コークスオーブンの燃焼室温度自動測定装置
本発明は、コークスオーブンの燃焼室の温度測定をパイロメータを用いて自動的に測定することにより、安全事故の発生なく、正確に測定するコークスオーブンの燃焼室温度自動測定装置に関する。このため、コークスオーブンの装入車の走行方向を横切るように取付けられる第1レール部と、第1レール部に沿って移動可能に取付けられ、第1モータの駆動により前記第1レール部の長さ方向に沿って走行する第1スライダと、第1レール部と交差する方向に第1スライダに取付けられる第2レール部と、第2レール部に沿ってコークスオーブンの燃焼室方向に昇降可能に取付けられ、第2モータの駆動により走行する第2スライダと、第2スライダの移動に伴って移動するように取付けられ、燃焼室蓋の位置をセンシングする位置センサと、第2スライダに取付けられ、位置センサのセンシング信号が伝達されると、燃焼室を開閉する蓋を選択的にクランピングするクランピング部と、クランピング部による蓋のクランピング状態で、第2スライダの移動による蓋の開放作動が行われると、燃焼室内の温度を測定する温度測定器とを提供する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コークスオーブンの燃焼室温度自動測定装置に関し、より詳細には、コークスオーブンの燃焼室の温度測定をパイロメータを用いて自動的に測定することにより、安全事故の発生なく、正確に測定するコークスオーブンの燃焼室温度自動測定装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、コークスオーブンの燃焼室の温度は、炭化室の稼動率、装入量、および装入量の水分などを考慮して設定された温度で管理する。
【0003】
このようなコークスオーブンの燃焼室の温度の測定は、燃焼室内の耐火レンガの加熱温度を測定して燃焼室の温度を測定する。
【0004】
耐火レンガの加熱温度の測定は、作業者が鉤で燃焼室の蓋を開け、温度計で燃焼室内の温度を測定する。
【0005】
しかし、作業者が温度を測定する過程で、燃焼室の温度が高温であることによって安全事故が発生し得るという問題があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、装入車が装入作業を行う過程で、装入車に近接した燃焼室を自動的に探すことにより、パイロメータを用いて燃焼室の内部温度を正確に測定するコークスオーブンの燃焼室温度自動測定装置を提供するためのものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一実施形態にかかるコークスオーブンの燃焼室温度自動測定装置は、コークスオーブンの装入車の走行方向を横切るように取付けられる第1レール部と、第1レール部に沿って移動可能に取付けられ、第1モータの駆動により前記第1レール部の長さ方向に沿って走行する第1スライダと、第1レール部と交差する方向に第1スライダに取付けられる第2レール部と、第2レール部に沿ってコークスオーブンの燃焼室方向に昇降可能に取付けられ、第2モータの駆動により走行する第2スライダと、第2スライダの移動に伴って移動するように取付けられ、燃焼室蓋の位置をセンシングする位置センサと、第2スライダに取付けられ、位置センサのセンシング信号が伝達されると、燃焼室を開閉する蓋を選択的にクランピングするクランピング部と、クランピング部による蓋のクランピング状態で、第2スライダの移動による蓋の開放作動が行われると、燃焼室内の温度を測定する温度測定器とを含む。
【0008】
第1レール部は、装入車の走行方向を横切るように取付けられる第1ビームと、第1ビームの長さ方向に沿って取付けられる第1走行レールとを含む。
【0009】
第1ビームは、側面に凹部と突出部とが組み合わされたヒートシンク部が形成されることができる。第1ビームは、長さ方向に沿ってラックギヤが取付可能である。
【0010】
第1スライダは、第1ビームにスライディング可能に取付けられるブラケットと、ブラケットに取付けられる第1モータと、第1モータの駆動軸に取付けられ、ラックギヤに噛み合って駆動力を伝達するピニオンギヤとを含むことができる。ブラケットには、第1レールに沿ってローリングされる複数のローラが取付可能である。
【0011】
第2レール部は、第1ビームと交差する方向に移動可能に取付けられる第2ビームと、第2ビームの長さ方向に沿って取付けられる第2走行レールとを含む。第2ビームは、長さ方向に沿ってラックギヤが取付可能である。
【0012】
ブラケットには、前記第2モータが取付けられ、第2モータの駆動軸には、ラックギヤに噛み合って駆動力を伝達して、第2ビームが第1ビームと交差する方向に移動するようにするピニオンギヤを含む。
【0013】
第2スライダは、第2ビームの端部に取付けられる連結バーと、連結バーに取付けられる昇降体とを含む。第2スライダは、蓋のクランピングを感知するクランピングセンサを含む。
【0014】
クランピングセンサは、昇降体に取付けられる昇降ブラケットと、連結バーの端部に取付けられ、昇降ブラケットにスライディング可能に取付けられる昇降ボディーと、昇降ボディーと昇降ブラケットとの間に取付けられるロードセルとを含む。クランピング部が蓋をクランピングすると、ロードセルの電圧変化が発生し、蓋がクランピングされているか否かをセンシングする。
【0015】
昇降ブラケットには、長孔形状の結合孔が形成され、昇降ボディーは、結合孔に結合するように突出する結合突部が形成されて、昇降ボディーにスライディング可能に取付可能である。
【0016】
位置センサは、昇降体に取付けられるマグネチックセンサを含むことができる。
【0017】
クランピング部は、昇降体の底面に取付けられる電磁石を含むことができる。
【0018】
温度測定器は、昇降体の側面に突出する突出ブラケットと、突出ブラケットに取付けられ、前記燃焼室内の温度を遠隔で測定するパイロメータ(pyrometer)とを含む。
【0019】
クランピング部は、パイロメータを高温から保護する冷却器が取付可能である。冷却器は、昇降体に取付けられ、冷却エアを噴射するエア噴射ノズルを含む。エア噴射ノズルは、昇降体の側面からエアを噴射して、燃焼室の高温からパイロメータを保護することができる。
【0020】
クランピング部には、蓋の外側の異物を除去する異物除去器が取付可能である。異物除去器は、昇降体の底面に取付けられ、蓋にエアを噴射するエアブロワーを含むことができる。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、第一に、コークスオーブンの燃焼室蓋を自動的に開閉する装置を装入車に取付け、燃焼室の内部の温度をパイロメータを用いて遠隔で自動測定できるようにすることにより、安全事故の発生なく、正確な燃焼室の温度の測定が可能である。
【0022】
第二に、コークスオーブンの燃焼室内の温度を無人測定できるようにすることにより、労働力の節減が可能で、人件費の節減が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明の一実施形態にかかるコークスオーブンの燃焼室温度自動測定装置を概略的に示す斜視図である。
【図2】図1のコークスオーブンの燃焼室温度自動測定装置を他の方向から眺めた斜視図である。
【図3】図1のコークスオーブンの燃焼室温度自動測定装置の第1スライダと第2スライダの構成を示す要部図である。
【図4】第1ビームに第1スライダの取付を示す要部断面図である。
【図5】第2レール部および第2モータを概略的に示す側面図である。
【図6】図5のV−V線に沿って切断した図である。
【図7】第2スライダおよびクランピングセンサの取付を概略的に示す図である。
【図8】昇降体の底面から眺めたクランピング部を示す図である。
【図9】位置センサを用いた蓋のセンシングを示す図である。
【図10】クランピング部の下降とエアブロワーの作動を示す図である。
【図11】クランピングセンサを用いた蓋のクランピングセンシング作用を示す図である。
【図12】クランピング部を用いて蓋をコークスオーブンの上側に移動した図である。
