コンピュータ・システムにおけるスパイラル型ラジアル・メニュー
【課題】 コンピュータ・システムにおけるスパイラル型ラジアル・メニューを提供する。
【解決手段】 本発明は、一般に、グラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)に関し、より具体的には、ラジアル・メニュー内の項目の表示法に関する。ラジアル・メニューはラジアル・メニュー項目を表示するための第1の数の位置を含むことができる。本発明の実施形態は、ラジアル・メニュー内に、第1の数より大きい第2の数のラジアル・メニュー項目を表示することを容易にする。例えば、幾つかの実施形態において、ラジアル・ジェスチャを実施することにより、第2の数のラジアル・メニュー項目をラジアル・メニューの位置を通してスパイラル状に配置することが可能になる。
【解決手段】 本発明は、一般に、グラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)に関し、より具体的には、ラジアル・メニュー内の項目の表示法に関する。ラジアル・メニューはラジアル・メニュー項目を表示するための第1の数の位置を含むことができる。本発明の実施形態は、ラジアル・メニュー内に、第1の数より大きい第2の数のラジアル・メニュー項目を表示することを容易にする。例えば、幾つかの実施形態において、ラジアル・ジェスチャを実施することにより、第2の数のラジアル・メニュー項目をラジアル・メニューの位置を通してスパイラル状に配置することが可能になる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、グラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)に関し、より具体的には、ラジアル・メニュー内の項目の表示法に関する。
【背景技術】
【0002】
現代のコンピュータの殆どは、ユーザがアプリケーションに関連する動作の実行中にそのアプリケーションと対話することを可能にするアプリケーションを含む。例えば、ユーザから、データを表示し、データを修正し、特定のタスクを開始するなどのコマンドを受信するようにアプリケーションを設定することができる。従来は、ユーザとアプリケーションの対話は、コマンドライン・インターフェースによって助長された。コマンドライン・インターフェースは、ユーザがアプリケーションと対話するための所定のコマンドをタイプ入力することを可能にするものであった。しかしながら、コマンドライン・インターフェースは、各アプリケーションと通信するための大量のコマンドリストをユーザが記憶することを必要とする。
【0003】
より最近、ユーザとアプリケーションの対話は、グラフィカル・ユーザ・インターフェース、又はGUIの使用を含むようになった。例えば、今日の殆どのアプリケーションは、表示スクリーン上にメニュー・バーを含むウィンドウを表示するように構成されている。メニュー・バーは、アプリケーションとの対話に用いることができる機能及びコマンドのリストを含んだ1つ又は複数のプルダウン・メニューを含むことができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、一般に、グラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)に関し、より具体的には、ラジアル・メニュー内の項目の表示法に関する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一実施形態は、ラジアル・メニューを表示するためのコンピュータ実施の方法を提供する。本方法は、一般に、ラジアル・メニューを表示するためのイベントを受信することを含み、そのラジアル・メニューはラジアル・メニュー項目の所定の順次リストからの第1の数のラジアル・メニュー項目を表示するための第1の数の位置を含み、その所定の順次リストは第1の数より大きい第2の数のラジアル・メニュー項目を含む。イベントの受信に応答して、ラジアル・メニューを表示することができ、ここで第1の数の位置の各位置は、ラジアル・メニュー項目の所定の順次リストからの1つのラジアル・メニュー項目を含む。本方法は、ラジアル・メニュー内に表示されたラジアル・メニュー項目をアクティブ化するスクリーン・ポインタのジェスチャを受信すること、そして、ラジアル・メニュー項目のアクティブ化に応答して、ラジアル・メニュー項目の所定の順次リスト中の、アクティブ化されたラジアル・メニュー項目の前に位置する所定数のラジアル・メニュー項目、及びラジアル・メニュー項目の所定の順次リスト中の、アクティブ化されたラジアル・メニュー項目の後に位置する所定数のラジアル・メニュー項目のうちの少なくとも1つを、ラジアル・メニュー項目を表示するための1つ又は複数の位置に表示することをさらに含む。
【0006】
本発明の別の実施形態は、プロセッサにより実行されるとき、ラジアル・メニューを表示する動作を実行するように構成されたプログラムを含むコンピュータ可読の記憶媒体を提供する。この動作は、一般に、ラジアル・メニューを表示するためのイベントを受信することを含み、そのラジアル・メニューはラジアル・メニュー項目の所定の順次リストからの第1の数のラジアル・メニュー項目を表示するための第1の数の位置を含み、所定の順次リストは第1の数より大きい第2の数のラジアル・メニュー項目を含む。イベントの受信に応答して、ラジアル・メニューを表示することができ、ここで第1の数の位置の各位置は、ラジアル・メニュー項目の所定の順次リストからの1つのラジアル・メニュー項目を含む。この動作は、ラジアル・メニュー内に表示されたラジアル・メニュー項目をアクティブ化するスクリーン・ポインタのジェスチャを受信すること、そして、ラジアル・メニュー項目のアクティブ化に応答して、ラジアル・メニュー項目の所定の順次リスト中の、アクティブ化されたラジアル・メニュー項目の前に位置する所定数のラジアル・メニュー項目、及びラジアル・メニュー項目の所定の順次リスト中の、アクティブ化されたラジアル・メニュー項目の後に位置する所定数のラジアル・メニュー項目のうちの少なくとも1つを、ラジアル・メニュー項目を表示するための1つ又は複数の位置に表示することをさらに含む。
【0007】
本発明のさらに別の実施形態は、一般に、プログラムを含むメモリとプロセッサとを備えるシステムを提供する。プロセッサは、プログラムを実行するとき、一般に、ラジアル・メニュー項目の所定の順次リストからの第1の数のラジアル・メニュー項目を表示するための第1の数の位置を含むラジアル・メニューを表示するためのイベントを受信し、イベントの受信に応答して、ラジアル・メニューを表示するように構成され、ここで所定の順次リストは第1の数より大きい第2の数のラジアル・メニュー項目を含み、第1の数の位置の各位置は、ラジアル・メニュー項目の所定の順次リストからの1つのラジアル・メニュー項目を含む。プロセッサは、ラジアル・メニュー内に表示されたラジアル・メニュー項目をアクティブ化するスクリーン・ポインタのジェスチャを受信し、そして、ラジアル・メニュー項目のアクティブ化に応答して、ラジアル・メニュー項目の所定の順次リスト中の、アクティブ化されたラジアル・メニュー項目の前に位置する所定数のラジアル・メニュー項目、及びラジアル・メニュー項目の所定の順次リスト中の、アクティブ化されたラジアル・メニュー項目の後に位置する所定数のラジアル・メニュー項目のうちの少なくとも1つを、ラジアル・メニュー項目を表示するための1つ又は複数の位置に表示するように構成される。
【0008】
上に記載された本発明の特徴、利点、及び目的を達成する方法を詳しく理解できるように、上で手短に要約された本発明は、添付の図面に示されるその実施形態を参照することによって、より具体的に説明することができる。
【0009】
しかしながら、添付の図面は本発明の典型的な実施形態のみを示すものであり、その範囲を限定するものと見なされるべきではなく、本発明は他の等しく有効な実施形態を含むことができることに留意されたい。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】従来技術によるドロップダウン・メニューを示す。
【図2】本発明の一実施形態による例示的なシステムを示す。
【図3】本発明の一実施形態による例示的なラジアル・メニューを示す。
【図4】本発明の一実施形態による更に別の例示的なラジアル・メニューを示す。
【図5】本発明の一実施形態による、ラジアル・メニューを表示するための例示的なスクリーン・ポインタ・イベントを示す。
【図6】本発明の一実施形態による例示的なストロークを示す。
【図7】本発明の一実施形態による、ラジアル・メニュー項目を選択するための例示的なストロークを示す。
【図8】本発明の一実施形態による、ラジアル・メニュー項目を選択するための例示的なストロークを示す。
【図9】本発明の一実施形態による、ラジアル・メニュー項目を選択するための例示的なストロークを示す。
【図10】本発明の一実施形態による、ジェスチャを定義するための例示的なグラフィカル・ユーザ・インターフェースを示す。
【図11】本発明の一実施形態による例示的な選択ゾーンを示す。
【図12】本発明の一実施形態による別の例示的な選択ゾーンを示す。
【図13】本発明の一実施形態による例示的なラジアル・メニューを示す。
【図14】本発明の一実施形態による例示的なラジアル・メニューを示す。
【図15】本発明の一実施形態による例示的なスライダ、及びラジアル・メニュー項目の順序付けされたリストを示す。
【図16】本発明の一実施形態による例示的なスパイラル型ラジアル・メニューを示す。
【図17】本発明の一実施形態による例示的なスパイラル型ラジアル・メニューを示す。
【図18】本発明の一実施形態による例示的なスパイラル型ラジアル・メニューを示す。
【図19】本発明の一実施形態による例示的なスパイラル型ラジアル・メニューを示す。
【図20】本発明の一実施形態による例示的なスパイラル型ラジアル・メニューを示す。
【図21】本発明の一実施形態による例示的なスパイラル型ラジアル・メニューを示す。
【図22】本発明の一実施形態による例示的なスパイラル型ラジアル・メニューを示す。
【図23】本発明の一実施形態による例示的なスパイラル型ラジアル・メニューを示す。
【図24】本発明の一実施形態による例示的なスパイラル型ラジアル・メニューを示す。
【図25】本発明の一実施形態による例示的なスパイラル型ラジアル・メニューを示す。
【図26】本発明の一実施形態による例示的なスパイラル型ラジアル・メニューを示す。
【図27】本発明の一実施形態による例示的なスパイラル型ラジアル・メニューを示す。
【図28】本発明の一実施形態によるラジアル・メニューを表示する際に実施される例示的な動作のフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明は、一般に、グラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)に関し、より具体的には、ラジアル・メニュー内の項目の表示法に関する。ラジアル・メニューはラジアル・メニュー項目を表示するための第1の数の位置を含むことができる。本発明の実施形態は、第1の数より大きい第2の数のラジアル・メニュー項目をラジアル・メニューに表示することを容易にする。例えば、幾つかの実施形態において、ラジアル・ジェスチャを実施することにより、第2の数のラジアル・メニュー項目をラジアル・メニューの位置を通してスパイラル状に配置することが可能になる。
【0012】
以下では、本発明の実施形態を参照する。しかしながら、本発明は特定の説明された実施形態に限定されないことを理解されたい。むしろ、本発明を実施及び実行するために、異なる実施形態に関連するか否かに関わらず、以下の特徴及び要素の任意の組合せが考慮される。さらに、種々の実施形態において、本発明は従来技術よりも優れた多数の利点を提供する。しかしながら、本発明の実施形態は、他の可能な解決策及び/又は従来技術よりも優れた利点を達成し得るものではあるが、所与の実施形態によって特定の利点が達成されるかどうかは本発明を限定するものではない。従って、以下の態様、特徴、実施形態及び利点は、単に例証的なものであり、特許請求の範囲において明確に記載される場合を除き、添付の特許請求の範囲の要素又は限定であると考えるべきではない。同様に、「本発明」に対する言及は、本明細書で開示されるいずれかの本発明の対象物の一般化として解釈されるべきではなく、特許請求の範囲において明確に記載される場合を除き、添付の特許請求の範囲の要素又は限定であると考えるべきではない。
【0013】
本発明の一実施形態は、コンピュータ・システムと共に用いるためのプログラムとして実施される。本プログラムは、実施形態の機能(本明細書で説明する方法を含む)を定めるものであり、種々のコンピュータ可読記憶媒体上に収容することができる。例証的なコンピュータ可読記憶媒体は、それらに限定されないが、(i)情報が恒久的にストアされる書込み不可記憶媒体(例えば、CD−ROMドライブにより読出し可能なCD−ROMディスクのようなコンピュータ内の読出し専用メモリ・デバイス)、及び(ii)変更可能な情報をストアする書込み可能記憶媒体(例えば、ディスケット・ドライブ内のフロッピィディスク又はハードディスク・ドライブ)を含む。こうしたコンピュータ可読記憶媒体は、本発明の機能を指示するコンピュータ可読命令を収容するとき、本発明の実施形態となる。他の媒体は、例えばコンピュータ又は電話網などを通じてコンピュータに情報を伝達する通信媒体を含み、無線通信ネットワークを含む。後者の実施形態は、特にインターネット及び他のネットワークへ/から情報を伝送することを含む。こうした通信媒体は、本発明の機能を指示するコンピュータ可読命令を収容するとき、本発明の実施形態となる。大まかに言うと、本明細書ではコンピュータ可読記憶媒体及び通信媒体をコンピュータ可読媒体と呼ぶことができる。
【0014】
一般に、本発明の実施形態を実施するために実行されるルーチンは、オペレーティング・システムの部分、又は、特定のアプリケーション、コンポーネント、プログラム、モジュール、オブジェクト、又は命令のシーケンスのとすることができる。本発明のコンピュータ・プログラムは、典型的には、ネイティブ・コンピュータによって機械可読形式、従って実行可能命令に変換されることになる多数の命令から構成される。また、プログラムは、プログラムに局所的に存在するか、又は、メモリ内或いは記憶デバイス上に見出される、変数及びデータ構造体から構成される。加えて、以下に説明する種々のプログラムは、本発明の特定の実施形態においてそのプログラムが実装されるアプリケーションに基づいて識別することができる。しかしながら、以下のいずれかの特定のプログラム用語は単に便宜のために用いられるものであり、従って、本発明は、そのような用語によって識別及び/又は暗示されるいずれかの特定のアプリケーションにおける用途のみに限定されるべきではないことを理解されたい。
【0015】
図1は、従来技術による例示的なグラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)100を示す。GUI100は、ユーザとアプリケーションの間の通信を容易にするために、例えば、コンピュータ・モニタのような表示スクリーン上に表示することができる。GUI100は、図1に示すように、例えば、ファイル・メニュー、編集メニュー、表示メニュー、ツール・メニュー、及びヘルプ・メニューを含む複数のメニューを有するメニュー・バー120を含むことができる。例えば、マウスを用いて所望のメニューをクリックすることにより、メニュー・バーから特定のメニューを選択することができる。メニュー・バー120の中の各メニューはドロップダウン・メニューである。従って、特定のメニューが選択されると、メニュー中の項目のリストが表示される。
【0016】
マウス・ポインタが所望の項目上に来るまで、リストの垂直方向上下にマウス・ポインタを動かすことにより、ドロップダウン・メニューから特定の項目を選択することができる。メニュー項目の選択は、所望の項目を選択するための第2のマウス・クリックの実行を含んでもよい。例えば、所望のメニュー上での第1のマウス・クリックがドロップダウン・リスト中のメニュー項目を表示することができる。次いで、ユーザはマウス・ポインタが所望のメニュー項目上に来るまで、マウス・ポインタを垂直方向上及び/又は下に動かすことができる。ひとたびマウス・ポインタが所望のメニュー項目上に来ると、第2のマウス・クリックでメニュー項目を選択することができる。
【0017】
幾つかの場合、メニュー項目をサブ・メニューとすることができる。例えば、「ファイル・メニュー」の「送る」項目をサブ・メニューとすることができる。従って、図1に示すように、マウス・ポインタを「送る」項目上に動かすことにより、カスケード型サブ・メニュー122を表示することができる。各カスケード型サブ・メニューはそれ自体のカスケード型サブ・メニューを有することができ、このことにより、幾つかのカスケード型サブ・メニューを表示した後に所望の項目を選択することが可能になる。
【0018】
しかしながら、メニュー・バー及びドロップダウン・メニューは、ユーザが迅速に所望の項目を選択できるようにする上で効率的ではない。第1に、上述のように、メニュー項目の選択には少なくとも2回のマウス・クリックが必要である。第2に、多数の項目を有するドロップダウン・メニュー内では、メニュー項目は密集する可能性があり、このことは、ユーザが所望の項目を見つけるまでに数回メニューに沿って上下に走査することを必要とる可能性がある。さらに、多数の密集した項目を有するドロップダウン・メニューでは、メニュー項目の間違った選択の確率を増す。
【0019】
ドロップダウン・メニューの非効率性は、アプリケーションとの対話中のユーザからの高速の応答時間が必要なアプリケーションのユーザに悪い影響を与える可能性がある。例えば、ゲーム用アプリケーションにおいて、ゲーム中の特定の状況に反応するユーザの応答時間がそのユーザのゲーム成績にとって決定的となる可能性がある。一例として、戦闘中の敵を倒すユーザの能力によって成績が決定されるゲームにおいては、ユーザが敵を見つけて迅速に攻撃する能力は、ゲームを成功裏に実行して完了するのに決定的に重要であり得る。
【0020】
本発明の実施形態は、ユーザが、一組の所定のジェスチャを用いてメニュー項目の選択を迅速に行えるようにするラジアル・メニューを提供する。所定のジェスチャは、単純な及び/又は複雑なジェスチャを含むことができる。本明細書で用いられる「単純な」及び「複雑な」という用語は、本発明を限定することを意味しない。むしろ、「単純な」及び「複雑な」という用語は、ユーザとラジアル・メニューの間の対話を容易にするのに、広範囲の異なるジェスチャを用いることができることを示すのに用いられる。
【0021】
一実施形態において、ラジアル・メニューは、マウス・クリックのような所定のスクリーン・ポインタ・イベントの検出に応答して、表示スクリーン上に表示することができる。他のスクリーン・ポインタ・イベントは、表示スクリーンに指又はスタイラス・ペンでタッチすること、キーボード上の1つ又は複数のキーを押すこと、ボイス・コマンドを受信することなどを含むことができる。以下では、アクティブ・ラジアル・メニュー項目を選択するために、スクリーン・ポインタを用いて複雑なジェスチャを行うことができる。
【0022】
例示的なシステム
図2は、本発明の実施形態を実施することができるシステム200のブロック図を示す。システム200は、バス220を介してメモリ212、ストレージ216、入力デバイス217、出力デバイス218、及びネットワーク・インターフェース・デバイス219に接続された中央演算処理ユニット(CPU)211を含むことができる。入力デバイス217は、入力をシステム200に与える任意のデバイスとすることができる。例えば、キーボード、キーパッド、ライトペン、タッチスクリーン、トラックボール、又は音声認識ユニット、オーディオ/ビデオ・プレーヤーなどを用いることができる。出力デバイス218は、出力をユーザに与える任意のデバイス、例えば、任意の通常の表示スクリーンとすることができる。入力デバイス217と分離して図示したが、出力デバイス218と入力デバイス217は結合させることができる。例えば、組込みタッチスクリーンを有する表示スクリーン、組込みキーボードを有するディスプレイ、又は、テキスト・音声コンバータと結合させた音声認識ユニットを用いることができる。
【0023】
