説明

コンテンツ送受信システム、送信装置および受信装置

【課題】 コンテンツを再生している送信装置を自動的に受信装置に接続させる。
【解決手段】 受信装置100と送信装置200とが自動的に無線接続したあと、受信装置100は送信装置200からコンテンツ再生に関するステータスを受信する。受信装置100は、送信装置200が再生中であるか否かを判断し、再生中であればそのまま送信装置200と無線接続を維持する。一方、再生中でなければ、受信装置100は、送信装置200との接続を切断し、他の送信装置200と無線接続し、接続した送信装置200が再生中であるか否かを判断する。この処理を繰り返すことによって、受信装置100は、コンテンツを再生している送信装置200に自動的に接続することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、受信装置と、受信装置に無線接続可能な送信装置とを備えるコンテンツ送受信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
音楽ファイルを記録可能なフラッシュメモリ等の記憶媒体を有する送信装置と、アンプ装置およびスピーカーを有する受信装置とを備えるコンテンツ送受信システムが利用されている。送信装置は、音楽ファイルを再生し、音楽データを例えばBluetooth等の無線を使用して受信装置に送信する。受信装置は、音楽データを受信して、増幅して、スピーカーから音声を出力する。例えば、ユーザが屋外において、送信装置によって再生される音楽データをヘッドフォンを利用して聞いている状態から、帰宅した後に受信装置のスピーカーからの音声出力に切り換えたい状況がある。この場合、ユーザは送信装置または受信装置を操作することで、送信装置および受信装置を無線通信を介して相互に接続させる必要がある。この操作が非常に煩雑であり、ヘッドフォンを使用した音声出力から、宅内において受信装置を使用した音声出力に切り換える際の障壁となっている。
【0003】
この問題を解決するために、送信装置と受信装置とが自動的に無線接続することによって、ユーザ操作を不要とする無線接続方法が提案されている。しかし、受信装置の近辺に複数の送信装置が存在する場合に、音楽ファイルを再生していないユーザが意図しない送信装置が受信装置に自動的に接続され、音楽ファイルを再生しているユーザが意図する送信装置が受信装置に接続されないことがある。この場合、ユーザ操作によって、受信装置に自動的に接続された送信装置を一旦接続解除し、音楽ファイルを再生しているユーザが意図する送信装置を受信装置に再度接続させる必要があり、余計な操作が増えてしまう。
【0004】
下記特許文献1には、「ヘッドセット10には、装着検出部18が設けられ、この装着検出部18にてヘッドセット10が使用者に装着されているか否かを検出することで、ヘッドセット10の使用状態に応じて、無線通信の相手となる音楽再生装置40との間の無線通信接続の確立及び切断の制御を自動的に実行する。」ことが記載されている。しかし、この文献に記載された技術によると、コンテンツ受信装置であるヘッドセット10に装着検出部18といった特別なハードウェアを設ける必要があり、現実的ではない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2004−297256号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は上記従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、コンテンツを再生している送信装置を自動的に受信装置に接続させることができるコンテンツ送受信システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の好ましい実施形態によるコンテンツ送受信システムは、受信装置と、前記受信装置に無線接続可能な1または複数の送信装置とを備え、前記受信装置が、前記送信装置を探索する探索手段と、前記探索手段によって探索された前記送信装置と無線接続する第1接続手段と、前記送信装置からコンテンツを受信するコンテンツ受信手段と、前記送信装置からコンテンツ再生に関するステータスを受信するステータス受信手段と、受信されたステータスがコンテンツ再生中であるか否かを判断する判断手段と、受信されたステータスがコンテンツ再生中であると判断された場合、前記第1接続手段に前記送信装置との接続を維持させ、受信されたステータスがコンテンツを再生していないことを示すステータスであると判断された場合、前記第1接続手段に前記送信装置との接続を切断させ、かつ、前記探索手段によって探索された他の前記送信装置と無線接続させる接続制御手段とを有し、前記送信装置が、前記探索手段によって探索された場合、前記受信装置と無線接続する第2接続手段と、前記受信装置にコンテンツを送信するコンテンツ送信手段と、前記受信装置にコンテンツ再生に関するステータスを送信するステータス送信手段とを有する。
【0008】
受信装置と送信装置とが自動的に無線接続したあと、受信装置は送信装置からコンテンツ再生に関するステータスを受信する。受信装置は、送信装置が再生中であるか否かを判断し、再生中であればそのまま無線接続を維持する。一方、再生中でなければ、受信装置は、送信装置との接続を切断し、他の送信装置と無線接続し、接続した送信装置が再生中であるかを判断する。この処理を繰り返すことによって、受信装置は、コンテンツを再生している送信装置に自動的に接続することができる。
【0009】