【図13】パイロメータを用いた燃焼室の温度測定を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明の一実施形態にかかるコークスオーブンの燃焼室温度自動測定装置を、添付した図面を参照して詳細に説明する。しかし、本発明は、以下に開示される実施形態に限定されるものではなく、互いに異なる多様な形態で実現可能であり、単に、本実施形態は、本発明の開示が完全になるようにし、通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものである。
【0025】
図1は、本発明の一実施形態にかかるコークスオーブンの燃焼室温度自動測定装置を概略的に示す斜視図である。
【0026】
図1に示されているように、本発明の一実施形態にかかるコークスオーブンの燃焼室温度自動測定装置100は、コークスオーブン11の装入車13の走行方向を横切るように取付けられる第1レール部10と、第1レール部10に沿って移動可能に取付けられ、第1モータ23の駆動により第1レール部10の長さ方向に沿って走行する第1スライダ20と、第1レール部10と交差する方向に第1スライダ10に取付けられる第2レール部34と、第2レール部34に沿ってコークスオーブン11の燃焼室18方向に昇降可能に取付けられ、第2モータ28の駆動により走行する第2スライダ30と、第2スライダ30の移動に伴って移動するように取付けられ、燃焼室蓋15の位置をセンシングする位置センサ40と、第2スライダ30に取付けられ、位置センサ40のセンシング信号が伝達されると、燃焼室18を開閉する蓋15を選択的にクランピングするクランピング部50と、クランピング部50による蓋15のクランピング状態で、第2スライダ30の移動による蓋15の開放作動が行われると、燃焼室内の温度を測定する温度測定器60とを含む。
【0027】
図2は、図1のコークスオーブンの燃焼室温度自動測定装置を他の方向から眺めた斜視図であり、図3は、図1のコークスオーブンの燃焼室温度自動測定装置の第1スライダと第2スライダの構成を示す要部図である。
【0028】
図2および図3に示されているように、第1レール部10は、装入車13の走行方向Aを横切るように取付けられる。第1レール部10は、燃焼室の上部から蓋15と一定間隔離隔した状態で装入車13に取付けられる。このような第1レール部10は、後述する第1スライダ20の移動のために、装入車13の一側および他側方向の間に延長される。
【0029】
第1レール部10は、装入車の走行方向を横切るように取付けられる第1ビーム12と、第1ビーム12の長さ方向に沿って取付けられる第1走行レール14とを含む。
【0030】
第1ビーム12は、第1レール部10を支持する四角ビームの形態で取付可能である。第1ビーム12の側面には、燃焼室上部の上昇管(uptakes)19または燃焼室から発生する高温に耐えるようにヒートシンク部16が形成されることができる。上昇管19とは、高温のガスが移動する部分をいう。ヒートシンク部16は、第1ビーム12の側面でその内側に引き込まれた複数の凹部および突出部の組み合わせによって形成されることができる。ヒートシンク部16は、第1ビーム12の側面に上昇管19を眺める方向または燃焼室方向の側面に形成される。しかし、ヒートシンク部16は、第1ビーム12の側面の1つの位置に限定することなく、第1ビーム12の全周領域または選択された側面の一部に形成されることも可能である。
【0031】
第1走行レール14は、第1ビーム12の長さに対応する長さで第1ビーム12の上側に取付けられる。第1走行レール14は、第1ビーム12の上側から突出した状態で取付けられ、第1スライダ20のスライディング作動が行われる。第1スライダ20は、ローラ29を含む。このローラ29は、第1走行レール14との接触部分が凹形状を有する凹ローラに取付可能である。したがって、第1走行レール14は、突出した形状が、ローラ29と容易に結合するように凸状に突出する。ここで、ローラ29を、凹ローラを適用するのではなく、四角ローラを適用すると、第1走行レール14の突出した形状も併せて四角形状に変更されることはもちろんである。第1走行レール14は、第1ビーム12の上側および下側にそれぞれ形成されることができる。これは、第1走行レール14上で第1スライダ20の安定したスライディング作動が行われるようにするためである。このようなローラ29のローリング駆動は、第1スライダ20を説明しながら、より詳細に説明する。第1ビーム12の長さ方向には、ラックギヤ16が取付けられる。
【0032】
ラックギヤ16は、第1スライダ20のスライディング駆動力を伝達するために取付けられる。
【0033】
図4は、第1ビームに第1スライダの取付を示す要部断面図である。
【0034】
図4に示されているように、第1スライダ20は、第1ビーム12にスライディング可能に取付けられるブラケット21と、ブラケット21に取付けられる第1モータ23と、第1モータ23の駆動軸に取付けられ、ラックギヤ16に噛み合って駆動力を伝達するピニオンギヤ27とを含む。
【0035】
ブラケット21は、第1ビーム12の上側でスライディングされ、内部に取付空間を形成して、第1モータ23と、ローラ29と、ピニオンギヤ27とが取付けられる。ブラケット21は、第1モータ23と、ローラ29と、ピニオンギヤ27との取付および保護のために、第1ビーム12の上側を覆うように曲げられて延長可能である。
【0036】
第1モータ23は、ブラケット21に本体部分が取付けられ、駆動軸25は、第1ビーム12方向に向かうように取付けられる。第1モータ23の駆動軸25には、ピニオンギヤ27が取付けられる。ピニオンギヤ27は、第1ビーム12のラックギヤ16に噛み合って第1モータ23の駆動力を伝達する。これにより、第1スライダ20は、ラックギヤ16とピニオンギヤ27との噛み合い駆動によりスライディング駆動が行われる。ローラ29は、ブラケット21にローリング可能に取付けられ、第1走行レール14上でローリング駆動される。ローラ29は、第1スライダ20のスライディング作動時に、ガイド作用によって安定したスライディング作動が行われるようにする。このため、ローラ29は、第1ビーム12を介して第1ビーム12の上側および下側にそれぞれ複数個取付可能である。ローラ29の取付数は、本発明の実施形態では、上側および下側にそれぞれ3つを取付けることができるが、安定したガイド作用および構成上レイアウトの適切な選択のために、ローラの個数は、限定されることなく、変更可能である。
【0037】
このような第1スライダ20のスライディング作動は、作業者が装入車の作動を実施するに伴って移動し、燃焼室上部の蓋15の位置に移動する。つまり、装入車の装入駆動が行われると、作動信号が第1モータ23に伝達されて、第1スライダ20のスライディング駆動が行われる。そして、第1スライダ20の停止は、後述する位置センサ40の作動によって燃焼室蓋15の位置がセンシングされると停止する。次に、第2スライダ30は、第1スライダ20の停止位置で下降作動が行われ、燃焼室蓋15のクランピング作動が行われるようにする。第2スライダ30は、第2ビーム22に沿ってスライディング作動が行われる。
【0038】
第2レール部34は、第1レール部10と交差する方向に第1スライダ20のブラケット21に取付けられる。つまり、第2レール部は、第1スライダ20の水平移動に伴って移動する。
【0039】
図5は、第2レール部および第2モータを概略的に示す側面図であり、図6は、図5のV−V線に沿って切断した図である。
【0040】
図5および図6に示されているように、第2レール部34は、第1ビーム12と交差する方向に移動可能に取付けられる第2ビーム22と、第2ビーム22の長さ方向に沿って取付けられる第2走行レール31とを含む。参照番号「21a」は、第2レール部34を取付けるための取付ブラケットを表す。
【0041】
第2ビーム22は、第1ビーム12と交差する方向にブラケット21に取付けられる。第2ビーム22と第1ビーム12との交差角度は垂直に交差して第2ビーム22の駆動が行われる。第2ビーム22の取付角度は、スライディング作動に連動して蓋15のクランピング作動が円滑に行われるようにするためである。つまり、第2ビーム22が蓋方向に垂直に昇降するようにし、より少ない力で蓋15のクランピング作動が行われることが可能である。このような蓋15のクランピング作動は、後述するクランピング部50を説明しながら、より詳細に説明する。
【0042】
