説明

コンテンツ配信装置、およびその管理方法

【課題】 コンテンツ蓄積機能およびコンテンツ配信機能を備え、ネットワーク接続されていないコンテンツ配信装置であって、配信用のコンテンツを蓄積する作業、アクセスログを取得する作業を容易に行うことが可能なコンテンツ配信装置、およびその管理方法を提供する。
【解決手段】 事前にICカードに記録されたIDmをその種別とともに登録しておき、ICカードから受信したIDmが設定モード切替用である場合は、設定モードに切り替え、ICカードから受信したIDmが情報取得モード切替用である場合は、情報取得モードに切り替える。通常配信モードである場合は、携帯型端末に画像ファイルを送信し、設定モードである場合は、携帯型端末から受信したデータを格納し、情報取得モードである場合は、携帯型端末にログ情報を送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワーク接続されていないコンテンツ配信装置において、配信用コンテンツの格納、アクセスログの取得を行うための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話の普及や通信技術の発達に伴い、携帯電話機等の携帯型端末を利用して、インターネットにアクセスし、所定の情報を取得することが可能になってきている。しかし、事業者が展示物などと組み合わせて、対応する情報を利用者の携帯型端末に配信しようとする場合、展示物の設置場所付近に通信インフラが整っていないと、情報を配信することができなかった。
【0003】
これに対して、アドレス情報提供装置から携帯型端末にアドレス情報を送信することにより、通信インフラが整っていない場所においても、インターネットにアクセスし、所定の情報を取得する技術が提案されている(特許文献1参照)。また、最近では、画像蓄積機能および画像配信機能を備え、通信ネットワークを介することなく、格納されている画像ファイルを携帯端末に直接送信するFALP(FeliCa(登録商標) Ad−hoc Link Protocol)という技術も提案されている。FALPとは、FeliCa2.0で追加された仕様であり、この技術を用いた画像配信装置によれば、接近したFeliCaICチップを有する機器へ画像ファイルを送信することが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第4272395号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術では、アドレス情報を受信した携帯型端末は、そのアドレス情報を利用してインターネット上のサーバにアクセスする必要があるため、通信料がかかるという問題がある。また、上記FALPでは、そのような通信料の問題は解決するが、配信用の画像ファイル等のコンテンツを画像配信装置に蓄積したり、アクセスログを取得したりする作業が煩雑であるという問題がある。
【0006】
そこで、本発明は、コンテンツ蓄積機能およびコンテンツ配信機能を備え、ネットワーク接続されていないコンテンツ配信装置であって、配信用のコンテンツを蓄積する作業、アクセスログを取得する作業を容易に行うことが可能なコンテンツ配信装置、およびその管理方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本発明では、コンテンツを記憶するコンテンツ記憶手段と、機器を特定する識別情報と当該識別情報の種別の対応関係を記憶した識別情報種別記憶手段と、ログ情報を記憶するログ情報記憶手段と、外部と無線によるデータの送受信を行う無線通信手段と、外部から受信した識別情報により識別情報種別記憶手段を参照し、対応する識別情報の種別に応じて設定モード、情報取得モード、通常配信モードのいずれかにモードの切替を行うモード切替手段と、前記設定モードである場合に、前記無線通信手段により受信したコンテンツを前記コンテンツ記憶手段に格納するコンテンツ登録手段と、前記通常配信モードである場合に、前記無線通信手段により受信した識別情報に応じて、前記コンテンツ記憶手段に記憶されたコンテンツを前記無線通信手段に出力するコンテンツ出力手段と、前記情報取得モードである場合に、前記無線通信手段により受信した識別情報に応じて、前記ログ情報記憶手段に記憶されたログ情報を前記無線通信手段に出力するログ情報出力手段を有するコンテンツ配信装置を提供する。
【0008】