本発明の別の好ましい実施形態によるコンテンツ送受信システムは、受信装置と、前記受信装置に無線接続可能な1または複数の送信装置とを備え、前記受信装置が、前記送信装置を探索する探索手段と、前記探索手段によって探索された前記送信装置と無線接続する第1接続手段と、前記送信装置からコンテンツを受信するコンテンツ受信手段と、前記送信装置から、再生アプリケーションプログラムが起動済であるかの情報を受信する情報受信手段と、前記送信装置において再生アプリケーションプログラムが起動済であるかを判断する判断手段と、前記送信装置において再生アプリケーションプログラムが起動済であると判断された場合、前記第1接続手段に前記送信装置との接続を維持させ、前記送信装置において再生アプリケーションプログラムが起動済でないと判断された場合、前記第1接続手段に前記送信装置との接続を切断させ、かつ、前記探索手段によって探索された他の前記送信装置と無線接続させる接続制御手段とを有し、前記送信装置が、前記探索手段によって探索された場合、前記受信装置と無線接続する第2接続手段と、前記受信装置にコンテンツを送信するコンテンツ送信手段と、前記受信装置に、再生アプリケーションプログラムが起動済であるかの情報を送信する情報送信手段とを有する。
【0010】
受信装置と送信装置とが自動的に無線接続したあと、受信装置は送信装置から再生アプリケーションプログラムが起動済であるかの情報を受信する。受信装置は、送信装置において再生アプリケーションプログラムが起動済であるかを判断し、再生アプリケーションプログラムが起動済であればそのまま無線接続を維持する。再生アプリケーションプログラムが起動済であるということは、コンテンツを再生している、または、コンテンツをこれから再生する可能性が高いからである。一方、再生アプリケーションプログラムが起動済でない場合、受信装置は、送信装置との接続を切断し、他の送信装置と無線接続し、接続した送信装置において再生アプリケーションプログラムが起動済であるかを判断する。この処理を繰り返すことによって、受信装置は、コンテンツを再生している可能性が高い送信装置に自動的に接続することができる。
【0011】
本発明のさらに別の好ましい実施形態によるコンテンツ送受信システムは、受信装置と、前記受信装置に無線接続可能な1または複数の送信装置とを備え、前記受信装置が、前記送信装置を探索する探索手段と、前記探索手段によって探索された前記送信装置と無線接続する第1接続手段と、前記送信装置からコンテンツを受信するコンテンツ受信手段と、前記送信装置からコンテンツ再生に関するステータスを受信するステータス受信手段と、受信されたステータスがコンテンツ再生中であるか否かを判断する第1判断手段と、前記送信装置から、再生アプリケーションプログラムが起動済であるかの情報を受信する情報受信手段と、前記送信装置において再生アプリケーションプログラムが起動済であるかを判断する第2判断手段と、(A)受信されたステータスがコンテンツ再生中であると判断されたとき前記第1接続手段に前記送信装置との接続を維持させ、(B)受信されたステータスがコンテンツを再生していないことを示すステータスであり、かつ、前記送信装置において再生アプリケーションプログラムが起動済であると判断されたとき、(b−1)所定時間以内に前記送信装置がコンテンツ再生を実行した場合、前記第1接続手段に前記送信装置との接続を維持させ、(b−2)所定時間以内に前記送信装置がコンテンツ再生を実行しなかった場合、前記第1接続手段に前記送信装置との接続を切断させ、かつ、前記探索手段によって探索された他の前記送信装置と無線接続させ、(C)受信されたステータスがコンテンツを再生していないことを示すステータスであり、かつ、前記送信装置において再生アプリケーションプログラムが起動済でないと判断されたとき、前記第1接続手段に前記送信装置との接続を切断させ、かつ、前記探索手段によって探索された他の前記送信装置と無線接続させる接続制御手段とを有し、前記送信装置が、前記探索手段によって探索された場合、前記受信装置と無線接続する第2接続手段と、前記受信装置にコンテンツを送信するコンテンツ送信手段と、前記受信装置にコンテンツ再生に関するステータスを送信するステータス送信手段と、前記受信装置に、再生アプリケーションプログラムが起動済であるかの情報を送信する情報送信手段とを有する。
【0012】
受信装置に無線接続された送信装置において、再生アプリケーションが起動済であれば、所定時間の猶予が与えられ、所定時間以内にコンテンツ再生が実行されると、受信装置は送信装置との無線接続を維持する。従って、自動的に無線接続した時点で、送信装置において再生アプリケーションを起動済みであり、ユーザがコンテンツを再生アプリケーションから選択し、コンテンツを再生開始させようとしている場合に、送信装置と受信装置との無線接続が自動的に切断されてしまうことを防止できる。
【0013】
本発明のさらに別の好ましい実施形態によるコンテンツ送受信システムは、受信装置と、前記受信装置に無線接続可能な1または複数の送信装置とを備え、前記受信装置が、前記送信装置を探索する探索手段と、前記探索手段によって探索された前記送信装置と無線接続する第1接続手段と、前記送信装置からコンテンツを受信するコンテンツ受信手段と、前記送信装置からコンテンツ再生に関するステータスを受信するステータス受信手段と、受信されたステータスがコンテンツ再生中であるか否かを判断する第1判断手段と、前記送信装置から、再生アプリケーションプログラムが起動済であるかの情報を受信する情報受信手段と、前記送信装置において再生アプリケーションプログラムが起動済であるかを判断する第2判断手段と、探索された1または複数の前記送信装置の中から、第1優先順位として、前記第1接続手段に、ステータスがコンテンツ再生中である1つの前記送信装置と無線接続させ、ステータスがコンテンツ再生中である前記送信装置が存在しない場合に、第2優先として、前記第1接続手段に、再生アプリケーションプログラムが起動済である1つの前記送信装置と無線接続させる接続制御手段とを有し、前記送信装置が、前記探索手段によって探索された場合、前記受信装置と無線接続する第2接続手段と、前記受信装置にコンテンツを送信するコンテンツ送信手段と、前記受信装置にコンテンツ再生に関するステータスを送信するステータス送信手段と、前記受信装置に、再生アプリケーションプログラムが起動済であるかの情報を送信する情報送信手段とを有する。
