コンバイン
【課題】ハンドルが邪魔になって、画像表示画面の視認することを良好に行えず、操作性が低いという課題がある。
【解決手段】走行装置1の前方に刈取部3を、走行装置1の上方に脱穀装置2およびグレンタンク4を、夫々設け、前記グレンタンク4の前側に操縦部6を設け、該操縦部6の座席10の前側には前側操作部12を、座席10の前方側部には側部操作部13を夫々設け、前記前側操作部12は、座席10の前方の操縦部6のフロントパネル15と、フロントパネル15の上方に所定間隔をおいて設けた横ハンドル部16により構成し、該横ハンドル部16の略左右中央の上面には画像表示画面19を設け、画像表示画面19の手前の横ハンドル部16には、前記走行装置1や刈取部3等の各部の自動制御を入り切りする各種自動制御スイッチ28を設けたコンバイン。
【解決手段】走行装置1の前方に刈取部3を、走行装置1の上方に脱穀装置2およびグレンタンク4を、夫々設け、前記グレンタンク4の前側に操縦部6を設け、該操縦部6の座席10の前側には前側操作部12を、座席10の前方側部には側部操作部13を夫々設け、前記前側操作部12は、座席10の前方の操縦部6のフロントパネル15と、フロントパネル15の上方に所定間隔をおいて設けた横ハンドル部16により構成し、該横ハンドル部16の略左右中央の上面には画像表示画面19を設け、画像表示画面19の手前の横ハンドル部16には、前記走行装置1や刈取部3等の各部の自動制御を入り切りする各種自動制御スイッチ28を設けたコンバイン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンバイン、特に、操縦部の構成に係るものである。
【背景技術】
【0002】
従来、コンバインの操縦部のフロントパネルの上方に、所定間隔をおいて軸棒形状のハンドルを設け、フロントパネル上面に画像表示画面を設けた構成は、公知である(特許文献1)
【特許文献1】特開平11−46562号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
前記公知例は、ハンドルの下方に画像表示画面を設けているので、操作姿勢によっては、ハンドルが邪魔になって、画像表示画面の視認することを良好に行えず、操作性が低いという課題がある。
本願は、操縦部の座席に着座したり、あるいは、操縦部のステップに起立したたりする等の操作姿勢が変化しても、操作性および視認性の良好な操縦部を有するコンバインを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、走行装置1の前方に刈取部3を、走行装置1の上方に脱穀装置2およびグレンタンク4を、夫々設け、前記グレンタンク4の前側に操縦部6を設け、該操縦部6の座席10の前側には前側操作部12を、座席10の前方側部には側部操作部13を夫々設け、前記前側操作部12は、座席10の前方の操縦部6のフロントパネル15と、フロントパネル15の上方に所定間隔をおいて設けた横ハンドル部16により構成し、該横ハンドル部16の略左右中央の上面には画像表示画面19を設け、画像表示画面19の手前の横ハンドル部16には、前記走行装置1や刈取部3等の各部の自動制御を入り切りする各種自動制御スイッチ28を設けたコンバインとしたものであり、画像表示画面19により、例えば、エンジン回転数、残存の燃料量、機体の走行速度、あるいは、グレンタンク内の穀粒量の表示等を見ながら作業を行う。
また、作業状態に応じて、画像表示画面19の手前の中央パネル部18の自動制御スイッチ28を操作を行う。
この場合、自動制御スイッチ28は画像表示画面19の手前にあるので、自動制御スイッチ28の操作中でも画像表示画面19の表示ははっきり視認でき、適切な操作を的確に選択でき、操作性および作業性を向上させる。
また、フロントパネル15の上方に所定間隔をおいて横ハンドル部16を設け、横ハンドル部16の左右中央位置には画像表示画面19を設けているので、画像表示画面19と作業者の間にはハンドル等の視線を遮るものが存在しないので、自動制御スイッチ28の視認性を向上させ、良好な操作性を提供する。また、画像表示画面19以外の横ハンドル部16は作業者が掴まることができるので、作業姿勢を安定させられる。
本発明は、前記横ハンドル部16は、該横ハンドル部16の上面を、前記画像表示画面19を設けた中央パネル部18を除き略水平面に形成し、前記中央パネル部18は前方に至るに従い高くなる傾斜面に形成したコンバインとしたものであり、画像表示画面19の視認性を良好にすると共に、横ハンドル部16の上面平坦部では作業者が手を付くのを容易にし、疲労の少ない作業姿勢を取ることができる。また、画像表示画面19の右側の横ハンドル部16の上面は略平らなので、操向操作レバー35の操作に際して、操向操作レバー35の手前側の横ハンドル部16上面に作業者の手首を載せた状態で手先で操向操作レバー35の操作が可能になって、操作性を向上させて操作疲労も軽減させられる。
【発明の効果】
【0005】
請求項1の発明では、画像表示画面19の視認性を向上させ、自動制御スイッチ28の操作性および作業性を向上させることができる。