本発明によれば、画像ファイル等のコンテンツを記憶するとともに、識別情報(FeliCaにおけるIDm)とその種別の対応関係を記憶しておき、無線により外部から受信した識別情報に対応する種別を特定し、対応する種別に応じて設定モード、情報取得モードのいずれかにモードの切替を行い、設定モードである場合には、受信したコンテンツをコンテンツ記憶手段に格納し、設定モード、情報取得モード以外のモードである通常配信モードである場合に、受信した識別情報に応じてコンテンツを出力し、情報取得モードである場合に、受信した識別情報に応じてログ情報を出力するようにしたので、ネットワーク接続を不要とするコンテンツ配信装置において、配信用のコンテンツを蓄積する作業、アクセスログを取得する作業を容易に行うことが可能となる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ネットワーク接続を不要とするコンテンツ配信装置において、配信用のコンテンツを蓄積する作業、アクセスログを取得する作業を容易に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明に係るコンテンツ配信装置の構成図である。
【図2】本発明に係るコンテンツ配信装置が有する複数のモードの概略図である。
【図3】本発明に係るコンテンツ配信装置におけるモード切替のフローチャートである。
【図4】本発明に係るコンテンツ配信装置で記録されるログ情報の一例を示す図である。
【図5】本発明に係るコンテンツ配信装置の設定モードにおけるフローチャートである。
【図6】本発明に係るコンテンツ配信装置の情報取得モードにおけるフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
(1.装置構成)
以下、本発明の好適な実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明に係るコンテンツ配信装置の一実施形態における構成図である。図1に示すように、本実施形態におけるコンテンツ配信装置10は、FeliCa通信制御機能、FALP制御機能を備えており、FeliCaICチップを備えたモード切替用ICカード20と、FeliCaICチップを備えた携帯型端末30との近距離無線通信が可能に構成されている。
【0012】
コンテンツ配信装置10は、プログラムを記憶するプログラム記憶装置11と、データを記憶するデータ記憶装置12と、コンテンツ配信装置10全体の制御を行うCPU13と、作業用のRAMであるメモリ14と、CPU13とアンテナ16間でA/D変換を行うR/W(リーダライタ)15と、アンテナ16と、時刻情報を記憶する時刻用メモリ17を有している。R/W(リーダライタ)15と、アンテナ16により外部との通信を行う無線通信手段を構成している。
【0013】
プログラム記憶装置11は、CPU13により実行されるプログラムを記憶した記憶手段である。データ記憶装置12は、配信対象となる画像ファイル、FeliCaICチップを特定するIDmの種別を記憶した記憶手段である。プログラム記憶装置11、データ記憶装置12、時刻用メモリ17は、不揮発性の記憶装置であれば、どのようなものであっても良いが、本実施形態ではフラッシュメモリを採用している。また、プログラム記憶装置11、データ記憶装置12、時刻用メモリ17として別々の記憶装置を用意しても良いが、1つの記憶装置に領域を分けて設定するようにしても良い。
【0014】
プログラム記憶装置11に記憶されたプログラムは、メモリ14に展開され、CPU13により実行されることにより、各種の手段として機能する。FeliCa通信制御プログラムは、FALP制御プログラムを含み、外部機器とのFALP通信を実現する。コンテンツ配信プログラムは、データ記憶装置12に格納された画像ファイル等のコンテンツを外部機器へ送信する機能を実現する。設定管理プログラムは、外部機器から受信した画像ファイルをデータ記憶装置12に登録し、外部機器から受信した時刻情報を時刻用メモリ17に登録する機能を実現する。コンテンツ配信装置10のハードウェア構成自体は、既に存在する市販のFALP対応リーダライタそのものであり、プログラム記憶装置11に記憶されたプログラムおよびデータ記憶装置12に記憶されたデータに特徴がある。
【0015】
モード切替用ICカード20は、FeliCaICチップ、アンテナを備え、FALP通信に対応したICカードである。FeliCaICチップは、演算処理手段、記憶手段を有しているとともに、FeliCaOSを実装している。また、FeliCaICチップ内の記憶手段には、FeliCaICチップを一意に識別可能な製造番号であるIDmが記録されている。FeliCaICチップは、複数の領域を持つことができるように設計されており、各領域にIDmが設定される。複数の領域を持つことにより1つのFeliCaICチップが複数のIDmを有する場合でも、IDmは他のFeliCaICチップと重複しないように設定されるため、IDmによりFeliCaICチップを特定することができる。本実施形態では、このIDmは、モード切替用ICカード20を特定する識別情報として機能する。モード切替用ICカード20は、公知のFeliCaICカードと何ら変わるところはないが、FeliCaICチップに記憶されているIDmをコンテンツ配信装置10に登録することにより、モード切替用ICカード20として機能するようになる。
