コンテンツ処理装置、コンテンツ処理方法及びプログラム
【課題】コンテンツデータを記憶する記憶装置を他のコンテンツ処理装置と共有する場合に、利用不可となったコンテンツデータを記憶装置から自動で判別して消去できるコンテンツ処理装置を提供する。
【解決手段】コンテンツデータを記憶装置に保存し、コンテンツデータを利用可能にするためのコンテンツ鍵を不揮発性メモリに保存するコンテンツ処理装置であって、コンテンツ処理装置とコンテンツ鍵の組合わせを示す機器組合わせ情報を生成し、組合わせ情報を、他のコンテンツ処理装置で読み出し可能な不揮発性メモリに送信する。
【解決手段】コンテンツデータを記憶装置に保存し、コンテンツデータを利用可能にするためのコンテンツ鍵を不揮発性メモリに保存するコンテンツ処理装置であって、コンテンツ処理装置とコンテンツ鍵の組合わせを示す機器組合わせ情報を生成し、組合わせ情報を、他のコンテンツ処理装置で読み出し可能な不揮発性メモリに送信する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、映像や音声を含むコンテンツデータを処理するコンテンツ処理装置、コンテンツ処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
映像及び音声の少なくとも一方を含むコンテンツデータの処理を行うコンテンツ処理装置として、例えば、パーソナルコンピュータ、ブルーレイディスクレコーダ、ゲーム機、音楽プレーヤ、電子書籍端末、携帯電話等がある。このようなコンテンツ処理装置には、コンテンツデータを記憶しておく記憶装置(記憶媒体)を他のコンテンツ処理装置との間で共有できるものがある。このように複数のコンテンツ処理装置にて記憶装置を共有する場合、その記憶装置には、各コンテンツ処理装置で取得されたコンテンツデータが混在して記憶されることになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−71786号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した記憶装置においては、記憶している複数のコンテンツデータのうち、所定のコンテンツデータが利用不可になることがある。例えば故障や他人への譲渡などによりユーザが所定のコンテンツ処理装置を使用できなくなった場合に、そのコンテンツ処理装置で取得されたコンテンツデータは、他のコンテンツ処理装置で利用することはできなくなる。このように利用不可となったコンテンツデータが記憶装置に記憶されたままであると、記憶装置の容量が無駄になるため、記憶装置から消去することが好ましい。しかしながら、記憶装置を他のコンテンツ処理装置に接続しても、その記憶装置に記憶された各コンテンツデータがどのコンテンツ処理装置で取得されたものであるかはユーザに通知されない。よって、ユーザは、記憶装置に記憶されているコンテンツデータの中から、利用不可となったコンテンツデータがどれであるかを判別して消去することは困難であるという問題がある。
【0005】
なお、本発明に関連する技術例として例えば特許文献1に開示されているものがあるが、この技術例は、複数の機器間でコンテンツを共有することを目的とした構成であり、上述した問題を解決できる構成ではない。すなわち、特許文献1の発明では、複数のコンテンツ処理装置で共有された記憶装置に記憶されているコンテンツデータの中から、利用不可となったコンテンツデータを自動で判別して消去することはできない。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、コンテンツデータを記憶しておく記憶装置を他のコンテンツ処理装置との間で共有する場合において、利用不可となったコンテンツデータを記憶装置から自動で判別して消去できるコンテンツ処理装置、コンテンツ処理方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
かかる目的を達成するために、本発明の第1の態様は、コンテンツデータを記憶装置に保存し、コンテンツデータを利用可能にするためのコンテンツ鍵を不揮発性メモリに保存するコンテンツ処理装置であって、コンテンツ処理装置とコンテンツ鍵の組合わせを示す機器組合わせ情報を生成し、組合わせ情報を、他のコンテンツ処理装置で読み出し可能な不揮発性メモリに送信することを特徴とする。
【0008】
本発明の第2の態様は、コンテンツデータを保存するための記憶装置を他のコンテンツ処理装置と共有することが可能なコンテンツ処理装置であって、ユーザにより指定されたコンテンツデータを取得して記憶装置に保存するとともに、コンテンツデータを利用可能にするためのコンテンツ鍵を不揮発メモリに保存し、コンテンツ処理装置と不揮発メモリの組合わせを示す機器組合わせ情報を生成して記憶するとともに、機器組合わせ情報を他のコンテンツ処理装置に送信することで共有し、機器組合わせ情報とコンテンツデータとの紐付けを記憶装置に記憶させ、機器組合わせ情報に対して組合わせの失効を示す失効フラグが付与された後で記憶装置と接続された場合、失効フラグが付与された機器組合わせ情報に紐付けられたコンテンツデータを記憶装置から消去することを特徴とする。
【0009】
本発明の第3の態様は、コンテンツデータを記憶装置に保存し、コンテンツデータを利用可能にするためのコンテンツ鍵を不揮発性メモリに保存するコンテンツ処理装置が行うコンテンツ処理方法であって、コンテンツ処理装置とコンテンツ鍵の組合わせを示す機器組合わせ情報を生成し、組合わせ情報を、他のコンテンツ処理装置で読み出し可能な不揮発性メモリに送信することを特徴とする。
【0010】
本発明の第4の態様は、コンテンツデータを保存するための記憶装置を他のコンテンツ処理装置と共有することが可能なコンテンツ処理装置が行うコンテンツ処理方法であって、ユーザにより指定されたコンテンツデータを取得して記憶装置に保存するとともに、コンテンツデータを利用可能にするためのコンテンツ鍵を不揮発メモリに保存し、コンテンツ処理装置と不揮発メモリの組合わせを示す機器組合わせ情報を生成して記憶するとともに、機器組合わせ情報を他のコンテンツ処理装置に送信することで共有し、機器組合わせ情報とコンテンツデータとの紐付けを記憶装置に記憶させ、機器組合わせ情報に対して組合わせの失効を示す失効フラグが付与された後で記憶装置と接続された場合、失効フラグが付与された機器組合わせ情報に紐付けられたコンテンツデータを記憶装置から消去することを特徴とする。
【0011】
本発明の第5の態様は、コンテンツデータを記憶装置に保存し、コンテンツデータを利用可能にするためのコンテンツ鍵を不揮発性メモリに保存するコンテンツ処理装置に実行させるためのプログラムであって、コンテンツ処理装置に、コンテンツ処理装置とコンテンツ鍵の組合わせを示す機器組合わせ情報を生成する処理と、組合わせ情報を、他のコンテンツ処理装置で読み出し可能な不揮発性メモリに送信する処理と、を実行させることを特徴とする。
【0012】
本発明の第6の態様は、コンテンツデータを保存するための記憶装置を他のコンテンツ処理装置と共有することが可能なコンテンツ処理装置に実行させるためのプログラムであって、コンテンツ処理装置に、ユーザにより指定されたコンテンツデータを取得して記憶装置に保存するとともに、コンテンツデータを利用可能にするためのコンテンツ鍵を不揮発メモリに保存する処理と、コンテンツ処理装置と不揮発メモリの組合わせを示す機器組合わせ情報を生成して記憶するとともに、機器組合わせ情報を他のコンテンツ処理装置に送信することで共有する処理と、機器組合わせ情報とコンテンツデータとの紐付けを記憶装置に記憶させる処理と、機器組合わせ情報に対して組合わせの失効を示す失効フラグが付与された後で記憶装置と接続された場合、失効フラグが付与された機器組合わせ情報に紐付けられたコンテンツデータを記憶装置から消去する処理と、を実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、コンテンツデータを記憶しておく記憶装置を他のコンテンツ処理装置との間で共有する場合において、利用不可となったコンテンツデータを自動で判別して消去することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の一実施形態に係るコンテンツ処理装置の設置環境の一例を示す図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るコンテンツ処理装置で生成・保持される機器組合わせ情報の一例を示す図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るコンテンツ処理装置で保持される機器詳細情報の一例を示す図である。
【図4】本発明の一実施形態に係るコンテンツ処理装置に接続される記憶装置に保持されるID対応情報の一例を示す図である。
【図5】本発明の一実施形態に係るコンテンツ処理装置において、コンテンツデータを保存するときの動作例を示すフローチャートである。
【図6】本発明の一実施形態に係るコンテンツ処理装置において、機器組合わせ情報へ失効フラグを付与するときの動作例を示すフローチャートである。
【図7】本発明の一実施形態に係るコンテンツ処理装置において、機器組合わせ情報に失効フラグが付与されているときの動作例を示すフローチャートである。
【図8】本発明の一実施形態に係るコンテンツ処理装置において、機器組合わせ情報へ失効フラグを付与するときの動作例(変形例1)を示すフローチャートである。
【図9】本発明の一実施形態に係るコンテンツ処理装置において、機器組合わせ情報へチェックフラグを付与するときの動作例(変形例2)を示すフローチャートである。
【図10】本発明の一実施形態に係るコンテンツ処理装置において、機器組合わせ情報にチェックフラグが付与されているときの動作例(変形例2)を示すフローチャートである。
【図11】本発明の一実施形態に係るコンテンツ処理装置において、ユーザが記憶装置のコンテンツデータを消去するときの動作例(変形例3)を示すフローチャートである。
【図12】本発明の一実施形態に係るコンテンツ処理装置において、機器組合わせ情報へ失効フラグを付与するときの動作例(変形例4)を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明を実施するための形態(実施形態)について添付図面を参照して詳細に説明する。
【0016】
図1は、本実施形態のコンテンツ処理装置の設置環境の一例を示す図である。図1に示すように、本実施形態のコンテンツ処理装置1と2は、例えばLAN(Local Area Network)等のネットワークを介して接続され、互いに無線通信が可能である。なお、本実施形態では、2つのコンテンツ処理装置がネットワーク接続される例としているが、3つ以上のコンテンツ処理装置がネットワーク接続される構成であってもよい。
【0017】
コンテンツ処理装置1は、NVRAM(Non Volatile Random Access Memory:不揮発メモリ)2、記憶装置5、視聴装置6と接続される。また、コンテンツ処理装置3は、NVRAM4、記憶装置5、視聴装置6と接続される。
【0018】
コンテンツ処理装置1及び3と、視聴装置6との接続形態は、有線、無線、直付けのいずれであってもよい(外付けの例)。また、コンテンツ処理装置1及び3は、視聴装置6を備える構成であってもよい(内蔵の例)。
【0019】
NVRAM2は、コンテンツ処理装置1に対して、内蔵であってもよいし、外付けであってもよい。同様に、NVRAM4は、コンテンツ処理装置3に対して、内蔵であってもよいし、外付けであってもよい。
【0020】
コンテンツ処理装置1及び3と、記憶装置5との接続形態は、有線、無線、直付けのいずれであってもよい(外付けの例)。また、コンテンツ処理装置1及び3は、記憶装置5を備える構成であってもよい(内蔵の例)。但し、記憶装置5は、外付け及び内蔵のいずれであっても、コンテンツ処理装置1及び3に対して着脱自在となっている。
【0021】
コンテンツ処理装置1及び3は、同一の機器組合わせ情報を保持する。すなわち、コンテンツ処理装置1及び3は、同一の機器組合わせ情報を共有する。なお、機器組合わせ情報の詳細については後述する。
【0022】
NVRAM2及び4は、コンテンツ鍵を保持する。コンテンツ鍵とは、コンテンツデータを利用可能にする(コンテンツデータの暗号化を解く)ためのデータである。本実施形態では、記憶装置5に保存されるコンテンツデータに対応したコンテンツ鍵が保持される。なお、NVRAM2と4とで保持されるコンテンツ鍵は異なるものである。
【0023】
記憶装置5は、コンテンツデータを保持する。コンテンツデータとは、映像(動画、静止画)及び音声の少なくとも一方を含むデータであり、例えばテレビ番組のデータが挙げられる。記憶装置5には、コンテンツ処理装置1及び3で取得されたコンテンツデータが混在して記憶される。記憶装置5に記憶されたコンテンツデータは、NVRAM2又は4に保持されているコンテンツ鍵を用いることで利用可能となる。
【0024】
このように本実施形態では、例えばコンテンツ処理装置1でコンテンツデータが取得され、そのコンテンツデータが記憶装置5に保存される場合、そのコンテンツデータに対応したコンテンツ鍵がNVRAM2に保存されることになる。その際、コンテンツデータ及びコンテンツ鍵には、それぞれ同じID(コンテンツID)が付与される。このコンテンツIDにより、コンテンツデータとコンテンツ鍵とが別々に記憶されていても、どのコンテンツ鍵がどのコンテンツデータに対応するかをコンテンツ処理装置1が判断できる。なお、コンテンツ処理装置3についても、上記同様の処理が行われる。
【0025】
なお、図1に図示していないが、コンテンツ処理装置1及び3は、以下の各手段を備える。コンテンツ処理装置1及び3は、操作手段、通信手段、コンテンツデータ取得手段、記憶手段、制御手段を備える。
【0026】
操作手段は、ユーザによって行われる操作を受け付ける手段である。通信手段は、自装置以外の機器との間で所定の規格による通信を行う手段である。自装置以外の機器の例としては、他のコンテンツ処理装置1又は3、記憶装置5、視聴装置6等がある。コンテンツデータ取得手段は、コンテンツデータを取得する手段である。取得の例としては、放送されるコンテンツの受信や、記録メディアからのリッピング(ダビング)等がある。記憶手段は、各種情報を記憶する手段である。各種情報には、上述した機器組合わせ情報も含まれる。制御手段は、操作手段によって受け付けられたユーザ操作に応じて、上記各手段を制御して、所定の機能を実行する手段である。所定の機能の例としては、コンテンツデータの取得、取得したコンテンツデータの保存及び消去、取得したコンテンツデータの再生、取得したコンテンツデータの一覧の画面表示、自装置以外の機器との通信などが挙げられる。
【0027】
