説明

コードシンボル読取装置

【課題】安価な構成で待機状態から動作状態に復帰させる仕組みを構築することができるコードシンボル読取装置を提供する。
【解決手段】撮像装置から出力された多階調画像信号から抽出された特徴量のフレーム間における変動量が所定値を超えたと判定された場合(S5のYes)、照明装置から照明光を照射し(S6)、また、コードシンボル読取部によってコードシンボルが読み取られない時間が予め設定された所定時間を超過した場合(S10のYes)、照明装置からの照明光の照射を停止する(S11)。これにより、待機状態から動作状態に復帰させるためには、撮像装置から出力された多階調画像信号から抽出された特徴量のフレーム間における変動量が所定値を超えればいいことから、オペレータが撮像装置に対向して立つだけで良くなるので、安価な構成で待機状態から動作状態に復帰させる仕組みを構築することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コードシンボル読取装置に関する。
【背景技術】
【0002】
商品に付されたコードシンボルの画像を取得して商品データを出力するコードシンボル読取装置として、CCD(Charge Coupled Device Image Sensor)撮像素子等のエリアイメージセンサを使用したものがある(特許文献1参照)。このようなコードシンボル読取装置は、CCD撮像素子で得られる画像データから対象とするバーコードの画像情報を抽出し、この画像情報を解析して商品データを取得する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、エリアイメージセンサを使用したコードシンボル読取装置においては、撮像に必要な明るさを確保するために、撮像領域に対して照明装置により照明光を照射するようにしている。そして、耐久性の向上や消費電力を抑えることを目的として、コードシンボルが読み取られない時間が予め設定された所定時間を超過した場合には、照明装置の電源を自動的にオフにして待機状態にするようにしている。
【0004】
一方、待機状態から動作状態に復帰させるためには、光検知センサやスイッチ等の復帰のための追加手段を別途設けて、待機状態から動作状態に復帰させるようにしている。これによれば、待機状態から動作状態に復帰させるためだけに、光検知センサやスイッチ等の復帰のための追加手段を別途設けることになるため、コスト高になるという問題がある。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、安価な構成で待機状態から動作状態に復帰させる仕組みを構築することができるコードシンボル読取装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明のコードシンボル読取装置は、エリアイメージセンサに結像した撮像画像の多階調画像信号を出力する撮像装置と、前記撮像装置から出力された前記多階調画像信号からコードシンボルを読み取るコードシンボル読取部と、前記撮像装置の撮像領域に照明光を照射する照明装置と、前記撮像装置から出力される前記多階調画像信号の特徴量の変動量が所定値を超えると前記照明装置から照明光を照射する動作処理部と、前記コードシンボル読取部によって前記コードシンボルが読み取られない時間が予め設定された所定時間を超過した場合、前記照明装置からの照明光の照射を停止する待機処理部と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、安価な構成で待機状態から動作状態に復帰させる仕組みを構築することができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】図1は、本発明の実施の一形態に係るバーコードスキャナの外観を示す斜視図である。
【図2】図2は、バーコード読取装置の構造を示す概略断面図である。
【図3】図3は、バーコードスキャナの制御系を示すブロック図である。
【図4】図4は、モジュール構成を示すブロック図である。
【図5】図5は、チェックアウト業務処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】図6は、特徴量算出処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかるコードシンボル読取装置の最良な実施の形態を詳細に説明する。
【0010】
本発明の実施の一形態を図1ないし図6に基づいて説明する。本実施の形態はコードシンボル読取装置として縦型のバーコードスキャナに用いられるバーコード読取装置を適用した例である。
【0011】
