説明

コードおよびケーブル固定システムおよび方法

工業、商業および家庭ユーザ(ICAHU)が、限定ではないが電気コードを含むコードおよびケーブルが誤って抜けるか外れないことを確保できるようなコードおよびケーブル固定(CCF)を提供するシステムおよび方法である。当該システムおよび方法は、ICAHUが安全且つ効率的に作業し、日常使用時にコードおよびケーブルが誤って外れるか抜けることを防ぐことができる。ICAHUは、カラー機構をコードの各プラグ端部またはケーブル端部の後ろのコードまたはケーブルの端部に容易に適用し、次いで長さおよび張力を調整可能な一連のカラー連結部、およびカラー連結部の調整を容易にする連結コネクタを利用してカラー機構を互いに接続させることができる。この方法は、限定ではないが標準の電気コードを含むコードおよびケーブルが互いに固定され、誤って抜けることなく互いに堅く保持されうるシステムを具えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、工業、商業および家庭用の、限定ではないが電気コードを含むコードまたはケーブルを他のコードまたはケーブル、それ自体または他の物体に安全に固定する固有のシステムおよび方法である。これらのコードまたはケーブルは、独立型の電気コードあるいは動力器具または電化製品といった電動装置に取り付けられる電気コードの何れも含みうるが、これらに限定はされない。本発明は、コードまたはケーブルが通常利用時に連結されたままの状態で、互いから抜けるか外れないように確保する。
【背景技術】
【0002】
今日、限定ではないが電動器具、電化製品およびコンピュータシステムを含む器具およびシステムの工業、商業および家庭ユーザ(ICAHU)にとって、安全且つ効率的に動作することは必須である。多くの場合、電気コードを含むコードまたはケーブルは日常使用時に誤って抜けるか外れることがあり、それ故に不都合を招いたり、場合によって安全上の問題を招くことがある。コードまたはケーブルが抜けるのを防ぐために、ICAHUは多くの場合、コードまたはケーブルを共にテープで留める、あるいは共に「ワイヤで留める」か「整備する」ことに時間を費やし、それらを縛るか単に互いに連結して誤って外れないことを期待する。コードやケーブルが外れると、装置への電力損失というように危険となる場合があり、外れたコードまたはケーブルを連結するために這い回ることは時間の浪費となりうる。このような理由および他の理由に対し、本発明のコードおよびケーブル固定(CCF)システムおよび方法は、ICAHUに使用されるコードやケーブルを使用時に連結したままの状態にするということに容易に対処し、役立つであろう。
【0003】
ICAHUは安全且つ効率的に動作することを必要とする。例えば、電気装置は、電気を受け取って機能できるように差し込まれたままの状態でいる必要がある。抜けた電気装置を差し込むために使う時間は無駄である。ICAHUは更に、コードまたはケーブルが物体に引っ掛るか挟まって、外れうる作業環境内で移動する必要があることもある。CCFシステムおよび方法では、ICAHUは、限定ではないが電気装置のコードを含むコードおよびケーブルを互いに容易に固定し、コードが連結されたままの状態を確保することができる。
【0004】
さらに、ICAHUは安全且つ効率的に動作することを必要としているため、Home Depot、Ace Hardware、Home Club、Sam’s Club、K−Mart、Sears、Stanley、Loews、Wal−MartおよびCostcoといった会社は恐らく、本発明が具備するコードおよびケーブル固定システムおよび方法を販売することを望んでいるであろう。これは、独立型の製品として、あるいは限定ではないが電気コードと動力装置、および動力器具に取り付けるコードを含むコード、ケーブルと組み合わせて販売することができる。
【0005】
さらに、コードおよびケーブルが使用時に連結されたままの状態を確保することに加えて、使用前後にコードおよびケーブルを留め付けるのに役立ち、このコードおよびケーブルを物体またはそれ自体にさえも取り付けるシステムおよび方法も必要である。一例では、一般的な建設労働者は、1日の終わりに長くて重たい延長コードまたはケーブルを作業用トラックに取り付け、このコードおよびケーブルを固定して定位置にある状態にするシステムおよび方法を必要としている。他の例では、ある人は使用後にコードまたはケーブルを巻き付け、このコードまたはケーブルを棚またはその保管場所に確実に固定することを必要としている。
【0006】
