コンテンツ管理装置及びコンテンツ管理方法
【課題】再生条件付きコンテンツの管理に優れたコンテンツ管理装置を提供すること。
【解決手段】コンテンツ管理装置は、相手機器と通信し、コンテンツのコピーに対応して、コピー経過時間のカウントを開始し、前記コピー経過時間に応じて前記コンテンツの再生可否を判断し、判断結果に応じて前記コンテンツの再生を制御し、さらに、コンテンツの未再生確認に基づき、前記コピー経過時間を最初からカウントし直し、カウントし直された前記コピー経過時間に応じて前記コンテンツの再生可否を判断し、判断結果に応じて前記コンテンツの再生を制御する。
【解決手段】コンテンツ管理装置は、相手機器と通信し、コンテンツのコピーに対応して、コピー経過時間のカウントを開始し、前記コピー経過時間に応じて前記コンテンツの再生可否を判断し、判断結果に応じて前記コンテンツの再生を制御し、さらに、コンテンツの未再生確認に基づき、前記コピー経過時間を最初からカウントし直し、カウントし直された前記コピー経過時間に応じて前記コンテンツの再生可否を判断し、判断結果に応じて前記コンテンツの再生を制御する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、再生可能時間が設定された再生条件付きコンテンツの管理技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、コンテンツの不正コピーを防止する様々な技術が提案されているが、不正コピー防止だけに重点を置き過ぎると、コンテンツのコピー利用が必要以上に制限されてしまい、コンテンツ利用が不便になることがある。
【0003】
そこで、コンテンツの不正コピーを防止するとともに、正当な利用をした場合に不当にコンテンツの再生ができなくなることを防止する技術が提案されている(特許文献1参照)。特許文献1に開示された技術は、例えば、コピーワンスコンテンツの場合、移動先に移動した部分の量に応じて、一時カウンタを増加させ、一時カウンタの値に対応した位置より前の部分の再生と移動を不可能とするものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−274419号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記した特許文献1に開示された技術では、再生可能時間が設定された再生条件付きコンテンツを適切に管理することは難しい。再生条件付きコンテンツとは、一度再生が開始されてしまうと、設定された再生可能時間のカウントダウンが開始され、再生可能時間がゼロになると、再生することができなくなるコンテンツである。つまり、上記した再生条件付きコンテンツは、一度再生を開始してしまうと、たとえ再生を停止又は一時停止していても、再生可能時間のカウントダウンは停止されることなく、再生可能時間がゼロになると、再生することができなくなってしまう。
【0006】
このような再生条件付きコンテンツがコピーされた場合、コピー元の再生条件付きコンテンツ(以下、第1のコンテンツと称する)とコピー先の再生条件付きコンテンツ(以下、第2のコンテンツと称する)とが存在することになり、これら第1及び第2のコンテンツを適切に管理する技術が必要となる。
【0007】
例えば、第1のコンテンツが実際に再生されたタイミングで、第1のコンテンツに対して設定された第1の再生可能時間だけをカウントダウンしても、第2のコンテンツに対して設定された第2の再生可能時間はカウントダウンされず、第2のコンテンツはいつでも再生できることになってしまう。さらに、第2のコンテンツをコピーして第3のコンテンツを生成してしまえば、第2のコンテンツを再生した後であっても、第3のコンテンツがいつでも再生できることになってしまう。
【0008】
本発明の目的は、再生条件付きコンテンツの管理に優れたコンテンツ管理装置及びコンテンツ管理方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一実施形態に係るコンテンツ管理装置は、相手機器と通信する通信手段と、前記通信手段を介したコンテンツのコピーに対応して、コピー経過時間のカウントを開始する管理手段と、前記コピー経過時間に応じて前記コンテンツの再生可否を判断し、判断結果に応じて前記コンテンツの再生を制御する再生制御手段と、を備えている。
【0010】
本発明の一実施形態に係るコンテンツ管理方法は、相手機器と通信し、前記通信を利用したコンテンツのコピーに対応して、コピー経過時間のカウントを開始し、前記コピー経過時間に応じて前記コンテンツの再生可否を判断し、判断結果に応じて前記コンテンツの再生を制御する。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、再生条件付きコンテンツの管理に優れたコンテンツ管理装置及びコンテンツ管理方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の一実施形態に係るコンテンツ管理装置の概略構成を示す図である。
【図2】コンテンツ管理情報テーブルの一例を示す図である。
【図3】第1の機器の第1の仮カウンタと第1の再生残り時間カウンタのカウント値の変化の第1例を示す図である。
【図4】第1の機器の第1の仮カウンタと第1の再生残り時間カウンタのカウント値の変化の第2例を示す図である。
【図5】第1の機器(コピー元)から第2の機器(コピー先)へコンテンツをコピーした場合の、第1の機器の第1の仮カウンタと第1の再生残り時間カウンタ、及び第2の機器の第2の仮カウンタと第2の再生残り時間カウンタのカウント値の変化を示す図である。
【図6A】制御部の処理シーケンスを示すフローチャート
【図6B】制御部の処理シーケンスを示すフローチャート
【図7A】コンテンツ管理部の処理シーケンスを示すフローチャートである。
【図7B】コンテンツ管理部の処理シーケンスを示すフローチャートである。
【図7C】コンテンツ管理部の処理シーケンスを示すフローチャートである。
【図7D】コンテンツ管理部の処理シーケンスを示すフローチャートである。
【図7E】コンテンツ管理部の処理シーケンスを示すフローチャートである。
【図7F】コンテンツ管理部の処理シーケンスを示すフローチャートである。
【図8A】通信部の処理シーケンスを示すフローチャートである。
【図8B】通信部の処理シーケンスを示すフローチャートである。
【図8C】通信部の処理シーケンスを示すフローチャートである。
【図8D】通信部の処理シーケンスを示すフローチャートである。
【図8E】通信部の処理シーケンスを示すフローチャートである。
【図8F】通信部の処理シーケンスを示すフローチャートである。
【図9A】操作部の処理シーケンスを示すフローチャートである。
【図9B】操作部の処理シーケンスを示すフローチャートである。
【図10A】表示部の処理シーケンスを示すフローチャートである。
【図10B】表示部の処理シーケンスを示すフローチャートである。
【図11A】図7Eに示すコンテンツ管理部の処理シーケンスの変更例を示すフローチャートである。
【図11B】図7Eに示すコンテンツ管理部の処理シーケンスの変更例を示すフローチャートである。
【図12】図8Cに示す通信部の処理シーケンスの変更例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。
【0014】
図1は、本発明の一実施形態に係るコンテンツ管理装置の概略構成を示す図である。図1に示すように、コンテンツ管理装置は、制御部1、コンテンツ管理部2、コンテンツ管理情報テーブル格納部21、コンテンツ記録部22、通信部3、表示部4、及び操作部5を備えている。コンテンツ記録部22は、ハードディスク等の固定記録装置であってもよいし、SDカード等のリムーバブルメディアであってもよい。
【0015】
また、本実施形態では、上記コンテンツ管理装置に対応した第1の機器(第2機器から見た相手機器)と上記コンテンツ管理装置に対応した第2の機器(第1の機器から見た相手機器)とが、ネットワーク6等を介して通信するケースについて説明する。なお、ネットワーク6は、有線ネットワークであってもよいし、無線ネットワークであってもよい。また、第1の機器と複数台の第2の機器とがネットワーク6を介して通信することもできるし、複数台の第1の機器と第2の機器とがネットワーク6を介して通信することもできる。また、第1の機器と第2の機器とは常時通信可能な環境に設置されている必要はなく、例えば、第1の機器又は第2の機器をネットワーク6から切り離して、第1の機器又は第2の機器を外部へ持ち出したりすることもできる。
【0016】
第1の機器及び第2の機器は、例えば、ネットワーク6を経由してレンタルされるコンテンツ、又は一時的に配布されるコンテンツ(例えばリムーバブルメディアに記録されたコンテンツ)を再生したり、相手機器(第1の機器から見た第2の機器、又は第2の機器から見た第1の機器)に対してこれらコンテンツをコピーしたりすることができる。
【0017】
例えば、ダウンロードレンタルサービスを利用して、パーソナルコンピュータ等の第1の機器が第1のコンテンツをダウンロードし、第1のコンテンツのコピーに対応した第2のコンテンツを生成し、モバイル機器等の第2の機器へ第2のコンテンツを送信する。ついり、パーソナルコンピュータ等の第1の機器が、第1のコンテンツをモバイル機器等の第2の機器へコピーする。これにより、ユーザは、モバイル機器等を持ち出して、コピーにより生成された第2のコンテンツを出かけ先で再生することができる。
【0018】
本実施形態では、これらコンテンツには、コンテンツ権利者により再生可能時間が設定されているものとし、再生可能時間が設定されたコンテンツを再生条件付きコンテンツと称する。再生条件付きコンテンツは、無制限に再生できるわけではなく、設定された再生可能時間だけ再生することができる。上記した再生可能時間とは、コンテンツを最初に再生開始した時点から、再生できなくなるまでの時間のことである。つまり、第1の機器又は第2の機器の制御部1の再生制御により、再生条件付きコンテンツが一度でも再生されると、コンテンツ管理部2(後述する再生残り時間カウンタ)により、再生条件付きコンテンツに設定された再生可能時間のカウントダウンが開始される。コンテンツ管理部2は、再生可能時間がゼロになったことを検知すると、そのコンテンツの再生を禁止する。つまり、再生可能時間がゼロになると、コンテンツが再生できなくなる。
【0019】
続いて、再生条件付きコンテンツのコピーについて説明する。例えば、第1の機器が、第1の再生条件付きコンテンツ(以下、第1のコンテンツ)を管理し、この第1のコンテンツをコピーして第2の再生条件付きコンテンツ(以下、第2のコンテンツ)を生成し、第2の機器へ第2のコンテンツを送信するケースについて説明する。つまり、第1の機器が、第1のコンテンツに対応した第2のコンテンツを第2の機器へコピーするケースについて説明する。
【0020】
なお、第1のコンテンツに対して設定された第1の再生制限時間と、第2のコンテンツに対して設定された第2の再生制限時間とは同じ時間になる。例えば、全く再生されていない第1のコンテンツをコピーして第2のコンテンツを生成した場合、第1のコンテンツに対して設定された第1の再生制限時間(初期値)が、そのまま第2の再生制限時間となる。
【0021】
上記した再生可能時間の本来の役割を果たすため、第1の機器のコンテンツ管理部2は、第2のコンテンツを第2の機器へ送信したタイミング(以下、コピーのタイミングとも称する)で、第1のコンテンツに対して設定された第1の再生可能時間のカウントダウンを開始し、第2の機器のコンテンツ管理部2も、第2のコンテンツを受信したタイミング(以下、コピーのタイミングとも称する)で、第2のコンテンツに対して設定された第2の再生可能時間のカウントダウンも開始する。
【0022】
つまり、第1の機器のコンテンツ管理部2は、第1のコンテンツ及び第2のコンテンツが再生されたか否かにかかわらずに、コピーのタイミングで、第1の再生可能時間のカウントダウンを開始してしまう。同様に、第2の機器のコンテンツ管理部2も、第1のコンテンツ及び第2のコンテンツが再生されたか否かにかかわらずに、コピーのタイミングで、第2の再生可能時間のカウントダウンを開始してしまう。これにより、上記した再生可能時間の本来の役割を果たすことができる。
【0023】
例えば、第1のコンテンツが実際に再生されたタイミングで、第1のコンテンツに対して設定された第1の再生可能時間だけのカウントダウンを開始しても、第2のコンテンツに対して設定された第2の再生可能時間はカウントダウンされず、第2のコンテンツはいつでも再生できることになってしまう。さらに、第2のコンテンツをコピーして第3のコンテンツを生成してしまえば、第2のコンテンツを再生した後であっても、第3のコンテンツがいつでも再生できることになってしまう。上記したように、コンテンツのコピーのタイミングで、第1の再生可能時間及び第2の再生可能時間のカウントダウンを開始することにより、コンテンツコピーの悪用を防止することができる。
【0024】
第1の機器が第1のコンテンツを管理し、第2の機器が第1のコンテンツのコピーである第2のコンテンツを管理する場合、第1の機器と第2の機器とが常時通信できる環境であれば、第1及び第2のコンテンツを比較的容易に適切な管理が可能となる。例えば、第1の機器が第1のコンテンツの再生を開始した場合、第1の機器が第1のコンテンツに対して設定された第1の再生可能時間のカウントダウンを開始し、さらに、第1の機器が第2の機器に対してコンテンツの開始を通知し、第2の機器が第2のコンテンツに対して設定された第2の再生可能時間のカウントダウンを開始すればよい。
【0025】
ところが、第1の機器と第2の機器とが常時通信できる環境でない場合には、第1及び第2のコンテンツを適切に管理するのは容易ではない。なぜなら、第1の機器が第2の機器に対してコンテンツの開始を通知できなければ、第2の再生可能時間はカウントダウンされずに、第2のコンテンツはいつでも再生できてしまう。そこで、第1及び第2のコンテンツを適切に管理する基本的な管理方法として、コンテンツコピーのタイミングで、第1のコンテンツ及び第2のコンテンツが再生されたか否かにかかわらずに、第1の再生可能時間及び第2の再生可能時間のカウントダウンを開始してしまう。
【0026】
さらに、利便性を高めるために、本実施形態に係るコンテンツ管理装置(第1の機器、第2の機器)は、さらに進んだコンテンツ管理を実行することができる。ここで再び図1を参照し、コンテンツ管理装置の各構成について説明する。
【0027】
表示部4は、制御部1からの指示により、コンテンツに対応した再生映像又はユーザインターフェースに関する案内映像等を表示する。操作部5は、ユーザからの入力を受付け、制御部1へその入力を通知する。制御部1は、各部からの指示を受け、各種処理を実行したり、各部へ各種指示を出力したりする。コンテンツ管理部2は、制御部1からのコンテンツの再生開始又はコンテンツの削除の指示に従い、コンテンツ管理情報格納部21に格納されたコンテンツ管理情報テーブルを更新したり、コンテンツ記録部22に記録されたコンテンツを再生したり削除したりする。また、コンテンツ管理部2は、コンテンツ記録部22に記録された未再生の第1のコンテンツの再生開始状況を確認したり、第1のコンテンツに対応した未再生の第2のコンテンツの再生開始状況を確認したりする。なお、第1のコンテンツは第1の機器のコンテンツ記録部22に記録されたコンテンツであり、第2のコンテンツは第2の機器のコンテンツ記録部22に記録されたコンテンツである。コンテンツ管理部2は、第1及び第2のコンテンツの未再生確認に対応して、仮カウンタのカウント値をリセットする。仮カウンタについては後に詳しく説明する。
【0028】
図2に示すように、コンテンツ管理情報テーブルは、各コンテンツに関する情報を記録するテーブルであり、コンテンツ管理部2が各コンテンツの状況に応じてコンテンツ管理情報テーブルの値を変更(更新)する。コンテンツ管理情報テーブルは、コンテンツID、初期再生可能時間、再生残り時間カウンタ、仮カウンタ、相手機器情報と通信方法のフィールドを持つ。
【0029】
コンテンツIDは、各コンテンツに一意に付与された管理用IDである。コピー相手機器(第1の機器から見た第2の機器、第2の機器から見た第1の機器)にコンテンツ再生開始状況を確認する際に該当するコンテンツを区別するため等に用いる。
【0030】
初期再生可能時間(以下、再生可能時間)は、コンテンツ権利者により各コンテンツに対して設定される。例えば、第1のコンテンツに設定された第1の再生可能時間は、第1のコンテンツの再生を開始した時点から、第1のコンテンツが再生できなくなるまでの時間である。例えば、第1のコンテンツを外部からダウンロードすると、第1のコンテンツとともに、第1のコンテンツに対して設定された第1の再生可能時間を取得することができる。また、第1の機器が、第2の機器に対して、第1のコンテンツをコピーした場合には、第2の機器は、第1のコンテンツに対応した第2のコンテンツとともに、第2のコンテンツに対して設定された第2の再生可能時間を取得することができる。なお、第1の再生可能時間と第2の再生可能時間は同じ時間となる。
