コンテンツ編集再生装置、及びコンテンツ編集再生プログラム
【課題】コンテンツの再生条件を熟考することなく、コンテンツの再生スケジュールを容易に作成して、コンテンツの再生条件に応じた再生ができるコンテンツ編集再生装置、及びコンテンツ編集再生プログラムを提供する。
【解決手段】コンテンツ編集再生装置3で、静止画、動画、アニメーションの少なくともいずれかの素材を含むコンテンツを複数作成し、所定時間毎に区切られた再生開始予定時刻に、選択した任意のコンテンツを割り当てる。また、第1のコンテンツの再生中に、第2のコンテンツの再生開始予定時刻になった場合、第2のコンテンツの再生開始予定時刻に素材の再生を停止するか、再生中の素材だけ再生するか、コンテンツの最後まで再生するか、の終了タイミング情報と、コンテンツの有効期限を設定する。コンテンツ編集再生装置3は、終了タイミング情報と、有効期限と、再生スケジュールにしたがって、自動的にコンテンツを再生する。
【解決手段】コンテンツ編集再生装置3で、静止画、動画、アニメーションの少なくともいずれかの素材を含むコンテンツを複数作成し、所定時間毎に区切られた再生開始予定時刻に、選択した任意のコンテンツを割り当てる。また、第1のコンテンツの再生中に、第2のコンテンツの再生開始予定時刻になった場合、第2のコンテンツの再生開始予定時刻に素材の再生を停止するか、再生中の素材だけ再生するか、コンテンツの最後まで再生するか、の終了タイミング情報と、コンテンツの有効期限を設定する。コンテンツ編集再生装置3は、終了タイミング情報と、有効期限と、再生スケジュールにしたがって、自動的にコンテンツを再生する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツの再生スケジュールを編集し、再生スケジュールに基づいてコンテンツを再生して端末装置に出力するコンテンツ編集再生装置、及びコンテンツ編集再生プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近時、液晶ディスプレイのような平面型の表示装置に、静止画や動画などのコンテンツを表示する電子看板(デジタルサイネージ)が店舗や公共施設などに設置されている。例えば、高速道路のサービスエリアやパーキングエリアでは、平面型の表示装置に自然の風景などの動画、道路情報や工事情報などの静止画など複数のコンテンツが連続的に表示される。
【0003】
従来の電子看板は、上記のように表示装置に複数のコンテンツを表示するために、コンテンツの再生スケジュールが予め編集・設定されており、この再生スケジュールにしたがって複数のコンテンツが表示されていた(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−115445号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の電子看板では、コンテンツにより再生条件が異なっていた。例えば、作成者や広告主の要望により毎回最後まで再生する必要があるコンテンツがあった。一方、複数回再生している場合には、再生を途中で中止してもよいコンテンツもあった。また、コンテンツの再生時間の長さはコンテンツにより様々であった。そのため、スケジュールの作成者は、コンテンツの再生制限、再生時間、コンテンツを再生する順番、組み合わせ、再生回数など、コンテンツの再生条件を熟考して複数のコンテンツの再生スケジュールを作成する必要があり、作業が煩雑であるという問題があった。
【0006】
そこで、本発明は、コンテンツの再生条件を熟考することなく、コンテンツの再生スケジュールを容易に作成して、コンテンツの再生条件に応じた再生ができるコンテンツ編集再生装置、及びコンテンツ編集再生プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明のコンテンツ編集再生装置は、第1記憶手段と、入力手段と、第2記憶手段と再生手段と、を備えている。
【0008】
第1記憶手段は、複数のコンテンツを記憶する。入力手段は、第1記憶手段が記憶する複数のコンテンツから再生用として選択されるコンテンツ群の情報と、コンテンツ群を構成する各コンテンツの再生順と、コンテンツ群の再生開始予定時刻と、コンテンツ群の再生を終了するタイミングがコンテンツ群の再生途中またはコンテンツ群を構成する特定のコンテンツの再生終了時に設定されたコンテンツ群の終了タイミング情報と、を含むコンテンツ群再生情報の入力を受け付ける。第2記憶手段は、入力手段で受け付けた、コンテンツ群再生情報を記憶する。再生手段は、第2記憶手段からコンテンツ群再生情報を読み出し、このコンテンツ群再生情報に対応するコンテンツを第1記憶手段から読み出して再生する。また、再生手段は、第1のコンテンツ群の再生中に、第2のコンテンツ群の再生開始予定時刻になると、第1のコンテンツの終了タイミング情報を確認し、
第1のコンテンツ群の終了タイミング情報がコンテンツ群の再生途中に設定されている場合には、第1のコンテンツ群の再生を途中で停止して、第2のコンテンツ群の再生を開始し、
第1のコンテンツ群の終了タイミング情報が特定のコンテンツの再生終了時に設定されている場合には、第1のコンテンツ群の特定のコンテンツの終了まで再生を続け、特定のコンテンツの終了後に第2のコンテンツ群の再生を開始する。
【0009】
コンテンツ編集再生装置は、コンテンツの終了タイミング情報に応じて、コンテンツ群を構成するコンテンツを再生する。そのため、コンテンツ群の生成時に、最後まで再生する必要のあるコンテンツにより構成されているか、途中で再生を停止してもよいコンテンツにより構成されているか、について考慮するだけでよく、コンテンツの再生条件を熟考して複数のコンテンツの再生スケジュールを作成する必要がなく、コンテンツの再生スケジュールを容易に作成して、再生することができる。
【0010】
上記発明において、再生手段は、第2のコンテンツ群の再生開始予定時刻までは、第1のコンテンツ群を構成するコンテンツを再生順に再生し、再生順が最後のコンテンツの再生が終了すると、続いて再生順が最初のコンテンツから再生順に再生する処理を繰り返し実行する。
【0011】
この構成によれば、コンテンツ群は、次に再生する第2のコンテンツ群の再生開始予定時刻までは、第1のコンテンツ群を繰り返し再生する。したがって、次に再生するコンテンツ群の再生開始予定時刻まで、コンテンツ群の再生が終了することがなく、コンテンツが何も再生されていない状態になるのを防止できる。
【0012】
上記発明において、第1のコンテンツ群の再生中に、第2のコンテンツ群の再生開始予定時刻になると、第1のコンテンツの終了タイミング情報を確認し、第1のコンテンツ群の終了タイミング情報が、再生順が最後のコンテンツの再生終了時に設定されている場合には、再生順が最後のコンテンツの終了まで再生を続け、再生順が最後のコンテンツの終了後に第2のコンテンツ群の再生を開始する。
【0013】
この構成によれば、コンテンツ群の終了タイミング情報を、コンテンツ群を構成する再生順が最後のコンテンツの終了時に設定することで、コンテンツ群を最後まで再生できる。これにより、最後まで再生する必要があるコンテンツだけを選択してコンテンツ群を構成しても、問題なく再生することができる。
【0014】
上記発明において、第1のコンテンツ群の再生中に、第2のコンテンツ群の再生開始予定時刻になると、第1のコンテンツの終了タイミング情報を確認し、第1のコンテンツ群の終了タイミング情報が、第2のコンテンツ群の再生開始予定時刻に再生中のコンテンツの終了時に設定されている場合には、第2のコンテンツ群の再生開始予定時刻に再生中のコンテンツの終了まで再生を続け、このコンテンツの終了後に第2のコンテンツ群の再生を開始する
この構成によれば、コンテンツ群の終了タイミング情報を、第2のコンテンツ群再生開始予定時刻に再生中のコンテンツに設定することで、この再生中のコンテンツの最後まで再生できる。これにより、途中で停止してはいけないコンテンツだけを選択してコンテンツ群を構成しても、問題なく再生することができる。
【0015】
上記発明において、再生手段は、第1のコンテンツ群の再生開始予定時刻において、第2のコンテンツ群を再生中で、かつ、第2のコンテンツ群に未再生のコンテンツが含まれているときには、未再生のコンテンツをすべて再生後に、第1のコンテンツ群の再生を開始する。
【0016】
この構成によれば、第2のコンテンツ群の再生開始予定時刻になったときに、第1のコンテンツ群において未再生のコンテンツがある場合には、未再生のコンテンツをすべて再生してから、第2のコンテンツ群のコンテンツを再生する。したがって、未再生のコンテンツが発生することが無いので、コンテンツ群の作成時に、コンテンツ群を構成する各コンテンツの再生時間の長さを考慮することなく、容易にコンテンツ群を生成することができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、コンテンツの再生条件を熟考することなく、コンテンツの再生スケジュールを容易に作成して、コンテンツの再生条件に応じた再生ができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】(A)は、本発明の実施形態に係るコンテンツ編集再生システムの構成を示すブロック図である。(B)は、コンテンツ編集再生装置の構成を示すブロック図である。
【図2】(A)は、素材登録画面を示す図である。(B)は、素材削除画面を示す図である。
【図3】(A)は、素材登録処理を説明するためのフローチャートである。(B)は、素材削除処理を説明するためのフローチャートである。
【図4】テロップ編集画面を示す図である。
【図5】テロップ編集処理を説明するためのフローチャートである。
【図6】(A)は、コンテンツ作成画面を示す図である。(B)は、コンテンツを再生開始予定時刻で停止する場合を示すタイムチャートである。(C)は、コンテンツを再生開始予定時刻が経過しても最後まで再生する場合を示すタイムチャートである。
【図7】(A)は、コンテンツ作成処理を説明するためのフローチャートである。(B)は、テロップ選択処理を説明するためのフローチャートである。
【図8】(A)は、テロップ選択画面を示す図である。(B)は、スケジュール登録画面を示す図である。
【図9】スケジュール登録処理を説明するためのフローチャートである。
【図10】(A)は、再生終了のタイミングが異なるコンテンツが混在する場合を示すタイムチャートである。(B)は、コンテンツの再生開始予定時刻に、再生中の別のコンテンツに未再生の素材がある場合を示すタイムチャートである。(C)〜(H)は、有効期限の異なる素材を備えたコンテンツが、時期により再生する素材が異なることを示す図である。
【図11】(A)は、テロップ付きのコンテンツ再生画面の一例である。(B)はテロップ無しのコンテンツ再生画面の一例である。
【図12】(A)は、割り込み編集画面を示す図である。(B)は、割り込み表示画面を示す図である。
【図13】(A)は、割り込み編集処理を説明するためのフローチャートである。(B)は、割り込み表示処理を説明するためのフローチャートである。
【図14】(A)は、テロップ付きの警告表示画面の一例である。(B)は、テロップ無しの警告表示画面の一例である。(C)は、テロップ付きの調整中の表示画面の一例である。(D)は、テロップ無しの調整中表示画面の一例である。(E)は、再生スケジュールの予定、(F)は、警告表示及び調整中表示を行った実際の再生スケジュールである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明では、静止画、動画、アニメーションの少なくともいずれかのコンテンツを複数個含むパッケージ(コンテンツ群)を複数作成する。そして、再生スケジュールの所定時間毎に区切った再生開始予定時刻に、選択したパッケージを割り当てることで、この再生スケジュールにしたがって自動的にパッケージを再生する。以下の説明では、静止画、動画、アニメーションを、コンテンツのパッケージ作成用の「素材」とも称する。また、静止画、動画、アニメーションの少なくともいずれかを複数個含む素材のパッケージを単に「コンテンツ」と称する。
【0020】
図1(A)に示すように、コンテンツ編集再生システム1は、コンテンツ編集再生装置3と、端末装置であるモニタ11〜モニタ18と、端末装置であるスピーカ21L,21R〜28L,28Rと、を備えている。コンテンツ編集再生装置3は、サーバ2と接続可能であり、サーバ2と接続した場合、必要に応じてサーバ2とコンテンツのデータや制御情報を通信することが可能である。サーバ2とコンテンツ編集再生装置3は、例えば、光ファイバ4等により有線で接続してもよい。また、サーバ2にケーブル5を介して携帯電話6などの通信装置を接続し、コンテンツ編集再生装置3にケーブル7を介して携帯電話8(通信装置)を接続して、サーバ2とコンテンツ編集再生装置3を無線で接続してもよい。
【0021】
コンテンツ編集再生装置3は、8台のモニタ11〜モニタ18に映像信号を出力し、8組のスピーカ21L,21R〜28L,28Rに音声信号を出力する。コンテンツ編集再生装置3には、一例として、モニタを64台まで接続できる。
【0022】
コンテンツ編集再生装置3は、例えば高速道路のサービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)の管理室に設置され、モニタ11〜モニタ18及びスピーカ21L,21R〜28L,28Rは、例えば、SAやPAのトイレ内に設置された便器の近傍に設置されている。また、サーバ2は、例えば、複数のSAやPAを総合的に管理する総合管理室に設置されている。サーバ2とコンテンツ編集再生装置3は、ネットワークを介して接続されている。
【0023】
コンテンツ編集再生装置3と、モニタ11〜モニタ18及びスピーカ21L,21R〜28L,28Rと、の接続は、有線でも無線でもよいが、一例としてHDMIケーブルを介して接続されている。モニタ11〜モニタ18とスピーカ21L,21R〜28L,28Rは、一体でも別体でもよいが、図1(A)には別体の場合を示している。
【0024】
図1(B)に示すように、コンテンツ編集再生装置3は、通信部31、入力手段である操作部32、制御部33、表示部34、入力インタフェース(I/F)35、メディア記録再生部36、記憶部37、再生部38、及び出力手段である出力インタフェース(I/F)39を備えている。各部は、バス30を介して接続されている。記憶部37は、第1記憶手段である素材記憶部371、テロップ記憶部372、第2記憶手段であるコンテンツ記憶部373及びスケジュール記憶部374、並びに割り込み情報記憶部375を備えている。
【0025】
コンテンツ編集再生装置3は、コンピュータにコンテンツ編集再生プログラムを実行させて、上記各部(各手段)として機能させるものである。
【0026】
操作部32は、マウスなどのポインティングデバイスや、キーボードなどの入力デバイスを備えており、操作者(オペレータ)の操作により表示部34に表示した各種ボタンの押下やウィンドウへの入力が行われる。
【0027】
制御部33は、現在の年月日及び時刻を計時する時計を内蔵しており、コンテンツ編集再生装置3の各部を制御する。
【0028】
表示部34は、後述の素材登録画面やコンテンツ作成画面などの編集画面を表示する。モニタ11〜モニタ18は、コンテンツ編集再生装置3が再生、出力するコンテンツや割り込み表示を表示し、表示部34に表示される編集画面は表示しない。
【0029】
コンテンツ編集再生装置3は、静止画(一例としてJPEGファイル)、動画(一例として、MP4ファイル、AVIファイル)、アニメーション(一例としてSWFファイル)の3種類の素材を取り扱うことができる。すなわち、再生部38が再生して、出力インタフェース39から出力されたコンテンツ(静止画、動画、またはアニメーション)の画像をモニタ11〜18に表示させることができる。なお、コンテンツ編集再生装置3が取り扱うことができるファイルは、上記のファイルに限るものではなく、他の種類のファイルも取り扱うことができる。
【0030】
スピーカ21L,21R〜28L,28Rは、コンテンツ編集再生装置3の再生部38で再生して、出力インタフェース39から出力されたコンテンツ(動画またはアニメーション)に含まれる音声を放音する。
【0031】
メディア記録再生部36は、CDやDVDなどの光ディスクに記録された素材データ、コンテンツデータ、再生スケジュールなどを光ディスクから読み出したり、光ディスクに記録したりする。
【0032】
制御部33は、コンテンツ編集再生装置3に電源が投入されると、自動的にコンテンツ編集再生プログラムを起動する。また、制御部33は、コンテンツ編集再生プログラムを終了後に、操作部32により起動操作が行われると、コンテンツ編集再生プログラムを起動する。
【0033】
コンテンツ編集再生装置3は、主に、コンテンツの編集処理、コンテンツのプレビュー処理、割り込み処理、及びコンテンツの再生(出力)処理を行う。
【0034】
コンテンツの編集処理は、複数の素材からなるコンテンツを作成して、コンテンツの再生スケジュールを登録するための処理である。具体的には、素材登録処理、素材削除処理、テロップ編集処理、コンテンツ作成処理、及びスケジュール登録処理がある。
【0035】
コンテンツのプレビュー処理は、登録したコンテンツや作成したコンテンツを再生して内容を確認するための処理である。
【0036】
割り込み処理は、コンテンツの再生を停止して警告文を表示したり、コンテンツを表示していないときに調整中である旨の文を表示したりするための処理である。具体的には、割り込み編集処理及び割り込み表示処理がある。
【0037】
コンテンツの再生処理は、作成したコンテンツを再生スケジュールにしたがって再生し、モニタ11〜18、及びスピーカ21L,21R〜28L,28Rにコンテンツデータを出力する処理である。
【0038】
[素材登録処理]
図2(A)に示す素材登録画面42は、コンテンツを構成する素材(静止画、動画、アニメーション)をコンテンツ編集再生装置3に登録するための画面である。素材登録画面42には、画面の左端にメニューバー50が表示される。メニューバー50には、トップ画面ボタン51、素材登録ボタン52、素材削除ボタン53、コンテンツ作成ボタン54、テロップ編集ボタン55、プレビューボタン56、スケジュール登録ボタン57、割り込み表示ボタン58、割り込み編集ボタン59、及び終了ボタン60が表示される。制御部33は、操作部32が操作されて、これらいずれかのボタンが押下されると、そのボタンに対応する画面を表示部34に表示する。
【0039】
ここで、表示部34に表示された画面において「ボタンが押下されたり、ファイルが選択されたりする」のは、操作者により操作部32が操作された結果である。そのため、以下の説明では、特に説明が必要なときを除き、「ボタンが押下されたり、ファイルが選択されたりする」等の操作を記載する際に「ユーザにより操作部32が操作される」ことについての記載は省略する。
【0040】
素材登録画面42には、メニューバー50の他に、素材の種類を選択する素材選択ボタン422(静止画ボタン422A、動画ボタン422B、及びアニメーションボタン422C)、素材が格納されているフォルダを指定するためのウィンドウ421、取り込み対象の素材を選択するウィンドウ423、取り込みボタン424、取り込み済みの素材を表示するウィンドウ425、有効期限開始日の入力ウィンドウ426A、有効期限終了日の入力ウィンドウ426B、素材の登録ボタン427、及び素材のプレビューウィンドウ428が表示される。
【0041】