図1は、本発明の実施の一形態に係るバーコードスキャナ10の外観を示す斜視図である。バーコードスキャナ10は、コードシンボル読取装置であるバーコード読取装置100の高さを変更する昇降機能を備え、オペレータによる読取操作を行い易くしたものである。図1に示すように、バーコードスキャナ10は、商品が入れられたカゴ等が置かれるサッカー台11(又はカウンタ台)に立設されている。このバーコードスキャナ10には、案内溝12を有する一対の支柱13と、この案内溝12に沿って昇降自在に案内されるバーコード読取装置100とが設けられている。バーコード読取装置100の上方には、表示器16とキーボード17とが設けられている。
【0012】
本実施の形態に係るバーコードスキャナ10において、オペレータは、バーコード読取装置100の前方に商品を配置し、商品に付されたバーコードを読み取る。
【0013】
図2は、バーコード読取装置100の構造を示す概略断面図である。バーコード読取装置100は、商品が配置される撮像領域F側に配置された表側カバー部材111と、表側カバー部材111の反撮像領域側に組み合わせて配置される裏側カバー部材112とで形成された箱形の筐体110を備えている。
【0014】
筐体110内には、CCD撮像素子を備える撮像装置120と、撮像領域Fに照明光を照射する照明装置である照明ボード130と、CCD撮像素子が取得した商品の画像データからバーコード領域を抽出し商品コードを取得するコードシンボル読取部である画像処理ボード140とを備えている。
【0015】
表側カバー部材111は、最も撮像領域F側に配置される表面板111aのほか、この表面板111aの中央部には、内部に向け凹設部160が形成されている。凹設部160は、奥に行くほどその断面積が減少する四角錐形の壁面を備えて形成され、凹設部160の最奥部には開口部113が開設されている。
【0016】
撮像装置120は、エリアイメージセンサであるCCD撮像素子及びCCD撮像素子の駆動回路を備えた撮像基板121と、CCD撮像素子に撮像領域Fの画像を結像する焦点距離fの撮影レンズ122とからなる。
【0017】
画像処理ボード140は、撮像装置120から出力された動画像データ中からバーコードの全体を読み取り可能な1枚のフレームデータを認識する。そして、画像処理ボード140は、認識したバーコードを解読してデコードデータとして出力する。
【0018】
照明ボード130は、開口部113の奥側に配置される。照明ボード130の基板134には、撮像装置120の撮影用の開口部133が開設されている。凹設部160の最奥部の開口部113内に位置する照明ボード130の基板134上には、複数のLED発光素子131が開口部133を囲うように配置されている。これにより、複数のLED発光素子131は、撮像装置120の撮像領域Fより広い照明領域Iに光を照射する。
【0019】
また、表側カバー部材111の表面板111aと同一面で凹設部160を塞ぐように、低反射ガラス150が配置されている。ここで、低反射ガラス150は、ガラスまたはプラスチックなどで形成された低反射の透明部材である。なお、透明とは、人間の目で透明である必要はなく、撮像装置120にとって透明であればよい。低反射ガラス150としては、例えば旭硝子社製の低反射ガラスを用いることができる。
【0020】
本実施の形態においては、読取対象のバーコードと撮像装置120との距離を示す読取対象のバーコードの読取深度が読取領域A内にある場合には、バーコードを計測する解像度を得ることができる。そこで、バーコードの読取領域Aは、レンズ側限界Pcの位置が表側カバー部材111の表面板111aの位置、すなわち低反射ガラス150の天面と略一致するように設定される。また、本実施の形態では、読取領域Aは、低反射ガラス150の配置位置(即ちレンズ側限界Pc)を含む充分広い領域となるよう、設定される。
【0021】
本実施の形態では、筐体110には凹設部160が形成されている他、表側カバー部材111の表面板111aと同一面で凹設部160を塞ぐように、低反射ガラス150が配置されているので、低反射ガラス150によってユーザがバーコードの読取領域A外(筐体110の凹設部160内)に商品をかざすことを制限することができ、バーコードを確実に読み取ることができ、オペレータに安心感を与えることができ、使いやすいバーコード読取装置100を提供することができる。
【0022】
なお、本実施の形態においては、低反射ガラス150の天面がバーコードの読取領域Aのレンズ側限界Pcの位置と略一致するものとしたが、必ずしも略一致する必要は無く、低反射ガラス150の天面がバーコードの読取領域A内に位置するように配置されていれば良い。
【0023】
