受け取ると、受信部44へ符号化映像データ1GOPのみ復号部45へ送信する指示を送る。このとき、復号部45は、まだ復号しない。同期再生制御部42は、復号部45へ再生設定ファイル、再生時間、選択領域情報、ステップS503の判断結果を送るとともに、同期再生制御部42は、各スレーブ再生端末(50,N)へ再生準備通知を、送信部43へ送る(ステップS529)。マスタ再生端末40の送信部43は、同期再生制御部42から各スレーブ再生端末(50,N)への再生準備通知を受け取り、各スレーブ再生端末(50,N)へネットワーク(B)80を介して再生準備通知を送信する(ステップS530)。
【0067】
次に、スレーブ再生端末(50,N)の受信部54は、マスタ再生端末40から再生準備通知をネットワーク(B)80を介して受け取り、受け取った再生準備通知を同期再生制御部52へ送る(ステップS531)。同期再生制御部52は、再生準備通知を受け取ると、受信部55へ、符号化映像データ1GOPのみ復号部55へ送信する指示を送る。このとき、復号部55は、まだ復号しない。同期再生制御部52は、復号部55へ再生設定ファイル、マスタ再生端末40から受け取った再生時間、選択領域情報を送るとともに、同期再生制御部52は、再生準備完了通知を、送信部53へ送る(ステップS532)。
【0068】
次に、送信部53は、同期再生制御部52から再生準備完了通知を受け取り、マスタ再生端末40へネットワーク(B)80を介して再生準備完了通知を送信する(ステップ533)。マスタ再生端末40の受信部44は、スレーブ再生端末(50,N)から再生準備完了通知を、ネットワーク(B)80を介して受け取り、受け取った再生準備完了通知を、同期再生制御部42へ送る(ステップS534)。同期再生制御部42は、受信部44から再生準備完了通知を受け取り、全てのスレーブ再生端末(50,N)から再生準備完了通知を受け取ると、再生開始通知を全スレーブ再生端末(50,N)へ送る指示を、送信部43へ送る(ステップS535)。
【0069】
次に、マスタ再生端末40の送信部43は、同期再生制御部42から再生開始通知を受け取ると、ネットワーク(B)80を介して、全てのスレーブ再生端末(50,N)へ再生開始通知を送信する(ステップS536)。スレーブ再生端末(50,N)の受信部54は、再生開始通知をマスタ再生端末40からネットワーク(B)80を介して受け取り、受け取った再生開始通知を、同期再生制御部52へ送る(ステップS537)。
【0070】
次に、同期再生制御部52は、受信部54から再生開始通知を受け取ると、復号部55へ復号化開始指示を送り、さらに、受信部54へ、符号化映像データの復号部55への送信開始指示を送る。また、送信部53へ再生開始実行通知を送る(ステップS538)。スレーブ再生端末(50,N)の復号部55は、同期再生制御部52から復号化開始指示を受け取ると、復号部55は、マスタ再生端末40から受け取った再生時間の5分30秒目から、マスタ再生端末40から受け取った選択領域情報に基づくメイン符号化映像データの復号化と、ナビゲーション符号化映像データとの復号化を、1GOP単位で並列して開始する。選択領域情報に基づいて復号化したメイン映像は、図2に示す選択領域より大きいサイズとなる。そのため、選択領域情報に基づいて、選択領域映像を切り出し、選択領域映像とナビゲーション映像とを、表示部56へ送る。このとき、ナビゲーション映像上には、選択領域枠を表示する(ステップS539)。
【0071】
一方、送信部53は、同期再生制御部52から再生開始実行通知を受け取り、受け取った再生開始実行通知を、ネットワーク(B)80を介してマスタ再生端末40へ送る(ステップS540)。マスタ再生端末40の受信部44は、スレーブ再生端末(50,N)からネットワーク(B)80を介して再生開始実行通知を受け取り、受け取った再生開始実行通知を、同期再生制御部42へ送る(ステップS541)。同期再生制御部42は、受信部44から再生開始実行通知を受け取り、全てのスレーブ再生端末(50,N)から再生開始実行通知を受け取ると、復号部45へ復号化開始指示を送り、さらに、受信部44へ、符号化映像データの復号部45への送信開始指示を送る(ステップS542)。
【0072】
