説明

コンテンツ再生装置、テレビジョン受像機、情報提供システム、情報提供方法、情報提供プログラム、および記録媒体

【課題】放送コンテンツの視聴者にとってより好適な内容の情報を、放送コンテンツの視聴者に提供すること。
【解決手段】テレビ100は、放送コンテンツと共に送信された、放送コンテンツの付加情報を受信する受信部202と、テレビ100が保持している固有情報に応じた情報を携帯端末120が得られるように、付加情報を加工する加工部222と、加工された付加情報を、外部機器へ送信する送信部224とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、放送コンテンツとともに受信した付加情報を外部機器へ提供することができるコンテンツ再生装置、テレビジョン受像機、情報提供システム、情報提供方法、情報提供プログラム、および記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、放送のデジタル化が進み、これに伴い、デジタル放送の放送波にはデータ放送用の情報等の様々な情報(以下、「付加情報」と示す。)が重畳されるようになっている。これにより、この放送波を受信したテレビ受像機においては、テレビ番組を再生するとともに、付加情報を表示する等して、この付加情報をユーザに提供することができる。この付加情報には、番組に関連する情報や、ニュース、天気予報など、様々な情報が含まれている。
【0003】
テレビ受像機の中には、このような付加情報を、ユーザが所有する携帯端末へ転送することができるものがある。これにより、ユーザは、携帯端末から付加情報を確認することができる。例えば、特許文献1には、デジタル放送で放送されたマルチメディア情報を受信し、受信したマルチメディア情報を、携帯端末へ送信する情報フィルタリングシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001−144701号(公開日:2001年5月25日)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1に開示されている技術においては、携帯端末へ送信するデータ量を低減するためにマルチメディア情報のフィルタリングをおこなっているが、この際に用いるフィルタリング条件を予めユーザに設定させておく必要がある。したがって、ユーザがフィルタリング条件を設定しない場合は、全く情報が提供されないか、全ての情報が提供されてしまい、ユーザにとって好ましくない。このように、上記特許文献1に開示されている技術では、ユーザにとってより好適な内容のマルチメディア情報をユーザに提供することができない。
【0006】
本発明の目的は、放送コンテンツの視聴者にとってより好適な内容の情報を、放送コンテンツの視聴者に提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係るコンテンツ再生装置は、放送コンテンツを再生するコンテンツ再生装置であって、前記放送コンテンツと共に送信された、前記放送コンテンツの付加情報を受信する受信手段と、当該コンテンツ再生装置が保持している固有情報に応じた情報を前記外部機器が得られるように、前記付加情報を加工する加工手段と、加工された前記付加情報を、外部機器へ送信する付加情報送信手段とを備えることを特徴とする。
【0008】
本発明によれば、コンテンツ再生装置の固有情報に応じて加工された加工後の付加情報を、外部機器を介してユーザへ提供することができる。一般的に、コンテンツ再生装置には、その状態や設定を示すその装置固有の情報(固有情報)が格納されており、この固有情報は、コンテンツ再生装置が使用されるにつれ、その使用環境や使用パターンに応じたものに更新されてゆく。そこで、本発明のコンテンツ再生装置は、このような固有情報に応じた加工後の付加情報をユーザに提供する。これにより、その使用環境や使用パターンに応じた、そのユーザにとってより好適な内容の情報を、そのユーザに提供することができる。
【0009】
なお、固有情報に応じた情報を外部機器が得られるように付加情報を加工するとは、固有情報に応じた情報そのもの、あるいは固有情報に応じた情報を取得するためのキーワード等を、付加情報に含めることを意味する。例えば、固有情報に応じた情報そのものを付加情報に含める、固有情報に応じた情報以外の情報を付加情報から削除する、固有情報に応じた情報を外部(例えば、インターネット)から取得するためのキーワードを付加情報に含める、固有情報に応じた情報をアプリケーション(例えば、経路探索処理アプリケーション)から取得するためのキーワードを付加情報に含める、等が挙げられる。いずれの場合も、外部機器は、固有情報に応じた情報を得られる。
【0010】
上記コンテンツ再生装置において、前記固有情報は、当該コンテンツ再生装置の位置に関する位置情報を含んでおり、前記加工手段は、当該コンテンツ再生装置の位置に応じた情報を前記外部機器が得られるように、前記付加情報を加工することが好ましい。
【0011】
この構成によれば、コンテンツ再生装置の位置(すなわち、放送コンテンツを視聴しているユーザの位置)に応じた情報という、そのユーザにとってより好適な内容の情報を、そのユーザに提供することができる。
【0012】
また、上記コンテンツ再生装置において、前記付加情報は、前記放送コンテンツに関連する地点に関する地点情報を含んでおり、前記加工手段は、当該コンテンツ再生装置の位置から前記地点までの経路に関する経路情報を前記外部機器が得られるように、前記付加情報を加工することが好ましい。
【0013】
この構成によれば、コンテンツ再生装置の位置(すなわち、放送コンテンツを視聴しているユーザの位置)から、放送コンテンツに関連する地点までの経路という、そのユーザにとってより好適な内容の情報を、そのユーザに提供することができる。
【0014】
また、上記コンテンツ再生装置において、前記付加情報は、前記放送コンテンツに関連する複数の地点に関する地点情報を含んでおり、前記加工手段は、前記複数の地点情報のうちの当該コンテンツ再生装置の位置に近い地点に関する地点情報を前記外部機器が得られるように、前記付加情報を加工することが好ましい。
【0015】
この構成によれば、コンテンツ再生装置の位置(すなわち、放送コンテンツを視聴しているユーザの位置)に近い地点に関する情報という、そのユーザにとってより好適な内容の情報を、そのユーザに提供することができる。なお、当該コンテンツ再生装置の位置に近い地点に関する地点情報とは、例えば、当該コンテンツ再生装置の位置に最も近い地点に関する地点情報、あるいは、当該コンテンツ再生装置の位置から所定の距離範囲内に存在する地点の地点情報等を指す。
【0016】
また、上記コンテンツ再生装置において、前記固有情報は、放送コンテンツの視聴履歴を解析することによって得られた、当該コンテンツ再生装置のユーザの嗜好を示す嗜好情報を含んでおり、前記加工手段は、前記ユーザの嗜好に応じた情報を前記外部機器が得られるように、前記付加情報を加工することが好ましい。
【0017】
この構成によれば、放送コンテンツを視聴しているユーザの嗜好に応じた情報という、そのユーザにとってより好適な内容の情報を、そのユーザに提供することができる。
【0018】
また、上記コンテンツ再生装置において、前記付加情報は、前記放送コンテンツに関連する複数の商品に関する商品情報を含んでおり、前記加工手段は、前記複数の商品情報のうちの前記ユーザの嗜好に合致する商品に関する商品情報を前記外部機器が得られるように、前記付加情報を加工することが好ましい。
【0019】
この構成によれば、放送コンテンツを視聴しているユーザの嗜好に応じた商品の商品情報という、そのユーザにとってより好適な内容の情報を、そのユーザに提供することができる。
【0020】
また、上記コンテンツ再生装置において、前記付加情報を蓄積する蓄積部をさらに備え、前記加工手段は、前記蓄積部に蓄積されている付加情報のうちの当該コンテンツ再生装置が保持している固有情報に応じた情報を前記外部機器が得られるように、前記付加情報を加工することが好ましい。
【0021】
この構成によれば、そのユーザにとってより好適な内容の複数の情報を、まとめてそのユーザに提供することができる。
【0022】
また、上記コンテンツ再生装置において、前記固有情報は、再生中の放送コンテンツのタイトルを特定するための情報を含んでおり、前記加工手段は、前記放送コンテンツが再生されている場合に、前記蓄積部に蓄積されている付加情報のうちのその放送コンテンツと同じタイトルを有する放送コンテンツに関する情報を前記外部機器が得られるように、前記付加情報を加工することが好ましい。
【0023】
この構成によれば、現在視聴中の放送コンテンツと同一タイトルの放送コンテンツに関する情報という、そのユーザにとってより好適な内容の複数の情報を、まとめてそのユーザに提供することができる。
【0024】
また、上記コンテンツ再生装置において、前記固有情報は、再生中の放送コンテンツのジャンルを特定するための情報を含んでおり、前記加工手段は、前記放送コンテンツが再生されている場合に、前記蓄積部に蓄積されている付加情報のうちのその放送コンテンツと同じジャンルに属する放送コンテンツに関する情報を前記外部機器が得られるように、前記付加情報を加工することが好ましい。
【0025】
この構成によれば、現在視聴中の放送コンテンツと同ジャンルの放送コンテンツに関する情報という、そのユーザにとってより好適な内容の複数の情報を、まとめてそのユーザに提供することができる。
【0026】
また、上記コンテンツ再生装置において、前記固有情報は、現在の日時を示す日時情報を含んでおり、前記加工手段は、前記現在の日時において、前記蓄積部に蓄積されている付加情報のうちのその情報に対して予め設定されている有効期限が到来していない情報を前記外部機器が得られるように、前記付加情報を加工することが好ましい。
【0027】
この構成によれば、有効期限が到来していない情報という、そのユーザにとってより好適な内容の情報を、そのユーザに提供することができる。
【0028】
また、上記コンテンツ再生装置において、前記固有情報は、再生中の放送コンテンツのシーンを特定するための情報を含んでおり、前記加工手段は、放送コンテンツ中のあるシーンが再生されている場合に限り、当該シーンに対応付けられた限定情報を前記外部機器が得られるように、前記付加情報を加工することが好ましい。
【0029】
この構成によれば、放送コンテンツの所定のシーンの視聴者に限定した情報という、そのユーザにとってより好適な内容の情報を、そのユーザに提供することができる。
【0030】
また、本発明に係るテレビジョン受像機は、上記のいずれかに記載のコンテンツ再生装置を備えることを特徴とする。
【0031】
本発明によれば、当該テレビジョン受像機によって、上記したコンテンツ再生装置が奏する効果と同様の効果を、得ることができる。
