説明

コンバインのEGR装置

【課題】刈取部4で刈取った穀稈を脱穀部5へ搬送し、脱穀部5で選別しながら穀粒を回収すべく構成し、更に脱穀部5の横側方にエンジン装置9を配設したコンバイン1において、エンジン装置9のEGRクーラ38を適切な位置に配置する。
【解決手段】エンジン装置9は、エンジンブロック29の一側方に排気マニホールド33と吸気マニホールド34の間に、EGRクーラ38を具備したEGR装置を介設し、しかもEGRクーラ38は、エンジンブロック29と脱穀部5の間に配置した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、多気筒用インジエクタに燃料を供給するコモンレールを備えたエンジンブロックから排出される排気ガスの一部を、エンジンブロックに還流するEGR装置において、EGR冷却のためのEGRクーラの配設位置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、コンバインの原動機部には、燃焼排気ガスを還流するためのいわゆるEGR装置が設けられている。すなわち、多気筒用インジエクタに燃料を供給するコモンレールを備えたエンジンブロックから排出される排気ガスの一部を還流して再度エンジンブロック内に戻すEGR装置が設けられている。
【0003】
かかるEGR装置は、コモンレールと相俟って排気ガス規制の問題や燃焼効率、燃費低減の課題に貢献するものであり、特に大型のコンバインにおいて採用されてきた。
【0004】
そして、特許文献1に示すように、EGR装置を有したエンジンにおいて、EGRクーラとそれに付設する吸気管やEGR弁ケースや逆止弁などとの連設を可撓管を用いることなく、接撓し、製造ラインでの組立作業を円滑に行えるようにした技術が開示されている。
【0005】
また、特許文献2に示すように排気合流通路と吸気分配通路との間にEGRクーラを介在させたエンジンにおいて、EGRクーラをシロンダブロックの横側方で前後方向に架設し、その真上に排気合流通路壁を位置させて、排気合流通路の過熱によるEGRクーラの損傷を抑制するようにし、また、エンジン冷却ファンが有効にEGRガス導出管に吹き当たるようにしてEGRクーラの機能を高めるようにした技術が開示されている。
【0006】
また、特許文献3に示すように、EGRクーラとEGR弁ケースとを隣合せに配置すると共にEGRクーラとEGR弁ケースとを吸気分配通路壁に沿って配置するように構成することにより、エンジンを小型化することができ、吸気分配通路やエンジン等の過熱によるEGRクーラの損傷を可及的に抑制することができる技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2005−273610号公報
【特許文献2】特開2007−92595号公報
【特許文献3】特開2008−75632号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
かかる従来の特許文献1、2、3に記載のEGR装置及びEGRクーラに関する技術は、エンジンに特有の技術として開示されたものであり、コンバインのエンジン装置においてEGRクーラをどの位置に配置するか及びその配置によってコンバインの構造や機能に対していかなるメリットを生起するか等の具体的な技術は一切開示がなく、特に、コンバインのエンジン装置の外形及びその配置に特有の技術との関連を示すものではない。
【課題を解決するための手段】
【0009】
そこで、上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、刈取り部で刈取った穀稈を脱穀部へ搬送し、該脱穀部で選別しながら穀粒を回収すべく構成すると共に、該脱穀部の横側方にエンジン装置を配設したコンバインにおいて、エンジン装置の一側方で排気マニホールドと吸気マニホールドとの間に、EGRクーラを具備したEGR装置を介設し、しかもEGRクーラは、エンジンと脱穀部との間に配置した。
【0010】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のコンバインのEGR装置において、EGRクーラは、エンジンの背後でフライホイールの上方に形成された空間に配設したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