【0014】
この場合、受信装置が最初に全ての送信装置に接続して、コンテンツ再生に関するステータスを全ての送信装置から受信し、再生中の送信装置があれば、再生中の送信装置の1つとの無線接続を維持する。一方、再生中の送信装置がなければ、受信装置は、再生アプリケーションプログラムが起動済であるかの情報を全ての送信装置から受信し、再生アプリケーションプログラムが起動済である送信装置があれば、再生アプリケーションプログラムが起動済である送信装置の1つとの無線接続を維持する。従って、受信装置は、コンテンツを再生している、または、コンテンツを再生してる可能性が高い送信装置に自動的に接続することができる。
【発明の効果】
【0015】
コンテンツを再生している送信装置を自動的に受信装置に接続させることができるコンテンツ送受信システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の好ましい実施形態による受信装置100と送信装置200とを示すブロック図である。
【図2A】受信装置100と送信装置200との接続動作概要を示す図である。
【図2B】受信装置100と送信装置200との接続動作概要を示す図である。
【図2C】送信装置管理テーブルを示す図である。
【図3】受信装置100のCPU1の処理を示すフローチャートである。
【図4】送信装置200のCPU11の処理を示すフローチャートである。
【図5】受信装置100のCPU1の処理を示すフローチャートである。
【図6】送信装置200のCPU11の処理を示すフローチャートである。
【図7】受信装置100のCPU1の処理を示すフローチャートである。
【図8】送信装置200のCPU11の処理を示すフローチャートである。
【図9】受信装置100のCPU1の処理を示すフローチャートである。
【図10】受信装置100のCPU1と送信装置200のCPU11との処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の好ましい実施形態について、図面を参照して具体的に説明するが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。
【0018】
図1は、本発明の好ましい実施形態によるコンテンツ再生システムを示す概略ブロック図である。コンテンツ再生システムは、コンテンツ受信装置(以下、受信装置という。)100と、コンテンツ送信装置(以下、送信装置という。)200とを備える。受信装置100は、例えば各部屋に1つずつ配置された据置型のオーディオ装置である。送信装置200は、各個人が所持、携帯する音楽プレーヤ、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、携帯電話機、携帯型ゲーム機等である。コンテンツは、音楽ファイル(音楽データ)、音声ファイル(音声データ)、映像ファイル(映像データ)、静止画ファイル(静止画データ)等の総称であるが、本実施形態においては音楽ファイル(音楽データ)である。
【0019】
受信装置100と送信装置200とは、例えば、Bluetooth等の任意の規格の無線通信によって相互に接続可能である。送信装置200は、自身が記録している音楽フィルを再生し、再生した音楽データを無線経由で、受信装置100に送信する。受信装置100は、送信装置200から送信された音楽データを受信し、増幅して、スピーカーから音声を出力する。
【0020】
図2A、図2Bは、本実施形態の概要を示す図である。受信装置100は、送信装置200を自動的に探索することにより、探索された送信装置(例えば送信装置200A)と自動的に無線接続する(図2A(a))。「自動的に」とは、ユーザ操作を要することなくという意味である。無線接続した送信装置200Aは、受信装置100に対して無線を介して音楽ファイルの再生に関するステータスを送信する。受信装置100は、送信装置200Aからステータスを受信する(図2A(b))。ここでは、送信装置200Aは音楽ファイルを再生停止中であるので、送信されるステータスは「停止中」である。受信装置100は、受信されたステータスが「再生中」であるか否かを判断する。ここでは、受信されたステータスが音楽ファイルを再生していないことを示す「停止」ある。従って、受信装置100は、送信装置200Aとの接続を切断させる(図2A(c))。
【0021】
受信装置100は、送信装置200Aとの接続を切断したあと、探索された他の送信装置200(例えば送信装置200B)と自動的に無線接続する(図2B(a))。無線接続した送信装置200Bは、受信装置100に対して無線を介して音楽ファイルの再生に関するステータスを送信する。受信装置100は、送信装置200Bからステータスを受信する(図2B(b))。ここでは、送信装置200Bは音楽ファイルを再生中であるので、送信されるステータスは「再生中」である。受信装置100は、受信されたステータスが「再生中」であるか否かを判断する。ここでは、受信されたステータスが「再生中」ある。従って、受信装置100は、送信装置200Bとの接続を維持させる(図2B(c))。
【0022】
以上のように、本実施形態によると、受信装置100は、音楽ファイルを再生中の送信装置を自動的に判別して接続することができる。
【0023】
