説明

コンピュータプログラム、プログラム記録媒体、及び携帯端末

【課題】初期アイコンの画像を変更することが制限されている携帯端末であっても、ユーザの好みに合わせたアイコンを表示することのできるコンピュータプログラム、プログラム記録媒体、及び携帯端末を提供する。
【解決手段】アイコン表示プログラムは、表示部20に表示される初期アイコンI01,I02のうちの1つが選択されることにより、選択された初期アイコンが示すアプリケーションプログラムを実行するスマートフォン10で使用される。スマートフォン10では、初期アイコンI01,I02の画像を変更することが制限されている。アイコン表示プログラムは、初期アイコンI01,I02に対応するアプリケーションプログラムをそれぞれ実行させる新アイコンI11,I12を、表示部20に表示される初期アイコンI01,I02とは別に表示部20に表示させる別表示機能と、新アイコンI11,I12の画像を設定する設定機能と、を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示部に表示されるアイコンが選択されることにより、アイコンに対応するアプリケーションプログラムを実行する携帯端末、並びにその携帯端末で使用されるコンピュータプログラム及びプログラム記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、携帯端末において、アプリケーションプログラム実行時におけるメニュー項目の配置を替えることにより、ユーザ毎にユーザ好みのメニューデザインを作成するものがある(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載のものでは、メニュー項目の配置を、ユーザが本当に使用するメニュー項目だけに絞ったシンプルメニューにカスタマイズしたり、使用する頻度の高いメニュー項目をユーザ好みに並び替えたりすることができる。また、特許文献1に記載のものでは、画面デザインレイアウトに関して、画面の色や文字の色、テーマといった、表示の共通設定に関する変更を行うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007―274275
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、自社の製品に対してデザインの統一感を出したいなどの理由から、携帯端末の表示部に表示されるアイコンの画像を変更することが制限されている場合がある。このような場合には、そもそもアイコンの画像を変更することができず、ユーザの好みに合わせてアイコンの表示を変更することが困難となる。
【0005】
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、初期アイコンの画像を変更することが制限されている携帯端末であっても、ユーザの好みに合わせたアイコンを表示することのできるコンピュータプログラム、プログラム記録媒体、及び携帯端末を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記課題を解決するために、以下の手段を採用した。
【0007】
第1の手段は、表示部に表示される複数の初期アイコンのうちの1つが選択されることにより、前記選択された初期アイコンが示すアプリケーションプログラムを実行する携帯端末で使用されるコンピュータプログラムであって、前記携帯端末では、前記初期アイコンの画像を変更することが制限されており、前記コンピュータプログラムは、前記複数の初期アイコンに対応するアプリケーションプログラムをそれぞれ実行させる複数の新アイコンを、前記表示部に表示される前記複数の初期アイコンとは別に前記表示部に表示させる別表示機能と、前記複数の新アイコンの画像を設定する設定機能と、を備えていることを特徴とする。
【0008】
上記構成によれば、携帯端末では、表示部に表示される複数の初期アイコンのうちの1つが選択されることにより、選択された初期アイコンが示すアプリケーションプログラムが実行される。この携帯端末では、初期アイコンの画像を変更することが制限されているため、初期アイコンの画像をユーザの好みに合わせて変更することが困難である。
【0009】
