説明

コンテンツ送信装置、コンテンツ受信装置

【課題】
ネットワークを利用して、別の場所で撮影しているコンテンツを所望の場所でリアルタイムに視聴しながら同時にダウンロードすることができるコンテンツ送信装置、受信装置およびコンテンツ伝送方法を提供する。
【解決手段】
コンテンツ送信装置は、撮影したコンテンツをリアルタイムで送信する。そしてコンテンツ転送中に通信中断が発生した場合、中断している間に撮影したコンテンツのみを自装置内のメモリに記録し、通信再開時には最新の映像を優先的に送信しながら、中断中に記録したコンテンツを送信する。コンテンツ受信装置は、受信した該コンテンツをリアルタイムに視聴しながら、自装置内のメモリに該コンテンツを記録する。通信が中断した場合でも中断部分の記録領域を確保し、通信再開時には常に最新の映像を表示し、中断部分のコンテンツを受信すると予め確保した記録領域に記録することにより全ての撮影コンテンツを途切れることなく記録することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークを介して映像音声等のコンテンツを通信するに際し、通信状態が悪くなった場合でも安全にコンテンツをリアルタイム転送するのに好適な送信装置、受信装置およびコンテンツ伝送方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
パーソナルコンピュータ(以下、PC)の演算速度や記憶容量など処理能力の発展に伴い、PCに内蔵されるハードディスクドライブ(以下、HDD)も大容量化が進んでいる。こうした状況のもとで最近では一般の家庭で利用されるようなランクのPCにおいてもHDDを利用してTV放送番組を録画し、これをPCのディスプレイで視聴を行うといった使い方ができるようになってきた。
【0003】
また、近年デジタル映像信号処理技術の発展に伴い、デジタル放送を受信するデジタルチューナ内蔵テレビ(以下、DTV)や、デジタル放送番組を録画・再生するデジタル記録装置(例えば、HDDレコーダやDVDレコーダ、BDレコーダ等)のデジタルAV装置が次々と製品化されている。
【0004】
さらに、ブロードバンド/インターネットの普及により、これらのPCやデジタルAV装置に有線/無線LAN(Local Area Network)、IEEE1394、USBなどのデジタルインタフェースを搭載し、ネットワークを介して宅内/宅外でデジタルコンテンツを伝送することが可能になってきた。
【0005】
このような環境が整いつつある中、ビデオカメラやデジタルカメラなどで撮影したパーソナルデータをIP(Internet Protocol)ネットワークを介してサーバに格納し、特定あるいは不特定多数のユーザに該データを公開するといった写真共有サービス/動画共有サービスが可能になってきた。該サービスとしては、例えば、Google社が提供する「YouTube」がある。
【0006】
これらのサービスを利用する場合、ユーザは、ビデオカメラやデジタルカメラの内蔵メモリ(HDD、フラッシュメモリ等)やリムーバブルメモリ(磁気テープ、SDカード、光ディスク等)で撮影したデータを一度PCに移し、その後、PCからネットワーク経由で該データをサーバへアップロードする方法がある。また、PCだけでなく、ネットワーク機能を搭載したDTVや携帯端末を利用することもできる。本サービスに必要な技術として以下が開示されている。
【0007】
【特許文献1】特開2003−87700号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上記従来の技術では、撮影済みのデータを一括してサーバにアップロードした後、他のユーザに公開することになるため、撮影側と視聴側の間でデータのリアルタイム性は求められない。
【0009】
しかし、ブローバンド環境やネットワーク対応機器、ネットワークサービスなどが普及してくると、例えば子供の運動会を撮影しているデータをリアルタイムに自宅や祖父母宅へ送信し、その場で視聴しながらデータの記録も同時に実行したいという要求は高い。
【0010】
本発明の目的は、有線または無線のネットワークを利用し、撮影しているコンテンツを自宅や祖父母宅といった所望の場所へリアルタイムに伝送し、該場所で該コンテンツをリアルタイムに視聴しながら同時にダウンロードすることができるコンテンツ送信装置、受信装置およびコンテンツ伝送方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記の課題を解決するために、コンテンツ送信装置は、
宅内および宅外のネットワークを介してコンテンツや制御データの送受信を行うネットワーク通信手段と、
該ネットワークを介して接続されるコンテンツ受信装置に送信するコンテンツを、該ネットワーク通信手段に供給する送信コンテンツ生成手段と、
該ネットワークを介して接続する他の装置に関する情報を管理する機器情報管理手段と、
該コンテンツの一部あるいは全部や、自装置に関する各種の設定情報を内蔵あるいは外付けのメモリに記録する記録手段と、
該ネットワーク通信手段を用いてコンテンツや制御データを送受信中に、通信が継続できなくなった状態を検知する通信障害検知手段と、
該通信障害検知手段を用いて通信が中断したことを検知すると、通信状態が正常に復帰することを試みる通信復帰手段と、
該通信復帰手段を用いて通信中断状態が正常に復帰したことを検知する通信復帰検知手段と、
を備え、
前記送信コンテンツ生成手段を用いてリアルタイムに生成するコンテンツを、前記ネットワーク通信手段を用いてネットワーク接続された他の装置に送信している際に、前記通信障害検知手段を介してコンテンツ送信が中断したことを検知すると、
前記通信復帰手段を用いて通信状態を正常に復帰することを試みると共に、前記記録手段を用いて通信中断により送信できなかったコンテンツおよび通信中断中に生成したコンテンツを内蔵あるいは外付けのメモリに記録し、
前記通信復帰検知手段を用いて通信状態が復帰したことを検知すると、
復帰した時点で生成しているコンテンツの送信を再開すると共に、前記メモリへの記録を停止し、
前記送信コンテンツ生成手段を用いたコンテンツ生成を停止した際に、前記メモリに記録したコンテンツを送信する。
【0012】
一方、コンテンツ受信装置は、
宅内および宅外のネットワークを介してコンテンツや制御データの送受信を行うネットワーク通信手段と、
該ネットワークを介して接続する他の装置に関する情報を管理する機器情報管理手段と、
該コンテンツの一部あるいは全部や、自装置に関する各種の設定情報を内蔵あるいは外付けのメモリに記録する記録手段と、
該記録手段を用いてメモリに記録されたコンテンツや、該ネットワーク通信手段を介して受信したコンテンツを内蔵あるいは外付けのモニタ画面に再生する再生手段と、
該ネットワーク通信手段を用いてコンテンツや制御データを送受信中に、通信が継続できなくなった状態を検知する通信障害検知手段と、
該通信障害検知手段を用いて通信が中断したことを検知すると、通信状態が正常に復帰することを試みる通信復帰手段と、
該通信復帰手段を用いて通信中断状態が正常に復帰したことを検知する通信復帰検知手段と、
を備え、
前記ネットワーク通信手段を用いてネットワーク接続されたコンテンツ送信装置から送信されたコンテンツを受信し、前記再生手段を用いて該コンテンツを再生すると共に、前記記録手段を用いて該コンテンツをメモリに記録している際に、
前記通信障害検知手段を介してコンテンツ受信が中断したことを検知すると、前記通信復帰手段を用いて通信状態を正常に復帰することを試みると共に、前記記録手段を用いたコンテンツの記録を中断し、記録を中断した位置情報(A)を保持し、
前記通信復帰検知手段を用いて通信状態が復帰したことを検知すると、前記ネットワーク通信手段を介して前記再生手段を用いて受信したコンテンツの再生を再開すると共に、前記記録手段を用いて受信したコンテンツの記録を再開し、記録を再開した位置情報(B)を保持し、
前記コンテンツ送信装置から前記中断したコンテンツ部分を受信した際に、前記位置情報(A)と前記位置情報(B)との間に該中断したコンテンツ部分を挿入する。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、撮影コンテンツをリアルタイムで送信するコンテンツ送信装置は、コンテンツ転送中に通信中断が発生した場合、中断中のコンテンツを自装置内のメモリに記録し、通信再開時には最新の映像を優先的に送信しながら、中断中に記録したコンテンツを送信する。コンテンツ受信装置は、受信した該コンテンツをリアルタイムに視聴しながら、自装置内のメモリに該コンテンツを記録することができる。通信が中断し、再開した場合でも、常に最新の映像を視聴することができ、中断した部分は視聴できないが記録することができる。これにより、コンテンツ送信装置では大容量のメモリを備える必要がなく、またメモリの残容量を気にすることなくコンテンツを取得することができ、コンテンツ受信装置ではリアルタイムで常に最新のコンテンツを視聴しながら、途切れることなくコンテンツを記録することができ、ユーザの利便性が向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下実施の形態について説明する。
【実施例1】
【0015】
以下実施例1について説明する。
本実施の形態の特徴は、撮影したコンテンツをネットワーク経由で他の場所にあるDTVでリアルタイムに視聴しながらダウンロード可能にすることである。
【0016】
図1は、システム構成を示したものであり、ユーザAが外出先で子供の運動会の様子をビデオカメラで撮影している映像をネットワーク経由で自宅のDTVに送信し、宅内のユーザBがDTV上で運動会の映像を視聴しながら記録する場合を想定している。
【0017】
ユーザAが使用するビデオカメラ100は、無線LANを用いて無線アクセスポイント10を介してインターネット11に接続可能になっている。また、ユーザBが利用するDTV200は、有線LANを用いてルータ12を介してインターネット11に接続可能になっている。
【0018】
ネットワーク上では、ネットワークプロトコルとして標準のIPを使用し、上位のトランスポートプロトコルにはTCP(Transmission Control Protocol)やUDP(User Datagram Protocol)を用いる。コンテンツの伝送には更に上位のアプリケーションプロトコル、例えばRTP(Real−time Transport Protocol)やHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)、FTP(File Transfer Protocol)等を使用する。なお、IPにはバージョンの違いとしてIPv4とIPv6が有る。
【0019】
ネットワーク接続された上記ビデオカメラ100とDTV200、無線アクセスポイント10、ルータ12は、それぞれネットワーク上で自身を識別するIPアドレスを所有する。また各々のネットワーク通信処理回路のインターフェース部には48ビットのMAC(Media Access Control)アドレスが予め製造時に与えられている。
【0020】
各装置へのIPアドレスの設定はDHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)により、例えば無線アクセスポイント10やルータ12をDHCPサーバとして動作させ、ここから各装置のIPアドレスを割り振るようにすれば良い。なお、IPv6を用いる場合にはステートレス自動設定と呼ばれる方法によりルータ12のIPアドレスの上位64bitとMACアドレスから各装置が自身のIPアドレスを定めることも可能である。
【0021】
ここで、図1ではユーザBの宅内はルータ12とDTV200間を有線LANで接続しているが、無線アクセスポイント10を使用したLANやIEEE1394、USB、Bluetooth等を用いても良い。また、ルータ12はハブ機能を内蔵しているものとし、DTV200以外の他の装置を接続することも可能とする。また、無線アクセスポイント10とルータ12が一体型になった形態でも良い。
【0022】
また、ルータ12は、図示しないモデムあるいは光電変換器などを介して、もしくはルータに内蔵されるモデムあるいは光電変換器によりインターネットに接続される。インターネットへの接続形態はADSL(Asymmetric Digital Subscriber line)や光ファイバーなどの高速アクセス回線やISDN(Integrated Services Digital Network)、アナログ電話回線、携帯電話などの移動体通信網などその種類を問わない。インターネット11は、閉域網ネットワークでも良い。ユーザAの外出先のネットワーク構成も前記同様である。
【0023】
