説明

コンテンツ配信システム及び当該システムの受信サーバ

【課題】配信元のサーバの負担を軽減し、受信側の受信サーバで配信に適したコンテンツへ自動的に変換処理し、かつデータ信号を統一して、双方向通信可能な受信端末へのコンテンツの配信及び課金を一括管理するコンテンツ配信システムを提供する。
【解決方法】コンテンツ配信システム10は、テレビ番組、映画等のコンテンツを配信する基地局11と、受信する複数の受信局12との間に衛星通信回線13を介在させて構成される。前記受信局のコンテンツの変換手段及び課金手段を備えた受信サーバ18と複数台の受信端末19との間では構内情報網20(LAN)が構築される。そして前記通信回線を介し受信局で受信したコンテンツを前記受信サーバは配信用コンテンツに自動的に変換処理し、かつデータ信号を統一して、オンデマンド方式で受信端末へ配信すると共に、有料コンテンツの配信要求を発信した受信端末を特定して課金する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、映画、テレビ番組などのコンテンツを配信するシステムに関し、特に放送形式による通信回線を利用した大容量コンテンツの配信システムと、LANによる地域、構内に形成した情報網を利用したコンテンツの配信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来受信側が閲覧を希望する映画やテレビ番組等のコンテンツをプロバイダや、ケーブルテレビ局等の配信側へ要求し、配信側がその要求されたコンテンツを即時配信するビデオオンデマンド方式によるコンテンツ配信は、複数の配信側と、複数の受信側に設けられたパソコン、或いはWebTV等と、コンテンツを構成する大容量のデータを送受信するFTTH、ADSL等の通信回線からなるブロードバンドネットワークから構成される双方向通信システムが用いられる。
【0003】
また、上記システムにおいて、配信側では、まず第一に、配信しようとするコンテンツを入力装置から入力し、当該コンテンツを構成するデータを圧縮し、かつ暗号化するエンコーディング処理を施して配信用コンテンツに変換し、ハードディスク等の記憶媒体に当該配信用コンテンツを格納する。
【0004】
そして配信側は、上記記憶媒体に格納した配信用コンテンツを基に、受信側の検索用にタイトル及び画像を簡略表示したサムネイル等をホームページ等に掲載して、受信側からのコンテンツ配信要求に対し即時応答し、配信用コンテンツを送信することができるように備えている。
【0005】
上記のエンコーディング処理及びホームページ作成等の作業は高度な専門知識を必要とするため、専門的な知識を備える個人、企業等が配信側となっている場合が多い。
【0006】
一方、配信側の基地局からホテル、旅館等の宿泊施設や、病院等の受信側に通信衛星等の通信回線を介して映画等を配信し、利用時間に応じて課金するようにした有料テレビ放送は、配信側で放送番組を暗号化して送信し、受信側で暗号解読する処理をして、各部屋の受信端末へ一斉に配信され、カード若しくは暗証番号を購入した利用者が当該カードを端末へ挿入するか若しくは当該暗証番号を端末へ入力するシステムによって受信端末への課金がなされる。
【0007】
そして近年、ホテル、旅館等の宿泊施設や、病院等では、上記の有料テレビ放送に加えて、構内情報網(LAN)が構築されることにより、インターネット回線を介した有料コンテンツ配信がなされるようになりつつある。しかしながら、テレビの放送回線とインターネット回線では、その搬送波がアナログ波、デジタル波の違いや、帯域の違い等のため各受信端末にテレビの放送回線とインターネット回線との切替手段を設けて対応し、従来の課金手段を用いて各受信端末へ課金されている。
【0008】
上記の背景技術に対し、特開2001−308768に開示される発明は、広域性、同報性、及び広帯域性を満たす通信衛星を介し、加入者に放送信号を送信するためのデータ配信センターを備え、該データ配信センターは蓄積されている情報の内容がホームページ上で開示されるようにして、放送形式でデータ信号の配信事業を提供するシステムである。
【0009】
上記システムによれば、データ配信センターと加入者との間のインタラクティブな送受信によって、データの予約と配信予定時刻のやり取りが行われ、配信予定時刻になるとデータ配信センターが予約した加入者へ通信回線を用いて一斉に配信する方法が提示されている。
【0010】
そのため、ネットワークが遮断されることなく大容量データの送信を可能にし、加入者は配信されたデータをそれぞれ冒頭の部分から得ることができる。
【特許文献1】特開2001−308767号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
しかしながら、上記のシステムは、データ配信センターの検索用ホームページに非常に多くの加入者がインターネットに接続してアクセスするため、配信予定時刻間近になるとデータ配信センターのサーバにアクセスが殺到し、サーバが落ちてしまうおそれがある。
【0012】
また、上記システムは利用者が所望の番組を予約し、別途購入した暗号解読鍵で配信された番組を解読する方法によって利用者端末へ課金される。しかし、インターネット回線、或いは衛星回線等の公共回線を通じて送信される暗号解読鍵は、他人に盗まれるおそれがある。