請求項1の発明によれば、EGRクーラをエンジンブロックと脱穀部との間に配置したことにより、エンジンブロックと脱穀部との間の空間に面してEGRクーラを介設することができることになり、かかる空間からの放熱機能を利用してEGRクーラの冷却機能をより向上することができると共に、EGRクーラを外部からの衝撃に対して可及的に保護することができる効果がある。
【0012】
請求項2の発明によれば、EGRクーラはエンジンブロックの背後でフライホイールの上方に形成された空間に配設したので、本来、フライホイールがエンジンブロックの側面から突出状に設けられるとその上方は一定空間が形成されることになり、その一定空間にEGRクーラを配設することができることになり、不要の空間を有効に利用し得ると共に、EGRクーラはEGRパイプの中途に一定の容積を有したケースとして形成されるため、エンジンブロック側面のフライホイール上方の空間を占拠する状態で配置するとかかる空間を冷却用の空間として利用することができ、EGRクーラの冷却機能を更に向上することができ、循環排ガスの冷却効率を上げることができ、更には、エンジン装置全体をコンパクトに集約化できる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明のコンバインのEGR装置が使用されるコンバインの構成を示す右側面図である。
【図2】本発明のコンバインのEGR装置が使用されるコンバインの構成を示す平面図である。
【図3】本発明の実施形態に係るコンバインのEGR装置を取り付けたエンジン装置の正面図である。
【図4】本発明の実施形態に係るコンバインのEGR装置を取り付けたエンジン装置の左側面図である。
【図5】本発明の実施形態に係るコンバインのEGR装置を取り付けたエンジン装置の右側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態に係るコンバインのEGR装置を、図面を用いて詳細に説明する。
【0015】
まず、本発明のエンジン装置が使用されるコンバイン1の全体構成について説明する。
図1はコンバイン1の構成を示す右側面図であり、図2はコンバイン1の構成を示す平面図である。コンバイン1は、機体フレーム2に固定された走行部3、刈取部4、脱穀部5、選別部6、穀粒貯留部7、排藁処理部8、穀粒排出装置22、エンジン装置9及び操縦部10を備えている。以下の説明において、コンバイン1の進行方向を前側とし、進行方向に対して右側、左側及び後側とする。
【0016】
走行部3は、機体フレーム2の下部に設置されている。走行部3は、左右一対のクローラを有するクローラ式走行装置11を備え、機体を前進又は後退方向に走行させることができるように構成されている。
【0017】
刈取部4は、機体フレーム2の前端部に対して昇降可能に設置されている。刈取部4は、分草具12、掻込リール13、切断装置14、搬送装置15等を備えている。分草具12は圃場の穀稈を分草し、掻込リール13は分草後の穀稈を掻込み、切断装置14は掻込後の穀稈の株元を切断し、搬送装置15は切断後の穀稈を脱穀部5へ搬送できるように構成されている。
【0018】
脱穀部5は、機体フレーム2の左側であり刈取部4の後方に設置されている。脱穀部5は図示しない扱胴及び受網(コンケーブ)等を備えている。脱穀部5は、搬送された穀稈を後方に送りながら脱穀し、脱穀物を漏下させることができるように構成されている。
【0019】
選別部6は、機体フレーム2の左側であって脱穀部5の下方に設置されている。選別部6は、揺動選別装置、風選別装置、穀粒搬送装置20等を備えている。揺動選別装置は脱穀部5から漏下した脱穀物を揺動により穀粒や藁屑等の選別し、風選別装置は揺動選別後の穀粒と藁屑等に風選別し、穀粒搬送装置20は選別した穀粒を穀粒貯留部7に搬送することができるように構成されている。
【0020】
穀粒貯留部7は、機体フレーム2の右側前後中央部であって、脱穀部5及び選別部6の右側に設置されている。穀粒貯留部7は、穀粒タンク21等を備えて、選別部6から搬送される穀粒を穀粒タンク21に貯留することができるように構成されている。穀粒排出装置22は穀粒タンク21に接続し、穀粒タンク21から穀粒を機体に対して任意の方向に排出可能に構成されている。