【0032】
また、本発明に係る情報提供システムは、第1の装置および第2の装置を備えた情報提供システムであって、前記第1の装置は、放送コンテンツと共に送信された、前記放送コンテンツの付加情報を受信する受信手段と、当該第1の装置が保持している固有情報に応じた情報を前記第2の装置が得られるように、前記付加情報を加工する加工手段と、加工された前記付加情報を、前記第2の装置へ送信する付加情報送信手段とを有し、前記第2の装置は、前記第1の装置から送信された付加情報を受信する付加情報受信手段を有することを特徴とする。
【0033】
本発明によれば、第1の装置および第2の装置によって、上記したコンテンツ再生装置が奏する効果と同様の効果を得ることができる。
【0034】
また、本発明に係る情報提供方法は、放送コンテンツと共にコンテンツ再生装置へ送信された前記放送コンテンツの付加情報を外部機器へ提供する情報提供方法であって、前記付加情報を受信する受信工程と、前記コンテンツ再生装置が保持している固有情報に応じた情報を前記外部機器が得られるように、前記付加情報を加工する加工工程と、加工された前記付加情報を、前記外部機器へ送信する送信工程とを含んだことを特徴とする。
【0035】
本発明によれば、当該情報提供方法に含まれている各工程を実行することによって、上記したコンテンツ再生装置が奏する効果と同様の効果を得ることができる。
【0036】
また、本発明に係る情報提供プログラムは、コンピュータを上記のいずれかに記載のコンテンツ再生装置として機能させるための情報提供プログラムであって、上記コンピュータを上記コンテンツ再生装置が備える上記各手段として機能させる。
【0037】
本発明によれば、当該情報提供プログラムをコンピュータが実行することによって、上記したコンテンツ再生装置が奏する効果と同様の効果を得ることができる。
【0038】
また、本発明に係る記録媒体は、上記情報提供プログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【0039】
本発明によれば、当該記録媒体に記録されている情報提供プログラムをコンピュータが実行することによって、上記したコンテンツ再生装置が奏する効果と同様の効果を得ることができる。
【発明の効果】
【0040】
本発明に係るコンテンツ再生装置、テレビジョン受像機、情報提供システム、情報提供方法、情報提供プログラム、および記録媒体によれば、放送コンテンツの視聴者にとってより好適な内容の情報を、放送コンテンツの視聴者に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】実施形態1に係る情報提供システムのシステム構成を示す図である。
【図2】実施形態1に係るテレビの機能構成を示すブロック図である。
【図3】実施形態1に係る携帯端末の機能構成を示すブロック図である。
【図4】実施形態1に係るテレビによる処理の手順を示すフローチャートである。
【図5】実施形態1に係る携帯端末による処理の手順を示すフローチャートである。
【図6】実施形態1に係る固有情報の一例を示す。
【図7】実施形態1に係る拡張付加情報の一例を示す。
【図8】実施形態1に係る携帯端末による処理結果の表示例を示す。
【図9】実施形態2に係る拡張付加情報の一例を示す。
【図10】実施形態2に係る携帯端末による処理結果の表示例を示す。
【図11】実施形態3に係る拡張付加情報の一例を示す。
【図12】実施形態3に係る携帯端末による処理結果の表示例を示す。
【図13】実施形態4に係る固有情報格納部に格納されている固有情報の一例を示す。
【図14】実施形態4に係る拡張付加情報の一例を示す。
【図15】実施形態4に係る携帯端末による処理結果の表示例を示す。
【図16】実施形態5に係るテレビの機能構成を示すブロック図である。
【図17】実施形態5に係る携帯端末の機能構成を示すブロック図である。
【図18】実施形態5に係るテレビによる処理の手順を示すフローチャートである。
【図19】実施形態5に係るテレビによる処理の手順を示すフローチャートである。
【図20】実施形態5の例(1)に係る固有情報の一例を示す。
【図21】実施形態5の例(1)に係る蓄積部に蓄積されている拡張付加情報の一例を示す。
【図22】実施形態5の例(2)に係る固有情報の一例を示す。
【図23】実施形態5の例(2)に係る蓄積部に蓄積されている拡張付加情報の一例を示す。
【図24】実施形態5の例(3)に係る蓄積部に蓄積されている拡張付加情報の一例を示す。
【図25】実施形態5の例(4)に係る固有情報の一例を示す。
【図26】実施形態5の例(4)に係る拡張付加情報の一例を示す。
【図27】実施形態6に係る固有情報の一例を示す。
【図28】実施形態6に係る蓄積部に蓄積されている拡張付加情報の一例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0042】
以下、本発明に係る実施形態について、図面を用いて説明する。
【0043】
(実施形態1)
まず、本発明に係る実施形態1について説明する。図1は、実施形態1に係る情報提供システム10のシステム構成を示す図である。図1に示す情報提供システム10は、テレビ100および携帯端末120を備える。
【0044】
テレビ100および携帯端末120は、いずれも同じユーザの所有物である。例えば、テレビ100は、上記ユーザの自宅等に設置されており、携帯端末120は、ユーザが携帯している。これにより、上記ユーザは、テレビ100によってテレビ番組を視聴しつつ、携帯端末120を使用することができる。
【0045】
テレビ100および携帯端末120は、無線あるいは有線を用いた通信手段を介して、インターネットやホームネットワーク等の、ネットワーク140に接続されている。これにより、テレビ100および携帯端末120は、インターネット等から情報を取得することが可能となっている。
【0046】
また、テレビ100および携帯端末120は、互いに無線通信による接続が可能である。これにより、テレビ100および携帯端末120は、互いにデータの送受信をおこなうことが可能となっている。この無線通信としては、Wi−Fi(Wireless Fidelity)、Bluetooth、赤外線通信等が採用され得る。
【0047】
(テレビ100)
テレビ100は、放送コンテンツを再生するコンテンツ再生装置の一例である。本実施形態では、コンテンツ再生装置として、各種チューナによってテレビ番組を受信し、このテレビ番組を放映することができるいわゆるテレビ受像器を採用している。テレビ100としては、液晶テレビ、プラズマテレビ、有機ELテレビ、ブラウン管テレビ等が採用され得る。
【0048】
テレビ100によって受信されるテレビ番組には、付加情報が重畳されている。すなわち、テレビ100は、テレビ番組とともに、付加情報を受信する。付加情報としては、例えば、データ放送用の情報が挙げられる。
【0049】
付加情報には、テレビ100用の付加情報(以下、「基本付加情報」と示す。)と、携帯端末120用の付加情報(以下、「拡張付加情報」と示す。)とが含まれている。例えば、テレビ100は、付加情報を受信すると、このうちの基本付加情報を用いて自ら表示等の処理をおこなう一方、このうちの拡張付加情報を携帯端末120へ送信する。
【0050】
基本付加情報は、汎用的なものであり、標準的なブラウザを搭載している装置であれば、この基本付加情報を解読することができる。一方、拡張付加情報は、新たに定義されたものであり、汎用的なものではないため、ブラウザの拡張設定がなされていなければ、この基本付加情報を解読することができない。なお、テレビ100および携帯端末120は、いずれもブラウザの拡張設定がなされているので、拡張付加情報を解読することができる。
【0051】
(携帯端末120)
携帯端末120は、外部機器の一例である。携帯端末120は、各種アプリケーション処理の実行が可能な装置である。携帯端末120は、無線通信を利用して、テレビ100から拡張付加情報を受信し、受信した拡張付加情報を表示したり、受信した拡張付加情報に応じたアプリケーション処理を実行し、その処理結果を出力(表示、音声出力、印刷、通信等)したりすることができる。
【0052】
これにより、携帯端末120は、テレビ100で放映されているテレビ番組に関連する情報を、ユーザに提供することができる。すなわち、ユーザは、テレビ100によってテレビ番組を視聴しながら、そのテレビ番組に関連する情報を、携帯端末120から得ることができる。携帯端末120としては、携帯電話端末、PDA(携帯型情報端末)、スマートフォン、電子ブックリーダ、タブレットPC等が採用され得る。
【0053】
(テレビ100の機能構成)
ここで、テレビ100の機能構成について説明する。図2は、実施形態1に係るテレビ100の機能構成を示すブロック図である。図2に示すように、テレビ100は、受信部202、デコード部204、解読部206、放映部208、表示部210、音声出力部212、固有情報格納部220、加工部222、および送信部224を備えている。
【0054】
(受信部202)
受信部202は、テレビ番組および付加情報を受信する。具体的には、受信部202は、放送局から放送された放送波を受信する。例えば、受信部202は、地上デジタル放送の放送波を、地上デジタル放送チューナによって受信する。また、テレビ100は、衛星放送の放送波を、衛星放送チューナによって受信する。
【0055】
放送波は、テレビ番組と付加情報とが重畳され、暗号化されている。すなわち、受信部202は、放送波を受信することにより、テレビ番組と付加情報とを同時に受信する。
【0056】
受信部202による、テレビ番組の受信方法は様々であるが、例えば、外部アンテナを介した受信方法や、内部アンテナを介した受信方法等が採用され得る。なお、受信部202は、必ずしもアンテナを介してテレビ番組を受信する必要はなく、ケーブルテレビ放送やインターネット放送等のように、アンテナを介さずにテレビ番組を受信しても良い。
【0057】
(デコード部204)
デコード部204は、受信部202によって受信された放送波をデコードする。これにより、放送波から、テレビ番組と付加情報とが得られる。
【0058】
(解読部206)
解読部206は、付加情報を解読する。受信部202によって受信された付加情報には、少なくとも、基本付加情報と拡張付加情報とを識別することが可能な状態で、これら付加情報が含まれている。解読部206は、受信部202によって受信された付加情報を解読することにより、当該付加情報から、基本付加情報と拡張付加情報とを、それぞれ抽出する。
【0059】
(放映部208)
放映部208は、受信部202によって受信されたテレビ番組を放映する。これにより、表示部210には、放映されたテレビ番組に応じた画像が表示され、音声出力部212からは、放映されたテレビ番組に応じた音声が出力される。
