説明

コンテンツ再生装置

【課題】コンテンツを再生する際におけるバッテリの消費電力を削減することができる「コンテンツ再生装置」を提供すること。
【解決手段】再生制御手段12の制御によって、重複コンテンツを再生する場合における車載バッテリ3の消費電力が最小となるようなソースに保有されている重複コンテンツを再生すること。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツ再生装置に係り、特に、バッテリによって駆動されるコンテンツ再生装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、コンテンツ再生装置の一例として、車両に搭載された車載用オーディオ再生装置が採用されており、このような車載用オーディオ再生装置は、CDプレイヤ、ハードディスクドライブおよびポータブルオーディオプレイヤ等の種々のオーディオソースに保有されている楽曲等のオーディオコンテンツを再生(音声出力)可能とされていた。
【0003】
このような車載用オーディオ再生装置は、車両に搭載されたバッテリを電源として駆動されるようになっていた。
【0004】
【特許文献1】特開2007−42169号公報
【特許文献2】特開2007−164914号公報
【特許文献3】特開2007−180602号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、近年の環境問題の更なる深刻化や石油価格の高騰を受けて、車載用オーディオ再生装置等のコンテンツ再生装置においても、コンテンツを再生する際におけるバッテリの消費電力を削減することが益々重要な課題となっている。
【0006】
そこで、本発明は、このような点に鑑みなされたものであり、コンテンツを再生する際におけるバッテリの消費電力を削減することができるコンテンツ再生装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前述した目的を達成するため、本発明に係るコンテンツ再生装置は、バッテリによって駆動可能とされているとともに、複数個のコンテンツのソースにそれぞれ保有されているコンテンツを、ユーザによる入力手段を用いた再生の指示にしたがって選択的に再生可能とされた再生手段を備えたコンテンツ再生装置であって、前記複数個のコンテンツのソースのうちの2個以上のソースに保有されているコンテンツである重複コンテンツに対する前記再生の指示が行われた場合に、前記2個以上のソースのうちの前記重複コンテンツを再生する場合における前記バッテリの消費電力が最小となるような1個のソースに保有されている前記重複コンテンツが再生されるように前記再生手段を制御する再生制御手段を備えたことを特徴としている。
【0008】
そして、このような構成によれば、再生制御手段の制御によって、重複コンテンツを再生する場合におけるバッテリの消費電力が最小となるようなソースに保有されている重複コンテンツを再生することができるので、コンテンツを再生する際におけるバッテリの消費電力を有効に削減することができる。
【0009】
また、前記複数個のコンテンツのソースに保有されている互いに同一の所定のコンテンツを再生した際における各ソースごとの前記バッテリの消費電力の測定結果に基づいて予め設定された前記重複コンテンツを再生する場合における前記バッテリの消費電力を削減するために各ソースのいずれに保有されている前記重複コンテンツを優先的に再生すべきかについての優先順位が記憶された優先順位記憶手段を備え、前記再生制御手段は、前記優先順位記憶手段に記憶された前記優先順位に基づいて前記1個のソースを決定し、決定された前記1個のソースに保有されている前記重複コンテンツが再生されるように前記再生手段を制御するようにしてもよい。
【0010】
そして、このような構成によれば、予め設定された優先順位に基づいて、重複コンテンツを再生する場合におけるバッテリの消費電力が最小となるようなソースを簡便に決定することができるので、重複コンテンツを迅速に再生することができる。
【0011】
さらに、前記ソースに保有されている前記コンテンツのリストを、このリスト中の前記コンテンツに対する前記再生の指示が許容された状態として表示部に表示可能とされたリスト表示処理手段を備え、前記リスト表示処理手段は、前記複数個のコンテンツのソースにそれぞれ保有されている前記コンテンツのリストを、各ソースに保有されている前記コンテンツがひとまとめにされた単一のリストとして表示することが可能とされているとともに、前記単一のリスト中に同一の前記重複コンテンツが2個以上表示されないように当該単一のリスト中における同一の前記重複コンテンツの表示個数を1個に規制するようにしてもよい。
【0012】