請求項2の発明では、画像表示画面19の視認性を良好にすると共に、上面平坦部(手置き台36)では作業者が手を付くのを容易にし、疲労の少ない作業姿勢を取ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
本発明の実施例を図により説明すると、1は走行装置、2は走行装置1の上方位置に設けた脱穀装置、3は脱穀装置2の前側に設けた刈取部、4はグレンタンク、5はグレンタンク4内の穀粒を排出する排出オーガ、6は操縦部である。
前記操縦部6には、作業者が着座する座席10を設け、座席10の前側に作業者が乗降するステップ11を設け、ステップ11の前側には前側操作部12を設け、ステップ11の側部には側部操作部13を設ける。
【0007】
しかして、前側操作部12は、ステップ11の前方に設けた操縦部6のフロントパネル15と、フロントパネル15の上方に所定間隔をおいて設けた横ハンドル部16により構成する。
横ハンドル部16の左右の略中央位置には中央パネル部18を設ける。中央パネル部18には画像表示画面(モニタ)19を設ける。画像表示画面19の表示構成は任意であるが、一例を示すと、20はエンジン回転計、21は燃料計、22は速度メータ、23はグレンタンク内の穀粒量を表示する穀粒量計、24はバッテリーのチャージ不足警告表示、25はエンジンオイルのオイル警告表示、26は冷却水温警告表示である。
【0008】
画像表示画面19の手前の中央パネル部18には、各種自動制御スイッチ28を配列する。一例を示すと、29は扱き深さセンサにより自動調節する自動扱き深さスイッチ、30は、刈取部3を所定高さに上昇させると、刈取部3と一緒に脱穀装置2へ穀稈を供給する穀稈供給搬送装置の駆動を停止させるフィードチエン自動停止スイッチ、31は刈取部3に設けた方向センサによる自動方向制御を行う自動走行方向制御スイッチ、32は旋回半径を変更する旋回モードスイッチである。
したがって、横ハンドル部16はフロントパネル15の上方に所定間隔をおいて設け、横ハンドル部16の左右中央位置には画像表示画面19を設け、画像表示画面19の手前に各種自動制御スイッチ28を配列して前側操作部12の一部を構成しているから、自動制御スイッチ28の視認性を向上させ、良好な操作性を提供することができる。
【0009】
この場合、前側操作部12は、フロントパネル15の上面と横ハンドル部16との間に空間部33を形成しているから、前方視界が広くなり、特に、汎用コンバインではリールが、自脱型コンバインでは引起装置のカバーの詰まり藁屑等が良く見え、作業性を向上させられる。
【0010】
前記横ハンドル部16は、画像表示画面19を設けた中央パネル部18を除き略水平面に形成し、前記中央パネル部18は前方に至るに従い高く前上りの傾斜面に形成する。
したがって、画像表示画面19の視認性を良好にすると共に、中央パネル部18以外の横ハンドル部16では作業者が手を付くのを容易にし、疲労の少ない作業姿勢を取ることができる。
【0011】
しかして、前記フロントパネル15は前側操作部12の一部を構成し、フロントパネル15の右側部分には走行方向の操作と刈取部の昇降操作を行う操向操作レバー35を設ける。操向操作レバー35は、所定長さを有して形成することで、微妙な操作が可能になり、この点、横ハンドル部16に設けるよりフロントパネル15に設けることで、操向操作レバー35の長さを確保できる。そして、前記操向操作レバー35の手前側の横ハンドル部16上面は、手置き台36に形成し、操向操作レバー35の操作に際して、手置き台36に作業者の手(特に手首)を載せた状態で、手先で操向操作レバー35の操作が可能となるように構成し、操作性を向上させて操作疲労も軽減させられ、合理的構成となる。
【0012】
また、横ハンドル部16の手置き台36は、把持しうる太さに形成すると、掴まることができ、作業姿勢を安定させ、好適である。
この場合、前記各種自動制御スイッチ28は、横ハンドル部16の画像表示画面19を設けた中央パネル部18の同一傾斜面上に配置する。画像表示画面19のみならず自動制御スイッチ28群の視認性を良好にする。
【0013】
しかして、横ハンドル部16の中央パネル部18の左側上面には、各種スイッチを設けた左側パネル部38を形成する。
左側パネル部38に設けるスイッチは、任意であるが、扱き深さ調節装置による扱き深さ調節を行う供給部調節スイッチ40を設けると、操縦部6の作業者の扱き深さ調節装置に向かう視線上近傍に供給部調節スイッチ40が位置して、スイッチ操作が容易に行え、好適である。
また、左側パネル部38には、刈取スライドスイッチ41を設ける。刈取スライドスイッチ41は、機体に対して左右方向に刈取部3を移動自在に設け、畦際等の作業で圃場に合わせて刈取部3を移動させるためのものである。
【0014】
この場合、刈取スライドスイッチ41は、刈取スライドスイッチ41の左右側に押すと、刈取スライドスイッチ41の操作中刈取部3が左右側の一方に移動し、刈取スライドスイッチ41の操作を停止させると、刈取部3の移動も停止し、短時間に刈取スライドスイッチ41を2回連続操作(所謂ダブルクリック)したときは、刈取部3が左右何れか一方端まで移動するように構成すると、操作性・作業性を向上させて、好適である。