従来、発明者は、限定ではないが標準的な電気コードを含む標準のコードおよびケーブルに容易に適合し、作業環境にて生じる応力や要求を通して実際にこれらのコードを確実に保持する、コードおよびケーブル固定に役立つシステムおよび方法を作り出して開発してこなかった。本発明は、コネクタまたはその部品を捩じることを必要とせず、直接的な圧力を利用して雄コネクタを雌コネクタに嵌めることで固定される雄雌コネクタまたはプラグ端部を通常有する標準的な電気コードを含む多くの種類のコードおよびケーブルについて、ICAHUがCCFシステムおよび方法を簡単に利用できるようにする。本発明は更に、コードおよびケーブルを他のコード、そのコード自体、あるいは限定ではないが作業車、および収納場所または他の物体を含む物体に固定することにより、ICAHUがCCFシステムを利用してコードおよびケーブルを固定できるようにする。
【0007】
参照により本書に明確に組み込まれた(2003年8月、Itoの)米国特許出願公開第2003/0157824号は、コード固定システムおよび方法と類似する電源コードの連結セットについての方法に関するものである。この既存の技術は雄雌双方の特殊なプラグセット用のものであり、実際の電気コードのプラグ端部を特殊且つ特注のプラグ端部と交換せずに既存の標準的な電気コードに簡単に固定することはできない。さらに、既存の技術では、既存のプラグ端部のセットを著しく改良するか場合によっては壊すことなく、一組の電気コードから簡単に取り外して、別のものに変更することはできない。既存の技術は特に、プラグ端部の改良または交換を必要とせず、コードおよびケーブルセットから他のものへと容易に移動させられる、プラグ端部ではなくコードおよびケーブルを固定するシステムである本発明とは対照的に、全く単純ではない複雑な種類のプラグ端部である。
【0008】
参照により本書に明確に組み込まれた(2003年7月、Chia Hsienの)米国特許出願公開第2003/0139085号は、本発明のコードおよびケーブル固定システムおよび方法とは類似していない電源コードコネクタキットについての方法に関するものである。この電気コードコネクタキットは実際の電気コードを互いに「接合」し、それらを圧着することで共に連結させるために用いられるキットであって、使用後に容易に続けて取り外すべく標準のケーブルおよびコードを「連結」したり「取り外し」する、あるいは所定の位置に保持するようには設計されていない。この既存の技術は電気コードを互いに恒久的に連結するためのものであり、デザインおよび範囲について本発明とは全く異なっている。
【0009】
参照により本書に明確に組み込まれた(1991年、Thomsonの)米国特許第5,044,976号は、カバープレートから突出し、カバープレートに固定される面ファスナ機構と、電源コードに留め付けられた面ファスナ機構の相反する第2の部分とを具える電気コード保持装置に関するものであり、面ファスナ機構の第1および第2の部分はプラグを差し込み口に保持することを補助する。この既存の技術は特に、電気コードを壁のコンセントに連結するためのものであり、延長コードの雌プラグヘッドをコード式動力器具または電化製品の雄プラグヘッドに係合するような、限定ではないが電気延長コードおよび電気装置などを含む標準的なケーブルおよびコードに重点を置いて、コードおよびケーブルが互いに連結された状態を確実に維持するよう設計された本発明とは、その範囲およびデザインについて全く異なっている。
【0010】
参照により本書に明確に組み込まれた(1994年、Kasdenの)米国特許第5,348,495号は、「ソケット開口部の反対側に近接する前面から外側に延在している、1組の横方向に間隔があいた固定ブラケットを有する固有の電気ソケット面板を有する電気コードのプラグロックアセンブリ」に関するものである。この既存の技術は特に、電気コードを壁のコンセントに連結するためのものであり、延長コードの雌プラグヘッドをコード式動力器具または電化製品の雄プラグヘッドに係合するような、限定ではないが電気延長コードおよび電気装置などを含む標準的なケーブルおよびコードに重点を置いて、コードおよびケーブルが互いに連結された状態を確実に維持するよう設計された本発明とは、その範囲およびデザインについて全く異なっている。
【0011】
参照により本書に明確に組み込まれた(1996年、Lahertyの)米国特許第5,547,390号は、「材料の長さを提供し、付属物を形成されたスロットに組み込む電気プラグ固定装置」に関するものである。この既存の技術は特に、電気コードを壁のコンセントに連結するためのものであり、延長コードの雌プラグヘッドをコード式動力器具または電化製品の雄プラグヘッドに係合するような、限定ではないが電気延長コードおよび電気装置などを含む標準的なケーブルおよびコードに重点を置いて、コードおよびケーブルが互いに連結された状態を確実に維持するよう設計された本発明とは、その範囲およびデザインについて全く異なっている。