【0060】
放映部208は、解読部206によって得られた基本付加情報を出力することもできる。例えば、基本付加情報に表示用の情報が含まれている場合、放映部208は、この情報を、表示部210に表示させることができる。また、基本付加情報に音声出力用の情報が含まれている場合、放映部208は、この情報を、音声出力部212から出力させることができる。
【0061】
放映部208は、テレビ番組に重ねて、基本付加情報を出力することもできる。例えば、放映部208は、テレビ番組から得られた画像に、基本付加情報から得られた画像を重ねて、表示部210に表示させることができる。また、放映部208は、テレビ番組から得られた音声に、基本付加情報から得られた音声を重ねて、音声出力部212から出力させることができる。
【0062】
(固有情報格納部220)
固有情報格納部220は、テレビ100が保持している固有情報を格納する。テレビ100が保持している固有情報とは、テレビ100のメモリ等に保持されている情報であり、そのテレビ100固有の状態や設定を示すものである。
【0063】
(加工部222)
加工部222は、固有情報格納部220に格納されている固有情報に応じた情報を、携帯端末120が得られるように、受信部202によって受信された拡張付加情報を加工する。受信部202によって受信された拡張付加情報は、多くのユーザ向けの汎用的なものである。したがって、テレビ100のユーザにとっては不要な情報が含まれていたり、テレビ100のユーザにとって必要な情報が不足していたりする。
【0064】
そこで、加工部222は、このような問題を解消するため、固有情報格納部220に格納されている固有情報に応じて、テレビ100のユーザにとって必要な情報をユーザが得られるように、拡張付加情報に対する加工をおこなうのである。
【0065】
なお、固有情報に応じた情報を外部機器が得られるように付加情報を加工するとは、固有情報に応じた情報そのもの、あるいは固有情報に応じた情報を取得するためのキーワード等を、付加情報に含めることを意味する。例えば、固有情報に応じた情報そのものを付加情報に含める、固有情報に応じた情報以外の情報を付加情報から削除する、固有情報に応じた情報を外部(例えば、インターネット)から取得するためのキーワードを付加情報に含める、固有情報に応じた情報をアプリケーション(例えば、経路探索処理アプリケーション)から取得するためのキーワードを付加情報に含める、等が挙げられる。いずれの場合も、外部機器は、固有情報に応じた情報を得られることになる。
【0066】
特に、本実施形態では、固有情報の一例として、テレビ100の位置に関する位置情報を用いており、加工部222は、この位置情報に応じた情報をユーザが得られるように、拡張付加情報に対する加工をおこなうこととしている。
【0067】
テレビ100の位置情報に応じた情報とは、テレビ100の位置に存在するユーザにとってより有益な情報であり、例えば、テレビ100の位置からテレビ番組で紹介された地点までの経路情報や、テレビ番組で紹介された情報に関連する複数の地点から抽出された、テレビ100の位置の近隣の地点に関する情報等が挙げられる。
【0068】
(送信部224)
送信部224は、加工部222による加工後の拡張付加情報を携帯端末120へ送信する。具体的には、送信部224は、テレビ100との無線通信を介して、加工部222による加工後の拡張付加情報を携帯端末120へ送信する。
【0069】
なお、携帯端末120への拡張付加情報の送信方法は、無線通信を介した方法に限定されるものではなく、例えば、有線通信を介した方法や、メモリカード等の記録媒体を介した方法であっても良い。
【0070】
(携帯端末120の機能構成)
次に、携帯端末120の機能構成について説明する。図3は、実施形態1に係る携帯端末120の機能構成を示すブロック図である。図3に示すように、携帯端末120は、受信部302、解読部304、制御部306、表示部308、アプリケーション処理部310、および検索処理部312を備えている。
【0071】
(受信部302)
受信部302は、テレビ100から送信された拡張付加情報を受信する。
【0072】
(解読部304)
解読部304は、受信部302によって受信された拡張付加情報を解読する。具体的には、拡張付加情報には、携帯端末120がおこなうべき処理内容が示されているから、解読部304は、拡張付加情報からこの処理内容を読み取る。
【0073】
(制御部306)
制御部306は、解読部304による解読結果に応じて、各種処理部による処理を制御する。この実施形態において、上記各種処理部とは、表示部308、アプリケーション処理部310、および検索処理部312である。
【0074】
例えば、制御部306は、解読部304による解読結果に、ある情報の表示命令が示されていれば、その情報を表示部308に表示させる。
【0075】
また、制御部306は、解読部304による解読結果に、あるアプリケーション処理の実行命令が示されていれば、そのアプリケーション処理をアプリケーション処理部310に実行させる。アプリケーション処理部310は、アプリケーション処理を実行すると、その処理結果を、表示部308に表示させる。
【0076】
また、制御部306は、解読部304による解読結果に、検索処理の実行命令が示されていれば、その検索処理を検索処理部312に実行させる。検索処理部312は、検索処理を実行すると、その処理結果を、表示部308に表示させる。ここでいう検索処理とは、例えばインターネット検索であり、ある拡張付加情報に関連する情報をインターネットから取得する場合等におこなう処理である。
【0077】
(テレビ100による処理の手順)
続いて、テレビ100による処理の手順について説明する。図4は、実施形態1に係るテレビ100による処理の手順を示すフローチャートである。
【0078】
まず、受信部202が、放送波を受信する(ステップS402)。
【0079】
次に、デコード部204が、ステップS402で受信された放送波をデコードする(ステップS404)。これにより、放送波からテレビ番組と付加情報とが得られる。
【0080】
そして、放映部208が、ステップS404で得られたテレビ番組を放映する(ステップS406)。
【0081】
一方、解読部206は、ステップS404で得られた付加情報を解読する(ステップS408)。これにより、付加情報から、基本付加情報と拡張付加情報とが、それぞれ抽出される。
【0082】
ステップS408の解読結果により、基本付加情報が得られた場合(ステップS410:Yes)、放映部208は、ステップS406で放映されたテレビ番組に重ねて、ステップS408で抽出された基本付加情報を出力する(ステップS412)。そして、テレビ100は、処理をステップS414へ進める。一方、基本付加情報が得られなかった場合(ステップS410:No)、テレビ100は、処理をステップS414へ進める。なお、ステップS412において、基本付加情報の出力設定がOFFになっていれば、放映部208は、基本付加情報の出力はおこなわない。
【0083】
ステップS408の解読結果により、拡張付加情報が得られた場合(ステップS414:Yes)、加工部222は、固有情報格納部220に格納されている固有情報に応じた情報を、携帯端末120が得られるように、ステップS408で抽出された拡張付加情報を加工する(ステップS416)。そして、送信部224が、ステップS416による加工後の拡張付加情報を携帯端末120へ送信する(ステップS418)。その後、テレビ100は、処理を終了する。一方、拡張付加情報が得られなかった場合(ステップS414:No)、テレビ100は、処理を終了する。
【0084】
テレビ100は、上記処理を繰り返しおこなうことにより、テレビ番組100の放映、拡張付加情報の送信を、継続しておこなうことができる。
【0085】
(携帯端末120による処理の手順)
続いて、携帯端末120による処理の手順について説明する。図5は、実施形態1に係る携帯端末120による処理の手順を示すフローチャートである。
【0086】
まず、受信部302が、テレビ100から送信された拡張付加情報を受信する(ステップS502)。次に、解読部304が、ステップS502によって受信された拡張付加情報を解読する(ステップS504)。
【0087】
ステップS504による解読結果において、拡張付加情報にある情報の表示命令が含まれていれば(ステップS506:Yes)、制御部306は、その情報を表示部308に表示させる(ステップS508)。そして、テレビ100は、処理をステップS510へ進める。一方、ステップS504による解読結果において、拡張付加情報にある情報の表示命令が含まれていなければ(ステップS506:No)、テレビ100は、処理をステップS510へ進める。
【0088】
ステップS504による解読結果において、拡張付加情報にある検索処理の実行命令が含まれていれば(ステップS510:Yes)、検索処理部312が、その検索処理を実行する(ステップS512)。そして、検索処理部312は、その処理結果を、表示部308に表示させる(ステップS514)。そして、テレビ100は、処理をステップS516へ進める。一方、ステップS504による解読結果において、拡張付加情報にある検索処理の実行命令が含まれていなければ(ステップS510:No)、テレビ100は、処理をステップS516へ進める。
【0089】
ステップS504による解読結果において、拡張付加情報にあるアプリケーション処理の実行命令が含まれていれば(ステップS516:Yes)、アプリケーション処理部310が、そのアプリケーション処理を実行する(ステップS518)。そして、アプリケーション処理部310は、その処理結果を、表示部308に表示させる(ステップS520)。そして、テレビ100は、処理を終了する。
【0090】
一方、ステップS504による解読結果において、拡張付加情報にあるアプリケーション処理の実行命令が含まれていなければ(ステップS516:No)、テレビ100は、処理を終了する。
【0091】
このように、携帯端末120は、テレビ100から拡張付加情報を受信する毎に、受信した拡張付加情報の内容に応じた処理を実行する。すなわち、携帯端末120は、テレビ100の固有情報に応じて加工された拡張付加情報に応じた処理を実行する。これにより、携帯端末120は、ユーザに対して、テレビ100の固有情報に応じた内容の拡張付加情報を提供することができる。
【0092】
なお、上記処理フローでは、各処理の実行結果を別々に表示するようになっているが、テレビ100は、複数の処理を実行した場合、複数の処理結果をまとめて表示しても良い。この際、テレビ100は、全ての情報を1つのページに表示しなくても良く、複数のページに亘って表示するようにしても良い。
【0093】