また、外出先からインターネット11を介して宅内の装置にアクセスする方法は、ルータのポートフォワード機能やVPN(Virtual Private Network)などの技術を利用すれば良い。
【0024】
次に、図2を用いて、ビデオカメラ100の一構成例について説明する。
ビデオカメラ100は、カメラ部101、マイク部102、入力処理部103、機器認証処理部104、機器情報管理部105、記録/再生処理部106、メモリ107、デコーダ108、デジタル出力端子109、暗号処理部110、通信処理部111、制御部112、表示部113から構成される。
【0025】
カメラ部101は、動画や静止画を撮影する部分である。
マイク部102は、音声を入力する部分である。
入力処理部103は、リモコンやタッチパネル、操作ボタンなどを利用してユーザがビデオカメラ100を操作する部分である。
【0026】
機器認証処理部104は、ネットワークを介してコンテンツを安全に転送するために、他のAV装置との間で特定の認証プロトコルに準拠してお互いに正規に認定された機器であるかを認証し、コンテンツの暗号に使用する鍵を共有する部分である。該特定の認証プロトコルは、例えばSSL(Secure Sockets Layer)やMarlin、DTCP(Digital Transmission Content Protection)などの標準技術を使用すれば良い。
【0027】
機器情報管理部105は、ネットワーク接続対象となるAV装置や前記機器認証処理部104で認証が成功したAV装置に関する情報を管理する部分である。
記録/再生処理部106は、前記カメラ部101、マイク部102で撮影した動画/静止画などのコンテンツの一部あるいは全部をメモリ107に記録するための記録制御と、該メモリ107に記録したコンテンツを再生するための再生制御を行う部分である。
【0028】
メモリ107は、前記カメラ部101、マイク部102で撮影した動画/静止画の一部あるいは全部や、自装置の設定情報などの情報を格納する不揮発性のメモリである。内蔵あるいは着脱可能なメモリ形態が考えられ、両方を備えたハイブリッド形態でも良い。
デコーダ108は、前記メモリ107に格納した圧縮された映像音声データを復号して、元の音声信号、映像信号に伸長する部分である。
【0029】
デジタル出力端子109は、前記デコーダ108で伸長したデータを出力する部分であり、例えばHDMI(High−Definition Multimedia Interface)などがある。
暗号処理部110は、前記カメラ部101、マイク部102を用いて撮影したコンテンツを、必要に応じて前記機器認証処理部104で共有した鍵を使用して暗号化する部分である。また、WEP(Wired Equivalent Privacy)などの無線LANにおけるセキュリティ保護の目的で標準的に用いられている公知の暗号化方式を用いて暗号化する部分である。無線LAN以外に、3GやW−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)など携帯電話などで使用している無線通信方式を利用しても良い。
【0030】
通信処理部111は、無線LANで接続した他のAV装置との間でコンテンツや制御コマンドを送受信する部分である。
表示部113は、前記カメラ部101、マイク部102を用いて撮影したコンテンツや、メニューや設定画面などを、内蔵あるいは外付けのモニタに表示する部分である。
制御部112は、ビデオカメラ100における各部の動作を統括的に制御する部分である。
【0031】
次に、図3を用いて、DTV200の一構成例について説明する。
DTV100は、チューナ201、デスクランブラ202、デマルチプレクサ203、デコーダ204、表示部/スピーカ205、デジタル出力端子206、入力処理部207、機器認証処理部208、機器情報管理部209、記録/再生処理部210、メモリ211、暗号/復号処理部212、通信処理部213、通信IF214、制御部215、デジタル入力端子216から構成される。
【0032】
チューナ201は、放送局からアンテナを介して受信した複数のチャンネルから所望のチャンネルを選局し、デジタル変調された番組を復調する部分である。
デスクランブラ202は、サービス事業者と契約したチャンネルのみを受信可能とするためにかけられている番組のスクランブルを解除する部分である。
【0033】
デマルチプレクサ203は、放送番組から音声データ、映像データを抽出する部分である。
デコーダ204は、該チューナ201から受信した放送番組や通信IF214から受信した圧縮された音声データや映像データを復号して、元の音声信号、映像信号に伸長する部分である。
【0034】
表示部/スピーカ205は、該デコーダ204からの出力信号や、デジタル入力端子216から入力された信号を再生する部分である。内蔵でも、外付けでも良い。
デジタル出力端子206は該デコーダ204で伸長したデータを出力する部分であり、例えばHDMIなどがある。
【0035】
入力処理部207は、リモコンやタッチパネルなどを利用してユーザがDTV200を操作する部分である。
機器認証処理部208は、LANを介してコンテンツを転送するために、他のAV装置との間で特定の認証プロトコルに準拠してお互いに正規に認定された機器であるかを認証し、コンテンツの暗号/復号に使用する鍵を共有する部分である。該特定の認証プロトコルは、例えばSSLやMarlin、DTCPなどの技術を使用すれば良い。
【0036】
機器情報管理部209は、前記機器認証処理部208で認証が成功したAV装置に関する情報を管理する部分である。
記録/再生処理部210は、前記チューナ201で受信した放送番組や前記通信IF214から受信したデジタルコンテンツをメモリ211に記録するための記録制御と、該メモリ211に記録したコンテンツを再生するための再生制御を行う部分である。
【0037】
メモリ211は、前記チューナ201で受信した放送番組や前記通信IF214から受信したデジタルコンテンツ、自装置の設定情報、予約視聴/予約録画などの情報を格納する不揮発性のメモリである。内蔵あるいは着脱可能なメモリ形態が考えられ、両方を備えたハイブリッド形態でも良い。
暗号/復号処理部212は、放送番組や通信IF214を介して受信したコンテンツを、前記機器認証処理部208で共有した鍵を使用して暗号化あるいは復号化する部分である。
【0038】
通信処理部213は、通信IF214を介してLANで接続した他のAV装置との間でコンテンツや制御コマンドを送受信する部分である。送信されるコンテンツには、必要に応じてその取り扱い方を示す「コピー制限なし」「一回限りコピー可」「コピー禁止」などの識別コードを付して送信される。
【0039】
通信IF214は、LAN経由でコンテンツや制御コマンドを入出力する部分である。
制御部215は、DTV100における各部の動作を統括的に制御する部分である。
デジタル入力端子216は他のAV装置からの伸長したデジタルデータを入力する部分であり、例えばHDMIなどがある。
【0040】
次に、図4を用いて、前記機器情報管理部105、209で格納する機器情報テーブル400の一構成例について説明する。
機器情報テーブル400は、ID401、アドレス情報402、登録情報403、種別404、機器名/サービス名405から構成される。
【0041】
ID401は、該機器情報テーブルに登録された要素(レコード)を一意に識別するための番号を示す。
アドレス情報402は、宅内だけでなく宅外からアクセスすることが可能であり、ネットワーク上における各装置を一意に識別するためのIPアドレスやMACアドレス、ポート番号等を示す。
【0042】
登録情報403は、ネットワークを介して前記アドレス情報402が示す各装置にアクセスするために必要な情報、例えばユーザ名やパスワード等を示す。宅外からルータ12にログインするための情報も含む。
種別404は、ネットワークを介してアクセスする各装置の種別、例えばテレビ、レコーダ、カメラ、センタ等を示す。
【0043】
機器名/サービス名405は、ネットワークを介してアクセスする各装置の名称や提供するサービス名を示す。
この他に、ユーザが任意に設定した前記機器名/サービス名405のニックネームや所有者の名前などの情報を追加しても良い。
【0044】
ビデオカメラ100やDTV200は、ユーザによる手動設定、あるいは/そして他の装置をネットワーク接続した際に、他の装置を自動的に認識することにより、前記機器情報テーブル400に他の装置に関する情報を設定する。他の装置を自動的に認識する技術としては、例えばSSDP(Sinple Service Discovery Protocol)やDLNA(Digital Living Network Alliance)が挙げられる。
【0045】
本実施例では、ビデオカメラ100の機器情報テーブル400には、予めDTV200に関する情報(ID410の登録要素)が登録されているものとする。
【0046】
以上に記載した各装置と情報を用いて、前記図1に示したシステム構成において、ビデオカメラ100(コンテンツ送信装置)とDTV200(コンテンツ受信装置)との間で実行するコンテンツ送信手順について説明する。
【0047】
最初に、ユーザAがビデオカメラ100で撮影を開始する前に、記録先を設定する手順について図5を用いて説明する。ユーザAは、ビデオカメラ100の表示部113を用いて、記録先の設定画面501を表示する。該画面501上には、撮影したコンテンツの記録先である「内蔵メモリ」や「ネットワーク接続機器」等が表示される。ユーザAは、入力処理部103を介して、表示された記録先の中から所望の記録先を選択する。本実施例では、画面502に示す通り、本発明の特徴である「ネットワーク接続機器」を選択するものとする。
【0048】
該画面502上でユーザAが「ネットワーク接続機器」を選択すると、前記機器情報テーブル400内に登録された装置の機器名/サービス名−「WHOAMI(DTV200の機器名)」と「MATISSE」−を表示した画面503が表示される。ユーザAは、入力処理部103を用いてDTV200を示す「WHOAMI」を選択すると、画面504が表示される。
【0049】
該画面504上には、撮影したコンテンツを選択したネットワーク接続機器上でどのように扱うかを設定するメニューを表示する。該画面504には、例えば該コンテンツの記録のみを実行する「記録のみ」、該コンテンツをリアルタイムに視聴する「ライブ表示のみ」、該コンテンツを記録しながら同時にリアルタイム視聴する「記録+ライブ表示」などを表示する。
【0050】
該画面504上で「記録のみ」「ライブ表示のみ」「記録+ライブ表示」のそれぞれを選択した場合の以降の処理手順について、図6、図7、図9を用いて説明する。
【0051】
図6は、前記画面504上で「記録のみ」を選択した場合に、ビデオカメラ100が撮影したコンテンツをDTV200が記録を開始するまでの処理600を示す。ここで、本処理のための情報の送受信にはプロトコルとしてTCPやUDPの技術を用いるものとし、コネクションの確立および破棄のためのデータ送受信については省略してある。
【0052】
ビデオカメラ100の制御部112は、機器情報管理部105に格納された機器情報テーブル400を参照し、通信処理部111を介してDTV200に対して機器情報要求を送信する(S601)。
DTV200の制御部215は、通信IF214と通信処理部213を経由して前記機器情報要求を受信すると、自装置に関する情報、例えば機器名、メーカー名、テレビやレコーダといった種別等を返信する(S602)。
【0053】
次に、ビデオカメラ100の制御部112は、通信処理部111を介してDTV200に対して機能情報要求を送信する(S603)。
それに対してDTV200の制御部215は、自装置が備えた機能やサービスに関する情報、例えば視聴機能や録画機能、コンテンツ検索機能、扱うことができるデータフォーマットやメモリの種類等を返信する(S604)。
【0054】
ビデオカメラ100の制御部112は、前記S602、S604で取得したDTV200に関する情報をチェックし、以降の処理を続行するか否かを確認する。そして、DTV200が所望の接続先であり必要な機能を備えていることを確認できると、通信処理部111を介してDTV200に対して記録要求を送信する(S605)。ここで、記録要求には、DTV200のメモリ211に記録する際に必要な情報、例えばコンテンツ名、記録フォーマット、格納するフォルダ名などを含んでも良い。
【0055】
それに対してDTV200の制御部215は、メモリ211に格納された予約視聴や予約録画の情報を確認し、現在録画が可能な状況であるか否か確認し(S606)、その結果をビデオカメラ100に返信する(S607)。
【0056】