【0031】
第1の機器のコンテンツ管理部2が制御する第1の再生残り時間カウンタは、各コンテンツの再生可能時間をカウントダウンする。例えば、第1の機器で管理されている第1のコンテンツに対応した第1の再生残り時間カウンタの初期値は、第1のコンテンツに対して設定された第1の再生可能時間となる。第1の再生残り時間カウンタは、第1のコンテンツの再生が開始されると、第1の再生可能時間のカウントダウンを開始する。第1の再生可能時間がゼロになるまでの間、第1のコンテンツを再生することができる。また、第1のコンテンツが一度も再生されていない場合、第1の再生残り時間カウンタの第1のコンテンツに対応したカウント値は未設定(例えば「-」)となる。
【0032】
第1の機器のコンテンツ管理部2が制御する第1の仮カウンタは、上記した第1の再生残り時間カウンタを制御するための仮のカウンタである。例えば、第1の機器で管理されている第1のコンテンツに対応した第1の仮カウンタの初期値は、第1の再生可能時間となる。第1の仮カウンタは、第1のコンテンツに対応した第2のコンテンツを第2の機器へコピーした時点から、第1の再生可能時間のカウントダウンを開始する。換言すれば、第1の仮カウンタは、コピー経過時間をカウントするカウンタである。また、仮カウンタは、第1のコンテンツの未再生及び第2のコンテンツの未再生を確認した時点で、カウント値をリセットし、再び、第1の再生可能時間のカウントダウンを開始する。なお、第1のコンテンツが既に再生されてしまっている場合、又は第1のコンテンツに対応したコピーコンテンツ(第2のコンテンツ)が存在しない場合には、第1のコンテンツに対応した第1の仮カウンタのカウント値は未設定(例えば「-」)となる。
【0033】
相手機器情報と通信方法は、相手機器に対してコンテンツ再生開始状況を確認するための情報を示す。第1のコンテンツに対応したコピーコンテンツ(第2のコンテンツ)が存在しない場合には、第1のコンテンツに対応した相手機器情報と通信方法の項目は未設定(例えば「-」)となる。
【0034】
コンテンツ記録部22は、各コンテンツを記憶する装置である。また、通信部3は、ネットワーク6と接続可能に構成され、制御部1又はコンテンツ管理部2からの指示により、相手機器に対してコンテンツをコピーしたり、相手機器のコンテンツ再生開始状況を確認したりする手段として機能する。
【0035】
本実施形態では、第1の機器をコピー元の機器と定義し、第1の機器が第1の再生残り時間カウンタと第1の仮カウンタとを備え、第1の機器で管理されるコピー元の再生条件付きコンテンツを第1のコンテンツと定義する。同様に、第2の機器をコピー先の機器と定義し、第2の機器が第2の再生残り時間カウンタと第2の仮カウンタとを備え、第2の機器で管理されるコピー先の再生条件付きコンテンツを第2のコンテンツと定義する。なお、第2の機器は一台であってもよいし、複数台であってもよい。さらに、特定の第2の機器をコピー元の機器と定義し、第3の機器をコピー先の機器と定義することもできる。この場合も、第3の機器は一台であってもよいし、複数台であってもよい。
【0036】
第1の機器が第2の機器に対して第1のコンテンツのコピーに対応した第2のコンテンツを送信したタイミングで、つまりコンテンツをコピーしたタイミングで、第1の機器の第1の仮カウンタは第1のコンテンツに設定された第1の再生可能時間のカウントダウンを開始し、同様に、第2の機器の第2の仮カウンタは第2のコンテンツに設定された第2の再生可能時間のカウントダウンを開始する。なお、第1の再生可能時間と第2の再生可能時間は同じ時間である。
【0037】
図2を参照して、例えば、コンテンツ管理装置(第1の機器、第2の機器)により管理されているコンテンツ管理情報テーブルについて説明する。各エントリが、1つのコンテンツの情報を表している。各エントリについて具体的に説明する。
【0038】
エントリENT1は、コンテンツID = rinh4ty8のコンテンツC1(第1のコンテンツに相当)に関する情報を示す。エントリENT1の再生残り時間カウンタのカウント値は未設定であり、コンテンツC1が未再生であることが示されている。また、エントリENT1の仮カウンタのカウント値は121分であり、コンテンツC1のコピーコンテンツC1’(第2のコンテンツに相当)の未再生を最後に確認することができてから379分(500-121分)が経過していることが示されている。また、エントリENT1には、コピーコンテンツC1’を管理している相手機器に対する再生開始状況の確認を「機器A ネットワーク IPアドレス:192.168.0.11」に従い行うことが示されている。
【0039】
図2に示すコンテンツ管理情報テーブルの状態で、コンテンツ管理装置が、コンテンツC1の再生を開始すると、エントリENT1の仮カウンタのカウント値は未設定となり、エントリENT1の再生残り時間カウンタのカウント値には121分が設定され、設定された121分のカウントダウンが開始される。そして、エントリENT1の再生残り時間カウンタのカウント値がゼロになるまでの間、コンテンツC1を再生することができる。
【0040】
図2に示すコンテンツ管理情報テーブルの状態で、コンテンツ管理装置が、相手機器で管理されているコピーコンテンツC1’の未再生を確認することができ、しかもコンテンツC1の未再生も確認できていれば、エントリENT1の仮カウンタのカウント値はリセットされ、仮カウンタには再び初期値(例えば500分)が設定され、仮カウンタは初期値のカウントダウンを開始する。
【0041】
図2に示すコンテンツ管理情報テーブルの状態で、コンテンツ管理装置が、相手機器で管理されているコピーコンテンツC1’の再生開始済みを確認することができれば、エントリENT1の仮カウンタのカウント値は未設定となり、エントリENT1の再生残り時間カウンタのカウント値には121分が設定され、設定された121分のカウントダウンが開始される。そして、エントリENT1の再生残り時間カウンタのカウント値がゼロになるまでの間、コンテンツC1を再生することができる。
【0042】
エントリENT2は、コンテンツID = 7jm4busmのコンテンツC2(第1のコンテンツに相当)に関する情報を示す。エントリENT2の仮カウンタのカウント値は未設定で、コンテンツC2は既に再生が開始されているため、エントリENT2の再生残り時間カウンタのカウント値は例えば234分となっている。つまり、コンテンツC2は、残り234分の間、再生することができる。
【0043】
図2に示すコンテンツ管理情報テーブルの状態で、コンテンツ管理装置が、コンテンツC2を相手機器へコピーすると、相手機器は、コンテンツC2のコピーコンテンツC2’(第2のコンテンツに相当)及びエントリENT2の再生残り時間カウンタのカウント値(234分)を受け取り、これらを管理することになる。
【0044】
エントリENT3は、コンテンツID = xby7b7bmのコンテンツC3(第1のコンテンツに相当)に関する情報を示す。エントリENT3の再生残り時間カウンタのカウント値は未設定であり、コンテンツC3が未再生であることが示されている。また、エントリENT3の仮カウンタのカウント値は0分であり、コンテンツC3のコピーコンテンツC3’(第2のコンテンツに相当)の未再生を最後に確認することができてから300分以上(300-0分)が経過していることが示されている。また、エントリENT3には、コピーコンテンツC3’を管理している相手機器に対する再生開始状況の確認を「SDカードA カードリーダ経由」に従い行うことが示されている。
【0045】
図2に示すコンテンツ管理情報テーブルの状態で、コンテンツ管理装置が、コンテンツC3の再生を開始することはできない。なぜなら、エントリENT3の仮カウンタのカウント値が0分となっているためである。
【0046】
図2に示すコンテンツ管理情報テーブルの状態で、コンテンツ管理装置が、相手機器で管理されているコンテンツC3’の未再生を確認することができ、しかもコンテンツC3の未再生も確認できていれば、コンテンツ管理装置は、エントリENT3の仮カウンタのカウント値をリセットし、エントリENT3の仮カウンタに対して初期値300分を設定し、仮カウンタは、設定された300分のカウントダウンを開始する。また、エントリENT3の仮カウンタのカウント値がゼロになるまでの間、コンテンツC3を再生することができる。つまり、コンテンツC3の再生不能状態が、再生可能状態へ更新されることになる。
【0047】
図2に示すコンテンツ管理情報テーブルの状態で、コンテンツ管理装置が、相手機器で管理されているコンテンツC3’の再生開始済みを確認することができ、コンテンツC3’の再生残り時間カウンタのカウント値が0分になっている場合には、コンテンツC3を再生することはできない。もし、コンテンツC3’の再生残り時間カウンタのカウント値が0分ではなく、例えば10分になっていれば、コンテンツC3の再生残り時間カウンタも10分に設定し、10分の間だけ、コンテンツC3を再生することができる。
【0048】
エントリENT4は、コンテンツID = dk3zjpj7のコンテンツC4(第1のコンテンツに相当)に関する情報を示す。エントリENT4の仮カウンタのカウント値が未設定で、再生残り時間カウンタのカウント値が0分であるため、コンテンツC4は再生が開始してから再生可能時間が経過しているため、コンテンツC4を再生することはできない。
【0049】
エントリENT5は、コンテンツID = ea94qv3wのコンテンツC5(第1のコンテンツに相当)に関する情報を示す。エントリENT5の仮カウンタのカウント値、再生残り時間カウンタのカウント値、相手機器情報と通信方法は、すべて未設定である。例えば、コンテンツC5は、第2の機器へコピーされていないコンテンツであり、しかも、購入したコンテンツである。
【0050】
図3は、コンテンツ管理装置に対応した第1の機器の第1の仮カウンタと第1の再生残り時間カウンタのカウント値の変化の第1例を示す図である。
【0051】
第1の機器が第1のコンテンツを管理し、第1の機器が第1のコンテンツを第2の機器へコピーするケースを想定する。第2の機器は、第1のコンテンツのコピーに対応した第2のコンテンツを管理する。また、第1のコンテンツに対して第1の再生可能時間が設定されており、これに対応して第2のコンテンツにも第1の再生可能時間と同じ時間の第2の再生可能時間が設定されている。
【0052】
第1の機器が、第1のコンテンツを第2の機器へコピーした時点で、第1の機器の第1の仮カウンタには初期再生可能時間(=第1の再生可能時間)が設定され、第1の仮カウンタは、初期再生可能時間のカウントダウンを開始する。第1の機器のコンテンツ管理部2は、定期的に、第2の機器と通信し、第2の機器で管理されている第2のコンテンツの再生開始状況を確認する。
【0053】
1回目の確認では、第2のコンテンツの未再生が確認できたため(第1のコンテンツの未再生も確認済みとする)、第1の仮カウンタのカウント値を初期再生可能時間にリセットし、第1の仮カウンタは、リセットされた初期再生可能時間のカウントダウンを再び開始する。
【0054】
2回目の確認では、第2のコンテンツの再生状況が確認できなかったため(第1のコンテンツの未再生は確認済み)、第1の仮カウンタのカウント値はリセットせずに、第1の仮カウンタはカウントダウンを継続する。
【0055】
3回目の確認では、第2のコンテンツの未再生が確認できたため(第1のコンテンツの未再生も確認済みとする)、第1の仮カウンタのカウント値を初期再生可能時間にリセットし、第1の仮カウンタは、リセットされた初期再生可能時間のカウントダウンを再び開始する。
【0056】
4、5回目の確認では、第2のコンテンツの再生状況が確認できなかったため(第1のコンテンツの未再生は確認済み)、第1の仮カウンタのカウント値はリセットせずに、第1の仮カウンタはカウントダウンを継続する。
【0057】
その後、第1の機器が第1のコンテンツの再生を開始すると、第1の機器のコンテンツ管理部2は、第1の仮カウンタのカウント値を第1の再生残り時間カウンタのカウント値としてコピーし、第1の再生残り時間カウンタは、コピーされたカウント値のカウントダウンを開始する。第1の再生残り時間カウンタのカウント値がゼロになるまでの間、第1のコンテンツを再生することができる。なお、第1の仮カウンタは、カウントダウンを停止する。
【0058】
図4は、コンテンツ管理装置に対応した第1の機器の第1の仮カウンタと第1の再生残り時間カウンタのカウント値の変化の第2例を示す図である。
【0059】
第1の機器が第1のコンテンツを管理し、第1の機器が第1のコンテンツを第2の機器へコピーするケースを想定する。第2の機器は、第1のコンテンツのコピーに対応した第2のコンテンツを管理する。また、第1のコンテンツに対して第1の再生可能時間が設定されており、これに対応して第2のコンテンツにも第1の再生可能時間と同じ時間の第2の再生可能時間が設定されている。
【0060】
第1の機器が、第1のコンテンツを第2の機器へコピーした時点で、第1の機器の第1の仮カウンタには初期再生可能時間(=第1の再生可能時間)が設定され、第1の仮カウンタは、初期再生可能時間のカウントダウンを開始する。第1の機器のコンテンツ管理部2は、定期的に、第2の機器と通信し、第2の機器で管理されている第2のコンテンツの再生開始状況を確認する。
【0061】
第1のコンテンツを第2の機器へコピーした後の複数回の確認で、第2のコンテンツの再生状況が確認できず(第1のコンテンツの未再生は確認済み)、第1の仮カウンタのカウント値がゼロになってしまったため、第1の機器のコンテンツ管理部2は、暫定的に第1のコンテンツの再生を禁止する。
【0062】
その後も、第2のコンテンツの再生状況が確認できない場合、第1の仮カウンタのカウント値はゼロのままで、第1の機器のコンテンツ管理部2は、第1のコンテンツの再生禁止状態を継続する。
【0063】
ようやく、第2のコンテンツの未再生が確認できると(第1のコンテンツの未再生も確認済みとする)、第1の仮カウンタのカウント値を初期再生可能時間にリセットし、第1の仮カウンタは、リセットされた初期再生可能時間のカウントダウンを再び開始する。また、第1の機器のコンテンツ管理部2は、第1のコンテンツの再生禁止状態を解除する。
【0064】
その後、再び、第2のコンテンツの未再生が確認できると(第1のコンテンツの未再生も確認済みとする)、第1の仮カウンタのカウント値を初期再生可能時間にリセットし、第1の仮カウンタは、リセットされた初期再生可能時間のカウントダウンを再び開始する。
【0065】
その後、第1の機器が第1のコンテンツの再生を開始すると、第1の機器のコンテンツ管理部2は、第1の仮カウンタのカウント値を第1の再生残り時間カウンタのカウント値としてコピーし、第1の再生残り時間カウンタは、コピーされたカウント値のカウントダウンを開始する。第1の再生残り時間カウンタのカウント値がゼロになるまでの間、第1のコンテンツを再生することができる。なお、第1の仮カウンタは、カウントダウンを停止する。
【0066】
図5は、第1の機器(コピー元)から第2の機器(コピー先)へコンテンツをコピーした場合の、第1の機器の第1の仮カウンタと第1の再生残り時間カウンタ、及び第2の機器の第2の仮カウンタと第2の再生残り時間カウンタのカウント値の変化を示す図である。
【0067】
第1の機器が第1のコンテンツを管理し、第1の機器が第1のコンテンツを第2の機器へコピーするケースを想定する。第2の機器は、第1のコンテンツのコピーに対応した第2のコンテンツを管理する。また、第1のコンテンツに対して第1の再生可能時間が設定されており、これに対応して第2のコンテンツにも第1の再生可能時間と同じ時間の第2の再生可能時間が設定されている。
【0068】
第1の機器が、第1のコンテンツを第2の機器へコピー(送信)した時点で、第1の機器の第1の仮カウンタには初期再生可能時間(=第1の再生可能時間)が設定され、第1の仮カウンタは、初期再生可能時間のカウントダウンを開始する。
【0069】
また、第2の機器が、第1の機器から、第1のコンテンツのコピーに対応した第2のコンテンツを受信した時点で、第2の機器の第2の仮カウンタには初期再生可能時間(=第2の再生可能時間)が設定され、第2の仮カウンタは、初期再生可能時間のカウントダウンを開始する。
【0070】
第1の機器のコンテンツ管理部2は、定期的に、第2の機器と通信し、第2の機器で管理されている第2のコンテンツの再生開始状況を確認する。同様に、第2の機器のコンテンツ管理部2は、定期的に、第1の機器と通信し、第1の機器で管理されている第1のコンテンツの再生開始状況を確認する。
【0071】
1回目の確認では、第1の機器のコンテンツ管理部2が、第2のコンテンツの未再生を確認できたため(第1のコンテンツの未再生も確認済みとする)、第1の仮カウンタのカウント値を初期再生可能時間にリセットし、第1の仮カウンタは、リセットされた初期再生可能時間のカウントダウンを再び開始する。
【0072】
