コンテンツ利用管理装置、コンテンツ利用管理方法、およびプログラム
【課題】コンテンツ集合に含まれるコンテンツの不正な利用を簡易的に特定可能な、コンテンツ利用管理装置を提供する。
【解決手段】ポップとポップに含まれる1以上のコンテンツの第1の関係、および2以上のポップを含むパッケージにおいて、コンテンツを介してリンクされるポップ同士の第2の関係を記憶する記憶部102と、パッケージの第1のポップに含まれるコンテンツから、第1のコンテンツを選定する選定部104と、第1のコンテンツを含む第1のウェブページを特定する特定部106と、第1のウェブページまたは第1のウェブページとリンクされる1以上のウェブページの少なくともいずれかにおいて、第1のポップと第1のポップに含まれる1以上のコンテンツが第1の関係を満たすかを検査し、第1のポップと第2のコンテンツを介してリンクされる第2のポップが第2の関係を満たすかを検査する検査部108と、を備える。
【解決手段】ポップとポップに含まれる1以上のコンテンツの第1の関係、および2以上のポップを含むパッケージにおいて、コンテンツを介してリンクされるポップ同士の第2の関係を記憶する記憶部102と、パッケージの第1のポップに含まれるコンテンツから、第1のコンテンツを選定する選定部104と、第1のコンテンツを含む第1のウェブページを特定する特定部106と、第1のウェブページまたは第1のウェブページとリンクされる1以上のウェブページの少なくともいずれかにおいて、第1のポップと第1のポップに含まれる1以上のコンテンツが第1の関係を満たすかを検査し、第1のポップと第2のコンテンツを介してリンクされる第2のポップが第2の関係を満たすかを検査する検査部108と、を備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツ利用管理装置、コンテンツ利用管理方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ウェブサイト上で電子商取引(EC;Electronic Commerce)等のサービスを提供する特定のサービス提供者向けに、広告情報を提供する広告事業が行われている。広告事業者は、多数のコンテンツを含むコンテンツ集合をサービス提供者用の広告情報として提供し、特定のサービス提供者は、コンテンツ集合の利用規約等に従って、自らのウェブサイト上でコンテンツ集合を利用してサービスを提供する。
【0003】
コンテンツ集合は、例えば、1以上のコンテンツを含むコンテンツサブ集合の集合として構成される。コンテンツサブ集合には、同一のウェブページ、または共に表示される1以上のウェブページに表示され、互いに関連性を有する1以上のコンテンツが含まれる。一方、コンテンツ集合では、コンテンツサブ集合に含まれるコンテンツを介してコンテンツサブ集合同士がリンクされる。このため、コンテンツ集合は、コンテンツ集合に含まれる多数のコンテンツが互いに所定の関係性を有するように構成される。
【0004】
コンテンツ集合は、特定のサービス提供者用に提供され、コンテンツ集合に含まれるコンテンツの部分的な利用、所定の関係性を改変した利用等、コンテンツの不正な利用を制限する利用規約に従って利用される。一方、コンテンツ集合に含まれるコンテンツは、他のサービス提供者にも利用可能なものである。このため、他のサービス提供者は、特定のサービス提供者のウェブサイトからコンテンツを不正にコピーし、他のサービス提供者に関連するウェブサイト上で無断で利用する。ここで、コンテンツ集合の利用形態等に応じては、他のサービス提供者によるコンテンツの不正な利用を制限したい場合がある。
【0005】
ところで、従来、コンテンツの不正コピーを予防する手段として、電子透かし、フィンガープリント等の隠し情報をコンテンツに埋込むことが知られている。広告事業者は、コンテンツに埋込まれた隠し情報の検出処理を行うことで、不正コピーされたコンテンツを識別し、コンテンツの不正な利用を特定することができる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、ウェブサイト上でサービスを提供するサービス提供者が利用するコンテンツは、無数に存在する。また、コンテンツに埋込まれた隠し情報の検出処理には、相応の時間を要してしまう。このため、隠し情報の検出処理をコンテンツ毎に逐一行うことで、コンテンツの不正な利用を特定することは事実上困難である。
【0007】
そこで、本発明は、コンテンツ集合に含まれるコンテンツの不正な利用を簡易的に特定可能な、コンテンツ利用管理装置、コンテンツ利用管理方法、およびプログラムを提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第1の観点によれば、コンテンツサブ集合とコンテンツサブ集合に含まれる1以上のコンテンツの第1の関係、および2以上のコンテンツサブ集合を含むコンテンツ集合において、コンテンツを介してリンクされるコンテンツサブ集合同士の第2の関係を記憶する記憶部と、コンテンツ集合の第1のコンテンツサブ集合に含まれるコンテンツから、第1のコンテンツを選定する選定部と、第1のコンテンツを含む第1のウェブページを特定する特定部と、第1のウェブページまたは第1のウェブページとリンクされる1以上のウェブページの少なくともいずれかにおいて、第1のコンテンツサブ集合と第1のコンテンツサブ集合に含まれる1以上のコンテンツが第1の関係を満たすかを検査し、第1のコンテンツサブ集合と第2のコンテンツを介してリンクされる第2のコンテンツサブ集合が第2の関係を満たすかを検査する検査部と、を備える、コンテンツ利用管理装置が提供される。
【0009】
かかる構成によれば、第1のウェブページまたは第1のウェブページとリンクされる1以上のウェブページの少なくともいずれかにおいて、第1のコンテンツサブ集合と第1のコンテンツサブ集合に含まれる1以上のコンテンツが第1の関係を満たすかが検査され、第1のコンテンツサブ集合と第2のコンテンツを介してリンクされる第2のコンテンツサブ集合が第2の関係を満たすかが検査される。
【0010】
特定のサービス提供者は、コンテンツ集合の利用規約に従ってコンテンツ集合を利用するので、コンテンツ集合に含まれるコンテンツの所定の関係性が維持される。一方、他のサービス提供者は、コンテンツ集合の利用規約にかかわらずに、コンテンツ集合に含まれるコンテンツを部分的に、または所定の関係性を改変して利用するので、コンテンツ集合に含まれるコンテンツの所定の関係性が維持されなくなる。よって、サービス提供者に関連するウェブページにおいて、第1の関係または第2の関係の少なくとも一方が満たされていないことを検査することで、コンテンツの不正な利用として特定することができる。これにより、隠し情報の検出処理をコンテンツ毎に逐一行わずとも、コンテンツの不正な利用を簡易的に特定することができる。
【0011】
また、上記記憶部は、コンテンツサブ集合に含まれる1以上のコンテンツの識別情報をコンテンツサブ集合に関連付けて記憶し、コンテンツサブ集合と他のコンテンツサブ集合をリンクするコンテンツの識別情報をコンテンツサブ集合または他のコンテンツサブ集合に関連付けて記憶し、上記特定部は、第1のコンテンツの識別情報が埋込まれている第1のウェブページを特定し、上記検査部は、第1のコンテンツサブ集合に含まれる1以上のコンテンツの識別情報が、第1のウェブページ、または第1のウェブページと共に表示される1以上の他のウェブページに埋込まれているかを検査し、第1のコンテンツサブ集合と第2のコンテンツサブ集合をリンクする第2のコンテンツの識別情報が、第1のウェブページ、第1のウェブページと共に表示される他のウェブページ、または第1のウェブページとの間で遷移可能なウェブページに埋込まれているかを検査してもよい。
【0012】
これにより、コンテンツの識別情報を用いて、コンテンツ集合に含まれるコンテンツの所定の関係性が維持されているかが検査され、コンテンツの不正な利用が特定される。このため、例えば、コンテンツ集合に含まれるコンテンツの識別情報について、その大半が削除または変更されていても、少なくとも1つの識別情報が変更されずに存在していれば、コンテンツの所定の関係性が維持されているかを検査することで、コンテンツの不正な利用を特定することができる。
【0013】
また、第1のコンテンツについて第1の関係および第2の関係が満たされる場合において、上記選定部は、さらに、第2のコンテンツサブ集合に含まれる第3のコンテンツを選定し、上記特定部は、さらに、第3のコンテンツを含む第2のウェブページを特定し、上記検査部は、さらに、第2のウェブページまたは第2のウェブページとリンクされる1以上のウェブページの少なくともいずれかにおいて、第2のコンテンツサブ集合と第2のコンテンツサブ集合に含まれる1以上のコンテンツが第1の関係を満たすかを検査し、第2のコンテンツサブ集合と第2のコンテンツを介してリンクされる第3のコンテンツサブ集合が第2の関係を満たすかを検査してもよい。
【0014】
これにより、第1のコンテンツを含む第1のウェブページに関連するウェブページにおいて、コンテンツの不正な利用を効率的に特定することができる。
【0015】
また、上記記憶部は、さらに、コンテンツサブ集合とコンテンツサブ集合に含まれる1以上のコンテンツに関連する関連情報の第3の関係、およびコンテンツの関連情報を介してリンクされるコンテンツサブ集合同士の第4の関係を記憶し、上記検査部は、さらに、第1のウェブページまたは第1のウェブページとリンクされる1以上のウェブページの少なくともいずれかにおいて、第1のコンテンツサブ集合と第1のコンテンツサブ集合に含まれる1以上のコンテンツの関連情報が第3の関係を満たすかを検査し、第1のコンテンツサブ集合と第2のコンテンツを介してリンクされる第2のコンテンツサブ集合が第4の関係を満たすかを検査してもよい。
【0016】
これにより、コンテンツについて第1および第2の関係に基づいて不正な利用を特定できない場合でも、コンテンツの関連情報について第3または第4の関係に基づいて不正な利用を特定することができる。また、コンテンツの不正な利用の態様を判断することができる。
【0017】
また、上記選定部は、第1のコンテンツをランダムに選定してもよい。これにより、第1のコンテンツが規則的に選定される場合に比して、不正利用者が第1のコンテンツを予測して不正な利用の特定を回避するための手段を講じることが困難となる。
【0018】
本発明の第2の観点によれば、コンピュータを利用してコンテンツの利用管理を行う方法であって、コンテンツサブ集合とコンテンツサブ集合に含まれる1以上のコンテンツの第1の関係、および2以上のコンテンツサブ集合を含むコンテンツ集合において、コンテンツを介してリンクされるコンテンツサブ集合同士の第2の関係を記憶するステップと、コンテンツ集合の第1のコンテンツサブ集合に含まれるコンテンツから、第1のコンテンツを選定するステップと、第1のコンテンツを含む第1のウェブページを特定するステップと、第1のウェブページまたは第1のウェブページとリンクされる1以上のウェブページの少なくともいずれかにおいて、第1のコンテンツサブ集合と第1のコンテンツサブ集合に含まれる1以上のコンテンツが第1の関係を満たすかを検査し、第1のコンテンツサブ集合と第2のコンテンツを介してリンクされる第2のコンテンツサブ集合が第2の関係を満たすかを検査するステップと、を含む、コンテンツ利用管理方法が提供される。
【0019】
これにより、隠し情報の検出処理をコンテンツ毎に逐一行わずとも、コンテンツの不正な利用を簡易的に特定することができる。
【0020】
本発明の第3の観点によれば、第2の観点によるコンテンツ利用管理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムが提供される。
【発明の効果】
【0021】
以上説明したように本発明によれば、コンテンツ集合に含まれるコンテンツの不正な利用を簡易的に特定可能な、コンテンツ利用管理装置、コンテンツ利用管理方法、およびプログラムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下に、添付した図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0023】
[1.コンテンツ利用管理システム1の概要]
まず、図1を参照しながら、本発明に係るコンテンツ利用管理システム1の概要について説明する。図1は、コンテンツ利用管理システム1の概要を示す図である。なお、以下では、コンテンツ利用管理システム1がEC事業者向けに提供される広告情報の利用管理に適用される場合について説明するが、コンテンツ利用管理システム1は、他の情報の利用管理に適用されてもよい。
【0024】
図1に示すように、コンテンツ利用管理システム1は、通信網4を介して互いに接続されるECサーバ10、およびコンテンツ利用管理サーバ100(以下では、利用管理サーバ100とも称する。)を含んで構成される。ここで、ECサーバ10としては、特定のEC事業者が運用するECサーバ10a、および他のEC事業者が運用するECサーバ10bが示されている。なお、特定のEC事業者により1以上のECサーバ10aが運用されてもよく、他のEC事業者により2以上のECサーバ10bが運用されてもよい。
【0025】
利用管理サーバ100は、特定のEC事業者向けにEC事業者用の広告情報を提供する広告事業者により運用される。なお、利用管理サーバ100は、広告事業者の代わりに、コンテンツ利用管理を行う管理事業者により運用されてもよい。
【0026】
広告事業者は、多数のコンテンツを含むパッケージ(コンテンツ集合)をEC事業者用の広告情報として提供し、特定のEC事業者は、パッケージの利用規約等に従って、自らのウェブサイト上でパッケージを利用してサービスを提供する。
【0027】
パッケージ(コンテンツ集合)は、例えば、1以上のコンテンツを含むポップ(コンテンツサブ集合)の集合として構成される。ポップには、同一のウェブページ、または共に表示される1以上のウェブページに表示され、互いに関連性を有するコンテンツが含まれる。一方、パッケージでは、ポップに含まれるコンテンツを介してポップ同士がリンクされる。このため、パッケージは、パッケージに含まれる多数のコンテンツが互いに所定の関係性を有するように構成される。
【0028】
パッケージは、特定のEC事業者用に提供され、特定のEC事業者は、コンテンツの不正な利用を制限する利用規約に従って、パッケージを利用する。一方、他のEC事業者は、特定のEC事業者のウェブサイトからコンテンツを不正にコピーし、他のEC事業者に関連するウェブサイト上で無断で利用する。
【0029】
例えば図1に示す場合に、特定のEC事業者のECサーバ10aでは、パッケージに含まれるコンテンツが所定の関係性を維持されている状態で利用されている。一方、他のC事業者のECサーバ10bでは、パッケージに含まれるコンテンツが所定の関係性を維持されていない状態で利用されている。ここで、パッケージの利用形態等に応じては、他のEC事業者によるコンテンツの不正な利用を制限したい場合がある。
【0030】
本発明に係るコンテンツ利用管理システム1において、利用管理サーバ100は、ポップとポップに含まれる1以上のコンテンツの第1の関係、および2以上のポップを含むパッケージにおいて、コンテンツを介してリンクされるポップ同士の第2の関係を、利用管理用データベース120に記憶している。
【0031】
まず、利用管理サーバ100は、検査対象となるパッケージの第1のポップに含まれるコンテンツから、第1のコンテンツを選定する。第1のコンテンツを選定すると、利用管理サーバ100は、第1のコンテンツを含む第1のウェブページを、通信網4を介して検索エンジン等により特定する。
【0032】
第1のウェブページを特定すると、利用管理サーバ100は、第1のウェブページまたは第1のウェブページとリンクされる1以上のウェブページの少なくともいずれかである所定のウェブページを検査する。利用管理サーバ100は、所定のウェブページにおいて、第1のポップと第1のポップに含まれる1以上のコンテンツが第1の関係を満たすかを検査し、第1のポップと第2のコンテンツを介してリンクされる第2のポップが第2の関係を満たすかを検査する。
【0033】
特定のEC事業者は、パッケージの利用規約に従ってパッケージを利用するので、パッケージに含まれるコンテンツの所定の関係性が維持される。一方、他のEC事業者は、パッケージの利用規約にかかわらずに、パッケージに含まれるコンテンツを部分的に、または所定の関係性を改変して利用するので、パッケージに含まれるコンテンツの所定の関係性が維持されなくなる。
【0034】
よって、利用管理サーバ100は、EC事業者に関連するウェブページにおいて、第1の関係または第2の関係の少なくとも一方が満たされていないことを検査することで、コンテンツの不正な利用として特定することができる。これにより、隠し情報の検出処理をコンテンツ毎に逐一行わずとも、コンテンツの不正な利用を簡易的に特定することができる。
【0035】
[2.広告提供システム2]
次に、図2〜図7を参照しながら、本発明の一実施形態に係るコンテンツ利用管理方法が適用される広告提供システム2について説明する。なお、以下では、コンテンツ利用管理方法が広告提供システム2に適用される場合について説明するが、コンテンツ利用管理方法は、他のコンテンツ提供システムに適用されてもよい。
【0036】
[2−1.広告提供システム2の構成]
まず、図2を参照しながら、本発明の一実施形態に係るコンテンツ利用管理方法が適用される広告提供システム2について説明する。図2は、広告提供システム2による広告提供方法の手順を示す模式図である。
【0037】