【0015】
また、刈取スライドスイッチ41は、軽く押した状態と深く押した状態の二段階操作を検出するように構成し、軽く押したときは作業者の任意位置で刈取部3の移動を停止させ、深く押したときには、刈取部3が左右何れか一方端まで移動するように構成しても良い(図5)。
43はウインカスイッチ、44はライトスイッチ、45はホーンスイッチである。
【0016】
この左側パネル部38と側部操作部13の主変速レバー50とは、主変速レバー50を最前方位置に傾倒させたとき、左側パネル部38と主変速レバー50とが左右方向の略同一線上に並ぶように配置すると(図4)、主変速レバー50の操作と並行して左側パネル部38の各種スイッチの操作が行え、操作性を向上させる。
即ち、実施例のコンバインでは、前方の刈取部3で刈り取った穀稈は操縦部6の側方に設けた搬送装置により脱穀装置2に搬送されるので、左側パネル部38に刈取部3に関するスイッチを設けると、搬送中の穀稈を見ながら左側パネル部38のスイッチを操作でき、操作性を向上させ、このとき、併せて主変速レバー50により走行速度の変速操作も行えるので、作業に合わせた変速操作を容易に行え、合理的な構成となる。
【0017】
この場合、左側パネル部38より主変速レバー50の上端が上方に突出するように配置する(図6)。
即ち、主変速レバー50を最前傾させたとき、左側パネル部38のスイッチと主変速レバー50のグリップ52が、上下方向でグリップ52の方が高くなる位置関係にしているため、左側パネル部38のスイッチと主変速レバー50のグリップ52との間の手の移動が少なく操作でき、操作性を向上させる。
51は刈取レバー、53は脱穀レバー、54は副変速レバー、57はアクセルレバーである。
【0018】
しかして、横ハンドル部16の下面は画像表示画面19を設けた部分を除き略平坦に形成し、画像表示画面19を設けた部分の横ハンドル部16の下面は下方に突出させて低くした下方突出面55に形成し、下方突出面55は左右側は傾斜面に形成し、中央部は平坦面に形成し、下方突出面55の略左右中央には水抜き孔56を形成する。
横ハンドル部16は、樹脂や金属等の板部材を張り合わせて防水加工を施して形成しているが、横ハンドル部16の下面の一部に下方突出面55を形成しているので、横ハンドル部16内に進入した水を集めて水抜き孔56から排出できるので、排出を容易・確実にする。
この下方突出面55は画像表示画面19を設ける部分の横ハンドル部16に形成しているから、画像表示画面19の設置スペースも確保でき、合理的な構成となる。
【0019】
しかして、前記フロントパネル15の左右中央位置には、キィーを挿入するキィー挿入口60を設ける。キィー挿入口60は横ハンドル部16の下方のフロントパネル15に設けているので、通常の横ハンドル部16の各スイッチの操作の邪魔にならず、合理的構成となる。
また、キィー挿入口60はフロントパネル15の略左右中央位置に配置しているので、作業者の利き腕が左右何れでも、操作性を損なわない。
したがって、作業者のキィー操作姿勢も良好となって、作業者の居住性を損なわない。
また、キィー挿入口60はフロントパネル15の凸面61に設けると、横ハンドル部16の下方を手探りでのキィーの挿入操作も可能となって、操作性を向上させる。
この場合、凸面61は、後下がりに作業者に向けて傾斜させると、一層、操作性を向上させることができ、好適である。
【0020】
しかして、図8以下は、側部操作部13に設けた刈脱レバー65の実施例であり、刈脱レバー65の基部はプレート66に軸67により左右回動自在に取付け、支持板66は横軸68により機体固定部に回動自在に取付ける。横軸68には脱穀アーム69を取付け、脱穀アーム69にはロッド70A、70Bを取付け、ロッド70Bは脱穀テンションアーム71に連結する。72は脱穀テンションプーリである。
横軸68には刈取アーム73を回動自在に取付け、刈取アーム73にはロッド74を介して刈取テンションアーム75を連結する。
刈取アーム73にはカム76を軸80により回動自在に設け、カム76は刈脱レバー65に設けたプレート77に、左右所定位置にて係合し、刈脱レバー65を作業者側(右側)に倒すと係合が外れるように構成する。
【0021】
そのため、刈脱レバー65を前方に倒すと、同時に脱穀アーム69が一体回動してロッド70A、70Bを介して脱穀テンションアーム(脱穀クラッチ)71を入りにし、次に、プレート77がカム76に係合し、刈脱レバー65と刈取アーム73とを一体で前方に倒し、刈取テンションアーム(刈取クラッチ)75を入りにする。
そして、脱穀テンションアーム71と刈取テンションアーム75の両者が入り状態のとき、刈脱レバー65を軸67中心に作業者側(右側)に倒すと、プレート77とカム76との係合が外れ、刈取テンションアーム75を切りにする。
【0022】
したがって、一本の刈脱レバー65により脱穀テンションアーム71と刈取テンションアーム75を操作可能にすると共に、刈取テンションアーム75のみの「切り」を可能にでき、簡単な構成で、作業の効率化を図れる。