同様に、1回目の確認では、第2の機器のコンテンツ管理部2が、第1のコンテンツの未再生を確認できたため(第2のコンテンツの未再生も確認済みとする)、第2の仮カウンタのカウント値を初期再生可能時間にリセットし、第2の仮カウンタは、リセットされた初期再生可能時間のカウントダウンを再び開始する。
【0073】
2回目の確認では、第1の機器のコンテンツ管理部2が、第2のコンテンツの再生状況を確認できなかったため(第1のコンテンツの未再生は確認済み)、第1の仮カウンタのカウント値はリセットせずに、第1の仮カウンタはカウントダウンを継続する。
【0074】
その後、第1の機器が第1のコンテンツの再生を開始すると、第1の機器のコンテンツ管理部2は、第1の仮カウンタのカウント値を第1の再生残り時間カウンタのカウント値としてコピーし、第1の再生残り時間カウンタは、コピーされたカウント値のカウントダウンを開始する。第1の再生残り時間カウンタのカウント値がゼロになるまでの間、第1のコンテンツを再生することができる。なお、第1の仮カウンタは、カウントダウンを停止する。
【0075】
一方、2、3回目の確認では、第2の機器のコンテンツ管理部2が、第1のコンテンツの再生状況を確認できなかったため(第2のコンテンツの未再生は確認済み)、第2の仮カウンタのカウント値はリセットせずに、第2の仮カウンタはカウントダウンを継続する。
【0076】
その後、4回目の確認で、第2の機器のコンテンツ管理部2が、第1のコンテンツの再生開始済みを確認できた場合には、第2の機器のコンテンツ管理部2は、第1の再生残り時間カウンタのカウント値を第2の再生残り時間カウンタのカウント値としてコピーし、第2の再生残り時間カウンタは、コピーされたカウント値のカウントダウンを開始する。第2の再生残り時間カウンタのカウント値がゼロになるまでの間、第2のコンテンツを再生することができる。なお、第2の仮カウンタは、カウントダウンを停止する。
【0077】
図6A及び図6Bは、制御部1の処理シーケンスを示すフローチャートである。
【0078】
制御部1は、各トリガに応じて処理を実行する。
【0079】
図6Aに示すように、例えば、制御部1は、操作部5から、コンテンツID、相手機器情報と通信方法と共に、相手機器からコンテンツコピー要求(トリガ)を受ける(ST6101)。制御部1は、通信部3へ、コンテンツID、相手機器情報と通信方法と共に、第2の機器へコピー依頼を要求する(ST6102)。制御部1は、通信部3から、コンテンツデータ、コンテンツID、初期再生可能時間、再生残り時間カウンタ、仮カウンタを受け取る(ST6102)。制御部1は、コンテンツ管理部2へ、コンテンツデータ、コンテンツID、初期再生可能時間、再生残り時間カウンタ、仮カウンタ、相手機器情報と通信方法と共に、コンテンツ記録を要求する(ST6103)。
【0080】
図6Bに示すように、例えば、制御部1は、操作部から、コンテンツIDと共に、コンテンツ再生要求(トリガ)を受ける(ST6201)。制御部1は、コンテンツ管理部2へ、コンテンツIDと共に、コンテンツ読み込みと再生開始を要求し、以下の何れかを行う(ST6202)。
【0081】
制御部1は、コンテンツ管理部2から、コンテンツデータ、コンテンツIDと共に、再生可能と通知があったら、表示部4へ、コンテンツデータ、コンテンツIDと共に、コンテンツ表示を要求する(ST6203、YES)(ST6204)(ST6205)。
【0082】
制御部1は、コンテンツ管理部2から、コンテンツIDと共に、再生不可能と通知があったら、表示部4へ、再生不可能である旨の表示を要求する(ST6203、NO)(ST6206)。
【0083】
図7A〜図7Fは、コンテンツ管理部2の処理シーケンスを示すフローチャートである。
【0084】
コンテンツ管理部2は、各トリガに応じて処理を実行する。
【0085】
図7Aに示すように、コンテンツ管理部2は、制御部1から、コンテンツデータ、コンテンツID、初期再生可能時間、再生残り時間カウンタ、仮カウンタ、相手機器情報と通信方法と共に、コンテンツ記録要求(トリガ)を受ける(ST7101)。コンテンツ管理部2は、コンテンツ記録部22へ、コンテンツデータ、コンテンツIDを記録する(ST7102)。コンテンツ管理部2は、コンテンツ管理情報テーブルへ、コンテンツID、初期再生可能時間、再生残り時間カウンタ、仮カウンタ、相手機器情報と通信方法を新規エントリとして登録する(ST7103)。コンテンツ管理部2は、コンテンツ管理情報テーブルのコンテンツIDに該当するエントリの仮カウンタが未設定ならば、仮カウンタの値を初期再生可能時間にセットし、動作を開始させる(ST7104)。
【0086】
また、図7Bに示すように、コンテンツ管理部2は、通信部3から、コンテンツID、相手機器情報と通信方法と共に、相手機器からの自機器コンテンツのコピー要求(トリガ)を受ける(ST7201)。コンテンツ管理部2は、コンテンツ記録部22から、コンテンツIDに該当するコンテンツのコンテンツデータを読み出す(ST7202)。
【0087】
コンテンツ管理部2は、コンテンツ管理情報テーブルのコンテンツIDに該当するエントリを読み出す(ST7203)。コンテンツ管理部2は、仮カウンタが未設定ならば(ST7204、NO)、仮カウンタの値を初期再生可能時間にセットし、動作を開始させる(ST7205)。
【0088】
コンテンツ管理部2は、相手機器情報と通信方法が設定されていなければ新規設定し、設定されていれば追加する(ST7206)。コンテンツ管理部2は、通信部3へ、コンテンツデータ、コンテンツID、初期再生可能時間、再生残り時間カウンタ、仮カウンタを渡す(ST7207)。
【0089】
また、図7Cに示すように、コンテンツ管理部2は、制御部1から、コンテンツIDと共に、コンテンツ読み込みと再生開始要求(トリガ)を受ける(ST7301)。コンテンツ管理部2は、コンテンツ管理情報テーブルのコンテンツIDに該当するエントリを読み出す(ST7302)。さらに、コンテンツ管理部2は、以下の何れかを実行する。
【0090】
コンテンツ管理部2は、再生残り時間カウンタが未設定で、かつ、仮カウンタが0分でなければ(ST7303、YES)、対象エントリの仮カウンタを再生残り時間カウンタにコピーする(ST7304)。コンテンツ管理部2は、仮カウンタを未設定に変更する(ST7304)。コンテンツ管理部2は、コンテンツ記録部22から、コンテンツIDに該当するコンテンツのコンテンツデータを読み出す(ST7305)。コンテンツ管理部2は、制御部1へ、コンテンツデータ、コンテンツIDを渡す(ST7306)。
【0091】
また、コンテンツ管理部2は、再生残り時間カウンタが設定されており、再生残り時間カウンタの値が0分でなければ(ST7307、NO)、コンテンツ記録部22から、コンテンツIDに該当するコンテンツのコンテンツデータを読み出す(ST7308)。コンテンツ管理部2は、制御部1へ、コンテンツデータ、コンテンツIDを渡す(ST7306)。
【0092】
コンテンツ管理部2は、上記以外の条件の場合には、制御部1へ、再生不可能である旨を通知する。
【0093】
また、図7Dに示すように、コンテンツ管理部2は、以下の処理を定期的に実行する(ST7401)。なお、コンテンツ管理部2は、以下の処理を一定期間毎に実行してもよいし、最後に再生状況確認できてからの経過時間に応じて実行するようにしてもよい。
【0094】
コンテンツ管理部2は、コンテンツ管理情報テーブルの各エントリを読み出し(ST7402)、各エントリに対して以下の何れかを実行する(ST7403〜ST7410)。
【0095】
コンテンツ管理部2は、仮カウンタが未設定ならば(ST7404、NO)、何もせず終了する。コンテンツ管理部2は、仮カウンタが設定されていれば(ST7404、YES)、通信部3へ、コンテンツID、相手機器情報と通信方法と共に、再生開始状況確認を要求する(ST7405)。コンテンツ管理部2は、再生開始状況確認できたか否かと、再生残り時間カウンタ、仮カウンタを受け取る(ST7405)。
【0096】
さらに、コンテンツ管理部2は、再生残り時間カウンタ、仮カウンタの値に応じて、以下の何れかを行う。
【0097】
コンテンツ管理部2は、再生開始状況確認でき、再生残り時間カウンタが未設定なら(ST7406、NO)、対象エントリの初期再生可能時間を仮カウンタにコピーする(ST7407)。コンテンツ管理部2は、通信部3へ、コンテンツID、相手機器情報と通信方法と共に、相手機器への仮カウンタリセットを要求する(ST7408)。コンテンツ管理部2は、再生開始状況確認でき、再生残り時間カウンタが設定されていれば(ST7406、YES)、対象エントリの再生残り時間カウンタに相手機器から受け取った再生残り時間カウンタをコピーし、仮カウンタを未設定にセットする(ST7409)。
【0098】
コンテンツ管理部2は、再生開始状況確認できなかったら、何もしない。
【0099】
また、図7Eに示すように、コンテンツ管理部2は、通信部3から、コンテンツIDと共に、相手機器からの再生開始状況確認要求(トリガ)を受ける(ST7501)。コンテンツ管理部2は、コンテンツ管理情報テーブルのコンテンツIDに該当するエントリを読み出す(ST7502)。エントリが存在する場合(ST7503、YES)、コンテンツ管理部2は、通信部3へ、対象エントリの再生残り時間カウンタ、仮カウンタを返す(ST7504)。エントリが存在しない場合(ST7503、NO)、コンテンツ管理部2は、通信部3へ、再生開始状況確認できなかった旨を通知する(ST7505)。
【0100】
また、図7Fに示すように、コンテンツ管理部2は、通信部3から、コンテンツIDと共に、相手機器への仮カウンタリセット要求を受ける(ST7601)。コンテンツ管理部2は、コンテンツ管理情報テーブルのコンテンツIDに該当するエントリを読み出し、対象エントリの初期再生可能時間を仮カウンタにコピーする(ST7602)。
【0101】
図8A〜図8Fは、通信部3の処理シーケンスを示すフローチャートである。
【0102】
通信部3は、各トリガに応じて処理を実行する。
【0103】
図8Aに示すように、通信部3は、制御部1から、コンテンツID、相手機器情報と通信方法と共に、相手機器へのコピー要求(トリガ)を受ける(ST8101)。通信部3は、相手機器と、相手機器情報と通信方法を元に通信し、コンテンツを受け取る(ST8102)。通信部3は、受け取ったコンテンツデータ、コンテンツID、初期再生可能時間、再生残り時間カウンタ、仮カウンタを制御部へ渡す(ST8103)。
【0104】
また、図8Bに示すように、通信部3は、相手機器から、コンテンツIDと共に、自機器コンテンツのコピー要求(トリガ)を受ける(ST8201)。通信部3は、通信を行った方法から相手機器情報と通信方法を作成する(ST8202)。通信部3は、コンテンツ管理部2へ、コンテンツID、相手機器情報と通信方法と共に、相手機器からの自機器コンテンツのコピーを要求する(ST8203)。通信部3は、コンテンツデータ、コンテンツID、初期再生可能時間、再生残り時間カウンタ、仮カウンタを受け取る(ST8203)。通信部3は、相手機器へ、コンテンツデータ、コンテンツID、初期再生可能時間、再生残り時間カウンタ、仮カウンタを渡す。
【0105】
また、図8Cに示すように、通信部3は、コンテンツ管理部2から、コンテンツID、相手機器情報と通信方法と共に、再生開始状況確認要求(トリガ)を受ける(ST8301)。通信部3は、相手機器と、相手機器情報と通信方法を元に通信する(ST8302)。通信部3は、相手機器へ、コンテンツIDと共に、再生開始状況確認を要求する(ST8302)。通信部3は、以下の何れかを行う。
【0106】
通信部3は、通信でき、かつ、確認できた場合(ST8303、YES)、相手機器より再生残り時間カウンタ、仮カウンタを受け取り(ST8304)、コンテンツ管理部2へ、再生残り時間カウンタ、仮カウンタと共に、確認できた旨を通知する(ST8305)。
【0107】
通信部3は、通信でき、かつ、確認できなかった場合(ST8303、NO)、または、通信できなかった場合(ST8303、NO)、コンテンツ管理部2へ、確認できなかった旨を通知する(ST8306)。
【0108】
また、図8Dに示すように、通信部3は、コンテンツ管理部2から、コンテンツID、相手機器情報と通信方法と共に、相手機器への仮カウンタリセット要求(トリガ)を受ける(ST8401)。通信部3は、相手機器と、相手機器情報と通信方法を元に通信し、コンテンツIDと共に、仮カウンタリセットを要求する(ST8402)。
【0109】
また、図8Eに示すように、通信部3は、相手機器から、コンテンツIDと共に、再生開始状況確認要求(トリガ)を受ける(ST8501)。通信部3は、コンテンツ管理部2へ、コンテンツIDと共に、再生開始状況確認を要求し、再生開始状況確認できたか否かと、再生残り時間カウンタ、仮カウンタを受け取る(ST8502)。通信部3は、相手機器へ、再生開始状況確認できたか否かと、再生残り時間カウンタ、仮カウンタを渡す(ST8503)。
【0110】
また、図8Fに示すように、通信部3は、相手機器から、コンテンツIDと共に、仮カウンタリセット要求(トリガ)を受ける(ST8601)。通信部3は、コンテンツ管理部2へ、コンテンツIDと共に、自機器コンテンツの仮カウンタリセットを要求する(ST8602)。
【0111】
図9A及び図9Bは、操作部5の処理シーケンスを示すフローチャートである。
【0112】
操作部5は、各トリガに応じて処理を実行する。
【0113】
図9Aに示すように、操作部5は、ユーザより、コンテンツID、相手機器情報と通信方法を指定され、コンテンツコピー要求(トリガ)を受ける(ST9101)。操作部5は、制御部1へ、コンテンツID、相手機器情報と通信方法と共に、相手機器から自機器へのコンテンツコピーを要求する(ST9102)。
【0114】
また、図9Bに示すように、操作部5は、ユーザより、コンテンツIDを指定され、コンテンツ再生要求(トリガ)を受ける(ST9201)。操作部5は、制御部1へ、コンテンツIDと共に、コンテンツ再生を要求する(ST9202)。
【0115】
図10A及び図10Bは、表示部4の処理シーケンスを示すフローチャートである。
【0116】
表示部4は、各トリガに応じて処理を実行する。
【0117】
図10Aに示すように、表示部4は、制御部1から、コンテンツデータ、コンテンツIDと共に、コンテンツ表示要求(トリガ)を受ける(ST10101)。表示部4は、コンテンツをデコードし表示する(ST10102)。
【0118】
また、図10Bに示すように、表示部4は、制御部1から、再生不可能である旨の表示要求(トリガ)を受ける(ST10201)。表示部4は、再生不可能である旨を表示する(ST10202)。
【0119】
なお、これまでは、第1の機器から(第2の機器から見た相手機器)第2の機器(第1の機器から見た相手機器)へコンテンツがコピーされる第1のケースを想定して、コンテンツ管理方法について説明した。つまり、第1の機器が、第1の機器で管理されている第1のコンテンツのコピーに対応する第2のコンテンツを第2の機器へ送信する第1のケースを想定して、コンテンツ管理方法について説明した。
【0120】
しかしながら、本実施形態に係るコンテンツ管理方法は、このようなケースだけに限定されるものではない。例えば、第2の機器(第1又は第3の機器から見た相手機器)から第3の機器(第2の機器から見た相手機器)へさらにコンテンツがコピーされる第2のケースでも、上記したコンテンツ管理方法を適用することができる。なお、上記した第2の機器、第3の機器は、SDカード等のリムーバブルメディア等であってもよい。
【0121】
なお、第2のケースの概要は以下の通りである。
【0122】
コンテンツがコピーされる度に、コンテンツ管理情報テーブルの相手機器情報と通信方法に情報が追加される。再生開始状況確認処理に於いて、相手機器情報と通信方法に複数の機器が登録されている場合、全ての機器に確認を行い、確認状況に応じて以下の何れかを行う。
【0123】
全ての機器に確認でき、かつ、全ての機器で管理されているコピー元とコピー先の関係にある、何れのコンテンツも再生開始されていなければ、該当コンテンツの仮カウンタを初期再生可能時間にリセットする。相手機器情報と通信方法に設定されている全ての機器に、仮カウンタのリセットを指示する。
【0124】
再生状況を確認することができた機器のうち、少なくとも一台の機器でコンテンツが再生されていれば、自機器も該当コンテンツを再生開始した状態に変更する。
【0125】
再生状況を確認することができなければ、何も実行しない。
【0126】
また、相手機器から仮カウンタのリセット指示があった場合、自機器の仮カウンタのリセットを行った後、相手機器情報と通信方法のうち、リセット指示を出した相手機器以外に対して、仮カウンタのリセット指示を行う。
【0127】
図7Eに示すコンテンツ管理部2のシーケンスは、図11A及び図11Bに示すように変更される。
【0128】
図11Aに示すように、コンテンツ管理部2は、通信部3から、コンテンツIDと共に、相手機器からの再生開始状況確認要求(トリガ)を受ける(ST11101)。コンテンツ管理部2は、コンテンツ管理情報テーブルのコンテンツIDに該当するエントリを読み出し(ST11102)、以下の何れかを行う。