ネットワーク・インターフェース・デバイス219は、ネットワーク290を介するシステム200と1つ又は複数の他の装置291との間のネットワーク通信を可能にするように構成された任意の入口/出口デバイスとすることができる。例えば、ネットワーク・インターフェース・デバイス219は、ネットワーク・アダプタ又は他のネットワーク・インターフェース・カード(NIC)とすることができる。
【0024】
ストレージ216は、直接アクセス記憶デバイス(DASD)とすることが好ましい。これは単一ユニットとして図示したが、固定ディスクドライブ、フロッピィ・ディスクドライブ、テープドライブ、取外し可能なメモリカード、又は光学記憶装置のような固定及び/又は取外し可能な記憶デバイスの組合せとすることができる。メモリ212及びストレージ216は、多数の一次及び二次記憶装置にわたる1つの仮想アドレス空間の部分とすることができる。
【0025】
メモリ212は、本発明の必要なプログラミング及びデータ構造体を保持するのに十分に大容量のランダム・アクセス・メモリとすることが好ましい。メモリ212は単一のエンティティとして図示したが、メモリ212は実際には複数のモジュールを含むことができ、またメモリ212は、高速レジスタ及びキャッシュから、より低速であるがより大容量のDRAMチップまでの多数のレベルで存在し得ることを理解されたい。
【0026】
例証的に、メモリ212はオペレーティング・システム213を含む。有利に用いることができる例証的なオペレーティング・システムは、Linux(Linuxは米国、他の国々、又はその両方におけるリーナス・トーバルズの登録商標である)及びマイクロソフトのウィンドウズ(登録商標)を含む。より一般的には、本明細書で開示される機能をサポートする任意のオペレーティング・システムを用いることができる。
【0027】
メモリ212はまた、1つ又は複数のアプリケーション214を含むことができる。アプリケーション214は、コンピュータ・システム200内のメモリ及び記憶デバイス内に種々の時間に常駐する複数の命令を含むソフトウェア製品とすることができる。アプリケーション214は、1つ又は複数のCPU211によって読み出され、実行されるとき、コンピュータ・システム200に、本発明の種々の態様を具体化するステップ又は要素を実行するのに必要なステップを実行させることができる。
【0028】
一実施形態において、アプリケーション214は、以下で詳述するように、出力デバイス218上にラジアル・メニューを表示し、1つ又は複数のラジアル・メニュー項目の選択を検出するように構成することができるメニュー・マネージャ・プログラム215を含むことができる。幾つかの実施形態において、アプリケーション・プログラム214及びメニュー・マネージャ215は、ネットワーク接続されたコンピュータ装置291上に常駐し、コンピュータ・システム200の出力デバイス118上のラジアル・メニューを管理するように構成することができる。アプリケーション214は、ユーザ選択221を含むことができる。ユーザ選択221は、以下で詳述するように、例えば、ラジアル・メニューを表示すること、ラジアル・メニューから選択することなどの、ラジアル・メニューの1つ又は複数の特性を定めることができる。
【0029】
例示的なラジアル・メニュー
図3は、本発明の一実施形態による1つの例示的なラジアル・メニュー300を示す。一実施形態において、ラジアル・メニュー300は、メニュー・マネージャ215により図3に示すようにアプリケーション・ウィンドウ100に表示することができる。しかしながら、代替的な実施形態においては、メニュー・マネージャ215は、ラジアル・メニュー300を、ウィンドウの内部又は外部のスクリーン上の任意の場所に表示するように設定することができる。
【0030】
一般に、ラジアル・メニュー300は、中心310、及び中心310から放射状に外向きに配置された複数のラジアル・メニュー項目320を含むことができる。説明のために、ラジアル・メニュー300は画像編集ソフトウェアに関連するものと仮定する。従って、図3に表示されたラジアル・メニュー項目320は、「前の画像」、「次の画像」、「注釈付け」、「時計方向に回転」、「反時計方向に回転」、「保存」、「終了」、及び「削除」を含む。1つの特定の実施形態においては、ラジアル・メニュー300は、6乃至8個のラジアル・メニュー項目を含むことができるが、他の実施形態において、任意の妥当な数のラジアル・メニュー項目をラジアル・メニュー300内に含めることができる。
【0031】
ラジアル・メニュー項目320は、以下で詳述するように、例えば、マウス・ポインタ、スタイラス・ペン、トラックボール・ポインタなどのスクリーン・ポインタを用いて選択することができる。ラジアル・メニュー項目320の各々は、ラジアル・メニュー300に関連付けられたアプリケーション214と通信するのに用いることができるコマンド及び/又は機能に関連付けることができる。例えば、「次の画像」のラジアル・メニュー項目は、選択されると、図3のウィンドウ100のアプリケーション・コンテンツ領域130内に新規の画像を表示させることができる。別の例として、「注釈付け」のラジアル・メニュー項目は、選択されると、ユーザがアプリケーション・コンテンツ領域130に表示された画像に関する注釈を挿入できるようにする機能を起動することができる。幾つかの実施形態においては、ラジアル・メニュー項目を選択した結果、第2の又はカスケード型のラジアル・メニューが表示されるようにすることができる。
【0032】
本発明の一実施形態において、ラジアル・メニュー項目300は、図3に示すように「パイ片」320として表示することができる。しかしながら、代替的な実施形態においては、ラジアル・メニュー項目は、複数のラジアル・メニュー項目320を中心310から放射状に外向きに表示することが可能な任意の妥当な形状を有することができる。図4の(A)及び(B)は、ラジアル・メニュー項目320の幾つかの代替的な形状を示す。さらに、図3には円形のラジアル・メニュー300を示したが、代替的な実施形態においては、ラジアル・メニュー300は半円形、四分円形、又は任意の他の放射形状とすることができる。例えば、図4(C)は、本発明の一実施形態による半円形のラジアル・メニューを示す。
【0033】
ラジアル・メニュー300は、所定のスクリーン・ポインタ・イベントの発現によって表示されるポップアップ・メニューとすることができる。例えば、一実施形態において、メニュー・マネージャ215は、マウス・クリックの検出によって、スクリーン上に(例えば、ウィンドウ100内に)ラジアル・メニュー300を表示するように設定することができる。1つの特定の実施形態においては、マウスの右ボタンをクリックしたときにラジアル・メニュー300を表示することができる。本明細書ではラジアル・メニューを表示するのにマウス・クリックを用いることを説明するが、ラジアル・メニューを出現させることができる代替的なスクリーン・ポインタ・イベントは、例えば、スタイラス・ペン又は指でスクリーンにタッチすること、キーボード上の1つ又は複数のキーを押すこと、ボイス・コマンドを受信することなどを含むことができる。
【0034】
本発明の一実施形態において、メニュー・マネージャ215は、ラジアル・メニューの中心がスクリーン・ポインタに一致するようにラジアル・メニューを表示することができる。図5は、ラジアル・メニュー300の中心310がスクリーン・ポインタ510の位置520に一致するように表示されたラジアル・メニュー300を示す。図5に示すように、スクリーン・ポインタはマウス・ポインタとすることができ、位置520はマウスをクリックするときのマウス・ポインタの位置とすることができる。代替的に、位置520は、スタイラス・ペン又は指が表示スクリーンにタッチする位置とすることができる。
【0035】
ラジアル・メニューからのラジアル・メニュー項目の選択は、スクリーン・ポインタ510を所望のラジアル・メニュー項目320の方向に動かすことを含むことができる。例えば、「注釈付け」のラジアル・メニュー項目を選択するために、スクリーン・ポインタを「注釈付け」ラジアル・メニュー項目のパイ片に向かって真っすぐ上に(概ね90度の方向に)動かすことができる。表示スクリーン上でスクリーン・ポインタを動かすことは、一般に、以下では「ストローク」又はジェスチャと呼ぶ(ジェスチャ及びストロークという用語は本明細書では同じ意味で用いる)。マウス・ポインタの場合、ストロークは、単にマウスをマウスパッド上で動かすことによって実施することができる。タッチスクリーン上でスタイラス・ペン又は指を用いる際には、指又はスタイラス・ペンを単にスクリーン上でドラッグしてストロークを実施することができる。
【0036】
ラジアル・メニュー項目を選択するのに用いられるジェスチャは、一組の所定のジェスチャから選択することができる。所定のジェスチャの組は、単純及び/又は複雑な所定のジェスチャの任意の組合せを含むことができる。換言すれば、広範囲の異なるジェスチャを定義してユーザとラジアル・メニューの間の対話を容易にすることができる。一例として、単純なジェスチャは、スクリーン・ポインタの単一方向の移動を含むことができる。複雑なジェスチャは、スクリーン・ポインタの多様な方向の移動を含むことができる。一実施形態において、ジェスチャの実施にはまた、例えば、ボタンのクリック・ダウン、ボタンのリリースなどのような他のスクリーン・ポインタ・イベントを含めることができる。例えば、幾つかの実施形態においては、ジャスチャはマウスボタンをクリック・ダウンしながら実施することができる。代替的に、他の実施形態においては、ジェスチャは、1つ又は複数のスクリーン・ポインタ・イベントの前、後、又はそれらの間、例えば、マウスボタンのクリック・ダウンとリリースの間に実施することができる。
【0037】
一実施形態において、スクリーン・ポインタをラジアル・メニュー項目320の上に置くことで、ラジアル・メニュー項目をアクティブ化することができる。ラジアル・メニュー項目320がアクティブであるとき、例えば、マウス・クリックのような選択イベントの発現により、ラジアル・メニュー項目320を選択することができる。本発明の一実施形態において、メニュー・マネージャ215は、可視指示を与えてアクティブなラジアル・メニュー項目を識別するように設定することができる。
【0038】
図6は、本発明の一実施形態によるラジアル・メニュー項目のアクティブ化をもたらす例示的なストローク610を示す。図6に示すように、ストローク610は、スクリーン・ポインタを「注釈付け」ラジアル・メニュー項目の上に移動させる。その結果、メニュー・マネージャ215は、「注釈付け」パイ片の背景色を変更することができ、これは図6においては「注釈付け」パイ片の陰影付けによって示される。色の変更により、「注釈付け」ラジアル・メニュー項目をアクティブな項目として識別することができる。可視指示を与える他の方法、例えば、アクティブなラジアル・メニュー項目の文字を太字にすること、非アクティブなラジアル・メニュー項目のパイ片又は文字を暗くすること又は薄くすることなどもまた企図されている。図6には直線的なストロークが示されるが、代替的な実施形態において、ストローク610は、表示スクリーン上での任意の及び/又は多様な方向への任意の移動を含むことができる。
【0039】
一実施形態において、ラジアル・メニュー300の中心310は、非アクティブな中心とすることができる。換言すれば、スクリーン・ポインタ510が中心部分310の上にある間は、どのラジアル・メニュー項目320もアクティブでないようにすることができる。従って、ラジアル・メニューが上述のように表示される場合にメニュー・マネージャ215がラジアル・メニューの中心310に一致するとき、どのラジアル・メニュー項目320も最初はアクティブでないようにすることができる。その後、ユーザのストロークが1つ又は複数のラジアル・メニュー項目をアクティブにすることができる。ユーザのストロークがスクリーン・ポインタを中心310に戻す場合には、全てのラジアル・メニュー項目を再び非アクティブにすることができる。
【0040】
本発明の一実施形態は、複数のジェスチャを用いてラジアル・メニュー項目320を選択できるようにすることができる。幾つかの実施形態において、ジェスチャは、1つ又は複数のスクリーン・ポインタ・イベント、例えば、マウス・ダウン(マウスボタンを押す)、マウス・オフ(マウスボタンをリリースする)、スクリーンをスタイラス・ペン又は指でタッチすること、スクリーンからスタイラス・ペン又は指を離すことなどを含むことができる。メニュー・マネージャ215は、表示スクリーン上で実施されたジェスチャを分析してラジアル・メニュー項目が選択されたかどうかを判断するように構成することができる。一実施形態において、複数の所定のジェスチャをそれぞれのメニュー項目選択に対応させることができる。
【0041】
例えば、ラジアル・メニュー項目を選択するための例示的なジェスチャは、第1のマウス・クリック、即ち、マウス・ダウン(マウスボタンを押す)及びマウス・アップ(マウスボタンをリリースする)の実行を含むことができる。第1のマウス・クリックは、ラジアル・メニュー、例えばラジアル・メニュー300を表示スクリーン上に表示することができる。その後、1つ又は複数のジェスチャを実施してマウス・ポインタを所望のラジアル・メニュー項目320の上に移動させることができる。上述のように、メニュー・マネージャ215は、所望のラジアル・メニュー項目がアクティブであることの可視指示を与えることができる。マウス・ポインタが所望のラジアル・メニュー項目の上にあるとき、マウスの2回目のクリックを行うことができる。第2のマウス・クリックはマウス・ポインタがラジアル・メニュー項目320の上にある際に行われるので、メニュー・マネージャは、ラジアル・メニュー項目の選択が行われたと判断することができる。従って、メニュー・マネージャ215は、選択されたラジアル・メニュー項目に関連するコマンド又は機能を実行させることができる。
【0042】
本発明の一実施形態において、ラジアル・メニュー項目を選択するためのジェスチャは、表示スクリーン上にラジアル・メニューを表示させる第1のマウス・クリック(即ち、マウス・ダウン及びリリース)と、ラジアル・メニュー項目をアクティブ化するように構成された第1のジェスチャと、ラジアル・メニュー項目を選択するように構成された所定の第2のジェスチャとを含むことができる。図7は、本発明の一実施形態による例示的な第1及び第2のジェスチャを示す。図7に示すように、第1のジェスチャ710は、スクリーン・ポインタ510を、ラジアル・メニューの中心310から「注釈付け」ラジアル・メニュー項目まで動かすことができる。その後、所定の第2のジェスチャを実施して「注釈付け」ラジアル・メニュー項目を選択することができる。図7に示すように、所定の第2のジェスチャは、スクリーン・ポインタを同じ経路上でジグザグの前後運動で移動させることを含むことができる。スクリーン・ポインタがラジアル・メニュー項目の上にある際に所定の前後運動がメニュー・マネージャによって検出された場合、そのラジアル・メニュー項目を選択することができる。
【0043】
スクリーン・ポインタ510の任意の妥当な所定の移動をラジアル・メニュー選択イベントとして用いることができる。図8は、ラジアル・メニュー項目の選択をもたらすことができる代替的な所定の第2の移動を示す。図8に示すように、第1のジェスチャは、スクリーン・ポインタ510を、ラジアル・メニューの中心310から「注釈付け」ラジアル・メニュー項目まで移動させることができる。所定の第2のジェスチャは、スクリーン・ポインタを中心310に向かって戻すことができ、その結果として「注釈付け」ラジアル・メニュー項目の選択を行うことができる。さらに別の代替的な所定の第2のジェスチャは、ラジアル・メニュー項目上でのスクリーン・ポインタの実質的に円形及び/又は半円形の移動を含むことができる。
【0044】
別の実施形態において、ラジアル・メニュー項目を選択するためのジェスチャは、マウスボタンのクリック・ダウン(リリースせず)と、ラジアル・メニュー項目をアクティブ化するための第1のジェスチャと、ラジアル・メニュー項目を選択するための第2の所定のジェスチャとを含むことができる。ラジアル・メニュー項目の選択の後でマウスボタンをリリースすることができる。マウスボタンのクリック・ダウンにより、ラジアル・メニューを表示させることができる。第1のジェスチャ及び所定の第2のジェスチャは、上述のように機能することができる。
【0045】
幾つかの実施形態において、ラジアル・メニューのアクティブ化後の所定時間内に第2の所定のジェスチャが受信されない場合、メニュー・マネージャ215がラジアル・メニューを閉じるように構成することができる。ラジアル・メニューを閉じることは、表示スクリーンからラジアル・メニューを除去することを含むことができる。幾つかの実施形態において、所定時間は、第1のジェスチャの終了後、例えば、スクリーン・ポインタが移動を停止した後に開始することができる。例えば、あるスクリーン・ポインタ・イベントがラジアル・メニューを表示させることができる。その後、ラジアル・メニュー項目をアクティブ化するための第1のジェスチャを終了させることができる。第1のジェスチャの終了後の所定時間内に所定の第2のジェスチャが受信されない場合、ラジアル・メニューはメニュー・マネージャ215によって閉じることができる。
【0046】
さらに別の実施形態において、ラジアル・メニュー項目が所定時間内にアクティブになった場合、メニュー・マネージャ215は、そのアクティブなラジアル・メニュー項目を選択することができる。従って、ラジアル・メニュー項目を選択するためのジェスチャは、マウスボタンのクリック・ダウン(リリースしてもしなくてもよい)と、ラジアル・メニュー項目をアクティブ化するための第1のジェスチャとを含むことができる。マウスボタンのクリック・ダウンによりラジアル・メニュー項目を表示させることができる。第1のストロークは上述のようにラジアル・メニュー項目をアクティブ化するように機能することができる。メニュー・マネージャ215は、特定のラジアル・メニュー項目がアクティブ化されている時間をモニタし、所定の時間後にそのラジアル・メニュー項目を選択することができる。
【0047】
第1のジェスチャはラジアル・メニューの中心310から所望のラジアル・メニュー要素320までの直線として図示したが、幾つかの実施形態においては、第1のジェスチャは、表示スクリーンの任意の部分に沿った移動を含むことができる。例えば、ユーザは、初めにスクリーン・ポインタを第1のラジアル・メニュー項目の方向に動かし、しかし次に、その代わりに第2のラジアル・メニュー項目を選択するように決定する可能性がある。従って、ユーザは所望の第2のラジアル・メニュー項目がアクティブ化されるまでスクリーンを横切ってスクリーン・ポインタを動かすことができる。ひとたび第2のラジアル・メニュー項目がアクティブ化されると、ユーザは所定の第2のジェスチャを実施して、第2のラジアル・メニュー項目を選択することができる。
【0048】
図9は、本発明の別の実施形態による例示的な第1及び第2のジェスチャを示す。図9に示すように、第1のジェスチャ710は、第1のラジアル・メニュー項目(「注釈付け」)に向かう最初の移動を含むことができる。第1のストローク710は、スクリーンを横切って、第2のラジアル・メニュー項目(「削除」)が陰影付けによって示されるようにアクティブ化されるまで移動し続けることができる。その後、所定の第2のジェスチャ720を実施して第2のラジアル・メニュー項目を選択することができる。幾つかの実施形態において第1のジェスチャは、所望のラジアル・メニュー項目がアクティブ化されるまでの複数のラジアル・メニュー項目にわたる移動を含むことができる。
【0049】
本発明の一実施形態において、ラジアル・メニュー項目を選択するためのジェスチャは、表示スクリーン上にラジアル・メニューを表示させる第1のマウス・クリック(即ち、マウス・ダウン及びリリース)と、ラジアル・メニュー項目をアクティブ化して選択するように構成された第1のジェスチャとを含むことができる。第1のジェスチャは、マウス・ポインタがその上に移動したときにメニュー項目320をアクティブ化することができる。さらに、メニュー・マネージャ215は、第1のストローク中のスクリーン・ポインタの速度を分析するように構成することができる。速度が所定の閾値を上回る(又は下回る)場合、アクティブ化されたラジアル・メニュー項目を選択することができる。速度の閾値は幾つかの実施形態においてユーザ設定可能とすることができる。例えば、速度の閾値はユーザにより、ユーザ選択221(図2参照)において定めることができる。