次に、バーコードスキャナ10の制御系について図3のブロック図を参照して説明する。バーコードスキャナ10は、制御の主体となるCPU(Central Processing Unit)51を搭載している。このCPU51には、バス52を介してROM(Read Only Memory)53と、RAM(Random Access Memory)54と、通信インタフェース(I/F)55と、バーコード読取装置100(撮像装置120、照明ボード130、画像処理ボード140)と、画像表示出力部56と、操作入力部57とが接続されている。通信インタフェース(I/F)55には、販売店舗内のLAN(Local Area Network)58を介してPOS(Point of Sales)サーバ60が接続されている。
【0024】
POSサーバ60は、例えば店舗で販売する全ての商品の価格や商品名等のデータを予め格納する商品データベースを有している。POSサーバ60は、バーコードスキャナ10との間で、商品の精算処理に関する情報の授受および商品の精算処理結果の記録を行う。より詳細には、POSサーバ60は、バーコードスキャナ10からLAN58を介して送信されてくる商品に付されたバーコードのデコードデータを商品データベースに照会し、当該デコードデータに対応する商品の価格や商品名等のデータを読み出し、全ての商品の各価格を合計して精算額データを求め、この精算額データをLAN58を介してバーコードスキャナ10に返信する。
【0025】
ROM53には、商品の精算業務を実行するためのチェックアウト業務プログラム等の固定データが予め格納されている。RAM54には、撮像装置120の撮像により取得された画像や、バーコード画像を画像処理ボード140でデコードした結果であるデコードデータ等を一時的に格納するもので、これらのデータを格納するためのワークエリアが形成されている。
【0026】
画像表示出力部56は、POSサーバ60から送信された商品の価格や商品名等のデータを表示器16に表示する。
【0027】
操作入力部57は、キーボード17から入力された内容をCPU51に送信する。例えばバーコードを構成する商品コードがキーボード17から手入力された場合、CPU51は、手入力された商品コードをLAN58を介してPOSサーバ60に送信する。
【0028】
ここで、ROM53に格納されているチェックアウト業務プログラムがCPU51により実行されることにより実現される機能のうち、本実施の形態のバーコードスキャナ10が有する特徴的な機能について説明する。
【0029】
本実施の形態にかかるバーコードスキャナ10で実行されるチェックアウト業務プログラムは、図4に示すような各部(特徴量抽出部71、変動量判定部72、動作処理部73、待機処理部74)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU51がROM53からチェックアウト業務プログラムを読み出して実行することにより上記各部がRAM54上にロードされ、特徴量抽出部71、変動量判定部72、動作処理部73、待機処理部74がRAM54上に生成されるようになっている。
【0030】
特徴量抽出部71は、撮像装置120から出力された多階調画像信号からフレーム毎の特徴量を抽出する。
【0031】
変動量判定部72は、特徴量抽出部71により抽出された特徴量のフレーム間における変動量が所定値を超えたか否かを判定する。
【0032】
動作処理部73は、変動量判定部72によりフレーム間における変動量が所定値を超えたと判定された場合、照明ボード130から照明光を照射する。
【0033】
画像処理ボード140によってバーコードが読み取られない時間が予め設定された所定時間を超過した場合、照明ボード130からの照明光の照射を停止する。
【0034】
図5は、CPU51がチェックアウト業務プログラムに従って実行するチェックアウト業務処理の流れを示すフローチャートである。図5に示すように、CPU51は、まず、撮像装置120により撮像された多階調画像データをRAM54に一時的に格納する(ステップS1)。
【0035】
次に、CPU51は、現在の動作状態を示す状態ステータスを判定し、“待機状態”であれば(ステップS2のYes)、ステップS3の特徴量算出処理に進む。
【0036】
ステップS3の特徴量算出処理について、図6のフローチャートを参照しつつ説明する。図6に示すように、CPU51は、RAM54に格納されている多階調画像データに対して、2値化処理を施した後(ステップS31)、2値画像データに対する領域のラベル付けを行う(ステップS32)。具体的には、白画像データを注目点として連結して白領域を生成し、各白領域に対してラベル付けを行う。このようにラベル付け処理を行うことにより、多階調画像データにおける領域を区別することが可能になり、その領域の個数を算出することもできるようになる。続くステップS33では、CPU51は、領域のラベル数(個数)を特徴量として出力する。以上の処理により、特徴量が算出される。このようにして算出された特徴量は、RAM54に格納される。
【0037】