ビデオカメラ100の制御部112は、前記S607でDTV200が記録不可の場合は処理を終了する。一方、DTV200が記録可能の場合は、機器認証処理部104とDTV200の機器認証処理部208との間で、特定の認証プロトコルに準拠してお互いに正規に認定された機器であるかを認証する。該特定の認証プロトコルは、例えばSSLやMarlin、DTCPなどの技術を使用すれば良い(S608)。
【0057】
前記S608で機器認証が成功すると、ビデオカメラ100の制御部112は、ユーザAからの記録指示待ち状態になる。そして、ユーザAが入力処理部103を介して記録を指示(例えば、ビデオカメラ100の[記録]ボタンを押下)すると、DTV200に対して記録開始要求を送信する(S609)。ここで、記録要求開始には、HTTPのPOST機能を使用しても良い。
【0058】
それに対してDTV200の制御部215は、記録/再生処理部210に記録準備とメモリ211への記録開始を指示し、暗号/復号処理部212と通信処理部213に通信IF214経由でデータ受信の開始を指示する(S610)。そして、ビデオカメラ100に対して受信確認を返信する(S611)。
【0059】
ビデオカメラ100の制御部112は、カメラ部101とマイク部102、記録/再生処理部106に対して撮影開始を指示し、動画/静止画の撮影を開始する(S612)。
前記カメラ部101とマイク部102で入力された動画/静止画は、必要に応じて暗号処理部110で暗号化した後、通信処理部111を介してDTV200に対してコンテンツを送信する(S613)。ここで、撮影したコンテンツの送信には、信頼性が高いTCPを使用することが望ましい。また、暗号アルゴリズムとしては例えばAES(Advanced Encryption Standard)を使用すれば良い。
【0060】
DTV200では、通信IF214を介して受信したコンテンツをそのまま、あるいは必要に応じて暗号/復号処理部212で復号化した後、該コンテンツをメモリ211に格納する。メモリ211に格納する際、必要に応じて暗号/復号処理部212で再度暗号化して記録しても良い。
【0061】
ビデオカメラ100の制御部112は、前記S612で撮影を開始すると、定期的にDTV200の動作状態を取得し、記録状態であることを確認しても良い。あるいは、DTV200が自装置の動作状態が変化したときにビデオカメラ100に対して通知を出すことも考えられる。
【0062】
ここで、ビデオカメラ100がDTV200の機器情報や機能情報を前記機器情報テーブル400に登録するなどの方法で予め把握している場合は、上記S601〜S604の処理は実行しなくても良い。また、ユーザAはビデオカメラ100への記録指示を上記S609の開始タイミングとしているが、上記S605の開始タイミングとしても良い。
【0063】
また、DTV200は、上記S606で録画が可能な状況であるか確認する際に、上記S608の機器認証処理を実行し、その結果も含めて判断した後、最後に上記S607の記録可否結果を返信しても良い。
【0064】
次に図7は、前記画面504上で「ライブ表示のみ」を選択した場合に、ビデオカメラ100が撮影したコンテンツをDTV200で視聴開始するまでの処理を示す。前記同様、本処理のための情報の送受信にはプロトコルとしてTCPやUDPの技術を用いるものとし、コネクションの確立および破棄のためのデータ送受信については省略してある。
【0065】
ビデオカメラ100の制御部112は、機器情報管理部105に格納された機器情報テーブル400を参照し、通信処理部111を介してDTV200に対して機器情報要求を送信する(S701)。
DTV200の制御部215は、通信IF214と通信処理部213を経由して前記機器情報要求を受信すると、自装置に関する情報、例えば機器名、メーカー名、テレビやレコーダといった種別等を返信する(S702)。
【0066】
次に、ビデオカメラ100の制御部112は、通信処理部111を介してDTV200に対して機能情報要求を送信する(S703)。
それに対してDTV200の制御部215は、自装置が備えた機能やサービスに関する情報、例えば視聴機能や録画機能、コンテンツ検索機能、扱うことができるデータフォーマットやメモリの種類等を返信する(S704)。
【0067】
ビデオカメラ100の制御部112は、前記S702、S704で取得したDTV200に関する情報をチェックし、以降の処理を続行するか否かを確認する。そして、DTV200が所望の接続先であり必要な機能を備えていることを確認できると、通信処理部111を介してDTV200に対してライブ視聴要求を送信する(S705)。ここで、ライブ視聴要求には、DTV200の表示部/スピーカ205で視聴する際に必要な情報、例えばコンテンツ名、視聴フォーマットなどを含んでも良い。
【0068】
それに対してDTV200の制御部215は、メモリ211に格納された予約視聴や予約録画の情報を確認し、現在ライブ視聴が可能な状況であるか否か確認し(S706)、その結果をビデオカメラ100に返信する(S707)。
【0069】
ビデオカメラ100の制御部112は、前記S707でDTV200が視聴不可の場合は処理を終了する。一方、DTV200が視聴録可能の場合は、機器認証処理部104とDTV200の機器認証処理部208との間で、特定の認証プロトコルに準拠してお互いに正規に認定された機器であるかを認証する。該特定の認証プロトコルは、例えばSSLやMarlin、DTCPなどの技術を使用すれば良い(S708)。
【0070】
前記S708で機器認証が成功すると、ビデオカメラ100の制御部112は、ユーザAからの記録指示待ち状態になる。そして、ユーザAが入力処理部103を介して記録(実際は撮影のみであるが)を指示(例えば、ビデオカメラ100の[記録]ボタンを押下)すると、DTV200に対して撮影開始通知を送信する(S709)。
【0071】
それに対してDTV200の制御部215は、表示部/スピーカ205にライブ映像が配信される旨を表示することを指示し、暗号/復号処理部212と通信処理部213に通信IF214経由でデータ受信の開始を指示する。そして、ビデオカメラ100に対して受信確認を返信する(S710)。ここで、図8に示すように、例えばユーザBがDTV200で放送番組を視聴している場合は(画面801)、ライブ映像が配信されることを通知するために、放送番組の表示画面上に[LIVE]ボタン803を表示する(画面802)。
【0072】
前記受信確認を受け取ったビデオカメラ100の制御部112は、カメラ部101とマイク部102、記録/再生処理部106に対して撮影開始を指示し、動画/静止画の撮影を開始する(S711)。
【0073】
宅内のユーザBがDTV200の入力処理部207を介して前記画面802上に表示されている[LIVE]ボタンを選択すると(S712)、制御部215は通信IF214を介して、ビデオカメラ100に対してコンテンツ要求を送信する(S713)。コンテンツ要求には、HTTPのGET機能を使用しても良い。
【0074】
それに対してビデオカメラ100の制御部112は、DTV200に対して受信確認を返信し(S714)、前記カメラ部101とマイク部102で入力された動画/静止画を必要に応じて暗号処理部110で暗号化した後、通信処理部111を介してDTV200に対してコンテンツを送信する(S715)。ここで、暗号アルゴリズムとしては前述同様、例えば暗号化技術であるAESを使用すれば良い。また、ビデオカメラ100の制御部112は、DTV200で視聴を開始した旨をユーザAに通知するため、図8の画面805を表示部113に表示しても良い。
【0075】
DTV200では、通信IF214を介して受信したコンテンツを必要に応じて暗号/復号処理部212で復号化し、デコーダ204で映像データ、音声データに伸長する。そして、図8の画面804に示すように、表示部/スピーカ205にビデオカメラで撮影しているコンテンツを表示する。
【0076】
ビデオカメラ100の制御部112は、前記S711で撮影を開始すると、定期的にDTV200の動作状態を取得し、視聴状態であることを確認しても良い。あるいは、DTV200が自装置の動作状態が変化したときにビデオカメラ100に対して通知を出すことも考えられる。
【0077】
ここで、ビデオカメラ100がDTV200の機器情報や機能情報を前記機器情報テーブル400に登録するなどの方法で予め把握している場合は、上記S701〜S704の処理は実行しなくても良い。また、ユーザAはビデオカメラ100への記録指示を上記S709の開始タイミングとしているが、上記S705の開始タイミングとしても良い。
【0078】
また、DTV200は、上記S706で視聴が可能な状況であるか確認する際に、上記S708の機器認証処理を実行し、その結果も含めて判断した後、最後に上記S707の記録可否結果を返信しても良い。
さらに、上記S708の機器認証処理は、前述のS608の機器認証処理と一部あるいは全部同じシーケンスでも良いし、記録用/ライブ視聴用でシーケンスが別物であっても良い。
【0079】
次に図9は、前記画面504上で「記録+ライブ表示」を選択した場合に、ビデオカメラ100が撮影したコンテンツをDTV200で記録と視聴を開始するまでの処理900を示す。前記同様、本処理のための情報の送受信にはプロトコルとしてTCPやUDPの技術を用いるものとし、コネクションの確立および破棄のためのデータ送受信については省略してある。
【0080】
ビデオカメラ100の制御部112は、機器情報管理部105に格納された機器情報テーブル400を参照し、通信処理部111を介してDTV200に対して機器情報要求を送信する(S901)。
DTV200の制御部215は、通信IF214と通信処理部213を経由して前記機器情報要求を受信すると、自装置に関する情報、例えば機器名、メーカー名、テレビやレコーダといった種別等を返信する(S902)。
【0081】
次に、ビデオカメラ100の制御部112は、通信処理部111を介してDTV200に対して機能情報要求を送信する(S903)。
それに対してDTV200の制御部215は、自装置が備えた機能やサービスに関する情報、例えば視聴機能や録画機能、コンテンツ検索機能、扱うことができるデータフォーマットやメモリの種類等を返信する(S904)。
【0082】
ビデオカメラ100の制御部112は、前記S902、S904で取得したDTV200に関する情報をチェックし、以降の処理を続行するか否かを確認する。そして、DTV200が所望の接続先であり必要な機能を備えていることを確認できると、通信処理部111を介してDTV200に対して記録/ライブ視聴要求を送信する(S905)。
【0083】
ここで、記録/ライブ視聴要求には、DTV200の表示部/スピーカ205で視聴する際に必要な情報やメモリ211に記録する際に必要な情報、例えばコンテンツ名、視聴フォーマット、記録フォーマット、格納するフォルダ名などを含んでも良い。また、本要求は、記録要求とライブ視聴要求の2つを別々に発行しても良い。
【0084】
それに対してDTV200の制御部215は、メモリ211に格納された予約視聴や予約録画の情報を確認し、現在録画および視聴が可能な状況であるか否か確認し(S906)、その結果をビデオカメラ100に返信する(S907)。
【0085】
ビデオカメラ100の制御部112は、前記S907でDTV200が記録不可あるいは視聴不可の場合は処理を終了する。一方、DTV200が記録可能かつ視聴可能の場合は、機器認証処理部104とDTV200の機器認証処理部208との間で、特定の認証プロトコルに準拠してお互いに正規に認定された機器であるかを認証する。該特定の認証プロトコルは、例えばSSLやMarlin、DTCPなどの技術を使用すれば良い(S908)。
【0086】
前記S908で機器認証が成功すると、ビデオカメラ100の制御部112は、ユーザAからの記録指示待ち状態になる。そして、ユーザAが入力処理部103を介して記録を指示(例えば、ビデオカメラ100の[記録]ボタンを押下)すると、DTV200に対して記録要求開始を送信する(S909)。ここで、記録要求開始には、HTTPのPOST機能を使用しても良い。
【0087】
それに対してDTV200の制御部215は、記録/再生処理部210に記録準備とメモリ211への記録開始を指示し、暗号/復号処理部212と通信処理部213に通信IF214経由でデータ受信の開始を指示する。また、表示部/スピーカ205にライブ映像が配信される旨を表示(例えば画面802のように[LIVE]ボタン803を表示)することを指示する(S910)。そして、ビデオカメラ100に対して受信確認を返信する(S911)。
【0088】
ビデオカメラ100の制御部112は、カメラ部101とマイク部102、記録/再生処理部106に対して撮影開始を指示し、動画/静止画の撮影を開始する(S912)。