【0050】
本発明の一実施形態において、ラジアル・メニューの異なる部分と対話するための異なるジェスチャを定義することができる。例えば、一実施形態において、第1の側、例えば、ラジアル・メニューの右側に位置するラジアル・メニュー項目を選択するために第1の所定のストロークを定義し、第2の側、例えば、ラジアル・メニューの左側に位置するラジアル・メニュー項目を選択するために第2の所定のストロークを定義することができる。代替的な実施形態においては、同じストロークが、ラジアル・メニューの異なる部分において、異なる結果をもたらすことができる。例えば、一実施形態において、ラジアル・メニューの第1の側において実施された所定のストロークは、ラジアル・メニュー項目のアクティブ化をもたらすことができる。しかしながら、同じ所定のストロークをラジアル・メニューの第2の側において実施することにより、ラジアル・メニュー項目の選択をもたらすことができる。
【0051】
本発明の一実施形態において、ユーザが、ラジアル・メニューから項目を選択するための特定のジェスチャを定められるようにすることができる。例えば、一実施形態において、アプリケーション214は、ユーザがラジアル・メニュー項目を選択するためのジェスチャを定められるようなグラフィカル・ユーザ・インターフェースを表示するように構成することができる。ユーザ定義のジェスチャは、一実施形態において、ユーザ選択221にストアすることができる。図10は、ラジアル・メニュー項目を選択するためのジェスチャを定めるための例示的なグラフィカル・ユーザ・インターフェースを示す。図10に示すように、ユーザ選択221は、スクリーン・ポインタ移動(又は、ストローク)を定めるための第1の列と、マウスボタン入力を定めるための第2の列762と、列761及び762内の定められた入力に基づいて実行される動作を定めるための第3の列763とを含むことができる。
【0052】
図10に示すように、GUI760は、特定の入力及び入力に応答して実行される動作を定めるための複数のドロップダウン・メニュー767を含むことができる。代替的に、GUIは、入力及び動作を定めるためのラジオボタン、テキストボックス、チェックボックスなどを含むことができる。幾つかの実施形態において、GUI760は、入力及び/又は動作を定めるための入力(例えば、ストローク及びマウス・クリック)を実行することができるスクリーンを含むことができる。
【0053】
第1の行764は、ラジアル・メニュー項目の表示をもたらす例示的なスクリーン・ポインタ・イベント、即ち、右マウスボタンのクリック・ダウンを定める。代替的に、右マウス・ダウン・イベント及びマウス・アップ・イベントを、ラジアル・メニューを表示するための所定のスクリーン・ポインタ・イベントとして選択することもできる。図10の行764に見ることができるように、スクリーン・ポインタ移動は何も定められていない。代替的な実施形態において、ユーザは、ラジアル・メニューを表示するために、右ボタンのマウス・ダウンの代わりに(又はそれに加えて)スクリーン・ポインタ移動を定めることができる。
【0054】
行765は、ラジアル・メニュー項目をアクティブ化するための入力を示す。図示するように、右マウスボタンをダウンにしたまま、スクリーン・ポインタを行765列761の記号によって示されるように任意の方向に移動させるとき、ラジアル・メニュー項目をアクティブ化することができる。代替的に、ユーザは、ラジアル・メニュー項目を選択するのにスクリーン・ポインタの直線的な移動を選択することを選ぶことができる。行766は、ラジアル・メニュー項目を選択するための所定の第2のストローク、即ち、円形のストロークを示す。行767は、マウスボタンのクリックオフを示す。図10にはマウス・アップ・イベントに関して何も動作が示されないが、幾つかの実施形態において、マウス・アップ・イベントは、所定の動作、例えば、ラジアル・メニュー項目の選択、表示スクリーンからのラジアル・メニューの除去、などをもたらすことができる。
【0055】
本発明の一実施形態において、選択イベントがラジアル・メニューの境界の外側で生じる場合であってもラジアル・メニュー項目を選択することが可能である。図11は、それぞれのラジアル・メニュー項目320に関連付けられた複数の領域外ゾーン8101−8を備える1つの例示的なラジアル・メニュー300を示す。図11に示すように、ゾーン8101−8は、ラジアル・メニュー300の可視境界の外側に存在してもよい。図11に示すように、ラジアル・メニュー300の外側境界は、円301によって境界を画定される。円301は単に例証的なものである。他の実施形態においては、任意の可視の幾何学形状301が企図される。本発明の一実施形態において、スクリーン・ポインタがゾーン810内にある場合、ゾーン810に関連付けられたラジアル・メニュー項目320をアクティブ化することができる。従って、ゾーン810内で選択イベントが生じた場合、ゾーン810に関連付けられたラジアル・メニュー項目の選択を行うことができる。換言すれば、ラジアル・メニュー項目320のパイ片及びそれぞれのゾーン810は、ラジアル・メニュー項目の選択ゾーンを画定し、その中でラジアル・メニュー項目の選択のためのジェスチャを行うことができる。
【0056】
例えば、図11はスクリーン・ポインタ510を「注釈付け」ラジアル・メニュー項目のパイ片を横切り、「注釈付け」ラジアル・メニュー項目に関連付けられたゾーン8103の中へ移動させる第1のストローク710を示す。図11に見られるように、「注釈付け」ラジアル・メニュー項目は、スクリーン・ポインタがラジアル・メニュー300の境界の外側にあってもアクティブのままに留まる。さらに図11に示すように、所定の第2のストローク720は「注釈付け」ラジアル・メニュー項目に関連付けられたゾーン8103内で行うことができる。メニュー・マネージャ215は、ゾーン8103内での所定の第2のストロークを検出し、それぞれの「注釈付け」ラジアル・メニュー項目が選択されるようにすることができる。
【0057】
ユーザが、例えば、図11の延長された第1のストローク710のような延長された第1のストロークを行えるようにすることにより、ラジアル・メニュー項目の選択の間違えを減らすことができる。図11に見られるように、スクリーン・ポインタがラジアル・メニューの中心310からさらに遠くに移動するほど、例えば、所定の第2のジェスチャのようなジェスチャを行うために利用できる領域はさらに広くなる。ジェスチャのためのより広い領域を設けることにより、ジェスチャ・ストロークが望まれないラジアル・メニュー項目のゾーン810に偶然に移動する確率を減らすことができる。
【0058】
さらに、ユーザがラジアル・メニュー項目の境界の外側の第1のストロークを実施するときにラジアル・メニュー項目をアクティブ化することで、所望のラジアル・メニュー項目のアクティブ化の正確度をより高くすることができる。例えば、スクリーン・ポインタ510が中心310からさらに遠くに離れるほど、スクリーン・ポインタ510が隣接するラジアル・メニュー項目のゾーン810まで移動する必要がある半径方向の距離が大きくなる。当業者であれば、ユーザがラジアル・メニューの周囲をより広い弧を描いてスクリーン・ポインタを移動できるようにすることで、所望のラジアル・メニュー項目のアクティブ化の正確度をより高くすることができることを理解するであろう。
【0059】
図11に示すように、幾つかの実施形態においてゾーン810は、表示領域の縁、例えば、表示スクリーン、アプリケーション・ウィンドウなどの縁まで延ばすことができる。代替的な一実施形態においては、ラジアル・メニューの境界の外側に、ラジアル・メニュー項目の選択を受信するための所的の限定された選択ゾーンを定めることができる。図12は、ラジアル・メニュー項目320の各々に関する複数のゾーン9101−8を画定する、ラジアル・メニュー300の周囲の円形の境界線900を示す。一実施形態において、例えば、実線、破線を表示すること、ゾーン910に陰影を施すことなどにより、境界線をユーザに見えるようにすることができる。境界線900は、ラジアル・メニュー300の中心310からの所定の距離dを有することができる。例えば、図2に示したユーザ選択221内でユーザがdを定めることができる。本明細書では円形の境界線を示すが、代替的な実施形態においては、境界線900は、ラジアル・メニュー300を囲む任意の妥当な形状を有することができる。境界線の寸法は、幾つかの実施形態においてユーザ設定可能とすることができる。
【0060】
本発明の一実施形態において、上述の所定の第2のストロークは、ゾーン910内で実施される場合、それぞれのラジアル・メニュー項目320の選択をもたらすことができる。スクリーン・ポインタが境界線900の外側に移動する場合に、全てのラジアル・メニュー項目320を非アクティブにすることができる。従って、所定の第2のストロークが境界線900の外側で実施される場合には、ラジアル・メニュー項目320は選択することができず、従って、ユーザが選択に関して彼/彼女の方針を変える場合には、ジェスチャの方向に非選択ゾーンが形成される。
【0061】
本発明の一実施形態において、ラジアル・メニュー項目320の選択は、上述のように、第1のストローク及びそれに続く所定の第2のストロークを実施することを含むことができる。第1のストロークは、スクリーン・ポインタを境界線900の内側及び外側へ移動させることを含むことができる。1つの例示的な第1のストローク710を図12に示す。図示するように、第1のストローク710は、第1のラジアル・メニュー項目(「前の画像」)に向かうマウス・ポインタの移動で開始することができる。スクリーン・ポインタが第1のラジアル・メニュー項目を表すパイ片、及びそれに関連付けられたゾーン910を横切って移動するとき、メニュー・マネージャ215は、第1のラジアル・メニュー項目をアクティブ化することができる。しかしながら、スクリーン・ポインタが境界線900の外側に移動すると、第1のラジアル・メニュー項目はメニュー・マネージャ215によって非アクティブ化することができる。
【0062】
さらに図12に示すように、第1のストロークは、引き続きスクリーン・ポインタを境界線900の外側で移動させ、第2のラジアル・メニュー項目(「反時計方向に回転」)に関連付けられたゾーン910において境界線900の内部に再び入れることができる。スクリーン・ポインタが第2のラジアル・メニュー項目に関連付けられたゾーン910に入ったとき、メニュー・マネージャ215は第2のメニュー項目をアクティブ化することができる。しかしながら、スクリーン・ポインタが再び境界線900の外側に移動したときは、第2のラジアル・メニュー項目はメニュー・マネージャ215によって非アクティブ化することができる。
【0063】
上述のように、スクリーン・ポインタは境界線900を数回出たり入ったりすることができ、これは数個のラジアル・メニュー項目のアクティブ化及び非アクティブ化をもたらすことができる。図12は、第1のストロークが第3のラジアル・メニュー項目(「終了」)の選択ゾーンで終わり、それにより、図示したように第3のラジアル・メニュー項目をアクティブ化することを示す。アクティブ化されたメニュー項目に関連付けられた所定の第2のストローク720もまた示され、これは第3のラジアル・メニュー項目の選択をもたらすことができる。特定の実施形態において、押されたマウスボタンのリリースにより選択を行うことができる。
【0064】
本発明の一実施形態において、スクリーン・ポインタを境界線900の外側に移動させることにより、ラジアル・メニュー300を表示スクリーンから除去することができる。これにより、ユーザは付加的な動作なしに円滑なジェスチャでラジアル・メニューを取り消す又はスクリーンから除去することができる。例えば、ユーザがラジアル・メニューをスクリーン上に表示させ(例えばマウスボタンをクリックすることにより)、そのラジアル・メニューからもやは選択を行う必要がないと判断した場合には、ユーザは単に、スクリーン・ポインタを所定の境界線900の外側に移動させることになる延長された直線の第1のストロークを行うことができる。スクリーン・ポインタが境界線900の外側にあることを検出すると、メニュー・マネージャ215はラジアル・メニューを表示スクリーンから除去することができる。
【0065】
スパイラル型ラジアル・メニュー
本明細書で説明するラジアル・メニューは、一般に、8個の「パイ片」を含むように示される。上述のように、特定の実施形態において、ラジアル・メニューは6乃至8個のパイ片に限定されることがあるが、それは、この範囲において、上述のジェスチャを用いてラジアル・メニュー項目を選択するための最大の正確度及び効率性が達成できるからである。しかしながら、ユーザ選択に利用可能なメニュー項目の総数は、ラジアル・メニュー中のパイ片の数よりも大きくすることが可能である。例えば、合計で14個のラジアル・メニュー項目が利用可能な場合、8個のパイ片を有するラジアル・メニューには、14個の利用可能なメニュー項目のうちの8個しか表示することができない。本発明の幾つかの実施形態は、ラジアル・メニューのパイ片の数よりも大きい数のメニュー項目をラジアル・メニューに表示できるようにするスパイラル型ラジアル・メニューを提供する。
【0066】
図13は、本発明の一実施形態による例示的なラジアル・メニュー1000を示す。図13に示すように、ラジアル・メニュー1000は、複数のパイ片1010を含むことができる。例えば、ラジアル・メニュー1000は、図示するように、8個のパイ片1010を含む。各々のパイ片は、内部にそれぞれのラジアル・メニュー項目を有することができる。例えば、図13のラジアル・メニュー1000の中にはラジアル・メニュー項目I−Pが示される。一実施形態において、ラジアル・メニュー1000の中に表示されるラジアル・メニュー項目は、複数の利用可能なラジアル・メニュー項目のサブセットとすることができる。例えば、ラジアル・メニュー項目I−Pは、複数の利用可能なラジアル・メニュー項目A−Zのサブセットとすることができる。
【0067】
本発明の一実施形態において、ラジアル・メニューを表示するためのスクリーン・ポインタ・イベントを受信すると、ラジアル・メニュー内の複数の利用可能なラジアル・メニュー項目の所定のサブセットを表示するように、メニュー・マネージャ215を構成することができる。1つの特定の実施形態において、ラジアル・メニュー項目の所定のサブセットは、複数の利用可能なラジアル・メニュー項目のうちの最も人気が高い(又は、最も選択される可能性が高い)ラジアル・メニュー項目とすることができる。例えば、図13において、ラジアル・メニュー項目I−Pは、利用可能なラジアル・メニュー項目A−Zの組から最も選択される可能性が高いラジアル・メニュー項目とすることができる。
【0068】
本発明の一実施形態において、複数の利用可能なラジアル・メニュー項目は、所定の順序を有することができる。一例として、利用可能なラジアル・メニュー項目A−Zの組に関する所定の順序は、アルファベット順とすることができる。本発明の一実施形態においては、利用可能なラジアル・メニュー項目の所定の順序のうちの連続した順序のみをラジアル・メニューに表示することができる。例えば、ラジアル・メニュー項目I−Pは、ラジアル・メニューを時計方向に回ってアルファベット順で配列されるように示される。代替的な一実施形態においては、ラジアル・メニュー項目は、ラジアル・メニュー1000内に反時計方向に、所定の順序で配置することができる。
【0069】
1つの特定の実施形態において、メニュー・マネージャ215は、ラジアル・メニュー1000内のラジアル・メニュー項目をアクティブ化するジェスチャを受信すると、アクティブ化されたラジアル・メニュー項目の、所定の順序における前及び/又は後の所定数のラジアル・メニュー項目がラジアル・メニュー内に表示されるように、ラジアル・メニュー1000を更新するように構成することができる。例えば、図13は、スクリーン・ポインタ1050をラジアル・メニュー1000の中心1030からラジアル・メニュー項目Iに移動させ、それにより、ラジアル・メニュー項目Iを含むパイ片の陰影付けによって示すように、ラジアル・メニュー項目をアクティブ化する第1のジェスチャ1020を示す。
【0070】
図14は、メニュー・マネージャ215が、ラジアル・メニュー項目Iのアクティブ化の検出に応答して、ラジアル・メニュー1000を更新した後のラジアル・メニュー1000を示す。図14に示すように、アクティブ化されたラジアル・メニュー項目Iの前の所定の順序における所定数(この場合には3)のラジアル・メニュー項目F−H、及びアクティブ化されたラジアル・メニュー項目Iの後の所定の順序における所定数(この場合には4)のラジアル・メニュー項目J−Mがラジアル・メニュー1000内に表示されている。
【0071】
本発明の一実施形態において、所与の順序の最初と最後のラジアル・メニュー項目を示す可視指示を与えることができる。例えば、図13において、ラジアル・メニュー項目IとPを含むそれぞれのパイ片を分離する二重線が示される。同様に、図14には、ラジアル・メニュー項目FとMを含むそれぞれのパイ片を分離する二重線が示される。本明細書では二重線が記述されるが、例えば、最初と最後のラジアル・メニュー項目を指す矢印、パイ片の陰影付けなどの任意の他の妥当な可視指示もまた、可視指示として用いることができる。
【0072】
概念的には、ラジアル・メニュー1000は、所定の順序に配列されたラジアル・メニュー項目を含むリストを上下に移動することができる論理スライダとして考えることができる。例えば、図15(A)は、8個の利用可能な空間を備える例示的な論理スライダ1200を示す。8個の利用可能な空間は、ラジアル・メニュー1000の8個のパイ片1010に対応させることができる。本発明の一実施形態において、スライダ1200内の空間のうちの特定の1つを、アクティブ化されたラジアル・メニュー項目の位置として指定することができる。例えば、一実施形態において、位置4をアクティブ化されたラジアル・メニュー項目の位置として指定することができる。しかしながら、代替的な実施形態においては、スライダ1200内の位置1−8のうちの任意の1つをアクティブ化されたラジアル・メニュー項目の位置として指定することができる。
【0073】
図15(B)は、ラジアル・メニュー1000が初めに図13に示したように表示された場合の、所定の順序(この場合にはアルファベット順)で配列された利用可能なラジアル・メニュー項目A−Zのリスト内でのスライダ1200の位置を示す。従って、図15(B)に示すように、スライダ1200は、ラジアル・メニュー項目I−Pを含む。図15(C)は、ラジアル・メニュー項目Iがアクティブ化された後の論理スライダ1200を示す。論理スライダ1200の空間4をアクティブ化されたラジアル・メニュー項目の位置として指定することができるので、論理スライダ1200は、論理スライダの空間4がラジアル・メニュー項目Iを含むように移動される。さらに、図15(C)に示すように、論理スライダを移動させた結果、項目F−H及びJ−Mが論理スライダに含まれる。従って、図14に示したように、ラジアル・メニュー1000内に項目F−Mが表示される。
【0074】
本発明の一実施形態において、スクリーン・ポインタをラジアル・メニュー1000の中心1030の周りで移動させた結果、一組の利用可能なラジアル・メニュー項目からののラジアル・メニュー項目がスパイラル形にラジアル・メニュー内に提示されるようにすることができる。例えば、図16は、スクリーン・ポインタ1050をラジアル・メニュー1000の中心1030の周りで移動させるジェスチャ1310を示す。スクリーン・ポインタ1050がラジアル・メニュー内の各項目の所定の選択ゾーンの上を移動するときに、そのラジアル・メニュー項目をアクティブ化し、上述のようにラジアル・メニュー1000内に表示されるラジアル・メニュー項目を更新するように、メニュー・マネージャ215を構成することができる。
【0075】
ラジアル・メニュー項目は、ラジアル・メニュー内で所定の順序に配列することができるので、ジェスチャが図16に示すようにラジアル・メニューの周りでスクリーン・ポインタを移動させるとき、ラジアル・メニューの周りでスクリーン・ポインタを移動させた結果として、ラジアル・メニュー項目が順番にアクティブ化されるようにすることができる。各ラジアル・メニュー項目は所定の順序でアクティブ化されるとき、上述のように、アクティブ化されたラジアル・メニュー項目の前及び/又は後の、所定の順序における所定数のラジアル・メニュー項目がラジアル・メニュー内に表示されるように、ラジアル・メニュー1000を更新することができる。