そして、このような構成によれば、バッテリの消費電力が最小となる1個のソースに保有されている重複コンテンツに対する再生の指示を、単一のリスト中の1個の当該重複コンテンツの表示に基づいて行うようにすることができるので、ユーザが、同一の重複コンテンツの2個以上のリスト表示によって混乱することはなく、消費電力が最小となるような重複コンテンツの再生の指示を迅速に行うことができる。
【0013】
さらにまた、前記再生手段による前記コンテンツの再生が可能とされた前記ソースは、その個数および種類の変更が可能とされており、前記再生制御手段は、前記再生手段による前記コンテンツの再生が可能とされた前記ソースに前記変更が生じることにともなって、前記1個のソースの認識を変更可能とされていてもよい。
【0014】
そして、このような構成によれば、コンテンツ再生装置に対するソースの増設、接続または交換等によってバッテリの消費電力が最小となる1個のソースが変更される場合にも柔軟に対応することができ、バッテリの消費電力をさらに確実に削減することができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、コンテンツを再生する際におけるバッテリの消費電力を削減することができ、ひいては、再生可能時間を延長することができ、環境保護にも貢献することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明に係るコンテンツ再生装置の一例としての車載用オーディオ再生装置の実施形態について、図1および図2を参照して説明する。
【0017】
図1は、本実施形態における車載用オーディオ再生装置1を示したものである。
【0018】
図1に示すように、本実施形態における車載用オーディオ再生装置1は、大別して、マイコン2と、このマイコン2にそれぞれ接続された車載バッテリ3、入力手段としての入力操作部4、スピーカ7およびディスプレイ8とによって構成されており、この車載用オーディオ再生装置1は、車載バッテリ3の電力によって駆動可能とされている。
【0019】
入力操作部4は、例えば、車両に備え付けのボタンスイッチ、ロータリエンコーダ、リニアエンコーダ、リモコンおよびディスプレイ8のタッチパネル等であってもよい。
【0020】
さらに、図1に示すように、本実施形態において、マイコン2には、互いに異なる複数個(図1においては4個)のオーディオソース5(A〜D)が接続されており、各オーディオソース5には、オーディオコンテンツ(複数個であってもよい)がそれぞれ保有されている。
【0021】
なお、マイコン2に接続されるオーディオソース5の個数および種類は、ユーザによる手作業等によって変更することが可能とされている。このことは、後述するオーディオ再生部11によるオーディオコンテンツの再生が可能とされたオーディオソース5が、その個数および種類を変更可能とされていることと同義である。
【0022】
また、これらのオーディオソース5は、例えば、CDプレイヤ(CDチェンジャ)、ハードディスクドライブ、ポータブルオーディオプレイヤ(iPod(商標)等)またはSDメモリカード等のオーディオコンテンツが記憶されたデバイス(メディア)であってもよい。
【0023】
マイコン2について詳述すると、このマイコン2は、図1に示すように、リスト表示処理部10を有しており、このリスト表示処理部10には、入力操作部4、各オーディオソース5およびディスプレイ8がそれぞれ接続されている。
【0024】
リスト表示処理部10は、ユーザが入力操作部4を用いてプレイリストの表示を指示すると、マイコン2(リスト表示処理部10)に接続されている各オーディオソース5から、各オーディオソース5にそれぞれ保有されているオーディオコンテンツを識別する識別情報を取得するようになっている。
【0025】
この識別情報としては、例えば、曲名やアルバム名等のオーディオコンテンツ(オーディオデータ)に多重された付加情報を用いることができる。
【0026】
そして、リスト表示処理部10は、各オーディオソース5から取得された識別情報に基づいて、各オーディオソース5にそれぞれ保有されているオーディオコンテンツのリストとして、このリスト中のオーディオコンテンツに対する入力操作部4を用いた再生の指示が許容された状態のリストを生成し、生成されたリストをディスプレイ8に表示するようになっている。なお、このような再生の指示が許容された状態のリストとしては、例えば、オーディオコンテンツとしての楽曲の曲名が一覧表示されたリストであって、リスト中の所望の曲名を入力操作部4を用いてカーソル指定して選択した上で、リストと同一画面中に表示された再生を指示する操作ボタンを操作することによって、選択された曲名の楽曲が再生されるようなリストを挙げることができる。
【0027】