次に、マスタ再生端末40の復号部45は、同期再生制御部42から復号化開始指示を受け取ると、復号部45は、視聴モードが選択領域映像の場合に、再生時間5分30秒目から選択領域情報に基づいて、メイン符号化映像データを復号化する。選択領域情報に基づいて復号化したメイン映像は、図2に示す選択領域より大きいサイズとなる。そのため、選択領域情報に基づき、選択領域映像を切り出しマスタ再生端末40の表示部46へ送る。または、視聴モードがナビゲーション映像再生の場合には、再生時間5分30秒目からナビゲーション符号化映像データを復号化し、マスタ再生端末40の表示部56へ送る。このとき、選択領域情報を基に選択領域の枠をナビゲーション映像上に表示する(ステップS543)。
【0073】
次に、マスタ再生端末40の同期再生制御部42は、タイマを内蔵しており、再生が開始されるとタイマーを起動し、指定時間毎に、現在再生している選択領域情報を送信部43へ送る(ステップS545)。送信部43は、受け取った選択領域情報をネットワーク(B)80を介して、スレーブ再生端末(50,N)へ送信する(ステップS546)。
【0074】
次に、スレーブ再生端末(50,N)の受信部54は、マスタ再生端末40から選択領域情報をネットワーク(B)80を介して受け取り、受け取った選択領域情報を同期再生制御部52へ送る(ステップS547)。同期再生制御部52は、選択領域情報を受け取ると、復号部55へ選択領域情報を送る(ステップS548)。復号部55は、受け取った選択領域情報と今再生している選択領域情報と比較し、同じ場合は、そのまま再生し何もしない(ステップS549)。
【0075】
次に、マスタ再生端末40において、ユーザ操作によりナビゲーション映像あるいは選択領域映像から選択領域を変更されると、再生要求部41は、同期再生制御部42へ変更後の新選択領域情報を送る。同期再生制御部42は、受け取った選択領域情報を復号部45へ送る(ステップS550)。復号部45は、受け取った選択領域情報と現在再生中の選択領域情報を比べ、違っていた時、視聴モードが選択領域映像であり、かつ、部分配信の場合に受け取った選択領域情報に対応するメイン符号化映像データの部分配信要求を同期再生制御部42へ送る(ステップS551)。または、部分配信で視聴モードがナビゲーション映像の場合は、そのまま再生を継続し、配信要求は行わない。全配信の場合は、配信要求は行わない。
【0076】
次に、同期再生制御部42は、選択領域に対応する部分配信要求を復号部45から受け取り、受け取った部分配信要求を送信部43へ送る(ステップS552)。送信部43は、部分配信要求を同期再生制御部42から受け取り、受け取った部分配信要求を、ネットワーク(A)30を介して、配信サーバ20へ送信する(ステップS553)。配信サーバ20の受信部21は、ネットワーク(A)30を介して、マスタ再生端末40から部分配信要求を受信し、再生データ保存部22へ送る(ステップS554)。
【0077】
次に、再生データ保存部22は、受信部21から部分配信要求を受け取り、コンテンツAのURL下の10下の現在読み出している次のGOPの先頭から要求された部分のメイン符号化映像データを読み出し、送信部23へ送る(ステップS555)。送信部23は、再生データ保存部22から送られた要求された部分のメイン符号化映像データを受け取り、受け取ったメイン符号化映像データを、UDP/IPユニキャストでネットワーク(A)30を介してマスタ再生端末40へ送信する(ステップS556)。
【0078】
次に、マスタ再生端末40の受信部44は、要求した部分のメイン符号化映像データをネットワーク(A)30を介して受け取り、メイン符号化映像データを復号部45へ送る(ステップS557)。復号部45は、受信部44からメイン符号化映像データを受けり、復号部45は、選択領域映像再生モードの場合に、新選択領域情報に基づくメイン符号化映像データの復号化を行う。全配信の場合は、現在復号化している次のフレームから、新選択領域情報に基づくメイン符号化映像データの復号化を行う。あるいは、ナビゲーション映像再生モードの場合は、ナビゲーション符号化映像データの復号化を継続して行う。選択領域映像再生の場合は、新選択領域情報に基づいて復号化したメイン映像は、図2に示す選択領域より大きいサイズとなる。そのため、新選択領域情報に基づき、選択領域映像を切り出し、マスタ再生端末40の表示部46へ送る。ナビゲーション映像再生の場合は、ナビゲーション映像をマスタ再生端末40の表示部56へ送る。このとき、ナビゲーション映像上に新選択領域情報を基に選択領域枠を表示する(ステップS558)。