前記カメラ部101とマイク部102で入力された動画/静止画は、必要に応じて暗号処理部110で暗号化した後、通信処理部111を介してDTV200に対してコンテンツを送信する(S913)。ここで、撮影したコンテンツの送信には、信頼性が高いTCPを使用することが望ましい。また暗号アルゴリズムとしては前述同様、例えば暗号化技術であるAESを使用すれば良い。
【0089】
DTV200では、通信IF214を介して受信したコンテンツをそのまま、あるいは必要に応じて暗号/復号処理部212で復号化した後、該コンテンツをメモリ211に格納する。また、ユーザBがライブ映像の視聴を指示するまで表示部/スピーカ205にはライブ映像を表示しない。ユーザBがライブ映像の視聴を指示すると、前記受信コンテンツをメモリ211に格納しながら同時にデコーダ204で映像データ、音声データに伸長し、表示部/スピーカ205に表示する。受信コンテンツをメモリ211に格納する際、必要に応じて暗号/復号処理部212で再度暗号化して記録しても良い。
【0090】
ビデオカメラ100の制御部112は、前記S912で撮影を開始すると、定期的にDTV200の動作状態を取得し、記録状態であることを確認しても良い。あるいは、DTV200が自装置の動作状態が変化したときにビデオカメラ100に対して通知を出すことも考えられる。
ここで、ビデオカメラ100がDTV200の機器情報や機能情報を前記機器情報テーブル400に登録するなどの方法で予め把握している場合は、上記S901〜S904の処理は実行しなくても良い。また、ユーザAはビデオカメラ100への記録指示を上記S909の開始タイミングとしているが、上記S905の開始タイミングとしても良い。
【0091】
さらに、上記S909でユーザAがビデオカメラ100の撮影を指示した後、実際にユーザBがDTV200での視聴を指示するまでの時間は不定であるため、ユーザAはユーザBが撮影した映像を見ているのか否か分からない。そこで、図9には記載していないが、ユーザBが、表示前記S910にてDTV200の表示部/スピーカ205に表示された画面802の[LIVE]ボタン803を指示した時に、DTV200からビデオカメラ100へ視聴状態である旨(前述した動作状態の変化の一つでも良い)を通知してもらう。これにより、ビデオカメラ100は、DTV200で視聴を開始したことを検知し、前記図8の画面805を表示して、ユーザAに知らせることができる。
【0092】
一方、DTV200は、上記S906で録画が可能な状況であるか確認する際に、上記S908の機器認証処理を実行し、その結果も含めて判断した後、最後に上記S907の記録可否結果を返信しても良い。
また、上記S907でDTV200が記録不可で視聴可能な場合は、自動的にあるいはユーザAの選択により、図7に示した「ライブ表示のみ」を選択した場合の処理に変更することも考えられる。同様に、上記S907でDTV200が記録可能で視聴不可の場合は、図6で示した「記録のみ」を選択した場合の処理に変更しても良い。
以上から、図6、図7、図9の手順を用いて、ビデオカメラ100で撮影したコンテンツを、DTV200で記録または/かつライブ視聴を行うことが可能となる。
【0093】
次に、ビデオカメラ100とDTV200との間で撮影コンテンツを伝送している途中で、何らかの通信障害(例えば、TCPコネクションが破棄される、パケット落ちが発生し再送処理が実行される、無線アクセスポイント10が認識できなくなる等)が発生した場合の処理手順について、図10、図13を用いて説明する。
【0094】
図10は、通信障害が発生した場合の記録/ライブ視聴の中断および再開するまでの処理1000を示す。ここで、本処理では、前記画面504上で「記録+ライブ表示」を選択しているものとする。
ビデオカメラ100の制御部112は、撮影したコンテンツをDTV200に対して送信中に、前述した通信障害を検知し、該コンテンツをリアルタイムに送信することができなくなったことを検知すると(S1001)、記録/再生処理部106に指示して、既に自装置内のバッファに格納済みでDTV200に対して送信待ち状態のデータおよび撮影続行中のデータを、一旦メモリ107に記録する(S1002)。
【0095】
それと同時に、TCPコネクションの再確立や無線アクセスポイントの再認識など、通信障害の復帰を試みる。そして、通信状態が復帰し、データ送信が可能な状態になったことを検知すると(S1003)、ビデオカメラ100の制御部112は、DTV200に対して記録一時中断要求を送信する(S1004)。
【0096】
これに対してDTV200の制御部215は、記録/再生処理部210に一時停止あるいは停止を指示し、メモリ211へのコンテンツ記録を停止する(S1005)。そして、一時停止した旨を受信確認としてビデオカメラ100へ返信する(S1006)。
【0097】
次に、ビデオカメラ100の制御部112は、メモリ107に蓄積予定のコンテンツサイズを算出し、DTV200のメモリ211への記録位置を該コンテンツサイズ分だけ先に移動することを要求するオフセット設定要求を、DTV200に対して送信する(S1007)。ここで、前記S1007で、ビデオカメラ100の記録/再生処理部106は、図11に示すような記録情報テーブル110をメモリ107上で管理する。
【0098】
該記録情報テーブル110は、該テーブルに登録された要素(レコード)を識別するための番号であるID1101と、前記S1002でメモリ107に記録開始した撮影コンテンツの位置を示す中断開始位置1102と、前記S1007で算出したメモリ107に蓄積予定のコンテンツサイズを示す中断サイズ1103と、DTV側の情報1104から構成される。前記S1007でオフセット設定要求を発行する前に、記録/再生処理部106は、前記記録情報テーブル1100内の中断開始位置1102と中断サイズ1103を設定する。
【0099】
前記オフセット設定要求を受信したDTV200の制御部215は、メモリ211への現在の記録位置から連続した領域、あるいは別の領域(不連続の領域あるいは一時蓄積用の領域)を指定されたオフセットのサイズ分を確保できるか否かを確認し(S1008)、その結果を受信確認としてビデオカメラ100に返信する(S1009)。ここで、DTV200の記録/再生処理部210は、図12に示すような記録情報テーブル1200をメモリ211上で管理する。
【0100】
該記録情報テーブル1200は、該テーブルに登録された要素(レコード)を識別するための番号であるID1201と、前記S1008で確保した領域を識別するための領域ID1202と、確保した領域サイズを示す容量1203から構成される。前記1009で返信する受信確認には、前記領域ID1202を含んでも良い。
【0101】
前記受信確認を受信したビデオカメラ100の制御部112は、受信した領域ID1202を前記記録情報テーブル1100内のDTV側の情報1104に記録した後、DTV200に対して記録再開要求を送信する(S1010)。
【0102】
それに対してDTV200の制御部215は、記録/再生処理部210に対して、メモリ211への記録位置を正しく設定し、記録再開することを指示する(S1011)。そして、ビデオカメラ100に対して受信確認を返信する(S1012)。
【0103】
前記受信確認を受信したビデオカメラ100の制御部112は、前記メモリ107に記録予定サイズ分の撮影コンテンツ以降の部分を、DTV200に対して送信を再開する(S1013)。そして、前記メモリ107に予定サイズにコンテンツを記録した後、記録を停止する(S1014)。
【0104】
ここで、前記S1007で、ビデオカメラ100のコンテンツサイズの算出には、前記S1002で記載した中断前に既に送信待ち状態だったデータと中断中に撮影したデータのサイズを使用し、必要に応じてGOP(Group Of Picture)単位やアライメント境界を考慮して適切なサイズに調整する。前記S1005でDTV200の記録を停止した後、実際にDTV200で記録したサイズを取得し、該サイズを用いて算出する方法もある。
【0105】
上述した中断・再開処理1000を含めて、撮影コンテンツの全てがどのように転送され、DTV200の画面上にはどのような画面が表示されるかを図13に示す。
ここで、ビデオカメラ100で撮影した全てのコンテンツ1300をDTV200へ送信する際に、前記の中断・再開処理1000が2回発生したものとする。
【0106】
まず、撮影コンテンツ1300の先頭からA部分1301を順次DTV200へ送信する。DTV200では、受信したA部分1311をメモリ211に記録しながら、表示部/スピーカ205にA部分1311を順次再生する。
【0107】
そして、1回目の中断・再開処理が発生すると、前述のS1002の通りビデオカメラ100は中断1部分1302をメモリ107に一時蓄積し、S1007で中断1部分1302のサイズをDTV200に通知する。一方、DTV200はメモリ211への記録を一時停止し、該中断1部分のサイズ分の領域1部分1312を確保する。その際、表示部/スピーカ205には、A部分1311の最後の映像(静止画)またはブラック画面を表示する。
【0108】
その後、通信が再開すると、ビデオカメラ100は、現在撮影中であるコンテンツのB部分1303を順次DTV200へ送信する。DTV200では、受信したB部分1313をメモリ211に記録しながら、表示部/スピーカ205にB部分1313を順次再生する。
【0109】
また、2回目の中断・再開処理が発生すると、前述と同様に、ビデオカメラ100は中断2部分1304をメモリ107に一時蓄積し、中断2部分1304のサイズをDTV200へ通知する。DTV200はメモリ211への記録を一時停止し、該中断2部分のサイズ分の領域2部分1314を確保する。その際、表示部/スピーカ205には、B部分1313の最後の映像(静止画)またはブラック画面を表示する。
【0110】
その後、通信が再開すると、ビデオカメラ100は、現在撮影中であるコンテンツのC部分1305を順次DTV200へ送信する。DTV200では、受信したC部分1315をメモリ211に記録しながら、表示部/スピーカ205にC部分1313を順次再生する。
以上から、撮影コンテンツ1300の内、DTV200には、A部分1311、B部分1313、C部分1315がメモリ211に記録され、表示部/スピーカ205上に表示されたことになる。
【0111】
次に、図14を用いて、ビデオカメラ100が撮影を終了する際の手順1400について説明する。
まず、ユーザAは、ビデオカメラ100の入力処理部103を介して撮影終了を指示(例えば、ビデオカメラ100の[停止]ボタンを押下)する(S1401)。
【0112】
撮影終了指示を検知したビデオカメラ100の制御部112は、メモリ107に格納された記録情報テーブル1100を取得し、中断・再開処理1000が発生したか否かを確認する(S1402)。本実施例では該中断・再開処理が2回発生したため、該記録情報テーブル1100には2つの要素が設定されている。
【0113】
次に、ビデオカメラ100の制御部112は、DTV200に対して記録一時中断要求を送信する(S1403)。
前記要求を受信したDTV200の制御部215は、記録を一時停止または停止するように記録/再生処理部210に指示し(S1404)、ビデオカメラ100に受信確認を返信する(S1405)。
【0114】
前記受信確認を受け取ると、ビデオカメラ100の制御部112は、前記記録情報テーブル1100内の1つ目の要素(該テーブル1100の「ID0」部分)を読み出し、DTV200に対して1つ目の中断部分の記録要求を送信する(S1406)。その際、該記録要求には、該1つ目の要素のDTV側の情報1104を含んでも良い。
該記録要求を受信したDTV200の制御部215は、メモリ211に格納した前記記録情報テーブル1200を取得し、中断・再開処理1000が発生したか否かを確認する(S1407)。そして、該テーブル1200内に1つ目の中断部分で確保した領域を検索し、その結果をビデオカメラ100へ返信する(S1408)。
【0115】
次に、ビデオカメラ100の制御部112は、DTV200に対して1つ目の中断部分の記録再開要求を送信する(S1409)。その際、該記録要求には、該1つ目の要素の中断開始位置1102、中断サイズ1103を含んでも良い。
該記録再開要求を受信したDTV200の制御部215は、メモリ211上に確保した領域の先頭に記録位置を設定し、記録を再開することを記録/再生処理部210に指示し(S1410)、ビデオカメラ100に受信確認を返信する(S1411)。
【0116】
前記受信確認を受け取ると、ビデオカメラ100の制御部112は、記録/再生処理部106を介してメモリ107に記録している1つ目の中断部分を読み出し、DTV200へ順次送信する(S1412)。そして、全て送信し終えると、メモリ107上の1つ目の中断部分を削除あるいは無効化し(S1413)、前記記録情報テーブル1100内の1つ目の要素を削除する(S1414)。