コンテンツ処理装置1及び3の例としては、例えば、パーソナルコンピュータ、ブルーレイディスクレコーダ、ゲーム機、音楽プレーヤ、電子書籍端末、携帯電話等が挙げられる。また、記憶装置5の例としては、外付けの場合、USB(Universal Serial Bus)による外付けHDD(Hard Disk Drive)やLAN等のネットワークに接続可能なNAS(Network Attached Storage)などが挙げられ、また、内蔵の場合、一般的な内蔵HDDなどが挙げられる。また、視聴装置6の例としては、ディスプレイ装置(画面表示機能及び音声出力機能を備えた装置)が挙げられる。
【0028】
以上のように構成された本実施形態のコンテンツ処理装置の動作例について、以下に説明する。
【0029】
まず、図5を参照して、本実施形態のコンテンツ処理装置において、コンテンツデータを保存するときの動作例について説明する。なお以下では、図1のコンテンツ処理装置1を例として説明する。
【0030】
コンテンツ処理装置1の制御手段は、記憶装置5との接続を検出する(S1)。
【0031】
次に、操作手段が所定のコンテンツデータの取得、保存の指示をユーザから受け付けると、コンテンツデータ取得手段がコンテンツデータを取得し、制御手段は、取得されたコンテンツデータを記憶装置5に保存するとともに、そのコンテンツデータに対応したコンテンツ鍵をNVRAM1に保存する(S2)。このとき、NVRAM2のコンテンツ鍵と記憶装置5のコンテンツデータには、共通のコンテンツIDが紐付けられる。コンテンツIDは、例えば、複数の文字からなる文字列である。
【0032】
次に、制御手段は、コンテンツデータの保存にあたり、自装置(コンテンツ処理装置1)とNVRAM2との組合わせが初めてであるか否かを判断する(S3)。この判断は、自装置の記憶手段に記憶される機器組合わせ情報を基に行われる。機器組合わせ情報とは、コンテンツデータの記憶装置5への保存を行ったコンテンツ処理装置と、コンテンツ鍵自体との、又は、コンテンツ鍵が保存されたNVRAMとの組合わせを示す情報である。以下では、コンテンツ処理装置とNVRAMとの組合わせを示す機器組合わせ情報を例として説明する。よって、S3の判断では、コンテンツデータの保存に使用された機器(コンテンツ処理装置とNVRAM)の組合わせを示す機器組合わせ情報が記憶手段に予め記憶されていれば、その機器の組合わせは初めてではないとなる(S3/NO)。一方、コンテンツデータの保存に使用された機器の組合わせを示す機器組合わせ情報が記憶手段に予め記憶されていなければ、その機器の組合わせは初めてであるとなる(S3/YES)。ここでは、例として、コンテンツ処理装置1とNVRAM2との組合わせを示す組合わせ情報が記憶手段に予め記憶されていない場合、すなわち、コンテンツ処理装置1とNVRAM2との組合わせでコンテンツデータを保存するのが初めてである場合とする(S3/YES)。
【0033】
次に、制御手段は、コンテンツ処理装置1とNVRAM2との組合わせを示す組合わせ情報を生成し、記憶手段に記憶する(S4)。このときの組合わせ情報の例を図2(a)に示す。図2(a)に示すように、組合わせ情報は、機器の組合わせID、機器ID、フラグの3つの情報が紐付けられている。
【0034】
機器の組合わせIDは、制御手段が組合わせ情報を生成する際に割り当てる文字列である。図2(a)の例では、文字列「001」が割り当てられている。
【0035】
機器IDは、コンテンツデータの保存に使用された機器(コンテンツ処理装置とNVRAM)を示す文字列である。図2(a)の例では、コンテンツ処理装置1のID(所定の文字列)とNVRAM2のID(所定の文字列)が紐付けられている。これら機器IDは、機器の詳細を示す機器詳細情報の一部として、コンテンツ処理装置1及びNVRAM2に予め記憶されているものである。コンテンツ処理装置1の機器詳細情報の例を図3(a)に、NVRAM2の機器詳細情報の例を図3(b)に、それぞれ示す。図3(a)、(b)に示すように、機器詳細情報は、機器ID、名称、製造番号の3つの情報が紐付けられている。名称は、当該機器の名称(製品名)を示す文字列である。製造番号は、当該機器の製造番号を示す文字列である。なお、機器詳細情報は、名称及び製造番号以外に、当該機器の製造メーカ名、当該機器の種類、当該機器が内蔵する機器などを示す情報(文字列)が紐付けられてもよい。図3(a)に示すコンテンツ処理装置1の機器詳細情報は、コンテンツ処理装置1の記憶手段に予め記憶されており、図3(b)に示すNVRAM2の機器詳細情報は、NVRAM2に予め記憶されている。よって、制御手段は、機器組合わせ情報を生成する際、各機器詳細情報から機器IDをそれぞれ取得し、取得した各機器IDを図2(a)に示すように紐付ける。
【0036】
フラグは、失効フラグ又はチェックフラグのいずれかが付与されるが、その詳細については後述する。フラグは、組合わせ情報の生成の際には付与されないので、図2(a)の例では、無しとなる。
【0037】
次に、制御手段は、生成、記憶した機器組合わせ情報を、通信手段を介して他のコンテンツ処理装置に送信する(S5)。ここでは、コンテンツ処理装置1で生成、記憶された図2(a)に示す機器組合わせ情報が、ネットワーク通信により、コンテンツ処理装置3に送信される。コンテンツ処理装置3は、機器組合わせ情報を受信すると、それを自装置の記憶手段に記憶する。これにより、コンテンツ処理装置1及び3は、図2(a)の機器組合わせ情報を共有することになる。なお、この共有の後で、コンテンツ処理装置3において上述したS1〜S4と同様にして機器組合わせ情報(図示せず)が生成、記憶された場合、その機器組合わせ情報はコンテンツ処理装置1へ送信されることになる。これにより、コンテンツ処理装置1で生成された機器組合わせ情報と、コンテンツ処理装置3で生成された機器組合わせ情報とが、コンテンツ処理装置1及び3で共有されることになる。このようにして共有される機器組合わせ情報は、例えば図2(b)に示すようになる。
【0038】
また、S5において、制御手段は、機器組合わせ情報とともに、機器詳細情報を、通信手段を介して他のコンテンツ処理装置に送信する。ここでは、図3(a)に示す機器詳細情報及び図3(b)に示す機器詳細情報が、ネットワーク通信により、コンテンツ処理装置3に送信される。コンテンツ処理装置3は、機器詳細情報を受信すると、それらを自装置の記憶手段に記憶する。これにより、コンテンツ処理装置1及び3は、図3(a)、(b)示す機器詳細情報を共有することになる。このとき、コンテンツ処理装置3は、受信した図3(a)、(b)示す機器詳細情報と、予め自装置の記憶手段に記憶されているコンテンツ処理装置3の機器詳細情報(図示せず)と、予めNVRAM4に記憶されているNVRAM4の機器詳細情報(図示せず)とを合わせて、自装置の記憶手段に記憶するようにしてもよい。このときの例を図3(c)に示す。また、同様にして、コンテンツ処理装置3が、生成した機器組合わせ情報(図示せず)をコンテンツ処理装置1へ送信するときも、コンテンツ処理装置3の機器詳細情報(図示せず)とNVRAM4の機器詳細情報(図示せず)をコンテンツ処理装置1へ送信する。これにより、コンテンツ処理装置1は図3(c)に示すように各機器詳細情報を自装置の記憶手段に記憶する。このようにして、機器詳細情報もコンテンツ処理装置1及び3で共有されることになる。
【0039】
次に、制御手段は、生成した機器組合わせ情報の機器の組合わせIDと、記憶装置5に保存したコンテンツデータのID(コンテンツID)とを紐付けて、記憶装置5に保存する(S6)。例えば、生成した機器組合わせ情報が図2(a)に示すものである場合、機器の組合わせID「001」と、記憶装置5に保存されたコンテンツデータに紐付けられたコンテンツIDとが紐付けられる。記憶装置5に保存される紐付けの例を図4に示す。図4の例では、機器の組合わせIDと、コンテンツIDとの紐付けのみを示しているが、その他の情報も紐付けられている。その他の情報の例としては、当該コンテンツデータの名前、保存日時、データの大きさ等が挙げられる。また、図4に示す各コンテンツIDには、上述したように、保存されたコンテンツデータが紐付けられている。
【0040】
次に、図6を参照して、本実施形態のコンテンツ処理装置において、機器組合わせ情報へ失効フラグを付与するときの動作例について説明する。なお以下では、図1のコンテンツ処理装置3を例として説明する。すなわち、本例は、図5で説明したようにしてコンテンツ処理装置1でコンテンツデータの保存を行った後、コンテンツ処理装置1が故障したり、又は、コンテンツ処理装置1を他人に譲渡したりするなどして、ユーザがコンテンツ処理装置1を使用できなくなった場合を前提とする。その場合、ユーザは、他のコンテンツ処理装置(ここではコンテンツ処理装置3)において、使用できなくなったコンテンツ処理装置1の失効を登録することになる。
【0041】
まず、コンテンツ処理装置3において、操作手段が失効登録の指示をユーザから受け付けると、制御手段は、失効登録を受け付けるための失効登録画面を視聴装置6に表示させる(S11)。
【0042】
操作手段は、ユーザが失効したい機器(ここではコンテンツ処理装置1)の指定を受け付ける(S12)。この指定の例としては、失効登録画面において、失効したい機器の製造番号を入力させるようにしたり、あるいは、機器詳細情報として予め記憶している機器の名称(図3(c)参照)を一覧表示し、その中から失効したい機器を選択させるようにしたりする。
【0043】
制御手段は、操作手段により機器の指定が受け付けられると、指定された機器の製造番号又は名称に紐付けられている機器IDを、自装置に記憶している機器詳細情報(図3(c)参照)の中から特定し、特定した機器IDが、自装置に記憶している機器組合わせ情報(図2(b)参照)に含まれているか否かを判断する(S13)。
【0044】
S13の判断の結果、特定した機器IDが機器組合わせ情報に含まれていない場合(S13/NO)、制御手段は、例えば、失効したい機器が機器組合わせ情報として登録されていない旨のエラーメッセージを視聴装置6に表示させ、一連の処理を終了する。
【0045】
一方、S13の判断の結果、特定した機器IDが機器組合わせ情報に含まれている場合(S13/YES)、制御手段は、特定した機器IDが含まれている機器組合わせ情報に失効フラグを付与する(S14)。ここでは、ユーザにより指定される機器はコンテンツ処理装置1であるので、特定した機器IDはコンテンツ処理装置1のIDとなる。よって、コンテンツ処理装置1のIDが含まれる機器組合わせ情報は、図2(b)において、機器の組合わせID「001」のものとなる。制御手段は、この機器組合わせ情報に失効フラグを付与することになる。失効フラグが付与されると、図2(b)において、フラグの欄が「無し」から「失効」に変わる。このようにして、自装置に記憶されている機器組合わせ情報の更新が行われる。
【0046】
次に、制御手段は、失効フラグの付与により更新した機器組合わせ情報を、他のコンテンツ処理装置(例えばコンテンツ処理装置1)へ送信する(S15)。これにより、更新された機器組合わせ情報が、ネットワーク接続されるコンテンツ処理装置において共有されることになる。なお、図1の例において、失効するコンテンツ処理装置1が既にネットワーク接続されていない場合には、更新された機器組合わせ情報はコンテンツ処理装置1に送信されない。
【0047】
次に、図7を参照して、本実施形態のコンテンツ処理装置において、機器組合わせ情報に失効フラグが付与されているときの動作例について説明する。なお以下では、図1のコンテンツ処理装置3を例として説明する。すなわち、本例は、図6で説明したようにしてコンテンツ処理装置1の失効が登録された場合を前提とする。その場合、ユーザは、他のコンテンツ処理装置(ここではコンテンツ処理装置3)において、利用不可となったコンテンツデータ(失効されたコンテンツ処理装置1が記憶装置5に保存したもの)を消去することになる。
【0048】
コンテンツ処理装置3の制御手段は、記憶装置5との接続を検出する(S21)。
【0049】
次に、制御手段は、自装置に記憶されている機器組合わせ情報を参照し、失効フラグが付与された機器組合わせ情報があるかどうかを判断する(S22)。
【0050】
S22の判断の結果、失効フラグが付与された機器組合わせ情報がない場合(S22/NO)、制御手段は、一連の処理を終了する。
【0051】
一方、S22の結果、失効フラグが付与された機器組合わせ情報がある場合(S22/YES)、制御手段は、失効フラグが付与された機器組合わせ情報における機器の組合わせIDを基に、記憶装置5の中からコンテンツデータを検索する(S23)。例えば、図6で説明したように、図2(b)に示す機器組合わせ情報において、機器の組合わせID「001」のものに失効フラグが付与されている場合、制御手段は、記憶装置5を参照し、その「001」に紐付けられているコンテンツIDを特定する。そして、制御手段は、特定したコンテンツIDに紐付けられているコンテンツデータを全て記憶装置5の中から検索する。図4の例で言うと、「001」に紐付けられているコンテンツIDは、コンテンツデータaのID、コンテンツデータbのID、コンテンツデータcのIDであるので、コンテンツデータa、b、cの3つが検索されることになる。
【0052】
次に、制御手段は、検索したコンテンツデータをユーザに通知する(S24)。通知の方法の例としては、検索したコンテンツデータの名前を画面に一覧表示する方法が挙げられる。よって、例えば、制御手段は、図4において各コンテンツIDに予め紐付けられている各コンテンツデータa、b、cの名前(図示せず)を取得し、取得したコンテンツデータの名前を一覧表示する画面を視聴装置6に表示させる。この表示により、ユーザは、コンテンツ処理装置1の失効により利用不可となったコンテンツデータの全てを認識できる。
【0053】
次に、制御手段は、検索したコンテンツデータを記憶装置5から消去する(S25)。ここでは、コンテンツデータa、b、cの3つが消去されることになる。
【0054】
なお、S25の消去の前において、制御手段は、一覧表示されたコンテンツデータを消去してよいかをユーザに確認する画面を、視聴装置6に表示するようにしてもよい。その場合、制御手段は、操作手段により消去を承諾するユーザの操作を受け付けたら、コンテンツデータの消去を行うようにする。
【0055】
以上説明したように、本実施形態によれば、コンテンツデータを記憶しておく記憶装置を他のコンテンツ処理装置で共有する場合において、利用不可となったコンテンツデータを自動で判別して消去することが可能となる。
【0056】
次に、上述した本実施形態のコンテンツ処理装置における変形例について以下に説明する。
【0057】