【0013】
加えて、上記システムによるビデオオンデマンド方法は、データ配信センターまで利用者の配信要求が送信され、当該配信要求に対する応答が同様にデータ配信センターから利用者まで送信されるので、インターネット回線等を介して行う通信の情報伝送経路が長く、通信中にデータ信号へノイズが混入するおそれがある。
【0014】
さらに、テレビ放送と並行して、構内情報網(LAN)を介したコンテンツ配信が行われるホテル、旅館等の宿泊施設や、病院等では、各受信端末にテレビ放送用の回線とLAN回線が接続され、受信端末内の切替装置によってデータ信号を切替え、視聴するようにしているので、受信端末を構成する部品点数が増え製造コストがかかる。
【0015】
したがって、上記課題を鑑みてなされる本発明は、配信元のサーバの負担を軽減し、受信側の受信サーバで配信に適したコンテンツへ自動的に変換処理し、かつデータ信号を統一して、双方向通信可能な受信端末へのコンテンツの配信及び課金を一括管理するコンテンツ配信システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0016】
上記課題を鑑み、請求項1に記載のコンテンツ配信システムは、コンテンツが記憶媒体から入力されて基地側の記憶装置に格納保管されるようにした配信サーバと前記コンテンツを送信する送信装置とから構成される基地局と、前記コンテンツを受信する受信装置と、及び前記コンテンツを配信用コンテンツに変換処理して格納保管する受信側の記憶装置を備えた受信サーバと、前記配信用コンテンツが配信される複数台の受信端末とからなる受信局とを通信回線で接続したコンテンツ配信システムにおいて、前記受信サーバに複数台の前記受信端末を接続して構内情報網を構成し、前記受信サーバと前記受信端末との間で行う双方向通信手段を実行するためのプログラムを記憶した記憶媒体が前記受信サーバに設けられたコンテンツ配信システムであって、前記基地局から送信されるコンテンツを前記受信局が受信して、当該コンテンツを配信に適した配信用コンテンツへ順次変換してから、当該配信用コンテンツを前記受信サーバに格納保管して、前記受信端末からのコンテンツ配信要求に対して前記受信サーバが可及的に応答すると共に、前記配信用コンテンツを当該受信端末へ配信するようにしたことを特徴とする。
【0017】
また請求項2に記載の発明は請求項1に記載のコンテンツ配信システムにおいて、コンテンツが記憶媒体から入力されて基地側記憶装置に格納保管されるようにした配信サーバと、前記コンテンツを送信する送信装置とから構成される基地局と、
前記コンテンツを受信する受信装置、前記コンテンツを配信用コンテンツに変換処理する変換装置、前記配信用コンテンツを格納保管する大容量の受信側外部記憶装置、及び前記配信用コンテンツを一時的に格納する前記受信側外部記憶装置と比較して小容量のキャッシュメモリ装置を備えた受信サーバと、前記配信用コンテンツが配信される複数台の受信端末とから構成される受信局とを通信回線で接続して構成すると共に、
前記受信サーバに複数台の前記受信端末を接続して構内情報網を構築したコンテンツ配信システムであって、
前記基地局の前記送信装置から送信されるコンテンツを前記受信局の前記受信装置が受信し、当該コンテンツを前記変換装置に設けた変換処理手段で配信に適した配信用コンテンツへ順次変換し、しかる後に当該配信用コンテンツを前記キャッシュメモリ装置に一時的に格納すると共に、当該配信用コンテンツを前記受信側外部記憶装置に格納することなく、前記受信端末へ配信するようにしたことを特徴とする。
【0018】
そして、請求項3に記載の発明は請求項1若しくは請求項2に記載のコンテンツ配信システムにおいて、前記受信サーバと前記受信端末に入力手段を設けて形成される複数台の入力機器を互いに接続して構内情報通信網を構成したコンテンツ配信システムであって、前記入力機器のうちのいずれか一台に入力されたデータが、当該入力機器によって任意に選択された他の入力機器の少なくとも一台へ送信されるようにしたことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ配信システム。
【0019】
そして、請求項4に記載の発明は請求項1若しくは請求項2に記載のコンテンツ配信システムにおいて、前記基地局と前記受信局とを接続する通信回線に衛星波を用いたことを特徴とする。
【0020】
一方、請求項5に記載の発明は請求項1若しくは請求項2に記載のコンテンツ配信システムにおいて、前記基地局と前記受信局とを接続する通信回線にインターネット回線を用いたことを特徴とする。
【0021】
また請求項6に記載の発明は、コンテンツを送信する基地局と、当該コンテンツを受信する受信サーバと当該受信サーバに接続される複数台の受信端末とから構成される受信局と、前記基地局と前記受信局とを接続する通信回線とからなるコンテンツ配信システムにおける前記受信サーバは、前記基地局からの前記コンテンツが入力される入力装置と、入力された当該コンテンツを配信用コンテンツに変換処理する手段を備えるサーバ本体と、配信用コンテンツを前記受信端末へ出力する出力装置とから構成される受信サーバであって、