【0016】
携帯型端末30は、モバイルFeliCaICチップを備え、FALP通信に対応した端末装置であり、モバイルFeliCaICチップを備えるとともに、CPUを有し、電子メールその他の機能を実現するプログラムを実行可能な市販の携帯電話機により実現される。モード切替用ICカード20と同様、FeliCaICチップ内の記憶手段には、FeliCaICチップを一意に識別可能な製造番号であるIDmが記録されている。このIDmは、携帯型端末30を特定する識別情報として機能する。
【0017】
(2.処理動作)
次に、図1に示したコンテンツ配信装置10の処理概要について説明する。まず、事前にデータ記憶装置12に、モード切替用ICカード20のIDmの種別登録を行う。モード切替用ICカード20としては、設定モード切替用と、情報取得モード切替用の2種類を設定する。具体的には、設定モード切替用ICカードとして用いられるモード切替用ICカード20に記憶されているIDmと、それが設定モード切替用であることを示す種別情報を対応付けて登録する。また、情報取得モード切替用として用いられるモード切替用ICカード20に記憶されているIDmと、それが情報取得モード切替用であることを示す種別情報を対応付けて登録する。設定モード切替用、情報取得モード切替用それぞれについて複数のモード切替用ICカード20を用いる場合は、それぞれのIDmとともに種別情報を登録する。このように前準備を行うことにより、コンテンツ配信装置10内のデータ記憶装置12には、設定モード切替用、情報取得モード切替用のモード切替用ICカード20のIDmがその種別情報と対応付けて記憶されることになる。コンテンツ配信装置10に対するIDmの種別登録は、例えば、コンテンツ配信装置10の製造工場において出荷前に設定しておくことができる。
【0018】
設定モード切替用、情報取得モード切替用のモード切替用ICカード20のIDmがその種別情報と対応付けて記憶されることにより、設定モード切替用、情報取得モード切替用のモード切替用ICカード20によるモードの切り替えが可能となる。図2に示すように、コンテンツ配信装置10は、通常配信モード、設定モード、情報取得モードの3つのモードを備えており、設定モード切替用、情報取得モード切替用のモード切替用ICカード20を利用してモードの切り替えが行われるようになっている。通常配信モードは、外部からの要求に応じて画像ファイルを送信するモードである。設定モードは、配信用の画像ファイルを携帯型端末30から取得し、データ記憶装置12に格納するモードである。情報取得モードは、携帯型端末30からの要求に応じてログ情報を送信するモードである。
【0019】
図3は、設定モード切替用、情報取得モード切替用のモード切替用ICカード20を用いたモードの切替処理を示すフローチャートである。コンテンツ配信装置10は、通常の状態では、常にポーリングを行って所定の機器が付近に存在するかどうかの確認を行っている。本実施形態では、コンテンツ配信装置10は、CPU13がFeliCa通信制御プログラムを実行することによりポーリングを行い、モード切替用ICカード20からの応答を待つ(S1)。管理者がモード切替用ICカード20をコンテンツ配信装置10に近付け、コンテンツ配信装置10からのポーリングによる電波が届く範囲に達すると、モード切替用ICカード20は、アンテナによりコンテンツ配信装置10からの電波を受信し、FeliCaICチップ内でポーリング信号を解釈し、自身のIDmをアンテナを介してコンテンツ配信装置10に送信する(S2)。
【0020】
コンテンツ配信装置10は、モード切替用ICカード20からIDmを取得すると(S3)、取得したIDmが、設定モード切替用であるか、情報取得モード切替用であるか、そのどちらでもないかを判定する(S4)。具体的には、CPU13はIDmの受信を検知すると、設定管理プログラムを起動する。そして、CPU13が設定管理プログラムに従って、データ記憶装置12内に設定モード切替用のIDmとして登録されているIDm、情報取得モード切替用のIDmとして登録されているIDmの中に取得したIDmと一致するものがあるかどうかを確認する。この結果、取得したIDmが設定モード切替用である場合は、設定モード(S5)に、取得したIDmが情報取得モード切替用である場合は、情報取得モード(S6)に、取得したIDmが設定モード切替用・情報取得モード切替用のどちらのものでもない場合は、通常配信モード(S7)にモードを切り替える。図3に示したモード切替処理は、通常配信モード、設定モード、情報取得モードのいずれの場合においても常に行われている処理である。すなわち、どのモードであっても、上記S1〜S3の処理によりIDmを取得した場合、コンテンツ配信装置10は、取得したIDmに対応したモードに切り替える処理を行う。