まず、図8を参照して変形例1について説明する。本変形例は、図6で説明した機器組合わせ情報における失効フラグの付与の別形態である。なお以下では、図1のコンテンツ処理装置3を例として説明する。すなわち、本例は、ユーザが、コンテンツ処理装置1と組合わせて使用していたNVRAM2を、コンテンツ処理装置3と組合わせて使用する場合である。この場合、ユーザは、NVRAM2についてコンテンツ処理装置1との接続を解除し、コンテンツ処理装置3との接続を行う。
【0058】
コンテンツ処理装置3の制御手段は、NVRAM2との接続を検出する(S31)。
【0059】
次に、制御手段は、自装置に記憶されている機器組合わせ情報を参照し、自装置(コンテンツ処理装置3)とNVRAM2との組合わせを示す組合わせ情報が記憶されているか否かを判断する(S32)。
【0060】
S32の判断の結果、上記組合わせ情報が記憶されている場合(S32/YES)、制御手段は、一連の処理を終了する。
【0061】
一方、S32の判断の結果、上記組合わせ情報が記憶されていない場合(S32/NO)、制御手段は、接続されたNVRAM2のフォーマットを行う(S33)。これにより、NVRAM2に保存されていたコンテンツ鍵(コンテンツ処理装置1が記憶装置5に保存したコンテンツデータを利用するためのコンテンツ鍵)は消去される。
【0062】
次に、制御手段は、自装置に記憶されている機器組合わせ情報において、コンテンツ処理装置1とNVRAM2との組合わせを示す組合わせ情報に対し、失効フラグを付与する(S34)。例えば、図2(b)において、機器の組合わせID「001」の機器組合わせ情報に失効フラグが付与されることになる。失効フラグが付与されると、図2(b)において、フラグの欄が「無し」から「失効」に変わる。このようにして、自装置に記憶されている機器組合わせ情報の更新が行われる。
【0063】
次に、制御手段は、失効フラグの付与により更新した機器組合わせ情報を、他のコンテンツ処理装置(例えばコンテンツ処理装置1)へ送信する(S35)。これにより、更新された機器組合わせ情報が、ネットワーク接続されるコンテンツ処理装置において共有されることになる。
【0064】
この後の動作については、上述した図7の動作が適用される。
【0065】
以上説明したように、本変形例によれば、ユーザが、所定のコンテンツ処理装置と所定のNVRAMを組合わせて使用していた状況があり、以後、そのNVRAMを別のコンテンツ処理装置と新たに組合わせて使用したい場合に、以前のコンテンツ処理装置の失効登録を行う必要がない。
【0066】
次に、図9、図10を参照して変形例2について説明する。本変形例は、上記失効フラグの代わりに、機器組合わせ情報に対してチェックフラグが付与される場合の例である。
【0067】
まず、図9を用いて、チェックフラグを付与するときの動作例について説明する。なお以下では、図1のコンテンツ処理装置1を例として説明する。すなわち、本例では、図5で説明したコンテンツ処理装置1及びNVRAM2を用いてのコンテンツデータ及びコンテンツ鍵の保存が行われた後の動作を例とする。
【0068】
コンテンツ処理装置1の制御手段は、NVRAM2に保存したコンテンツ鍵を読み出せるかどうかを判断する(S41)。この判断は、例えば、操作手段により記憶装置5に保存されたコンテンツデータを再生するユーザの指示を受け付けたときに行われる。その場合、制御手段は、ユーザが再生を指示したコンテンツデータに対応するコンテンツ鍵を、NVRAM2から読み出すことになる。また、このとき、記憶装置5はコンテンツ処理装置1に接続されている。
【0069】
S41の判断の結果、コンテンツ鍵が読み出せた場合(S41/YES)、制御手段は、読み出したコンテンツ鍵を基に、記憶装置5に保存されているコンテンツデータの再生を行う(S44)。すなわち、再生されたコンテンツデータは、視聴装置6に出力される。
【0070】
一方、S41の判断の結果、コンテンツ鍵が読み出せなかった場合(S41/NO)、制御手段は、自装置に記憶されている機器組合わせ情報において、自装置(コンテンツ処理装置1)とNVRAM2との組合わせを示す組合わせ情報に対し、チェックフラグを付与する(S42)。例えば、図2(b)において、機器の組合わせID「001」の機器組合わせ情報にチェックフラグが付与されることになる。チェックフラグが付与されると、図2(b)において、フラグの欄が「無し」から「チェック」に変わる。このようにして、自装置に記憶されている機器組合わせ情報の更新が行われる。
【0071】
次に、制御手段は、チェックフラグの付与により更新した機器組合わせ情報を、他のコンテンツ処理装置(例えばコンテンツ処理装置3)へ送信する(S43)。これにより、更新された機器組合わせ情報が、ネットワーク接続されるコンテンツ処理装置において共有されることになる。
【0072】
次に、図10を用いて、機器組合わせ情報にチェックフラグが付与されているときの動作例について説明する。なお以下では、図1のコンテンツ処理装置1を例として説明する。
【0073】
コンテンツ処理装置1の制御手段は、記憶装置5との接続を検出する(S51)。
【0074】
次に、制御手段は、自装置に記憶されている機器組合わせ情報を参照し、チェックフラグが付与された機器組合わせ情報があるかどうかを判断する(S52)。
【0075】
S52の判断の結果、チェックフラグが付与された機器組合わせ情報がない場合(S52/NO)、制御手段は、一連の処理を終了する。
【0076】
一方、S52の結果、チェックフラグが付与された機器組合わせ情報がある場合(S52/YES)、制御手段は、チェックフラグが付与された機器組合わせ情報が示す機器の組合わせを接続するように、ユーザに促す(S53)。例えば、図9で説明したように、図2(b)に示す機器組合わせ情報において、機器の組合わせID「001」のものにチェックフラグが付与されている場合、制御手段は、コンテンツ処理装置1のIDとNVRAM2のIDを特定する。そして、制御手段は、特定したコンテンツ処理装置1のIDとNVRAM2のIDを基に、自装置に記憶している機器詳細情報の中から、コンテンツ処理装置1の名称とNVRAM2の名称を取得する。次に、制御手段は、取得したコンテンツ処理装置1の名称とNVRAM2の名称を用いて、コンテンツ処理装置1とNVRAM2との組合わせを接続するように促す画面を、視聴装置6に表示させる。
【0077】
上記表示の後、制御手段は、コンテンツ処理装置1とNVRAM2との組合わせが接続されたかどうかを確認する(S54)。コンテンツ処理装置1とNVRAM2の接続が検出されたら、確認できたものとする。
【0078】
次に、制御手段は、チェックフラグが付与された機器組合わせ情報における機器の組合わせIDを基に、記憶装置5の中からコンテンツデータを検索し、検索したコンテンツデータの利用可否を判断する(S55)。例えば、図2(b)に示す機器組合わせ情報において、機器の組合わせID「001」のものにチェックフラグが付与されている場合、制御手段は、記憶装置5を参照し、その「001」に紐付けられているコンテンツIDを特定する。次に、制御手段は、特定したコンテンツIDに紐付けられているコンテンツデータを全て記憶装置5の中から検索する。図4の例で言うと、「001」に紐付けられているコンテンツIDは、コンテンツデータaのID、コンテンツデータbのID、コンテンツデータcのIDであるので、コンテンツデータa、b、cの3つが検索されることになる。次に、制御手段は、検索したコンテンツデータa、b、cにそれぞれ対応するコンテンツ鍵をNVRAM2から読み出せるかどうかを判断する。そして、制御手段は、所定のコンテンツ鍵が読み出せない場合、そのコンテンツ鍵に対応するコンテンツデータを利用不可と判断する。例えば、検索したコンテンツデータa、b、cのうち、コンテンツデータbのコンテンツ鍵だけが読み出せなかった場合、制御手段は、コンテンツデータbを利用不可であると判断することになる。
【0079】
次に、制御手段は、利用不可と判断したコンテンツデータをユーザに通知し、そのコンテンツデータを記憶装置5から消去する(S56)。例えば、コンテンツデータbが利用不可と判断したものである場合、制御手段は、図4においてコンテンツデータbのコンテンツIDに予め紐付けられているコンテンツデータbの名前(図示せず)を取得し、取得したコンテンツデータbの名前を表示するとともに、そのコンテンツデータを消去する旨を表示する画面を視聴装置6に表示させる。この表示により、ユーザは、コンテンツデータbが利用不可となったため、消去されることを認識できる。上記表示の後、制御手段は、利用不可と判断したコンテンツデータbを記憶装置5から消去する。
【0080】
なお、上記では、図10の動作の主体を図1のコンテンツ処理装置1としたが、図1のコンテンツ処理装置3であってもよい。
【0081】
以上説明したように、本変形例によれば、経時変化や物理的破損によりNVRAMからコンテンツ鍵が読み出せなくなった場合に、そのコンテンツ鍵に対応するコンテンツデータを自動で記憶装置から消去できる。
【0082】
次に、図11を参照して変形例3について説明する。本変形例は、ユーザが、記憶装置5に保存されているコンテンツデータの消去を行うために、コンテンツ処理装置1に記憶装置5を接続して、消去したいコンテンツデータを選択しようとしたが、コンテンツ処理装置1で利用可能なコンテンツデータには消去したいものがなく、他のコンテンツ処理装置2で利用可能なコンテンツデータの中から消去したいものを選択する場合である。
【0083】
まず、図11(a)の動作例を説明する。本動作例の主体は、図1のコンテンツ処理装置1を例とする。
【0084】
コンテンツ処理装置1の制御手段は、記憶装置5との接続を検出する(S61)。
【0085】
次に、操作手段が他のコンテンツ処理装置で利用可能なコンテンツデータの一覧表示の指示をユーザから受け付けると、制御手段は、他のコンテンツ処理装置で利用可能なコンテンツデータの一覧表示の画面を、視聴装置6に表示させる(S62)。ここでいう他のコンテンツ処理装置は、図1の例では、コンテンツ処理装置3となる。よって、制御手段は、まず、自装置に記憶されている機器組合わせ情報から、コンテンツ処理装置3のIDを機器IDとして含むものを特定する。図2(b)の例では、機器の組合わせID「002」の機器組合わせ情報が特定される。次に、制御手段は、特定した機器の組合わせID「002」を基に、記憶装置5に紐付けられているコンテンツIDを検索する。図4の例では、機器の組合わせID「002」に紐付けられているコンテンツIDは、コンテンツデータdのIDとコンテンツデータeのIDであるので、これら2つのコンテンツIDが検索されることになる。次に、制御手段は、図4においてコンテンツデータdのIDとコンテンツデータeのIDのそれぞれに予め紐付けられているコンテンツデータdの名前とコンテンツデータeの名前(図示せず)を取得し、取得したコンテンツデータd、eの名前を一覧表示するとともに、それらの中から消去したいものを選択するように促す画面を視聴装置6に表示させる。この表示により、ユーザは、コンテンツ処理装置3で利用可能なコンテンツデータの一覧を確認できるとともに、消去したいものを選択することができる。
【0086】
操作手段は、ユーザが消去したいコンテンツデータ(ここではコンテンツデータd及びeの少なくとも1つ)の指定を受け付ける(S63)。ここでは、例として、コンテンツデータdが指定されるとする。
【0087】
制御手段は、操作手段によりコンテンツデータの指定が受け付けられると、そのコンテンツデータを利用可能なコンテンツ処理装置に記憶装置5を接続するようにユーザに促す画面を、視聴装置6に表示させる(S64)。ここでは、コンテンツデータdの指定が受け付けられたので、制御手段は、先に特定した機器組合わせ情報(機器の組合わせID「002」のもの)におけるコンテンツ処理装置3のIDを基に、自装置に記憶している機器詳細情報の中から、コンテンツ処理装置3の名称を取得する。次に、制御手段は、取得したコンテンツ処理装置3の名称を用いて、コンテンツ処理装置3記憶装置5の接続を実行するように促す画面を、視聴装置6に表示させる。
【0088】
次に、制御手段は、ユーザにより指定されたコンテンツデータのコンテンツIDを、そのコンテンツデータを利用可能なコンテンツ処理装置に送信する(S65)。すなわち、制御手段は、先に検索したコンテンツデータdのコンテンツIDをコンテンツ処理装置3へ送信することになる。
【0089】
次に、図11(b)の動作例を説明する。本動作例の主体は、図1のコンテンツ処理装置3を例とする。すなわち、本例は、図11(a)のS64の表示を見たユーザが、記憶装置5をコンテンツ処理装置1からコンテンツ処理装置3へ接続した場合である。
【0090】
コンテンツ処理装置3の制御手段は、記憶装置5との接続を検出する(S66)。
【0091】
次に、通信手段が、コンテンツ処理装置1からコンテンツIDを受信する(S67)。ここでは、図11(a)のS65で送信されたコンテンツデータdのコンテンツIDが受信される。なお、このS67は、S66の前に行われてもよい。
【0092】
次に、制御手段は、受信したコンテンツIDに紐付けられているコンテンツデータを記憶装置5から検索し、検索したコンテンツデータを消去する(S68)。ここでは、コンテンツデータdが検索され、記憶装置5から消去されることになる。
【0093】
なお、S68の消去の前において、制御手段は、検索したコンテンツデータの名前を表示して、それを消去してよいかをユーザに確認する画面を、視聴装置6に表示するようにしてもよい。その場合、制御手段は、操作手段により消去を承諾するユーザの操作を受け付けたら、コンテンツデータの消去を行うようにする。
【0094】
以上のように、本変形例によれば、ユーザは、所定のコンテンツ処理装置と記憶装置を接続しているときに、他のコンテンツ処理装置で利用可能なコンテンツデータの一覧を確認でき、その一覧の中から消去したいものを選択することができる。また、その選択の後において、記憶装置を他のコンテンツ処理装置へ接続するだけで自動的に消去が行われるので、他のコンテンツ処理装置において、再度、消去したいコンテンツデータを選択するという操作を行う必要がない。
【0095】
次に、図12を参照して変形例4について説明する。本変形例は、図6、図8で説明した機器組合わせ情報における失効フラグの付与の別形態である。より具体的に言うと、本変形例は、各コンテンツ処理装置が記憶装置との解除を検出したときに、解除が行われた時間を機器組合わせ情報に紐付けて記憶し、それを各コンテンツ処理装置で共有するようにする。そして、各コンテンツ処理装置が記憶装置との接続を検出したときに、解除が行われた時間が予め定められた時間を経過している場合に、その解除が行われた時間が紐付けられている機器組合わせ情報に失効フラグを付与するようにする。
【0096】
まず、図12(a)の動作例を説明する。本動作例の主体は、図1のコンテンツ処理装置1を例とする。
【0097】
コンテンツ処理装置1の制御手段は、記憶装置5との接続の解除を検出する(S71)。
