説明

コントロールパネルアセンブリ

【課題】コントロールボタンと光源とスィッチとボタン用ばねとを有している照明されたコントロールボタンアセンブリを提供する。
【解決手段】コントロールボタンアセンブリは、中心を備えた面を有しているコントロールボタンと;コントロールボタンのほぼ中心に位置決めされた光源と;コントロールボタンを押し下げる場合に機械的抵抗を提供するスィッチと;コントロールボタンアセンブリのほぼ一定の操作を提供するボタン用ばねと;を具備している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はコントロールパネル、特に照明された電子コントロールパネルに関する。
【背景技術】
【0002】
照明されたコントロールボタンは広く使用されている。従来型のコントロールボタンは光源及びスィッチを含んでいる。透明又は半透明の窓は、図形、文字、数字又は他の記号の形状のボタンに形成されている。光源(LEDのような)及びスィッチ(プッシュボタンマイクロスィッチのような)はコントロールボタンの下方に位置する回路ボードに取り付けられている。ボタンが押し下げられた場合にスィッチの機械的抵抗でボタンが傾き斜めにならないように、スィッチをボタンの中心に配置することが好ましい。もしボタンが中心からはずれていると、コントロールボタンの中心を押した場合、ボタンが機械式スィッチ周囲で傾斜する。傾斜すると、コントロールボタンの審美性がそこなわれ、コントロールボタンの拘束が生じ従って滑らかな操作が妨害される。また、照明がボタンの中心になるように光源をボタン下方の中心に配置することが望ましい。光源が中心からずれると、窓の部分が他の部分より明るく光ってしまう。このことが、ボタンの審美性をそこない、記号全体を見ることを困難にしている。
【0003】
前述したように、スィッチ及び光源をコントロールボタンの中心に取り付けることが望ましい。従来型のコントロールボタンアセンブリには、スィッチと光源との両者をコントロールボタンの中心に取り付ける十分なスペースはない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、偏心したスィッチと、ボタンが押し下げられた場合スィッチの機械的抵抗がほぼバランスするように形成されたボタン用ばねとを備えた照明されたコントロールボタンを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第一の実施形態において、スィッチは従来型のコントロールボタンの一部分に直接接触するステムを有しているプッシュボタンスィッチである。本実施形態において、ボタン用ばねがボタンに直接係合しているシートと、複数のばねアームとを含んでいてもよくて、その複数のばねアームはスィッチの機械的抵抗をバランスさせる形状でシートを囲んで配置されている。ばねアームは、ボタンとコントロールパネルとの間に延在するゴムバンド又は回路ボードから延伸している弾力性のある脚のような、他のばね要素に置き代えてもよい。
【0006】
別の実施形態において、ボタン用ばねが一体型リフレクタを含んでいる。リフレクタは、例えばボタンに係合する表面を形成しているリムを備えたシートと一体になっていてもよい。
【0007】
第一の実施形態において、コントロールボタンがボタンのほぼ中心に位置する光源を含んでいる。光源は従来のLEDであってもよい。LED(又は他の光源)は固定されていてもよくて、コントロールボタンが押し下げられた場合、例えば、リフレクタがボタン用ばねと一体になっている前述の実施形態のようにリフレクタは光源周囲を移動してもよい。光源は回路ボードに取り付けられてもよくて、コントロールボタンの移動方向と一致する軸に沿って延伸する円柱状であってもよい。
【0008】
第二の実施形態において、本発明は少なくとも一部分が一体型の球面内部に含まれている光源を備えたコントロールボタンを提供している。一つの実施形態において、一体型の球面がカップ状の散乱反射面を含んでいて、そのカップ状の散乱反射面は、ボタンの背面における散乱反射面と協働していて、光源からの光を一体型の球面全体にほぼ一様に分散するようになっている。
【0009】
一つの実施形態において、コントロールボタンは一体型の球面内部からの光を見ることのできる半透明の窓を含んでいる。半透明の窓は他の不透明なボタンに取り付けてもよくて、そして図形、文字、数字、文章、又は他の記号を形成するべく形状化されていてもよい。この形状は、逆に、記号がほぼ不透明で、ボタンの残りの可視部分が半透明であってもよい。