前記サーバ本体は、前記受信端末へ前記コンテンツを配信するための演算処理を行う中央処理装置と、前記中央処理装置と連係して前記受信局内を統括制御する機能を実現させるための複数個のプログラムを記録した主メモリ装置と、前記中央処理装置と前記主メモリ装置との間の連係を円滑に行うために設けられる少なくとも一台のキャッシュメモリ装置と、前記中央処理装置で演算処理されたコンテンツ等が格納される外部記憶装置とからなり、
前記主メモリ装置へ、受信したコンテンツを配信用コンテンツに圧縮するエンコーダ機能を実現させ、所定のデータから検索用のインデックスデータを作成するインデックス作成機能を実現させ、前記インデックスデータと前記配信用コンテンツとから簡易表示画面及び表題を備えた検索用コンテンツを作成するプレビュー作成機能を実現させ、前記配信用コンテンツを前記外部記憶装置へ前記インデックスデータ順に順次格納するコンテンツ記録機能を実現させるためのプログラムを記録して、
前記受信したコンテンツから前記配信用コンテンツへ自動変換すると共に、前記配信用コンテンツから前記検索用コンテンツを自動作成して、前記受信端末が前記検索用コンテンツのうちの一つを選択すると、受信サーバに配信要求が送信されて、選択された前記検索用コンテンツに関連付けられた配信用コンテンツが当該受信端末へ可及的に配信されるようにしたことを特徴とする。
【0022】
そして請求項7に記載の発明は請求項6に記載のコンテンツ配信システムの受信サーバにおいて、前記エンコーダ機能が圧縮処理した前記配信用コンテンツを前記キャッシュメモリ装置へ一時的に格納し、前記受信端末へ当該配信用コンテンツを順次送信するバイパス手段を備えたことを特徴とする。
【0023】
さらに請求項8に記載の発明は請求項6及び請求項7に記載のコンテンツ配信システムの受信サーバにおいて、前記出力装置に、前記受信端末に課金する課金手段と、当該出力装置に入力される信号を所定の容量のデジタル信号に揃えると共に、受信端末へ配信可能となるように通信プロトコルに切替える切替手段とを備える受信サーバであって、前記課金手段は前記受信端末から前記受信サーバへ送信される支払コードを識別し、当該受信端末の視聴制限コードを解除して課金データを前記外部記憶装置へ格納すると共に、前記切替手段が、受信サーバから出力されるコンテンツを構成するデータ信号の規格を揃えるようにしたことを特徴とする。
【0024】
加えて請求項9に記載の発明は請求項6乃至請求項8の何れかに記載のコンテンツ配信システムの受信サーバにおいて、インターネット回線へ接続するアクセス手段を備えた受信サーバであって、インターネット上で公開されている電子プログラムガイド等のコンテンツ情報サーバ、或いはネットワークタイムプロトコルサーバへ定期的にアクセスして、前記受信サーバに内蔵される時計をネットワークと同期させると共に、当該受信サーバに接続する複数台の受信端末に内蔵される時計を受信サーバ内の時計と同期させる時刻同期手段を備え、前記受信サーバで作成される検索用コンテンツにコンテンツ情報サーバから取得したデータと時刻データを添付するようにしたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0025】
請求項1に記載の発明によれば、コンテンツ配信システムは、基地局から送信されるコンテンツを受信局の受信サーバで変換処理後に格納保管し、当該受信サーバと、複数台の受信端末との間で配信用コンテンツを配信するので、基地局と受信局との間では往復路が必要な双方向通信方式よりも通信回線に余裕を持たせることができる。そして、受信局内で受信したコンテンツのエンコード処理を自動で行うように構成したので、配信局内でのコンテンツの変換処理を簡略化することができる。
【0026】
請求項2に記載の発明によれば、コンテンツ配信システムは、基地局から送信されるコンテンツを受信局の受信サーバで変換処理後に一時的に格納し、当該受信サーバと、複数台の受信端末との間で配信用コンテンツを配信するので、基地局で記憶媒体から入力されるコンテンツを配信することに加えて、従来のテレビ放送等のコンテンツも配信することができる。したがって、コンテンツに合わせた視聴覚装置を各受信端末に設けることなく、全ての配信用コンテンツを同一の受信端末で視聴することができる。
【0027】
請求項3に記載の発明によれば、請求項1若しくは請求項2に記載のコンテンツ配信システムにおいて、受信局内の受信サーバ及び受信端末に入力手段を設けて、互いに通信可能にしたので、緊急連絡や、観光案内等の受信局内における局地的な情報のやり取りができる。
【0028】
請求項4に記載の発明によれば、請求項1若しくは請求項2に記載のコンテンツ配信システムにおいて、基地局と受信局を衛星波を用いた通信回線で接続したので、大量のコンテンツを一斉に送信することができる。
【0029】
請求項5に記載の発明によれば、請求項1若しくは請求項2に記載のコンテンツ配信システムにおいて、基地局と受信局をインターネット回線で接続したので、当該インターネット回線をADSL回線若しくはFTTH回線等、大容量通信可能な広帯域化を図れば、大量のコンテンツを一斉に送信することができる。