【0012】
参照により本書に明確に組み込まれた(2004年8月、Yoest、Danielの)米国特許出願公開第2004/0166718号は、電源コードプラグ固定装置についての方法に関するものであり、電源コードを互いに固定するためのシステムおよび方法という点で本発明のコードおよびケーブル固定システムおよび方法の目的とある程度類似している。しかしながら、Yoestによる既存の技術は、「ほぼU字型」の「クラスプ部材」を使用して、それ自体を電気コードに取り付けることを主張しているが、本発明では、より確実なカラー機構が使用されている。さらに、Yoestによる既存の技術では、「クラスプ部材は凹領域を具え、そこから延在する保持壁を有しており、保持壁は内側に突出した端部で終端して、プラグヘッドの直ぐ後ろの電源コードの部分を凹領域内に確実に保持」しており、カラー機構を使用する本発明において主張することとは明らかに異なっている。さらに、既存の技術は、「凹領域と保持壁の少なくとも一方は少なくとも部分的にテクスチャ加工されるかひだが設けられ、その中に保持される電源コードの部分に対する摩擦を増加させる」装置を主張しており、これは、クラスプを電源コードに取り付けて電源コードを保持する手段として、テクスチャ加工やひだを利用して摩擦を生成することを示している。しかしながら、本発明では、明らかに異なったコードまたはケーブルに連結するカラー機構を取り付けることについて主張しており、ファスナおよび/またはスナップ保持を用いて生成された圧力を利用してカラー機構をコードまたはケーブルに取り付けることを実現しており、既存の技術よりも強力にコードまたはケーブルに取り付くと考えられるため、既存の技術よりも優れている。さらに、既存の技術は、一体型に形成され、各端部で「クラスプ部材」によって連結された「固定ストラップ」についても主張している。この「固定ストラップ」は調整できず、以下の2つの問題を抱える単一部品である。1)「固定ストラップ」は調整できないため、異なる種類およびサイズの雄または雌プラグ端部を利用する多くの電源コードに適合しないことがある。2)「固定ストラップ」は単一部品であるため、コードと反対側の「固定ストラップ」の正面縁部から圧力を受けてコードの方へと内側に圧力を受けた場合に、連結したコードを保持するのに最も脆弱なところで壊れやすい。本発明はカラー連結部についても主張しており、これらは調整可能であって、そのため多くのコードの種類およびサイズに適合しうるため、「固定ストラップ」よりも優れている。さらに、本発明は複数のカラー連結部を使用することを主張しており、これにより外れることなく、建設または大工作業といった作業環境においてコードに掛かる圧力に耐えることができる。さらに、本発明は、「凹領域」を利用する「ほぼU字型」の「クラスプ部材」を主張する既存の技術とは明らかに異なるカラー機構について主張している。クラスプ部材はコードを取り囲んでおらずコードは「飛び出る」ことができるため、既存技術の「クラスプ部材」では、圧力に曝された場合にコードを「クラスプ部材」の「凹部」から外れて取り除くことができ、結果的にその目的の役に立たない。従って、当該コードまたはケーブルはカラー機構によって完全に取り囲まれているため、当該コードまたはケーブルは圧力に曝された場合に本発明のカラー機構から外れて取り除くことはできず、結果的に本来の目的および目標は成功する。
【0013】
「Kord−O−Loc」と呼ばれる既存の製品が入手可能であり、これは電気コードを共に固定しようとして互いにロックする鋸歯状の縁部を有するプラスチックの2つの「L字型」部分を利用している。しかしながら、この製品は電気コードのプラグ端部の後部に載っており、コードに確実に取り付いてはおらず、コードが互いに引っ張られた場合には簡単に外れ、特に少ない力の量でコードは製品から「飛び出る」であろう。
【0014】
「Kord Manager Cord Lock」と呼ばれる既存の製品が入手可能であり、これは電気コードを共に固定しようしてプラスチックの「S字型」部分を利用している。しかしながら、この製品は電気コードのプラグ端部の後部に載っており、コードに確実に取り付いてはおらず、コードが互いに引っ張られた場合には簡単に外れ、特に少ない力の量でコードは製品から「飛び出る」であろう。
【0015】