図2に示すように、広告提供システム2は、EC事業者が運用するECサーバ10、および広告事業者が運用するECG(Electronic Content Guide;電子コンテンツ案内情報)サーバ20を含んで構成される。ECサーバ10およびECGサーバ20は、いずれもサーバ装置を含む情報処理システムからなる。
【0038】
ECサーバ10は、ECサイトを通じて電子商取引の手続きをユーザとの間で行う。ECサーバ10は、ECサイトデータベース(DB)12を有している。ECサイトDB12は、ECサイトを通じて販売される販売商品の商品情報を含むECサイト情報を管理する。ECサーバ10は、ECサイト情報および販売ログ等をECGサーバ20に送信し、EC事業者用のパッケージをECGサーバ20から受信する。
【0039】
ここで、ECサイト情報は、販売商品の商品情報として、商品コード・名称・カテゴリ・イメージ、製造・販売元、販売価格等の情報等を含むとともに、ECサイトのURL(Uniform Resource Locator)を含む。販売ログは、販売商品の商品コード・名称、販売日時、販売価格、購入者、販売サイト等の情報とともに、購入者によるサイト閲覧履歴の情報を含んでいる。
【0040】
ECGサーバ20は、EC事業者用の広告情報としてパッケージをEC事業者が運用するECサーバ10に提供する。ECGサーバ20は、ユニットデータベース(DB)22、レイアウトデータベース(DB)24、パッケージデータベース(DB)26を有している。
【0041】
ECGサーバ20は、出版物に掲載予定の記事データを出版事業者から取得して登録し、記事データから広告商品のユニット、およびユニットに関連付けられるイメージ(コンテンツ)を生成する。ユニットDB22は、広告商品のユニットおよびイメージを管理する。
【0042】
ここで、記事データは、出版物に掲載予定の広告商品の商品コード・名称・イメージ、製造・販売元、希望小売価格、付加情報等の情報を含んでいる。付加情報とは、記事の作成に際して広告商品の広告宣伝効果を高めるために付加される情報である。付加情報は、例えば、広告モデルの名称・イメージ(例えば、広告商品を着用しているモデルのイメージ)、モデルによる商品の紹介記事、記事を掲載予定の出版物の名称・発行号数、記事を掲載予定の特集タイトル等の情報である。
【0043】
ECGサーバ20は、広告商品のユニット、イメージ、およびデザイン・レイアウト情報を含むポップを生成し、1以上のポップを含むパッケージを生成する。レイアウトDB24は、ポップの生成時に付加されるデザイン・レイアウト情報を管理する。パッケージDB26は、1以上のポップを含むパッケージを管理する。ECGサーバ20は、パッケージをECサーバ10に送信し、ECサイト情報および販売ログ等をECサーバ10から受信する。
【0044】
[2−2.広告提供方法]
次に、図3〜図7を参照しながら、広告提供システム2による広告提供方法について説明する。図3および図4は、ユニットおよびポップのデータ構成例を示す図である。図5〜図7は、ポップの表示例を示す図である。
【0045】
ECGサーバ20は、出版物に掲載予定の記事データを出版事業者から取得して登録する。なお、記事データは、DTP(DeskTop Publishing)データ等として作成される。ECGサーバ20は、登録されている記事データから広告商品の広告用データを抽出し、広告商品のユニットおよびイメージ(コンテンツ)を生成し、ユニットDB22に格納する。
【0046】
図3には、ユニットのデータ構成例が示されている。図3には、「○○ちゃんおすすめ!秋のコーディネイトA」という記事の記事データADから生成されたユニットUAのデータ構成UDAが示されている。ユニットUAは、記事データADから抽出されたユニットの情報、モデルの情報、広告商品1、2の情報を含む。
【0047】
ここで、ユニットの情報には、記事の名称、広告コピー、広告ブランド名、雑誌ロゴ等が含まれる。モデルの情報には、モデルの各種情報とともに、モデルのイメージ(コンテンツA1)の識別情報IDA1、およびイメージに関連する関連情報RA1が含まれる。また、広告商品1の情報には、広告商品1の各種情報とともに、ECサイト情報、広告商品1のイメージ(コンテンツA2)の識別情報IDA2、およびイメージに関連する関連情報RA2が含まれる。同様に、広告商品2の情報には、広告商品2の各種情報とともに、ECサイト情報、広告商品2のイメージ(コンテンツA3)の識別情報IDA3、およびイメージに関連する関連情報RA3が含まれる。
【0048】
ここで、コンテンツの識別情報とは、コンテンツを識別するためのテキスト情報であり、例えば、ID番号、コンテンツのデータ名称、コンテンツの取得先を示す情報(URL等)等である。また、関連情報とは、コンテンツに関連するテキスト情報であり、例えば、商品の商品コード・名称・製造・販売元、付加情報等である。
【0049】
ECGサーバ20は、ユニットに含まれる情報に基づいて、パッケージに含まれる広告商品を決定する。ECGサーバ20は、パッケージに含まれる広告商品を販売しているECサイトを特定する。ここで、ECGサーバ20は、パッケージに含まれる広告商品の商品情報等を検索条件として、広告商品を販売しているECサイトを特定する。ECGサーバ20は、特定されたECサイトからECサイト情報を取得する。ECサイト情報には、広告商品に相当する販売商品の商品情報、広告商品を販売するECサイトのURL等が含まれる。
【0050】
ECGサーバ20は、ユニットDB22により管理される広告商品のユニットおよびイメージ、ECサイトから取得されるECサイト情報、およびレイアウトDB24により管理されるデザイン・レイアウト情報を含むポップを生成する。そして、ECGサーバ20は、1以上のポップを含むパッケージを生成する。
【0051】
図4には、ポップのデータ構成例が示されている。図4には、「○○チャンおすすめ!秋のコーディネイト」という記事の記事データから生成されたユニットU0を含むポップP2のデータ構成PD2が示されている。ポップP2は、ユニットU0、コンテンツA0、B0、C0、D0、(ユニットUA、UB、UC、UDに各々に関連するコンテンツ)およびポップP2を表示するためのデザイン・レイアウト情報を含む。また、ポップP2は、テキスト情報からなる、ポップP2の識別情報ID2を含む。ユニットU0は、コンテンツA0、B0、C0、D0の識別情報IDA0、IDB0、IDC0、IDD0、および関連情報RA0、RB0、RC0、RD0を含む。
【0052】
広告事業者は、特定されたECサイトを運営するEC事業者との間で、パッケージの利用契約を結び、EC事業者が運用するECサーバ10にパッケージを提供する。EC事業者は、パッケージの利用規約に従って、自らのウェブサイト上で、パッケージを用いてECサービスを提供する。
【0053】
また、ECGサーバ20は、ユニットに含まれるユニットの情報、モデルの情報、広告商品の情報が更新されると、ユニットに含まれる情報を更新する。同様に、ECGサーバ20は、パッケージに含まれるユニット、コンテンツ、デザイン・レイアウト情報が更新されると、パッケージに含まれる情報を更新する。ECGサーバ20は、更新されたユニットおよびパッケージをユニットDB22およびパッケージDB26に格納するとともに、パッケージの利用契約を結んでいるEC事業者に提供する。
【0054】
図5には、ポップP3、P4の表示例が示されている。ここで、ポップP3は、図3に示すユニットUA、ユニットUAに関連付けられるコンテンツA1〜A3、およびポップP3を表示するためのデザイン・レイアウト情報を含む。同様に、ポップP4は、ユニットUB、ユニットUBに関連付けられるコンテンツB1〜B3、およびポップP4を表示するためのデザイン・レイアウト情報を含む。
【0055】
ポップに含まれるデータは、HTML(HyperText Markup Language)、XHTML(eXtesible HyperText Markup Language)等により記述されるウェブページ用の文書データまたは文書データの一部として利用され、ポップに含まれる情報をウェブページ上に表示するために用いられる。
【0056】
ユーザ端末は、ユーザによるECサービスの利用に際して、ポップP3のデータをECサイトのウェブページから取得し、ポップP3のデザイン・レイアウト情報に基づいて、図5に示すようなポップP3に含まれる情報を画面上に表示する。ユーザ端末は、ユニットUAの情報として、記事の名称、広告コピー、広告ブランド名、雑誌ロゴを表示し、モデルの情報として、コンテンツA1の識別情報IDA1に基づいてコンテンツA1を表示する。また、ユーザ端末は、広告商品1、2の情報として、広告商品1、2の名称・販売価格とともに、コンテンツA2、A3の識別情報IDA2、IDA3に基づいてコンテンツA2、A3を表示する。
【0057】
同様に、ユーザ端末は、ポップP4に含まれるユニットUBの情報、モデルの情報、広告商品3、4の情報、デザイン・レイアウト情報に基づいて、ポップP4に含まれる情報を画面上に表示する。
【0058】
図6には、ポップP2の表示例が示されている。ここで、ポップP2は、図4に示すポップP2に対応する。ユーザ端末は、ポップP2のデータをECサイトのウェブページから取得し、図6に示すようなポップP2に含まれる情報を画面上に表示する。ユーザ端末は、ユニットU0の情報として、記事の名称および雑誌ロゴを表示し、モデルの情報として、コンテンツA0、B0、C0、D0の識別情報IDA0、IDB0、IDC0、IDD0に基づいてコンテンツA0、B0、C0、D0を表示する。
【0059】
図7には、図5に示すポップP3、P4および図6に示すポップP2を含むウェブページWのウェブブラウザ上における表示例が示されている。図7に示す例では、トップメニュー用のポップP1(不図示)が表示されると、ユーザは、ポップP1を通じて選択メニューの利用を決定する。次に、ユーザは、選択メニュー用のポップP2を通じてコンテンツA0、B0、C0、D0の選択を決定する。そして、例えばコンテンツA0が選択されると、ポップP2が表示されるウェブページWと共に表示される他のウェブページW’に、コンテンツA0に関連するコンテンツA1〜A3を含むポップP3が表示される。
【0060】
ユーザがパッケージを利用して広告商品の購入手続きを行うと、ECGサーバ20は、広告商品の販売ログをECサーバ10から取得する。広告商品が販売されると、EC事業者は、ユーザから販売代金を徴収し、販売代金に含まれる所定の販売マージンを広告事業者に提供する。
【0061】
[3.コンテンツ利用管理サーバ100]
次に、図8を参照しながら、本発明の一実施形態に係るコンテンツ利用管理サーバ100の構成を説明する。図8は、コンテンツ利用管理サーバ100の主要な機能構成を示すブロック図である。ここで、利用管理サーバ100は、広告提供システム2に含まれるECGサーバ20の一部として構成されてもよく、他のサーバ装置として構成されてもよい。
【0062】
図8に示すように、利用管理サーバ100は、記憶部102(図1に示す利用管理用データベース120を含む。)、選定部104、特定部106、検査部108、操作部110、出力部112を含んで構成される。
【0063】
記憶部102は、ポップとポップに含まれる1以上のコンテンツの所定の関係(第1の関係)、およびコンテンツを介してリンクされるポップ同士の所定の関係(第2の関係)を記憶する。選択的に、記憶部102は、ポップとポップに含まれる1以上のコンテンツに関連する関連情報の所定の関係(第3の関係)、およびコンテンツの関連情報を介してリンクされるポップ同士の所定の関係(第4の関係)を記憶する。ここで、記憶部102は、ECGサーバ20のパッケージDB26として構成されてもよく、他のデータベースとして構成されてもよい。
【0064】
選定部104は、パッケージの第1のポップに含まれるコンテンツから、第1のコンテンツを選定する。選択的に、選定部104は、パッケージの第2のポップに含まれる第3のコンテンツを選定する。選定部104は、第1のコンテンツを所定の規則に従って規則的に選定してもよく、ランダムに選定してもよい。
【0065】
特定部106は、第1のコンテンツを含む第1のウェブページを特定する。選択的に、特定部106は、第3のコンテンツを含む第2のウェブページを特定する。
【0066】
検査部108は、第1のウェブページまたは第1のウェブページとリンクされる1以上のウェブページの少なくともいずれかを検査する。検査部108は、第1のポップと第1のポップに含まれる1以上のコンテンツが第1の関係を満たすかを検査し、第1のポップと第2のコンテンツを介してリンクされる第2のポップが第2の関係を満たすかを検査する。
【0067】
選択的に、検査部108は、第2のウェブページまたは第2のウェブページとリンクされる1以上のウェブページのいずれかを検査する。検査部108は、第2のポップと第2のポップに含まれる1以上のコンテンツが第1の関係を満たすかを検査し、第2のポップと第3のコンテンツを介してリンクされる第3のポップが第2の関係を満たすかを検査する。
【0068】
選択的に、検査部108は、第1のポップと第1のポップに含まれる1以上のコンテンツの関連情報が第3の関係を満たすかを検査し、第1のポップと第2のコンテンツの関連情報を介してリンクされる第2のポップが第4の関係を満たすかを検査する。
【0069】
操作部110は、利用管理サーバ100を管理する管理者に操作情報を入力させる。出力部112は、利用管理メニュー、および利用管理方法の実行結果等を、文字情報、イメージ情報、音声情報等として外部に出力する。
【0070】
[4.コンテンツ利用管理方法]
以下では、図9〜図13を参照しながら、本発明の一実施形態に係るコンテンツ利用管理方法について説明する。
【0071】
[4−1.パッケージ]
まず、図9および図10を参照しながら、本発明の一実施形態に係るコンテンツ利用管理方法が適用されるパッケージについて説明する。図9は、パッケージのデータ構成例を示す図であり、図10は、図9に示すパッケージに含まれるコンテンツの表示遷移を示す図である。なお、図9および図10には、説明の便宜上、主要なデータのみが示されている。
【0072】
図9に示すように、パッケージは、ポップP1〜P6を含む。ポップP1は、トップメニュー用のコンテンツMを含み、ポップP2は、選択メニュー用のコンテンツA0、B0、C0、D0を含む。ポップP3、P4、P5、P6は、コンテンツA0、B0、C0、D0の詳細に関するコンテンツA1〜A3;コンテンツB1〜B3;コンテンツC1〜C3;コンテンツD1〜D3を各々に含む。
【0073】
ポップP1〜P6には、ポップの識別情報ID1〜ID6が各々に付与される。また、コンテンツM、A0〜A3、B0〜B3、C0〜C3、D0〜D3には、コンテンツの識別情報IDM、IDA0〜IDA3、IDB0〜IDB3、IDC0〜IDC3、IDD0〜IDD3が各々に付与される。コンテンツMの識別情報IDMは、ポップP1の識別情報ID1に関連付けられ、コンテンツA0、B0、C0、D0の識別情報IDA0、IDB0、IDC0、IDD0は、ポップP2の識別情報ID2に関連付けられる。また、コンテンツA1〜A3、B1〜B3、C1〜C3、D1〜D3は、ポップP3〜P6の識別情報ID1〜ID6に各々に関連付けられる。
【0074】
そして、ポップP1とコンテンツMを介してリンクされるポップP2の識別情報ID2は、コンテンツMの識別情報IDMに関連付けられる。また、ポップP2とコンテンツA0を介してリンクされるポップP3の識別情報ID3は、コンテンツA0の識別情報IDA0に関連付けられる。同様に、ポップP4の識別情報ID4がコンテンツB0の識別情報IDB0に、ポップP5の識別情報ID5がコンテンツC0の識別情報IDC0に、ポップP6の識別情報ID6がコンテンツD0の識別情報IDD0に各々に関連付けられる。
【0075】
さらに、コンテンツM、A0〜A3、B0〜B3、C0〜C3、D0〜D3には、関連情報RM、RA0〜RA3、RB0〜RB3、RC0〜RC3、RD0〜RD3が各々に関連付けられる。そして、関連情報RM、RA0〜RA3、RB0〜RB3、RC0〜RC3、RD0〜RD3も、ポップP1〜P6の識別情報ID1〜ID6と関連付けられる。
【0076】
図10に示すように、図9に示すパッケージを用いて、まず、ユーザは、ウェブページW1に表示されるトップメニュー用のポップP1(コンテンツMを含む。)を通じて選択メニューの利用を決定する。次に、ユーザは、ウェブページW1から遷移したウェブページW2に表示されるポップP2を通じてコンテンツA0、B0、C0、D0の選択を決定する。そして、ポップP2を通じてコンテンツの選択が決定されると、選択されたコンテンツに応じて、例えば、ウェブページW2と共に表示されるウェブページW3Aに、コンテンツA0の詳細としてコンテンツA1〜A3が表示される。
【0077】
なお、図10には示されていないが、コンテンツM、A0〜A3、B0〜B3、C0〜C3、D0〜D3の表示に際して、各コンテンツに関連する関連情報RM、RA0〜RA3、RB0〜RB3、RC0〜RC3、RD0〜RD3も表示される。
【0078】
[4−2.コンテンツ利用管理方法の手順]
次に、図11を参照しながら、コンテンツ利用管理方法の手順について説明する。図11は、コンテンツ利用管理方法の手順を示すフロー図である。
【0079】
図11に示すように、記憶部102は、ポップとポップに含まれる1以上のコンテンツの第1の関係、およびコンテンツを介してリンクされるポップ同士の第2の関係を記憶する(ステップS100)。
【0080】