【0076】
ラジアル・メニュー項目の順番のアクティブ化、及び、ラジアル・メニュー内のラジアル・メニュー項目の更新は、スライダをラジアル・メニュー項目A−Zの所定の順序付けリストを上下にスライドさせることに類似している。ラジアル・メニュー項目A−Zの所定の順序付けリストからのラジアル・メニュー項目がラジアル・メニュー1000内に順番に表示されると、それは、スクリーン・ポインタ1050が、ラジアル・メニュー1000内のラジアル・メニュー項目A−Zのリストをスパイラル形に上下するように見える。
【0077】
図17乃至図21は、図16に示したストローク1310を受信した結果としての、ラジアル・メニュー1000に対する漸進的な更新を示す。図17は、スクリーン・ポインタ1050が最初にラジアル・メニュー項目Iをアクティブ化したときのラジアル・メニュー1000を示す。この実施例のために、メニュー・マネージャ215は、ラジアル・メニュー1000内の順序で、アクティブ化されたラジアル・メニュー項目の前の3つのラジアル・メニュー項目、及び後の4つのラジアル・メニュー項目を表示するように、構成されていると仮定する。従って、ラジアル・メニュー項目Iがアクティブ化されるとき、図17に示すように、ラジアル・メニュー項目F−Mがラジアル・メニュー1000内に提示される。
【0078】
スクリーン・ポインタ1050がラジアル・メニュー項目Jの上に(ラジアル・メニュー項目Iから)移動する場合に、ラジアル・メニュー項目Jをアクティブ化することができる。従って、メニュー・マネージャ215は、図18に示すように、ラジアル・メニュー項目G−Nがラジアル・メニュー1000内に表示されるようにラジアル・メニューを更新することができる。スクリーン・ポインタ1050がラジアル・メニュー項目Kの上まで移動を続けるとき、ラジアル・メニュー項目Kをアクティブ化することができ、ラジアル・メニュー1000は、図19に示すように、ラジアル・メニュー項目H−Oを表示するように更新することができる。
【0079】
スクリーン・ポインタ1050が次にラジアル・メニュー項目Lの上に移動するとき、ラジアル・メニュー項目Lをアクティブ化することができ、ラジアル・メニュー1000は、図20に示すように、ラジアル・メニュー項目I−Pを表示するように更新することができる。最後に、スクリーン・ポインタ1050がラジアル・メニュー項目Mの上まで移動を続けるとき、ラジアル・メニュー項目Mをアクティブ化することができ、ラジアル・メニュー1000は、図21に示すように、ラジアル・メニュー項目J−Qを表示するように更新することができる。
【0080】
上でラジアル・メニュー項目の順番のアクティブ化を説明したが、代替的な実施形態においては、ラジアル・メニュー項目は順番にアクティブ化する必要はない。図22は、ラジアル・メニュー1500内の第1のラジアル・メニュー項目Oをアクティブ化する例示的な第1のジェスチャ1510を示す。ラジアル・メニュー項目Oのアクティブ化の結果として、図22に示すように、ラジアル・メニュー項目L−Sをラジアル・メニュー1500内に表示することができる。第1のジェスチャ1510を受信した後で、第2のジェスチャ1520を受信することができる。第2のジェスチャは、ラジアル・メニュー内の他のあらゆるラジアル・メニュー項目をアクティブ化することなく、スクリーン・ポインタをラジアル・メニュー項目Sの上に移動させることができる。従って、メニュー・マネージャ215は、図23に示すように、ラジアル・メニュー項目P−Wをラジアル・メニュー内に表示することができる。
【0081】
図24は、本発明の一実施形態による別の例示的なラジアル・メニュー1600を示す。図24に示すように、ラジアル・メニュー項目Cは、ポインタ1610がその上にあるので、アクティブ化されたラジアル・メニュー項目として示される。この実施例においても、メニュー・マネージャ215は、ラジアル・メニュー1600内の順序で、アクティブ化されたラジアル・メニュー項目の前の3つのラジアル・メニュー項目、及び後の4つのラジアル・メニュー項目を表示するように、構成されていると仮定する。しかしながら、所定の順序において、ラジアル・メニュー項目Cの前には2つのラジアル・メニュー項目A及びBだけがあるので(図15(B)参照)、パイ片1620は空白のまま残る可能性がある。
【0082】
図25は、ラジアル・メニュー項目の所定の順序付けされたリストの最初と最後の要素を折り返してラジアル・メニュー内のパイ片が空白のまま残らないように、メニュー・マネージャ215を構成することができる、本発明の代替的な一実施形態を示す。例えば、図25に示すように、パイ片1620内にはラジアル・メニュー項目Zが示される。同様に、リストの最後のラジアル・メニュー項目がアクティブ化される場合、リストの初めの1つ又は複数のラジアル・メニュー項目をラジアル・メニュー内に表示して、パイ片が空白のまま残らないようにすることができる。
【0083】
本発明の一実施形態において、メニュー・マネージャ215は、目下ラジアル・メニュー内に与えられていないラジアル・メニュー項目の可視指示を表示スクリーン上に表示するように、構成することができる。例えば、図26は、本発明の別の実施形態によるラジアル・メニュー1800を示す。図26に示すように、ラジアル・メニュー1800は、例えば、ラジアル・メニュー項目Hをアクティブ化することができるので、ラジアル・メニュー項目E−Lを含むことができる。
【0084】
さらに、図示したように、ラジアル・メニュー1800内に表示されたラジアル・メニュー項目のサブセットE−Lに先行するラジアル・メニュー項目の第1のリスト1810、及びラジアル・メニュー1800内に表示されたラジアル・メニュー項目のサブセットE−Lに後続するラジアル・メニュー項目の第2のリスト1820を表示することができる。第1及び第2のリストは、例えば、図16に示したジェスチャ1310のようなラジアル・ジェスチャを行うことによってラジアル・メニュー1800内に表示することができるラジアル・メニュー項目を示すことができる。例えば、第1のリストは、反時計方向のジェスチャを行うことによってラジアル・メニュー1800内に表示することができるラジアル・メニュー項目を示すことができ、第2のリストは、時計方向のジェスチャを行うことによってラジアル・メニュー1800内に表示することができるラジアル・メニュー項目を示すことができる。
【0085】
ラジアル・メニュー1800内のラジアル・メニュー項目が更新される際、第1及び第2のリストもまた更新することができる。例えば、図26は、スクリーン・ポインタをラジアル・メニュー項目Kの上に移動させる時計方向のジェスチャ1830を示す。その結果、図27に示すように、ラジアル・メニュー項目Kをアクティブ化することができ、ラジアル・メニュー1800はラジアル・メニュー項目H−Oを表示するように更新することができる。さらに図示するように、第1のリスト1810はラジアル・メニュー項目A−Gを含むように更新され、第2のリスト1820はラジアル・メニュー項目P−Zを含むように更新される。
【0086】
図28は、本発明の一実施形態による、複数の利用可能なラジアル・メニュー項目をラジアル・メニュー内に表示するように、メニュー・マネージャ215により実行される例示的な動作の流れ図である。利用可能なラジアル・メニュー項目の数は、ラジアル・メニュー内のパイ片の数より大きくすることができる。さらに、利用可能なラジアル・メニュー項目は、上述のように所定の順序を有することができる。動作は、ステップ1910において、ラジアル・メニューを表示するための所定のスクリーン・ポインタ・イベントを受信することにより開始する。ステップ1920において、ラジアル・メニューを表示するための所定のスクリーン・ポインタ・イベントの受信に応答して、メニュー・マネージャは、利用可能なラジアル・メニュー項目の順序付けされたリストからの第1の組の順次的なラジアル・メニュー項目を含むラジアル・メニューを表示することができる。本発明の一実施形態において、ラジアル・メニュー項目の第1の順次的な組は、選択される可能性が最も高いラジアル・メニュー項目を含むことができる。
【0087】
ステップ1930において、メニュー・マネージャは、スクリーン・ポインタをラジアル・メニュー内に表示された1つのラジアル・メニュー項目の上に移動させるジェスチャを受信して、そのラジアル・メニュー項目をアクティブ化することができる。ステップ1940において、メニュー・マネージャ215は、アクティブ化されたラジアル・メニュー項目の前の順序の所定数のラジアル・メニュー項目、及び後の順序の所定数のラジアル・メニュー項目のうちの少なくとも1つを、ラジアル・メニュー内に表示することができる。
【0088】
ラジアル・メニューのパイ片の数よりも大きい数のラジアル・メニュー項目を表示することができるラジアル・メニューを提供することにより、本発明の実施形態は、提示可能なメニュー項目の数を制限することなく、高い選択速度及び正確度を有するラジアル・メニューの使用を容易にする。
【0089】
以上、本発明の実施形態を説明したが、添付の特許請求の範囲によって定められる本発明の基本的な範囲を逸脱せずに、本発明の他の及びさらに別の実施形態を考案することができる。
【符号の説明】
【0090】
100:グラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)
120:メニュー・バー
122:サブ・メニュー
130:アプリケーション・コンテンツ領域
200:システム
211:中央演算処理ユニット(CPU)
212:メモリ
213:オペレーティング・システム
214:アプリケーション・プログラム
215:メニュー・マネージャ・プログラム
216:ストレージ
217:入力デバイス
218:出力デバイス
219:ネットワーク・インターフェース・デバイス
220:バス
221:ユーザ選択
290:ネットワーク
291:他の装置
300:ラジアル・メニュー
301:円
310:中心
320:ラジアル・メニュー項目
510:スクリーン・ポインタ
520:位置
610:ストローク
710:第1のストローク(ジェスチャ)
720:所定の第2のストローク(ジェスチャ)
760:グラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)
761、762、763:列
765、766、767:行
767:ドロップダウン・メニュー
810:領域外ゾーン
900:境界線
910:関連付けられたゾーン
1000:ラジアル・メニュー
1010:パイ片
1020:第1のジェスチャ
1030:中心
1050:スクリーン・ポインタ
1200:論理スライダ
1310:ジェスチャ(ストローク)
1500:ラジアル・メニュー
1510:第1のジェスチャ
1520:第2のジェスチャ
1600:ラジアル・メニュー
1610:ポインタ
1620:パイ片
1800:ラジアル・メニュー
1810:ラジアル・メニュー項目の第1のリスト
1820:ラジアル・メニュー項目の第2のリスト
1830:時計方向のジェスチャ
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、グラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)に関し、より具体的には、ラジアル・メニュー内の項目の表示法に関する。
【背景技術】
【0002】
現代のコンピュータの殆どは、ユーザがアプリケーションに関連する動作の実行中にそのアプリケーションと対話することを可能にするアプリケーションを含む。例えば、ユーザから、データを表示し、データを修正し、特定のタスクを開始するなどのコマンドを受信するようにアプリケーションを設定することができる。従来は、ユーザとアプリケーションの対話は、コマンドライン・インターフェースによって助長された。コマンドライン・インターフェースは、ユーザがアプリケーションと対話するための所定のコマンドをタイプ入力することを可能にするものであった。しかしながら、コマンドライン・インターフェースは、各アプリケーションと通信するための大量のコマンドリストをユーザが記憶することを必要とする。
【0003】
より最近、ユーザとアプリケーションの対話は、グラフィカル・ユーザ・インターフェース、又はGUIの使用を含むようになった。例えば、今日の殆どのアプリケーションは、表示スクリーン上にメニュー・バーを含むウィンドウを表示するように構成されている。メニュー・バーは、アプリケーションとの対話に用いることができる機能及びコマンドのリストを含んだ1つ又は複数のプルダウン・メニューを含むことができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、一般に、グラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)に関し、より具体的には、ラジアル・メニュー内の項目の表示法に関する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一実施形態は、ラジアル・メニューを表示するためのコンピュータ実施の方法を提供する。本方法は、一般に、ラジアル・メニューを表示するためのイベントを受信することを含み、そのラジアル・メニューはラジアル・メニュー項目の所定の順次リストからの第1の数のラジアル・メニュー項目を表示するための第1の数の位置を含み、その所定の順次リストは第1の数より大きい第2の数のラジアル・メニュー項目を含む。イベントの受信に応答して、ラジアル・メニューを表示することができ、ここで第1の数の位置の各位置は、ラジアル・メニュー項目の所定の順次リストからの1つのラジアル・メニュー項目を含む。本方法は、ラジアル・メニュー内に表示されたラジアル・メニュー項目をアクティブ化するスクリーン・ポインタのジェスチャを受信すること、そして、ラジアル・メニュー項目のアクティブ化に応答して、ラジアル・メニュー項目の所定の順次リスト中の、アクティブ化されたラジアル・メニュー項目の前に位置する所定数のラジアル・メニュー項目、及びラジアル・メニュー項目の所定の順次リスト中の、アクティブ化されたラジアル・メニュー項目の後に位置する所定数のラジアル・メニュー項目のうちの少なくとも1つを、ラジアル・メニュー項目を表示するための1つ又は複数の位置に表示することをさらに含む。
【0006】
本発明の別の実施形態は、プロセッサにより実行されるとき、ラジアル・メニューを表示する動作を実行するように構成されたプログラムを含むコンピュータ可読の記憶媒体を提供する。この動作は、一般に、ラジアル・メニューを表示するためのイベントを受信することを含み、そのラジアル・メニューはラジアル・メニュー項目の所定の順次リストからの第1の数のラジアル・メニュー項目を表示するための第1の数の位置を含み、所定の順次リストは第1の数より大きい第2の数のラジアル・メニュー項目を含む。イベントの受信に応答して、ラジアル・メニューを表示することができ、ここで第1の数の位置の各位置は、ラジアル・メニュー項目の所定の順次リストからの1つのラジアル・メニュー項目を含む。この動作は、ラジアル・メニュー内に表示されたラジアル・メニュー項目をアクティブ化するスクリーン・ポインタのジェスチャを受信すること、そして、ラジアル・メニュー項目のアクティブ化に応答して、ラジアル・メニュー項目の所定の順次リスト中の、アクティブ化されたラジアル・メニュー項目の前に位置する所定数のラジアル・メニュー項目、及びラジアル・メニュー項目の所定の順次リスト中の、アクティブ化されたラジアル・メニュー項目の後に位置する所定数のラジアル・メニュー項目のうちの少なくとも1つを、ラジアル・メニュー項目を表示するための1つ又は複数の位置に表示することをさらに含む。
【0007】
本発明のさらに別の実施形態は、一般に、プログラムを含むメモリとプロセッサとを備えるシステムを提供する。プロセッサは、プログラムを実行するとき、一般に、ラジアル・メニュー項目の所定の順次リストからの第1の数のラジアル・メニュー項目を表示するための第1の数の位置を含むラジアル・メニューを表示するためのイベントを受信し、イベントの受信に応答して、ラジアル・メニューを表示するように構成され、ここで所定の順次リストは第1の数より大きい第2の数のラジアル・メニュー項目を含み、第1の数の位置の各位置は、ラジアル・メニュー項目の所定の順次リストからの1つのラジアル・メニュー項目を含む。プロセッサは、ラジアル・メニュー内に表示されたラジアル・メニュー項目をアクティブ化するスクリーン・ポインタのジェスチャを受信し、そして、ラジアル・メニュー項目のアクティブ化に応答して、ラジアル・メニュー項目の所定の順次リスト中の、アクティブ化されたラジアル・メニュー項目の前に位置する所定数のラジアル・メニュー項目、及びラジアル・メニュー項目の所定の順次リスト中の、アクティブ化されたラジアル・メニュー項目の後に位置する所定数のラジアル・メニュー項目のうちの少なくとも1つを、ラジアル・メニュー項目を表示するための1つ又は複数の位置に表示するように構成される。
【0008】
上に記載された本発明の特徴、利点、及び目的を達成する方法を詳しく理解できるように、上で手短に要約された本発明は、添付の図面に示されるその実施形態を参照することによって、より具体的に説明することができる。
【0009】
しかしながら、添付の図面は本発明の典型的な実施形態のみを示すものであり、その範囲を限定するものと見なされるべきではなく、本発明は他の等しく有効な実施形態を含むことができることに留意されたい。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】従来技術によるドロップダウン・メニューを示す。
【図2】本発明の一実施形態による例示的なシステムを示す。
【図3】本発明の一実施形態による例示的なラジアル・メニューを示す。
【図4】本発明の一実施形態による更に別の例示的なラジアル・メニューを示す。
【図5】本発明の一実施形態による、ラジアル・メニューを表示するための例示的なスクリーン・ポインタ・イベントを示す。
【図6】本発明の一実施形態による例示的なストロークを示す。
【図7】本発明の一実施形態による、ラジアル・メニュー項目を選択するための例示的なストロークを示す。
【図8】本発明の一実施形態による、ラジアル・メニュー項目を選択するための例示的なストロークを示す。
【図9】本発明の一実施形態による、ラジアル・メニュー項目を選択するための例示的なストロークを示す。
【図10】本発明の一実施形態による、ジェスチャを定義するための例示的なグラフィカル・ユーザ・インターフェースを示す。
【図11】本発明の一実施形態による例示的な選択ゾーンを示す。
【図12】本発明の一実施形態による別の例示的な選択ゾーンを示す。
【図13】本発明の一実施形態による例示的なラジアル・メニューを示す。
【図14】本発明の一実施形態による例示的なラジアル・メニューを示す。
【図15】本発明の一実施形態による例示的なスライダ、及びラジアル・メニュー項目の順序付けされたリストを示す。
【図16】本発明の一実施形態による例示的なスパイラル型ラジアル・メニューを示す。
【図17】本発明の一実施形態による例示的なスパイラル型ラジアル・メニューを示す。
【図18】本発明の一実施形態による例示的なスパイラル型ラジアル・メニューを示す。
【図19】本発明の一実施形態による例示的なスパイラル型ラジアル・メニューを示す。
【図20】本発明の一実施形態による例示的なスパイラル型ラジアル・メニューを示す。
【図21】本発明の一実施形態による例示的なスパイラル型ラジアル・メニューを示す。
【図22】本発明の一実施形態による例示的なスパイラル型ラジアル・メニューを示す。
【図23】本発明の一実施形態による例示的なスパイラル型ラジアル・メニューを示す。
【図24】本発明の一実施形態による例示的なスパイラル型ラジアル・メニューを示す。
【図25】本発明の一実施形態による例示的なスパイラル型ラジアル・メニューを示す。
【図26】本発明の一実施形態による例示的なスパイラル型ラジアル・メニューを示す。
【図27】本発明の一実施形態による例示的なスパイラル型ラジアル・メニューを示す。