図3(A)に示すように、制御部33は、素材登録画面42のウィンドウ421において素材が格納されているフォルダが指定されるまで待機している(S20:N)。指定するフォルダは、例えばメディア記録再生部36に収納され、素材が記録されたCDやDVDのドライブや、予め素材が格納されているハードディスク内(素材記憶部371)のフォルダ等である。制御部33は、素材が格納されているフォルダが指定されると(S20:Y)、素材選択ボタン422(静止画ボタン422A、動画ボタン422B、またはアニメーションボタン422C)が押下されるまで待機する(S21:N)。制御部33は、素材選択ボタン422が押下されると(S21:Y)、押下されたボタンに対応する素材(未取り込みの素材)のファイル名を、指定されたフォルダから読み出してウィンドウ423に表示する。また、制御部33は、取り込み済みの素材のファイル名をウィンドウ425に表示する(S22)。すなわち、制御部33は、押下された素材選択ボタン422が、静止画ボタン422Aのときには静止画のファイル名、動画ボタン422Bのときには動画のファイル名、アニメーションボタン422Cのときにはアニメーションのファイル名を表示する。
【0042】
制御部33は、ウィンドウ423において未取り込みの素材ファイルが選択されるか、ウィンドウ425において取り込み済みの素材ファイルが選択されるまで、待機している(S23:N、S26:N)。制御部33は、ウィンドウ423において任意の未取り込みの素材ファイルが選択されると(S23:Y)、取り込みボタン424が押下されるまで待機する(S24:N)。制御部33は、取り込みボタン424が押下されると(S24:Y)、その素材ファイルを第1記憶手段である素材記憶部371に記憶させ、ウィンドウ425に表示している素材ファイルのリストを更新する(S25)。
【0043】
制御部33は、ウィンドウ425において任意の取り込み済みの素材ファイルが選択されると(S26:Y)、選択されたファイルの内容をプレビューウィンドウ428に表示する(S27、S28:N)。
【0044】
制御部33は、ウィンドウ425において取り込み済みの複数のファイルからいずれかが選択された状態で、入力ウィンドウ426Aと入力ウィンドウ426B(期限設定手段)の少なくとも一方にファイルの有効期限の日付が入力されてから、登録ボタン427が押下されると(S28:Y)、選択された素材ファイルの有効期限情報を素材記憶部371に記憶させる(S29)。コンテンツ編集再生装置3は、後述するように、素材に有効期限が設定された場合、有効期限内だけ素材を再生する。有効期限は、必要な素材ファイルについてのみ設定すればよい。
【0045】
制御部33は、メニューバー50の、素材登録ボタン52以外の他のボタンが押下されなければ(S30:N)、ステップS20以降の処理を再度行い、素材記憶部371に複数の素材を記憶させる。また、制御部33は、メニューバー50の、素材登録ボタン52以外の他のボタンが押下されると(S30:Y)、素材登録処理を終了する。
【0046】
このように、コンテンツ編集再生装置3では、素材を取り込む際に、素材を種類毎に表示させることができ、また、未取り込みの素材及び取り込み済みの素材が選択されると、その内容がプレビューウィンドウに自動的に表示される。したがって、素材の選択を迷うことがなく、素材を容易に取り込むことができる。また、コンテンツ編集再生装置3では、取り込んだ素材に有効期限を設定できるので、後述するようにコンテンツの作成時に詳細な再生スケジュールの設定が不要である。
【0047】
[素材削除処理]
図2(B)に示す素材削除画面43は、素材登録画面42によりコンテンツ編集再生装置3に登録した素材(静止画、動画、アニメーション)を削除するための画面である。素材削除画面43には、画面の左端にメニューバー50が表示される。また、素材削除画面43には、素材の種類を選択するファイル形式選択ボタン431(静止画ボタン431A、動画ボタン431B、アニメーションボタン431C)、コンテンツのプレビューウィンドウ432、有効期限内のコンテンツ及び有効期限が設定されていないコンテンツのファイル名を表示するウィンドウ433、ウィンドウ433において選択されたファイルを削除する削除ボタン434、有効期限が過ぎたコンテンツのファイル名を表示するウィンドウ435、及びウィンドウ435において選択されたファイルを削除する削除ボタン436が表示される。
【0048】
図3(B)に示すように、制御部33は、素材削除画面43のファイル形式選択ボタン431(静止画ボタン431A、動画ボタン431B、またはアニメーションボタン431C)が押下されるまで待機している(S31:N)。制御部33は、ファイル形式選択ボタン431が押下されると(S31:Y)、押下されたボタンに対応する素材ファイルであって、有効期限内の素材ファイル及び有効期限と、有効期限が設定されていない素材ファイルの名前と、をウィンドウ433に表示する。また、押下されたボタンに対応する素材ファイルであって、有効期限が過ぎた素材ファイルの名前と有効期限をウィンドウ435に表示する(S32、S33:N)。例えば、静止画ボタン431Aが押下されたときには、静止画のファイル名をウィンドウ433及びウィンドウ435に表示する。
【0049】
制御部33は、ウィンドウ433またはウィンドウ435に表示されたファイル名が選択されると(S33:Y)、プレビューウィンドウ432に選択された素材の内容を表示する(S34、S35:N)。
【0050】
制御部33は、素材が選択されてデータ削除ボタン434または期限切れ削除ボタン436が押下されると(S35:Y)、対応する素材ファイルを素材記憶部371から削除する(S36)。
【0051】
制御部33は、メニューバー50の、素材削除ボタン53以外の他のボタンが押下されなければ(S37:N)、ステップS31以降の処理を再度行う。また、制御部33は、メニューバー50の、素材削除ボタン53以外の他のボタンが押下されると(S37:Y)、素材削除処理を終了する。
【0052】
このように、コンテンツ編集再生装置3では、素材を削除する際に、素材を種類毎に表示させることができ、また、素材が選択されると、その内容がプレビューウィンドウに自動的に表示される。したがって、素材の選択を迷うことがなく、素材を容易に削除できる。また、コンテンツ編集再生装置3では、素材を削除する際に、有効期限が過ぎた素材と、それ以外の素材と、を分けて表示し、しかも有効期限も表示する。したがって、有効期限を過ぎた素材を一括して削除したり、有効期限を確認しながら素材を削除したりすることができ、素材を容易に削除できる。
【0053】
[テロップ編集処理]
図4に示すテロップ編集画面44は、コンテンツまたは緊急表示を表示したときに、同時に表示するテロップを編集(作成、上書き、変更、または削除)するための画面である。コンテンツ編集再生装置3がモニタ11〜18に表示するテロップには2種類ある。すなわち、静止画、動画、またはアニメーションとともに表示する標準テロップと、緊急用の割り込み表示とともに表示する緊急テロップである。
【0054】
テロップ編集画面44には、画面の左端にメニューバー50が表示される。また、テロップ編集画面44には、編集するテロップの種類を選択する選択ボタン441(標準テロップ入力ボタン441A及び緊急テロップ入力ボタン441B)、選択されたテロップの種類を表示する種類表示ウィンドウ442、テロップ入力ウィンドウ443(テロップ入力ウィンドウ443A〜テロップ入力ウィンドウ443J)、ページ戻りボタン444A、ページ進みボタン444B、及び登録ボタン445が表示される。
【0055】
標準テロップは、通常時に再生するコンテンツとともに表示するテロップである。緊急テロップは、緊急時に、通常時に再生するコンテンツに割り込みを行って表示する警告表示や調整中表示とともに表示するテロップである。
【0056】
コンテンツ編集再生装置3では、テロップの再生時には、登録内容を右側から左側に移動させて、1行分のテロップ文を表示する。そのため、テロップ入力ウィンドウ443は、テロップ文の表示状態をイメージできるよう、1行分のテロップ文を表示する枠サイズに調整されている。
【0057】
図5に示すように、制御部33は、テロップ編集画面44の選択ボタン441(標準テロップ入力ボタン441Aまたは緊急テロップ入力ボタン441B)が押下されるまで待機している(S41:N)。制御部33は、選択ボタン441が押下されると(S41:Y)、押下された選択ボタン441に応じたテロップの種類を種類表示ウィンドウ442に表示し、登録済みのテロップをテロップ記憶部372から読み出して、テロップ入力ウィンドウ443に表示する(S42)。すなわち、制御部33は、押下された選択ボタン441が、標準テロップ入力ボタン441Aのときには標準テロップ、緊急テロップ入力ボタン441Bのときには緊急テロップを種類表示ウィンドウ442とテロップ入力ウィンドウ443に表示する。
【0058】
制御部33は、標準テロップ及び緊急テロップをページ単位で記憶している。制御部33は、ページ戻りボタン444Aまたはページ進みボタン444Bが押下された場合には(S43:Y)、前のページまたは次のページに登録されているテロップをテロップ入力ウィンドウ443にそれぞれ表示する(S44)。
【0059】
制御部33は、テロップが編集されるまで、登録済みのテロップをテロップ入力ウィンドウ443に表示した状態で待機している(ステップS42、ステップS43:N、ステップS45:N、ステップS46:N)。
【0060】
制御部33は、テロップ入力ウィンドウ433のいずれかにおいて、テロップの入力(S45:N)や、テロップの編集または削除(S46:N)が行われるまで、ステップS42〜S46の処理を繰り返す。制御部33は、テロップが入力されるか(S45:Y)、テロップが編集または削除されると(S45:N、S46:Y)、登録ボタン445が押下されるまで待機している(S47:N)。制御部33は、登録ボタン445が押下されると(S47:Y)、新たなテロップをテロップ記憶部372に記憶するか、またはテロップ記憶部372から対応するテロップを削除する(S48)。テロップの編集方法は、空欄のテロップ入力ウィンドウ433に新たなテロップの文字を入力する方法、既にテロップが入力されているテロップ入力ウィンドウ443に新たなテロップを上書きする方法、既にテロップが入力されているテロップ入力ウィンドウ443のテロップの内容を変更する方法、既にテロップが入力されているテロップ入力ウィンドウ443のテロップを削除する方法、のいずれかである。
【0061】
制御部33は、メニューバー50の、テロップ編集ボタン55以外の他のボタンが押下されなければ(S49:N)、ステップS41以降の処理を再度行う。また、制御部33は、メニューバー50の、テロップ編集ボタン55以外の他のボタンが押下されると(S49:Y)、テロップ選択処理を終了する。
【0062】
このように、コンテンツ編集再生装置3では、テロップを編集するときに、テロップの種類毎に編集できるので、テロップの編集が容易であり、複数のテロップの作成や登録を一度に行うことができる。また、テロップ入力ウィンドウ443が、1行分のテロップ文を表示するように枠のサイズが調整されている。これにより、テロップ文の表示状態を、テロップの編集時に容易にイメージできる。
【0063】
[コンテンツ作成処理]
図6(A)に示すコンテンツ作成画面45は、登録した素材(静止画、動画、アニメーション)を選択してコンテンツを作成するための画面である。コンテンツ作成画面45には、画面の左端にメニューバー50が表示される。また、コンテンツ作成画面45には、プレビューウィンドウ451、ファイル名入力ウィンドウ452A、登録ボタン452B、プレビューボタン452C、テロップ選択ボタン453A、テロップ選択/未選択表示部453B、素材の種類を選択する素材選択ボタン454(静止画ボタン454A、動画ボタン454B、及びアニメーションボタン454C)、素材リストウィンドウ455、有効期限表示部455A、ページ戻りボタン456A、ページ進みボタン456B、コンテンツウィンドウ457A、ページ戻りボタン457B、ページ進みボタン457C、クリアボタン457D、静止画の詳細設定ウィンドウ458、コンテンツの終了タイミング設定ウィンドウ459が表示される。
【0064】
図7(A)に示すように、制御部33は、コンテンツ作成画面45の素材選択ボタン454(静止画ボタン454A、動画ボタン454B、またはアニメーションボタン454C)が押下されるまで待機している(S51:N)。制御部33は、素材選択ボタン454が押下されると(S51:Y)、押下されたボタンに対応する素材の一覧を素材リストウィンドウ455に表示する(S52)。すなわち、制御部33は、押下された素材選択ボタン454が、静止画ボタン454Aのときには静止画、動画ボタン454Bのときには動画、アニメーションボタン454Cのときにはアニメーション、のファイルを表示する。制御部33は、素材リストウィンドウ455に、各素材のファイル名とサムネイルを表示する。また、本発明では、素材の再生時間を気にすることなく、コンテンツを作成できるので、各素材の再生時間は表示していない。
【0065】
制御部33は、ページ単位で素材ファイルを記憶しており、ページ戻りボタン456Aまたはページ進みボタン456Bが押下されると(S53:Y)、素材リストウィンドウ455に表示する複数の素材ファイルを、前のページまたは次のページの素材ファイルに切り換える(S54)。
【0066】
制御部33は、素材リストウィンドウ455に表示される素材ファイルが選択された際に、そのコンテンツに有効期限が設定されていると、素材リストウィンドウ455の右上端部の有効期限表示部455Aに有効期限を表示する。
【0067】
制御部33は、ページ戻りボタン456A、またはページ進みボタン456Bが押下されなかった場合(S53:N)、または異なるページの素材ファイルに切り換え後に(S54)、操作部32により、素材リストウィンドウ455に表示される素材ファイルが選択されて、プレビューボタン452Cが押下されると(S55:Y)、選択されたファイルの内容をプレビューウィンドウ451に表示する(S56)。
【0068】
コンテンツウィンドウ457Aには、複数の枠が設定されている。制御部33は、プレビューボタン452Cが押下されなかった場合(S55:N)、または選択されたファイルの内容をプレビューウィンドウ451に表示後に(S56)、素材ファイルが選択されて、コンテンツウィンドウ457Aの枠にはめ込まれる(割り当てられる)まで(S57:N)、ステップS52〜ステップS57の処理を繰り返す。制御部33は、図6(A)に矢印Aで示すように、ドラッグアンドドロップにより、素材リストウィンドウ455に表示された複数の素材ファイルから任意の素材ファイルが再生用として選択されて、コンテンツウィンドウ457Aの枠にはめ込まれる(割り当てられる)と(S57:Y)、その枠に、選択された素材のファイル名とサムネイルを表示する(S58)。なお、コンテンツウィンドウ457Aにはめ込まれた素材ファイルの枠は、自動的に左側にスライドして、図6(A)における左側に素材ファイルが集まった状態になる。素材ファイルの枠間に別の素材ファイルを挿入する場合は、選択した素材ファイルを、素材ファイルの枠間にドラッグアンドドロップすればよい。後述するように、コンテンツを構成する各素材の情報や素材の再生順の情報は、コンテンツ記憶部373に記憶される。
【0069】
なお、制御部33は、ページ戻りボタン457Bまたはページ進みボタン457Cが押下されると、コンテンツウィンドウ457Aの枠を、前のページまたは次のページの枠に切り換える。また、制御部33は、コンテンツウィンドウ457Aの枠が選択されて、クリアボタン457Dが押下されると、その枠にはめ込まれている(割り当てられている)コンテンツを削除する。
【0070】
制御部33は、コンテンツの再生時には、コンテンツを構成する各素材の再生順の情報に基づいてコンテンツウィンドウ457Aの一番左端の枠から右方向へ順番に素材を再生部38に再生させる。動画及びアニメーションは、再生時間が予め決まっているが、静止画は、再生時間の設定が必要である。そのため、コンテンツ編集再生装置3では、静止画の表示時間を一括して設定できるように、コンテンツ作成画面45に静止画の詳細設定ウィンドウ458に表示時間ウィンドウ458A(再生時間設定手段)が設けられている。なお、作成するコンテンツに静止画が含まれていない場合には、表示時間ウィンドウ458Aの設定は不要である。
【0071】
制御部33は、静止画の詳細設定ウィンドウ458の表示時間ウィンドウ458Aに表示時間(例えば10秒)が入力されると(S59:Y)、各静止画の表示時間としてコンテンツ記憶部373に記憶させる(S60)。これにより、制御部33は、コンテンツの再生時には、コンテンツに含まれる各静止画を、この入力された表示時間分(例えば10秒間)再生する。制御部33は、静止画の詳細設定ウィンドウ458の表示時間ウィンドウ458Aに表示時間が入力されなかった場合には(S59:N)、各静止画の表示時間をデフォルト値(例えば、3秒)に設定する。
【0072】
コンテンツ編集再生装置3では、詳細は後述するが、図8に示すように、コンテンツの再生スケジュールとして、コンテンツ(コンテンツ群)の再生開始予定時刻が毎時0分に設定されており、各再生開始予定時刻に1つのコンテンツを割り当てて再生することが可能である。なお、コンテンツ編集再生装置3では、コンテンツの再生開始予定時刻を任意の値に変更することが可能であり、取り扱う素材の再生時間の長さに応じて、コンテンツの再生開始予定時刻を設定するとよい。上記のように、コンテンツの再生開始予定時刻を毎時0分(1時間毎)に設定する場合には、素材としては、再生時間が1分〜5分程度、長くても10分程度のものを用いるとよい。このときには、コンテンツが5個〜20個程度の素材を選択してコンテンツを作成するとよい。
【0073】
なお、以下では、説明を簡略化するために、数個乃至5個程度の再生時間の長い素材で構成したコンテンツを用いた例を示している。
【0074】
コンテンツ編集再生装置3では、後述のように、スケジュールに従ってコンテンツを再生するが、次に再生するコンテンツ群の再生開始予定時刻までは、コンテンツ群を構成するコンテンツを再生順に再生し、再生順が最後のコンテンツの再生が終了すると、続いて再生順が最初のコンテンツから再生順に再生させる処理を繰り返し実行する。つまり、コンテンツ編集再生装置3は、コンテンツの再生時間に応じて、再生部38でコンテンツを1回〜複数回再生する。
【0075】
コンテンツ編集再生装置3では、終了タイミング設定ウィンドウ459において、コンテンツの再生終了のタイミングを設定できる。終了タイミング設定ウィンドウ459においては、一例として、時間帯変更時(1時間再生)、コンテンツ終了時(一時間超過再生)、または最終コンテンツ終了時を選択可能である。図6(B)〜図6(D)には、コンテンツAに続いてコンテンツBを再生する例を示している。
【0076】
コンテンツAは、動画である素材1〜素材5により構成されている。コンテンツBは、動画である素材6〜素材10により構成されている。
【0077】
制御部33は、コンテンツの再生終了のタイミングとして時間帯変更時(コンテンツ群の再生途中)が選択された場合には、次に再生するコンテンツの再生開始予定時刻までコンテンツ(第1のコンテンツ群)を、その再生時間に応じて再生部38に1回または複数回再生させる。そして、次のコンテンツ(第2のコンテンツ群)の再生開始予定時間になると、その時点でコンテンツの再生を停止させる。例えば、図6(B)に示すように、コンテンツAの再生時間が25分で、3回再生すると1時間15分になる場合、制御部33は、再生部38に8時0分から再生させて3回目の素材2の再生途中である9時0分直前に停止させる。そして、9時0分からコンテンツBを再生させる。
【0078】
また、制御部33は、終了タイミング設定ウィンドウ459において、コンテンツの再生終了のタイミングとしてコンテンツ終了時(第2のコンテンツ群の再生開始予定時刻に再生中のコンテンツの再生終了時)が選択された場合には、次に再生するコンテンツの再生開始予定時刻までコンテンツ(第1のコンテンツ群)を、再生部38に1回または複数回再生させる。そして、次のコンテンツ(第2のコンテンツ群)の再生開始予定時間になると、コンテンツの再生開始予定時間に再生していた素材(特定のコンテンツ)を終了まで再生させる。例えば、図6(C)に示すように、8時からコンテンツAを再生した場合、コンテンツBの再生開始予定時刻である9時には、コンテンツAの素材2を再生中である。この場合、コンテンツBの再生開始予定時刻である9時を超過するが、素材2を最後まで再生させて、コンテンツAの再生を停止する。そして、コンテンツBの再生を開始させる。