図1に示すように、受信装置100は、CPU1と、RAMやフラッシュメモリ等の書換可能メモリ2と、ROM3と、通信部4と、再生部5と、スピーカー6とを概略備える。CPU1は、ROM3に格納されている受信装置100の動作プログラムに基づいて受信装置100の各部を制御する。
【0024】
書換可能メモリ2には図2Cに示す送信装置管理テーブルが格納されている。送信装置管理テーブルには所定数(本例では8つ)の項目が存在し、各項目には送信装置200の識別情報を登録可能である。識別情報は受信装置100と送信装置200とがペアリングした際に相互に交換しあい登録される情報であり、例えば、送信装置200のアドレスと暗号鍵との組合せである。なお、図2Cでは、送信装置の識別情報を単に「送信装置A」等と略して記述する。
【0025】
通信部4は、送信装置200の通信部18と接続して通信し、各種の制御コマンドや、音楽データ等を送信装置200との間で送受信する。通信部4は、例えばBluetoothの無線送受信機である。再生部5は、通信部4が送信装置200から受信した音楽データを再生(例えば、デコード、D/A変換、音量調整、増幅等)し、スピーカー6から音声を出力する。
【0026】
送信装置200は、CPU11と、RAM12と、ROM13と、フラッシュメモリ等のコンテンツ記憶部14と、再生部15と、表示部16と、操作部17と、通信部18とを概略備える。CPU11は、ROM13に格納されている送信装置の動作プログラムに基づいて送信装置200の各部を制御する。また、ROM13には再生アプリケーションプログラムがインストール又は記録されている。CPU11は、再生アプリケーションプログラムをRAM12に読み出して実行する。
【0027】
フラッシュメモリ14には複数の音楽ファイルが記録されている。再生部15は、再生アプリケーションプログラムに従って、フラッシュメモリ14に記録されている音楽ファイルを再生し、通信部18を介して受信装置100に音楽データを送信する。表示部16は、再生中の音楽ファイルのコンテンツ情報(曲名、アーティスト名等)を表示する。操作部17は、ユーザ操作に基づく指示が入力されるものであり、送信装置200の筐体に設けられた操作ボタンやタッチパネル等である。通信部18は、送信装置100の通信部4と通信し、各種の制御コマンドや、音楽データ等を受信装置100との間で送受信する。通信部18は、例えばBluetoothの無線送受信機である。
【0028】
以下、本実施形態の動作を説明する。図3は、受信装置100のCPU1の処理を示すフローチャートである。図4は、送信装置200のCPU11の処理を示すフローチャートである。受信装置100のCPU1は、いずれの送信装置200とも無線接続していない場合、送信装置管理テーブルから1つの送信装置200を選択し、選択した送信装置200を探索する処理を実行する(S101)。つまり、CPU1は、選択した送信装置200に対して探索コマンドを送信し、送信装置200から応答コマンドを受信したか否かを判断する(S102)。
【0029】
送信装置200のCPU11は、受信装置100によって探索可能な状態に設定されている(S201)。CPU11は、受信装置100から探索コマンドを受信したか否かを判断しており(S202)、受信した場合(S202でYES)、CPU11は、受信装置100に対して探索応答コマンドを返信する(S203)。受信装置100のCPU1は、送信装置200から探索応答コマンドを受信すると(S102でYES)、受信装置100と送信装置200とが無線接続し、認証処理を実行するように各部を制御する(S103、S204)。
【0030】
続いて、受信装置100のCPU1は、無線接続した送信装置200に対して、音楽再生に関するステータスの送信を要求する(S104)。音楽再生に関するステータスには、「再生中」、「一時停止」、「停止」等が存在する。送信装置200のCPU11は、受信装置100から音楽再生に関するステータスの送信要求を受信したか否かを判断している(S205)。受信した場合(S205でYES)、CPU11は、音楽再生に関する現在のステータスを受信装置100に送信する(S206)。例えば、音楽ファイルを再生中であれば「再生中」のステータスを送信する。音楽ファイルを再生停止中であれば、「停止」のステータスを送信する。
【0031】
受信装置100のCPU1は、送信装置200から音楽再生に関するステータスを受信し(S105)、受信したステータスが「再生中」であるか否かを判断する(S106)。「再生中」であれば(S106でYES)、送信装置200が再生している音楽ファイルの音楽データを受信することができるので、このまま送信装置200との接続を維持する(S107)。従って、受信装置100のCPU1は、送信装置200から音楽データを受信し、再生部5に音楽データを再生させ、スピーカー6から音声を出力する。
【0032】
一方、受信したステータスが「再生中」でははなく「一時停止」や「停止」等の音楽ファイルを再生していないことを示すものであれば(S106でNO)、CPU1は、現在無線接続している送信装置100との接続を切断し、認証を解除して(S109)、S101に戻る。送信装置200のCPU11は、受信装置100から無線接続を切断されたか否かを判断し(S207)、切断された場合(S207でYES)、S201に戻って、再度、探索を待機する状態になる。受信装置100から無線接続を切断されない場合(S207でNO)、受信装置100との無線接続を維持し、音楽ファイルを再生し、音楽データを受信装置100に送信する(S208)。
【0033】