【図28】本発明の一実施形態によるラジアル・メニューを表示する際に実施される例示的な動作のフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明は、一般に、グラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)に関し、より具体的には、ラジアル・メニュー内の項目の表示法に関する。ラジアル・メニューはラジアル・メニュー項目を表示するための第1の数の位置を含むことができる。本発明の実施形態は、第1の数より大きい第2の数のラジアル・メニュー項目をラジアル・メニューに表示することを容易にする。例えば、幾つかの実施形態において、ラジアル・ジェスチャを実施することにより、第2の数のラジアル・メニュー項目をラジアル・メニューの位置を通してスパイラル状に配置することが可能になる。
【0012】
以下では、本発明の実施形態を参照する。しかしながら、本発明は特定の説明された実施形態に限定されないことを理解されたい。むしろ、本発明を実施及び実行するために、異なる実施形態に関連するか否かに関わらず、以下の特徴及び要素の任意の組合せが考慮される。さらに、種々の実施形態において、本発明は従来技術よりも優れた多数の利点を提供する。しかしながら、本発明の実施形態は、他の可能な解決策及び/又は従来技術よりも優れた利点を達成し得るものではあるが、所与の実施形態によって特定の利点が達成されるかどうかは本発明を限定するものではない。従って、以下の態様、特徴、実施形態及び利点は、単に例証的なものであり、特許請求の範囲において明確に記載される場合を除き、添付の特許請求の範囲の要素又は限定であると考えるべきではない。同様に、「本発明」に対する言及は、本明細書で開示されるいずれかの本発明の対象物の一般化として解釈されるべきではなく、特許請求の範囲において明確に記載される場合を除き、添付の特許請求の範囲の要素又は限定であると考えるべきではない。
【0013】
本発明の一実施形態は、コンピュータ・システムと共に用いるためのプログラムとして実施される。本プログラムは、実施形態の機能(本明細書で説明する方法を含む)を定めるものであり、種々のコンピュータ可読記憶媒体上に収容することができる。例証的なコンピュータ可読記憶媒体は、それらに限定されないが、(i)情報が恒久的にストアされる書込み不可記憶媒体(例えば、CD−ROMドライブにより読出し可能なCD−ROMディスクのようなコンピュータ内の読出し専用メモリ・デバイス)、及び(ii)変更可能な情報をストアする書込み可能記憶媒体(例えば、ディスケット・ドライブ内のフロッピィディスク又はハードディスク・ドライブ)を含む。こうしたコンピュータ可読記憶媒体は、本発明の機能を指示するコンピュータ可読命令を収容するとき、本発明の実施形態となる。他の媒体は、例えばコンピュータ又は電話網などを通じてコンピュータに情報を伝達する通信媒体を含み、無線通信ネットワークを含む。後者の実施形態は、特にインターネット及び他のネットワークへ/から情報を伝送することを含む。こうした通信媒体は、本発明の機能を指示するコンピュータ可読命令を収容するとき、本発明の実施形態となる。大まかに言うと、本明細書ではコンピュータ可読記憶媒体及び通信媒体をコンピュータ可読媒体と呼ぶことができる。
【0014】
一般に、本発明の実施形態を実施するために実行されるルーチンは、オペレーティング・システムの部分、又は、特定のアプリケーション、コンポーネント、プログラム、モジュール、オブジェクト、又は命令のシーケンスのとすることができる。本発明のコンピュータ・プログラムは、典型的には、ネイティブ・コンピュータによって機械可読形式、従って実行可能命令に変換されることになる多数の命令から構成される。また、プログラムは、プログラムに局所的に存在するか、又は、メモリ内或いは記憶デバイス上に見出される、変数及びデータ構造体から構成される。加えて、以下に説明する種々のプログラムは、本発明の特定の実施形態においてそのプログラムが実装されるアプリケーションに基づいて識別することができる。しかしながら、以下のいずれかの特定のプログラム用語は単に便宜のために用いられるものであり、従って、本発明は、そのような用語によって識別及び/又は暗示されるいずれかの特定のアプリケーションにおける用途のみに限定されるべきではないことを理解されたい。
【0015】
図1は、従来技術による例示的なグラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)100を示す。GUI100は、ユーザとアプリケーションの間の通信を容易にするために、例えば、コンピュータ・モニタのような表示スクリーン上に表示することができる。GUI100は、図1に示すように、例えば、ファイル・メニュー、編集メニュー、表示メニュー、ツール・メニュー、及びヘルプ・メニューを含む複数のメニューを有するメニュー・バー120を含むことができる。例えば、マウスを用いて所望のメニューをクリックすることにより、メニュー・バーから特定のメニューを選択することができる。メニュー・バー120の中の各メニューはドロップダウン・メニューである。従って、特定のメニューが選択されると、メニュー中の項目のリストが表示される。
【0016】
マウス・ポインタが所望の項目上に来るまで、リストの垂直方向上下にマウス・ポインタを動かすことにより、ドロップダウン・メニューから特定の項目を選択することができる。メニュー項目の選択は、所望の項目を選択するための第2のマウス・クリックの実行を含んでもよい。例えば、所望のメニュー上での第1のマウス・クリックがドロップダウン・リスト中のメニュー項目を表示することができる。次いで、ユーザはマウス・ポインタが所望のメニュー項目上に来るまで、マウス・ポインタを垂直方向上及び/又は下に動かすことができる。ひとたびマウス・ポインタが所望のメニュー項目上に来ると、第2のマウス・クリックでメニュー項目を選択することができる。
【0017】
幾つかの場合、メニュー項目をサブ・メニューとすることができる。例えば、「ファイル・メニュー」の「送る」項目をサブ・メニューとすることができる。従って、図1に示すように、マウス・ポインタを「送る」項目上に動かすことにより、カスケード型サブ・メニュー122を表示することができる。各カスケード型サブ・メニューはそれ自体のカスケード型サブ・メニューを有することができ、このことにより、幾つかのカスケード型サブ・メニューを表示した後に所望の項目を選択することが可能になる。
【0018】
しかしながら、メニュー・バー及びドロップダウン・メニューは、ユーザが迅速に所望の項目を選択できるようにする上で効率的ではない。第1に、上述のように、メニュー項目の選択には少なくとも2回のマウス・クリックが必要である。第2に、多数の項目を有するドロップダウン・メニュー内では、メニュー項目は密集する可能性があり、このことは、ユーザが所望の項目を見つけるまでに数回メニューに沿って上下に走査することを必要とる可能性がある。さらに、多数の密集した項目を有するドロップダウン・メニューでは、メニュー項目の間違った選択の確率を増す。
【0019】
ドロップダウン・メニューの非効率性は、アプリケーションとの対話中のユーザからの高速の応答時間が必要なアプリケーションのユーザに悪い影響を与える可能性がある。例えば、ゲーム用アプリケーションにおいて、ゲーム中の特定の状況に反応するユーザの応答時間がそのユーザのゲーム成績にとって決定的となる可能性がある。一例として、戦闘中の敵を倒すユーザの能力によって成績が決定されるゲームにおいては、ユーザが敵を見つけて迅速に攻撃する能力は、ゲームを成功裏に実行して完了するのに決定的に重要であり得る。
【0020】
本発明の実施形態は、ユーザが、一組の所定のジェスチャを用いてメニュー項目の選択を迅速に行えるようにするラジアル・メニューを提供する。所定のジェスチャは、単純な及び/又は複雑なジェスチャを含むことができる。本明細書で用いられる「単純な」及び「複雑な」という用語は、本発明を限定することを意味しない。むしろ、「単純な」及び「複雑な」という用語は、ユーザとラジアル・メニューの間の対話を容易にするのに、広範囲の異なるジェスチャを用いることができることを示すのに用いられる。
【0021】
一実施形態において、ラジアル・メニューは、マウス・クリックのような所定のスクリーン・ポインタ・イベントの検出に応答して、表示スクリーン上に表示することができる。他のスクリーン・ポインタ・イベントは、表示スクリーンに指又はスタイラス・ペンでタッチすること、キーボード上の1つ又は複数のキーを押すこと、ボイス・コマンドを受信することなどを含むことができる。以下では、アクティブ・ラジアル・メニュー項目を選択するために、スクリーン・ポインタを用いて複雑なジェスチャを行うことができる。
【0022】
例示的なシステム
図2は、本発明の実施形態を実施することができるシステム200のブロック図を示す。システム200は、バス220を介してメモリ212、ストレージ216、入力デバイス217、出力デバイス218、及びネットワーク・インターフェース・デバイス219に接続された中央演算処理ユニット(CPU)211を含むことができる。入力デバイス217は、入力をシステム200に与える任意のデバイスとすることができる。例えば、キーボード、キーパッド、ライトペン、タッチスクリーン、トラックボール、又は音声認識ユニット、オーディオ/ビデオ・プレーヤーなどを用いることができる。出力デバイス218は、出力をユーザに与える任意のデバイス、例えば、任意の通常の表示スクリーンとすることができる。入力デバイス217と分離して図示したが、出力デバイス218と入力デバイス217は結合させることができる。例えば、組込みタッチスクリーンを有する表示スクリーン、組込みキーボードを有するディスプレイ、又は、テキスト・音声コンバータと結合させた音声認識ユニットを用いることができる。
【0023】
ネットワーク・インターフェース・デバイス219は、ネットワーク290を介するシステム200と1つ又は複数の他の装置291との間のネットワーク通信を可能にするように構成された任意の入口/出口デバイスとすることができる。例えば、ネットワーク・インターフェース・デバイス219は、ネットワーク・アダプタ又は他のネットワーク・インターフェース・カード(NIC)とすることができる。
【0024】
ストレージ216は、直接アクセス記憶デバイス(DASD)とすることが好ましい。これは単一ユニットとして図示したが、固定ディスクドライブ、フロッピィ・ディスクドライブ、テープドライブ、取外し可能なメモリカード、又は光学記憶装置のような固定及び/又は取外し可能な記憶デバイスの組合せとすることができる。メモリ212及びストレージ216は、多数の一次及び二次記憶装置にわたる1つの仮想アドレス空間の部分とすることができる。
【0025】
メモリ212は、本発明の必要なプログラミング及びデータ構造体を保持するのに十分に大容量のランダム・アクセス・メモリとすることが好ましい。メモリ212は単一のエンティティとして図示したが、メモリ212は実際には複数のモジュールを含むことができ、またメモリ212は、高速レジスタ及びキャッシュから、より低速であるがより大容量のDRAMチップまでの多数のレベルで存在し得ることを理解されたい。
【0026】
例証的に、メモリ212はオペレーティング・システム213を含む。有利に用いることができる例証的なオペレーティング・システムは、Linux(Linuxは米国、他の国々、又はその両方におけるリーナス・トーバルズの登録商標である)及びマイクロソフトのウィンドウズ(登録商標)を含む。より一般的には、本明細書で開示される機能をサポートする任意のオペレーティング・システムを用いることができる。
【0027】
メモリ212はまた、1つ又は複数のアプリケーション214を含むことができる。アプリケーション214は、コンピュータ・システム200内のメモリ及び記憶デバイス内に種々の時間に常駐する複数の命令を含むソフトウェア製品とすることができる。アプリケーション214は、1つ又は複数のCPU211によって読み出され、実行されるとき、コンピュータ・システム200に、本発明の種々の態様を具体化するステップ又は要素を実行するのに必要なステップを実行させることができる。
【0028】
一実施形態において、アプリケーション214は、以下で詳述するように、出力デバイス218上にラジアル・メニューを表示し、1つ又は複数のラジアル・メニュー項目の選択を検出するように構成することができるメニュー・マネージャ・プログラム215を含むことができる。幾つかの実施形態において、アプリケーション・プログラム214及びメニュー・マネージャ215は、ネットワーク接続されたコンピュータ装置291上に常駐し、コンピュータ・システム200の出力デバイス118上のラジアル・メニューを管理するように構成することができる。アプリケーション214は、ユーザ選択221を含むことができる。ユーザ選択221は、以下で詳述するように、例えば、ラジアル・メニューを表示すること、ラジアル・メニューから選択することなどの、ラジアル・メニューの1つ又は複数の特性を定めることができる。
【0029】
例示的なラジアル・メニュー
図3は、本発明の一実施形態による1つの例示的なラジアル・メニュー300を示す。一実施形態において、ラジアル・メニュー300は、メニュー・マネージャ215により図3に示すようにアプリケーション・ウィンドウ100に表示することができる。しかしながら、代替的な実施形態においては、メニュー・マネージャ215は、ラジアル・メニュー300を、ウィンドウの内部又は外部のスクリーン上の任意の場所に表示するように設定することができる。
【0030】
一般に、ラジアル・メニュー300は、中心310、及び中心310から放射状に外向きに配置された複数のラジアル・メニュー項目320を含むことができる。説明のために、ラジアル・メニュー300は画像編集ソフトウェアに関連するものと仮定する。従って、図3に表示されたラジアル・メニュー項目320は、「前の画像」、「次の画像」、「注釈付け」、「時計方向に回転」、「反時計方向に回転」、「保存」、「終了」、及び「削除」を含む。1つの特定の実施形態においては、ラジアル・メニュー300は、6乃至8個のラジアル・メニュー項目を含むことができるが、他の実施形態において、任意の妥当な数のラジアル・メニュー項目をラジアル・メニュー300内に含めることができる。
【0031】
ラジアル・メニュー項目320は、以下で詳述するように、例えば、マウス・ポインタ、スタイラス・ペン、トラックボール・ポインタなどのスクリーン・ポインタを用いて選択することができる。ラジアル・メニュー項目320の各々は、ラジアル・メニュー300に関連付けられたアプリケーション214と通信するのに用いることができるコマンド及び/又は機能に関連付けることができる。例えば、「次の画像」のラジアル・メニュー項目は、選択されると、図3のウィンドウ100のアプリケーション・コンテンツ領域130内に新規の画像を表示させることができる。別の例として、「注釈付け」のラジアル・メニュー項目は、選択されると、ユーザがアプリケーション・コンテンツ領域130に表示された画像に関する注釈を挿入できるようにする機能を起動することができる。幾つかの実施形態においては、ラジアル・メニュー項目を選択した結果、第2の又はカスケード型のラジアル・メニューが表示されるようにすることができる。
【0032】
本発明の一実施形態において、ラジアル・メニュー項目300は、図3に示すように「パイ片」320として表示することができる。しかしながら、代替的な実施形態においては、ラジアル・メニュー項目は、複数のラジアル・メニュー項目320を中心310から放射状に外向きに表示することが可能な任意の妥当な形状を有することができる。図4の(A)及び(B)は、ラジアル・メニュー項目320の幾つかの代替的な形状を示す。さらに、図3には円形のラジアル・メニュー300を示したが、代替的な実施形態においては、ラジアル・メニュー300は半円形、四分円形、又は任意の他の放射形状とすることができる。例えば、図4(C)は、本発明の一実施形態による半円形のラジアル・メニューを示す。
【0033】
ラジアル・メニュー300は、所定のスクリーン・ポインタ・イベントの発現によって表示されるポップアップ・メニューとすることができる。例えば、一実施形態において、メニュー・マネージャ215は、マウス・クリックの検出によって、スクリーン上に(例えば、ウィンドウ100内に)ラジアル・メニュー300を表示するように設定することができる。1つの特定の実施形態においては、マウスの右ボタンをクリックしたときにラジアル・メニュー300を表示することができる。本明細書ではラジアル・メニューを表示するのにマウス・クリックを用いることを説明するが、ラジアル・メニューを出現させることができる代替的なスクリーン・ポインタ・イベントは、例えば、スタイラス・ペン又は指でスクリーンにタッチすること、キーボード上の1つ又は複数のキーを押すこと、ボイス・コマンドを受信することなどを含むことができる。
【0034】
本発明の一実施形態において、メニュー・マネージャ215は、ラジアル・メニューの中心がスクリーン・ポインタに一致するようにラジアル・メニューを表示することができる。図5は、ラジアル・メニュー300の中心310がスクリーン・ポインタ510の位置520に一致するように表示されたラジアル・メニュー300を示す。図5に示すように、スクリーン・ポインタはマウス・ポインタとすることができ、位置520はマウスをクリックするときのマウス・ポインタの位置とすることができる。代替的に、位置520は、スタイラス・ペン又は指が表示スクリーンにタッチする位置とすることができる。
【0035】
ラジアル・メニューからのラジアル・メニュー項目の選択は、スクリーン・ポインタ510を所望のラジアル・メニュー項目320の方向に動かすことを含むことができる。例えば、「注釈付け」のラジアル・メニュー項目を選択するために、スクリーン・ポインタを「注釈付け」ラジアル・メニュー項目のパイ片に向かって真っすぐ上に(概ね90度の方向に)動かすことができる。表示スクリーン上でスクリーン・ポインタを動かすことは、一般に、以下では「ストローク」又はジェスチャと呼ぶ(ジェスチャ及びストロークという用語は本明細書では同じ意味で用いる)。マウス・ポインタの場合、ストロークは、単にマウスをマウスパッド上で動かすことによって実施することができる。タッチスクリーン上でスタイラス・ペン又は指を用いる際には、指又はスタイラス・ペンを単にスクリーン上でドラッグしてストロークを実施することができる。
【0036】
ラジアル・メニュー項目を選択するのに用いられるジェスチャは、一組の所定のジェスチャから選択することができる。所定のジェスチャの組は、単純及び/又は複雑な所定のジェスチャの任意の組合せを含むことができる。換言すれば、広範囲の異なるジェスチャを定義してユーザとラジアル・メニューの間の対話を容易にすることができる。一例として、単純なジェスチャは、スクリーン・ポインタの単一方向の移動を含むことができる。複雑なジェスチャは、スクリーン・ポインタの多様な方向の移動を含むことができる。一実施形態において、ジェスチャの実施にはまた、例えば、ボタンのクリック・ダウン、ボタンのリリースなどのような他のスクリーン・ポインタ・イベントを含めることができる。例えば、幾つかの実施形態においては、ジャスチャはマウスボタンをクリック・ダウンしながら実施することができる。代替的に、他の実施形態においては、ジェスチャは、1つ又は複数のスクリーン・ポインタ・イベントの前、後、又はそれらの間、例えば、マウスボタンのクリック・ダウンとリリースの間に実施することができる。
【0037】
一実施形態において、スクリーン・ポインタをラジアル・メニュー項目320の上に置くことで、ラジアル・メニュー項目をアクティブ化することができる。ラジアル・メニュー項目320がアクティブであるとき、例えば、マウス・クリックのような選択イベントの発現により、ラジアル・メニュー項目320を選択することができる。本発明の一実施形態において、メニュー・マネージャ215は、可視指示を与えてアクティブなラジアル・メニュー項目を識別するように設定することができる。
【0038】
図6は、本発明の一実施形態によるラジアル・メニュー項目のアクティブ化をもたらす例示的なストローク610を示す。図6に示すように、ストローク610は、スクリーン・ポインタを「注釈付け」ラジアル・メニュー項目の上に移動させる。その結果、メニュー・マネージャ215は、「注釈付け」パイ片の背景色を変更することができ、これは図6においては「注釈付け」パイ片の陰影付けによって示される。色の変更により、「注釈付け」ラジアル・メニュー項目をアクティブな項目として識別することができる。可視指示を与える他の方法、例えば、アクティブなラジアル・メニュー項目の文字を太字にすること、非アクティブなラジアル・メニュー項目のパイ片又は文字を暗くすること又は薄くすることなどもまた企図されている。図6には直線的なストロークが示されるが、代替的な実施形態において、ストローク610は、表示スクリーン上での任意の及び/又は多様な方向への任意の移動を含むことができる。