【0129】
エントリが存在する場合(ST11103、YES)、コンテンツ管理部2は、コンテンツ管理情報テーブルのコンテンツIDに該当するエントリを読み出す。
【0130】
コンテンツ管理部2は、相手機器情報と通信方法の内容に応じて以下の何れかを行う。
【0131】
コンテンツ管理部2は、確認要求してきた機器以外の機器情報が設定されていない場合(ST11104、NO)、通信部3へ、再生残り時間カウンタ、仮カウンタを返す(ST11105)。
【0132】
コンテンツ管理部2は、確認要求してきた機器以外の機器情報が設定されている場合(ST11104、YES)、以下を行う。
【0133】
コンテンツ管理部2は、相手機器情報と通信方法から、確認要求してきた機器を除いた情報を元に、通信部3へ、コンテンツID、相手機器情報と通信方法と共に、再生開始状況確認を要求する(ST11107)。コンテンツ管理部2は、受け取った情報に自機器の情報を加え、以下の何れかを行う。
【0134】
コンテンツ管理部2は、全ての機器に確認でき、かつ、何れも再生残り時間が設定されていなければ(ST11108、YES)、何れかの機器の再生残り時間カウンタ、仮カウンタを元に(どの機器からの情報も同じ値であるため)、通信部3へ、再生残り時間カウンタ、仮カウンタと共に、確認できた旨を返す(ST11109)。
【0135】
確認できた機器に関して、1台でも再生残り時間カウンタが設定されていれば(ST11110、YES)、コンテンツ管理部2は、その機器の再生残り時間カウンタ、仮カウンタを元に、通信部3へ、再生残り時間カウンタ、仮カウンタと共に、確認できた旨を返す(ST11111)。
【0136】
上記以外なら、コンテンツ管理部2は、通信部3へ、確認できなかった旨を返す(ST11112)。
【0137】
また、エントリが存在しない場合、コンテンツ管理部2は、通信部3へ、再生開始状況確認できなかった旨を通知する(ST11106)。
【0138】
また、図11Bに示すように、コンテンツ管理部2は、通信部3から、コンテンツIDと共に、相手機器への仮カウンタリセット要求(トリガ)を受ける(ST11201)。通信部3は、コンテンツ管理情報テーブルのコンテンツIDに該当するエントリを読み出す(ST11202)。通信部3は、対象エントリの初期再生可能時間を仮カウンタにコピーする(ST11203)。
【0139】
通信部3は、相手機器情報と通信方法に、仮カウンタリセット要求をしてきた機器以外の機器情報が設定されている場合、その全ての相手機器に対してそれぞれ以下を行う(ST11204〜ST11206)。
【0140】
通信部3は、全ての相手機器の通信部3へ、コンテンツID、相手機器情報と通信方法と共に、相手機器への仮カウンタリセットを要求する(ST11205)。
【0141】
また、図8Cに示す通信部3のシーケンスは、図12に示すように変更される。
【0142】
通信部3は、コンテンツ管理部2から、コンテンツID、相手機器情報と通信方法と共に、再生開始状況確認要求(トリガ)を受ける(ST12101)。
【0143】
通信部3は、相手機器情報と通信方法に設定されている全ての相手機器に対して以下を行う(ST12102〜ST12108)。通信部3は、相手機器と、相手機器情報と通信方法を元に通信し、相手機器へ、コンテンツIDと共に、再生開始状況確認を要求する(ST12103)。
【0144】
通信部3は、以下の何れかの情報を確認状況として一時的に記録する。
【0145】
通信部3は、通信でき、かつ、確認できた場合(ST12104、YES)、相手機器より再生残り時間カウンタ、仮カウンタを受け取る(ST12105)。通信部3は、再生残り時間カウンタ、仮カウンタ、確認できた事を記録する(ST12106)。
【0146】
通信部3は、通信でき、かつ、確認できなかった場合(ST12104、NO)、または、通信できなかった場合(ST12104、NO)、確認できなかった事を記録する(ST12107)。
【0147】
また、通信部3は、全ての相手機器に関しての確認状況に応じて以下の何れかを行う。
【0148】
通信部3は、全ての機器に確認でき、かつ、何れも再生残り時間が設定されていなければ(ST12109、YES)、何れかの機器の再生残り時間カウンタ、仮カウンタを元に(どの機器からの情報も同じ値であるため)、コンテンツ管理部2へ、再生残り時間カウンタ、仮カウンタと共に、確認できた旨を通知する(ST12110)。
【0149】
通信部3は、確認できた機器に関して、1台でも再生残り時間カウンタが設定されていれば(ST12111、YES)、その機器の再生残り時間カウンタ、仮カウンタを元に、コンテンツ管理部2へ、再生残り時間カウンタ、仮カウンタと共に、確認できた旨を通知する(ST12112)。
【0150】
通信部3は、上記以外なら、コンテンツ管理部2へ、確認できなかった旨を通知する(ST12113)。
【0151】
以下、本実施形態についてまとめる。
【0152】
本実施形態に係る第1の機器は、第1のコンテンツの再生を開始した時刻を管理する第1の再生残り時間カウンタを備える。第1の再生残り時間カウンタは、第1のコンテンツの再生開始のタイミングで、第1のコンテンツに設定された第1の再生可能時間のカウントダウンを開始する。さらに、第1の機器は、第1のコンテンツのコピーに対応した第2のコンテンツを第2の機器へ送信した時点(コンテンツをコピーした時点)で、第1のコンテンツに設定された第1の再生可能時間のカウントダウンを開始する第1の仮カウンタを備える。換言すれば、第1の仮カウンタは、コピー経過時間をカウントするカウンタである。
【0153】
同様に、本実施形態に係る第2の機器は、第2のコンテンツの再生を開始した時刻を管理する第2の再生残り時間カウンタを備える。第2の再生残り時間カウンタは、第2のコンテンツの再生開始のタイミングで、第2のコンテンツに設定された第2の再生可能時間のカウントダウンを開始する。さらに、第2の機器は、第2のコンテンツを受信した時点(コンテンツがコピーされた時点)で、第2のコンテンツに設定された第2の再生可能時間のカウントダウンを開始する第2の仮カウンタを備える。換言すれば、第2の仮カウンタは、コピー経過時間をカウントするカウンタである。
【0154】
また、第1の機器は、コピー相手機器(第2の機器)との再生開始状況確認方法を記憶する。なお、第1の機器は、コピー相手機器が複数台の場合には、全てのコピー相手機器との再生開始状況確認方法を記憶する。同様に、第2の機器は、コピー相手機器(第1の機器)との再生開始状況確認方法を記憶する。なお、第2の機器は、コピー相手機器が複数台の場合には、全てのコピー相手機器との再生開始状況確認方法を記憶する。
【0155】
また、第1の機器は、コピー相手機器(第2の機器)が第2のコンテンツの再生を開始したか否かを定期的に確認する手段を備え、コピー相手機器が第2のコンテンツの再生を開始していないなら、第1のコンテンツの再生も開始していないことも条件として、第1の仮カウンタをリセットし、再び、第1の仮カウンタは、第1の再生可能時間のカウントダウンを開始する。なお、第1の機器は、コピー相手機器が複数台の場合には、各コピー相手機器が第2のコンテンツの再生を開始したか否かを定期的に確認する手段を備え、何れのコピー相手機器も第2のコンテンツの再生を開始していないなら、第1の仮カウンタをリセットする。
【0156】
同様に、第2の機器は、コピー相手機器(第1の機器)が第1のコンテンツの再生を開始したか否かを定期的に確認する手段を備え、コピー相手機器が第1のコンテンツの再生を開始していないなら、第2のコンテンツの再生も開始していないことも条件として、第2の仮カウンタをリセットし、再び、第2の仮カウンタは、第2の再生可能時間のカウントダウンを開始する。なお、第2の機器は、コピー相手機器が複数台の場合には、各コピー相手機器が第1のコンテンツの再生を開始したか否かを定期的に確認する手段を備え、何れのコピー相手機器も第1のコンテンツの再生を開始していないなら、第2の仮カウンタをリセットする。
【0157】
また、第1の機器は、第1のコンテンツの再生を開始した場合、第1の仮カウンタのカウント値を、第1の再生残り時間カウンタのカウント値にコピーして、第1の再生残り時間カウンタのカウント値(つまりコピーされたカウント値)のカウントダウンを開始する。同様に、第2の機器は、第2のコンテンツの再生を開始した場合、第2の仮カウンタのカウント値を、第2の再生残り時間カウンタのカウント値にコピーして、第2の再生残り時間カウンタのカウント値(つまりコピーされたカウント値)のカウントダウンを開始する。
【0158】
そして、第1の機器の制御部1は、第1の再生残り時間カウンタのカウント値及び第1の仮カウンタのカウント値に基づき、第1のコンテンツの再生を制御する。第1の再生残り時間カウンタによるカウントが開始されていれば、第1の機器は、第1の再生残り時間カウンタのカウント値がゼロになるまでの間、第1のコンテンツの再生を許可し、再生指示があれば第1のコンテンツを再生する。第1の仮カウンタによるカウントが開始されていれば、第1の機器は、第1の仮カウンタによるカウント値がゼロになるまでの間、第1のコンテンツの再生を許可し、再生指示があれば第1のコンテンツを再生する。もし、第1の仮カウンタによるカウント値がゼロになっても、コピー相手機器(第2の機器)が第2のコンテンツの再生を開始していないことが確認できれば、第1のコンテンツの再生も開始していないことも条件として、第1の仮カウンタがリセットされ、第1の仮カウンタによるカウント値がゼロになるまでの間、第1のコンテンツの再生を許可し、再生指示があれば第1のコンテンツを再生することができる。
【0159】
同様に、第2の機器の制御部1は、第2の再生残り時間カウンタのカウント値及び第2の仮カウンタのカウント値に基づき、第2のコンテンツの再生を制御する。第2の再生残り時間カウンタによるカウントが開始されていれば、第2の機器は、第2の再生残り時間カウンタのカウント値がゼロになるまでの間、第2のコンテンツの再生を許可し、再生指示があれば第2のコンテンツを再生する。第2の仮カウンタによるカウントが開始されていれば、第2の機器は、第2の仮カウンタによるカウント値がゼロになるまでの間、第2のコンテンツの再生を許可し、再生指示があれば第2のコンテンツを再生する。もし、第2の仮カウンタによるカウント値がゼロになっても、コピー相手機器(第1の機器)が第1のコンテンツの再生を開始していないことが確認できれば、第2のコンテンツの再生も開始していないことも条件として、第2の仮カウンタがリセットされ、第2の仮カウンタによるカウント値がゼロになるまでの間、第2のコンテンツの再生を許可し、再生指示があれば第2のコンテンツを再生することができる。
【0160】
以上により、再生可能時間が設定された再生条件付きコンテンツをコピーした場合、コピー元の第1のコンテンツ及びコピー先の第2のコンテンツの再生可能時間を過剰に短縮してしまうのを防止することができる。つまり、第1のコンテンツ及び第2のコンテンツの再生可能時間を十分に確保することができる。例えば、事前に、第1の機器から第2の機器へコンテンツをコピーしておいても、第1の機器と第2の機器とが通信可能な環境におかれていれば、第1の機器で管理されているコピー元の第1のコンテンツの再生可能時間は減少しないし、第2の機器で管理されているコピー先の第2のコンテンツの再生可能時間も減少しない。つまり、第2の機器を外出先に持ち出した瞬間に、第2の機器で管理されている第2のコンテンツが再生できなくなってしまうような事態を防止することができる。
【0161】
なお、本願発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は可能な限り適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。更に、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適当な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【符号の説明】
【0162】
1…制御部、2…コンテンツ管理部、21…コンテンツ管理情報テーブル格納部、22…コンテンツ記録部、3…通信部、4…表示部、5…操作部
【技術分野】
【0001】
本発明は、再生可能時間が設定された再生条件付きコンテンツの管理技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、コンテンツの不正コピーを防止する様々な技術が提案されているが、不正コピー防止だけに重点を置き過ぎると、コンテンツのコピー利用が必要以上に制限されてしまい、コンテンツ利用が不便になることがある。
【0003】
そこで、コンテンツの不正コピーを防止するとともに、正当な利用をした場合に不当にコンテンツの再生ができなくなることを防止する技術が提案されている(特許文献1参照)。特許文献1に開示された技術は、例えば、コピーワンスコンテンツの場合、移動先に移動した部分の量に応じて、一時カウンタを増加させ、一時カウンタの値に対応した位置より前の部分の再生と移動を不可能とするものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−274419号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記した特許文献1に開示された技術では、再生可能時間が設定された再生条件付きコンテンツを適切に管理することは難しい。再生条件付きコンテンツとは、一度再生が開始されてしまうと、設定された再生可能時間のカウントダウンが開始され、再生可能時間がゼロになると、再生することができなくなるコンテンツである。つまり、上記した再生条件付きコンテンツは、一度再生を開始してしまうと、たとえ再生を停止又は一時停止していても、再生可能時間のカウントダウンは停止されることなく、再生可能時間がゼロになると、再生することができなくなってしまう。
【0006】
このような再生条件付きコンテンツがコピーされた場合、コピー元の再生条件付きコンテンツ(以下、第1のコンテンツと称する)とコピー先の再生条件付きコンテンツ(以下、第2のコンテンツと称する)とが存在することになり、これら第1及び第2のコンテンツを適切に管理する技術が必要となる。
【0007】
例えば、第1のコンテンツが実際に再生されたタイミングで、第1のコンテンツに対して設定された第1の再生可能時間だけをカウントダウンしても、第2のコンテンツに対して設定された第2の再生可能時間はカウントダウンされず、第2のコンテンツはいつでも再生できることになってしまう。さらに、第2のコンテンツをコピーして第3のコンテンツを生成してしまえば、第2のコンテンツを再生した後であっても、第3のコンテンツがいつでも再生できることになってしまう。
【0008】
本発明の目的は、再生条件付きコンテンツの管理に優れたコンテンツ管理装置及びコンテンツ管理方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一実施形態に係るコンテンツ管理装置は、相手機器と通信する通信手段と、前記通信手段を介したコンテンツのコピーに対応して、コピー経過時間のカウントを開始する管理手段と、前記コピー経過時間に応じて前記コンテンツの再生可否を判断し、判断結果に応じて前記コンテンツの再生を制御する再生制御手段と、を備えている。
【0010】
本発明の一実施形態に係るコンテンツ管理方法は、相手機器と通信し、前記通信を利用したコンテンツのコピーに対応して、コピー経過時間のカウントを開始し、前記コピー経過時間に応じて前記コンテンツの再生可否を判断し、判断結果に応じて前記コンテンツの再生を制御する。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、再生条件付きコンテンツの管理に優れたコンテンツ管理装置及びコンテンツ管理方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の一実施形態に係るコンテンツ管理装置の概略構成を示す図である。
【図2】コンテンツ管理情報テーブルの一例を示す図である。
【図3】第1の機器の第1の仮カウンタと第1の再生残り時間カウンタのカウント値の変化の第1例を示す図である。
【図4】第1の機器の第1の仮カウンタと第1の再生残り時間カウンタのカウント値の変化の第2例を示す図である。
【図5】第1の機器(コピー元)から第2の機器(コピー先)へコンテンツをコピーした場合の、第1の機器の第1の仮カウンタと第1の再生残り時間カウンタ、及び第2の機器の第2の仮カウンタと第2の再生残り時間カウンタのカウント値の変化を示す図である。
【図6A】制御部の処理シーケンスを示すフローチャート
【図6B】制御部の処理シーケンスを示すフローチャート
【図7A】コンテンツ管理部の処理シーケンスを示すフローチャートである。
【図7B】コンテンツ管理部の処理シーケンスを示すフローチャートである。
【図7C】コンテンツ管理部の処理シーケンスを示すフローチャートである。
【図7D】コンテンツ管理部の処理シーケンスを示すフローチャートである。
