コンピュータ・プレゼンテーションおよびコマンド統合装置および方法
ディスプレイ(28)、入力装置(30)、ディスプレイ・プロセッサ(38)、およびコマンド・プロセッサ(40)を備える装置(10)と、その装置を使用する方法。ディスプレイ(28)は、合成ディスプレイ信号(26)を受信し、それに対応する、ユーザによって視認可能な合成画像をレンダリングする。入力装置(30)は、ユーザからコマンド(32、34、36)を受信する。ディスプレイ・プロセッサ(38)は、様々な電子装置(12)のそれぞれから、全く異なる形式のディスプレイ信号(18)を受信し、ディスプレイ信号(18)のそれぞれが少なくとも1つのウィンドウ(80)に対応する多数のウィンドウ(80)を形成するための合成ディスプレイ信号(26)を生成し、ディスプレイ(28)に合成ディスプレイ信号(26)を伝送する。コマンド・プロセッサ(40)は、コマンド(32、34、36)の少なくとも1つを、様々な電子装置(12)の少なくとも1つの装置に経路指定するようにプログラミングされ、入力装置(30)を介してユーザから受信されるコマンド(32、34、36)に従って、ユーザによる再使用のために、ディスプレイ(28)に提示される各ウィンドウ(80)の相対サイズ、位置などを選択的に制御し保存するように構成されている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、制御システムに関し、より詳細には、多数のサブシステムの統合型監視および制御のための新規システムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
コンピュータ、制御システム、および他の電子装置の急増により、監視および制御を行わなければならない人間であるオペレータおよびユーザにとって、一層困難な問題が生じている。多くの処理および制御センターにおいて、ユーザは、明示された責任を遂行するために、3、4またはそれよりも多い別個のシステムを監視し制御しなければならない。多数の視覚表示端末、キーボード、指示装置などを有する、オペレータの作業エリアが一般的である。
【0003】
多くの状況において、この問題は、監視され制御される様々なシステムが相異なるオペレーティング・システムを利用し、相異なる視覚表示装置を使うと、悪化する。しばしば、処理センターまたは制御室内の最も重要なシステムは、容易に修正することも、より新しいシステムと統合することもできない、比較的古いシステムである。したがって、ユーザにとって最も重要である情報はしばしば、様々な表示装置に分散される。
【0004】
現在、ユーザが、1台のワークステーションを使いながら多数のコンピュータ・システムの間で切換えを行うことを可能にするキーボード、ビデオ、およびマウス・スイッチ(KVM)などの装置がある。こうした装置には、重大な制限がある。たとえば、こうした装置は通常、ユーザに、一度にただ1つのシステムを閲覧させ制御させる。
【0005】
表示統合装置も開発されている。通常、表示統合装置は、多数の画像を組合せ、そうすることによって、ユーザに、多数のシステムの出力を1台の表示装置から監視させる。しかし、表示統合装置は、制御入力装置の数を削減することも、コマンド入力のリダイレクションを可能にすることもない。単に表示画像を集約するだけである。
【0006】
現在、パーソナル・コンピュータおよびテレビは、接続されたシステムから画像を表示し、キーボードおよびポインタから制御をリダイレクトすることによって、1つまたは複数のシステムを監視し制御する。ただし、こうした装置は、重大な制限も有する。たとえば、多数の異なったシステムとリアルタイムで処理する能力が制限される。さらに、ユーザが、様々な表示要素を思い通りにサイズ決定し位置決めすることによって表示画像をカスタマイズすることを可能にしない。さらに、任意に選択されるサブウィンドウの作成も、情報レイアウトの保存および再利用もサポートしない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
必要とされるのは、全く異なる様々なシステム(サブシステム)の監視および制御を統合する力をユーザに与えるシステムである。さらに、必要とされるのは、ワークステーションのディスプレイに生じた表示画像を、一個人の要求を満たし、自分の仕事を容易にし、自分の嗜好を調節するようにカスタマイズする力をユーザに与えるシステムである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記のことを鑑みて、実施され、本明細書において広範囲にわたって記載される本発明により、本発明の1実施形態では、1つまたは複数のサブシステムの監視および制御の統合をもたらすシステムを含むものとしての方法および装置を開示する。制御の統合をもたらすシステムは、ユーザが、多数のサブシステムとの間でコマンドを発行し、監視用表示情報を受信するどのような装置でもよい。選択された実施形態において、このようなシステムは、ワークステーションと多数のサブシステムとの間のインタフェースをとる統合装置を含み得る。
【0009】
特定のアプリケーションでは、サブシステムは、ディスプレイ信号を特定の形式(たとえば、インタフェース標準)で出力する。同様に、このサブシステムが、コマンドを特定の形式で受信する。別のサブシステムのディスプレイ信号およびコマンドは、第1のサブシステムのものとは互換性がない可能性がある。このようなアプリケーションでは、本発明による統合装置は、ワークステーションとそれ以外の互換性がないサブシステムとの間の変換装置として機能し得る。
【0010】
選択された実施形態では、統合装置が、様々な、物理的に全く異なる形式でサブシステムから受信されたディスプレイ信号を、共通の形式に変換する。共通の形式になると、ディスプレイ信号が合成ディスプレイ信号に統合される。合成ディスプレイ信号は、統合装置からワークステーションのディスプレイに伝送される。同様に、統合装置は、ワークステーションの様々な入力装置から受信されたコマンドを、コマンドが供給される様々なサブシステムによって理解可能なコマンドに変換する。
【0011】
特定の実施形態では、統合装置は、ディスプレイ・プロセッサおよびコマンド・プロセッサを含み得る。ディスプレイ・プロセッサは、接続されたサブシステムから様々なディスプレイ信号を受信し、様々なウィンドウを形成する合成ディスプレイ信号を生成し、この合成ディスプレイ信号を、ワークステーションのディスプレイに伝送する。いくつかの実施形態では、各着信ディスプレイ信号は、合成ディスプレイ信号によって形成される少なくとも1つのウィンドウに割り当てられる。他の実施形態では、選択された着信ディスプレイ信号または着信ディスプレイ信号のいくつかの部分にのみ、それぞれウィンドウが割り当てられる。
【0012】
コマンド・プロセッサは、ワークステーションの1つまたは複数の入力装置から受信したコマンドを、その適切な宛先に供給する。適切な宛先は、統合装置自体、隣接する統合装置、接続されたサブシステムの1つまたは複数などを含み得る。必要な場合、コマンド・プロセッサは、コマンドを、その宛先に供給する前に変換してよい。
【0013】
選択された実施形態では、コマンド・プロセッサが、ワークステーションから受信された、選択されたコマンドを、ディスプレイ・プロセッサに伝達する。たとえば、コマンド・プロセッサが、オープンし、クローズし、サイズ決定し、位置決めすることなどを指令するコマンドを履行するディスプレイ・プロセッサにコマンドを提供する。したがって、コマンド・プロセッサは、ユーザが選択し、サイズ決定し、位置決めし、あるいは多数のサブシステムからのリアルタイムの視覚フィードバックを提示するウィンドウを取り扱うための機構を提供することが可能である。特定の実施形態では、コマンド・プロセッサは、ユーザが作成し、有用であると判断したウィンドウの配置を含む様々な表示レイアウトの保存および呼戻しをサポートする。
【0014】
特定の実施形態では、コマンド・プロセッサを、ユーザに対応するアクセス制限を受け取り、格納し、強制するように構成してよい。アクセス制限は、どのようなコマンドが、指定された宛先に、コマンド・プロセッサによってフォワードされるかということに関する、どのような制約でもよい。たとえば、選択された状況では、どのユーザが、サブシステムの選択された不可欠な機能を制御することが可能であるかを制限することが望ましい場合がある。したがって、アクセス制限は、特定のユーザが、サブシステム12の不可欠な機能に影響を与えるコマンドを発行した場合、そのコマンドは無視され、フォワードされることはないということを示し得る。
【0015】
本発明の上記の特徴は、添付の図面と併せ読むと、以下の説明および添付の特許請求の範囲から、より完全に明らかになるであろう。こうした図面は本発明の典型的な実施形態を示すに過ぎず、したがって、本発明の範囲を限定するとみなすべきではないことを理解した上で、本発明を、添付の図面を用いてさらに具体的かつ詳細に説明する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
本発明の構成要素は、概して本明細書において図面に記載され図示されているが、非常に様々な相異なる構成で配置し設計してよいことが、容易に理解されよう。したがって、図面に表される、本発明のシステムおよび方法の実施形態の、以下のより詳細な説明は、本発明の範囲を、権利請求しているように限定することを意図しているのではなく、単に、本発明の様々な実施形態を表す。本発明は、図面を参照することによって、最もよく理解されよう。図面において、同様の部分は、全体を通して同じ番号で明示する。
【0017】
図1を参照すると、本発明による選択された実施形態は、1つまたは複数のサブシステム12に及ぶ制御の統合をもたらすシステム10を含み得る。制御は、制御ループの観点で形成される。制御ループは、2つの情報フローを含み得る。流出する情報は、コマンドと呼ぶ。流入する情報は、フィードバックと呼ぶ。フィードバックにより、コマンドを発行するユーザまたはシステムは、制御されるシステムまたはサブシステムによって、コマンドが正しく受信され、理解され、履行されたことを検証する。したがって、制御は、コマンドが発行され、検証フィードバックが受信される処理として定義する。
【0018】
制御の統合をもたらすシステム10は、ユーザ、ワークステーションなどが、便利な小型インタフェースを介した、多数のサブシステム12との間のコマンドの発行およびフィードバックの受信を許可するハードウェア、ソフトウェア、またはその何らかの組合せを与えられるどのような装置でもよい。本発明による選択された実施形態において、制御の統合をもたらすシステム10(すなわち、統合型制御システムまたはICS)は、ワークステーション16と多数のサブシステム12との間のインタフェースをとる統合装置14を含み得る。
【0019】
特定のアプリケーションでは、特定の制御システムを念頭において、1つまたは複数のサブシステム12を設計する。このようなアプリケーションでは、サブシステム12aが、フィードバック(たとえば、ディスプレイ信号18a)を、特定の言語に類似している可能性がある特定の形式で出力する。同様に、サブシステム12aは、コマンド(たとえば、キー・コマンド20a)を、やはり特定の言語に類似している可能性がある特定の形式で受信する。アプリケーションに応じて、第2のサブシステム12bのディスプレイ信号18bおよびキー・コマンド20bは、第1のサブシステム12aの言語とは異なる言語でもよく、あるいは互換性がなくてもよい。このようなアプリケーションでは、サブシステム12a、12bは、物理的に全く異なるものとみなすこともでき、物理的に形式が全く異なるディスプレイ信号18a、18bおよびキー・コマンド20a、20bを介して通信すると言うこともできる。
【0020】
物理的に全く異なるサブシステム12はしばしば、技術が進歩した結果である。たとえば、特定の種類のディスプレイが標準とみなされているときに、第1のサブシステム12aが設計され構築されている場合がある。したがって、第1のサブシステム12aは、ディスプレイ信号18aを、このようなディスプレイによって理解される形式で出力するように設計されている可能性がある。しかし、技術が進歩したことで、新規ディスプレイ技術が開発されている可能性がある。より最近になって開発された第2のサブシステム12bは、ディスプレイ信号18bを、こうした新規ディスプレイによって理解される形式で出力するように設計されている可能性がある。したがって、第1のサブシステム12aのディスプレイ信号18aは、第2のサブシステム12bのディスプレイ信号18bと互換性がない可能性がある。
【0021】
図1の、図示した実施形態において、本発明による統合装置14が、3つの代表的なサブシステム12a、12b、12cに接続される。他の実施形態では、様々な入出力形式または言語の、より多い、またはより少ない数のサブシステム12が、統合装置14に接続されてよい。したがって、図1の、以下のより詳細な説明は、本発明の範囲を限定することを意図しているのではなく、単に、本発明による制御の統合を適用する、選択されたサブシステム12を表す。
【0022】
第1のサブシステム12aは、DOS(すなわち、IBMパーソナル・コンピュータおよび互換性のあるマシン上で使われるオペレーティング・システム)を使ってアプリケーションを実行する比較的古いコンピュータ・システムの例を示す。第1のサブシステム12aは、モノクロ・ディスプレイと互換性のあるディスプレイ信号18aを出力するように設計してもよい。ただし、ディスプレイ信号18aをモノクロ・ディスプレイに送るのではなく、第1のサブシステム12aは、ディスプレイ信号18aを統合装置14に送る。同様に、キーボードからキー・コマンド20aを直接受信するのではなく、第1のサブシステム12aは、統合装置14からキー・コマンド20aを受信する。
【0023】
第2のサブシステム12bは、キーボード、指示装置(たとえば、「マウス」)、およびカラーの高解像度ディスプレイとインタフェースをとるように設計された、より進歩したコンピュータ・システムの例を示す。ディスプレイ信号18bをRGB形式で、カラーのより高解像度のディスプレイに送るのではなく、第2のサブシステム12bは、ディスプレイ信号18bを、統合装置14に送る。同様に、キー・コマンド20bおよびポインタ・コマンド22をキーボードまたはマウスから直接受信するのではなく、第2のサブシステム12bは、キー・コマンド20bおよびポインタ・コマンド22を、統合装置14から受信する。
【0024】
第3のサブシステム12cは、カスタマイズされたサブシステムの例を示す。このようなサブシステム12cは、ディスプレイ信号18cを、アスキー文字の形式で文字端末に出力する第1の直列通信ポートを含み得る。ディスプレイ信号18cを文字端末に送るのではなく、第3のサブシステム12cは、ディスプレイ信号18cを統合装置14に送る。制御コマンド24の通信を容易にするために、第1の直列ポート、または第2の直列ポートあるいは他のタイプのインタフェースを、統合装置14に接続する。
【0025】
本明細書において上記したモノクロ、RGB、およびアスキー・ディスプレイ信号18に加えて、本発明による統合装置によって受信し処理する他の適切なディスプレイ信号18は、豊富な種類のどのコンポーネント、合成、または圧縮信号をも、デジタルであるかアナログであるか(たとえば、YCbCr、YPbPr、NTSC、PAL、Sビデオ、MPEG、JPEGなど)に関わらず含み得る。選択された実施形態において、ディスプレイ信号18は、単なる画像以上のものを包含し得る。たとえば、どの電圧、電流、接触条件、エンコードされたデジタル信号、コンポーネントの状態に対応する値なども、どのタイプの表示装置もインジケータ装置も制御するのに用いることができ、ディスプレイ信号とみなす。
【0026】
選択された実施形態において、統合装置14は、ワークステーション16とサブシステム12の間の変換装置として機能し得る。統合装置14は、サブシステム12から、様々な、物理的に全く異なる形式で受信されたディスプレイ信号18を、共通の形式に変換する。共通の形式になると、ディスプレイ信号18は、統合装置14からワークステーション16のディスプレイ28に提供することが可能な合成ディスプレイ信号26に統合される。本発明によるワークステーション16は、どの組合せのディスプレイ28も含み得る。所望される場合、ワークステーション16において使用されるディスプレイ28の1つまたは複数は、高解像度ディスプレイでよい。
【0027】
本発明によるワークステーション16は、どの組合せの入力装置30も含み得る。適切な入力装置30は、制御パネル、キーボード、ポインタまたはカーソル制御装置などを含み得る。図示した実施形態では、ワークステーション16は、3つの入力装置30(すなわち、キーボード30a、ポインタ30b、およびカスタム制御パネル30c)を含む。キーボード30aは、キー・コマンド32を統合装置14に伝達する。ポインタ30bは、ポインタ・コマンド34を統合装置14に伝達する。カスタム制御パネル30cは、シリアル、パラレル、または他のタイプのコマンド36を統合装置14に伝達する。統合装置14は、様々な入力装置30から受信されたコマンド32、34、36を、コマンド32、34、36が供給される様々なサブシステム12によって理解することができるコマンド20、22、24に変換する。
【0028】
図2を参照すると、本発明による統合装置14は、ディスプレイ・プロセッサ38およびコマンド・プロセッサ40を含み得る。ディスプレイ・プロセッサ38は、接続されたサブシステム12からディスプレイ信号18を受信し、(必要な場合は)ディスプレイ信号18を、共通の、または互換性のある形式に変換し、合成ディスプレイ信号26を生成する。コマンド・プロセッサ40は、ワークステーションからコマンド32、34、36を受信し、(必要な場合は)コマンド32、34、36を、コマンド32、34、36が供給される様々なサブシステム12によって理解されるコマンド20、22、24に変換し、コマンド20、22、24を適切なサブシステム12にフォワードする。
【0029】
選択された実施形態において、コマンド・プロセッサ40は、ワークステーション16から受信された、選択されたコマンドを、ディスプレイ・プロセッサ38に伝達する。たとえば、コマンド・プロセッサ40は、画像に対して指令された、オープンし、クローズし、サイズ決定し、位置決めするなどのコマンドを、履行するためにディスプレイ・プロセッサ38に提供する。したがって、本発明による統合装置14は、ユーザが、多数のサブシステム12からのリアルタイムの視覚フィードバックを選択し、サイズ決定し、位置決めし、あるいは処理することを可能にするための機構を提供し得る。
【0030】
所望される場合、本発明による統合装置14は、データ・リンク41を含み得る。特定の実施形態において、データ・リンク41は、ある統合装置14のコマンド・プロセッサ40を、別の統合装置14のコマンド・プロセッサ40に接続する。したがって、ある統合装置14は、別の統合装置14に対して制御を働かせ得る。さらに、データ・リンク41は、統合装置14を、外部のデータ処理システムによって制御させ得る。1実施形態では、このようなデータ・リンク41は、IEEE802.3ネットワーク・インタフェースを含み得る。
【0031】
図3を参照すると、本発明によるディスプレイ・プロセッサ38は、様々なインタフェース・モジュール42を含み得る。あるインタフェース・モジュール42は、各着信ディスプレイ信号18にサービス提供し得る。選択された実施形態において、インタフェース・モジュール42は、エミュレータとして機能することができ、ディスプレイ信号18の送り先であるディスプレイによって通常は提示される機械的電気的要件を供給する。たとえば、インタフェース・モジュール42は、通常は表示装置によって供給されることになる機械的接続機構、電圧、インピーダンスなどを供給し得る。
【0032】
インタフェース・モジュール42を通過した後、ディスプレイ信号18は、画像構造コンバータ44に入り得る。画像構造コンバータ44は、ディスプレイ信号18を共通の画像構造に変換する。着信ディスプレイ信号18が既に共通の画像構造である実施形態では、変更せずに提供してもよい。適切などの構造も、共通の画像構造にとっては十分であり得る。1実施形態では、画像構造コンバータが、全着信ディスプレイ信号18を、たとえば所定のある程度の解像度のRGB構造に変換する。
【0033】
概して、画像構造コンバータ44は、変換を実現するのに必要な、どのような処理を適用してもよい。たとえば、特定の実施形態において、画像構造コンバータ44は、8ビット、線形RGB、プログレッシブ・スキャンを適用する。ディスプレイ信号18がインターレースのモノクロ・アナログである実施形態では、画像構造コンバータ44は、ディスプレイ信号18のインターレースを解除し、輝度情報を、共通の画像構造に変換する。ディスプレイ信号18が直列アスキー文字を含む実施形態では、画像構造コンバータは、着信ディスプレイ信号18に基づいて文字端末の仮想画像を作成し、次いで、仮想画像を、共通の画像構造に変形する。