ここで、コンピュータプログラムは、複数の初期アイコンに対応するアプリケーションプログラムをそれぞれ実行させる複数の新アイコンを、表示部に表示される複数の初期アイコンとは別に表示部に表示させる機能を備えている。このため、初期アイコンの画像をユーザの好みに合わせて変更することはできないものの、初期アイコンに対応するアプリケーションプログラムを実行させる新アイコンを、初期アイコンとは別に表示部に表示させることができる。そして、複数の新アイコンの画像を設定することができるため、初期アイコンと同様の機能を確保しつつ、ユーザの好みに合わせたアイコンを表示することができる。
【0010】
さらに、初期アイコンも表示部に表示可能であるため、実行するアプリケーションプログラムの種類やユーザの気分に応じて、初期アイコンを用いることもできる。
【0011】
第2の手段では、前記複数の新アイコンは、第1の初期アイコンが示す第1のアプリケーションプログラムを実行させる第1の新アイコンと、第2の初期アイコンが示すアプリケーションプログラムに類似する第2のアプリケーションプログラムを実行させる第2の新アイコンとを含んでおり、前記コンピュータプログラムは、前記第2のアプリケーションプログラムを実行する機能と、前記第1の新アイコンが選択された場合に前記第1のアプリケーションプログラムを実行させ、前記第2の新アイコンが選択された場合に前記第2のアプリケーションプログラムを実行させるプログラム切替機能と、を備えている。
【0012】
アプリケーションプログラムの種類によっては、初期アイコン以外のアイコンが選択されることで実行されるように構成すると、アプリケーションプログラムが正常に実行されない場合がある。
【0013】
この点、上記構成によれば、複数の新アイコンは、第1の初期アイコンが示す第1のアプリケーションプログラムを実行させる第1の新アイコンと、第2の初期アイコンが示すアプリケーションプログラムに類似する第2のアプリケーションプログラムを実行させる第2の新アイコンとを含んでいる。このため、初期アイコン以外のアイコンの選択によっても正常に実行されるアプリケーションプログラムについては、第1の新アイコンが選択された場合に、第1の初期アイコンが示す第1のアプリケーションプログラムを実行させることができる。一方、初期アイコン以外のアイコンの選択によっては正常に実行されないアプリケーションプログラムについては、第2の新アイコンが選択された場合に、第2の初期アイコンが示すアプリケーションプログラムに類似する第2のアプリケーションプログラムを実行させることができる。
【0014】
したがって、複数のアプリケーションプログラムが、初期アイコン以外のアイコンの選択によっては正常に実行されないアプリケーションプログラムを含む場合であっても、類似するアプリケーションプログラムを実行させることができる。その結果、新アイコンによって初期アイコンと同様又は類似の機能を確保しつつ、ユーザの好みに合わせたアイコンを表示することができる。
【0015】
第3の手段では、前記複数の初期アイコンを前記表示部に表示させる状態と、前記複数の新アイコンを前記表示部に表示させる状態とを切り替える表示切替機能を備えている。
【0016】
上記構成によれば、複数の初期アイコンを表示部に表示させる状態と、複数の新アイコンを表示部に表示させる状態とが切り替えられる。したがって、ユーザは、表示部に複数の新アイコンのみが表示された状態で、携帯端末を操作することができる。その結果、よりユーザの好みに合ったアイコンの表示を実現することができる。
【0017】
第4の手段のように、第1〜第3のいずれかの手段に記載のコンピュータプログラムを、プログラム記録媒体に記録させることもできる。そして、プログラム記録媒体に記録されたプログラムを、携帯端末にインストールすることにより、上記各手段と同様の作用効果を奏することができる。
【0018】
第5の手段は、携帯端末であって、第1〜第3のいずれかの手段に記載のコンピュータプログラムがインストールされている。
【0019】
上記構成によれば、上記各手段と同様の作用効果を奏することができる。
【0020】
第6の手段では、前記表示部に表示される壁紙として、前記複数の新アイコンの画像と共通する画像を含む壁紙が設定されている。
【0021】
上記構成によれば、複数の新アイコンの画像と共通する画像を含む壁紙が、表示部に表示される。したがって、複数の新アイコンの画像と壁紙の画像とをセットにして、ユーザの好みに合った表示を実現することができる。
【0022】
第7の手段では、前記複数の新アイコンの画像と共通する画像を含むカバーを備えている。
【0023】
上記構成によれば、携帯端末は、複数の新アイコンの画像と共通する画像を含むカバーを備えているため、表示部に表示される新アイコンや壁紙だけではなく、カバーも含めてユーザの好みで統一することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】スマートフォンの外観を示す正面図。