【0039】
一実施形態において、ラジアル・メニュー300の中心310は、非アクティブな中心とすることができる。換言すれば、スクリーン・ポインタ510が中心部分310の上にある間は、どのラジアル・メニュー項目320もアクティブでないようにすることができる。従って、ラジアル・メニューが上述のように表示される場合にメニュー・マネージャ215がラジアル・メニューの中心310に一致するとき、どのラジアル・メニュー項目320も最初はアクティブでないようにすることができる。その後、ユーザのストロークが1つ又は複数のラジアル・メニュー項目をアクティブにすることができる。ユーザのストロークがスクリーン・ポインタを中心310に戻す場合には、全てのラジアル・メニュー項目を再び非アクティブにすることができる。
【0040】
本発明の一実施形態は、複数のジェスチャを用いてラジアル・メニュー項目320を選択できるようにすることができる。幾つかの実施形態において、ジェスチャは、1つ又は複数のスクリーン・ポインタ・イベント、例えば、マウス・ダウン(マウスボタンを押す)、マウス・オフ(マウスボタンをリリースする)、スクリーンをスタイラス・ペン又は指でタッチすること、スクリーンからスタイラス・ペン又は指を離すことなどを含むことができる。メニュー・マネージャ215は、表示スクリーン上で実施されたジェスチャを分析してラジアル・メニュー項目が選択されたかどうかを判断するように構成することができる。一実施形態において、複数の所定のジェスチャをそれぞれのメニュー項目選択に対応させることができる。
【0041】
例えば、ラジアル・メニュー項目を選択するための例示的なジェスチャは、第1のマウス・クリック、即ち、マウス・ダウン(マウスボタンを押す)及びマウス・アップ(マウスボタンをリリースする)の実行を含むことができる。第1のマウス・クリックは、ラジアル・メニュー、例えばラジアル・メニュー300を表示スクリーン上に表示することができる。その後、1つ又は複数のジェスチャを実施してマウス・ポインタを所望のラジアル・メニュー項目320の上に移動させることができる。上述のように、メニュー・マネージャ215は、所望のラジアル・メニュー項目がアクティブであることの可視指示を与えることができる。マウス・ポインタが所望のラジアル・メニュー項目の上にあるとき、マウスの2回目のクリックを行うことができる。第2のマウス・クリックはマウス・ポインタがラジアル・メニュー項目320の上にある際に行われるので、メニュー・マネージャは、ラジアル・メニュー項目の選択が行われたと判断することができる。従って、メニュー・マネージャ215は、選択されたラジアル・メニュー項目に関連するコマンド又は機能を実行させることができる。
【0042】
本発明の一実施形態において、ラジアル・メニュー項目を選択するためのジェスチャは、表示スクリーン上にラジアル・メニューを表示させる第1のマウス・クリック(即ち、マウス・ダウン及びリリース)と、ラジアル・メニュー項目をアクティブ化するように構成された第1のジェスチャと、ラジアル・メニュー項目を選択するように構成された所定の第2のジェスチャとを含むことができる。図7は、本発明の一実施形態による例示的な第1及び第2のジェスチャを示す。図7に示すように、第1のジェスチャ710は、スクリーン・ポインタ510を、ラジアル・メニューの中心310から「注釈付け」ラジアル・メニュー項目まで動かすことができる。その後、所定の第2のジェスチャを実施して「注釈付け」ラジアル・メニュー項目を選択することができる。図7に示すように、所定の第2のジェスチャは、スクリーン・ポインタを同じ経路上でジグザグの前後運動で移動させることを含むことができる。スクリーン・ポインタがラジアル・メニュー項目の上にある際に所定の前後運動がメニュー・マネージャによって検出された場合、そのラジアル・メニュー項目を選択することができる。
【0043】
スクリーン・ポインタ510の任意の妥当な所定の移動をラジアル・メニュー選択イベントとして用いることができる。図8は、ラジアル・メニュー項目の選択をもたらすことができる代替的な所定の第2の移動を示す。図8に示すように、第1のジェスチャは、スクリーン・ポインタ510を、ラジアル・メニューの中心310から「注釈付け」ラジアル・メニュー項目まで移動させることができる。所定の第2のジェスチャは、スクリーン・ポインタを中心310に向かって戻すことができ、その結果として「注釈付け」ラジアル・メニュー項目の選択を行うことができる。さらに別の代替的な所定の第2のジェスチャは、ラジアル・メニュー項目上でのスクリーン・ポインタの実質的に円形及び/又は半円形の移動を含むことができる。
【0044】
別の実施形態において、ラジアル・メニュー項目を選択するためのジェスチャは、マウスボタンのクリック・ダウン(リリースせず)と、ラジアル・メニュー項目をアクティブ化するための第1のジェスチャと、ラジアル・メニュー項目を選択するための第2の所定のジェスチャとを含むことができる。ラジアル・メニュー項目の選択の後でマウスボタンをリリースすることができる。マウスボタンのクリック・ダウンにより、ラジアル・メニューを表示させることができる。第1のジェスチャ及び所定の第2のジェスチャは、上述のように機能することができる。
【0045】
幾つかの実施形態において、ラジアル・メニューのアクティブ化後の所定時間内に第2の所定のジェスチャが受信されない場合、メニュー・マネージャ215がラジアル・メニューを閉じるように構成することができる。ラジアル・メニューを閉じることは、表示スクリーンからラジアル・メニューを除去することを含むことができる。幾つかの実施形態において、所定時間は、第1のジェスチャの終了後、例えば、スクリーン・ポインタが移動を停止した後に開始することができる。例えば、あるスクリーン・ポインタ・イベントがラジアル・メニューを表示させることができる。その後、ラジアル・メニュー項目をアクティブ化するための第1のジェスチャを終了させることができる。第1のジェスチャの終了後の所定時間内に所定の第2のジェスチャが受信されない場合、ラジアル・メニューはメニュー・マネージャ215によって閉じることができる。
【0046】
さらに別の実施形態において、ラジアル・メニュー項目が所定時間内にアクティブになった場合、メニュー・マネージャ215は、そのアクティブなラジアル・メニュー項目を選択することができる。従って、ラジアル・メニュー項目を選択するためのジェスチャは、マウスボタンのクリック・ダウン(リリースしてもしなくてもよい)と、ラジアル・メニュー項目をアクティブ化するための第1のジェスチャとを含むことができる。マウスボタンのクリック・ダウンによりラジアル・メニュー項目を表示させることができる。第1のストロークは上述のようにラジアル・メニュー項目をアクティブ化するように機能することができる。メニュー・マネージャ215は、特定のラジアル・メニュー項目がアクティブ化されている時間をモニタし、所定の時間後にそのラジアル・メニュー項目を選択することができる。
【0047】
第1のジェスチャはラジアル・メニューの中心310から所望のラジアル・メニュー要素320までの直線として図示したが、幾つかの実施形態においては、第1のジェスチャは、表示スクリーンの任意の部分に沿った移動を含むことができる。例えば、ユーザは、初めにスクリーン・ポインタを第1のラジアル・メニュー項目の方向に動かし、しかし次に、その代わりに第2のラジアル・メニュー項目を選択するように決定する可能性がある。従って、ユーザは所望の第2のラジアル・メニュー項目がアクティブ化されるまでスクリーンを横切ってスクリーン・ポインタを動かすことができる。ひとたび第2のラジアル・メニュー項目がアクティブ化されると、ユーザは所定の第2のジェスチャを実施して、第2のラジアル・メニュー項目を選択することができる。
【0048】
図9は、本発明の別の実施形態による例示的な第1及び第2のジェスチャを示す。図9に示すように、第1のジェスチャ710は、第1のラジアル・メニュー項目(「注釈付け」)に向かう最初の移動を含むことができる。第1のストローク710は、スクリーンを横切って、第2のラジアル・メニュー項目(「削除」)が陰影付けによって示されるようにアクティブ化されるまで移動し続けることができる。その後、所定の第2のジェスチャ720を実施して第2のラジアル・メニュー項目を選択することができる。幾つかの実施形態において第1のジェスチャは、所望のラジアル・メニュー項目がアクティブ化されるまでの複数のラジアル・メニュー項目にわたる移動を含むことができる。
【0049】
本発明の一実施形態において、ラジアル・メニュー項目を選択するためのジェスチャは、表示スクリーン上にラジアル・メニューを表示させる第1のマウス・クリック(即ち、マウス・ダウン及びリリース)と、ラジアル・メニュー項目をアクティブ化して選択するように構成された第1のジェスチャとを含むことができる。第1のジェスチャは、マウス・ポインタがその上に移動したときにメニュー項目320をアクティブ化することができる。さらに、メニュー・マネージャ215は、第1のストローク中のスクリーン・ポインタの速度を分析するように構成することができる。速度が所定の閾値を上回る(又は下回る)場合、アクティブ化されたラジアル・メニュー項目を選択することができる。速度の閾値は幾つかの実施形態においてユーザ設定可能とすることができる。例えば、速度の閾値はユーザにより、ユーザ選択221(図2参照)において定めることができる。
【0050】
本発明の一実施形態において、ラジアル・メニューの異なる部分と対話するための異なるジェスチャを定義することができる。例えば、一実施形態において、第1の側、例えば、ラジアル・メニューの右側に位置するラジアル・メニュー項目を選択するために第1の所定のストロークを定義し、第2の側、例えば、ラジアル・メニューの左側に位置するラジアル・メニュー項目を選択するために第2の所定のストロークを定義することができる。代替的な実施形態においては、同じストロークが、ラジアル・メニューの異なる部分において、異なる結果をもたらすことができる。例えば、一実施形態において、ラジアル・メニューの第1の側において実施された所定のストロークは、ラジアル・メニュー項目のアクティブ化をもたらすことができる。しかしながら、同じ所定のストロークをラジアル・メニューの第2の側において実施することにより、ラジアル・メニュー項目の選択をもたらすことができる。
【0051】
本発明の一実施形態において、ユーザが、ラジアル・メニューから項目を選択するための特定のジェスチャを定められるようにすることができる。例えば、一実施形態において、アプリケーション214は、ユーザがラジアル・メニュー項目を選択するためのジェスチャを定められるようなグラフィカル・ユーザ・インターフェースを表示するように構成することができる。ユーザ定義のジェスチャは、一実施形態において、ユーザ選択221にストアすることができる。図10は、ラジアル・メニュー項目を選択するためのジェスチャを定めるための例示的なグラフィカル・ユーザ・インターフェースを示す。図10に示すように、ユーザ選択221は、スクリーン・ポインタ移動(又は、ストローク)を定めるための第1の列と、マウスボタン入力を定めるための第2の列762と、列761及び762内の定められた入力に基づいて実行される動作を定めるための第3の列763とを含むことができる。
【0052】
図10に示すように、GUI760は、特定の入力及び入力に応答して実行される動作を定めるための複数のドロップダウン・メニュー767を含むことができる。代替的に、GUIは、入力及び動作を定めるためのラジオボタン、テキストボックス、チェックボックスなどを含むことができる。幾つかの実施形態において、GUI760は、入力及び/又は動作を定めるための入力(例えば、ストローク及びマウス・クリック)を実行することができるスクリーンを含むことができる。
【0053】
第1の行764は、ラジアル・メニュー項目の表示をもたらす例示的なスクリーン・ポインタ・イベント、即ち、右マウスボタンのクリック・ダウンを定める。代替的に、右マウス・ダウン・イベント及びマウス・アップ・イベントを、ラジアル・メニューを表示するための所定のスクリーン・ポインタ・イベントとして選択することもできる。図10の行764に見ることができるように、スクリーン・ポインタ移動は何も定められていない。代替的な実施形態において、ユーザは、ラジアル・メニューを表示するために、右ボタンのマウス・ダウンの代わりに(又はそれに加えて)スクリーン・ポインタ移動を定めることができる。
【0054】
行765は、ラジアル・メニュー項目をアクティブ化するための入力を示す。図示するように、右マウスボタンをダウンにしたまま、スクリーン・ポインタを行765列761の記号によって示されるように任意の方向に移動させるとき、ラジアル・メニュー項目をアクティブ化することができる。代替的に、ユーザは、ラジアル・メニュー項目を選択するのにスクリーン・ポインタの直線的な移動を選択することを選ぶことができる。行766は、ラジアル・メニュー項目を選択するための所定の第2のストローク、即ち、円形のストロークを示す。行767は、マウスボタンのクリックオフを示す。図10にはマウス・アップ・イベントに関して何も動作が示されないが、幾つかの実施形態において、マウス・アップ・イベントは、所定の動作、例えば、ラジアル・メニュー項目の選択、表示スクリーンからのラジアル・メニューの除去、などをもたらすことができる。
【0055】
本発明の一実施形態において、選択イベントがラジアル・メニューの境界の外側で生じる場合であってもラジアル・メニュー項目を選択することが可能である。図11は、それぞれのラジアル・メニュー項目320に関連付けられた複数の領域外ゾーン8101−8を備える1つの例示的なラジアル・メニュー300を示す。図11に示すように、ゾーン8101−8は、ラジアル・メニュー300の可視境界の外側に存在してもよい。図11に示すように、ラジアル・メニュー300の外側境界は、円301によって境界を画定される。円301は単に例証的なものである。他の実施形態においては、任意の可視の幾何学形状301が企図される。本発明の一実施形態において、スクリーン・ポインタがゾーン810内にある場合、ゾーン810に関連付けられたラジアル・メニュー項目320をアクティブ化することができる。従って、ゾーン810内で選択イベントが生じた場合、ゾーン810に関連付けられたラジアル・メニュー項目の選択を行うことができる。換言すれば、ラジアル・メニュー項目320のパイ片及びそれぞれのゾーン810は、ラジアル・メニュー項目の選択ゾーンを画定し、その中でラジアル・メニュー項目の選択のためのジェスチャを行うことができる。
【0056】
例えば、図11はスクリーン・ポインタ510を「注釈付け」ラジアル・メニュー項目のパイ片を横切り、「注釈付け」ラジアル・メニュー項目に関連付けられたゾーン8103の中へ移動させる第1のストローク710を示す。図11に見られるように、「注釈付け」ラジアル・メニュー項目は、スクリーン・ポインタがラジアル・メニュー300の境界の外側にあってもアクティブのままに留まる。さらに図11に示すように、所定の第2のストローク720は「注釈付け」ラジアル・メニュー項目に関連付けられたゾーン8103内で行うことができる。メニュー・マネージャ215は、ゾーン8103内での所定の第2のストロークを検出し、それぞれの「注釈付け」ラジアル・メニュー項目が選択されるようにすることができる。
【0057】
ユーザが、例えば、図11の延長された第1のストローク710のような延長された第1のストロークを行えるようにすることにより、ラジアル・メニュー項目の選択の間違えを減らすことができる。図11に見られるように、スクリーン・ポインタがラジアル・メニューの中心310からさらに遠くに移動するほど、例えば、所定の第2のジェスチャのようなジェスチャを行うために利用できる領域はさらに広くなる。ジェスチャのためのより広い領域を設けることにより、ジェスチャ・ストロークが望まれないラジアル・メニュー項目のゾーン810に偶然に移動する確率を減らすことができる。
【0058】
さらに、ユーザがラジアル・メニュー項目の境界の外側の第1のストロークを実施するときにラジアル・メニュー項目をアクティブ化することで、所望のラジアル・メニュー項目のアクティブ化の正確度をより高くすることができる。例えば、スクリーン・ポインタ510が中心310からさらに遠くに離れるほど、スクリーン・ポインタ510が隣接するラジアル・メニュー項目のゾーン810まで移動する必要がある半径方向の距離が大きくなる。当業者であれば、ユーザがラジアル・メニューの周囲をより広い弧を描いてスクリーン・ポインタを移動できるようにすることで、所望のラジアル・メニュー項目のアクティブ化の正確度をより高くすることができることを理解するであろう。
【0059】
図11に示すように、幾つかの実施形態においてゾーン810は、表示領域の縁、例えば、表示スクリーン、アプリケーション・ウィンドウなどの縁まで延ばすことができる。代替的な一実施形態においては、ラジアル・メニューの境界の外側に、ラジアル・メニュー項目の選択を受信するための所的の限定された選択ゾーンを定めることができる。図12は、ラジアル・メニュー項目320の各々に関する複数のゾーン9101−8を画定する、ラジアル・メニュー300の周囲の円形の境界線900を示す。一実施形態において、例えば、実線、破線を表示すること、ゾーン910に陰影を施すことなどにより、境界線をユーザに見えるようにすることができる。境界線900は、ラジアル・メニュー300の中心310からの所定の距離dを有することができる。例えば、図2に示したユーザ選択221内でユーザがdを定めることができる。本明細書では円形の境界線を示すが、代替的な実施形態においては、境界線900は、ラジアル・メニュー300を囲む任意の妥当な形状を有することができる。境界線の寸法は、幾つかの実施形態においてユーザ設定可能とすることができる。
【0060】
本発明の一実施形態において、上述の所定の第2のストロークは、ゾーン910内で実施される場合、それぞれのラジアル・メニュー項目320の選択をもたらすことができる。スクリーン・ポインタが境界線900の外側に移動する場合に、全てのラジアル・メニュー項目320を非アクティブにすることができる。従って、所定の第2のストロークが境界線900の外側で実施される場合には、ラジアル・メニュー項目320は選択することができず、従って、ユーザが選択に関して彼/彼女の方針を変える場合には、ジェスチャの方向に非選択ゾーンが形成される。
【0061】
本発明の一実施形態において、ラジアル・メニュー項目320の選択は、上述のように、第1のストローク及びそれに続く所定の第2のストロークを実施することを含むことができる。第1のストロークは、スクリーン・ポインタを境界線900の内側及び外側へ移動させることを含むことができる。1つの例示的な第1のストローク710を図12に示す。図示するように、第1のストローク710は、第1のラジアル・メニュー項目(「前の画像」)に向かうマウス・ポインタの移動で開始することができる。スクリーン・ポインタが第1のラジアル・メニュー項目を表すパイ片、及びそれに関連付けられたゾーン910を横切って移動するとき、メニュー・マネージャ215は、第1のラジアル・メニュー項目をアクティブ化することができる。しかしながら、スクリーン・ポインタが境界線900の外側に移動すると、第1のラジアル・メニュー項目はメニュー・マネージャ215によって非アクティブ化することができる。
【0062】
さらに図12に示すように、第1のストロークは、引き続きスクリーン・ポインタを境界線900の外側で移動させ、第2のラジアル・メニュー項目(「反時計方向に回転」)に関連付けられたゾーン910において境界線900の内部に再び入れることができる。スクリーン・ポインタが第2のラジアル・メニュー項目に関連付けられたゾーン910に入ったとき、メニュー・マネージャ215は第2のメニュー項目をアクティブ化することができる。しかしながら、スクリーン・ポインタが再び境界線900の外側に移動したときは、第2のラジアル・メニュー項目はメニュー・マネージャ215によって非アクティブ化することができる。
【0063】