従って、既存の発明は、電気コードが差し込まれるか連結したままの状態を確保する方法およびシステムを記載してはいるが、本発明のようにコードおよびケーブルを固定する解決策を与える本願のシステムおよび方法の全ての特徴および構成要素を有する発明ではないと思われる。まとめると、既存の発明のシステムおよび方法は以下の欠点の1以上を有している。
・既存技術は使いにくく、電気コードのプラグ端部を改良する必要がある。
・既存技術はコードにおける標準のプラグ端部を特殊または特注のプラグ端部に交換する必要があり、それ故にあるコードまたは装置から他のものへと簡単に取り外すことができない。
・既存技術は、摩擦に頼った「クラスプ」を利用してプラグに取り付けているが、最終的には圧力が加わるとコードはクラスプに「急に入った」り「飛び出る」ことができ、その結果、コードが作業状態を通して引きずられるか引っ張られて、障害物または妨害物がコードに引っ掛かって「クラスプ」に圧力が発生した場合に、コードを取り付け損なってしまう。
・既存技術は、取り付けるコードを囲んでおらず、圧力下でコードがクラスプを「飛び出る」ことができる領域にコードを受ける「開口型の」クラスプを利用している。
・既存技術は、調整ができず、ひいては複数のコード構造に使用されるような雄雌コネクタおよび他のコネクタの多くの種類およびサイズに適合しない単一の固定ストラップを利用している。
・既存技術は、作業状況を通して応力下にある場合に、コードにかかる圧力をオフセットすることができない単一の固定ストラップを利用している。
・既存技術は、器具が重く、コードおよびケーブルが堅く引っ張られる建設現場などでの作業状況下で使用されるほど十分に強力ではなく、機能しないであろうファスナが安全性リスクを発生させうる。
・既存技術は、作業環境でコードが使用される前後にコードを留めて固定するという問題を機能的に解決していない。
【発明の概要】
【0016】
本発明は、コードまたはケーブルを他のコードまたはケーブルに連結されたままの状態にして、工業、商業および家庭ユーザ(ICAHU)が限定ではないが電動器具および電化製品のコードを含むコードまたはケーブルを利用している間に誤って外れるか抜けないことを可能にするシステムおよび方法に関するものである。本発明は、ICAHUが安全かつ効率的に作業できるようにする。本発明のコードおよびケーブル固定(CCF)システムおよび方法は、ICAHUに使用されるコードおよびケーブルを使用時に連結されたままの状態にしておくことに容易に対処し、役立つであろう。
【0017】
本発明は好適な実施形態に更に記載されており、現行の既存技術の上述した全ての欠点を克服する。本発明はコードおよびケーブルを互いに固定し、コードまたはケーブルが他のコードまたはケーブル、そのコード自体、または他の物体に連結されたままの状態を確実に確保する理想的な解決策を提供している。一例は、互いに連結されたままの動力器具などと同様のコードを有する延長コードである。
【0018】
広く記載されているように、本発明はコードおよびケーブル固定システムおよび方法であって、その最良の形態は、コードまたはケーブルに連結するように互いに固定できる複数のカラー部分または部材と、多重または複数の調整可能なカラー連結部と、張力を生成し、その結果コードまたはケーブルを共に保持するためにカラー連結部を調整できるようにすべく互いに固定したり解除できる連結コネクタとを有している。
【0019】
本発明はコードおよびケーブル固定装置に関するものであり、当該装置は、コードおよびケーブルに連結して中に保持する複数のカラー機構と、カラー機構に連結する複数のカラー連結部と、カラー連結部を互いに固定できるようにする複数の連結コネクタとを具えており、その結果、コードおよびケーブル間の連結を確保する。本発明は、カラー機構が更に、実質的に同一のカラー部材を連結させて、その結果コードまたはケーブルを固定することでコードまたはケーブルに連結するよう設計されたカラー部材を具えており、コードまたはケーブルが完全に囲まれて密閉されており、コードまたはケーブルがカラー機構内に固定され、カラー機構がコードまたはケーブルの端部、またはそこに取り付けられるプラグヘッドの直ぐ後ろのコードまたはケーブルの部分に確実に連結する装置に関するものでもある。
【0020】
本発明は更にコードおよびケーブル間の連結を維持する方法に関するものであり、当該方法は、コードおよびケーブルに連結するカラー機構を有する装置を取得するステップであって、当該カラー機構はカラー機構と接続するカラー連結部を有しているステップと、カラー連結部を連結コネクタに連結するステップとを有しており、連結コネクタはカラー機構と連結コネクタの間のカラー連結部の長さおよび張力の調整を容易にする。
【0021】