受信装置100のCPU1は、S101に戻ると、再度、送信装置管理テーブルから別の送信装置200を1つ選択し、選択した送信装置200を探索する。従って、受信装置100は、ステータスが「再生中」の送信装置200と接続するまで、送信装置200の探索、接続、認証、および切断の処理を自動的に繰り返す。これにより、音楽ファイルを再生中ではない送信装置200に受信装置100が自動的に無線接続してしまい、受信装置100が音楽を再生できないことを防止できる。すなわち、受信装置100は、音楽ファイルを再生中の送信装置200と自動的に無線接続し、音楽データを自動的に再生することができる。
【0034】
次に、本発明の別の好ましい実施形態を説明する。図5は、受信装置100のCPU1の処理を示すフローチャートである。図6は、送信装置200のCPU11の処理を示すフローチャートである。なお、図3、図4と同じ処理には同一符号を付し、説明を援用する。S103、S204において受信装置100と送信装置200とが無線接続および認証処理を実行したあと、受信装置100のCPU1は、無線接続した送信装置200に対して、再生アプリケーションプログラム(以下、再生アプリという。)を起動済みであるか否かの問い合せを送信する(S111)。再生アプリは、コンテンツ(音楽ファイル)を管理、表示、選択、再生等するためのアプリケーションプログラムである。「再生アプリが起動済」とは、例えばユーザ操作によって再生アプリのアイコンが選択され、再生アプリがRAM内で展開されており、音楽ファイルを再生可能な状態になっていることを意味する。送信装置200のCPU11は、受信装置100から再生アプリが起動済みであるかの問い合せを受信したか否かを判断している(S211)。受信した場合(S211でYES)、CPU11は、再生アプリが起動済みであるかの情報を受信装置100に送信する(S212)。
【0035】
受信装置100のCPU1は、送信装置200から再生アプリを起動済みであるかの情報を受信し(S112)、送信装置200において再生アプリが起動済みであるか否かを判断する(S113)。再生アプリが起動済みであれば(S113でYES)、現在送信装置200が再生アプリを使用して音楽ファイルを再生している、または、現在送信装置200が音楽ファイルを再生していなくても音楽ファイルを再生可能な状況であるので、このまま送信装置200との接続を維持する。
【0036】
一方、再生アプリが起動済みでない場合(S113でNO)、CPU1は、現在無線接続している送信装置100との接続を切断し、認証を解除して(S109)、S101に戻る。送信装置200のCPU11は、受信装置100から無線接続を切断されたか否かを判断し(S207)、切断された場合(S207でYES)、S201に戻って、再度、探索を待機する状態になる。
【0037】
無線接続を維持した場合、受信装置100のCPU1は、送信装置100に音楽ファイルの再生指示を送信する(S114)。送信装置200のCPU11は、受信装置100から音楽ファイルの再生指示を受信したか否かを判断している(S213)。受信した場合(S213でYES)、CPU11は、音楽ファイルを再生し、音楽データを受信装置100に送信する(S214)。受信装置100のCPU1は、送信装置200から音楽データを受信し、再生部5に音楽データを再生させ、スピーカー6から音声を出力する(S115)。
【0038】
受信装置100のCPU1は、S101に戻ると、再度、送信装置管理テーブルから別の送信装置200を選択し、選択した送信装置200を探索する。従って、受信装置100は、再生アプリが起動済みの送信装置200と接続するまで、送信装置200の探索、接続、認証、および切断の処理を自動的に繰り返す。これにより、再生アプリを起動済みではない送信装置200に受信装置100が自動的に無線接続してしまい、受信装置が音楽データを再生できないことを防止できる。すなわち、受信装置は、再生アプリを起動済みの送信装置200と自動的に無線接続し、音楽データを自動的に再生することができる。
【0039】
なお、受信装置100から音楽ファイルの再生指示を送信装置200に送信することなく、単に接続を維持するようにしてもよい。この場合、送信装置200が音楽ファイルを再生している場合には、音楽データが送信装置200から受信装置100に送信され、受信装置100は音楽データを受信して再生できる。一方、送信装置200が音楽ファイルを再生していない場合は、受信装置100は音楽データを再生できないが、その後、ユーザ操作によって送信装置200が音楽ファイルを再生開始すると、音楽データが送信装置200から受信装置100に送信され、受信装置100は音楽データを受信して再生できるようになる。
【0040】
次に、本発明のさらに別の好ましい実施形態を説明する。本実施形態では、(A)受信装置100は、受信されたステータスが再生中であるとき、送信装置200との無線接続を維持する。(B)受信装置100は、受信されたステータスが音楽ファイルを再生していないことを示すステータスであり、かつ、送信装置200において再生アプリが起動済であると判断されたとき、(b−1)所定時間以内に送信装置200が音楽ファイルの再生を実行した場合、送信装置200との接続を維持し、(b−2)所定時間以内に送信装置200が音楽ファイルの再生を実行しなかった場合、送信装置200との接続を切断し、かつ、探索された他の送信装置200と無線接続する。(C)受信装置100は、受信されたステータスが音楽ファイルを再生していないことを示すステータスであり、かつ、送信装置200において再生アプリが起動済でないとき、送信装置200との接続を切断し、かつ、探索された他の送信装置200と無線接続する。
【0041】