【図7E】コンテンツ管理部の処理シーケンスを示すフローチャートである。
【図7F】コンテンツ管理部の処理シーケンスを示すフローチャートである。
【図8A】通信部の処理シーケンスを示すフローチャートである。
【図8B】通信部の処理シーケンスを示すフローチャートである。
【図8C】通信部の処理シーケンスを示すフローチャートである。
【図8D】通信部の処理シーケンスを示すフローチャートである。
【図8E】通信部の処理シーケンスを示すフローチャートである。
【図8F】通信部の処理シーケンスを示すフローチャートである。
【図9A】操作部の処理シーケンスを示すフローチャートである。
【図9B】操作部の処理シーケンスを示すフローチャートである。
【図10A】表示部の処理シーケンスを示すフローチャートである。
【図10B】表示部の処理シーケンスを示すフローチャートである。
【図11A】図7Eに示すコンテンツ管理部の処理シーケンスの変更例を示すフローチャートである。
【図11B】図7Eに示すコンテンツ管理部の処理シーケンスの変更例を示すフローチャートである。
【図12】図8Cに示す通信部の処理シーケンスの変更例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。
【0014】
図1は、本発明の一実施形態に係るコンテンツ管理装置の概略構成を示す図である。図1に示すように、コンテンツ管理装置は、制御部1、コンテンツ管理部2、コンテンツ管理情報テーブル格納部21、コンテンツ記録部22、通信部3、表示部4、及び操作部5を備えている。コンテンツ記録部22は、ハードディスク等の固定記録装置であってもよいし、SDカード等のリムーバブルメディアであってもよい。
【0015】
また、本実施形態では、上記コンテンツ管理装置に対応した第1の機器(第2機器から見た相手機器)と上記コンテンツ管理装置に対応した第2の機器(第1の機器から見た相手機器)とが、ネットワーク6等を介して通信するケースについて説明する。なお、ネットワーク6は、有線ネットワークであってもよいし、無線ネットワークであってもよい。また、第1の機器と複数台の第2の機器とがネットワーク6を介して通信することもできるし、複数台の第1の機器と第2の機器とがネットワーク6を介して通信することもできる。また、第1の機器と第2の機器とは常時通信可能な環境に設置されている必要はなく、例えば、第1の機器又は第2の機器をネットワーク6から切り離して、第1の機器又は第2の機器を外部へ持ち出したりすることもできる。
【0016】
第1の機器及び第2の機器は、例えば、ネットワーク6を経由してレンタルされるコンテンツ、又は一時的に配布されるコンテンツ(例えばリムーバブルメディアに記録されたコンテンツ)を再生したり、相手機器(第1の機器から見た第2の機器、又は第2の機器から見た第1の機器)に対してこれらコンテンツをコピーしたりすることができる。
【0017】
例えば、ダウンロードレンタルサービスを利用して、パーソナルコンピュータ等の第1の機器が第1のコンテンツをダウンロードし、第1のコンテンツのコピーに対応した第2のコンテンツを生成し、モバイル機器等の第2の機器へ第2のコンテンツを送信する。ついり、パーソナルコンピュータ等の第1の機器が、第1のコンテンツをモバイル機器等の第2の機器へコピーする。これにより、ユーザは、モバイル機器等を持ち出して、コピーにより生成された第2のコンテンツを出かけ先で再生することができる。
【0018】
本実施形態では、これらコンテンツには、コンテンツ権利者により再生可能時間が設定されているものとし、再生可能時間が設定されたコンテンツを再生条件付きコンテンツと称する。再生条件付きコンテンツは、無制限に再生できるわけではなく、設定された再生可能時間だけ再生することができる。上記した再生可能時間とは、コンテンツを最初に再生開始した時点から、再生できなくなるまでの時間のことである。つまり、第1の機器又は第2の機器の制御部1の再生制御により、再生条件付きコンテンツが一度でも再生されると、コンテンツ管理部2(後述する再生残り時間カウンタ)により、再生条件付きコンテンツに設定された再生可能時間のカウントダウンが開始される。コンテンツ管理部2は、再生可能時間がゼロになったことを検知すると、そのコンテンツの再生を禁止する。つまり、再生可能時間がゼロになると、コンテンツが再生できなくなる。
【0019】
続いて、再生条件付きコンテンツのコピーについて説明する。例えば、第1の機器が、第1の再生条件付きコンテンツ(以下、第1のコンテンツ)を管理し、この第1のコンテンツをコピーして第2の再生条件付きコンテンツ(以下、第2のコンテンツ)を生成し、第2の機器へ第2のコンテンツを送信するケースについて説明する。つまり、第1の機器が、第1のコンテンツに対応した第2のコンテンツを第2の機器へコピーするケースについて説明する。
【0020】
なお、第1のコンテンツに対して設定された第1の再生制限時間と、第2のコンテンツに対して設定された第2の再生制限時間とは同じ時間になる。例えば、全く再生されていない第1のコンテンツをコピーして第2のコンテンツを生成した場合、第1のコンテンツに対して設定された第1の再生制限時間(初期値)が、そのまま第2の再生制限時間となる。
【0021】
上記した再生可能時間の本来の役割を果たすため、第1の機器のコンテンツ管理部2は、第2のコンテンツを第2の機器へ送信したタイミング(以下、コピーのタイミングとも称する)で、第1のコンテンツに対して設定された第1の再生可能時間のカウントダウンを開始し、第2の機器のコンテンツ管理部2も、第2のコンテンツを受信したタイミング(以下、コピーのタイミングとも称する)で、第2のコンテンツに対して設定された第2の再生可能時間のカウントダウンも開始する。
【0022】
つまり、第1の機器のコンテンツ管理部2は、第1のコンテンツ及び第2のコンテンツが再生されたか否かにかかわらずに、コピーのタイミングで、第1の再生可能時間のカウントダウンを開始してしまう。同様に、第2の機器のコンテンツ管理部2も、第1のコンテンツ及び第2のコンテンツが再生されたか否かにかかわらずに、コピーのタイミングで、第2の再生可能時間のカウントダウンを開始してしまう。これにより、上記した再生可能時間の本来の役割を果たすことができる。
【0023】
例えば、第1のコンテンツが実際に再生されたタイミングで、第1のコンテンツに対して設定された第1の再生可能時間だけのカウントダウンを開始しても、第2のコンテンツに対して設定された第2の再生可能時間はカウントダウンされず、第2のコンテンツはいつでも再生できることになってしまう。さらに、第2のコンテンツをコピーして第3のコンテンツを生成してしまえば、第2のコンテンツを再生した後であっても、第3のコンテンツがいつでも再生できることになってしまう。上記したように、コンテンツのコピーのタイミングで、第1の再生可能時間及び第2の再生可能時間のカウントダウンを開始することにより、コンテンツコピーの悪用を防止することができる。
【0024】
第1の機器が第1のコンテンツを管理し、第2の機器が第1のコンテンツのコピーである第2のコンテンツを管理する場合、第1の機器と第2の機器とが常時通信できる環境であれば、第1及び第2のコンテンツを比較的容易に適切な管理が可能となる。例えば、第1の機器が第1のコンテンツの再生を開始した場合、第1の機器が第1のコンテンツに対して設定された第1の再生可能時間のカウントダウンを開始し、さらに、第1の機器が第2の機器に対してコンテンツの開始を通知し、第2の機器が第2のコンテンツに対して設定された第2の再生可能時間のカウントダウンを開始すればよい。
【0025】
ところが、第1の機器と第2の機器とが常時通信できる環境でない場合には、第1及び第2のコンテンツを適切に管理するのは容易ではない。なぜなら、第1の機器が第2の機器に対してコンテンツの開始を通知できなければ、第2の再生可能時間はカウントダウンされずに、第2のコンテンツはいつでも再生できてしまう。そこで、第1及び第2のコンテンツを適切に管理する基本的な管理方法として、コンテンツコピーのタイミングで、第1のコンテンツ及び第2のコンテンツが再生されたか否かにかかわらずに、第1の再生可能時間及び第2の再生可能時間のカウントダウンを開始してしまう。
【0026】
さらに、利便性を高めるために、本実施形態に係るコンテンツ管理装置(第1の機器、第2の機器)は、さらに進んだコンテンツ管理を実行することができる。ここで再び図1を参照し、コンテンツ管理装置の各構成について説明する。
【0027】
表示部4は、制御部1からの指示により、コンテンツに対応した再生映像又はユーザインターフェースに関する案内映像等を表示する。操作部5は、ユーザからの入力を受付け、制御部1へその入力を通知する。制御部1は、各部からの指示を受け、各種処理を実行したり、各部へ各種指示を出力したりする。コンテンツ管理部2は、制御部1からのコンテンツの再生開始又はコンテンツの削除の指示に従い、コンテンツ管理情報格納部21に格納されたコンテンツ管理情報テーブルを更新したり、コンテンツ記録部22に記録されたコンテンツを再生したり削除したりする。また、コンテンツ管理部2は、コンテンツ記録部22に記録された未再生の第1のコンテンツの再生開始状況を確認したり、第1のコンテンツに対応した未再生の第2のコンテンツの再生開始状況を確認したりする。なお、第1のコンテンツは第1の機器のコンテンツ記録部22に記録されたコンテンツであり、第2のコンテンツは第2の機器のコンテンツ記録部22に記録されたコンテンツである。コンテンツ管理部2は、第1及び第2のコンテンツの未再生確認に対応して、仮カウンタのカウント値をリセットする。仮カウンタについては後に詳しく説明する。
【0028】
図2に示すように、コンテンツ管理情報テーブルは、各コンテンツに関する情報を記録するテーブルであり、コンテンツ管理部2が各コンテンツの状況に応じてコンテンツ管理情報テーブルの値を変更(更新)する。コンテンツ管理情報テーブルは、コンテンツID、初期再生可能時間、再生残り時間カウンタ、仮カウンタ、相手機器情報と通信方法のフィールドを持つ。
【0029】
コンテンツIDは、各コンテンツに一意に付与された管理用IDである。コピー相手機器(第1の機器から見た第2の機器、第2の機器から見た第1の機器)にコンテンツ再生開始状況を確認する際に該当するコンテンツを区別するため等に用いる。
【0030】
初期再生可能時間(以下、再生可能時間)は、コンテンツ権利者により各コンテンツに対して設定される。例えば、第1のコンテンツに設定された第1の再生可能時間は、第1のコンテンツの再生を開始した時点から、第1のコンテンツが再生できなくなるまでの時間である。例えば、第1のコンテンツを外部からダウンロードすると、第1のコンテンツとともに、第1のコンテンツに対して設定された第1の再生可能時間を取得することができる。また、第1の機器が、第2の機器に対して、第1のコンテンツをコピーした場合には、第2の機器は、第1のコンテンツに対応した第2のコンテンツとともに、第2のコンテンツに対して設定された第2の再生可能時間を取得することができる。なお、第1の再生可能時間と第2の再生可能時間は同じ時間となる。
【0031】
第1の機器のコンテンツ管理部2が制御する第1の再生残り時間カウンタは、各コンテンツの再生可能時間をカウントダウンする。例えば、第1の機器で管理されている第1のコンテンツに対応した第1の再生残り時間カウンタの初期値は、第1のコンテンツに対して設定された第1の再生可能時間となる。第1の再生残り時間カウンタは、第1のコンテンツの再生が開始されると、第1の再生可能時間のカウントダウンを開始する。第1の再生可能時間がゼロになるまでの間、第1のコンテンツを再生することができる。また、第1のコンテンツが一度も再生されていない場合、第1の再生残り時間カウンタの第1のコンテンツに対応したカウント値は未設定(例えば「-」)となる。
【0032】
第1の機器のコンテンツ管理部2が制御する第1の仮カウンタは、上記した第1の再生残り時間カウンタを制御するための仮のカウンタである。例えば、第1の機器で管理されている第1のコンテンツに対応した第1の仮カウンタの初期値は、第1の再生可能時間となる。第1の仮カウンタは、第1のコンテンツに対応した第2のコンテンツを第2の機器へコピーした時点から、第1の再生可能時間のカウントダウンを開始する。換言すれば、第1の仮カウンタは、コピー経過時間をカウントするカウンタである。また、仮カウンタは、第1のコンテンツの未再生及び第2のコンテンツの未再生を確認した時点で、カウント値をリセットし、再び、第1の再生可能時間のカウントダウンを開始する。なお、第1のコンテンツが既に再生されてしまっている場合、又は第1のコンテンツに対応したコピーコンテンツ(第2のコンテンツ)が存在しない場合には、第1のコンテンツに対応した第1の仮カウンタのカウント値は未設定(例えば「-」)となる。
【0033】
相手機器情報と通信方法は、相手機器に対してコンテンツ再生開始状況を確認するための情報を示す。第1のコンテンツに対応したコピーコンテンツ(第2のコンテンツ)が存在しない場合には、第1のコンテンツに対応した相手機器情報と通信方法の項目は未設定(例えば「-」)となる。
【0034】
コンテンツ記録部22は、各コンテンツを記憶する装置である。また、通信部3は、ネットワーク6と接続可能に構成され、制御部1又はコンテンツ管理部2からの指示により、相手機器に対してコンテンツをコピーしたり、相手機器のコンテンツ再生開始状況を確認したりする手段として機能する。
【0035】
本実施形態では、第1の機器をコピー元の機器と定義し、第1の機器が第1の再生残り時間カウンタと第1の仮カウンタとを備え、第1の機器で管理されるコピー元の再生条件付きコンテンツを第1のコンテンツと定義する。同様に、第2の機器をコピー先の機器と定義し、第2の機器が第2の再生残り時間カウンタと第2の仮カウンタとを備え、第2の機器で管理されるコピー先の再生条件付きコンテンツを第2のコンテンツと定義する。なお、第2の機器は一台であってもよいし、複数台であってもよい。さらに、特定の第2の機器をコピー元の機器と定義し、第3の機器をコピー先の機器と定義することもできる。この場合も、第3の機器は一台であってもよいし、複数台であってもよい。
【0036】
第1の機器が第2の機器に対して第1のコンテンツのコピーに対応した第2のコンテンツを送信したタイミングで、つまりコンテンツをコピーしたタイミングで、第1の機器の第1の仮カウンタは第1のコンテンツに設定された第1の再生可能時間のカウントダウンを開始し、同様に、第2の機器の第2の仮カウンタは第2のコンテンツに設定された第2の再生可能時間のカウントダウンを開始する。なお、第1の再生可能時間と第2の再生可能時間は同じ時間である。
【0037】
図2を参照して、例えば、コンテンツ管理装置(第1の機器、第2の機器)により管理されているコンテンツ管理情報テーブルについて説明する。各エントリが、1つのコンテンツの情報を表している。各エントリについて具体的に説明する。
【0038】
エントリENT1は、コンテンツID = rinh4ty8のコンテンツC1(第1のコンテンツに相当)に関する情報を示す。エントリENT1の再生残り時間カウンタのカウント値は未設定であり、コンテンツC1が未再生であることが示されている。また、エントリENT1の仮カウンタのカウント値は121分であり、コンテンツC1のコピーコンテンツC1’(第2のコンテンツに相当)の未再生を最後に確認することができてから379分(500-121分)が経過していることが示されている。また、エントリENT1には、コピーコンテンツC1’を管理している相手機器に対する再生開始状況の確認を「機器A ネットワーク IPアドレス:192.168.0.11」に従い行うことが示されている。
【0039】
図2に示すコンテンツ管理情報テーブルの状態で、コンテンツ管理装置が、コンテンツC1の再生を開始すると、エントリENT1の仮カウンタのカウント値は未設定となり、エントリENT1の再生残り時間カウンタのカウント値には121分が設定され、設定された121分のカウントダウンが開始される。そして、エントリENT1の再生残り時間カウンタのカウント値がゼロになるまでの間、コンテンツC1を再生することができる。
【0040】
図2に示すコンテンツ管理情報テーブルの状態で、コンテンツ管理装置が、相手機器で管理されているコピーコンテンツC1’の未再生を確認することができ、しかもコンテンツC1の未再生も確認できていれば、エントリENT1の仮カウンタのカウント値はリセットされ、仮カウンタには再び初期値(例えば500分)が設定され、仮カウンタは初期値のカウントダウンを開始する。
【0041】
図2に示すコンテンツ管理情報テーブルの状態で、コンテンツ管理装置が、相手機器で管理されているコピーコンテンツC1’の再生開始済みを確認することができれば、エントリENT1の仮カウンタのカウント値は未設定となり、エントリENT1の再生残り時間カウンタのカウント値には121分が設定され、設定された121分のカウントダウンが開始される。そして、エントリENT1の再生残り時間カウンタのカウント値がゼロになるまでの間、コンテンツC1を再生することができる。