一方、DTV200の制御部215は、受信したコンテンツを確保した領域に順次記録し、全て記録し終えると、前記記録情報テーブル1200内の1つ目の要素を削除する(S1415)。
【0117】
前記S1403からS1415までの処理を、前記記録情報テーブル1100、1200内の要素の数だけ繰り返す。本実施例では、2つ目の中断部分に対して同様の処理を行う。
そして、メモリ107に記録した中断部分を全てDTV200へ送信し終えると、ビデオカメラ100の制御部112は、DTV200に対して記録終了要求を送信する(S1416)。
【0118】
前記記録終了要求を受信したDTV200の制御部215は、記録の停止を記録/再生処理部210に指示し(S1417)、受信確認をビデオカメラ100へ返信する(S1418)。
ここで、前記S1402〜S1415の処理は、図5の画面504において、ユーザAが「記録のみ」あるいは「記録+ライブ表示」を選択した時のみ実行すれば良い。
【0119】
図15は、図13で説明した手順の後に、上述の終了処理1400を実行する手順を示している。該終了処理1400では、ビデオカメラ100はメモリ107に記録した中断1部分1302をDTV200へ送信する。DTV200は受信したコンテンツを予め確保した領域1312に記録する。
同様に、ビデオカメラ100は中断2部分1304をDTV200へ送信する。DTV200は受信したコンテンツを予め確保した領域1314に記録する。
【0120】
以上から、ビデオカメラ100で撮影したコンテンツをDTV200で記録しながらライブ視聴する場合、途中で通信障害が発生して通信が中断されたときでも、視聴については中断部分を表示せず常に最新のデータを表示することを可能にし、記録については中断部分も後から記録することにより全てのコンテンツを記録することができる。
【0121】
ここで、前述の方法では中断した部分を最後に纏めて送信しているが、図16に示すように、通信が再開した後に、ビデオカメラ100がネットワーク上のデータ通信の混み具合や帯域の使用率をチェックしながら、現在撮影中のコンテンツを送信すると同時に、並行して中断部分を送信する方法もある。例えば、B部分1303をDTV200へ送信すると共に、中断1部分1302を送信する。これにより、ビデオカメラ100での撮影終了と、DTV200での記録終了をほぼ同時に終了することも可能となる。
【実施例2】
【0122】
以下実施例2について説明する。
本実施の形態の特徴は、撮影したコンテンツをネットワーク経由で他の場所にあるDTVでリアルタイムに視聴しながら、記録装置にダウンロード可能にすることである。
【0123】
図17は、システム構成を示したものであり、ユーザAが外出先で子供の運動会の様子をビデオカメラで撮影している映像をネットワーク経由で自宅の記録装置に送信し、該映像を記録装置で記録しながら、宅内のユーザBがDTV上で運動会の映像を視聴する場合を想定している。
宅内にあるDTV200と記録装置300は、ルータ12を介してお互いにネットワーク接続することが可能であり、インターネット11にも接続可能となっている。
【0124】
本実施例で想定するビデオカメラ100とDTV200は、前記実施例1で説明したものと同様の構成とする。なお、DTV200については、記録/再生処理部210とメモリ211を備えていない構成でも良い。
【0125】
図18を用いて、記録装置300の一構成例について説明する。
記録装置300は、チューナ301、デスクランブラ302、デマルチプレクサ303、デコーダ304、デジタル出力端子305、入力処理部306、機器認証処理部307、機器情報管理部308、記録/再生処理部309、メモリ310、暗号/復号処理部311、通信処理部312、通信IF313、制御部314から構成される。各構成要素は、前記実施例1のDTV200で記載した構成要素と同様とする。
【0126】
次に、前記実施例1に記載した画面503上でネットワーク接続機器として前記記録装置300を選択し、画面504上で「記録+ライブ表示」を選択した場合に、ビデオカメラ100、記録装置300、DTV200間で記録と視聴を開始するまでの処理1900を、図19を用いて説明する。実施例1と同様、本処理のための情報の送受信にはプロトコルとしてTCPやUDPの技術を用いるものとし、コネクションの確立および破棄のためのデータ送受信については省略してある。
【0127】
ビデオカメラ100の制御部112は、機器情報管理部105に格納された機器情報テーブル400を参照し、通信処理部111を介して記録装置300に対して機器情報要求を送信する(S1901)。
記録装置300の制御部314は、通信IF313と通信処理部312を経由して前記機器情報要求を受信すると、自装置に関する情報、例えば機器名、メーカー名、レコーダといった種別等を返信する(S1902)。
【0128】
次に、ビデオカメラ100の制御部112は、通信処理部111を介して記録装置300に対して機能情報要求を送信する(S1903)。
それに対して記録装置300の制御部314は、自装置が備えた機能やサービスに関する情報、例えば視聴機能や録画機能、コンテンツ検索機能、扱うことができるデータフォーマットやメモリの種類等を返信する(S1904)。
【0129】
ビデオカメラ100の制御部112は、前記S1902、S1904で取得した記録装置300に関する情報をチェックし、以降の処理を続行するか否かを確認する。そして、記録装置300が所望の接続先であり必要な機能を備えていることを確認できると、通信処理部111を介して記録装置300に対して記録/ライブ視聴要求を送信する(S1905)。ここで、記録/ライブ視聴要求には、記録装置300の外付けのモニタ(すなわちDTV200)で視聴する際に必要な情報やメモリ310に記録する際に必要な情報、例えばコンテンツ名、視聴フォーマット、記録フォーマット、格納するフォルダ名などを含んでも良い。また、本要求は、記録要求とライブ視聴要求の2つを別々に発行しても良い。
【0130】
それに対して記録装置300の制御部314は、メモリ310に格納された予約録画の情報を確認し、現在録画が可能な状況であるか否か確認し(S1906)、その結果をビデオカメラ100に返信する(S1907)。
【0131】
ビデオカメラ100の制御部112は、前記S1907で記録装置300が記録不可の場合は処理を終了する。一方、記録装置300が記録可能の場合は、機器認証処理部104と記録装置300の機器認証処理部307との間で、特定の認証プロトコルに準拠してお互いに正規に認定された機器であるかを認証する。該特定の認証プロトコルは、前記実施例1と同様、例えばSSLやMarlin、DTCPなどの技術を使用すれば良い(S1908)。
【0132】
前記S1908で機器認証が成功すると、ビデオカメラ100の制御部112は、ユーザAからの記録指示待ち状態になる。そして、ユーザAが入力処理部103を介して記録を指示(例えば、ビデオカメラ100の[記録]ボタンを押下)すると、記録装置300に対して記録要求開始を送信する(S1909)。ここで、記録要求開始には、HTTPのPOST機能を使用しても良い。
【0133】
それに対して記録装置300の制御部314は、記録/再生処理部311に記録準備とメモリ310への記録開始を指示し、暗号/復号処理部311と通信処理部312に通信IF313経由でデータ受信の開始を指示する(S1910)。
【0134】
そして、DTV200に対して、ライブ映像が配信される旨を通知するライブ視聴要求を送信する(S1911)。該ライブ視聴要求は、通信IF313を経由してDTV200の通信IF214を介して送信しても良いし、デジタル出力端子305を経由してDTV200の通信IF216を介して送信しても良い。
【0135】
前記ライブ視聴要求を受信したDTV200の制御部215は、メモリ211に格納された予約視聴の情報を確認し、現在視聴が可能な状況であるか否か確認し(S1912)、その結果を記録装置300へ返信する(S1913)。ここで、実施例1の図8に示すように、例えばユーザBがDTV200で放送番組を視聴している場合は、ライブ映像が配信されることを通知するために、放送番組の表示画面上に[LIVE]ボタン803を表示する(画面802)。
【0136】
記録装置300は、前記S1909で受信した記録要求開始に対する受信確認を、ビデオカメラ100に対して返信する(S1914)。
【0137】
次に、ビデオカメラ100の制御部112は、カメラ部101とマイク部102、記録/再生処理部106に対して撮影開始を指示し、動画/静止画の撮影を開始する(S1915)。
前記カメラ部101とマイク部102で入力された動画/静止画は、必要に応じて暗号処理部110で暗号化した後、通信処理部111を介して記録装置300に対してコンテンツを送信する(S1916)。ここで、撮影したコンテンツの送信には、信頼性が高いTCPを使用することが望ましい。また暗号アルゴリズムとしては前述同様、例えば暗号化技術であるAESを使用すれば良い。
【0138】
該コンテンツを受信した記録装置300は、必要に応じて暗号/復号処理部311で復号化した後、該コンテンツをメモリ310に記録しながら、DTV200からのコンテンツ要求待ち状態となる。受信コンテンツをメモリ310に格納する際、必要に応じて暗号/復号処理部311で再度暗号化して記録しても良い。
【0139】
一方、DTV200では、ユーザBが前記画面802上で[LIVE]ボタン803を選択すると(S1917)、制御部215は通信IF214を介して、記録装置300に対してコンテンツ要求を送信する(S1918)。ここで、コンテンツ要求には、HTTPのGET機能を使用しても良い。
前記コンテンツ要求を受信した記録装置300の制御部314は、DTV200が視聴開始した旨をビデオカメラ100に通知(S1919)した後、DTV200に対して受信確認を送信する(S1920)。そして、現在通信IF313を介して受信したコンテンツをメモリ310に記録しながら、同時にDTV200へ送信する(S1921)。
【0140】
DTV200では、受信したコンテンツを通信表示部/スピーカ205に表示する。
また、ビデオカメラ100は、前記S1919でDTV200が視聴開始したことを検知すると、前記図8の画面805を表示して、ユーザAに知らせることができる。
【0141】
ここで、実施例1で記述した通り、ビデオカメラ100で撮影したコンテンツを記録装置300に送信している途中で通信障害が発生し、通信が中断された場合は、ビデオカメラ100で一旦中断部分をメモリ107に記録する。そして、通信状態が再開すると、最新の撮影コンテンツを記録装置300へ送信し、記録装置300は該コンテンツを記録しながら同時にDTV200へ送信する。
また、ビデオカメラ100から中断部分のコンテンツが送信されてくると、記録装置300は該コンテンツをメモリ310に記録するが、DTV200には送信しない。
【実施例3】
【0142】
以下実施例3について説明する。
本実施の形態の特徴は、撮影したコンテンツをネットワーク経由でセンタサーバに記録しながら、他の場所にあるDTVでリアルタイムの視聴が可能にすることである。
【0143】
図20は、システム構成を示したものであり、ユーザAは外出先で子供の運動会の様子をビデオカメラで撮影している映像を、ネットワーク経由でセンタにあるサーバに送信し、サーバは該映像を記録装置に記録しながら、宅内にあるDTVに送信し、ユーザBが該DTV上で運動会の映像を視聴する場合を想定している。
【0144】
宅内にあるDTV200はルータ12を介してインターネット11に接続可能となっている。前述同様、インターネット11は、閉域網ネットワークでも良い。該DTV200は、実施例1の図4に示したように、機器情報テーブル400の情報を用いてセンタにアクセス可能である。
【0145】
センタは、サービスプロバイダや企業等が運営し、企業や家庭に対して、例えばコンテンツダウンロードサービス、コンテンツ記録/共有サービス、リアルタイムコンテンツのライブ視聴サービスなどを提供する。センタサーバ1500は、例えば該センタ内に存在する高性能PCや大型コンピュータであり、インターネット11に接続可能となっている。なお、センタサーバ1500は、複数の装置から構成されても良い。
【0146】
次に、図21を用いて、センタサーバ1500の一構成例を説明する。
センタサーバ1500は、ウェブサーバ処理部1501、機器認証処理部1502、記録/ライブ視聴接続管理部1503、機器情報管理部1504、記録/ライブ視聴処理部1505、メモリ1506、暗号/復号処理部1507、通信処理部1508、通信IF1509、制御部1510から構成される。
【0147】
