コンバーチブル衣服
短くすることができる脚部4、5を有するコンバーチブル衣服。脚部4、5は、膝下の長さまで延び、それぞれ底部裾端部6、7を有する。解放可能な継目9、10が、各裾6、7から脚部4、5の内側脚部側に沿って延びる。各脚部4、5の下方部分(F)上に、脚部取付け装置30が設けられる。解放可能な継目9、10の上端部より上方に、それぞれの上方衣服取付け装置31が設けられる。この衣服は、解放可能な継目9、10を開き、各脚部4、5の下方部分(F)を衣服の上方部分(G)の隣に延びるように折り曲げることにより、長脚部構成から短脚部構成に変換される。脚部取付け装置30は、下方部分(F)をそれぞれの上方部分(G)に固定するために、上方衣服取付け装置31のうちの対応するものに解放可能に係合される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、脚部及び/又は袖を有するコンバーチブル(convertible:変形可能な)衣服に関する。長脚部構成から短脚部構成、又は長袖構成から短袖構成にそれぞれ変換することができる衣服の、様々な応用例が存在する。こうしたタイプの衣服は、変化する気候条件又は着用者が体験する活動のレベルに備えるのに適しており、着用者が必要に応じてより涼しく、より暖かく、又は乾燥したままでいることを可能にすることが望ましい。例として工業用作業着及び軍服が挙げられる。
【背景技術】
【0002】
コンバーチブルパンツの場合、例えば釣りやハイキングなどの活動において水域をうまく渡り切ることや水に入ってボートに乗り込むことが要求されることがある応用例も存在する。長パンツが着用されるとき、長パンツは、パンツの下方部分が濡れた場合にパンツが乾燥するまでの間着用者に不快感をもたらすという問題を生じるおそれがある。こうした問題は、従来2つのやり方で対処されてきた。長パンツの脚部を膝上まで巻き上げることが知られている。これは行いにくく、またパンツが戻り下がってくることが多い。いくつかの専用パンツは、脚部の周囲に周方向に延びるジッパなどによって上方部分に接合された、取外し可能な下方脚部区間を有する。このタイプのパンツは、パンツの下方部分を取り外し、後に再び取り付けることを可能にする。いくつかの点では満足であるが、パンツ脚部の下方部分の取外しを可能にするために履物を脱ぐことが必要となることも多い。結果的に、脚部の下方部分の取外しにより3つの別個の構成要素が生じ、取り外された構成要素を一時的に保管することが必要となるが、これは下方部分をうっかり紛失するという多大な危険性を伴う。
【0003】
シャツの場合、この問題はさらに、シャツの袖を「巻き上げ」且つ固定することを可能にする装置を設けることによって対処されてきた。巻き上げられた袖を定位置に保持するために、ボタン、タブなどの様々な構成が設けられてきた。この対処法の難点として、巻き上げられた材料がかさばり、特にそれが濡れた場合に不快となるおそれがあることが挙げられる。既存の保持構成は一般に、巻き上げられた束を一点でのみ保持するが、この束は垂れ下がりやすく着用者の腕の動きを妨げるおそれがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、上記欠点のうちの1つ又は複数に対処する、脚部及び/又は袖を有するコンバーチブル衣服を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
したがって、本発明は一態様において、短くすることができる脚部を有するコンバーチブル衣服を提供し、前記衣服は、膝下の長さまで延びそれぞれ底部裾端部を有する1対の脚部と、各裾から脚部の内側に沿って延びるそれぞれの解放可能な継目と、各脚部の下方部分上に設けられた脚部取付け装置と、開放可能な継目の上方端部より上方にある、共動するそれぞれの上方衣服取付け装置とを備え、前記解放可能な継目は、開くことができ、各脚部の下方部分は、衣服の上方部分の隣に延びるように折り曲げられ、脚部取付け装置は、衣服を長脚部構成から短脚部構成に変換するために、下方部分が衣服のそれぞれの上方部分に固定されるように、上方衣服取付け装置のうちの対応する1つと解放可能に係合させられる。この衣服はさらに、股部を備え、上方衣服取付け装置は股部より上方に配置される。
【0006】
本発明の好ましい一形態において、この衣服は、ウエストバンド部分を備え、このウエストバンド部分は、ウエストバンドに隣接して配置される上方衣服取付け装置を有する。
【0007】
本発明の一形態において、上方衣服取付け装置は、衣服の外側上に配置され、下方脚部部分は、衣服の上方部分の外側となるよう上向きに折り曲げられる。
【0008】
本発明の別の形態では、上方衣服取付け装置は、衣服の内側上に配置され、下方脚部部分は、衣服の上方部分の内側となるように折り曲げられる。好ましくは、衣服の上方部分は、共動脚部取付け装置と上方衣服取付け装置の取付け及び解放を容易にするための、アクセス開口部を備える。好ましくは、アクセス開口部は、衣服の周りに周方向に延びる横方向開口部と、横方向開口部と交わりそこから下方向に延びる縦方向開口部とを備え、それにより少なくとも1つのフラップを画成し、この少なくとも1つのフラップは、それぞれの脚部を短くするための脚部内部を通る下方脚部部分へのアクセスを容易にするように、アクセス開口部を開くために外向きに開くことができる。好ましくは、縦方向開口部は、横方向開口部に沿った中間位置にて横方向開口部と交わり、それにより1対のフラップを画成する。好ましくは、まちは、フラップ又は各フラップの移動を制限するように、開口部の端から端まで延びる。
【0009】
好ましくは、解放可能な継目は、脚部の裾端部と上方衣服取付け装置のほぼ中間まで延びる。
【0010】
本発明の好ましい形態において、脚部取付け装置は、各脚部の裾端部又はその隣に配置される。
【0011】
本発明の一形態において、この衣服はさらに、対応する上方衣服取付け装置と脚部取付け装置との間で各脚部上に配置された、それぞれの中間取付け装置と、脚部取付け装置より下方で各脚部上に設けられた、それぞれの下方取付け装置とを備え、折り曲げられる下方部分が、対応する脚部取付け装置を上方衣服取付け装置に係合させるように上方部分の隣に折り曲げられる前に、脚部を短くするために、下方脚部部分を対応する下方脚部取付け装置と中間取付け装置とを係合させるように折り曲げることができる。好ましくは、中間取付け装置は衣服の外側上にあり、下方脚部部分は、対応する中間取付け装置と下方取付け装置とを係合させるように、脚部の外側に折り曲げられる。
【0012】
本発明の一形態において、ウエスト取付け装置が、ベルトを受容するために、ウエストバンドのところに好ましくは設けられ、脚部取付け装置が、パンツ脚部が上向きに折り曲げられるときベルトループの位置と一致するように裾上に位置決めされる。解放可能な継目は、いかなる適当な開放可能な締結具を用いて形成することもできる。本発明の一形態において、ジッパが使用されるが、マジックテープ又はスナップロックファスナを使用することもできる。
【0013】
脚部取付け装置は、スナップロックファスナが装着された帯の形をとることができる。本発明の一形態において、解放可能な継目及び反対側の開放可能な継目それぞれの側部に隣接してそれぞれ配置される、3つの取付け装置が設けられる。
【0014】
本発明の好ましい一実施形態では、脚部の外側には、それに沿って延びる解放可能な継目が設けられない。
【0015】
別の態様によれば、本発明は、袖を有するコンバーチブル衣服を提供し、前記衣服は、肘下の長さまで延び底部袖口端部をそれぞれ有する1対の袖と、各袖口から各袖に沿って延びるそれぞれの解放可能な継目と、各袖の前記袖口端部又はその隣に設けられた袖取付け装置と、解放可能な継目の上方端部より上方にあるそれぞれの上方衣服取付け装置とを備え、前記解放可能な継目は、開くことができ、各袖の下方部分は、袖の上方部分の隣に延びるように折り曲げられ、袖取付け装置は、衣服を長袖構成から短袖構成に変換するために、袖口端部を衣服のそれぞれの上方部分に固定するように、上方衣服取付け装置のうちの対応する一方に解放可能に係合させられる。
【0016】
従来のパンツでは、パンツ脚部が典型的には、パンツ座部の股部区間から裾のところの足が出る下方開口部まで完全に包囲されていることが明らかであろう。この発明は、パンツ脚部を解放可能な内側継目に沿って一時的に開くことを可能にし、それにより、下方脚部区間を上向きに折ることが容易になる。同様に、本発明に従ってシャツの袖を開くことにより、袖を上向きに折って短袖構成にすることが容易になる。
【0017】
この発明による衣服の構造が、長パンツからショーツ及び長袖から短袖への変換における衣服の部分の取外しをなくす、ワンピース構造をもたらすことも明らかであろう。
【0018】
添付の図面を参照しながら、本発明のいくつかの実施形態をここで説明する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の第1の実施形態による1着のパンツの後部を示す概略図である。
【図2】一方の解放可能な継目が開きパンツ脚部が部分的に折り曲げられた、本発明による1着のパンツの前部を示す概略図である。
【図3】一方の脚部が短くされた、本発明による1着のパンツの前部を示す図である。
【図4】本発明のパンツの一部を形成するベルトループ及び取付け装置を示す概略図である。
【図5A】本発明による1着のパンツのさらなる実施形態を示す図である。
【図5B】本発明による1着のパンツのさらなる実施形態を示す図である。
【図5C】本発明による1着のパンツのさらなる実施形態を示す図である。