ここで、記憶部102は、ポップに含まれる1以上のコンテンツの識別情報をポップに関連付けて記憶し、ポップと他のポップをリンクするコンテンツの識別情報をポップまたは他のポップに関連付けて記憶してもよい。
【0081】
例えば図9に示すパッケージの場合、記憶部102は、図9を参照しながら説明したように、ポップP1〜P6の識別情報ID1〜ID6、およびコンテンツM、A0〜A3、B0〜B3、C0〜C3、D0〜D3の識別情報IDM、IDA0〜IDA3、IDB0〜IDB3、IDC0〜IDC3、IDD0〜IDD3を関連付けて記憶する。
【0082】
管理者から検査開始指示が操作部110を通じて入力され、または所定の検査開始時間が到来すると、利用管理サーバ100は、検査を開始する。検査が開始されると、選定部104は、パッケージの第1のポップに含まれるコンテンツから、第1のコンテンツを選定する(S102)。
【0083】
選定部104は、記憶部102に記憶されている情報に基づいて、第1のコンテンツを選定する。具体的に、選定部104は、記憶部102に記憶されているパッケージから検査対象となるパッケージを選定し、検査対象となるパッケージに含まれるポップから第1のポップを選定し、第1のポップから第1のコンテンツを選定する。
【0084】
例えば図9に示すパッケージの場合、選定部104は、パッケージのポップP3に含まれるコンテンツA1〜A3から、第1のコンテンツとしてコンテンツA1を選定する。
【0085】
選定部104は、検査対象となるパッケージ、第1のポップ、および/または第1のコンテンツを、所定の規則に従って規則的に選定してもよく、ランダムに選定してもよい。ここで、第1のコンテンツをランダムに選定することで、規則的に選定する場合に比して、不正利用者が第1のコンテンツを予測して不正な利用の特定を回避するための手段を講じることが困難となる。
【0086】
第1のコンテンツが選定されると、特定部106は、第1のコンテンツを含む第1のウェブページを特定する(S104)。ここで、特定部106は、第1のコンテンツの識別情報が埋込まれている第1のウェブページを特定してもよい。
【0087】
例えば図9に示すパッケージの場合、特定部106は、第1のウェブページとして、コンテンツA1の識別情報IDA1が埋め込まれているウェブページW3Aを特定する。
【0088】
特定部106は、選定部104により選定された第1のコンテンツの識別情報を記憶部102から取得する。特定部106は、他のEC事業者に関連する1以上のウェブページに通信網4を介してアクセスし、第1のコンテンツの識別情報に該当するテキスト情報が埋め込まれている第1のウェブページを特定する。特定部106は、ウェブページ用の文書データに埋込まれている、第1のコンテンツの識別情報に該当するテキスト情報を検索することで、第1のウェブページを特定する。
【0089】
第1のウェブページを特定すると、検査部108は、第1のウェブページまたは第1のウェブページとリンクされる1以上のウェブページの少なくともいずれかを検査する。検査部108は、第1のポップと第1のポップに含まれる1以上のコンテンツが第1の関係を満たすかを検査し、第1のポップと第2のコンテンツを介してリンクされる第2のポップが第2の関係を満たすかを検査する。
【0090】
この場合、検査部108は、ウェブページ用の文書データに埋込まれている、ウェブページ同士のリンク関係を示すリンク情報を検索することで、第1のウェブページとリンクされる1以上のウェブページを特定する。
【0091】
ポップには、同一のウェブページ、または共に表示される1以上のウェブページに表示され、互いに関連性を有する1以上のコンテンツが含まれる。このため、第1の関係の検査において、検査部108は、ポップとポップに含まれるコンテンツが互いに所定の関係性(第1の関係)を有しているかを検査する。
【0092】
パッケージでは、ポップに含まれるコンテンツを介してポップ同士がリンクされる。このため、第2の関係の検査において、検査部108は、コンテンツを介してリンクされるポップ同士がポップ同士の所定の関係性(第2の関係)を有しているかを検査する。
【0093】
検査部108は、第1のコンテンツについて、第1の関係または第2の関係の一方を検査した後に、必要に応じて他方を検査する。以下では、検査部108が第1の関係を検査した後に、必要に応じて第2の関係を検査する場合について説明する。なお、検査部108が第2の関係を検査した後、必要に応じて第1の関係を検査する場合、検査部108は、第2の関係を満たしてないと判断すると、第2の検査を中止し、第1の検査を行わずに、検査を終了する。
【0094】
検査部108は、第1の関係を検査するために、第1のポップ、および第1のポップに含まれるコンテンツについての情報を記憶部102から取得する。そして、検査部108は、第1のウェブページまたは第1のウェブページとリンクされる1以上のウェブページである所定のウェブページに、第1のポップに含まれる全てのコンテンツが含まれているかを検査する(S106)。なお、第1のポップに含まれる全てのコンテンツは、所定のウェブページに相当する1つのウェブページに全て含まれていてもよく、2以上のウェブページに分散して含まれていてもよい。
【0095】
検査部108は、第1のポップに含まれる各コンテンツについて検査を順次に行う。そして、所定のウェブページに第1のポップに含まれる全てのコンテンツが含まれている場合に、第1の関係を満たしていると判断し(S108で“Yes”の場合)、後述するように第2の関係を検査する。一方、検査部108は、第1のポップに含まれる任意のコンテンツが含まれていない場合に、第1の関係を満たしていないと判断し(S108で“No”の場合)、第1の関係の検査を中止し、第2の関係を検査せずに検査を終了する。
【0096】
ここで、検査部108は、第1のポップに含まれる1以上のコンテンツの識別情報が、第1のウェブページ、または第1のウェブページと共に表示される1以上の他のウェブページに埋込まれているかを検査してもよい。
【0097】
この場合、検査部108は、ウェブページ用の文書データに含まれている、ウェブページ同士のリンク関係を示すリンク情報を検索することで、第1のウェブページと共に表示される1以上の他のウェブページを特定する。そして、検査部108は、ウェブページ用の文書データに埋込まれている、第1のポップに含まれる1以上のコンテンツの識別情報に該当するテキスト情報を検索することで、第1の関係を検査する。
【0098】
ここで、ポップに含まれる1以上のコンテンツは、互いに関連性を有し、同一のウェブページ、または共に表示される1以上のウェブページに表示されるものである。このため、検査部108は、第1のウェブページとの間でページ遷移を伴うリンク関係にある他のウェブページについては、ポップに含まれる1以上のコンテンツが共に表示されなくなるので、第1の関係を検査しない。
【0099】
例えば図9に示すパッケージの場合、検査部108は、ポップP3に含まれるコンテンツA1〜A3の識別情報IDA1〜IDA3がウェブページW3A、またはウェブページW3Aと共に表示される1以上の他のウェブページに埋め込まれているかを検査する。そして、コンテンツA1〜A3の識別情報IDA1〜IDA3がウェブページW3Aに埋め込まれているので、検査部108は、コンテンツA1について第1の関係を満たしていると判断する。
【0100】
第1の関係を満たしていると判断すると、検査部108は、第2の関係を検査するために、第1のポップと第2のコンテンツを介してリンクされる第2のポップについての情報を記憶部102から取得する。そして、検査部108は、第1のポップと第2のポップをリンクする第2のコンテンツが所定のウェブページに含まれているかを検査する(S110)。
【0101】
検査部108は、第2のコンテンツが所定のウェブページに含まれている場合に、第2の関係を満たしていると判断し(S112で“Yes”の場合)、検査を終了する。一方、検査部108は、第2のコンテンツが所定のウェブページに含まれていない場合に、第2の関係を満たしていないと判断し(S112で“Yes”の場合)、第2の関係の検査を中止し、検査を終了する。
【0102】
ここで、検査部108は、第1のポップと第2のポップをリンクする第2のコンテンツの識別情報が、第1のウェブページ、第1のウェブページと共に表示される他のウェブページ、または第1のウェブページとの間で遷移可能なウェブページに埋込まれているかを検査してもよい。
【0103】
この場合、検査部108は、ウェブページ用の文書データに埋め込まれている、ウェブページ同士のリンク関係を示すリンク情報を検索することで、第1のウェブページと共に表示される他のウェブページ、または第1のウェブページとの間で遷移可能なウェブページを特定する。そして、検査部108は、ウェブページ用の文書データに埋込まれている、第2のコンテンツの識別情報に該当するテキスト情報を検索することで、第2の関係を検査する。
【0104】
ここで、パッケージに含まれるポップは、コンテンツを介して他のポップとリンクされる。そして、互いに異なるポップに含まれるコンテンツは、共に表示されなくてもよい。このため、検査部108は、第1のウェブページとの間で遷移可能なウェブページについても、第2の関係を検査する。
【0105】
また、検査部108は、他のコンテンツの識別情報が埋込まれているウェブページが、特定のEC事業者に関連するウェブページである場合に、当該ウェブページについては、第2の関係を検査しない。この場合、検査部108は、予め記憶されている特定のEC事業者に関連するウェブページのURL等に基づいて、第2の関係を検査するか否かを判断する。
【0106】
例えば図9に示すパッケージの場合、検査部108は、ポップP2とポップP3をリンクするコンテンツA0の識別情報IDA0がウェブページW3A、ウェブページW3Aと共に表示される他のウェブページ、またはウェブページW3Aとの間で遷移可能なウェブページに埋め込まれているかを検査する。そして、コンテンツA0の識別情報IDA0がウェブページW3Aと共に表示されるウェブページW2に埋め込まれているので、検査部108は、コンテンツA1について第2の関係を満たしていると判断する。
【0107】
なお、例えばポップP2に含まれるコンテンツA0について第2の関係を検査する場合、検査部は、ポップP1とポップP2をリンクするコンテンツMの識別情報IDMが所定のウェブページに埋め込まれているかを検査してもよく、コンテンツA0を介してポップP2とリンクされるポップP3の識別情報ID3が所定のウェブページに埋め込まれているかを検査してもよい。
【0108】
利用管理サーバ100は、第1のコンテンツについて第1の関係および第2の関係の少なくとも一方が満たされない場合に、パッケージに含まれるコンテンツの部分的な利用、または所定の関係性を改変した利用等、コンテンツが不正に利用されていると判断し、出力部112を通じて管理者に通知する(S114)。
【0109】
一方、利用管理サーバ100は、第1の関係および第2の関係が満たされる場合に、検査を終了し、ステップS102の処理に復帰し、新たに選定された第1のコンテンツについて第1の関係および第2の関係を検査してもよい。
【0110】
また、利用管理サーバ100は、第1のコンテンツの検査に続いて、第2のポップに含まれる第3のコンテンツについて第1の関係および第2の関係を検査してもよい。以下では、第1のコンテンツの検査に続いて、第3のコンテンツについて第1の関係および第2の関係を検査する場合について説明する。
【0111】
この場合、選定部104は、第2のポップに含まれる第3のコンテンツを選定する。選定部104は、第2のポップに含まれるコンテンツから、第3のコンテンツとして第2のコンテンツを選定してもよく、他のコンテンツを選定してもよい。
【0112】
第3のコンテンツが選定されると、特定部106は、第3のコンテンツを含む第2のウェブページを特定する。検査部108は、第2のウェブページまたは第2のウェブページとリンクされる1以上のウェブページの少なくともいずれかである所定のウェブページを検査する。検査部108は、第2のポップと第2のポップに含まれる1以上のコンテンツが第1の関係を満たすかを検査する。また、検査部108は、第2のポップと第3のコンテンツを介してリンクされる第3のポップが第2の関係を満たすかを検査する。なお、第3のコンテンツを検査する手順については、第1のコンテンツを検査する手順と同様であるので、重複する説明は省略する。
【0113】
例えば図9に示すパッケージの場合、選定部104は、第3のコンテンツとして、第2のコンテンツ(ポップP2に含まれるコンテンツA0)を選定する。そして、検査部108は、ポップP2に含まれるコンテンツA0、B0、C0、D0の識別情報IDA0、IDB0、IDC0、IDD0がウェブページW2、またはウェブページW2と共に表示される1以上の他のウェブページに埋め込まれているかを検査する。そして、コンテンツA0、B0、C0、D0の識別情報IDA0、IDB0、IDC0、IDD0がウェブページW2に埋め込まれているので、検査部108は、コンテンツA0について第1の関係を満たしていると判断する。
【0114】
また、検査部108は、ポップP1とポップP2をリンクするコンテンツMの識別情報IDMがウェブページW2、ウェブページW2と共に表示される他のウェブページ、またはウェブページW2との間で遷移可能なウェブページに埋め込まれているかを検査する。そして、コンテンツMの識別情報IDMがウェブページW2に遷移可能なウェブページW1に埋め込まれているので、検査部108は、コンテンツA0について第2の関係を満たしていると判断する。
【0115】
利用管理サーバ100は、第3のコンテンツについて第1の関係および第2の関係の少なくとも一方が満たされない場合に、コンテンツが不正に利用されていると判断する。一方、利用管理サーバ100は、第1の関係および第2の関係が満たされる場合に、検査を終了してもよく、第3のコンテンツの検査に続いて、第4のコンテンツについて第1の関係および第2の関係を検査してもよい。
【0116】
第1のコンテンツの検査に続いて、第3のコンテンツについて検査することで、第1のコンテンツを含む第1のウェブページに関連するウェブページにおいて、コンテンツの不正な利用を効率的に特定することができる。
【0117】
以上、利用管理サーバ100がコンテンツの識別情報を検査する場合について説明した。しかし、利用管理サーバ100は、コンテンツの識別情報とともに、コンテンツの関連情報を検査してもよい。以下では、利用管理サーバ100がコンテンツの関連情報を検査する場合について説明する。
【0118】
この場合、記憶部102は、ポップとポップに含まれる1以上のコンテンツに関連する関連情報の所定の関係(第3の関係)、およびコンテンツの関連情報を介してリンクされるポップ同士の所定の関係(第4の関係)を記憶する。ここで、記憶部102は、ポップに含まれる1以上のコンテンツの関連情報をポップに関連付けて記憶し、ポップと他のポップをリンクするコンテンツの関連情報をポップまたは他のポップに関連付けて記憶する。
【0119】
特定部106は、第1のコンテンツの関連情報を含む第1のウェブページを特定する。ここで、特定部106は、第1のコンテンツの関連情報が埋込まれている第1のウェブページを特定してもよい。特定部106は、他のEC事業者に関連する1以上のウェブページに通信網4を介してアクセスし、第1のコンテンツの関連情報に該当するテキスト情報が埋込まれている第1のウェブページを特定する。
【0120】
検査部108は、第1のポップと第1のポップに含まれる1以上のコンテンツの関連情報が第3の関係を満たすかを検査し、第1のポップと第2のコンテンツの関連情報を介してリンクされる第2のポップが第4の関係を満たすかを検査する。
【0121】
ここで、検査部108は、第1のポップに含まれる1以上のコンテンツの関連情報が、第1のウェブページ、または第1のウェブページと共に表示される1以上の他のウェブページに埋込まれているかを検査してもよい。また、検査部108は、第1のポップと第2のポップをリンクする第2のコンテンツの関連情報が、第1のウェブページ、第1のウェブページと共に表示される他のウェブページ、または第1のウェブページとの間で遷移可能なウェブページに埋込まれているかを検査してもよい。
【0122】
例えば図9に示すパッケージの場合、検査部108は、ポップP3に含まれるコンテンツA1〜A3の関連情報RA1〜RA3がウェブページW3A、またはウェブページW3Aと共に表示される1以上の他のウェブページに埋め込まれているかを検査する。そして、コンテンツA1〜A3の関連情報RA1〜RA3がウェブページW3Aに埋め込まれているので、検査部108は、コンテンツA1の関連情報RA1について第3の関係を満たしていると判断する。
【0123】
また、検査部108は、ポップP2とポップP3をリンクするコンテンツA0の関連情報RA0がウェブページW3A、ウェブページW3Aと共に表示される他のウェブページ、またはウェブページW3Aとの間で遷移可能なウェブページに埋め込まれているかを検査する。そして、コンテンツA0の関連情報RA0がウェブページW3Aと共に表示されるウェブページW2に埋め込まれているので、検査部108は、コンテンツA1の関連情報RA1について第4の関係を満たしていると判断する。
【0124】
コンテンツの関連情報を検査することで、コンテンツについて第1および第2の関係に基づいて不正な利用を特定できない場合でも、コンテンツの関連情報について第3および第4の関係に基づいて不正な利用を特定することができる。例えば、不正利用者が不正な利用の特定を回避するための手段を講じた場合でも、コンテンツの代わりにコンテンツの関連情報について第3または第4の関係に基づいて不正な利用を特定することができる。