なお、一旦、プレート77との係合が外れたカム76は、刈脱レバー65を切り方向に回動させたとき、プレート77に当たると傾斜面により回動してプレート77に係合することなく退避し、プレート77が通過するとカム76は元に復帰し、次に、刈脱レバー65を入り操作したときにはカム76にプレート77が係合する。
【0023】
この場合、プレート77とカム76との間には所定の隙間Tを設け(図10)、刈脱レバー65が脱穀テンションアーム71(脱穀テンションクラッチ)を入りにしてから刈取テンションアーム75(刈取テンションクラッチ)が入りになるように構成する。脱穀装置2より刈取部3が先に駆動すると、搬送の乱れや詰まりが発生するが、隙間Tにより脱穀装置2が刈取部3より確実に先に駆動するので、搬送の乱れや詰まりを防止する。
【0024】
82は駐車ブレーキペダルであり、駐車ブレーキペダル82のアーム83の基部は作動軸84に接続する。作動軸84には別途作動アーム85を取付け、作動アーム85にはロッド86を取付け、ロッド86は中間アーム87に軸着する。中間アーム87は作動連動軸88に固定し、作動連動軸88は操縦部6に設けた補強パイプ89内に挿通し、作動連動軸88には駐車ブレーキレバー90を取付ける。
したがって、操縦部6の一方側には駐車ブレーキレバー90のみを設ければ良く、駐車ブレーキレバー90の作動機構は他方側の作動軸84の近傍に設けているので、部品点数を減少させ、操縦部6の作業者の居住空間を広くする。
【0025】
しかして、図17は、他の実施例であり、前記横ハンドル部16は軸棒形状に形成し、横ハンドル部16の右側には横ハンドル部16と一体状にミラー92のステー93を取付け、ステー93には旋回方向を告知表示するウインカ94を設け、ウインカ94は、操向操作レバー35より機体右側に配置する。したがって、作業時に作業者が刈取対象物を見る際にウインカ94が視界に入りにくく、邪魔にならない。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】コンバインの側面図。
【図2】同平面図。
【図3】同正面図。
【図4】操縦部平面図。
【図5】刈取スライドスイッチの正面図。
【図6】主変速レバーと操縦部の位置関係を示す側面図。
【図7】操縦部正面図。
【図8】刈脱レバーの取付部分の正面図。
【図9】同側面図。
【図10】刈脱レバー「切り」の側面図。
【図11】刈脱レバーのプレートがカムに係合した状態の側面図。
【図12】刈脱レバー「入り」の側面図。
【図13】刈脱レバーの刈取部「切り」操作状態の正面図。
【図14】刈脱レバーの刈取部「切り」操作状態の側面図。
【図15】駐車ブレーキに関する実施例の正面図。
【図16】同側面図。
【図17】操縦部にウインカを設けた実施例の正面図。
【符号の説明】
【0027】
1…走行装置、2…脱穀装置、3…刈取部、4…グレンタンク、5…排出オーガ、6…操縦部、10…座席、11…ステップ、12…前側操作部、13…側部操作部、15…フロントパネル、16…横ハンドル部、18…中央パネル部、19…画像表示画面、20…エンジン回転計、21…燃料計、22…速度メータ、23…穀粒量計、24…チャージ不足警告表示、25…オイル警告表示、28…自動制御スイッチ、29…自動扱き深さスイッチ、30…フィードチエン自動停止スイッチ、31…自動走行方向制御スイッチ、33…空間部、35…操向操作レバー、36…手置き台、38…左側パネル部、39…扱き深さ調節装置、40…供給部調節スイッチ、41…刈取スライドスイッチ、43…ウインカスイッチ、44…ライトスイッチ、45…ホーンスイッチ、50…主変速レバー、52…グリップ、55…下方突出面、56…水抜き孔、60…キィー挿入口、61…凸面、65…刈脱レバー、68…横軸、69…脱穀アーム、70…ロッド、71…脱穀テンションアーム、73…刈取アーム、75…刈取テンションアーム、76…カム、66…支持板、67…軸、77…プレート、82…駐車ブレーキペダル、83…アーム、84…作動軸、85…作動アーム、86…ロッド、87…中間アーム、88…作動連動軸、89…補強パイプ、90…駐車ブレーキレバー、92…ミラー、93…ステー、94…ウインカ。
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンバイン、特に、操縦部の構成に係るものである。
【背景技術】
【0002】
従来、コンバインの操縦部のフロントパネルの上方に、所定間隔をおいて軸棒形状のハンドルを設け、フロントパネル上面に画像表示画面を設けた構成は、公知である(特許文献1)
【特許文献1】特開平11−46562号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
前記公知例は、ハンドルの下方に画像表示画面を設けているので、操作姿勢によっては、ハンドルが邪魔になって、画像表示画面の視認することを良好に行えず、操作性が低いという課題がある。