【図2】スマートフォンの構成要素を示すブロック図。
【図3】アイコン表示プログラムの処理手順を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。本実施形態は、スマートフォン(多機能携帯電話)の表示部にアイコンを表示させるプログラムとして具体化している。
【0026】
図1は、スマートフォンの外観を示す正面図である。同図において、(a)はアイコン表示プログラムを実行する前のスマートフォン10を示しており、(b)はカバー30を取り付けるとともに、アイコン表示プログラムを実行した後のスマートフォン10を示している。
【0027】
同図に示すように、スマートフォン10(携帯端末)は、本体10a、スピーカ15、ボタン17a、及び表示部20を備えている。(b)では、スマートフォン10は、カバー30を備えている。
【0028】
本体10aは、金属や樹脂により、矩形板状に形成されている。本体10aの正面には、スピーカ15、ボタン17a、及び表示部20が設けられている。表示部20は、液晶パネル等で形成されており、ユーザの指等が接触したことを検知するタッチパネルとなっている。カバー30は、ポリウレタン樹脂等で形成されており、本体10aに貼り付けられている。
【0029】
図2は、スマートフォン10の構成要素を示すブロック図である。同図に示すように、スマートフォン10は、制御部11、無線部12、信号処理部13、音声処理部14、スピーカ15、マイクロホン16、入力部17、記憶部18、表示制御部19、及び表示部20を備えている。
【0030】
制御部11は、スマートフォン10の全体を統括的に制御する。無線部12は、最寄りの基地局との間で無線通信を行う。信号処理部13は、無線部12へ出力する送信信号及び無線部12で受信された受信信号の信号処理を行う。音声処理部14は、受信信号や送信信号の音声処理を行う。スピーカ15は音声を出力し、マイクロホン16は音声を入力する。入力部17は、上記タッチパネルとしての表示部20及びボタン17aを備え、ユーザの操作を入力する。記憶部18は、各種プログラムや電話帳データなどを記憶する。表示制御部19は、制御部11からの信号に基づいて表示制御を行う。表示部20は、表示制御部19の表示制御により各種の画像を表示する。
【0031】
図1に戻り、表示部20に表示される画像等について説明する。
【0032】
まず、同図(a)を参照して、アイコン表示プログラム(コンピュータプログラム)を実行する前の状態について説明する。表示部20には、背景として初期壁紙W01が表示されている。表示部20には、第1の初期アイコンI01と、第2の初期アイコンI02とが表示されている。ユーザが指等で触れることにより、これら初期アイコンI01,I02が選択されると、それぞれのアイコンが示すアプリケーションプログラム(以下、「AP」と称す)が実行される。
【0033】
第1の初期アイコンI01は、第1の初期アイコンI01の代わりをする他のアイコンの選択によっても、正常に実行されるAPを示すアイコンである。第2の初期アイコンI02は、第2の初期アイコンI02の代わりをする他のアイコンの選択によっては、正常に実行されないAPを示すアイコンである。ここでは、電話のAP、カメラのAP、及びアドレス帳のAPのアイコンが、第2の初期アイコンI02となっており、その他のAPのアイコンは第1の初期アイコンI01となっている。
【0034】
スマートフォン10では、初期アイコンI01,I02の画像を変更することが制限されている。具体的には、初期アイコンI01,I02の画像を変更するAPの開発が契約上禁じられていたり、そのようなAPの販売が許可されなかったりする。なお、初期アイコンI01,I02の画像を変更することが、スマートフォン10のハードやソフトにより制限されている場合も同様である。
【0035】
次に、同図(b)を参照して、カバー30を取り付けるとともに、アイコン表示プログラムを実行した後の状態について説明する。アイコン表示プログラムは、インターネットを通じたダウンロードや、プログラム記録媒体からのダウンロードにより、スマートフォン10にインストールされている。そして、アイコン表示プログラムが実行されることにより、表示部20に表示される壁紙が新壁紙W11に変更されるとともに、上記初期アイコンI01,I02とは別に新アイコンI11,I12が表示されている。ここでは、アイコン表示プログラムの表示切替機能により、初期アイコンI01,I02が表示部20に表示された状態から、新アイコンI11,I12が表示部20に表示された状態へ切り替えられている。