【0034】
共通の画像構造のディスプレイ信号18は、フレーム・レート・コンバータ46に提供される。フレーム・レート・コンバータ46は、各着信ディスプレイ信号18を、共通フレーム・レートに変換する。共通フレーム・レートは、適切などの値でもよい。1実施形態では、フレーム・レート・コンバータは、全着信ディスプレイ信号18を、毎秒70個のプログレッシブ・フレームに変換する。所望され、または必要な場合、ディスプレイ・プロセッサ38は、フレーム・レート・コンバータ46の動作をサポートするために、動作可能に接続されたクロック48を含み得る。
【0035】
共通の画像構造およびフレーム・レートのディスプレイ信号18は、画像リサイザ(resizer)50に伝送される。画像リサイザ50は、多数のディスプレイ信号18を合成ディスプレイ信号26に含めることが可能となるように、着信ディスプレイ信号18を処理する。たとえば、ワークステーション16のディスプレイ28は、限られた数のピクセルを有し得る。例示目的のために、ディスプレイ28は、1600×1200ピクセルに制限されると仮定する。ユーザは、元々は800×600ピクセルのディスプレイ用にサイズ決定されたディスプレイ信号を提示するために、ディスプレイ28上の640×480ピクセルのウィンドウを望む場合がある。このような状況において、画像リサイザ50は、ディスプレイ信号18を、その元の線形ピクセル化の1.25倍だけ「ダウンコンバート」する。
【0036】
やはり例示目的のために、ユーザが、元々は320×240ピクセルのディスプレイ用にサイズ決定されたディスプレイ信号18を提示するために、ディスプレイ上に480×360ピクセルの別のウィンドウを作成することを望むと仮定する。このような状況において、画像リサイザ50は、ディスプレイ信号18を1.5倍に「アップコンバート」する。特定の実施形態において、ディスプレイ信号18は、最大8のファクターで、アップコンバートすることも、ダウンコンバートすることもできる。
【0037】
選択された実施形態において、画像リサイザ50は、画像コントローラ52から受信されたコマンドに従って、ディスプレイ信号18をアップコンバートすることも、ダウンコンバートすることもできる。特定の実施形態において、画像コントローラ52は、ディスプレイ信号18のサイズを、ディスプレイ信号18が提示されるべきウィンドウのサイズと比較することによって、ディスプレイ信号18をサイズ変更するかどうか判定する。
【0038】
特定の実施形態において、本発明によるディスプレイ・プロセッサ38は、グラフィックス・ジェネレータ54を含み得る。グラフィックス・ジェネレータ54は、合成ディスプレイ信号26に様々な画像特徴を追加する。たとえば、選択された実施形態において、グラフィックス・ジェネレータ54は、統合装置14、または統合装置14に接続されたどのサブシステム12の機能に対する制御も容易にするウィンドウ、ボタン、および他の制御アイコンならびにマクロ周辺に境界を追加する。特定の実施形態において、グラフィックス・ジェネレータ54については、処理済のディスプレイ信号18を有するクロック48によって同期をとる。
【0039】
選択された実施形態において、画像コントローラ52は、ディスプレイ・プロセッサ38の様々な動作および処理を制御する。いくつかの実施形態では、画像コントローラ52は、コマンド・プロセッサ40からコマンドを受信する。このようなコマンドは、どのように、ユーザが合成ディスプレイ信号26を修正して、ワークステーション16のディスプレイ28に所望の視覚出力を生じることを望むかを反映し得る。たとえば、画像コントローラ52は、コマンド・プロセッサ40から、合成ディスプレイ信号16によって形成された様々なウィンドウのオープン、クローズ、サイズ決定、位置決め、および階層化に関するコマンドを受信する。画像コントローラ52は、特定のディスプレイ信号18のどの画像エリアが、特定の任意のウィンドウに表示されるべきかということに関するコマンドも受信する。
【0040】
画像コントローラ52の制御下で、マルチプレクサ56は、接続されたサブシステム12の処理済のディスプレイ信号18、グラフィックス・ジェネレータ54によって生成された画像特徴、および、必要に応じて、クロック48から入力を受信し、組み合わせて、合成ディスプレイ信号26を形成する。合成ディスプレイ信号26は、ディスプレイ・ドライバ58によって、ワークステーション16のディスプレイ28にフォワードする。
【0041】
図4を参照すると、本発明によるディスプレイ・プロセッサ38は、必要に応じて1つまたは複数のバッファ60を含み得る。たとえば、バッファ60a、60b、60cは、各ディスプレイ信号18a、18b、18cが画像リサイザ50からマルチプレクサ56に移ったとき、各ディスプレイ信号に割り当てる。物理的に、このようなバッファ60a、60b、60cは、独立コンポーネントでも、画像リサイザ50およびマルチプレクサ56の一方または両方に含まれるサブコンポーネントでもよい。
【0042】
選択された実施形態において、バッファ60dは、画像コントローラ52とマルチプレクサ56の間に論理的に位置決めすることができ、物理的には独立コンポーネントまたはこの2つの一方もしくは両方に含まれる下位コンポーネントとして位置決めされる。
【0043】
1実施形態では、画像コントローラ52とマルチプレクサ56の間のバッファ60dは、アドレス指定されたバッファ60dでよい。従来のバッファは、ディスプレイ信号が送られるディスプレイと同じサイズまたは次元のアレイまたは行列を提供する。たとえば、1600×1200ピクセルのRGBディスプレイ用の従来のバッファは、各要素が、対応するピクセル用のRGB値を含む、1600×1200の行列を含み得る。対照的に、本発明による、アドレス指定されたバッファ60dは、ピクセルの色情報(たとえば、RGB値)または対応するピクセルに対するピクセル色情報が見つかり得る間接的な1要素を提供するアドレスどちらかを各要素が含む、アレイまたは行列を含み得る。
【0044】
たとえば、アドレス指定されたバッファ60d中に含まれるアドレスは、マルチプレクサ56に、他の何らかのバッファ60中にある実際のピクセル色情報を探すよう、指令する。選択された実施形態において、要素がピクセル色情報を含むのか、それともアドレスを含むのかという判定を容易にするために、各要素に対応する様々なデータ・ビットは、その要素を、ピクセル色情報またはアドレスに対応するものとして識別する。本発明による、アドレス指定されたバッファ60dは、ディスプレイ・プロセッサ38によって要求されるハードウェアおよびソフトウェアを簡素にする。たとえば、マルチプレクサ56用の制御コードは、アドレス指定されたバッファ60d中に含まれる。
【0045】
図5を参照すると、選択された実施形態において、本発明によるワークステーション16は、2つ以上のディスプレイ28を含み得る。システム10内に多数のサブシステム12が含まれるとき、またはサブシステム12のいくつかが比較的高い解像度のディスプレイ信号18を提供するとき、多数のディスプレイ28が望まれる場合がある。
【0046】
特定の実施形態では、多数のディスプレイ28を、単一の論理ディスプレイとして扱う。つまり、マルチプレクサ56が、合成ディスプレイ画像26を、ディスプレイ28と同じ程度の多くの部分に区切る。合成ディスプレイ信号26の各部分は次いで、対応するディスプレイ28にフォワードする。たとえば、1実施形態では、マルチプレクサ56は、合成ディスプレイ信号26を、第1および第2の部分に区切る。第1の部分は、第1のディスプレイ・ドライバ58aによって、ワークステーション16の第1のディスプレイ28aにフォワードされる。第2の部分は、第2のディスプレイ・ドライバ58bによって、ワークステーション16の第2のディスプレイ28bにフォワードされる。
【0047】
図6を参照すると、概して、本発明によるコマンド・プロセッサ40は、2つの種類またはタイプのコマンド32、34、36を処理する。第1のタイプは、ユーザによって1つまたは複数のサブシステム12向けに指定されたコマンド32、34、36を含み得る。第1のサブシステム12aによる特定の温度ゾーン制御において生成された熱を調整するためのコマンド32、34、36は、第1のタイプのコマンド32、34、36の例であり得る。第2のタイプは、ユーザによって統合装置14自体向けに指定されたコマンド32、34、36を含み得る。ワークステーション16のディスプレイ28上に提示されるウィンドウを開き、閉じ、サイズ決定し、位置決めし、または活動化するためのコマンド32、34、36は、第2のタイプのコマンド32、34、36の例であり得る。
【0048】
いずれかのタイプのコマンド32、34、36を、適切などのやり方でも入力する。たとえば、コマンド32、34、36は、ポインタ30bでクリックし、ポインタ30bでドラッグし、ポインタ30bでクリックしドラッグし、キーボード30aでタイプ入力し、あるいはキーボード30aもしくは制御パネル30c上の特殊ファンクション・キー、つまみ、スイッチなど、またはスクリーン画像コンソール上の仮想ボタン、つまみ、ダイヤルなどを操ることによって、入力する。
【0049】
特定の実施形態において、コマンド・プロセッサ40は、様々なインタフェース・モジュール62を含み得る。あるインタフェース・モジュール62は、各着信コマンド32、34、36および発信コマンド20、22、24を提供し得る。ディスプレイ・プロセッサ38のインタフェース・モジュール42と同様に、選択された実施形態において、コマンド・プロセッサ40のインタフェース・モジュール62は、エミュレータとして機能することができ、通常は対応するシステムまたは入力装置によって提示される機械的、電気的要件を与える。つまり、たとえば、着信コマンド32、34、36用のインタフェース・モジュール62は、システムが通常は入力装置30に与えるはずの機械的接続機構、電圧、インピーダンスなどを与え得る。同様に、発信コマンド20、22、24用のインタフェース・モジュール62は、システムが通常は入力装置から受信するはずの機械的接続機構、電圧、インピーダンスなどを与え得る。
【0050】
選択された実施形態において、コマンド・プロセッサ40は、コマンド・コントローラ64を含み得る。コマンド・コントローラ64は、選択されたインタフェース・モジュール62から着信コマンド32、34、36を受信し、それ以外のモジュール62にコマンド20、22、24を発行する。特定の実施形態において、コマンド・コントローラ64は、メモリ素子68に動作可能に接続されたCPU 66を含み得る。メモリ素子68は、実行可能ファイルおよび作動データの形式のデータ構造を含み得る。データ構造は、様々なモジュールを備え得る。たとえば、1実施形態では、データ構造は、変換モジュール70、アクセス制御モジュール72、トポロジ追跡モジュール74、およびレイアウト・モジュール76をなす。
【0051】
本発明による変換モジュール70は、着信コマンド32、34、36を受信し、その宛先を判定するように構成されている。コマンド32、34、36が、入力を、コマンド32、34、36とは異なる形式または言語で受信する宛先(たとえば、サブシステム12、画像コントローラ52など)に供給される場合、コマンド32、34、36は、変換モジュール70によって、正しい形式のコマンド20、22、24に変換される。選択された実施形態において、ポインタ30bからのコマンド34の変換は、カーソル移動の適切なスケーリングを含み得る。正しい形式のコマンド20、22、24は、変換モジュール70によって宛先にフォワードされる。
【0052】
本発明によるアクセス制御モジュール72は、どのユーザにも対応するアクセス制限を受信し、格納し、強制するように構成されている。たとえば、選択された実施形態において、本発明によるシステム10の各ユーザは、ユーザ名およびパスワードを用いてログインすることが要求される場合がある。アクセス・モジュール72は、ユーザ名を受信し、対応する1組のアクセス制限を適用する。アクセス制限は、統合装置14によって、どのようなコマンド32、34、36が、指定された宛先(たとえば、サブシステム12、画像コントローラ52など)にフォワードされるかに関する、どの制約でもよい。
【0053】
たとえば、選択された状況では、どのユーザが、サブシステム12をリスタートすることが可能かを制限することが望ましい場合がある。したがって、アクセス制限は、特定のユーザがリスタート・コマンド(たとえば、Control−Alt−Delete)をサブシステム12に供給する場合、そのコマンドは無視され、フォワードされることはないことを示し得る。他の状況では、アクセス制限は、特定のユーザが、特定のサブシステム12のディスプレイ信号18を提示する特定のウィンドウを開くことも閉じることも防止し得る。特定の実施形態において、アクセス制御モジュール72は、様々なユーザ向けのアクセス制限を、実質的なアクセス無制限にユーザ名が関連付けられている管理者から受信する。
【0054】
選択された実施形態において、アクセス制御モジュール72は、ユーザまたはコマンド単位でアクセスを制御する。たとえば、各ユーザ名は、禁止された(または、より好都合な場合は、許可された)コマンドのリストと結合することも、関連付けることもできる。あるいは、アクセス制御モジュール72は、一連のアクセス・レベルに従ってアクセスを制御する。このような実施形態において、各アクセス・レベルは、選択されたアクセス特権に関連付けられる。ユーザを認めたアクセスは、ユーザに割り当てられるアクセス・レベルを選択することによって制御される。たとえば、5というアクセス・レベルを割り当てられたユーザは、3というアクセス・レベルを割り当てられたユーザより少ないアクセス制限を有し得る。
【0055】
本発明によるトポロジ追跡モジュール74は、統合装置14に接続された全サブシステム12の現在の記録を維持するように構成されている。選択された実施形態において、トポロジ追跡モジュール74は、様々なサブシステム12によって使われる様々な入力形式または言語の現在の記録を維持することもできる。したがって、トポロジ追跡モジュール74は、変換モジュール70と連携動作して、様々なコマンド32、34、36がどのように(すなわち、どのような形式または言語に)変換されることになるかを識別する。
【0056】
特定の実施形態において、トポロジ追跡モジュール74は、データ・リンク41を介して接続された、隣接するどの統合装置14にも関連付けられた全サブシステム12の現在の記録を維持するように構成されている。このようなトポロジ追跡モジュール74は、そのように接続されたサブシステム12によって使われる様々な入力形式または言語の現在の記録も維持する。したがって、トポロジ追跡モジュール74は、ある統合装置14から別の統合装置14への、コマンド32、34、36およびディスプレイ信号18の変換および転送を容易にし得る。
【0057】
本発明によるレイアウト・モジュール76は、様々な表示レイアウトの作成、記憶、および呼戻しをサポートするように構成されている。表示レイアウトは、合成ディスプレイ信号26によってワークステーション16のディスプレイ28上で形成され、または生成されたウィンドウ、仮想制御パネルなどのどのような構成でもよい。選択された実施形態において、ユーザは、所望の表示レイアウトに達するまで、コマンド32、34、36を発行する。命じられると、所望の表示レイアウトは、レイアウト・モジュール76によって保存される。後になって、ユーザは、保存された表示レイアウトの閲覧を望む場合、レイアウト・モジュール76にその特定の表示レイアウトを取り出させ、または呼び戻させるコマンド32、34、36を発行する。
【0058】
図7を参照すると、選択された実施形態において、本発明による2つ以上の統合装置14が相互接続される。図示した実施形態では、第1の統合装置14aは、データ・リンク41を介して第2の統合装置14bに接続される。第1の統合装置14aは、第1のワークステーション16aと第1および第2のサブシステム12a、12bとの間のインタフェースを提供する。第2の統合装置14bは、第2のワークステーション16bと第3および第4のサブシステム12c、12dとの間のインタフェースを提供する。他の実施形態では、様々な入出力形式または言語の、より多い、またはより少ない数のサブシステム12が、より多い、またはより少ない数の統合装置14に接続される。したがって、図7の以下のより詳細な説明は、本発明の範囲を限定することを意図しているのではなく、単に、本発明による多数の統合装置14をどのようにして相互接続することができるかを表す。
【0059】
特定の実施形態において、1台のサブシステム12からのディスプレイ信号18は、複数の統合装置14に供給される。たとえば、第2のサブシステム12bのディスプレイ信号18bおよび第3のサブシステム12cのディスプレイ信号18cは、統合装置14a、14b両方に供給される。所望され、または必要な場合、1つまたは複数の装置またはモジュール(たとえば、分散増幅器78)が、信号18b、18cの分割、再生、または増幅を支援し得る。
【0060】
第1、第2、および第3のサブシステム12a、12b、12cからディスプレイ信号18a、18b、18cを受信することによって、第1の統合装置14aは、ウィンドウ80を各ディスプレイ信号18a、18b、18cまたはその一部分の専用のものにする合成ディスプレイ信号26aを生成する。たとえば、第1のウィンドウ80aは、第1のサブシステム12aのディスプレイ信号18aに対応する内容全体を表示することができ、第2のウィンドウ80bは、第3のサブシステム12cのディスプレイ信号18cの内容全体を表示することができ、第3のウィンドウ80cは、第2のサブシステム12bの信号18bに対応する表示内容の一部を表示する。同様に、第2、第3、および第4のサブシステム12b、12c、12dからディスプレイ信号18b、18c、18dを受信することによって、第2の統合装置14bは、ウィンドウ80d、80e、80fを、対応する各ディスプレイ信号18b、18c、18dまたはその一部分の専用のものにする合成ディスプレイ信号26bを生成する。
【0061】
このような構成において、各ワークステーション16a、6bのユーザは、2つのサブシステム12の共有制御および1つのサブシステム12の排他的制御を有し得る。ただし、各ユーザは、そのユーザ独自の表示レイアウトに対する排他的(これに反するいかなるアクセス制限もない)制御を有し得る。つまり、各ユーザは、他のユーザとは独立に、様々なウィンドウ80の位置決め、サイズ決定などを、その個人に最もよく適合する方式で構成する。したがって、第2のワークステーション16aのユーザは、第2のサブシステム12bのディスプレイ信号18bの内容全体を提示するウィンドウ80eを好む場合があり、第1のワークステーション16aのユーザは、第2のサブシステム12bのディスプレイ信号18bの内容の、選択された一部のみを提示するウィンドウ80cを好む場合がある。
【0062】
選択された実施形態において、各ユーザは、自分のディスプレイ28上に1つまたは複数のウィンドウ80を有する、接続されたどのサブシステム12も制御する。ユーザの間で制御を裁定するのに、適切などの方法を用いてもよい。特定の実施形態において、ただ1人のユーザが、サブシステム12を、所与のどのときでも、(単に監視するのとは反対に)積極的に制御する。たとえば、所望される場合、ウィンドウ80を最後に選択し活動化するユーザが、対応するサブシステム12の制御を有し得る。
【0063】
所望される場合、ユーザの間で制御を裁定するのに、他の方法を用いてもよい。たとえば、いくつかの実施形態では、固定分配を用いる。固定分配において、各ユーザを、指定のサブシステム12にマップする。したがって、そのユーザのみが、こうした指定のサブシステム12を制御する。
【0064】
他の実施形態では、動的分配を用いる。たとえば、「ラウンド・ロビン」分配では、どのオペレータも、サブシステム12の制御権を握る。したがって、あるユーザによる制御の活動化によって、自動的に制御を他の全ユーザから解放し得る。このような分配は、ユーザの間の言語コミュニケーションを必要とし得る。しかし、このような分配は、制御の急激な変化を促進し得る。
【0065】
さらに他の実施形態では、優先権分配を用いる。このような分配では、優先権がより高いユーザが、優先権がより低いユーザから制御権を取り得る。優先権がより低いユーザは、優先権がより高いユーザがそのサブシステム12を活動化して(それに対して制御の焦点を合わせて)いない場合のみ、サブシステム12の制御権を握る。こうするには、優先権がより高いユーザが、終了したときにサブシステム12の制御を明示的に解放することが必要となり得る。
【0066】