【0125】
また、コンテンツの関連情報を検査することで、コンテンツの不正な利用の態様を判断することができる。例えば、コンテンツが商品のイメージであり、コンテンツの関連情報が商品の広告情報である場合、コンテンツが商目的のために不正に利用されているかを判断することができる。
【0126】
[4−3.コンテンツ利用管理方法の具体例]
次に、図12、図13を参照しながら、コンテンツ利用管理方法の具体例について説明する。図12は、コンテンツの不正な利用を含むパッケージのデータ構成例を示す図である。図13は、図12に示すパッケージに含まれるコンテンツの表示遷移を示す図である。
【0127】
図12および図13に示すように、パッケージでは、図9に示すパッケージのうち、ポップP1のコンテンツMがコンテンツXに変更され、ポップP3のコンテンツA3が削除されている。また、ポップP4のコンテンツB1〜B3の表示形態が変更され、ポップP5のリンク先がコンテンツC0からコンテンツYに変更されている。なお、ポップP1〜P6、およびコンテンツA0〜A2、B0〜B3、C1〜C3、D0〜D3、X、Yについては、図9に示す場合と同様に関連付けられている。
【0128】
第1のコンテンツとしてコンテンツA1が選定される場合を想定する。この場合、コンテンツA1と同一のポップP3に含まれるコンテンツA3の識別情報IDA3が、ウェブページW3A、またはウェブページW3Aと共に表示されるウェブページW2に埋込まれていない。このため、コンテンツA1について、第1の関係が満たされておらず、コンテンツの不正な利用として特定される。
【0129】
第1のコンテンツとしてコンテンツB1が選定される場合を想定する。この場合、コンテンツB1と同一のポップP4に含まれるコンテンツB3の識別情報IDB3がウェブページW3Bから遷移可能なウェブページW3B’に埋込まれている。このため、コンテンツB1について、第1の関係が満たされておらず、コンテンツの不正な利用として特定される。
【0130】
第1のコンテンツとしてコンテンツC1が選定される場合を想定する。この場合、コンテンツC1と同一のポップP5に含まれる全てのコンテンツC1〜C3の識別情報IDC1〜IDC3が、ウェブページW3Cに埋込まれている。このため、コンテンツC1について、第1の関係が満たされている。
【0131】
しかし、ポップP2とポップP5をリンクするコンテンツC0の識別情報が、コンテンツC1が表示されるウェブページW3C、またはウェブページW3Cとの間で遷移可能なウェブページW2に埋込まれていない。このため、コンテンツC1について、第2の関係が満たされておらず、コンテンツの不正な利用として特定される。
【0132】
第1のコンテンツとしてコンテンツD1が選定される場合を想定する。この場合、コンテンツD1と同一のポップP6に含まれる全てのコンテンツD1〜D3の識別情報IDD1〜IDD3が、ウェブページW3Dに埋込まれている。また、ポップP6が表示されるウェブページW3Dと共に表示されるウェブページW2に、ポップP2とポップP6をリンクするコンテンツD0の識別情報IDD0が埋込まれている。このため、コンテンツD1について、第1および第2の関係が満たされている。
【0133】
さらに、コンテンツD1の検査に続いて、ポップP2に含まれるコンテンツD0が第3のコンテンツとして選定される場合を想定する。この場合、コンテンツD0と同一のポップP2に含まれる全てのコンテンツA0、B0、C0、D0の識別情報IDA0、IDB0、IDC0、IDD0が、ポップP6が表示されるウェブページW3Dと共に表示されるウェブページW2に埋め込まれている。このため、コンテンツD0について、第1の関係が満たされている。
【0134】
しかし、ポップP2が表示されるウェブページW2、ウェブページW2と共に表示されるウェブページW3A〜W3D、またはウェブページW2に遷移可能なウェブページW1に、ポップP1とポップP2をリンクするコンテンツMの識別情報IDMが、埋め込まれていない。このため、コンテンツD0について、第2の関係が満たされておらず、コンテンツの不正な利用として特定される。
【0135】
[5.コンテンツ利用管理サーバ100のハードウェア構成]
次に図14を参照しながら、本発明の一実施形態に係るコンテンツ利用管理サーバ100のハードウェア構成について説明する。図14は、コンテンツ利用管理サーバ100のハードウェア構成例を示すブロック図である。
【0136】
利用管理サーバ100は、主に、CPU202、ROM204、RAM206、ホストバス208、ブリッジ210、外部バス212、インタフェース214、入力装置216、出力装置218、ストレージ装置220、ドライブ222、接続ポート224、通信装置226を含んで構成される。
【0137】
CPU202は、演算処理装置および制御装置として機能し、ROM204、RAM206、ストレージ装置220、またはリムーバブル記録媒体228に記録された各種プログラムに従って、利用管理サーバ100の動作を少なくとも部分的に制御する。ROM204は、CPU202が用いるプログラムやパラメータ等を記憶する。RAM206は、CPU202が実行するプログラム、プログラム実行時のパラメータ等を一時記憶する。CPU202、ROM204、RAM206は、ホストバス208により互いに接続される。ホストバス208は、ブリッジ210を介して外部バス212に接続される。
【0138】
入力装置216は、例えば、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン、スイッチ等、ユーザが操作可能な操作手段である。また、入力装置216は、例えば、赤外線等の電波を用いた遠隔操作手段でもよく、利用管理サーバ100の操作に対応した携帯電話、PDA等の外部機器230でもよい。入力装置216は、例えば上記の操作手段を用いてユーザにより入力された操作情報に基づいて入力信号を生成し、CPU202に出力する入力制御回路等を含んで構成される。利用管理サーバ100のユーザは、入力装置216の操作を介して、利用管理サーバ100に対して各種のデータを入力し、処理動作を指示する。
【0139】
出力装置218は、例えば、CRTディスプレイ、液晶ディスプレイ、ランプ等の表示装置、スピーカ、ヘッドフォン等の音声出力装置218、プリンタ、携帯電話、ファクシミリ等、取得された情報をユーザに対して視覚的または聴覚的に通知可能な装置を含んで構成される。出力装置218は、利用管理サーバ100の処理結果を出力する。例えば、表示装置は、利用管理サーバ100による処理結果を、テキスト情報またはイメージ情報として表示し、音声出力装置218は、再生された音声データ、音響データ等のオーディオ信号をアナログ信号に変換して出力する。
【0140】
ストレージ装置220は、利用管理サーバ100の記憶部の一例として構成されるデータ格納用の装置であり、例えば、HDD等の磁気記憶デバイス、半導体記憶デバイス、光記憶デバイス、または光磁気記憶デバイス等を含む。ストレージ装置220は、CPU202が実行するプログラム、各種データ、外部から取得された各種データ等を格納する。
【0141】
ドライブ222は、記録媒体用リーダライタであり、利用管理サーバ100に内蔵または外付けされる。ドライブ222は、装着される磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、または半導体メモリ等のリムーバブル記録媒体228に対して、記録済みデータを読出してRAM206に出力し、記録対象のデータを書き込む。
【0142】
接続ポート224は、例えば、USBポート、SCSIポート、RS232Cポート等、外部機器230を利用管理サーバ100に直接接続するためのポートである。利用管理サーバ100は、接続ポート224に接続された外部機器230に対して、接続ポート224を介してデータを取得し、データを提供する。
【0143】
通信装置226は、通信網4に接続するための通信デバイス等から構成される通信インタフェース214である。通信装置226は、例えば、有線または無線LAN、WUSB用の通信カード、ADSL用のルータ、通信用モデム等である。通信装置226は、例えばインターネットや他の通信機器との間で、所定のプロトコルに則して信号等を送受信する。通信装置226に接続される通信網4は、有線または無線により接続されたネットワーク等により構成され。例えば、インターネット、家庭内LAN、赤外線通信、ラジオ波通信、または衛星通信等でもよい。
【0144】
以上、本発明の実施形態に係る利用管理サーバ100の機能を実現するためのハードウェア構成の一例について説明した。なお、上記ハードウェアの各構成要素は、汎用的なデバイスを用いて構成されてもよく、各構成要素の機能の特化したデバイスを用いて構成されてもよい。
【0145】
[6.まとめ]
以上説明したように、本実施形態に係るコンテンツ利用管理方法によれば、第1のウェブページまたは第1のウェブページとリンクされる1以上のウェブページの少なくともいずれかにおいて、第1のポップと第1のポップに含まれる1以上のコンテンツが第1の関係を満たすかが検査され、第1のポップと第2のコンテンツを介してリンクされる第2のポップが第2の関係を満たすかが検査される。
【0146】
特定のサービス提供者は、パッケージの利用規約に従ってパッケージを利用するので、パッケージに含まれるコンテンツの所定の関係性が維持される。一方、他のサービス提供者は、パッケージの利用規約にかかわらずに、パッケージに含まれるコンテンツを部分的に、または所定の関係性を改変して利用するので、パッケージに含まれるコンテンツの所定の関係性が維持されなくなる。よって、サービス提供者に関連するウェブページにおいて、第1の関係または第2の関係の少なくとも一方が満たされていないことを検査することで、コンテンツの不正な利用として特定することができる。これにより、隠し情報の検出処理をコンテンツ毎に逐一行わずとも、コンテンツの不正な利用を簡易的に特定することができる。
【0147】
特に、パッケージに多数のコンテンツが含まれる場合ほど、コンテンツの不正な利用を効率的に特定することができる。また、パッケージに含まれるコンテンツの関係性が頻繁に変更されるほど、不正利用者が不正な利用の特定を回避するための手段を講じることが困難となり、コンテンツの不正な利用を特定し易くなる。
【0148】
また、コンテンツの識別情報を用いて、コンテンツ集合に含まれるコンテンツの所定の関係性が維持されているかが検査され、コンテンツの不正な利用が特定される。このため、例えば、コンテンツ集合に含まれるコンテンツの識別情報について、その大半が削除または変更されていても、少なくとも1つの識別情報が変更されずに存在していれば、コンテンツの所定の関係性が維持されているかを検査することで、コンテンツの不正な利用を特定することができる。
【0149】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【図面の簡単な説明】
【0150】
【図1】コンテンツ利用管理システムの概要を示す図である。
【図2】広告提供システムによる広告提供方法の手順を示す模式図である。
【図3】ユニットのデータ構成例を示す図である。
【図4】ポップのデータ構成例を示す図である。
【図5】ポップの表示例を示す図である。
【図6】ポップの表示例を示す図である。
【図7】ポップの表示例を示す図である。
【図8】コンテンツ利用管理サーバの主要な機能構成を示すブロック図である。
【図9】パッケージのデータ構成例を示す図である。
【図10】図9に示すパッケージに含まれるコンテンツの表示遷移を示す図である。
【図11】コンテンツ利用管理方法の手順を示すフロー図である。
【図12】コンテンツの不正な利用を含むパッケージのデータ構成例を示す図である。
【図13】図12に示すパッケージに含まれるコンテンツの表示遷移を示す図である。
【図14】コンテンツ利用管理サーバのハードウェア構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0151】
1 コンテンツ利用管理システム
10a、10b ECサーバ
100 コンテンツ利用管理サーバ
102 記憶部
104 選定部
106 特定部
108 検査部
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツ利用管理装置、コンテンツ利用管理方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ウェブサイト上で電子商取引(EC;Electronic Commerce)等のサービスを提供する特定のサービス提供者向けに、広告情報を提供する広告事業が行われている。広告事業者は、多数のコンテンツを含むコンテンツ集合をサービス提供者用の広告情報として提供し、特定のサービス提供者は、コンテンツ集合の利用規約等に従って、自らのウェブサイト上でコンテンツ集合を利用してサービスを提供する。
【0003】
コンテンツ集合は、例えば、1以上のコンテンツを含むコンテンツサブ集合の集合として構成される。コンテンツサブ集合には、同一のウェブページ、または共に表示される1以上のウェブページに表示され、互いに関連性を有する1以上のコンテンツが含まれる。一方、コンテンツ集合では、コンテンツサブ集合に含まれるコンテンツを介してコンテンツサブ集合同士がリンクされる。このため、コンテンツ集合は、コンテンツ集合に含まれる多数のコンテンツが互いに所定の関係性を有するように構成される。
【0004】
コンテンツ集合は、特定のサービス提供者用に提供され、コンテンツ集合に含まれるコンテンツの部分的な利用、所定の関係性を改変した利用等、コンテンツの不正な利用を制限する利用規約に従って利用される。一方、コンテンツ集合に含まれるコンテンツは、他のサービス提供者にも利用可能なものである。このため、他のサービス提供者は、特定のサービス提供者のウェブサイトからコンテンツを不正にコピーし、他のサービス提供者に関連するウェブサイト上で無断で利用する。ここで、コンテンツ集合の利用形態等に応じては、他のサービス提供者によるコンテンツの不正な利用を制限したい場合がある。
【0005】
ところで、従来、コンテンツの不正コピーを予防する手段として、電子透かし、フィンガープリント等の隠し情報をコンテンツに埋込むことが知られている。広告事業者は、コンテンツに埋込まれた隠し情報の検出処理を行うことで、不正コピーされたコンテンツを識別し、コンテンツの不正な利用を特定することができる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、ウェブサイト上でサービスを提供するサービス提供者が利用するコンテンツは、無数に存在する。また、コンテンツに埋込まれた隠し情報の検出処理には、相応の時間を要してしまう。このため、隠し情報の検出処理をコンテンツ毎に逐一行うことで、コンテンツの不正な利用を特定することは事実上困難である。
【0007】
そこで、本発明は、コンテンツ集合に含まれるコンテンツの不正な利用を簡易的に特定可能な、コンテンツ利用管理装置、コンテンツ利用管理方法、およびプログラムを提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第1の観点によれば、コンテンツサブ集合とコンテンツサブ集合に含まれる1以上のコンテンツの第1の関係、および2以上のコンテンツサブ集合を含むコンテンツ集合において、コンテンツを介してリンクされるコンテンツサブ集合同士の第2の関係を記憶する記憶部と、コンテンツ集合の第1のコンテンツサブ集合に含まれるコンテンツから、第1のコンテンツを選定する選定部と、第1のコンテンツを含む第1のウェブページを特定する特定部と、第1のウェブページまたは第1のウェブページとリンクされる1以上のウェブページの少なくともいずれかにおいて、第1のコンテンツサブ集合と第1のコンテンツサブ集合に含まれる1以上のコンテンツが第1の関係を満たすかを検査し、第1のコンテンツサブ集合と第2のコンテンツを介してリンクされる第2のコンテンツサブ集合が第2の関係を満たすかを検査する検査部と、を備える、コンテンツ利用管理装置が提供される。
【0009】
かかる構成によれば、第1のウェブページまたは第1のウェブページとリンクされる1以上のウェブページの少なくともいずれかにおいて、第1のコンテンツサブ集合と第1のコンテンツサブ集合に含まれる1以上のコンテンツが第1の関係を満たすかが検査され、第1のコンテンツサブ集合と第2のコンテンツを介してリンクされる第2のコンテンツサブ集合が第2の関係を満たすかが検査される。
【0010】
特定のサービス提供者は、コンテンツ集合の利用規約に従ってコンテンツ集合を利用するので、コンテンツ集合に含まれるコンテンツの所定の関係性が維持される。一方、他のサービス提供者は、コンテンツ集合の利用規約にかかわらずに、コンテンツ集合に含まれるコンテンツを部分的に、または所定の関係性を改変して利用するので、コンテンツ集合に含まれるコンテンツの所定の関係性が維持されなくなる。よって、サービス提供者に関連するウェブページにおいて、第1の関係または第2の関係の少なくとも一方が満たされていないことを検査することで、コンテンツの不正な利用として特定することができる。これにより、隠し情報の検出処理をコンテンツ毎に逐一行わずとも、コンテンツの不正な利用を簡易的に特定することができる。
【0011】