【0079】
また、マスタ再生端末40の同期再生制御部42は、再生要求部41から受け取った選択領域情報を指定時間毎に送信部43へ送る(ステップS560)。送信部43は、受け取った選択領域情報をネットワーク(B)80を介して、全スレーブ再生端末(50,N)へ送信する(ステップS561)。
【0080】
次に、スレーブ再生端末(50,N)の受信部54は、マスタ再生端末40から選択領域情報をネットワーク(B)80を介して受け取り、受け取った選択領域情報を同期再生制御部52へ送る(ステップS562)。同期再生制御部52は、選択領域情報を受け取ると、復号部55へ選択領域情報を送る(ステップS563)。復号部55は、受け取った選択領域情報と今再生している選択領域情報と比較し、違った場合に、部分配信の場合において、受け取った選択領域情報に対応するメイン符号化映像データと、ナビゲーション符号化映像データの部分配信要求を同期再生制御部52へ送る(ステップS564)。全配信の場合は、配信要求は行わない。
【0081】
次に、同期再生制御部52は、選択領域に対応する部分配信要求を復号部55から受け取り、受け取った部分配信要求を送信部53へ送る(ステップS565)。送信部53は、受け取った部分配信要求をネットワーク(A)30を介して、配信サーバ20へ送信する(ステップS566)。配信サーバ20の受信部21は、ネットワーク(A)30を介して、スレーブ再生端末(50,N)から部分配信要求を受信し、再生データ保存部22へ送る(ステップS567)。
【0082】
次に、再生データ保存部22は、受信部21から部分配信要求を受け取り、コンテンツAのURL下の30下の現在読み出している次のGOPの先頭から要求された部分のメイン符号化映像データと、ナビゲーション映像データを読み出し、1つの符号化映像データにして送信部23へ送る(ステップS568)。送信部23は、再生データ保存部22から送られた符号化映像データを受け取り、受け取った前記符号化映像データを、UDP/IPユニキャストでネットワーク(A)30を介してスレーブ再生端末(50,N)へ送信する(ステップS569)。スレーブ再生端末(50,N)の受信部54は、要求した部分の符号化映像データをネットワーク(A)30を介して受け取り、前記符号化映像データを復号部55へ送る(ステップS570)。
【0083】
次に、復号部55は、受信部54から要求した部分の符号化映像データを受けとり、新選択領域情報に基づくメイン符号化映像データの復号化と、ナビゲーション符号化映像データとの復号化を、1GOP単位で並列して開始する。全配信の場合は、現在復号化している次のフレームから新選択領域情報に基づくメイン符号化映像データの復号化と、ナビゲーション符号化映像データとの復号化を、1GOP単位で並列して開始する。新選択領域情報に基づいて復号化したメイン映像は、図2に示す選択領域より大きいサイズとなる。そのため、新選択領域情報に基づいて、選択領域映像を切り出し、スレーブ再生端末(50,N)の選択領域映像とナビゲーション映像とを、表示部56へ送る。このとき、ナビゲーション映像上に、新選択領域枠を表示する(ステップS571)。
【0084】
次に、マスタ再生端末40の復号部45は、指定時間毎にその時の復号化したメイン映像あるいはナビゲーション映像どちらかの再生時間を確認する。復号部45は、確認した再生時間を同期再生制御部42へ送る(ステップS572)。同期再生制御部42は、復号部45から受け取った再生時間を送信部43へ送る(ステップS573)。送信部43は、同期再生制御部42から受け取った再生時間をネットワーク(B)80を介して、スレーブ再生端末(50,N)に送信する(ステップS574)。スレーブ再生端末(50,N)の受信部54は、マスタ再生端末40から再生時間をネットワーク(B)80を介して受け取り、受け取った再生時間を同期再生制御部52へ送る(ステップS575)。
【0085】