第2ビーム22の側面には、上昇管19の高熱から第2ビーム22の変形を防止するようにヒートシンク部24が形成される。ヒートシンク部24は、第2ビーム22の側面でその内側に引き込まれた凹部および突出部の組み合わせによって形成される。第2ビーム22に形成されるヒートシンク部24は、上昇管側にのみ形成されるか、第2ビーム22の一側面に限定することなく、全周にわたって形成されることも可能である。
【0043】
第2ビーム22の長さ方向には、ラックギヤ26が取付けられる。ラックギヤ26は、ブラケット21に取付けられる第2モータ28の駆動軸に取付けられるピニオンギヤ23に噛み合う。したがって、第2ビーム22は、第2モータ28の駆動により蓋15方向にスライディング作動が行われる。このような第2モータ28の駆動は、位置センサ40が作動して蓋15のセンシング作動が行われると、第2ビーム22を下降するように駆動される。第2ビーム22には、第2走行レール31が取付けられる。
【0044】
第2走行レール31は、第2ビーム22の側面から突出して取付けられる。第2走行レール31は、第2ビーム22の両側で、第2ビーム22の長さ方向に沿って一対で取付可能である。第2ビーム22は、ブラケット21に取付けられるローラ32のローリング駆動によりガイドされて昇降作動が行われる。ローラ32は、ローリングされる接触面が凹形状を有する凹ローラに取付可能である。もちろん、ローラ32が凹ローラに適用されると、第2走行レール31は凹状に突出する。第2ビーム22の先端には、第2スライダ30が取付けられる。
【0045】
図7は、第2スライダおよびクランピングセンサの取付を概略的に示す図である。
【0046】
図7に示されているように、第2スライダ30は、第2ビーム22の端部に取付けられる連結バー37と、連結バー37に取付けられる昇降体33とを含む。
【0047】
連結バー37は、一端が第2ビーム22の端部に連結され、他端は第1ビーム12に水平な方向に延長される。連結バー37は、第2ビーム22のスライディング移動に伴って蓋15方向に昇降する。連結バー37は、棒状または角を有するバー状に取付けられる。昇降体33は、連結バー37の延長された他端に取付けられる。昇降体33には、蓋15のクランピング作動をセンシングするクランピングセンサ35が取付けられる。
【0048】
クランピングセンサ35は、昇降体33に取付けられる昇降ブラケット35aと、連結バー37の端部に取付けられ、昇降ブラケット35aにスライディング可能に取付けられる昇降ボディー35bと、昇降ボディー35bと昇降ブラケット35aとの間に取付けられるロードセル35cとを含む。
【0049】
昇降ブラケット35aは、昇降体33に昇降可能に取付けられる。昇降ブラケット35aの昇降作動可能な取付のために、昇降ブラケット35aの側面には、長孔形状の結合孔35dが形成される。結合孔35dには、昇降ボディー35bから突出する結合突部35eが挿入される。結合突部35eの端部には引っ掛かり部が形成されて、昇降ブラケット35aとの結合解除を防止する。これにより、昇降ブラケット35aの昇降作動は、結合孔35dの長さに対応して昇降作動が行われる。
【0050】
昇降ブラケット35aと昇降ボディー35bとの間にはロードセル35cが取付けられる。ロードセル35cは、昇降ボディー35bの上側に取付けられ、昇降ブラケット35aと昇降ボディー35bの相対運動に応じた接触および接触解除をセンシングし、蓋15とクランピング部50とが接触したか否かをセンシングする。
【0051】
以下、ロードセル35cを用いたクランピングセンサの蓋のセンシング作動をより詳細に説明する。
【0052】
まず、図9に示されているように、位置センサ40を介して蓋15のセンシングが行われると、第2モータ28の駆動により第2ビーム22が下降する。
【0053】
次に、図9bに示されているように、第2スライダ30が第2ビーム22の下降に伴って下降し、図9cに示されているように、クランピング部50が蓋15に接触して下降作動が停止する。
【0054】
次に、図9cに示されているように、クランピング部50に連結された昇降ブラケット35aも併せて下降作動が停止し、昇降ボディー35bは、下降方向に慣性力で一定距離下降作動が継続的に行われる。このような昇降ボディー35bの下降は、長孔35dの長さに限定して下降する。
【0055】
次に、昇降ボディー35bの上側のロードセル35cと昇降ブラケット35aとの接触が解除される。これにより、ロードセル35cは、圧力の変化が発生し、クランピング部50と蓋15との接触を容易にセンシングすることができる。
【0056】
前述したように、クランピング部50の下降は、位置センサ40を用いて蓋15の位置をセンシングすると、クランピング部50の下降作動が行われる。
【0057】
位置センサ40は、第2スライダ30の昇降体33に取付けられる。位置センサ40は、マグネチックセンサで構成されることができる。つまり、マグネチックセンサは、磁力線により動作するものであって、蓋15がマグネチックセンサの下部に位置すると、磁力線の変動をセンシングして蓋15のセンシング作動が行われる。このような位置センサ40のセンシングにより蓋15の正確な位置がセンシングされると、第2スライダ30の昇降体33が下降して、クランピング部50が蓋15をクランピングする。
【0058】
図8は、昇降体の底面から眺めたクランピング部を示す図である。
【0059】
図8に示されているように、クランピング部50は、昇降体33の底面に電磁石によって取付けられる。このようなクランピング部50の電磁石は、昇降体33の底面に1つまたは2つ以上の複数個が取付可能である。クランピング部50の作動は、クランピングセンサ35のセンシングにより蓋15と接触したと判断されると、電源が印加されることによる電磁石の磁化作用により蓋15をクランピングする。
【0060】
クランピング部50は、蓋のクランピング作動が完了すると、一側に移動作動が行われる。つまり、第1モータ23の駆動により第1スライダ20の移動作動が行われ、蓋15の移動作動が行われて燃焼室18の開放が行われる。次に、昇降体33に取付けられた温度測定器60を介して燃焼室内の温度測定が行われる。
【0061】
温度測定器60は、昇降体33の側面に突出する突出ブラケット61と、突出ブラケット61に取付けられ、燃焼室内の温度を遠隔で測定するパイロメータ63とを含む。
【0062】
突出ブラケット61は、昇降体33の側面または昇降ブラケット35aに一端が取付けられ、他端は昇降体33の外側に延長して取付可能である。突出ブラケット61は、プレート状に突出してパイロメータ63が昇降体33の外側に離隔して取付けられるようにする。
【0063】
パイロメータ63の作用は、高温の物体が高温になると、熱放射が強くなって赤色から白熱色に変化していくことを利用して、色や強度を測定、温度をセンシングする温度計をいう。このようなパイロメータ63は、高温の測定対象物に直接接触せずに遠隔で温度を測定することが容易である。したがって、コークスオーブンの燃焼室内の温度測定を、燃焼室18を開放した状態で遠隔で測定可能なため、正確な温度の測定および安全事故の発生を防止することができる。昇降体33には、パイロメータ63を燃焼室の高温から保護する冷却器70が取付けられる。
【0064】
冷却器70は、昇降体33に取付けられ、冷却エア71を噴射するエア噴射ノズル70(冷却器と参照番号が同一)が取付けられる。エア噴射ノズル70は、パイロメータ63の底面に冷却エア71を噴射してエアカーテンの作用が行われるようにする。したがって、燃焼室の高温がパイロメータ63に直接伝達されないようにすることにより、損傷が発生しない。
【0065】
一方、クランピング部50には、蓋15の外側の異物を除去する異物除去器80が取付けられる。
【0066】
異物除去器80は、昇降体33の底面に取付けられ、蓋15方向にエアを噴射するエアブロワー80(異物除去器と参照番号が同一)を含む。これにより、クランピング部50を用いた蓋15のクランピング作動前に蓋15にエア81を噴射して、蓋15の表面の異物を除去することにより、クランピング作動が円滑に行われるようにする。
【0067】
以下、上記の構成を有する本発明の一実施形態にかかるコークスオーブンの燃焼室温度自動測定装置の作用を説明する。
【0068】