本願は、操縦部の座席に着座したり、あるいは、操縦部のステップに起立したたりする等の操作姿勢が変化しても、操作性および視認性の良好な操縦部を有するコンバインを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、走行装置1の前方に刈取部3を、走行装置1の上方に脱穀装置2およびグレンタンク4を、夫々設け、前記グレンタンク4の前側に操縦部6を設け、該操縦部6の座席10の前側には前側操作部12を、座席10の前方側部には側部操作部13を夫々設け、前記前側操作部12は、座席10の前方の操縦部6のフロントパネル15と、フロントパネル15の上方に所定間隔をおいて設けた横ハンドル部16により構成し、該横ハンドル部16の略左右中央の上面には画像表示画面19を設け、画像表示画面19の手前の横ハンドル部16には、前記走行装置1や刈取部3等の各部の自動制御を入り切りする各種自動制御スイッチ28を設けたコンバインとしたものであり、画像表示画面19により、例えば、エンジン回転数、残存の燃料量、機体の走行速度、あるいは、グレンタンク内の穀粒量の表示等を見ながら作業を行う。
また、作業状態に応じて、画像表示画面19の手前の中央パネル部18の自動制御スイッチ28を操作を行う。
この場合、自動制御スイッチ28は画像表示画面19の手前にあるので、自動制御スイッチ28の操作中でも画像表示画面19の表示ははっきり視認でき、適切な操作を的確に選択でき、操作性および作業性を向上させる。
また、フロントパネル15の上方に所定間隔をおいて横ハンドル部16を設け、横ハンドル部16の左右中央位置には画像表示画面19を設けているので、画像表示画面19と作業者の間にはハンドル等の視線を遮るものが存在しないので、自動制御スイッチ28の視認性を向上させ、良好な操作性を提供する。また、画像表示画面19以外の横ハンドル部16は作業者が掴まることができるので、作業姿勢を安定させられる。
本発明は、前記横ハンドル部16は、該横ハンドル部16の上面を、前記画像表示画面19を設けた中央パネル部18を除き略水平面に形成し、前記中央パネル部18は前方に至るに従い高くなる傾斜面に形成したコンバインとしたものであり、画像表示画面19の視認性を良好にすると共に、横ハンドル部16の上面平坦部では作業者が手を付くのを容易にし、疲労の少ない作業姿勢を取ることができる。また、画像表示画面19の右側の横ハンドル部16の上面は略平らなので、操向操作レバー35の操作に際して、操向操作レバー35の手前側の横ハンドル部16上面に作業者の手首を載せた状態で手先で操向操作レバー35の操作が可能になって、操作性を向上させて操作疲労も軽減させられる。
【発明の効果】
【0005】
請求項1の発明では、画像表示画面19の視認性を向上させ、自動制御スイッチ28の操作性および作業性を向上させることができる。
請求項2の発明では、画像表示画面19の視認性を良好にすると共に、上面平坦部(手置き台36)では作業者が手を付くのを容易にし、疲労の少ない作業姿勢を取ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
本発明の実施例を図により説明すると、1は走行装置、2は走行装置1の上方位置に設けた脱穀装置、3は脱穀装置2の前側に設けた刈取部、4はグレンタンク、5はグレンタンク4内の穀粒を排出する排出オーガ、6は操縦部である。
前記操縦部6には、作業者が着座する座席10を設け、座席10の前側に作業者が乗降するステップ11を設け、ステップ11の前側には前側操作部12を設け、ステップ11の側部には側部操作部13を設ける。
【0007】
しかして、前側操作部12は、ステップ11の前方に設けた操縦部6のフロントパネル15と、フロントパネル15の上方に所定間隔をおいて設けた横ハンドル部16により構成する。
横ハンドル部16の左右の略中央位置には中央パネル部18を設ける。中央パネル部18には画像表示画面(モニタ)19を設ける。画像表示画面19の表示構成は任意であるが、一例を示すと、20はエンジン回転計、21は燃料計、22は速度メータ、23はグレンタンク内の穀粒量を表示する穀粒量計、24はバッテリーのチャージ不足警告表示、25はエンジンオイルのオイル警告表示、26は冷却水温警告表示である。
【0008】
画像表示画面19の手前の中央パネル部18には、各種自動制御スイッチ28を配列する。一例を示すと、29は扱き深さセンサにより自動調節する自動扱き深さスイッチ、30は、刈取部3を所定高さに上昇させると、刈取部3と一緒に脱穀装置2へ穀稈を供給する穀稈供給搬送装置の駆動を停止させるフィードチエン自動停止スイッチ、31は刈取部3に設けた方向センサによる自動方向制御を行う自動走行方向制御スイッチ、32は旋回半径を変更する旋回モードスイッチである。
したがって、横ハンドル部16はフロントパネル15の上方に所定間隔をおいて設け、横ハンドル部16の左右中央位置には画像表示画面19を設け、画像表示画面19の手前に各種自動制御スイッチ28を配列して前側操作部12の一部を構成しているから、自動制御スイッチ28の視認性を向上させ、良好な操作性を提供することができる。
【0009】
この場合、前側操作部12は、フロントパネル15の上面と横ハンドル部16との間に空間部33を形成しているから、前方視界が広くなり、特に、汎用コンバインではリールが、自脱型コンバインでは引起装置のカバーの詰まり藁屑等が良く見え、作業性を向上させられる。