【図6A】本発明による1着のパンツのさらに別の実施形態を示す図である。
【図6B】本発明による1着のパンツのさらに別の実施形態を示す図である。
【図6C】本発明による1着のパンツのさらに別の実施形態を示す図である。
【図7】本発明の第2の実施形態による1着のパンツの前部を示す概略図である。
【図8】一方の解放可能な継目が開きパンツ脚部が部分的に折り曲げられた、図7のパンツの前部を示す図である。
【図9】パンツ脚部がさらに部分的に折り曲げられた、図8のパンツを示す図である。
【図10】下方取付け装置が中間取付け装置に結合された、図9のパンツを示す図である。
【図11】パンツの上方部分内に折り曲げられた図10のパンツを示す図である。
【図12】一方の脚部が短くされた図7から図11のパンツを示す図である。
【図13】図12の短くされた脚部を示す概略断面図である。
【図14】本発明の第3の実施形態による1着のパンツの前部を示す概略図である。
【図15】一方の脚部が部分的に折り曲げられた図14のパンツを示す図である。
【図16】一方の脚部が短くされた図14及び図15のパンツを示す図である。
【図17】図16の短くされた脚部を示す断面図である。
【図18】1つの解放可能な継目が開きパンツ脚部が部分的に折り曲げられた、本発明の第4の実施形態による1着のパンツの前部を示す図である。
【図19】両方の脚部が拡げられ両方の解放可能な継目が閉じられた、図18の1着のパンツの後部を示す図である。
【図20】脚部が完全に折り曲げられ、関連する拡張可能なアクセス開口部が部分的に開かれた、図18の1対のパンツの前部を示す図である。
【図21】図20に示す部分的に開いたアクセス開口部を示す前方詳細図である。
【図22】より大きく開いた図21に示すアクセス開口部を示す前方詳細図である。
【図23】アクセス開口部が図22に示すのと同程度開いた、図18のパンツを示す図である。
【図24】折り曲げられたパンツ脚部上の下方取付け装置が上方取付け部分に部分的に取り付けられた、完全に開いた図18のパンツのアクセス開口部を示す前面図である。
【図25】図24に示す構成を示す背面図である。
【図26】袖付きシャツの形の本発明によるコンバーチブル衣服のさらなる実施形態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
図1から図3は、1着のパンツの形の本発明の一実施形態を示す。パンツは、概ね従来の構造のものである。パンツは、パンツの頂部を画成するウエストバンド2を有する。一連のベルトループ3が、ウエストバンド2の周りに間隔をおいて取り付けられている。1対の脚部4、5が丈の下方へ延びており、底端部を画成する裾6、7をそれぞれ有する。各脚部4、5は、対応する裾6、7から上方に延びる解放可能な内側脚部継目9、10を備える。解放可能な継目9、10は、好ましくは、裾から裾6、7とウエストバンド2との間のほぼ中間点へと延びるジッパの形である。各脚部5、6の裾6、7には、裾取付け装置が装着されている。裾取付け装置は、解放可能なループの形成を可能にするスナップ係止コネクタ12、13が装着された、(図4に示すような)布帯11である。裾取付け装置11は、取付け装置の領域14内で裾の内側(図示せず)に縫い付けられる。各脚部4、5は、解放可能な継目9、10の縁部隣接部及び継目の反対側でそれぞれ裾6、7の内側に固定された、3つの裾取付け装置11を有する。2つの裾取付け装置11が図2に示されており、ここで脚部4の裾6は、裾取付け装置11によってベルトループ3に取り付けられている。
【0021】
使用に際してパンツ1の脚部4、5は、解放可能な継目9、10を開くことによって短くされる。これは、パンツ脚部の上方への最初の折曲げも示す図2に最もよく示されている。図3に見られるようにパンツの脚部は、裾6がウエストバンド2の周りに延びるように、パンツ1の頂部を覆って上方にさらに折り曲げることができる。裾取付け装置11は、脚部を3箇所でベルトループ3に固定する。これによりパンツが短パンツに変換される。
【0022】
図5Aから図5Dは、本発明によるパンツのさらなる実施形態を示す。この実施形態では、修正された裾取付け装置が、裾6、7の内側に縫い付けられた布帯16に取り付けられた金属ループ15の形で設けられる。ズボン脚部をパンツのウエスト周りに保持するために、布帯19によって固定された対応位置の金属フック18が、フック15の係合のためにウエストバンド3に隣接して設けられる。さらなる実施形態のパンツは、その他すべての点において第1の実施形態に関して説明したようなパンツと同じであり、同一の参照番号は、対応する特徴部分を特定するために使用されている。
【0023】
図6Aから図6Cは、本発明によるパンツのさらに別の実施形態を示す。この実施形態では、裾取付け装置11が、パンツの裾6、7上に設けられたメススナップボタン部分20に置き換えられる。対応するオススナップボタン部分21が、係合によりパンツの裾6、7をパンツのウエスト3の周りに固定するようにウエストバンド3に隣接して位置決めされる。
【0024】
図7から図13は、1着のパンツの形のコンバーチブル衣服の別の実施形態を示す。パンツの全体的な構造は、図1から図6に示したものと同じであり、同一の参照番号は、対応する特徴部分に使用されている。パンツ1は、パンツの頂部を画成するウエストバンド2を有する。1対の脚部4、5が膝下の長さまで延びており、底端部を画成する裾6、7をそれぞれ有する。各脚部4、5は、対応する裾6、7から上方に延びる解放可能な内側脚部縫目9、10を備える。解放可能な継目9、10は、裾から裾とウエストバンド2のほぼ中間へと延びるジッパの形である。この実施形態では、脚部は、パンツを長脚部構成から短脚部構成に変換するために、2回折り曲げられる。各脚部4、5は、各脚部の下方部分の内側に脚部取付け装置30を備える。脚部取付け装置30は、図7では詳細が隠されて示されている。脚部取付け装置30は、各脚部4、5の内側の周りを内側脚部継目9、10(複数可)の片側から内側脚部継目のもう一方の側へと周方向に延びる、片方のジッパファスナの形をとる。もう片方のジッパファスナの形の上方衣服取付け装置31が、解放可能な継目9、10の上方端部上方のパンツの太腿領域に配置されている。この上方ファスナジッパ31は、ジッパファスナ30の長さに対応して、衣服の内側の周りで周方向に延びる。上方ジッパ31への内部アクセスを可能にするために、ファスナジッパ31に長さ及び位置が対応するアクセスジッパ37が、衣服の脚部4、5内に設けられる。中間取付け装置32が、脚部取付け装置30と上方衣服取付け装置31の中間に設けられる。中間取付け装置32は、脚部4、5の外側の周りで周方向に延びるジッパファスナの片側の形をとる。ジッパファスナを隠すために、カバーフラップ34が設けられる。ジッパの形の下方取付け装置35が、パンツの裾に隣接して設けられ、脚部4、5の外側の周りで周方向に延びる。ジッパ35を隠すために、材料36のカバーフラップが設けられる。
【0025】
4つの取付け装置30、31、32、35が、以下で説明するような衣服の折曲げをもたらすようにほぼ等間隔に配置されることが明らかであろう。取付け装置同士の間の領域を、A、B、Cとラベル付けする。
【0026】
パンツを図7に示すような長脚部構成から短脚部構成へと変換するために、以下のステップが行われる。隣接する上方ジッパ31へのアクセスを可能にするために、アクセスジッパ37が開かれる。内側継目9、10が、その上端部まで全部開かれる。次いで、下方取付け装置のジッパ部分35と中間取付け装置のジッパ部分32とを係合させジッパを閉じることができるように、各脚部の下方部分Aが外側を覆って上方に折り曲げられる。これにより、脚部が図10に示される形まで短くされ、脚部取付け装置(ジッパ)30は、脚部の下方部分Aが脚部Bの部分を覆って折り曲げられた状態で、短くされた脚部の下方端部にくる。次いで、開いたアクセスジッパ37によって形成されたアクセスホール38を通して脚部取付けジッパ30をジッパ装置31と係合させることができるように、折り曲げられた部分が脚部4の内側を上方へと通される。ジッパ30は、脚部の下方部分A、Bが上方部分Cの内側上でその隣に延び適切な位置で保持されるように、上方ジッパ31に取り付けられる。次いで、短くされた脚部の最下部は、中間ジッパ32を覆うフラップ34になる。短脚部構成における個々の部分の位置は、個々のパネルがラベル付けされた図13の概略断面図に見ることができる。最も下のパネルであるパネルAは、裾6を最も下にして内側に位置決めされる。次のパネルであるパネルBは、最も下のパネルAと太腿部パネルCとの間に位置決めされる。すべての取付け装置が固定されると、アクセス開口部38が閉じられ、パンツは短脚部構成における着用が準備完了となる。履物を脱ぐことを必要とせず、衣服のいかなる部分も取り外さずにパンツを着用したまま、長パンツ構成から短パンツ構成への変換及びその逆が容易に達成できることを理解されたい。
【0027】