また、本実施形態において、マイコン2は、再生手段としてのオーディオ再生部11を有しており、このオーディオ再生部11には、入力操作部4、各オーディオソース5およびスピーカ7がそれぞれ接続されている。
【0028】
オーディオ再生部11は、ユーザが、ディスプレイ8に表示されたリスト中の所望のオーディオコンテンツに対して、入力操作部4を用いた再生の指示を行うと、この再生の指示が行われたオーディオコンテンツを、このオーディオコンテンツが保有されているオーディオソース5から読み込むようになっている。
【0029】
そして、オーディオ再生部11は、オーディオソース5から読み込まれたオーディオコンテンツをスピーカ7を通じて再生(音声出力)するようになっている。
【0030】
このようにして、各オーディオソース5にそれぞれ保有されている各オーディオコンテンツが、ユーザによる再生の指示にしたがってオーディオ再生部11によって選択的に再生可能とされている。
【0031】
さらに、本実施形態において、マイコン2は、再生制御手段としてのオーディオ再生制御部12を有しており、このオーディオ再生制御部12には、オーディオ再生部11および各オーディオソース5が接続されている。
【0032】
オーディオ再生制御部12は、マイコン2(オーディオ再生制御部12)に接続されている各オーディオソース5から、各オーディオソース5にそれぞれ保有されているオーディオコンテンツの識別情報(例えば、楽曲の曲名)を取得し、取得された識別情報に基づいて、各オーディオソース5のうちの2個以上のオーディオソース5に保有されているオーディオコンテンツである重複オーディオコンテンツを把握するようになっている。
【0033】
そして、オーディオ再生制御部12は、このように把握された重複オーディオコンテンツに対する再生の指示が行われた場合には、当該重複オーディオコンテンツが保有されている2個以上のオーディオソース5のうちの重複オーディオコンテンツを車載用オーディオ再生装置1において再生する場合における車載バッテリ3の消費電力が最小となるような1個のオーディオソース5に保有されている重複オーディオコンテンツが再生されるようにオーディオ再生部11を制御するようになっている。
【0034】
なお、重複オーディオコンテンツは、重複コンテンツの一形態である。また、重複オーディオコンテンツの簡単な例としては、オーディオソース5としてのCDプレイヤおよびハードディスクドライブのいずれにも保有されている同一の曲名の楽曲を挙げることができる。
【0035】
さらに、このようなオーディオ再生制御部12によるオーディオ再生部11の制御に用いられる構成部として、マイコン2は、優先順位記憶手段としての優先順位記憶部14を有している。
【0036】
この優先順位記憶部14には、重複オーディオコンテンツを再生する場合における車載バッテリ3の消費電力を削減するために、マイコン2に接続されている各オーディオソース5を含めた複数個のオーディオソースのいずれに保有されている重複オーディオコンテンツを再生すべきかについての優先順位が記憶されている。
【0037】
この優先順位は、マイコン2に接続されている各オーディオソース5を含めた所定の複数個のオーディオソースに保有されている互いに同一の所定のオーディオコンテンツを再生した際における当該所定の複数個のオーディオソースごとの車載バッテリ3の消費電力の測定結果に基づいて予め設定されたものである。
【0038】
オーディオ再生制御部12は、このような優先順位記憶部14に記憶された優先順位に基づいて、再生の指示が行われた重複オーディオコンテンツが保有されている2個以上のオーディオソース5の中から、当該重複オーディオコンテンツを再生する場合における車載バッテリ3の消費電力が最小となるような1個のオーディオソース5を決定するようになっている。そして、オーディオ再生制御部12は、決定された1個のオーディオソース5に保有されている重複オーディオコンテンツが再生されるようにオーディオ再生部11を制御するようになっている。
【0039】
したがって、本実施形態によれば、オーディオ再生制御部12の制御によって、車載バッテリ3の消費電力が最小となるようなオーディオソース5に保有されている重複オーディオコンテンツを再生することができるので、コンテンツを再生する際における車載バッテリ3の消費電力を有効に削減することができる。
【0040】
また、予め設定された優先順位に基づいて、重複オーディオコンテンツを再生する場合における車載バッテリ3の消費電力が最小となるようなオーディオソース5を簡便かつ迅速に決定することができるので、重複オーディオコンテンツを迅速に再生することができる。
【0041】