ウェブサーバ処理部1501は、ユーザがPCやDTVのブラウザ機能を用いてセンタサーバ1500にアクセスするときに、メニューや提供するコンテンツの一覧などをHTML(Hyper Text Markup Language)形式で提供する部分である。
【0148】
機器認証処理部1502は、ネットワークを介してコンテンツを安全に転送するために、他のAV装置との間で特定の認証プロトコルに準拠してお互いに正規に認定、あるいは登録された機器であるかを認識し、必要に応じてコンテンツの暗号に使用する鍵を共有する部分である。該特定の認証プロトコルは、例えばSSLやMarlin、DTCPなどの技術を使用すれば良い。
【0149】
記録/ライブ視聴接続管理部1503は、コンテンツの記録またはライブ視聴のために、例えばビデオカメラ100がセンタサーバ1500にインターネット11を介して接続しているときに、該ビデオカメラ100の「撮影中」、「待機」、「撮影終了」などの状態を管理する部分である。
【0150】
機器情報管理部1504は、センタのサービスに加入するユーザの情報やセンタに接続するAV装置に関する情報を管理する部分である。AV装置に関する情報は、前記機器認証処理部1502で認証が成功したAV装置に限定しても良い。
【0151】
記録/ライブ視聴処理部1505は、通信IF1509から受信したコンテンツをメモリ1506に記録するための記録制御と、通信IF1509を介して各種のコンテンツを他の装置に対してリアルタイムに送信するためのライブ視聴制御を行う部分である。ここで、リアルタイムに送信するコンテンツは、該メモリ1506に記録したコンテンツでも良いし、該通信IF1509から受信したコンテンツでも良い。
【0152】
メモリ1506は、各種のコンテンツや設定情報を格納する不揮発生のメモリである。内蔵あるいは着脱可能なメモリ形態が考えられ、両方を備えたハイブリッド形態でも良い。
暗号/復号処理部1507は、前記機器認証処理部1502で共有した鍵を使用して、通信IF1509を介して送信するコンテンツの暗号化あるいは通信IF1509経由で受信したコンテンツを復号化する部分である。
【0153】
通信処理部1508は、通信IF1509を介してネットワーク接続した他のAV装置との間でコンテンツや制御コマンドを送受信する部分である。送信するコンテンツには、必要に応じてその取り扱い方を示す「コピー制限なし」「一回限りコピー可」「コピー禁止」などの識別コードを付して送信する。
【0154】
通信IF1509は、インターネット経由でコンテンツや制御コマンドを入出する部分である。
制御部1510は、センタサーバ1500における各部の動作を統括的に制御する部分である
次に、図22を用いて前記機器情報管理部1504が管理する機器情報テーブル2200の一構成例を説明する。
機器情報テーブル2200は、ID2201、機器ID2202、種別2203、グループID2204から構成される。
【0155】
ID2201は、該機器情報テーブル2200に登録された要素(レコード)を一意に識別するための番号を示す。
機器ID2202は、ネットワーク接続するAV装置を一意に識別するIDであり、例えばUUID(Universal Unique Identifier)や製品のシリアル番号、IPアドレス、該AV装置をセンタサーバ1500に登録したときにサービスプロバイダが定義した値などを使用すれば良い。センタサーバ1500は、この機器IDを用いて、接続するAV装置を認識する。
種別2203は、該AV装置の種別あるいはカテゴリを表す識別情報である。例えばビデオカメラ、テレビ、レコーダ、PCがあると考えられる。
【0156】
グループID2204は、該AV装置が所属するグループを一意に識別するIDである。グループのメンバーは1つまたは複数のAV装置を含み、同じグループに所属するAV装置同士であれば、あるAV装置からセンタサーバ1500に記録したコンテンツを他のAV装置で視聴することができる。例えば、図20に示したシステムにおいて、ビデオカメラ100がセンタサーバ1500に記録したコンテンツをユーザBがDTV200を用いて視聴したい場合、DTV200とビデオカメラ100は同じグループに所属する必要がある。
【0157】
次に、図23を用いて前記機器情報管理部1504が管理するグループテーブル2300の一構成例を説明する。
グループテーブル2300は、グループに属する1つ以上のAV装置に関する情報が含まれ、各グループにおいてグループID2301、登録機器ID2302、種別2303から構成される。
【0158】
グループID2301は、各グループを一意に識別するためのIDを示す。
機器ID2302は、前記機器情報テーブル2200内の機器ID2202と同様、ネットワーク接続するAV装置を一意に識別するIDである。
【0159】
種別2303は、前記機器情報テーブル2200内の機器ID2203と同様、グループメンバーである機器の種別あるいはカテゴリを表す識別情報である。
グループテーブル2300は、例えばサービス加入時にユーザが自装置をセンタに登録するタイミングで作成する。ユーザは、例えばPCやDTVのブラウザ機能を用いて、任意のタイミングで、前記ウェブサーバ処理部1501が提供する機器グループのメニューページ上でグループメンバーの追加、削除、編集などを行うことができる。また、ユーザ(AV装置)は1つ以上のグループに所属しても良い。
【0160】
ユーザAがビデオカメラ100を用いて撮影したコンテンツを、インターネット11経由でセンタサーバ1500に記録しながら、宅内にあるDTV200でリアルタイムに視聴することを実現する場合、該センタサーバ1500の記録/ライブ視聴接続管理部1503は、ビデオカメラ100の接続及び撮影コンテンツの送信状況を参照し、DTV200や同じグループに所属するAV装置に対して該コンテンツが視聴できる否かの状態を管理する。そして、該コンテンツが他のAV装置で視聴できる場合は、必要に応じてDTV200や同じグループに所属するAV装置に対して、前記視聴が可能であることを通知する方法や、以降に説明するように該AV装置から状態取得要求を受信した場合にセンタサーバ1500が該情報を返信する方法がある。
【0161】
図24を用いて、後述する記録/ライブ視聴セッション毎にセンタサーバ1500が管理するコンテンツの視聴状態遷移図の一例を説明する。
ユーザAがビデオカメラ100の電源を入れて、前記実施例1の図5に示した画面503上でネットワーク接続機器「MATISSE」(センタサーバ1500)を選択すると、ビデオカメラ100はセンタサーバ1500への接続を開始する。
【0162】
そして、前記実施例1の図9や図19に記載したように、センタサーバ1500に対してコンテンツ記録/ライブ視聴要求を開始したとき、前記記録/ライブ視聴接続管理部1503は、該ビデオカメラ100の撮影コンテンツを記録および他の機器でライブ視聴するための“記録/ライブ視聴セッション”S2401を生成し、視聴状態を「待機」S2402にする。ここで、セッションとは、複数の機器間でリアルタイムに通信するための接続情報や共有するアドレス情報などの管理情報を示す。
【0163】
次に、前記実施例1に記載の通り、ユーザAが該ビデオカメラ100の記録ボタンを押下し、該ビデオカメラ100が撮影を開始すると、ビデオカメラ100はセンタサーバ1500にコンテンツを送信する(S2403)。センタサーバ1500は該コンテンツを前記メモリ1506に記録し、記録/ライブ視聴接続管理部1503は該コンテンツの視聴状態を「視聴可」S2404にする。
【0164】
ここで、ユーザAがビデオ撮影している際に、撮影場所の移動やビデオカメラ100の電池交換などのため、一時的に撮影を停止することがある。このとき、ユーザAは、該ビデオカメラ100の記録ボタンをもう一度押下あるいは一時停止ボタンを押下するなどの操作により、ビデオカメラ100の撮影を停止する(S2405)。このとき、該撮影コンテンツの送信が停止され、記録/ライブ視聴接続管理部1503は視聴状態を「待機」S2402に戻す。
【0165】
前記「待機」S2402の状態で、ユーザAは図25の画面2501に示すビデオカメラ100の画面上で「メニュー」から「記録・視聴セッション終了」を選択すると(S2412)、ビデオカメラ100は該コンテンツの記録/ライブ視聴セッションを終了することができる。このとき、ビデオカメラ100からセンタサーバ1500に記録/ライブ視聴セッションの終了命令が送信され、記録/ライブ視聴接続管理部1503は該コンテンツの視聴状態を「終了」S2407にする。
【0166】
前記S2412と同様に、ビデオカメラ100が撮影中に、図25の画面2502に示すビデオカメラ100の画面上で「メニュー」から「記録・視聴セッション終了」を選択すると(S2406)、該コンテンツの記録/ライブ視聴セッションを終了することができる。このとき、ビデオカメラ100からセンタサーバ1500に記録/ライブ視聴セッションの終了命令が送信され、記録/ライブ視聴接続管理部1503は該コンテンツの視聴状態を「終了」S2407にする。
【0167】
次に、コンテンツを撮影中に、ビデオカメラ100とセンタサーバ1500間のネットワークにおいて、通信障害が生じた場合やビデオカメラ100の電池が突然なくなった場合、ビデオカメラ100とセンタサーバ1500の接続が切れる(S2408)。この接続の異常中断が前記通信処理部1508で検知されたとき、記録/ライブ視聴接続管理部1503は該コンテンツの視聴状態を「異常中断」S2409にする。
【0168】
ネットワーク上の障害によって接続が切れた状態から、ネットワーク接続が復帰できたとき(S2410)は、記録/ライブ視聴接続管理部1503は該コンテンツの視聴状態を「視聴可」S2404に戻す。撮影中電池がなくなったなどでビデオカメラ100の電源が切れた場合、ユーザは再びビデオカメラ100の電源を入れ、前記S2401のように前記実施例1の図5に示した画面503に「MATISSE」を選択することでセンタサーバ1500に記録/ライブ視聴の要求命令を送信する。このとき、センタサーバ1500はビデオカメラ100の機器IDを認識し、視聴状態が「異常中断」S2409から「待機」2402に変える(S2413)。
【0169】
また、視聴状態がある特定の時間を経過し「待機」2402または「異常中断」2409になっているとき、記録/ライブ視聴接続管理部1503は自動的に該コンテンツの視聴状態を「終了」S2407にし、記録/ライブ視聴を終了することがあると考えられる。
【0170】
次に、図26を用いて、前記記録/ライブ視聴セッションを管理する記録/ライブ視聴セッションテーブルの一構成例を説明する。 記録/ライブ視聴セッションテーブル2600は、セッションID2601,機器ID2602、グループID2603、状態2604、視聴URI2605から構成される。
【0171】
セッションID2601は、該ビデオカメラ100が記録/ライブ視聴セッションを一意に識別するための番号を示す。
機器ID2602は、記録/ライブ視聴セッションを行うビデオカメラ100のユニークなIDであり、例えばUUIDや製品のシリアル番号、IPアドレス、センタサーバ1500によって配布された値でも良い。この値は前記図23の機器ID2303の値と同じである。
【0172】
グループID2603は、前記ビデオカメラ100が所属するグループIDである。
視聴状態2604は、前記図24に示したように、センタサーバ1500の記録/ライブ視聴接続管理部1503がビデオカメラ100の接続及び撮影コンテンツの送信状況を参照しながら管理するコンテンツの視聴状態を示す。ビデオカメラ100の接続及びコンテンツ転送の状況に従って、記録/ライブ視聴接続管理部1503は前記送信状態の変化に基づき他のAV装置からの視聴状態2604を更新する。
【0173】
視聴URI2605は、ビデオカメラ100と同じグループに所属するDTV200やその他のAV装置が、前記ビデオカメラ100で撮影中のコンテンツを視聴するために、センタサーバ1500へアクセスするためのURI(Uniform Resource Identifier)であり、IPアドレスやURL(Uniform Resource Locator)でも良い。視聴URI2605は、記録/視聴セッションが作成されたときに設定される。また、前記視聴状態2604が「終了」2407になった場合に必要に応じて消去される。
【0174】
センタサーバ1500の記録ライブ視聴接続管理部1503は、前記記録/ライブ視聴セッションテーブル2600を用いて、例えば、接続されるビデオカメラ100の記録/ライブ視聴のセッション管理を行う。センタサーバ1500は、前記記録/ライブ視聴セッションテーブル2600を更新すると、例えばRSS(RDF (Resource Description Framework) Site Summary)の仕組みを使用して、リアルタイムにコンテンツを視聴可能なAV装置(本実施例では、DTV200)は該記録/ライブ視聴セッションテーブル2600の更新を知ることができる。該AV装置は、センタサーバ1500に対して定期的に更新状況を問い合わせする。