また、上記記憶部は、コンテンツサブ集合に含まれる1以上のコンテンツの識別情報をコンテンツサブ集合に関連付けて記憶し、コンテンツサブ集合と他のコンテンツサブ集合をリンクするコンテンツの識別情報をコンテンツサブ集合または他のコンテンツサブ集合に関連付けて記憶し、上記特定部は、第1のコンテンツの識別情報が埋込まれている第1のウェブページを特定し、上記検査部は、第1のコンテンツサブ集合に含まれる1以上のコンテンツの識別情報が、第1のウェブページ、または第1のウェブページと共に表示される1以上の他のウェブページに埋込まれているかを検査し、第1のコンテンツサブ集合と第2のコンテンツサブ集合をリンクする第2のコンテンツの識別情報が、第1のウェブページ、第1のウェブページと共に表示される他のウェブページ、または第1のウェブページとの間で遷移可能なウェブページに埋込まれているかを検査してもよい。
【0012】
これにより、コンテンツの識別情報を用いて、コンテンツ集合に含まれるコンテンツの所定の関係性が維持されているかが検査され、コンテンツの不正な利用が特定される。このため、例えば、コンテンツ集合に含まれるコンテンツの識別情報について、その大半が削除または変更されていても、少なくとも1つの識別情報が変更されずに存在していれば、コンテンツの所定の関係性が維持されているかを検査することで、コンテンツの不正な利用を特定することができる。
【0013】
また、第1のコンテンツについて第1の関係および第2の関係が満たされる場合において、上記選定部は、さらに、第2のコンテンツサブ集合に含まれる第3のコンテンツを選定し、上記特定部は、さらに、第3のコンテンツを含む第2のウェブページを特定し、上記検査部は、さらに、第2のウェブページまたは第2のウェブページとリンクされる1以上のウェブページの少なくともいずれかにおいて、第2のコンテンツサブ集合と第2のコンテンツサブ集合に含まれる1以上のコンテンツが第1の関係を満たすかを検査し、第2のコンテンツサブ集合と第2のコンテンツを介してリンクされる第3のコンテンツサブ集合が第2の関係を満たすかを検査してもよい。
【0014】
これにより、第1のコンテンツを含む第1のウェブページに関連するウェブページにおいて、コンテンツの不正な利用を効率的に特定することができる。
【0015】
また、上記記憶部は、さらに、コンテンツサブ集合とコンテンツサブ集合に含まれる1以上のコンテンツに関連する関連情報の第3の関係、およびコンテンツの関連情報を介してリンクされるコンテンツサブ集合同士の第4の関係を記憶し、上記検査部は、さらに、第1のウェブページまたは第1のウェブページとリンクされる1以上のウェブページの少なくともいずれかにおいて、第1のコンテンツサブ集合と第1のコンテンツサブ集合に含まれる1以上のコンテンツの関連情報が第3の関係を満たすかを検査し、第1のコンテンツサブ集合と第2のコンテンツを介してリンクされる第2のコンテンツサブ集合が第4の関係を満たすかを検査してもよい。
【0016】
これにより、コンテンツについて第1および第2の関係に基づいて不正な利用を特定できない場合でも、コンテンツの関連情報について第3または第4の関係に基づいて不正な利用を特定することができる。また、コンテンツの不正な利用の態様を判断することができる。
【0017】
また、上記選定部は、第1のコンテンツをランダムに選定してもよい。これにより、第1のコンテンツが規則的に選定される場合に比して、不正利用者が第1のコンテンツを予測して不正な利用の特定を回避するための手段を講じることが困難となる。
【0018】
本発明の第2の観点によれば、コンピュータを利用してコンテンツの利用管理を行う方法であって、コンテンツサブ集合とコンテンツサブ集合に含まれる1以上のコンテンツの第1の関係、および2以上のコンテンツサブ集合を含むコンテンツ集合において、コンテンツを介してリンクされるコンテンツサブ集合同士の第2の関係を記憶するステップと、コンテンツ集合の第1のコンテンツサブ集合に含まれるコンテンツから、第1のコンテンツを選定するステップと、第1のコンテンツを含む第1のウェブページを特定するステップと、第1のウェブページまたは第1のウェブページとリンクされる1以上のウェブページの少なくともいずれかにおいて、第1のコンテンツサブ集合と第1のコンテンツサブ集合に含まれる1以上のコンテンツが第1の関係を満たすかを検査し、第1のコンテンツサブ集合と第2のコンテンツを介してリンクされる第2のコンテンツサブ集合が第2の関係を満たすかを検査するステップと、を含む、コンテンツ利用管理方法が提供される。
【0019】
これにより、隠し情報の検出処理をコンテンツ毎に逐一行わずとも、コンテンツの不正な利用を簡易的に特定することができる。
【0020】
本発明の第3の観点によれば、第2の観点によるコンテンツ利用管理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムが提供される。
【発明の効果】
【0021】
以上説明したように本発明によれば、コンテンツ集合に含まれるコンテンツの不正な利用を簡易的に特定可能な、コンテンツ利用管理装置、コンテンツ利用管理方法、およびプログラムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下に、添付した図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0023】
[1.コンテンツ利用管理システム1の概要]
まず、図1を参照しながら、本発明に係るコンテンツ利用管理システム1の概要について説明する。図1は、コンテンツ利用管理システム1の概要を示す図である。なお、以下では、コンテンツ利用管理システム1がEC事業者向けに提供される広告情報の利用管理に適用される場合について説明するが、コンテンツ利用管理システム1は、他の情報の利用管理に適用されてもよい。
【0024】
図1に示すように、コンテンツ利用管理システム1は、通信網4を介して互いに接続されるECサーバ10、およびコンテンツ利用管理サーバ100(以下では、利用管理サーバ100とも称する。)を含んで構成される。ここで、ECサーバ10としては、特定のEC事業者が運用するECサーバ10a、および他のEC事業者が運用するECサーバ10bが示されている。なお、特定のEC事業者により1以上のECサーバ10aが運用されてもよく、他のEC事業者により2以上のECサーバ10bが運用されてもよい。
【0025】
利用管理サーバ100は、特定のEC事業者向けにEC事業者用の広告情報を提供する広告事業者により運用される。なお、利用管理サーバ100は、広告事業者の代わりに、コンテンツ利用管理を行う管理事業者により運用されてもよい。
【0026】
広告事業者は、多数のコンテンツを含むパッケージ(コンテンツ集合)をEC事業者用の広告情報として提供し、特定のEC事業者は、パッケージの利用規約等に従って、自らのウェブサイト上でパッケージを利用してサービスを提供する。
【0027】
パッケージ(コンテンツ集合)は、例えば、1以上のコンテンツを含むポップ(コンテンツサブ集合)の集合として構成される。ポップには、同一のウェブページ、または共に表示される1以上のウェブページに表示され、互いに関連性を有するコンテンツが含まれる。一方、パッケージでは、ポップに含まれるコンテンツを介してポップ同士がリンクされる。このため、パッケージは、パッケージに含まれる多数のコンテンツが互いに所定の関係性を有するように構成される。
【0028】
パッケージは、特定のEC事業者用に提供され、特定のEC事業者は、コンテンツの不正な利用を制限する利用規約に従って、パッケージを利用する。一方、他のEC事業者は、特定のEC事業者のウェブサイトからコンテンツを不正にコピーし、他のEC事業者に関連するウェブサイト上で無断で利用する。
【0029】
例えば図1に示す場合に、特定のEC事業者のECサーバ10aでは、パッケージに含まれるコンテンツが所定の関係性を維持されている状態で利用されている。一方、他のC事業者のECサーバ10bでは、パッケージに含まれるコンテンツが所定の関係性を維持されていない状態で利用されている。ここで、パッケージの利用形態等に応じては、他のEC事業者によるコンテンツの不正な利用を制限したい場合がある。
【0030】
本発明に係るコンテンツ利用管理システム1において、利用管理サーバ100は、ポップとポップに含まれる1以上のコンテンツの第1の関係、および2以上のポップを含むパッケージにおいて、コンテンツを介してリンクされるポップ同士の第2の関係を、利用管理用データベース120に記憶している。
【0031】
まず、利用管理サーバ100は、検査対象となるパッケージの第1のポップに含まれるコンテンツから、第1のコンテンツを選定する。第1のコンテンツを選定すると、利用管理サーバ100は、第1のコンテンツを含む第1のウェブページを、通信網4を介して検索エンジン等により特定する。
【0032】
第1のウェブページを特定すると、利用管理サーバ100は、第1のウェブページまたは第1のウェブページとリンクされる1以上のウェブページの少なくともいずれかである所定のウェブページを検査する。利用管理サーバ100は、所定のウェブページにおいて、第1のポップと第1のポップに含まれる1以上のコンテンツが第1の関係を満たすかを検査し、第1のポップと第2のコンテンツを介してリンクされる第2のポップが第2の関係を満たすかを検査する。
【0033】
特定のEC事業者は、パッケージの利用規約に従ってパッケージを利用するので、パッケージに含まれるコンテンツの所定の関係性が維持される。一方、他のEC事業者は、パッケージの利用規約にかかわらずに、パッケージに含まれるコンテンツを部分的に、または所定の関係性を改変して利用するので、パッケージに含まれるコンテンツの所定の関係性が維持されなくなる。
【0034】
よって、利用管理サーバ100は、EC事業者に関連するウェブページにおいて、第1の関係または第2の関係の少なくとも一方が満たされていないことを検査することで、コンテンツの不正な利用として特定することができる。これにより、隠し情報の検出処理をコンテンツ毎に逐一行わずとも、コンテンツの不正な利用を簡易的に特定することができる。
【0035】
[2.広告提供システム2]
次に、図2〜図7を参照しながら、本発明の一実施形態に係るコンテンツ利用管理方法が適用される広告提供システム2について説明する。なお、以下では、コンテンツ利用管理方法が広告提供システム2に適用される場合について説明するが、コンテンツ利用管理方法は、他のコンテンツ提供システムに適用されてもよい。
【0036】
[2−1.広告提供システム2の構成]
まず、図2を参照しながら、本発明の一実施形態に係るコンテンツ利用管理方法が適用される広告提供システム2について説明する。図2は、広告提供システム2による広告提供方法の手順を示す模式図である。
【0037】
図2に示すように、広告提供システム2は、EC事業者が運用するECサーバ10、および広告事業者が運用するECG(Electronic Content Guide;電子コンテンツ案内情報)サーバ20を含んで構成される。ECサーバ10およびECGサーバ20は、いずれもサーバ装置を含む情報処理システムからなる。
【0038】
ECサーバ10は、ECサイトを通じて電子商取引の手続きをユーザとの間で行う。ECサーバ10は、ECサイトデータベース(DB)12を有している。ECサイトDB12は、ECサイトを通じて販売される販売商品の商品情報を含むECサイト情報を管理する。ECサーバ10は、ECサイト情報および販売ログ等をECGサーバ20に送信し、EC事業者用のパッケージをECGサーバ20から受信する。
【0039】
ここで、ECサイト情報は、販売商品の商品情報として、商品コード・名称・カテゴリ・イメージ、製造・販売元、販売価格等の情報等を含むとともに、ECサイトのURL(Uniform Resource Locator)を含む。販売ログは、販売商品の商品コード・名称、販売日時、販売価格、購入者、販売サイト等の情報とともに、購入者によるサイト閲覧履歴の情報を含んでいる。
【0040】
ECGサーバ20は、EC事業者用の広告情報としてパッケージをEC事業者が運用するECサーバ10に提供する。ECGサーバ20は、ユニットデータベース(DB)22、レイアウトデータベース(DB)24、パッケージデータベース(DB)26を有している。
【0041】
ECGサーバ20は、出版物に掲載予定の記事データを出版事業者から取得して登録し、記事データから広告商品のユニット、およびユニットに関連付けられるイメージ(コンテンツ)を生成する。ユニットDB22は、広告商品のユニットおよびイメージを管理する。
【0042】
ここで、記事データは、出版物に掲載予定の広告商品の商品コード・名称・イメージ、製造・販売元、希望小売価格、付加情報等の情報を含んでいる。付加情報とは、記事の作成に際して広告商品の広告宣伝効果を高めるために付加される情報である。付加情報は、例えば、広告モデルの名称・イメージ(例えば、広告商品を着用しているモデルのイメージ)、モデルによる商品の紹介記事、記事を掲載予定の出版物の名称・発行号数、記事を掲載予定の特集タイトル等の情報である。
【0043】
ECGサーバ20は、広告商品のユニット、イメージ、およびデザイン・レイアウト情報を含むポップを生成し、1以上のポップを含むパッケージを生成する。レイアウトDB24は、ポップの生成時に付加されるデザイン・レイアウト情報を管理する。パッケージDB26は、1以上のポップを含むパッケージを管理する。ECGサーバ20は、パッケージをECサーバ10に送信し、ECサイト情報および販売ログ等をECサーバ10から受信する。
【0044】
[2−2.広告提供方法]
次に、図3〜図7を参照しながら、広告提供システム2による広告提供方法について説明する。図3および図4は、ユニットおよびポップのデータ構成例を示す図である。図5〜図7は、ポップの表示例を示す図である。
【0045】
ECGサーバ20は、出版物に掲載予定の記事データを出版事業者から取得して登録する。なお、記事データは、DTP(DeskTop Publishing)データ等として作成される。ECGサーバ20は、登録されている記事データから広告商品の広告用データを抽出し、広告商品のユニットおよびイメージ(コンテンツ)を生成し、ユニットDB22に格納する。
【0046】
図3には、ユニットのデータ構成例が示されている。図3には、「○○ちゃんおすすめ!秋のコーディネイトA」という記事の記事データADから生成されたユニットUAのデータ構成UDAが示されている。ユニットUAは、記事データADから抽出されたユニットの情報、モデルの情報、広告商品1、2の情報を含む。
【0047】
ここで、ユニットの情報には、記事の名称、広告コピー、広告ブランド名、雑誌ロゴ等が含まれる。モデルの情報には、モデルの各種情報とともに、モデルのイメージ(コンテンツA1)の識別情報IDA1、およびイメージに関連する関連情報RA1が含まれる。また、広告商品1の情報には、広告商品1の各種情報とともに、ECサイト情報、広告商品1のイメージ(コンテンツA2)の識別情報IDA2、およびイメージに関連する関連情報RA2が含まれる。同様に、広告商品2の情報には、広告商品2の各種情報とともに、ECサイト情報、広告商品2のイメージ(コンテンツA3)の識別情報IDA3、およびイメージに関連する関連情報RA3が含まれる。
【0048】
ここで、コンテンツの識別情報とは、コンテンツを識別するためのテキスト情報であり、例えば、ID番号、コンテンツのデータ名称、コンテンツの取得先を示す情報(URL等)等である。また、関連情報とは、コンテンツに関連するテキスト情報であり、例えば、商品の商品コード・名称・製造・販売元、付加情報等である。
【0049】
ECGサーバ20は、ユニットに含まれる情報に基づいて、パッケージに含まれる広告商品を決定する。ECGサーバ20は、パッケージに含まれる広告商品を販売しているECサイトを特定する。ここで、ECGサーバ20は、パッケージに含まれる広告商品の商品情報等を検索条件として、広告商品を販売しているECサイトを特定する。ECGサーバ20は、特定されたECサイトからECサイト情報を取得する。ECサイト情報には、広告商品に相当する販売商品の商品情報、広告商品を販売するECサイトのURL等が含まれる。
【0050】
ECGサーバ20は、ユニットDB22により管理される広告商品のユニットおよびイメージ、ECサイトから取得されるECサイト情報、およびレイアウトDB24により管理されるデザイン・レイアウト情報を含むポップを生成する。そして、ECGサーバ20は、1以上のポップを含むパッケージを生成する。
【0051】
図4には、ポップのデータ構成例が示されている。図4には、「○○チャンおすすめ!秋のコーディネイト」という記事の記事データから生成されたユニットU0を含むポップP2のデータ構成PD2が示されている。ポップP2は、ユニットU0、コンテンツA0、B0、C0、D0、(ユニットUA、UB、UC、UDに各々に関連するコンテンツ)およびポップP2を表示するためのデザイン・レイアウト情報を含む。また、ポップP2は、テキスト情報からなる、ポップP2の識別情報ID2を含む。ユニットU0は、コンテンツA0、B0、C0、D0の識別情報IDA0、IDB0、IDC0、IDD0、および関連情報RA0、RB0、RC0、RD0を含む。
【0052】
広告事業者は、特定されたECサイトを運営するEC事業者との間で、パッケージの利用契約を結び、EC事業者が運用するECサーバ10にパッケージを提供する。EC事業者は、パッケージの利用規約に従って、自らのウェブサイト上で、パッケージを用いてECサービスを提供する。
【0053】
また、ECGサーバ20は、ユニットに含まれるユニットの情報、モデルの情報、広告商品の情報が更新されると、ユニットに含まれる情報を更新する。同様に、ECGサーバ20は、パッケージに含まれるユニット、コンテンツ、デザイン・レイアウト情報が更新されると、パッケージに含まれる情報を更新する。ECGサーバ20は、更新されたユニットおよびパッケージをユニットDB22およびパッケージDB26に格納するとともに、パッケージの利用契約を結んでいるEC事業者に提供する。