さらに、オーディオ再生制御部12は、マイコン2に接続されているオーディオソース5の個数および種類が変更されることにともなって、前述した車載バッテリ3の消費電力が最小となるような1個のオーディオソース5の決定(認識)を変更することができるので、オーディオソース5の増設、接続または交換等によって当該1個のオーディオソース5が変更される場合にも柔軟に対応することができ、車載バッテリ3の消費電力をさらに確実に削減することができる。
【0042】
上記構成に加えて、さらに、リスト表示処理部10は、マイコン2に接続されている複数個のオーディオソース5に保有されているオーディオコンテンツのリストを、各オーディオソース5に保有されているオーディオコンテンツがひとまとめにされた単一のリストとして表示することが可能とされていてもよい。
【0043】
さらに、この場合に、リスト表示処理部10は、マイコン2に接続されているオーディオソース5に保有されている重複オーディオコンテンツを把握した上で、前記単一のリスト中に、同一の重複オーディオコンテンツが2個以上表示されないように、当該単一のリスト中における同一の重複オーディオコンテンツの表示個数を1個に規制することが好ましい。
【0044】
そして、このような構成によれば、車載バッテリ3の消費電力が最小となる1個のオーディオソース5に保有されている重複コンテンツに対する再生の指示を、単一のリスト中の1個の当該重複コンテンツの表示に基づいて行うようにすることができるので、ユーザが、同一の重複コンテンツの2個以上のリスト表示によって混乱することはなく、消費電力が最小となるような重複コンテンツの再生の指示を迅速に行うことができる。
【0045】
次に、本実施形態の作用の一例について説明する。
【0046】
なお、初期状態において、車載用オーディオ再生装置1は停止状態となっており、また、優先順位記憶部14には、重複オーディオコンテンツを再生する際における複数個のオーディオソース間での前述した優先順位が、図2に示すようなテーブルの状態として記憶されている。
【0047】
ここで、図2に示すテーブルには、複数個のオーディオソースと、各オーディオソースに保有させた互いに同一の所定のオーディオコンテンツを測定用の車載用オーディオ再生装置によって再生した際における車載バッテリ3の消費電力の測定結果と、この測定結果に基づく優先順位とが格納されている。
【0048】
なお、図2における車載バッテリ3の消費電力の測定条件は、測定用の車載用オーディオ再生装置をINE-S900R(アルパイン株式会社製)とし、車載バッテリ3の電圧を14.4〔V〕とし、スピーカ7の出力をオフとしたものである。
【0049】
また、図2においては、オーディオソース5として、SDメモリカード(SD )、iPod(商標)、ハードディスクドライブ(HDD)およびCDプレイヤ(CD)が挙げられている。そして、これらのオーディオソース5の測定結果に基づいて設定された前記優先順位は、SDメモリカードが1番、iPodが2番、ハードディスクドライブが3番、CDプレイヤが4番とされている。
【0050】
そして、初期状態から、ユーザが、入力操作部4を用いて車載用オーディオ再生装置1の起動を指示すると、車載用オーディオ再生装置1が車載バッテリ3の電力によって起動される。
【0051】
そして、車載用オーディオ再生装置1が起動された際に、オーディオ再生制御部12およびリスト表示処理部10は、マイコン2に接続された各オーディオソース5に保有されている識別情報に基づいて、各オーディオソース5に保有されている重複オーディオコンテンツを把握する。
【0052】
次いで、ユーザが、入力操作部4を用いて各オーディオソース5に保有されたオーディオコンテンツがひとまとめにされた状態の前述した単一のリスト(プレイリスト)の表示を指示すると、リスト表示処理部10は、各オーディオソース5にそれぞれ保有されているオーディオコンテンツの識別情報に基づいて、当該単一のリストを生成し、生成されたリストをディスプレイ8に表示する。
【0053】
このとき、リスト表示処理部10は、前記単一のリスト中に、同一の重複オーディオコンテンツが2個以上表示されないように、当該単一のリスト中における同一の重複オーディオコンテンツの表示個数を1個に規制する。
【0054】
次いで、ユーザが、入力操作部4を用いてディスプレイ8に表示されたリスト中の重複オーディオコンテンツに対する再生の指示を行った場合には、オーディオ再生制御部12は、優先順位記憶部14に記憶された優先順位に基づいて、再生の指示が行われた重複オーディオコンテンツを再生する際の車載バッテリ3の消費電力が最小となる1個のオーディオソース5を決定する。
【0055】
次いで、オーディオ再生制御部12は、決定された1個のオーディオソース5に保有されている重複オーディオコンテンツを再生するための制御信号をオーディオ再生部11に出力する。
【0056】
そして、この制御信号に基づいて、オーディオ再生部11は、前記1個のオーディオソース5に保有された重複オーディオコンテンツを当該オーディオソース5から読み込んで再生する。