【0010】
前記横ハンドル部16は、画像表示画面19を設けた中央パネル部18を除き略水平面に形成し、前記中央パネル部18は前方に至るに従い高く前上りの傾斜面に形成する。
したがって、画像表示画面19の視認性を良好にすると共に、中央パネル部18以外の横ハンドル部16では作業者が手を付くのを容易にし、疲労の少ない作業姿勢を取ることができる。
【0011】
しかして、前記フロントパネル15は前側操作部12の一部を構成し、フロントパネル15の右側部分には走行方向の操作と刈取部の昇降操作を行う操向操作レバー35を設ける。操向操作レバー35は、所定長さを有して形成することで、微妙な操作が可能になり、この点、横ハンドル部16に設けるよりフロントパネル15に設けることで、操向操作レバー35の長さを確保できる。そして、前記操向操作レバー35の手前側の横ハンドル部16上面は、手置き台36に形成し、操向操作レバー35の操作に際して、手置き台36に作業者の手(特に手首)を載せた状態で、手先で操向操作レバー35の操作が可能となるように構成し、操作性を向上させて操作疲労も軽減させられ、合理的構成となる。
【0012】
また、横ハンドル部16の手置き台36は、把持しうる太さに形成すると、掴まることができ、作業姿勢を安定させ、好適である。
この場合、前記各種自動制御スイッチ28は、横ハンドル部16の画像表示画面19を設けた中央パネル部18の同一傾斜面上に配置する。画像表示画面19のみならず自動制御スイッチ28群の視認性を良好にする。
【0013】
しかして、横ハンドル部16の中央パネル部18の左側上面には、各種スイッチを設けた左側パネル部38を形成する。
左側パネル部38に設けるスイッチは、任意であるが、扱き深さ調節装置による扱き深さ調節を行う供給部調節スイッチ40を設けると、操縦部6の作業者の扱き深さ調節装置に向かう視線上近傍に供給部調節スイッチ40が位置して、スイッチ操作が容易に行え、好適である。
また、左側パネル部38には、刈取スライドスイッチ41を設ける。刈取スライドスイッチ41は、機体に対して左右方向に刈取部3を移動自在に設け、畦際等の作業で圃場に合わせて刈取部3を移動させるためのものである。
【0014】
この場合、刈取スライドスイッチ41は、刈取スライドスイッチ41の左右側に押すと、刈取スライドスイッチ41の操作中刈取部3が左右側の一方に移動し、刈取スライドスイッチ41の操作を停止させると、刈取部3の移動も停止し、短時間に刈取スライドスイッチ41を2回連続操作(所謂ダブルクリック)したときは、刈取部3が左右何れか一方端まで移動するように構成すると、操作性・作業性を向上させて、好適である。
【0015】
また、刈取スライドスイッチ41は、軽く押した状態と深く押した状態の二段階操作を検出するように構成し、軽く押したときは作業者の任意位置で刈取部3の移動を停止させ、深く押したときには、刈取部3が左右何れか一方端まで移動するように構成しても良い(図5)。
43はウインカスイッチ、44はライトスイッチ、45はホーンスイッチである。
【0016】
この左側パネル部38と側部操作部13の主変速レバー50とは、主変速レバー50を最前方位置に傾倒させたとき、左側パネル部38と主変速レバー50とが左右方向の略同一線上に並ぶように配置すると(図4)、主変速レバー50の操作と並行して左側パネル部38の各種スイッチの操作が行え、操作性を向上させる。
即ち、実施例のコンバインでは、前方の刈取部3で刈り取った穀稈は操縦部6の側方に設けた搬送装置により脱穀装置2に搬送されるので、左側パネル部38に刈取部3に関するスイッチを設けると、搬送中の穀稈を見ながら左側パネル部38のスイッチを操作でき、操作性を向上させ、このとき、併せて主変速レバー50により走行速度の変速操作も行えるので、作業に合わせた変速操作を容易に行え、合理的な構成となる。
【0017】
この場合、左側パネル部38より主変速レバー50の上端が上方に突出するように配置する(図6)。
即ち、主変速レバー50を最前傾させたとき、左側パネル部38のスイッチと主変速レバー50のグリップ52が、上下方向でグリップ52の方が高くなる位置関係にしているため、左側パネル部38のスイッチと主変速レバー50のグリップ52との間の手の移動が少なく操作でき、操作性を向上させる。
51は刈取レバー、53は脱穀レバー、54は副変速レバー、57はアクセルレバーである。
【0018】
しかして、横ハンドル部16の下面は画像表示画面19を設けた部分を除き略平坦に形成し、画像表示画面19を設けた部分の横ハンドル部16の下面は下方に突出させて低くした下方突出面55に形成し、下方突出面55は左右側は傾斜面に形成し、中央部は平坦面に形成し、下方突出面55の略左右中央には水抜き孔56を形成する。
横ハンドル部16は、樹脂や金属等の板部材を張り合わせて防水加工を施して形成しているが、横ハンドル部16の下面の一部に下方突出面55を形成しているので、横ハンドル部16内に進入した水を集めて水抜き孔56から排出できるので、排出を容易・確実にする。