(加工部222による加工処理の一例)
ここで、加工部222による拡張付加情報の加工処理の一例について、具体的に説明する。既に説明したとおり、加工部222は、固有情報格納部220に格納されている固有情報に応じて、拡張付加情報を加工する。本実施形態1では、加工部222は、テレビ100の位置情報に応じて、拡張付加情報を加工する例を説明する。
【0094】
(固有情報の一例)
図6は、実施形態1に係る固有情報の一例を示す。実施形態1では、固有情報の一例として、テレビ100の位置情報を用いている。例えば、この位置情報は、テレビ100の初期設定時に、ユーザによって入力される。
【0095】
図6に示す例では、位置情報は、地名で示されているが、郵便番号、座標、市外局番等によって示されたものであっても良い。また、位置情報は、ユーザによって入力されたものに限らず、例えば、GPS(Global Positioning System)等によって自動的に得られたものであっても良い。要するに、位置情報は、テレビ100の位置を示すものであれば、どのようなものであっても良い。
【0096】
(拡張付加情報の一例)
図7は、実施形態1に係る拡張付加情報の一例を示す。図7は、加工部222による加工前の拡張付加情報を示す。このうち、図7(a)は、拡張付加情報の内容を表形式で示したものである。また、図7(b)は、拡張付加情報を、テレビ100および携帯端末120が解読できるように、XML(Extensible Markup Language)形式で示したものである。
【0097】
例えば、テレビ100は、ARIB(社団法人電波産業会)で規定されている関数である、「passXMLDocToPeripheral()」や、「getArrayFromPeripheral()」等を用いて、このようなXML形式の拡張付加情報を外部機器120へ送信する等の、外部機器120との情報の送受信を行う。
【0098】
図7(b)においては、XML形式の拡張付加情報のうち、その表示内容を規定するXMLファイルのみを示している。実際には、拡張付加情報には、XMLファイルだけでなく、表示スタイルを規定するXSL(Extensible Stylesheet Language)ファイルやCSS(Cascading Style Sheets)ファイルが含まれている。
【0099】
図7に示す例では、拡張付加情報には、放映中のテレビ番組に関連するお店の情報として、そのお店の名称、住所、電話番号、画像、およびメモが示されている。メモには、リンク先の予約ページのURL(Uniform Resource Locator)が示されている。この他にも、拡張付加情報には、そのお店の情報として、営業時間、定休日、席数、アクセス情報等が含まれ得る。
【0100】
なお、拡張付加情報は、テレビ100および携帯端末120が解読できるものであれば良く、XML形式のものに限らない。例えば、拡張付加情報は、ARIBによって規格化された、BML(Broadcast Markup Language)というXMLベースのデータ放送向けのタグ記述言語で構成されていても良い。
【0101】
(加工部222による加工処理の一例)
加工部222は、固有情報格納部220に格納されている位置情報(図6参照)に基づいて、テレビ100の位置に応じた情報を携帯端末120が得られるように、拡張付加情報を加工する。
【0102】
例えば、加工部222は、図7に示した拡張付加情報に対して、図6に示した位置情報を、経路探索処理用の現在地情報として加える。また、拡張付加情報に元々設定されていたお店の情報を、経路探索処理用の目的地情報として残しておく。これにより、拡張付加情報は、経路探索用の現在地情報および目的地情報がそれぞれ設定されたものとなる。
【0103】
このように、加工部222による加工処理が施された拡張付加情報は、送信部224によって、携帯端末120へ送信される。
【0104】
(携帯端末120による処理の一例)
図8は、実施形態1に係る携帯端末120による処理結果の表示例を示す。テレビ100から送信された拡張付加情報を受信した携帯端末120は、受信した拡張付加情報に応じた処理をおこなう。
【0105】
この例では、携帯端末120は、テレビ100から受信した拡張付加情報を表示する。具体的には、携帯端末120が受信した拡張付加情報には、お店の情報が設定されている(図7参照)。これに応じて、携帯端末120は、このお店の情報を表示する。これにより、ユーザは、このお店の情報を携帯端末120から得ることができる。
【0106】
図8に示す例では、図7に示した拡張付加情報に基づき、携帯端末120のディスプレイには、お店の情報として、そのお店の名称、住所、電話番号、画像、およびメモが表示されている。
【0107】
メモには、予約ページへのリンクが設定されている。ユーザの操作により、このリンクが選択された場合、携帯端末120は、インターネットを介してこのリンク先の予約ページを取得し、取得した予約ページをディスプレイに表示する。
【0108】
(経路探索処理)
ここで、携帯端末120が受信した拡張付加情報には、経路探査処理用の現在地情報および目的地情報が設定されている場合もある。この場合、携帯端末120は、現在地情報によって特定される現在地から目的地情報によって特定される目的値までの経路探索処理をおこなうことができる。
【0109】
例えば、携帯端末120には、経路探索アプリケーションがインストールされている。携帯端末120は、拡張付加情報を受信すると、この経路探索アプリケーションを実行することにより、経路探索処理をおこなう。そして、経路探索処理による処理結果、すなわち、上記現在地から上記目的地までの経路を表示することにより、当該処理結果をユーザに通知する。
【0110】
例えば、拡張付加情報において、現在地情報として図6に示したテレビ100の位置(「○○県○○市」)が設定されており、目的地情報として図7に示したお店の住所(「東京都○○区△△1−3−2」)が設定されているとする。この場合、携帯端末120は、テレビ100の位置からお店の住所までの経路探索処理をおこなう。そして、携帯端末120は、テレビ100の位置からお店の住所までの経路を、ディスプレイに表示する。
【0111】
このように、携帯端末120は、拡張付加情報を受信すると、視聴中のテレビ番組で紹介された地点の情報を表示するだけでなく、この地点までの経路探索処理を自動的におこない、この地点までの経路を表示することができる。これにより、携帯端末120のユーザは、何ら設定・操作等をおこなうことなく、視聴中のテレビ番組に関連する地点までの経路を、携帯端末120で確認することができる。
【0112】
なお、この実施形態1において、テレビ100は、お店等に関連するさらなる情報をインターネットから取得させる指示内容を拡張付加情報に含めて携帯端末120へ送信しても良い。この場合、携帯端末120は、検索処理部312によるインターネット検索をおこなうことにより、お店等に関連するさらなる情報を、インターネットから取得して、さらに表示することとなる。
【0113】
(実施形態2)
次に、本発明に係る実施形態2について説明する。実施形態2では、加工部222による加工処理の他の例について説明する。すなわち、実施形態2は、加工部222による加工処理の内容が実施形態1と異なるだけであり、その他の点については、実施形態1と同様であるため、説明を省略する。
【0114】
(加工部222による加工処理の他の一例)
図9は、実施形態2に係る拡張付加情報の一例を示す。図9(a)は、加工部222による加工前の拡張付加情報の内容を表形式で示したものである。また、図9(b)は、加工部222による加工後の拡張付加情報の内容を表形式で示したものである。また、図9(c)は、加工部222による加工後の拡張付加情報の内容をXML形式で示したものである。
【0115】
例えば、図9(a)に示すように、加工部222による加工前の拡張付加情報には、放映中のテレビ番組に関連する自動車の情報として、その自動車の購入が可能な複数の販売店に関する情報が含まれている。加工部222は、図6に示した位置情報と、拡張付加情報に示されている複数の販売店の各々の位置情報とに基づいて、テレビ100の位置から複数の販売店の各々までの距離を算出し、複数の販売店の中から近隣の販売店を特定する。
【0116】
例えば、加工部222は、テレビ100の位置からの距離が近い順に1または複数の販売店を、近隣の販売店として特定する。この場合、加工部222は、テレビ100の位置からの距離が所定の距離未満である販売店に絞り込むようにしても良い。
【0117】
そして、加工部222は、拡張付加情報から、近隣の販売店以外の販売店に関する情報を削除する。これにより、図9(b)および(c)に示すように、拡張付加情報は、近隣の販売店に関する情報が設定されたものとなる。なお、図9(b)および(c)に示す例では、拡張付加情報には、加工部222により、近隣の販売店の各々までの距離が追加されている。
【0118】
(携帯端末120による処理の他の一例)
図10は、実施形態2に係る携帯端末120による処理結果の表示例を示す。この例では、携帯端末120は、テレビ100から受信した拡張付加情報を表示する。具体的には、携帯端末120が受信した拡張付加情報には、近隣の販売店に関する情報が設定されている。これに応じて、携帯端末120は、この情報を表示する。これにより、ユーザは、近隣の販売店に関する情報が得られる。
【0119】
図10に示す例では、図9(c)に示した拡張付加情報に基づき、携帯端末120のディスプレイには、近隣の販売店に関する情報が表示されている。
【0120】
このように、この実施形態2において、携帯端末120は、拡張付加情報を受信することにより、放映中のテレビ番組に関する商品を購入することが可能な近隣の販売店に関する情報を表示する。これにより、携帯端末120のユーザは、何ら設定・操作等をおこなうことなく、近隣の販売店に関する情報を、携帯端末120で確認することができる。
【0121】
なお、この実施形態2において、テレビ100は、近隣の販売店等に関連するさらなる情報をインターネットから取得させる指示内容を拡張付加情報に含めて携帯端末120へ送信しても良い。この場合、携帯端末120は、検索処理部312によるインターネット検索をおこなうことにより、近隣の販売店等に関連するさらなる情報を、インターネットから取得して、さらに表示することとなる。
【0122】
(実施形態3)
次に、本発明に係る実施形態3について説明する。実施形態3では、加工部222による加工処理のさらなる他の例について説明する。すなわち、実施形態3は、加工部222による加工処理の内容が実施形態1と異なるだけであり、その他の点については、実施形態1と同様であるため、説明を省略する。
【0123】
(加工部222による加工処理の他の一例)