【0042】
エントリENT2は、コンテンツID = 7jm4busmのコンテンツC2(第1のコンテンツに相当)に関する情報を示す。エントリENT2の仮カウンタのカウント値は未設定で、コンテンツC2は既に再生が開始されているため、エントリENT2の再生残り時間カウンタのカウント値は例えば234分となっている。つまり、コンテンツC2は、残り234分の間、再生することができる。
【0043】
図2に示すコンテンツ管理情報テーブルの状態で、コンテンツ管理装置が、コンテンツC2を相手機器へコピーすると、相手機器は、コンテンツC2のコピーコンテンツC2’(第2のコンテンツに相当)及びエントリENT2の再生残り時間カウンタのカウント値(234分)を受け取り、これらを管理することになる。
【0044】
エントリENT3は、コンテンツID = xby7b7bmのコンテンツC3(第1のコンテンツに相当)に関する情報を示す。エントリENT3の再生残り時間カウンタのカウント値は未設定であり、コンテンツC3が未再生であることが示されている。また、エントリENT3の仮カウンタのカウント値は0分であり、コンテンツC3のコピーコンテンツC3’(第2のコンテンツに相当)の未再生を最後に確認することができてから300分以上(300-0分)が経過していることが示されている。また、エントリENT3には、コピーコンテンツC3’を管理している相手機器に対する再生開始状況の確認を「SDカードA カードリーダ経由」に従い行うことが示されている。
【0045】
図2に示すコンテンツ管理情報テーブルの状態で、コンテンツ管理装置が、コンテンツC3の再生を開始することはできない。なぜなら、エントリENT3の仮カウンタのカウント値が0分となっているためである。
【0046】
図2に示すコンテンツ管理情報テーブルの状態で、コンテンツ管理装置が、相手機器で管理されているコンテンツC3’の未再生を確認することができ、しかもコンテンツC3の未再生も確認できていれば、コンテンツ管理装置は、エントリENT3の仮カウンタのカウント値をリセットし、エントリENT3の仮カウンタに対して初期値300分を設定し、仮カウンタは、設定された300分のカウントダウンを開始する。また、エントリENT3の仮カウンタのカウント値がゼロになるまでの間、コンテンツC3を再生することができる。つまり、コンテンツC3の再生不能状態が、再生可能状態へ更新されることになる。
【0047】
図2に示すコンテンツ管理情報テーブルの状態で、コンテンツ管理装置が、相手機器で管理されているコンテンツC3’の再生開始済みを確認することができ、コンテンツC3’の再生残り時間カウンタのカウント値が0分になっている場合には、コンテンツC3を再生することはできない。もし、コンテンツC3’の再生残り時間カウンタのカウント値が0分ではなく、例えば10分になっていれば、コンテンツC3の再生残り時間カウンタも10分に設定し、10分の間だけ、コンテンツC3を再生することができる。
【0048】
エントリENT4は、コンテンツID = dk3zjpj7のコンテンツC4(第1のコンテンツに相当)に関する情報を示す。エントリENT4の仮カウンタのカウント値が未設定で、再生残り時間カウンタのカウント値が0分であるため、コンテンツC4は再生が開始してから再生可能時間が経過しているため、コンテンツC4を再生することはできない。
【0049】
エントリENT5は、コンテンツID = ea94qv3wのコンテンツC5(第1のコンテンツに相当)に関する情報を示す。エントリENT5の仮カウンタのカウント値、再生残り時間カウンタのカウント値、相手機器情報と通信方法は、すべて未設定である。例えば、コンテンツC5は、第2の機器へコピーされていないコンテンツであり、しかも、購入したコンテンツである。
【0050】
図3は、コンテンツ管理装置に対応した第1の機器の第1の仮カウンタと第1の再生残り時間カウンタのカウント値の変化の第1例を示す図である。
【0051】
第1の機器が第1のコンテンツを管理し、第1の機器が第1のコンテンツを第2の機器へコピーするケースを想定する。第2の機器は、第1のコンテンツのコピーに対応した第2のコンテンツを管理する。また、第1のコンテンツに対して第1の再生可能時間が設定されており、これに対応して第2のコンテンツにも第1の再生可能時間と同じ時間の第2の再生可能時間が設定されている。
【0052】
第1の機器が、第1のコンテンツを第2の機器へコピーした時点で、第1の機器の第1の仮カウンタには初期再生可能時間(=第1の再生可能時間)が設定され、第1の仮カウンタは、初期再生可能時間のカウントダウンを開始する。第1の機器のコンテンツ管理部2は、定期的に、第2の機器と通信し、第2の機器で管理されている第2のコンテンツの再生開始状況を確認する。
【0053】
1回目の確認では、第2のコンテンツの未再生が確認できたため(第1のコンテンツの未再生も確認済みとする)、第1の仮カウンタのカウント値を初期再生可能時間にリセットし、第1の仮カウンタは、リセットされた初期再生可能時間のカウントダウンを再び開始する。
【0054】
2回目の確認では、第2のコンテンツの再生状況が確認できなかったため(第1のコンテンツの未再生は確認済み)、第1の仮カウンタのカウント値はリセットせずに、第1の仮カウンタはカウントダウンを継続する。
【0055】
3回目の確認では、第2のコンテンツの未再生が確認できたため(第1のコンテンツの未再生も確認済みとする)、第1の仮カウンタのカウント値を初期再生可能時間にリセットし、第1の仮カウンタは、リセットされた初期再生可能時間のカウントダウンを再び開始する。
【0056】
4、5回目の確認では、第2のコンテンツの再生状況が確認できなかったため(第1のコンテンツの未再生は確認済み)、第1の仮カウンタのカウント値はリセットせずに、第1の仮カウンタはカウントダウンを継続する。
【0057】
その後、第1の機器が第1のコンテンツの再生を開始すると、第1の機器のコンテンツ管理部2は、第1の仮カウンタのカウント値を第1の再生残り時間カウンタのカウント値としてコピーし、第1の再生残り時間カウンタは、コピーされたカウント値のカウントダウンを開始する。第1の再生残り時間カウンタのカウント値がゼロになるまでの間、第1のコンテンツを再生することができる。なお、第1の仮カウンタは、カウントダウンを停止する。
【0058】
図4は、コンテンツ管理装置に対応した第1の機器の第1の仮カウンタと第1の再生残り時間カウンタのカウント値の変化の第2例を示す図である。
【0059】
第1の機器が第1のコンテンツを管理し、第1の機器が第1のコンテンツを第2の機器へコピーするケースを想定する。第2の機器は、第1のコンテンツのコピーに対応した第2のコンテンツを管理する。また、第1のコンテンツに対して第1の再生可能時間が設定されており、これに対応して第2のコンテンツにも第1の再生可能時間と同じ時間の第2の再生可能時間が設定されている。
【0060】
第1の機器が、第1のコンテンツを第2の機器へコピーした時点で、第1の機器の第1の仮カウンタには初期再生可能時間(=第1の再生可能時間)が設定され、第1の仮カウンタは、初期再生可能時間のカウントダウンを開始する。第1の機器のコンテンツ管理部2は、定期的に、第2の機器と通信し、第2の機器で管理されている第2のコンテンツの再生開始状況を確認する。
【0061】
第1のコンテンツを第2の機器へコピーした後の複数回の確認で、第2のコンテンツの再生状況が確認できず(第1のコンテンツの未再生は確認済み)、第1の仮カウンタのカウント値がゼロになってしまったため、第1の機器のコンテンツ管理部2は、暫定的に第1のコンテンツの再生を禁止する。
【0062】
その後も、第2のコンテンツの再生状況が確認できない場合、第1の仮カウンタのカウント値はゼロのままで、第1の機器のコンテンツ管理部2は、第1のコンテンツの再生禁止状態を継続する。
【0063】
ようやく、第2のコンテンツの未再生が確認できると(第1のコンテンツの未再生も確認済みとする)、第1の仮カウンタのカウント値を初期再生可能時間にリセットし、第1の仮カウンタは、リセットされた初期再生可能時間のカウントダウンを再び開始する。また、第1の機器のコンテンツ管理部2は、第1のコンテンツの再生禁止状態を解除する。
【0064】
その後、再び、第2のコンテンツの未再生が確認できると(第1のコンテンツの未再生も確認済みとする)、第1の仮カウンタのカウント値を初期再生可能時間にリセットし、第1の仮カウンタは、リセットされた初期再生可能時間のカウントダウンを再び開始する。
【0065】
その後、第1の機器が第1のコンテンツの再生を開始すると、第1の機器のコンテンツ管理部2は、第1の仮カウンタのカウント値を第1の再生残り時間カウンタのカウント値としてコピーし、第1の再生残り時間カウンタは、コピーされたカウント値のカウントダウンを開始する。第1の再生残り時間カウンタのカウント値がゼロになるまでの間、第1のコンテンツを再生することができる。なお、第1の仮カウンタは、カウントダウンを停止する。
【0066】
図5は、第1の機器(コピー元)から第2の機器(コピー先)へコンテンツをコピーした場合の、第1の機器の第1の仮カウンタと第1の再生残り時間カウンタ、及び第2の機器の第2の仮カウンタと第2の再生残り時間カウンタのカウント値の変化を示す図である。
【0067】
第1の機器が第1のコンテンツを管理し、第1の機器が第1のコンテンツを第2の機器へコピーするケースを想定する。第2の機器は、第1のコンテンツのコピーに対応した第2のコンテンツを管理する。また、第1のコンテンツに対して第1の再生可能時間が設定されており、これに対応して第2のコンテンツにも第1の再生可能時間と同じ時間の第2の再生可能時間が設定されている。
【0068】
第1の機器が、第1のコンテンツを第2の機器へコピー(送信)した時点で、第1の機器の第1の仮カウンタには初期再生可能時間(=第1の再生可能時間)が設定され、第1の仮カウンタは、初期再生可能時間のカウントダウンを開始する。
【0069】
また、第2の機器が、第1の機器から、第1のコンテンツのコピーに対応した第2のコンテンツを受信した時点で、第2の機器の第2の仮カウンタには初期再生可能時間(=第2の再生可能時間)が設定され、第2の仮カウンタは、初期再生可能時間のカウントダウンを開始する。
【0070】
第1の機器のコンテンツ管理部2は、定期的に、第2の機器と通信し、第2の機器で管理されている第2のコンテンツの再生開始状況を確認する。同様に、第2の機器のコンテンツ管理部2は、定期的に、第1の機器と通信し、第1の機器で管理されている第1のコンテンツの再生開始状況を確認する。
【0071】
1回目の確認では、第1の機器のコンテンツ管理部2が、第2のコンテンツの未再生を確認できたため(第1のコンテンツの未再生も確認済みとする)、第1の仮カウンタのカウント値を初期再生可能時間にリセットし、第1の仮カウンタは、リセットされた初期再生可能時間のカウントダウンを再び開始する。
【0072】
同様に、1回目の確認では、第2の機器のコンテンツ管理部2が、第1のコンテンツの未再生を確認できたため(第2のコンテンツの未再生も確認済みとする)、第2の仮カウンタのカウント値を初期再生可能時間にリセットし、第2の仮カウンタは、リセットされた初期再生可能時間のカウントダウンを再び開始する。
【0073】
2回目の確認では、第1の機器のコンテンツ管理部2が、第2のコンテンツの再生状況を確認できなかったため(第1のコンテンツの未再生は確認済み)、第1の仮カウンタのカウント値はリセットせずに、第1の仮カウンタはカウントダウンを継続する。
【0074】
その後、第1の機器が第1のコンテンツの再生を開始すると、第1の機器のコンテンツ管理部2は、第1の仮カウンタのカウント値を第1の再生残り時間カウンタのカウント値としてコピーし、第1の再生残り時間カウンタは、コピーされたカウント値のカウントダウンを開始する。第1の再生残り時間カウンタのカウント値がゼロになるまでの間、第1のコンテンツを再生することができる。なお、第1の仮カウンタは、カウントダウンを停止する。
【0075】
一方、2、3回目の確認では、第2の機器のコンテンツ管理部2が、第1のコンテンツの再生状況を確認できなかったため(第2のコンテンツの未再生は確認済み)、第2の仮カウンタのカウント値はリセットせずに、第2の仮カウンタはカウントダウンを継続する。
【0076】
その後、4回目の確認で、第2の機器のコンテンツ管理部2が、第1のコンテンツの再生開始済みを確認できた場合には、第2の機器のコンテンツ管理部2は、第1の再生残り時間カウンタのカウント値を第2の再生残り時間カウンタのカウント値としてコピーし、第2の再生残り時間カウンタは、コピーされたカウント値のカウントダウンを開始する。第2の再生残り時間カウンタのカウント値がゼロになるまでの間、第2のコンテンツを再生することができる。なお、第2の仮カウンタは、カウントダウンを停止する。
【0077】
図6A及び図6Bは、制御部1の処理シーケンスを示すフローチャートである。
【0078】
制御部1は、各トリガに応じて処理を実行する。
【0079】
図6Aに示すように、例えば、制御部1は、操作部5から、コンテンツID、相手機器情報と通信方法と共に、相手機器からコンテンツコピー要求(トリガ)を受ける(ST6101)。制御部1は、通信部3へ、コンテンツID、相手機器情報と通信方法と共に、第2の機器へコピー依頼を要求する(ST6102)。制御部1は、通信部3から、コンテンツデータ、コンテンツID、初期再生可能時間、再生残り時間カウンタ、仮カウンタを受け取る(ST6102)。制御部1は、コンテンツ管理部2へ、コンテンツデータ、コンテンツID、初期再生可能時間、再生残り時間カウンタ、仮カウンタ、相手機器情報と通信方法と共に、コンテンツ記録を要求する(ST6103)。
【0080】
図6Bに示すように、例えば、制御部1は、操作部から、コンテンツIDと共に、コンテンツ再生要求(トリガ)を受ける(ST6201)。制御部1は、コンテンツ管理部2へ、コンテンツIDと共に、コンテンツ読み込みと再生開始を要求し、以下の何れかを行う(ST6202)。
【0081】
制御部1は、コンテンツ管理部2から、コンテンツデータ、コンテンツIDと共に、再生可能と通知があったら、表示部4へ、コンテンツデータ、コンテンツIDと共に、コンテンツ表示を要求する(ST6203、YES)(ST6204)(ST6205)。
【0082】
制御部1は、コンテンツ管理部2から、コンテンツIDと共に、再生不可能と通知があったら、表示部4へ、再生不可能である旨の表示を要求する(ST6203、NO)(ST6206)。
【0083】
図7A〜図7Fは、コンテンツ管理部2の処理シーケンスを示すフローチャートである。
【0084】
コンテンツ管理部2は、各トリガに応じて処理を実行する。
【0085】
図7Aに示すように、コンテンツ管理部2は、制御部1から、コンテンツデータ、コンテンツID、初期再生可能時間、再生残り時間カウンタ、仮カウンタ、相手機器情報と通信方法と共に、コンテンツ記録要求(トリガ)を受ける(ST7101)。コンテンツ管理部2は、コンテンツ記録部22へ、コンテンツデータ、コンテンツIDを記録する(ST7102)。コンテンツ管理部2は、コンテンツ管理情報テーブルへ、コンテンツID、初期再生可能時間、再生残り時間カウンタ、仮カウンタ、相手機器情報と通信方法を新規エントリとして登録する(ST7103)。コンテンツ管理部2は、コンテンツ管理情報テーブルのコンテンツIDに該当するエントリの仮カウンタが未設定ならば、仮カウンタの値を初期再生可能時間にセットし、動作を開始させる(ST7104)。
【0086】
また、図7Bに示すように、コンテンツ管理部2は、通信部3から、コンテンツID、相手機器情報と通信方法と共に、相手機器からの自機器コンテンツのコピー要求(トリガ)を受ける(ST7201)。コンテンツ管理部2は、コンテンツ記録部22から、コンテンツIDに該当するコンテンツのコンテンツデータを読み出す(ST7202)。
【0087】
コンテンツ管理部2は、コンテンツ管理情報テーブルのコンテンツIDに該当するエントリを読み出す(ST7203)。コンテンツ管理部2は、仮カウンタが未設定ならば(ST7204、NO)、仮カウンタの値を初期再生可能時間にセットし、動作を開始させる(ST7205)。
【0088】
コンテンツ管理部2は、相手機器情報と通信方法が設定されていなければ新規設定し、設定されていれば追加する(ST7206)。コンテンツ管理部2は、通信部3へ、コンテンツデータ、コンテンツID、初期再生可能時間、再生残り時間カウンタ、仮カウンタを渡す(ST7207)。
【0089】
また、図7Cに示すように、コンテンツ管理部2は、制御部1から、コンテンツIDと共に、コンテンツ読み込みと再生開始要求(トリガ)を受ける(ST7301)。コンテンツ管理部2は、コンテンツ管理情報テーブルのコンテンツIDに該当するエントリを読み出す(ST7302)。さらに、コンテンツ管理部2は、以下の何れかを実行する。
【0090】