本発明の他のシステム、方法、特徴、および利点は、当該技術分野における当業者にとって、以下の図面および詳述を検討すると自明である、あるいは自明となるであろう。このような更なるシステム、方法、機能、および利点は全て本書に含まれており、本発明の範囲内であって、添付の特許請求の範囲により保護されることを意図している。
【図面の簡単な説明】
【0022】
本明細書に組み込まれ、その一部を構成する添付の図面は、詳述と共に本発明の実施について図示しており、本発明の利点および原理を説明している。
【図1】図1は、好適な実施形態の「最適な態様の」コードおよびケーブル固定(CCF)システムおよび方法を示す図であり、複数部分または部材のカラー機構が利用されている。
【図2】図2は、好適な実施形態のコードを含むコードおよびケーブル固定(CCF)システムおよび方法の態様を示す図である。
【図3】図3は、好適な実施形態のスナップ保持カラー機構を有するコードおよびケーブル固定(CCF)システムおよび方法を示す図である。
【図4】図4は、好適な実施形態のスナップ保持を有するカラー機構の背面図を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
更に詳細には、本発明の好適な形態は、互いにコードまたはケーブルに連結するよう固定するカラー部分または部材を有するコードおよびケーブル固定装置である。このカラー部材は、一方のカラーの穴を通って締め付けて他方にも締め付けるねじ、一方のカラーを通って突出して反対側のカラーか反対側のカラーに組み込まれたナットの何れかに締め付けるボルト、および2のカラー部分または部材が一方の縁部で隣接し、反対側の縁部が閉まって、それによりコードをクリンプして保持することができ、隣接縁部と反対側のカラーの縁部の突出部がこの隣接するカラーについて隣接縁部と反対側の縁部にスナップされるスナップ保持を含む手段によって互いに締めつけることができるが、これらに限定はされない。本発明はさらに、共にスナップ留めまたは固定する、隣接しておらず分離する部分または部材であるカラー機構を利用してもよい。本発明のカラー機構はコードの周囲を完全に囲むよう設計されており、従って、既存技術の場合のように、コードが「飛び出る」またはカラーから抜ける領域の余裕はない。
【0024】
さらに、カラー連結部がカラー部分または部材に連結されており、カラー連結部にリベット、グロメットまたは同様の部材を配置し、次いでリベット、グロメットまたは同様の部材がテーパ溝部に位置して固定されるまで、カラー連結部をカラーのテーパ溝部に摺動させることを含む手段によって連結することができるが、これらに限定はされない。カラー連結部は、限定ではないが、カラー連結部がカラー内の空間を通って曲がりくねって進むことを含む手段によってカラー部分または部材に連結することができ、張力を利用することで、本発明が機能できるほど十分にカラー連結部にカラーを堅く保持させることができる。
【0025】
さらに、カラー連結部をカラーまたはカラー連結部自体に固定するため、接着剤、エポキシまたは他の固定接着剤を塗布してもよい。カラー連結部は、織布、ナイロン、ポリプロピレン、メッシュ状材料、または他の同様の材料を含む多くの種類の材料から作ることができるが、これらに限定はされない。カラー連結部は、限定ではないが雄雌バックル、任意の種類の二重調整バックルまたはファスナ、スナップ留めアセンブリ、または他の手段を含む多くの構成を用いる連結コネクタに連結される。
【0026】
連結コネクタの目的は、調整可能な張力を生成して保持し、電気コードの場合には電気の流れを中断するようなプロセスに対処するよう連結されたままの状態にあるべきコードおよびケーブルの端部における張力を移動させて、それにより張力を維持するために、カラー連結部を調整可能にして、それぞれ対向する連結コネクタに保持できるようにすることである。
【0027】
従って、本発明の特徴および利点は、電気コードなどのコードおよびケーブルの偶発的または強制的な分離を防ぐ機能である。換言すると、本発明はコードおよびケーブルが連結されたままの状態を確保する。
【0028】
本発明の他の特徴および利点は、コードまたはケーブルを他のコード、そのコード自体、または当該コードまたはケーブルを保管して固定するための物体に取り付けることを可能にする機能である。これは、カラー連結部が長さを調整することができ、連結コネクタを互いに固定できるようにすることで実現する。例えば、コードまたはケーブルがこれらに固定された本発明を有する場合、この連結コネクタは作業車の後方にある金属棒の周りに巻き付けられて、次いで互いに連結され、カラー連結部に張力を生成するためのカラー連結部を用いて、コードまたはケーブルを作業車または他の同様の物体に固定することができる。