いくつかの状況では、ユーザは、ユーザによって利用される統合装置14に直接接続されていないサブシステム12に、1つまたは複数のコマンド32、34、36を送ることを望む場合がある。たとえば、図示した実施形態を参照すると、第1のワークステーション16aのユーザは、第3のサブシステム12cにコマンド32、34、36を送ることを望む場合がある。第3のサブシステム12cは、ディスプレイ信号18cを第1の統合装置14aに直接供給するが、コマンド20、22、24を第1の統合装置14aから直接受信することはできない。
【0067】
このような状況において、第1の統合装置14aは、第3のサブシステム12cがコマンド20、22、24を第2の統合装置14bから直接受信すると認識し得る。したがって、第1の統合装置14aは、第3のサブシステム12c用に受信するどのコマンド32、34、36も、第2の統合装置14bに配信するために提供する。いくつかの実施形態では、未加工、未処理、または未変換のコマンド32、34、36を、第1の統合装置14aから第2の統合装置14bに送る。他の実施形態では、第1の統合装置14aは、処理済または変換済みのコマンド20、22、24を生成し、第2の統合装置14bに送る。選択された実施形態において、統合装置14aと14bの間での、(変換済み、または未変換の)コマンド32、34、36の転送は、データ・リンク41によって遂行される。
【0068】
図8を参照すると、動作の際、本発明によるコマンド・プロセッサ40は、コマンド32、34、36を受信し(82)、そのコンテキストを判定する(84)。コマンド32、34、36のコンテキストを判定する(84)ことによって、コマンド・プロセッサ40は、コマンド32、34、36に対して何を行うべきか判定する。選択された実施形態において、コマンド32、34、36のコンテキストの判定84は、コマンド32、34、36を発行したユーザの識別86を含む場合があり、この識別は、ユーザがログインした際に使ったユーザ名を参照することによって行われる。コマンド32、34、36のコンテキストの判定84は、コマンド32、34、36の指定された宛先の識別88も含み得る。
【0069】
ユーザおよび宛先が分かると、コマンド・プロセッサ40は、そのユーザがアクセス権をもっているかどうか、つまり、ユーザがこのようなコマンド32、34、36をこのような宛先に送るための許可を予め与えられているかどうか判定する(90)。ユーザがアクセス権をもっていない場合、コマンド32、34、36は無視して(92)よく、ユーザには、正しいアクセス権がないためにコマンドが実行されないことを知らせる(94)。ユーザがアクセス権をもっている場合、コマンド32、34、36は、必要である場合は変換する(96)。
【0070】
コマンド32、34、36は、本発明に従って様々なやり方で変換される(96)される。選択された状況では、コマンド32、34、36は、直接変換される(98)。たとえば、ある形式または言語でリスタートするためのコマンド32、34、36は、宛先サブシステム12によって理解することが可能な異なる形式または言語でリスタートするためのコマンド20、22、24に変換される。直接変換98は、英語の「hello」からスペイン語の「hola」への変換に類似しているであろう。
【0071】
他の状況では、コマンド32、34、36は、拡張100により変換される(96)。このような状況において、コマンド32、34、36は、実際には、実際のコマンド20、22、24の特定のリスト用仮想簡略表記を含み得る。たとえば、コマンド・プロセッサ40において、コマンド20、22、24のリストは、指定のファンクション・キーに割り当てられる。コマンド20、22、24のリストは、複数の宛先へのコマンドを含み得る。たとえば、リストに載っているあるコマンド20、22、24は、第1のサブシステム12aに供給され、リストに載っている別のコマンド20、22、24は、第2のサブシステム12bに供給される。したがって、指定のファンクション・キーが押されると、リストに含まれる様々なコマンド20、22、24が識別される。拡張変換100は、「記憶位置1において識別されるタスク」から、「サブシステム1がタスク1、2を実施し、サブシステム2がタスク5を実施する」などへの変換に類似しているであろう。
【0072】
変換96が完了すると、その結果生じたコマンド20、22、24は、適切な1つまたは複数の宛先にフォワードする(102)される。適切な宛先は、サブシステム12、同じ統合装置14内の選択されたコンポーネントまたはモジュール、隣接する統合装置14内の選択されたコンポーネントまたはモジュールなどを含み得る。拡張変換100が、様々な宛先に供給されるコマンドのリストを生じている状況では、コマンド20、22、24は、様々な宛先にほぼ同時にフォワードされる。
【0073】
図9、10を参照すると、表示レイアウト104を作成するために、ユーザは、最初に、本発明によるシステム10のワークステーション16でログインし得る(106)。選択された実施形態において、新規ユーザが開始する際、デフォルトの設定は、接続されたサブシステム12a、12b、12cそれぞれに対してサムネイル・ウィンドウ110a、110b、110cを表示し得る(108)。あるいは、選択されたコマンド32、34、36が、デフォルトの設定をトリガして、接続されたサブシステム12a、12b、12cそれぞれに対して、「サムネイル」または小型の110a、110b、110cを表示する(108)こともできる。
【0074】
選択された実施形態において、サムネイル110は、ディスプレイ信号18によって形成された画像112の完全なビューでよい。サムネイル110は、特定のサブシステム12によって出力されるディスプレイ信号18のリアルタイム画像112を含み得る。サムネイル110の生成において、画像112については、解像度を削減することができる。したがって、いくつかのサムネイル110は、表示レイアウト104内に収まり得る。
【0075】
接続された各サブシステム12a、12b、12cのサムネイル110a、110b、110cを見直すことによって、ユーザは、表示レイアウト104中に含まれることが望まれるサブシステム12を識別する。したがって、ユーザは、望まれないサブシステム12に対応するサムネイル110を閉じる(114)。選択された状況では、管理者は、選択されたサブシステム12が、少なくともサムネイル110の形式で常に表示されることを要求する場合がある。このような状況において、アクセス制限は、ユーザが、選択されたサブシステム12に対応するサムネイル110を閉じる(114)のを防止し得る。閉じられなかったサムネイル110は、ユーザの嗜好によって、サイズ決めされ(116)、位置決めされる(118)。
【0076】
本発明による、選択された実施形態において、ユーザは、表示レイアウト104中に追加特徴を含めることを選ぶ(120)。たとえば、ユーザは、1つまたは複数のフルウィンドウ124を生成する(122)ことを選ぶ(120)。特定の実施形態において、フルウィンドウは、選択されたサブシステム12のディスプレイ信号18によって形成された、完全な、最高解像度のリアルタイム画像112でよい。最大解像度は、サブサンプリングによって生じた乱れが情報を隠し、グリッドをゆがめるなどの可能性を削減し得る。生成されると(122)、フルウィンドウ124が、ユーザの要望または嗜好によってサイズ決めされ(126)、位置決めされる(128)。いくつかの実施形態では、フルウィンドウ124のサイズ決定は、重大である可能性がある詳細が失われないようにするために、「アップコンバート」に制限され得る。他の実施形態では、フルウィンドウ124のサイズ決定(126)は、禁止される場合があり、フルウィンドウ124は単に、ディスプレイ信号18によって形成された最大解像度の画像112を表すだけでよい。
【0077】
所望される場合、ユーザは、1つまたは複数のサブウィンドウ132を生成する(130)ことを選ぶ(120)。特定の実施形態において、サブウィンドウ132が、ユーザにとって不可欠となり得る情報をハイライト表示し強調するための方法を提供し得る。たとえば、多くの状況において、画像112中に表示される情報の一部のみが、ユーザによって必要とされる。サブウィンドウ132は、選択されたサブシステム12のディスプレイ信号18によって形成された画像112の選択されたエリア134を選択し拡大するための能力を、ユーザに提供し得る。選択された実施形態では、選択されたエリア134の適用範囲を調整することによって、サブウィンドウ132中に表示される画像112の一部が調整される。
【0078】
生成されると(130)、サブウィンドウ132は、ユーザの要望または嗜好によってサイズ決めされ(136)、位置決めされる(138)。サブウィンドウ132のサイズを決定する(136)ことによって、選択されたエリア134の有効な拡大が制御される。サブウィンドウ132中に表示される画像112の一部は、リアルタイムでアップデートされる。
【0079】
選択された実施形態において、ユーザは、1つまたは複数の仮想制御パネル142またはグラフィカルな制御要素142を生成する(140)(たとえば、作成し表示する)ことを選ぶ(120)。いくつかの実施形態では、仮想制御パネル142は、システム・カーソル(たとえば、ポインタ30b)、「ホット」または特殊ファンクション・キー、あるいは他の何らかのコマンド32、34、36またはデータ入力によって活動化される、1つまたは複数のボタン144、スイッチ144、つまみ144などのビットマップ画像を含み得る。所望される場合、仮想制御パネル142上でのボタン144などの活動化により、対応する統合装置14、サブシステム12などの動作に供給される1つまたは複数のコマンド32、34、36が発行される。
【0080】
特定の実施形態において、仮想制御パネル142においてランプ、LED、英数字表示などのグラフィック表現を活動化するか、それとも変化させるか判定するのに、着信データ(たとえば、ディスプレイ信号18)が、統合装置14によって用いられる。1実施形態では、アクセス制限により、仮想制御パネル142が常に最上位層にあり、どのウィンドウ80によっても見にくくされることなどがないようにする。生成される(140)と、仮想制御パネル142は、ユーザの要望または嗜好によってサイズ決めされ(143)、位置決めされる(145)。
【0081】
所望される場合、ユーザは、表示レイアウト104をさらにカスタマイズする(146)ことを選ぶ(120)。概して、ユーザが、様々なウィンドウ80、仮想制御パネル142などを区別し、またはより論理的に編成するのを支援するどのカスタマイズも、本発明によるシステム10においてサポートされる。たとえば、ユーザは、ウィンドウ80または仮想制御パネル142の境界148用の特定の色を選択する。ユーザは、境界148のタイトル・バー150部分に、カスタマイズされた名称を入れることもできる。ユーザは、重なるどのウィンドウ80、仮想制御パネル142などに対するデフォルトの階層化方式もさらに選択することもできる。
【0082】
ユーザは、アプリケーション・アクセス制約の下で許容される範囲まで、嗜好、要求などを反映する表示レイアウト104を作成すると、将来、速やかに再生成することができるように、表示レイアウト104を保存する(152)。所望される場合、保存された表示レイアウト104は、特定のキーに割り当てられる(154)。このようなキーは、ユーザによって、入力装置30に入れられるコマンド32、34、36で選択することも活動化することもできる実際または仮想のボタン、スイッチ、つまみなどでよい。特定の実施形態において、キーは、割り当てられた(154)表示レイアウトの性質を反映するように改名される(156)。たとえば、ディスプレイ28上の仮想キーは、割り当てられた表示レイアウト104が、暖房を制御するサブシステム12の好都合かつ論理的な構成であることを示すように、「暖房システム」に改名される(156)。
【0083】
活動化される(158)と、表示レイアウト104に対応するキーが、表示レイアウト104をディスプレイ28に提供するのに必要なコマンドを発行し得る。所望される場合、ユーザは、要求を満たし、作業を促進し、嗜好を調節するように、いくつかの表示レイアウト104を作成することができる。選択された実施形態において、表示レイアウト104は、選択された監視、タスクなどをユーザが効率的に実施するのを許可するように、設計し、配置される。たとえば、暖房を効果的に制御するのに必要とされるフィードバックおよびコマンドはすべて、「暖房システム」の表示レイアウト104に含めることができ、要因割振りを効果的に制御するのに必要とされるフィードバックおよびコマンドはすべて、「割振りシステム」の表示レイアウト104に含めることができる。
【0084】
自分の要求を満たし、作業を促進し、嗜好を調節する表示レイアウト104を作成してしまえば、ユーザは、本発明によるシステム10にログインする(106)度に、「分かりきっていることを繰り返す」必要はない。ログインすると(106)、ユーザは、閲覧する表示レイアウト104に対応するキーを単に活動化(158)すればよい。選択された実施形態において、表示レイアウト104および関連したキーは、ユーザ名によって、本発明によるシステム10に格納される。したがって、あるユーザが、ワークステーション16にログオンすると(106)、そのユーザは、自分独自の表示レイアウト104にアクセスすることができる。同じワークステーション16に別のユーザがログオンすると(106)、そのユーザは、自分独自の表示レイアウト104にアクセスすることができる。所望される場合、本発明による、相互接続された統合装置14は、表示レイアウト104を共有するように構成される。したがって、ユーザは、様々なワークステーション16のどの1つからでも、自分の表示レイアウト104にアクセスすることができる。
【0085】
選択された実施形態において、本発明による統合装置14は、すべてのウィンドウ80に対して、現在の状態情報を記録する。状態情報は、位置、サイズ、適用範囲、アクティブであるか閉じられているか、などを含み得る。したがって、統合装置14が、意図的でなく電源を切られた場合、統合装置14は、電源を入れ直されたとき、認知された最後の状態に戻り得る。このことは、最後のユーザを自動的にログインさせ(106)、各ウィンドウ80を、認知された最後の状態で表示することも含み得る。さらに、特定の実施形態において、ウィンドウ80が閉じられると、統合装置14は、そのウィンドウの最後の状態を記録する。したがって、そのウィンドウ80は、再起動されると、認知された最後の状態で提示される。
【0086】
図11を参照すると、選択された実施形態において、開始時に、合成ディスプレイ信号26によって形成された画像160は、接続された各サブシステム12用のサムネイル110およびマクロ164または仮想ボタン164の配列を提示する1つまたは複数のツール・バー162を含み得る。各サムネイル110のタイトル・バー150は、どのサムネイル110も活動化されていないこと、または制御の焦点となっていないことを示す「灰色表示」をする。しかし、各サムネイル110は、対応するサブシステム12からのリアルタイム画像112を提示し続けてよい。
【0087】
本発明によるツール・バー162は、システム10の動作を促進するのに所望され、または必要などのマクロ164も有し得る。1実施形態では、ツール・バー162は、ログイン164a、保存164b、呼戻し164c、レイアウト164d、シフト164e、およびヘルプ164fマクロを含み得る。
【0088】
ログイン・マクロ164aは、システム10によってユーザを識別させ得る。選択された実施形態において、ユーザがログインすると(106)、表示レイアウト104は、現在のレイアウト104で継続することも、ユーザによって最後に利用されたレイアウト104に変化させることもできる。いくつかの実施形態では、ツール・バー162上に表示されるマクロ164は、各ユーザの嗜好によって変わり得る。したがって、ユーザがログインすると(106)、ツール・バー162は、ユーザによって最後に利用され、または形成された構成に変化させ得る。
【0089】
保存マクロ164bは、現在の表示レイアウト104を直ちに保存する(152)。選択された実施形態において、レイアウト・ボタン164dまたはマクロ164dは、選択された期間、「灰色表示」し得る。この期間中、レイアウト・マクロ164dのどれもが、新たに保存された(152)表示レイアウト104を格納するために割り当てる(154)(または割り当て直す)。所望される場合、レイアウト・マクロ164dに新規表示レイアウト104を割り当てる(154)ことができる期間は、セットアップ・オプションとして制御することができる。
【0090】
呼戻しマクロ164cは、特定のユーザによって保存された最後の表示レイアウト104を呼び戻す。最後の表示レイアウト104は、そのレイアウト104が指定のレイアウト・マクロ164dにも割り当てられた場合でも、呼び戻すことができる。選択された実施形態において、セットアップ・オプションとして、呼戻しマクロ164cは、選択された深さ(たとえば、最大16個を保存)を有する単一レジスタ、スタック、または循環バッファとして設定することができる。
【0091】
選択された実施形態において、1つまたは複数のレイアウト・マクロ164dを、ツール・バー162の一部として含めることができる。レイアウト・マクロ164dを活動化すると(158)、ディスプレイ28に、そのレイアウト・マクロ164dに割り当てられた(154)最後の表示レイアウト104を生じ得る。いくつかの実施形態では、レイアウト・マクロ164dに適用された名称は、ユーザによってカスタマイズすることができる。
【0092】
シフト・マクロ164eは、どのレイアウト・マクロ164dがツール・バー162上に表示されるかを制御するように構成することができる。たとえば、1実施形態では、ツール・バー162は、全部で10個あるうちの、5個のレイアウト・マクロ164dを表示することしかできない。したがって、シフト・マクロ164eを選択することによって、ユーザは、レイアウト・マクロ164dの1〜5とレイアウト・マクロ164dの6〜10との間をトグルし得る。2組より多いレイアウト・マクロ164dを利用する実施形態では、シフト・マクロ164eは、トグルではなく循環し得る。所望される場合、シフト・マクロ164eは、表示する多数の組のレイアウト・マクロ164dがある場合のみ、可視的であり得る。選択された実施形態において、組の数および1組の中のレイアウト・マクロ164dの数は、セットアップ・オプションとして制御される。
【0093】
ヘルプ・マクロ164fを活動化すると、ヘルプ・システムを呼び起こし得る。選択された実施形態において、ヘルプ・システムは、ローカルに格納する。他の実施形態では、ヘルプ・システムは、リモートに格納する。たとえば、1実施形態では、ヘルプ・マクロ164fを活動化すると、ヘルプ・システムを含むウェブサイトにアドレス指定されたインターネット・ブラウザが起動する。
【0094】
選択された実施形態では、図11に示される以外のマクロ164を含めてもよい。たとえば、本発明によるいくつかの実施形態は、セットアップ・マクロ164を含み得る。セットアップ・マクロ164を活動化すると、ユーザは、システム・セットアップ・モードに入ることを許可され得る。使用可能なセットアップ・オプションは、管理者によって導入されたアクセス制限に依存し得る。ただし、1実施形態では、表示レイアウト104をさらにカスタマイズする(146)ための様々なオプションを提示してよい。
【0095】
図12を参照すると、特定の実施形態において、ウィンドウ80が制御の焦点として活動化され、または選択されると、タイトル・バー150が、不活動である「灰色表示」からハイライト表示し、彩色し、あるいは変化する。たとえば、図示した実施形態では、「自動化」サブシステム12が、制御の焦点として選択されている。したがって、「自動化」サブシステム12に対応するウィンドウ80(たとえば、サムネイル・ウィンドウ110およびサブウィンドウ132)は、彩色されたタイトル・バー150を有する。
【0096】
本発明によるウィンドウ80のタイトル・バー150は、1つまたは複数のマクロ166または仮想ボタン166を含み得る。適切なボタン166は、サブウィンドウ・ボタン166a、サイズ決定ボタン166b、クローズ・ボタン166cなどを含み得る。
【0097】
特定の実施形態において、サムネイル110上でサブウィンドウ・ボタン166aを選択すると、ユーザに、サブウィンドウ132を作成させる(すなわち、その適用範囲を定義させる)ことができる。ある時点で、そのサブシステム12用のサブウィンドウ132が作成されている場合、サブウィンドウ・ボタン166aを選択すると、最後に形成されたサブウィンドウ132を呼び戻す。つまり、新規サブウィンドウ132は、以前のサブウィンドウ132と同じサイズ、適用範囲、および位置を有し得る。サブウィンドウ132上でサブウィンドウ・ボタン166aを選択すると、ユーザが選択されたエリア134の適用範囲、したがって、サブウィンドウ132の適用範囲を調整するのを可能にし得る。
【0098】