【0010】
別の実施形態において、一体型の球面の少なくとも一部分がボタン用ばねに一体化されている。ある実施形態において、一体型の球面はボタン用ばねに一体化されたカップ状の散乱反射面を含んでいる。散乱反射面はボタンと接触する表面を形成するリムを含んでいてもよい。
【0011】
本発明は、偏心したスィッチを備えているけれども一定でバランスのとれた作動を提供するコントロールボタンアセンブリを提供する。光源を使用するにあたって、本発明はほぼ中心に配置された光源が、ボタンの窓に対してほぼ一様な光分布をもたらすようになっている。一体型の球面を組み込んでいる用途において、散乱光分布がさらに改善されている。
【0012】
本実施形態及び図面の詳細な説明により、本発明における他の目的、利点及び特徴が、理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】図1は、本発明の実施形態におけるコントロールパネルアセンブリの前面の写真である。
【図2】図2は、一部を分解したコントロールパネルの写真であって一般なコンポーネントを独立に示めしてある。
【図3】図3は、コントロールパネルの背面の写真である。
【図4】図4は、回路ボードの前面の写真である。
【図5】図5は、コントロールパネルの背面の拡大写真であってボタンが設置されているものである。
【図6】図6は、コントロールパネルの背面の拡大写真であってボタンが設置されボタン用ばねが位置決めされているものである。
【図7】図7は、回路ボードの一部の拡大写真であって、ボタン用ばねが位置決めされているものである。
【図8】図8は、回路ボードの一部の拡大写真であって、単一のボタンアセンブリコンポーネントを示めしている。
【図9】図9は、ボタンの前面を示めす写真である。
【図10】図10は、ボタンの背面を示めす写真である。
【図11】図11は、コントロールパネルアセンブリの一部の写真であって単一のボタンアセンブリを示めしている。
【図12】図12は、ボタンアセンブリの中心から見た断面である。
【図13A】図13Aは、本発明の別の実施形態を示めす拡大斜視図である。
【図13B】図13Bは、図13Aにおける実施形態の側面図である。
【図14】図14は、本発明の第二の実施形態における一体形の球面の図である。
【図15A】図15Aは、一体形の球面の別の第一実施形態の図である。
【図15B】図15Bは、一体形の球面の別の第二実施形態の図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の第一実施形態におけるコントロールボタンアセンブリを図1−12に図示する。空気処理装置(図示せず)用のコントロールパネルアセンブリ10(図1)を例にして、本発明を説明する。しかしながら、本発明は空気処理装置に使用することだけに限定されるものではない。さらに、本発明はどのようなタイプの装置にも容易に組み込むことができるものである。
【0015】
コントロールパネルアセンブリ10は、コントロールパネル12と、回路ボード14と、複数のコントロールボタンアセンブリ16a−c及び18a−b(図1及び2参照)とを含んでいる。例示の実施形態において、コントロールパネル12はほぼ従来形のものである。図2に最も良く図示されているように、コントロールパネル12は、種々のボタンアセンブリ18a−b及び16a−cを受容するべく形成された複数のボタン開口部80a−eを画成している。コントロールパネル12は、コントロールパネル12の背後で回路ボード14に取り付けられたフィルタリセットスィッチ84a−cへのアクセスを可能にする複数のリセット開口部82a−cも画成している。図3において、コントロールパネル12は、ボタン開口部80a−e各々を囲んでいる背後に延伸しているカラー86a−eと、背後に延伸している複数のねじ穴88と、背後に延伸している複数のLEDスリーブ90とを含んでいる。例示の実施形態において、コントロールパネル12の前面は、回路ボード14に取り付けられたLEDにより照明された、種々の文字列、記号、及び半透明部分94を含んでいるデカール92によりおおわれている。コントロールパネル12は、赤外線リモートコントローラからの(図示せず)信号がコントロールパネル12を通過して回路ボード14に取り付けられた赤外線センサ(付番されていない)に達することを可能にする、赤外線窓96を含んでいてもよい。
【0016】