【0021】
次に、各モードにおけるコンテンツ配信装置10の処理動作について説明する。通常配信モードにおいては、コンテンツ配信装置10は、図3に示したS1〜S3の処理によりIDmを取得すると、取得したIDmの種別を判別し(S4)、設定モード切替用・情報取得モード切替用のどちらでもないと判断した場合、CPU13は、データ記憶装置12に格納されている画像ファイルを抽出し、R/W15、アンテナ16を介して送信する。CPU13は、S3において受信したIDmと、送信した画像ファイル名と、画像ファイルを送信した日時を対応付けてログ情報としてデータ記憶装置12の所定の領域に登録する。データ記憶装置12に格納されたログ情報の一例を図4に示す。一方、上記IDmを送信した携帯型端末30では、送信された画像ファイルを受信し、記憶装置に格納する。
【0022】
図5は、設定モードにおけるコンテンツ配信装置10の処理動作を示すフローチャートである。まず、携帯型端末30において、管理者が、コンテンツ配信装置10にセットしたいデータ(画像ファイルまたは時刻情報)を選択する(S11)。画像ファイルは、携帯型端末30内の記憶装置に格納されているので、これをディスプレイに表示し、表示された中から選択することにより送信用データの選択を行う。このような携帯型端末30における処理は、公知の処理であるので詳細な説明は省略する。送信用データを選択した後、管理者が、送信指示を行うと、携帯型端末30では、CPUが、選択された画像をFeliCaICチップに渡す。そして、FeliCaICチップは、アンテナを介してコンテンツ配信装置10に送信用データを送信する(S12)。
【0023】
コンテンツ配信装置10は、携帯型端末30からデータを受信する(S13)。なお、S12、S13におけるデータの送受信は、FeliCa2.0に従って行われる公知のものであるので詳細な説明は省略する。次に、コンテンツ配信装置10では、CPU13が、設定管理プログラムに従って、受信したデータのフォーマットを確認する(S14)。確認の結果、受信したデータが画像ファイルである場合は、その画像ファイルを配信コンテンツとしてセットする(S15)。具体的には、その画像ファイルをデータ記憶装置12の所定の領域に格納する。
【0024】
S14における確認の結果、受信したデータがテキストデータである場合は、受信したテキストデータを時刻情報としてセットする(S16)。具体的には、そのテキストデータを時刻用メモリ17に記憶させる。
【0025】
図6は、情報取得モードにおけるコンテンツ配信装置10の処理動作を示すフローチャートである。まず、FeliCaによるポーリングを行い、FeliCaに対応した機器からの応答を待つ(S21)。管理者が携帯型端末30をコンテンツ配信装置10に近付け、コンテンツ配信装置10からのポーリングによる電波が届く範囲に達すると、携帯型端末30は、コンテンツ配信装置10のポーリングに従って、IDmをコンテンツ配信装置10に送信する(S22)。コンテンツ配信装置10では、携帯型端末30からIDmを受信すると、CPU13が、設定管理プログラムに従って、携帯型端末30のFeliCaICチップを認識する(S23)。続いて、CPU13は、受信したIDmが、データ記憶装置12内に登録されているIDmと同一であるかどうかを判断する(S24)。そして、同一であると判断された場合は、S21に戻る。登録されているIDmと同一である場合、モード切替用ICカードが翳され続けていると考えられるので、それをチェックするためである。S24において、受信したIDmが、データ記憶装置12内に登録されているIDmと異なると判断された場合は、CPU13が、データ記憶装置12内のログ情報を取得する(S25)。そして、CPU13は、取得したログ情報を、電子メール本文とする識別情報とともに、R/W15、アンテナ16を介して携帯型端末30に送信する(S26)。携帯電話30は、受信した識別情報に従って電子メールソフトを起動し、受信したログ情報を本文としてセットする(S27)。管理者が、電子メールの宛先を入力して送信指示を行うと、携帯型端末30は、電子メールの送信を行う(S28)。これにより、ログ情報を携帯型端末30以外の所定の機器に転送することができる。
【0026】
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、コンテンツ配信装置10とモード切替用ICカード20、携帯型端末30の間でFALPを利用したが、データの近距離無線通信が可能な他の技術を採用しても良い。また、上記実施形態では、モード切替用ICカード20、携帯型端末30を特定する識別情報としてIDmを用いたが、機器の特定が可能であれば、他の識別情報を用いても良い。