【0175】
次に、図27を用いて、例えばユーザBがDTV200の電源を入れたときに、DTV200がセンタサーバ1500に対して、前記記録/ライブ視聴セッションテーブル2600の更新を問い合わせする処理について説明する。
【0176】
まず、ユーザBはDTV200の電源を入れる(S2701)。その他、メニューからの選択やブラウザ起動時でも良い。
DTV200は、前記実施例1の図4に記載した機器情報テーブル400の情報を用いて、センタサーバ1500にネットワーク接続の開始要求を送信する(S2702)。
【0177】
センタサーバ1500は、前記機器情報管理部1504で管理する機器情報テーブル2200を参照し、前記S2701の要求を許可または拒否する(S2703)。ここで、センタサーバ1500は、前記記録/ライブ視聴セッションテーブル2600のRSS情報を、DTV200に転送する。
DTV200は、電源が消されるまで、該RSS情報に従って、定期的に前記記録/ライブ視聴セッションテーブル2600の更新を問い合わせする(S2704)。
【0178】
前記S2704で取得した記録/ライブ視聴セッションテーブル2600の情報に従って、DTV200の制御部214は、必要に応じて表示部/スピーカ205上に適切なメニューやメッセージなどを表示する(S2705)。例えば、ユーザBがDTV200の電源を入れたときに、ユーザAはビデオカメラ100を用いて、センタサーバ1500において記録/ライブ視聴を行っていたとする。この場合、前記記録/ライブ視聴セッションテーブル2600において、ビデオカメラ100の記録/ライブ視聴セッションの視聴状態が「視聴可」S2404になっているので、前記図8の画面802のようにDTV200の表示部/スピーカ205上に、視聴可能ライブコンテンツがあると通知する[LIVE]ボタン803を表示する。
【0179】
次に、センタサーバ1500では、例えばユーザAがビデオカメラ100とセンタサーバ1500間の該記録/ライブ視聴のセッションを終了する等により、前記記録/ライブ視聴セッションテーブル2600の視聴状態を「視聴可」S2404から「終了」S2407に更新したとする(S2706)。DTV200は、前記2704と同様の問い合わせによって、S2706の記録/ライブ視聴セッションテーブル2600の更新を認識し、必要に応じて表示部/スピーカ205上に適切なメニューやメッセージなどを表示する(S2707)。例えば、該記録/ライブ視聴セッションの視聴状態が「視聴可」S2704から「終了」S2707に変わる場合、S2705で表示された[LIVE]ボタン803を消す。
【0180】
次に、ユーザBがDTV200の電源を消したとき(S2708)、DTV200は、センタサーバ1500に対してネットワーク接続終了要求を送信する(S2709)。
それに対して、センタサーバ1500はDTV200に、ネットワーク接続終了確認を送信する。
以上より、DTV200は、センタサーバ1500におけるビデオカメラ100の記録/ライブ視聴セッションテーブル2600の更新を認識することができ、ユーザBに適切な画面表示を提供することができる。
【0181】
ここで、前記手順では、S2704に示した通り、DTV200がセンタサーバ1500に対して定期的に問い合わせしているが、前記S2703で取得したRSS情報内に次回の更新日時等が予め記載されている場合は、その時間まで問い合わせしなくても良い。また、前記S2703で取得したRSS情報は、不揮発性メモリなどに記録し、電源断した場合でも記憶できるようにしても良い。
【0182】
次に、ユーザAがビデオカメラ100において、前記実施例1に記載した画面503上でネットワーク接続機器として前記センタサーバ1500を選択し、「記録+ライブ表示」を選択した場合に、ビデオカメラ100、センタサーバ1500とDTV200間での記録とライブ視聴を開始するまでの処理2800を、図28を用いて説明する。
【0183】
実施例1及び実施例2と同様、本処理のための情報の送受信にはプロトコルとしてTCPやUDPの技術を用いているものとし、コネクションの確立及び破棄のためのデータ送受信について省略してある。また、ビデオカメラ100とDTV200は、センタサーバ1500において、同じグループに所属するものとする。また、DTV200の電源は入れている状態であり、前記処理2700に記載したようにセンタサーバ1500に対して定期的に記録/ライブ視聴セッションテーブル2600の更新の問い合わせを行う。
【0184】
ビデオカメラ100の制御部112は、機器情報管理部105に格納された機器情報テーブル400を参照し、通信処理部112を介してセンタサーバ1500への接続開始要求を送信する(S2801)。
【0185】
センタサーバ1500の制御部1510は、通信IF1509と通信処理部1508を経由して前記接続開始要求を受信すると、ビデオカメラ100の機器IDを認識し、機器情報管理部1504に格納されている機器情報テーブル2200を参照しながらビデオカメラ100の接続開始要求に対して許可または拒否するかの接続開始確認を送信する(S2802)。ここで、前記機器情報管理テーブル2200にビデオカメラ100の機器IDが登録されている場合、前記接続を許可する。
【0186】
ビデオカメラ100の制御部112は、前記S2802で接続開始可否を受信したら、次のステップに進めるか否かを確認する。接続開始が許可されたら、通信処理部111を介してセンタサーバ1500に対して記録/ライブ視聴要求を送信する(S2803)。接続開始が許可されなかった場合は、処理を終了する。ここで、記録/ライブ視聴要求には、コンテンツ名、視聴フォーマット、記録フォーマットなど、該コンテンツが例えばDTV200から視聴するときに表示されるコンテンツに関する情報を含んでも良い。
【0187】
前記記録/ライブ視聴要求に対して、センタサーバ1500の制御部1510は、メモリ1506に格納されたビデオカメラ100について、ユーザ/サービス契約により記録/ライブ視聴に関する権利制限などを確認し、許可または拒否するかの記録/ライブ視聴要求確認を送信する(2804)。
【0188】
前記記録/ライブ視聴要求が許可されたら、前記センタサーバ1500の記録/ライブ視聴接続管理部1503は記録/ライブ視聴セッションテーブル2600に新しい記録/ライブ視聴セッションを作成する(S2805)。そして、前記記録/ライブ視聴セッションの視聴状態2604を「待機」2402にする。記録/ライブ視聴要求が許可さなかった場合は、処理を終了する。
【0189】
DTV200は、定期的に記録/ライブ視聴セッションテーブル2600の更新を問い合わせする(S2806)。そして、ビデオカメラ100の撮影コンテンツの記録/ライブ視聴セッションの視聴状態2604が「待機」2402であることを認識すると、DTV200の制御部215は、表示部/スピーカ部205に、例えば画面上に該コンテンツが「待機」状態2402であることを示すボタン表示を指示する(2807)。その際、制御部215は、該ボタンに該記録/ライブ視聴セッションの視聴URI2605を関連付けし、該ボタンを押すと該視聴URLが示すアドレスへアクセスする方法が考えられる。
【0190】
一方、上記S2804で記録/ライブ視聴要求確認を受信したら、ビデオカメラ100の機器認証処理部104とセンタサーバ1500の機器認証処理部1502との間で、特定の認証プロトコルに準拠してお互いに正規に認定された機器であるかを認証する。該特定の認証プロトコルは、前記実施例1と同様、例えばSSLやMarlin,DTCPなどの技術を使用すれば良い(S2808)。
【0191】
前記S2808で機器認証が成功すると、ビデオカメラ100の制御部112は、ユーザAからの記録指示待ち状態になる。そして、ユーザAが入力処理部103を介して記録を指示(例えば、ビデオカメラ100の[記録]ボタンを押下)すると、センタサーバ1500に対して記録要求開始を送信する(S2809)。ここで、記録要求開始には、HTTPのPOST機能やPUT機能を使用しても良い。
【0192】
それに対して、センタサーバ1500の制御部1510は、記録/ライブ視聴処理部1505に記録準備とメモリ1506への記録開始を指示し、暗号/復号処理部1507と通信処理部1508に通信IF1509経由でデータ受信の開始を指示する(S2810)。
【0193】
ここで、センタサーバ1500の記録/ライブ視聴接続管理部1503は、前記記録/ライブ視聴セッションテーブル2600内の前記視聴/記録セッションの視聴状態2604を「待機」2402から「視聴可」2404に更新する(S2811)。
センタサーバ1500は、前記S2807で受信した記録開始要求に対する受信確認を、ビデオカメラ100に対して返信する(S2812)。
【0194】
次に、ビデオカメラ100の制御部112は、カメラ部101とマイク部102、記録/再生処理部106に対して撮影開始を指示し、撮影を開始する(S2813)。
前記カメラ部101とマイク部102で入力された動画/静止画は、必要に応じて暗号処理部110で暗号化した後、通信処理部111を介してセンタサーバ1500に対してコンテンツを送信する(S2814)。ここで、撮影したコンテンツの送信には、信頼性の高いTCPを使用することが好ましい。また、暗号化アルゴリズムとして前述同様、例えば暗号化技術であるAESを使用すれば良い。
【0195】
センタサーバ1500の制御部1510は、前記S2814でコンテンツを受信したら、記録/ライブ視聴接続管理部1503に対して、前記記録/ライブ視聴セッションテーブル2600の更新を指示する(S2815)。ここで、記録/ライブ視聴接続管理部1503は、前記記録/ライブ視聴セッションテーブル2600において、ビデオカメラ100の撮影コンテンツの視聴状態2604を「待機」2402から「視聴可」2404に変更する。その後、センタサーバ1500は、受信した該コンテンツをメモリ1506に記録しながら、DTV200からのコンテンツ要求待ち状態となる。
【0196】
DTV200は、前記の通り、定期的に前記記録/ライブ視聴セッションテーブル2600の更新の問い合わせを行うので、前記記録/ライブ視聴セッションテーブル2600内の視聴状態2604の更新を認識する。DTV200の制御部215は、表示部/スピーカ部205に、例えば図30の画面3000上に該コンテンツの視聴状態2600が「視聴可」2404であることを示すボタン3001表示を指示する(2816)。その際、制御部215は、該ボタンに該記録/ライブ視聴セッションの視聴URI2605を関連付けし、該ボタンを押すと該視聴URIが示すアドレスへアクセスする方法が考えられる。
【0197】
DTV200では、ユーザBが前記画面3000上で「視聴可」2404を示すボタン3001を選択すると(S2817)、制御部215は通信IF214を介して、センタサーバ1500に対して、前記「視聴可」2404状態を表すボタンに関連付けした視聴URI2605にアクセスし、該撮影コンテンツ要求を送信する(S2818)。ここで、コンテンツ要求はHTTPのGET機能を使用すれば良い。
【0198】
センタサーバ1500は、前記S2818で受信したコンテンツ要求に対する受信確認を、DTV200に対して返信する(S2819)。
そして、DTV200の機器認証処理部208とセンタサーバ1500の機器認証処理部1502との間で、機器認証処理が行われる(S2820)。ここで、該機器認証処理は、前記S2808と同じ内容でも良いし、一部あるいは全て別のプロトコルを用いた処理でも良い。
【0199】
前記S2820で機器認証が成功すると、前記S2818でコンテンツ要求を受信したセンタサーバ1500の制御部1510は、現在通信IF1509を介してビデオカメラ100から受信したコンテンツをメモリ1506に記録しながら、同時にDTV200へ送信する(S2821)。受信したコンテンツが暗号化されている場合は、一度復号化した後、前記S2820の認証処理で共有した暗号鍵を用いて再度暗号化して送信しても良い。
【0200】
DTV200では、受信したコンテンツを通信IF214経由で受信したコンテンツをそのままあるいは必要に応じて暗号/復号処理部212で復号化した後、図30の画面3010に示すように、該コンテンツを表示部/スピーカ205に表示する。
機器認証処理2808は、記録/ライブ視聴要求2803より前に実施しても良い。
【0201】
ここで、実施例1で記述した通り、ビデオカメラ100で撮影したコンテンツをセンタサーバ1500に送信している途中で通信障害が発生し、通信が中断された場合は、ビデオカメラ100で一旦中断部分をメモリ107に記録する。そして、通信状態が再開すると、最新の撮影コンテンツをセンタサーバ1500へ送信し、センタサーバ1500は該コンテンツを記録しながら同時にDTV200へ送信する。