【0098】
ここで、制御手段は、記憶装置5との接続が解除された時間(以下、解除時間という)を、自装置に記憶されている機器組合わせ情報において、自装置(コンテンツ処理装置1)の機器IDが含まれる機器組合わせ情報に紐付けて記憶する(S72)。本例では、この制御手段は、現在の時間(日時)を計測する時計機能を備えるとする。この時計機能により、制御手段は、記憶装置5との接続が解除されたときに、解除時間を取得する。そして、制御手段は、図2(b)の例で言うと、機器の組合わせID「001」の機器組合わせ情報に対し、取得した解除時間を紐付けて記憶するようにする。解除時間は、例えば年月日となる。このようにして、記憶装置5との接続が解除される度に、機器組合わせ情報に紐付けられる解除時間が更新されることになる。
【0099】
次に、制御手段は、解除時間が紐付けられた機器組合わせ情報を、通信手段を介して他のコンテンツ処理装置に送信する(S73)。ここでは、機器組合わせ情報は、コンテンツ処理装置1からコンテンツ処理装置3に送信される。コンテンツ処理装置3は、機器組合わせ情報を受信すると、それを自装置の記憶手段に記憶する。これにより、コンテンツ処理装置1及び3は、解除時間が紐付けられた機器組合わせ情報を共有することになる。なお、本例では、コンテンツ処理装置1における記憶装置5の接続解除の場合としたが、コンテンツ処理装置3で記憶装置5の接続解除が行われた場合も、上記同様に、機器組合わせ情報に解除時間が紐付けられ、コンテンツ処理装置1との間で共有される。
【0100】
次に、図12(b)の動作例を説明する。本動作例の主体は、図1のコンテンツ処理装置3を例とする。コンテンツ処理装置3は、図12(a)のS73においてコンテンツ処理装置1から送信された機器組合わせ情報を共有しているものとする。
【0101】
コンテンツ処理装置3の制御手段は、記憶装置5との接続を検出する(S74)。
【0102】
次に、制御手段は、自装置に記憶されている機器組合わせ情報において、紐付けられている解除時間について、予め定められている時間(以下、基準時間という)を経過しているかどうかを判断する(S75)。ここでは、機器の組合わせID「001」の機器組合わせ情報に解除時間が紐付けられているので、制御手段は、その解除時間が基準時間を超えているか否かを判断する。基準時間は、コンテンツ処理装置3の記憶手段に予め設定されている値であり、例えば「6ヶ月」等となる。また、この制御手段も、現在の時間(日時)を計測する時計機能を備えるとする。この時計機能により、制御手段は、解除時間(解除された年月日)に基準時間「6ヶ月」を加えた値が、現在計測している時間を超えているかを判断できる。なお、このS75の判断は、機器組合わせ情報に紐付けられている解除時間が複数存在する場合、その全てについて行われるようにする。
【0103】
S75の判断の結果、解除時間が基準時間を経過していない場合(S75/NO)、制御手段は、一連の処理を終了する。
【0104】
一方、S75の判断の結果、解除時間が基準時間を経過している場合(S75/YES)、制御手段は、その解除時間が紐付けられている機器組合わせ情報に対して、失効フラグを付与する(S76)。ここでは、機器の組合わせID「001」の機器組合わせ情報に失効フラグが付与される。失効フラグが付与されると、図2(b)において、フラグの欄が「無し」から「失効」に変わる。このようにして、自装置に記憶されている機器組合わせ情報の更新が行われる。
【0105】
次に、制御手段は、失効フラグの付与により更新した機器組合わせ情報を、他のコンテンツ処理装置(例えばコンテンツ処理装置1)へ送信する(S77)。これにより、更新された機器組合わせ情報が、ネットワーク接続されるコンテンツ処理装置において共有されることになる。
【0106】
この後の動作については、上述した図7の動作が適用される。なお、この場合、コンテンツデータの消去をユーザが望まないこともあるので、図7のS25の前に、消去するか否かをユーザに選択させることが望ましい。
【0107】
なお、上記説明では、図12(b)の動作の主体をコンテンツ処理装置3としたが、コンテンツ処理装置1であってもよい。
【0108】
以上のように、本変形例によれば、ユーザが所定のコンテンツ処理装置と記憶装置を長い間接続していない場合において、そのコンテンツ処理装置で利用可能なコンテンツデータを自動的に判別し、ユーザに通知することができる。
【0109】
以上、本発明の実施形態及びその変形例について説明したが、上記説明に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の変形が可能である。
【0110】
例えば、上述した実施形態及びその変形例における動作は、ハードウェア、または、ソフトウェア、あるいは、両者の複合構成によって実行することも可能である。
【0111】
ソフトウェアによる処理を実行する場合には、処理シーケンスを記録したプログラムを、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ内のメモリにインストールして実行させてもよい。あるいは、各種処理が実行可能な汎用コンピュータにプログラムをインストールして実行させてもよい。
【0112】
例えば、プログラムは、記録媒体としてのハードディスクやROM(Read Only Memory)に予め記録しておくことが可能である。あるいは、プログラムは、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、MO(Magneto Optical)ディスク、DVD(Digital Versatile Disc)、USB(Universal Serial Bus)メモリ、磁気ディスク、半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体に、一時的、あるいは、永続的に格納(記録)しておくことが可能である。このようなリムーバブル記録媒体は、いわゆるパッケージソフトウエアとして提供することが可能である。
【0113】
なお、プログラムは、上述したようなリムーバブル記録媒体からコンピュータにインストールする他、ダウンロードサイトから、コンピュータに無線転送してもよい。または、LAN(Local Area Network)、インターネットといったネットワークを介して、コンピュータに有線で転送してもよい。コンピュータでは、転送されてきたプログラムを受信し、内蔵するハードディスク等の記録媒体にインストールすることが可能である。
【0114】
また、上記実施形態及びその変形例で説明した処理動作に従って時系列的に実行されるのみならず、処理を実行する装置の処理能力、あるいは、必要に応じて並列的にあるいは個別に実行するように構築することも可能である。
【符号の説明】
【0115】
1 コンテンツ処理装置
2 NVRAM
3 コンテンツ処理装置
4 NVRAM
5 記憶装置
6 視聴装置
【技術分野】
【0001】
本発明は、映像や音声を含むコンテンツデータを処理するコンテンツ処理装置、コンテンツ処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
映像及び音声の少なくとも一方を含むコンテンツデータの処理を行うコンテンツ処理装置として、例えば、パーソナルコンピュータ、ブルーレイディスクレコーダ、ゲーム機、音楽プレーヤ、電子書籍端末、携帯電話等がある。このようなコンテンツ処理装置には、コンテンツデータを記憶しておく記憶装置(記憶媒体)を他のコンテンツ処理装置との間で共有できるものがある。このように複数のコンテンツ処理装置にて記憶装置を共有する場合、その記憶装置には、各コンテンツ処理装置で取得されたコンテンツデータが混在して記憶されることになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−71786号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した記憶装置においては、記憶している複数のコンテンツデータのうち、所定のコンテンツデータが利用不可になることがある。例えば故障や他人への譲渡などによりユーザが所定のコンテンツ処理装置を使用できなくなった場合に、そのコンテンツ処理装置で取得されたコンテンツデータは、他のコンテンツ処理装置で利用することはできなくなる。このように利用不可となったコンテンツデータが記憶装置に記憶されたままであると、記憶装置の容量が無駄になるため、記憶装置から消去することが好ましい。しかしながら、記憶装置を他のコンテンツ処理装置に接続しても、その記憶装置に記憶された各コンテンツデータがどのコンテンツ処理装置で取得されたものであるかはユーザに通知されない。よって、ユーザは、記憶装置に記憶されているコンテンツデータの中から、利用不可となったコンテンツデータがどれであるかを判別して消去することは困難であるという問題がある。
【0005】
なお、本発明に関連する技術例として例えば特許文献1に開示されているものがあるが、この技術例は、複数の機器間でコンテンツを共有することを目的とした構成であり、上述した問題を解決できる構成ではない。すなわち、特許文献1の発明では、複数のコンテンツ処理装置で共有された記憶装置に記憶されているコンテンツデータの中から、利用不可となったコンテンツデータを自動で判別して消去することはできない。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、コンテンツデータを記憶しておく記憶装置を他のコンテンツ処理装置との間で共有する場合において、利用不可となったコンテンツデータを記憶装置から自動で判別して消去できるコンテンツ処理装置、コンテンツ処理方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
かかる目的を達成するために、本発明の第1の態様は、コンテンツデータを記憶装置に保存し、コンテンツデータを利用可能にするためのコンテンツ鍵を不揮発性メモリに保存するコンテンツ処理装置であって、コンテンツ処理装置とコンテンツ鍵の組合わせを示す機器組合わせ情報を生成し、組合わせ情報を、他のコンテンツ処理装置で読み出し可能な不揮発性メモリに送信することを特徴とする。
【0008】
本発明の第2の態様は、コンテンツデータを保存するための記憶装置を他のコンテンツ処理装置と共有することが可能なコンテンツ処理装置であって、ユーザにより指定されたコンテンツデータを取得して記憶装置に保存するとともに、コンテンツデータを利用可能にするためのコンテンツ鍵を不揮発メモリに保存し、コンテンツ処理装置と不揮発メモリの組合わせを示す機器組合わせ情報を生成して記憶するとともに、機器組合わせ情報を他のコンテンツ処理装置に送信することで共有し、機器組合わせ情報とコンテンツデータとの紐付けを記憶装置に記憶させ、機器組合わせ情報に対して組合わせの失効を示す失効フラグが付与された後で記憶装置と接続された場合、失効フラグが付与された機器組合わせ情報に紐付けられたコンテンツデータを記憶装置から消去することを特徴とする。
【0009】
本発明の第3の態様は、コンテンツデータを記憶装置に保存し、コンテンツデータを利用可能にするためのコンテンツ鍵を不揮発性メモリに保存するコンテンツ処理装置が行うコンテンツ処理方法であって、コンテンツ処理装置とコンテンツ鍵の組合わせを示す機器組合わせ情報を生成し、組合わせ情報を、他のコンテンツ処理装置で読み出し可能な不揮発性メモリに送信することを特徴とする。
【0010】
本発明の第4の態様は、コンテンツデータを保存するための記憶装置を他のコンテンツ処理装置と共有することが可能なコンテンツ処理装置が行うコンテンツ処理方法であって、ユーザにより指定されたコンテンツデータを取得して記憶装置に保存するとともに、コンテンツデータを利用可能にするためのコンテンツ鍵を不揮発メモリに保存し、コンテンツ処理装置と不揮発メモリの組合わせを示す機器組合わせ情報を生成して記憶するとともに、機器組合わせ情報を他のコンテンツ処理装置に送信することで共有し、機器組合わせ情報とコンテンツデータとの紐付けを記憶装置に記憶させ、機器組合わせ情報に対して組合わせの失効を示す失効フラグが付与された後で記憶装置と接続された場合、失効フラグが付与された機器組合わせ情報に紐付けられたコンテンツデータを記憶装置から消去することを特徴とする。
【0011】
本発明の第5の態様は、コンテンツデータを記憶装置に保存し、コンテンツデータを利用可能にするためのコンテンツ鍵を不揮発性メモリに保存するコンテンツ処理装置に実行させるためのプログラムであって、コンテンツ処理装置に、コンテンツ処理装置とコンテンツ鍵の組合わせを示す機器組合わせ情報を生成する処理と、組合わせ情報を、他のコンテンツ処理装置で読み出し可能な不揮発性メモリに送信する処理と、を実行させることを特徴とする。
【0012】
本発明の第6の態様は、コンテンツデータを保存するための記憶装置を他のコンテンツ処理装置と共有することが可能なコンテンツ処理装置に実行させるためのプログラムであって、コンテンツ処理装置に、ユーザにより指定されたコンテンツデータを取得して記憶装置に保存するとともに、コンテンツデータを利用可能にするためのコンテンツ鍵を不揮発メモリに保存する処理と、コンテンツ処理装置と不揮発メモリの組合わせを示す機器組合わせ情報を生成して記憶するとともに、機器組合わせ情報を他のコンテンツ処理装置に送信することで共有する処理と、機器組合わせ情報とコンテンツデータとの紐付けを記憶装置に記憶させる処理と、機器組合わせ情報に対して組合わせの失効を示す失効フラグが付与された後で記憶装置と接続された場合、失効フラグが付与された機器組合わせ情報に紐付けられたコンテンツデータを記憶装置から消去する処理と、を実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、コンテンツデータを記憶しておく記憶装置を他のコンテンツ処理装置との間で共有する場合において、利用不可となったコンテンツデータを自動で判別して消去することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の一実施形態に係るコンテンツ処理装置の設置環境の一例を示す図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るコンテンツ処理装置で生成・保持される機器組合わせ情報の一例を示す図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るコンテンツ処理装置で保持される機器詳細情報の一例を示す図である。
【図4】本発明の一実施形態に係るコンテンツ処理装置に接続される記憶装置に保持されるID対応情報の一例を示す図である。
【図5】本発明の一実施形態に係るコンテンツ処理装置において、コンテンツデータを保存するときの動作例を示すフローチャートである。