図11は、実施形態3に係る拡張付加情報の一例を示す。図11(a)は、加工部222による加工前の拡張付加情報を示す。また、図11(b)は、加工部222による加工後の拡張付加情報を示す。
【0124】
例えば、図11(a)に示すように、加工部222による加工前の拡張付加情報には、放映中のテレビ番組で紹介されたドライブルート上の各地点の情報として、各地点の名称および位置情報が設定されている。加工部222は、この拡張付加情報に対して、図6に示したテレビ100の位置情報を、経路探索処理の現在地情報として加える。また、拡張付加情報に元々設定されていた上記各地点の情報を残しておく。これにより、図11(b)に示すように、拡張付加情報は、テレビ100の現在地、およびドライブルート上の各地点(出発地、経由地、目的地)がそれぞれ設定されたものとなる。
【0125】
(携帯端末120による処理の一例)
図12は、実施形態3に係る携帯端末120による処理結果の表示例を示す。この例では、携帯端末120は、テレビ100から受信した拡張付加情報に応じて、経路探索処理をおこなう。具体的には、携帯端末120が受信した拡張付加情報には、テレビ100の現在地、およびドライブルート上の各地点(出発地、経由地、目的地)が設定されている(図11(b)参照)。これに応じて、携帯端末120は、上記現在地から上記各地点までの経路探索処理をおこない、その処理結果を表示する。
【0126】
図11(b)に示す例では、拡張付加情報には、テレビ100の現在地として「□□県□□市」が設定されている。また、ドライブルートの出発地の「名称」として「○○駅」が設定されている。また、ドライブルートの経由地の「名称」として「○○温泉」が設定されている。また、ドライブルートの目的地の「名称」として「ホテル○○」が設定されている。
【0127】
この拡張付加情報を受信した携帯端末120は、テレビ100の現在地(「□□県□□市」)から、ドライブルートの出発地(「○○駅」)、および経由地(「○○温泉」)を経由した、目的地(「ホテル○○」)までの経路探索処理をおこなう。そして、携帯端末120は、図12に示すように、この経路探索処理によって得られた経路を、ディスプレイに表示する。
【0128】
このように、この実施形態3において、携帯端末120は、拡張付加情報を受信すると、テレビ番組で紹介されたドライブルートの経路探索処理を自動的におこない、この処理結果を表示する。これにより、携帯端末120のユーザは、何ら設定・操作等をおこなうことなく、視聴中のテレビ番組で紹介されたドライブルートを、携帯端末120で確認することができる。
【0129】
なお、この実施形態3において、テレビ100は、上記ドライブルートや上記各地点等に関連するさらなる情報をインターネットから取得させる指示内容を拡張付加情報に含めて携帯端末120へ送信しても良い。この場合、携帯端末120は、検索処理部312によるインターネット検索をおこなうことにより、上記ドライブルートや上記各地点等に関連するさらなる情報を、インターネットから取得して、さらに表示することとなる。
【0130】
(実施形態4)
次に、本発明に係る実施形態4について説明する。実施形態1〜3では、固有情報としてテレビ100の位置情報を用い、この位置情報に応じた加工処理をおこなう例を説明した。実施形態4では、テレビ100は、固有情報として、テレビ100のユーザの嗜好を示す嗜好情報を用い、この嗜好情報に応じた加工処理をおこなう例を説明する。その他の点(以下に説明する点以外の点)については、実施形態1と同様であるため、説明を省略する。
【0131】
(加工部222)
本実施形態では、加工部222は、テレビ100のユーザの嗜好を示す嗜好情報を固有情報として用いて、この嗜好情報に応じて、拡張付加情報に対する加工をおこなう。嗜好情報に基づく加工とは、ある対象に対して嗜好性を有するユーザにとってより有益な情報を提供するための加工であり、放映中のテレビ番組に関連する複数の商品に関する商品情報の中から、ユーザの嗜好に合致する商品情報を抽出する加工などが挙げられる。
【0132】
(嗜好情報)
図13は、実施形態4に係る固有情報の一例を示す。実施形態4では、固有情報の一例として、テレビ100のユーザの嗜好を示す嗜好情報を用いている。図13の例では、嗜好情報には、ユーザが嗜好する番組が示されている。
【0133】
この嗜好情報は、テレビ100がテレビ番組の視聴履歴を解析することによって得られたものである。すなわち、ユーザが設定したものではなく、テレビ100によって自動的に設定されたものである。
【0134】
例えば、テレビ100が有するメモリ等の記録媒体には、当該テレビ100によるテレビ番組の視聴履歴が蓄積されている。視聴履歴には、視聴された番組に関する番組名、ジャンル、視聴日、視聴時間等の情報が示されている。テレビ100は、この視聴履歴を解析し、より多く視聴されているテレビ番組を、ユーザが嗜好する番組として嗜好情報に設定する。嗜好情報には、複数の番組情報が設定され得る。この場合、各々の嗜好情報に対して、その嗜好度が設定されても良い。
【0135】
例えば、視聴回数が多いほど、その番組の嗜好度(優先順位)を高めるようにしても良い。例えば、2回視聴された番組よりも、3回視聴された番組の嗜好度(優先順位)を高めるといった具合である。
【0136】
また、視聴間隔が短いほど、その番組の嗜好度(優先順位)を高めるようにしても良い。例えば、2週間の間隔を隔てて視聴された番組よりも、1週間の間隔を隔てて視聴された番組の嗜好度(優先順位)を高めるといった具合である。
【0137】
また、最近視聴されたものほど、その番組の嗜好度(優先順位)を高めるようにしても良い。例えば、3週間前に視聴された番組よりも、2週間前に視聴された番組の嗜好度(優先順位)を高めるといった具合である。
【0138】
なお、嗜好情報は、曜日や時間帯によって細分化されて設定されていても良い。すなわち、曜日や時間帯毎に、ユーザが嗜好する番組が設定されていても良い。
【0139】
上記例では、ユーザが嗜好する番組を嗜好情報として設定する例を示したが、ユーザが嗜好するジャンルを嗜好情報として設定するようにしても良い。この場合、嗜好情報として設定されたジャンルに属する番組が、ユーザが嗜好する番組となる。
【0140】
(加工部222による加工処理の一例)
図14は、実施形態4に係る拡張付加情報の一例を示す。図14(a)は、加工部222による加工前の拡張付加情報を示す。また、図14(b)は、加工部222による加工後の拡張付加情報を示す。
【0141】
加工部222は、固有情報格納部220に格納されている嗜好情報(図13参照)に基づいて、ユーザの嗜好に応じた情報を携帯端末120が得られるように、拡張付加情報を加工する。
【0142】
例えば、図14(a)に示すように、加工部222による加工前の拡張付加情報には、放映中のテレビ番組に関連する複数の商品に関する商品情報が示されている。加工部222は、図13に示した嗜好情報に基づいて、複数の商品のうち、ユーザの嗜好に合致する商品を特定する。
【0143】
例えば、加工部222は、嗜好情報に含まれているキーワードと同一または類似するキーワードが、商品情報に含まれている場合、その商品情報を、ユーザの嗜好に合致する商品に関する商品情報として特定する。この場合、嗜好情報側のキーワードは、予め嗜好情報に設定されているものであっても良く、嗜好情報に含まれている文章中から抽出されたものであっても良い。また、商品情報側のキーワードは、予め商品情報に設定されているものであっても良く、商品情報に含まれている文章中から抽出されたものであっても良い。
【0144】
例えば、図14(a)に示す各商品情報においては、その商品の生産地が示されており、この例では、この生産地が、嗜好情報側のキーワードになっている。
【0145】
加工部222は、拡張付加情報から、ユーザの嗜好に合致しない商品に関する商品情報を削除する。これにより、図14(b)に示すように、拡張付加情報は、ユーザの嗜好に合致する商品に関する商品情報が設定されたものとなる。
【0146】
例えば、図14(a)に示す拡張付加情報には、3つの商品(「商品1」、「商品2」、および「商品3」)に関する情報が含まれている。加工部222は、ユーザの嗜好を示す嗜好情報に基づいて、ユーザの嗜好に合致する商品として、「商品1」を特定する。
【0147】
その理由は、図13に示す嗜好情報には「韓流ドラマA」が示されており、「商品1」に関する商品情報には、生産地として「韓国」が設定されており、共に韓国に関するものであるからである。
【0148】
そして、加工部222は、「商品1」に関する商品情報のみを残し、その他の商品に関する商品情報を拡張付加情報から削除する。これにより、図14(b)に示すように、拡張付加情報は、「商品1」に関する商品情報が設定されたものとなる。
【0149】
上記加工処理において、嗜好情報が複数設定されており、各々に対して優先度が設定されている場合、加工部222は、その優先度の高いものから使用するようにしても良い。例えば、複数の商品情報の中に、優先度が最も高い嗜好情報に合致する商品情報が無い場合、次に優先度が高い嗜好情報に合致する商品情報を、複数の商品情報の中から抽出するようにしても良い。
【0150】
また、上記加工処理において、曜日または時間帯毎に嗜好情報が設定されている場合、加工部222は、現在の日時に対応する嗜好情報を用いるようにしても良い。この場合、加工部222は、テレビ100のシステム日時や、放送波に示されている現在日時等から判断すれば良い。
【0151】
(携帯端末120による処理の一例)
図15は、実施形態4に係る携帯端末120による処理結果の表示例を示す。この例では、携帯端末120は、テレビ100から受信した拡張付加情報を表示する。具体的には、携帯端末120が受信した拡張付加情報には、ユーザの嗜好に合致する商品に関する商品情報が設定されている。これに応じて、携帯端末120は、この商品情報を表示する。これにより、ユーザは、自らの嗜好に合致する商品に関する商品情報が得られる。
【0152】
図15に示す例では、図14(b)に示した拡張付加情報に基づき、携帯端末120のディスプレイには、「商品1」に関する商品情報が表示されている。この商品情報には、この商品の購入ページへアクセスするためのリンク(URL)が含まれている。ユーザは、携帯端末120を操作して、このリンクを選択することで、上記購入ページへ容易にアクセスし、この商品に関するさらなる詳細情報を入手したり、この商品を購入したりすることができる。
【0153】
このように、この実施形態4において、テレビ100は、テレビ番組の視聴履歴に基づいて嗜好情報を自動的に生成する。そして、携帯端末120においては、ユーザの嗜好に合致する商品の商品情報のみが表示される。これにより、携帯端末120のユーザは、何ら設定・操作等をおこなうことなく、視聴中のテレビ番組で紹介された商品のうち、ユーザの嗜好に合致する商品に関する情報を、携帯端末120で確認することができる。