【0030】
請求項6に記載の発明によれば、コンテンツ配信システムの受信サーバは、送信されたコンテンツを受信局内で配信することができるように変換処理して格納保管すると共に、受信サーバと当該受信サーバに接続する複数台の受信端末との間の双方向通信手段を実行させるためのプログラムを当該受信サーバの主メモリ装置に設けたので、受信局内で、オンデマンド方式を用いたコンテンツ配信を行うことができる。
【0031】
請求項7に記載の発明によれば、請求項6に記載の受信サーバにおいて、配信用に変換処理された配信用コンテンツを外部記憶装置へ格納保管せずに、中央演算装置及び主メモリ装置と協働するキャッシュメモリ装置に一時保管して、接続する複数台の受信端末へ配信用コンテンツを送出するバイパス手段を設けた。したがって、上記のオンデマンド方式を用いたコンテンツ配信に加えて、従来のテレビ放送等のコンテンツも受信サーバで配信用コンテンツに変換処理するので、コンテンツに合わせた視聴覚装置を各受信端末に設けることなく、全ての配信用コンテンツを同一の受信端末で視聴することができる。
【0032】
請求項8に記載の発明によれば、請求項6及び請求項7に記載の受信サーバにおいて、受信サーバの出力装置に切替手段を設けた。そのため受信サーバへ入力されるアナログデータ信号からなる地上波放送や、衛星放送の信号をサーバ本体で変換処理される配信用コンテンツを構成するデジタルデータ信号と同一のデジタルデータ信号へ統一し、通信プロトコルに対応した変換がされるので、受信端末側に切替手段を設ける必要が無い。したがって、配信用コンテンツを配信するための構内情報網と通常のテレビ放送用の配線を並設しなくて良いので、設備にかかるコストを押さえることができる。
【0033】
加えて、請求項8に記載の発明によれば、受信サーバの出力装置に課金手段を設けた。そのため、配信用コンテンツに課金することが要求される場合、各受信端末に課金機能を追加して装備しなくても良いので、設備コストを抑えることができ、また、配信用コンテンツのデータ信号が統一されるため、BS放送や、地上波放送等も含めて、有料で配信される全ての配信用コンテンツを受信端末へ配信する際に課金することができるので、受信端末側での有料放送の支払いを受信サーバで一括管理することができる。
【0034】
請求項9に記載の発明によれば、請求項6乃至請求項8の何れかに記載の受信サーバにおいて、当該受信サーバがインターネット上の電子プログラムガイドサーバ(EPGサーバ)とネットワークタイムプロトコルサーバ(NTPサーバ)に所定の周期でアクセスし、受信サーバ内の時計と、配信されたコンテンツの情報を更新することができるようにした。したがって、それら時刻データとコンテンツデータに基づいて検索用チャンネルを作成することができ、また外部記憶装置に格納保管される膨大な量の配信用コンテンツを容易に分類することができる。
【実施例1】
【0035】
本発明の実施例1に係るコンテンツ配信システム及び当該システムにおける受信サーバを添付図面に従って説明する。図1に本実施例に係るコンテンツ配信システム10の構成図を示す。
コンテンツ配信システム10は、テレビ放送番組、映画等のコンテンツを配信する基地局11と、該コンテンツを受信する複数の受信局12との間に衛星通信回線13を設けて構成される。
【0036】
前記基地局11は、テレビ放送番組、映画等のコンテンツ16をビデオテープ、DVDディスク等の記憶媒体から取り込み、ハードドライブディスク等の記憶装置に格納保管する配信サーバ14と、衛星通信回線13へコンテンツを送出する送信装置15とから構成される。
【0037】
受信局12は、衛星通信回線13を介してコンテンツ16を受信する受信装置17を設けると共に、当該受信装置17から入力される当該コンテンツ16を配信用コンテンツ21に変換処理して格納保管する受信サーバ18と、該受信サーバからコンテンツが配信される複数台の受信端末19との間に構内情報網20(LAN)を設けて構成される。
【0038】
受信局12は、それぞれインターネット22に接続し、当該受信局12はそれぞれ、インターネット22を介して、番組表や放送予定時間を掲載する電子プログラムガイドサーバ(EPGサーバ)23から最新の情報を取得し、インターネット上のサーバと時刻の同期をとるネットワークタイムプロトコルサーバ(NTPサーバ)24に所定の周期で接続して、受信局12を構成する受信サーバ及び受信端末の時刻同期をとる。
【0039】
また、図1に図示してはいないが、受信サーバ18と、受信端末19には、それぞれリモートコントローラー、キーボード、マウス等の入力手段が設けられている。
【0040】
そして、本実施例においては、基地局11を衛星放送局とし、受信局12をホテル、旅館等の宿泊施設、病院、学校等の公共施設、又は、旅客飛行機、旅客船、バス、電車等の移動体とする。
【0041】
図2に本発明の実施例1に係るコンテンツ配信システム10の受信サーバ18のブロック構成図を示す。
受信サーバ18は、受信装置17が受信したコンテンツ16が入力される入力装置26と、コンテンツを変換処理し、格納保管し、そして、接続する受信端末19を制御するサーバ本体27と、配信用コンテンツを送出し、当該受信サーバ18と受信端末19との間でなされる双方向通信経路の基幹線が接続される出力装置28とから構成される。