【0036】
表示部20には、第1の新アイコンI11と、第2の新アイコンI12とが表示されている。ユーザが指等で触れることにより、これら新アイコンI11,I12が選択されると、それぞれのアイコンに対応する第1のAP,第2のAPが実行される。アイコン表示プログラムは、第2のAPを実行する機能を含んでいる。ここでは、上記第1の初期アイコンI01が示すAPが第1のAPとなっており、上記第2の初期アイコンI02が示すAPに類似するAPが第2のAPとなっている。すなわち、電話のAP、カメラのAP、及びアドレス帳のAPに対応する第2の新アイコンI12が選択された場合には、第2の初期アイコンI02が示すAPに類似する機能を有する第2のAPがそれぞれ実行される。その他のAPに対応する第1の新アイコンI11が選択された場合には、第1の初期アイコンI01が示す第1のAPがそれぞれ実行される。
【0037】
新壁紙W11及び新アイコンI11,I12の画像は、インターネットを通じたダウンロードや、プログラム記録媒体からのダウンロードにより、スマートフォン10に取り込まれている。そして、新壁紙W11は、新アイコンI11,I12の画像と共通する画像を含んでいる。詳しくは、新壁紙W11及び新アイコンI11,I12の画像は、共に宇宙の星(恒星や惑星)の画像を含んでいる。
【0038】
カバー30も、新アイコンI11,I12の画像と共通する画像を含んでいる。詳しくは、新アイコンI11,I12及びカバー30の画像は、共に宇宙の星の画像を含んでいる。
【0039】
次に、図3のフローチャートを参照して、アイコン表示プログラムの処理手順を説明する。この一連の処理は、アイコン表示プログラムによって実行される。
【0040】
まず、新アイコンI11,I12及び新壁紙W11の画像データを、インターネットを通じたダウンロードや、プログラム記録媒体からのダウンロードにより、スマートフォン10に取り込む(S11)。具体的には、テーマやモチーフの異なる予め用意された複数のサンプルから、ユーザが好みのサンプルを選択することにより、そのサンプルのアイコン及び壁紙の画像データをダウンロードする。アイコンと壁紙とはセットでデザインされており、統一感や一体感のあるデザインとなっている。
【0041】
新アイコンI11,I12及び新壁紙W11の画像データをダウンロードした後(S11)、その画像データに基づいて新アイコンI11,I12の画像を設定する(S12)。具体的には、ダウンロードされた新アイコンI11,I12の画像データを用いて、初期アイコンI01,I02の画像と同程度の大きさの新アイコンI11,I12の画像を設定する。
【0042】
新アイコンI11,I12の画像を設定した後(S12)、ダウンロードされた画像データに基づいて新壁紙W11の画像を設定する(S13)具体的には、ダウンロードされた新壁紙W11の画像データを用いて、初期壁紙W01に代えて表示される新壁紙W11の画像を設定する。そして、新壁紙W11の画像を表示部20に背景として表示させる。なお、スマートフォン10が備える他のAPの機能により、新壁紙W11の画像を表示部20に背景として表示させるようにしてもよい。例えば、表示部20に表示される壁紙を変更するAPの機能により、初期壁紙W01から新壁紙W11に変更してもよい。
【0043】
新壁紙W11の画像を設定した後(S13)、新アイコンI11,I12のみを初期アイコンI01,I02とは別に表示する(S14)。すなわち、初期アイコンI01,I02が表示部20に表示された状態から、新アイコンI11,I12が表示部20に表示された状態へ切り替える。具体的には、初期アイコンI01,I02が表示される領域R01と、新アイコンI11,I12が表示される領域R11とを区分けする。そして、領域R01を表示部20に表示されない領域として設定し、領域R11を表示部20に表示される領域として設定する。なお、ユーザは、表示部20に表示される領域を、領域R01と領域R11とで切り替えることができる。
【0044】
新アイコンI11,I12のみを初期アイコンI01,I02とは別に表示した後(S14)、ユーザにより第1の新アイコンI11が選択されたか否か判定する(S15)。具体的には、タッチパネルとしての表示部20において、第1の新アイコンI11の画像にユーザが指等で触れたか否か判定する。
【0045】