この下方突出面55は画像表示画面19を設ける部分の横ハンドル部16に形成しているから、画像表示画面19の設置スペースも確保でき、合理的な構成となる。
【0019】
しかして、前記フロントパネル15の左右中央位置には、キィーを挿入するキィー挿入口60を設ける。キィー挿入口60は横ハンドル部16の下方のフロントパネル15に設けているので、通常の横ハンドル部16の各スイッチの操作の邪魔にならず、合理的構成となる。
また、キィー挿入口60はフロントパネル15の略左右中央位置に配置しているので、作業者の利き腕が左右何れでも、操作性を損なわない。
したがって、作業者のキィー操作姿勢も良好となって、作業者の居住性を損なわない。
また、キィー挿入口60はフロントパネル15の凸面61に設けると、横ハンドル部16の下方を手探りでのキィーの挿入操作も可能となって、操作性を向上させる。
この場合、凸面61は、後下がりに作業者に向けて傾斜させると、一層、操作性を向上させることができ、好適である。
【0020】
しかして、図8以下は、側部操作部13に設けた刈脱レバー65の実施例であり、刈脱レバー65の基部はプレート66に軸67により左右回動自在に取付け、支持板66は横軸68により機体固定部に回動自在に取付ける。横軸68には脱穀アーム69を取付け、脱穀アーム69にはロッド70A、70Bを取付け、ロッド70Bは脱穀テンションアーム71に連結する。72は脱穀テンションプーリである。
横軸68には刈取アーム73を回動自在に取付け、刈取アーム73にはロッド74を介して刈取テンションアーム75を連結する。
刈取アーム73にはカム76を軸80により回動自在に設け、カム76は刈脱レバー65に設けたプレート77に、左右所定位置にて係合し、刈脱レバー65を作業者側(右側)に倒すと係合が外れるように構成する。
【0021】
そのため、刈脱レバー65を前方に倒すと、同時に脱穀アーム69が一体回動してロッド70A、70Bを介して脱穀テンションアーム(脱穀クラッチ)71を入りにし、次に、プレート77がカム76に係合し、刈脱レバー65と刈取アーム73とを一体で前方に倒し、刈取テンションアーム(刈取クラッチ)75を入りにする。
そして、脱穀テンションアーム71と刈取テンションアーム75の両者が入り状態のとき、刈脱レバー65を軸67中心に作業者側(右側)に倒すと、プレート77とカム76との係合が外れ、刈取テンションアーム75を切りにする。
【0022】
したがって、一本の刈脱レバー65により脱穀テンションアーム71と刈取テンションアーム75を操作可能にすると共に、刈取テンションアーム75のみの「切り」を可能にでき、簡単な構成で、作業の効率化を図れる。
なお、一旦、プレート77との係合が外れたカム76は、刈脱レバー65を切り方向に回動させたとき、プレート77に当たると傾斜面により回動してプレート77に係合することなく退避し、プレート77が通過するとカム76は元に復帰し、次に、刈脱レバー65を入り操作したときにはカム76にプレート77が係合する。
【0023】
この場合、プレート77とカム76との間には所定の隙間Tを設け(図10)、刈脱レバー65が脱穀テンションアーム71(脱穀テンションクラッチ)を入りにしてから刈取テンションアーム75(刈取テンションクラッチ)が入りになるように構成する。脱穀装置2より刈取部3が先に駆動すると、搬送の乱れや詰まりが発生するが、隙間Tにより脱穀装置2が刈取部3より確実に先に駆動するので、搬送の乱れや詰まりを防止する。
【0024】
82は駐車ブレーキペダルであり、駐車ブレーキペダル82のアーム83の基部は作動軸84に接続する。作動軸84には別途作動アーム85を取付け、作動アーム85にはロッド86を取付け、ロッド86は中間アーム87に軸着する。中間アーム87は作動連動軸88に固定し、作動連動軸88は操縦部6に設けた補強パイプ89内に挿通し、作動連動軸88には駐車ブレーキレバー90を取付ける。
したがって、操縦部6の一方側には駐車ブレーキレバー90のみを設ければ良く、駐車ブレーキレバー90の作動機構は他方側の作動軸84の近傍に設けているので、部品点数を減少させ、操縦部6の作業者の居住空間を広くする。
【0025】
しかして、図17は、他の実施例であり、前記横ハンドル部16は軸棒形状に形成し、横ハンドル部16の右側には横ハンドル部16と一体状にミラー92のステー93を取付け、ステー93には旋回方向を告知表示するウインカ94を設け、ウインカ94は、操向操作レバー35より機体右側に配置する。したがって、作業時に作業者が刈取対象物を見る際にウインカ94が視界に入りにくく、邪魔にならない。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】コンバインの側面図。
【図2】同平面図。
【図3】同正面図。
【図4】操縦部平面図。
【図5】刈取スライドスイッチの正面図。
【図6】主変速レバーと操縦部の位置関係を示す側面図。
【図7】操縦部正面図。
【図8】刈脱レバーの取付部分の正面図。
【図9】同側面図。
【図10】刈脱レバー「切り」の側面図。
【図11】刈脱レバーのプレートがカムに係合した状態の側面図。