【図6】本発明の一実施形態に係るコンテンツ処理装置において、機器組合わせ情報へ失効フラグを付与するときの動作例を示すフローチャートである。
【図7】本発明の一実施形態に係るコンテンツ処理装置において、機器組合わせ情報に失効フラグが付与されているときの動作例を示すフローチャートである。
【図8】本発明の一実施形態に係るコンテンツ処理装置において、機器組合わせ情報へ失効フラグを付与するときの動作例(変形例1)を示すフローチャートである。
【図9】本発明の一実施形態に係るコンテンツ処理装置において、機器組合わせ情報へチェックフラグを付与するときの動作例(変形例2)を示すフローチャートである。
【図10】本発明の一実施形態に係るコンテンツ処理装置において、機器組合わせ情報にチェックフラグが付与されているときの動作例(変形例2)を示すフローチャートである。
【図11】本発明の一実施形態に係るコンテンツ処理装置において、ユーザが記憶装置のコンテンツデータを消去するときの動作例(変形例3)を示すフローチャートである。
【図12】本発明の一実施形態に係るコンテンツ処理装置において、機器組合わせ情報へ失効フラグを付与するときの動作例(変形例4)を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明を実施するための形態(実施形態)について添付図面を参照して詳細に説明する。
【0016】
図1は、本実施形態のコンテンツ処理装置の設置環境の一例を示す図である。図1に示すように、本実施形態のコンテンツ処理装置1と2は、例えばLAN(Local Area Network)等のネットワークを介して接続され、互いに無線通信が可能である。なお、本実施形態では、2つのコンテンツ処理装置がネットワーク接続される例としているが、3つ以上のコンテンツ処理装置がネットワーク接続される構成であってもよい。
【0017】
コンテンツ処理装置1は、NVRAM(Non Volatile Random Access Memory:不揮発メモリ)2、記憶装置5、視聴装置6と接続される。また、コンテンツ処理装置3は、NVRAM4、記憶装置5、視聴装置6と接続される。
【0018】
コンテンツ処理装置1及び3と、視聴装置6との接続形態は、有線、無線、直付けのいずれであってもよい(外付けの例)。また、コンテンツ処理装置1及び3は、視聴装置6を備える構成であってもよい(内蔵の例)。
【0019】
NVRAM2は、コンテンツ処理装置1に対して、内蔵であってもよいし、外付けであってもよい。同様に、NVRAM4は、コンテンツ処理装置3に対して、内蔵であってもよいし、外付けであってもよい。
【0020】
コンテンツ処理装置1及び3と、記憶装置5との接続形態は、有線、無線、直付けのいずれであってもよい(外付けの例)。また、コンテンツ処理装置1及び3は、記憶装置5を備える構成であってもよい(内蔵の例)。但し、記憶装置5は、外付け及び内蔵のいずれであっても、コンテンツ処理装置1及び3に対して着脱自在となっている。
【0021】
コンテンツ処理装置1及び3は、同一の機器組合わせ情報を保持する。すなわち、コンテンツ処理装置1及び3は、同一の機器組合わせ情報を共有する。なお、機器組合わせ情報の詳細については後述する。
【0022】
NVRAM2及び4は、コンテンツ鍵を保持する。コンテンツ鍵とは、コンテンツデータを利用可能にする(コンテンツデータの暗号化を解く)ためのデータである。本実施形態では、記憶装置5に保存されるコンテンツデータに対応したコンテンツ鍵が保持される。なお、NVRAM2と4とで保持されるコンテンツ鍵は異なるものである。
【0023】
記憶装置5は、コンテンツデータを保持する。コンテンツデータとは、映像(動画、静止画)及び音声の少なくとも一方を含むデータであり、例えばテレビ番組のデータが挙げられる。記憶装置5には、コンテンツ処理装置1及び3で取得されたコンテンツデータが混在して記憶される。記憶装置5に記憶されたコンテンツデータは、NVRAM2又は4に保持されているコンテンツ鍵を用いることで利用可能となる。
【0024】
このように本実施形態では、例えばコンテンツ処理装置1でコンテンツデータが取得され、そのコンテンツデータが記憶装置5に保存される場合、そのコンテンツデータに対応したコンテンツ鍵がNVRAM2に保存されることになる。その際、コンテンツデータ及びコンテンツ鍵には、それぞれ同じID(コンテンツID)が付与される。このコンテンツIDにより、コンテンツデータとコンテンツ鍵とが別々に記憶されていても、どのコンテンツ鍵がどのコンテンツデータに対応するかをコンテンツ処理装置1が判断できる。なお、コンテンツ処理装置3についても、上記同様の処理が行われる。
【0025】
なお、図1に図示していないが、コンテンツ処理装置1及び3は、以下の各手段を備える。コンテンツ処理装置1及び3は、操作手段、通信手段、コンテンツデータ取得手段、記憶手段、制御手段を備える。
【0026】
操作手段は、ユーザによって行われる操作を受け付ける手段である。通信手段は、自装置以外の機器との間で所定の規格による通信を行う手段である。自装置以外の機器の例としては、他のコンテンツ処理装置1又は3、記憶装置5、視聴装置6等がある。コンテンツデータ取得手段は、コンテンツデータを取得する手段である。取得の例としては、放送されるコンテンツの受信や、記録メディアからのリッピング(ダビング)等がある。記憶手段は、各種情報を記憶する手段である。各種情報には、上述した機器組合わせ情報も含まれる。制御手段は、操作手段によって受け付けられたユーザ操作に応じて、上記各手段を制御して、所定の機能を実行する手段である。所定の機能の例としては、コンテンツデータの取得、取得したコンテンツデータの保存及び消去、取得したコンテンツデータの再生、取得したコンテンツデータの一覧の画面表示、自装置以外の機器との通信などが挙げられる。
【0027】
コンテンツ処理装置1及び3の例としては、例えば、パーソナルコンピュータ、ブルーレイディスクレコーダ、ゲーム機、音楽プレーヤ、電子書籍端末、携帯電話等が挙げられる。また、記憶装置5の例としては、外付けの場合、USB(Universal Serial Bus)による外付けHDD(Hard Disk Drive)やLAN等のネットワークに接続可能なNAS(Network Attached Storage)などが挙げられ、また、内蔵の場合、一般的な内蔵HDDなどが挙げられる。また、視聴装置6の例としては、ディスプレイ装置(画面表示機能及び音声出力機能を備えた装置)が挙げられる。
【0028】
以上のように構成された本実施形態のコンテンツ処理装置の動作例について、以下に説明する。
【0029】
まず、図5を参照して、本実施形態のコンテンツ処理装置において、コンテンツデータを保存するときの動作例について説明する。なお以下では、図1のコンテンツ処理装置1を例として説明する。
【0030】
コンテンツ処理装置1の制御手段は、記憶装置5との接続を検出する(S1)。
【0031】
次に、操作手段が所定のコンテンツデータの取得、保存の指示をユーザから受け付けると、コンテンツデータ取得手段がコンテンツデータを取得し、制御手段は、取得されたコンテンツデータを記憶装置5に保存するとともに、そのコンテンツデータに対応したコンテンツ鍵をNVRAM1に保存する(S2)。このとき、NVRAM2のコンテンツ鍵と記憶装置5のコンテンツデータには、共通のコンテンツIDが紐付けられる。コンテンツIDは、例えば、複数の文字からなる文字列である。
【0032】
次に、制御手段は、コンテンツデータの保存にあたり、自装置(コンテンツ処理装置1)とNVRAM2との組合わせが初めてであるか否かを判断する(S3)。この判断は、自装置の記憶手段に記憶される機器組合わせ情報を基に行われる。機器組合わせ情報とは、コンテンツデータの記憶装置5への保存を行ったコンテンツ処理装置と、コンテンツ鍵自体との、又は、コンテンツ鍵が保存されたNVRAMとの組合わせを示す情報である。以下では、コンテンツ処理装置とNVRAMとの組合わせを示す機器組合わせ情報を例として説明する。よって、S3の判断では、コンテンツデータの保存に使用された機器(コンテンツ処理装置とNVRAM)の組合わせを示す機器組合わせ情報が記憶手段に予め記憶されていれば、その機器の組合わせは初めてではないとなる(S3/NO)。一方、コンテンツデータの保存に使用された機器の組合わせを示す機器組合わせ情報が記憶手段に予め記憶されていなければ、その機器の組合わせは初めてであるとなる(S3/YES)。ここでは、例として、コンテンツ処理装置1とNVRAM2との組合わせを示す組合わせ情報が記憶手段に予め記憶されていない場合、すなわち、コンテンツ処理装置1とNVRAM2との組合わせでコンテンツデータを保存するのが初めてである場合とする(S3/YES)。
【0033】
次に、制御手段は、コンテンツ処理装置1とNVRAM2との組合わせを示す組合わせ情報を生成し、記憶手段に記憶する(S4)。このときの組合わせ情報の例を図2(a)に示す。図2(a)に示すように、組合わせ情報は、機器の組合わせID、機器ID、フラグの3つの情報が紐付けられている。
【0034】
機器の組合わせIDは、制御手段が組合わせ情報を生成する際に割り当てる文字列である。図2(a)の例では、文字列「001」が割り当てられている。
【0035】
機器IDは、コンテンツデータの保存に使用された機器(コンテンツ処理装置とNVRAM)を示す文字列である。図2(a)の例では、コンテンツ処理装置1のID(所定の文字列)とNVRAM2のID(所定の文字列)が紐付けられている。これら機器IDは、機器の詳細を示す機器詳細情報の一部として、コンテンツ処理装置1及びNVRAM2に予め記憶されているものである。コンテンツ処理装置1の機器詳細情報の例を図3(a)に、NVRAM2の機器詳細情報の例を図3(b)に、それぞれ示す。図3(a)、(b)に示すように、機器詳細情報は、機器ID、名称、製造番号の3つの情報が紐付けられている。名称は、当該機器の名称(製品名)を示す文字列である。製造番号は、当該機器の製造番号を示す文字列である。なお、機器詳細情報は、名称及び製造番号以外に、当該機器の製造メーカ名、当該機器の種類、当該機器が内蔵する機器などを示す情報(文字列)が紐付けられてもよい。図3(a)に示すコンテンツ処理装置1の機器詳細情報は、コンテンツ処理装置1の記憶手段に予め記憶されており、図3(b)に示すNVRAM2の機器詳細情報は、NVRAM2に予め記憶されている。よって、制御手段は、機器組合わせ情報を生成する際、各機器詳細情報から機器IDをそれぞれ取得し、取得した各機器IDを図2(a)に示すように紐付ける。
【0036】
フラグは、失効フラグ又はチェックフラグのいずれかが付与されるが、その詳細については後述する。フラグは、組合わせ情報の生成の際には付与されないので、図2(a)の例では、無しとなる。
【0037】
次に、制御手段は、生成、記憶した機器組合わせ情報を、通信手段を介して他のコンテンツ処理装置に送信する(S5)。ここでは、コンテンツ処理装置1で生成、記憶された図2(a)に示す機器組合わせ情報が、ネットワーク通信により、コンテンツ処理装置3に送信される。コンテンツ処理装置3は、機器組合わせ情報を受信すると、それを自装置の記憶手段に記憶する。これにより、コンテンツ処理装置1及び3は、図2(a)の機器組合わせ情報を共有することになる。なお、この共有の後で、コンテンツ処理装置3において上述したS1〜S4と同様にして機器組合わせ情報(図示せず)が生成、記憶された場合、その機器組合わせ情報はコンテンツ処理装置1へ送信されることになる。これにより、コンテンツ処理装置1で生成された機器組合わせ情報と、コンテンツ処理装置3で生成された機器組合わせ情報とが、コンテンツ処理装置1及び3で共有されることになる。このようにして共有される機器組合わせ情報は、例えば図2(b)に示すようになる。
【0038】
また、S5において、制御手段は、機器組合わせ情報とともに、機器詳細情報を、通信手段を介して他のコンテンツ処理装置に送信する。ここでは、図3(a)に示す機器詳細情報及び図3(b)に示す機器詳細情報が、ネットワーク通信により、コンテンツ処理装置3に送信される。コンテンツ処理装置3は、機器詳細情報を受信すると、それらを自装置の記憶手段に記憶する。これにより、コンテンツ処理装置1及び3は、図3(a)、(b)示す機器詳細情報を共有することになる。このとき、コンテンツ処理装置3は、受信した図3(a)、(b)示す機器詳細情報と、予め自装置の記憶手段に記憶されているコンテンツ処理装置3の機器詳細情報(図示せず)と、予めNVRAM4に記憶されているNVRAM4の機器詳細情報(図示せず)とを合わせて、自装置の記憶手段に記憶するようにしてもよい。このときの例を図3(c)に示す。また、同様にして、コンテンツ処理装置3が、生成した機器組合わせ情報(図示せず)をコンテンツ処理装置1へ送信するときも、コンテンツ処理装置3の機器詳細情報(図示せず)とNVRAM4の機器詳細情報(図示せず)をコンテンツ処理装置1へ送信する。これにより、コンテンツ処理装置1は図3(c)に示すように各機器詳細情報を自装置の記憶手段に記憶する。このようにして、機器詳細情報もコンテンツ処理装置1及び3で共有されることになる。
【0039】
次に、制御手段は、生成した機器組合わせ情報の機器の組合わせIDと、記憶装置5に保存したコンテンツデータのID(コンテンツID)とを紐付けて、記憶装置5に保存する(S6)。例えば、生成した機器組合わせ情報が図2(a)に示すものである場合、機器の組合わせID「001」と、記憶装置5に保存されたコンテンツデータに紐付けられたコンテンツIDとが紐付けられる。記憶装置5に保存される紐付けの例を図4に示す。図4の例では、機器の組合わせIDと、コンテンツIDとの紐付けのみを示しているが、その他の情報も紐付けられている。その他の情報の例としては、当該コンテンツデータの名前、保存日時、データの大きさ等が挙げられる。また、図4に示す各コンテンツIDには、上述したように、保存されたコンテンツデータが紐付けられている。
【0040】
次に、図6を参照して、本実施形態のコンテンツ処理装置において、機器組合わせ情報へ失効フラグを付与するときの動作例について説明する。なお以下では、図1のコンテンツ処理装置3を例として説明する。すなわち、本例は、図5で説明したようにしてコンテンツ処理装置1でコンテンツデータの保存を行った後、コンテンツ処理装置1が故障したり、又は、コンテンツ処理装置1を他人に譲渡したりするなどして、ユーザがコンテンツ処理装置1を使用できなくなった場合を前提とする。その場合、ユーザは、他のコンテンツ処理装置(ここではコンテンツ処理装置3)において、使用できなくなったコンテンツ処理装置1の失効を登録することになる。
【0041】
まず、コンテンツ処理装置3において、操作手段が失効登録の指示をユーザから受け付けると、制御手段は、失効登録を受け付けるための失効登録画面を視聴装置6に表示させる(S11)。