【0154】
なお、この実施形態4において、テレビ100は、上記商品等に関連するさらなる情報をインターネットから取得させる指示内容を拡張付加情報に含めて携帯端末120へ送信しても良い。この場合、携帯端末120は、検索処理部312によるインターネット検索をおこなうことにより、上記商品等に関連するさらなる情報を、インターネットから取得して、さらに表示することとなる。
【0155】
(実施形態5)
次に、本発明に係る実施形態5について説明する。実施形態5では、拡張付加情報を蓄積しておき、あるタイミングで端末装置120へ送信する例を説明する。以下に説明する点以外の点については、実施形態1と同様であるため、説明を省略する。
【0156】
(テレビ100の機能構成)
まず、テレビ100の機能構成について説明する。図16は、実施形態5に係るテレビ100の機能構成を示すブロック図である。図17は、実施形態5に係る携帯端末120の機能構成を示すブロック図である。
【0157】
図16に示すように、テレビ100は、実施形態1の構成(図2参照)に加え、蓄積部226および送信指示受信部228をさらに備える。蓄積部226は、受信部202によって受信された拡張付加情報を蓄積する。送信指示受信部228は、携帯端末120から送信された送信指示を受信する。送信指示とは、拡張付加情報の送信を指示するためのものである。
【0158】
一方、図17に示すように、携帯端末120は、実施形態1の構成(図3参照)に加え、送信指示送信部314をさらに備える。送信指示送信部314は、テレビ100に対し、送信指示を送信する。例えば、ユーザが携帯端末120に対する所定の操作を行うと、送信指示送信部314が、送信指示を送信する。
【0159】
(テレビ100による処理の手順)
続いて、テレビ100による処理の手順について説明する。図18および図19は、実施形態5に係るテレビ100による処理の手順を示すフローチャートである。図18は、拡張付加情報を蓄積するまでの処理の手順を示す。
【0160】
図18に示す手順では、ステップS408の解読結果により、拡張付加情報が得られた場合(ステップS414:Yes)、蓄積部226が、この拡張付加情報を蓄積する(ステップS420)。これ以外の点は、実施形態1と同様である。
【0161】
一方、図19は、拡張付加情報を送信する処理の手順を示す。送信指示受信部228は、携帯端末120から送信された送信指示の受信を待機している。
【0162】
携帯端末120の送信指示送信部314が送信指示を送信すると、送信指示受信部228がこの送信指示を受信する(ステップS432:Yes)。そして、加工部222が、蓄積部226に蓄積されている拡張付加情報のうち、所定の抽出条件に合致する拡張付加情報を抽出する(ステップS434)。そして、送信部224が、加工部222による加工後の拡張付加情報を携帯端末120へ送信する(ステップS436)。そして、テレビ100は、処理を終了する。
【0163】
一方、送信指示受信部228が送信指示を受信しない場合(ステップS432:No)、送信指示受信部228は、送信指示を受信するまで、送信指示の受信を待機し続ける。
【0164】
(加工部222による加工処理の一例)
ここで、実施形態5の加工部222による拡張付加情報の加工処理の一例について、具体的に説明する。実施形態5の加工部222は、蓄積部226に蓄積されている拡張付加情報を、携帯端末120が得られるように、携帯端末120へ送信する拡張付加情報を加工する。特に、加工部222は、蓄積部226に蓄積されている拡張付加情報のうち、固有情報格納部220に格納されている固有情報に応じて、所定の抽出条件に合致する拡張付加情報を、携帯端末120へ送信する拡張付加情報に含める。
【0165】
(抽出条件の一例)
ユーザにとってより適切な情報を抽出するためのものであれば、上記固有情報および上記抽出条件は、どのようなものであっても良い。以下(1)〜(4)に、その一例を示す。
【0166】
(1)
この例(1)では、固有情報には、ユーザの嗜好を示す嗜好情報が設定されている。加工部222は、蓄積部226に蓄積されている拡張付加情報の中から、ユーザの嗜好に合致する情報を抽出する。
【0167】
図20は、実施形態5の例(1)に係る固有情報の一例を示す。図21は、実施形態5の例(1)に係る蓄積部226に蓄積されている拡張付加情報の一例を示す。例えば、図20に示す例では、嗜好情報として、ユーザが良く視聴する複数の番組の番組情報が設定されている。これらの番組情報には、その番組の出演者が示されている。加工部222は、これら複数の番組情報に基づいて、ユーザの好みの出演者を特定する。そして、加工部222は、蓄積部226に蓄積されている複数の拡張付加情報の中から、ユーザの好みの出演者に関連する拡張付加情報を抽出する。
【0168】
例えば、図20に示す例では、出演者「Aさん」は複数の番組に出演しているから、この出演者「Aさん」を、ユーザの好みの出演者として特定する。そして、加工部222は、図21に示す拡張付加情報の中から、「Aさん」に関連する拡張付加情報として、この「Aさん」が出演する番組に関する番組情報2および3をそれぞれ抽出する。
【0169】
これらの番組情報を受信した携帯端末120は、これらの番組情報を表示しても良く、「Aさん」に関するスクラップブックとしてメモリ等の記録媒体に蓄積するようにしても良い。
【0170】
なお、この例(1)において、テレビ100は、ユーザの好みの出演者等に関連するさらなる情報をインターネットから取得させる指示内容を拡張付加情報に含めて携帯端末120へ送信しても良い。この場合、携帯端末120は、検索処理部312によるインターネット検索をおこなうことにより、ユーザの好みの出演者等に関連するさらなる情報を、インターネットから取得して、さらに表示することとなる。
【0171】
(2)
この例(2)では、固有情報には、ユーザの嗜好を示す嗜好情報、および放映中のテレビ番組名(再生中の放送コンテンツを特定するための情報)が設定されている。加工部222は、蓄積部226に蓄積されている拡張付加情報の中から、ユーザが嗜好し、かつ放映中のテレビ番組と同一の番組名を有するテレビ番組に関する情報を抽出する。
【0172】
図22は、実施形態5の例(2)に係る固有情報の一例を示す。図23は、実施形態5の例(2)に係る蓄積部226に蓄積されている拡張付加情報の一例を示す。例えば、図22に示す例では、固有情報には、嗜好情報として、ユーザが嗜好するテレビ番組である「韓流ドラマA」の番組情報が設定されている。また、固有情報には、放映中のテレビ番組名として「韓流ドラマA 第4話」が設定されている。
【0173】
加工部222は、ユーザが嗜好するテレビ番組が放映されている場合、蓄積部226に蓄積されている複数の拡張付加情報の中から、そのテレビ番組と同一の番組名を有するテレビ番組に関する情報を抽出する。同一の番組名を有するテレビ番組とは、例えば、過去に放送された/これから放送される同じ番組名(タイトル)のテレビ番組である。
【0174】
例えば、図22に示す例では、固有情報から、嗜好情報に「韓流ドラマA」が設定されており、放映中のテレビ番組名として「韓流ドラマA 第4話」が設定されていることから、テレビ100において、ユーザが嗜好するテレビ番組「韓流ドラマA」が放映されていることが判る。
【0175】
この場合、加工部222は、図23に示す拡張付加情報の中から、同じ番組名「韓流ドラマA」を有する番組情報1〜3を抽出する。なお、加工部222は、嗜好情報に「韓流ドラマA」が設定されていなかったり、テレビ番組「韓流ドラマA」が放映されていなかったりした場合には、これら番組情報1〜3の抽出を行わない。あくまでも、ユーザが嗜好するテレビ番組が放映されている場合に、このテレビ番組と同一のテレビ番組に関する番組の拡張付加情報(例えば、第1話から第3話までの番組情報や出演者情報など)を抽出するのである。
【0176】
なお、この例(2)において、テレビ100は、図23に示すように放映中のテレビ番組またはこれと同一のテレビ番組等に関連するさらなる情報をインターネットから取得させる指示内容を拡張付加情報に含めて携帯端末120へ送信しても良い。この場合、携帯端末120は、検索処理部312によるインターネット検索をおこなうことにより、放映中のテレビ番組またはこれと同一のテレビ番組等に関連するさらなる情報を、インターネットから取得して、さらに表示することとなる。
【0177】
(3)
図24は、実施形態5の例(3)に係る蓄積部226に蓄積されている拡張付加情報の一例を示す。上記(2)において、加工部222は、ユーザが嗜好し、かつ放映中のテレビ番組と同一のジャンルに属するテレビ番組に関する情報を抽出するようにしても良い。
【0178】
例えば、図22に示す固有情報から、放映中の常連番組は「韓流ドラマA」であり、そのジャンルは「韓流ドラマ」であることが判る。
【0179】
この場合、加工部222は、図24に示す拡張付加情報の中から、同じジャンル「韓流ドラマ」を有する、番組情報Bを抽出するようにしても良い。
【0180】
なお、この例(3)において、テレビ100は、放映中のテレビ番組またはこれと同一ジャンルのテレビ番組等に関連するさらなる情報をインターネットから取得させる指示内容を拡張付加情報に含めて携帯端末120へ送信しても良い。この場合、携帯端末120は、検索処理部312によるインターネット検索をおこなうことにより、放映中のテレビ番組またはこれと同一ジャンルのテレビ番組等に関連するさらなる情報を、インターネットから取得して、さらに表示することとなる。
【0181】
(4)
この例(4)では、固有情報には、ユーザの嗜好を示す嗜好情報、放映中のテレビ番組名(再生中の放送コンテンツを特定するための情報)、および現在日時が設定されている。加工部222は、蓄積部226に蓄積されている拡張付加情報の中から、「放映中のテレビ番組と同一のテレビ番組に関する情報であって、上記現在日時を基準として、その情報に対して予め設定されている有効期限が到来していない」という抽出条件に合致する懸賞応募用の情報(以下、「懸賞情報」と示す。)を抽出する。
【0182】
図25は、実施形態5の例(4)に係る固有情報の一例を示す。図26は、実施形態5の例(4)に係る蓄積部226に蓄積されている拡張付加情報の一例を示す。
【0183】
例えば、図25に示す例では、嗜好情報として、ユーザが良く視聴する番組の番組名として「韓流ドラマA」が設定されている。また、固有情報には、放映中のテレビ番組名として「韓流ドラマA 第4話」が設定されている。
【0184】
加工部222は、ユーザが良く視聴するテレビ番組が放映されている場合、蓄積部226に蓄積されている複数の拡張付加情報の中から、そのテレビ番組と同一のテレビ番組に関する情報を抽出する。同一のテレビ番組とは、例えば、過去に放送された/これから放送される同じ番組名のテレビ番組である。