例示の実施形態における回路ボード14もほぼ従来形のものであるので詳細に説明はしない。回路ボード14はコントロールパネル12の背面に取り付けられている。回路ボード14は、スィッチ20a−b及び22a−cと、ボタンアセンブリLEDS24a−cと種々の他のLED98とを含んでいる種々の電子部品を保持している。以下に詳述するように、回路ボード14はコントロールパネル12背後に配置されたボタン26a−c及びボタンばね28とを保持している。
【0017】
図1において、例示のコントロールパネルアセンブリ10は五個のコントロールボタンアセンブリである、照明される三個のボタンアセンブリ16a−cと照明されない二個のボタンアセンブリ18a−bとを含んでいる。ボタンアセンブリ18a−bはほぼ従来形のものであって各々が回路ボード14に取り付けられた中央に位置するスィッチ20a−bを含んでいる(図2及び4参照)。中央に位置するスィッチ20a−bはこれらのボタンアセンブリ18a−bにバランス感覚を与えている。従ってこれらのボタンアセンブリ18a−bはほぼ従来形のボタンばね21を組み込むことができる。ボタンアセンブリ18a−bはほぼ従来形であるので本出願においては詳述しない。
【0018】
前述したように、ボタンアセンブリ16a−cは照明されている。ボタンアセンブリ16a−cはほぼ同一なものであって従って照明されるボタンアセンブリ16aについてだけ説明する。ボタンアセンブリ16aはスィッチ22a及び24aと、ボタン26aと、ボタン用ばね28とを含んでいる。本実施形態において、ボタンアセンブリ16aは回路ボード14をおおってコントロールパネル12の背後に取り付けられている。従って、スィッチ22a及びLED24aは回路ボード14に直接取り付けられている。しかしながら、これらの部品は、回路ボードに取り付けられる必要はなくて、所望するサポート構造体に取り付けられてもよい。本実施形態のスィッチ22aは、回路ボード14にはんだ付けした従来形のプッシュボタン式マイクロスィッチであってもよい。スィッチ22aは、延伸してボタン26aと係合するステム30を含んでいる(図12参照)。本実施形態において、ステム30は背後に延伸している円周壁面66においてボタン26の背面27に係合している(後述する)。スィッチ22aは所望するような別のタイプのスィッチに置きかえてもよい。本実施形態において、LED24aは従来形の5mmの発光ダイオードであって、回路ボード14に直接はんだ付けされている。図示するように、LED24aは、ボタンの進行方向(すなわちボタンが押し下げられる際に移動する方向)に延伸するべく配置されたほぼ円筒状の発光部分25を含んでいる。以下に詳述するように、このことが、ボタン26を作動する場合にリフレクタをLED24aに対して移動するようになっている。LEDのタイプ及びサイズは所望する用途に応じて変更されてもよい。LED24aは、用途に応じた特定のパラメータを満たす、白熱灯照明、電子放出照明(electron discharge lighting)及び発光ポリマのようないずれの光源に置きかえてもよい。しかしながら、これらのすべての光源が同一の性能を一体型の球面に提供するものではなくてもよい。本実施形態において、LED24aはボタン26のほぼ中心に配置されている。
その結果、ボタンアセンブリ16aはボタン26aの中央に置かれた光源の有する審美的、機能的利点を備えることになる。
【0019】
例示の実施形態において、ボタン26aは不透明部分60及び半透明部分62とを有しているほぼ従来形のものである(図9及び10参照)。半透明部分62は、LED24aのような内部光源により照明されている。不透明部分60は(一つ以上の)半透明部分62を見ることを可能にする一つ以上の開口部を画成していてもよい。半透明部分62は、図形、(一つ以上の)文字、(一つ以上の)数字又は他の記号を画成するべく形成されていてもよい。図示するように、ボタン26aはディスク状パッド64及び背後に延伸している円筒状壁面66を有している。パッド64はボタン26aを押すための表面を備えていて、半透明部分62を含んでいてもよい。ボタン26aは、どのような従来の方法及び装置により製作されてもよい。例えば、例示の実施形態においてボタン26aは従来のツーショット射出成形方法(two-shot injection molding process)を用いて製作されてもよくて、第一ショットにおいて、(一つ以上の開口部68)を備えたボタン26aの不透明部分が成形され、第二ショットにおいて、半透明部分62が不透明部分60に成形されている。