ユーザにより第1の新アイコンI11が選択されたと判定した場合には(S15:YES)、第1の初期アイコンI01が示す第1のAPを実行させる(S16)。具体的には、選択された第1の新アイコンI11に対応する第1の初期アイコンI01が選択されたことを示す信号を、第1の初期アイコンI01が示す第1のAPに送信する。これにより、第1の初期アイコンI01が選択された場合と同様に、第1のAPが実行される。
【0046】
一方、上記判定において、ユーザにより第1の新アイコンI11が選択されていないと判定した場合には(S15:NO)、ユーザにより第2の新アイコンI12が選択されたか否か判定する(S17)。具体的には、タッチパネルとしての表示部20において、第2の新アイコンI12の画像にユーザが指等で触れたか否か判定する。
【0047】
ユーザにより第2の新アイコンI12が選択されたと判定した場合には(S17:YES)、第2の初期アイコンI02が示すAPに類似する第2のAPを実行させる(S18)。具体的には、第2のAPを実行する機能を備えているため、選択された第2の新アイコンI12に対応する第2のAPを実行する。その後、この一連の処理を終了する(END)。
【0048】
一方、上記判定において、ユーザにより第2の新アイコンI12が選択されていないと判定した場合には(S17:NO)、再びユーザにより第1の新アイコンI11が選択されたか否か判定する(S15)。
【0049】
なお、S12の処理が設定機能としての処理に相当し、S14の処理が別表示機能及び表示切替機能としての処理に相当し、S15〜S18の処理がプログラム切替機能としての処理に相当する。
【0050】
以上詳述した本実施形態は以下の利点を有する。
【0051】
・アイコン表示プログラムは、初期アイコンI01,I02に対応するアプリケーションプログラム(AP)をそれぞれ実行させる新アイコンI11,I12を、表示部20に表示される初期アイコンI01,I02とは別に表示部20に表示させる機能を備えている。このため、初期アイコンI01,I02の画像をユーザの好みに合わせて変更することはできないものの、初期アイコンI01,I02に対応するAPを実行させる新アイコンI11,I12を、初期アイコンI01,I02とは別に表示部20に表示させることができる。そして、新アイコンI11,I12の画像を設定することができるため、初期アイコンI01,I02と同様の機能を確保しつつ、ユーザの好みに合わせた新アイコンI11,I12を表示することができる。
【0052】
・初期アイコンI01,I02も表示部20に表示可能であるため、実行するAPの種類やユーザの気分に応じて、初期アイコンI01,I02を用いることもできる。
【0053】
・新アイコンI11,I12は、第1の初期アイコンI01が示す第1のAPを実行させる第1の新アイコンI11と、第2の初期アイコンI02が示すAPに類似する第2のAPを実行させる第2の新アイコンI12とを含んでいる。このため、初期アイコンI01以外のアイコンの選択によっても正常に実行されるAPについては、第1の新アイコンI11が選択された場合に、第1の初期アイコンI01が示す第1のAPを実行させることができる。一方、初期アイコンI02以外のアイコンの選択によっては正常に実行されないAPについては、第2の新アイコンI12が選択された場合に、第2の初期アイコンI02が示すAPに類似する第2のAPを実行させることができる。
【0054】
したがって、複数のAPが、初期アイコンI02以外のアイコンの選択によっては正常に実行されないAPを含む場合であっても、類似する第2のAPを実行させることができる。その結果、新アイコンI11,I12によって初期アイコンI01,I02と同様又は類似の機能を確保しつつ、ユーザの好みに合わせた新アイコンI11,I12を表示することができる。
【0055】
・初期アイコンI01,I02を表示部20に表示させる状態と、新アイコンI11,I12を表示部20に表示させる状態とが切り替えられる。したがって、ユーザは、表示部20に新アイコンI11,I12のみが表示された状態で、スマートフォン10を操作することができる。その結果、よりユーザの好みに合った新アイコンI11,I12の表示を実現することができる。
【0056】
・新アイコンI11,I12の画像と共通する画像を含む新壁紙W11が、表示部20に表示される。したがって、新アイコンI11,I12の画像と新壁紙W11の画像とをセットにして、ユーザの好みに合った表示を実現することができる。
【0057】
・スマートフォン10は、新アイコンI11,I12の画像と共通する画像を含むカバー30を備えているため、表示部20に表示される新アイコンI11,I12や新壁紙W11だけではなく、カバー30も含めてユーザの好みで統一することができる。