【0079】
また、制御部33は、操作部32により、終了タイミング設定ウィンドウ459において、コンテンツの再生終了のタイミングとして最終コンテンツ終了時(再生順が最後のコンテンツの再生終了時)が選択された場合には、次に再生するコンテンツの再生開始予定時刻までコンテンツ(第1のコンテンツ群)を、再生部38に1回または複数回再生させる。そして、次のコンテンツ(第2のコンテンツ群)の再生開始予定時間になると、コンテンツの再生順が最後の素材(特定のコンテンツ)まで再生させる。例えば、図6(D)に示すように、8時からコンテンツAを再生した場合、コンテンツBの再生開始予定時刻である9時には、コンテンツAの素材2を再生中である。この場合、コンテンツBの再生開始予定時刻である9時を超過するが、素材2〜素材5まで(コンテンツAの最後まで)再生させて、続いてコンテンツBの再生を開始させる。
【0080】
コンテンツ編集再生装置3では、コンテンツの再生終了タイミングの設定をコンテンツ毎に設定できる。そのため、後述するように、コンテンツの再生スケジュールの作成時に、コンテンツの再生終了タイミングの設定を毎回行わなくてもよくなり、スケジュールの作成者の負荷を軽減できる
なお、コンテンツ編集再生装置3では、終了タイミング設定ウィンドウ459において、上記3つの終了タイミング以外のものを選択できるように設定可能である。例えば、コンテンツの再生開始予定時刻に別のコンテンツの素材を再生中の場合、再生中の素材の2つ後の素材まで再生して終了する設定や、再生中の素材に続いて再生順が最後の素材を再生して終了する設定などを選択可能にすることができる。また、ユーザにより任意のタイミングでコンテンツを終了するように設定することも可能である。
【0081】
制御部33は、終了タイミング設定ウィンドウ459において設定(変更)されている内容に応じた情報(コンテンツの終了タイミング情報)を確認して、コンテンツ記憶部373に記憶させる(S61)。すなわち、コンテンツの終了タイミングがコンテンツ終了時に設定された場合には、この情報をコンテンツ記憶部373に記憶させる。また、制御部33は、コンテンツの終了タイミングが時間帯変更時または最終コンテンツ終了時に設定された場合には、その設定された情報をコンテンツ記憶部373に記憶させる。
【0082】
なお、終了タイミング設定ウィンドウ459のデフォルト値はコンテンツ終了時に設定されており、コンテンツの終了タイミングがコンテンツ終了時でよい場合には、変更は不要である。
【0083】
作成するコンテンツにテロップを表示させる場合には、テロップ選択ボタン453Aを押下して、表示させるテロップを選択するとよい。コンテンツに対してテロップを選択しているか否かはテロップ選択/未選択表示部453Bに表示されるので、それを確認するとよい。
【0084】
制御部33は、操作部32により、テロップ選択ボタン453Aが押下されると(S62:Y)、図8(A)に示すテロップ選択画面46を表示部34に表示して(S63)、テロップ選択処理を行う(S64)。一方、制御部33は、テロップ選択ボタン453Aが押下されなければ(S62:N)、ステップS63、S64の処理(テロップ選択処理)を行わずに、後述のステップS65の処理を実行する(S64)
テロップ選択画面46には、表示テロップ一覧ウィンドウ461、順位繰り上げボタン462A、順位繰り下げボタン462B、フレーム選択ウィンドウ463A、フレーム枠463B、テロップ選択ウィンドウ464(テロップ選択ウィンドウ464A〜テロップ選択ウィンドウ464J)、チェックウィンドウ465(チェックウィンドウ465A〜チェックウィンドウ465J)、ページ戻りボタン466A、ページ進みボタン466B、OKボタン467、及びキャンセルボタン468が表示される。
【0085】
制御部33は、ステップS61において、テロップ記憶部372から標準テロップを読み出して、テロップ選択ウィンドウ464に表示している。
【0086】
図8(A)に示すように、制御部33は、テロップ選択画面46のページ戻りボタン466Aまたはページ進みボタン466B、キャンセルボタン468、またはOKボタン467の押下、もしくはテロップの選択が行われるまで、待機している(S71:N、S73:N、S77:N、S78:N)。
【0087】
制御部33は、ページ戻りボタン466Aまたはページ進みボタン466Bが押下されると(S71:Y)、前のページまたは次のページに登録されているテロップをテロップ選択ウィンドウ464に表示する(S72)。
【0088】
制御部33は、チェックウィンドウ465のいずれかがチェックされて、テロップ選択ウィンドウ464のいずれかが選択されると(S73:Y)、表示テロップ一覧ウィンドウ461に選択されたテロップの一覧を表示する(S74)。制御部33は、表示テロップ一覧ウィンドウ461に表示するいずれかのテロップが選択されてから、テロップの順位繰り上げボタン462Aまたは順位繰り下げボタン462Bが押下されると(S75:Y)、そのテロップの表示順位を変更する(S76)。制御部33は、テロップの表示順位の変更がなければ(S75:N)、ステップS77の処理を行う。
【0089】
制御部33は、キャンセルボタン468が押下されると(S77:Y)、テロップが選択されていても、テロップ記憶部372にテロップを記憶させずに、テロップ選択画面46からコンテンツ作成画面45に表示部34の表示を切り換えて(S80)、テロップ選択処理を終了する。
【0090】
制御部33は、キャンセルボタン468が押下されずに(S77:N)、OKボタン467が押下されると(S78:Y)、表示テロップ一覧ウィンドウ461に表示された各テロップと表示順を、再生するコンテンツと関連付けて、テロップ記憶部372に記憶させる(S79)。また、制御部33は、テロップ選択画面46からコンテンツ作成画面45に表示部34の表示を切り換えて(S80)、テロップ選択処理を終了する(S64)。
【0091】
制御部33は、別の素材選択ボタン454が押下された場合(S65:Y)、または別の素材選択ボタン454が押下されず(S65:N)、コンテンツの名前の入力や登録ボタン452Bの押下がない場合には(S66:N)ステップS52以降の処理を行う。
【0092】
制御部33は、別の素材選択ボタン454が押下されずに(S65:N)、コンテンツウィンドウ457Aの枠にコンテンツがはめ込まれている状態で、ファイル名入力ウィンドウ452Aにコンテンツの名前が入力されて、登録ボタン452Bが押下されると(S66:Y)、第2記憶手段であるコンテンツ記憶部373にコンテンツを構成する素材の情報やコンテンツを構成する各素材の再生順の情報やコンテンツの終了タイミングの情報や静止画の表示時間の情報や一緒に表示するテロップの情報など(コンテンツ群再生情報)を関連付けて記憶させる(S67)。
【0093】
制御部33は、メニューバー50のコンテンツ作成ボタン54以外のボタンが押下されなければ(S68:N)、ステップS52以降の処理を行い、コンテンツ記憶部373に複数のコンテンツを記憶させる。また、制御部33は、メニューバー50のコンテンツ作成ボタン54以外のボタンが押下されると(S68:Y)、コンテンツ作成処理を終了する。
【0094】
このように、コンテンツ編集再生装置3では、コンテンツを作成する際に、素材を種類毎に表示させることができ、また、未取り込みの素材及び取り込み済みの素材が選択されると、その内容がプレビューウィンドウに自動的に表示される。したがって、素材の選択を迷うことがなく、素材を容易に取り込むことができる。また、コンテンツ編集再生装置3では、素材ファイルをコンテンツの枠にはめ込むだけでコンテンツが作成できるので、コンテンツの作成が容易である。また、コンテンツに含まれる各静止画の表示時間を一括して設定できるので、静止画の表示時間を個別に設定する必要がなく、再生時間の設定が容易である。
【0095】
また、コンテンツの終了タイミングをコンテンツ毎に設定でき、コンテンツを好みのタイミングに終了させることができる。
【0096】
また、コンテンツの再生時間が、再生スケジュールの次に再生するコンテンツの再生開始予定時刻よりも短い場合には、コンテンツを複数回再生するので、コンテンツを構成する素材の再生時間の合計を気にすることなく、コンテンツを作成できる。
【0097】
[スケジュール登録処理]
図8(B)に示すスケジュール登録画面47は、コンテンツ作成画面45おいて、作成・登録したコンテンツの再生スケジュールを登録するための画面である。スケジュール登録画面47には、メニューバー50、コンテンツ表示ウィンドウ471、コンテンツ削除ボタン472A、ページ戻りボタン472B、ページ進みボタン472C、プレビューボタン472D、カレンダーウィンドウ473、日コピーボタン474A、日ペーストボタン474B、日クリアボタン474C、月コピーボタン474D、月ペーストボタン474E、月クリアボタン474F、時間枠ウィンドウ475、及び登録ボタン476が表示される。
【0098】
時間枠ウィンドウ475には、一例として、1時間毎に異なるコンテンツを再生できるように、1日が24個に区分され、コンテンツの再生開始予定時刻が毎時0分に設定された時間枠が用意されている。コンテンツ編集再生装置3では、各再生開始予定時刻(時間枠)に1つのコンテンツを選択することができる。
【0099】
カレンダーウィンドウ473には、月単位で日が表示される。なお、週単位や複数の月単位で日を表示することも可能である。
【0100】
図9に示すように、制御部33は、スケジュール登録画面47において、コンテンツ記憶部373に記憶しているコンテンツのファイル名とサムネイルの一覧をコンテンツ表示ウィンドウ471に表示する(S81)。制御部33は、ページ戻りボタン472Bまたはページ進みボタン472Cを押下されると(S82:Y)、コンテンツ表示ウィンドウ471に表示するコンテンツを前のページまたは次のページのものに変更する(S83)。
【0101】
制御部33は、ページ戻りボタン472Bまたはページ進みボタン472Cが押下されなかった場合(S82:N)、または別のページのコンテンツを表示した場合(S83)には、ステップS84の処理を行う。すなわち、制御部33は、コンテンツ表示ウィンドウ471において、いずれかのコンテンツが選択されてから、コンテンツ削除ボタン472Aが押下されると(S84:Y)、コンテンツ表示ウィンドウ471に表示されたコンテンツの一覧及びコンテンツ記憶部373から、選択されたコンテンツを削除する(S85)。制御部33は、コンテンツ削除ボタン472Aが押下されない場合には(S84:N)、ステップS86の処理を行う。
【0102】
制御部33は、カレンダーウィンドウ473において、月と日が選択されると(S86:Y)、選択された日のコンテンツの再生スケジュールを表示する。すなわち、制御部33は、再生予定のコンテンツがある場合には、時間枠ウィンドウ475に予定されたコンテンツのファイル名とサムネイルを表示する(S87)。一方、制御部33は、カレンダーウィンドウ473において、月と日の選択が不要の場合には(S86:N)、続いてステップS88の処理を行う。
【0103】
制御部33は、コンテンツ表示ウィンドウ471において、いずれかのコンテンツが選択されてから、プレビューボタン472Dが押下されると(S88:Y)、プレビュー処理を行う。すなわち、表示部34の表示をコンテンツ作成画面から不図示のプレビュー画面に変更して、コンテンツを再生、表示する(S89)。なお、プレビューウィンドウを表示するプレビュー画面には、メニューバー50が表示されている。
【0104】
一方、制御部33は、プレビューボタン472Dが押下されない場合には(S88:N)、後述のステップS90の処理を行う。
【0105】
制御部33は、コンテンツ表示ウィンドウ471において、操作部32により、図8(B)において矢印Bで示すように、いずれかのコンテンツが選択されて、ドラッグアンドドロップにより、時間枠ウィンドウ475のいずれかの時間枠にコンテンツがはめ込まれる(割り当てられる)と(S90:Y)、選択されたコンテンツのファイル名とサムネイルをその時間枠に表示する(S91)。一方、制御部33は、時間枠にコンテンツがはめ込まれない場合には(S90:N)、ステップS94の処理を行う。
【0106】
コンテンツ編集再生装置3では、ステップS90の処理が繰り返されることで、1日の各時間枠において再生するコンテンツが設定される。
【0107】
なお、深夜などにコンテンツを再生しない時間を設ける場合には、再生スケジュールの時間枠にはめ込む(割り当てる)コンテンツの選択は不要である。
【0108】
制御部33は、カレンダーウィンドウ473において月と日が選択されてから、日コピーボタン474A、日ペーストボタン474B、日クリアボタン474C、月コピーボタン474D、月ペーストボタン474E、または月クリアボタン474Fが押下されると(S92:Y)、押下されたボタンに応じた処理を行う(S93)。すなわち、制御部33は、日コピーボタン474A(月コピーボタン474D)が押下されると、その日(月)に再生するコンテンツのスケジュールをコピーする。続いて、制御部33は、カレンダーウィンドウ473において別の日(月)が選択されてから、日ペーストボタン474B(月ペーストボタン474E)が押下されると、コピーしたコンテンツのスケジュールを選択された日のスケジュールとして貼り付け(ペースト)する。また、制御部33は、カレンダーウィンドウ473において月と日が選択されてから、日クリアボタン474C(月クリアボタン474F)が押下されると、その日(月)に再生するコンテンツのスケジュールを消去(クリア)する。一方、制御部33は、日コピーボタン474Aなどが押下されない場合には(S92:N)、ステップS94の処理を行う。
【0109】
制御部33は、登録ボタン476が押下されるまで(S94:N)、ステップS81以降の処理を繰り返す。この操作が繰り返されることで、選択した月におけるコンテンツの再生スケジュールを容易に作成できる。
【0110】
制御部33は、登録ボタン476が押下されると(S94:Y)、その月のコンテンツの再生スケジュール(各コンテンツ群の再生開始予定時刻の情報)をスケジュール記憶部374に記憶させる(S95)。なお、制御部33は、スケジュール登録画面47を表示部34に表示している間は、時間枠ウィンドウ475に設定されたコンテンツの再生スケジュールを記憶している。したがって、日単位でコンテンツの再生スケジュールを登録しなくても、月単位でコンテンツの再生スケジュールを登録できる。
【0111】
制御部33は、メニューバー50のスケジュール登録ボタン57以外のボタンが押下されなければ(S96:N)、ステップS81以降の処理を再度行う。また、制御部33は、メニューバー50のスケジュール登録ボタン57以外のボタンが押下されると(S96:Y)、スケジュール登録処理を終了する。
【0112】
[再生処理]
制御部33は、以上のようにしてコンテンツの再生スケジュールが設定されると、再生操作を受け付けることなく、記憶部37のスケジュール記憶部374で記憶する再生スケジュール(コンテンツの再生開始予定時刻情報(コンテンツ群再生情報))に基づいて、コンテンツ記憶部373からコンテンツに関する各情報(コンテンツ群再生情報:コンテンツを構成する各素材の再生順、コンテンツの終了タイミング情報、静止画の表示時間情報、テロップの情報など)を読み出し、さらに、素材記憶部371から素材を読み出して、コンテンツを再生部38に再生させる(再生を指示する)。再生部38は、コンテンツのデータをモニタ11〜18と、スピーカ21L,21R〜28L,28Rに出力して、モニタにコンテンツの映像を表示させ、スピーカにコンテンツの音声を放音させる。
【0113】
図6(B)、図6(C)に基づいて説明したように、制御部33は、コンテンツの作成時に、コンテンツの停止タイミング情報に基づいて、コンテンツを再生部38に再生させる。また、前記のように、本発明では、コンテンツ毎に再生終了タイミング情報を設定できる。例えば、制御部33は、再生終了タイミング情報がそれぞれ異なるコンテンツを連続的に再生するときには、図10(A)に示すように再生部38に再生させる。
【0114】
図10(A)において、9時0分からはコンテンツA、10時0分からはコンテンツB、11時0分からはコンテンツC、及び12時0分からはコンテンツDが再生されるようにスケジュールが登録されている。コンテンツAは、素材1〜素材3を備え、再生時間が25分である。コンテンツBは、素材4〜素材7を備え、再生時間が35分である。コンテンツCは、素材8〜素材11を備え、再生時間が30分である。コンテンツDは、素材11〜素材13を備え、再生時間が30分である。なお、8時0分から再生するコンテンツはコンテンツAの再生開始予定時刻である9時0分に終了しているものとする。
【0115】
コンテンツAは、終了タイミングが最終コンテンツ終了時に設定されている。コンテンツBは、終了タイミングがコンテンツ終了時(1時間超過再生)に設定されている。コンテンツCとコンテンツDは、終了タイミングが、時間帯変更時(1時間再生)に設定されている。
【0116】
制御部33は、コンテンツの再生時には、上記コンテンツの再生終了タイミングの情報をコンテンツ記憶部373から読み出す。
【0117】
制御部33は、コンテンツの再生スケジュールに基づいて、再生部38にコンテンツAの再生を9時0分から開始させる。制御部33は、9時59分の時点で、コンテンツAの素材2の3回目の再生中であるが、設定にしたがってコンテンツAを終了まで(素材3の終了まで)再生部38に再生させる。再生部38は、コンテンツAの再生を10時14分に終了する。
【0118】
続いて、制御部33は、再生部38にコンテンツBの再生を10時15分から開始させる。制御部33は、10時59分の時点で、再生部38がコンテンツBに含まれる素材6の2回目の再生中であるが、設定にしたがってコンテンツBの素材6の終了まで再生させる。再生部38は、コンテンツBの再生を11時08分に終了する。
【0119】
続いて、制御部33は、再生部38にコンテンツCの再生を11時08分から開始させる。制御部33は、11時59分の時点で、再生部38がコンテンツCに含まれる素材10の2回目の再生中であるが、設定にしたがってコンテンツCの素材10の途中で再生を終了させる。再生部38は、コンテンツCの再生を11時59分に終了する。
【0120】
続いて、制御部33は、再生部38にコンテンツDの再生を12時0分から開始させる。制御部33は、12時59分の時点で、再生部38がコンテンツDの5回目の再生を終了するので、設定にしたがってコンテンツDを終了まで再生させる。再生部38は、コンテンツDの再生を12時59分に終了する。
【0121】
このように、制御部33は、再生スケジュールと、コンテンツの終了設定情報にしたがって、各時間枠に設定されたコンテンツを再生部38に再生させる。これにより、本発明では、コンテンツを構成する素材の再生時間や、コンテンツの再生時間合計を気にすることなく、コンテンツの作成や再生スケジュールの作成を容易に行うことができ、従来のように再生スケジュールの煩雑な設定を行う必要がない。
【0122】