コンテンツ管理部2は、再生残り時間カウンタが未設定で、かつ、仮カウンタが0分でなければ(ST7303、YES)、対象エントリの仮カウンタを再生残り時間カウンタにコピーする(ST7304)。コンテンツ管理部2は、仮カウンタを未設定に変更する(ST7304)。コンテンツ管理部2は、コンテンツ記録部22から、コンテンツIDに該当するコンテンツのコンテンツデータを読み出す(ST7305)。コンテンツ管理部2は、制御部1へ、コンテンツデータ、コンテンツIDを渡す(ST7306)。
【0091】
また、コンテンツ管理部2は、再生残り時間カウンタが設定されており、再生残り時間カウンタの値が0分でなければ(ST7307、NO)、コンテンツ記録部22から、コンテンツIDに該当するコンテンツのコンテンツデータを読み出す(ST7308)。コンテンツ管理部2は、制御部1へ、コンテンツデータ、コンテンツIDを渡す(ST7306)。
【0092】
コンテンツ管理部2は、上記以外の条件の場合には、制御部1へ、再生不可能である旨を通知する。
【0093】
また、図7Dに示すように、コンテンツ管理部2は、以下の処理を定期的に実行する(ST7401)。なお、コンテンツ管理部2は、以下の処理を一定期間毎に実行してもよいし、最後に再生状況確認できてからの経過時間に応じて実行するようにしてもよい。
【0094】
コンテンツ管理部2は、コンテンツ管理情報テーブルの各エントリを読み出し(ST7402)、各エントリに対して以下の何れかを実行する(ST7403〜ST7410)。
【0095】
コンテンツ管理部2は、仮カウンタが未設定ならば(ST7404、NO)、何もせず終了する。コンテンツ管理部2は、仮カウンタが設定されていれば(ST7404、YES)、通信部3へ、コンテンツID、相手機器情報と通信方法と共に、再生開始状況確認を要求する(ST7405)。コンテンツ管理部2は、再生開始状況確認できたか否かと、再生残り時間カウンタ、仮カウンタを受け取る(ST7405)。
【0096】
さらに、コンテンツ管理部2は、再生残り時間カウンタ、仮カウンタの値に応じて、以下の何れかを行う。
【0097】
コンテンツ管理部2は、再生開始状況確認でき、再生残り時間カウンタが未設定なら(ST7406、NO)、対象エントリの初期再生可能時間を仮カウンタにコピーする(ST7407)。コンテンツ管理部2は、通信部3へ、コンテンツID、相手機器情報と通信方法と共に、相手機器への仮カウンタリセットを要求する(ST7408)。コンテンツ管理部2は、再生開始状況確認でき、再生残り時間カウンタが設定されていれば(ST7406、YES)、対象エントリの再生残り時間カウンタに相手機器から受け取った再生残り時間カウンタをコピーし、仮カウンタを未設定にセットする(ST7409)。
【0098】
コンテンツ管理部2は、再生開始状況確認できなかったら、何もしない。
【0099】
また、図7Eに示すように、コンテンツ管理部2は、通信部3から、コンテンツIDと共に、相手機器からの再生開始状況確認要求(トリガ)を受ける(ST7501)。コンテンツ管理部2は、コンテンツ管理情報テーブルのコンテンツIDに該当するエントリを読み出す(ST7502)。エントリが存在する場合(ST7503、YES)、コンテンツ管理部2は、通信部3へ、対象エントリの再生残り時間カウンタ、仮カウンタを返す(ST7504)。エントリが存在しない場合(ST7503、NO)、コンテンツ管理部2は、通信部3へ、再生開始状況確認できなかった旨を通知する(ST7505)。
【0100】
また、図7Fに示すように、コンテンツ管理部2は、通信部3から、コンテンツIDと共に、相手機器への仮カウンタリセット要求を受ける(ST7601)。コンテンツ管理部2は、コンテンツ管理情報テーブルのコンテンツIDに該当するエントリを読み出し、対象エントリの初期再生可能時間を仮カウンタにコピーする(ST7602)。
【0101】
図8A〜図8Fは、通信部3の処理シーケンスを示すフローチャートである。
【0102】
通信部3は、各トリガに応じて処理を実行する。
【0103】
図8Aに示すように、通信部3は、制御部1から、コンテンツID、相手機器情報と通信方法と共に、相手機器へのコピー要求(トリガ)を受ける(ST8101)。通信部3は、相手機器と、相手機器情報と通信方法を元に通信し、コンテンツを受け取る(ST8102)。通信部3は、受け取ったコンテンツデータ、コンテンツID、初期再生可能時間、再生残り時間カウンタ、仮カウンタを制御部へ渡す(ST8103)。
【0104】
また、図8Bに示すように、通信部3は、相手機器から、コンテンツIDと共に、自機器コンテンツのコピー要求(トリガ)を受ける(ST8201)。通信部3は、通信を行った方法から相手機器情報と通信方法を作成する(ST8202)。通信部3は、コンテンツ管理部2へ、コンテンツID、相手機器情報と通信方法と共に、相手機器からの自機器コンテンツのコピーを要求する(ST8203)。通信部3は、コンテンツデータ、コンテンツID、初期再生可能時間、再生残り時間カウンタ、仮カウンタを受け取る(ST8203)。通信部3は、相手機器へ、コンテンツデータ、コンテンツID、初期再生可能時間、再生残り時間カウンタ、仮カウンタを渡す。
【0105】
また、図8Cに示すように、通信部3は、コンテンツ管理部2から、コンテンツID、相手機器情報と通信方法と共に、再生開始状況確認要求(トリガ)を受ける(ST8301)。通信部3は、相手機器と、相手機器情報と通信方法を元に通信する(ST8302)。通信部3は、相手機器へ、コンテンツIDと共に、再生開始状況確認を要求する(ST8302)。通信部3は、以下の何れかを行う。
【0106】
通信部3は、通信でき、かつ、確認できた場合(ST8303、YES)、相手機器より再生残り時間カウンタ、仮カウンタを受け取り(ST8304)、コンテンツ管理部2へ、再生残り時間カウンタ、仮カウンタと共に、確認できた旨を通知する(ST8305)。
【0107】
通信部3は、通信でき、かつ、確認できなかった場合(ST8303、NO)、または、通信できなかった場合(ST8303、NO)、コンテンツ管理部2へ、確認できなかった旨を通知する(ST8306)。
【0108】
また、図8Dに示すように、通信部3は、コンテンツ管理部2から、コンテンツID、相手機器情報と通信方法と共に、相手機器への仮カウンタリセット要求(トリガ)を受ける(ST8401)。通信部3は、相手機器と、相手機器情報と通信方法を元に通信し、コンテンツIDと共に、仮カウンタリセットを要求する(ST8402)。
【0109】
また、図8Eに示すように、通信部3は、相手機器から、コンテンツIDと共に、再生開始状況確認要求(トリガ)を受ける(ST8501)。通信部3は、コンテンツ管理部2へ、コンテンツIDと共に、再生開始状況確認を要求し、再生開始状況確認できたか否かと、再生残り時間カウンタ、仮カウンタを受け取る(ST8502)。通信部3は、相手機器へ、再生開始状況確認できたか否かと、再生残り時間カウンタ、仮カウンタを渡す(ST8503)。
【0110】
また、図8Fに示すように、通信部3は、相手機器から、コンテンツIDと共に、仮カウンタリセット要求(トリガ)を受ける(ST8601)。通信部3は、コンテンツ管理部2へ、コンテンツIDと共に、自機器コンテンツの仮カウンタリセットを要求する(ST8602)。
【0111】
図9A及び図9Bは、操作部5の処理シーケンスを示すフローチャートである。
【0112】
操作部5は、各トリガに応じて処理を実行する。
【0113】
図9Aに示すように、操作部5は、ユーザより、コンテンツID、相手機器情報と通信方法を指定され、コンテンツコピー要求(トリガ)を受ける(ST9101)。操作部5は、制御部1へ、コンテンツID、相手機器情報と通信方法と共に、相手機器から自機器へのコンテンツコピーを要求する(ST9102)。
【0114】
また、図9Bに示すように、操作部5は、ユーザより、コンテンツIDを指定され、コンテンツ再生要求(トリガ)を受ける(ST9201)。操作部5は、制御部1へ、コンテンツIDと共に、コンテンツ再生を要求する(ST9202)。
【0115】
図10A及び図10Bは、表示部4の処理シーケンスを示すフローチャートである。
【0116】
表示部4は、各トリガに応じて処理を実行する。
【0117】
図10Aに示すように、表示部4は、制御部1から、コンテンツデータ、コンテンツIDと共に、コンテンツ表示要求(トリガ)を受ける(ST10101)。表示部4は、コンテンツをデコードし表示する(ST10102)。
【0118】
また、図10Bに示すように、表示部4は、制御部1から、再生不可能である旨の表示要求(トリガ)を受ける(ST10201)。表示部4は、再生不可能である旨を表示する(ST10202)。
【0119】
なお、これまでは、第1の機器から(第2の機器から見た相手機器)第2の機器(第1の機器から見た相手機器)へコンテンツがコピーされる第1のケースを想定して、コンテンツ管理方法について説明した。つまり、第1の機器が、第1の機器で管理されている第1のコンテンツのコピーに対応する第2のコンテンツを第2の機器へ送信する第1のケースを想定して、コンテンツ管理方法について説明した。
【0120】
しかしながら、本実施形態に係るコンテンツ管理方法は、このようなケースだけに限定されるものではない。例えば、第2の機器(第1又は第3の機器から見た相手機器)から第3の機器(第2の機器から見た相手機器)へさらにコンテンツがコピーされる第2のケースでも、上記したコンテンツ管理方法を適用することができる。なお、上記した第2の機器、第3の機器は、SDカード等のリムーバブルメディア等であってもよい。
【0121】
なお、第2のケースの概要は以下の通りである。
【0122】
コンテンツがコピーされる度に、コンテンツ管理情報テーブルの相手機器情報と通信方法に情報が追加される。再生開始状況確認処理に於いて、相手機器情報と通信方法に複数の機器が登録されている場合、全ての機器に確認を行い、確認状況に応じて以下の何れかを行う。
【0123】
全ての機器に確認でき、かつ、全ての機器で管理されているコピー元とコピー先の関係にある、何れのコンテンツも再生開始されていなければ、該当コンテンツの仮カウンタを初期再生可能時間にリセットする。相手機器情報と通信方法に設定されている全ての機器に、仮カウンタのリセットを指示する。
【0124】
再生状況を確認することができた機器のうち、少なくとも一台の機器でコンテンツが再生されていれば、自機器も該当コンテンツを再生開始した状態に変更する。
【0125】
再生状況を確認することができなければ、何も実行しない。
【0126】
また、相手機器から仮カウンタのリセット指示があった場合、自機器の仮カウンタのリセットを行った後、相手機器情報と通信方法のうち、リセット指示を出した相手機器以外に対して、仮カウンタのリセット指示を行う。
【0127】
図7Eに示すコンテンツ管理部2のシーケンスは、図11A及び図11Bに示すように変更される。
【0128】
図11Aに示すように、コンテンツ管理部2は、通信部3から、コンテンツIDと共に、相手機器からの再生開始状況確認要求(トリガ)を受ける(ST11101)。コンテンツ管理部2は、コンテンツ管理情報テーブルのコンテンツIDに該当するエントリを読み出し(ST11102)、以下の何れかを行う。
【0129】
エントリが存在する場合(ST11103、YES)、コンテンツ管理部2は、コンテンツ管理情報テーブルのコンテンツIDに該当するエントリを読み出す。
【0130】
コンテンツ管理部2は、相手機器情報と通信方法の内容に応じて以下の何れかを行う。
【0131】
コンテンツ管理部2は、確認要求してきた機器以外の機器情報が設定されていない場合(ST11104、NO)、通信部3へ、再生残り時間カウンタ、仮カウンタを返す(ST11105)。
【0132】
コンテンツ管理部2は、確認要求してきた機器以外の機器情報が設定されている場合(ST11104、YES)、以下を行う。
【0133】
コンテンツ管理部2は、相手機器情報と通信方法から、確認要求してきた機器を除いた情報を元に、通信部3へ、コンテンツID、相手機器情報と通信方法と共に、再生開始状況確認を要求する(ST11107)。コンテンツ管理部2は、受け取った情報に自機器の情報を加え、以下の何れかを行う。
【0134】
コンテンツ管理部2は、全ての機器に確認でき、かつ、何れも再生残り時間が設定されていなければ(ST11108、YES)、何れかの機器の再生残り時間カウンタ、仮カウンタを元に(どの機器からの情報も同じ値であるため)、通信部3へ、再生残り時間カウンタ、仮カウンタと共に、確認できた旨を返す(ST11109)。
【0135】
確認できた機器に関して、1台でも再生残り時間カウンタが設定されていれば(ST11110、YES)、コンテンツ管理部2は、その機器の再生残り時間カウンタ、仮カウンタを元に、通信部3へ、再生残り時間カウンタ、仮カウンタと共に、確認できた旨を返す(ST11111)。
【0136】
上記以外なら、コンテンツ管理部2は、通信部3へ、確認できなかった旨を返す(ST11112)。
【0137】
また、エントリが存在しない場合、コンテンツ管理部2は、通信部3へ、再生開始状況確認できなかった旨を通知する(ST11106)。
【0138】
また、図11Bに示すように、コンテンツ管理部2は、通信部3から、コンテンツIDと共に、相手機器への仮カウンタリセット要求(トリガ)を受ける(ST11201)。通信部3は、コンテンツ管理情報テーブルのコンテンツIDに該当するエントリを読み出す(ST11202)。通信部3は、対象エントリの初期再生可能時間を仮カウンタにコピーする(ST11203)。
【0139】
通信部3は、相手機器情報と通信方法に、仮カウンタリセット要求をしてきた機器以外の機器情報が設定されている場合、その全ての相手機器に対してそれぞれ以下を行う(ST11204〜ST11206)。
【0140】
通信部3は、全ての相手機器の通信部3へ、コンテンツID、相手機器情報と通信方法と共に、相手機器への仮カウンタリセットを要求する(ST11205)。
【0141】
また、図8Cに示す通信部3のシーケンスは、図12に示すように変更される。
【0142】
通信部3は、コンテンツ管理部2から、コンテンツID、相手機器情報と通信方法と共に、再生開始状況確認要求(トリガ)を受ける(ST12101)。
【0143】
通信部3は、相手機器情報と通信方法に設定されている全ての相手機器に対して以下を行う(ST12102〜ST12108)。通信部3は、相手機器と、相手機器情報と通信方法を元に通信し、相手機器へ、コンテンツIDと共に、再生開始状況確認を要求する(ST12103)。
【0144】
通信部3は、以下の何れかの情報を確認状況として一時的に記録する。
【0145】
通信部3は、通信でき、かつ、確認できた場合(ST12104、YES)、相手機器より再生残り時間カウンタ、仮カウンタを受け取る(ST12105)。通信部3は、再生残り時間カウンタ、仮カウンタ、確認できた事を記録する(ST12106)。
【0146】
通信部3は、通信でき、かつ、確認できなかった場合(ST12104、NO)、または、通信できなかった場合(ST12104、NO)、確認できなかった事を記録する(ST12107)。
【0147】
また、通信部3は、全ての相手機器に関しての確認状況に応じて以下の何れかを行う。
【0148】
通信部3は、全ての機器に確認でき、かつ、何れも再生残り時間が設定されていなければ(ST12109、YES)、何れかの機器の再生残り時間カウンタ、仮カウンタを元に(どの機器からの情報も同じ値であるため)、コンテンツ管理部2へ、再生残り時間カウンタ、仮カウンタと共に、確認できた旨を通知する(ST12110)。
【0149】
通信部3は、確認できた機器に関して、1台でも再生残り時間カウンタが設定されていれば(ST12111、YES)、その機器の再生残り時間カウンタ、仮カウンタを元に、コンテンツ管理部2へ、再生残り時間カウンタ、仮カウンタと共に、確認できた旨を通知する(ST12112)。
【0150】
通信部3は、上記以外なら、コンテンツ管理部2へ、確認できなかった旨を通知する(ST12113)。
【0151】
以下、本実施形態についてまとめる。
【0152】
本実施形態に係る第1の機器は、第1のコンテンツの再生を開始した時刻を管理する第1の再生残り時間カウンタを備える。第1の再生残り時間カウンタは、第1のコンテンツの再生開始のタイミングで、第1のコンテンツに設定された第1の再生可能時間のカウントダウンを開始する。さらに、第1の機器は、第1のコンテンツのコピーに対応した第2のコンテンツを第2の機器へ送信した時点(コンテンツをコピーした時点)で、第1のコンテンツに設定された第1の再生可能時間のカウントダウンを開始する第1の仮カウンタを備える。換言すれば、第1の仮カウンタは、コピー経過時間をカウントするカウンタである。
【0153】
同様に、本実施形態に係る第2の機器は、第2のコンテンツの再生を開始した時刻を管理する第2の再生残り時間カウンタを備える。第2の再生残り時間カウンタは、第2のコンテンツの再生開始のタイミングで、第2のコンテンツに設定された第2の再生可能時間のカウントダウンを開始する。さらに、第2の機器は、第2のコンテンツを受信した時点(コンテンツがコピーされた時点)で、第2のコンテンツに設定された第2の再生可能時間のカウントダウンを開始する第2の仮カウンタを備える。換言すれば、第2の仮カウンタは、コピー経過時間をカウントするカウンタである。