【0185】
例えば、図25に示す固有情報において、嗜好情報に「韓流ドラマA」が設定されており、放映中のテレビ番組名として「韓流ドラマA 第4話」が設定されていることから、テレビ100において、ユーザが嗜好するテレビ番組「韓流ドラマA」が放映されていることが判る。
【0186】
この場合、加工部222は、図26に示す拡張付加情報の中から、同じ番組名「韓流ドラマA」を有する懸賞情報1〜3を抽出候補とする。そして、加工部222は、抽出候補とされた懸賞情報の中から、上記現在日時を基準として、有効期限が切れていない懸賞情報を抽出する。
【0187】
図25に示す固有情報には、現在日時として、「2011-01-01 14:00」が設定されている。一方、図26に示す拡張付加情報には、懸賞情報1〜3が設定されており、懸賞情報1〜3のそれぞれの有効期限は、「2010-11-30」、「2011-1-15」、および「2011-1-31」である。
【0188】
このことから、加工部222は、懸賞情報1〜3の中から、有効期限が切れていない懸賞情報として、懸賞情報2および3を抽出する。これにより、携帯端末120のユーザには、有効期限が切れていない懸賞情報2および3がまとめて提供されることとなる。携帯端末120のユーザは、複数の懸賞情報をまとめて得ることができ、携帯端末120から、複数の懸賞に対して一括して応募をすることができる。
【0189】
なお、この例(4)において、テレビ100は、懸賞情報等に関連するさらなる情報をインターネットから取得させる指示内容を拡張付加情報に含めて携帯端末120へ送信しても良い。この場合、携帯端末120は、検索処理部312によるインターネット検索をおこなうことにより、懸賞情報等に関連するさらなる情報を、インターネットから取得して、さらに表示することとなる。
【0190】
(実施形態6)
次に、本発明に係る実施形態6について説明する。実施形態6では、拡張付加情報の送信対象を、テレビ番組の特定のシーンを視聴しているユーザの外部機器120に限定する例を説明する。以下に説明する点以外の点については、実施形態5と同様であるため、説明を省略する。図27は、実施形態6に係る固有情報の一例を示す。図28は、実施形態6に係る蓄積部226に蓄積されている拡張付加情報の一例を示す。
【0191】
(固有情報)
実施形態6において、固有情報格納部220に格納されている固有情報としては、テレビ番組の特定のシーンを視聴しているか否を特定するための視聴シーン特定情報が格納されている。例えば、図27に示す例では、固有情報格納部220には、視聴シーン特定情報として、現在時刻および現在放映中の番組名が格納されている。
【0192】
(限定情報)
一方、図28に示すように、蓄積部226に蓄積された拡張付加情報には、番組名および発信時刻に対応付けて、限定情報が設定されている。限定情報とは、テレビ番組の特定のシーンを視聴しているユーザに限って、送信される情報である。特定のシーンとしては、例えば、プレゼントコーナー等が挙げられる。また、限定情報としては、例えば、プレゼントコーナーの応募ページへアクセスするためのURL(Uniform Resource Locator)や、携帯待ちうけ画像等が、採用され得る。
【0193】
(加工部222による加工処理の一例)
加工部222は、テレビ番組の特定のシーンをユーザが視聴していると判断すると、蓄積部226に蓄積されている拡張付加情報から、そのシーンに対応付けられている限定情報を抽出する。そして、加工部222は、抽出された限定情報を拡張付加情報に含める。そして、この拡張付加情報は、送信部224によって、携帯端末120へ送信される。
【0194】
例えば、加工部222は、視聴特定情報に示されている番組名と拡張付加情報に示されている番組名とが一致し、且つ、視聴特定情報に示されている現在時刻が、拡張付加情報に示されている発信時刻に到達したことをもって、テレビ番組の特定のシーンをユーザが視聴していると判断することができる。
【0195】
図28に示す例では、限定情報1には、番組名「ドライブGO!!」および発信時刻「14:25」が設定されている。加工部222は、この番組の視聴中に、この発信時刻が到来すると、拡張付加情報にこの限定情報1を含め、この拡張付加情報を送信部224に送信させる。一方、この発信時刻が到来したときに、他の番組が視聴されているような場合、加工部222は、この限定情報1を拡張付加情報に含めるようなことはしない。
【0196】
このように、テレビ100は、テレビ番組の特定のシーンをユーザが視聴していると判断した場合には、携帯端末120へ限定情報を送信する。すなわち、特定のシーンをユーザが視聴していない場合には、携帯端末120へ限定情報を送信しない。
【0197】
上記例では、あるテレビ番組のシーンの限定情報を蓄積しておき、その後、そのシーンをユーザが視聴したと判断した時点で、この限定情報を送信することとした。
【0198】
限定情報の送信タイミングは上記に限らず、例えば、限定情報を蓄積せずに、あるテレビ番組のシーンの限定情報を放送波として受信した時点で、そのシーンをユーザが視聴していれば、この限定情報を送信するようにしても良い。
【0199】
この場合、限定情報を即時発信することになるので、限定情報には、発信タイミングを特定するための発信時刻等の情報が含まれていなくても良い。
【0200】
(有効期限)
加工部222は、既に送信した限定情報が有効期限に達するとその限定情報が無効になるように、拡張付加情報を加工するようにしても良い。
【0201】
例えば、加工部222は、限定情報とともに、その有効期限を示す情報を、拡張付加情報に含めるようにしても良い。
【0202】
他の例として、限定情報を携帯端末120へ送信した後、有効期限が到来すると、限定情報を無効にする旨の情報を、拡張付加情報に含めて、携帯端末120へさらに送信するようにしても良い。
【0203】
いずれの場合も、携帯端末120は、有効期限が到来すると、拡張付加情報を無効にする。拡張付加情報を無効にするとは、拡張付加情報を表示できなくしたり、拡張付加情報にリンクが設定されている場合は、そのリンクを無効にしたりする等である。
【0204】
なお、上記有効期限としては、テレビ番組の特定のシーンの放映終了時や、限定情報送信後の所定の時間経過後等が採用され得る。
【0205】
なお、上記において、テレビ番組の特定のシーンとは、そのテレビ番組内のシーンに限らず、CM等、そのテレビ番組に関連する他のテレビ番組であっても良い。例えば、テレビ100は、特定のCMをユーザが視聴している場合には、携帯端末120へ限定情報を送信し、特定のCMをユーザが視聴していない場合には、携帯端末120へ限定情報を送信しない構成としても良い。
【0206】
また、上記において、テレビ100は、現在時刻が発信時刻に達すると限定情報を送信するようにしたが、視聴時間を定め、この視聴時間以上、テレビ番組の特定のシーンが視聴された場合に、限定情報を送信するようにしても良い。これにより、テレビ100は、そのシーンの視聴者としてより適切なユーザに限定情報を送信することができる。
【0207】
このように、この実施形態6において、テレビ100は、テレビ番組の特定のシーンの視聴者のみに、その視聴者に限定した限定情報を提供する。テレビ番組の特定のシーンを視聴しているユーザというのは、そのシーンの内容に特に関心を持っているわけだから、この視聴者に対して限定情報を提供するということは、より適切なユーザに対して、より適切な情報を提供するということである。
【0208】
なお、この実施形態6において、テレビ100は、テレビ番組の特定のシーン等に関連するさらなる情報をインターネットから取得させる指示内容を拡張付加情報に含めて携帯端末120へ送信しても良い。この場合、携帯端末120は、検索処理部312によるインターネット検索をおこなうことにより、ユーザに視聴されていると判断されたテレビ番組等に関連するさらなる情報を、インターネットから取得して、さらに表示することとなる。
(プログラム、記憶媒体)
各実施形態で説明したコンテンツ再生装置(テレビ100)および外部機器(携帯端末120)の各機能は、集積回路(ICチップ)上に形成された論理回路によってハードウェア的に実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェア的に実現してもよい。
【0209】
例えば、コンテンツ再生装置および外部機器は、各機能を実現するプログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムを格納したROM(Read Only Memory)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)等を備えて構成され得る。
【0210】
この場合、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアであるコンテンツ再生装置の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、コンテンツ再生装置に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによって、達成可能である。
【0211】
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ類、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク類、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード類、マスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ類、あるいはPLD(Programmable logic device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の論理回路類等を用いることができる。
【0212】
また、上記プログラムコードは、通信ネットワークを介してコンテンツ再生装置に供給してもよい。この通信ネットワークは、プログラムコードを伝送可能であればよく、特に限定されない。例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(Virtual Private Network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、この通信ネットワークを構成する伝送媒体も、プログラムコードを伝送可能な媒体であればよく、特定の構成または種類のものに限定されない。例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、IEEE802.