また、コンテンツ編集再生装置3では、制御部33は、コンテンツの再生開始予定時刻において、別のコンテンツを再生中で、かつ、別のコンテンツに未再生の素材が含まれているときには、再生部38に、この未再生の素材をすべて再生させた後に、再生開始予定であるコンテンツの再生を開始させる。図10(B)に示すスケジュールでは、コンテンツAの再生開始予定時刻を8時0分、コンテンツBの再生開始予定時刻を9時0分に設定している。コンテンツAは、素材1〜素材5により構成されている。コンテンツAを8時0分から再生すると、コンテンツBの再生開始予定時刻である9時0分には、素材4の再生中であり、素材の途中以降と素材5を未再生である。このような場合には、制御部33は、未再生の素材である素材4と素材5を再生部38に再生させてからコンテンツBを再生させる。これにより、素材やコンテンツの再生時間を気にすることなくコンテンツを作成しても、未再生の素材の発生を防止できる。また、素材が再生されていないという広告主からの苦情を受けることがない。
【0123】
また、本発明では、図2(A)、図3(A)に基づいて説明したように、コンテンツを構成する素材毎に有効期限を予め設定できるので、コンテンツが有効期限の異なる複数の素材により構成されている場合、時期によりそのコンテンツの再生内容が異なる。以下、図10(C)〜図10(H)に一例を示す。
【0124】
図10(C)に示すコンテンツ1は、4つの素材、すなわち、静止画A、静止画B、動画C、及びアニメーションDから構成されている。各素材に設定された再生期間は、静止画Aが8月10日〜8月15日、静止画Bが8月1日〜8月15日、動画Cが8月10日〜8月31日、及びアニメーションDが8月1日〜8月31日である。
【0125】
コンテンツ1の各素材の有効期限が上記のように設定されている場合、コンテンツ編集再生装置3はコンテンツ1を8月1日〜8月31日において再生可能である。すなわち、図10(D)に示すように、7月31日まではいずれの素材も再生しない。図10(E)に示すように、8月1日〜8月9日は、静止画BとアニメーションDを再生する。図10(F)に示すように、8月10日〜8月15日は静止画A、静止画B、動画C、及びアニメーションDを再生する。図10(G)に示すように、8月16日〜8月31日は動画CとアニメーションDを再生する。図10(H)に示すように、9月1日以降はいずれの素材も再生しない。
【0126】
このように、素材の登録時に予め有効期限を設定しておくことで、コンテンツの有効期限を細かく管理する必要がなく、有効期限外にコンテンツが再生されるのを防止できる。
【0127】
次に、制御部33は、テロップと同時に表示するように設定されているコンテンツの場合、再生部38により、図11(A)に示すように、一例として、モニタ11の表示画面111の下端にテロップ表示用の枠601を表示し、表示画面において、テロップ表示用の枠601以外の部分にコンテンツに設定されたコンテンツの静止画、動画、アニメーションの画像611を表示する。
【0128】
また、制御部33は、単独で表示するように設定されているコンテンツの場合、再生部38により、図11(B)に示すように、モニタ11の表示画面111全体にコンテンツ(静止画、動画、またはアニメーション)の画像612を表示する。
【0129】
[割り込み編集処理]
コンテンツ編集再生装置3では、コンテンツの再生中に割り込みを行って、緊急情報や調整中であることを示す情報をモニタ11〜モニタ18に表示することができる。緊急表示は、事故情報や災害情報など緊急性の高い情報を通知するための表示である。調整中表示は、トラブルが発生してモニタにコンテンツを表示できないことや、深夜などにコンテンツの再生を停止している旨を通知するための表示である。
【0130】
図12(A)に示す割り込み編集画面48は、割り込み表示を行う際に表示する緊急表示や調整中表示の文章を編集するための画面である。割り込み編集画面48には、編集する割り込み表示の種類を選択する選択ボタン481(警告表示ボタン481A及び調整中ボタン481B)、選択された割り込み表示の種類を表示する種類表示ボタン482、割り込み表示入力ウィンドウ483(割り込み表示入力ウィンドウ483A〜割り込み表示入力ウィンドウ483J)、ページ戻りボタン484A、ページ進みボタン484B、及び登録ボタン485が表示される。
【0131】
コンテンツ編集再生装置3では、割り込み表示時には、登録内容を画面全体に表示するか、またはテロップとともに表示する。そのため、割り込み表示入力ウィンドウ483は、緊急表示や調整中表示の表示状態をイメージできるよう、複数行の文章を表示する枠サイズに調整されている。
【0132】
図13(A)に示すように、制御部33は、割り込み編集画面48の選択ボタン481(警告表示ボタン481A及び調整中ボタン481B)が押下されるまで待機している(S101:N)。制御部33は、選択ボタン481が押下されると(S101:Y)、押下された選択ボタンに応じた割り込み表示の種類を種類表示ボタン482に表示し、登録済みの割り込み表示を割り込み情報記憶部375から読み出して、割り込み表示入力ウィンドウ483A〜割り込み表示入力ウィンドウ483Jに表示する(S102)。すなわち、制御部33は、押下された選択ボタン481が、警告表示ボタン481Aのときには警告表示、調整中ボタン481Bのときには調整中の表示を表示する。
【0133】
制御部33は、警告表示及び調整中の表示をページ単位で記憶している。制御部33は、ページ戻りボタン484Aまたはページ進みボタン484Bが押下された場合には(S103:Y)、前のページまたは次のページに登録されている割り込み表示を割り込み表示入力ウィンドウ483A〜割り込み表示入力ウィンドウ483Jに表示する(S104)。
【0134】
制御部33は、割り込み表示が新たに入力されるか、登録済みの割り込み表示が削除されるまで、登録済みの割り込み表示を割り込み表示入力ウィンドウ483に表示した状態で待機している(ステップS102、ステップS103:N、ステップS105:N、ステップS106:N)。
【0135】
制御部33は、空欄の割り込み表示入力ウィンドウ483に新たな割り込み表示が入力されるか、既に割り込み表示が入力されている割り込み表示入力ウィンドウ483に新たな割り込み表示が上書き入力されてから(S105:Y)、登録ボタン485が押下されると(S107:Y)、新たな割り込み表示を割り込み情報記憶部375に記憶する(S108)。
【0136】
また、制御部33は、文字が入力されている割り込み表示入力ウィンドウ483の文字が削除されてから(S106:Y)、登録ボタン485が押下されると(S107:Y)、割り込み情報記憶部375から対応する割り込み表示を削除する(S108)。
【0137】
一方、制御部33は、ステップS107において、登録ボタンが押下されなければ(S107:N)、ステップS102以降の処理を行う。
【0138】
制御部33は、メニューバー50の割り込み編集ボタン59以外のボタンが押下されなければ(S109:N)、ステップS101以降の処理を再度行う。また、制御部33は、メニューバー50の割り込み編集ボタン59以外のボタンが押下されると(S109:Y)、割り込み表示編集処理を終了する。
【0139】
このように、コンテンツ編集再生装置3では、割り込み表示(緊急表示または調整中表示)を編集するときに、割り込み表示の種類毎に編集できるので、編集が容易であり、複数の表示内容の作成や登録を一度に行うことができる。また、割り込み表示入力ウィンドウ483が、複数行の文章を表示するように枠のサイズが調整されている。これにより、割り込み表示の表示状態を編集時に容易にイメージできる。
【0140】
[割り込み表示処理]
図12(B)に示す割り込み表示画面49は、割り込み表示の表示状態の調整と、割り込み表示の実行及び停止を行うための画面である。割り込み表示画面49には、表示する割り込み表示の種類を選択する選択ボタン491(警告表示ボタン491A及び調整中ボタン491B)、選択された割り込み表示ボタンに応じた割り込み表示の内容を表示する割り込み表示ウィンドウ492、選択された割り込み表示の文字色を選択する文字色選択ボタン493、割り込み表示の背景色を選択する背景色選択ボタン494表示するテロップを選択するテロップ選択ボタン495、選択された割り込み表示の内容を表示する表示ウィンドウ496、表示ウィンドウ496に割り込み表示を表示させる再生ボタン497、割り込み表示を実施する割り込み表示ボタン498、及び割り込み表示を中止する割り込み中止ボタン499が表示される。
【0141】
図13(B)に示すように、制御部33は、割り込み表示画面49の選択ボタン491(警告表示ボタン491A及び調整中ボタン491B)が押下されるまで待機している(S111:N)。制御部33は、操作部32により、選択ボタン491が押下されると(S111:Y)、図12(A)に示した割り込み編集画面48と同様のレイアウトの割り込み表示選択画面が表示される。この割り込み表示選択画面では、図8(A)に示したテロップ選択画面46と同様に、割り込み表示の文章が表示される各表示ウィンドウの左側にチェックウィンドウが設けられており、このチェックウィンドウのいずれかがチェックされて、表示ウィンドウが選択されると、選択された割り込み表示を、割り込み情報記憶部375から読み出して、割り込み表示ウィンドウ492に表示する(S112)。すなわち、制御部33は、押下された選択ボタン491が、警告表示ボタン491Aのときには警告表示、調整中ボタン491Bのときには調整中の表示を割り込み表示ウィンドウ492に表示する。
【0142】
制御部33は、文字色選択ボタン493、背景色選択ボタン494(S113:N)、テロップ選択ボタン495(S115:N)、または再生ボタン(S118:N)が押下されるまで、選択された割り込み表示を、割り込み表示ウィンドウ492に表示する(S112)。
【0143】
制御部33は、文字色選択ボタン493及び背景色選択ボタン494が押下されて、割り込み表示の文字色及び背景色が選択されると(S113:Y)、それらの情報を割り込み記憶部375に記憶させる(S114)。
【0144】
制御部33は、テロップ選択ボタン495が押下されると(S115:Y)、図8(A)に示したテロップ選択画面46を表示部34に表示する(S116)。続いて、ステップS117において、図7(B)に示したテロップ選択処理を行う。なお、制御部33は、ステップS117においては、テロップ編集処理において作成された緊急テロップをテロップ選択画面46のテロップ選択ウィンドウ464に表示する。
【0145】
制御部33は、ステップS117のテロップ選択処理が終了してから、再生ボタン497が押下されるまでは、ステップS112〜S118の処理を行う。制御部33は、再生ボタン497が押下されると(S118:Y)、表示ウィンドウ496に割り込み表示の内容を表示する(S119、S120:N)。なお、制御部33は、再生ボタン497が再度押下されると、表示ウィンドウ496に表示した割り込み表示を停止する。
【0146】
制御部33は、割り込み表示ボタン498が押下されると(S120:Y)、対応する割り込み表示を再生部38に再生、出力させ、モニタ11〜モニタ18に表示させる(S121、S122:N)。
【0147】
また、制御部33は、割り込み中止ボタン499が押下されると(S122:Y)、再生部38に割り込み表示の再生、出力を中止させて、モニタ11〜モニタ18に表示させていた割り込み表示を停止する(S123)。
【0148】
制御部33は、メニューバー50の割り込み表示ボタン58以外のボタンが押下されなければ(S124:N)、ステップS111以降の処理を再度行う。また、制御部33は、メニューバー50の割り込み表示ボタン58以外のボタンが押下されると(S124:Y)、割り込み表示処理を終了する。
【0149】
制御部33は、ステップS121において、図14に示すような割り込み表示をモニタ11〜モニタ18に表示させる。緊急表示をテロップと同時に表示するように設定された場合、図14(A)に示すように、一例として、モニタ11の表示画面111の下端にテロップ表示用の枠601を表示し、表示画面において、テロップ表示用の枠601以外の部分に緊急表示613の画像を表示する。このとき、表示画面111の周囲(枠)は点滅する。
【0150】
また、制御部33は、単独で緊急表示を表示するように設定されている場合、図14(B)に示すように、再生部38により、モニタ11の表示画面111全体に緊急表示613の画像を表示させる。このとき、表示画面111の周囲の枠615と、表示画面111に表示した感嘆符マーク616を点滅するように制御する。
【0151】
制御部33は、調整中表示の場合も、図14(C)、図14(D)に示すように、緊急表示の場合と同様に、再生部38により、モニタ11〜モニタ18に調整中表示614やテロップ表示用の枠601を再生部38に表示させる。
【0152】
緊急表示や調整中表示は任意のタイミングで実行可能である。図14(E)に示すように、8時から9時の時間枠にはコンテンツA、9時から10時の時間枠にはコンテンツB、10時から11時の時間枠にはコンテンツC、11時から12時の時間枠にはコンテンツD、及び12時から13時の時間枠にはコンテンツEが再生されるようにスケジュールが登録されている。
【0153】
図14(F)に示すように、制御部33は、再生部38に8時0分からコンテンツAを再生させて、モニタ11〜モニタ18に表示させる。制御部33は、オペレータにより警告表示ボタン491Aが押下されて警告表示が選択された後、8時30分に割り込み表示ボタン498が押下されたことを検出すると、再生部38により、警告表示をモニタ11〜モニタ18に表示させる。また、制御部33は、9時25分に割り込み中止ボタン499が押下されたことを検出すると、再生部38により、スケジュールに登録されているコンテンツBをモニタ11〜モニタ18に表示させる。
【0154】
同様に、図14(F)に示すように、制御部33は、再生部38に11時0分からコンテンツDを再生させて、モニタ11〜モニタ18に表示させる。制御部33は、オペレータにより調整中ボタン491Bが押下されて調整中表示が選択された後、11時35分に割り込み表示ボタン498が押下されたことを検出すると、再生部38により調整中表示をモニタ11〜モニタ18に表示させる。また、制御部33は、12時25分に割り込み中止ボタン499が押下されると、スケジュールに登録されているコンテンツEをモニタ11〜モニタ18に表示させる。
【0155】
このように、コンテンツ編集再生装置3では、緊急表示や調整中表示は必要に応じて表示が可能である。これにより、緊急情報などをすぐに再生して、端末装置の視聴者に通知できる。
【0156】
なお、以上の説明では、コンテンツ編集再生装置3がモニタ11〜モニタ18、スピーカ21L,21R〜28L,28Rにコンテンツを表示させる構成であったが、以下のように構成することも可能である。例えば、サーバ2でコンテンツ編集再生プログラムを実行して、コンテンツ編集再生装置3を介してモニタ11〜モニタ18、スピーカ21L,21R〜28L,28Rにコンテンツを表示させるように構成することが可能である。この場合、コンテンツ編集再生装置3は、コンテンツ編集再生プログラムを実行することで、コンテンツデータの中継装置として機能する。
【0157】
また、上記のようにサーバ2でコンテンツ編集再生プログラムを実行し、コンテンツデータ及び再生スケジュールのデータを作成して、CDやDVD等の光ディスクにこれらのデータを記録する。そして、この光ディスクのデータを、コンテンツ編集再生装置3のメディア記録再生部36で読み出すようにすることもできる。この場合には、コンテンツ編集再生装置3でコンテンツの再生スケジュールなどを作成しなくてもよく、サーバ2により、複数のコンテンツ編集再生装置3用のコンテンツや再生スケジュールを一括して作成できる。したがって、コンテンツや再生スケジュールを効率よく作成できる。
【符号の説明】
【0158】
1…コンテンツ編集再生システム 2…サーバ 3…コンテンツ編集再生装置 11〜18…モニタ 21L,21R〜28L,28R…スピーカ 31…通信部 32…操作部 33…制御部 34…表示部 35…入力インタフェース 36…メディア記録再生部 37…記憶部 38…再生部 39…出力インタフェース 42…素材登録画面 43…素材削除画面 44…テロップ編集画面 45…コンテンツ作成画面 46…テロップ選択画面 47…スケジュール登録画面 48…割り込み編集画面 49…割り込み表示画面 50…メニューバー
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツの再生スケジュールを編集し、再生スケジュールに基づいてコンテンツを再生して端末装置に出力するコンテンツ編集再生装置、及びコンテンツ編集再生プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近時、液晶ディスプレイのような平面型の表示装置に、静止画や動画などのコンテンツを表示する電子看板(デジタルサイネージ)が店舗や公共施設などに設置されている。例えば、高速道路のサービスエリアやパーキングエリアでは、平面型の表示装置に自然の風景などの動画、道路情報や工事情報などの静止画など複数のコンテンツが連続的に表示される。
【0003】
従来の電子看板は、上記のように表示装置に複数のコンテンツを表示するために、コンテンツの再生スケジュールが予め編集・設定されており、この再生スケジュールにしたがって複数のコンテンツが表示されていた(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−115445号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の電子看板では、コンテンツにより再生条件が異なっていた。例えば、作成者や広告主の要望により毎回最後まで再生する必要があるコンテンツがあった。一方、複数回再生している場合には、再生を途中で中止してもよいコンテンツもあった。また、コンテンツの再生時間の長さはコンテンツにより様々であった。そのため、スケジュールの作成者は、コンテンツの再生制限、再生時間、コンテンツを再生する順番、組み合わせ、再生回数など、コンテンツの再生条件を熟考して複数のコンテンツの再生スケジュールを作成する必要があり、作業が煩雑であるという問題があった。
【0006】
そこで、本発明は、コンテンツの再生条件を熟考することなく、コンテンツの再生スケジュールを容易に作成して、コンテンツの再生条件に応じた再生ができるコンテンツ編集再生装置、及びコンテンツ編集再生プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明のコンテンツ編集再生装置は、第1記憶手段と、入力手段と、第2記憶手段と再生手段と、を備えている。
【0008】
第1記憶手段は、複数のコンテンツを記憶する。入力手段は、第1記憶手段が記憶する複数のコンテンツから再生用として選択されるコンテンツ群の情報と、コンテンツ群を構成する各コンテンツの再生順と、コンテンツ群の再生開始予定時刻と、コンテンツ群の再生を終了するタイミングがコンテンツ群の再生途中またはコンテンツ群を構成する特定のコンテンツの再生終了時に設定されたコンテンツ群の終了タイミング情報と、を含むコンテンツ群再生情報の入力を受け付ける。第2記憶手段は、入力手段で受け付けた、コンテンツ群再生情報を記憶する。再生手段は、第2記憶手段からコンテンツ群再生情報を読み出し、このコンテンツ群再生情報に対応するコンテンツを第1記憶手段から読み出して再生する。また、再生手段は、第1のコンテンツ群の再生中に、第2のコンテンツ群の再生開始予定時刻になると、第1のコンテンツの終了タイミング情報を確認し、
第1のコンテンツ群の終了タイミング情報がコンテンツ群の再生途中に設定されている場合には、第1のコンテンツ群の再生を途中で停止して、第2のコンテンツ群の再生を開始し、
第1のコンテンツ群の終了タイミング情報が特定のコンテンツの再生終了時に設定されている場合には、第1のコンテンツ群の特定のコンテンツの終了まで再生を続け、特定のコンテンツの終了後に第2のコンテンツ群の再生を開始する。
【0009】
コンテンツ編集再生装置は、コンテンツの終了タイミング情報に応じて、コンテンツ群を構成するコンテンツを再生する。そのため、コンテンツ群の生成時に、最後まで再生する必要のあるコンテンツにより構成されているか、途中で再生を停止してもよいコンテンツにより構成されているか、について考慮するだけでよく、コンテンツの再生条件を熟考して複数のコンテンツの再生スケジュールを作成する必要がなく、コンテンツの再生スケジュールを容易に作成して、再生することができる。