図7は、受信装置100のCPU1の処理を示すフローチャートである。図8は、送信装置200のCPU11の処理を示すフローチャートである。なお、図3、図4と同じ処理には同一符号を付し、説明を援用する。S103、S204において受信装置100と送信装置200とが無線接続および認証処理を実行したあと、受信装置100のCPU1は、無線接続した送信装置200に対して、音楽再生に関するステータスの送信を要求する(S104)。送信装置200のCPU11は、受信装置100から音楽再生に関するステータスの送信要求を受信したか否かを判断している(S205)。受信した場合(S205でYES)、CPU11は、音楽再生に関する現在のステータスを受信装置100に送信する(S206)。
【0042】
受信装置100のCPU1は、送信装置200から音楽再生に関するステータスを受信し(S105)、受信したステータスが「再生中」であるか否かを判断する(S106)。「再生中」であれば(S106でYES)、送信装置200が再生している音楽ファイルの音楽データを受信することができるので、このまま送信装置200との接続を維持する(S107)。従って、受信装置100のCPU1は、送信装置200から音楽データを受信し、再生部5に音楽データを再生させ、スピーカー6から音声を出力する。
【0043】
一方、受信したステータスが「再生中」でははなく「一時停止」や「停止」等の音楽ファイルを再生していないことを示すものであれば(S106でNO)、受信装置100のCPU1は、無線接続した送信装置200に対して、再生アプリを起動済みであるか否かの問い合せを送信する(S111)。送信装置200のCPU11は、受信装置100から再生アプリが起動済みであるかの問い合せを受信したか否かを判断している(S211)。受信した場合(S211でYES)、CPU11は、再生アプリが起動済みであるかの情報を受信装置100に送信する(S212)。
【0044】
受信装置100のCPU1は、送信装置200から再生アプリを起動済みであるかの情報を受信し(S112)、送信装置200において再生アプリが起動済みであるか否かを判断する(S113)。再生アプリが起動済みであれば(S113でYES)、CPU1は、送信装置200が現在音楽ファイルを再生しているか否かを判断する(S116)。この判断は、S104〜S106のように送信装置200にステータスを要求および受信することで判断してもよく、送信装置200から実際に音楽データを受信しているか否かで判断してもよい。送信装置200が現在音楽ファイルを再生している場合(S116でYES)、このまま送信装置200との接続を維持する。
【0045】
送信装置200が現在音楽ファイルを再生していない場合(S116でNO)、CPU1は、S113でYESと判断してからタイマーカウントを実行することによって所定時間(例えば5分)経過したか否かを判断する(S117)。未だ所定時間経過していなければ(S117でNO)、処理はS116に戻る。一方、所定時間経過した場合(S117でYES)、CPU1は、現在無線接続している送信装置100との接続を切断し、認証を解除して(S109)、S101に戻る。
【0046】
また、S113において、再生アプリが起動済みでない場合(S113でNO)、CPU1は、現在無線接続している送信装置100との接続を切断し、認証を解除して(S109)、S101に戻る。送信装置200のCPU11は、受信装置100から無線接続を切断されたか否かを判断し(S207)、切断された場合(S207でYES)、S201に戻って、再度、探索を待機する状態になる。
【0047】
受信装置100のCPU1は、S101に戻ると、再度、送信装置管理テーブルから別の送信装置200を選択し、選択した送信装置200を探索する。以上のように、受信装置100は、無線接続した送信装置100が音楽ファイルを再生中であれば、その送信装置200との接続を維持する。受信装置100は、無線接続した送信装置200が、音楽ファイルを再生中ではないが再生アプリが起動済みである場合、所定時間以内に音楽ファイルの再生が実行されると、その送信装置200と接続を維持するが、所定時間以内に音楽ファイルの再生が実行されないと、その送信装置200との接続を切断する。また、受信装置100は、無線接続した送信装置200が音楽ファイルを再生中ではなく、再生アプリが起動済ではない場合、その送信装置200との接続を切断する。これにより、受信装置100が送信装置200に無線接続したものの一向に音楽データを再生できないことを防止できる。
【0048】
次に、本発明のさらに別の好ましい実施形態を説明する。本例では、例えば無線LAN等のネットワークを使用して受信装置100と送信装置200とが無線接続する場合の実施例である。受信装置100は、探索された全ての送信装置200と一時的に無線接続する。受信装置100は、探索された1または複数の送信装置200の中から、第1優先順位として、ステータスが再生中である1つの送信装置と無線接続させる。受信装置100は、ステータスが再生中である送信装置200が存在しない場合に、第2優先順位として、再生アプリが起動済である1つの送信装置と無線接続させる。
【0049】
図9は、受信装置100のCPU1の処理を示すフローチャートである。送信装置200のCPU11の処理は図8と同様である。受信装置100のCPU1は、送信装置200を探索し(S121)、探索応答コマンドを受信した場合(S122でYES)、探索応答コマンドを送信してきた全ての送信装置200と一時的に接続する。
【0050】
受信装置100のCPU1は、接続した全ての送信装置200に対して、音楽再生に関するステータスの送信を要求する(S124)。各送信装置200のCPU11は、受信装置100から音楽再生に関するステータスの送信要求を受信したか否かを判断している(S205)。受信した場合(S205でYES)、CPU11は、音楽再生に関する現在のステータスを受信装置100に送信する(S206)。
【0051】