まず、作業者は、測定しようとするコークスオーブンの燃焼室の測定ポイントを入力する。
【0069】
次に、第1スライダ20は、第1レール部10に沿って移動する。このような第1スライダ20の移動は、第1モータ23の駆動力により行われる。
【0070】
次に、図9に示されているように、第1スライダ20の移動に伴って移動する位置センサ40を介して、予め設定された燃焼室の測定ポイント、つまり、測定しようとする燃焼室蓋の位置をセンシングする。
【0071】
次に、位置センサ40を介して測定ポイントの蓋の位置がセンシングされると、図10に示されているように、測定位置の蓋にエアブロワー80を用いてエアを噴射する。これにより、蓋15の上側の異物を除去する。
【0072】
そして、図11に示されているように、第2スライダ30の下降によりクランピング部50と蓋15との接触が行われる。ここで、蓋15とクランピング部50との接触は、クランピングセンサ35を介してセンシングされる。
【0073】
次に、図12に示されているように、クランピングセンサ35の蓋15の接触センシング信号が伝達されると、クランピング部の電磁石が磁化して蓋15のクランピング作用が行われる。
【0074】
次に、第2スライダ30が蓋15の上側に移動し、燃焼室から蓋15を除去して燃焼室が開放されるようにする。
【0075】
次に、図13に示されているように、第2スライダ30は、第1レール部10に沿って一定距離移動し、パイロメータ63が燃焼室の位置に移動するようにする。ここで、パイロメータ63の移動作動時にエア噴射ノズル70のエアが噴射され、燃焼室12の高温からパイロメータ63の損傷を防止する。
【0076】
次に、パイロメータ63は、燃焼室内の温度を遠隔で正確に自動的に測定する。したがって、作業者の手業務による燃焼室の温度測定を代替して、正確で安全事故が発生することなく、燃焼室の温度の測定が可能である。
【0077】
以上、本発明を図面に示された実施形態を参照して説明した。しかし、本発明は、これに限定されず、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者によって本発明と均等な範囲に属する多様な変形例または他の実施形態が可能である。したがって、本発明の真の保護範囲は、下記の特許請求の範囲によって定められなければならない。
【技術分野】
【0001】
本発明は、コークスオーブンの燃焼室温度自動測定装置に関し、より詳細には、コークスオーブンの燃焼室の温度測定をパイロメータを用いて自動的に測定することにより、安全事故の発生なく、正確に測定するコークスオーブンの燃焼室温度自動測定装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、コークスオーブンの燃焼室の温度は、炭化室の稼動率、装入量、および装入量の水分などを考慮して設定された温度で管理する。
【0003】
このようなコークスオーブンの燃焼室の温度の測定は、燃焼室内の耐火レンガの加熱温度を測定して燃焼室の温度を測定する。
【0004】
耐火レンガの加熱温度の測定は、作業者が鉤で燃焼室の蓋を開け、温度計で燃焼室内の温度を測定する。
【0005】
しかし、作業者が温度を測定する過程で、燃焼室の温度が高温であることによって安全事故が発生し得るという問題があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、装入車が装入作業を行う過程で、装入車に近接した燃焼室を自動的に探すことにより、パイロメータを用いて燃焼室の内部温度を正確に測定するコークスオーブンの燃焼室温度自動測定装置を提供するためのものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一実施形態にかかるコークスオーブンの燃焼室温度自動測定装置は、コークスオーブンの装入車の走行方向を横切るように取付けられる第1レール部と、第1レール部に沿って移動可能に取付けられ、第1モータの駆動により前記第1レール部の長さ方向に沿って走行する第1スライダと、第1レール部と交差する方向に第1スライダに取付けられる第2レール部と、第2レール部に沿ってコークスオーブンの燃焼室方向に昇降可能に取付けられ、第2モータの駆動により走行する第2スライダと、第2スライダの移動に伴って移動するように取付けられ、燃焼室蓋の位置をセンシングする位置センサと、第2スライダに取付けられ、位置センサのセンシング信号が伝達されると、燃焼室を開閉する蓋を選択的にクランピングするクランピング部と、クランピング部による蓋のクランピング状態で、第2スライダの移動による蓋の開放作動が行われると、燃焼室内の温度を測定する温度測定器とを含む。
【0008】
第1レール部は、装入車の走行方向を横切るように取付けられる第1ビームと、第1ビームの長さ方向に沿って取付けられる第1走行レールとを含む。
【0009】
第1ビームは、側面に凹部と突出部とが組み合わされたヒートシンク部が形成されることができる。第1ビームは、長さ方向に沿ってラックギヤが取付可能である。
【0010】
第1スライダは、第1ビームにスライディング可能に取付けられるブラケットと、ブラケットに取付けられる第1モータと、第1モータの駆動軸に取付けられ、ラックギヤに噛み合って駆動力を伝達するピニオンギヤとを含むことができる。ブラケットには、第1レールに沿ってローリングされる複数のローラが取付可能である。
【0011】
第2レール部は、第1ビームと交差する方向に移動可能に取付けられる第2ビームと、第2ビームの長さ方向に沿って取付けられる第2走行レールとを含む。第2ビームは、長さ方向に沿ってラックギヤが取付可能である。
【0012】
ブラケットには、前記第2モータが取付けられ、第2モータの駆動軸には、ラックギヤに噛み合って駆動力を伝達して、第2ビームが第1ビームと交差する方向に移動するようにするピニオンギヤを含む。
【0013】
第2スライダは、第2ビームの端部に取付けられる連結バーと、連結バーに取付けられる昇降体とを含む。第2スライダは、蓋のクランピングを感知するクランピングセンサを含む。
【0014】
クランピングセンサは、昇降体に取付けられる昇降ブラケットと、連結バーの端部に取付けられ、昇降ブラケットにスライディング可能に取付けられる昇降ボディーと、昇降ボディーと昇降ブラケットとの間に取付けられるロードセルとを含む。クランピング部が蓋をクランピングすると、ロードセルの電圧変化が発生し、蓋がクランピングされているか否かをセンシングする。
【0015】
昇降ブラケットには、長孔形状の結合孔が形成され、昇降ボディーは、結合孔に結合するように突出する結合突部が形成されて、昇降ボディーにスライディング可能に取付可能である。
【0016】
位置センサは、昇降体に取付けられるマグネチックセンサを含むことができる。
【0017】
クランピング部は、昇降体の底面に取付けられる電磁石を含むことができる。
【0018】
温度測定器は、昇降体の側面に突出する突出ブラケットと、突出ブラケットに取付けられ、前記燃焼室内の温度を遠隔で測定するパイロメータ(pyrometer)とを含む。
【0019】
クランピング部は、パイロメータを高温から保護する冷却器が取付可能である。冷却器は、昇降体に取付けられ、冷却エアを噴射するエア噴射ノズルを含む。エア噴射ノズルは、昇降体の側面からエアを噴射して、燃焼室の高温からパイロメータを保護することができる。
【0020】
クランピング部には、蓋の外側の異物を除去する異物除去器が取付可能である。異物除去器は、昇降体の底面に取付けられ、蓋にエアを噴射するエアブロワーを含むことができる。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、第一に、コークスオーブンの燃焼室蓋を自動的に開閉する装置を装入車に取付け、燃焼室の内部の温度をパイロメータを用いて遠隔で自動測定できるようにすることにより、安全事故の発生なく、正確な燃焼室の温度の測定が可能である。
【0022】
第二に、コークスオーブンの燃焼室内の温度を無人測定できるようにすることにより、労働力の節減が可能で、人件費の節減が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明の一実施形態にかかるコークスオーブンの燃焼室温度自動測定装置を概略的に示す斜視図である。