【0010】
上記発明において、再生手段は、第2のコンテンツ群の再生開始予定時刻までは、第1のコンテンツ群を構成するコンテンツを再生順に再生し、再生順が最後のコンテンツの再生が終了すると、続いて再生順が最初のコンテンツから再生順に再生する処理を繰り返し実行する。
【0011】
この構成によれば、コンテンツ群は、次に再生する第2のコンテンツ群の再生開始予定時刻までは、第1のコンテンツ群を繰り返し再生する。したがって、次に再生するコンテンツ群の再生開始予定時刻まで、コンテンツ群の再生が終了することがなく、コンテンツが何も再生されていない状態になるのを防止できる。
【0012】
上記発明において、第1のコンテンツ群の再生中に、第2のコンテンツ群の再生開始予定時刻になると、第1のコンテンツの終了タイミング情報を確認し、第1のコンテンツ群の終了タイミング情報が、再生順が最後のコンテンツの再生終了時に設定されている場合には、再生順が最後のコンテンツの終了まで再生を続け、再生順が最後のコンテンツの終了後に第2のコンテンツ群の再生を開始する。
【0013】
この構成によれば、コンテンツ群の終了タイミング情報を、コンテンツ群を構成する再生順が最後のコンテンツの終了時に設定することで、コンテンツ群を最後まで再生できる。これにより、最後まで再生する必要があるコンテンツだけを選択してコンテンツ群を構成しても、問題なく再生することができる。
【0014】
上記発明において、第1のコンテンツ群の再生中に、第2のコンテンツ群の再生開始予定時刻になると、第1のコンテンツの終了タイミング情報を確認し、第1のコンテンツ群の終了タイミング情報が、第2のコンテンツ群の再生開始予定時刻に再生中のコンテンツの終了時に設定されている場合には、第2のコンテンツ群の再生開始予定時刻に再生中のコンテンツの終了まで再生を続け、このコンテンツの終了後に第2のコンテンツ群の再生を開始する
この構成によれば、コンテンツ群の終了タイミング情報を、第2のコンテンツ群再生開始予定時刻に再生中のコンテンツに設定することで、この再生中のコンテンツの最後まで再生できる。これにより、途中で停止してはいけないコンテンツだけを選択してコンテンツ群を構成しても、問題なく再生することができる。
【0015】
上記発明において、再生手段は、第1のコンテンツ群の再生開始予定時刻において、第2のコンテンツ群を再生中で、かつ、第2のコンテンツ群に未再生のコンテンツが含まれているときには、未再生のコンテンツをすべて再生後に、第1のコンテンツ群の再生を開始する。
【0016】
この構成によれば、第2のコンテンツ群の再生開始予定時刻になったときに、第1のコンテンツ群において未再生のコンテンツがある場合には、未再生のコンテンツをすべて再生してから、第2のコンテンツ群のコンテンツを再生する。したがって、未再生のコンテンツが発生することが無いので、コンテンツ群の作成時に、コンテンツ群を構成する各コンテンツの再生時間の長さを考慮することなく、容易にコンテンツ群を生成することができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、コンテンツの再生条件を熟考することなく、コンテンツの再生スケジュールを容易に作成して、コンテンツの再生条件に応じた再生ができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】(A)は、本発明の実施形態に係るコンテンツ編集再生システムの構成を示すブロック図である。(B)は、コンテンツ編集再生装置の構成を示すブロック図である。
【図2】(A)は、素材登録画面を示す図である。(B)は、素材削除画面を示す図である。
【図3】(A)は、素材登録処理を説明するためのフローチャートである。(B)は、素材削除処理を説明するためのフローチャートである。
【図4】テロップ編集画面を示す図である。
【図5】テロップ編集処理を説明するためのフローチャートである。
【図6】(A)は、コンテンツ作成画面を示す図である。(B)は、コンテンツを再生開始予定時刻で停止する場合を示すタイムチャートである。(C)は、コンテンツを再生開始予定時刻が経過しても最後まで再生する場合を示すタイムチャートである。
【図7】(A)は、コンテンツ作成処理を説明するためのフローチャートである。(B)は、テロップ選択処理を説明するためのフローチャートである。
【図8】(A)は、テロップ選択画面を示す図である。(B)は、スケジュール登録画面を示す図である。
【図9】スケジュール登録処理を説明するためのフローチャートである。
【図10】(A)は、再生終了のタイミングが異なるコンテンツが混在する場合を示すタイムチャートである。(B)は、コンテンツの再生開始予定時刻に、再生中の別のコンテンツに未再生の素材がある場合を示すタイムチャートである。(C)〜(H)は、有効期限の異なる素材を備えたコンテンツが、時期により再生する素材が異なることを示す図である。
【図11】(A)は、テロップ付きのコンテンツ再生画面の一例である。(B)はテロップ無しのコンテンツ再生画面の一例である。
【図12】(A)は、割り込み編集画面を示す図である。(B)は、割り込み表示画面を示す図である。
【図13】(A)は、割り込み編集処理を説明するためのフローチャートである。(B)は、割り込み表示処理を説明するためのフローチャートである。
【図14】(A)は、テロップ付きの警告表示画面の一例である。(B)は、テロップ無しの警告表示画面の一例である。(C)は、テロップ付きの調整中の表示画面の一例である。(D)は、テロップ無しの調整中表示画面の一例である。(E)は、再生スケジュールの予定、(F)は、警告表示及び調整中表示を行った実際の再生スケジュールである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明では、静止画、動画、アニメーションの少なくともいずれかのコンテンツを複数個含むパッケージ(コンテンツ群)を複数作成する。そして、再生スケジュールの所定時間毎に区切った再生開始予定時刻に、選択したパッケージを割り当てることで、この再生スケジュールにしたがって自動的にパッケージを再生する。以下の説明では、静止画、動画、アニメーションを、コンテンツのパッケージ作成用の「素材」とも称する。また、静止画、動画、アニメーションの少なくともいずれかを複数個含む素材のパッケージを単に「コンテンツ」と称する。
【0020】
図1(A)に示すように、コンテンツ編集再生システム1は、コンテンツ編集再生装置3と、端末装置であるモニタ11〜モニタ18と、端末装置であるスピーカ21L,21R〜28L,28Rと、を備えている。コンテンツ編集再生装置3は、サーバ2と接続可能であり、サーバ2と接続した場合、必要に応じてサーバ2とコンテンツのデータや制御情報を通信することが可能である。サーバ2とコンテンツ編集再生装置3は、例えば、光ファイバ4等により有線で接続してもよい。また、サーバ2にケーブル5を介して携帯電話6などの通信装置を接続し、コンテンツ編集再生装置3にケーブル7を介して携帯電話8(通信装置)を接続して、サーバ2とコンテンツ編集再生装置3を無線で接続してもよい。
【0021】
コンテンツ編集再生装置3は、8台のモニタ11〜モニタ18に映像信号を出力し、8組のスピーカ21L,21R〜28L,28Rに音声信号を出力する。コンテンツ編集再生装置3には、一例として、モニタを64台まで接続できる。
【0022】
コンテンツ編集再生装置3は、例えば高速道路のサービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)の管理室に設置され、モニタ11〜モニタ18及びスピーカ21L,21R〜28L,28Rは、例えば、SAやPAのトイレ内に設置された便器の近傍に設置されている。また、サーバ2は、例えば、複数のSAやPAを総合的に管理する総合管理室に設置されている。サーバ2とコンテンツ編集再生装置3は、ネットワークを介して接続されている。
【0023】
コンテンツ編集再生装置3と、モニタ11〜モニタ18及びスピーカ21L,21R〜28L,28Rと、の接続は、有線でも無線でもよいが、一例としてHDMIケーブルを介して接続されている。モニタ11〜モニタ18とスピーカ21L,21R〜28L,28Rは、一体でも別体でもよいが、図1(A)には別体の場合を示している。
【0024】
図1(B)に示すように、コンテンツ編集再生装置3は、通信部31、入力手段である操作部32、制御部33、表示部34、入力インタフェース(I/F)35、メディア記録再生部36、記憶部37、再生部38、及び出力手段である出力インタフェース(I/F)39を備えている。各部は、バス30を介して接続されている。記憶部37は、第1記憶手段である素材記憶部371、テロップ記憶部372、第2記憶手段であるコンテンツ記憶部373及びスケジュール記憶部374、並びに割り込み情報記憶部375を備えている。
【0025】
コンテンツ編集再生装置3は、コンピュータにコンテンツ編集再生プログラムを実行させて、上記各部(各手段)として機能させるものである。
【0026】
操作部32は、マウスなどのポインティングデバイスや、キーボードなどの入力デバイスを備えており、操作者(オペレータ)の操作により表示部34に表示した各種ボタンの押下やウィンドウへの入力が行われる。
【0027】
制御部33は、現在の年月日及び時刻を計時する時計を内蔵しており、コンテンツ編集再生装置3の各部を制御する。
【0028】
表示部34は、後述の素材登録画面やコンテンツ作成画面などの編集画面を表示する。モニタ11〜モニタ18は、コンテンツ編集再生装置3が再生、出力するコンテンツや割り込み表示を表示し、表示部34に表示される編集画面は表示しない。
【0029】
コンテンツ編集再生装置3は、静止画(一例としてJPEGファイル)、動画(一例として、MP4ファイル、AVIファイル)、アニメーション(一例としてSWFファイル)の3種類の素材を取り扱うことができる。すなわち、再生部38が再生して、出力インタフェース39から出力されたコンテンツ(静止画、動画、またはアニメーション)の画像をモニタ11〜18に表示させることができる。なお、コンテンツ編集再生装置3が取り扱うことができるファイルは、上記のファイルに限るものではなく、他の種類のファイルも取り扱うことができる。
【0030】
スピーカ21L,21R〜28L,28Rは、コンテンツ編集再生装置3の再生部38で再生して、出力インタフェース39から出力されたコンテンツ(動画またはアニメーション)に含まれる音声を放音する。
【0031】
メディア記録再生部36は、CDやDVDなどの光ディスクに記録された素材データ、コンテンツデータ、再生スケジュールなどを光ディスクから読み出したり、光ディスクに記録したりする。
【0032】
制御部33は、コンテンツ編集再生装置3に電源が投入されると、自動的にコンテンツ編集再生プログラムを起動する。また、制御部33は、コンテンツ編集再生プログラムを終了後に、操作部32により起動操作が行われると、コンテンツ編集再生プログラムを起動する。
【0033】
コンテンツ編集再生装置3は、主に、コンテンツの編集処理、コンテンツのプレビュー処理、割り込み処理、及びコンテンツの再生(出力)処理を行う。
【0034】
コンテンツの編集処理は、複数の素材からなるコンテンツを作成して、コンテンツの再生スケジュールを登録するための処理である。具体的には、素材登録処理、素材削除処理、テロップ編集処理、コンテンツ作成処理、及びスケジュール登録処理がある。
【0035】
コンテンツのプレビュー処理は、登録したコンテンツや作成したコンテンツを再生して内容を確認するための処理である。
【0036】
割り込み処理は、コンテンツの再生を停止して警告文を表示したり、コンテンツを表示していないときに調整中である旨の文を表示したりするための処理である。具体的には、割り込み編集処理及び割り込み表示処理がある。
【0037】
コンテンツの再生処理は、作成したコンテンツを再生スケジュールにしたがって再生し、モニタ11〜18、及びスピーカ21L,21R〜28L,28Rにコンテンツデータを出力する処理である。
【0038】
[素材登録処理]
図2(A)に示す素材登録画面42は、コンテンツを構成する素材(静止画、動画、アニメーション)をコンテンツ編集再生装置3に登録するための画面である。素材登録画面42には、画面の左端にメニューバー50が表示される。メニューバー50には、トップ画面ボタン51、素材登録ボタン52、素材削除ボタン53、コンテンツ作成ボタン54、テロップ編集ボタン55、プレビューボタン56、スケジュール登録ボタン57、割り込み表示ボタン58、割り込み編集ボタン59、及び終了ボタン60が表示される。制御部33は、操作部32が操作されて、これらいずれかのボタンが押下されると、そのボタンに対応する画面を表示部34に表示する。
【0039】
ここで、表示部34に表示された画面において「ボタンが押下されたり、ファイルが選択されたりする」のは、操作者により操作部32が操作された結果である。そのため、以下の説明では、特に説明が必要なときを除き、「ボタンが押下されたり、ファイルが選択されたりする」等の操作を記載する際に「ユーザにより操作部32が操作される」ことについての記載は省略する。
【0040】
素材登録画面42には、メニューバー50の他に、素材の種類を選択する素材選択ボタン422(静止画ボタン422A、動画ボタン422B、及びアニメーションボタン422C)、素材が格納されているフォルダを指定するためのウィンドウ421、取り込み対象の素材を選択するウィンドウ423、取り込みボタン424、取り込み済みの素材を表示するウィンドウ425、有効期限開始日の入力ウィンドウ426A、有効期限終了日の入力ウィンドウ426B、素材の登録ボタン427、及び素材のプレビューウィンドウ428が表示される。
【0041】
図3(A)に示すように、制御部33は、素材登録画面42のウィンドウ421において素材が格納されているフォルダが指定されるまで待機している(S20:N)。指定するフォルダは、例えばメディア記録再生部36に収納され、素材が記録されたCDやDVDのドライブや、予め素材が格納されているハードディスク内(素材記憶部371)のフォルダ等である。制御部33は、素材が格納されているフォルダが指定されると(S20:Y)、素材選択ボタン422(静止画ボタン422A、動画ボタン422B、またはアニメーションボタン422C)が押下されるまで待機する(S21:N)。制御部33は、素材選択ボタン422が押下されると(S21:Y)、押下されたボタンに対応する素材(未取り込みの素材)のファイル名を、指定されたフォルダから読み出してウィンドウ423に表示する。また、制御部33は、取り込み済みの素材のファイル名をウィンドウ425に表示する(S22)。すなわち、制御部33は、押下された素材選択ボタン422が、静止画ボタン422Aのときには静止画のファイル名、動画ボタン422Bのときには動画のファイル名、アニメーションボタン422Cのときにはアニメーションのファイル名を表示する。
【0042】
制御部33は、ウィンドウ423において未取り込みの素材ファイルが選択されるか、ウィンドウ425において取り込み済みの素材ファイルが選択されるまで、待機している(S23:N、S26:N)。制御部33は、ウィンドウ423において任意の未取り込みの素材ファイルが選択されると(S23:Y)、取り込みボタン424が押下されるまで待機する(S24:N)。制御部33は、取り込みボタン424が押下されると(S24:Y)、その素材ファイルを第1記憶手段である素材記憶部371に記憶させ、ウィンドウ425に表示している素材ファイルのリストを更新する(S25)。
【0043】
制御部33は、ウィンドウ425において任意の取り込み済みの素材ファイルが選択されると(S26:Y)、選択されたファイルの内容をプレビューウィンドウ428に表示する(S27、S28:N)。
【0044】
制御部33は、ウィンドウ425において取り込み済みの複数のファイルからいずれかが選択された状態で、入力ウィンドウ426Aと入力ウィンドウ426B(期限設定手段)の少なくとも一方にファイルの有効期限の日付が入力されてから、登録ボタン427が押下されると(S28:Y)、選択された素材ファイルの有効期限情報を素材記憶部371に記憶させる(S29)。コンテンツ編集再生装置3は、後述するように、素材に有効期限が設定された場合、有効期限内だけ素材を再生する。有効期限は、必要な素材ファイルについてのみ設定すればよい。
【0045】
制御部33は、メニューバー50の、素材登録ボタン52以外の他のボタンが押下されなければ(S30:N)、ステップS20以降の処理を再度行い、素材記憶部371に複数の素材を記憶させる。また、制御部33は、メニューバー50の、素材登録ボタン52以外の他のボタンが押下されると(S30:Y)、素材登録処理を終了する。
【0046】
このように、コンテンツ編集再生装置3では、素材を取り込む際に、素材を種類毎に表示させることができ、また、未取り込みの素材及び取り込み済みの素材が選択されると、その内容がプレビューウィンドウに自動的に表示される。したがって、素材の選択を迷うことがなく、素材を容易に取り込むことができる。また、コンテンツ編集再生装置3では、取り込んだ素材に有効期限を設定できるので、後述するようにコンテンツの作成時に詳細な再生スケジュールの設定が不要である。
【0047】
[素材削除処理]
図2(B)に示す素材削除画面43は、素材登録画面42によりコンテンツ編集再生装置3に登録した素材(静止画、動画、アニメーション)を削除するための画面である。素材削除画面43には、画面の左端にメニューバー50が表示される。また、素材削除画面43には、素材の種類を選択するファイル形式選択ボタン431(静止画ボタン431A、動画ボタン431B、アニメーションボタン431C)、コンテンツのプレビューウィンドウ432、有効期限内のコンテンツ及び有効期限が設定されていないコンテンツのファイル名を表示するウィンドウ433、ウィンドウ433において選択されたファイルを削除する削除ボタン434、有効期限が過ぎたコンテンツのファイル名を表示するウィンドウ435、及びウィンドウ435において選択されたファイルを削除する削除ボタン436が表示される。
【0048】
図3(B)に示すように、制御部33は、素材削除画面43のファイル形式選択ボタン431(静止画ボタン431A、動画ボタン431B、またはアニメーションボタン431C)が押下されるまで待機している(S31:N)。制御部33は、ファイル形式選択ボタン431が押下されると(S31:Y)、押下されたボタンに対応する素材ファイルであって、有効期限内の素材ファイル及び有効期限と、有効期限が設定されていない素材ファイルの名前と、をウィンドウ433に表示する。また、押下されたボタンに対応する素材ファイルであって、有効期限が過ぎた素材ファイルの名前と有効期限をウィンドウ435に表示する(S32、S33:N)。例えば、静止画ボタン431Aが押下されたときには、静止画のファイル名をウィンドウ433及びウィンドウ435に表示する。
【0049】
制御部33は、ウィンドウ433またはウィンドウ435に表示されたファイル名が選択されると(S33:Y)、プレビューウィンドウ432に選択された素材の内容を表示する(S34、S35:N)。
【0050】
制御部33は、素材が選択されてデータ削除ボタン434または期限切れ削除ボタン436が押下されると(S35:Y)、対応する素材ファイルを素材記憶部371から削除する(S36)。
【0051】
制御部33は、メニューバー50の、素材削除ボタン53以外の他のボタンが押下されなければ(S37:N)、ステップS31以降の処理を再度行う。また、制御部33は、メニューバー50の、素材削除ボタン53以外の他のボタンが押下されると(S37:Y)、素材削除処理を終了する。
【0052】