【0154】
また、第1の機器は、コピー相手機器(第2の機器)との再生開始状況確認方法を記憶する。なお、第1の機器は、コピー相手機器が複数台の場合には、全てのコピー相手機器との再生開始状況確認方法を記憶する。同様に、第2の機器は、コピー相手機器(第1の機器)との再生開始状況確認方法を記憶する。なお、第2の機器は、コピー相手機器が複数台の場合には、全てのコピー相手機器との再生開始状況確認方法を記憶する。
【0155】
また、第1の機器は、コピー相手機器(第2の機器)が第2のコンテンツの再生を開始したか否かを定期的に確認する手段を備え、コピー相手機器が第2のコンテンツの再生を開始していないなら、第1のコンテンツの再生も開始していないことも条件として、第1の仮カウンタをリセットし、再び、第1の仮カウンタは、第1の再生可能時間のカウントダウンを開始する。なお、第1の機器は、コピー相手機器が複数台の場合には、各コピー相手機器が第2のコンテンツの再生を開始したか否かを定期的に確認する手段を備え、何れのコピー相手機器も第2のコンテンツの再生を開始していないなら、第1の仮カウンタをリセットする。
【0156】
同様に、第2の機器は、コピー相手機器(第1の機器)が第1のコンテンツの再生を開始したか否かを定期的に確認する手段を備え、コピー相手機器が第1のコンテンツの再生を開始していないなら、第2のコンテンツの再生も開始していないことも条件として、第2の仮カウンタをリセットし、再び、第2の仮カウンタは、第2の再生可能時間のカウントダウンを開始する。なお、第2の機器は、コピー相手機器が複数台の場合には、各コピー相手機器が第1のコンテンツの再生を開始したか否かを定期的に確認する手段を備え、何れのコピー相手機器も第1のコンテンツの再生を開始していないなら、第2の仮カウンタをリセットする。
【0157】
また、第1の機器は、第1のコンテンツの再生を開始した場合、第1の仮カウンタのカウント値を、第1の再生残り時間カウンタのカウント値にコピーして、第1の再生残り時間カウンタのカウント値(つまりコピーされたカウント値)のカウントダウンを開始する。同様に、第2の機器は、第2のコンテンツの再生を開始した場合、第2の仮カウンタのカウント値を、第2の再生残り時間カウンタのカウント値にコピーして、第2の再生残り時間カウンタのカウント値(つまりコピーされたカウント値)のカウントダウンを開始する。
【0158】
そして、第1の機器の制御部1は、第1の再生残り時間カウンタのカウント値及び第1の仮カウンタのカウント値に基づき、第1のコンテンツの再生を制御する。第1の再生残り時間カウンタによるカウントが開始されていれば、第1の機器は、第1の再生残り時間カウンタのカウント値がゼロになるまでの間、第1のコンテンツの再生を許可し、再生指示があれば第1のコンテンツを再生する。第1の仮カウンタによるカウントが開始されていれば、第1の機器は、第1の仮カウンタによるカウント値がゼロになるまでの間、第1のコンテンツの再生を許可し、再生指示があれば第1のコンテンツを再生する。もし、第1の仮カウンタによるカウント値がゼロになっても、コピー相手機器(第2の機器)が第2のコンテンツの再生を開始していないことが確認できれば、第1のコンテンツの再生も開始していないことも条件として、第1の仮カウンタがリセットされ、第1の仮カウンタによるカウント値がゼロになるまでの間、第1のコンテンツの再生を許可し、再生指示があれば第1のコンテンツを再生することができる。
【0159】
同様に、第2の機器の制御部1は、第2の再生残り時間カウンタのカウント値及び第2の仮カウンタのカウント値に基づき、第2のコンテンツの再生を制御する。第2の再生残り時間カウンタによるカウントが開始されていれば、第2の機器は、第2の再生残り時間カウンタのカウント値がゼロになるまでの間、第2のコンテンツの再生を許可し、再生指示があれば第2のコンテンツを再生する。第2の仮カウンタによるカウントが開始されていれば、第2の機器は、第2の仮カウンタによるカウント値がゼロになるまでの間、第2のコンテンツの再生を許可し、再生指示があれば第2のコンテンツを再生する。もし、第2の仮カウンタによるカウント値がゼロになっても、コピー相手機器(第1の機器)が第1のコンテンツの再生を開始していないことが確認できれば、第2のコンテンツの再生も開始していないことも条件として、第2の仮カウンタがリセットされ、第2の仮カウンタによるカウント値がゼロになるまでの間、第2のコンテンツの再生を許可し、再生指示があれば第2のコンテンツを再生することができる。
【0160】
以上により、再生可能時間が設定された再生条件付きコンテンツをコピーした場合、コピー元の第1のコンテンツ及びコピー先の第2のコンテンツの再生可能時間を過剰に短縮してしまうのを防止することができる。つまり、第1のコンテンツ及び第2のコンテンツの再生可能時間を十分に確保することができる。例えば、事前に、第1の機器から第2の機器へコンテンツをコピーしておいても、第1の機器と第2の機器とが通信可能な環境におかれていれば、第1の機器で管理されているコピー元の第1のコンテンツの再生可能時間は減少しないし、第2の機器で管理されているコピー先の第2のコンテンツの再生可能時間も減少しない。つまり、第2の機器を外出先に持ち出した瞬間に、第2の機器で管理されている第2のコンテンツが再生できなくなってしまうような事態を防止することができる。
【0161】
なお、本願発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は可能な限り適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。更に、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適当な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【符号の説明】
【0162】
1…制御部、2…コンテンツ管理部、21…コンテンツ管理情報テーブル格納部、22…コンテンツ記録部、3…通信部、4…表示部、5…操作部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
相手機器と通信する通信手段と、
前記通信手段を介したコンテンツのコピーに対応して、コピー経過時間のカウントを開始する管理手段と、
前記コピー経過時間に応じて前記コンテンツの再生可否を判断し、判断結果に応じて前記コンテンツの再生を制御する再生制御手段と、
を備えたコンテンツ管理装置。
【請求項2】
前記管理手段は、コピー元の第1のコンテンツを管理し、前記相手機器に対して前記第1のコンテンツのコピーに対応した第2のコンテンツを送信し、前記コピー経過時間のカウントを開始し、
前記再生制御手段は、前記コピー経過時間に応じて前記第1のコンテンツの再生可否を判断し、判断結果に応じて前記第1のコンテンツの再生を制御する請求項1に記載のコンテンツ管理装置。
【請求項3】
前記管理手段は、前記第1のコンテンツの未再生確認及びコピー先の前記第2のコンテンツの未再生確認に基づき、前記コピー経過時間を最初からカウントし直し、
前記再生制御手段は、カウントし直された前記コピー経過時間に応じて前記第1のコンテンツの再生可否を判断し、判断結果に応じて前記第1のコンテンツの再生を制御する請求項2に記載のコンテンツ管理装置。
【請求項4】
前記管理手段は、前記通信手段を介して前記相手機器と通信し、前記第2のコンテンツの未再生を確認する請求項3に記載のコンテンツ管理装置。
【請求項5】
前記管理手段は、前記第1のコンテンツに設定された、再生開始から再生不能となるまでの再生可能時間を管理し、前記相手機器に対して前記再生可能時間が設定された前記第2のコンテンツをコピーし、前記コピー経過時間のカウントを開始し、
前記再生制御手段は、前記再生可能時間と前記コピー経過時間とに基づき前記第1のコンテンツの再生可否を判断する請求項2に記載のコンテンツ管理装置。
【請求項6】
前記管理手段は、前記第2のコンテンツの未再生が確認できずに、前記コピー経過時間が前記再生可能時間に達した場合には、前記第1のコンテンツの再生を禁止する請求項5に記載のコンテンツ管理装置。
【請求項7】
前記管理手段は、前記コピー経過時間が前記再生可能時間に達した後であっても、前記第1のコンテンツの未再生及び前記第2のコンテンツの未再生が確認できた場合には、前記コピー経過時間を最初からカウントし直し、前記コピー経過時間が前記再生可能時間に達するまでの間、前記第1のコンテンツの再生を許可する請求項6に記載のコンテンツ管理装置。
【請求項8】
前記管理手段は、コピー元の第1のコンテンツに対応した第2のコンテンツを受信し、前記第2のコンテンツを管理し、前記コピー経過時間のカウントを開始し、
前記再生制御手段は、前記コピー経過時間に応じて前記第2のコンテンツの再生可否を判断し、判断結果に応じて前記第2のコンテンツの再生を制御する請求項1に記載のコンテンツ管理装置。
【請求項9】
前記管理手段は、前記第1のコンテンツの未再生確認及びコピー先の前記第2のコンテンツの未再生確認に基づき、前記コピー経過時間を最初からカウントし直し、
前記再生制御手段は、カウントし直された前記コピー経過時間に応じて前記第2のコンテンツの再生可否を判断し、判断結果に応じて前記第2のコンテンツの再生を制御する請求項8に記載のコンテンツ管理装置。
【請求項10】
前記管理手段は、前記通信手段を介して前記相手機器と通信し、前記第1のコンテンツの未再生を確認する請求項9に記載のコンテンツ管理装置。
【請求項11】
前記管理手段は、前記第2のコンテンツに設定された、再生開始から再生不能となるまでの再生可能時間を管理し、
前記再生制御手段は、前記再生可能時間と前記コピー経過時間とに基づき前記第2のコンテンツの再生可否を判断する請求項8に記載のコンテンツ管理装置。
【請求項12】
前記管理手段は、前記第1のコンテンツの未再生が確認できずに、前記コピー経過時間が前記再生可能時間に達した場合には、前記第2のコンテンツの再生を禁止する請求項11に記載のコンテンツ管理装置。
【請求項13】
前記管理手段は、前記コピー経過時間が前記再生可能時間に達した後であっても、前記第1のコンテンツの未再生及び前記第2のコンテンツの未再生が確認できた場合には、前記コピー経過時間を最初からカウントし直し、前記コピー経過時間が前記再生可能時間に達するまでの間、前記第2のコンテンツの再生を許可する請求項12に記載のコンテンツ管理装置。
【請求項14】
相手機器と通信し、
前記通信を利用したコンテンツのコピーに対応して、コピー経過時間のカウントを開始し、
前記コピー経過時間に応じて前記コンテンツの再生可否を判断し、判断結果に応じて前記コンテンツの再生を制御するコンテンツ管理方法。
【請求項1】
相手機器と通信する通信手段と、
前記通信手段を介したコンテンツのコピーに対応して、コピー経過時間のカウントを開始する管理手段と、
前記コピー経過時間に応じて前記コンテンツの再生可否を判断し、判断結果に応じて前記コンテンツの再生を制御する再生制御手段と、
を備えたコンテンツ管理装置。
【請求項2】
前記管理手段は、コピー元の第1のコンテンツを管理し、前記相手機器に対して前記第1のコンテンツのコピーに対応した第2のコンテンツを送信し、前記コピー経過時間のカウントを開始し、
前記再生制御手段は、前記コピー経過時間に応じて前記第1のコンテンツの再生可否を判断し、判断結果に応じて前記第1のコンテンツの再生を制御する請求項1に記載のコンテンツ管理装置。
【請求項3】
前記管理手段は、前記第1のコンテンツの未再生確認及びコピー先の前記第2のコンテンツの未再生確認に基づき、前記コピー経過時間を最初からカウントし直し、
前記再生制御手段は、カウントし直された前記コピー経過時間に応じて前記第1のコンテンツの再生可否を判断し、判断結果に応じて前記第1のコンテンツの再生を制御する請求項2に記載のコンテンツ管理装置。
【請求項4】
前記管理手段は、前記通信手段を介して前記相手機器と通信し、前記第2のコンテンツの未再生を確認する請求項3に記載のコンテンツ管理装置。
【請求項5】
前記管理手段は、前記第1のコンテンツに設定された、再生開始から再生不能となるまでの再生可能時間を管理し、前記相手機器に対して前記再生可能時間が設定された前記第2のコンテンツをコピーし、前記コピー経過時間のカウントを開始し、
前記再生制御手段は、前記再生可能時間と前記コピー経過時間とに基づき前記第1のコンテンツの再生可否を判断する請求項2に記載のコンテンツ管理装置。
【請求項6】
前記管理手段は、前記第2のコンテンツの未再生が確認できずに、前記コピー経過時間が前記再生可能時間に達した場合には、前記第1のコンテンツの再生を禁止する請求項5に記載のコンテンツ管理装置。
【請求項7】
前記管理手段は、前記コピー経過時間が前記再生可能時間に達した後であっても、前記第1のコンテンツの未再生及び前記第2のコンテンツの未再生が確認できた場合には、前記コピー経過時間を最初からカウントし直し、前記コピー経過時間が前記再生可能時間に達するまでの間、前記第1のコンテンツの再生を許可する請求項6に記載のコンテンツ管理装置。
【請求項8】
前記管理手段は、コピー元の第1のコンテンツに対応した第2のコンテンツを受信し、前記第2のコンテンツを管理し、前記コピー経過時間のカウントを開始し、
前記再生制御手段は、前記コピー経過時間に応じて前記第2のコンテンツの再生可否を判断し、判断結果に応じて前記第2のコンテンツの再生を制御する請求項1に記載のコンテンツ管理装置。
【請求項9】
前記管理手段は、前記第1のコンテンツの未再生確認及びコピー先の前記第2のコンテンツの未再生確認に基づき、前記コピー経過時間を最初からカウントし直し、
前記再生制御手段は、カウントし直された前記コピー経過時間に応じて前記第2のコンテンツの再生可否を判断し、判断結果に応じて前記第2のコンテンツの再生を制御する請求項8に記載のコンテンツ管理装置。
【請求項10】
前記管理手段は、前記通信手段を介して前記相手機器と通信し、前記第1のコンテンツの未再生を確認する請求項9に記載のコンテンツ管理装置。
【請求項11】
前記管理手段は、前記第2のコンテンツに設定された、再生開始から再生不能となるまでの再生可能時間を管理し、
前記再生制御手段は、前記再生可能時間と前記コピー経過時間とに基づき前記第2のコンテンツの再生可否を判断する請求項8に記載のコンテンツ管理装置。
【請求項12】
前記管理手段は、前記第1のコンテンツの未再生が確認できずに、前記コピー経過時間が前記再生可能時間に達した場合には、前記第2のコンテンツの再生を禁止する請求項11に記載のコンテンツ管理装置。
【請求項13】
前記管理手段は、前記コピー経過時間が前記再生可能時間に達した後であっても、前記第1のコンテンツの未再生及び前記第2のコンテンツの未再生が確認できた場合には、前記コピー経過時間を最初からカウントし直し、前記コピー経過時間が前記再生可能時間に達するまでの間、前記第2のコンテンツの再生を許可する請求項12に記載のコンテンツ管理装置。
【請求項14】
相手機器と通信し、
前記通信を利用したコンテンツのコピーに対応して、コピー経過時間のカウントを開始し、
前記コピー経過時間に応じて前記コンテンツの再生可否を判断し、判断結果に応じて前記コンテンツの再生を制御するコンテンツ管理方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6A】
【図6B】
【図7A】
【図7B】
【図7C】
【図7D】
【図7E】
【図7F】
【図8A】
【図8B】
【図8C】
【図8D】
【図8E】
【図8F】
【図9A】
【図9B】
【図10A】
【図10B】
【図11A】
【図11B】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6A】
【図6B】
【図7A】
【図7B】
【図7C】
【図7D】
【図7E】
【図7F】
【図8A】
【図8B】
【図8C】
【図8D】
【図8E】
【図8F】
【図9A】
【図9B】
【図10A】
【図10B】
【図11A】
【図11B】
【図12】
【公開番号】特開2011−100421(P2011−100421A)
【公開日】平成23年5月19日(2011.5.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−256534(P2009−256534)
【出願日】平成21年11月9日(2009.11.9)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年5月19日(2011.5.19)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年11月9日(2009.11.9)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】
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