11無線、HDR(High Data Rate)、NFC(Near Field Communication)、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。
【0213】
(変形例)
なお、ここで開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。以下、実施形態の変形例について説明する。
【0214】
(コンテンツ再生装置について)
各実施形態では、テレビ受像機をコンテンツ再生装置として採用する例を説明したが、コンテンツ再生装置は、これに限らない。コンテンツ再生装置としては、少なくとも放送コンテンツの受信機能および外部機器との通信機能を有しているものであれば良く、放送チューナ機器、パーソナル・コンピュータ、携帯端末装置、携帯電話機、各種レコーダー機器、カーナビゲーション装置等、どのような装置を採用しても良い。
【0215】
また、実施形態では、携帯端末を外部機器として採用する例を説明したが、外部機器は、これに限らない。外部機器としては、コンテンツ再生装置との通信機能を有しているものであれば良く、パーソナル・コンピュータ、携帯電話機、コンテンツ再生装置用のリモコン機器等、どのような装置を採用しても良い。
【0216】
(経路探索処理について)
実施形態1、3においては、テレビ100が経路探索処理用の情報を端末装置120へ送信し、携帯端末120が経路探索処理をおこなうこととした。これに限らず、例えば、テレビ100が経路探索処理をおこない、その処理結果を携帯端末120へ送信し、表示させるようにしても良い。また、携帯端末120は、経路探索処理用の情報を他の外部機器(例えば、インターネット上のアプリケーションサーバ)へ転送することによって、経路探索処理を他の外部機器におこなわせ、その処理結果を他の外部機器から受信して表示するようにしても良い。要するに、携帯端末120が経路探索処理の処理結果を表示することができるのであれば、いかなる装置が経路探索処理をおこなっても良い。
【0217】
(送信タイミングについて)
実施形態5において、テレビ100は、ユーザが指示したタイミングで、蓄積部226に蓄積されている拡張付加情報を携帯端末120へ送信することとしたが、これ以外のタイミングで、拡張付加情報を送信するようにしても良い。
【0218】
例えば、テレビ100は、定期的に、拡張付加情報を携帯端末120へ送信するようにしても良い。また、テレビ100は、放送波として受信した拡張付加情報に送信タイミングが示されている場合は、そのタイミングで、拡張付加情報を携帯端末120へ送信するようにしても良い。
【0219】
(蓄積された拡張付加情報の送信について)
実施形態5では、拡張付加情報を蓄積部226に蓄積し、あるタイミングで、固有情報に応じた拡張付加情報を蓄積部226から抽出し、これを送信することとした。テレビ100は、固有情報に応じた拡張付加情報をまとめて携帯端末120へ送信することができるのであれば、いかなる構成によってこれを実現しても良い。例えば、放送波として受信した拡張付加情報から、固有情報に応じた拡張付加情報を抽出し、これを蓄積部226に蓄積しておき、あるタイミングで、これを携帯端末120へ送信するようにしても良い。
【0220】
(システム構成について)
実施形態で説明した各機能の動作主体は、実施形態で説明したものに限らない。情報提供システム全体として、実施形態で説明した機能と同様の各機能を実現することができれば、各機能の動作主体は、どのような装置であっても良い。例えば、実施形態ではテレビ100が有するとした機能の一部を、携帯端末120あるいは他の装置が有しても良い。また、実施形態では携帯端末120が有するとした機能の一部を、テレビ100あるいは他の装置が有しても良い。
【産業上の利用可能性】
【0221】
本発明は、放送コンテンツとともに送信された付加情報を外部機器へ提供することができるコンテンツ再生装置、テレビジョン受像機、情報提供システム、情報提供プログラム、および記録媒体に適用することができる。
【符号の説明】
【0222】
10 情報提供システム
100 テレビ(コンテンツ再生装置,テレビジョン受像機,第1の装置)
120 携帯端末(外部機器,第2の装置)
140 ネットワーク
202 受信部(受信手段)
204 デコード部
206 解読部
208 放映部
210 表示部
212 音声出力部
220 固有情報格納部
222 加工部(加工手段)
224 送信部(付加情報送信手段)
226 蓄積部
228 送信指示受信部
302 受信部(付加情報受信手段)
304 解読部
306 制御部
308 表示部
310 アプリケーション処理部
312 検索処理部
314 送信指示送信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
放送コンテンツを再生するコンテンツ再生装置であって、
前記放送コンテンツと共に送信された、前記放送コンテンツの付加情報を受信する受信手段と、
当該コンテンツ再生装置が保持している固有情報に応じた情報を外部機器が得られるように、前記付加情報を加工する加工手段と、
加工された前記付加情報を、外部機器へ送信する付加情報送信手段と
を備えることを特徴とするコンテンツ再生装置。
【請求項2】
前記固有情報は、
当該コンテンツ再生装置の位置に関する位置情報を含んでおり、
前記加工手段は、
当該コンテンツ再生装置の位置に応じた情報を前記外部機器が得られるように、前記付加情報を加工する
ことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ再生装置。
【請求項3】
前記付加情報は、
前記放送コンテンツに関連する地点に関する地点情報を含んでおり、
前記加工手段は、
当該コンテンツ再生装置の位置から前記地点までの経路に関する経路情報を前記外部機器が得られるように、前記付加情報を加工する
ことを特徴とする請求項2に記載のコンテンツ再生装置。
【請求項4】
前記付加情報は、
前記放送コンテンツに関連する複数の地点に関する地点情報を含んでおり、
前記加工手段は、
前記複数の地点情報のうちの当該コンテンツ再生装置の位置に近い地点に関する地点情報を前記外部機器が得られるように、前記付加情報を加工する
ことを特徴とする請求項2に記載のコンテンツ再生装置。
【請求項5】
前記固有情報は、
放送コンテンツの視聴履歴を解析することによって得られた、当該コンテンツ再生装置のユーザの嗜好を示す嗜好情報を含んでおり、
前記加工手段は、
前記ユーザの嗜好に応じた情報を前記外部機器が得られるように、前記付加情報を加工する
ことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ再生装置。
【請求項6】
前記付加情報は、
前記放送コンテンツに関連する複数の商品に関する商品情報を含んでおり、
前記加工手段は、
前記複数の商品情報のうちの前記ユーザの嗜好に合致する商品に関する商品情報を前記外部機器が得られるように、前記付加情報を加工する
ことを特徴とする請求項5に記載のコンテンツ再生装置。
【請求項7】
前記付加情報を蓄積する蓄積部をさらに備え、
前記加工手段は、
前記蓄積部に蓄積されている付加情報のうちの当該コンテンツ再生装置が保持している固有情報に応じた情報を前記外部機器が得られるように、前記付加情報を加工する
ことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載のコンテンツ再生装置。
【請求項8】
前記固有情報は、
再生中の放送コンテンツのタイトルを特定するための情報を含んでおり、
前記加工手段は、
前記放送コンテンツが再生されている場合に、前記蓄積部に蓄積されている付加情報のうちのその放送コンテンツと同じタイトルを有する放送コンテンツに関する情報を前記外部機器が得られるように、前記付加情報を加工する
ことを特徴とする請求項7に記載のコンテンツ再生装置。
【請求項9】
前記固有情報は、
再生中の放送コンテンツのジャンルを特定するための情報を含んでおり、
前記加工手段は、
前記放送コンテンツが再生されている場合に、前記蓄積部に蓄積されている付加情報のうちのその放送コンテンツと同じジャンルに属する放送コンテンツに関する情報を前記外部機器が得られるように、前記付加情報を加工する
ことを特徴とする請求項7に記載のコンテンツ再生装置。
【請求項10】
前記固有情報は、
現在の日時を示す日時情報を含んでおり、
前記加工手段は、
前記現在の日時において、前記蓄積部に蓄積されている付加情報のうちのその情報に対して予め設定されている有効期限が到来していない情報を前記外部機器が得られるように、前記付加情報を加工する
ことを特徴とする請求項7に記載のコンテンツ再生装置。
【請求項11】
前記固有情報は、
再生中の放送コンテンツのシーンを特定するための情報を含んでおり、
前記加工手段は、
放送コンテンツ中のあるシーンが再生されている場合に限り、当該シーンに対応付けられた限定情報を前記外部機器が得られるように、前記付加情報を加工する
ことを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載のコンテンツ再生装置。
【請求項12】
請求項1から11のいずれか一項に記載のコンテンツ再生装置を備えることを特徴とするテレビジョン受像機。
【請求項13】
第1の装置および第2の装置を備えた情報提供システムであって、
前記第1の装置は、
放送コンテンツと共に送信された、前記放送コンテンツの付加情報を受信する受信手段と、当該第1の装置が保持している固有情報に応じた情報を前記第2の装置が得られるように、前記付加情報を加工する加工手段と、加工された前記付加情報を、前記第2の装置へ送信する付加情報送信手段とを有し、
前記第2の装置は、
前記第1の装置から送信された付加情報を受信する付加情報受信手段を有する
ことを特徴とする情報提供システム。
【請求項14】
放送コンテンツと共にコンテンツ再生装置へ送信された前記放送コンテンツの付加情報を外部機器へ提供する情報提供方法であって、
前記付加情報を受信する受信工程と、
前記コンテンツ再生装置が保持している固有情報に応じた情報を前記外部機器が得られるように、前記付加情報を加工する加工工程と、
加工された前記付加情報を、前記外部機器へ送信する送信工程と
を含んだことを特徴とする情報提供方法。
【請求項15】
コンピュータを請求項1から11のいずれか一項に記載のコンテンツ再生装置として機能させるための情報提供プログラムであって、上記コンピュータを上記コンテンツ再生装置が備える上記各手段として機能させる情報提供プログラム。
【請求項16】
請求項15に記載の情報提供プログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【公開番号】特開2012−217053(P2012−217053A)
【公開日】平成24年11月8日(2012.11.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−81172(P2011−81172)
【出願日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】