【0042】
操作手段は、ユーザが失効したい機器(ここではコンテンツ処理装置1)の指定を受け付ける(S12)。この指定の例としては、失効登録画面において、失効したい機器の製造番号を入力させるようにしたり、あるいは、機器詳細情報として予め記憶している機器の名称(図3(c)参照)を一覧表示し、その中から失効したい機器を選択させるようにしたりする。
【0043】
制御手段は、操作手段により機器の指定が受け付けられると、指定された機器の製造番号又は名称に紐付けられている機器IDを、自装置に記憶している機器詳細情報(図3(c)参照)の中から特定し、特定した機器IDが、自装置に記憶している機器組合わせ情報(図2(b)参照)に含まれているか否かを判断する(S13)。
【0044】
S13の判断の結果、特定した機器IDが機器組合わせ情報に含まれていない場合(S13/NO)、制御手段は、例えば、失効したい機器が機器組合わせ情報として登録されていない旨のエラーメッセージを視聴装置6に表示させ、一連の処理を終了する。
【0045】
一方、S13の判断の結果、特定した機器IDが機器組合わせ情報に含まれている場合(S13/YES)、制御手段は、特定した機器IDが含まれている機器組合わせ情報に失効フラグを付与する(S14)。ここでは、ユーザにより指定される機器はコンテンツ処理装置1であるので、特定した機器IDはコンテンツ処理装置1のIDとなる。よって、コンテンツ処理装置1のIDが含まれる機器組合わせ情報は、図2(b)において、機器の組合わせID「001」のものとなる。制御手段は、この機器組合わせ情報に失効フラグを付与することになる。失効フラグが付与されると、図2(b)において、フラグの欄が「無し」から「失効」に変わる。このようにして、自装置に記憶されている機器組合わせ情報の更新が行われる。
【0046】
次に、制御手段は、失効フラグの付与により更新した機器組合わせ情報を、他のコンテンツ処理装置(例えばコンテンツ処理装置1)へ送信する(S15)。これにより、更新された機器組合わせ情報が、ネットワーク接続されるコンテンツ処理装置において共有されることになる。なお、図1の例において、失効するコンテンツ処理装置1が既にネットワーク接続されていない場合には、更新された機器組合わせ情報はコンテンツ処理装置1に送信されない。
【0047】
次に、図7を参照して、本実施形態のコンテンツ処理装置において、機器組合わせ情報に失効フラグが付与されているときの動作例について説明する。なお以下では、図1のコンテンツ処理装置3を例として説明する。すなわち、本例は、図6で説明したようにしてコンテンツ処理装置1の失効が登録された場合を前提とする。その場合、ユーザは、他のコンテンツ処理装置(ここではコンテンツ処理装置3)において、利用不可となったコンテンツデータ(失効されたコンテンツ処理装置1が記憶装置5に保存したもの)を消去することになる。
【0048】
コンテンツ処理装置3の制御手段は、記憶装置5との接続を検出する(S21)。
【0049】
次に、制御手段は、自装置に記憶されている機器組合わせ情報を参照し、失効フラグが付与された機器組合わせ情報があるかどうかを判断する(S22)。
【0050】
S22の判断の結果、失効フラグが付与された機器組合わせ情報がない場合(S22/NO)、制御手段は、一連の処理を終了する。
【0051】
一方、S22の結果、失効フラグが付与された機器組合わせ情報がある場合(S22/YES)、制御手段は、失効フラグが付与された機器組合わせ情報における機器の組合わせIDを基に、記憶装置5の中からコンテンツデータを検索する(S23)。例えば、図6で説明したように、図2(b)に示す機器組合わせ情報において、機器の組合わせID「001」のものに失効フラグが付与されている場合、制御手段は、記憶装置5を参照し、その「001」に紐付けられているコンテンツIDを特定する。そして、制御手段は、特定したコンテンツIDに紐付けられているコンテンツデータを全て記憶装置5の中から検索する。図4の例で言うと、「001」に紐付けられているコンテンツIDは、コンテンツデータaのID、コンテンツデータbのID、コンテンツデータcのIDであるので、コンテンツデータa、b、cの3つが検索されることになる。
【0052】
次に、制御手段は、検索したコンテンツデータをユーザに通知する(S24)。通知の方法の例としては、検索したコンテンツデータの名前を画面に一覧表示する方法が挙げられる。よって、例えば、制御手段は、図4において各コンテンツIDに予め紐付けられている各コンテンツデータa、b、cの名前(図示せず)を取得し、取得したコンテンツデータの名前を一覧表示する画面を視聴装置6に表示させる。この表示により、ユーザは、コンテンツ処理装置1の失効により利用不可となったコンテンツデータの全てを認識できる。
【0053】
次に、制御手段は、検索したコンテンツデータを記憶装置5から消去する(S25)。ここでは、コンテンツデータa、b、cの3つが消去されることになる。
【0054】
なお、S25の消去の前において、制御手段は、一覧表示されたコンテンツデータを消去してよいかをユーザに確認する画面を、視聴装置6に表示するようにしてもよい。その場合、制御手段は、操作手段により消去を承諾するユーザの操作を受け付けたら、コンテンツデータの消去を行うようにする。
【0055】
以上説明したように、本実施形態によれば、コンテンツデータを記憶しておく記憶装置を他のコンテンツ処理装置で共有する場合において、利用不可となったコンテンツデータを自動で判別して消去することが可能となる。
【0056】
次に、上述した本実施形態のコンテンツ処理装置における変形例について以下に説明する。
【0057】
まず、図8を参照して変形例1について説明する。本変形例は、図6で説明した機器組合わせ情報における失効フラグの付与の別形態である。なお以下では、図1のコンテンツ処理装置3を例として説明する。すなわち、本例は、ユーザが、コンテンツ処理装置1と組合わせて使用していたNVRAM2を、コンテンツ処理装置3と組合わせて使用する場合である。この場合、ユーザは、NVRAM2についてコンテンツ処理装置1との接続を解除し、コンテンツ処理装置3との接続を行う。
【0058】
コンテンツ処理装置3の制御手段は、NVRAM2との接続を検出する(S31)。
【0059】
次に、制御手段は、自装置に記憶されている機器組合わせ情報を参照し、自装置(コンテンツ処理装置3)とNVRAM2との組合わせを示す組合わせ情報が記憶されているか否かを判断する(S32)。
【0060】
S32の判断の結果、上記組合わせ情報が記憶されている場合(S32/YES)、制御手段は、一連の処理を終了する。
【0061】
一方、S32の判断の結果、上記組合わせ情報が記憶されていない場合(S32/NO)、制御手段は、接続されたNVRAM2のフォーマットを行う(S33)。これにより、NVRAM2に保存されていたコンテンツ鍵(コンテンツ処理装置1が記憶装置5に保存したコンテンツデータを利用するためのコンテンツ鍵)は消去される。
【0062】
次に、制御手段は、自装置に記憶されている機器組合わせ情報において、コンテンツ処理装置1とNVRAM2との組合わせを示す組合わせ情報に対し、失効フラグを付与する(S34)。例えば、図2(b)において、機器の組合わせID「001」の機器組合わせ情報に失効フラグが付与されることになる。失効フラグが付与されると、図2(b)において、フラグの欄が「無し」から「失効」に変わる。このようにして、自装置に記憶されている機器組合わせ情報の更新が行われる。
【0063】
次に、制御手段は、失効フラグの付与により更新した機器組合わせ情報を、他のコンテンツ処理装置(例えばコンテンツ処理装置1)へ送信する(S35)。これにより、更新された機器組合わせ情報が、ネットワーク接続されるコンテンツ処理装置において共有されることになる。
【0064】
この後の動作については、上述した図7の動作が適用される。
【0065】
以上説明したように、本変形例によれば、ユーザが、所定のコンテンツ処理装置と所定のNVRAMを組合わせて使用していた状況があり、以後、そのNVRAMを別のコンテンツ処理装置と新たに組合わせて使用したい場合に、以前のコンテンツ処理装置の失効登録を行う必要がない。
【0066】
次に、図9、図10を参照して変形例2について説明する。本変形例は、上記失効フラグの代わりに、機器組合わせ情報に対してチェックフラグが付与される場合の例である。
【0067】
まず、図9を用いて、チェックフラグを付与するときの動作例について説明する。なお以下では、図1のコンテンツ処理装置1を例として説明する。すなわち、本例では、図5で説明したコンテンツ処理装置1及びNVRAM2を用いてのコンテンツデータ及びコンテンツ鍵の保存が行われた後の動作を例とする。
【0068】
コンテンツ処理装置1の制御手段は、NVRAM2に保存したコンテンツ鍵を読み出せるかどうかを判断する(S41)。この判断は、例えば、操作手段により記憶装置5に保存されたコンテンツデータを再生するユーザの指示を受け付けたときに行われる。その場合、制御手段は、ユーザが再生を指示したコンテンツデータに対応するコンテンツ鍵を、NVRAM2から読み出すことになる。また、このとき、記憶装置5はコンテンツ処理装置1に接続されている。
【0069】
S41の判断の結果、コンテンツ鍵が読み出せた場合(S41/YES)、制御手段は、読み出したコンテンツ鍵を基に、記憶装置5に保存されているコンテンツデータの再生を行う(S44)。すなわち、再生されたコンテンツデータは、視聴装置6に出力される。
【0070】
一方、S41の判断の結果、コンテンツ鍵が読み出せなかった場合(S41/NO)、制御手段は、自装置に記憶されている機器組合わせ情報において、自装置(コンテンツ処理装置1)とNVRAM2との組合わせを示す組合わせ情報に対し、チェックフラグを付与する(S42)。例えば、図2(b)において、機器の組合わせID「001」の機器組合わせ情報にチェックフラグが付与されることになる。チェックフラグが付与されると、図2(b)において、フラグの欄が「無し」から「チェック」に変わる。このようにして、自装置に記憶されている機器組合わせ情報の更新が行われる。
【0071】
次に、制御手段は、チェックフラグの付与により更新した機器組合わせ情報を、他のコンテンツ処理装置(例えばコンテンツ処理装置3)へ送信する(S43)。これにより、更新された機器組合わせ情報が、ネットワーク接続されるコンテンツ処理装置において共有されることになる。
【0072】
次に、図10を用いて、機器組合わせ情報にチェックフラグが付与されているときの動作例について説明する。なお以下では、図1のコンテンツ処理装置1を例として説明する。
【0073】
コンテンツ処理装置1の制御手段は、記憶装置5との接続を検出する(S51)。
【0074】
次に、制御手段は、自装置に記憶されている機器組合わせ情報を参照し、チェックフラグが付与された機器組合わせ情報があるかどうかを判断する(S52)。
【0075】
S52の判断の結果、チェックフラグが付与された機器組合わせ情報がない場合(S52/NO)、制御手段は、一連の処理を終了する。
【0076】
一方、S52の結果、チェックフラグが付与された機器組合わせ情報がある場合(S52/YES)、制御手段は、チェックフラグが付与された機器組合わせ情報が示す機器の組合わせを接続するように、ユーザに促す(S53)。例えば、図9で説明したように、図2(b)に示す機器組合わせ情報において、機器の組合わせID「001」のものにチェックフラグが付与されている場合、制御手段は、コンテンツ処理装置1のIDとNVRAM2のIDを特定する。そして、制御手段は、特定したコンテンツ処理装置1のIDとNVRAM2のIDを基に、自装置に記憶している機器詳細情報の中から、コンテンツ処理装置1の名称とNVRAM2の名称を取得する。次に、制御手段は、取得したコンテンツ処理装置1の名称とNVRAM2の名称を用いて、コンテンツ処理装置1とNVRAM2との組合わせを接続するように促す画面を、視聴装置6に表示させる。
【0077】
上記表示の後、制御手段は、コンテンツ処理装置1とNVRAM2との組合わせが接続されたかどうかを確認する(S54)。コンテンツ処理装置1とNVRAM2の接続が検出されたら、確認できたものとする。
【0078】
次に、制御手段は、チェックフラグが付与された機器組合わせ情報における機器の組合わせIDを基に、記憶装置5の中からコンテンツデータを検索し、検索したコンテンツデータの利用可否を判断する(S55)。例えば、図2(b)に示す機器組合わせ情報において、機器の組合わせID「001」のものにチェックフラグが付与されている場合、制御手段は、記憶装置5を参照し、その「001」に紐付けられているコンテンツIDを特定する。次に、制御手段は、特定したコンテンツIDに紐付けられているコンテンツデータを全て記憶装置5の中から検索する。図4の例で言うと、「001」に紐付けられているコンテンツIDは、コンテンツデータaのID、コンテンツデータbのID、コンテンツデータcのIDであるので、コンテンツデータa、b、cの3つが検索されることになる。次に、制御手段は、検索したコンテンツデータa、b、cにそれぞれ対応するコンテンツ鍵をNVRAM2から読み出せるかどうかを判断する。そして、制御手段は、所定のコンテンツ鍵が読み出せない場合、そのコンテンツ鍵に対応するコンテンツデータを利用不可と判断する。例えば、検索したコンテンツデータa、b、cのうち、コンテンツデータbのコンテンツ鍵だけが読み出せなかった場合、制御手段は、コンテンツデータbを利用不可であると判断することになる。
【0079】
次に、制御手段は、利用不可と判断したコンテンツデータをユーザに通知し、そのコンテンツデータを記憶装置5から消去する(S56)。例えば、コンテンツデータbが利用不可と判断したものである場合、制御手段は、図4においてコンテンツデータbのコンテンツIDに予め紐付けられているコンテンツデータbの名前(図示せず)を取得し、取得したコンテンツデータbの名前を表示するとともに、そのコンテンツデータを消去する旨を表示する画面を視聴装置6に表示させる。この表示により、ユーザは、コンテンツデータbが利用不可となったため、消去されることを認識できる。上記表示の後、制御手段は、利用不可と判断したコンテンツデータbを記憶装置5から消去する。
【0080】
なお、上記では、図10の動作の主体を図1のコンテンツ処理装置1としたが、図1のコンテンツ処理装置3であってもよい。
【0081】
以上説明したように、本変形例によれば、経時変化や物理的破損によりNVRAMからコンテンツ鍵が読み出せなくなった場合に、そのコンテンツ鍵に対応するコンテンツデータを自動で記憶装置から消去できる。
【0082】