CPU51は、特徴量が算出されると、ステップS4に進み、ステップS3で算出された特徴量と前回フレームの多階調画像データから算出されてRAM54に格納されている特徴量とを比較する。CPU51は、比較の結果、変動量、すなわち特徴量の差分値が閾値よりも大きいと判断した場合(ステップS5のYes)、撮像装置120により撮像された多階調画像データに大きな変動があったものと判断し、照明ボード130上の複数のLED発光素子131をオンするとともに(ステップS6)、撮像装置120の出力信号レベルを増幅するゲイン値を下げて(ステップS7)、状態ステータスを“動作状態”に設定して(ステップS8)、ステップS1に戻り、次に撮像装置120により撮像された多階調画像データに対する処理を実行する。
【0038】
一方、CPU51は、比較の結果、変動量、すなわち特徴量の差分値が閾値よりも小さいと判断した場合には(ステップS5のNo)、撮像装置120により撮像された多階調画像データに大きな変動はなかった(カメラ前の状態が変わっていない)ものと判断し、そのままステップS1に戻る。
【0039】
また、CPU51は、現在の動作状態を示す状態ステータスを判定し、“動作状態”であれば(ステップS2のNo)、ステップS9のバーコード読取処理に進む。
【0040】
ステップS9のバーコード読取処理では、バーコードがバーコード読取装置100によって読み取られると、読み取られたバーコードが画像処理ボード140でデコードされ、CPU51は、デコードデータをRAM54に一時的に格納する。その後、RAM54に一時的に格納されたデコードデータは、LAN58を介してPOSサーバ60に送信される。
【0041】
ステップS1、ステップS2のNo、ステップS9の処理は、最終デコード完了時から所定時間(例えば、10分〜15分)経過するまで(ステップS10のYes)、繰り返される。
【0042】
CPU51は、最終デコード完了時から所定時間(例えば、10分〜15分)が経過すると(ステップS10のYes)、ステップS9のバーコード読取処理においてバーコードの読取操作が行われていないものと判断し、照明ボード130上の複数のLED発光素子131をオフするとともに(ステップS11)、撮像装置120の出力信号レベルを増幅するゲイン値を上げて(ステップS12)、状態ステータスを“待機状態”に設定して(ステップS13)、ステップS1に戻る。このように状態ステータスが“待機状態”の場合に、照明ボード130上の複数のLED発光素子131をオフするとともに、撮像装置120の出力信号レベルを増幅するゲイン値を上げるのは、照明が消灯している暗い状態でも、画像処理が可能なレベルの多階調画像データを得るためである。これにより、照明が消灯している状態ではバーコードをデコードするのは難しいが、状況の変動検知は可能になっている。なお、上述したように、状態ステータスが“動作状態”の場合には、照明ボード130上の複数のLED発光素子131をオンするとともに(ステップS6)、撮像装置120の出力信号レベルを増幅するゲイン値を下げている(ステップS7)。
【0043】
本実施の形態に係るバーコードスキャナ10によれば、オペレータが商品のバーコードをバーコード読取装置100に読み取らせるに際して、オペレータはサッカー台11の内側に立ち、レーン上流側に置かれた買い物カゴから買い上げ商品を一品ずつ取り出す。そして、オペレータは、取り出した商品がバーコード付きのものであるときには、バーコードをバーコード読取装置100の開口部200に向けてかざし、バーコードを撮像装置120に読み取らせる。
【0044】
バーコード読取装置100では、撮像装置120で読み取った商品の画像が画像処理ボード140に送出され、画像処理ボード140においてバーコードの画像が抽出されて解析され、解析された商品コードがPOS端末などの上位装置に出力されることにより、商品登録が行われる。
【0045】
バーコードが正確に読み取られた場合には、バーコードスキャナ10から読み取り終了の確認音が鳴動し、オペレータはこの確認音を確認して商品をレーン下流に配置された買い物カゴに入れることになる。
【0046】
さらに、客がレーンにいなくなってオペレータがサッカー台11から立ち去ることにより、最終デコード完了時から所定時間(例えば、10分〜15分)が経過すると、バーコードの読取操作が行われていないものと判断し、照明ボード130上の複数のLED発光素子131がオフされるとともに、撮像装置120の出力信号レベルを増幅するゲイン値が上げられて、状態ステータスが“待機状態”に設定される。これにより、無駄な電力を使用しない省エネルギーモードが実現される。
【0047】
その後、再度オペレータがサッカー台11の内側に立ってバーコード読取装置100に対向すると、撮像装置120により撮像された多階調画像データに大きな変動が生じることから、照明ボード130上の複数のLED発光素子131がオンされるとともに、撮像装置120の出力信号レベルを増幅するゲイン値が下げられて、状態ステータスが“動作状態”に設定されることにより、バーコードの読取処理が実行可能になる。