選択された実施形態において、セットアップ・オプションとして、サムネイル110またはフルウィンドウ124上のサブウィンドウ・ボタン166aは、選択されたエリア134を区切る境界を、「オン」と「オフ」の間でトグルさせることも、サブウィンドウ132の適用範囲の修正を許可することもできる。選択されたエリア134を示す境界がオフであり、オペレータがサブウィンドウ132上のサブウィンドウ・ボタン166aを活動化すると、境界が現れることができ、その位置または限度は、選択されたエリア134の適用範囲、したがって、サブウィンドウ132の適用範囲を変化させるように取り扱うことができる。
【0099】
特定の実施形態において、サイズ決定ボタン166bは、選択されると、ユーザに、対応するウィンドウ80が、ディスプレイ28上に存在する画像160中で占めるであろう(たとえば、ピクセルでの)サイズを判定させ得る。ウィンドウ80のサイズを変えても、示されているサブシステム12によって生成された画像112の割合を変化させる必要はない。選択された実施形態では、サムネイル110およびサブウィンドウ132のみをサイズ決めする。
【0100】
活動化され、または選択されると、本発明によるクローズ・ボタン166cは、対応するウィンドウ80を「閉じる」。つまり、ウィンドウ80を、ディスプレイ28上に生じた画像160から削除する。選択された実施形態において、フルウィンドウ124およびサブウィンドウ132のみが、クローズ・ボタン166cを有し得る。このような実施形態では、サムネイル110を「閉じる」ことはできない。したがって、接続された各サブシステム12用のサムネイル110は、すべての表示レイアウト104におけるナビゲーション、監視、または選択補助として含まれる。
【0101】
図13を参照すると、本発明によるフルウィンドウ124は、適切などのやり方でも生成し、または起動することができる。たとえば、1実施形態では、フルウィンドウ124は、ユーザがフルウィンドウ124を望むサブシステム12のサムネイル110の上をダブル・クリックすることによって起動することができる。ユーザがフルウィンドウ124をやめてしまうとき、フルウィンドウは、適切なクローズ・ボタン166cを選択することによって「閉じられる」。選択された実施形態において、フルウィンドウ124は、それに続いて再起動されると、サブシステム12に対する、時間的に最も近いフルウィンドウ124のサイズおよび位置決めを取り得る。
【0102】
仮想制御パネル142は、ユーザによって所望されるどの形状、構成、または複雑性も取り得る。仮想制御パネル142上のボタン144の選択または活動化は、1つまたは複数のコマンドを、1つまたは複数の宛先に発行させ得る。いくつかの実施形態では、制御されるシステムからの状況情報は、仮想制御パネル142の外見の変化を通じて伝達される。たとえば、選択されたサブシステム12の特定のセンサが、不可欠な値を上回り、または下回る読取り結果を登録した場合、1つまたは複数の「ライト」、マーカ、または色を、仮想制御パネル142に一意に照射し、その状況へ注意を促すように活動化することができる。
【0103】
選択された実施形態において、本発明による統合装置14は、ユーザが仮想制御パネル142をグラフィカルに設計し生成するのを支援するためのソフトウェアを収容する。さらに、このようなソフトウェアは、ユーザが、仮想制御パネル142のボタン144、スイッチ144、つまみ144、ダイヤル、段階的制御などの選択、活動化、調整などの際に発行される様々なコマンド32、34、36を明確に表現するのも可能にし得る。
【0104】
本発明は、本発明の基本機能からも本質的特性からも逸脱することなく、他の具体的な形で実施してもよい。説明した実施形態は、あらゆる点において例示に過ぎず、制限ではないと理解されたい。本発明の範囲は、したがって、上記の説明ではなく、添付の特許請求の範囲によって示される。特許請求の範囲の均等物の意義および範囲内であるすべての変更は、特許請求の範囲に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0105】
【図1】ワークステーションと多数のサブシステムとの間のインタフェースをとる統合装置を備える、本発明によるシステムを示す概略的なブロック図。
【図2】本発明による統合装置の実施形態を示す概略的なブロック図。
【図3】本発明による統合装置にあるディスプレイ・プロセッサの実施形態を示す概略的なブロック図。
【図4】本発明による、アドレス指定されたバッファを装備するディスプレイ・プロセッサの実施形態を示す部分的な概略ブロック図。
【図5】多数のワークステーション・ディスプレイに合成ディスプレイ信号を提供する、本発明によるディスプレイ・プロセッサの実施形態を示す部分的な概略ブロック図。
【図6】本発明による統合装置にあるコマンド・プロセッサの実施形態を示す概略的なブロック図。
【図7】第1のワークステーションと多数の第1のサブシステムとの間のインタフェースをとる第1の統合装置、第2のワークステーションと多数の第2のサブシステムとの間のインタフェースをとる第2の統合装置、ならびに第1の統合装置を第2の統合装置に接続するデータ・リンクを備える、本発明によるシステムを示す概略的なブロック図。
【図8】本発明による、コマンド・プロセッサを動作させる方法の1実施形態を示す概略的なブロック図。
【図9】本発明による、表示レイアウトを作成する方法の1実施形態を示す概略的なブロック図。
【図10】本発明による、表示レイアウトの実施形態を示す概略的なブロック図。
【図11】ツール・バーおよび様々な「サムネイル」ウィンドウを含むように、本発明によって作り出される表示レイアウトの1実施形態を示すスクリーン・ショットを示す略図。
【図12】ツール・バー、様々なサムネイル・ウィンドウ、およびサムネイル・ウィンドウの1つに対応するサブウィンドウを含むように、本発明によって作り出される表示レイアウトの代替実施形態を示すスクリーン・ショットを示す略図。
【図13】ツール・バー、様々なサムネイル・ウィンドウ、サムネイル・ウィンドウの1つに対応するフルウィンドウ、および仮想制御パネルを含むように、本発明によって作り出される表示レイアウトの別の代替実施形態を示すスクリーン・ショットを示す略図。
【技術分野】
【0001】
本発明は、制御システムに関し、より詳細には、多数のサブシステムの統合型監視および制御のための新規システムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
コンピュータ、制御システム、および他の電子装置の急増により、監視および制御を行わなければならない人間であるオペレータおよびユーザにとって、一層困難な問題が生じている。多くの処理および制御センターにおいて、ユーザは、明示された責任を遂行するために、3、4またはそれよりも多い別個のシステムを監視し制御しなければならない。多数の視覚表示端末、キーボード、指示装置などを有する、オペレータの作業エリアが一般的である。
【0003】
多くの状況において、この問題は、監視され制御される様々なシステムが相異なるオペレーティング・システムを利用し、相異なる視覚表示装置を使うと、悪化する。しばしば、処理センターまたは制御室内の最も重要なシステムは、容易に修正することも、より新しいシステムと統合することもできない、比較的古いシステムである。したがって、ユーザにとって最も重要である情報はしばしば、様々な表示装置に分散される。
【0004】
現在、ユーザが、1台のワークステーションを使いながら多数のコンピュータ・システムの間で切換えを行うことを可能にするキーボード、ビデオ、およびマウス・スイッチ(KVM)などの装置がある。こうした装置には、重大な制限がある。たとえば、こうした装置は通常、ユーザに、一度にただ1つのシステムを閲覧させ制御させる。
【0005】
表示統合装置も開発されている。通常、表示統合装置は、多数の画像を組合せ、そうすることによって、ユーザに、多数のシステムの出力を1台の表示装置から監視させる。しかし、表示統合装置は、制御入力装置の数を削減することも、コマンド入力のリダイレクションを可能にすることもない。単に表示画像を集約するだけである。
【0006】
現在、パーソナル・コンピュータおよびテレビは、接続されたシステムから画像を表示し、キーボードおよびポインタから制御をリダイレクトすることによって、1つまたは複数のシステムを監視し制御する。ただし、こうした装置は、重大な制限も有する。たとえば、多数の異なったシステムとリアルタイムで処理する能力が制限される。さらに、ユーザが、様々な表示要素を思い通りにサイズ決定し位置決めすることによって表示画像をカスタマイズすることを可能にしない。さらに、任意に選択されるサブウィンドウの作成も、情報レイアウトの保存および再利用もサポートしない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
必要とされるのは、全く異なる様々なシステム(サブシステム)の監視および制御を統合する力をユーザに与えるシステムである。さらに、必要とされるのは、ワークステーションのディスプレイに生じた表示画像を、一個人の要求を満たし、自分の仕事を容易にし、自分の嗜好を調節するようにカスタマイズする力をユーザに与えるシステムである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記のことを鑑みて、実施され、本明細書において広範囲にわたって記載される本発明により、本発明の1実施形態では、1つまたは複数のサブシステムの監視および制御の統合をもたらすシステムを含むものとしての方法および装置を開示する。制御の統合をもたらすシステムは、ユーザが、多数のサブシステムとの間でコマンドを発行し、監視用表示情報を受信するどのような装置でもよい。選択された実施形態において、このようなシステムは、ワークステーションと多数のサブシステムとの間のインタフェースをとる統合装置を含み得る。
【0009】
特定のアプリケーションでは、サブシステムは、ディスプレイ信号を特定の形式(たとえば、インタフェース標準)で出力する。同様に、このサブシステムが、コマンドを特定の形式で受信する。別のサブシステムのディスプレイ信号およびコマンドは、第1のサブシステムのものとは互換性がない可能性がある。このようなアプリケーションでは、本発明による統合装置は、ワークステーションとそれ以外の互換性がないサブシステムとの間の変換装置として機能し得る。
【0010】
選択された実施形態では、統合装置が、様々な、物理的に全く異なる形式でサブシステムから受信されたディスプレイ信号を、共通の形式に変換する。共通の形式になると、ディスプレイ信号が合成ディスプレイ信号に統合される。合成ディスプレイ信号は、統合装置からワークステーションのディスプレイに伝送される。同様に、統合装置は、ワークステーションの様々な入力装置から受信されたコマンドを、コマンドが供給される様々なサブシステムによって理解可能なコマンドに変換する。
【0011】
特定の実施形態では、統合装置は、ディスプレイ・プロセッサおよびコマンド・プロセッサを含み得る。ディスプレイ・プロセッサは、接続されたサブシステムから様々なディスプレイ信号を受信し、様々なウィンドウを形成する合成ディスプレイ信号を生成し、この合成ディスプレイ信号を、ワークステーションのディスプレイに伝送する。いくつかの実施形態では、各着信ディスプレイ信号は、合成ディスプレイ信号によって形成される少なくとも1つのウィンドウに割り当てられる。他の実施形態では、選択された着信ディスプレイ信号または着信ディスプレイ信号のいくつかの部分にのみ、それぞれウィンドウが割り当てられる。
【0012】
コマンド・プロセッサは、ワークステーションの1つまたは複数の入力装置から受信したコマンドを、その適切な宛先に供給する。適切な宛先は、統合装置自体、隣接する統合装置、接続されたサブシステムの1つまたは複数などを含み得る。必要な場合、コマンド・プロセッサは、コマンドを、その宛先に供給する前に変換してよい。
【0013】
選択された実施形態では、コマンド・プロセッサが、ワークステーションから受信された、選択されたコマンドを、ディスプレイ・プロセッサに伝達する。たとえば、コマンド・プロセッサが、オープンし、クローズし、サイズ決定し、位置決めすることなどを指令するコマンドを履行するディスプレイ・プロセッサにコマンドを提供する。したがって、コマンド・プロセッサは、ユーザが選択し、サイズ決定し、位置決めし、あるいは多数のサブシステムからのリアルタイムの視覚フィードバックを提示するウィンドウを取り扱うための機構を提供することが可能である。特定の実施形態では、コマンド・プロセッサは、ユーザが作成し、有用であると判断したウィンドウの配置を含む様々な表示レイアウトの保存および呼戻しをサポートする。
【0014】
特定の実施形態では、コマンド・プロセッサを、ユーザに対応するアクセス制限を受け取り、格納し、強制するように構成してよい。アクセス制限は、どのようなコマンドが、指定された宛先に、コマンド・プロセッサによってフォワードされるかということに関する、どのような制約でもよい。たとえば、選択された状況では、どのユーザが、サブシステムの選択された不可欠な機能を制御することが可能であるかを制限することが望ましい場合がある。したがって、アクセス制限は、特定のユーザが、サブシステム12の不可欠な機能に影響を与えるコマンドを発行した場合、そのコマンドは無視され、フォワードされることはないということを示し得る。
【0015】
本発明の上記の特徴は、添付の図面と併せ読むと、以下の説明および添付の特許請求の範囲から、より完全に明らかになるであろう。こうした図面は本発明の典型的な実施形態を示すに過ぎず、したがって、本発明の範囲を限定するとみなすべきではないことを理解した上で、本発明を、添付の図面を用いてさらに具体的かつ詳細に説明する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
本発明の構成要素は、概して本明細書において図面に記載され図示されているが、非常に様々な相異なる構成で配置し設計してよいことが、容易に理解されよう。したがって、図面に表される、本発明のシステムおよび方法の実施形態の、以下のより詳細な説明は、本発明の範囲を、権利請求しているように限定することを意図しているのではなく、単に、本発明の様々な実施形態を表す。本発明は、図面を参照することによって、最もよく理解されよう。図面において、同様の部分は、全体を通して同じ番号で明示する。
【0017】
図1を参照すると、本発明による選択された実施形態は、1つまたは複数のサブシステム12に及ぶ制御の統合をもたらすシステム10を含み得る。制御は、制御ループの観点で形成される。制御ループは、2つの情報フローを含み得る。流出する情報は、コマンドと呼ぶ。流入する情報は、フィードバックと呼ぶ。フィードバックにより、コマンドを発行するユーザまたはシステムは、制御されるシステムまたはサブシステムによって、コマンドが正しく受信され、理解され、履行されたことを検証する。したがって、制御は、コマンドが発行され、検証フィードバックが受信される処理として定義する。
【0018】
制御の統合をもたらすシステム10は、ユーザ、ワークステーションなどが、便利な小型インタフェースを介した、多数のサブシステム12との間のコマンドの発行およびフィードバックの受信を許可するハードウェア、ソフトウェア、またはその何らかの組合せを与えられるどのような装置でもよい。本発明による選択された実施形態において、制御の統合をもたらすシステム10(すなわち、統合型制御システムまたはICS)は、ワークステーション16と多数のサブシステム12との間のインタフェースをとる統合装置14を含み得る。
【0019】
特定のアプリケーションでは、特定の制御システムを念頭において、1つまたは複数のサブシステム12を設計する。このようなアプリケーションでは、サブシステム12aが、フィードバック(たとえば、ディスプレイ信号18a)を、特定の言語に類似している可能性がある特定の形式で出力する。同様に、サブシステム12aは、コマンド(たとえば、キー・コマンド20a)を、やはり特定の言語に類似している可能性がある特定の形式で受信する。アプリケーションに応じて、第2のサブシステム12bのディスプレイ信号18bおよびキー・コマンド20bは、第1のサブシステム12aの言語とは異なる言語でもよく、あるいは互換性がなくてもよい。このようなアプリケーションでは、サブシステム12a、12bは、物理的に全く異なるものとみなすこともでき、物理的に形式が全く異なるディスプレイ信号18a、18bおよびキー・コマンド20a、20bを介して通信すると言うこともできる。
【0020】
物理的に全く異なるサブシステム12はしばしば、技術が進歩した結果である。たとえば、特定の種類のディスプレイが標準とみなされているときに、第1のサブシステム12aが設計され構築されている場合がある。したがって、第1のサブシステム12aは、ディスプレイ信号18aを、このようなディスプレイによって理解される形式で出力するように設計されている可能性がある。しかし、技術が進歩したことで、新規ディスプレイ技術が開発されている可能性がある。より最近になって開発された第2のサブシステム12bは、ディスプレイ信号18bを、こうした新規ディスプレイによって理解される形式で出力するように設計されている可能性がある。したがって、第1のサブシステム12aのディスプレイ信号18aは、第2のサブシステム12bのディスプレイ信号18bと互換性がない可能性がある。
【0021】
図1の、図示した実施形態において、本発明による統合装置14が、3つの代表的なサブシステム12a、12b、12cに接続される。他の実施形態では、様々な入出力形式または言語の、より多い、またはより少ない数のサブシステム12が、統合装置14に接続されてよい。したがって、図1の、以下のより詳細な説明は、本発明の範囲を限定することを意図しているのではなく、単に、本発明による制御の統合を適用する、選択されたサブシステム12を表す。
【0022】
第1のサブシステム12aは、DOS(すなわち、IBMパーソナル・コンピュータおよび互換性のあるマシン上で使われるオペレーティング・システム)を使ってアプリケーションを実行する比較的古いコンピュータ・システムの例を示す。第1のサブシステム12aは、モノクロ・ディスプレイと互換性のあるディスプレイ信号18aを出力するように設計してもよい。ただし、ディスプレイ信号18aをモノクロ・ディスプレイに送るのではなく、第1のサブシステム12aは、ディスプレイ信号18aを統合装置14に送る。同様に、キーボードからキー・コマンド20aを直接受信するのではなく、第1のサブシステム12aは、統合装置14からキー・コマンド20aを受信する。
【0023】
第2のサブシステム12bは、キーボード、指示装置(たとえば、「マウス」)、およびカラーの高解像度ディスプレイとインタフェースをとるように設計された、より進歩したコンピュータ・システムの例を示す。ディスプレイ信号18bをRGB形式で、カラーのより高解像度のディスプレイに送るのではなく、第2のサブシステム12bは、ディスプレイ信号18bを、統合装置14に送る。同様に、キー・コマンド20bおよびポインタ・コマンド22をキーボードまたはマウスから直接受信するのではなく、第2のサブシステム12bは、キー・コマンド20bおよびポインタ・コマンド22を、統合装置14から受信する。
【0024】
第3のサブシステム12cは、カスタマイズされたサブシステムの例を示す。このようなサブシステム12cは、ディスプレイ信号18cを、アスキー文字の形式で文字端末に出力する第1の直列通信ポートを含み得る。ディスプレイ信号18cを文字端末に送るのではなく、第3のサブシステム12cは、ディスプレイ信号18cを統合装置14に送る。制御コマンド24の通信を容易にするために、第1の直列ポート、または第2の直列ポートあるいは他のタイプのインタフェースを、統合装置14に接続する。
【0025】
本明細書において上記したモノクロ、RGB、およびアスキー・ディスプレイ信号18に加えて、本発明による統合装置によって受信し処理する他の適切なディスプレイ信号18は、豊富な種類のどのコンポーネント、合成、または圧縮信号をも、デジタルであるかアナログであるか(たとえば、YCbCr、YPbPr、NTSC、PAL、Sビデオ、MPEG、JPEGなど)に関わらず含み得る。選択された実施形態において、ディスプレイ信号18は、単なる画像以上のものを包含し得る。たとえば、どの電圧、電流、接触条件、エンコードされたデジタル信号、コンポーネントの状態に対応する値なども、どのタイプの表示装置もインジケータ装置も制御するのに用いることができ、ディスプレイ信号とみなす。
【0026】
選択された実施形態において、統合装置14は、ワークステーション16とサブシステム12の間の変換装置として機能し得る。統合装置14は、サブシステム12から、様々な、物理的に全く異なる形式で受信されたディスプレイ信号18を、共通の形式に変換する。共通の形式になると、ディスプレイ信号18は、統合装置14からワークステーション16のディスプレイ28に提供することが可能な合成ディスプレイ信号26に統合される。本発明によるワークステーション16は、どの組合せのディスプレイ28も含み得る。所望される場合、ワークステーション16において使用されるディスプレイ28の1つまたは複数は、高解像度ディスプレイでよい。