【0042】
サーバ本体27は、受信局12を制御する機能を実現させるためのプログラムを記録した主メモリ装置30と、主メモリ装置30に記憶されたプログラムを読み込み演算処理を行う中央処理装置32と、主メモリ装置30と中央処理装置間32に設けて当該主メモリ装置30及び中央処理装置32と協働するキャッシュメモリ31と、中央処理装置32で変換処理された配信用コンテンツ21等が格納されるハードディスク(HDD)等の外部記憶装置33とから構成される。
【0043】
図3に受信サーバ18のサーバ本体が具備するプログラムのブロック構成図を示す。
受信サーバ18のサーバ本体27に設けられる主メモリ装置30には、受信サーバ18と受信端末19との間でなされる双方向通信機能35を実現させるためのプログラムが記憶されると共に、受信したコンテンツ16を配信用コンテンツ21に圧縮する等の変換処理をするエンコーダ機能36を実現させるためのプログラムと、配信用コンテンツ21の分類や検索に用いるための索引を作成するインデックス作成機能37を実現させるためのプログラムと、配信用コンテンツ21とインデックス作成機能37で形成した索引とから簡略表示画面を形成するプレビュー作成機能38を実現させるためのプログラムが記憶される。
【0044】
また、図3に示すように、エンコーダ機能36によって受信したコンテンツ16を配信用コンテンツ21に変換処理し、インデックス作成機能37およびプレビュー作成機能38を実現させるためのプログラムを介さずに、直接受信端末19に当該配信用コンテンツ21を配信する配信用コンテンツ21のバイパス手段39が設けられている。
【0045】
バイパス手段39によって直接受信端末19に配信される配信用コンテンツ21は、エンコーダ機能36によって処理された後、主メモリ装置30からキャッシュメモリ装置31へ出力され、一時的に格納保管されてから、出力装置28を経由して各受信端末19へ配信される。
【0046】
図4に示す出力装置には、上記の双方向通信機能35と連動して受信端末19へ課金する課金手段40が設けられている。
当該課金手段40は、出力装置28から出力される配信用コンテンツ21のうち、有料コンテンツに視聴制限コード41を設定するステップと、受信端末19へ入力されるプリペイドカード或いは、予め受信端末に割り振られた数列等からなる支払コード42が入力されるステップと、受け付けた支払コード42と、受信端末19に返信した領収データ43とからなる課金データ44を外部記憶装置33に格納保管するステップと、当該支払コード42が発信された受信端末19を複数台の受信端末19のうちから双方向通信機能35を用いて一台を特定し、識別するステップと、有料配信用コンテンツの視聴制限コード41を解除し、特定した受信端末19へ配信するステップを具備する。
【0047】
さらに出力装置28には、データ信号を切替える切替手段45が設けられている。
当該切替手段45は、アナログデータ信号46からデジタルデータ信号47へ変換し、冗長な当該デジタルデータ信号を所定容量のパケット48毎に分割するステップか、若しくは、サーバ本体27で変換処理された配信用コンテンツ21を構成するデジタルデータ信号47を所定容量のパケット48毎に分割するステップと、出力装置28から構内情報網20へ出力するデジタルデータ信号47をTCP/IP等の通信プロトコル49へと変換するステップを具備する。
【0048】
図3に示した双方向通信機能35を実現させるためのプログラムは図5に示すように、受信サーバ18側においては、受信端末19からのコンテンツ配信要求55を受け付けるステップと、当該コンテンツ配信要求を行った受信端末19を認証56し特定するステップとからなる要求受付手順50と、コンテンツ配信要求55に従って配信用コンテンツ21を呼び出すステップからなるコンテンツ呼出手順51と、指定された配信用コンテンツ21を認証56し特定した受信端末19に配信するステップからなるコンテンツ配信手順52を実行する。
【0049】
一方、受信端末19側においては、受信サーバ18へコンテンツ配信要求55を送信するステップである配信要求手順53と、当該配信要求手順53によってなされた希望コンテンツと実際に受信した配信用コンテンツ21が合致するか検証するステップであるコンテンツ受信手順54と、合致した配信用コンテンツ21を受信端末19側の外部記憶装置19aに格納保管するステップと、配信用コンテンツ21を受信端末のモニタ19bで上映するステップとを実行する。
【0050】
図6に示すインデックス作成機能37を実現させるためのプログラムは、受信サーバ18が電子番組表案内サーバ23(EPGサーバ)にアクセスするか、若しくは受信したコンテンツ16の情報をインターネット22上からダウンロードして、当該コンテンツ16のタイトル64を取得するステップと、当該タイトル64と受信サーバ内の時刻を合わせて、コンテンツ16を受信した時刻データ63とタイトル64を関連付けてインデックスデータ形成60を行うステップを実行し、形成したインデックスデータ61をコンテンツ16を変換処理した配信用コンテンツ21に固有データとして添付するインデックスデータ識別手順62を実行する。そして、当該インデックスデータ61を外部記憶装置33に格納保管すると共に、インデックスデータ61は次のプレビュー作成機能38を実行するセクションに送られる。