受信装置100のCPU1は、各送信装置200から音楽再生に関するステータスを受信し(S125)、受信したステータスが「再生中」である送信装置200が1つ以上存在するか否かを判断する(S126)。ステータスが「再生中」である送信装置200が1つ以上存在すれば(S126でYES)、CPU1は、ステータスが「再生中」である送信装置200の中から1つの送信装置200(特に限定されないが例えば最初に応答した送信装置200)を自動的に選択し、選択した送信装置200との無線接続を維持し(S127)、他の送信装置200との無線接続を切断する(S132)。すなわち、受信装置100は、探索された複数の送信装置200の中から第1優先順位として、ステータスが「再生中」である送信装置200を選択して、無線接続する。
【0052】
一方、ステータスが「再生中」である送信装置200が存在しなければ(S126でNO)、CPU1は、無線接続した各送信装置200に対して、再生アプリを起動済みであるか否かの問い合せを送信する(S128)。各送信装置200のCPU11は、受信装置100から再生アプリが起動済みであるかの問い合せを受信したか否かを判断している(S211)。受信した場合(S211でYES)、CPU11は、再生アプリが起動済みであるかの情報を受信装置100に送信する(S212)。
【0053】
受信装置100のCPU1は、各送信装置200から再生アプリを起動済みであるかの情報を受信し(S129)、再生アプリが起動済みである送信装置200が1つ以上存在するか否かを判断する(S130)。再生アプリが起動済みである送信装置200が1つ以上存在する場合(S130でYES)、CPU1は、再生アプリが起動済みである送信装置200(特に限定されないが例えば最初に応答した送信装置200)を自動的に1つ選択し、選択した送信装置200との無線接続を維持し(S131)、他の送信装置200との無線接続を切断する(S132)。すなわち、受信装置100は、探索された複数の送信装置200の中から第2優先順位として、再生アプリが起動済みである送信装置200を選択して、無線接続する。
【0054】
一方、再生アプリが起動済みである送信装置200が存在しない場合(S130でNO)、受信装置100のCPU1は、一例として全ての送信装置200との無線接続を切断する(133)。あるいは、他の例として、受信装置100のCPU1は、自動的に任意の1つの送信装置200を選択して、無線接続を維持してもよい。
【0055】
次に本発明のさらに別の好ましい実施形態を説明する。本例では、上記の各実施形態において、送信装置200がユーザ操作によって再生停止した場合の処理を説明する。図10に示すように、送信装置200のCPU11は、ユーザ操作によって音楽ファイルの再生が停止されるか否かを判断する(S241)。再生停止する場合(S241でYES)、受信装置100のCPU1と、送信装置200のCPU11とは、無線接続を切断する(S141、S242)。その後、送信装置200のCPU11は、受信装置100によって探索可能な状態に戻る(S243)。従って、再生停止した送信装置200がいつまでも受信装置100に接続されたままであることが防止され、他の再生中の送信装置200が新たに受信装置200に自動接続することができるようになる。
【0056】
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。音楽ファイル以外のコンテンツ(例えば、映像ファイルや静止画ファイル)を再生するものであってもよい。通信規格は、Bluetoothに限定されるものではなく、LAN、HDMI、IEEE1394、USBやその他の任意の通信規格を適宜選択して採用することができる。本発明の受信装置100、送信装置200を動作させるためのコンピュータプログラムまたはそのコンピュータプログラムを記録した記録媒体という形態で提供されてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0057】
本発明は例えば据置型オーディオ機器と携帯型音楽プレーヤとに好適に適用され得る。
【符号の説明】
【0058】
100 受信装置
1 CPU
2 RAM
3 ROM
4 通信部
5 再生部
6 スピーカー
200 送信装置
11 CPU
12 RAM
13 ROM
14 フラッシュメモリ
15 再生部
16 表示部
17 操作部
18 通信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
受信装置と、前記受信装置に無線接続可能な1または複数の送信装置とを備え、
前記受信装置が、
前記送信装置を探索する探索手段と、
前記探索手段によって探索された前記送信装置と無線接続する第1接続手段と、
前記送信装置からコンテンツを受信するコンテンツ受信手段と、
前記送信装置からコンテンツ再生に関するステータスを受信するステータス受信手段と、
受信されたステータスがコンテンツ再生中であるか否かを判断する判断手段と、
受信されたステータスがコンテンツ再生中であると判断された場合、前記第1接続手段に前記送信装置との接続を維持させ、受信されたステータスがコンテンツを再生していないことを示すステータスであると判断された場合、前記第1接続手段に前記送信装置との接続を切断させ、かつ、前記探索手段によって探索された他の前記送信装置と無線接続させる接続制御手段とを有し、
前記送信装置が、
前記探索手段によって探索された場合、前記受信装置と無線接続する第2接続手段と、
前記受信装置にコンテンツを送信するコンテンツ送信手段と、
前記受信装置にコンテンツ再生に関するステータスを送信するステータス送信手段とを有する、コンテンツ送受信システム。
【請求項2】
受信装置と、前記受信装置に無線接続可能な1または複数の送信装置とを備え、
前記受信装置が、
前記送信装置を探索する探索手段と、