【0027】
本発明によるワークステーション16は、どの組合せの入力装置30も含み得る。適切な入力装置30は、制御パネル、キーボード、ポインタまたはカーソル制御装置などを含み得る。図示した実施形態では、ワークステーション16は、3つの入力装置30(すなわち、キーボード30a、ポインタ30b、およびカスタム制御パネル30c)を含む。キーボード30aは、キー・コマンド32を統合装置14に伝達する。ポインタ30bは、ポインタ・コマンド34を統合装置14に伝達する。カスタム制御パネル30cは、シリアル、パラレル、または他のタイプのコマンド36を統合装置14に伝達する。統合装置14は、様々な入力装置30から受信されたコマンド32、34、36を、コマンド32、34、36が供給される様々なサブシステム12によって理解することができるコマンド20、22、24に変換する。
【0028】
図2を参照すると、本発明による統合装置14は、ディスプレイ・プロセッサ38およびコマンド・プロセッサ40を含み得る。ディスプレイ・プロセッサ38は、接続されたサブシステム12からディスプレイ信号18を受信し、(必要な場合は)ディスプレイ信号18を、共通の、または互換性のある形式に変換し、合成ディスプレイ信号26を生成する。コマンド・プロセッサ40は、ワークステーションからコマンド32、34、36を受信し、(必要な場合は)コマンド32、34、36を、コマンド32、34、36が供給される様々なサブシステム12によって理解されるコマンド20、22、24に変換し、コマンド20、22、24を適切なサブシステム12にフォワードする。
【0029】
選択された実施形態において、コマンド・プロセッサ40は、ワークステーション16から受信された、選択されたコマンドを、ディスプレイ・プロセッサ38に伝達する。たとえば、コマンド・プロセッサ40は、画像に対して指令された、オープンし、クローズし、サイズ決定し、位置決めするなどのコマンドを、履行するためにディスプレイ・プロセッサ38に提供する。したがって、本発明による統合装置14は、ユーザが、多数のサブシステム12からのリアルタイムの視覚フィードバックを選択し、サイズ決定し、位置決めし、あるいは処理することを可能にするための機構を提供し得る。
【0030】
所望される場合、本発明による統合装置14は、データ・リンク41を含み得る。特定の実施形態において、データ・リンク41は、ある統合装置14のコマンド・プロセッサ40を、別の統合装置14のコマンド・プロセッサ40に接続する。したがって、ある統合装置14は、別の統合装置14に対して制御を働かせ得る。さらに、データ・リンク41は、統合装置14を、外部のデータ処理システムによって制御させ得る。1実施形態では、このようなデータ・リンク41は、IEEE802.3ネットワーク・インタフェースを含み得る。
【0031】
図3を参照すると、本発明によるディスプレイ・プロセッサ38は、様々なインタフェース・モジュール42を含み得る。あるインタフェース・モジュール42は、各着信ディスプレイ信号18にサービス提供し得る。選択された実施形態において、インタフェース・モジュール42は、エミュレータとして機能することができ、ディスプレイ信号18の送り先であるディスプレイによって通常は提示される機械的電気的要件を供給する。たとえば、インタフェース・モジュール42は、通常は表示装置によって供給されることになる機械的接続機構、電圧、インピーダンスなどを供給し得る。
【0032】
インタフェース・モジュール42を通過した後、ディスプレイ信号18は、画像構造コンバータ44に入り得る。画像構造コンバータ44は、ディスプレイ信号18を共通の画像構造に変換する。着信ディスプレイ信号18が既に共通の画像構造である実施形態では、変更せずに提供してもよい。適切などの構造も、共通の画像構造にとっては十分であり得る。1実施形態では、画像構造コンバータが、全着信ディスプレイ信号18を、たとえば所定のある程度の解像度のRGB構造に変換する。
【0033】
概して、画像構造コンバータ44は、変換を実現するのに必要な、どのような処理を適用してもよい。たとえば、特定の実施形態において、画像構造コンバータ44は、8ビット、線形RGB、プログレッシブ・スキャンを適用する。ディスプレイ信号18がインターレースのモノクロ・アナログである実施形態では、画像構造コンバータ44は、ディスプレイ信号18のインターレースを解除し、輝度情報を、共通の画像構造に変換する。ディスプレイ信号18が直列アスキー文字を含む実施形態では、画像構造コンバータは、着信ディスプレイ信号18に基づいて文字端末の仮想画像を作成し、次いで、仮想画像を、共通の画像構造に変形する。
【0034】
共通の画像構造のディスプレイ信号18は、フレーム・レート・コンバータ46に提供される。フレーム・レート・コンバータ46は、各着信ディスプレイ信号18を、共通フレーム・レートに変換する。共通フレーム・レートは、適切などの値でもよい。1実施形態では、フレーム・レート・コンバータは、全着信ディスプレイ信号18を、毎秒70個のプログレッシブ・フレームに変換する。所望され、または必要な場合、ディスプレイ・プロセッサ38は、フレーム・レート・コンバータ46の動作をサポートするために、動作可能に接続されたクロック48を含み得る。
【0035】
共通の画像構造およびフレーム・レートのディスプレイ信号18は、画像リサイザ(resizer)50に伝送される。画像リサイザ50は、多数のディスプレイ信号18を合成ディスプレイ信号26に含めることが可能となるように、着信ディスプレイ信号18を処理する。たとえば、ワークステーション16のディスプレイ28は、限られた数のピクセルを有し得る。例示目的のために、ディスプレイ28は、1600×1200ピクセルに制限されると仮定する。ユーザは、元々は800×600ピクセルのディスプレイ用にサイズ決定されたディスプレイ信号を提示するために、ディスプレイ28上の640×480ピクセルのウィンドウを望む場合がある。このような状況において、画像リサイザ50は、ディスプレイ信号18を、その元の線形ピクセル化の1.25倍だけ「ダウンコンバート」する。
【0036】
やはり例示目的のために、ユーザが、元々は320×240ピクセルのディスプレイ用にサイズ決定されたディスプレイ信号18を提示するために、ディスプレイ上に480×360ピクセルの別のウィンドウを作成することを望むと仮定する。このような状況において、画像リサイザ50は、ディスプレイ信号18を1.5倍に「アップコンバート」する。特定の実施形態において、ディスプレイ信号18は、最大8のファクターで、アップコンバートすることも、ダウンコンバートすることもできる。
【0037】
選択された実施形態において、画像リサイザ50は、画像コントローラ52から受信されたコマンドに従って、ディスプレイ信号18をアップコンバートすることも、ダウンコンバートすることもできる。特定の実施形態において、画像コントローラ52は、ディスプレイ信号18のサイズを、ディスプレイ信号18が提示されるべきウィンドウのサイズと比較することによって、ディスプレイ信号18をサイズ変更するかどうか判定する。
【0038】
特定の実施形態において、本発明によるディスプレイ・プロセッサ38は、グラフィックス・ジェネレータ54を含み得る。グラフィックス・ジェネレータ54は、合成ディスプレイ信号26に様々な画像特徴を追加する。たとえば、選択された実施形態において、グラフィックス・ジェネレータ54は、統合装置14、または統合装置14に接続されたどのサブシステム12の機能に対する制御も容易にするウィンドウ、ボタン、および他の制御アイコンならびにマクロ周辺に境界を追加する。特定の実施形態において、グラフィックス・ジェネレータ54については、処理済のディスプレイ信号18を有するクロック48によって同期をとる。
【0039】
選択された実施形態において、画像コントローラ52は、ディスプレイ・プロセッサ38の様々な動作および処理を制御する。いくつかの実施形態では、画像コントローラ52は、コマンド・プロセッサ40からコマンドを受信する。このようなコマンドは、どのように、ユーザが合成ディスプレイ信号26を修正して、ワークステーション16のディスプレイ28に所望の視覚出力を生じることを望むかを反映し得る。たとえば、画像コントローラ52は、コマンド・プロセッサ40から、合成ディスプレイ信号16によって形成された様々なウィンドウのオープン、クローズ、サイズ決定、位置決め、および階層化に関するコマンドを受信する。画像コントローラ52は、特定のディスプレイ信号18のどの画像エリアが、特定の任意のウィンドウに表示されるべきかということに関するコマンドも受信する。
【0040】
画像コントローラ52の制御下で、マルチプレクサ56は、接続されたサブシステム12の処理済のディスプレイ信号18、グラフィックス・ジェネレータ54によって生成された画像特徴、および、必要に応じて、クロック48から入力を受信し、組み合わせて、合成ディスプレイ信号26を形成する。合成ディスプレイ信号26は、ディスプレイ・ドライバ58によって、ワークステーション16のディスプレイ28にフォワードする。
【0041】
図4を参照すると、本発明によるディスプレイ・プロセッサ38は、必要に応じて1つまたは複数のバッファ60を含み得る。たとえば、バッファ60a、60b、60cは、各ディスプレイ信号18a、18b、18cが画像リサイザ50からマルチプレクサ56に移ったとき、各ディスプレイ信号に割り当てる。物理的に、このようなバッファ60a、60b、60cは、独立コンポーネントでも、画像リサイザ50およびマルチプレクサ56の一方または両方に含まれるサブコンポーネントでもよい。
【0042】
選択された実施形態において、バッファ60dは、画像コントローラ52とマルチプレクサ56の間に論理的に位置決めすることができ、物理的には独立コンポーネントまたはこの2つの一方もしくは両方に含まれる下位コンポーネントとして位置決めされる。
【0043】
1実施形態では、画像コントローラ52とマルチプレクサ56の間のバッファ60dは、アドレス指定されたバッファ60dでよい。従来のバッファは、ディスプレイ信号が送られるディスプレイと同じサイズまたは次元のアレイまたは行列を提供する。たとえば、1600×1200ピクセルのRGBディスプレイ用の従来のバッファは、各要素が、対応するピクセル用のRGB値を含む、1600×1200の行列を含み得る。対照的に、本発明による、アドレス指定されたバッファ60dは、ピクセルの色情報(たとえば、RGB値)または対応するピクセルに対するピクセル色情報が見つかり得る間接的な1要素を提供するアドレスどちらかを各要素が含む、アレイまたは行列を含み得る。
【0044】
たとえば、アドレス指定されたバッファ60d中に含まれるアドレスは、マルチプレクサ56に、他の何らかのバッファ60中にある実際のピクセル色情報を探すよう、指令する。選択された実施形態において、要素がピクセル色情報を含むのか、それともアドレスを含むのかという判定を容易にするために、各要素に対応する様々なデータ・ビットは、その要素を、ピクセル色情報またはアドレスに対応するものとして識別する。本発明による、アドレス指定されたバッファ60dは、ディスプレイ・プロセッサ38によって要求されるハードウェアおよびソフトウェアを簡素にする。たとえば、マルチプレクサ56用の制御コードは、アドレス指定されたバッファ60d中に含まれる。
【0045】
図5を参照すると、選択された実施形態において、本発明によるワークステーション16は、2つ以上のディスプレイ28を含み得る。システム10内に多数のサブシステム12が含まれるとき、またはサブシステム12のいくつかが比較的高い解像度のディスプレイ信号18を提供するとき、多数のディスプレイ28が望まれる場合がある。
【0046】
特定の実施形態では、多数のディスプレイ28を、単一の論理ディスプレイとして扱う。つまり、マルチプレクサ56が、合成ディスプレイ画像26を、ディスプレイ28と同じ程度の多くの部分に区切る。合成ディスプレイ信号26の各部分は次いで、対応するディスプレイ28にフォワードする。たとえば、1実施形態では、マルチプレクサ56は、合成ディスプレイ信号26を、第1および第2の部分に区切る。第1の部分は、第1のディスプレイ・ドライバ58aによって、ワークステーション16の第1のディスプレイ28aにフォワードされる。第2の部分は、第2のディスプレイ・ドライバ58bによって、ワークステーション16の第2のディスプレイ28bにフォワードされる。
【0047】
図6を参照すると、概して、本発明によるコマンド・プロセッサ40は、2つの種類またはタイプのコマンド32、34、36を処理する。第1のタイプは、ユーザによって1つまたは複数のサブシステム12向けに指定されたコマンド32、34、36を含み得る。第1のサブシステム12aによる特定の温度ゾーン制御において生成された熱を調整するためのコマンド32、34、36は、第1のタイプのコマンド32、34、36の例であり得る。第2のタイプは、ユーザによって統合装置14自体向けに指定されたコマンド32、34、36を含み得る。ワークステーション16のディスプレイ28上に提示されるウィンドウを開き、閉じ、サイズ決定し、位置決めし、または活動化するためのコマンド32、34、36は、第2のタイプのコマンド32、34、36の例であり得る。
【0048】
いずれかのタイプのコマンド32、34、36を、適切などのやり方でも入力する。たとえば、コマンド32、34、36は、ポインタ30bでクリックし、ポインタ30bでドラッグし、ポインタ30bでクリックしドラッグし、キーボード30aでタイプ入力し、あるいはキーボード30aもしくは制御パネル30c上の特殊ファンクション・キー、つまみ、スイッチなど、またはスクリーン画像コンソール上の仮想ボタン、つまみ、ダイヤルなどを操ることによって、入力する。
【0049】
特定の実施形態において、コマンド・プロセッサ40は、様々なインタフェース・モジュール62を含み得る。あるインタフェース・モジュール62は、各着信コマンド32、34、36および発信コマンド20、22、24を提供し得る。ディスプレイ・プロセッサ38のインタフェース・モジュール42と同様に、選択された実施形態において、コマンド・プロセッサ40のインタフェース・モジュール62は、エミュレータとして機能することができ、通常は対応するシステムまたは入力装置によって提示される機械的、電気的要件を与える。つまり、たとえば、着信コマンド32、34、36用のインタフェース・モジュール62は、システムが通常は入力装置30に与えるはずの機械的接続機構、電圧、インピーダンスなどを与え得る。同様に、発信コマンド20、22、24用のインタフェース・モジュール62は、システムが通常は入力装置から受信するはずの機械的接続機構、電圧、インピーダンスなどを与え得る。
【0050】
選択された実施形態において、コマンド・プロセッサ40は、コマンド・コントローラ64を含み得る。コマンド・コントローラ64は、選択されたインタフェース・モジュール62から着信コマンド32、34、36を受信し、それ以外のモジュール62にコマンド20、22、24を発行する。特定の実施形態において、コマンド・コントローラ64は、メモリ素子68に動作可能に接続されたCPU 66を含み得る。メモリ素子68は、実行可能ファイルおよび作動データの形式のデータ構造を含み得る。データ構造は、様々なモジュールを備え得る。たとえば、1実施形態では、データ構造は、変換モジュール70、アクセス制御モジュール72、トポロジ追跡モジュール74、およびレイアウト・モジュール76をなす。
【0051】
本発明による変換モジュール70は、着信コマンド32、34、36を受信し、その宛先を判定するように構成されている。コマンド32、34、36が、入力を、コマンド32、34、36とは異なる形式または言語で受信する宛先(たとえば、サブシステム12、画像コントローラ52など)に供給される場合、コマンド32、34、36は、変換モジュール70によって、正しい形式のコマンド20、22、24に変換される。選択された実施形態において、ポインタ30bからのコマンド34の変換は、カーソル移動の適切なスケーリングを含み得る。正しい形式のコマンド20、22、24は、変換モジュール70によって宛先にフォワードされる。
【0052】
本発明によるアクセス制御モジュール72は、どのユーザにも対応するアクセス制限を受信し、格納し、強制するように構成されている。たとえば、選択された実施形態において、本発明によるシステム10の各ユーザは、ユーザ名およびパスワードを用いてログインすることが要求される場合がある。アクセス・モジュール72は、ユーザ名を受信し、対応する1組のアクセス制限を適用する。アクセス制限は、統合装置14によって、どのようなコマンド32、34、36が、指定された宛先(たとえば、サブシステム12、画像コントローラ52など)にフォワードされるかに関する、どの制約でもよい。
【0053】
たとえば、選択された状況では、どのユーザが、サブシステム12をリスタートすることが可能かを制限することが望ましい場合がある。したがって、アクセス制限は、特定のユーザがリスタート・コマンド(たとえば、Control−Alt−Delete)をサブシステム12に供給する場合、そのコマンドは無視され、フォワードされることはないことを示し得る。他の状況では、アクセス制限は、特定のユーザが、特定のサブシステム12のディスプレイ信号18を提示する特定のウィンドウを開くことも閉じることも防止し得る。特定の実施形態において、アクセス制御モジュール72は、様々なユーザ向けのアクセス制限を、実質的なアクセス無制限にユーザ名が関連付けられている管理者から受信する。
【0054】
選択された実施形態において、アクセス制御モジュール72は、ユーザまたはコマンド単位でアクセスを制御する。たとえば、各ユーザ名は、禁止された(または、より好都合な場合は、許可された)コマンドのリストと結合することも、関連付けることもできる。あるいは、アクセス制御モジュール72は、一連のアクセス・レベルに従ってアクセスを制御する。このような実施形態において、各アクセス・レベルは、選択されたアクセス特権に関連付けられる。ユーザを認めたアクセスは、ユーザに割り当てられるアクセス・レベルを選択することによって制御される。たとえば、5というアクセス・レベルを割り当てられたユーザは、3というアクセス・レベルを割り当てられたユーザより少ないアクセス制限を有し得る。
【0055】
本発明によるトポロジ追跡モジュール74は、統合装置14に接続された全サブシステム12の現在の記録を維持するように構成されている。選択された実施形態において、トポロジ追跡モジュール74は、様々なサブシステム12によって使われる様々な入力形式または言語の現在の記録を維持することもできる。したがって、トポロジ追跡モジュール74は、変換モジュール70と連携動作して、様々なコマンド32、34、36がどのように(すなわち、どのような形式または言語に)変換されることになるかを識別する。
【0056】
特定の実施形態において、トポロジ追跡モジュール74は、データ・リンク41を介して接続された、隣接するどの統合装置14にも関連付けられた全サブシステム12の現在の記録を維持するように構成されている。このようなトポロジ追跡モジュール74は、そのように接続されたサブシステム12によって使われる様々な入力形式または言語の現在の記録も維持する。したがって、トポロジ追跡モジュール74は、ある統合装置14から別の統合装置14への、コマンド32、34、36およびディスプレイ信号18の変換および転送を容易にし得る。
【0057】
本発明によるレイアウト・モジュール76は、様々な表示レイアウトの作成、記憶、および呼戻しをサポートするように構成されている。表示レイアウトは、合成ディスプレイ信号26によってワークステーション16のディスプレイ28上で形成され、または生成されたウィンドウ、仮想制御パネルなどのどのような構成でもよい。選択された実施形態において、ユーザは、所望の表示レイアウトに達するまで、コマンド32、34、36を発行する。命じられると、所望の表示レイアウトは、レイアウト・モジュール76によって保存される。後になって、ユーザは、保存された表示レイアウトの閲覧を望む場合、レイアウト・モジュール76にその特定の表示レイアウトを取り出させ、または呼び戻させるコマンド32、34、36を発行する。
【0058】
図7を参照すると、選択された実施形態において、本発明による2つ以上の統合装置14が相互接続される。図示した実施形態では、第1の統合装置14aは、データ・リンク41を介して第2の統合装置14bに接続される。第1の統合装置14aは、第1のワークステーション16aと第1および第2のサブシステム12a、12bとの間のインタフェースを提供する。第2の統合装置14bは、第2のワークステーション16bと第3および第4のサブシステム12c、12dとの間のインタフェースを提供する。他の実施形態では、様々な入出力形式または言語の、より多い、またはより少ない数のサブシステム12が、より多い、またはより少ない数の統合装置14に接続される。したがって、図7の以下のより詳細な説明は、本発明の範囲を限定することを意図しているのではなく、単に、本発明による多数の統合装置14をどのようにして相互接続することができるかを表す。