次に、同期再生制御部52は、復号部55へ受け取った再生時間を送る(ステップS576)。復号部55は、同期再生制御部52から受け取った再生時間とスレーブ再生端末(50,N)の比較するその時の復号化されたメイン映像またはナビゲーション映像どちらかの再生時間とを比較し、同じならばそのまま再生する。スレーブ再生端末(50,N)が進んでいた場合は、進んでいた時間分を停止する。スレーブ再生端末(50,N)が遅れていた場合、遅れていた時間分を早送りして再生する(ステップS577)。メイン映像とナビゲーション映像は並列に復号化しているため、再生時間の比較にどちらの映像を用いてもよい。
【0086】
次に、マスタ再生端末40の再生要求部41に再生のジャンプ先(ジャンプ先の再生時間)を入力すると、再生要求部41は、入力されたジャンプ先を同期再生制御部42に送る(ステップS578)。同期再生制御部42は、再生要求部41から入力されたジャンプ先を受け取り、視聴モードが選択領域映像であり、かつ、部分配信の場合に、選択領域情報は変更せずに、ジャンプ先からの選択領域情報に対応するメイン符号化映像データの部分配信要求を送信部43へ送る。または、視聴モードがナビゲーション映像の場合は、ジャンプ先からのナビゲーション符号化映像の配信要求を送信部43へ送る(ステップS579)。全配信の場合には、ジャンプ先からの符号化映像データの配信要求を送信部43へ送る。
【0087】
次に、送信部43は、前記ジャンプ先からの配信要求を同期再生制御部42から受け取り、受け取った前記ジャンプ先からの配信要求を、ネットワーク(B)80を介して、全スレーブ再生端末(50,N)へ送信する。また、送信部43は、受け取ったジャンプ先からの配信要求をネットワーク(A)30を介して、配信サーバ20へ送信する。ジャンプ配信要求は、全配信、部分配信ともに配信サーバへ行う(ステップS580)。配信サーバ20の受信部21は、ネットワーク(A)30を介して、マスタ再生端末40からジャンプ先からの配信要求を受信し、再生データ保存部22へ送る(ステップS581)。
【0088】
次に、再生データ保存部22は、受信部21からジャンプ先からの配信要求を受け取り、コンテンツAのURL下の「10」以下にある、要求されたジャンプ先から選択領域情報に対応するメイン符号化映像データの部分または、ナビゲーション符号化映像データ、あるいは、全ての符号化映像データを読み出し、送信部23へ送る。送信部23は、再生データ保存部22から送られた符号化映像データを受け取り、受け取った符号化映像データを、UDP/IPユニキャストでネットワーク(A)30を介してマスタ再生端末40へ送信する(ステップS582)。
【0089】
次に、マスタ再生端末40の受信部44は、要求したジャンプ先からの符号化映像データをネットワーク(A)30を介して受け取り、符号化映像データを復号部45へ送る(ステップS583)。復号部45は、受信部44からジャンプ先からの符号化映像データを受けり、復号部45は、視聴モードが選択領域映像の場合、ジャンプ先からの選択領域情報に基づくメイン符号化映像データの復号化を行う。あるいは、視聴モードがナビゲーション映像の場合には、ジャンプ先からのナビゲーション符号化映像データの復号化を行う。選択領域映像の場合は、選択領域情報に基づいて復号化したメイン映像は、図2に示す選択領域より大きいサイズとなる。そのため、選択領域情報に基づき、選択領域映像を切り出し、マスタ再生端末40の表示部46へ送る。ナビゲーション映像の場合は、ナビゲーション映像をマスタ再生端末40の表示部56へ送る。このとき、ナビゲーション映像上に、選択領域枠を表示する(ステップS584)。
【0090】
次に、スレーブ再生端末(50,N)の受信部54は、マスタ再生端末40から再生のジャンプ先をネットワーク(B)80を介して受け取り、受け取ったジャンプ先を同期再生制御部52へ送る(ステップS585)。同期再生制御部52は、ジャンプ先を受け取ると、受け取ったジャンプ先からの配信要求を部分配信の場合に選択領域情報は変更せずに、選択領域情報に対応するメイン符号化映像データとナビゲーション符号化映像のジャンプ先からの配信要求を送信部53へ送る。全配信の場合には、ジャンプ先からの符号化映像データの配信要求を送信部53へ送る。送信部53は、受け取ったジャンプ先からの配信要求をネットワーク(A)30を介して、配信サーバ20へ送信する(ステップS586)。
【0091】