図14から図17は、1着のパンツの形のコンバーチブル衣服の別の実施形態を示す。パンツの全体的な構造は、図7から図13に示したものと同じであり、同一の参照番号は、対応する特徴部分に使用されている。パンツ1は、パンツの頂部を画成するウエストバンド2を有する。1対の脚部4、5が膝下の長さまで延びており、底端部を画成する裾6、7をそれぞれ有する。各脚部4、5は、対応する裾6、7から上方に延びる解放可能な内側脚部縫目9、10を備える。解放可能な継目9、10は、裾から裾とウエストバンド2のほぼ中間へと延びるジッパの形である。この実施形態では、脚部は、パンツを長脚部構成から短脚部構成に変換するために、1回折り曲げられる。各脚部4、5は、各脚部の下方部分の外側上に脚部取付け装置30を備える。脚部取付け装置30は、裾6、7に隣接して外側の周りで周方向に延びる片方のジッパファスナの形をとる。ジッパ30は、裾のほぼ全周に延びる。ジッパを隠すために、カバーフラップ36が設けられる。対応する片方のジッパファスナの形の上方衣服取付け装置31が、ウエストバンド2に隣接してパンツの上方部分内に配置される。上方ファスナジッパ31は、衣服の内側の周りに周方向に延び、ジッパ30の長さに対応する。上方ジッパ31の内部アクセスを可能にするために、ファスナジッパ31に長さ及び位置が対応するアクセスジッパ37が、衣服のウエストバンド2付近に設けられる。
【0028】
以下で説明するような、衣服のほぼ半分の折曲げをもたらすように、それぞれの取付け装置又はジッパ30、31が、パンツの長さだけ実質的に離れていることが明らかであろう。
【0029】
パンツを図14に示すような長脚部構成から短脚部構成へと変換するために、以下のステップが行われる。隣接する上方ジッパ31へのアクセスを可能にするために、アクセスジッパ37が開かれる。内側継目9、10が、その上端部まで全部開かれる。アクセスホール38を通して脚部ジッパ30を上方ジッパ31と係合させることができるように、下方部分Fの裾6、7が、脚部の内側を上方へと通される。脚部ジッパ30は、脚部の下方部分が上方部分Gの内側上でその隣に延び適切な位置で保持されるように、上方ジッパ31に取り付けられる。脚部の最下部はこうして、パンツの長さのほぼ半分の脚部の折曲げ線40となる。短脚部構成における個々の部分の位置は、個々のパネルが分類されている図17の概略断面図D−Dに見ることができる。最も下のパネルであるパネルFは、裾7を最も上にして上方パネルGの内側上に位置決めされる。ジッパ30、31が固定されると、アクセス開口部38が閉じられ、パンツは短脚部構成における着用が準備完了となる。
【0030】
図18から図25は、1着のパンツの形のコンバーチブル衣服の別の実施形態を示す。パンツの全体的な構造は、図14から図17に示したものと同じである(同一の参照番号は対応する特徴部分に使用されている)が、拡張可能な修正されたアクセス開口部を組み込む。パンツ1は、ウエストバンド2を有し、パンツの頂部を画成する。脚部4、5は、膝下の長さまで延び、底端部を画成する裾6、7をそれぞれ有する。各脚部4、5は、対応する裾6、7から膝よりわずかに上の位置へと上方に延びる、解放可能な内側脚部縫目9、10をそれぞれ備える。
【0031】
この実施形態では、パンツを長脚部構成から短脚部構成に変換するために、図14から図17に示す実施形態のような脚部が1度折り曲げられ、脚部はそれぞれ、各脚部の下方部分の外側上に脚部取付け装置30を備える。脚部取付け装置30は、裾6、7に隣接して外側の周りで周方向に延びる片方のジッパファスナの形をとる。ジッパ30は、裾のほぼ全周に延びる。ジッパを隠すために、カバーフラップ36が設けられる。対応する片方のジッパファスナの形の上方衣服取付け装置31は、パンツの股部とウエストバンド2との間に、より詳細にはウエストバンド2に隣接して、パンツの上方部分内に配置される。上方ファスナジッパ31は、衣服の内側の周りに周方向に延び、ジッパ30の長さに対応する。
【0032】
パンツ1は、(上記実施形態のすべてのパンツも備えることができるように)内側層又は裏地69を備え、内側層又は裏地69は、ウエストバンド2のところで、また前立ての対合する長手縁部に沿って、パンツの外側層に取り付けられる。裏地69は、座部領域(座部はウエストと股部との間のパンツの領域である)及びパンツ1の上方脚部部分を裏打ちするが、それらから分離されているので、脚部が短くされるときに裏地69と上方脚部部分との間に下方脚部部分Fを受容することができる。
【0033】
パンツ1はさらに、パンツの座部内に、1対のアクセス開口部70を各脚部4、5に1つずつ備える。アクセス開口部70は、パンツの内部を通る下方脚部部分Fへのアクセスを改善して、パンツを着用したまま裏地69とパンツの外側層との間からパンツの各脚部の内部を通って下方に手を伸ばし、部分Fを上方に引っ張り、下方脚部取付け装置30を衣服の外側層の裏側に隠されている上方衣服取付け装置31に結合させることにより、パンツを短脚部構成に変換することを可能にする。
【0034】
アクセス開口部70は、上前方太腿領域から座部の後方中心付近部分へとウエスト領域の周りに延びる、横方向開口部72を備える。図18から図20に見られるように、横方向開口部は、ウエストバンド2に隣接してわずかにその下方に設けられる。各横方向開口部72は、端部と端部を突き合わせて構成された、1対の対向するアクセスジッパ73、74を備える。比較的長さが短いジッパ73は、上前方太腿領域の中間から前立てに向かって延びる。ジッパ74は、パンツの側部の周りを、上前方太腿領域の中間から座部の後方中心付近部分まで延びる。ジッパ73及び74は、ジッパ73、74を閉じるために互いに向かって動かすことができ、ジッパ73、74、すなわち横方向開口部72を開くために互いから離して動かすことができる、別々のスライダを備える。
【0035】
アクセス開口部70は、縦方向開口部76をさらに備え、この縦方向開口部76は、横方向開口部72と交わり、そこからほぼ下向き、すなわち裾に向かう方向に延びる。パンツの外部層内のスリットの形をとる縦方向開口部76は、ジッパ73及び74の隣接する端部同士の間から、上前方太腿領域の中間、すなわち股部の高さよりわずかに上方へと延び、そこで終端する。縦方向開口部76は、横方向開口部72から外向きに外側脚部継目に向かって延び、それぞれの脚部の縦軸に対して約10°から15°の角度を形成する。
【0036】
横方向開口部72及び縦方向開口部76は、対向するフラップ77、78を画成し、フラップ77、78は、それぞれの脚部を短くするために、アクセス開口部70を開き、脚部の内部を通る下方脚部部分へのアクセスを容易にするように、外向きに操作可能である。
【0037】
アクセス開口部70が閉じられるとき、フラップ77及び78はわずかに重なり、フラップ78の縦方向縁部がフラップ77の縦方向縁部に重なる。
【0038】
フラップ77、78は、縦方向縁部と解放可能に合わさる閉鎖部を備える。具体的には、フラップ78の内壁及びフラップ77の外壁は、フラップ78、77の縦方向縁部に沿って配列されたスナップボタン80の形の、対合するスナップファスナを備える。マジックテープ又はジッパファスナなど、代替締結手段も可能であることを理解されたい。
【0039】
フラップ77及び78の縦方向縁部間に、拡張可能なまち82が延在する(図21から図24を参照)。まち82は、フラップ77、78の縦方向縁部のほぼ全体に沿って延び、横方向開口部76のほぼ全体を覆うように横方向開口部76の端から端まで延びる。フラップ78上のスナップボタン80へのアクセスを可能にするために、まち82内に穴が設けられる。
【0040】
図24及び図25に見られるように、アクセス開口部70が完全に開いているとき(すなわちジップ73、74及びファスナ80が閉められていないとき)、まち82は完全に拡張され、アクセスキャビティ83が画成される。キャビティ83は、フラップ77、78の横方向縁部及びまち82の上方縁部によって形成される、上向きに開いたアクセス口84を有する。次いで、ジッパ73、74のわずかに下に位置決めされそれらと全体的に位置合せされる上方取付け装置31が、口84を通って容易にアクセス可能となる。
【0041】
フラップ77、78が閉じられるとき、まち82は、ギャザー構成となり、裏地69に接触して受容される。
【0042】
完全に拡張された各まち82は(すなわち上方縁部がピンと張っているとき)、フラップ77、78が太腿領域から完全に落ちて離れることを妨げる。また有利には、フラップ77、78及びまち82は、フラップ77、78の重量、及びそれらに付随する太腿領域から落ちて離れようとする傾向により、アクセスキャビティ83を作り出す。まち82は、平坦な構成となるのではなく外側にわずかに膨らむように十分面積の大きい布で形成され、キャビティ83のサイズを増大させる。
【0043】
ジッパ31は、上記実施形態でそうすることができるように、裏地69の外側に設けられ、アクセス開口部が閉じられるとき内側に隠される。有利には上方取付け装置31は、上記すべての実施形態の場合のように、パンツの股部86の上方、特にウエストバンド2のわずかに下方に位置決めされる。その結果、下方脚部部分Fの裾端部は、上方衣服取付け装置31に取り付けられるとき、はるかに小さい(股部より下方の)上方脚部部分の周囲内に閉じ込められて着用者の上方脚部の周りでかなりの距離延び、貴重な空間を塞ぎ、締付けを生じ、又は望ましくない程たるんだ上方脚部部分を必要とするのではなく、衣服の座部部分内に収容される。特に図23及び図24から明らかとなるように、下方脚部部分のかなりの部分は、上方衣服取付け装置31の位置のおかげでパンツの座部区間内に受けられ、股部86より下方で受容される場合よりもはるかに平坦な構成となる。
【0044】
この実施形態のパンツは、図1から図6及び図14から図17に示す実施形態のパンツと同様、パンツをショーツに変換するためにそれぞれ1度だけ折り曲げられる脚部を備え、それによって脚部材料がそれ自体の上に折り返される回数を最小限にし、着用者の脚部の上方部分が暑くなり過ぎたり、複数の折り曲げられた層により締め付けられたりする傾向を最低限に抑える。
【0045】
次に、着用者によって着用されたままでパンツを短くする方法を説明する。
【0046】