上述のように、スクリーン・ポインタは境界線900を数回出たり入ったりすることができ、これは数個のラジアル・メニュー項目のアクティブ化及び非アクティブ化をもたらすことができる。図12は、第1のストロークが第3のラジアル・メニュー項目(「終了」)の選択ゾーンで終わり、それにより、図示したように第3のラジアル・メニュー項目をアクティブ化することを示す。アクティブ化されたメニュー項目に関連付けられた所定の第2のストローク720もまた示され、これは第3のラジアル・メニュー項目の選択をもたらすことができる。特定の実施形態において、押されたマウスボタンのリリースにより選択を行うことができる。
【0064】
本発明の一実施形態において、スクリーン・ポインタを境界線900の外側に移動させることにより、ラジアル・メニュー300を表示スクリーンから除去することができる。これにより、ユーザは付加的な動作なしに円滑なジェスチャでラジアル・メニューを取り消す又はスクリーンから除去することができる。例えば、ユーザがラジアル・メニューをスクリーン上に表示させ(例えばマウスボタンをクリックすることにより)、そのラジアル・メニューからもやは選択を行う必要がないと判断した場合には、ユーザは単に、スクリーン・ポインタを所定の境界線900の外側に移動させることになる延長された直線の第1のストロークを行うことができる。スクリーン・ポインタが境界線900の外側にあることを検出すると、メニュー・マネージャ215はラジアル・メニューを表示スクリーンから除去することができる。
【0065】
スパイラル型ラジアル・メニュー
本明細書で説明するラジアル・メニューは、一般に、8個の「パイ片」を含むように示される。上述のように、特定の実施形態において、ラジアル・メニューは6乃至8個のパイ片に限定されることがあるが、それは、この範囲において、上述のジェスチャを用いてラジアル・メニュー項目を選択するための最大の正確度及び効率性が達成できるからである。しかしながら、ユーザ選択に利用可能なメニュー項目の総数は、ラジアル・メニュー中のパイ片の数よりも大きくすることが可能である。例えば、合計で14個のラジアル・メニュー項目が利用可能な場合、8個のパイ片を有するラジアル・メニューには、14個の利用可能なメニュー項目のうちの8個しか表示することができない。本発明の幾つかの実施形態は、ラジアル・メニューのパイ片の数よりも大きい数のメニュー項目をラジアル・メニューに表示できるようにするスパイラル型ラジアル・メニューを提供する。
【0066】
図13は、本発明の一実施形態による例示的なラジアル・メニュー1000を示す。図13に示すように、ラジアル・メニュー1000は、複数のパイ片1010を含むことができる。例えば、ラジアル・メニュー1000は、図示するように、8個のパイ片1010を含む。各々のパイ片は、内部にそれぞれのラジアル・メニュー項目を有することができる。例えば、図13のラジアル・メニュー1000の中にはラジアル・メニュー項目I−Pが示される。一実施形態において、ラジアル・メニュー1000の中に表示されるラジアル・メニュー項目は、複数の利用可能なラジアル・メニュー項目のサブセットとすることができる。例えば、ラジアル・メニュー項目I−Pは、複数の利用可能なラジアル・メニュー項目A−Zのサブセットとすることができる。
【0067】
本発明の一実施形態において、ラジアル・メニューを表示するためのスクリーン・ポインタ・イベントを受信すると、ラジアル・メニュー内の複数の利用可能なラジアル・メニュー項目の所定のサブセットを表示するように、メニュー・マネージャ215を構成することができる。1つの特定の実施形態において、ラジアル・メニュー項目の所定のサブセットは、複数の利用可能なラジアル・メニュー項目のうちの最も人気が高い(又は、最も選択される可能性が高い)ラジアル・メニュー項目とすることができる。例えば、図13において、ラジアル・メニュー項目I−Pは、利用可能なラジアル・メニュー項目A−Zの組から最も選択される可能性が高いラジアル・メニュー項目とすることができる。
【0068】
本発明の一実施形態において、複数の利用可能なラジアル・メニュー項目は、所定の順序を有することができる。一例として、利用可能なラジアル・メニュー項目A−Zの組に関する所定の順序は、アルファベット順とすることができる。本発明の一実施形態においては、利用可能なラジアル・メニュー項目の所定の順序のうちの連続した順序のみをラジアル・メニューに表示することができる。例えば、ラジアル・メニュー項目I−Pは、ラジアル・メニューを時計方向に回ってアルファベット順で配列されるように示される。代替的な一実施形態においては、ラジアル・メニュー項目は、ラジアル・メニュー1000内に反時計方向に、所定の順序で配置することができる。
【0069】
1つの特定の実施形態において、メニュー・マネージャ215は、ラジアル・メニュー1000内のラジアル・メニュー項目をアクティブ化するジェスチャを受信すると、アクティブ化されたラジアル・メニュー項目の、所定の順序における前及び/又は後の所定数のラジアル・メニュー項目がラジアル・メニュー内に表示されるように、ラジアル・メニュー1000を更新するように構成することができる。例えば、図13は、スクリーン・ポインタ1050をラジアル・メニュー1000の中心1030からラジアル・メニュー項目Iに移動させ、それにより、ラジアル・メニュー項目Iを含むパイ片の陰影付けによって示すように、ラジアル・メニュー項目をアクティブ化する第1のジェスチャ1020を示す。
【0070】
図14は、メニュー・マネージャ215が、ラジアル・メニュー項目Iのアクティブ化の検出に応答して、ラジアル・メニュー1000を更新した後のラジアル・メニュー1000を示す。図14に示すように、アクティブ化されたラジアル・メニュー項目Iの前の所定の順序における所定数(この場合には3)のラジアル・メニュー項目F−H、及びアクティブ化されたラジアル・メニュー項目Iの後の所定の順序における所定数(この場合には4)のラジアル・メニュー項目J−Mがラジアル・メニュー1000内に表示されている。
【0071】
本発明の一実施形態において、所与の順序の最初と最後のラジアル・メニュー項目を示す可視指示を与えることができる。例えば、図13において、ラジアル・メニュー項目IとPを含むそれぞれのパイ片を分離する二重線が示される。同様に、図14には、ラジアル・メニュー項目FとMを含むそれぞれのパイ片を分離する二重線が示される。本明細書では二重線が記述されるが、例えば、最初と最後のラジアル・メニュー項目を指す矢印、パイ片の陰影付けなどの任意の他の妥当な可視指示もまた、可視指示として用いることができる。
【0072】
概念的には、ラジアル・メニュー1000は、所定の順序に配列されたラジアル・メニュー項目を含むリストを上下に移動することができる論理スライダとして考えることができる。例えば、図15(A)は、8個の利用可能な空間を備える例示的な論理スライダ1200を示す。8個の利用可能な空間は、ラジアル・メニュー1000の8個のパイ片1010に対応させることができる。本発明の一実施形態において、スライダ1200内の空間のうちの特定の1つを、アクティブ化されたラジアル・メニュー項目の位置として指定することができる。例えば、一実施形態において、位置4をアクティブ化されたラジアル・メニュー項目の位置として指定することができる。しかしながら、代替的な実施形態においては、スライダ1200内の位置1−8のうちの任意の1つをアクティブ化されたラジアル・メニュー項目の位置として指定することができる。
【0073】
図15(B)は、ラジアル・メニュー1000が初めに図13に示したように表示された場合の、所定の順序(この場合にはアルファベット順)で配列された利用可能なラジアル・メニュー項目A−Zのリスト内でのスライダ1200の位置を示す。従って、図15(B)に示すように、スライダ1200は、ラジアル・メニュー項目I−Pを含む。図15(C)は、ラジアル・メニュー項目Iがアクティブ化された後の論理スライダ1200を示す。論理スライダ1200の空間4をアクティブ化されたラジアル・メニュー項目の位置として指定することができるので、論理スライダ1200は、論理スライダの空間4がラジアル・メニュー項目Iを含むように移動される。さらに、図15(C)に示すように、論理スライダを移動させた結果、項目F−H及びJ−Mが論理スライダに含まれる。従って、図14に示したように、ラジアル・メニュー1000内に項目F−Mが表示される。
【0074】
本発明の一実施形態において、スクリーン・ポインタをラジアル・メニュー1000の中心1030の周りで移動させた結果、一組の利用可能なラジアル・メニュー項目からののラジアル・メニュー項目がスパイラル形にラジアル・メニュー内に提示されるようにすることができる。例えば、図16は、スクリーン・ポインタ1050をラジアル・メニュー1000の中心1030の周りで移動させるジェスチャ1310を示す。スクリーン・ポインタ1050がラジアル・メニュー内の各項目の所定の選択ゾーンの上を移動するときに、そのラジアル・メニュー項目をアクティブ化し、上述のようにラジアル・メニュー1000内に表示されるラジアル・メニュー項目を更新するように、メニュー・マネージャ215を構成することができる。
【0075】
ラジアル・メニュー項目は、ラジアル・メニュー内で所定の順序に配列することができるので、ジェスチャが図16に示すようにラジアル・メニューの周りでスクリーン・ポインタを移動させるとき、ラジアル・メニューの周りでスクリーン・ポインタを移動させた結果として、ラジアル・メニュー項目が順番にアクティブ化されるようにすることができる。各ラジアル・メニュー項目は所定の順序でアクティブ化されるとき、上述のように、アクティブ化されたラジアル・メニュー項目の前及び/又は後の、所定の順序における所定数のラジアル・メニュー項目がラジアル・メニュー内に表示されるように、ラジアル・メニュー1000を更新することができる。
【0076】
ラジアル・メニュー項目の順番のアクティブ化、及び、ラジアル・メニュー内のラジアル・メニュー項目の更新は、スライダをラジアル・メニュー項目A−Zの所定の順序付けリストを上下にスライドさせることに類似している。ラジアル・メニュー項目A−Zの所定の順序付けリストからのラジアル・メニュー項目がラジアル・メニュー1000内に順番に表示されると、それは、スクリーン・ポインタ1050が、ラジアル・メニュー1000内のラジアル・メニュー項目A−Zのリストをスパイラル形に上下するように見える。
【0077】
図17乃至図21は、図16に示したストローク1310を受信した結果としての、ラジアル・メニュー1000に対する漸進的な更新を示す。図17は、スクリーン・ポインタ1050が最初にラジアル・メニュー項目Iをアクティブ化したときのラジアル・メニュー1000を示す。この実施例のために、メニュー・マネージャ215は、ラジアル・メニュー1000内の順序で、アクティブ化されたラジアル・メニュー項目の前の3つのラジアル・メニュー項目、及び後の4つのラジアル・メニュー項目を表示するように、構成されていると仮定する。従って、ラジアル・メニュー項目Iがアクティブ化されるとき、図17に示すように、ラジアル・メニュー項目F−Mがラジアル・メニュー1000内に提示される。
【0078】
スクリーン・ポインタ1050がラジアル・メニュー項目Jの上に(ラジアル・メニュー項目Iから)移動する場合に、ラジアル・メニュー項目Jをアクティブ化することができる。従って、メニュー・マネージャ215は、図18に示すように、ラジアル・メニュー項目G−Nがラジアル・メニュー1000内に表示されるようにラジアル・メニューを更新することができる。スクリーン・ポインタ1050がラジアル・メニュー項目Kの上まで移動を続けるとき、ラジアル・メニュー項目Kをアクティブ化することができ、ラジアル・メニュー1000は、図19に示すように、ラジアル・メニュー項目H−Oを表示するように更新することができる。
【0079】
スクリーン・ポインタ1050が次にラジアル・メニュー項目Lの上に移動するとき、ラジアル・メニュー項目Lをアクティブ化することができ、ラジアル・メニュー1000は、図20に示すように、ラジアル・メニュー項目I−Pを表示するように更新することができる。最後に、スクリーン・ポインタ1050がラジアル・メニュー項目Mの上まで移動を続けるとき、ラジアル・メニュー項目Mをアクティブ化することができ、ラジアル・メニュー1000は、図21に示すように、ラジアル・メニュー項目J−Qを表示するように更新することができる。
【0080】
上でラジアル・メニュー項目の順番のアクティブ化を説明したが、代替的な実施形態においては、ラジアル・メニュー項目は順番にアクティブ化する必要はない。図22は、ラジアル・メニュー1500内の第1のラジアル・メニュー項目Oをアクティブ化する例示的な第1のジェスチャ1510を示す。ラジアル・メニュー項目Oのアクティブ化の結果として、図22に示すように、ラジアル・メニュー項目L−Sをラジアル・メニュー1500内に表示することができる。第1のジェスチャ1510を受信した後で、第2のジェスチャ1520を受信することができる。第2のジェスチャは、ラジアル・メニュー内の他のあらゆるラジアル・メニュー項目をアクティブ化することなく、スクリーン・ポインタをラジアル・メニュー項目Sの上に移動させることができる。従って、メニュー・マネージャ215は、図23に示すように、ラジアル・メニュー項目P−Wをラジアル・メニュー内に表示することができる。
【0081】
図24は、本発明の一実施形態による別の例示的なラジアル・メニュー1600を示す。図24に示すように、ラジアル・メニュー項目Cは、ポインタ1610がその上にあるので、アクティブ化されたラジアル・メニュー項目として示される。この実施例においても、メニュー・マネージャ215は、ラジアル・メニュー1600内の順序で、アクティブ化されたラジアル・メニュー項目の前の3つのラジアル・メニュー項目、及び後の4つのラジアル・メニュー項目を表示するように、構成されていると仮定する。しかしながら、所定の順序において、ラジアル・メニュー項目Cの前には2つのラジアル・メニュー項目A及びBだけがあるので(図15(B)参照)、パイ片1620は空白のまま残る可能性がある。
【0082】
図25は、ラジアル・メニュー項目の所定の順序付けされたリストの最初と最後の要素を折り返してラジアル・メニュー内のパイ片が空白のまま残らないように、メニュー・マネージャ215を構成することができる、本発明の代替的な一実施形態を示す。例えば、図25に示すように、パイ片1620内にはラジアル・メニュー項目Zが示される。同様に、リストの最後のラジアル・メニュー項目がアクティブ化される場合、リストの初めの1つ又は複数のラジアル・メニュー項目をラジアル・メニュー内に表示して、パイ片が空白のまま残らないようにすることができる。
【0083】
本発明の一実施形態において、メニュー・マネージャ215は、目下ラジアル・メニュー内に与えられていないラジアル・メニュー項目の可視指示を表示スクリーン上に表示するように、構成することができる。例えば、図26は、本発明の別の実施形態によるラジアル・メニュー1800を示す。図26に示すように、ラジアル・メニュー1800は、例えば、ラジアル・メニュー項目Hをアクティブ化することができるので、ラジアル・メニュー項目E−Lを含むことができる。
【0084】
さらに、図示したように、ラジアル・メニュー1800内に表示されたラジアル・メニュー項目のサブセットE−Lに先行するラジアル・メニュー項目の第1のリスト1810、及びラジアル・メニュー1800内に表示されたラジアル・メニュー項目のサブセットE−Lに後続するラジアル・メニュー項目の第2のリスト1820を表示することができる。第1及び第2のリストは、例えば、図16に示したジェスチャ1310のようなラジアル・ジェスチャを行うことによってラジアル・メニュー1800内に表示することができるラジアル・メニュー項目を示すことができる。例えば、第1のリストは、反時計方向のジェスチャを行うことによってラジアル・メニュー1800内に表示することができるラジアル・メニュー項目を示すことができ、第2のリストは、時計方向のジェスチャを行うことによってラジアル・メニュー1800内に表示することができるラジアル・メニュー項目を示すことができる。
【0085】
ラジアル・メニュー1800内のラジアル・メニュー項目が更新される際、第1及び第2のリストもまた更新することができる。例えば、図26は、スクリーン・ポインタをラジアル・メニュー項目Kの上に移動させる時計方向のジェスチャ1830を示す。その結果、図27に示すように、ラジアル・メニュー項目Kをアクティブ化することができ、ラジアル・メニュー1800はラジアル・メニュー項目H−Oを表示するように更新することができる。さらに図示するように、第1のリスト1810はラジアル・メニュー項目A−Gを含むように更新され、第2のリスト1820はラジアル・メニュー項目P−Zを含むように更新される。
【0086】
図28は、本発明の一実施形態による、複数の利用可能なラジアル・メニュー項目をラジアル・メニュー内に表示するように、メニュー・マネージャ215により実行される例示的な動作の流れ図である。利用可能なラジアル・メニュー項目の数は、ラジアル・メニュー内のパイ片の数より大きくすることができる。さらに、利用可能なラジアル・メニュー項目は、上述のように所定の順序を有することができる。動作は、ステップ1910において、ラジアル・メニューを表示するための所定のスクリーン・ポインタ・イベントを受信することにより開始する。ステップ1920において、ラジアル・メニューを表示するための所定のスクリーン・ポインタ・イベントの受信に応答して、メニュー・マネージャは、利用可能なラジアル・メニュー項目の順序付けされたリストからの第1の組の順次的なラジアル・メニュー項目を含むラジアル・メニューを表示することができる。本発明の一実施形態において、ラジアル・メニュー項目の第1の順次的な組は、選択される可能性が最も高いラジアル・メニュー項目を含むことができる。
【0087】
ステップ1930において、メニュー・マネージャは、スクリーン・ポインタをラジアル・メニュー内に表示された1つのラジアル・メニュー項目の上に移動させるジェスチャを受信して、そのラジアル・メニュー項目をアクティブ化することができる。ステップ1940において、メニュー・マネージャ215は、アクティブ化されたラジアル・メニュー項目の前の順序の所定数のラジアル・メニュー項目、及び後の順序の所定数のラジアル・メニュー項目のうちの少なくとも1つを、ラジアル・メニュー内に表示することができる。
【0088】
ラジアル・メニューのパイ片の数よりも大きい数のラジアル・メニュー項目を表示することができるラジアル・メニューを提供することにより、本発明の実施形態は、提示可能なメニュー項目の数を制限することなく、高い選択速度及び正確度を有するラジアル・メニューの使用を容易にする。
【0089】
以上、本発明の実施形態を説明したが、添付の特許請求の範囲によって定められる本発明の基本的な範囲を逸脱せずに、本発明の他の及びさらに別の実施形態を考案することができる。
【符号の説明】
【0090】
100:グラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)
120:メニュー・バー
122:サブ・メニュー
130:アプリケーション・コンテンツ領域
200:システム
211:中央演算処理ユニット(CPU)
212:メモリ
213:オペレーティング・システム
214:アプリケーション・プログラム
215:メニュー・マネージャ・プログラム
216:ストレージ
217:入力デバイス
218:出力デバイス
219:ネットワーク・インターフェース・デバイス
220:バス
221:ユーザ選択
290:ネットワーク
291:他の装置
300:ラジアル・メニュー
301:円
310:中心
320:ラジアル・メニュー項目
510:スクリーン・ポインタ
520:位置
610:ストローク
710:第1のストローク(ジェスチャ)
720:所定の第2のストローク(ジェスチャ)
760:グラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)
761、762、763:列
765、766、767:行
767:ドロップダウン・メニュー
810:領域外ゾーン
900:境界線
910:関連付けられたゾーン
1000:ラジアル・メニュー
1010:パイ片
1020:第1のジェスチャ
1030:中心
1050:スクリーン・ポインタ
1200:論理スライダ
1310:ジェスチャ(ストローク)
1500:ラジアル・メニュー
1510:第1のジェスチャ
1520:第2のジェスチャ
1600:ラジアル・メニュー
1610:ポインタ