次に、配信サーバ20の受信部21は、ネットワーク(A)30を介して、スレーブ再生端末(50,N)からジャンプ先からの配信要求を受信し、再生データ保存部22へ送る(ステップS587)。再生データ保存部22は、受信部21からジャンプ先からの配信要求受け取り、コンテンツAのURL下の30下にある、要求されたジャンプ先から選択領域情報に対応するメイン符号化映像データの部分とナビゲーション符号化映像データ、または、全てのメイン符号化映像データを要求数読み出し、送信部23へ送る(ステップS588)。
【0092】
次に、送信部23は、再生データ保存部22から送られたジャンプ先からの符号化映像データを受け取り、受け取った符号化映像データを、UDP/IPユニキャストでネットワーク(A)30を介してスレーブ再生端末(50,N)へ送信する(ステップS589)。スレーブ再生端末(50,N)の受信部54は、ジャンプ先からの符号化映像データをネットワーク(A)30を介して受け取り、符号化映像データを復号部55へ送る(ステップS590)。復号部55は、受信部54からジャンプ先からの符号化映像データを受けり、復号部55は、ジャンプ先からの選択領域情報に基づくメイン符号化映像データの復号化と、ナビゲーション符号化映像データとの復号化を、1GOP単位で並列して行う。選択領域情報に基づいて復号化したメイン映像は、図2に示す選択領域より大きいサイズとなる。そのため、選択領域情報に基づいて、選択領域映像を切り出し、選択領域映像とナビゲーション映像とを、表示部56へ送る。このときナビゲーション映像上には、選択領域枠を表示する(ステップS591)。
【0093】
次に、マスタ再生端末40のユーザ操作により、再生要求部41は同期再生制御部42へ一時停止、あるいは再生停止を送る(ステップS592)。同期再生制御部42は、再生要求部41より一時停止、あるいは再生停止を受け取ると、再生停止を送信部43へ送る。また、復号部45へ再生停止を送る。受信部44へ復号部45への符号化映像データ送信停止を送る(ステップS593)。送信部43は、同期再生制御部42から再生停止を受け取ると、ネットワーク(B)80を介して、各スレーブ再生端末(50,N)へ再生停止を送信する。また、配信サーバへ配信停止をネットワーク(A)30を介して送る(ステップS594)。
【0094】
次に、受信部44は、同期再生制御部42から符号化映像データ送信停止を受けとると、復号部45への符号化映像データ送信を停止する(ステップS595)。復号部45は、復号化を停止し、表示部46へ再生停止を送る。表示部46は、再生を停止する。同期再生制御部42は、復号部45から停止したときの再生時間を受け取り、最終視聴情報ファイル、マスタ再生端末40の配信設定ファイルを更新しマスタ再生端末40に保存する(ステップS596)。スレーブ再生端末(50,N)の受信部54は、マスタ再生端末40から再生停止をネットワーク(B)80を介して受け取り、受け取った再生停止を同期再生制御部52へ送る(ステップ597)。
【0095】
次に、同期再生制御部52は、復号部55へ再生停止を送り、受信部54へ符号化映像データ送信停止を送る。そして、送信部53へ配信停止を送る(ステップ598)。送信部53は、同期再生制御部52から配信停止を受け取ると、配信サーバへ配信停止をネットワーク(A)30を介して送る(ステップ599)。受信部54は、同期再生制御部52から符号化映像データ送信停止を受けとると、復号部55への符号化で映像データ送信を停止する(ステップ600)。復号部55は、同期再生制御部52から再生停止を受け取ると、復号化を停止し、表示部56へ再生停止を送る。表示部56は、再生を停止する(ステップ601)。
【0096】
以上説明したように、同一であるコンテンツURLをマスタ再生端末及びスレーブ再生端末において再生する際に、マスタ再生端末及びスレーブ再生端末が、コンテンツ再生能力を示す端末能力情報を配信サーバへ送信し、配信サーバは、端末能力情報を基に再生端末の能力にあった符号化映像データを配信するようにしたため、同一コンテンツURLにおいても、各端末の再生能力に合ったコンテンツを配信することができ、再生能力の異なる複数再生端末間で同期して視聴することができるという効果が得られる。また、再生端末毎に、全配信要求、部分配信要求の設定を行うことができるようにしたため、遅延のない再生、あるいはネットワーク帯域を必要としない選択領域の映像の配信が可能なる。また、各再生端末から配信サーバに対してそれぞれ配信要求を行うようにしたため、配信サーバにマルチキャストを行う機能を備えている必要がなく、従来の配信サーバをそのまま適用することが可能となる。