まず、着用者は下方に手を伸ばし、ジッパ9、10のうちの一方を開き、それにより解放可能な継目のうちの一方を解放する。
【0047】
次に、着用者はジッパ73、74を開き、解放可能なファスナ80を分離させると、フラップ77、78は、まち82が完全に拡張しアクセス開口部70が完全に開くまで、パンツの座部区間から外向きに開く。
【0048】
次いで着用者は、口84に腕を入れ、脚部部分内部の下方に手を伸ばして下方脚部部分を把持し、脚部内部を通してそれを引き上げる。着用者は次いで、下方衣服取付けジッパ30をジッパ31に締結する。有利には、開いたアクセス開口部70によって作り出されるキャビティのサイズが大きいことにより、着用者は下方脚部部分の材料を、その太腿上部の周りに円滑且つ均一に分布させるように扱うことができる。
【0049】
最後に、ジッパ73及び74が閉じられ、対合するファスナ80が再び取り付けられる。
【0050】
上記手順は、他方の脚部に繰り返され、パンツの短構成をもたらす。
【0051】
有利には、本発明のパンツは、各筒状パンツ脚部を解放可能な内継目に沿って開くことを可能にし、それにより、(そうでなければ筒状のままの)下方脚部区間が折り曲げられて着用者脚部のより広い上方領域周囲に配置される場合に生じるであろう締付けをなくす。そのような締付けは、(よくあることだが)脚部内部の横方向断面積が足首の方向に向かって減少するようにパンツの脚部が先細になる場合、より一層顕著となるであろう。
【0052】
本発明のパンツが、長パンツを短パンツに、又はその逆に変換する、単純、迅速、且つ効果的な方法を提供するという利点を有することは明らかであろう。これにより着用者は、衣服を着替えることなく、支配的な気候条件又は身体活動のレベルに従って、所望のレベルの快適さ及び/又は防護を達成することが可能になる。さらに短パンツへの変化は、紛失又は置き忘れられるおそれのあるパンツのいかなる部分の取外しももたらさない。
【0053】
図25は、シャツ50の形のコンバーチブル衣服を示す。シャツ50は、全体的に従来の構造のものであり、1対の長袖51及び52を有する。袖は袖口53内で終端しており、各袖口から袖に沿って袖口と肩のほぼ中間まで延びるジッパの形の解放可能な継目55を備える。袖口又はその隣に、袖取付け装置57が設けられており、コンバーチブルパンツに関して上記で説明したような片方のジッパの形をとる。上方衣服取付け装置59が、袖の内側上に対応する片方のジッパの形で設けられている。上方衣服取付け装置59へのアクセスが、ジッパ61を備える開口部60を通して提供される。コンバーチブルパンツに関して説明したように、長袖シャツは、解放可能な継目55を開き、袖Mの下方部分を袖Nの隣及び内側に延びるように内側に折り曲げることにより、短袖シャツに変換することができる。袖取付け装置57は、肩の隣で袖口端部53を袖に固定するために、対応する上方衣服取付け装置59に係合させられる。
【0054】
上記は、本発明のいくつかの実施形態を説明しているに過ぎず、本発明の範囲から逸脱することなく修正を行うことが可能である。
【技術分野】
【0001】
本発明は、脚部及び/又は袖を有するコンバーチブル(convertible:変形可能な)衣服に関する。長脚部構成から短脚部構成、又は長袖構成から短袖構成にそれぞれ変換することができる衣服の、様々な応用例が存在する。こうしたタイプの衣服は、変化する気候条件又は着用者が体験する活動のレベルに備えるのに適しており、着用者が必要に応じてより涼しく、より暖かく、又は乾燥したままでいることを可能にすることが望ましい。例として工業用作業着及び軍服が挙げられる。
【背景技術】
【0002】
コンバーチブルパンツの場合、例えば釣りやハイキングなどの活動において水域をうまく渡り切ることや水に入ってボートに乗り込むことが要求されることがある応用例も存在する。長パンツが着用されるとき、長パンツは、パンツの下方部分が濡れた場合にパンツが乾燥するまでの間着用者に不快感をもたらすという問題を生じるおそれがある。こうした問題は、従来2つのやり方で対処されてきた。長パンツの脚部を膝上まで巻き上げることが知られている。これは行いにくく、またパンツが戻り下がってくることが多い。いくつかの専用パンツは、脚部の周囲に周方向に延びるジッパなどによって上方部分に接合された、取外し可能な下方脚部区間を有する。このタイプのパンツは、パンツの下方部分を取り外し、後に再び取り付けることを可能にする。いくつかの点では満足であるが、パンツ脚部の下方部分の取外しを可能にするために履物を脱ぐことが必要となることも多い。結果的に、脚部の下方部分の取外しにより3つの別個の構成要素が生じ、取り外された構成要素を一時的に保管することが必要となるが、これは下方部分をうっかり紛失するという多大な危険性を伴う。
【0003】
シャツの場合、この問題はさらに、シャツの袖を「巻き上げ」且つ固定することを可能にする装置を設けることによって対処されてきた。巻き上げられた袖を定位置に保持するために、ボタン、タブなどの様々な構成が設けられてきた。この対処法の難点として、巻き上げられた材料がかさばり、特にそれが濡れた場合に不快となるおそれがあることが挙げられる。既存の保持構成は一般に、巻き上げられた束を一点でのみ保持するが、この束は垂れ下がりやすく着用者の腕の動きを妨げるおそれがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、上記欠点のうちの1つ又は複数に対処する、脚部及び/又は袖を有するコンバーチブル衣服を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
したがって、本発明は一態様において、短くすることができる脚部を有するコンバーチブル衣服を提供し、前記衣服は、膝下の長さまで延びそれぞれ底部裾端部を有する1対の脚部と、各裾から脚部の内側に沿って延びるそれぞれの解放可能な継目と、各脚部の下方部分上に設けられた脚部取付け装置と、開放可能な継目の上方端部より上方にある、共動するそれぞれの上方衣服取付け装置とを備え、前記解放可能な継目は、開くことができ、各脚部の下方部分は、衣服の上方部分の隣に延びるように折り曲げられ、脚部取付け装置は、衣服を長脚部構成から短脚部構成に変換するために、下方部分が衣服のそれぞれの上方部分に固定されるように、上方衣服取付け装置のうちの対応する1つと解放可能に係合させられる。この衣服はさらに、股部を備え、上方衣服取付け装置は股部より上方に配置される。
【0006】
本発明の好ましい一形態において、この衣服は、ウエストバンド部分を備え、このウエストバンド部分は、ウエストバンドに隣接して配置される上方衣服取付け装置を有する。
【0007】
本発明の一形態において、上方衣服取付け装置は、衣服の外側上に配置され、下方脚部部分は、衣服の上方部分の外側となるよう上向きに折り曲げられる。
【0008】
本発明の別の形態では、上方衣服取付け装置は、衣服の内側上に配置され、下方脚部部分は、衣服の上方部分の内側となるように折り曲げられる。好ましくは、衣服の上方部分は、共動脚部取付け装置と上方衣服取付け装置の取付け及び解放を容易にするための、アクセス開口部を備える。好ましくは、アクセス開口部は、衣服の周りに周方向に延びる横方向開口部と、横方向開口部と交わりそこから下方向に延びる縦方向開口部とを備え、それにより少なくとも1つのフラップを画成し、この少なくとも1つのフラップは、それぞれの脚部を短くするための脚部内部を通る下方脚部部分へのアクセスを容易にするように、アクセス開口部を開くために外向きに開くことができる。好ましくは、縦方向開口部は、横方向開口部に沿った中間位置にて横方向開口部と交わり、それにより1対のフラップを画成する。好ましくは、まちは、フラップ又は各フラップの移動を制限するように、開口部の端から端まで延びる。
【0009】
好ましくは、解放可能な継目は、脚部の裾端部と上方衣服取付け装置のほぼ中間まで延びる。
【0010】
本発明の好ましい形態において、脚部取付け装置は、各脚部の裾端部又はその隣に配置される。
【0011】
本発明の一形態において、この衣服はさらに、対応する上方衣服取付け装置と脚部取付け装置との間で各脚部上に配置された、それぞれの中間取付け装置と、脚部取付け装置より下方で各脚部上に設けられた、それぞれの下方取付け装置とを備え、折り曲げられる下方部分が、対応する脚部取付け装置を上方衣服取付け装置に係合させるように上方部分の隣に折り曲げられる前に、脚部を短くするために、下方脚部部分を対応する下方脚部取付け装置と中間取付け装置とを係合させるように折り曲げることができる。好ましくは、中間取付け装置は衣服の外側上にあり、下方脚部部分は、対応する中間取付け装置と下方取付け装置とを係合させるように、脚部の外側に折り曲げられる。
【0012】
本発明の一形態において、ウエスト取付け装置が、ベルトを受容するために、ウエストバンドのところに好ましくは設けられ、脚部取付け装置が、パンツ脚部が上向きに折り曲げられるときベルトループの位置と一致するように裾上に位置決めされる。解放可能な継目は、いかなる適当な開放可能な締結具を用いて形成することもできる。本発明の一形態において、ジッパが使用されるが、マジックテープ又はスナップロックファスナを使用することもできる。
【0013】
脚部取付け装置は、スナップロックファスナが装着された帯の形をとることができる。本発明の一形態において、解放可能な継目及び反対側の開放可能な継目それぞれの側部に隣接してそれぞれ配置される、3つの取付け装置が設けられる。
【0014】
本発明の好ましい一実施形態では、脚部の外側には、それに沿って延びる解放可能な継目が設けられない。
【0015】