【0021】
穀粒排出装置22は、その基部がエンジン装置9後方の収納室23に設置されている。穀粒排出装置22は、その基部を回転軸として水平方向の任意の角度に回転可能に設置され、穀粒タンク21に貯留された穀粒を機体外の任意の方向に排出可能に構成されている。
【0022】
排藁処理部8は、機体フレーム2の左側後端部であって脱穀部5の下方、かつ選別部6の後方に設置されている。排藁処理部8は、スプレッダを備えている。スプレッダは脱穀部5から脱穀済みの穀稈を排藁として圃場へ均一に拡散放出可能に構成されている。
【0023】
エンジン装置9は、機体フレーム2の右側後部であって、穀粒貯留部7の後方であり脱穀部5の右方に設置されている。エンジン装置9の右側はエンジンカバー81により覆われている。エンジンカバー81の上部には外気取入口82が開口し、その機体側には図示しない除塵装置が設置されている。図4に記載の冷却ファン66が回転する場合にエンジンルーム内に吸気される外気の除塵処理が施される。エンジン装置9は、ディーゼルエンジンからなるエンジンブロック29とエンジンブロック29の上部に配置された冷却ユニット30から構成されている。エンジン装置9は、コンバイン1の移動や、刈取部4、脱穀部5等を駆動させることができるように構成されている。
【0024】
操縦部10は、機体フレーム2の右側前部であって、穀粒貯留部7の前方に設置されている。操縦部10は、ステアリングハンドル、変速レバー等を含む操作具、操縦席、キャビン等を備えている。操縦席は操作者が着座することができ、キャビンは操縦席を囲むように構成されている。
【0025】
コンバイン1は、操作者の操作によりエンジン装置9からの動力を走行部3、刈取部4、脱穀部5、選別部6、排藁処理部8等に伝達可能に構成されている。コンバイン1は、走行部3により移動しながら刈取部4により圃場の穀稈を刈取り、搬送装置15により穀稈を脱穀部5に搬送し、脱穀部5により穀稈から脱穀物を脱穀し、選別部6により藁屑と穀粒を選別し、選別した穀粒を穀粒貯留部7に貯留できるように構成されている。
【0026】
次に、本発明の実施形態に係るコンバイン1のEGR装置が使用されるエンジン装置9の構成を詳細に説明する。
図3はエンジン装置9の正面図であり、図4はエンジン装置9の左側面図であり、図5はエンジン装置9の右側面図である。エンジン装置9は、穀粒タンク21の後端側であり、穀粒搬送装置20の右側面側に配置されている。エンジン装置9は、エンジンブロック29と冷却ユニット30を備え、機体フレーム2の上に設置されている。冷却ユニット30は、エンジンブロック29の上方であり、箱型架台28に設置されている。
【0027】
エンジンブロック29は、出力軸であるクランク軸32がコンバイン1の前後方向に対して直交する方向を向いている。エンジンブロック29は、シリンダブロック31と、シリンダブロック31の上部前方に設置される排気マニホールド33と、シリンダブロック31の上部後方に設置される吸気マニホールド34と、シリンダブロック31の吸気マニホールド34側に設置されるコモンレール35及び燃料フィルタ64と、シリンダブロック31の下部に設置されるオイルパン39を備えている。
【0028】
クランク軸32はシリンダブロック31の両側面から突出し、左側面の突出部にはフライホイール36とプーリ37aが、右側面の突出部にはプーリ37bが回転可能に装着されている。フライホイール36の上部には排気ガス再生循環用のEGRクーラ38が配置されている。EGRクーラ38は、エンジンブロック29の左側面であり、フライホイール36上部の脱穀部5側に配置されている。EGRクーラ38は、EGRバルブ65と共にEGR装置を構成している。EGRクーラ38は、排気マニホールド33とEGRバルブ65との間に設置され、排気マニホールド33からの再循環排気ガスを冷却し、EGRバルブ65を介して吸気マニホールド34に供給する。
【0029】
このように、EGRクーラ38をフライホイール36の上部空間に配設し、しかもコンバイン1の脱穀部5側に開放設置したので、EGRクーラ38の冷却機能を向上させることができるとともに、外部からの衝撃に対しても可及的に保護することができる。また、フライホイール36の上部空間に設置したので、エンジン装置9の全体をコンパクトに集約化できる。