1620:パイ片
1800:ラジアル・メニュー
1810:ラジアル・メニュー項目の第1のリスト
1820:ラジアル・メニュー項目の第2のリスト
1830:時計方向のジェスチャ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ラジアル・メニューを表示するためのコンピュータ実施の方法であって、
ラジアル・メニュー項目の所定の順次的リストからの第1の数のラジアル・メニュー項目を表示するための第1の数の位置を含むラジアル・メニューであって、前記所定の順次的リストは、前記第1の数より大きい第2の数のラジアル・メニュー項目を含む、前記ラジアル・メニューを表示するためのイベントを受信することと、
前記イベントの受信に応答して、前記第1の数の位置の各位置がラジアル・メニュー項目の前記所定の順次的リストからのラジアル・メニュー項目を含む前記ラジアル・メニューを表示することと、
前記ラジアル・メニュー内に表示されたラジアル・メニュー項目をアクティブ化する、スクリーン・ポインタのジェスチャを受信することと、
前記ラジアル・メニュー項目のアクティブ化に応答して、ラジアル・メニュー項目の前記所定の順次的リスト中の、前記アクティブ化されたラジアル・メニュー項目の前に位置する所定数のラジアル・メニュー項目、及びラジアル・メニュー項目の前記所定の順次的リスト中の、前記アクティブ化されたラジアル・メニュー項目の後に位置する所定数のラジアル・メニュー項目のうちの少なくとも1つを、ラジアル・メニュー項目を表示するための1つ又は複数の位置に表示することと
を含む方法。
【請求項2】
前記ラジアル・メニューを表示することは、選択される確率が最も高いラジアル・メニュー項目を、ラジアル・メニュー項目を表示するための前記位置に表示することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ジェスチャは、前記ラジアル・メニュー内に表示された複数のラジアル・メニュー項目をアクティブ化し、前記複数のラジアル・メニュー項目は、ラジアル・メニュー項目の前記所定の順次的リスト中のラジアル・メニュー項目の順序に対応する順序でアクティブ化される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記ラジアル・メニューを含む表示スクリーン内にラジアル・メニュー項目の第1のリストを表示することをさらに含み、前記第1のリストは、前記ラジアル・メニュー内に表示された前記ラジアル・メニュー項目の前にある、前記所定の順次的リストからの順次的なラジアル・メニュー項目を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記表示スクリーン内にラジアル・メニュー項目の第2のリストを表示することをさらに含み、前記第2のリストは、前記ラジアル・メニュー内に表示された前記ラジアル・メニュー項目の後にある、前記所定の順次的リストからの順次的なラジアル・メニュー項目を含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記ラジアル・メニュー内に表示される前記ラジアル・メニュー項目が変更される度に、前記第1のリスト及び前記第2のリストを更新することをさらに含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記スクリーン・ポインタは、マウス・ポインタ、スタイラス・ペン、及び人の指のうちの1つである、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
プロセッサにより実行されるとき、ラジアル・メニューを表示する動作を実行するように構成されたプログラムであって、前記動作は、
ラジアル・メニュー項目の所定の順次的リストからの第1の数のラジアル・メニュー項目を表示するための第1の数の位置を含むラジアル・メニューであって、前記所定の順次的リストは、前記第1の数より大きい第2の数のラジアル・メニュー項目を含む、前記ラジアル・メニューを表示するためのイベントを受信することと、
前記イベントの受信に応答して、前記第1の数の位置の各位置がラジアル・メニュー項目の前記所定の順次的リストからのラジアル・メニュー項目を含む前記ラジアル・メニューを表示することと、
前記ラジアル・メニュー内に表示されたラジアル・メニュー項目をアクティブ化する、スクリーン・ポインタのジェスチャを受信することと、
前記ラジアル・メニュー項目のアクティブ化に応答して、ラジアル・メニュー項目の前記所定の順次的リスト中の、前記アクティブ化されたラジアル・メニュー項目の前に位置する所定数のラジアル・メニュー項目、及びラジアル・メニュー項目の前記所定の順次的リスト中の、前記アクティブ化されたラジアル・メニュー項目の後に位置する所定数のラジアル・メニュー項目のうちの少なくとも1つを、ラジアル・メニュー項目を表示するための1つ又は複数の位置に表示することと
を含む、
コンピュータ・プログラム。
【請求項9】
前記ラジアル・メニューを表示することは、選択される確率が最も高いラジアル・メニュー項目を、ラジアル・メニュー項目を表示するための前記位置に表示することを含む、請求項8に記載のコンピュータ・プログラム。
【請求項10】
前記ジェスチャは、前記ラジアル・メニュー内に表示された複数のラジアル・メニュー項目をアクティブ化し、前記複数のラジアル・メニュー項目は、ラジアル・メニュー項目の前記所定の順次的リスト中のラジアル・メニュー項目の順序に対応する順序でアクティブ化される、請求項8に記載のコンピュータ・プログラム。
【請求項11】
前記動作は、前記ラジアル・メニューを含む表示スクリーン内にラジアル・メニュー項目の第1のリストを表示することをさらに含み、前記第1のリストは、前記ラジアル・メニュー内に表示された前記ラジアル・メニュー項目の前にある、前記所定の順次的リストからの順次的なラジアル・メニュー項目を含む、請求項8に記載のコンピュータ・プログラム。
【請求項12】
前記動作は、前記表示スクリーン内にラジアル・メニュー項目の第2のリストを表示することをさらに含み、前記第2のリストは、前記ラジアル・メニュー内に表示された前記ラジアル・メニュー項目の後にある、前記所定の順次的リストからの順次的なラジアル・メニュー項目を含む、請求項11に記載のコンピュータ・プログラム。
【請求項13】
前記動作は、前記ラジアル・メニュー内に表示される前記ラジアル・メニュー項目が変更される度に、前記第1のリスト及び前記第2のリストを更新することをさらに含む、請求項12に記載のコンピュータ・プログラム。
【請求項14】
前記スクリーン・ポインタは、マウス・ポインタ、スタイラス・ペン、及び人の指のうちの1つである、請求項8に記載のコンピュータ・プログラム。
【請求項15】
プログラムを含むメモリと、
プロセッサと、
を含むシステムであって、前記プロセッサは前記プログラムを実行するとき、
ラジアル・メニュー項目の所定の順次的リストからの第1の数のラジアル・メニュー項目を表示するための第1の数の位置を含むラジアル・メニューであって、前記所定の順次的リストは、前記第1の数より大きい第2の数のラジアル・メニュー項目を含む、前記ラジアル・メニューを表示するためのイベントを受信し、
前記イベントの受信に応答して、前記第1の数の位置の各位置がラジアル・メニュー項目の前記所定の順次的リストからのラジアル・メニュー項目を含む前記ラジアル・メニューを表示し、
前記ラジアル・メニュー内に表示されたラジアル・メニュー項目をアクティブ化する、スクリーン・ポインタのジェスチャを受信し、
前記ラジアル・メニュー項目のアクティブ化に応答して、ラジアル・メニュー項目の前記所定の順次的リスト中の、前記アクティブ化されたラジアル・メニュー項目の前に位置する所定数のラジアル・メニュー項目、及びラジアル・メニュー項目の前記所定の順次的リスト中の、前記アクティブ化されたラジアル・メニュー項目の後に位置する所定数のラジアル・メニュー項目のうちの少なくとも1つを、ラジアル・メニュー項目を表示するための1つ又は複数の位置に表示する
ように構成される、
システム。
【請求項16】
前記プロセッサは、前記イベントの受信に応答して、選択される確率が最も高いラジアル・メニュー項目を、ラジアル・メニュー項目を表示するための前記位置に表示するように構成される、請求項15に記載のシステム。
【請求項17】
前記ジェスチャは、前記ラジアル・メニュー内に表示された複数のラジアル・メニュー項目をアクティブ化し、前記複数のラジアル・メニュー項目は、ラジアル・メニュー項目の前記所定の順次的リスト中のラジアル・メニュー項目の順序に対応する順序でアクティブ化される、請求項15に記載のシステム。
【請求項18】
前記プロセッサは、前記ラジアル・メニューを含む表示スクリーン内にラジアル・メニュー項目の第1のリストを表示するようにさらに構成され、前記第1のリストは、前記ラジアル・メニュー内に表示された前記ラジアル・メニュー項目の前にある、前記所定の順次的リストからの順次的なラジアル・メニュー項目を含む、請求項15に記載のシステム。
【請求項19】
前記プロセッサは、前記表示スクリーン内にラジアル・メニュー項目の第2のリストを表示するようにさらに構成され、前記第2のリストは、前記ラジアル・メニュー内に表示された前記ラジアル・メニュー項目の後にある、前記所定の順次的リストからの順次的なラジアル・メニュー項目を含む、請求項18に記載のシステム。
【請求項20】
前記プロセッサは、前記ラジアル・メニュー内に表示される前記ラジアル・メニュー項目が変更される度に、前記第1のリスト及び前記第2のリストを更新するようにさらに構成される、請求項19に記載のシステム。
【請求項1】
ラジアル・メニューを表示するためのコンピュータ実施の方法であって、
ラジアル・メニュー項目の所定の順次的リストからの第1の数のラジアル・メニュー項目を表示するための第1の数の位置を含むラジアル・メニューであって、前記所定の順次的リストは、前記第1の数より大きい第2の数のラジアル・メニュー項目を含む、前記ラジアル・メニューを表示するためのイベントを受信することと、
前記イベントの受信に応答して、前記第1の数の位置の各位置がラジアル・メニュー項目の前記所定の順次的リストからのラジアル・メニュー項目を含む前記ラジアル・メニューを表示することと、
前記ラジアル・メニュー内に表示されたラジアル・メニュー項目をアクティブ化する、スクリーン・ポインタのジェスチャを受信することと、
前記ラジアル・メニュー項目のアクティブ化に応答して、ラジアル・メニュー項目の前記所定の順次的リスト中の、前記アクティブ化されたラジアル・メニュー項目の前に位置する所定数のラジアル・メニュー項目、及びラジアル・メニュー項目の前記所定の順次的リスト中の、前記アクティブ化されたラジアル・メニュー項目の後に位置する所定数のラジアル・メニュー項目のうちの少なくとも1つを、ラジアル・メニュー項目を表示するための1つ又は複数の位置に表示することと
を含む方法。
【請求項2】
前記ラジアル・メニューを表示することは、選択される確率が最も高いラジアル・メニュー項目を、ラジアル・メニュー項目を表示するための前記位置に表示することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ジェスチャは、前記ラジアル・メニュー内に表示された複数のラジアル・メニュー項目をアクティブ化し、前記複数のラジアル・メニュー項目は、ラジアル・メニュー項目の前記所定の順次的リスト中のラジアル・メニュー項目の順序に対応する順序でアクティブ化される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記ラジアル・メニューを含む表示スクリーン内にラジアル・メニュー項目の第1のリストを表示することをさらに含み、前記第1のリストは、前記ラジアル・メニュー内に表示された前記ラジアル・メニュー項目の前にある、前記所定の順次的リストからの順次的なラジアル・メニュー項目を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記表示スクリーン内にラジアル・メニュー項目の第2のリストを表示することをさらに含み、前記第2のリストは、前記ラジアル・メニュー内に表示された前記ラジアル・メニュー項目の後にある、前記所定の順次的リストからの順次的なラジアル・メニュー項目を含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記ラジアル・メニュー内に表示される前記ラジアル・メニュー項目が変更される度に、前記第1のリスト及び前記第2のリストを更新することをさらに含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記スクリーン・ポインタは、マウス・ポインタ、スタイラス・ペン、及び人の指のうちの1つである、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
プロセッサにより実行されるとき、ラジアル・メニューを表示する動作を実行するように構成されたプログラムであって、前記動作は、
ラジアル・メニュー項目の所定の順次的リストからの第1の数のラジアル・メニュー項目を表示するための第1の数の位置を含むラジアル・メニューであって、前記所定の順次的リストは、前記第1の数より大きい第2の数のラジアル・メニュー項目を含む、前記ラジアル・メニューを表示するためのイベントを受信することと、
前記イベントの受信に応答して、前記第1の数の位置の各位置がラジアル・メニュー項目の前記所定の順次的リストからのラジアル・メニュー項目を含む前記ラジアル・メニューを表示することと、
前記ラジアル・メニュー内に表示されたラジアル・メニュー項目をアクティブ化する、スクリーン・ポインタのジェスチャを受信することと、
前記ラジアル・メニュー項目のアクティブ化に応答して、ラジアル・メニュー項目の前記所定の順次的リスト中の、前記アクティブ化されたラジアル・メニュー項目の前に位置する所定数のラジアル・メニュー項目、及びラジアル・メニュー項目の前記所定の順次的リスト中の、前記アクティブ化されたラジアル・メニュー項目の後に位置する所定数のラジアル・メニュー項目のうちの少なくとも1つを、ラジアル・メニュー項目を表示するための1つ又は複数の位置に表示することと
を含む、
コンピュータ・プログラム。
【請求項9】
前記ラジアル・メニューを表示することは、選択される確率が最も高いラジアル・メニュー項目を、ラジアル・メニュー項目を表示するための前記位置に表示することを含む、請求項8に記載のコンピュータ・プログラム。
【請求項10】
前記ジェスチャは、前記ラジアル・メニュー内に表示された複数のラジアル・メニュー項目をアクティブ化し、前記複数のラジアル・メニュー項目は、ラジアル・メニュー項目の前記所定の順次的リスト中のラジアル・メニュー項目の順序に対応する順序でアクティブ化される、請求項8に記載のコンピュータ・プログラム。
【請求項11】
前記動作は、前記ラジアル・メニューを含む表示スクリーン内にラジアル・メニュー項目の第1のリストを表示することをさらに含み、前記第1のリストは、前記ラジアル・メニュー内に表示された前記ラジアル・メニュー項目の前にある、前記所定の順次的リストからの順次的なラジアル・メニュー項目を含む、請求項8に記載のコンピュータ・プログラム。
【請求項12】
前記動作は、前記表示スクリーン内にラジアル・メニュー項目の第2のリストを表示することをさらに含み、前記第2のリストは、前記ラジアル・メニュー内に表示された前記ラジアル・メニュー項目の後にある、前記所定の順次的リストからの順次的なラジアル・メニュー項目を含む、請求項11に記載のコンピュータ・プログラム。
【請求項13】
前記動作は、前記ラジアル・メニュー内に表示される前記ラジアル・メニュー項目が変更される度に、前記第1のリスト及び前記第2のリストを更新することをさらに含む、請求項12に記載のコンピュータ・プログラム。
【請求項14】
前記スクリーン・ポインタは、マウス・ポインタ、スタイラス・ペン、及び人の指のうちの1つである、請求項8に記載のコンピュータ・プログラム。
【請求項15】
プログラムを含むメモリと、
プロセッサと、
を含むシステムであって、前記プロセッサは前記プログラムを実行するとき、
ラジアル・メニュー項目の所定の順次的リストからの第1の数のラジアル・メニュー項目を表示するための第1の数の位置を含むラジアル・メニューであって、前記所定の順次的リストは、前記第1の数より大きい第2の数のラジアル・メニュー項目を含む、前記ラジアル・メニューを表示するためのイベントを受信し、
前記イベントの受信に応答して、前記第1の数の位置の各位置がラジアル・メニュー項目の前記所定の順次的リストからのラジアル・メニュー項目を含む前記ラジアル・メニューを表示し、
前記ラジアル・メニュー内に表示されたラジアル・メニュー項目をアクティブ化する、スクリーン・ポインタのジェスチャを受信し、
前記ラジアル・メニュー項目のアクティブ化に応答して、ラジアル・メニュー項目の前記所定の順次的リスト中の、前記アクティブ化されたラジアル・メニュー項目の前に位置する所定数のラジアル・メニュー項目、及びラジアル・メニュー項目の前記所定の順次的リスト中の、前記アクティブ化されたラジアル・メニュー項目の後に位置する所定数のラジアル・メニュー項目のうちの少なくとも1つを、ラジアル・メニュー項目を表示するための1つ又は複数の位置に表示する
ように構成される、
システム。
【請求項16】
前記プロセッサは、前記イベントの受信に応答して、選択される確率が最も高いラジアル・メニュー項目を、ラジアル・メニュー項目を表示するための前記位置に表示するように構成される、請求項15に記載のシステム。
【請求項17】
前記ジェスチャは、前記ラジアル・メニュー内に表示された複数のラジアル・メニュー項目をアクティブ化し、前記複数のラジアル・メニュー項目は、ラジアル・メニュー項目の前記所定の順次的リスト中のラジアル・メニュー項目の順序に対応する順序でアクティブ化される、請求項15に記載のシステム。
【請求項18】
前記プロセッサは、前記ラジアル・メニューを含む表示スクリーン内にラジアル・メニュー項目の第1のリストを表示するようにさらに構成され、前記第1のリストは、前記ラジアル・メニュー内に表示された前記ラジアル・メニュー項目の前にある、前記所定の順次的リストからの順次的なラジアル・メニュー項目を含む、請求項15に記載のシステム。
【請求項19】
前記プロセッサは、前記表示スクリーン内にラジアル・メニュー項目の第2のリストを表示するようにさらに構成され、前記第2のリストは、前記ラジアル・メニュー内に表示された前記ラジアル・メニュー項目の後にある、前記所定の順次的リストからの順次的なラジアル・メニュー項目を含む、請求項18に記載のシステム。
【請求項20】
前記プロセッサは、前記ラジアル・メニュー内に表示される前記ラジアル・メニュー項目が変更される度に、前記第1のリスト及び前記第2のリストを更新するようにさらに構成される、請求項19に記載のシステム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【公開番号】特開2010−176664(P2010−176664A)
【公開日】平成22年8月12日(2010.8.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−10970(P2010−10970)
【出願日】平成22年1月21日(2010.1.21)
【出願人】(390009531)インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション (4,084)
【氏名又は名称原語表記】INTERNATIONAL BUSINESS MASCHINES CORPORATION
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年8月12日(2010.8.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年1月21日(2010.1.21)
【出願人】(390009531)インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション (4,084)
【氏名又は名称原語表記】INTERNATIONAL BUSINESS MASCHINES CORPORATION
【Fターム(参考)】
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