別の態様によれば、本発明は、袖を有するコンバーチブル衣服を提供し、前記衣服は、肘下の長さまで延び底部袖口端部をそれぞれ有する1対の袖と、各袖口から各袖に沿って延びるそれぞれの解放可能な継目と、各袖の前記袖口端部又はその隣に設けられた袖取付け装置と、解放可能な継目の上方端部より上方にあるそれぞれの上方衣服取付け装置とを備え、前記解放可能な継目は、開くことができ、各袖の下方部分は、袖の上方部分の隣に延びるように折り曲げられ、袖取付け装置は、衣服を長袖構成から短袖構成に変換するために、袖口端部を衣服のそれぞれの上方部分に固定するように、上方衣服取付け装置のうちの対応する一方に解放可能に係合させられる。
【0016】
従来のパンツでは、パンツ脚部が典型的には、パンツ座部の股部区間から裾のところの足が出る下方開口部まで完全に包囲されていることが明らかであろう。この発明は、パンツ脚部を解放可能な内側継目に沿って一時的に開くことを可能にし、それにより、下方脚部区間を上向きに折ることが容易になる。同様に、本発明に従ってシャツの袖を開くことにより、袖を上向きに折って短袖構成にすることが容易になる。
【0017】
この発明による衣服の構造が、長パンツからショーツ及び長袖から短袖への変換における衣服の部分の取外しをなくす、ワンピース構造をもたらすことも明らかであろう。
【0018】
添付の図面を参照しながら、本発明のいくつかの実施形態をここで説明する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の第1の実施形態による1着のパンツの後部を示す概略図である。
【図2】一方の解放可能な継目が開きパンツ脚部が部分的に折り曲げられた、本発明による1着のパンツの前部を示す概略図である。
【図3】一方の脚部が短くされた、本発明による1着のパンツの前部を示す図である。
【図4】本発明のパンツの一部を形成するベルトループ及び取付け装置を示す概略図である。
【図5A】本発明による1着のパンツのさらなる実施形態を示す図である。
【図5B】本発明による1着のパンツのさらなる実施形態を示す図である。
【図5C】本発明による1着のパンツのさらなる実施形態を示す図である。
【図6A】本発明による1着のパンツのさらに別の実施形態を示す図である。
【図6B】本発明による1着のパンツのさらに別の実施形態を示す図である。
【図6C】本発明による1着のパンツのさらに別の実施形態を示す図である。
【図7】本発明の第2の実施形態による1着のパンツの前部を示す概略図である。
【図8】一方の解放可能な継目が開きパンツ脚部が部分的に折り曲げられた、図7のパンツの前部を示す図である。
【図9】パンツ脚部がさらに部分的に折り曲げられた、図8のパンツを示す図である。
【図10】下方取付け装置が中間取付け装置に結合された、図9のパンツを示す図である。
【図11】パンツの上方部分内に折り曲げられた図10のパンツを示す図である。
【図12】一方の脚部が短くされた図7から図11のパンツを示す図である。
【図13】図12の短くされた脚部を示す概略断面図である。
【図14】本発明の第3の実施形態による1着のパンツの前部を示す概略図である。
【図15】一方の脚部が部分的に折り曲げられた図14のパンツを示す図である。
【図16】一方の脚部が短くされた図14及び図15のパンツを示す図である。
【図17】図16の短くされた脚部を示す断面図である。
【図18】1つの解放可能な継目が開きパンツ脚部が部分的に折り曲げられた、本発明の第4の実施形態による1着のパンツの前部を示す図である。
【図19】両方の脚部が拡げられ両方の解放可能な継目が閉じられた、図18の1着のパンツの後部を示す図である。
【図20】脚部が完全に折り曲げられ、関連する拡張可能なアクセス開口部が部分的に開かれた、図18の1対のパンツの前部を示す図である。
【図21】図20に示す部分的に開いたアクセス開口部を示す前方詳細図である。
【図22】より大きく開いた図21に示すアクセス開口部を示す前方詳細図である。
【図23】アクセス開口部が図22に示すのと同程度開いた、図18のパンツを示す図である。
【図24】折り曲げられたパンツ脚部上の下方取付け装置が上方取付け部分に部分的に取り付けられた、完全に開いた図18のパンツのアクセス開口部を示す前面図である。
【図25】図24に示す構成を示す背面図である。
【図26】袖付きシャツの形の本発明によるコンバーチブル衣服のさらなる実施形態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
図1から図3は、1着のパンツの形の本発明の一実施形態を示す。パンツは、概ね従来の構造のものである。パンツは、パンツの頂部を画成するウエストバンド2を有する。一連のベルトループ3が、ウエストバンド2の周りに間隔をおいて取り付けられている。1対の脚部4、5が丈の下方へ延びており、底端部を画成する裾6、7をそれぞれ有する。各脚部4、5は、対応する裾6、7から上方に延びる解放可能な内側脚部継目9、10を備える。解放可能な継目9、10は、好ましくは、裾から裾6、7とウエストバンド2との間のほぼ中間点へと延びるジッパの形である。各脚部5、6の裾6、7には、裾取付け装置が装着されている。裾取付け装置は、解放可能なループの形成を可能にするスナップ係止コネクタ12、13が装着された、(図4に示すような)布帯11である。裾取付け装置11は、取付け装置の領域14内で裾の内側(図示せず)に縫い付けられる。各脚部4、5は、解放可能な継目9、10の縁部隣接部及び継目の反対側でそれぞれ裾6、7の内側に固定された、3つの裾取付け装置11を有する。2つの裾取付け装置11が図2に示されており、ここで脚部4の裾6は、裾取付け装置11によってベルトループ3に取り付けられている。
【0021】
使用に際してパンツ1の脚部4、5は、解放可能な継目9、10を開くことによって短くされる。これは、パンツ脚部の上方への最初の折曲げも示す図2に最もよく示されている。図3に見られるようにパンツの脚部は、裾6がウエストバンド2の周りに延びるように、パンツ1の頂部を覆って上方にさらに折り曲げることができる。裾取付け装置11は、脚部を3箇所でベルトループ3に固定する。これによりパンツが短パンツに変換される。
【0022】
図5Aから図5Dは、本発明によるパンツのさらなる実施形態を示す。この実施形態では、修正された裾取付け装置が、裾6、7の内側に縫い付けられた布帯16に取り付けられた金属ループ15の形で設けられる。ズボン脚部をパンツのウエスト周りに保持するために、布帯19によって固定された対応位置の金属フック18が、フック15の係合のためにウエストバンド3に隣接して設けられる。さらなる実施形態のパンツは、その他すべての点において第1の実施形態に関して説明したようなパンツと同じであり、同一の参照番号は、対応する特徴部分を特定するために使用されている。
【0023】
図6Aから図6Cは、本発明によるパンツのさらに別の実施形態を示す。この実施形態では、裾取付け装置11が、パンツの裾6、7上に設けられたメススナップボタン部分20に置き換えられる。対応するオススナップボタン部分21が、係合によりパンツの裾6、7をパンツのウエスト3の周りに固定するようにウエストバンド3に隣接して位置決めされる。
【0024】
図7から図13は、1着のパンツの形のコンバーチブル衣服の別の実施形態を示す。パンツの全体的な構造は、図1から図6に示したものと同じであり、同一の参照番号は、対応する特徴部分に使用されている。パンツ1は、パンツの頂部を画成するウエストバンド2を有する。1対の脚部4、5が膝下の長さまで延びており、底端部を画成する裾6、7をそれぞれ有する。各脚部4、5は、対応する裾6、7から上方に延びる解放可能な内側脚部縫目9、10を備える。解放可能な継目9、10は、裾から裾とウエストバンド2のほぼ中間へと延びるジッパの形である。この実施形態では、脚部は、パンツを長脚部構成から短脚部構成に変換するために、2回折り曲げられる。各脚部4、5は、各脚部の下方部分の内側に脚部取付け装置30を備える。脚部取付け装置30は、図7では詳細が隠されて示されている。脚部取付け装置30は、各脚部4、5の内側の周りを内側脚部継目9、10(複数可)の片側から内側脚部継目のもう一方の側へと周方向に延びる、片方のジッパファスナの形をとる。もう片方のジッパファスナの形の上方衣服取付け装置31が、解放可能な継目9、10の上方端部上方のパンツの太腿領域に配置されている。この上方ファスナジッパ31は、ジッパファスナ30の長さに対応して、衣服の内側の周りで周方向に延びる。上方ジッパ31への内部アクセスを可能にするために、ファスナジッパ31に長さ及び位置が対応するアクセスジッパ37が、衣服の脚部4、5内に設けられる。中間取付け装置32が、脚部取付け装置30と上方衣服取付け装置31の中間に設けられる。中間取付け装置32は、脚部4、5の外側の周りで周方向に延びるジッパファスナの片側の形をとる。ジッパファスナを隠すために、カバーフラップ34が設けられる。ジッパの形の下方取付け装置35が、パンツの裾に隣接して設けられ、脚部4、5の外側の周りで周方向に延びる。ジッパ35を隠すために、材料36のカバーフラップが設けられる。
【0025】
4つの取付け装置30、31、32、35が、以下で説明するような衣服の折曲げをもたらすようにほぼ等間隔に配置されることが明らかであろう。取付け装置同士の間の領域を、A、B、Cとラベル付けする。
【0026】