【0057】
このようにして、本実施形態によれば、重複オーディオコンテンツを低消費電力で再生することができる。
【0058】
なお、本発明は、前述した実施の形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。
【0059】
例えば、リスト表示処理部10は、オーディオコンテンツのリストとして、前述した単一のリストの他にも、オーディオソース5ごとに区別され、オーディオソース5の選択によって選択されたオーディオソース5に保有されているオーディオコンテンツの一覧が表示されるようなリストも表示可能とされていてもよい。
【0060】
また、本発明は、オーディオコンテンツ以外のコンテンツ(例えば、ビデオコンテンツ)にも適用可能なものであり、さらに、バッテリによって駆動されるものであれば、車載用以外のコンテンツ再生装置にも適用可能なものである。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【図1】本発明に係るコンテンツ再生装置としての車載用オーディオ再生装置の実施形態を示すブロック図
【図2】車載用オーディオ再生装置の実施形態において、優先順位記憶部に記憶されたテーブルを示す図
【符号の説明】
【0062】
1 車載用オーディオ再生装置
3 車載バッテリ
5 オーディオソース
11 オーディオ再生部
12 オーディオ再生制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
バッテリによって駆動可能とされているとともに、複数個のコンテンツのソースにそれぞれ保有されているコンテンツを、ユーザによる入力手段を用いた再生の指示にしたがって選択的に再生可能とされた再生手段を備えたコンテンツ再生装置であって、
前記複数個のコンテンツのソースのうちの2個以上のソースに保有されているコンテンツである重複コンテンツに対する前記再生の指示が行われた場合に、前記2個以上のソースのうちの前記重複コンテンツを再生する場合における前記バッテリの消費電力が最小となるような1個のソースに保有されている前記重複コンテンツが再生されるように前記再生手段を制御する再生制御手段を備えたこと
を特徴とするコンテンツ再生装置。
【請求項2】
前記複数個のコンテンツのソースに保有されている互いに同一の所定のコンテンツを再生した際における各ソースごとの前記バッテリの消費電力の測定結果に基づいて予め設定された前記重複コンテンツを再生する場合における前記バッテリの消費電力を削減するために各ソースのいずれに保有されている前記重複コンテンツを優先的に再生すべきかについての優先順位が記憶された優先順位記憶手段を備え、
前記再生制御手段は、前記優先順位記憶手段に記憶された前記優先順位に基づいて前記1個のソースを決定し、決定された前記1個のソースに保有されている前記重複コンテンツが再生されるように前記再生手段を制御すること
を特徴とする請求項1に記載のコンテンツ再生装置。
【請求項3】
前記ソースに保有されている前記コンテンツのリストを、このリスト中の前記コンテンツに対する前記再生の指示が許容された状態として表示部に表示可能とされたリスト表示処理手段を備え、
前記リスト表示処理手段は、前記複数個のコンテンツのソースにそれぞれ保有されている前記コンテンツのリストを、各ソースに保有されている前記コンテンツがひとまとめにされた単一のリストとして表示することが可能とされているとともに、前記単一のリスト中に同一の前記重複コンテンツが2個以上表示されないように当該単一のリスト中における同一の前記重複コンテンツの表示個数を1個に規制すること
を特徴とする請求項1または請求項2に記載のコンテンツ再生装置。
【請求項4】
前記再生手段による前記コンテンツの再生が可能とされた前記ソースは、その個数および種類の変更が可能とされており、
前記再生制御手段は、前記再生手段による前記コンテンツの再生が可能とされた前記ソースに前記変更が生じることにともなって、前記1個のソースの認識を変更可能とされていること
を特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のコンテンツ再生装置。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2010−67308(P2010−67308A)
【公開日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−231839(P2008−231839)
【出願日】平成20年9月10日(2008.9.10)
【出願人】(000101732)アルパイン株式会社 (2,424)
【Fターム(参考)】