このように、コンテンツ編集再生装置3では、素材を削除する際に、素材を種類毎に表示させることができ、また、素材が選択されると、その内容がプレビューウィンドウに自動的に表示される。したがって、素材の選択を迷うことがなく、素材を容易に削除できる。また、コンテンツ編集再生装置3では、素材を削除する際に、有効期限が過ぎた素材と、それ以外の素材と、を分けて表示し、しかも有効期限も表示する。したがって、有効期限を過ぎた素材を一括して削除したり、有効期限を確認しながら素材を削除したりすることができ、素材を容易に削除できる。
【0053】
[テロップ編集処理]
図4に示すテロップ編集画面44は、コンテンツまたは緊急表示を表示したときに、同時に表示するテロップを編集(作成、上書き、変更、または削除)するための画面である。コンテンツ編集再生装置3がモニタ11〜18に表示するテロップには2種類ある。すなわち、静止画、動画、またはアニメーションとともに表示する標準テロップと、緊急用の割り込み表示とともに表示する緊急テロップである。
【0054】
テロップ編集画面44には、画面の左端にメニューバー50が表示される。また、テロップ編集画面44には、編集するテロップの種類を選択する選択ボタン441(標準テロップ入力ボタン441A及び緊急テロップ入力ボタン441B)、選択されたテロップの種類を表示する種類表示ウィンドウ442、テロップ入力ウィンドウ443(テロップ入力ウィンドウ443A〜テロップ入力ウィンドウ443J)、ページ戻りボタン444A、ページ進みボタン444B、及び登録ボタン445が表示される。
【0055】
標準テロップは、通常時に再生するコンテンツとともに表示するテロップである。緊急テロップは、緊急時に、通常時に再生するコンテンツに割り込みを行って表示する警告表示や調整中表示とともに表示するテロップである。
【0056】
コンテンツ編集再生装置3では、テロップの再生時には、登録内容を右側から左側に移動させて、1行分のテロップ文を表示する。そのため、テロップ入力ウィンドウ443は、テロップ文の表示状態をイメージできるよう、1行分のテロップ文を表示する枠サイズに調整されている。
【0057】
図5に示すように、制御部33は、テロップ編集画面44の選択ボタン441(標準テロップ入力ボタン441Aまたは緊急テロップ入力ボタン441B)が押下されるまで待機している(S41:N)。制御部33は、選択ボタン441が押下されると(S41:Y)、押下された選択ボタン441に応じたテロップの種類を種類表示ウィンドウ442に表示し、登録済みのテロップをテロップ記憶部372から読み出して、テロップ入力ウィンドウ443に表示する(S42)。すなわち、制御部33は、押下された選択ボタン441が、標準テロップ入力ボタン441Aのときには標準テロップ、緊急テロップ入力ボタン441Bのときには緊急テロップを種類表示ウィンドウ442とテロップ入力ウィンドウ443に表示する。
【0058】
制御部33は、標準テロップ及び緊急テロップをページ単位で記憶している。制御部33は、ページ戻りボタン444Aまたはページ進みボタン444Bが押下された場合には(S43:Y)、前のページまたは次のページに登録されているテロップをテロップ入力ウィンドウ443にそれぞれ表示する(S44)。
【0059】
制御部33は、テロップが編集されるまで、登録済みのテロップをテロップ入力ウィンドウ443に表示した状態で待機している(ステップS42、ステップS43:N、ステップS45:N、ステップS46:N)。
【0060】
制御部33は、テロップ入力ウィンドウ433のいずれかにおいて、テロップの入力(S45:N)や、テロップの編集または削除(S46:N)が行われるまで、ステップS42〜S46の処理を繰り返す。制御部33は、テロップが入力されるか(S45:Y)、テロップが編集または削除されると(S45:N、S46:Y)、登録ボタン445が押下されるまで待機している(S47:N)。制御部33は、登録ボタン445が押下されると(S47:Y)、新たなテロップをテロップ記憶部372に記憶するか、またはテロップ記憶部372から対応するテロップを削除する(S48)。テロップの編集方法は、空欄のテロップ入力ウィンドウ433に新たなテロップの文字を入力する方法、既にテロップが入力されているテロップ入力ウィンドウ443に新たなテロップを上書きする方法、既にテロップが入力されているテロップ入力ウィンドウ443のテロップの内容を変更する方法、既にテロップが入力されているテロップ入力ウィンドウ443のテロップを削除する方法、のいずれかである。
【0061】
制御部33は、メニューバー50の、テロップ編集ボタン55以外の他のボタンが押下されなければ(S49:N)、ステップS41以降の処理を再度行う。また、制御部33は、メニューバー50の、テロップ編集ボタン55以外の他のボタンが押下されると(S49:Y)、テロップ選択処理を終了する。
【0062】
このように、コンテンツ編集再生装置3では、テロップを編集するときに、テロップの種類毎に編集できるので、テロップの編集が容易であり、複数のテロップの作成や登録を一度に行うことができる。また、テロップ入力ウィンドウ443が、1行分のテロップ文を表示するように枠のサイズが調整されている。これにより、テロップ文の表示状態を、テロップの編集時に容易にイメージできる。
【0063】
[コンテンツ作成処理]
図6(A)に示すコンテンツ作成画面45は、登録した素材(静止画、動画、アニメーション)を選択してコンテンツを作成するための画面である。コンテンツ作成画面45には、画面の左端にメニューバー50が表示される。また、コンテンツ作成画面45には、プレビューウィンドウ451、ファイル名入力ウィンドウ452A、登録ボタン452B、プレビューボタン452C、テロップ選択ボタン453A、テロップ選択/未選択表示部453B、素材の種類を選択する素材選択ボタン454(静止画ボタン454A、動画ボタン454B、及びアニメーションボタン454C)、素材リストウィンドウ455、有効期限表示部455A、ページ戻りボタン456A、ページ進みボタン456B、コンテンツウィンドウ457A、ページ戻りボタン457B、ページ進みボタン457C、クリアボタン457D、静止画の詳細設定ウィンドウ458、コンテンツの終了タイミング設定ウィンドウ459が表示される。
【0064】
図7(A)に示すように、制御部33は、コンテンツ作成画面45の素材選択ボタン454(静止画ボタン454A、動画ボタン454B、またはアニメーションボタン454C)が押下されるまで待機している(S51:N)。制御部33は、素材選択ボタン454が押下されると(S51:Y)、押下されたボタンに対応する素材の一覧を素材リストウィンドウ455に表示する(S52)。すなわち、制御部33は、押下された素材選択ボタン454が、静止画ボタン454Aのときには静止画、動画ボタン454Bのときには動画、アニメーションボタン454Cのときにはアニメーション、のファイルを表示する。制御部33は、素材リストウィンドウ455に、各素材のファイル名とサムネイルを表示する。また、本発明では、素材の再生時間を気にすることなく、コンテンツを作成できるので、各素材の再生時間は表示していない。
【0065】
制御部33は、ページ単位で素材ファイルを記憶しており、ページ戻りボタン456Aまたはページ進みボタン456Bが押下されると(S53:Y)、素材リストウィンドウ455に表示する複数の素材ファイルを、前のページまたは次のページの素材ファイルに切り換える(S54)。
【0066】
制御部33は、素材リストウィンドウ455に表示される素材ファイルが選択された際に、そのコンテンツに有効期限が設定されていると、素材リストウィンドウ455の右上端部の有効期限表示部455Aに有効期限を表示する。
【0067】
制御部33は、ページ戻りボタン456A、またはページ進みボタン456Bが押下されなかった場合(S53:N)、または異なるページの素材ファイルに切り換え後に(S54)、操作部32により、素材リストウィンドウ455に表示される素材ファイルが選択されて、プレビューボタン452Cが押下されると(S55:Y)、選択されたファイルの内容をプレビューウィンドウ451に表示する(S56)。
【0068】
コンテンツウィンドウ457Aには、複数の枠が設定されている。制御部33は、プレビューボタン452Cが押下されなかった場合(S55:N)、または選択されたファイルの内容をプレビューウィンドウ451に表示後に(S56)、素材ファイルが選択されて、コンテンツウィンドウ457Aの枠にはめ込まれる(割り当てられる)まで(S57:N)、ステップS52〜ステップS57の処理を繰り返す。制御部33は、図6(A)に矢印Aで示すように、ドラッグアンドドロップにより、素材リストウィンドウ455に表示された複数の素材ファイルから任意の素材ファイルが再生用として選択されて、コンテンツウィンドウ457Aの枠にはめ込まれる(割り当てられる)と(S57:Y)、その枠に、選択された素材のファイル名とサムネイルを表示する(S58)。なお、コンテンツウィンドウ457Aにはめ込まれた素材ファイルの枠は、自動的に左側にスライドして、図6(A)における左側に素材ファイルが集まった状態になる。素材ファイルの枠間に別の素材ファイルを挿入する場合は、選択した素材ファイルを、素材ファイルの枠間にドラッグアンドドロップすればよい。後述するように、コンテンツを構成する各素材の情報や素材の再生順の情報は、コンテンツ記憶部373に記憶される。
【0069】
なお、制御部33は、ページ戻りボタン457Bまたはページ進みボタン457Cが押下されると、コンテンツウィンドウ457Aの枠を、前のページまたは次のページの枠に切り換える。また、制御部33は、コンテンツウィンドウ457Aの枠が選択されて、クリアボタン457Dが押下されると、その枠にはめ込まれている(割り当てられている)コンテンツを削除する。
【0070】
制御部33は、コンテンツの再生時には、コンテンツを構成する各素材の再生順の情報に基づいてコンテンツウィンドウ457Aの一番左端の枠から右方向へ順番に素材を再生部38に再生させる。動画及びアニメーションは、再生時間が予め決まっているが、静止画は、再生時間の設定が必要である。そのため、コンテンツ編集再生装置3では、静止画の表示時間を一括して設定できるように、コンテンツ作成画面45に静止画の詳細設定ウィンドウ458に表示時間ウィンドウ458A(再生時間設定手段)が設けられている。なお、作成するコンテンツに静止画が含まれていない場合には、表示時間ウィンドウ458Aの設定は不要である。
【0071】
制御部33は、静止画の詳細設定ウィンドウ458の表示時間ウィンドウ458Aに表示時間(例えば10秒)が入力されると(S59:Y)、各静止画の表示時間としてコンテンツ記憶部373に記憶させる(S60)。これにより、制御部33は、コンテンツの再生時には、コンテンツに含まれる各静止画を、この入力された表示時間分(例えば10秒間)再生する。制御部33は、静止画の詳細設定ウィンドウ458の表示時間ウィンドウ458Aに表示時間が入力されなかった場合には(S59:N)、各静止画の表示時間をデフォルト値(例えば、3秒)に設定する。
【0072】
コンテンツ編集再生装置3では、詳細は後述するが、図8に示すように、コンテンツの再生スケジュールとして、コンテンツ(コンテンツ群)の再生開始予定時刻が毎時0分に設定されており、各再生開始予定時刻に1つのコンテンツを割り当てて再生することが可能である。なお、コンテンツ編集再生装置3では、コンテンツの再生開始予定時刻を任意の値に変更することが可能であり、取り扱う素材の再生時間の長さに応じて、コンテンツの再生開始予定時刻を設定するとよい。上記のように、コンテンツの再生開始予定時刻を毎時0分(1時間毎)に設定する場合には、素材としては、再生時間が1分〜5分程度、長くても10分程度のものを用いるとよい。このときには、コンテンツが5個〜20個程度の素材を選択してコンテンツを作成するとよい。
【0073】
なお、以下では、説明を簡略化するために、数個乃至5個程度の再生時間の長い素材で構成したコンテンツを用いた例を示している。
【0074】
コンテンツ編集再生装置3では、後述のように、スケジュールに従ってコンテンツを再生するが、次に再生するコンテンツ群の再生開始予定時刻までは、コンテンツ群を構成するコンテンツを再生順に再生し、再生順が最後のコンテンツの再生が終了すると、続いて再生順が最初のコンテンツから再生順に再生させる処理を繰り返し実行する。つまり、コンテンツ編集再生装置3は、コンテンツの再生時間に応じて、再生部38でコンテンツを1回〜複数回再生する。
【0075】
コンテンツ編集再生装置3では、終了タイミング設定ウィンドウ459において、コンテンツの再生終了のタイミングを設定できる。終了タイミング設定ウィンドウ459においては、一例として、時間帯変更時(1時間再生)、コンテンツ終了時(一時間超過再生)、または最終コンテンツ終了時を選択可能である。図6(B)〜図6(D)には、コンテンツAに続いてコンテンツBを再生する例を示している。
【0076】
コンテンツAは、動画である素材1〜素材5により構成されている。コンテンツBは、動画である素材6〜素材10により構成されている。
【0077】
制御部33は、コンテンツの再生終了のタイミングとして時間帯変更時(コンテンツ群の再生途中)が選択された場合には、次に再生するコンテンツの再生開始予定時刻までコンテンツ(第1のコンテンツ群)を、その再生時間に応じて再生部38に1回または複数回再生させる。そして、次のコンテンツ(第2のコンテンツ群)の再生開始予定時間になると、その時点でコンテンツの再生を停止させる。例えば、図6(B)に示すように、コンテンツAの再生時間が25分で、3回再生すると1時間15分になる場合、制御部33は、再生部38に8時0分から再生させて3回目の素材2の再生途中である9時0分直前に停止させる。そして、9時0分からコンテンツBを再生させる。
【0078】
また、制御部33は、終了タイミング設定ウィンドウ459において、コンテンツの再生終了のタイミングとしてコンテンツ終了時(第2のコンテンツ群の再生開始予定時刻に再生中のコンテンツの再生終了時)が選択された場合には、次に再生するコンテンツの再生開始予定時刻までコンテンツ(第1のコンテンツ群)を、再生部38に1回または複数回再生させる。そして、次のコンテンツ(第2のコンテンツ群)の再生開始予定時間になると、コンテンツの再生開始予定時間に再生していた素材(特定のコンテンツ)を終了まで再生させる。例えば、図6(C)に示すように、8時からコンテンツAを再生した場合、コンテンツBの再生開始予定時刻である9時には、コンテンツAの素材2を再生中である。この場合、コンテンツBの再生開始予定時刻である9時を超過するが、素材2を最後まで再生させて、コンテンツAの再生を停止する。そして、コンテンツBの再生を開始させる。
【0079】
また、制御部33は、操作部32により、終了タイミング設定ウィンドウ459において、コンテンツの再生終了のタイミングとして最終コンテンツ終了時(再生順が最後のコンテンツの再生終了時)が選択された場合には、次に再生するコンテンツの再生開始予定時刻までコンテンツ(第1のコンテンツ群)を、再生部38に1回または複数回再生させる。そして、次のコンテンツ(第2のコンテンツ群)の再生開始予定時間になると、コンテンツの再生順が最後の素材(特定のコンテンツ)まで再生させる。例えば、図6(D)に示すように、8時からコンテンツAを再生した場合、コンテンツBの再生開始予定時刻である9時には、コンテンツAの素材2を再生中である。この場合、コンテンツBの再生開始予定時刻である9時を超過するが、素材2〜素材5まで(コンテンツAの最後まで)再生させて、続いてコンテンツBの再生を開始させる。
【0080】
コンテンツ編集再生装置3では、コンテンツの再生終了タイミングの設定をコンテンツ毎に設定できる。そのため、後述するように、コンテンツの再生スケジュールの作成時に、コンテンツの再生終了タイミングの設定を毎回行わなくてもよくなり、スケジュールの作成者の負荷を軽減できる
なお、コンテンツ編集再生装置3では、終了タイミング設定ウィンドウ459において、上記3つの終了タイミング以外のものを選択できるように設定可能である。例えば、コンテンツの再生開始予定時刻に別のコンテンツの素材を再生中の場合、再生中の素材の2つ後の素材まで再生して終了する設定や、再生中の素材に続いて再生順が最後の素材を再生して終了する設定などを選択可能にすることができる。また、ユーザにより任意のタイミングでコンテンツを終了するように設定することも可能である。
【0081】
制御部33は、終了タイミング設定ウィンドウ459において設定(変更)されている内容に応じた情報(コンテンツの終了タイミング情報)を確認して、コンテンツ記憶部373に記憶させる(S61)。すなわち、コンテンツの終了タイミングがコンテンツ終了時に設定された場合には、この情報をコンテンツ記憶部373に記憶させる。また、制御部33は、コンテンツの終了タイミングが時間帯変更時または最終コンテンツ終了時に設定された場合には、その設定された情報をコンテンツ記憶部373に記憶させる。
【0082】
なお、終了タイミング設定ウィンドウ459のデフォルト値はコンテンツ終了時に設定されており、コンテンツの終了タイミングがコンテンツ終了時でよい場合には、変更は不要である。
【0083】
作成するコンテンツにテロップを表示させる場合には、テロップ選択ボタン453Aを押下して、表示させるテロップを選択するとよい。コンテンツに対してテロップを選択しているか否かはテロップ選択/未選択表示部453Bに表示されるので、それを確認するとよい。
【0084】
制御部33は、操作部32により、テロップ選択ボタン453Aが押下されると(S62:Y)、図8(A)に示すテロップ選択画面46を表示部34に表示して(S63)、テロップ選択処理を行う(S64)。一方、制御部33は、テロップ選択ボタン453Aが押下されなければ(S62:N)、ステップS63、S64の処理(テロップ選択処理)を行わずに、後述のステップS65の処理を実行する(S64)
テロップ選択画面46には、表示テロップ一覧ウィンドウ461、順位繰り上げボタン462A、順位繰り下げボタン462B、フレーム選択ウィンドウ463A、フレーム枠463B、テロップ選択ウィンドウ464(テロップ選択ウィンドウ464A〜テロップ選択ウィンドウ464J)、チェックウィンドウ465(チェックウィンドウ465A〜チェックウィンドウ465J)、ページ戻りボタン466A、ページ進みボタン466B、OKボタン467、及びキャンセルボタン468が表示される。
【0085】
制御部33は、ステップS61において、テロップ記憶部372から標準テロップを読み出して、テロップ選択ウィンドウ464に表示している。
【0086】
図8(A)に示すように、制御部33は、テロップ選択画面46のページ戻りボタン466Aまたはページ進みボタン466B、キャンセルボタン468、またはOKボタン467の押下、もしくはテロップの選択が行われるまで、待機している(S71:N、S73:N、S77:N、S78:N)。
【0087】
制御部33は、ページ戻りボタン466Aまたはページ進みボタン466Bが押下されると(S71:Y)、前のページまたは次のページに登録されているテロップをテロップ選択ウィンドウ464に表示する(S72)。
【0088】
制御部33は、チェックウィンドウ465のいずれかがチェックされて、テロップ選択ウィンドウ464のいずれかが選択されると(S73:Y)、表示テロップ一覧ウィンドウ461に選択されたテロップの一覧を表示する(S74)。制御部33は、表示テロップ一覧ウィンドウ461に表示するいずれかのテロップが選択されてから、テロップの順位繰り上げボタン462Aまたは順位繰り下げボタン462Bが押下されると(S75:Y)、そのテロップの表示順位を変更する(S76)。制御部33は、テロップの表示順位の変更がなければ(S75:N)、ステップS77の処理を行う。
【0089】