パンツを図7に示すような長脚部構成から短脚部構成へと変換するために、以下のステップが行われる。隣接する上方ジッパ31へのアクセスを可能にするために、アクセスジッパ37が開かれる。内側継目9、10が、その上端部まで全部開かれる。次いで、下方取付け装置のジッパ部分35と中間取付け装置のジッパ部分32とを係合させジッパを閉じることができるように、各脚部の下方部分Aが外側を覆って上方に折り曲げられる。これにより、脚部が図10に示される形まで短くされ、脚部取付け装置(ジッパ)30は、脚部の下方部分Aが脚部Bの部分を覆って折り曲げられた状態で、短くされた脚部の下方端部にくる。次いで、開いたアクセスジッパ37によって形成されたアクセスホール38を通して脚部取付けジッパ30をジッパ装置31と係合させることができるように、折り曲げられた部分が脚部4の内側を上方へと通される。ジッパ30は、脚部の下方部分A、Bが上方部分Cの内側上でその隣に延び適切な位置で保持されるように、上方ジッパ31に取り付けられる。次いで、短くされた脚部の最下部は、中間ジッパ32を覆うフラップ34になる。短脚部構成における個々の部分の位置は、個々のパネルがラベル付けされた図13の概略断面図に見ることができる。最も下のパネルであるパネルAは、裾6を最も下にして内側に位置決めされる。次のパネルであるパネルBは、最も下のパネルAと太腿部パネルCとの間に位置決めされる。すべての取付け装置が固定されると、アクセス開口部38が閉じられ、パンツは短脚部構成における着用が準備完了となる。履物を脱ぐことを必要とせず、衣服のいかなる部分も取り外さずにパンツを着用したまま、長パンツ構成から短パンツ構成への変換及びその逆が容易に達成できることを理解されたい。
【0027】
図14から図17は、1着のパンツの形のコンバーチブル衣服の別の実施形態を示す。パンツの全体的な構造は、図7から図13に示したものと同じであり、同一の参照番号は、対応する特徴部分に使用されている。パンツ1は、パンツの頂部を画成するウエストバンド2を有する。1対の脚部4、5が膝下の長さまで延びており、底端部を画成する裾6、7をそれぞれ有する。各脚部4、5は、対応する裾6、7から上方に延びる解放可能な内側脚部縫目9、10を備える。解放可能な継目9、10は、裾から裾とウエストバンド2のほぼ中間へと延びるジッパの形である。この実施形態では、脚部は、パンツを長脚部構成から短脚部構成に変換するために、1回折り曲げられる。各脚部4、5は、各脚部の下方部分の外側上に脚部取付け装置30を備える。脚部取付け装置30は、裾6、7に隣接して外側の周りで周方向に延びる片方のジッパファスナの形をとる。ジッパ30は、裾のほぼ全周に延びる。ジッパを隠すために、カバーフラップ36が設けられる。対応する片方のジッパファスナの形の上方衣服取付け装置31が、ウエストバンド2に隣接してパンツの上方部分内に配置される。上方ファスナジッパ31は、衣服の内側の周りに周方向に延び、ジッパ30の長さに対応する。上方ジッパ31の内部アクセスを可能にするために、ファスナジッパ31に長さ及び位置が対応するアクセスジッパ37が、衣服のウエストバンド2付近に設けられる。
【0028】
以下で説明するような、衣服のほぼ半分の折曲げをもたらすように、それぞれの取付け装置又はジッパ30、31が、パンツの長さだけ実質的に離れていることが明らかであろう。
【0029】
パンツを図14に示すような長脚部構成から短脚部構成へと変換するために、以下のステップが行われる。隣接する上方ジッパ31へのアクセスを可能にするために、アクセスジッパ37が開かれる。内側継目9、10が、その上端部まで全部開かれる。アクセスホール38を通して脚部ジッパ30を上方ジッパ31と係合させることができるように、下方部分Fの裾6、7が、脚部の内側を上方へと通される。脚部ジッパ30は、脚部の下方部分が上方部分Gの内側上でその隣に延び適切な位置で保持されるように、上方ジッパ31に取り付けられる。脚部の最下部はこうして、パンツの長さのほぼ半分の脚部の折曲げ線40となる。短脚部構成における個々の部分の位置は、個々のパネルが分類されている図17の概略断面図D−Dに見ることができる。最も下のパネルであるパネルFは、裾7を最も上にして上方パネルGの内側上に位置決めされる。ジッパ30、31が固定されると、アクセス開口部38が閉じられ、パンツは短脚部構成における着用が準備完了となる。
【0030】
図18から図25は、1着のパンツの形のコンバーチブル衣服の別の実施形態を示す。パンツの全体的な構造は、図14から図17に示したものと同じである(同一の参照番号は対応する特徴部分に使用されている)が、拡張可能な修正されたアクセス開口部を組み込む。パンツ1は、ウエストバンド2を有し、パンツの頂部を画成する。脚部4、5は、膝下の長さまで延び、底端部を画成する裾6、7をそれぞれ有する。各脚部4、5は、対応する裾6、7から膝よりわずかに上の位置へと上方に延びる、解放可能な内側脚部縫目9、10をそれぞれ備える。
【0031】
この実施形態では、パンツを長脚部構成から短脚部構成に変換するために、図14から図17に示す実施形態のような脚部が1度折り曲げられ、脚部はそれぞれ、各脚部の下方部分の外側上に脚部取付け装置30を備える。脚部取付け装置30は、裾6、7に隣接して外側の周りで周方向に延びる片方のジッパファスナの形をとる。ジッパ30は、裾のほぼ全周に延びる。ジッパを隠すために、カバーフラップ36が設けられる。対応する片方のジッパファスナの形の上方衣服取付け装置31は、パンツの股部とウエストバンド2との間に、より詳細にはウエストバンド2に隣接して、パンツの上方部分内に配置される。上方ファスナジッパ31は、衣服の内側の周りに周方向に延び、ジッパ30の長さに対応する。
【0032】
パンツ1は、(上記実施形態のすべてのパンツも備えることができるように)内側層又は裏地69を備え、内側層又は裏地69は、ウエストバンド2のところで、また前立ての対合する長手縁部に沿って、パンツの外側層に取り付けられる。裏地69は、座部領域(座部はウエストと股部との間のパンツの領域である)及びパンツ1の上方脚部部分を裏打ちするが、それらから分離されているので、脚部が短くされるときに裏地69と上方脚部部分との間に下方脚部部分Fを受容することができる。
【0033】
パンツ1はさらに、パンツの座部内に、1対のアクセス開口部70を各脚部4、5に1つずつ備える。アクセス開口部70は、パンツの内部を通る下方脚部部分Fへのアクセスを改善して、パンツを着用したまま裏地69とパンツの外側層との間からパンツの各脚部の内部を通って下方に手を伸ばし、部分Fを上方に引っ張り、下方脚部取付け装置30を衣服の外側層の裏側に隠されている上方衣服取付け装置31に結合させることにより、パンツを短脚部構成に変換することを可能にする。
【0034】
アクセス開口部70は、上前方太腿領域から座部の後方中心付近部分へとウエスト領域の周りに延びる、横方向開口部72を備える。図18から図20に見られるように、横方向開口部は、ウエストバンド2に隣接してわずかにその下方に設けられる。各横方向開口部72は、端部と端部を突き合わせて構成された、1対の対向するアクセスジッパ73、74を備える。比較的長さが短いジッパ73は、上前方太腿領域の中間から前立てに向かって延びる。ジッパ74は、パンツの側部の周りを、上前方太腿領域の中間から座部の後方中心付近部分まで延びる。ジッパ73及び74は、ジッパ73、74を閉じるために互いに向かって動かすことができ、ジッパ73、74、すなわち横方向開口部72を開くために互いから離して動かすことができる、別々のスライダを備える。
【0035】
アクセス開口部70は、縦方向開口部76をさらに備え、この縦方向開口部76は、横方向開口部72と交わり、そこからほぼ下向き、すなわち裾に向かう方向に延びる。パンツの外部層内のスリットの形をとる縦方向開口部76は、ジッパ73及び74の隣接する端部同士の間から、上前方太腿領域の中間、すなわち股部の高さよりわずかに上方へと延び、そこで終端する。縦方向開口部76は、横方向開口部72から外向きに外側脚部継目に向かって延び、それぞれの脚部の縦軸に対して約10°から15°の角度を形成する。
【0036】
横方向開口部72及び縦方向開口部76は、対向するフラップ77、78を画成し、フラップ77、78は、それぞれの脚部を短くするために、アクセス開口部70を開き、脚部の内部を通る下方脚部部分へのアクセスを容易にするように、外向きに操作可能である。
【0037】
アクセス開口部70が閉じられるとき、フラップ77及び78はわずかに重なり、フラップ78の縦方向縁部がフラップ77の縦方向縁部に重なる。
【0038】
フラップ77、78は、縦方向縁部と解放可能に合わさる閉鎖部を備える。具体的には、フラップ78の内壁及びフラップ77の外壁は、フラップ78、77の縦方向縁部に沿って配列されたスナップボタン80の形の、対合するスナップファスナを備える。マジックテープ又はジッパファスナなど、代替締結手段も可能であることを理解されたい。
【0039】
フラップ77及び78の縦方向縁部間に、拡張可能なまち82が延在する(図21から図24を参照)。まち82は、フラップ77、78の縦方向縁部のほぼ全体に沿って延び、横方向開口部76のほぼ全体を覆うように横方向開口部76の端から端まで延びる。フラップ78上のスナップボタン80へのアクセスを可能にするために、まち82内に穴が設けられる。
【0040】
図24及び図25に見られるように、アクセス開口部70が完全に開いているとき(すなわちジップ73、74及びファスナ80が閉められていないとき)、まち82は完全に拡張され、アクセスキャビティ83が画成される。キャビティ83は、フラップ77、78の横方向縁部及びまち82の上方縁部によって形成される、上向きに開いたアクセス口84を有する。次いで、ジッパ73、74のわずかに下に位置決めされそれらと全体的に位置合せされる上方取付け装置31が、口84を通って容易にアクセス可能となる。