【図2】図1のコークスオーブンの燃焼室温度自動測定装置を他の方向から眺めた斜視図である。
【図3】図1のコークスオーブンの燃焼室温度自動測定装置の第1スライダと第2スライダの構成を示す要部図である。
【図4】第1ビームに第1スライダの取付を示す要部断面図である。
【図5】第2レール部および第2モータを概略的に示す側面図である。
【図6】図5のV−V線に沿って切断した図である。
【図7】第2スライダおよびクランピングセンサの取付を概略的に示す図である。
【図8】昇降体の底面から眺めたクランピング部を示す図である。
【図9】位置センサを用いた蓋のセンシングを示す図である。
【図10】クランピング部の下降とエアブロワーの作動を示す図である。
【図11】クランピングセンサを用いた蓋のクランピングセンシング作用を示す図である。
【図12】クランピング部を用いて蓋をコークスオーブンの上側に移動した図である。
【図13】パイロメータを用いた燃焼室の温度測定を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明の一実施形態にかかるコークスオーブンの燃焼室温度自動測定装置を、添付した図面を参照して詳細に説明する。しかし、本発明は、以下に開示される実施形態に限定されるものではなく、互いに異なる多様な形態で実現可能であり、単に、本実施形態は、本発明の開示が完全になるようにし、通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものである。
【0025】
図1は、本発明の一実施形態にかかるコークスオーブンの燃焼室温度自動測定装置を概略的に示す斜視図である。
【0026】
図1に示されているように、本発明の一実施形態にかかるコークスオーブンの燃焼室温度自動測定装置100は、コークスオーブン11の装入車13の走行方向を横切るように取付けられる第1レール部10と、第1レール部10に沿って移動可能に取付けられ、第1モータ23の駆動により第1レール部10の長さ方向に沿って走行する第1スライダ20と、第1レール部10と交差する方向に第1スライダ10に取付けられる第2レール部34と、第2レール部34に沿ってコークスオーブン11の燃焼室18方向に昇降可能に取付けられ、第2モータ28の駆動により走行する第2スライダ30と、第2スライダ30の移動に伴って移動するように取付けられ、燃焼室蓋15の位置をセンシングする位置センサ40と、第2スライダ30に取付けられ、位置センサ40のセンシング信号が伝達されると、燃焼室18を開閉する蓋15を選択的にクランピングするクランピング部50と、クランピング部50による蓋15のクランピング状態で、第2スライダ30の移動による蓋15の開放作動が行われると、燃焼室内の温度を測定する温度測定器60とを含む。
【0027】
図2は、図1のコークスオーブンの燃焼室温度自動測定装置を他の方向から眺めた斜視図であり、図3は、図1のコークスオーブンの燃焼室温度自動測定装置の第1スライダと第2スライダの構成を示す要部図である。
【0028】
図2および図3に示されているように、第1レール部10は、装入車13の走行方向Aを横切るように取付けられる。第1レール部10は、燃焼室の上部から蓋15と一定間隔離隔した状態で装入車13に取付けられる。このような第1レール部10は、後述する第1スライダ20の移動のために、装入車13の一側および他側方向の間に延長される。
【0029】
第1レール部10は、装入車の走行方向を横切るように取付けられる第1ビーム12と、第1ビーム12の長さ方向に沿って取付けられる第1走行レール14とを含む。
【0030】
第1ビーム12は、第1レール部10を支持する四角ビームの形態で取付可能である。第1ビーム12の側面には、燃焼室上部の上昇管(uptakes)19または燃焼室から発生する高温に耐えるようにヒートシンク部16が形成されることができる。上昇管19とは、高温のガスが移動する部分をいう。ヒートシンク部16は、第1ビーム12の側面でその内側に引き込まれた複数の凹部および突出部の組み合わせによって形成されることができる。ヒートシンク部16は、第1ビーム12の側面に上昇管19を眺める方向または燃焼室方向の側面に形成される。しかし、ヒートシンク部16は、第1ビーム12の側面の1つの位置に限定することなく、第1ビーム12の全周領域または選択された側面の一部に形成されることも可能である。
【0031】
第1走行レール14は、第1ビーム12の長さに対応する長さで第1ビーム12の上側に取付けられる。第1走行レール14は、第1ビーム12の上側から突出した状態で取付けられ、第1スライダ20のスライディング作動が行われる。第1スライダ20は、ローラ29を含む。このローラ29は、第1走行レール14との接触部分が凹形状を有する凹ローラに取付可能である。したがって、第1走行レール14は、突出した形状が、ローラ29と容易に結合するように凸状に突出する。ここで、ローラ29を、凹ローラを適用するのではなく、四角ローラを適用すると、第1走行レール14の突出した形状も併せて四角形状に変更されることはもちろんである。第1走行レール14は、第1ビーム12の上側および下側にそれぞれ形成されることができる。これは、第1走行レール14上で第1スライダ20の安定したスライディング作動が行われるようにするためである。このようなローラ29のローリング駆動は、第1スライダ20を説明しながら、より詳細に説明する。第1ビーム12の長さ方向には、ラックギヤ16が取付けられる。
【0032】
ラックギヤ16は、第1スライダ20のスライディング駆動力を伝達するために取付けられる。
【0033】
図4は、第1ビームに第1スライダの取付を示す要部断面図である。
【0034】
図4に示されているように、第1スライダ20は、第1ビーム12にスライディング可能に取付けられるブラケット21と、ブラケット21に取付けられる第1モータ23と、第1モータ23の駆動軸に取付けられ、ラックギヤ16に噛み合って駆動力を伝達するピニオンギヤ27とを含む。
【0035】
ブラケット21は、第1ビーム12の上側でスライディングされ、内部に取付空間を形成して、第1モータ23と、ローラ29と、ピニオンギヤ27とが取付けられる。ブラケット21は、第1モータ23と、ローラ29と、ピニオンギヤ27との取付および保護のために、第1ビーム12の上側を覆うように曲げられて延長可能である。
【0036】
第1モータ23は、ブラケット21に本体部分が取付けられ、駆動軸25は、第1ビーム12方向に向かうように取付けられる。第1モータ23の駆動軸25には、ピニオンギヤ27が取付けられる。ピニオンギヤ27は、第1ビーム12のラックギヤ16に噛み合って第1モータ23の駆動力を伝達する。これにより、第1スライダ20は、ラックギヤ16とピニオンギヤ27との噛み合い駆動によりスライディング駆動が行われる。ローラ29は、ブラケット21にローリング可能に取付けられ、第1走行レール14上でローリング駆動される。ローラ29は、第1スライダ20のスライディング作動時に、ガイド作用によって安定したスライディング作動が行われるようにする。このため、ローラ29は、第1ビーム12を介して第1ビーム12の上側および下側にそれぞれ複数個取付可能である。ローラ29の取付数は、本発明の実施形態では、上側および下側にそれぞれ3つを取付けることができるが、安定したガイド作用および構成上レイアウトの適切な選択のために、ローラの個数は、限定されることなく、変更可能である。
【0037】
このような第1スライダ20のスライディング作動は、作業者が装入車の作動を実施するに伴って移動し、燃焼室上部の蓋15の位置に移動する。つまり、装入車の装入駆動が行われると、作動信号が第1モータ23に伝達されて、第1スライダ20のスライディング駆動が行われる。そして、第1スライダ20の停止は、後述する位置センサ40の作動によって燃焼室蓋15の位置がセンシングされると停止する。次に、第2スライダ30は、第1スライダ20の停止位置で下降作動が行われ、燃焼室蓋15のクランピング作動が行われるようにする。第2スライダ30は、第2ビーム22に沿ってスライディング作動が行われる。
【0038】
第2レール部34は、第1レール部10と交差する方向に第1スライダ20のブラケット21に取付けられる。つまり、第2レール部は、第1スライダ20の水平移動に伴って移動する。
【0039】