次に、図11を参照して変形例3について説明する。本変形例は、ユーザが、記憶装置5に保存されているコンテンツデータの消去を行うために、コンテンツ処理装置1に記憶装置5を接続して、消去したいコンテンツデータを選択しようとしたが、コンテンツ処理装置1で利用可能なコンテンツデータには消去したいものがなく、他のコンテンツ処理装置2で利用可能なコンテンツデータの中から消去したいものを選択する場合である。
【0083】
まず、図11(a)の動作例を説明する。本動作例の主体は、図1のコンテンツ処理装置1を例とする。
【0084】
コンテンツ処理装置1の制御手段は、記憶装置5との接続を検出する(S61)。
【0085】
次に、操作手段が他のコンテンツ処理装置で利用可能なコンテンツデータの一覧表示の指示をユーザから受け付けると、制御手段は、他のコンテンツ処理装置で利用可能なコンテンツデータの一覧表示の画面を、視聴装置6に表示させる(S62)。ここでいう他のコンテンツ処理装置は、図1の例では、コンテンツ処理装置3となる。よって、制御手段は、まず、自装置に記憶されている機器組合わせ情報から、コンテンツ処理装置3のIDを機器IDとして含むものを特定する。図2(b)の例では、機器の組合わせID「002」の機器組合わせ情報が特定される。次に、制御手段は、特定した機器の組合わせID「002」を基に、記憶装置5に紐付けられているコンテンツIDを検索する。図4の例では、機器の組合わせID「002」に紐付けられているコンテンツIDは、コンテンツデータdのIDとコンテンツデータeのIDであるので、これら2つのコンテンツIDが検索されることになる。次に、制御手段は、図4においてコンテンツデータdのIDとコンテンツデータeのIDのそれぞれに予め紐付けられているコンテンツデータdの名前とコンテンツデータeの名前(図示せず)を取得し、取得したコンテンツデータd、eの名前を一覧表示するとともに、それらの中から消去したいものを選択するように促す画面を視聴装置6に表示させる。この表示により、ユーザは、コンテンツ処理装置3で利用可能なコンテンツデータの一覧を確認できるとともに、消去したいものを選択することができる。
【0086】
操作手段は、ユーザが消去したいコンテンツデータ(ここではコンテンツデータd及びeの少なくとも1つ)の指定を受け付ける(S63)。ここでは、例として、コンテンツデータdが指定されるとする。
【0087】
制御手段は、操作手段によりコンテンツデータの指定が受け付けられると、そのコンテンツデータを利用可能なコンテンツ処理装置に記憶装置5を接続するようにユーザに促す画面を、視聴装置6に表示させる(S64)。ここでは、コンテンツデータdの指定が受け付けられたので、制御手段は、先に特定した機器組合わせ情報(機器の組合わせID「002」のもの)におけるコンテンツ処理装置3のIDを基に、自装置に記憶している機器詳細情報の中から、コンテンツ処理装置3の名称を取得する。次に、制御手段は、取得したコンテンツ処理装置3の名称を用いて、コンテンツ処理装置3記憶装置5の接続を実行するように促す画面を、視聴装置6に表示させる。
【0088】
次に、制御手段は、ユーザにより指定されたコンテンツデータのコンテンツIDを、そのコンテンツデータを利用可能なコンテンツ処理装置に送信する(S65)。すなわち、制御手段は、先に検索したコンテンツデータdのコンテンツIDをコンテンツ処理装置3へ送信することになる。
【0089】
次に、図11(b)の動作例を説明する。本動作例の主体は、図1のコンテンツ処理装置3を例とする。すなわち、本例は、図11(a)のS64の表示を見たユーザが、記憶装置5をコンテンツ処理装置1からコンテンツ処理装置3へ接続した場合である。
【0090】
コンテンツ処理装置3の制御手段は、記憶装置5との接続を検出する(S66)。
【0091】
次に、通信手段が、コンテンツ処理装置1からコンテンツIDを受信する(S67)。ここでは、図11(a)のS65で送信されたコンテンツデータdのコンテンツIDが受信される。なお、このS67は、S66の前に行われてもよい。
【0092】
次に、制御手段は、受信したコンテンツIDに紐付けられているコンテンツデータを記憶装置5から検索し、検索したコンテンツデータを消去する(S68)。ここでは、コンテンツデータdが検索され、記憶装置5から消去されることになる。
【0093】
なお、S68の消去の前において、制御手段は、検索したコンテンツデータの名前を表示して、それを消去してよいかをユーザに確認する画面を、視聴装置6に表示するようにしてもよい。その場合、制御手段は、操作手段により消去を承諾するユーザの操作を受け付けたら、コンテンツデータの消去を行うようにする。
【0094】
以上のように、本変形例によれば、ユーザは、所定のコンテンツ処理装置と記憶装置を接続しているときに、他のコンテンツ処理装置で利用可能なコンテンツデータの一覧を確認でき、その一覧の中から消去したいものを選択することができる。また、その選択の後において、記憶装置を他のコンテンツ処理装置へ接続するだけで自動的に消去が行われるので、他のコンテンツ処理装置において、再度、消去したいコンテンツデータを選択するという操作を行う必要がない。
【0095】
次に、図12を参照して変形例4について説明する。本変形例は、図6、図8で説明した機器組合わせ情報における失効フラグの付与の別形態である。より具体的に言うと、本変形例は、各コンテンツ処理装置が記憶装置との解除を検出したときに、解除が行われた時間を機器組合わせ情報に紐付けて記憶し、それを各コンテンツ処理装置で共有するようにする。そして、各コンテンツ処理装置が記憶装置との接続を検出したときに、解除が行われた時間が予め定められた時間を経過している場合に、その解除が行われた時間が紐付けられている機器組合わせ情報に失効フラグを付与するようにする。
【0096】
まず、図12(a)の動作例を説明する。本動作例の主体は、図1のコンテンツ処理装置1を例とする。
【0097】
コンテンツ処理装置1の制御手段は、記憶装置5との接続の解除を検出する(S71)。
【0098】
ここで、制御手段は、記憶装置5との接続が解除された時間(以下、解除時間という)を、自装置に記憶されている機器組合わせ情報において、自装置(コンテンツ処理装置1)の機器IDが含まれる機器組合わせ情報に紐付けて記憶する(S72)。本例では、この制御手段は、現在の時間(日時)を計測する時計機能を備えるとする。この時計機能により、制御手段は、記憶装置5との接続が解除されたときに、解除時間を取得する。そして、制御手段は、図2(b)の例で言うと、機器の組合わせID「001」の機器組合わせ情報に対し、取得した解除時間を紐付けて記憶するようにする。解除時間は、例えば年月日となる。このようにして、記憶装置5との接続が解除される度に、機器組合わせ情報に紐付けられる解除時間が更新されることになる。
【0099】
次に、制御手段は、解除時間が紐付けられた機器組合わせ情報を、通信手段を介して他のコンテンツ処理装置に送信する(S73)。ここでは、機器組合わせ情報は、コンテンツ処理装置1からコンテンツ処理装置3に送信される。コンテンツ処理装置3は、機器組合わせ情報を受信すると、それを自装置の記憶手段に記憶する。これにより、コンテンツ処理装置1及び3は、解除時間が紐付けられた機器組合わせ情報を共有することになる。なお、本例では、コンテンツ処理装置1における記憶装置5の接続解除の場合としたが、コンテンツ処理装置3で記憶装置5の接続解除が行われた場合も、上記同様に、機器組合わせ情報に解除時間が紐付けられ、コンテンツ処理装置1との間で共有される。
【0100】
次に、図12(b)の動作例を説明する。本動作例の主体は、図1のコンテンツ処理装置3を例とする。コンテンツ処理装置3は、図12(a)のS73においてコンテンツ処理装置1から送信された機器組合わせ情報を共有しているものとする。
【0101】
コンテンツ処理装置3の制御手段は、記憶装置5との接続を検出する(S74)。
【0102】
次に、制御手段は、自装置に記憶されている機器組合わせ情報において、紐付けられている解除時間について、予め定められている時間(以下、基準時間という)を経過しているかどうかを判断する(S75)。ここでは、機器の組合わせID「001」の機器組合わせ情報に解除時間が紐付けられているので、制御手段は、その解除時間が基準時間を超えているか否かを判断する。基準時間は、コンテンツ処理装置3の記憶手段に予め設定されている値であり、例えば「6ヶ月」等となる。また、この制御手段も、現在の時間(日時)を計測する時計機能を備えるとする。この時計機能により、制御手段は、解除時間(解除された年月日)に基準時間「6ヶ月」を加えた値が、現在計測している時間を超えているかを判断できる。なお、このS75の判断は、機器組合わせ情報に紐付けられている解除時間が複数存在する場合、その全てについて行われるようにする。
【0103】
S75の判断の結果、解除時間が基準時間を経過していない場合(S75/NO)、制御手段は、一連の処理を終了する。
【0104】
一方、S75の判断の結果、解除時間が基準時間を経過している場合(S75/YES)、制御手段は、その解除時間が紐付けられている機器組合わせ情報に対して、失効フラグを付与する(S76)。ここでは、機器の組合わせID「001」の機器組合わせ情報に失効フラグが付与される。失効フラグが付与されると、図2(b)において、フラグの欄が「無し」から「失効」に変わる。このようにして、自装置に記憶されている機器組合わせ情報の更新が行われる。
【0105】
次に、制御手段は、失効フラグの付与により更新した機器組合わせ情報を、他のコンテンツ処理装置(例えばコンテンツ処理装置1)へ送信する(S77)。これにより、更新された機器組合わせ情報が、ネットワーク接続されるコンテンツ処理装置において共有されることになる。
【0106】
この後の動作については、上述した図7の動作が適用される。なお、この場合、コンテンツデータの消去をユーザが望まないこともあるので、図7のS25の前に、消去するか否かをユーザに選択させることが望ましい。
【0107】
なお、上記説明では、図12(b)の動作の主体をコンテンツ処理装置3としたが、コンテンツ処理装置1であってもよい。
【0108】
以上のように、本変形例によれば、ユーザが所定のコンテンツ処理装置と記憶装置を長い間接続していない場合において、そのコンテンツ処理装置で利用可能なコンテンツデータを自動的に判別し、ユーザに通知することができる。
【0109】
以上、本発明の実施形態及びその変形例について説明したが、上記説明に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の変形が可能である。
【0110】
例えば、上述した実施形態及びその変形例における動作は、ハードウェア、または、ソフトウェア、あるいは、両者の複合構成によって実行することも可能である。
【0111】
ソフトウェアによる処理を実行する場合には、処理シーケンスを記録したプログラムを、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ内のメモリにインストールして実行させてもよい。あるいは、各種処理が実行可能な汎用コンピュータにプログラムをインストールして実行させてもよい。
【0112】
例えば、プログラムは、記録媒体としてのハードディスクやROM(Read Only Memory)に予め記録しておくことが可能である。あるいは、プログラムは、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、MO(Magneto Optical)ディスク、DVD(Digital Versatile Disc)、USB(Universal Serial Bus)メモリ、磁気ディスク、半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体に、一時的、あるいは、永続的に格納(記録)しておくことが可能である。このようなリムーバブル記録媒体は、いわゆるパッケージソフトウエアとして提供することが可能である。
【0113】
なお、プログラムは、上述したようなリムーバブル記録媒体からコンピュータにインストールする他、ダウンロードサイトから、コンピュータに無線転送してもよい。または、LAN(Local Area Network)、インターネットといったネットワークを介して、コンピュータに有線で転送してもよい。コンピュータでは、転送されてきたプログラムを受信し、内蔵するハードディスク等の記録媒体にインストールすることが可能である。
【0114】
また、上記実施形態及びその変形例で説明した処理動作に従って時系列的に実行されるのみならず、処理を実行する装置の処理能力、あるいは、必要に応じて並列的にあるいは個別に実行するように構築することも可能である。
【符号の説明】
【0115】
1 コンテンツ処理装置
2 NVRAM
3 コンテンツ処理装置
4 NVRAM
5 記憶装置
6 視聴装置
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツデータを記憶装置に保存し、前記コンテンツデータを利用可能にするためのコンテンツ鍵を不揮発性メモリに保存するコンテンツ処理装置であって、
前記コンテンツ処理装置と前記コンテンツ鍵の組合わせを示す機器組合わせ情報を生成し、
前記組合わせ情報を、他のコンテンツ処理装置で読み出し可能な不揮発性メモリに送信することを特徴とするコンテンツ処理装置。
【請求項2】
コンテンツデータを保存するための記憶装置を他のコンテンツ処理装置と共有することが可能なコンテンツ処理装置であって、
ユーザにより指定されたコンテンツデータを取得して前記記憶装置に保存するとともに、前記コンテンツデータを利用可能にするためのコンテンツ鍵を不揮発メモリに保存し、
前記コンテンツ処理装置と前記不揮発メモリの組合わせを示す機器組合わせ情報を生成して記憶するとともに、前記機器組合わせ情報を前記他のコンテンツ処理装置に送信することで共有し、
前記機器組合わせ情報と前記コンテンツデータとの紐付けを前記記憶装置に記憶させ、
前記機器組合わせ情報に対して前記組合わせの失効を示す失効フラグが付与された後で前記記憶装置と接続された場合、前記失効フラグが付与された機器組合わせ情報に紐付けられたコンテンツデータを前記記憶装置から消去することを特徴とするコンテンツ処理装置。
【請求項3】
前記失効フラグが付与された機器組合わせ情報に紐付けられたコンテンツデータを前記記憶装置から消去する前に、ユーザに対して、当該コンテンツデータの名前を通知するとともに、当該コンテンツデータを消去するか否かを選択させ、
当該ユーザから消去の実行指示を受け付けた場合に、当該コンテンツデータを消去することを特徴とする請求項2記載のコンテンツ処理装置。
【請求項4】
ユーザから前記失効フラグの付与を指示された場合に、当該ユーザにより指定された機器組合わせ情報に対して前記失効フラグを付与し、