制御部33は、キャンセルボタン468が押下されると(S77:Y)、テロップが選択されていても、テロップ記憶部372にテロップを記憶させずに、テロップ選択画面46からコンテンツ作成画面45に表示部34の表示を切り換えて(S80)、テロップ選択処理を終了する。
【0090】
制御部33は、キャンセルボタン468が押下されずに(S77:N)、OKボタン467が押下されると(S78:Y)、表示テロップ一覧ウィンドウ461に表示された各テロップと表示順を、再生するコンテンツと関連付けて、テロップ記憶部372に記憶させる(S79)。また、制御部33は、テロップ選択画面46からコンテンツ作成画面45に表示部34の表示を切り換えて(S80)、テロップ選択処理を終了する(S64)。
【0091】
制御部33は、別の素材選択ボタン454が押下された場合(S65:Y)、または別の素材選択ボタン454が押下されず(S65:N)、コンテンツの名前の入力や登録ボタン452Bの押下がない場合には(S66:N)ステップS52以降の処理を行う。
【0092】
制御部33は、別の素材選択ボタン454が押下されずに(S65:N)、コンテンツウィンドウ457Aの枠にコンテンツがはめ込まれている状態で、ファイル名入力ウィンドウ452Aにコンテンツの名前が入力されて、登録ボタン452Bが押下されると(S66:Y)、第2記憶手段であるコンテンツ記憶部373にコンテンツを構成する素材の情報やコンテンツを構成する各素材の再生順の情報やコンテンツの終了タイミングの情報や静止画の表示時間の情報や一緒に表示するテロップの情報など(コンテンツ群再生情報)を関連付けて記憶させる(S67)。
【0093】
制御部33は、メニューバー50のコンテンツ作成ボタン54以外のボタンが押下されなければ(S68:N)、ステップS52以降の処理を行い、コンテンツ記憶部373に複数のコンテンツを記憶させる。また、制御部33は、メニューバー50のコンテンツ作成ボタン54以外のボタンが押下されると(S68:Y)、コンテンツ作成処理を終了する。
【0094】
このように、コンテンツ編集再生装置3では、コンテンツを作成する際に、素材を種類毎に表示させることができ、また、未取り込みの素材及び取り込み済みの素材が選択されると、その内容がプレビューウィンドウに自動的に表示される。したがって、素材の選択を迷うことがなく、素材を容易に取り込むことができる。また、コンテンツ編集再生装置3では、素材ファイルをコンテンツの枠にはめ込むだけでコンテンツが作成できるので、コンテンツの作成が容易である。また、コンテンツに含まれる各静止画の表示時間を一括して設定できるので、静止画の表示時間を個別に設定する必要がなく、再生時間の設定が容易である。
【0095】
また、コンテンツの終了タイミングをコンテンツ毎に設定でき、コンテンツを好みのタイミングに終了させることができる。
【0096】
また、コンテンツの再生時間が、再生スケジュールの次に再生するコンテンツの再生開始予定時刻よりも短い場合には、コンテンツを複数回再生するので、コンテンツを構成する素材の再生時間の合計を気にすることなく、コンテンツを作成できる。
【0097】
[スケジュール登録処理]
図8(B)に示すスケジュール登録画面47は、コンテンツ作成画面45おいて、作成・登録したコンテンツの再生スケジュールを登録するための画面である。スケジュール登録画面47には、メニューバー50、コンテンツ表示ウィンドウ471、コンテンツ削除ボタン472A、ページ戻りボタン472B、ページ進みボタン472C、プレビューボタン472D、カレンダーウィンドウ473、日コピーボタン474A、日ペーストボタン474B、日クリアボタン474C、月コピーボタン474D、月ペーストボタン474E、月クリアボタン474F、時間枠ウィンドウ475、及び登録ボタン476が表示される。
【0098】
時間枠ウィンドウ475には、一例として、1時間毎に異なるコンテンツを再生できるように、1日が24個に区分され、コンテンツの再生開始予定時刻が毎時0分に設定された時間枠が用意されている。コンテンツ編集再生装置3では、各再生開始予定時刻(時間枠)に1つのコンテンツを選択することができる。
【0099】
カレンダーウィンドウ473には、月単位で日が表示される。なお、週単位や複数の月単位で日を表示することも可能である。
【0100】
図9に示すように、制御部33は、スケジュール登録画面47において、コンテンツ記憶部373に記憶しているコンテンツのファイル名とサムネイルの一覧をコンテンツ表示ウィンドウ471に表示する(S81)。制御部33は、ページ戻りボタン472Bまたはページ進みボタン472Cを押下されると(S82:Y)、コンテンツ表示ウィンドウ471に表示するコンテンツを前のページまたは次のページのものに変更する(S83)。
【0101】
制御部33は、ページ戻りボタン472Bまたはページ進みボタン472Cが押下されなかった場合(S82:N)、または別のページのコンテンツを表示した場合(S83)には、ステップS84の処理を行う。すなわち、制御部33は、コンテンツ表示ウィンドウ471において、いずれかのコンテンツが選択されてから、コンテンツ削除ボタン472Aが押下されると(S84:Y)、コンテンツ表示ウィンドウ471に表示されたコンテンツの一覧及びコンテンツ記憶部373から、選択されたコンテンツを削除する(S85)。制御部33は、コンテンツ削除ボタン472Aが押下されない場合には(S84:N)、ステップS86の処理を行う。
【0102】
制御部33は、カレンダーウィンドウ473において、月と日が選択されると(S86:Y)、選択された日のコンテンツの再生スケジュールを表示する。すなわち、制御部33は、再生予定のコンテンツがある場合には、時間枠ウィンドウ475に予定されたコンテンツのファイル名とサムネイルを表示する(S87)。一方、制御部33は、カレンダーウィンドウ473において、月と日の選択が不要の場合には(S86:N)、続いてステップS88の処理を行う。
【0103】
制御部33は、コンテンツ表示ウィンドウ471において、いずれかのコンテンツが選択されてから、プレビューボタン472Dが押下されると(S88:Y)、プレビュー処理を行う。すなわち、表示部34の表示をコンテンツ作成画面から不図示のプレビュー画面に変更して、コンテンツを再生、表示する(S89)。なお、プレビューウィンドウを表示するプレビュー画面には、メニューバー50が表示されている。
【0104】
一方、制御部33は、プレビューボタン472Dが押下されない場合には(S88:N)、後述のステップS90の処理を行う。
【0105】
制御部33は、コンテンツ表示ウィンドウ471において、操作部32により、図8(B)において矢印Bで示すように、いずれかのコンテンツが選択されて、ドラッグアンドドロップにより、時間枠ウィンドウ475のいずれかの時間枠にコンテンツがはめ込まれる(割り当てられる)と(S90:Y)、選択されたコンテンツのファイル名とサムネイルをその時間枠に表示する(S91)。一方、制御部33は、時間枠にコンテンツがはめ込まれない場合には(S90:N)、ステップS94の処理を行う。
【0106】
コンテンツ編集再生装置3では、ステップS90の処理が繰り返されることで、1日の各時間枠において再生するコンテンツが設定される。
【0107】
なお、深夜などにコンテンツを再生しない時間を設ける場合には、再生スケジュールの時間枠にはめ込む(割り当てる)コンテンツの選択は不要である。
【0108】
制御部33は、カレンダーウィンドウ473において月と日が選択されてから、日コピーボタン474A、日ペーストボタン474B、日クリアボタン474C、月コピーボタン474D、月ペーストボタン474E、または月クリアボタン474Fが押下されると(S92:Y)、押下されたボタンに応じた処理を行う(S93)。すなわち、制御部33は、日コピーボタン474A(月コピーボタン474D)が押下されると、その日(月)に再生するコンテンツのスケジュールをコピーする。続いて、制御部33は、カレンダーウィンドウ473において別の日(月)が選択されてから、日ペーストボタン474B(月ペーストボタン474E)が押下されると、コピーしたコンテンツのスケジュールを選択された日のスケジュールとして貼り付け(ペースト)する。また、制御部33は、カレンダーウィンドウ473において月と日が選択されてから、日クリアボタン474C(月クリアボタン474F)が押下されると、その日(月)に再生するコンテンツのスケジュールを消去(クリア)する。一方、制御部33は、日コピーボタン474Aなどが押下されない場合には(S92:N)、ステップS94の処理を行う。
【0109】
制御部33は、登録ボタン476が押下されるまで(S94:N)、ステップS81以降の処理を繰り返す。この操作が繰り返されることで、選択した月におけるコンテンツの再生スケジュールを容易に作成できる。
【0110】
制御部33は、登録ボタン476が押下されると(S94:Y)、その月のコンテンツの再生スケジュール(各コンテンツ群の再生開始予定時刻の情報)をスケジュール記憶部374に記憶させる(S95)。なお、制御部33は、スケジュール登録画面47を表示部34に表示している間は、時間枠ウィンドウ475に設定されたコンテンツの再生スケジュールを記憶している。したがって、日単位でコンテンツの再生スケジュールを登録しなくても、月単位でコンテンツの再生スケジュールを登録できる。
【0111】
制御部33は、メニューバー50のスケジュール登録ボタン57以外のボタンが押下されなければ(S96:N)、ステップS81以降の処理を再度行う。また、制御部33は、メニューバー50のスケジュール登録ボタン57以外のボタンが押下されると(S96:Y)、スケジュール登録処理を終了する。
【0112】
[再生処理]
制御部33は、以上のようにしてコンテンツの再生スケジュールが設定されると、再生操作を受け付けることなく、記憶部37のスケジュール記憶部374で記憶する再生スケジュール(コンテンツの再生開始予定時刻情報(コンテンツ群再生情報))に基づいて、コンテンツ記憶部373からコンテンツに関する各情報(コンテンツ群再生情報:コンテンツを構成する各素材の再生順、コンテンツの終了タイミング情報、静止画の表示時間情報、テロップの情報など)を読み出し、さらに、素材記憶部371から素材を読み出して、コンテンツを再生部38に再生させる(再生を指示する)。再生部38は、コンテンツのデータをモニタ11〜18と、スピーカ21L,21R〜28L,28Rに出力して、モニタにコンテンツの映像を表示させ、スピーカにコンテンツの音声を放音させる。
【0113】
図6(B)、図6(C)に基づいて説明したように、制御部33は、コンテンツの作成時に、コンテンツの停止タイミング情報に基づいて、コンテンツを再生部38に再生させる。また、前記のように、本発明では、コンテンツ毎に再生終了タイミング情報を設定できる。例えば、制御部33は、再生終了タイミング情報がそれぞれ異なるコンテンツを連続的に再生するときには、図10(A)に示すように再生部38に再生させる。
【0114】
図10(A)において、9時0分からはコンテンツA、10時0分からはコンテンツB、11時0分からはコンテンツC、及び12時0分からはコンテンツDが再生されるようにスケジュールが登録されている。コンテンツAは、素材1〜素材3を備え、再生時間が25分である。コンテンツBは、素材4〜素材7を備え、再生時間が35分である。コンテンツCは、素材8〜素材11を備え、再生時間が30分である。コンテンツDは、素材11〜素材13を備え、再生時間が30分である。なお、8時0分から再生するコンテンツはコンテンツAの再生開始予定時刻である9時0分に終了しているものとする。
【0115】
コンテンツAは、終了タイミングが最終コンテンツ終了時に設定されている。コンテンツBは、終了タイミングがコンテンツ終了時(1時間超過再生)に設定されている。コンテンツCとコンテンツDは、終了タイミングが、時間帯変更時(1時間再生)に設定されている。
【0116】
制御部33は、コンテンツの再生時には、上記コンテンツの再生終了タイミングの情報をコンテンツ記憶部373から読み出す。
【0117】
制御部33は、コンテンツの再生スケジュールに基づいて、再生部38にコンテンツAの再生を9時0分から開始させる。制御部33は、9時59分の時点で、コンテンツAの素材2の3回目の再生中であるが、設定にしたがってコンテンツAを終了まで(素材3の終了まで)再生部38に再生させる。再生部38は、コンテンツAの再生を10時14分に終了する。
【0118】
続いて、制御部33は、再生部38にコンテンツBの再生を10時15分から開始させる。制御部33は、10時59分の時点で、再生部38がコンテンツBに含まれる素材6の2回目の再生中であるが、設定にしたがってコンテンツBの素材6の終了まで再生させる。再生部38は、コンテンツBの再生を11時08分に終了する。
【0119】
続いて、制御部33は、再生部38にコンテンツCの再生を11時08分から開始させる。制御部33は、11時59分の時点で、再生部38がコンテンツCに含まれる素材10の2回目の再生中であるが、設定にしたがってコンテンツCの素材10の途中で再生を終了させる。再生部38は、コンテンツCの再生を11時59分に終了する。
【0120】
続いて、制御部33は、再生部38にコンテンツDの再生を12時0分から開始させる。制御部33は、12時59分の時点で、再生部38がコンテンツDの5回目の再生を終了するので、設定にしたがってコンテンツDを終了まで再生させる。再生部38は、コンテンツDの再生を12時59分に終了する。
【0121】
このように、制御部33は、再生スケジュールと、コンテンツの終了設定情報にしたがって、各時間枠に設定されたコンテンツを再生部38に再生させる。これにより、本発明では、コンテンツを構成する素材の再生時間や、コンテンツの再生時間合計を気にすることなく、コンテンツの作成や再生スケジュールの作成を容易に行うことができ、従来のように再生スケジュールの煩雑な設定を行う必要がない。
【0122】
また、コンテンツ編集再生装置3では、制御部33は、コンテンツの再生開始予定時刻において、別のコンテンツを再生中で、かつ、別のコンテンツに未再生の素材が含まれているときには、再生部38に、この未再生の素材をすべて再生させた後に、再生開始予定であるコンテンツの再生を開始させる。図10(B)に示すスケジュールでは、コンテンツAの再生開始予定時刻を8時0分、コンテンツBの再生開始予定時刻を9時0分に設定している。コンテンツAは、素材1〜素材5により構成されている。コンテンツAを8時0分から再生すると、コンテンツBの再生開始予定時刻である9時0分には、素材4の再生中であり、素材の途中以降と素材5を未再生である。このような場合には、制御部33は、未再生の素材である素材4と素材5を再生部38に再生させてからコンテンツBを再生させる。これにより、素材やコンテンツの再生時間を気にすることなくコンテンツを作成しても、未再生の素材の発生を防止できる。また、素材が再生されていないという広告主からの苦情を受けることがない。
【0123】
また、本発明では、図2(A)、図3(A)に基づいて説明したように、コンテンツを構成する素材毎に有効期限を予め設定できるので、コンテンツが有効期限の異なる複数の素材により構成されている場合、時期によりそのコンテンツの再生内容が異なる。以下、図10(C)〜図10(H)に一例を示す。
【0124】
図10(C)に示すコンテンツ1は、4つの素材、すなわち、静止画A、静止画B、動画C、及びアニメーションDから構成されている。各素材に設定された再生期間は、静止画Aが8月10日〜8月15日、静止画Bが8月1日〜8月15日、動画Cが8月10日〜8月31日、及びアニメーションDが8月1日〜8月31日である。
【0125】
コンテンツ1の各素材の有効期限が上記のように設定されている場合、コンテンツ編集再生装置3はコンテンツ1を8月1日〜8月31日において再生可能である。すなわち、図10(D)に示すように、7月31日まではいずれの素材も再生しない。図10(E)に示すように、8月1日〜8月9日は、静止画BとアニメーションDを再生する。図10(F)に示すように、8月10日〜8月15日は静止画A、静止画B、動画C、及びアニメーションDを再生する。図10(G)に示すように、8月16日〜8月31日は動画CとアニメーションDを再生する。図10(H)に示すように、9月1日以降はいずれの素材も再生しない。
【0126】
このように、素材の登録時に予め有効期限を設定しておくことで、コンテンツの有効期限を細かく管理する必要がなく、有効期限外にコンテンツが再生されるのを防止できる。
【0127】
次に、制御部33は、テロップと同時に表示するように設定されているコンテンツの場合、再生部38により、図11(A)に示すように、一例として、モニタ11の表示画面111の下端にテロップ表示用の枠601を表示し、表示画面において、テロップ表示用の枠601以外の部分にコンテンツに設定されたコンテンツの静止画、動画、アニメーションの画像611を表示する。
【0128】
また、制御部33は、単独で表示するように設定されているコンテンツの場合、再生部38により、図11(B)に示すように、モニタ11の表示画面111全体にコンテンツ(静止画、動画、またはアニメーション)の画像612を表示する。
【0129】
[割り込み編集処理]
コンテンツ編集再生装置3では、コンテンツの再生中に割り込みを行って、緊急情報や調整中であることを示す情報をモニタ11〜モニタ18に表示することができる。緊急表示は、事故情報や災害情報など緊急性の高い情報を通知するための表示である。調整中表示は、トラブルが発生してモニタにコンテンツを表示できないことや、深夜などにコンテンツの再生を停止している旨を通知するための表示である。
【0130】
図12(A)に示す割り込み編集画面48は、割り込み表示を行う際に表示する緊急表示や調整中表示の文章を編集するための画面である。割り込み編集画面48には、編集する割り込み表示の種類を選択する選択ボタン481(警告表示ボタン481A及び調整中ボタン481B)、選択された割り込み表示の種類を表示する種類表示ボタン482、割り込み表示入力ウィンドウ483(割り込み表示入力ウィンドウ483A〜割り込み表示入力ウィンドウ483J)、ページ戻りボタン484A、ページ進みボタン484B、及び登録ボタン485が表示される。
【0131】
コンテンツ編集再生装置3では、割り込み表示時には、登録内容を画面全体に表示するか、またはテロップとともに表示する。そのため、割り込み表示入力ウィンドウ483は、緊急表示や調整中表示の表示状態をイメージできるよう、複数行の文章を表示する枠サイズに調整されている。
【0132】
図13(A)に示すように、制御部33は、割り込み編集画面48の選択ボタン481(警告表示ボタン481A及び調整中ボタン481B)が押下されるまで待機している(S101:N)。制御部33は、選択ボタン481が押下されると(S101:Y)、押下された選択ボタンに応じた割り込み表示の種類を種類表示ボタン482に表示し、登録済みの割り込み表示を割り込み情報記憶部375から読み出して、割り込み表示入力ウィンドウ483A〜割り込み表示入力ウィンドウ483Jに表示する(S102)。すなわち、制御部33は、押下された選択ボタン481が、警告表示ボタン481Aのときには警告表示、調整中ボタン481Bのときには調整中の表示を表示する。
【0133】
制御部33は、警告表示及び調整中の表示をページ単位で記憶している。制御部33は、ページ戻りボタン484Aまたはページ進みボタン484Bが押下された場合には(S103:Y)、前のページまたは次のページに登録されている割り込み表示を割り込み表示入力ウィンドウ483A〜割り込み表示入力ウィンドウ483Jに表示する(S104)。
【0134】
制御部33は、割り込み表示が新たに入力されるか、登録済みの割り込み表示が削除されるまで、登録済みの割り込み表示を割り込み表示入力ウィンドウ483に表示した状態で待機している(ステップS102、ステップS103:N、ステップS105:N、ステップS106:N)。
【0135】