前記探索手段によって探索された前記送信装置と無線接続する第1接続手段と、
前記送信装置からコンテンツを受信するコンテンツ受信手段と、
前記送信装置から、再生アプリケーションプログラムが起動済であるかの情報を受信する情報受信手段と、
前記送信装置において再生アプリケーションプログラムが起動済であるかを判断する判断手段と、
前記送信装置において再生アプリケーションプログラムが起動済であると判断された場合、前記第1接続手段に前記送信装置との接続を維持させ、前記送信装置において再生アプリケーションプログラムが起動済でないと判断された場合、前記第1接続手段に前記送信装置との接続を切断させ、かつ、前記探索手段によって探索された他の前記送信装置と無線接続させる接続制御手段とを有し、
前記送信装置が、
前記探索手段によって探索された場合、前記受信装置と無線接続する第2接続手段と、
前記受信装置にコンテンツを送信するコンテンツ送信手段と、
前記受信装置に、再生アプリケーションプログラムが起動済であるかの情報を送信する情報送信手段とを有する、コンテンツ送受信システム。
【請求項3】
受信装置と、前記受信装置に無線接続可能な1または複数の送信装置とを備え、
前記受信装置が、
前記送信装置を探索する探索手段と、
前記探索手段によって探索された前記送信装置と無線接続する第1接続手段と、
前記送信装置からコンテンツを受信するコンテンツ受信手段と、
前記送信装置からコンテンツ再生に関するステータスを受信するステータス受信手段と、
受信されたステータスがコンテンツ再生中であるか否かを判断する第1判断手段と、
前記送信装置から、再生アプリケーションプログラムが起動済であるかの情報を受信する情報受信手段と、
前記送信装置において再生アプリケーションプログラムが起動済であるかを判断する第2判断手段と、
(A)受信されたステータスがコンテンツ再生中であると判断されたとき前記第1接続手段に前記送信装置との接続を維持させ、(B)受信されたステータスがコンテンツを再生していないことを示すステータスであり、かつ、前記送信装置において再生アプリケーションプログラムが起動済であると判断されたとき、(b−1)所定時間以内に前記送信装置がコンテンツ再生を実行した場合、前記第1接続手段に前記送信装置との接続を維持させ、(b−2)所定時間以内に前記送信装置がコンテンツ再生を実行しなかった場合、前記第1接続手段に前記送信装置との接続を切断させ、かつ、前記探索手段によって探索された他の前記送信装置と無線接続させ、(C)受信されたステータスがコンテンツを再生していないことを示すステータスであり、かつ、前記送信装置において再生アプリケーションプログラムが起動済でないと判断されたとき、前記第1接続手段に前記送信装置との接続を切断させ、かつ、前記探索手段によって探索された他の前記送信装置と無線接続させる接続制御手段とを有し、
前記送信装置が、
前記探索手段によって探索された場合、前記受信装置と無線接続する第2接続手段と、
前記受信装置にコンテンツを送信するコンテンツ送信手段と、
前記受信装置にコンテンツ再生に関するステータスを送信するステータス送信手段と、
前記受信装置に、再生アプリケーションプログラムが起動済であるかの情報を送信する情報送信手段とを有する、コンテンツ送受信システム。
【請求項4】
受信装置と、前記受信装置に無線接続可能な1または複数の送信装置とを備え、
前記受信装置が、
前記送信装置を探索する探索手段と、
前記探索手段によって探索された前記送信装置と無線接続する第1接続手段と、
前記送信装置からコンテンツを受信するコンテンツ受信手段と、
前記送信装置からコンテンツ再生に関するステータスを受信するステータス受信手段と、
受信されたステータスがコンテンツ再生中であるか否かを判断する第1判断手段と、
前記送信装置から、再生アプリケーションプログラムが起動済であるかの情報を受信する情報受信手段と、
前記送信装置において再生アプリケーションプログラムが起動済であるかを判断する第2判断手段と、
探索された1または複数の前記送信装置の中から、第1優先順位として、前記第1接続手段に、ステータスがコンテンツ再生中である1つの前記送信装置と無線接続させ、ステータスがコンテンツ再生中である前記送信装置が存在しない場合に、第2優先順位として、前記第1接続手段に、再生アプリケーションプログラムが起動済である1つの前記送信装置と無線接続させる接続制御手段とを有し、
前記送信装置が、
前記探索手段によって探索された場合、前記受信装置と無線接続する第2接続手段と、
前記受信装置にコンテンツを送信するコンテンツ送信手段と、
前記受信装置にコンテンツ再生に関するステータスを送信するステータス送信手段と、
前記受信装置に、再生アプリケーションプログラムが起動済であるかの情報を送信する情報送信手段とを有する、コンテンツ送受信システム。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれかに記載のコンテンツ送受信システムにおける前記受信装置。
【請求項6】
請求項1〜4のいずれかに記載のコンテンツ送受信システムにおける前記送信装置。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−238922(P2012−238922A)
【公開日】平成24年12月6日(2012.12.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−104694(P2011−104694)
【出願日】平成23年5月9日(2011.5.9)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(710014351)オンキヨー株式会社 (226)
【Fターム(参考)】