【0029】
本発明を用いて、使用前後にコードおよびケーブルを固定するのを助け、このコードおよびケーブルを物体またはそのコード自体にも取り付けることができる。一例では、一般的な建設労働者は、1日の終わりに長くて重たい延長コードまたはケーブルを作業用トラックに取り付け、このコードおよびケーブルを固定して定位置にある状態にするシステムおよび方法を必要としている。他の例では、ある人は使用後にコードまたはケーブルを巻き付け、このコードまたはケーブルを棚またはその保管場所に確実に固定することを必要としている。さらに、本発明を用いて、コードやケーブルだけではなく、コイル状に保管できるホースや他の物体も固定することができる。
【0030】
本発明の他の特徴および利点は、コードおよびケーブル固定装置の製造の容易さに関係している。本装置のデザインのため、当該装置の生産は非常に単純且つ安価である。一旦カラーが製造されると、カラーはカラー連結部に容易に調整されて本発明のコードおよびケーブル固定装置を生成する。競合する装置は、たとえ製造が比較的容易で安価であったとしても、性能について短所を有している(例えば、標準使用時の故障など)。
【0031】
本発明の好適な実施形態は、以下の図面を参照にして更に詳しく記載されている。
【0032】
図1は好適な実施形態の全体的な「最適な態様の」コードおよびケーブル固定(CCF)システムおよび方法を示しており、限定ではないが標準的なねじを用いて互いに締め付けるステップを含む、多くの方法を用いて互いに固定することができる一連のカラー10を具えている。カラー10の機能は、コードまたはケーブルを保持すべくコードまたはケーブルに連結し、カラー連結部12に連結する空間を設けることであるため、カラー10は複数の手段によって互いにスナップ留めまたは取り付けることができ、カラー連結部はカラー10の間に納まり、限定ではないが、雄雌のプラスチック型バックル、スナップコネクタ、または他の手段を含む方法で設計されうる連結コネクタ14を締め付ける。幾つかの場合、連結コネクタ14は互いに連結するよう設計され、カラー連結部12はカラー10と連結コネクタ14の間の緩みを取り除くべく調整できるよう設計されており、その結果、コードおよびケーブルが互いに連結されたままの状態を確保する効果がある圧力を生成することが可能となる。
【0033】
図2は、図1と類似する好適な実施形態の、コードを含む全体的なコードおよびケーブル固定(CCF)システムおよび方法を示しており、さらに、一連のカラー10と、カラー連結部12と、連結コネクタ14とを具えている。カラー10、カラー連結部12、および連結コネクタ14は、電気コードの雄プラグ26が電気コードの雌プラグ28に挿入され、これによりカラー10が電気コード20に固定され、連結コネクタ14を他方のコネクタ14に取り付けて、カラー連結部12の緩みが減少し、圧力を生成して電気コードの雄プラグ26を電気コードの雌プラグ28と共に保持するよう調整可能なカラー連結部12を調整することができ、通常使用によってコードが抜けるおよび/または外れないようにできる一般的な方法で、電気コード20を他方のコードに固定できるように配置されている。
【0034】
図3は、好適な実施形態のスナップ保持を有するコードおよびケーブル固定(CCF)システムおよび方法を示しており、限定ではないが、標準的なねじを用いて互いに締めつけるステップを含む多くの方法を利用して互いに固定することができる一連のカラー10を具えている。これらのカラー10はさらに、当該カラー10に成形されたスナップ保持部30を用いて互いにスナップ留めすることができ、一方のカラーは他方のカラーに片方の縁部で隣接してコードまたはケーブルを連結するべく折り重なるように設計されており、それにより、カラー10の隣接縁部の反対側の縁部は、隣接するカラー10の隣接縁部と反対側の縁部の凹み上をスライドし、その結果スナップ保持部30を形成する突出部を有するように設計され、それ故にコードまたはケーブルを固定することが可能となる。カラーの機能は、コードまたはケーブルを保持すべくコードまたはケーブルに連結し、カラー連結部12に連結する空間を設けることであるため、カラー10は複数の手段によって互いに取り付けることができ、カラー連結部はカラー10の間に納まり、限定ではないが、雄雌のプラスチック型バックル、スナップコネクタ、または他の手段を含む方法で設計されうる連結コネクタ14を締め付ける。幾つかの場合、この連結コネクタ14は互いに連結するよう設計され、カラー連結部12はカラー10と連結コネクタ14の間の緩みを取り除くべく調整できるよう設計されており、その結果、使用時にコードおよびケーブルが連結されたままの状態を確保する効果がある圧力を生成することができる。