図5は、第2レール部および第2モータを概略的に示す側面図であり、図6は、図5のV−V線に沿って切断した図である。
【0040】
図5および図6に示されているように、第2レール部34は、第1ビーム12と交差する方向に移動可能に取付けられる第2ビーム22と、第2ビーム22の長さ方向に沿って取付けられる第2走行レール31とを含む。参照番号「21a」は、第2レール部34を取付けるための取付ブラケットを表す。
【0041】
第2ビーム22は、第1ビーム12と交差する方向にブラケット21に取付けられる。第2ビーム22と第1ビーム12との交差角度は垂直に交差して第2ビーム22の駆動が行われる。第2ビーム22の取付角度は、スライディング作動に連動して蓋15のクランピング作動が円滑に行われるようにするためである。つまり、第2ビーム22が蓋方向に垂直に昇降するようにし、より少ない力で蓋15のクランピング作動が行われることが可能である。このような蓋15のクランピング作動は、後述するクランピング部50を説明しながら、より詳細に説明する。
【0042】
第2ビーム22の側面には、上昇管19の高熱から第2ビーム22の変形を防止するようにヒートシンク部24が形成される。ヒートシンク部24は、第2ビーム22の側面でその内側に引き込まれた凹部および突出部の組み合わせによって形成される。第2ビーム22に形成されるヒートシンク部24は、上昇管側にのみ形成されるか、第2ビーム22の一側面に限定することなく、全周にわたって形成されることも可能である。
【0043】
第2ビーム22の長さ方向には、ラックギヤ26が取付けられる。ラックギヤ26は、ブラケット21に取付けられる第2モータ28の駆動軸に取付けられるピニオンギヤ23に噛み合う。したがって、第2ビーム22は、第2モータ28の駆動により蓋15方向にスライディング作動が行われる。このような第2モータ28の駆動は、位置センサ40が作動して蓋15のセンシング作動が行われると、第2ビーム22を下降するように駆動される。第2ビーム22には、第2走行レール31が取付けられる。
【0044】
第2走行レール31は、第2ビーム22の側面から突出して取付けられる。第2走行レール31は、第2ビーム22の両側で、第2ビーム22の長さ方向に沿って一対で取付可能である。第2ビーム22は、ブラケット21に取付けられるローラ32のローリング駆動によりガイドされて昇降作動が行われる。ローラ32は、ローリングされる接触面が凹形状を有する凹ローラに取付可能である。もちろん、ローラ32が凹ローラに適用されると、第2走行レール31は凹状に突出する。第2ビーム22の先端には、第2スライダ30が取付けられる。
【0045】
図7は、第2スライダおよびクランピングセンサの取付を概略的に示す図である。
【0046】
図7に示されているように、第2スライダ30は、第2ビーム22の端部に取付けられる連結バー37と、連結バー37に取付けられる昇降体33とを含む。
【0047】
連結バー37は、一端が第2ビーム22の端部に連結され、他端は第1ビーム12に水平な方向に延長される。連結バー37は、第2ビーム22のスライディング移動に伴って蓋15方向に昇降する。連結バー37は、棒状または角を有するバー状に取付けられる。昇降体33は、連結バー37の延長された他端に取付けられる。昇降体33には、蓋15のクランピング作動をセンシングするクランピングセンサ35が取付けられる。
【0048】
クランピングセンサ35は、昇降体33に取付けられる昇降ブラケット35aと、連結バー37の端部に取付けられ、昇降ブラケット35aにスライディング可能に取付けられる昇降ボディー35bと、昇降ボディー35bと昇降ブラケット35aとの間に取付けられるロードセル35cとを含む。
【0049】
昇降ブラケット35aは、昇降体33に昇降可能に取付けられる。昇降ブラケット35aの昇降作動可能な取付のために、昇降ブラケット35aの側面には、長孔形状の結合孔35dが形成される。結合孔35dには、昇降ボディー35bから突出する結合突部35eが挿入される。結合突部35eの端部には引っ掛かり部が形成されて、昇降ブラケット35aとの結合解除を防止する。これにより、昇降ブラケット35aの昇降作動は、結合孔35dの長さに対応して昇降作動が行われる。
【0050】
昇降ブラケット35aと昇降ボディー35bとの間にはロードセル35cが取付けられる。ロードセル35cは、昇降ボディー35bの上側に取付けられ、昇降ブラケット35aと昇降ボディー35bの相対運動に応じた接触および接触解除をセンシングし、蓋15とクランピング部50とが接触したか否かをセンシングする。
【0051】
以下、ロードセル35cを用いたクランピングセンサの蓋のセンシング作動をより詳細に説明する。
【0052】
まず、図9に示されているように、位置センサ40を介して蓋15のセンシングが行われると、第2モータ28の駆動により第2ビーム22が下降する。
【0053】
次に、図9bに示されているように、第2スライダ30が第2ビーム22の下降に伴って下降し、図9cに示されているように、クランピング部50が蓋15に接触して下降作動が停止する。
【0054】
次に、図9cに示されているように、クランピング部50に連結された昇降ブラケット35aも併せて下降作動が停止し、昇降ボディー35bは、下降方向に慣性力で一定距離下降作動が継続的に行われる。このような昇降ボディー35bの下降は、長孔35dの長さに限定して下降する。
【0055】
次に、昇降ボディー35bの上側のロードセル35cと昇降ブラケット35aとの接触が解除される。これにより、ロードセル35cは、圧力の変化が発生し、クランピング部50と蓋15との接触を容易にセンシングすることができる。
【0056】
前述したように、クランピング部50の下降は、位置センサ40を用いて蓋15の位置をセンシングすると、クランピング部50の下降作動が行われる。
【0057】
位置センサ40は、第2スライダ30の昇降体33に取付けられる。位置センサ40は、マグネチックセンサで構成されることができる。つまり、マグネチックセンサは、磁力線により動作するものであって、蓋15がマグネチックセンサの下部に位置すると、磁力線の変動をセンシングして蓋15のセンシング作動が行われる。このような位置センサ40のセンシングにより蓋15の正確な位置がセンシングされると、第2スライダ30の昇降体33が下降して、クランピング部50が蓋15をクランピングする。
【0058】
図8は、昇降体の底面から眺めたクランピング部を示す図である。
【0059】
図8に示されているように、クランピング部50は、昇降体33の底面に電磁石によって取付けられる。このようなクランピング部50の電磁石は、昇降体33の底面に1つまたは2つ以上の複数個が取付可能である。クランピング部50の作動は、クランピングセンサ35のセンシングにより蓋15と接触したと判断されると、電源が印加されることによる電磁石の磁化作用により蓋15をクランピングする。
【0060】
クランピング部50は、蓋のクランピング作動が完了すると、一側に移動作動が行われる。つまり、第1モータ23の駆動により第1スライダ20の移動作動が行われ、蓋15の移動作動が行われて燃焼室18の開放が行われる。次に、昇降体33に取付けられた温度測定器60を介して燃焼室内の温度測定が行われる。
【0061】
温度測定器60は、昇降体33の側面に突出する突出ブラケット61と、突出ブラケット61に取付けられ、燃焼室内の温度を遠隔で測定するパイロメータ63とを含む。
【0062】
突出ブラケット61は、昇降体33の側面または昇降ブラケット35aに一端が取付けられ、他端は昇降体33の外側に延長して取付可能である。突出ブラケット61は、プレート状に突出してパイロメータ63が昇降体33の外側に離隔して取付けられるようにする。
【0063】
パイロメータ63の作用は、高温の物体が高温になると、熱放射が強くなって赤色から白熱色に変化していくことを利用して、色や強度を測定、温度をセンシングする温度計をいう。このようなパイロメータ63は、高温の測定対象物に直接接触せずに遠隔で温度を測定することが容易である。したがって、コークスオーブンの燃焼室内の温度測定を、燃焼室18を開放した状態で遠隔で測定可能なため、正確な温度の測定および安全事故の発生を防止することができる。昇降体33には、パイロメータ63を燃焼室の高温から保護する冷却器70が取付けられる。