【0059】
特定の実施形態において、1台のサブシステム12からのディスプレイ信号18は、複数の統合装置14に供給される。たとえば、第2のサブシステム12bのディスプレイ信号18bおよび第3のサブシステム12cのディスプレイ信号18cは、統合装置14a、14b両方に供給される。所望され、または必要な場合、1つまたは複数の装置またはモジュール(たとえば、分散増幅器78)が、信号18b、18cの分割、再生、または増幅を支援し得る。
【0060】
第1、第2、および第3のサブシステム12a、12b、12cからディスプレイ信号18a、18b、18cを受信することによって、第1の統合装置14aは、ウィンドウ80を各ディスプレイ信号18a、18b、18cまたはその一部分の専用のものにする合成ディスプレイ信号26aを生成する。たとえば、第1のウィンドウ80aは、第1のサブシステム12aのディスプレイ信号18aに対応する内容全体を表示することができ、第2のウィンドウ80bは、第3のサブシステム12cのディスプレイ信号18cの内容全体を表示することができ、第3のウィンドウ80cは、第2のサブシステム12bの信号18bに対応する表示内容の一部を表示する。同様に、第2、第3、および第4のサブシステム12b、12c、12dからディスプレイ信号18b、18c、18dを受信することによって、第2の統合装置14bは、ウィンドウ80d、80e、80fを、対応する各ディスプレイ信号18b、18c、18dまたはその一部分の専用のものにする合成ディスプレイ信号26bを生成する。
【0061】
このような構成において、各ワークステーション16a、6bのユーザは、2つのサブシステム12の共有制御および1つのサブシステム12の排他的制御を有し得る。ただし、各ユーザは、そのユーザ独自の表示レイアウトに対する排他的(これに反するいかなるアクセス制限もない)制御を有し得る。つまり、各ユーザは、他のユーザとは独立に、様々なウィンドウ80の位置決め、サイズ決定などを、その個人に最もよく適合する方式で構成する。したがって、第2のワークステーション16aのユーザは、第2のサブシステム12bのディスプレイ信号18bの内容全体を提示するウィンドウ80eを好む場合があり、第1のワークステーション16aのユーザは、第2のサブシステム12bのディスプレイ信号18bの内容の、選択された一部のみを提示するウィンドウ80cを好む場合がある。
【0062】
選択された実施形態において、各ユーザは、自分のディスプレイ28上に1つまたは複数のウィンドウ80を有する、接続されたどのサブシステム12も制御する。ユーザの間で制御を裁定するのに、適切などの方法を用いてもよい。特定の実施形態において、ただ1人のユーザが、サブシステム12を、所与のどのときでも、(単に監視するのとは反対に)積極的に制御する。たとえば、所望される場合、ウィンドウ80を最後に選択し活動化するユーザが、対応するサブシステム12の制御を有し得る。
【0063】
所望される場合、ユーザの間で制御を裁定するのに、他の方法を用いてもよい。たとえば、いくつかの実施形態では、固定分配を用いる。固定分配において、各ユーザを、指定のサブシステム12にマップする。したがって、そのユーザのみが、こうした指定のサブシステム12を制御する。
【0064】
他の実施形態では、動的分配を用いる。たとえば、「ラウンド・ロビン」分配では、どのオペレータも、サブシステム12の制御権を握る。したがって、あるユーザによる制御の活動化によって、自動的に制御を他の全ユーザから解放し得る。このような分配は、ユーザの間の言語コミュニケーションを必要とし得る。しかし、このような分配は、制御の急激な変化を促進し得る。
【0065】
さらに他の実施形態では、優先権分配を用いる。このような分配では、優先権がより高いユーザが、優先権がより低いユーザから制御権を取り得る。優先権がより低いユーザは、優先権がより高いユーザがそのサブシステム12を活動化して(それに対して制御の焦点を合わせて)いない場合のみ、サブシステム12の制御権を握る。こうするには、優先権がより高いユーザが、終了したときにサブシステム12の制御を明示的に解放することが必要となり得る。
【0066】
いくつかの状況では、ユーザは、ユーザによって利用される統合装置14に直接接続されていないサブシステム12に、1つまたは複数のコマンド32、34、36を送ることを望む場合がある。たとえば、図示した実施形態を参照すると、第1のワークステーション16aのユーザは、第3のサブシステム12cにコマンド32、34、36を送ることを望む場合がある。第3のサブシステム12cは、ディスプレイ信号18cを第1の統合装置14aに直接供給するが、コマンド20、22、24を第1の統合装置14aから直接受信することはできない。
【0067】
このような状況において、第1の統合装置14aは、第3のサブシステム12cがコマンド20、22、24を第2の統合装置14bから直接受信すると認識し得る。したがって、第1の統合装置14aは、第3のサブシステム12c用に受信するどのコマンド32、34、36も、第2の統合装置14bに配信するために提供する。いくつかの実施形態では、未加工、未処理、または未変換のコマンド32、34、36を、第1の統合装置14aから第2の統合装置14bに送る。他の実施形態では、第1の統合装置14aは、処理済または変換済みのコマンド20、22、24を生成し、第2の統合装置14bに送る。選択された実施形態において、統合装置14aと14bの間での、(変換済み、または未変換の)コマンド32、34、36の転送は、データ・リンク41によって遂行される。
【0068】
図8を参照すると、動作の際、本発明によるコマンド・プロセッサ40は、コマンド32、34、36を受信し(82)、そのコンテキストを判定する(84)。コマンド32、34、36のコンテキストを判定する(84)ことによって、コマンド・プロセッサ40は、コマンド32、34、36に対して何を行うべきか判定する。選択された実施形態において、コマンド32、34、36のコンテキストの判定84は、コマンド32、34、36を発行したユーザの識別86を含む場合があり、この識別は、ユーザがログインした際に使ったユーザ名を参照することによって行われる。コマンド32、34、36のコンテキストの判定84は、コマンド32、34、36の指定された宛先の識別88も含み得る。
【0069】
ユーザおよび宛先が分かると、コマンド・プロセッサ40は、そのユーザがアクセス権をもっているかどうか、つまり、ユーザがこのようなコマンド32、34、36をこのような宛先に送るための許可を予め与えられているかどうか判定する(90)。ユーザがアクセス権をもっていない場合、コマンド32、34、36は無視して(92)よく、ユーザには、正しいアクセス権がないためにコマンドが実行されないことを知らせる(94)。ユーザがアクセス権をもっている場合、コマンド32、34、36は、必要である場合は変換する(96)。
【0070】
コマンド32、34、36は、本発明に従って様々なやり方で変換される(96)される。選択された状況では、コマンド32、34、36は、直接変換される(98)。たとえば、ある形式または言語でリスタートするためのコマンド32、34、36は、宛先サブシステム12によって理解することが可能な異なる形式または言語でリスタートするためのコマンド20、22、24に変換される。直接変換98は、英語の「hello」からスペイン語の「hola」への変換に類似しているであろう。
【0071】
他の状況では、コマンド32、34、36は、拡張100により変換される(96)。このような状況において、コマンド32、34、36は、実際には、実際のコマンド20、22、24の特定のリスト用仮想簡略表記を含み得る。たとえば、コマンド・プロセッサ40において、コマンド20、22、24のリストは、指定のファンクション・キーに割り当てられる。コマンド20、22、24のリストは、複数の宛先へのコマンドを含み得る。たとえば、リストに載っているあるコマンド20、22、24は、第1のサブシステム12aに供給され、リストに載っている別のコマンド20、22、24は、第2のサブシステム12bに供給される。したがって、指定のファンクション・キーが押されると、リストに含まれる様々なコマンド20、22、24が識別される。拡張変換100は、「記憶位置1において識別されるタスク」から、「サブシステム1がタスク1、2を実施し、サブシステム2がタスク5を実施する」などへの変換に類似しているであろう。
【0072】
変換96が完了すると、その結果生じたコマンド20、22、24は、適切な1つまたは複数の宛先にフォワードする(102)される。適切な宛先は、サブシステム12、同じ統合装置14内の選択されたコンポーネントまたはモジュール、隣接する統合装置14内の選択されたコンポーネントまたはモジュールなどを含み得る。拡張変換100が、様々な宛先に供給されるコマンドのリストを生じている状況では、コマンド20、22、24は、様々な宛先にほぼ同時にフォワードされる。
【0073】
図9、10を参照すると、表示レイアウト104を作成するために、ユーザは、最初に、本発明によるシステム10のワークステーション16でログインし得る(106)。選択された実施形態において、新規ユーザが開始する際、デフォルトの設定は、接続されたサブシステム12a、12b、12cそれぞれに対してサムネイル・ウィンドウ110a、110b、110cを表示し得る(108)。あるいは、選択されたコマンド32、34、36が、デフォルトの設定をトリガして、接続されたサブシステム12a、12b、12cそれぞれに対して、「サムネイル」または小型の110a、110b、110cを表示する(108)こともできる。
【0074】
選択された実施形態において、サムネイル110は、ディスプレイ信号18によって形成された画像112の完全なビューでよい。サムネイル110は、特定のサブシステム12によって出力されるディスプレイ信号18のリアルタイム画像112を含み得る。サムネイル110の生成において、画像112については、解像度を削減することができる。したがって、いくつかのサムネイル110は、表示レイアウト104内に収まり得る。
【0075】
接続された各サブシステム12a、12b、12cのサムネイル110a、110b、110cを見直すことによって、ユーザは、表示レイアウト104中に含まれることが望まれるサブシステム12を識別する。したがって、ユーザは、望まれないサブシステム12に対応するサムネイル110を閉じる(114)。選択された状況では、管理者は、選択されたサブシステム12が、少なくともサムネイル110の形式で常に表示されることを要求する場合がある。このような状況において、アクセス制限は、ユーザが、選択されたサブシステム12に対応するサムネイル110を閉じる(114)のを防止し得る。閉じられなかったサムネイル110は、ユーザの嗜好によって、サイズ決めされ(116)、位置決めされる(118)。
【0076】
本発明による、選択された実施形態において、ユーザは、表示レイアウト104中に追加特徴を含めることを選ぶ(120)。たとえば、ユーザは、1つまたは複数のフルウィンドウ124を生成する(122)ことを選ぶ(120)。特定の実施形態において、フルウィンドウは、選択されたサブシステム12のディスプレイ信号18によって形成された、完全な、最高解像度のリアルタイム画像112でよい。最大解像度は、サブサンプリングによって生じた乱れが情報を隠し、グリッドをゆがめるなどの可能性を削減し得る。生成されると(122)、フルウィンドウ124が、ユーザの要望または嗜好によってサイズ決めされ(126)、位置決めされる(128)。いくつかの実施形態では、フルウィンドウ124のサイズ決定は、重大である可能性がある詳細が失われないようにするために、「アップコンバート」に制限され得る。他の実施形態では、フルウィンドウ124のサイズ決定(126)は、禁止される場合があり、フルウィンドウ124は単に、ディスプレイ信号18によって形成された最大解像度の画像112を表すだけでよい。
【0077】
所望される場合、ユーザは、1つまたは複数のサブウィンドウ132を生成する(130)ことを選ぶ(120)。特定の実施形態において、サブウィンドウ132が、ユーザにとって不可欠となり得る情報をハイライト表示し強調するための方法を提供し得る。たとえば、多くの状況において、画像112中に表示される情報の一部のみが、ユーザによって必要とされる。サブウィンドウ132は、選択されたサブシステム12のディスプレイ信号18によって形成された画像112の選択されたエリア134を選択し拡大するための能力を、ユーザに提供し得る。選択された実施形態では、選択されたエリア134の適用範囲を調整することによって、サブウィンドウ132中に表示される画像112の一部が調整される。
【0078】
生成されると(130)、サブウィンドウ132は、ユーザの要望または嗜好によってサイズ決めされ(136)、位置決めされる(138)。サブウィンドウ132のサイズを決定する(136)ことによって、選択されたエリア134の有効な拡大が制御される。サブウィンドウ132中に表示される画像112の一部は、リアルタイムでアップデートされる。
【0079】
選択された実施形態において、ユーザは、1つまたは複数の仮想制御パネル142またはグラフィカルな制御要素142を生成する(140)(たとえば、作成し表示する)ことを選ぶ(120)。いくつかの実施形態では、仮想制御パネル142は、システム・カーソル(たとえば、ポインタ30b)、「ホット」または特殊ファンクション・キー、あるいは他の何らかのコマンド32、34、36またはデータ入力によって活動化される、1つまたは複数のボタン144、スイッチ144、つまみ144などのビットマップ画像を含み得る。所望される場合、仮想制御パネル142上でのボタン144などの活動化により、対応する統合装置14、サブシステム12などの動作に供給される1つまたは複数のコマンド32、34、36が発行される。
【0080】
特定の実施形態において、仮想制御パネル142においてランプ、LED、英数字表示などのグラフィック表現を活動化するか、それとも変化させるか判定するのに、着信データ(たとえば、ディスプレイ信号18)が、統合装置14によって用いられる。1実施形態では、アクセス制限により、仮想制御パネル142が常に最上位層にあり、どのウィンドウ80によっても見にくくされることなどがないようにする。生成される(140)と、仮想制御パネル142は、ユーザの要望または嗜好によってサイズ決めされ(143)、位置決めされる(145)。
【0081】
所望される場合、ユーザは、表示レイアウト104をさらにカスタマイズする(146)ことを選ぶ(120)。概して、ユーザが、様々なウィンドウ80、仮想制御パネル142などを区別し、またはより論理的に編成するのを支援するどのカスタマイズも、本発明によるシステム10においてサポートされる。たとえば、ユーザは、ウィンドウ80または仮想制御パネル142の境界148用の特定の色を選択する。ユーザは、境界148のタイトル・バー150部分に、カスタマイズされた名称を入れることもできる。ユーザは、重なるどのウィンドウ80、仮想制御パネル142などに対するデフォルトの階層化方式もさらに選択することもできる。
【0082】
ユーザは、アプリケーション・アクセス制約の下で許容される範囲まで、嗜好、要求などを反映する表示レイアウト104を作成すると、将来、速やかに再生成することができるように、表示レイアウト104を保存する(152)。所望される場合、保存された表示レイアウト104は、特定のキーに割り当てられる(154)。このようなキーは、ユーザによって、入力装置30に入れられるコマンド32、34、36で選択することも活動化することもできる実際または仮想のボタン、スイッチ、つまみなどでよい。特定の実施形態において、キーは、割り当てられた(154)表示レイアウトの性質を反映するように改名される(156)。たとえば、ディスプレイ28上の仮想キーは、割り当てられた表示レイアウト104が、暖房を制御するサブシステム12の好都合かつ論理的な構成であることを示すように、「暖房システム」に改名される(156)。
【0083】
活動化される(158)と、表示レイアウト104に対応するキーが、表示レイアウト104をディスプレイ28に提供するのに必要なコマンドを発行し得る。所望される場合、ユーザは、要求を満たし、作業を促進し、嗜好を調節するように、いくつかの表示レイアウト104を作成することができる。選択された実施形態において、表示レイアウト104は、選択された監視、タスクなどをユーザが効率的に実施するのを許可するように、設計し、配置される。たとえば、暖房を効果的に制御するのに必要とされるフィードバックおよびコマンドはすべて、「暖房システム」の表示レイアウト104に含めることができ、要因割振りを効果的に制御するのに必要とされるフィードバックおよびコマンドはすべて、「割振りシステム」の表示レイアウト104に含めることができる。
【0084】
自分の要求を満たし、作業を促進し、嗜好を調節する表示レイアウト104を作成してしまえば、ユーザは、本発明によるシステム10にログインする(106)度に、「分かりきっていることを繰り返す」必要はない。ログインすると(106)、ユーザは、閲覧する表示レイアウト104に対応するキーを単に活動化(158)すればよい。選択された実施形態において、表示レイアウト104および関連したキーは、ユーザ名によって、本発明によるシステム10に格納される。したがって、あるユーザが、ワークステーション16にログオンすると(106)、そのユーザは、自分独自の表示レイアウト104にアクセスすることができる。同じワークステーション16に別のユーザがログオンすると(106)、そのユーザは、自分独自の表示レイアウト104にアクセスすることができる。所望される場合、本発明による、相互接続された統合装置14は、表示レイアウト104を共有するように構成される。したがって、ユーザは、様々なワークステーション16のどの1つからでも、自分の表示レイアウト104にアクセスすることができる。
【0085】
選択された実施形態において、本発明による統合装置14は、すべてのウィンドウ80に対して、現在の状態情報を記録する。状態情報は、位置、サイズ、適用範囲、アクティブであるか閉じられているか、などを含み得る。したがって、統合装置14が、意図的でなく電源を切られた場合、統合装置14は、電源を入れ直されたとき、認知された最後の状態に戻り得る。このことは、最後のユーザを自動的にログインさせ(106)、各ウィンドウ80を、認知された最後の状態で表示することも含み得る。さらに、特定の実施形態において、ウィンドウ80が閉じられると、統合装置14は、そのウィンドウの最後の状態を記録する。したがって、そのウィンドウ80は、再起動されると、認知された最後の状態で提示される。
【0086】
図11を参照すると、選択された実施形態において、開始時に、合成ディスプレイ信号26によって形成された画像160は、接続された各サブシステム12用のサムネイル110およびマクロ164または仮想ボタン164の配列を提示する1つまたは複数のツール・バー162を含み得る。各サムネイル110のタイトル・バー150は、どのサムネイル110も活動化されていないこと、または制御の焦点となっていないことを示す「灰色表示」をする。しかし、各サムネイル110は、対応するサブシステム12からのリアルタイム画像112を提示し続けてよい。
【0087】
本発明によるツール・バー162は、システム10の動作を促進するのに所望され、または必要などのマクロ164も有し得る。1実施形態では、ツール・バー162は、ログイン164a、保存164b、呼戻し164c、レイアウト164d、シフト164e、およびヘルプ164fマクロを含み得る。
【0088】
ログイン・マクロ164aは、システム10によってユーザを識別させ得る。選択された実施形態において、ユーザがログインすると(106)、表示レイアウト104は、現在のレイアウト104で継続することも、ユーザによって最後に利用されたレイアウト104に変化させることもできる。いくつかの実施形態では、ツール・バー162上に表示されるマクロ164は、各ユーザの嗜好によって変わり得る。したがって、ユーザがログインすると(106)、ツール・バー162は、ユーザによって最後に利用され、または形成された構成に変化させ得る。
【0089】
保存マクロ164bは、現在の表示レイアウト104を直ちに保存する(152)。選択された実施形態において、レイアウト・ボタン164dまたはマクロ164dは、選択された期間、「灰色表示」し得る。この期間中、レイアウト・マクロ164dのどれもが、新たに保存された(152)表示レイアウト104を格納するために割り当てる(154)(または割り当て直す)。所望される場合、レイアウト・マクロ164dに新規表示レイアウト104を割り当てる(154)ことができる期間は、セットアップ・オプションとして制御することができる。