代りに、半透明部分62は、パッド64の背後に取り付けられた独立した半透明部品(半透明ディスク(図示せず)のような)により形成されていてもよい。ボタン26aが複数のタブ70を含んでいてもよくて、それらのタブ70はボタンスリーブ86aにおける対応するスロット71に接触していて、コントロールパネル12内部におけるボタン26aの取り付け及びアラインメントを確実なものにしている。各ボタン26a−c及びボタンスリーブ86a−cは、正しいボタン26a−cが正しいボタン開口部80a−eに正しい方向で取り付けられるように、異なる形態のタブ70とスロット71とを含んでいてもよい。別の実施形態において、構造形状が完全に反対のものになっている。この別の実施形態において、記号は一つ以上の不透明な部分により形成されていて、(一つ以上の)不透明な部分は少なくともその一部分を一つ以上の半透明部分により囲まれていてもよい。
【0020】
本実施形態において、単一のボタン用ばね28は、三つの照明されたボタンアセンブリ16a−cすべてのためのばねとして機能するようになっている(図6−8参照)。所望に応じて、ボタンアセンブリ16a−c各々に対して独立したボタン用ばねが提供されていてもよい。例示のボタン用ばね28は、複数のボタンシート32a−c、複数のばねアーム34a−k及び複数の取付けスリーブ36a−eを含んでいる。三つのボタンシート32a−cは各ボタン26a−cの背面27に係合するべく形成されている。ボタンシート32a−cと、各ボタン26a−cとの間が完全接触となるように、ボタンシート32a−cは対応するボタン26a−cの全体形状に合うようになっている。本実施形態において、各ボタン26a−cの背面27は円形である。従って、各ボタンシート32a−cはほぼ円形である。しかしながら、例示の実施形態における各ボタンシート32a−cが不規則な部分44a−cを含んでいて、スィッチ22a−cを収容するようになっている。不規則な部分44a−cのサイズと形状と構造とは、所望する用途に応じて変更されてもよくて、シートの特別な形状はリフレクタの操作に影響することが理解される(後述する)。取付けスリーブ36a−eは、ボタン用ばね28をコントロールパネル12と回路ボード14とに取り付けるための構造体を提供している。本実施形態において、取付けスリーブ36a−eは、コントロールパネル12から延伸しているねじのボス88に差し込まれている。ボタン用ばね28がスリーブ36a−dのようなスリーブ全体を、又はスリーブ36eのような部分スリーブを含んでいる。取付けスリーブ36a−eは他の適切な取付けエレメントと置き代えられてもよい。ばねアーム34a−kは取付けスリーブ36a−eとシート32a−cとの間に延在している。ばねアーム34a−cはシート32aに延伸し、サポートアーム34a−fはシート32bに延伸し、そしてサポートアーム34g−iはシート32cに延伸している。ばねアーム34a−kは、スィッチを作動するためにオフセット又はバランスするばね引張力を提供するべく選択された不規則な経路に合ったものとなっている。同時に、ばねアーム34a−kはボタン26a−cに適切な引張力を提供するべく形成されている。例えば、スィッチ22a及びばねアーム34a−cは、シート32aの周囲で放射状に対称に配置されている。しかしながら、ばねアーム34a−kを放射状対称に配置する必要はない。剛性を変えるか、又はばねの数及び位置を変えることにより、ボタン用ばね28はスィッチの抵抗に対してバランスを提供している。所望するなら、ばねアーム34e,34g及び34hを選択するために、ボタン用ばね28はサポートポスト52a−bを含んでいてもよい。ボタンに所望する引張力を提供し、同時にスィッチに所望するレベルのバランスを提供するために、サポートアーム34a−kの正確なサイズ、形状及び構造は用途に応じて変更されてもよい。ある用途において、サポートアーム34a−kは弾力性のあるフィルムに置き代えてもよくて、そのフィルムは、スィッチをバランスさせるために、かつ所望するボタンの引張力を提供するために適切な特性を有している。ばねアームは他の弾力性のあるエレメントに置き代えてもよい。例えば、ばねアームは、ボタン26a−cとコントロールパネル12との間に延在している伸縮性バンド(図示せず)に置き代えてもよい。別の例として、ばねアームは、回路ボード14から延伸している圧縮性のある弾性脚(図示せず)に置き代えてもよい。
【0021】