【0064】
冷却器70は、昇降体33に取付けられ、冷却エア71を噴射するエア噴射ノズル70(冷却器と参照番号が同一)が取付けられる。エア噴射ノズル70は、パイロメータ63の底面に冷却エア71を噴射してエアカーテンの作用が行われるようにする。したがって、燃焼室の高温がパイロメータ63に直接伝達されないようにすることにより、損傷が発生しない。
【0065】
一方、クランピング部50には、蓋15の外側の異物を除去する異物除去器80が取付けられる。
【0066】
異物除去器80は、昇降体33の底面に取付けられ、蓋15方向にエアを噴射するエアブロワー80(異物除去器と参照番号が同一)を含む。これにより、クランピング部50を用いた蓋15のクランピング作動前に蓋15にエア81を噴射して、蓋15の表面の異物を除去することにより、クランピング作動が円滑に行われるようにする。
【0067】
以下、上記の構成を有する本発明の一実施形態にかかるコークスオーブンの燃焼室温度自動測定装置の作用を説明する。
【0068】
まず、作業者は、測定しようとするコークスオーブンの燃焼室の測定ポイントを入力する。
【0069】
次に、第1スライダ20は、第1レール部10に沿って移動する。このような第1スライダ20の移動は、第1モータ23の駆動力により行われる。
【0070】
次に、図9に示されているように、第1スライダ20の移動に伴って移動する位置センサ40を介して、予め設定された燃焼室の測定ポイント、つまり、測定しようとする燃焼室蓋の位置をセンシングする。
【0071】
次に、位置センサ40を介して測定ポイントの蓋の位置がセンシングされると、図10に示されているように、測定位置の蓋にエアブロワー80を用いてエアを噴射する。これにより、蓋15の上側の異物を除去する。
【0072】
そして、図11に示されているように、第2スライダ30の下降によりクランピング部50と蓋15との接触が行われる。ここで、蓋15とクランピング部50との接触は、クランピングセンサ35を介してセンシングされる。
【0073】
次に、図12に示されているように、クランピングセンサ35の蓋15の接触センシング信号が伝達されると、クランピング部の電磁石が磁化して蓋15のクランピング作用が行われる。
【0074】
次に、第2スライダ30が蓋15の上側に移動し、燃焼室から蓋15を除去して燃焼室が開放されるようにする。
【0075】
次に、図13に示されているように、第2スライダ30は、第1レール部10に沿って一定距離移動し、パイロメータ63が燃焼室の位置に移動するようにする。ここで、パイロメータ63の移動作動時にエア噴射ノズル70のエアが噴射され、燃焼室12の高温からパイロメータ63の損傷を防止する。
【0076】
次に、パイロメータ63は、燃焼室内の温度を遠隔で正確に自動的に測定する。したがって、作業者の手業務による燃焼室の温度測定を代替して、正確で安全事故が発生することなく、燃焼室の温度の測定が可能である。
【0077】
以上、本発明を図面に示された実施形態を参照して説明した。しかし、本発明は、これに限定されず、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者によって本発明と均等な範囲に属する多様な変形例または他の実施形態が可能である。したがって、本発明の真の保護範囲は、下記の特許請求の範囲によって定められなければならない。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コークスオーブンの装入車の走行方向を横切るように取付けられる第1レール部と、
前記第1レール部に沿って移動可能に取付けられ、第1モータの駆動により前記第1レール部の長さ方向に沿って走行する第1スライダと、
前記第1レール部と交差する方向に前記第1スライダに取付けられる第2レール部と、
前記第2レール部に沿って前記コークスオーブンの燃焼室方向に昇降可能に取付けられ、第2モータの駆動により走行する第2スライダと、
前記第2スライダの移動に伴って移動するように取付けられ、燃焼室蓋の位置をセンシングする位置センサと、
前記第2スライダに取付けられ、前記位置センサのセンシング信号が伝達されると、前記燃焼室を開閉する蓋を選択的にクランピングするクランピング部と、
前記クランピング部による蓋のクランピング状態で、前記第2スライダの移動による蓋の開放作動が行われると、前記燃焼室内の温度を測定する温度測定器とを含むことを特徴とするコークスオーブンの燃焼室温度自動測定装置。
【請求項2】
前記第1レール部は、
前記装入車の走行方向を横切るように取付けられる第1ビームと、
前記第1ビームの長さ方向に沿って取付けられる第1走行レールとを含むことを特徴とする請求項1に記載のコークスオーブンの燃焼室温度自動測定装置。
【請求項3】
前記第1ビームは、側面に凹部と突出部とが組み合わされたヒートシンク部が形成されることを特徴とする請求項2に記載のコークスオーブンの燃焼室温度自動測定装置。
【請求項4】
前記第1ビームは、長さ方向に沿ってラックギヤが取付けられることを特徴とする請求項3に記載のコークスオーブンの燃焼室温度自動測定装置。
【請求項5】
前記第1スライダは、
前記第1ビームにスライディング可能に取付けられるブラケットと、
前記ブラケットに取付けられる第1モータと、
前記第1モータの駆動軸に取付けられ、前記ラックギヤに噛み合って駆動力を伝達するピニオンギヤとを含むことを特徴とする請求項4に記載のコークスオーブンの燃焼室温度自動測定装置。
【請求項6】
前記ブラケットには、前記第1レールに沿ってローリングされる複数のローラが取付けられることを特徴とする請求項5に記載のコークスオーブンの燃焼室温度自動測定装置。
【請求項7】
前記第2レール部は、
前記第1ビームと交差する方向に移動可能に取付けられる第2ビームと、
前記第2ビームの長さ方向に沿って取付けられる第2走行レールとを含むことを特徴とする請求項6に記載のコークスオーブンの燃焼室温度自動測定装置。
【請求項8】
前記第2ビームは、長さ方向に沿ってラックギヤが取付けられることを特徴とする請求項7に記載のコークスオーブンの燃焼室温度自動測定装置。
【請求項9】
前記ブラケットには、前記第2モータが取付けられ、
前記第2モータの駆動軸には、前記ラックギヤに噛み合って駆動力を伝達して、前記第2ビームが前記第1ビームと交差する方向に移動するようにするピニオンギヤとを含むことを特徴とする請求項8に記載のコークスオーブンの燃焼室温度自動測定装置。
【請求項10】
前記第2スライダは、
前記第2ビームの端部に取付けられる連結バーと、
前記連結バーに取付けられる昇降体とを含むことを特徴とする請求項9に記載のコークスオーブンの燃焼室温度自動測定装置。
【請求項11】
前記第2スライダは、
前記蓋のクランピングを感知するクランピングセンサを含むことを特徴とする請求項10に記載のコークスオーブンの燃焼室温度自動測定装置。
【請求項12】
前記クランピングセンサは、
前記昇降体に取付けられる昇降ブラケットと、
前記連結バーの端部に取付けられ、前記昇降ブラケットにスライディング可能に取付けられる昇降ボディーと、
前記昇降ボディーと前記昇降ブラケットとの間に取付けられるロードセルとを含み、
前記クランピング部が前記蓋をクランピングすると、前記ロードセルの電圧変化が発生し、蓋がクランピングされているか否かをセンシングすることを特徴とする請求項11に記載のコークスオーブンの燃焼室温度自動測定装置。
【請求項13】
前記昇降ブラケットには、長孔形状の結合孔が形成され、
前記昇降ボディーは、
前記結合孔に結合するように突出する結合突部が形成されて、前記昇降ボディーにスライディング可能に取付けられることを特徴とする請求項12に記載のコークスオーブンの燃焼室温度自動測定装置。
【請求項14】
前記位置センサは、
前記昇降体に取付けられるマグネチックセンサを含むことを特徴とする請求項13に記載のコークスオーブンの燃焼室温度自動測定装置。
【請求項15】
前記クランピング部は、
前記昇降体の底面に取付けられる電磁石を含むことを特徴とする請求項14に記載のコークスオーブンの燃焼室温度自動測定装置。
【請求項16】
前記温度測定器は、
前記昇降体の側面に突出する突出ブラケットと、