【0090】
呼戻しマクロ164cは、特定のユーザによって保存された最後の表示レイアウト104を呼び戻す。最後の表示レイアウト104は、そのレイアウト104が指定のレイアウト・マクロ164dにも割り当てられた場合でも、呼び戻すことができる。選択された実施形態において、セットアップ・オプションとして、呼戻しマクロ164cは、選択された深さ(たとえば、最大16個を保存)を有する単一レジスタ、スタック、または循環バッファとして設定することができる。
【0091】
選択された実施形態において、1つまたは複数のレイアウト・マクロ164dを、ツール・バー162の一部として含めることができる。レイアウト・マクロ164dを活動化すると(158)、ディスプレイ28に、そのレイアウト・マクロ164dに割り当てられた(154)最後の表示レイアウト104を生じ得る。いくつかの実施形態では、レイアウト・マクロ164dに適用された名称は、ユーザによってカスタマイズすることができる。
【0092】
シフト・マクロ164eは、どのレイアウト・マクロ164dがツール・バー162上に表示されるかを制御するように構成することができる。たとえば、1実施形態では、ツール・バー162は、全部で10個あるうちの、5個のレイアウト・マクロ164dを表示することしかできない。したがって、シフト・マクロ164eを選択することによって、ユーザは、レイアウト・マクロ164dの1〜5とレイアウト・マクロ164dの6〜10との間をトグルし得る。2組より多いレイアウト・マクロ164dを利用する実施形態では、シフト・マクロ164eは、トグルではなく循環し得る。所望される場合、シフト・マクロ164eは、表示する多数の組のレイアウト・マクロ164dがある場合のみ、可視的であり得る。選択された実施形態において、組の数および1組の中のレイアウト・マクロ164dの数は、セットアップ・オプションとして制御される。
【0093】
ヘルプ・マクロ164fを活動化すると、ヘルプ・システムを呼び起こし得る。選択された実施形態において、ヘルプ・システムは、ローカルに格納する。他の実施形態では、ヘルプ・システムは、リモートに格納する。たとえば、1実施形態では、ヘルプ・マクロ164fを活動化すると、ヘルプ・システムを含むウェブサイトにアドレス指定されたインターネット・ブラウザが起動する。
【0094】
選択された実施形態では、図11に示される以外のマクロ164を含めてもよい。たとえば、本発明によるいくつかの実施形態は、セットアップ・マクロ164を含み得る。セットアップ・マクロ164を活動化すると、ユーザは、システム・セットアップ・モードに入ることを許可され得る。使用可能なセットアップ・オプションは、管理者によって導入されたアクセス制限に依存し得る。ただし、1実施形態では、表示レイアウト104をさらにカスタマイズする(146)ための様々なオプションを提示してよい。
【0095】
図12を参照すると、特定の実施形態において、ウィンドウ80が制御の焦点として活動化され、または選択されると、タイトル・バー150が、不活動である「灰色表示」からハイライト表示し、彩色し、あるいは変化する。たとえば、図示した実施形態では、「自動化」サブシステム12が、制御の焦点として選択されている。したがって、「自動化」サブシステム12に対応するウィンドウ80(たとえば、サムネイル・ウィンドウ110およびサブウィンドウ132)は、彩色されたタイトル・バー150を有する。
【0096】
本発明によるウィンドウ80のタイトル・バー150は、1つまたは複数のマクロ166または仮想ボタン166を含み得る。適切なボタン166は、サブウィンドウ・ボタン166a、サイズ決定ボタン166b、クローズ・ボタン166cなどを含み得る。
【0097】
特定の実施形態において、サムネイル110上でサブウィンドウ・ボタン166aを選択すると、ユーザに、サブウィンドウ132を作成させる(すなわち、その適用範囲を定義させる)ことができる。ある時点で、そのサブシステム12用のサブウィンドウ132が作成されている場合、サブウィンドウ・ボタン166aを選択すると、最後に形成されたサブウィンドウ132を呼び戻す。つまり、新規サブウィンドウ132は、以前のサブウィンドウ132と同じサイズ、適用範囲、および位置を有し得る。サブウィンドウ132上でサブウィンドウ・ボタン166aを選択すると、ユーザが選択されたエリア134の適用範囲、したがって、サブウィンドウ132の適用範囲を調整するのを可能にし得る。
【0098】
選択された実施形態において、セットアップ・オプションとして、サムネイル110またはフルウィンドウ124上のサブウィンドウ・ボタン166aは、選択されたエリア134を区切る境界を、「オン」と「オフ」の間でトグルさせることも、サブウィンドウ132の適用範囲の修正を許可することもできる。選択されたエリア134を示す境界がオフであり、オペレータがサブウィンドウ132上のサブウィンドウ・ボタン166aを活動化すると、境界が現れることができ、その位置または限度は、選択されたエリア134の適用範囲、したがって、サブウィンドウ132の適用範囲を変化させるように取り扱うことができる。
【0099】
特定の実施形態において、サイズ決定ボタン166bは、選択されると、ユーザに、対応するウィンドウ80が、ディスプレイ28上に存在する画像160中で占めるであろう(たとえば、ピクセルでの)サイズを判定させ得る。ウィンドウ80のサイズを変えても、示されているサブシステム12によって生成された画像112の割合を変化させる必要はない。選択された実施形態では、サムネイル110およびサブウィンドウ132のみをサイズ決めする。
【0100】
活動化され、または選択されると、本発明によるクローズ・ボタン166cは、対応するウィンドウ80を「閉じる」。つまり、ウィンドウ80を、ディスプレイ28上に生じた画像160から削除する。選択された実施形態において、フルウィンドウ124およびサブウィンドウ132のみが、クローズ・ボタン166cを有し得る。このような実施形態では、サムネイル110を「閉じる」ことはできない。したがって、接続された各サブシステム12用のサムネイル110は、すべての表示レイアウト104におけるナビゲーション、監視、または選択補助として含まれる。
【0101】
図13を参照すると、本発明によるフルウィンドウ124は、適切などのやり方でも生成し、または起動することができる。たとえば、1実施形態では、フルウィンドウ124は、ユーザがフルウィンドウ124を望むサブシステム12のサムネイル110の上をダブル・クリックすることによって起動することができる。ユーザがフルウィンドウ124をやめてしまうとき、フルウィンドウは、適切なクローズ・ボタン166cを選択することによって「閉じられる」。選択された実施形態において、フルウィンドウ124は、それに続いて再起動されると、サブシステム12に対する、時間的に最も近いフルウィンドウ124のサイズおよび位置決めを取り得る。
【0102】
仮想制御パネル142は、ユーザによって所望されるどの形状、構成、または複雑性も取り得る。仮想制御パネル142上のボタン144の選択または活動化は、1つまたは複数のコマンドを、1つまたは複数の宛先に発行させ得る。いくつかの実施形態では、制御されるシステムからの状況情報は、仮想制御パネル142の外見の変化を通じて伝達される。たとえば、選択されたサブシステム12の特定のセンサが、不可欠な値を上回り、または下回る読取り結果を登録した場合、1つまたは複数の「ライト」、マーカ、または色を、仮想制御パネル142に一意に照射し、その状況へ注意を促すように活動化することができる。
【0103】
選択された実施形態において、本発明による統合装置14は、ユーザが仮想制御パネル142をグラフィカルに設計し生成するのを支援するためのソフトウェアを収容する。さらに、このようなソフトウェアは、ユーザが、仮想制御パネル142のボタン144、スイッチ144、つまみ144、ダイヤル、段階的制御などの選択、活動化、調整などの際に発行される様々なコマンド32、34、36を明確に表現するのも可能にし得る。
【0104】
本発明は、本発明の基本機能からも本質的特性からも逸脱することなく、他の具体的な形で実施してもよい。説明した実施形態は、あらゆる点において例示に過ぎず、制限ではないと理解されたい。本発明の範囲は、したがって、上記の説明ではなく、添付の特許請求の範囲によって示される。特許請求の範囲の均等物の意義および範囲内であるすべての変更は、特許請求の範囲に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0105】
【図1】ワークステーションと多数のサブシステムとの間のインタフェースをとる統合装置を備える、本発明によるシステムを示す概略的なブロック図。
【図2】本発明による統合装置の実施形態を示す概略的なブロック図。
【図3】本発明による統合装置にあるディスプレイ・プロセッサの実施形態を示す概略的なブロック図。
【図4】本発明による、アドレス指定されたバッファを装備するディスプレイ・プロセッサの実施形態を示す部分的な概略ブロック図。
【図5】多数のワークステーション・ディスプレイに合成ディスプレイ信号を提供する、本発明によるディスプレイ・プロセッサの実施形態を示す部分的な概略ブロック図。
【図6】本発明による統合装置にあるコマンド・プロセッサの実施形態を示す概略的なブロック図。
【図7】第1のワークステーションと多数の第1のサブシステムとの間のインタフェースをとる第1の統合装置、第2のワークステーションと多数の第2のサブシステムとの間のインタフェースをとる第2の統合装置、ならびに第1の統合装置を第2の統合装置に接続するデータ・リンクを備える、本発明によるシステムを示す概略的なブロック図。
【図8】本発明による、コマンド・プロセッサを動作させる方法の1実施形態を示す概略的なブロック図。
【図9】本発明による、表示レイアウトを作成する方法の1実施形態を示す概略的なブロック図。
【図10】本発明による、表示レイアウトの実施形態を示す概略的なブロック図。
【図11】ツール・バーおよび様々な「サムネイル」ウィンドウを含むように、本発明によって作り出される表示レイアウトの1実施形態を示すスクリーン・ショットを示す略図。
【図12】ツール・バー、様々なサムネイル・ウィンドウ、およびサムネイル・ウィンドウの1つに対応するサブウィンドウを含むように、本発明によって作り出される表示レイアウトの代替実施形態を示すスクリーン・ショットを示す略図。
【図13】ツール・バー、様々なサムネイル・ウィンドウ、サムネイル・ウィンドウの1つに対応するフルウィンドウ、および仮想制御パネルを含むように、本発明によって作り出される表示レイアウトの別の代替実施形態を示すスクリーン・ショットを示す略図。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置であって、
合成ディスプレイ信号を受信し、それに対応する、ユーザによって視認可能な合成画像をレンダリングするように構成された少なくとも1つのディスプレイと、
ユーザからコマンドを受信する少なくとも1つの入力装置と、
一つのディスプレイ信号を含む複数のディスプレイ信号を、複数の電子装置の各装置から受信し、複数のディスプレイ信号の各信号が、複数のウィンドウの少なくとも1つのウィンドウに対応する該複数のウィンドウを形成するための合成ディスプレイ信号を生成し、該合成ディスプレイ信号を該少なくとも1つのディスプレイに伝送するように構成されたディスプレイ・プロセッサと、
該コマンドの少なくとも1つを、該複数の電子装置の少なくとも1つの装置に経路指定するようにプログラミングされ、ユーザによる再使用のために、該コマンドに従って、該複数のウィンドウの各ウィンドウの相対サイズを選択的に制御し保存するように構成されたコマンド・プロセッサと、を備える装置。
【請求項2】
前記相対サイズが、個人的な嗜好に従ってユーザによって選択される任意のサイズとなるように選択される、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記コマンド・プロセッサが、ユーザによる再使用のために、前記コマンドに従って、前記複数のウィンドウの各ウィンドウの相対的な位置決めを選択的に制御し保存するようにさらに構成される、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記複数のディスプレイ信号の少なくとも1つが、構成画像に対応し、
前記コマンド・プロセッサが、前記コマンドに従って、前記複数のウィンドウのうち1つのウィンドウに表示される構成画像の一部を選択的に制御するようにさらに構成される、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記複数のディスプレイ信号の少なくとも2つが、物理的に形式が全く異なる、請求項4に記載の装置。
【請求項6】
前記ディスプレイ・プロセッサが、前記複数のディスプレイ信号をさらに処理して共通の物理的な形式の複数の処理済ディスプレイ信号を形成する、請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記ディスプレイ・プロセッサが、前記複数の処理済ディスプレイ信号をさらに統合して、前記合成ディスプレイ信号を生成する、請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記少なくとも1つの入力装置が、指示装置、カスタム入力装置、タッチスクリーン、およびキーボードからなるグループから選択されたものである、請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記コマンド・プロセッサが、ユーザによる再使用のために、前記コマンドに従って、前記複数のウィンドウの各ウィンドウの前記相対的な位置決めを選択的に制御し保存するようにさらに構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項10】
前記複数のディスプレイ信号の少なくとも1つが、構成画像に対応し、
前記コマンド・プロセッサが、前記コマンドに従って、前記複数のウィンドウのうち1つのウィンドウに表示される該構成画像の一部を選択的に制御するようにさらに構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項11】
前記複数のウィンドウが、少なくとも1つのサムネイル、サブウィンドウ、およびフルウィンドウを含む、請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記複数のウィンドウが、前記構成画像を提示する少なくとも1つのサムネイルと、前記構成画像の一部を提示する少なくとも1つのサブウィンドウとを含み、前記サムネイルが、前記構成画像の一部を区切る境界をさらに提示する、請求項10に記載の装置。
【請求項13】
前記コマンド・プロセッサが、前記合成画像全体に亘ってカーソル移動をスケーリングするようにさらに構成される、請求項10に記載の装置。
【請求項14】
前記少なくとも1つの入力装置が、指示装置、キーボード、カスタム入力装置、およびタッチスクリーンからなるグループから選択されたものである、請求項1に記載の装置。
【請求項15】
前記コマンド・プロセッサが、前記複数の電子装置のうち1つの装置の制御を、別の装置と共有するようにさらに構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項16】
前記コマンド・プロセッサが、前記複数のウィンドウの各ウィンドウの前記相対サイズを、前記複数のウィンドウの各ウィンドウの位置を変えることも、各ウィンドウ中での表示内容を変更することもなく、拡大および縮小を介して制御するようにさらに構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項17】
前記複数のディスプレイ信号が、デジタル・コンポーネント画像信号、アナログ・コンポーネント画像信号、デジタル合成画像信号、アナログ合成画像信号、デジタル圧縮画像信号、電圧、電流、接触条件、エンコードされたデジタル信号、およびコンポーネントの状態に対応する値からなるグループから選択された形式のものである、請求項1に記載の装置。
【請求項18】
装置であって、
少なくとも1つのディスプレイと、
ユーザからコマンドを受信する少なくとも1つの入力装置と、
一つのディスプレイ信号を含む複数のディスプレイ信号を、複数の電子装置の各装置から受信するディスプレイ・プロセッサであって、該複数のディスプレイ信号の少なくとも2つが、物理的に形式が全く異なるものである、ディスプレイ・プロセッサと、
前記ディスプレイ・プロセッサは、複数のディスプレイ信号の各信号が、複数のウィンドウの少なくとも1つのウィンドウに対応している複数のウィンドウを形成するための合成ディスプレイ信号を生成し、該合成ディスプレイ信号を該少なくとも1つのディスプレイに伝送するようにさらに構成され、
該コマンドの少なくとも1つを、該複数の電子装置の少なくとも1つの装置に経路指定するようにプログラミングされ、ユーザによる再使用のために、該コマンドに従って、該複数のウィンドウの各ウィンドウの相対的な位置決めを選択的に制御し保存するように構成されたコマンド・プロセッサと、を備える装置。
【請求項19】
装置であって、
少なくとも1つのディスプレイと、
ユーザからコマンドを受信する少なくとも1つの入力装置と、
一つのディスプレイ信号を含む複数のディスプレイ信号を、複数の電子装置の各装置から受信するディスプレイ・プロセッサであって、該複数のディスプレイ信号の少なくとも2つが、物理的に形式が全く異なり、該複数のディスプレイ信号の少なくとも1つが、画像に対応している、ディスプレイ・プロセッサと、
前記ディスプレイ・プロセッサは、該複数のディスプレイ信号の各信号が、複数のウィンドウの少なくとも1つのウィンドウに対応する該複数のウィンドウを形成するための合成ディスプレイ信号を生成し、該合成ディスプレイ信号を該少なくとも1つのディスプレイに伝送するようにさらに構成され、
該コマンドの少なくとも1つを、該複数の電子装置の少なくとも1つの装置に経路指定するようにプログラミングされ、ユーザによる再使用のために、該コマンドに従って、該複数のウィンドウの各ウィンドウに表示される該画像の一部を選択的に制御し保存するように構成されたコマンド・プロセッサと、を備える装置。
【請求項20】
方法であって、
複数の電気装置から複数のディスプレイ信号を受信すること、
複数のウィンドウを形成する合成ディスプレイ信号を生成することであって、該複数のディスプレイ信号の各ディスプレイ信号が、該複数のウィンドウの少なくとも1つのウィンドウに対応している、前記合成ディスプレイ信号を生成すること、
該合成ディスプレイ信号を、少なくとも1つのディスプレイに伝送すること、
第1のユーザから第1のコマンドを受信すること、
該第1のコマンドの少なくとも1つを、該複数の電子装置の少なくとも1つの装置に経路指定すること、
該第1のコマンドに従って、該複数のウィンドウの各ウィンドウの相対サイズを制御することによって、第1のレイアウトを形成すること、
該第1のレイアウトを、呼戻しのために保存すること、を備える方法。
【請求項21】
前記第1のレイアウトを形成することは、前記第1のコマンドに従って、前記複数のウィンドウの各ウィンドウの相対的な位置決めを制御することをさらに含む、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記複数のディスプレイ信号の少なくとも1つのディスプレイ信号が画像に対応する、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記第1のレイアウトを形成することは、前記第1のコマンドに従って、前記複数のウィンドウのあるウィンドウに表示される前記画像の一部を制御することをさらに含む、請求項20に記載の方法。
【請求項24】
前記複数のウィンドウが、少なくとも1つのサムネイルと、少なくとも1つのサブウィンドウとを含む、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記複数のウィンドウが、前記画像を提示する少なくとも1つのサムネイルと、前記画像の一部を提示する少なくとも1つのサブウィンドウとを含む、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記サムネイルが、前記画像の一部を区切る境界をさらに提示する、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記第1のユーザから前記第1のコマンドを受信することは、カーソル移動に対応するコマンドを受信することを含む、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記カーソル移動をスケーリングすることをさらに含む、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