【0097】
なお、図1におけるマスタ再生端末40、スレーブ再生端末50及び配信サーバ20それぞれの機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによりコンテンツ配信処理及びコンテンツ再生処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)を備えたWWWシステムも含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
【0098】
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0099】
コンテンツを再生する端末の能力に合ったコンテンツ配信を行い、複数の端末において同期させてコンテンツを再生することが不可欠な用途にも適用できる。
【符号の説明】
【0100】
20・・・配信サーバ、21・・・受信部、22・・・再生データ保存部、23・・送信部、30・・・ネットワークA(広域ネットワーク)、40・・・マスタ再生端末、41・・・再生要求部、42・・・同期再生制御部、43・・・送信部、44・・・受信部、45・・・復号部、46・・・表示部、50、N・・・スレーブ再生端末、51・・・再生要求部、52・・・同期再生制御部、53・・・送信部、54・・・受信部、55・・・復号部、56・・・表示部、80・・・ネットワークB

【特許請求の範囲】
【請求項1】
マスタ再生端末と、スレーブ再生端末と、配信サーバがネットワークによって接続され、前記配信サーバから前記マスタ再生端末と前記スレーブ再生端末の再生能力に合った映像データを含むコンテンツを配信し、配信された前記コンテンツを前記マスタ再生端末とスレーブ再生端末間において同期して再生する情報再生システムにおけるコンテンツ再生方法であって、
前記マスタ再生端末が、再生すべきコンテンツのURLと、自己の再生能力を示す端末能力情報を配信サーバに対して送信するステップと、
前記配信サーバが、前記マスタ再生端末の端末能力情報に基づき、前記マスタ再生端末の能力に合った再生設定ファイルを配信するステップと、
前記マスタ再生端末が、前記配信サーバに対して再生すべき前記コンテンツの配信要求を送信するステップと、
前記配信サーバが、前記配信要求に基づき前記URLで特定されるコンテンツのうち、前記マスタ再生端末の端末能力に合ったコンテンツを選択して前記マスタ再生端末に対して配信するステップと、
前記マスタ再生端末が、前記配信されたコンテンツを受信すると、前記コンテンツのURLを前記スレーブ再生端末に通知するステップと、
前記スレーブ再生端末が、前記マスタ再生端末から前記コンテンツのURLを受け取り、受け取った前記コンテンツのURLと、自己の再生能力を示す端末能力情報を配信サーバに対して送信するステップと、
前記配信サーバが、前記スレーブ再生端末の端末能力情報を基づき、前記スレーブ再生端末の能力に合った再生設定ファイルを配信するステップと、
前記スレーブ再生端末が、前記配信サーバに対して再生すべき前記コンテンツの配信要求を送信するステップと、
前記配信サーバが、前記配信要求に基づき前記URLで特定されるコンテンツのうち、前記スレーブ再生端末の端末能力に合ったコンテンツを選択して前記スレーブ再生端末に対して配信するステップと、
前記スレーブ再生端末が、前記配信されたコンテンツを受信すると、前記マスタ再生端末へコンテンツの受信開始を通知するステップと、
前記マスタ再生端末が、前記スレーブ再生端末に対して再生開始を通知するステップと、
前記スレーブ再生端末が、前記再生開始通知を受け取ると、前記配信されたコンテンツの再生を開始し、前記マスタ再生端末に対して再生開始実行を通知するステップと、
前記マスタ再生端末が、前記スレーブ再生端末から再生開始実行通知を受け取ると、前記配信されたコンテンツの再生を開始するステップと
を有することを特徴とするコンテンツ再生方法。
【請求項2】