【0041】
フラップ77、78が閉じられるとき、まち82は、ギャザー構成となり、裏地69に接触して受容される。
【0042】
完全に拡張された各まち82は(すなわち上方縁部がピンと張っているとき)、フラップ77、78が太腿領域から完全に落ちて離れることを妨げる。また有利には、フラップ77、78及びまち82は、フラップ77、78の重量、及びそれらに付随する太腿領域から落ちて離れようとする傾向により、アクセスキャビティ83を作り出す。まち82は、平坦な構成となるのではなく外側にわずかに膨らむように十分面積の大きい布で形成され、キャビティ83のサイズを増大させる。
【0043】
ジッパ31は、上記実施形態でそうすることができるように、裏地69の外側に設けられ、アクセス開口部が閉じられるとき内側に隠される。有利には上方取付け装置31は、上記すべての実施形態の場合のように、パンツの股部86の上方、特にウエストバンド2のわずかに下方に位置決めされる。その結果、下方脚部部分Fの裾端部は、上方衣服取付け装置31に取り付けられるとき、はるかに小さい(股部より下方の)上方脚部部分の周囲内に閉じ込められて着用者の上方脚部の周りでかなりの距離延び、貴重な空間を塞ぎ、締付けを生じ、又は望ましくない程たるんだ上方脚部部分を必要とするのではなく、衣服の座部部分内に収容される。特に図23及び図24から明らかとなるように、下方脚部部分のかなりの部分は、上方衣服取付け装置31の位置のおかげでパンツの座部区間内に受けられ、股部86より下方で受容される場合よりもはるかに平坦な構成となる。
【0044】
この実施形態のパンツは、図1から図6及び図14から図17に示す実施形態のパンツと同様、パンツをショーツに変換するためにそれぞれ1度だけ折り曲げられる脚部を備え、それによって脚部材料がそれ自体の上に折り返される回数を最小限にし、着用者の脚部の上方部分が暑くなり過ぎたり、複数の折り曲げられた層により締め付けられたりする傾向を最低限に抑える。
【0045】
次に、着用者によって着用されたままでパンツを短くする方法を説明する。
【0046】
まず、着用者は下方に手を伸ばし、ジッパ9、10のうちの一方を開き、それにより解放可能な継目のうちの一方を解放する。
【0047】
次に、着用者はジッパ73、74を開き、解放可能なファスナ80を分離させると、フラップ77、78は、まち82が完全に拡張しアクセス開口部70が完全に開くまで、パンツの座部区間から外向きに開く。
【0048】
次いで着用者は、口84に腕を入れ、脚部部分内部の下方に手を伸ばして下方脚部部分を把持し、脚部内部を通してそれを引き上げる。着用者は次いで、下方衣服取付けジッパ30をジッパ31に締結する。有利には、開いたアクセス開口部70によって作り出されるキャビティのサイズが大きいことにより、着用者は下方脚部部分の材料を、その太腿上部の周りに円滑且つ均一に分布させるように扱うことができる。
【0049】
最後に、ジッパ73及び74が閉じられ、対合するファスナ80が再び取り付けられる。
【0050】
上記手順は、他方の脚部に繰り返され、パンツの短構成をもたらす。
【0051】
有利には、本発明のパンツは、各筒状パンツ脚部を解放可能な内継目に沿って開くことを可能にし、それにより、(そうでなければ筒状のままの)下方脚部区間が折り曲げられて着用者脚部のより広い上方領域周囲に配置される場合に生じるであろう締付けをなくす。そのような締付けは、(よくあることだが)脚部内部の横方向断面積が足首の方向に向かって減少するようにパンツの脚部が先細になる場合、より一層顕著となるであろう。
【0052】
本発明のパンツが、長パンツを短パンツに、又はその逆に変換する、単純、迅速、且つ効果的な方法を提供するという利点を有することは明らかであろう。これにより着用者は、衣服を着替えることなく、支配的な気候条件又は身体活動のレベルに従って、所望のレベルの快適さ及び/又は防護を達成することが可能になる。さらに短パンツへの変化は、紛失又は置き忘れられるおそれのあるパンツのいかなる部分の取外しももたらさない。
【0053】
図25は、シャツ50の形のコンバーチブル衣服を示す。シャツ50は、全体的に従来の構造のものであり、1対の長袖51及び52を有する。袖は袖口53内で終端しており、各袖口から袖に沿って袖口と肩のほぼ中間まで延びるジッパの形の解放可能な継目55を備える。袖口又はその隣に、袖取付け装置57が設けられており、コンバーチブルパンツに関して上記で説明したような片方のジッパの形をとる。上方衣服取付け装置59が、袖の内側上に対応する片方のジッパの形で設けられている。上方衣服取付け装置59へのアクセスが、ジッパ61を備える開口部60を通して提供される。コンバーチブルパンツに関して説明したように、長袖シャツは、解放可能な継目55を開き、袖Mの下方部分を袖Nの隣及び内側に延びるように内側に折り曲げることにより、短袖シャツに変換することができる。袖取付け装置57は、肩の隣で袖口端部53を袖に固定するために、対応する上方衣服取付け装置59に係合させられる。
【0054】
上記は、本発明のいくつかの実施形態を説明しているに過ぎず、本発明の範囲から逸脱することなく修正を行うことが可能である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
短くすることができる脚部を有するコンバーチブル衣服であって、
膝下の長さまで延び、それぞれが底部裾端部を有する1対の脚部と、
各裾からそれぞれ前記脚部の内側に沿って延びる解放可能な継目と、
前記脚部のそれぞれの下方部分に設けられた脚部取付け装置と、
前記解放可能な継目の上方端部のそれぞれより上方にある、共動する上方衣服取付け装置と
を備え、
前記解放可能な継目は、開くことができ、前記脚部の各々の下方部分は、当該衣服の上方部分に沿って延びるように折り曲げられ、前記脚部取付け装置は、当該衣服を長脚部構成から短脚部構成に変換すべく、前記下方部分が当該衣服の対応する前記上方部分に固定されるように、前記上方衣服取付け装置のうちの対応する1つと解放可能に係合され、
さらに股部を備え、
前記上方衣服取付け装置が前記股部より上方に配置されている、コンバーチブル衣服。
【請求項2】
ウエストバンド部分を備え、前記上方衣服取付け装置が前記ウエストバンド部分に隣接して配置されている、請求項1に記載のコンバーチブル衣服。
【請求項3】
前記上方衣服取付け装置が、前記衣服の外側上に配置され、前記下方脚部部分が、前記衣服の前記上方部分の外側となるように上向きに折り曲げられる、請求項1又は2に記載のコンバーチブル衣服。
【請求項4】
前記上方衣服取付け装置が、前記衣服の内側上に配置され、前記下方脚部部分が、前記衣服の前記上方部分の内側となるように折り曲げられる、請求項1〜3のいずれか一項に記載のコンバーチブル衣服。
【請求項5】
前記衣服の前記上方部分が、前記共動脚部取付け装置と前記上方衣服取付け装置の取付け及び取外しを容易にするための少なくとも1つのアクセス開口部を備える、請求項4に記載のコンバーチブル衣服。
【請求項6】
前記アクセス開口部が、前記衣服の周りに周方向に延びる横方向開口部と、前記横方向開口部と交わりそこから下方向に延びる縦方向開口部とを備え、もって少なくとも1つのフラップを画成し、前記少なくとも1つのフラップは、対応する前記脚部を短くするための前記脚部内部を通る前記下方脚部部分へのアクセスを容易にするように、前記アクセス開口部を開くために外向きに開くことができる、請求項5に記載のコンバーチブル衣服。
【請求項7】
まちが、前記フラップの前記移動を制限するように前記開口部の端から端まで延びる、請求項6に記載のコンバーチブル衣服。
【請求項8】
前記解放可能な継目が、前記裾端部と前記上方衣服取付け装置のほぼ中間へと延びる、請求項1〜7のいずれか一項に記載のコンバーチブル衣服。
【請求項9】
前記脚部取付け装置が、前記脚部の各々の前記裾端部又はその隣接位置に配置されている、請求項1〜8のいずれか一項に記載のコンバーチブル衣服。
【請求項10】
互いに対応する前記上方衣服取付け装置と前記脚部取付け装置との間で前記脚部のそれぞれに配置された中間取付け装置と、前記脚部取付け装置より下方で前記脚部のそれぞれに設けられた下方脚部取付け装置とをさらに備え、前記折り曲げられる下方部分が、互いに対応する前記脚部取付け装置と前記上方衣服取付け装置とを係合させるように前記上方部分に沿って折り曲げられる前に、前記脚部を短くするために、前記下方脚部部分を、互いに対応する前記下方脚部取付け装置と前記中間取付け装置とを係合させるように折り曲げることができる、請求項1に記載のコンバーチブル衣服。
【請求項11】
前記中間取付け装置が、前記衣服の前記外側上にあり、前記下方脚部部分が、互いに対応する前記中間取付け装置と前記下方取付け装置とを係合させるように前記脚部の外側に折り曲げられる、請求項10に記載のコンバーチブル衣服。
【請求項12】
前記上方衣服取付け装置が、前記衣服の前記内側上に配置され、前記折り曲げられた下方脚部部分が、前記衣服の前記上方部分の内側となるように折り曲げられる、請求項10又は11に記載のコンバーチブル衣服。
【請求項13】
前記下方取付け装置が、前記脚部の各々の前記裾端部又はその隣接位置に配置される、請求項10〜12のいずれか一項に記載のコンバーチブル衣服。
【請求項14】
ウエストバンド部分を備え、前記上方衣服取付け装置が前記ウエストバンドに隣接して配置される、請求項10〜13のいずれか一項に記載のコンバーチブル衣服。
【請求項15】
袖を有するコンバーチブル衣服であって、
肘下の長さまで延び底部袖口端部をそれぞれ有する1対の袖と、