【0054】
図5には、ポップP3、P4の表示例が示されている。ここで、ポップP3は、図3に示すユニットUA、ユニットUAに関連付けられるコンテンツA1〜A3、およびポップP3を表示するためのデザイン・レイアウト情報を含む。同様に、ポップP4は、ユニットUB、ユニットUBに関連付けられるコンテンツB1〜B3、およびポップP4を表示するためのデザイン・レイアウト情報を含む。
【0055】
ポップに含まれるデータは、HTML(HyperText Markup Language)、XHTML(eXtesible HyperText Markup Language)等により記述されるウェブページ用の文書データまたは文書データの一部として利用され、ポップに含まれる情報をウェブページ上に表示するために用いられる。
【0056】
ユーザ端末は、ユーザによるECサービスの利用に際して、ポップP3のデータをECサイトのウェブページから取得し、ポップP3のデザイン・レイアウト情報に基づいて、図5に示すようなポップP3に含まれる情報を画面上に表示する。ユーザ端末は、ユニットUAの情報として、記事の名称、広告コピー、広告ブランド名、雑誌ロゴを表示し、モデルの情報として、コンテンツA1の識別情報IDA1に基づいてコンテンツA1を表示する。また、ユーザ端末は、広告商品1、2の情報として、広告商品1、2の名称・販売価格とともに、コンテンツA2、A3の識別情報IDA2、IDA3に基づいてコンテンツA2、A3を表示する。
【0057】
同様に、ユーザ端末は、ポップP4に含まれるユニットUBの情報、モデルの情報、広告商品3、4の情報、デザイン・レイアウト情報に基づいて、ポップP4に含まれる情報を画面上に表示する。
【0058】
図6には、ポップP2の表示例が示されている。ここで、ポップP2は、図4に示すポップP2に対応する。ユーザ端末は、ポップP2のデータをECサイトのウェブページから取得し、図6に示すようなポップP2に含まれる情報を画面上に表示する。ユーザ端末は、ユニットU0の情報として、記事の名称および雑誌ロゴを表示し、モデルの情報として、コンテンツA0、B0、C0、D0の識別情報IDA0、IDB0、IDC0、IDD0に基づいてコンテンツA0、B0、C0、D0を表示する。
【0059】
図7には、図5に示すポップP3、P4および図6に示すポップP2を含むウェブページWのウェブブラウザ上における表示例が示されている。図7に示す例では、トップメニュー用のポップP1(不図示)が表示されると、ユーザは、ポップP1を通じて選択メニューの利用を決定する。次に、ユーザは、選択メニュー用のポップP2を通じてコンテンツA0、B0、C0、D0の選択を決定する。そして、例えばコンテンツA0が選択されると、ポップP2が表示されるウェブページWと共に表示される他のウェブページW’に、コンテンツA0に関連するコンテンツA1〜A3を含むポップP3が表示される。
【0060】
ユーザがパッケージを利用して広告商品の購入手続きを行うと、ECGサーバ20は、広告商品の販売ログをECサーバ10から取得する。広告商品が販売されると、EC事業者は、ユーザから販売代金を徴収し、販売代金に含まれる所定の販売マージンを広告事業者に提供する。
【0061】
[3.コンテンツ利用管理サーバ100]
次に、図8を参照しながら、本発明の一実施形態に係るコンテンツ利用管理サーバ100の構成を説明する。図8は、コンテンツ利用管理サーバ100の主要な機能構成を示すブロック図である。ここで、利用管理サーバ100は、広告提供システム2に含まれるECGサーバ20の一部として構成されてもよく、他のサーバ装置として構成されてもよい。
【0062】
図8に示すように、利用管理サーバ100は、記憶部102(図1に示す利用管理用データベース120を含む。)、選定部104、特定部106、検査部108、操作部110、出力部112を含んで構成される。
【0063】
記憶部102は、ポップとポップに含まれる1以上のコンテンツの所定の関係(第1の関係)、およびコンテンツを介してリンクされるポップ同士の所定の関係(第2の関係)を記憶する。選択的に、記憶部102は、ポップとポップに含まれる1以上のコンテンツに関連する関連情報の所定の関係(第3の関係)、およびコンテンツの関連情報を介してリンクされるポップ同士の所定の関係(第4の関係)を記憶する。ここで、記憶部102は、ECGサーバ20のパッケージDB26として構成されてもよく、他のデータベースとして構成されてもよい。
【0064】
選定部104は、パッケージの第1のポップに含まれるコンテンツから、第1のコンテンツを選定する。選択的に、選定部104は、パッケージの第2のポップに含まれる第3のコンテンツを選定する。選定部104は、第1のコンテンツを所定の規則に従って規則的に選定してもよく、ランダムに選定してもよい。
【0065】
特定部106は、第1のコンテンツを含む第1のウェブページを特定する。選択的に、特定部106は、第3のコンテンツを含む第2のウェブページを特定する。
【0066】
検査部108は、第1のウェブページまたは第1のウェブページとリンクされる1以上のウェブページの少なくともいずれかを検査する。検査部108は、第1のポップと第1のポップに含まれる1以上のコンテンツが第1の関係を満たすかを検査し、第1のポップと第2のコンテンツを介してリンクされる第2のポップが第2の関係を満たすかを検査する。
【0067】
選択的に、検査部108は、第2のウェブページまたは第2のウェブページとリンクされる1以上のウェブページのいずれかを検査する。検査部108は、第2のポップと第2のポップに含まれる1以上のコンテンツが第1の関係を満たすかを検査し、第2のポップと第3のコンテンツを介してリンクされる第3のポップが第2の関係を満たすかを検査する。
【0068】
選択的に、検査部108は、第1のポップと第1のポップに含まれる1以上のコンテンツの関連情報が第3の関係を満たすかを検査し、第1のポップと第2のコンテンツの関連情報を介してリンクされる第2のポップが第4の関係を満たすかを検査する。
【0069】
操作部110は、利用管理サーバ100を管理する管理者に操作情報を入力させる。出力部112は、利用管理メニュー、および利用管理方法の実行結果等を、文字情報、イメージ情報、音声情報等として外部に出力する。
【0070】
[4.コンテンツ利用管理方法]
以下では、図9〜図13を参照しながら、本発明の一実施形態に係るコンテンツ利用管理方法について説明する。
【0071】
[4−1.パッケージ]
まず、図9および図10を参照しながら、本発明の一実施形態に係るコンテンツ利用管理方法が適用されるパッケージについて説明する。図9は、パッケージのデータ構成例を示す図であり、図10は、図9に示すパッケージに含まれるコンテンツの表示遷移を示す図である。なお、図9および図10には、説明の便宜上、主要なデータのみが示されている。
【0072】
図9に示すように、パッケージは、ポップP1〜P6を含む。ポップP1は、トップメニュー用のコンテンツMを含み、ポップP2は、選択メニュー用のコンテンツA0、B0、C0、D0を含む。ポップP3、P4、P5、P6は、コンテンツA0、B0、C0、D0の詳細に関するコンテンツA1〜A3;コンテンツB1〜B3;コンテンツC1〜C3;コンテンツD1〜D3を各々に含む。
【0073】
ポップP1〜P6には、ポップの識別情報ID1〜ID6が各々に付与される。また、コンテンツM、A0〜A3、B0〜B3、C0〜C3、D0〜D3には、コンテンツの識別情報IDM、IDA0〜IDA3、IDB0〜IDB3、IDC0〜IDC3、IDD0〜IDD3が各々に付与される。コンテンツMの識別情報IDMは、ポップP1の識別情報ID1に関連付けられ、コンテンツA0、B0、C0、D0の識別情報IDA0、IDB0、IDC0、IDD0は、ポップP2の識別情報ID2に関連付けられる。また、コンテンツA1〜A3、B1〜B3、C1〜C3、D1〜D3は、ポップP3〜P6の識別情報ID1〜ID6に各々に関連付けられる。
【0074】
そして、ポップP1とコンテンツMを介してリンクされるポップP2の識別情報ID2は、コンテンツMの識別情報IDMに関連付けられる。また、ポップP2とコンテンツA0を介してリンクされるポップP3の識別情報ID3は、コンテンツA0の識別情報IDA0に関連付けられる。同様に、ポップP4の識別情報ID4がコンテンツB0の識別情報IDB0に、ポップP5の識別情報ID5がコンテンツC0の識別情報IDC0に、ポップP6の識別情報ID6がコンテンツD0の識別情報IDD0に各々に関連付けられる。
【0075】
さらに、コンテンツM、A0〜A3、B0〜B3、C0〜C3、D0〜D3には、関連情報RM、RA0〜RA3、RB0〜RB3、RC0〜RC3、RD0〜RD3が各々に関連付けられる。そして、関連情報RM、RA0〜RA3、RB0〜RB3、RC0〜RC3、RD0〜RD3も、ポップP1〜P6の識別情報ID1〜ID6と関連付けられる。
【0076】
図10に示すように、図9に示すパッケージを用いて、まず、ユーザは、ウェブページW1に表示されるトップメニュー用のポップP1(コンテンツMを含む。)を通じて選択メニューの利用を決定する。次に、ユーザは、ウェブページW1から遷移したウェブページW2に表示されるポップP2を通じてコンテンツA0、B0、C0、D0の選択を決定する。そして、ポップP2を通じてコンテンツの選択が決定されると、選択されたコンテンツに応じて、例えば、ウェブページW2と共に表示されるウェブページW3Aに、コンテンツA0の詳細としてコンテンツA1〜A3が表示される。
【0077】
なお、図10には示されていないが、コンテンツM、A0〜A3、B0〜B3、C0〜C3、D0〜D3の表示に際して、各コンテンツに関連する関連情報RM、RA0〜RA3、RB0〜RB3、RC0〜RC3、RD0〜RD3も表示される。
【0078】
[4−2.コンテンツ利用管理方法の手順]
次に、図11を参照しながら、コンテンツ利用管理方法の手順について説明する。図11は、コンテンツ利用管理方法の手順を示すフロー図である。
【0079】
図11に示すように、記憶部102は、ポップとポップに含まれる1以上のコンテンツの第1の関係、およびコンテンツを介してリンクされるポップ同士の第2の関係を記憶する(ステップS100)。
【0080】
ここで、記憶部102は、ポップに含まれる1以上のコンテンツの識別情報をポップに関連付けて記憶し、ポップと他のポップをリンクするコンテンツの識別情報をポップまたは他のポップに関連付けて記憶してもよい。
【0081】
例えば図9に示すパッケージの場合、記憶部102は、図9を参照しながら説明したように、ポップP1〜P6の識別情報ID1〜ID6、およびコンテンツM、A0〜A3、B0〜B3、C0〜C3、D0〜D3の識別情報IDM、IDA0〜IDA3、IDB0〜IDB3、IDC0〜IDC3、IDD0〜IDD3を関連付けて記憶する。
【0082】
管理者から検査開始指示が操作部110を通じて入力され、または所定の検査開始時間が到来すると、利用管理サーバ100は、検査を開始する。検査が開始されると、選定部104は、パッケージの第1のポップに含まれるコンテンツから、第1のコンテンツを選定する(S102)。
【0083】
選定部104は、記憶部102に記憶されている情報に基づいて、第1のコンテンツを選定する。具体的に、選定部104は、記憶部102に記憶されているパッケージから検査対象となるパッケージを選定し、検査対象となるパッケージに含まれるポップから第1のポップを選定し、第1のポップから第1のコンテンツを選定する。
【0084】
例えば図9に示すパッケージの場合、選定部104は、パッケージのポップP3に含まれるコンテンツA1〜A3から、第1のコンテンツとしてコンテンツA1を選定する。
【0085】
選定部104は、検査対象となるパッケージ、第1のポップ、および/または第1のコンテンツを、所定の規則に従って規則的に選定してもよく、ランダムに選定してもよい。ここで、第1のコンテンツをランダムに選定することで、規則的に選定する場合に比して、不正利用者が第1のコンテンツを予測して不正な利用の特定を回避するための手段を講じることが困難となる。
【0086】
第1のコンテンツが選定されると、特定部106は、第1のコンテンツを含む第1のウェブページを特定する(S104)。ここで、特定部106は、第1のコンテンツの識別情報が埋込まれている第1のウェブページを特定してもよい。
【0087】
例えば図9に示すパッケージの場合、特定部106は、第1のウェブページとして、コンテンツA1の識別情報IDA1が埋め込まれているウェブページW3Aを特定する。
【0088】
特定部106は、選定部104により選定された第1のコンテンツの識別情報を記憶部102から取得する。特定部106は、他のEC事業者に関連する1以上のウェブページに通信網4を介してアクセスし、第1のコンテンツの識別情報に該当するテキスト情報が埋め込まれている第1のウェブページを特定する。特定部106は、ウェブページ用の文書データに埋込まれている、第1のコンテンツの識別情報に該当するテキスト情報を検索することで、第1のウェブページを特定する。
【0089】
第1のウェブページを特定すると、検査部108は、第1のウェブページまたは第1のウェブページとリンクされる1以上のウェブページの少なくともいずれかを検査する。検査部108は、第1のポップと第1のポップに含まれる1以上のコンテンツが第1の関係を満たすかを検査し、第1のポップと第2のコンテンツを介してリンクされる第2のポップが第2の関係を満たすかを検査する。
【0090】
この場合、検査部108は、ウェブページ用の文書データに埋込まれている、ウェブページ同士のリンク関係を示すリンク情報を検索することで、第1のウェブページとリンクされる1以上のウェブページを特定する。
【0091】
ポップには、同一のウェブページ、または共に表示される1以上のウェブページに表示され、互いに関連性を有する1以上のコンテンツが含まれる。このため、第1の関係の検査において、検査部108は、ポップとポップに含まれるコンテンツが互いに所定の関係性(第1の関係)を有しているかを検査する。
【0092】
パッケージでは、ポップに含まれるコンテンツを介してポップ同士がリンクされる。このため、第2の関係の検査において、検査部108は、コンテンツを介してリンクされるポップ同士がポップ同士の所定の関係性(第2の関係)を有しているかを検査する。
【0093】
検査部108は、第1のコンテンツについて、第1の関係または第2の関係の一方を検査した後に、必要に応じて他方を検査する。以下では、検査部108が第1の関係を検査した後に、必要に応じて第2の関係を検査する場合について説明する。なお、検査部108が第2の関係を検査した後、必要に応じて第1の関係を検査する場合、検査部108は、第2の関係を満たしてないと判断すると、第2の検査を中止し、第1の検査を行わずに、検査を終了する。
【0094】
検査部108は、第1の関係を検査するために、第1のポップ、および第1のポップに含まれるコンテンツについての情報を記憶部102から取得する。そして、検査部108は、第1のウェブページまたは第1のウェブページとリンクされる1以上のウェブページである所定のウェブページに、第1のポップに含まれる全てのコンテンツが含まれているかを検査する(S106)。なお、第1のポップに含まれる全てのコンテンツは、所定のウェブページに相当する1つのウェブページに全て含まれていてもよく、2以上のウェブページに分散して含まれていてもよい。
【0095】
検査部108は、第1のポップに含まれる各コンテンツについて検査を順次に行う。そして、所定のウェブページに第1のポップに含まれる全てのコンテンツが含まれている場合に、第1の関係を満たしていると判断し(S108で“Yes”の場合)、後述するように第2の関係を検査する。一方、検査部108は、第1のポップに含まれる任意のコンテンツが含まれていない場合に、第1の関係を満たしていないと判断し(S108で“No”の場合)、第1の関係の検査を中止し、第2の関係を検査せずに検査を終了する。
【0096】
ここで、検査部108は、第1のポップに含まれる1以上のコンテンツの識別情報が、第1のウェブページ、または第1のウェブページと共に表示される1以上の他のウェブページに埋込まれているかを検査してもよい。
【0097】
この場合、検査部108は、ウェブページ用の文書データに含まれている、ウェブページ同士のリンク関係を示すリンク情報を検索することで、第1のウェブページと共に表示される1以上の他のウェブページを特定する。そして、検査部108は、ウェブページ用の文書データに埋込まれている、第1のポップに含まれる1以上のコンテンツの識別情報に該当するテキスト情報を検索することで、第1の関係を検査する。
【0098】
ここで、ポップに含まれる1以上のコンテンツは、互いに関連性を有し、同一のウェブページ、または共に表示される1以上のウェブページに表示されるものである。このため、検査部108は、第1のウェブページとの間でページ遷移を伴うリンク関係にある他のウェブページについては、ポップに含まれる1以上のコンテンツが共に表示されなくなるので、第1の関係を検査しない。
【0099】
例えば図9に示すパッケージの場合、検査部108は、ポップP3に含まれるコンテンツA1〜A3の識別情報IDA1〜IDA3がウェブページW3A、またはウェブページW3Aと共に表示される1以上の他のウェブページに埋め込まれているかを検査する。そして、コンテンツA1〜A3の識別情報IDA1〜IDA3がウェブページW3Aに埋め込まれているので、検査部108は、コンテンツA1について第1の関係を満たしていると判断する。