【0030】
基台44は、エンジンブロック29前方の機体フレーム2に設置されている。基台44の上端部にはプーリが軸支され、Vベルトによりプーリ37aと連結してディーゼルエンジンの回転を伝達可能に構成されている。
【0031】
シリンダブロック31の前面上部には過給機40が固設されている。過給機40は、ブロイラホイールを内蔵するコンプレッサケース42と、タービンホイールを内蔵するタービンケース43とを備え、シリンダブロック31に対してコンプレッサケース42が左側、タービンケース43が右側に配置されている。過給機40は、排気ガス圧を利用して吸気ガスを加圧する。
【0032】
コンプレッサケース42に接続される第一吸気管53はエアクリーナ52に連通し、更に吸気ダクト51を介してプレクリーナ50に連通する。第一吸気管53及びエアクリーナ52は冷却ユニット30の左側面外方、即ち脱穀部5側に設置されている。タービンケース43に排気ガス取入管59と排気管57aが接続されている。排気ガス取入管59は排気マニホールド33に連通し、ディーゼルエンジンの排気ガスを取り出す。排気管57aには、ディーゼルパティキュレートフィルタを内蔵するDPFケース58が連通し、更に排気管57bを介してマフラー56、更にテールパイプ55に連通する。DPFケース58は冷却ユニット30の前方外側面に設置され、マフラー56は、エアクリーナ52の上部であり、冷却ユニット30の左側面と脱穀部5との間に設置されている。なお、DPFケース58は、マフラー56により置き換えることができる。
【0033】
排気マニホールド33からの排気は、排気ガス取入管59を通して過給機40のタービン側に導入される。過給機40から排出される排気ガスは、排気管57bを介してDPFケース58に導入され、排気管57a、マフラー56及びテールパイプ55を介して大気に放出される。吸気ガス(大気)は、プレクリーナ50、吸気ダクト51、エアクリーナ52、第一吸気管53を介して過給機40のタービン側に導入される。
【0034】
次に、冷却ユニット30の構成について説明する。
冷却ユニット30はエンジンブロック29の上部の箱型架台28に設置されている。箱型架台28は、左右側を開放した四辺枠体より構成されており、四辺枠体内の空間に冷却ユニット30を収納してエンジンブロック29より区画した冷却空間を形成している。
【0035】
冷却ユニット30は、冷却ファン66、ラジエータ68、インタークーラ62、オイルクーラ71、燃料クーラ49を備えている。冷却ファン66は冷却ユニット30の左側、つまり脱穀部5側に配置されている。ラジエータ68は、冷却ファン66の右側に対面して配置されている。オイルクーラ71はラジエータ68の右側面の上部に対面して設置されている。インタークーラ62はオイルクーラ71の右側面の下方前方に対面して配置されている。燃料クーラ49は、オイルクーラ71の右側面の下方後方に対面し、インタークーラ62と並列に配置されている。
【0036】
これらの各種冷却手段は、上下面及び前後面に設置した図示しないシュラウド、エンジンカバー81及び左側面に設置した冷却部カバー67に囲まれている。エンジンカバー81は、冷却ユニット30の右側面の対応する箇所に外気取入口82が開口し、冷却部カバー67は、冷却ファン66の対応する箇所に冷却風放出口76が開口している。
【0037】
冷却ファン66は、箱型架台28の上部左側面に設けた梁部に回転可能に軸支されている。冷却ファン66は、ファン側プーリ48と基台44のプーリ46間に設けたVベルト、及び、基台44のプーリ46とクランク軸32のプーリ37a間に設けたVベルト45を介してエンジンブロック29からの回転動力により回転する。冷却ファン66の回転により、エンジンカバー81に設けた外気取入口82から空気を吸引し、この吸引した空気が冷却ユニット30の側壁等に設けた冷却部カバー67に案内されて各種冷却手段を冷却し、左側面に開口する冷却風放出口76から放出される。更に、放出された冷却風は脱穀部5とエンジン装置9の間隙を通して機体下部に導かれる。
【0038】