各袖口から前記袖のそれぞれに沿って延びる解放可能な継目と、
前記袖のそれぞれの前記袖口端部又はその隣に設けられた袖取付け装置と、
前記解放可能な継目の上方端部上方のそれぞれにある上方衣服取付け装置と
を備え、
前記解放可能な継目は、開くことができ、前記袖の各々の下方部分は、前記袖の上方部分に沿って延びるように折り曲げられ、前記袖取付け装置は、当該衣服を長袖構成から短袖構成に変換すべく、前記袖口端部を当該衣服の対応する前記上方部分に固定するように、前記上方衣服取付け装置のうちの対応する一方に解放可能に係合させられる、コンバーチブル衣服。
【請求項16】
上方衣服取付け装置が、前記袖の前記外側上に配置され、前記下方袖部分が、前記上方袖部分の外側となるように折り曲げられる、請求項15に記載のコンバーチブル衣服。
【請求項17】
前記上方衣服取付け装置が、前記袖の前記内側上に配置され、前記下方袖部分が、前記上方袖部分の内側となるように折り曲げられる、請求項15に記載のコンバーチブル衣服。
【請求項18】
前記上方袖部分が、前記袖取付け装置と前記上方衣服取付け装置の取付け及び解放を容易にするためのアクセス開口部を備える、請求項17に記載のコンバーチブル衣服。
【請求項19】
前記解放可能な継目が、前記袖口端部と前記上方衣服取付け装置のほぼ中間へと延びる、請求項15〜18のいずれか一項に記載のコンバーチブル衣服。
【請求項20】
前記袖取付け装置が、前記袖の各々の前記袖口又はその隣接位置に配置される、請求項15〜19のいずれか一項に記載のコンバーチブル衣服。
【請求項1】
短くすることができる脚部を有するコンバーチブル衣服であって、
膝下の長さまで延び、それぞれが底部裾端部を有する1対の脚部と、
各裾からそれぞれ前記脚部の内側に沿って延びる解放可能な継目と、
前記脚部のそれぞれの下方部分に設けられた脚部取付け装置と、
前記解放可能な継目の上方端部のそれぞれより上方にある、共動する上方衣服取付け装置と
を備え、
前記解放可能な継目は、開くことができ、前記脚部の各々の下方部分は、当該衣服の上方部分に沿って延びるように折り曲げられ、前記脚部取付け装置は、当該衣服を長脚部構成から短脚部構成に変換すべく、前記下方部分が当該衣服の対応する前記上方部分に固定されるように、前記上方衣服取付け装置のうちの対応する1つと解放可能に係合され、
さらに股部を備え、
前記上方衣服取付け装置が前記股部より上方に配置されている、コンバーチブル衣服。
【請求項2】
ウエストバンド部分を備え、前記上方衣服取付け装置が前記ウエストバンド部分に隣接して配置されている、請求項1に記載のコンバーチブル衣服。
【請求項3】
前記上方衣服取付け装置が、前記衣服の外側上に配置され、前記下方脚部部分が、前記衣服の前記上方部分の外側となるように上向きに折り曲げられる、請求項1又は2に記載のコンバーチブル衣服。
【請求項4】
前記上方衣服取付け装置が、前記衣服の内側上に配置され、前記下方脚部部分が、前記衣服の前記上方部分の内側となるように折り曲げられる、請求項1〜3のいずれか一項に記載のコンバーチブル衣服。
【請求項5】
前記衣服の前記上方部分が、前記共動脚部取付け装置と前記上方衣服取付け装置の取付け及び取外しを容易にするための少なくとも1つのアクセス開口部を備える、請求項4に記載のコンバーチブル衣服。
【請求項6】
前記アクセス開口部が、前記衣服の周りに周方向に延びる横方向開口部と、前記横方向開口部と交わりそこから下方向に延びる縦方向開口部とを備え、もって少なくとも1つのフラップを画成し、前記少なくとも1つのフラップは、対応する前記脚部を短くするための前記脚部内部を通る前記下方脚部部分へのアクセスを容易にするように、前記アクセス開口部を開くために外向きに開くことができる、請求項5に記載のコンバーチブル衣服。
【請求項7】
まちが、前記フラップの前記移動を制限するように前記開口部の端から端まで延びる、請求項6に記載のコンバーチブル衣服。
【請求項8】
前記解放可能な継目が、前記裾端部と前記上方衣服取付け装置のほぼ中間へと延びる、請求項1〜7のいずれか一項に記載のコンバーチブル衣服。
【請求項9】
前記脚部取付け装置が、前記脚部の各々の前記裾端部又はその隣接位置に配置されている、請求項1〜8のいずれか一項に記載のコンバーチブル衣服。
【請求項10】
互いに対応する前記上方衣服取付け装置と前記脚部取付け装置との間で前記脚部のそれぞれに配置された中間取付け装置と、前記脚部取付け装置より下方で前記脚部のそれぞれに設けられた下方脚部取付け装置とをさらに備え、前記折り曲げられる下方部分が、互いに対応する前記脚部取付け装置と前記上方衣服取付け装置とを係合させるように前記上方部分に沿って折り曲げられる前に、前記脚部を短くするために、前記下方脚部部分を、互いに対応する前記下方脚部取付け装置と前記中間取付け装置とを係合させるように折り曲げることができる、請求項1に記載のコンバーチブル衣服。
【請求項11】
前記中間取付け装置が、前記衣服の前記外側上にあり、前記下方脚部部分が、互いに対応する前記中間取付け装置と前記下方取付け装置とを係合させるように前記脚部の外側に折り曲げられる、請求項10に記載のコンバーチブル衣服。
【請求項12】
前記上方衣服取付け装置が、前記衣服の前記内側上に配置され、前記折り曲げられた下方脚部部分が、前記衣服の前記上方部分の内側となるように折り曲げられる、請求項10又は11に記載のコンバーチブル衣服。
【請求項13】
前記下方取付け装置が、前記脚部の各々の前記裾端部又はその隣接位置に配置される、請求項10〜12のいずれか一項に記載のコンバーチブル衣服。
【請求項14】
ウエストバンド部分を備え、前記上方衣服取付け装置が前記ウエストバンドに隣接して配置される、請求項10〜13のいずれか一項に記載のコンバーチブル衣服。
【請求項15】
袖を有するコンバーチブル衣服であって、
肘下の長さまで延び底部袖口端部をそれぞれ有する1対の袖と、
各袖口から前記袖のそれぞれに沿って延びる解放可能な継目と、
前記袖のそれぞれの前記袖口端部又はその隣に設けられた袖取付け装置と、
前記解放可能な継目の上方端部上方のそれぞれにある上方衣服取付け装置と
を備え、
前記解放可能な継目は、開くことができ、前記袖の各々の下方部分は、前記袖の上方部分に沿って延びるように折り曲げられ、前記袖取付け装置は、当該衣服を長袖構成から短袖構成に変換すべく、前記袖口端部を当該衣服の対応する前記上方部分に固定するように、前記上方衣服取付け装置のうちの対応する一方に解放可能に係合させられる、コンバーチブル衣服。
【請求項16】
上方衣服取付け装置が、前記袖の前記外側上に配置され、前記下方袖部分が、前記上方袖部分の外側となるように折り曲げられる、請求項15に記載のコンバーチブル衣服。
【請求項17】
前記上方衣服取付け装置が、前記袖の前記内側上に配置され、前記下方袖部分が、前記上方袖部分の内側となるように折り曲げられる、請求項15に記載のコンバーチブル衣服。
【請求項18】
前記上方袖部分が、前記袖取付け装置と前記上方衣服取付け装置の取付け及び解放を容易にするためのアクセス開口部を備える、請求項17に記載のコンバーチブル衣服。
【請求項19】
前記解放可能な継目が、前記袖口端部と前記上方衣服取付け装置のほぼ中間へと延びる、請求項15〜18のいずれか一項に記載のコンバーチブル衣服。
【請求項20】
前記袖取付け装置が、前記袖の各々の前記袖口又はその隣接位置に配置される、請求項15〜19のいずれか一項に記載のコンバーチブル衣服。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5A】
【図5B】
【図5C】
【図5D】
【図6A】
【図6B】
【図6C】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5A】
【図5B】
【図5C】
【図5D】
【図6A】
【図6B】
【図6C】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【公表番号】特表2010−531395(P2010−531395A)
【公表日】平成22年9月24日(2010.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−513577(P2010−513577)
【出願日】平成19年11月12日(2007.11.12)
【国際出願番号】PCT/AU2007/001733
【国際公開番号】WO2009/000010
【国際公開日】平成20年12月31日(2008.12.31)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.マジックテープ
【出願人】(509347480)アパレル テック ピーティーワイ リミテッド (1)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成22年9月24日(2010.9.24)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年11月12日(2007.11.12)
【国際出願番号】PCT/AU2007/001733
【国際公開番号】WO2009/000010
【国際公開日】平成20年12月31日(2008.12.31)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.マジックテープ
【出願人】(509347480)アパレル テック ピーティーワイ リミテッド (1)
【Fターム(参考)】
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