【0035】
図4は好適な実施形態のスナップ保持を有するカラー機構の背面図を示しており、一方のカラーが片方の縁部である隣接縁部40で他方のカラーに隣接しているカラー10に成形されたスナップ保持部30を利用して、スナップ留めしたりスナップ留めを外すことによって互いに固定したり外すことができる一連のカラー10を示している。これにより、デザインは隣接縁部40で隣接したままの状態でカラーを開くことができるように形成され、カラー10が互いの方に向かって移動して隣接縁部42と反対側の縁部におけるカラー間の距離が減少し、カラー機構をコードまたはケーブルに連結するためにスナップ保持部30を利用する前に、隣接縁部42と反対側の縁部が離れてコードまたはケーブルを挿入できる空間を生成しており、その結果、カラーに確実に固定して、コードまたはケーブルが「飛び出る」またはカラー機構を外れることができる空間の余地を与えない。
【0036】
先の記載および図面は単に本発明を説明および例示しており、本発明はそれらに限定はされない。本発明の明細書は特定の実施例または実施形態に関して記載されているが、多くの詳細は例示する目的で説明されている。従って、前述は単に本発明の原理を示しているにすぎない。例えば、本発明は、その概念または基本的な特徴から逸脱することなく、他の特定の形態を有しうる。記載された構成は例示であって限定ではない。当該技術分野の当業者にとって、本発明はその他の実施または実施形態が可能であって、本願に記載の特定の詳述は、本発明の基本的な原理から外れることなく大幅に変更することができる。本書には明確に記載または図示されていないが、本発明の原理を利用し、ひいてはその範囲および概念の範囲内で、当業者は様々な構成を想到することが可能であることを理解されたい。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
コードおよびケーブルに連結され、当該コードおよびケーブルを中に保持する複数のカラー機構と;
前記カラー機構に連結する複数のカラー連結部と;
カラー連結部を互いに固定できるようにして、それによりコードおよびケーブル間の連結を確保する複数の連結コネクタとを具えることを特徴とするコードまたはケーブル固定装置。
【請求項2】
請求項1に記載の装置において、前記カラー機構が、脱着可能に係合したり、前記コードまたはケーブルの端部の直ぐ後ろ、またはプラグヘッドがそこに取り付けられた場合にはプラグヘッドの後ろの前記コードまたはケーブルの一部を確実に保持するよう適合していることを特徴とする装置。
【請求項3】
請求項1に記載の装置において、前記カラー機構が、ねじ、ナットとボルト、およびスナップ保持連結からなるグループから選択された手段で互いに固定される複数の部材を具えることを特徴とする装置。
【請求項4】
請求項1に記載の装置において、前記カラー機構がさらに:
コードまたはケーブルに連結する実質的に同一のカラー部材を有し、それにより前記コードまたはケーブルを固定することで当該コードまたはケーブルに連結するよう設計されたカラー部材を具え、前記コードまたはケーブルは完全に囲まれて密閉されており、
前記コードまたはケーブルは前記カラー機構内に固定され、
前記カラー機構は、前記コードまたはケーブルの端部、またはそこに取り付けられたプラグヘッドの直ぐ後ろの前記コードまたはケーブルの一部に確実に連結していることを特徴とする装置。
【請求項5】
請求項1に記載の装置において、前記カラー連結部が前記カラー機構に固定されることを特徴とする装置。
【請求項6】
請求項1に記載の装置において、前記カラー連結部が当該カラー連結部に適用されるリベットまたはグロメット状部材のグループから選択された手段によって前記カラー機構に固定されており、前記カラー連結部が前記カラー機構の部材にあるテーパ溝部の内側を摺動する、あるいは前記カラー連結部を前記カラー機構の構成を通して曲がりくねって進める、接着剤状の物質を前記カラー連結部に塗布する、またはそれらの組み合わせによって前記カラー連結部が前記カラー機構に固定されることを特徴とする装置。
【請求項7】
請求項1に記載の装置において、前記連結コネクタおよび前記カラー連結部が、長さおよび張力を調整可能であることを特徴とする装置。
【請求項8】
請求項1に記載の装置において、前記カラー機構、前記カラー連結部、および前記連結コネクタが分離する別個の部材であって、単一の成形部材ではないことを特徴とする装置。
【請求項9】
請求項1に記載の装置において、前記カラー機構、前記カラー連結部、および前記連結コネクタが一連の別個の部材または単一の成形部材であってもよいことを特徴とする装置。