【0100】
第1の関係を満たしていると判断すると、検査部108は、第2の関係を検査するために、第1のポップと第2のコンテンツを介してリンクされる第2のポップについての情報を記憶部102から取得する。そして、検査部108は、第1のポップと第2のポップをリンクする第2のコンテンツが所定のウェブページに含まれているかを検査する(S110)。
【0101】
検査部108は、第2のコンテンツが所定のウェブページに含まれている場合に、第2の関係を満たしていると判断し(S112で“Yes”の場合)、検査を終了する。一方、検査部108は、第2のコンテンツが所定のウェブページに含まれていない場合に、第2の関係を満たしていないと判断し(S112で“Yes”の場合)、第2の関係の検査を中止し、検査を終了する。
【0102】
ここで、検査部108は、第1のポップと第2のポップをリンクする第2のコンテンツの識別情報が、第1のウェブページ、第1のウェブページと共に表示される他のウェブページ、または第1のウェブページとの間で遷移可能なウェブページに埋込まれているかを検査してもよい。
【0103】
この場合、検査部108は、ウェブページ用の文書データに埋め込まれている、ウェブページ同士のリンク関係を示すリンク情報を検索することで、第1のウェブページと共に表示される他のウェブページ、または第1のウェブページとの間で遷移可能なウェブページを特定する。そして、検査部108は、ウェブページ用の文書データに埋込まれている、第2のコンテンツの識別情報に該当するテキスト情報を検索することで、第2の関係を検査する。
【0104】
ここで、パッケージに含まれるポップは、コンテンツを介して他のポップとリンクされる。そして、互いに異なるポップに含まれるコンテンツは、共に表示されなくてもよい。このため、検査部108は、第1のウェブページとの間で遷移可能なウェブページについても、第2の関係を検査する。
【0105】
また、検査部108は、他のコンテンツの識別情報が埋込まれているウェブページが、特定のEC事業者に関連するウェブページである場合に、当該ウェブページについては、第2の関係を検査しない。この場合、検査部108は、予め記憶されている特定のEC事業者に関連するウェブページのURL等に基づいて、第2の関係を検査するか否かを判断する。
【0106】
例えば図9に示すパッケージの場合、検査部108は、ポップP2とポップP3をリンクするコンテンツA0の識別情報IDA0がウェブページW3A、ウェブページW3Aと共に表示される他のウェブページ、またはウェブページW3Aとの間で遷移可能なウェブページに埋め込まれているかを検査する。そして、コンテンツA0の識別情報IDA0がウェブページW3Aと共に表示されるウェブページW2に埋め込まれているので、検査部108は、コンテンツA1について第2の関係を満たしていると判断する。
【0107】
なお、例えばポップP2に含まれるコンテンツA0について第2の関係を検査する場合、検査部は、ポップP1とポップP2をリンクするコンテンツMの識別情報IDMが所定のウェブページに埋め込まれているかを検査してもよく、コンテンツA0を介してポップP2とリンクされるポップP3の識別情報ID3が所定のウェブページに埋め込まれているかを検査してもよい。
【0108】
利用管理サーバ100は、第1のコンテンツについて第1の関係および第2の関係の少なくとも一方が満たされない場合に、パッケージに含まれるコンテンツの部分的な利用、または所定の関係性を改変した利用等、コンテンツが不正に利用されていると判断し、出力部112を通じて管理者に通知する(S114)。
【0109】
一方、利用管理サーバ100は、第1の関係および第2の関係が満たされる場合に、検査を終了し、ステップS102の処理に復帰し、新たに選定された第1のコンテンツについて第1の関係および第2の関係を検査してもよい。
【0110】
また、利用管理サーバ100は、第1のコンテンツの検査に続いて、第2のポップに含まれる第3のコンテンツについて第1の関係および第2の関係を検査してもよい。以下では、第1のコンテンツの検査に続いて、第3のコンテンツについて第1の関係および第2の関係を検査する場合について説明する。
【0111】
この場合、選定部104は、第2のポップに含まれる第3のコンテンツを選定する。選定部104は、第2のポップに含まれるコンテンツから、第3のコンテンツとして第2のコンテンツを選定してもよく、他のコンテンツを選定してもよい。
【0112】
第3のコンテンツが選定されると、特定部106は、第3のコンテンツを含む第2のウェブページを特定する。検査部108は、第2のウェブページまたは第2のウェブページとリンクされる1以上のウェブページの少なくともいずれかである所定のウェブページを検査する。検査部108は、第2のポップと第2のポップに含まれる1以上のコンテンツが第1の関係を満たすかを検査する。また、検査部108は、第2のポップと第3のコンテンツを介してリンクされる第3のポップが第2の関係を満たすかを検査する。なお、第3のコンテンツを検査する手順については、第1のコンテンツを検査する手順と同様であるので、重複する説明は省略する。
【0113】
例えば図9に示すパッケージの場合、選定部104は、第3のコンテンツとして、第2のコンテンツ(ポップP2に含まれるコンテンツA0)を選定する。そして、検査部108は、ポップP2に含まれるコンテンツA0、B0、C0、D0の識別情報IDA0、IDB0、IDC0、IDD0がウェブページW2、またはウェブページW2と共に表示される1以上の他のウェブページに埋め込まれているかを検査する。そして、コンテンツA0、B0、C0、D0の識別情報IDA0、IDB0、IDC0、IDD0がウェブページW2に埋め込まれているので、検査部108は、コンテンツA0について第1の関係を満たしていると判断する。
【0114】
また、検査部108は、ポップP1とポップP2をリンクするコンテンツMの識別情報IDMがウェブページW2、ウェブページW2と共に表示される他のウェブページ、またはウェブページW2との間で遷移可能なウェブページに埋め込まれているかを検査する。そして、コンテンツMの識別情報IDMがウェブページW2に遷移可能なウェブページW1に埋め込まれているので、検査部108は、コンテンツA0について第2の関係を満たしていると判断する。
【0115】
利用管理サーバ100は、第3のコンテンツについて第1の関係および第2の関係の少なくとも一方が満たされない場合に、コンテンツが不正に利用されていると判断する。一方、利用管理サーバ100は、第1の関係および第2の関係が満たされる場合に、検査を終了してもよく、第3のコンテンツの検査に続いて、第4のコンテンツについて第1の関係および第2の関係を検査してもよい。
【0116】
第1のコンテンツの検査に続いて、第3のコンテンツについて検査することで、第1のコンテンツを含む第1のウェブページに関連するウェブページにおいて、コンテンツの不正な利用を効率的に特定することができる。
【0117】
以上、利用管理サーバ100がコンテンツの識別情報を検査する場合について説明した。しかし、利用管理サーバ100は、コンテンツの識別情報とともに、コンテンツの関連情報を検査してもよい。以下では、利用管理サーバ100がコンテンツの関連情報を検査する場合について説明する。
【0118】
この場合、記憶部102は、ポップとポップに含まれる1以上のコンテンツに関連する関連情報の所定の関係(第3の関係)、およびコンテンツの関連情報を介してリンクされるポップ同士の所定の関係(第4の関係)を記憶する。ここで、記憶部102は、ポップに含まれる1以上のコンテンツの関連情報をポップに関連付けて記憶し、ポップと他のポップをリンクするコンテンツの関連情報をポップまたは他のポップに関連付けて記憶する。
【0119】
特定部106は、第1のコンテンツの関連情報を含む第1のウェブページを特定する。ここで、特定部106は、第1のコンテンツの関連情報が埋込まれている第1のウェブページを特定してもよい。特定部106は、他のEC事業者に関連する1以上のウェブページに通信網4を介してアクセスし、第1のコンテンツの関連情報に該当するテキスト情報が埋込まれている第1のウェブページを特定する。
【0120】
検査部108は、第1のポップと第1のポップに含まれる1以上のコンテンツの関連情報が第3の関係を満たすかを検査し、第1のポップと第2のコンテンツの関連情報を介してリンクされる第2のポップが第4の関係を満たすかを検査する。
【0121】
ここで、検査部108は、第1のポップに含まれる1以上のコンテンツの関連情報が、第1のウェブページ、または第1のウェブページと共に表示される1以上の他のウェブページに埋込まれているかを検査してもよい。また、検査部108は、第1のポップと第2のポップをリンクする第2のコンテンツの関連情報が、第1のウェブページ、第1のウェブページと共に表示される他のウェブページ、または第1のウェブページとの間で遷移可能なウェブページに埋込まれているかを検査してもよい。
【0122】
例えば図9に示すパッケージの場合、検査部108は、ポップP3に含まれるコンテンツA1〜A3の関連情報RA1〜RA3がウェブページW3A、またはウェブページW3Aと共に表示される1以上の他のウェブページに埋め込まれているかを検査する。そして、コンテンツA1〜A3の関連情報RA1〜RA3がウェブページW3Aに埋め込まれているので、検査部108は、コンテンツA1の関連情報RA1について第3の関係を満たしていると判断する。
【0123】
また、検査部108は、ポップP2とポップP3をリンクするコンテンツA0の関連情報RA0がウェブページW3A、ウェブページW3Aと共に表示される他のウェブページ、またはウェブページW3Aとの間で遷移可能なウェブページに埋め込まれているかを検査する。そして、コンテンツA0の関連情報RA0がウェブページW3Aと共に表示されるウェブページW2に埋め込まれているので、検査部108は、コンテンツA1の関連情報RA1について第4の関係を満たしていると判断する。
【0124】
コンテンツの関連情報を検査することで、コンテンツについて第1および第2の関係に基づいて不正な利用を特定できない場合でも、コンテンツの関連情報について第3および第4の関係に基づいて不正な利用を特定することができる。例えば、不正利用者が不正な利用の特定を回避するための手段を講じた場合でも、コンテンツの代わりにコンテンツの関連情報について第3または第4の関係に基づいて不正な利用を特定することができる。
【0125】
また、コンテンツの関連情報を検査することで、コンテンツの不正な利用の態様を判断することができる。例えば、コンテンツが商品のイメージであり、コンテンツの関連情報が商品の広告情報である場合、コンテンツが商目的のために不正に利用されているかを判断することができる。
【0126】
[4−3.コンテンツ利用管理方法の具体例]
次に、図12、図13を参照しながら、コンテンツ利用管理方法の具体例について説明する。図12は、コンテンツの不正な利用を含むパッケージのデータ構成例を示す図である。図13は、図12に示すパッケージに含まれるコンテンツの表示遷移を示す図である。
【0127】
図12および図13に示すように、パッケージでは、図9に示すパッケージのうち、ポップP1のコンテンツMがコンテンツXに変更され、ポップP3のコンテンツA3が削除されている。また、ポップP4のコンテンツB1〜B3の表示形態が変更され、ポップP5のリンク先がコンテンツC0からコンテンツYに変更されている。なお、ポップP1〜P6、およびコンテンツA0〜A2、B0〜B3、C1〜C3、D0〜D3、X、Yについては、図9に示す場合と同様に関連付けられている。
【0128】
第1のコンテンツとしてコンテンツA1が選定される場合を想定する。この場合、コンテンツA1と同一のポップP3に含まれるコンテンツA3の識別情報IDA3が、ウェブページW3A、またはウェブページW3Aと共に表示されるウェブページW2に埋込まれていない。このため、コンテンツA1について、第1の関係が満たされておらず、コンテンツの不正な利用として特定される。
【0129】
第1のコンテンツとしてコンテンツB1が選定される場合を想定する。この場合、コンテンツB1と同一のポップP4に含まれるコンテンツB3の識別情報IDB3がウェブページW3Bから遷移可能なウェブページW3B’に埋込まれている。このため、コンテンツB1について、第1の関係が満たされておらず、コンテンツの不正な利用として特定される。
【0130】
第1のコンテンツとしてコンテンツC1が選定される場合を想定する。この場合、コンテンツC1と同一のポップP5に含まれる全てのコンテンツC1〜C3の識別情報IDC1〜IDC3が、ウェブページW3Cに埋込まれている。このため、コンテンツC1について、第1の関係が満たされている。
【0131】
しかし、ポップP2とポップP5をリンクするコンテンツC0の識別情報が、コンテンツC1が表示されるウェブページW3C、またはウェブページW3Cとの間で遷移可能なウェブページW2に埋込まれていない。このため、コンテンツC1について、第2の関係が満たされておらず、コンテンツの不正な利用として特定される。
【0132】
第1のコンテンツとしてコンテンツD1が選定される場合を想定する。この場合、コンテンツD1と同一のポップP6に含まれる全てのコンテンツD1〜D3の識別情報IDD1〜IDD3が、ウェブページW3Dに埋込まれている。また、ポップP6が表示されるウェブページW3Dと共に表示されるウェブページW2に、ポップP2とポップP6をリンクするコンテンツD0の識別情報IDD0が埋込まれている。このため、コンテンツD1について、第1および第2の関係が満たされている。
【0133】
さらに、コンテンツD1の検査に続いて、ポップP2に含まれるコンテンツD0が第3のコンテンツとして選定される場合を想定する。この場合、コンテンツD0と同一のポップP2に含まれる全てのコンテンツA0、B0、C0、D0の識別情報IDA0、IDB0、IDC0、IDD0が、ポップP6が表示されるウェブページW3Dと共に表示されるウェブページW2に埋め込まれている。このため、コンテンツD0について、第1の関係が満たされている。
【0134】
しかし、ポップP2が表示されるウェブページW2、ウェブページW2と共に表示されるウェブページW3A〜W3D、またはウェブページW2に遷移可能なウェブページW1に、ポップP1とポップP2をリンクするコンテンツMの識別情報IDMが、埋め込まれていない。このため、コンテンツD0について、第2の関係が満たされておらず、コンテンツの不正な利用として特定される。
【0135】
[5.コンテンツ利用管理サーバ100のハードウェア構成]
次に図14を参照しながら、本発明の一実施形態に係るコンテンツ利用管理サーバ100のハードウェア構成について説明する。図14は、コンテンツ利用管理サーバ100のハードウェア構成例を示すブロック図である。
【0136】
利用管理サーバ100は、主に、CPU202、ROM204、RAM206、ホストバス208、ブリッジ210、外部バス212、インタフェース214、入力装置216、出力装置218、ストレージ装置220、ドライブ222、接続ポート224、通信装置226を含んで構成される。
【0137】
CPU202は、演算処理装置および制御装置として機能し、ROM204、RAM206、ストレージ装置220、またはリムーバブル記録媒体228に記録された各種プログラムに従って、利用管理サーバ100の動作を少なくとも部分的に制御する。ROM204は、CPU202が用いるプログラムやパラメータ等を記憶する。RAM206は、CPU202が実行するプログラム、プログラム実行時のパラメータ等を一時記憶する。CPU202、ROM204、RAM206は、ホストバス208により互いに接続される。ホストバス208は、ブリッジ210を介して外部バス212に接続される。
【0138】
入力装置216は、例えば、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン、スイッチ等、ユーザが操作可能な操作手段である。また、入力装置216は、例えば、赤外線等の電波を用いた遠隔操作手段でもよく、利用管理サーバ100の操作に対応した携帯電話、PDA等の外部機器230でもよい。入力装置216は、例えば上記の操作手段を用いてユーザにより入力された操作情報に基づいて入力信号を生成し、CPU202に出力する入力制御回路等を含んで構成される。利用管理サーバ100のユーザは、入力装置216の操作を介して、利用管理サーバ100に対して各種のデータを入力し、処理動作を指示する。
【0139】
出力装置218は、例えば、CRTディスプレイ、液晶ディスプレイ、ランプ等の表示装置、スピーカ、ヘッドフォン等の音声出力装置218、プリンタ、携帯電話、ファクシミリ等、取得された情報をユーザに対して視覚的または聴覚的に通知可能な装置を含んで構成される。出力装置218は、利用管理サーバ100の処理結果を出力する。例えば、表示装置は、利用管理サーバ100による処理結果を、テキスト情報またはイメージ情報として表示し、音声出力装置218は、再生された音声データ、音響データ等のオーディオ信号をアナログ信号に変換して出力する。
【0140】
ストレージ装置220は、利用管理サーバ100の記憶部の一例として構成されるデータ格納用の装置であり、例えば、HDD等の磁気記憶デバイス、半導体記憶デバイス、光記憶デバイス、または光磁気記憶デバイス等を含む。ストレージ装置220は、CPU202が実行するプログラム、各種データ、外部から取得された各種データ等を格納する。
【0141】