【図12】刈脱レバー「入り」の側面図。
【図13】刈脱レバーの刈取部「切り」操作状態の正面図。
【図14】刈脱レバーの刈取部「切り」操作状態の側面図。
【図15】駐車ブレーキに関する実施例の正面図。
【図16】同側面図。
【図17】操縦部にウインカを設けた実施例の正面図。
【符号の説明】
【0027】
1…走行装置、2…脱穀装置、3…刈取部、4…グレンタンク、5…排出オーガ、6…操縦部、10…座席、11…ステップ、12…前側操作部、13…側部操作部、15…フロントパネル、16…横ハンドル部、18…中央パネル部、19…画像表示画面、20…エンジン回転計、21…燃料計、22…速度メータ、23…穀粒量計、24…チャージ不足警告表示、25…オイル警告表示、28…自動制御スイッチ、29…自動扱き深さスイッチ、30…フィードチエン自動停止スイッチ、31…自動走行方向制御スイッチ、33…空間部、35…操向操作レバー、36…手置き台、38…左側パネル部、39…扱き深さ調節装置、40…供給部調節スイッチ、41…刈取スライドスイッチ、43…ウインカスイッチ、44…ライトスイッチ、45…ホーンスイッチ、50…主変速レバー、52…グリップ、55…下方突出面、56…水抜き孔、60…キィー挿入口、61…凸面、65…刈脱レバー、68…横軸、69…脱穀アーム、70…ロッド、71…脱穀テンションアーム、73…刈取アーム、75…刈取テンションアーム、76…カム、66…支持板、67…軸、77…プレート、82…駐車ブレーキペダル、83…アーム、84…作動軸、85…作動アーム、86…ロッド、87…中間アーム、88…作動連動軸、89…補強パイプ、90…駐車ブレーキレバー、92…ミラー、93…ステー、94…ウインカ。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
走行装置(1)の前方に刈取部(3)を、走行装置(1)の上方に脱穀装置(2)およびグレンタンク(4)を、夫々設け、前記グレンタンク(4)の前側に操縦部(6)を設け、該操縦部(6)の座席(10)の前側には前側操作部(12)を、座席(10)の前方側部には側部操作部(13)を夫々設け、前記前側操作部12は、座席(10)の前方の操縦部(6)のフロントパネル(15)と、フロントパネル(15)の上方に所定間隔をおいて設けた横ハンドル部(16)により構成し、該横ハンドル部(16)の略左右中央の上面には画像表示画面(19)を設け、画像表示画面(19)の手前の横ハンドル部(16)には、前記走行装置(1)や刈取部(3)等の各部の自動制御を入り切りする各種自動制御スイッチ(28)を設けたコンバイン。
【請求項2】
請求項1において、前記横ハンドル部(16)は、該横ハンドル部(16)の上面を、前記画像表示画面(19)を設けた中央パネル部(18)を除き略水平面に形成し、前記中央パネル部(18)は前方に至るに従い高くなる傾斜面に形成したコンバイン。
【請求項1】
走行装置(1)の前方に刈取部(3)を、走行装置(1)の上方に脱穀装置(2)およびグレンタンク(4)を、夫々設け、前記グレンタンク(4)の前側に操縦部(6)を設け、該操縦部(6)の座席(10)の前側には前側操作部(12)を、座席(10)の前方側部には側部操作部(13)を夫々設け、前記前側操作部12は、座席(10)の前方の操縦部(6)のフロントパネル(15)と、フロントパネル(15)の上方に所定間隔をおいて設けた横ハンドル部(16)により構成し、該横ハンドル部(16)の略左右中央の上面には画像表示画面(19)を設け、画像表示画面(19)の手前の横ハンドル部(16)には、前記走行装置(1)や刈取部(3)等の各部の自動制御を入り切りする各種自動制御スイッチ(28)を設けたコンバイン。
【請求項2】
請求項1において、前記横ハンドル部(16)は、該横ハンドル部(16)の上面を、前記画像表示画面(19)を設けた中央パネル部(18)を除き略水平面に形成し、前記中央パネル部(18)は前方に至るに従い高くなる傾斜面に形成したコンバイン。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【公開番号】特開2007−143508(P2007−143508A)
【公開日】平成19年6月14日(2007.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−344667(P2005−344667)
【出願日】平成17年11月29日(2005.11.29)
【出願人】(000000125)井関農機株式会社 (3,813)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年6月14日(2007.6.14)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年11月29日(2005.11.29)
【出願人】(000000125)井関農機株式会社 (3,813)
【Fターム(参考)】
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