【0058】
なお、本実施形態を、以下のように変形して実施することもできる。
【0059】
・カバー30を省略することもできる。この場合であっても、新アイコンI11,I12の画像と新壁紙W11の画像とをセットにして、ユーザの好みに合った表示を実現することができる。
【0060】
・初期アイコンI01,I02と新アイコンI11,I12とを、表示部20に一緒に表示することもできる。具体的には、初期アイコンI01,I02が表示される領域R01と、新アイコンI11,I12が表示される領域R11とを共に、表示部20に表示される領域として設定することもできる。
【0061】
・スマートフォン10が、初期アイコンI01以外のアイコンの選択によっても正常に実行されるAPのみを備える場合には、新アイコンI11のみを表示部20に表示させるようにしてもよい。
【0062】
・表示部20がタッチパネルの機能を有しておらず、キー操作によりアイコンが選択される場合であっても、上記アイコン表示プログラムを適用することができる。
【0063】
・携帯端末として、スマートフォン10に限らず、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant)等を採用することもできる。
【符号の説明】
【0064】
10…スマートフォン(携帯端末)、20…表示部、30…カバー、I01…第1の初期アイコン、I02…第2の初期アイコン、I11…第1の新アイコン、I12…第2の新アイコン、W01…初期壁紙、W11…新壁紙。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示部に表示される複数の初期アイコンのうちの1つが選択されることにより、前記選択された初期アイコンが示すアプリケーションプログラムを実行する携帯端末で使用されるコンピュータプログラムであって、
前記携帯端末では、前記初期アイコンの画像を変更することが制限されており、
前記コンピュータプログラムは、
前記複数の初期アイコンに対応するアプリケーションプログラムをそれぞれ実行させる複数の新アイコンを、前記表示部に表示される前記複数の初期アイコンとは別に前記表示部に表示させる別表示機能と、
前記複数の新アイコンの画像を設定する設定機能と、
を備えていることを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項2】
前記複数の新アイコンは、第1の初期アイコンが示す第1のアプリケーションプログラムを実行させる第1の新アイコンと、第2の初期アイコンが示すアプリケーションプログラムに類似する第2のアプリケーションプログラムを実行させる第2の新アイコンとを含んでおり、
前記コンピュータプログラムは、
前記第2のアプリケーションプログラムを実行する機能と、
前記第1の新アイコンが選択された場合に前記第1のアプリケーションプログラムを実行させ、前記第2の新アイコンが選択された場合に前記第2のアプリケーションプログラムを実行させるプログラム切替機能と、
を備えている請求項1に記載のコンピュータプログラム。
【請求項3】
前記複数の初期アイコンを前記表示部に表示させる状態と、前記複数の新アイコンを前記表示部に表示させる状態とを切り替える表示切替機能を備えている請求項1又は2に記載のコンピュータプログラム。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1項に記載のコンピュータプログラムが記録されているプログラム記録媒体。
【請求項5】
請求項1〜3のいずれか1項に記載のコンピュータプログラムがインストールされている携帯端末。
【請求項6】
前記表示部に表示される壁紙として、前記複数の新アイコンの画像と共通する画像を含む壁紙が設定されている請求項5に記載の携帯端末。
【請求項7】
前記複数の新アイコンの画像と共通する画像を含むカバーを備えている請求項5又は6に記載の携帯端末。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2013−84069(P2013−84069A)
【公開日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−222418(P2011−222418)
【出願日】平成23年10月7日(2011.10.7)
【出願人】(506417980)株式会社エイチーム (3)
【Fターム(参考)】