ドライブ222は、記録媒体用リーダライタであり、利用管理サーバ100に内蔵または外付けされる。ドライブ222は、装着される磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、または半導体メモリ等のリムーバブル記録媒体228に対して、記録済みデータを読出してRAM206に出力し、記録対象のデータを書き込む。
【0142】
接続ポート224は、例えば、USBポート、SCSIポート、RS232Cポート等、外部機器230を利用管理サーバ100に直接接続するためのポートである。利用管理サーバ100は、接続ポート224に接続された外部機器230に対して、接続ポート224を介してデータを取得し、データを提供する。
【0143】
通信装置226は、通信網4に接続するための通信デバイス等から構成される通信インタフェース214である。通信装置226は、例えば、有線または無線LAN、WUSB用の通信カード、ADSL用のルータ、通信用モデム等である。通信装置226は、例えばインターネットや他の通信機器との間で、所定のプロトコルに則して信号等を送受信する。通信装置226に接続される通信網4は、有線または無線により接続されたネットワーク等により構成され。例えば、インターネット、家庭内LAN、赤外線通信、ラジオ波通信、または衛星通信等でもよい。
【0144】
以上、本発明の実施形態に係る利用管理サーバ100の機能を実現するためのハードウェア構成の一例について説明した。なお、上記ハードウェアの各構成要素は、汎用的なデバイスを用いて構成されてもよく、各構成要素の機能の特化したデバイスを用いて構成されてもよい。
【0145】
[6.まとめ]
以上説明したように、本実施形態に係るコンテンツ利用管理方法によれば、第1のウェブページまたは第1のウェブページとリンクされる1以上のウェブページの少なくともいずれかにおいて、第1のポップと第1のポップに含まれる1以上のコンテンツが第1の関係を満たすかが検査され、第1のポップと第2のコンテンツを介してリンクされる第2のポップが第2の関係を満たすかが検査される。
【0146】
特定のサービス提供者は、パッケージの利用規約に従ってパッケージを利用するので、パッケージに含まれるコンテンツの所定の関係性が維持される。一方、他のサービス提供者は、パッケージの利用規約にかかわらずに、パッケージに含まれるコンテンツを部分的に、または所定の関係性を改変して利用するので、パッケージに含まれるコンテンツの所定の関係性が維持されなくなる。よって、サービス提供者に関連するウェブページにおいて、第1の関係または第2の関係の少なくとも一方が満たされていないことを検査することで、コンテンツの不正な利用として特定することができる。これにより、隠し情報の検出処理をコンテンツ毎に逐一行わずとも、コンテンツの不正な利用を簡易的に特定することができる。
【0147】
特に、パッケージに多数のコンテンツが含まれる場合ほど、コンテンツの不正な利用を効率的に特定することができる。また、パッケージに含まれるコンテンツの関係性が頻繁に変更されるほど、不正利用者が不正な利用の特定を回避するための手段を講じることが困難となり、コンテンツの不正な利用を特定し易くなる。
【0148】
また、コンテンツの識別情報を用いて、コンテンツ集合に含まれるコンテンツの所定の関係性が維持されているかが検査され、コンテンツの不正な利用が特定される。このため、例えば、コンテンツ集合に含まれるコンテンツの識別情報について、その大半が削除または変更されていても、少なくとも1つの識別情報が変更されずに存在していれば、コンテンツの所定の関係性が維持されているかを検査することで、コンテンツの不正な利用を特定することができる。
【0149】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【図面の簡単な説明】
【0150】
【図1】コンテンツ利用管理システムの概要を示す図である。
【図2】広告提供システムによる広告提供方法の手順を示す模式図である。
【図3】ユニットのデータ構成例を示す図である。
【図4】ポップのデータ構成例を示す図である。
【図5】ポップの表示例を示す図である。
【図6】ポップの表示例を示す図である。
【図7】ポップの表示例を示す図である。
【図8】コンテンツ利用管理サーバの主要な機能構成を示すブロック図である。
【図9】パッケージのデータ構成例を示す図である。
【図10】図9に示すパッケージに含まれるコンテンツの表示遷移を示す図である。
【図11】コンテンツ利用管理方法の手順を示すフロー図である。
【図12】コンテンツの不正な利用を含むパッケージのデータ構成例を示す図である。
【図13】図12に示すパッケージに含まれるコンテンツの表示遷移を示す図である。
【図14】コンテンツ利用管理サーバのハードウェア構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0151】
1 コンテンツ利用管理システム
10a、10b ECサーバ
100 コンテンツ利用管理サーバ
102 記憶部
104 選定部
106 特定部
108 検査部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツサブ集合と前記コンテンツサブ集合に含まれる1以上のコンテンツの第1の関係、および2以上の前記コンテンツサブ集合を含むコンテンツ集合において、コンテンツを介してリンクされる前記コンテンツサブ集合同士の第2の関係を記憶する記憶部と、
前記コンテンツ集合の第1のコンテンツサブ集合に含まれるコンテンツから、第1のコンテンツを選定する選定部と、
前記第1のコンテンツを含む第1のウェブページを特定する特定部と、
前記第1のウェブページまたは前記第1のウェブページとリンクされる1以上のウェブページの少なくともいずれかにおいて、前記第1のコンテンツサブ集合と前記第1のコンテンツサブ集合に含まれる1以上のコンテンツが前記第1の関係を満たすかを検査し、前記第1のコンテンツサブ集合と第2のコンテンツを介してリンクされる第2のコンテンツサブ集合が前記第2の関係を満たすかを検査する検査部と、
を備える、コンテンツ利用管理装置。
【請求項2】
前記記憶部は、前記コンテンツサブ集合に含まれる1以上のコンテンツの識別情報を前記コンテンツサブ集合に関連付けて記憶し、前記コンテンツサブ集合と他のコンテンツサブ集合をリンクするコンテンツの識別情報を前記コンテンツサブ集合または前記他のコンテンツサブ集合に関連付けて記憶し、
前記特定部は、前記第1のコンテンツの識別情報が埋込まれている前記第1のウェブページを特定し、
前記検査部は、前記第1のコンテンツサブ集合に含まれる1以上のコンテンツの識別情報が、前記第1のウェブページ、または前記第1のウェブページと共に表示される1以上の他のウェブページに埋込まれているかを検査し、前記第1のコンテンツサブ集合と前記第2のコンテンツサブ集合をリンクする前記第2のコンテンツの識別情報が、前記第1のウェブページ、前記第1のウェブページと共に表示される他のウェブページ、または前記第1のウェブページとの間で遷移可能なウェブページに埋込まれているかを検査する、請求項1に記載のコンテンツ利用管理装置。
【請求項3】
前記第1のコンテンツについて前記第1の関係および前記第2の関係が満たされる場合において、
前記選定部は、さらに、前記第2のコンテンツサブ集合に含まれる第3のコンテンツを選定し、
前記特定部は、さらに、前記第3のコンテンツを含む第2のウェブページを特定し、
前記検査部は、さらに、前記第2のウェブページまたは前記第2のウェブページとリンクされる1以上のウェブページの少なくともいずれかにおいて、前記第2のコンテンツサブ集合と前記第2のコンテンツサブ集合に含まれる1以上のコンテンツが前記第1の関係を満たすかを検査し、前記第2のコンテンツサブ集合と前記第2のコンテンツを介してリンクされる第3のコンテンツサブ集合が前記第2の関係を満たすかを検査する、請求項1に記載のコンテンツ利用管理装置。
【請求項4】
前記記憶部は、さらに、前記コンテンツサブ集合と前記コンテンツサブ集合に含まれる1以上のコンテンツに関連する関連情報の第3の関係、およびコンテンツの関連情報を介してリンクされる前記コンテンツサブ集合同士の第4の関係を記憶し、
前記検査部は、さらに、前記第1のウェブページまたは前記第1のウェブページとリンクされる1以上のウェブページの少なくともいずれかにおいて、前記第1のコンテンツサブ集合と前記第1のコンテンツサブ集合に含まれる1以上のコンテンツの関連情報が前記第3の関係を満たすかを検査し、前記第1のコンテンツサブ集合と前記第2のコンテンツを介してリンクされる前記第2のコンテンツサブ集合が前記第4の関係を満たすかを検査する、請求項1に記載のコンテンツ利用管理装置。
【請求項5】
前記選定部は、前記第1のコンテンツをランダムに選定する、請求項1に記載のコンテンツ利用管理装置。
【請求項6】
コンピュータを利用してコンテンツの利用管理を行う方法であって、
コンテンツサブ集合と前記コンテンツサブ集合に含まれる1以上のコンテンツの第1の関係、および2以上の前記コンテンツサブ集合を含むコンテンツ集合において、コンテンツを介してリンクされる前記コンテンツサブ集合同士の第2の関係を記憶するステップと、
前記コンテンツ集合の第1のコンテンツサブ集合に含まれるコンテンツから、第1のコンテンツを選定するステップと、
前記第1のコンテンツを含む第1のウェブページを特定するステップと、
前記第1のウェブページまたは前記第1のウェブページとリンクされる1以上のウェブページの少なくともいずれかにおいて、前記第1のコンテンツサブ集合と前記第1のコンテンツサブ集合に含まれる1以上のコンテンツが前記第1の関係を満たすかを検査し、前記第1のコンテンツサブ集合と第2のコンテンツを介してリンクされる第2のコンテンツサブ集合が前記第2の関係を満たすかを検査するステップと、
を含む、コンテンツ利用管理方法。
【請求項7】
コンテンツサブ集合と前記コンテンツサブ集合に含まれる1以上のコンテンツの第1の関係、および2以上の前記コンテンツサブ集合を含むコンテンツ集合において、コンテンツを介してリンクされる前記コンテンツサブ集合同士の第2の関係を記憶するステップと、
前記コンテンツ集合の第1のコンテンツサブ集合に含まれるコンテンツから、第1のコンテンツを選定するステップと、
前記第1のコンテンツを含む第1のウェブページを特定するステップと、
前記第1のウェブページまたは前記第1のウェブページとリンクされる1以上のウェブページの少なくともいずれかにおいて、前記第1のコンテンツサブ集合と前記第1のコンテンツサブ集合に含まれる1以上のコンテンツが前記第1の関係を満たすかを検査し、前記第1のコンテンツサブ集合と第2のコンテンツを介してリンクされる第2のコンテンツサブ集合が前記第2の関係を満たすかを検査するステップと、
を含む、コンテンツ利用管理方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項1】
コンテンツサブ集合と前記コンテンツサブ集合に含まれる1以上のコンテンツの第1の関係、および2以上の前記コンテンツサブ集合を含むコンテンツ集合において、コンテンツを介してリンクされる前記コンテンツサブ集合同士の第2の関係を記憶する記憶部と、
前記コンテンツ集合の第1のコンテンツサブ集合に含まれるコンテンツから、第1のコンテンツを選定する選定部と、
前記第1のコンテンツを含む第1のウェブページを特定する特定部と、
前記第1のウェブページまたは前記第1のウェブページとリンクされる1以上のウェブページの少なくともいずれかにおいて、前記第1のコンテンツサブ集合と前記第1のコンテンツサブ集合に含まれる1以上のコンテンツが前記第1の関係を満たすかを検査し、前記第1のコンテンツサブ集合と第2のコンテンツを介してリンクされる第2のコンテンツサブ集合が前記第2の関係を満たすかを検査する検査部と、
を備える、コンテンツ利用管理装置。
【請求項2】
前記記憶部は、前記コンテンツサブ集合に含まれる1以上のコンテンツの識別情報を前記コンテンツサブ集合に関連付けて記憶し、前記コンテンツサブ集合と他のコンテンツサブ集合をリンクするコンテンツの識別情報を前記コンテンツサブ集合または前記他のコンテンツサブ集合に関連付けて記憶し、
前記特定部は、前記第1のコンテンツの識別情報が埋込まれている前記第1のウェブページを特定し、
前記検査部は、前記第1のコンテンツサブ集合に含まれる1以上のコンテンツの識別情報が、前記第1のウェブページ、または前記第1のウェブページと共に表示される1以上の他のウェブページに埋込まれているかを検査し、前記第1のコンテンツサブ集合と前記第2のコンテンツサブ集合をリンクする前記第2のコンテンツの識別情報が、前記第1のウェブページ、前記第1のウェブページと共に表示される他のウェブページ、または前記第1のウェブページとの間で遷移可能なウェブページに埋込まれているかを検査する、請求項1に記載のコンテンツ利用管理装置。
【請求項3】
前記第1のコンテンツについて前記第1の関係および前記第2の関係が満たされる場合において、
前記選定部は、さらに、前記第2のコンテンツサブ集合に含まれる第3のコンテンツを選定し、
前記特定部は、さらに、前記第3のコンテンツを含む第2のウェブページを特定し、
前記検査部は、さらに、前記第2のウェブページまたは前記第2のウェブページとリンクされる1以上のウェブページの少なくともいずれかにおいて、前記第2のコンテンツサブ集合と前記第2のコンテンツサブ集合に含まれる1以上のコンテンツが前記第1の関係を満たすかを検査し、前記第2のコンテンツサブ集合と前記第2のコンテンツを介してリンクされる第3のコンテンツサブ集合が前記第2の関係を満たすかを検査する、請求項1に記載のコンテンツ利用管理装置。
【請求項4】
前記記憶部は、さらに、前記コンテンツサブ集合と前記コンテンツサブ集合に含まれる1以上のコンテンツに関連する関連情報の第3の関係、およびコンテンツの関連情報を介してリンクされる前記コンテンツサブ集合同士の第4の関係を記憶し、
前記検査部は、さらに、前記第1のウェブページまたは前記第1のウェブページとリンクされる1以上のウェブページの少なくともいずれかにおいて、前記第1のコンテンツサブ集合と前記第1のコンテンツサブ集合に含まれる1以上のコンテンツの関連情報が前記第3の関係を満たすかを検査し、前記第1のコンテンツサブ集合と前記第2のコンテンツを介してリンクされる前記第2のコンテンツサブ集合が前記第4の関係を満たすかを検査する、請求項1に記載のコンテンツ利用管理装置。
【請求項5】
前記選定部は、前記第1のコンテンツをランダムに選定する、請求項1に記載のコンテンツ利用管理装置。
【請求項6】
コンピュータを利用してコンテンツの利用管理を行う方法であって、
コンテンツサブ集合と前記コンテンツサブ集合に含まれる1以上のコンテンツの第1の関係、および2以上の前記コンテンツサブ集合を含むコンテンツ集合において、コンテンツを介してリンクされる前記コンテンツサブ集合同士の第2の関係を記憶するステップと、
前記コンテンツ集合の第1のコンテンツサブ集合に含まれるコンテンツから、第1のコンテンツを選定するステップと、
前記第1のコンテンツを含む第1のウェブページを特定するステップと、
前記第1のウェブページまたは前記第1のウェブページとリンクされる1以上のウェブページの少なくともいずれかにおいて、前記第1のコンテンツサブ集合と前記第1のコンテンツサブ集合に含まれる1以上のコンテンツが前記第1の関係を満たすかを検査し、前記第1のコンテンツサブ集合と第2のコンテンツを介してリンクされる第2のコンテンツサブ集合が前記第2の関係を満たすかを検査するステップと、
を含む、コンテンツ利用管理方法。
【請求項7】
コンテンツサブ集合と前記コンテンツサブ集合に含まれる1以上のコンテンツの第1の関係、および2以上の前記コンテンツサブ集合を含むコンテンツ集合において、コンテンツを介してリンクされる前記コンテンツサブ集合同士の第2の関係を記憶するステップと、
前記コンテンツ集合の第1のコンテンツサブ集合に含まれるコンテンツから、第1のコンテンツを選定するステップと、
前記第1のコンテンツを含む第1のウェブページを特定するステップと、
前記第1のウェブページまたは前記第1のウェブページとリンクされる1以上のウェブページの少なくともいずれかにおいて、前記第1のコンテンツサブ集合と前記第1のコンテンツサブ集合に含まれる1以上のコンテンツが前記第1の関係を満たすかを検査し、前記第1のコンテンツサブ集合と第2のコンテンツを介してリンクされる第2のコンテンツサブ集合が前記第2の関係を満たすかを検査するステップと、
を含む、コンテンツ利用管理方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2010−152730(P2010−152730A)
【公開日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−331222(P2008−331222)
【出願日】平成20年12月25日(2008.12.25)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【出願人】(504078648)株式会社プラットイーズ (15)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年12月25日(2008.12.25)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【出願人】(504078648)株式会社プラットイーズ (15)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]