前記失効フラグを付与した機器組合わせ情報を前記他のコンテンツ処理装置に送信することで共有することを特徴とする請求項2又は3記載のコンテンツ処理装置。
【請求項5】
前記他のコンテンツ処理装置と他の不揮発メモリの組合わせを示す他の機器組合わせ情報を共有しており、当該他の不揮発メモリが前記コンテンツ処理装置に接続された場合に、当該他の機器組合わせ情報に対して前記失効フラグを付与し、
前記失効フラグを付与した他の機器組合わせ情報を前記他のコンテンツ処理装置に送信することで共有することを特徴とする請求項2又は3記載のコンテンツ処理装置。
【請求項6】
前記記憶装置との接続が解除されたときに、解除された時間を示す解除時間を前記機器組合わせ情報に紐付けて記憶するとともに、当該機器組合わせ情報を前記他のコンテンツ処理装置に送信することで共有し、
前記記憶装置と接続されたときに、前記解除時間が予め定められた基準時間を経過しているか否かを判断し、
当該判断の結果、前記解除時間が前記基準時間を経過している場合は、前記解除時間が紐付けられている機器組合わせ情報に対して前記失効フラグを付与し、
前記失効フラグを付与した機器組合わせ情報を前記他のコンテンツ処理装置に送信することで共有することを特徴とする請求項2又は3記載のコンテンツ処理装置。
【請求項7】
前記不揮発メモリから前記コンテンツ鍵が読み出せない場合に、前記機器組合わせ情報に対して、前記コンテンツデータの利用可否のチェックの実行を示すチェックフラグを付与し、
前記チェックフラグを付与した機器組合わせ情報を前記他のコンテンツ処理装置に送信することで共有し、
前記記憶装置と接続されたときに、前記チェックフラグが付与された機器組合わせ情報が示す組合わせを実行するようにユーザに促し、
当該組合わせの実行を確認したら、前記チェックフラグが付与された機器組合わせ情報に紐付けられたコンテンツデータを前記記憶装置から検索し、
検索したコンテンツデータに対応するコンテンツ鍵を前記不揮発メモリから読み出せるか否かを判断することで、前記コンテンツデータの利用可否のチェックを実行し、
前記不揮発メモリから読み出せなかったコンテンツ鍵に対応するコンテンツデータを前記記憶装置から消去することを特徴とする請求項2から6のいずれか1項に記載のコンテンツ処理装置。
【請求項8】
前記他のコンテンツ処理装置と他の不揮発メモリの組合わせを示す他の機器組合わせ情報を共有しており、前記記憶装置と接続されたときに、前記記憶装置に保存されている前記他の機器組合わせ情報に紐付けられているコンテンツデータの中から、消去したいコンテンツデータをユーザに選択させ、前記他のコンテンツ処理装置に前記記憶装置を接続するように前記ユーザに促すとともに、選択されたコンテンツデータを示す情報を前記他のコンテンツ処理装置へ送信し、
前記記憶装置と接続されたときに、前記選択されたコンテンツデータを示す情報を受信すると、当該情報が示すコンテンツデータを前記記憶装置から消去することを特徴とする請求項2から7のいずれか1項に記載のコンテンツ処理装置。
【請求項9】
コンテンツデータを記憶装置に保存し、前記コンテンツデータを利用可能にするためのコンテンツ鍵を不揮発性メモリに保存するコンテンツ処理装置が行うコンテンツ処理方法であって、
前記コンテンツ処理装置と前記コンテンツ鍵の組合わせを示す機器組合わせ情報を生成し、
前記組合わせ情報を、他のコンテンツ処理装置で読み出し可能な不揮発性メモリに送信することを特徴とするコンテンツ処理方法。
【請求項10】
コンテンツデータを保存するための記憶装置を他のコンテンツ処理装置と共有することが可能なコンテンツ処理装置が行うコンテンツ処理方法であって、
ユーザにより指定されたコンテンツデータを取得して前記記憶装置に保存するとともに、前記コンテンツデータを利用可能にするためのコンテンツ鍵を不揮発メモリに保存し、
前記コンテンツ処理装置と前記不揮発メモリの組合わせを示す機器組合わせ情報を生成して記憶するとともに、前記機器組合わせ情報を前記他のコンテンツ処理装置に送信することで共有し、
前記機器組合わせ情報と前記コンテンツデータとの紐付けを前記記憶装置に記憶させ、
前記機器組合わせ情報に対して前記組合わせの失効を示す失効フラグが付与された後で前記記憶装置と接続された場合、前記失効フラグが付与された機器組合わせ情報に紐付けられたコンテンツデータを前記記憶装置から消去することを特徴とするコンテンツ処理方法。
【請求項11】
コンテンツデータを記憶装置に保存し、前記コンテンツデータを利用可能にするためのコンテンツ鍵を不揮発性メモリに保存するコンテンツ処理装置に実行させるためのプログラムであって、
前記コンテンツ処理装置に、
前記コンテンツ処理装置と前記コンテンツ鍵の組合わせを示す機器組合わせ情報を生成する処理と、
前記組合わせ情報を、他のコンテンツ処理装置で読み出し可能な不揮発性メモリに送信する処理と、
を実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項12】
コンテンツデータを保存するための記憶装置を他のコンテンツ処理装置と共有することが可能なコンテンツ処理装置に実行させるためのプログラムであって、
前記コンテンツ処理装置に、
ユーザにより指定されたコンテンツデータを取得して前記記憶装置に保存するとともに、前記コンテンツデータを利用可能にするためのコンテンツ鍵を不揮発メモリに保存する処理と、
前記コンテンツ処理装置と前記不揮発メモリの組合わせを示す機器組合わせ情報を生成して記憶するとともに、前記機器組合わせ情報を前記他のコンテンツ処理装置に送信することで共有する処理と、
前記機器組合わせ情報と前記コンテンツデータとの紐付けを前記記憶装置に記憶させる処理と、
前記機器組合わせ情報に対して前記組合わせの失効を示す失効フラグが付与された後で前記記憶装置と接続された場合、前記失効フラグが付与された機器組合わせ情報に紐付けられたコンテンツデータを前記記憶装置から消去する処理と、
を実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項1】
コンテンツデータを記憶装置に保存し、前記コンテンツデータを利用可能にするためのコンテンツ鍵を不揮発性メモリに保存するコンテンツ処理装置であって、
前記コンテンツ処理装置と前記コンテンツ鍵の組合わせを示す機器組合わせ情報を生成し、
前記組合わせ情報を、他のコンテンツ処理装置で読み出し可能な不揮発性メモリに送信することを特徴とするコンテンツ処理装置。
【請求項2】
コンテンツデータを保存するための記憶装置を他のコンテンツ処理装置と共有することが可能なコンテンツ処理装置であって、
ユーザにより指定されたコンテンツデータを取得して前記記憶装置に保存するとともに、前記コンテンツデータを利用可能にするためのコンテンツ鍵を不揮発メモリに保存し、
前記コンテンツ処理装置と前記不揮発メモリの組合わせを示す機器組合わせ情報を生成して記憶するとともに、前記機器組合わせ情報を前記他のコンテンツ処理装置に送信することで共有し、
前記機器組合わせ情報と前記コンテンツデータとの紐付けを前記記憶装置に記憶させ、
前記機器組合わせ情報に対して前記組合わせの失効を示す失効フラグが付与された後で前記記憶装置と接続された場合、前記失効フラグが付与された機器組合わせ情報に紐付けられたコンテンツデータを前記記憶装置から消去することを特徴とするコンテンツ処理装置。
【請求項3】
前記失効フラグが付与された機器組合わせ情報に紐付けられたコンテンツデータを前記記憶装置から消去する前に、ユーザに対して、当該コンテンツデータの名前を通知するとともに、当該コンテンツデータを消去するか否かを選択させ、
当該ユーザから消去の実行指示を受け付けた場合に、当該コンテンツデータを消去することを特徴とする請求項2記載のコンテンツ処理装置。
【請求項4】
ユーザから前記失効フラグの付与を指示された場合に、当該ユーザにより指定された機器組合わせ情報に対して前記失効フラグを付与し、
前記失効フラグを付与した機器組合わせ情報を前記他のコンテンツ処理装置に送信することで共有することを特徴とする請求項2又は3記載のコンテンツ処理装置。
【請求項5】
前記他のコンテンツ処理装置と他の不揮発メモリの組合わせを示す他の機器組合わせ情報を共有しており、当該他の不揮発メモリが前記コンテンツ処理装置に接続された場合に、当該他の機器組合わせ情報に対して前記失効フラグを付与し、
前記失効フラグを付与した他の機器組合わせ情報を前記他のコンテンツ処理装置に送信することで共有することを特徴とする請求項2又は3記載のコンテンツ処理装置。
【請求項6】
前記記憶装置との接続が解除されたときに、解除された時間を示す解除時間を前記機器組合わせ情報に紐付けて記憶するとともに、当該機器組合わせ情報を前記他のコンテンツ処理装置に送信することで共有し、
前記記憶装置と接続されたときに、前記解除時間が予め定められた基準時間を経過しているか否かを判断し、
当該判断の結果、前記解除時間が前記基準時間を経過している場合は、前記解除時間が紐付けられている機器組合わせ情報に対して前記失効フラグを付与し、
前記失効フラグを付与した機器組合わせ情報を前記他のコンテンツ処理装置に送信することで共有することを特徴とする請求項2又は3記載のコンテンツ処理装置。
【請求項7】
前記不揮発メモリから前記コンテンツ鍵が読み出せない場合に、前記機器組合わせ情報に対して、前記コンテンツデータの利用可否のチェックの実行を示すチェックフラグを付与し、
前記チェックフラグを付与した機器組合わせ情報を前記他のコンテンツ処理装置に送信することで共有し、
前記記憶装置と接続されたときに、前記チェックフラグが付与された機器組合わせ情報が示す組合わせを実行するようにユーザに促し、
当該組合わせの実行を確認したら、前記チェックフラグが付与された機器組合わせ情報に紐付けられたコンテンツデータを前記記憶装置から検索し、
検索したコンテンツデータに対応するコンテンツ鍵を前記不揮発メモリから読み出せるか否かを判断することで、前記コンテンツデータの利用可否のチェックを実行し、
前記不揮発メモリから読み出せなかったコンテンツ鍵に対応するコンテンツデータを前記記憶装置から消去することを特徴とする請求項2から6のいずれか1項に記載のコンテンツ処理装置。
【請求項8】
前記他のコンテンツ処理装置と他の不揮発メモリの組合わせを示す他の機器組合わせ情報を共有しており、前記記憶装置と接続されたときに、前記記憶装置に保存されている前記他の機器組合わせ情報に紐付けられているコンテンツデータの中から、消去したいコンテンツデータをユーザに選択させ、前記他のコンテンツ処理装置に前記記憶装置を接続するように前記ユーザに促すとともに、選択されたコンテンツデータを示す情報を前記他のコンテンツ処理装置へ送信し、
前記記憶装置と接続されたときに、前記選択されたコンテンツデータを示す情報を受信すると、当該情報が示すコンテンツデータを前記記憶装置から消去することを特徴とする請求項2から7のいずれか1項に記載のコンテンツ処理装置。
【請求項9】
コンテンツデータを記憶装置に保存し、前記コンテンツデータを利用可能にするためのコンテンツ鍵を不揮発性メモリに保存するコンテンツ処理装置が行うコンテンツ処理方法であって、
前記コンテンツ処理装置と前記コンテンツ鍵の組合わせを示す機器組合わせ情報を生成し、
前記組合わせ情報を、他のコンテンツ処理装置で読み出し可能な不揮発性メモリに送信することを特徴とするコンテンツ処理方法。
【請求項10】
コンテンツデータを保存するための記憶装置を他のコンテンツ処理装置と共有することが可能なコンテンツ処理装置が行うコンテンツ処理方法であって、
ユーザにより指定されたコンテンツデータを取得して前記記憶装置に保存するとともに、前記コンテンツデータを利用可能にするためのコンテンツ鍵を不揮発メモリに保存し、
前記コンテンツ処理装置と前記不揮発メモリの組合わせを示す機器組合わせ情報を生成して記憶するとともに、前記機器組合わせ情報を前記他のコンテンツ処理装置に送信することで共有し、
前記機器組合わせ情報と前記コンテンツデータとの紐付けを前記記憶装置に記憶させ、
前記機器組合わせ情報に対して前記組合わせの失効を示す失効フラグが付与された後で前記記憶装置と接続された場合、前記失効フラグが付与された機器組合わせ情報に紐付けられたコンテンツデータを前記記憶装置から消去することを特徴とするコンテンツ処理方法。
【請求項11】
コンテンツデータを記憶装置に保存し、前記コンテンツデータを利用可能にするためのコンテンツ鍵を不揮発性メモリに保存するコンテンツ処理装置に実行させるためのプログラムであって、
前記コンテンツ処理装置に、
前記コンテンツ処理装置と前記コンテンツ鍵の組合わせを示す機器組合わせ情報を生成する処理と、
前記組合わせ情報を、他のコンテンツ処理装置で読み出し可能な不揮発性メモリに送信する処理と、
を実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項12】
コンテンツデータを保存するための記憶装置を他のコンテンツ処理装置と共有することが可能なコンテンツ処理装置に実行させるためのプログラムであって、
前記コンテンツ処理装置に、
ユーザにより指定されたコンテンツデータを取得して前記記憶装置に保存するとともに、前記コンテンツデータを利用可能にするためのコンテンツ鍵を不揮発メモリに保存する処理と、
前記コンテンツ処理装置と前記不揮発メモリの組合わせを示す機器組合わせ情報を生成して記憶するとともに、前記機器組合わせ情報を前記他のコンテンツ処理装置に送信することで共有する処理と、
前記機器組合わせ情報と前記コンテンツデータとの紐付けを前記記憶装置に記憶させる処理と、
前記機器組合わせ情報に対して前記組合わせの失効を示す失効フラグが付与された後で前記記憶装置と接続された場合、前記失効フラグが付与された機器組合わせ情報に紐付けられたコンテンツデータを前記記憶装置から消去する処理と、
を実行させることを特徴とするプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2012−33004(P2012−33004A)
【公開日】平成24年2月16日(2012.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−172092(P2010−172092)
【出願日】平成22年7月30日(2010.7.30)
【出願人】(311012169)NECパーソナルコンピュータ株式会社 (116)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年2月16日(2012.2.16)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年7月30日(2010.7.30)
【出願人】(311012169)NECパーソナルコンピュータ株式会社 (116)
【Fターム(参考)】
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