ラジエータ68は、エンジンブロック29の周囲を循環する冷却水の熱を放出する。エンジンブロック29の右側面の中央上部には冷却水を吐出するための冷却水吐出口74が設置されている。冷却水第一配管69は、一端を冷却水吐出口74に連結し他端をラジエータ68上部の冷却水取入口に連結している。冷却水第二配管70は、一端をラジエータ68下部の冷却水取出し口に連結し、他端をエンジンブロック29の右側面の中央部に設けられた冷却水流入口77に連結している。冷却水第一配管69は、冷却ユニット30の前方内側面に沿って立設し、上面近傍で屈曲して後方に延長し、ラジエータ68上部の冷却水取入口に連通している。
【0039】
オイルクーラ71は、各種の油圧シリンダ用オイルからなる作動油を冷却する。オイルクーラ71は、作動油取入口73から加熱した作動油を流入し、冷却された作動油を作動油排出口72から排出する。作動油取入口73及び作動油排出口72はオイルクーラ71の前方端面に設置されている。
【0040】
インタークーラ62は、過給機40により圧縮された吸気と排気の混合ガスを冷却して吸気マニホールド34へ供給する。第一過給管61は、一端を過給機40のコンプレッサケース42に連結し、他端をインタークーラ62の混合ガス流入口に連結する。第一過給管61は、コンプレッサケース42から冷却ユニット30とエンジンブロック29との間をエンジンブロック29の左側面から右側面方向に水平に延長し、インタークーラ62の前方底部に設けられた混合ガス流入口に連結する。
【0041】
第二過給管63は、一端をインタークーラ62の底部に設けられた混合ガス排出口に連結し、屈曲して冷却ユニット30とエンジンブロック29との間を後方水平方向に延長し、更に下方に屈曲してEGR装置の混合ガス流入口に連結する。
【0042】
燃料クーラ49は、コモンレール35に供給する燃料を冷却する。図示しないフィードポンプは、燃料タンクから燃料を汲み上げて燃料クーラ49に送出する。燃料クーラ49は、後側面の下部に設置された燃料流入口78から燃料を流入し、後方の側面上部に設置された燃料送出口79から燃料を流出させる。
【0043】
以上のとおり、本発明においては、EGRクーラ38をエンジンブロック29のフライホイール36の上部空間であり、脱穀部5側に設置したことにより、EGRクーラ38の冷却機能を向上させることができるとともに、エンジン装置9全体をコンパクトに構成することができる。
【0044】
なお、本実施形態において、各種冷却手段を冷却ユニット30に集約し、エンジンブロック29の上部に設置したが、これに限定されない。冷却ファンやラジエータをエンジンブロックの左側面に設置してもよいし、その他の冷却手段をエンジンブロックの周囲に設置してもよい。
【符号の説明】
【0045】
1 コンバイン
2 機体フレーム
3 走行部
4 刈取部
5 脱穀部
6 選別部
7 穀粒貯留部
8 排藁処理部
9 エンジン装置
10 操縦部
29 エンジンブロック
30 冷却ユニット
33 排気マニホールド
34 吸気マニホールド
35 コモンレール
38 EGRクーラ
65 EGRバルブ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
刈取り部で刈取った穀稈を脱穀部へ搬送し、該脱穀部で選別しながら穀粒を回収すべく構成すると共に、該脱穀部の横側方にエンジン装置を配設したコンバインにおいて、エンジン装置の一側方で排気マニホールドと吸気マニホールドとの間に、EGRクーラを具備したEGR装置を介設し、しかもEGRクーラは、エンジンと脱穀部との間に配置したことを特徴とするコンバインのEGR装置。
【請求項2】
EGRクーラは、エンジンの背後でフライホイールの上方に形成された空間に配設したことを特徴とする請求項1に記載のコンバインのEGR装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−285903(P2010−285903A)
【公開日】平成22年12月24日(2010.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−139135(P2009−139135)
【出願日】平成21年6月10日(2009.6.10)
【出願人】(000006781)ヤンマー株式会社 (3,810)
【Fターム(参考)】