第2のユーザから第2のコマンドを受信することをさらに含む、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記第2のコマンドに従って、前記複数のウィンドウの各ウィンドウの前記相対サイズを制御することによって、第2のレイアウトを形成することをさらに含む、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記第2のレイアウトを呼戻しのために保存することをさらに含む、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記複数のウィンドウの各ウィンドウの前記相対サイズを制御することは、前記複数のウィンドウの各ウィンドウの位置を変えることも、各ウィンドウ中での表示内容を変更することもなく、拡大および縮小を制御することをさらに含む、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記複数のディスプレイ信号が、デジタル・コンポーネント画像信号、アナログ・コンポーネント画像信号、デジタル合成画像信号、アナログ合成画像信号、デジタル圧縮画像信号、電圧、電流、接触条件、エンコードされたデジタル信号、およびコンポーネントの状態に対応する値からなるグループから選択された形式のものである、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記複数のウィンドウが、少なくとも1つのサムネイルおよび少なくとも1つのサブウィンドウを含み、該少なくとも1つのサムネイルが、画像を提示し、該少なくとも1つのサブウィンドウが、該画像の一部を提示し、該少なくとも1つのサムネイルが、該画像の該一部を区切る境界をさらに提示する、請求項20に記載の方法。
【請求項35】
第2のユーザから第2のコマンドを受信すること、
該第2のコマンドを、前記複数の電子装置の少なくとも1つの装置に少なくとも1つを経路指定すること、
該第2のコマンドに従って、前記複数のウィンドウの各ウィンドウの前記相対サイズを制御することによって、第2のレイアウトを形成すること、および
該第2のレイアウトを呼戻しのために保存することをさらに含む、請求項20に記載の方法。
【請求項36】
前記複数のウィンドウの各ウィンドウの前記相対サイズを制御することが、前記複数のウィンドウの各ウィンドウの位置を変えることも、各ウィンドウ中での表示内容を変更することもなく、拡大および縮小を制御することをさらに含む、請求項20に記載の方法。
【請求項37】
方法であって、
複数の電気装置から複数のディスプレイ信号を受信すること、
複数のウィンドウを形成する合成ディスプレイ信号を生成することであって、該複数のディスプレイ信号の各ディスプレイ信号が、該複数のウィンドウの少なくとも1つのウィンドウに対応している、前記合成ディスプレイ信号を受信すること、
該合成ディスプレイ信号を、少なくとも1つのディスプレイに伝送すること、
ユーザからコマンドを受信すること、
該コマンドの少なくとも1つを、該複数の電子装置の少なくとも1つの装置に経路指定すること、
該コマンドに従って、該複数のウィンドウの各ウィンドウの相対位置決めを制御することによって、レイアウトを形成すること、
該レイアウトを、呼戻しのために保存すること、を備える方法。
【請求項38】
方法であって、
システムを選択することであって、前記システムが、ユーザ、少なくとも1つのディスプレイ、第1のディスプレイ信号を第1の形式でプロセッサに伝達する第1の電気装置、および第2のディスプレイ信号を、該第1の形式とは全く異なる第2の形式でプロセッサに伝達する第2の電気装置からコマンドを受信する、少なくとも1つの入力装置に動作可能に接続されたプロセッサと、
第1の画像を第1のウィンドウに、第2の画像を第2のウィンドウに同時に提示する前記少なくとも1つのディスプレイと、
前記プロセッサによって該第1のディスプレイ信号から導出された該第1の画像と、
前記プロセッサによって該第2のディスプレイ信号から導出された該第2の画像とを備える、前記システムを選択すること、
前記少なくとも1つのコマンドを、該第1および第2の電子装置の少なくとも一方に経路指定すること、
前記コマンドに従って、該第1のウィンドウによって占有される、該少なくとも1つのディスプレイの面積率を変えることによって、カスタム・レイアウトを形成すること、
該カスタム・レイアウトを呼戻しのために保存すること、を備える方法。
【請求項39】
カスタム・レイアウトを形成することは、前記コマンドに従って、前記少なくとも1つのディスプレイ上の前記第1および第2のウィンドウの一方の位置を変えることをさらに含む、請求項38に記載の方法。
【請求項1】
装置であって、
合成ディスプレイ信号を受信し、それに対応する、ユーザによって視認可能な合成画像をレンダリングするように構成された少なくとも1つのディスプレイと、
ユーザからコマンドを受信する少なくとも1つの入力装置と、
一つのディスプレイ信号を含む複数のディスプレイ信号を、複数の電子装置の各装置から受信し、複数のディスプレイ信号の各信号が、複数のウィンドウの少なくとも1つのウィンドウに対応する該複数のウィンドウを形成するための合成ディスプレイ信号を生成し、該合成ディスプレイ信号を該少なくとも1つのディスプレイに伝送するように構成されたディスプレイ・プロセッサと、
該コマンドの少なくとも1つを、該複数の電子装置の少なくとも1つの装置に経路指定するようにプログラミングされ、ユーザによる再使用のために、該コマンドに従って、該複数のウィンドウの各ウィンドウの相対サイズを選択的に制御し保存するように構成されたコマンド・プロセッサと、を備える装置。
【請求項2】
前記相対サイズが、個人的な嗜好に従ってユーザによって選択される任意のサイズとなるように選択される、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記コマンド・プロセッサが、ユーザによる再使用のために、前記コマンドに従って、前記複数のウィンドウの各ウィンドウの相対的な位置決めを選択的に制御し保存するようにさらに構成される、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記複数のディスプレイ信号の少なくとも1つが、構成画像に対応し、
前記コマンド・プロセッサが、前記コマンドに従って、前記複数のウィンドウのうち1つのウィンドウに表示される構成画像の一部を選択的に制御するようにさらに構成される、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記複数のディスプレイ信号の少なくとも2つが、物理的に形式が全く異なる、請求項4に記載の装置。
【請求項6】
前記ディスプレイ・プロセッサが、前記複数のディスプレイ信号をさらに処理して共通の物理的な形式の複数の処理済ディスプレイ信号を形成する、請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記ディスプレイ・プロセッサが、前記複数の処理済ディスプレイ信号をさらに統合して、前記合成ディスプレイ信号を生成する、請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記少なくとも1つの入力装置が、指示装置、カスタム入力装置、タッチスクリーン、およびキーボードからなるグループから選択されたものである、請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記コマンド・プロセッサが、ユーザによる再使用のために、前記コマンドに従って、前記複数のウィンドウの各ウィンドウの前記相対的な位置決めを選択的に制御し保存するようにさらに構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項10】
前記複数のディスプレイ信号の少なくとも1つが、構成画像に対応し、
前記コマンド・プロセッサが、前記コマンドに従って、前記複数のウィンドウのうち1つのウィンドウに表示される該構成画像の一部を選択的に制御するようにさらに構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項11】
前記複数のウィンドウが、少なくとも1つのサムネイル、サブウィンドウ、およびフルウィンドウを含む、請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記複数のウィンドウが、前記構成画像を提示する少なくとも1つのサムネイルと、前記構成画像の一部を提示する少なくとも1つのサブウィンドウとを含み、前記サムネイルが、前記構成画像の一部を区切る境界をさらに提示する、請求項10に記載の装置。
【請求項13】
前記コマンド・プロセッサが、前記合成画像全体に亘ってカーソル移動をスケーリングするようにさらに構成される、請求項10に記載の装置。
【請求項14】
前記少なくとも1つの入力装置が、指示装置、キーボード、カスタム入力装置、およびタッチスクリーンからなるグループから選択されたものである、請求項1に記載の装置。
【請求項15】
前記コマンド・プロセッサが、前記複数の電子装置のうち1つの装置の制御を、別の装置と共有するようにさらに構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項16】
前記コマンド・プロセッサが、前記複数のウィンドウの各ウィンドウの前記相対サイズを、前記複数のウィンドウの各ウィンドウの位置を変えることも、各ウィンドウ中での表示内容を変更することもなく、拡大および縮小を介して制御するようにさらに構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項17】
前記複数のディスプレイ信号が、デジタル・コンポーネント画像信号、アナログ・コンポーネント画像信号、デジタル合成画像信号、アナログ合成画像信号、デジタル圧縮画像信号、電圧、電流、接触条件、エンコードされたデジタル信号、およびコンポーネントの状態に対応する値からなるグループから選択された形式のものである、請求項1に記載の装置。
【請求項18】
装置であって、
少なくとも1つのディスプレイと、
ユーザからコマンドを受信する少なくとも1つの入力装置と、
一つのディスプレイ信号を含む複数のディスプレイ信号を、複数の電子装置の各装置から受信するディスプレイ・プロセッサであって、該複数のディスプレイ信号の少なくとも2つが、物理的に形式が全く異なるものである、ディスプレイ・プロセッサと、
前記ディスプレイ・プロセッサは、複数のディスプレイ信号の各信号が、複数のウィンドウの少なくとも1つのウィンドウに対応している複数のウィンドウを形成するための合成ディスプレイ信号を生成し、該合成ディスプレイ信号を該少なくとも1つのディスプレイに伝送するようにさらに構成され、
該コマンドの少なくとも1つを、該複数の電子装置の少なくとも1つの装置に経路指定するようにプログラミングされ、ユーザによる再使用のために、該コマンドに従って、該複数のウィンドウの各ウィンドウの相対的な位置決めを選択的に制御し保存するように構成されたコマンド・プロセッサと、を備える装置。
【請求項19】
装置であって、
少なくとも1つのディスプレイと、
ユーザからコマンドを受信する少なくとも1つの入力装置と、
一つのディスプレイ信号を含む複数のディスプレイ信号を、複数の電子装置の各装置から受信するディスプレイ・プロセッサであって、該複数のディスプレイ信号の少なくとも2つが、物理的に形式が全く異なり、該複数のディスプレイ信号の少なくとも1つが、画像に対応している、ディスプレイ・プロセッサと、
前記ディスプレイ・プロセッサは、該複数のディスプレイ信号の各信号が、複数のウィンドウの少なくとも1つのウィンドウに対応する該複数のウィンドウを形成するための合成ディスプレイ信号を生成し、該合成ディスプレイ信号を該少なくとも1つのディスプレイに伝送するようにさらに構成され、
該コマンドの少なくとも1つを、該複数の電子装置の少なくとも1つの装置に経路指定するようにプログラミングされ、ユーザによる再使用のために、該コマンドに従って、該複数のウィンドウの各ウィンドウに表示される該画像の一部を選択的に制御し保存するように構成されたコマンド・プロセッサと、を備える装置。
【請求項20】
方法であって、
複数の電気装置から複数のディスプレイ信号を受信すること、
複数のウィンドウを形成する合成ディスプレイ信号を生成することであって、該複数のディスプレイ信号の各ディスプレイ信号が、該複数のウィンドウの少なくとも1つのウィンドウに対応している、前記合成ディスプレイ信号を生成すること、
該合成ディスプレイ信号を、少なくとも1つのディスプレイに伝送すること、
第1のユーザから第1のコマンドを受信すること、
該第1のコマンドの少なくとも1つを、該複数の電子装置の少なくとも1つの装置に経路指定すること、
該第1のコマンドに従って、該複数のウィンドウの各ウィンドウの相対サイズを制御することによって、第1のレイアウトを形成すること、
該第1のレイアウトを、呼戻しのために保存すること、を備える方法。
【請求項21】
前記第1のレイアウトを形成することは、前記第1のコマンドに従って、前記複数のウィンドウの各ウィンドウの相対的な位置決めを制御することをさらに含む、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記複数のディスプレイ信号の少なくとも1つのディスプレイ信号が画像に対応する、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記第1のレイアウトを形成することは、前記第1のコマンドに従って、前記複数のウィンドウのあるウィンドウに表示される前記画像の一部を制御することをさらに含む、請求項20に記載の方法。
【請求項24】
前記複数のウィンドウが、少なくとも1つのサムネイルと、少なくとも1つのサブウィンドウとを含む、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記複数のウィンドウが、前記画像を提示する少なくとも1つのサムネイルと、前記画像の一部を提示する少なくとも1つのサブウィンドウとを含む、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記サムネイルが、前記画像の一部を区切る境界をさらに提示する、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記第1のユーザから前記第1のコマンドを受信することは、カーソル移動に対応するコマンドを受信することを含む、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記カーソル移動をスケーリングすることをさらに含む、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
第2のユーザから第2のコマンドを受信することをさらに含む、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記第2のコマンドに従って、前記複数のウィンドウの各ウィンドウの前記相対サイズを制御することによって、第2のレイアウトを形成することをさらに含む、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記第2のレイアウトを呼戻しのために保存することをさらに含む、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記複数のウィンドウの各ウィンドウの前記相対サイズを制御することは、前記複数のウィンドウの各ウィンドウの位置を変えることも、各ウィンドウ中での表示内容を変更することもなく、拡大および縮小を制御することをさらに含む、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記複数のディスプレイ信号が、デジタル・コンポーネント画像信号、アナログ・コンポーネント画像信号、デジタル合成画像信号、アナログ合成画像信号、デジタル圧縮画像信号、電圧、電流、接触条件、エンコードされたデジタル信号、およびコンポーネントの状態に対応する値からなるグループから選択された形式のものである、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記複数のウィンドウが、少なくとも1つのサムネイルおよび少なくとも1つのサブウィンドウを含み、該少なくとも1つのサムネイルが、画像を提示し、該少なくとも1つのサブウィンドウが、該画像の一部を提示し、該少なくとも1つのサムネイルが、該画像の該一部を区切る境界をさらに提示する、請求項20に記載の方法。
【請求項35】
第2のユーザから第2のコマンドを受信すること、
該第2のコマンドを、前記複数の電子装置の少なくとも1つの装置に少なくとも1つを経路指定すること、
該第2のコマンドに従って、前記複数のウィンドウの各ウィンドウの前記相対サイズを制御することによって、第2のレイアウトを形成すること、および
該第2のレイアウトを呼戻しのために保存することをさらに含む、請求項20に記載の方法。
【請求項36】
前記複数のウィンドウの各ウィンドウの前記相対サイズを制御することが、前記複数のウィンドウの各ウィンドウの位置を変えることも、各ウィンドウ中での表示内容を変更することもなく、拡大および縮小を制御することをさらに含む、請求項20に記載の方法。
【請求項37】
方法であって、
複数の電気装置から複数のディスプレイ信号を受信すること、
複数のウィンドウを形成する合成ディスプレイ信号を生成することであって、該複数のディスプレイ信号の各ディスプレイ信号が、該複数のウィンドウの少なくとも1つのウィンドウに対応している、前記合成ディスプレイ信号を受信すること、
該合成ディスプレイ信号を、少なくとも1つのディスプレイに伝送すること、
ユーザからコマンドを受信すること、
該コマンドの少なくとも1つを、該複数の電子装置の少なくとも1つの装置に経路指定すること、
該コマンドに従って、該複数のウィンドウの各ウィンドウの相対位置決めを制御することによって、レイアウトを形成すること、
該レイアウトを、呼戻しのために保存すること、を備える方法。
【請求項38】
方法であって、
システムを選択することであって、前記システムが、ユーザ、少なくとも1つのディスプレイ、第1のディスプレイ信号を第1の形式でプロセッサに伝達する第1の電気装置、および第2のディスプレイ信号を、該第1の形式とは全く異なる第2の形式でプロセッサに伝達する第2の電気装置からコマンドを受信する、少なくとも1つの入力装置に動作可能に接続されたプロセッサと、
第1の画像を第1のウィンドウに、第2の画像を第2のウィンドウに同時に提示する前記少なくとも1つのディスプレイと、
前記プロセッサによって該第1のディスプレイ信号から導出された該第1の画像と、
前記プロセッサによって該第2のディスプレイ信号から導出された該第2の画像とを備える、前記システムを選択すること、
前記少なくとも1つのコマンドを、該第1および第2の電子装置の少なくとも一方に経路指定すること、
前記コマンドに従って、該第1のウィンドウによって占有される、該少なくとも1つのディスプレイの面積率を変えることによって、カスタム・レイアウトを形成すること、
該カスタム・レイアウトを呼戻しのために保存すること、を備える方法。
【請求項39】
カスタム・レイアウトを形成することは、前記コマンドに従って、前記少なくとも1つのディスプレイ上の前記第1および第2のウィンドウの一方の位置を変えることをさらに含む、請求項38に記載の方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公表番号】特表2007−522565(P2007−522565A)
【公表日】平成19年8月9日(2007.8.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−552330(P2006−552330)
【出願日】平成17年2月8日(2005.2.8)
【国際出願番号】PCT/US2005/003838
【国際公開番号】WO2005/076993
【国際公開日】平成17年8月25日(2005.8.25)
【出願人】(507077570)
【氏名又は名称原語表記】PORTALIS LC
【Fターム(参考)】
【公表日】平成19年8月9日(2007.8.9)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年2月8日(2005.2.8)
【国際出願番号】PCT/US2005/003838
【国際公開番号】WO2005/076993
【国際公開日】平成17年8月25日(2005.8.25)
【出願人】(507077570)
【氏名又は名称原語表記】PORTALIS LC
【Fターム(参考)】
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