制御部33は、空欄の割り込み表示入力ウィンドウ483に新たな割り込み表示が入力されるか、既に割り込み表示が入力されている割り込み表示入力ウィンドウ483に新たな割り込み表示が上書き入力されてから(S105:Y)、登録ボタン485が押下されると(S107:Y)、新たな割り込み表示を割り込み情報記憶部375に記憶する(S108)。
【0136】
また、制御部33は、文字が入力されている割り込み表示入力ウィンドウ483の文字が削除されてから(S106:Y)、登録ボタン485が押下されると(S107:Y)、割り込み情報記憶部375から対応する割り込み表示を削除する(S108)。
【0137】
一方、制御部33は、ステップS107において、登録ボタンが押下されなければ(S107:N)、ステップS102以降の処理を行う。
【0138】
制御部33は、メニューバー50の割り込み編集ボタン59以外のボタンが押下されなければ(S109:N)、ステップS101以降の処理を再度行う。また、制御部33は、メニューバー50の割り込み編集ボタン59以外のボタンが押下されると(S109:Y)、割り込み表示編集処理を終了する。
【0139】
このように、コンテンツ編集再生装置3では、割り込み表示(緊急表示または調整中表示)を編集するときに、割り込み表示の種類毎に編集できるので、編集が容易であり、複数の表示内容の作成や登録を一度に行うことができる。また、割り込み表示入力ウィンドウ483が、複数行の文章を表示するように枠のサイズが調整されている。これにより、割り込み表示の表示状態を編集時に容易にイメージできる。
【0140】
[割り込み表示処理]
図12(B)に示す割り込み表示画面49は、割り込み表示の表示状態の調整と、割り込み表示の実行及び停止を行うための画面である。割り込み表示画面49には、表示する割り込み表示の種類を選択する選択ボタン491(警告表示ボタン491A及び調整中ボタン491B)、選択された割り込み表示ボタンに応じた割り込み表示の内容を表示する割り込み表示ウィンドウ492、選択された割り込み表示の文字色を選択する文字色選択ボタン493、割り込み表示の背景色を選択する背景色選択ボタン494表示するテロップを選択するテロップ選択ボタン495、選択された割り込み表示の内容を表示する表示ウィンドウ496、表示ウィンドウ496に割り込み表示を表示させる再生ボタン497、割り込み表示を実施する割り込み表示ボタン498、及び割り込み表示を中止する割り込み中止ボタン499が表示される。
【0141】
図13(B)に示すように、制御部33は、割り込み表示画面49の選択ボタン491(警告表示ボタン491A及び調整中ボタン491B)が押下されるまで待機している(S111:N)。制御部33は、操作部32により、選択ボタン491が押下されると(S111:Y)、図12(A)に示した割り込み編集画面48と同様のレイアウトの割り込み表示選択画面が表示される。この割り込み表示選択画面では、図8(A)に示したテロップ選択画面46と同様に、割り込み表示の文章が表示される各表示ウィンドウの左側にチェックウィンドウが設けられており、このチェックウィンドウのいずれかがチェックされて、表示ウィンドウが選択されると、選択された割り込み表示を、割り込み情報記憶部375から読み出して、割り込み表示ウィンドウ492に表示する(S112)。すなわち、制御部33は、押下された選択ボタン491が、警告表示ボタン491Aのときには警告表示、調整中ボタン491Bのときには調整中の表示を割り込み表示ウィンドウ492に表示する。
【0142】
制御部33は、文字色選択ボタン493、背景色選択ボタン494(S113:N)、テロップ選択ボタン495(S115:N)、または再生ボタン(S118:N)が押下されるまで、選択された割り込み表示を、割り込み表示ウィンドウ492に表示する(S112)。
【0143】
制御部33は、文字色選択ボタン493及び背景色選択ボタン494が押下されて、割り込み表示の文字色及び背景色が選択されると(S113:Y)、それらの情報を割り込み記憶部375に記憶させる(S114)。
【0144】
制御部33は、テロップ選択ボタン495が押下されると(S115:Y)、図8(A)に示したテロップ選択画面46を表示部34に表示する(S116)。続いて、ステップS117において、図7(B)に示したテロップ選択処理を行う。なお、制御部33は、ステップS117においては、テロップ編集処理において作成された緊急テロップをテロップ選択画面46のテロップ選択ウィンドウ464に表示する。
【0145】
制御部33は、ステップS117のテロップ選択処理が終了してから、再生ボタン497が押下されるまでは、ステップS112〜S118の処理を行う。制御部33は、再生ボタン497が押下されると(S118:Y)、表示ウィンドウ496に割り込み表示の内容を表示する(S119、S120:N)。なお、制御部33は、再生ボタン497が再度押下されると、表示ウィンドウ496に表示した割り込み表示を停止する。
【0146】
制御部33は、割り込み表示ボタン498が押下されると(S120:Y)、対応する割り込み表示を再生部38に再生、出力させ、モニタ11〜モニタ18に表示させる(S121、S122:N)。
【0147】
また、制御部33は、割り込み中止ボタン499が押下されると(S122:Y)、再生部38に割り込み表示の再生、出力を中止させて、モニタ11〜モニタ18に表示させていた割り込み表示を停止する(S123)。
【0148】
制御部33は、メニューバー50の割り込み表示ボタン58以外のボタンが押下されなければ(S124:N)、ステップS111以降の処理を再度行う。また、制御部33は、メニューバー50の割り込み表示ボタン58以外のボタンが押下されると(S124:Y)、割り込み表示処理を終了する。
【0149】
制御部33は、ステップS121において、図14に示すような割り込み表示をモニタ11〜モニタ18に表示させる。緊急表示をテロップと同時に表示するように設定された場合、図14(A)に示すように、一例として、モニタ11の表示画面111の下端にテロップ表示用の枠601を表示し、表示画面において、テロップ表示用の枠601以外の部分に緊急表示613の画像を表示する。このとき、表示画面111の周囲(枠)は点滅する。
【0150】
また、制御部33は、単独で緊急表示を表示するように設定されている場合、図14(B)に示すように、再生部38により、モニタ11の表示画面111全体に緊急表示613の画像を表示させる。このとき、表示画面111の周囲の枠615と、表示画面111に表示した感嘆符マーク616を点滅するように制御する。
【0151】
制御部33は、調整中表示の場合も、図14(C)、図14(D)に示すように、緊急表示の場合と同様に、再生部38により、モニタ11〜モニタ18に調整中表示614やテロップ表示用の枠601を再生部38に表示させる。
【0152】
緊急表示や調整中表示は任意のタイミングで実行可能である。図14(E)に示すように、8時から9時の時間枠にはコンテンツA、9時から10時の時間枠にはコンテンツB、10時から11時の時間枠にはコンテンツC、11時から12時の時間枠にはコンテンツD、及び12時から13時の時間枠にはコンテンツEが再生されるようにスケジュールが登録されている。
【0153】
図14(F)に示すように、制御部33は、再生部38に8時0分からコンテンツAを再生させて、モニタ11〜モニタ18に表示させる。制御部33は、オペレータにより警告表示ボタン491Aが押下されて警告表示が選択された後、8時30分に割り込み表示ボタン498が押下されたことを検出すると、再生部38により、警告表示をモニタ11〜モニタ18に表示させる。また、制御部33は、9時25分に割り込み中止ボタン499が押下されたことを検出すると、再生部38により、スケジュールに登録されているコンテンツBをモニタ11〜モニタ18に表示させる。
【0154】
同様に、図14(F)に示すように、制御部33は、再生部38に11時0分からコンテンツDを再生させて、モニタ11〜モニタ18に表示させる。制御部33は、オペレータにより調整中ボタン491Bが押下されて調整中表示が選択された後、11時35分に割り込み表示ボタン498が押下されたことを検出すると、再生部38により調整中表示をモニタ11〜モニタ18に表示させる。また、制御部33は、12時25分に割り込み中止ボタン499が押下されると、スケジュールに登録されているコンテンツEをモニタ11〜モニタ18に表示させる。
【0155】
このように、コンテンツ編集再生装置3では、緊急表示や調整中表示は必要に応じて表示が可能である。これにより、緊急情報などをすぐに再生して、端末装置の視聴者に通知できる。
【0156】
なお、以上の説明では、コンテンツ編集再生装置3がモニタ11〜モニタ18、スピーカ21L,21R〜28L,28Rにコンテンツを表示させる構成であったが、以下のように構成することも可能である。例えば、サーバ2でコンテンツ編集再生プログラムを実行して、コンテンツ編集再生装置3を介してモニタ11〜モニタ18、スピーカ21L,21R〜28L,28Rにコンテンツを表示させるように構成することが可能である。この場合、コンテンツ編集再生装置3は、コンテンツ編集再生プログラムを実行することで、コンテンツデータの中継装置として機能する。
【0157】
また、上記のようにサーバ2でコンテンツ編集再生プログラムを実行し、コンテンツデータ及び再生スケジュールのデータを作成して、CDやDVD等の光ディスクにこれらのデータを記録する。そして、この光ディスクのデータを、コンテンツ編集再生装置3のメディア記録再生部36で読み出すようにすることもできる。この場合には、コンテンツ編集再生装置3でコンテンツの再生スケジュールなどを作成しなくてもよく、サーバ2により、複数のコンテンツ編集再生装置3用のコンテンツや再生スケジュールを一括して作成できる。したがって、コンテンツや再生スケジュールを効率よく作成できる。
【符号の説明】
【0158】
1…コンテンツ編集再生システム 2…サーバ 3…コンテンツ編集再生装置 11〜18…モニタ 21L,21R〜28L,28R…スピーカ 31…通信部 32…操作部 33…制御部 34…表示部 35…入力インタフェース 36…メディア記録再生部 37…記憶部 38…再生部 39…出力インタフェース 42…素材登録画面 43…素材削除画面 44…テロップ編集画面 45…コンテンツ作成画面 46…テロップ選択画面 47…スケジュール登録画面 48…割り込み編集画面 49…割り込み表示画面 50…メニューバー
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のコンテンツを記憶する第1記憶手段と、
前記第1記憶手段が記憶する複数のコンテンツから再生用として選択されるコンテンツ群の情報と、該コンテンツ群を構成する各コンテンツの再生順と、該コンテンツ群の再生開始予定時刻と、該コンテンツ群の再生を終了するタイミングがコンテンツ群の再生途中またはコンテンツ群を構成する特定のコンテンツの再生終了時に設定されたコンテンツ群の終了タイミング情報と、を含むコンテンツ群再生情報の入力を受け付ける入力手段と、
前記入力手段で受け付けた、前記コンテンツ群再生情報を記憶する第2記憶手段と、
前記第2記憶手段から前記コンテンツ群再生情報を読み出し、このコンテンツ群再生情報に対応するコンテンツを前記第1記憶手段から読み出して再生する再生手段と、
を備え、
前記再生手段は、
第1のコンテンツ群の再生中に、第2のコンテンツ群の再生開始予定時刻になると、該第1のコンテンツの終了タイミング情報を確認し、
該第1のコンテンツ群の終了タイミング情報が前記コンテンツ群の再生途中に設定されている場合には、該第1のコンテンツ群の再生を途中で停止して、該第2のコンテンツ群の再生を開始し、
該第1のコンテンツ群の終了タイミング情報が前記特定のコンテンツの再生終了時に設定されている場合には、該第1のコンテンツ群の特定のコンテンツの終了まで再生を続け、該特定のコンテンツの終了後に該第2のコンテンツ群の再生を開始することを特徴とするコンテンツ編集再生装置。
【請求項2】
前記再生手段は、前記第2のコンテンツ群の再生開始予定時刻までは、前記第1のコンテンツ群を構成するコンテンツを再生順に再生し、再生順が最後のコンテンツの再生が終了すると、続いて再生順が最初のコンテンツから再生順に再生する処理を繰り返し実行する、請求項1に記載のコンテンツ編集再生装置。
【請求項3】
前記第1のコンテンツ群を構成する特定のコンテンツは、再生順が最後のコンテンツである、請求項1または2に記載のコンテンツ編集再生装置。
【請求項4】
前記第1のコンテンツ群を構成する特定のコンテンツは、前記第2のコンテンツ群の再生開始予定時刻に再生中のコンテンツである、請求項1または2に記載のコンテンツ編集再生装置。
【請求項5】
前記再生手段は、
前記第2のコンテンツ群の再生開始予定時刻において、前記第1のコンテンツ群を再生中で、かつ、該第1のコンテンツ群に未再生のコンテンツが含まれているときには、該未再生のコンテンツをすべて再生後に、前記第2のコンテンツ群の再生を開始する、請求項1乃至4のいずれかに記載のコンテンツ編集再生装置。
【請求項6】
コンピュータに、
第1記憶部が記憶する複数のコンテンツから再生用として選択されるコンテンツ群の情報と、該コンテンツ群を構成する各コンテンツの再生順と、該コンテンツ群の再生開始予定時刻と、該コンテンツ群の再生を終了するタイミングがコンテンツ群の再生途中またはコンテンツ群を構成する特定のコンテンツの再生終了時に設定されたコンテンツ群の終了タイミング情報と、を含むコンテンツ群再生情報の入力を入力部で受け付けて該コンテンツ群再生情報を第2記憶部に記憶させるステップ、
前記第2記憶部から前記コンテンツ群再生情報を読み出して、このコンテンツ群再生情報に対応するコンテンツを前記第1記憶部から読み出して、再生部に読み出したコンテンツを再生するように指示するステップ、
前記再生部が第1のコンテンツ群の再生中に、第2のコンテンツ群の再生開始予定時刻になると、該第1のコンテンツの終了タイミング情報を確認するように指示するステップ、
該第1のコンテンツ群の終了タイミング情報が前記コンテンツ群の再生途中に設定されている場合には、該第1のコンテンツ群の再生を途中で停止して、該第2のコンテンツ群の再生を開始するように前記再生部に指示するステップ、
該第1のコンテンツ群の終了タイミング情報が前記特定のコンテンツの再生終了時に設定されている場合には、該第1のコンテンツ群の特定のコンテンツの終了まで再生を続け、該特定のコンテンツの終了後に該第2のコンテンツ群の再生を開始するように前記再生部に指示するステップ、
を実行させるためのコンテンツ編集再生プログラム。
【請求項1】
複数のコンテンツを記憶する第1記憶手段と、
前記第1記憶手段が記憶する複数のコンテンツから再生用として選択されるコンテンツ群の情報と、該コンテンツ群を構成する各コンテンツの再生順と、該コンテンツ群の再生開始予定時刻と、該コンテンツ群の再生を終了するタイミングがコンテンツ群の再生途中またはコンテンツ群を構成する特定のコンテンツの再生終了時に設定されたコンテンツ群の終了タイミング情報と、を含むコンテンツ群再生情報の入力を受け付ける入力手段と、
前記入力手段で受け付けた、前記コンテンツ群再生情報を記憶する第2記憶手段と、
前記第2記憶手段から前記コンテンツ群再生情報を読み出し、このコンテンツ群再生情報に対応するコンテンツを前記第1記憶手段から読み出して再生する再生手段と、
を備え、
前記再生手段は、
第1のコンテンツ群の再生中に、第2のコンテンツ群の再生開始予定時刻になると、該第1のコンテンツの終了タイミング情報を確認し、
該第1のコンテンツ群の終了タイミング情報が前記コンテンツ群の再生途中に設定されている場合には、該第1のコンテンツ群の再生を途中で停止して、該第2のコンテンツ群の再生を開始し、
該第1のコンテンツ群の終了タイミング情報が前記特定のコンテンツの再生終了時に設定されている場合には、該第1のコンテンツ群の特定のコンテンツの終了まで再生を続け、該特定のコンテンツの終了後に該第2のコンテンツ群の再生を開始することを特徴とするコンテンツ編集再生装置。
【請求項2】
前記再生手段は、前記第2のコンテンツ群の再生開始予定時刻までは、前記第1のコンテンツ群を構成するコンテンツを再生順に再生し、再生順が最後のコンテンツの再生が終了すると、続いて再生順が最初のコンテンツから再生順に再生する処理を繰り返し実行する、請求項1に記載のコンテンツ編集再生装置。
【請求項3】
前記第1のコンテンツ群を構成する特定のコンテンツは、再生順が最後のコンテンツである、請求項1または2に記載のコンテンツ編集再生装置。
【請求項4】
前記第1のコンテンツ群を構成する特定のコンテンツは、前記第2のコンテンツ群の再生開始予定時刻に再生中のコンテンツである、請求項1または2に記載のコンテンツ編集再生装置。
【請求項5】
前記再生手段は、
前記第2のコンテンツ群の再生開始予定時刻において、前記第1のコンテンツ群を再生中で、かつ、該第1のコンテンツ群に未再生のコンテンツが含まれているときには、該未再生のコンテンツをすべて再生後に、前記第2のコンテンツ群の再生を開始する、請求項1乃至4のいずれかに記載のコンテンツ編集再生装置。
【請求項6】
コンピュータに、
第1記憶部が記憶する複数のコンテンツから再生用として選択されるコンテンツ群の情報と、該コンテンツ群を構成する各コンテンツの再生順と、該コンテンツ群の再生開始予定時刻と、該コンテンツ群の再生を終了するタイミングがコンテンツ群の再生途中またはコンテンツ群を構成する特定のコンテンツの再生終了時に設定されたコンテンツ群の終了タイミング情報と、を含むコンテンツ群再生情報の入力を入力部で受け付けて該コンテンツ群再生情報を第2記憶部に記憶させるステップ、
前記第2記憶部から前記コンテンツ群再生情報を読み出して、このコンテンツ群再生情報に対応するコンテンツを前記第1記憶部から読み出して、再生部に読み出したコンテンツを再生するように指示するステップ、
前記再生部が第1のコンテンツ群の再生中に、第2のコンテンツ群の再生開始予定時刻になると、該第1のコンテンツの終了タイミング情報を確認するように指示するステップ、
該第1のコンテンツ群の終了タイミング情報が前記コンテンツ群の再生途中に設定されている場合には、該第1のコンテンツ群の再生を途中で停止して、該第2のコンテンツ群の再生を開始するように前記再生部に指示するステップ、
該第1のコンテンツ群の終了タイミング情報が前記特定のコンテンツの再生終了時に設定されている場合には、該第1のコンテンツ群の特定のコンテンツの終了まで再生を続け、該特定のコンテンツの終了後に該第2のコンテンツ群の再生を開始するように前記再生部に指示するステップ、
を実行させるためのコンテンツ編集再生プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2012−105040(P2012−105040A)
【公開日】平成24年5月31日(2012.5.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−251521(P2010−251521)
【出願日】平成22年11月10日(2010.11.10)
【出願人】(502390474)株式会社ユニ・ロット (3)
【出願人】(391007460)中日本ハイウェイ・エンジニアリング名古屋株式会社 (47)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年5月31日(2012.5.31)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年11月10日(2010.11.10)
【出願人】(502390474)株式会社ユニ・ロット (3)
【出願人】(391007460)中日本ハイウェイ・エンジニアリング名古屋株式会社 (47)
【Fターム(参考)】
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