本実施形態において、各シート32a−cは一体型のリフレクタ38a−cを含んでいる。リフレクタ38a−c各々は対応するLED24a−cが差し込まれている開口部40a−cを形成している。開口部40a−c内径は、光の漏洩を最小にするために、対応するLED24の外径よりわずかに大きくてもよい。リフレクタ38a−cは、どのようなタイプのリフレクタであってもよい。しかしながら、一つの実施形態において、リフレクタ38aは、一体型の球面を形成するためにボタン26aの背面と協働するべく形成されている。本実施形態においては、リフレクタ38a−c及びボタン26a−cの背面は散乱的な反射が可能であって、従って光の散乱反射を提供している。従って、一体型の球面は、光をボタン26aにおける窓に焦点合わせするというよりは、一体型の球面の内部において光を散乱するべく作用している。実施形態において、リフレクタ38a−cは、光源から発光された光を強く反射する色の材料で製作されてもよい。例えば、リフレクタ38a−cは白あるいは光源から発光された光を強く反射する色に対応したものでもよい。別の実施形態において、ボタン26aの背面内部における半透明層は、白い材料に置き代えてもよい。このことが、一体型球面の性能を改善している。別の実施形態において、透明又は半透明の窓は、所望する記号を形成するために白い材料内部に含まれていてもよい。
【0022】
本実施形態において、ボタン用ばね28における種々のエレメントは、例えばシングル射出成形方法により一体に成形されていてもよい。ボタン用ばね28は、ABS又は所望するボタンの引張力を提供するために適切な弾力性のある他の材料で成形されていてもよい。本実施形態においては射出成形であるが他の方法が使用して製作されてもよい。
【0023】
別の実施形態において、リフレクタはボタン用ばねと独立であってもよい。別の実施形態が図13Aおよび13Bに図示されている。例示の実施形態において、リフレクタ38′は光源に対して、例えば回路ボード14′又は他のサポート構造体に対して固定的に取り付けられている。本実施形態において、リフレクタ38′はLED24′を囲んで回路ボード14′に取り付けられていて、シート32′に差し込むべく形成されている。ボタン26′は、前述と同様に、コントロールパネル12′の内部でボタンスリーブ86′の中に取り付けられていてもよい。シート32′はバランススィッチ22′に形成されているばねアーム34a−c′により支持されている。スリーブ32′はほぼ管状であって、ボタン26′を係合するために表面を提供していて、同時にリフレクタ38′の外径を囲んで差し込まれている。このことは、ボタン26′が作動されるとシート32′が固定されたリフレクタ38′に対して移動することを可能にしている。光の漏洩を最小にするためにリフレクタ38′とシート32′との間にきっちりと合うようになっている。
【0024】
所望するなら、一体型の球面は散乱光を必要とする他のコントロールパネルに組み込むこともできる。例えば、図形が、例えば図2に図示する半透明エレメント94のようなボタン又は他のコントロール部品の内部に含まれていない場合、一体型の球面はコントロールパネルにおける照明される図形の中に組み込まれてもよい。このことは、光源が照明されるエレメント(例えば透明又は半透明部分)背後の中心にない場合特に有用なものとなる。一体型の球面は、照明される透明又は半透明部分を除いて、光源周囲にほぼ閉じたスペースを形成している。閉じた空間の内表面は光源により発光された光を散乱反射する。
第一実施形態において、一体型の球面は、リフレクタ38″と、コントロールパネル12″の背面の部分13″とにより形成されている(図14参照)。図示するように、リフレクタ38″及びLED24″はコントロールパネル12″の背後に位置する回路ボード14″に取り付けられていてもよい。本実施形態において、リフレクタ38″は光源LED24″により発光された光を散乱反射する表面39″を有している。同じく、対応するコントロールパネル12″の背面の部分13″は、光源LED24″により発光された光を散乱反射する。例えば、リフレクタ38″及び対応するコントロールパネル12″の背面の部分13″は、すべての可視光線を散乱反射するために白色であってもよい。この方法により、リフレクタ38″及び対応するコントロールパネル12″の背面の部分13″は一体型の球面内部において光を一様に分散し、透明又は半透明の部分62″に散乱した一様な照明を提供している。ある用途においては、一体型の球面の内部をより完全な球面にすることが所望されるかも知れない。