【0051】
上記の受信サーバ18内の時刻は、毎日、或いは一週間毎等の所定の周期でインターネット22上のネットワーク時刻同期サーバ24(NTPサーバ)にアクセスして標準時に調整される。また、ネットワーク標準時と同期させた受信サーバ18の時刻と、接続される受信端末19の時刻が同期する。
【0052】
そして、図7に示すプレビュー作成機能38を実現させるためのプログラムは、配信用コンテンツ21に含まれる当該コンテンツ21を変換処理した時刻データ63とインデックスデータ61に含まれる時刻データ63とを関連付けるステップと、配信用コンテンツ21から画像を抽出するか、若しくは外部記憶装置33に格納保管される配信用コンテンツ21とリンクするサムネイル65が作成されるステップと、インデックスデータ61に含まれる配信用コンテンツ21のタイトル64とサムネイルを関連付けて簡易表示画面を作成するステップと、簡易表示画面と配信用コンテンツ21を関連付けて検索用コンテンツ66を作成し、検索用チャンネル67を構成するステップを実行する。
【0053】
以上により、本実施例に係るコンテンツ配信システムは構成構成される。
次にコンテンツ配信システム10におけるコンテンツの配信方法を説明する。
【0054】
コンテンツの配信は以下の手順(1)から手順(7)によって配信される。
(1)基地局11において、テレビ放送番組、映画等のコンテンツを配信サーバ14に入力する。この配信サーバ14へ入力されたコンテンツ16は衛星通信用に暗号化等のエンコード処理が施され、送信装置15で衛星波へ変換される。そして、複数の受信局12へコンテンツ16が衛星通信回線13を介して一斉に送信される。
(2)受信局12側では、まず、受信装置17が受信したコンテンツ16の暗号を解読するデコード処理を施す。
(3)受信したコンテンツ16は、受信装置17から受信サーバ18の入力装置26に入力される。
(4)サーバ本体27のエンコーダ機能36が、コンテンツ16を構成するデータ信号を圧縮する等の変換処理を受信したコンテンツ16に施して配信用コンテンツ21を作成する。
(5)配信用コンテンツ21は外部記憶装置28へ作成された順に格納され、当該配信用コンテンツ21と、インデックス作成機能37及びプレビュー作成機能38を実現させるためのプログラムから、サムネイル65及びタイトルから構成される検索用コンテンツ66がサーバ本体27で自動作成される。そして、外部記憶装置33に配信用コンテンツ21と共に、検索用コンテンツ66が格納保管され、当該検索用コンテンツ66を分類羅列した検索用チャンネル67がサーバ本体27で自動作成される。
(6)視聴希望者は検索用チャンネル67を受信端末19のモニタ19bで閲覧し、所望する配信用コンテンツ21をコンテンツ配信要求55として受信サーバ18へ送信する。
(7)受信サーバ18はそのコンテンツ配信要求55がどの受信端末19から発信されたものか識別し、外部記憶装置33に格納保管されている要求された配信用コンテンツ21を当該受信端末19へ配信する。
【0055】
また、上記のような配信方法に加えて、受信したテレビ放送等のコンテンツを実際の放送予定時刻と略同時に放映する場合にバイパス手段39が用いられる。このときキャッシュメモリ装置31に一時保管されてから各受信端末19へ配信されるが、キャッシュメモリ装置31に保管される時間は非常に短いので、放送時間の開始に遅延せず各受信端末19で配信用コンテンツ21を視聴することができる。
【0056】
さらに、通常の地上波放送や、衛星BS放送等アナログデータ信号46から構成されるテレビ番組は、受信サーバ18のサーバ本体27を迂回して出力装置28の切替手段45に入力される。
【0057】
当該出力装置28において、アナログデータ信号46はA/D切替装置を介してデジタルデータ信号47へ変換され、さらにTCP/IP等の通信プロトコル49に基づいて当該デジタルデータ信号47は処理される。したがって、地上波放送や、衛星BS放送等は受信局12内の構内情報網20(LAN)を介して各受信端末19で視聴することができる。
【0058】
以上のように受信装置17で受信したコンテンツ16は各受信端末19へ配信される。
【0059】
ここで、本実施例に係る受信サーバ18においては、外部記憶装置33から呼び出して配信するオンデマンド配信と、バイパス手段39によって直接配信するダイレクト配信、及びアナログデータ信号46から構成されるテレビ放送のいずれの場合であっても、すべて出力装置28を経由して配信するので、出力装置28に設けた課金手段40を用いて、放送配信方法にかかわらず、接続する受信端末19それぞれに課金することができる。
【0060】
本実施例においては、基地局11に衛星放送局を、受信局12にホテル、旅館等の宿泊施設、病院、学校等の公共施設、または、旅客飛行機、旅客船、バス、電車等の移動体を用いたが、山間部、島嶼部等の有線通信回線を形成することが困難な僻地であっても、衛星波が到達する場所であればいかなる場所においても本実施例のコンテンツ配信システムを使用することができる。