【請求項10】
請求項1に記載の装置において、前記コードまたはケーブルおよび対応するプラグ端部が、屋内用プラグワイヤ、屋外用プラグワイヤ、工業用プラグ、電化製品用プラグ、電話プラグワイヤ、LANプラグワイヤ、WANプラグワイヤ、ケーブルワイヤ、データケーブル、および同軸ケーブルから選択されることを特徴とする装置。
【請求項11】
請求項1に記載の装置において、前記カラーが一方の縁部で隣接している、あるいは一方の縁部で隣接しておらず、コードおよびケーブルに連結したり外すために、前記隣接縁部または隣接していない縁部と反対側の縁部において互いにスナップ留めしたり外れたりすることを特徴とする装置。
【請求項12】
請求項1に記載の装置において、第1のカラー機構が、コードまたはケーブルに取り付けられたプラグ端部の直ぐ後ろのコードまたはケーブルの一部を保持するよう連結されており、第2または同一のカラー機構が、第2のコードまたはケーブルに取り付けられたプラグ端部の直ぐ後ろの第2のコードまたはケーブルの一部を保持するよう連結されることを特徴とする装置。
【請求項13】
請求項12に記載の装置において、前記第1および第2のカラー機構はコードまたはケーブルの外径の周囲全体に連結することができ、それにより前記コードまたはケーブルに掛かる圧力を安全に防ぎ、前記コードまたはケーブルが前記カラー機構から外れるのを防ぐことを特徴とする装置。
【請求項14】
請求項12に記載の装置において、前記第1および第2のカラー機構がそれぞれ、ねじ、ナットとボルト、およびスナップ保持連結からなるグループから選択された手段で互いに固定される複数の部材を具えていることを特徴とする装置。
【請求項15】
請求項12に記載の装置において、前記カラー機構がさらに、
コードまたはケーブルに連結する実質的に同一のカラー部材を有し、それにより前記コードまたはケーブルを固定することで前記コードまたはケーブルに連結するよう設計されたカラー部材を具え、前記コードまたはケーブルは完全に囲まれて密閉されており、
前記コードまたはケーブルは前記カラー機構内で固定され、
前記カラー機構は、前記コードまたはケーブルの端部、またはそこに取り付けられたプラグヘッドの直ぐ後ろの前記コードまたはケーブルの一部に確実に連結していることを特徴とする装置。
【請求項16】
請求項12に記載の装置において、前記カラー機構、前記カラー連結部および前記連結コネクタが分離する別個の部材であって、単一の成形部材ではないことを特徴とする装置。
【請求項17】
請求項12に記載の装置において、前記カラーが一方の縁部で隣接することができ、コードまたはケーブルに連結したり外すために、前記隣接縁部と反対側の縁部において互いにスナップ留めしたり外れうることを特徴とする装置。
【請求項18】
コードおよびケーブル間の連結を維持する方法であって、当該方法が:
a.前記コードおよびケーブルに連結するカラー機構を有する装置を入手するステップであって、前記カラー機構は当該カラー機構と接続するカラー連結部を有しているステップと;
b.前記カラー連結部を連結コネクタに連結するステップとを含み、前記連結コネクタは前記カラー機構と前記連結コネクタの間の前記カラー連結部の長さおよび張力の調整を容易にすることを特徴とする方法。
【請求項19】
請求項18に記載の方法において、前記カラー機構、前記カラー連結部および前記連結コネクタが分離する別個の部材であって、単一の成形部材ではないことを特徴とする方法。
【請求項20】
請求項18に記載の方法において、前記コードまたはケーブルおよびそこに取り付けられる関連するプラグ端部が、屋内用プラグワイヤ、屋外用プラグワイヤ、工業用プラグ、電化製品用プラグ、電話プラグワイヤ、LANプラグワイヤ、WANプラグワイヤ、ケーブルワイヤ、データケーブル、および同軸ケーブルからなるグループから選択されることを特徴とする方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2012−525680(P2012−525680A)
【公表日】平成24年10月22日(2012.10.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−508451(P2012−508451)
【出願日】平成21年4月30日(2009.4.30)
【国際出願番号】PCT/US2009/042385
【国際公開番号】WO2010/126518
【国際公開日】平成22年11月4日(2010.11.4)
【出願人】(511264179)
【氏名又は名称原語表記】ANDRADE,Kirk
【Fターム(参考)】