図15Dに図示する別の実施形態において、リフレクタ138はLED124を囲む、より完全な球面を備えている。本実施形態において、コントロールパネル112は完全な球面とするためにその背面に球面部分113を含んでいる。図15Bは別の実施形態を図示していて、独立したインサート215がLED222を囲む球面を形成するべく含まれている。本実施形態において、リフレクタ238はほぼ一体型の半球面を形成している。インサート215は、コントロールパネル212の背後、例えば取付けスリーブ280に取付けられている。インサート215全体は半透明(図示するように)であってもよいし、一体型の球面からの光を通過させるための開口部又は半透明領域を含んでいる。
【0025】
前述の説明は、本発明の実施形態である。種々の修正及び変更は特許請求の範囲に規定された本発明の精神及び範囲を逸脱することなく行なうことができ、それらは等価であることの原則を含んでいる特許法にもとずいて解釈されるべきである。請求項における各部品の単数の表示“a”、“an”、“the”又は“said”はその部品が単一であるものとして解釈されるべきではない。
占有権としての特許を請求する本発明の実施形態を特許請求の範囲に規定する。
【符号の説明】
【0026】
10 コントロールパネルアセンブリ
12 コントロールパネル
14 回路ボード
16a−c,18a−b ボタンアセンブリ
20a−b,22a−c スィッチ
24a−c LED
28 ボタン用ばね

【特許請求の範囲】
【請求項1】
照明されたコントロールボタンアセンブリであって:
中心を備えた面を有しているコントロールボタンと;
前記コントロールボタンのほぼ前記中心に位置決めされた光源と;
前記コントロールボタンに対して偏心して位置決めされていて、前記コントロールボタンを押し下げる場合に機械的抵抗を提供するスィッチと;
前記コントロールボタンを押し下げる場合に所望する抵抗を提供するべく形成されていて、前記スィッチの前記機械的抵抗にほぼバランスするべく形成されており、従って前記コントロールボタンアセンブリのほぼ一定の操作を提供するばねと;
を具備するコントロールボタンアセンブリ。
【請求項2】
前記スィッチが、前記コントロールボタンにおける偏心した位置において前記コントロールボタンの一部分に接触するステムを有しているプッシュボタンスィッチである、請求項1に記載のコントロールボタンアセンブリ。
【請求項3】
前記ばねは、前記コントロールボタンに係合するシートを含んでいる、請求項2に記載のコントロールボタンアセンブリ。
【請求項4】
前記ばねが複数のばねアームを含んでいて、前記複数のばねアームは、前記コントロールボタンが押し下げられる場合に前記スィッチの前記機械的抵抗にバランスするべく形成されている、請求項3に記載のコントロールボタンアセンブリ。
【請求項5】
前記ばねが複数のばねアームを含んでいて、前記複数のばねアームは、前記コントロールボタンが押し下げられる場合に前記スィッチの前記機械的抵抗にバランスするべく、前記シートを囲んで位置決めされている、請求項3に記載のコントロールボタンアセンブリ。
【請求項6】
前記ばねが、前記光源により発光された光を前記コントロールボタンへ向かって反射するためのリフレクタを含んでいる、請求項4に記載のコントロールボタンアセンブリ。
【請求項7】
前記リフレクタが前記シートと一体になっている、請求項6に記載のコントロールボタンアセンブリ。
【請求項8】
前記リフレクタが、前記シートを形成するリムを含んでいる、請求項7に記載のコントロールボタンアセンブリ。
【請求項9】
前記光源は、前記コントロールボタンを押し下げることにより前記コントロールボタンに対して前記コントロールボタンの相対運動をもたらすように固定されている、請求項11に記載のコントロールボタンアセンブリ。
【請求項10】
前記ばねが、前記光源を受容する開口部を形成しているリフレクタを含んでいる、請求項9に記載のコントロールボタンアセンブリ。
【請求項11】
前記光源は、回路ボードに固定されていて、そして前記コントロールボタンが押し下げられる場合の進行方向に一致している軸に沿って延伸している、請求項10に記載のコントロールボタンアセンブリ。
【請求項12】
コントロールボタンアセンブリであって:
少なくとも一部分が透明又は半透明であるコントロールボタンと;
一体型の球面と;
前記一体型の球面内部でコントロールボタンの背後に位置決めされた光源であって、従って前記光源からの光が前記一体型の球面全体に一様に分散され、前記一体型の球面は前記透明又は半透明部分にほぼ一様な照明を提供している、光源と;