【0027】
また、上記実施形態では、コンテンツ配信装置が配信するコンテンツが画像ファイルである場合を例にとって説明したが、画像としては静止画、動画のいずれも扱うことが可能である。また、コンテンツとして、画像ファイル以外にも音楽ファイル、図形データ、スケジュールデータ、電話帳データ、プログラムのいずれか1つ、またはいずれか2つ以上を組み合わせたものを用いることも可能である。複数種のデータの組み合わせとしては、例えば、画像ファイルとスケジュールデータを用いることができる。
【0028】
また、上記実施形態では、受信したテキストデータを時刻情報として時刻用メモリに登録する例を説明したが、テキストデータとして端末番号や鍵情報を用い、所定のメモリに登録するようにしても良い。また、上記実施形態では、情報取得モードにおいてデータ記憶装置内のログ情報を取得するようにしたが、データ記憶装置内に記憶されている画像ファイル等のコンテンツを取得するようにしても良い。
【産業上の利用可能性】
【0029】
本発明は、コンテンツ流通に関する産業、特に、画像ファイルを含むコンテンツを携帯型端末を介して流通する産業に利用可能である。
【符号の説明】
【0030】
10・・・コンテンツ配信装置
11・・・プログラム記憶装置
12・・・データ記憶装置
13・・・CPU
14・・・メモリ
15・・・R/W
16・・・アンテナ
17・・・時刻用メモリ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツを記憶するコンテンツ記憶手段と、
機器を特定する識別情報と当該識別情報の種別の対応関係を記憶した識別情報種別記憶手段と、
ログ情報を記憶するログ情報記憶手段と、
外部と無線によるデータの送受信を行う無線通信手段と、
外部から受信した識別情報により識別情報種別記憶手段を参照し、対応する識別情報の種別に応じて設定モード、情報取得モード、通常配信モードのいずれかにモードの切替を行うモード切替手段と、
前記設定モードである場合に、前記無線通信手段により受信したコンテンツを前記コンテンツ記憶手段に格納するコンテンツ登録手段と、
前記通常配信モードである場合に、前記無線通信手段により受信した識別情報に応じて、前記コンテンツ記憶手段に記憶されたコンテンツを前記無線通信手段に出力するコンテンツ出力手段と、
前記情報取得モードである場合に、前記無線通信手段により受信した識別情報に応じて、前記ログ情報記憶手段に記憶されたログ情報を前記無線通信手段に出力するログ情報出力手段と、
を有することを特徴とするコンテンツ配信装置。
【請求項2】
前記コンテンツは画像ファイル、スケジュールデータ、電話帳データのいずれかもしくは複数の組み合わせであることを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ配信装置。
【請求項3】
コンテンツを記憶するコンテンツ記憶手段と、機器を特定する識別情報と当該識別情報の種別の対応関係を記憶した識別情報種別記憶手段と、ログ情報を記憶するログ情報記憶手段と、外部と無線によるデータの送受信を行う無線通信手段を有するコンテンツ配信装置の管理を、識別情報を記憶した複数のカードを用いて行う方法であって、
前記無線通信手段が前記カードから識別情報を受信する段階と、
前記受信した識別情報により前記識別情報種別記憶手段を参照し、当該識別情報の種別に応じて設定モード、情報取得モード、通常配信モードのいずれかにモードの切替を行う段階と、
前記設定モードである場合に、前記無線通信手段により受信したコンテンツを前記コンテンツ記憶手段に格納する段階と、
前記通常配信モードである場合に、前記無線通信手段により受信した識別情報に応じて、前記コンテンツ記憶手段に記憶されたコンテンツを前記無線通信手段に出力する段階と、
前記情報取得モードである場合に、前記無線通信手段により受信した識別情報に応じて、前記ログ情報記憶手段に記憶されたログ情報を前記無線通信手段に出力する段階と、
を有することを特徴とするコンテンツ配信装置の管理方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2011−205237(P2011−205237A)
【公開日】平成23年10月13日(2011.10.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−68650(P2010−68650)
【出願日】平成22年3月24日(2010.3.24)
【出願人】(000002897)大日本印刷株式会社 (14,506)
【Fターム(参考)】