【0061】
また、本実施例においては、基地局11と受信局12との間に衛星通信回線13を介在させたが、近時インターネットを用いた通信回線の発展によって、大容量通信可能なADSL通信回線やFTTH通信回線が整備されつつあるので、これらブロードバンド通信回線を用いて、暗号化されたコンテンツを基地局11から受信局12へ一斉に配信するようにしても良い。
【0062】
そして、受信サーバ18と受信端末19にキーボード、マウス等の入力手段を設けたので、受信局12内で互いに通信することが可能で、例えば、受信サーバ18で入力したお勧め番組や、近辺の観光場所の情報を各受信端末19へ送信したり、或いは複数台の受信端末19のうちの一台から、受信サーバ18へ緊急連絡や、注文等を送信することができる。
【図面の簡単な説明】
【0063】
【図1】実施例1に係るコンテンツ配信システムのシステム構成を示す構成図である。
【図2】実施例1に係るコンテンツ配信システムの受信サーバの機器構成を示す構成図である。
【図3】実施例1に係るコンテンツ配信システムの受信サーバの主メモリ装置に記録したプログラムの構成を示す構成図である。
【図4】実施例1に係るコンテンツ配信システムの出力装置の課金手段及び切替手段を示す構成図である。
【図5】実施例1に係るコンテンツ配信システムの双方向通信機能を示す構成図である。
【図6】実施例1に係るコンテンツ配信システムのインデックス作成機能を示す構成図である。
【図7】実施例1に係るコンテンツ配信システムのプレビュー作成機能を示す構成図である。
【符号の説明】
【0064】
10…コンテンツ配信システム、11…基地局、12…受信局、13…衛星通信回線、14…配信サーバ、15…送信装置、16…受信したコンテンツ、17…受信装置、18…受信サーバ、19…受信端末、19a…受信端末の外部記憶装置、19b…モニタ、20…構内情報網、21…配信用コンテンツ、22…インターネット、23…EPGサーバ、24…NTPサーバ。
25…入力装置、26…サーバ本体、27…出力装置、
30…主メモリ装置、31…キャッシュメモリ、32…中央演算装置、33…外部記憶装置。
35…双方向通信機能、36…エンコーダ機能、37…インデックス作成機能、38…プレビュー作成機能、39…バイパス手段。
40…課金手段、41…視聴制限コード、42…支払コード、43…領収データ、44…課金データ。
45…切替手段、46…アナログデータ信号、47…デジタルデータ信号、48…パケット、49…通信プロトコル。
50…要求受付手順、51…コンテンツ呼出手順、52…コンテンツ配信手順、53…コンテンツ要求手順、54…コンテンツ受信手順、55…コンテンツ配信要求、56…配信要求認証。
60…インデックスデータ形成、61…インデックスデータ、62…インデックスデータ識別手順、63…時刻データ、64…タイトルデータ。
65…サムネイル、66…検索用コンテンツ、67…検索用チャンネル。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツが記憶媒体から入力されて基地側記憶装置に格納保管されるようにした配信サーバと、前記コンテンツを送信する送信装置とから構成される基地局と、
前記コンテンツを受信する受信装置、前記コンテンツを配信用コンテンツに変換処理する変換装置、及び前記配信用コンテンツを格納保管する受信側記憶装置を備えた受信サーバと、前記配信用コンテンツが配信される複数台の受信端末とから構成される受信局とを通信回線で接続して構成すると共に、
前記受信サーバに複数台の前記受信端末を接続して構内情報網を構築し、
前記受信サーバと前記受信端末との間で行う双方向通信手段を実行するためのプログラムを記憶した記憶媒体が前記受信サーバに設けられたコンテンツ配信システムであって、
前記基地局の前記送信装置から送信されるコンテンツを前記受信局の前記受信装置が受信し、当該コンテンツを前記変換装置に設けた変換処理手段で配信に適した配信用コンテンツへ順次変換し、しかる後に当該配信用コンテンツを前記受信サーバに格納保管して、
前記受信端末からのコンテンツ配信要求に対して前記受信サーバが可及的に応答すると共に、前記配信用コンテンツを当該受信端末へ配信するようにしたことを特徴とするコンテンツ配信システム。
【請求項2】
コンテンツが記憶媒体から入力されて基地側記憶装置に格納保管されるようにした配信サーバと、前記コンテンツを送信する送信装置とから構成される基地局と、
前記コンテンツを受信する受信装置、前記コンテンツを配信用コンテンツに変換処理する変換装置、前記配信用コンテンツを格納保管する大容量の受信側外部記憶装置、及び前記配信用コンテンツを一時的に格納する前記受信側外部記憶装置と比較して小容量のキャッシュメモリ装置を備えた受信サーバと、前記配信用コンテンツが配信される複数台の受信端末とから構成される受信局とを通信回線で接続して構成すると共に、
前記受信サーバに複数台の前記受信端末を接続して構内情報網を構築したコンテンツ配信システムであって、