を具備するコントロールボタンアセンブリ。
【請求項13】
前記一体型の球面が散乱反射面を含んでいる、請求項12に記載のコントロールボタンアセンブリ。
【請求項14】
前記コントロールボタンが、前記光源に対面している散乱反射面を含んでいて、前記一体型の球面の前記散乱反射面及び前記コントロールボタン、前記散乱反射面は、前記光源からの光を前記一体型の球面全体にほぼ一様に分散するべく協働している、請求項13に記載のコントロールボタンアセンブリ。
【請求項15】
前記コントロールボタンが、前記一体型の球面内部からの光を見ることのできる半透明の窓を含んでいて、前記コントロールボタンは、前記半透明部分を囲んでいる不透明部分をさらに含んでいる、請求項14に記載のコントロールボタンアセンブリ。
【請求項16】
前記一体型の球面の少なくとも一部分が組み込まれているボタン用ばねをさらに含んでいる、請求項14に記載のコントロールボタンアセンブリ。
【請求項17】
カップ状の散乱反射面を含んでいる前記一体型の球面が一体になっているボタン用ばねをさらに含んでいる、請求項14に記載のコントロールボタンアセンブリ。
【請求項18】
コントロールボタンアセンブリであって:
少なくとも一部分が半透明であるコントロールボタンと;
少なくとも一部分が前記コントロールボタンの背後に配置されている一体型の球面と; 前記一体型の球面の内部で前記コントロールボタンの背後に配置された光源と;
前記コントロールボタンの背後に配置されていて、前記コントロールボタンが押し下げられた場合機械的抵抗を提供するスィッチと;
を具備するコントロールボタンアセンブリ。
【請求項19】
前記一体型の球面が前記光源に対面している散乱反射面を含んでいる、請求項18に記載のコントロールボタンアセンブリ。
【請求項20】
一体型の前記コントロールボタンが前記光源に対面している散乱反射面を含んでいる、請求項19に記載のコントロールボタンアセンブリ。
【請求項21】
前記光源が前記コントロールボタンのほぼ中心に配置されている、請求項20に記載のコントロールボタンアセンブリ。
【請求項22】
前記スィッチが前記コントロールボタンに対して偏心して配置されていて、そして、さらにばねを備えていて、前記ばねは前記スィッチの前記機械的抵抗にほぼバランスするべく形成されていて、従って前記コントロールボタンアセンブリのほぼ一定の操作を提供している、請求項21に記載のコントロールボタンアセンブリ。
【請求項23】
前記ばねが一体型リフレクタを含んでいて、前記リフレクタが前記一体型の球面の少なくとも一部分を形成している、請求項24に記載のコントロールボタンアセンブリ。
【請求項24】
前記リフレクタがほぼカップ形状であって、そして前記コントロールボタンに係合するシートを形成している、請求項23に記載のコントロールボタンアセンブリ。
【請求項25】
前記スィッチが前記一体型の球面の外側に配置されている、請求項24に記載のコントロールボタンアセンブリ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13A】
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【図13B】
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【図14】
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【図15A】
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【図15B】
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【公開番号】特開2012−84543(P2012−84543A)
【公開日】平成24年4月26日(2012.4.26)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−6970(P2012−6970)
【出願日】平成24年1月17日(2012.1.17)
【分割の表示】特願2006−194517(P2006−194517)の分割
【原出願日】平成18年7月14日(2006.7.14)
【出願人】(302070822)アクセス ビジネス グループ インターナショナル リミテッド ライアビリティ カンパニー (122)
【Fターム(参考)】