【0048】
このように本実施の形態によれば、撮像装置から出力された多階調画像信号から抽出される特徴量の変動量が所定値を超えると照明装置から照明光を照射し、また、コードシンボル読取部によってコードシンボルが読み取られない時間が予め設定された所定時間を超過した場合、照明装置からの照明光の照射を停止することにより、待機状態から動作状態に復帰させるためには、撮像装置から出力された多階調画像信号から抽出された特徴量のフレーム間における変動量が所定値を超えればいいことから、オペレータが撮像装置に対向して立つだけで良くなるので、待機状態から動作状態に復帰させるためだけに、光検知センサやスイッチ等の復帰のための追加手段を別途設ける必要はなくなり、安価な構成で待機状態から動作状態に復帰させる仕組みを構築することができる。
【0049】
また、バーコードスキャナ10は縦型のバーコードスキャナであることから、撮像装置120のエリアイメージセンサが操作者に対して対向する位置に設けられていることにより、オペレータが撮像装置120に対向して立ったのをすぐに検知することができる。
【0050】
なお、本実施の形態にかかるバーコードスキャナ10で実行されるチェックアウト業務プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
【0051】
さらに、本実施の形態にかかるバーコードスキャナ10で実行されるチェックアウト業務プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施の形態にかかるバーコードスキャナ10で実行されるチェックアウト業務プログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
【0052】
なお、本実施の形態においては、コードシンボルとしてバーコードを適用したが、これに限るものではなく、二次元コードなどの各種コードシンボルを適用することができることは言うまでもない。
【符号の説明】
【0053】
71 特徴量抽出部
72 変動量判定部
73 動作処理部
74 待機処理部
100 コードシンボル読取装置
120 撮像装置
130 照明装置
140 コードシンボル読取部
【先行技術文献】
【特許文献】
【0054】
【特許文献1】特開2005−025311号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
エリアイメージセンサに結像した撮像画像の多階調画像信号を出力する撮像装置と、
前記撮像装置から出力された前記多階調画像信号からコードシンボルを読み取るコードシンボル読取部と、
前記撮像装置の撮像領域に照明光を照射する照明装置と、
前記撮像装置から出力される前記多階調画像信号の特徴量の変動量が所定値を超えると前記照明装置から照明光を照射する動作処理部と、
前記コードシンボル読取部によって前記コードシンボルが読み取られない時間が予め設定された所定時間を超過した場合、前記照明装置からの照明光の照射を停止する待機処理部と、
を備えることを特徴とするコードシンボル読取装置。
【請求項2】
前記多階調画像信号の特徴量のフレーム間における変動量が所定値を超えたか否かを判定する変動量判定部を更に備え、
前記動作処理部は、前記変動量判定部によりフレーム間における変動量が所定値を超えたと判定された場合、前記撮像装置の出力信号レベルを増幅するゲイン値を下げ、
前記待機処理部は、前記コードシンボル読取部によって前記コードシンボルが読み取られない時間が予め設定された所定時間を超過した場合、前記撮像装置の出力信号レベルを増幅するゲイン値を上げる、
ことを特徴とする請求項1記載のコードシンボル読取装置。
【請求項3】
前記撮像装置から出力される前記多階調画像信号に対して2値化処理を施した2値画像信号に対する領域のラベル付けを行い、前記領域のラベル数を前記特徴量として抽出する特徴量抽出部を更に備える、
ことを特徴とする請求項1記載のコードシンボル読取装置。
【請求項4】
前記撮像装置は、前記エリアイメージセンサを操作者に対して対向する位置に設ける、
ことを特徴とする請求項1記載のコードシンボル読取装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−231443(P2010−231443A)
【公開日】平成22年10月14日(2010.10.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−77430(P2009−77430)
【出願日】平成21年3月26日(2009.3.26)
【出願人】(000003562)東芝テック株式会社 (5,631)
【Fターム(参考)】