また、ビデオカメラ100から中断部分のコンテンツが送信されてくると、センタサーバ1500は該コンテンツをメモリ1506に記録するが、DTV200には送信しない。
【実施例4】
【0202】
以下実施例4について説明する。
本実施の形態の特徴は、2つのビデオカメラを用いて撮影したコンテンツをネットワーク経由でセンタサーバに記録しながら、他の場所にあるDTVでリアルタイムの視聴を可能にすることである。
【0203】
図29は、システム構成を示したものであり、ユーザAとユーザCは外出先で別々な場所において行われる2人の子供の運動会の様子をビデオカメラ100A、100Bで撮影している映像を、ネットワーク経由でセンタサーバ1500に送信し、センタサーバ1500は、該映像を記録装置に記録しながら、宅内にあるDTV200に送信し、ユーザBがDTV200上で運動会の映像を視聴する場合を想定している。
【0204】
ビデオカメラ100A、100Bは、実施例1の図2に示したビデオカメラ100の構成と同じ構成を持ち、実施例1の図4に示した機器情報テーブル400も持っている。
ビデオカメラ100A、100B及びDTV200は、センタサーバ1500の機器情報管理部1504に格納された機器情報テーブル2200及びグループテーブル2300に同じ所属グループで登録されているものとする。
【0205】
次に、図30を用いて、本実施例において、ユーザBが操作するDTV200の画面一例を説明する。
画面3010は、前記実施例3の図28のS2821で記載した処理が行われたときのDTV200の画面表示である。ここで、画面3010上で表示される映像は、前記ビデオカメラ100Aで撮影しているコンテンツである。また、該撮影コンテンツの視聴状態が「視聴可」2404を表すボタン3011が表示される。
【0206】
画面3020は、前記画面3010を表示した後、別の場所にあるビデオカメラ100Bがセンタサーバ1500との間で記録/ライブ視聴セッションを開始し、DTV200が該セッションの開始と視聴状態2604が更新したことを認識すると、前記画面3010上に2台目のビデオカメラのコンテンツが現在「待機」2402を表すボタン3022を表示する。
【0207】
画面3030は、前記画面3020上でユーザBが前記ボタン3022を押下したときの画面である。ビデオカメラ100Bの撮影コンテンツの視聴状態2604が「待機」2402のときにボタン3022を押下したとき、DTV200はボタン3022にリンクされている視聴URIにアクセスし、ビデオカメラ100Bの撮影コンテンツを要求する。センタサーバ1500には、ビデオカメラ100Bからの撮影コンテンツを受信していないため視聴できるコンテンツが存在しないので、前記要求に対して、静止画の映像を転送し、DTV200の画面上に静止画を表示する。
【0208】
画面3040は、前記画面3030を表示中に、ビデオカメラ100Bの撮影コンテンツが視聴可能になったときの画面である。ユーザCがビデオカメラ100Bの撮影ボタンを押下すると、ビデオカメラ100Bからセンタサーバ1500に対して撮影コンテンツを転送する。そのとき、センタサーバ1500の記録/ライブ視聴接続管理部1503がビデオカメラ1400の撮影コンテンツの視聴状態2604を「待機」2402から「視聴可」2404に変更し、記録/ライブ視聴セッションテーブル2600を更新する。
【0209】
DTV200は、前記セッションテーブル2600の更新を認識し、2台目のカメラの撮影コンテンツの視聴状態が現在「視聴可」2404を表すボタン3042を表示する。また、ビデオカメラ100Bの撮影コンテンツがセンタサーバ1500からDTV200に送信され、DTV200の画面では該撮影コンテンツが表示される
ここで、実施例1で記述した通り、ビデオカメラ100及びビデオカメラ1400で撮影したコンテンツをセンタサーバ300に送信している途中で通信障害が発生し、通信が中断された場合は、ビデオカメラ100で一旦中断部部分をメモリ107に記録する。そして、通信状態が再開すると、最新の撮影コンテンツをセンタサーバ1500へ送信し、センタサーバ1500は該コンテンツを記録しながら同時にDTV200へ送信する。
【0210】
また、ビデオカメラ100及びビデオカメラ1400から中断部分のコンテンツが送信されてくると、センタサーバ1500は該コンテンツをメモリ1506に記録するが、DTV200には送信しない。
【図面の簡単な説明】
【0211】
【図1】システムの一構成例
【図2】ビデオカメラの一ブロック構成例
【図3】DTVの一ブロック構成例
【図4】機器情報管理部の一構成例
【図5】ビデオカメラの記録先選択画面例
【図6】ビデオカメラからDTVへ撮影コンテンツを送信開始するまでの記録開始シーケンスの一例
【図7】ビデオカメラから受信した撮影コンテンツをDTVで視聴開始するまでの視聴開始シーケンスの一例
【図8】DTV/ビデオカメラの画面例
【図9】ビデオカメラから受信した撮影コンテンツをDTVで視聴/記録開始するまでの視聴/記録開始シーケンスの一例
【図10】るビデオカメラからDTVへ撮影コンテンツを伝送中に通信中断が発生した際の視聴/記録中断・再開シーケンスの一例
【図11】ビデオカメラの記録情報テーブルの一構成例
【図12】DTVの記録情報テーブルの一構成例
【図13】ビデオカメラからDTVへ撮影コンテンツを伝送する手順概要の一例
【図14】ビデオカメラからDTVへの撮影コンテンツの伝送を終了する視聴/記録終了シーケンスの一例
【図15】ビデオカメラからDTVへ撮影コンテンツを伝送する手順概要の一例
【図16】ビデオカメラからDTVへ撮影コンテンツを伝送する手順概要の一例
【図17】システムの一構成例
【図18】記録装置の一ブロック構成例
【図19】ビデオカメラから記録装置/DTVへ撮影コンテンツを送信開始するまでの記録開始シーケンスの一例
【図20】システムの一構成例
【図21】センタサーバの一ブロック構成例
【図22】センタサーバの記録情報テーブルの一構成例
【図23】センタサーバにおいての加入メンバーのグループテーブル一構成例
【図24】センタサーバにおけるビデオカメラの記録/ライブ視聴セッション状態遷移図一例
【図25】ビデオカメラの記録/ライブ視聴セッション終了選択画面例
【図26】ビデオカメラの記録/ライブ視聴セッションテーブルの一構成例
【図27】DTVがセンタサーバに記録/ライブ視聴セッション状態を問い合わせ手順概要の一例
【図28】ビデオカメラからセンタサーバへ撮影コンテンツを送信開始し、DTVでライブ視聴開始するまでの記録開始シーケンスの一例
【図29】システムの一構成例
【図30】DTVの視聴開始画面例
【符号の説明】
【0212】
100、100A、100B・・・ビデオカメラ
200・・・DTV
300・・・記録装置
400・・・機器情報テーブル
1100、1200、2200・・・記録情報テーブル
107、211、310・・・メモリ
111、213、312・・・通信処理部
106、210、309・・・記録/再生処理部
109、206、216、305・・・デジタル入力/出力端子
10・・・無線アクセスポイント
12・・・ルータ
1500・・・センタサーバ
2300・・・グループテーブル
2600・・・記録/ライブ視聴セッションテーブル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワーク上でコンテンツや制御データの送受信を行うネットワーク通信手段と、
ネットワークを介して接続されたコンテンツ受信装置に送信するコンテンツを、該ネットワーク通信手段に供給するコンテンツ供給手段と、
該コンテンツの一部あるいは全部や、自装置に関する各種の設定情報を内蔵あるいは外付けの記録媒体に記録する記録手段と、
該ネットワークを介して接続されたコンテンツ送信装置あるいはコンテンツ受信装置との接続を管理する接続管理手段と、を備え、
前記ネットワーク通信手段を用いてネットワーク接続されたコンテンツ送信装置から送信されたコンテンツを受信し、前記記録手段を用いて該コンテンツを記録媒体に記録すると共に、前記ネットワーク通信手段を用いてネットワーク接続された1つ以上のコンテンツ受信装置へ該コンテンツを送信している際に、
該コンテンツ送信装置との通信が中断したことを検知、あるいは前記ネットワーク通信手段を介して該コンテンツ送信装置から通信が中断した旨を受信すると、前記記録手段を用いたコンテンツの記録を停止し、記録を停止した第1の位置情報を保持し、
該コンテンツ送信装置との通信が復帰したことを検知、あるいは前記ネットワーク通信手段を介して該コンテンツ送信装置から通信が復帰した旨を受信すると、前記記録手段を用いて受信コンテンツの記録を再開し、記録を再開した第2の位置情報を保持すると共に、前記ネットワーク通信手段を用いて該コンテンツ受信装置への送信を再開し、
前記コンテンツ送信装置から前記中断したコンテンツ部分を受信した際に、前記第1の位置情報と前記第2の位置情報との間に該中断したコンテンツ部分を挿入することを特徴とするコンテンツ送受信装置。
【請求項2】
1つ以上のコンテンツ送信装置やコンテンツ受信装置が所属するグループの登録および管理する手段を備え、
前記コンテンツ送信装置から受信したコンテンツを同じグループに所属するコンテンツ受信装置に対してのみ送信することを特徴とする請求項1記載のコンテンツ送受信装置。
【請求項3】
前記接続管理手段を用いて前記コンテンツ送信装置との間のコンテンツ送信状態を把握し、同じグループに所属する受信装置に対して、該コンテンツの視聴状態を管理することを特徴とする請求項2記載のコンテンツ送受信装置。
【請求項4】
前記コンテンツ送信状態が変化した場合、前記ネットワーク通信手段を用いて同じグループに所属するコンテンツ受信装置に対して、該コンテンツの視聴状態を通知する請求項3記載のコンテンツ送受信装置
【請求項5】
前記ネットワーク通信手段を介して、同じグループに所属するコンテンツ受信装置から前記コンテンツ送信状態の取得要求を受信した場合、該コンテンツの視聴状態を通知する請求項3記載のコンテンツ送受信装置。
【請求項6】
前記ネットワーク通信手段を介して前記コンテンツ送信装置との間で、特定の認証プロトコルに準拠して、お互いに正規に認定された機器であることを認証する第1の認証手段と、
前記ネットワーク通信手段を介して前記1つ以上のコンテンツ受信装置との間で、特定の認証プロトコルに準拠して、お互いに正規に認定された機器であることを認証する第2の認証手段と、を備え、
該コンテンツ送信装置から送信されるコンテンツを受信する前に、必要に応じて、前記第1の該認証手段を用いて予め該コンテンツ送信装置との間で第1の認証処理を実行し、
該第1の認証処理に成功した場合のみ、該コンテンツの記録を実行し、前記第2の認証手段を用いて該暗号化手段を用いて該コンテンツ受信装置との間で第2の認証処理を実行し、
第2の認証処理に成功した場合のみ、該コンテンツ受信装置に対してコンテンツ送信を開始することを特徴とする請求項1記載のコンテンツ送受信装置。
【請求項7】
宅内および宅外のネットワークを介してコンテンツや制御データの送受信を行うネットワーク通信手段と、
該ネットワーク通信手段を介して受信したコンテンツを内蔵あるいは外付けのモニタ画面に再生する再生手段と、
該ネットワーク通信手段を介して、該再生手段で再生可能なコンテンツが存在するか否か、そして該コンテンツの視聴状態を該コンテンツ送信装置から取得する視聴情報取得手段と、
を備え、
該視聴情報取得手段を用いて、該コンテンツ送信装置から受信可能なコンテンツが存在するか否かを、定期的にあるいは必要に応じて確認し、
該視聴可能なコンテンツが存在する場合は、該ネットワーク通信手段を用いて該コンテンツ送信装置から該コンテンツを受信し、
該再生手段を用いて該コンテンツを再生することを特徴とするコンテンツ受信装置。
【請求項8】
前記視聴情報取得手段を用いて前記コンテンツ送信装置から視聴可能なコンテンツの視聴状態を取得し、前記コンテンツの視聴状態に合わせて、必要に応じて、該モニタ画面上にテキストやボタン、アイコンなどの画像を表示し、利用者に通知することを特徴とする請求項7記載のコンテンツ受信装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【公開番号】特開2010−88005(P2010−88005A)
【公開日】平成22年4月15日(2010.4.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−256972(P2008−256972)
【出願日】平成20年10月2日(2008.10.2)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【Fターム(参考)】