前記マスタ再生端末において、前記コンテンツの再生中に選択領域が変更された際に、 前記マスタ再生端末が、前記選択領域に基づき、前記再生中のコンテンツの選択領域の映像を表示するとともに、変更された前記選択領域の情報を前記スレーブ再生端末へ送信するステップと、
前記スレーブ再生端末が、前記マスタ再生端末から前記選択領域の情報を受信すると、前記選択領域に基づき、前記再生中のコンテンツの選択領域の映像を表示するステップと
をさらに有することを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ再生方法。
【請求項3】
前記マスタ再生端末が、前記再生すべきコンテンツのうち、一部を再生するために、前記コンテンツ先頭からの再生時間を指定して、前記配信サーバに対して配信要求を行い、前記配信サーバから配信された前記コンテンツの一部を再生するとともに、前記スレーブ端末に対して、前記コンテンツ先頭からの再生時間を通知するステップと、
前記スレーブ再生端末が、前記マスタ再生端末から通知された前記コンテンツ先頭からの再生時間を指定して、前記配信サーバに対して配信要求を行い、前記配信サーバから配信された前記コンテンツの一部を再生するステップと
をさらに有することを特徴とする請求項1または2に記載のコンテンツ再生方法。
【請求項4】
前記マスタ再生端末において、前記コンテンツの再生中に選択領域が変更された際に、 前記マスタ再生端末が、前記選択領域に基づき、前記再生中のコンテンツの選択領域の映像データの配信要求を前記サーバに対して行い、前記配信サーバから配信された前記選択領域の映像データを表示するとともに、変更された前記選択領域の情報を前記スレーブ再生端末へ送信するステップと、
前記スレーブ再生端末が、前記マスタ再生端末から前記選択領域の情報を受信すると、前記選択領域に基づき、前記再生中のコンテンツの選択領域の映像データの配信要求を前記サーバに対して行い、前記配信サーバから配信された前記選択領域の映像データを表示するステップと
をさらに有することを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ再生方法。
【請求項5】
前記マスタ再生端末が、前回視聴のコンテンツのURLと、前回視聴時の再生停止時間の情報を記憶しておき、継続して視聴を行う場合に、前記記憶しておいた前回視聴のコンテンツのURLと、前回視聴時の再生停止時間の情報に基づき前記配信サーバに対して配信要求を行うことにより、前回視聴を継続して再生するとともに、前記記憶しておいた前回視聴のコンテンツのURLと、前回視聴時の再生停止時間の情報を前記スレーブ再生端末に送信するステップと、
前記スレーブ端末が、前記マスタ再生端末から受信した前回視聴のコンテンツのURLと、前回視聴時の再生停止時間の情報に基づき前記配信サーバに対して配信要求を行うことにより、前回視聴を継続して再生するステップと
をさらに有することを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ再生方法。
【請求項6】
前記マスタ再生端末が、指定時間毎に再生時間を確認し、確認した再生時間を前記スレーブ再生端末に送信するステップと、
前記スレーブ再生端末は、受信した再生時間と現時点の再生時間とを比較した結果が前記マスタ再生端末より再生が遅れている場合、遅れている時間分早送りして再生し、前記比較結果が前記マスタ再生端末より再生が進んでいる場合、先に進んでいる時間分再生を停止するステップと
をさらに有することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のコンテンツ再生方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2012−175178(P2012−175178A)
【公開日】平成24年9月10日(2012.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−32397(P2011−32397)
【出願日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【出願人】(000004226)日本電信電話株式会社 (13,992)
【Fターム(参考)】