前記基地局の前記送信装置から送信されるコンテンツを前記受信局の前記受信装置が受信し、当該コンテンツを前記変換装置に設けた変換処理手段で配信に適した配信用コンテンツへ順次変換し、しかる後に当該配信用コンテンツを前記キャッシュメモリ装置に一時的に格納すると共に、当該配信用コンテンツを前記受信側外部記憶装置に格納することなく、前記受信端末へ配信するようにしたことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ配信システム。
【請求項3】
前記受信サーバと前記受信端末に入力手段を設けて形成される複数台の入力機器を互いに接続して構内情報通信網を構成したコンテンツ配信システムであって、
前記入力機器のうちのいずれか一台に入力されたデータが、当該入力機器によって任意に選択された他の入力機器の少なくとも一台へ送信されるようにしたことを特徴とする請求項1若しくは請求項2に記載のコンテンツ配信システム。
【請求項4】
前記基地局と前記受信局とを接続する通信回線に衛星波を用いたことを特徴とする請求項1若しくは請求項2に記載のコンテンツ配信システム。
【請求項5】
前記基地局と前記受信局とを接続する通信回線にインターネット回線を用いたことを特徴とする請求項1若しくは請求項2に記載のコンテンツ配信システム。
【請求項6】
コンテンツを送信する基地局と、当該コンテンツを受信する受信サーバと当該受信サーバに接続される複数台の受信端末とから構成される受信局と、前記基地局と前記受信局とを接続する通信回線とからなるコンテンツ配信システムにおける前記受信サーバは、前記基地局からの前記コンテンツが入力される入力装置と、入力された当該コンテンツを配信用コンテンツに変換処理する手段を備えるサーバ本体と、配信用コンテンツを前記受信端末へ出力する出力装置とから構成される受信サーバであって、
前記サーバ本体は、前記受信端末へ前記コンテンツを配信するための演算処理を行う中央処理装置と、前記中央処理装置と連係して前記受信局内を統括制御する機能を実現させるための複数個のプログラムを記録した主メモリ装置と、前記中央処理装置と前記主メモリ装置との間の連係を円滑に行うために設けられる少なくとも一台のキャッシュメモリ装置と、前記中央処理装置で演算処理されたコンテンツ等が格納される外部記憶装置とからなり、
前記主メモリ装置へ、受信したコンテンツを配信用コンテンツに圧縮するエンコーダ機能を実現させ、所定のデータから検索用のインデックスデータを作成するインデックス作成機能を実現させ、前記インデックスデータと前記配信用コンテンツとから簡易表示画面及び表題を備えた検索用コンテンツを作成するプレビュー作成機能を実現させ、前記配信用コンテンツを前記外部記憶装置へ前記インデックスデータ順に順次格納するコンテンツ記録機能を実現させるためのプログラムを記録して、
前記受信したコンテンツから前記配信用コンテンツへ自動変換すると共に、前記配信用コンテンツから前記検索用コンテンツを自動作成して、前記受信端末が前記検索用コンテンツのうちの一つを選択すると、受信サーバに配信要求が送信されて、選択された前記検索用コンテンツに関連付けられた配信用コンテンツが当該受信端末へ可及的に配信されるようにしたことを特徴とするコンテンツ配信システムの受信サーバ。
【請求項7】
前記エンコーダ機能が圧縮処理した前記配信用コンテンツを前記キャッシュメモリ装置へ一時的に格納し、前記受信端末へ当該配信用コンテンツを順次送信するバイパス手段を備えたことを特徴とする請求項6に記載のコンテンツ配信システムの受信サーバ。
【請求項8】
前記出力装置に、前記受信端末に課金する課金手段と、当該出力装置に入力される信号を所定の容量のデジタル信号に揃えると共に、受信端末へ配信可能となるように通信プロトコルに切替える切替手段とを備える受信サーバであって、
前記課金手段は前記受信端末から前記受信サーバへ送信される支払コードを識別し、当該受信端末の視聴制限コードを解除して課金データを前記外部記憶装置へ格納すると共に、前記切替手段が、受信サーバから出力されるコンテンツを構成するデータ信号の規格を揃えるようにしたことを特徴とする請求項6及び請求項7に記載のコンテンツ配信システムの受信サーバ。
【請求項9】
インターネット回線へ接続するアクセス手段を備えた受信サーバであって、
インターネット上で公開されている電子プログラムガイド等のコンテンツ情報サーバ、或いはネットワークタイムプロトコルサーバへ定期的にアクセスして、前記受信サーバに内蔵される時計をネットワークと同期させると共に、当該受信サーバに接続する複数台の受信端末に内蔵される時計を受信サーバ内の時計と同期させる時刻同期手段を備え、前記受信サーバで作成される検索用コンテンツにコンテンツ情報サーバから取得したデータと時刻データを添付するようにしたことを特徴とする請求項6乃至請求項8の何れかに記載のコンテンツ配信システムの受信サーバ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−104243(P2007−104243A)
【公開日】平成19年4月19日(2007.4.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−290824(P2005−290824)
【出願日】平成17年10月4日(2005.10.4)
【出願人】(592173434)株式会社日本ビデオセンター (6)
【Fターム(参考)】