前記突出ブラケットに取付けられ、前記燃焼室内の温度を遠隔で測定するパイロメータ(pyrometer)とを含むことを特徴とする請求項15に記載のコークスオーブンの燃焼室温度自動測定装置。
【請求項17】
前記クランピング部は、前記パイロメータを高温から保護する冷却器が取付けられることを特徴とする請求項16に記載のコークスオーブンの燃焼室温度自動測定装置。
【請求項18】
前記冷却器は、
前記昇降体に取付けられ、冷却エアを噴射するエア噴射ノズルを含み、
前記エア噴射ノズルは、
前記昇降体の側面からエアを噴射して、前記燃焼室の高温から前記パイロメータを保護することを特徴とする請求項17に記載のコークスオーブンの燃焼室温度自動測定装置。
【請求項19】
前記クランピング部には、前記蓋の外側の異物を除去する異物除去器が取付けられることを特徴とする請求項18に記載のコークスオーブンの燃焼室温度自動測定装置。
【請求項20】
前記異物除去器は、
前記昇降体の底面に取付けられ、前記蓋にエアを噴射するエアブロワーを含むことを特徴とする請求項19に記載のコークスオーブンの燃焼室温度自動測定装置。
【請求項1】
コークスオーブンの装入車の走行方向を横切るように取付けられる第1レール部と、
前記第1レール部に沿って移動可能に取付けられ、第1モータの駆動により前記第1レール部の長さ方向に沿って走行する第1スライダと、
前記第1レール部と交差する方向に前記第1スライダに取付けられる第2レール部と、
前記第2レール部に沿って前記コークスオーブンの燃焼室方向に昇降可能に取付けられ、第2モータの駆動により走行する第2スライダと、
前記第2スライダの移動に伴って移動するように取付けられ、燃焼室蓋の位置をセンシングする位置センサと、
前記第2スライダに取付けられ、前記位置センサのセンシング信号が伝達されると、前記燃焼室を開閉する蓋を選択的にクランピングするクランピング部と、
前記クランピング部による蓋のクランピング状態で、前記第2スライダの移動による蓋の開放作動が行われると、前記燃焼室内の温度を測定する温度測定器とを含むことを特徴とするコークスオーブンの燃焼室温度自動測定装置。
【請求項2】
前記第1レール部は、
前記装入車の走行方向を横切るように取付けられる第1ビームと、
前記第1ビームの長さ方向に沿って取付けられる第1走行レールとを含むことを特徴とする請求項1に記載のコークスオーブンの燃焼室温度自動測定装置。
【請求項3】
前記第1ビームは、側面に凹部と突出部とが組み合わされたヒートシンク部が形成されることを特徴とする請求項2に記載のコークスオーブンの燃焼室温度自動測定装置。
【請求項4】
前記第1ビームは、長さ方向に沿ってラックギヤが取付けられることを特徴とする請求項3に記載のコークスオーブンの燃焼室温度自動測定装置。
【請求項5】
前記第1スライダは、
前記第1ビームにスライディング可能に取付けられるブラケットと、
前記ブラケットに取付けられる第1モータと、
前記第1モータの駆動軸に取付けられ、前記ラックギヤに噛み合って駆動力を伝達するピニオンギヤとを含むことを特徴とする請求項4に記載のコークスオーブンの燃焼室温度自動測定装置。
【請求項6】
前記ブラケットには、前記第1レールに沿ってローリングされる複数のローラが取付けられることを特徴とする請求項5に記載のコークスオーブンの燃焼室温度自動測定装置。
【請求項7】
前記第2レール部は、
前記第1ビームと交差する方向に移動可能に取付けられる第2ビームと、
前記第2ビームの長さ方向に沿って取付けられる第2走行レールとを含むことを特徴とする請求項6に記載のコークスオーブンの燃焼室温度自動測定装置。
【請求項8】
前記第2ビームは、長さ方向に沿ってラックギヤが取付けられることを特徴とする請求項7に記載のコークスオーブンの燃焼室温度自動測定装置。
【請求項9】
前記ブラケットには、前記第2モータが取付けられ、
前記第2モータの駆動軸には、前記ラックギヤに噛み合って駆動力を伝達して、前記第2ビームが前記第1ビームと交差する方向に移動するようにするピニオンギヤとを含むことを特徴とする請求項8に記載のコークスオーブンの燃焼室温度自動測定装置。
【請求項10】
前記第2スライダは、
前記第2ビームの端部に取付けられる連結バーと、
前記連結バーに取付けられる昇降体とを含むことを特徴とする請求項9に記載のコークスオーブンの燃焼室温度自動測定装置。
【請求項11】
前記第2スライダは、
前記蓋のクランピングを感知するクランピングセンサを含むことを特徴とする請求項10に記載のコークスオーブンの燃焼室温度自動測定装置。
【請求項12】
前記クランピングセンサは、
前記昇降体に取付けられる昇降ブラケットと、
前記連結バーの端部に取付けられ、前記昇降ブラケットにスライディング可能に取付けられる昇降ボディーと、
前記昇降ボディーと前記昇降ブラケットとの間に取付けられるロードセルとを含み、
前記クランピング部が前記蓋をクランピングすると、前記ロードセルの電圧変化が発生し、蓋がクランピングされているか否かをセンシングすることを特徴とする請求項11に記載のコークスオーブンの燃焼室温度自動測定装置。
【請求項13】
前記昇降ブラケットには、長孔形状の結合孔が形成され、
前記昇降ボディーは、
前記結合孔に結合するように突出する結合突部が形成されて、前記昇降ボディーにスライディング可能に取付けられることを特徴とする請求項12に記載のコークスオーブンの燃焼室温度自動測定装置。
【請求項14】
前記位置センサは、
前記昇降体に取付けられるマグネチックセンサを含むことを特徴とする請求項13に記載のコークスオーブンの燃焼室温度自動測定装置。
【請求項15】
前記クランピング部は、
前記昇降体の底面に取付けられる電磁石を含むことを特徴とする請求項14に記載のコークスオーブンの燃焼室温度自動測定装置。
【請求項16】
前記温度測定器は、
前記昇降体の側面に突出する突出ブラケットと、
前記突出ブラケットに取付けられ、前記燃焼室内の温度を遠隔で測定するパイロメータ(pyrometer)とを含むことを特徴とする請求項15に記載のコークスオーブンの燃焼室温度自動測定装置。
【請求項17】
前記クランピング部は、前記パイロメータを高温から保護する冷却器が取付けられることを特徴とする請求項16に記載のコークスオーブンの燃焼室温度自動測定装置。
【請求項18】
前記冷却器は、
前記昇降体に取付けられ、冷却エアを噴射するエア噴射ノズルを含み、
前記エア噴射ノズルは、
前記昇降体の側面からエアを噴射して、前記燃焼室の高温から前記パイロメータを保護することを特徴とする請求項17に記載のコークスオーブンの燃焼室温度自動測定装置。
【請求項19】
前記クランピング部には、前記蓋の外側の異物を除去する異物除去器が取付けられることを特徴とする請求項18に記載のコークスオーブンの燃焼室温度自動測定装置。
【請求項20】
前記異物除去器は、
前記昇降体の底面に取付けられ、前記蓋にエアを噴射するエアブロワーを含むことを特徴とする請求項19に記載のコークスオーブンの燃焼室温度自動測定装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公表番号】特表2012−507708(P2012−507708A)
【公表日】平成24年3月29日(2012.3.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−534376(P2011−534376)
【出願日】平成21年10月9日(2009.10.9)
【国際出願番号】PCT/KR2009/005768
【国際公開番号】WO2010/050681
【国際公開日】平成22年5月6日(2010.5.6)
【出願人】(592000691)ポスコ (130)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成24年3月29日(2012.3.29)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年10月9日(2009.10.9)
【国際出願番号】PCT/KR2009/005768
【国際公開番号】WO2010/050681
【国際公開日】平成22年5月6日(2010.5.6)
【出願人】(592000691)ポスコ (130)
【Fターム(参考)】
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