説明

コールセンタシステム

【課題】コールセンタシステムにおいて、特定の機器に負荷を集中させることなく、効率の良い回線利用を実現する。
【解決手段】外線用の複数の主回線とその他の用に用いられる複数の副回線を備え、IP電話機から外線に接続された電話機に対する発信要求により電話機との接続処理を行う第1および第2の通信制御サーバと、第1および第2の通信制御サーバの回線とその状況を管理する管理サーバと、を有する。そして、発信要求を受け付けた第1の通信制御サーバは、自サーバ内に空き主回線がない場合、管理サーバに対し主回線に空きのある通信制御サーバを問い合わせ、第1の通信制御サーバは、管理サーバから第2の通信制御サーバの主回線に空きがあることを示す空き回線情報を受信し、第1の通信制御サーバの副回線を使用して第2の通信制御サーバと接続し、第2の通信制御サーバの主回線を使用し外線を経由して電話機と接続し、通話を確立する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、IPテレフォニーサーバとIP電話受付システムにて構築したコールセンタシステムにおいて、効率の良い空き回線からの電話発信処理を実現するための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、VoIP(Voice over Internet Protocol)技術を利用したコールセンタシステムにおいて発信を行う場合、SIP(Session Initiation Protocol)サーバ経由で該当するIPテレフォニーサーバに発信要求を行うことで実現している(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−22546号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記のようなSIPサーバを利用する発信方式の場合、コールセンタシステムとして必ずSIPサーバを必須としてしまうことなる。それゆえ、システムの価格上昇を招いていた。また、SIPサーバへの負荷が集中した場合、システム全体の信頼性に問題が発生していた。
【0005】
本発明は、上記の状況に鑑みてなされたものであり、VoIP技術を利用したコールセンタシステムにおいて、特定の機器に負荷を集中させることなく、効率の良い回線利用を実現するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のコールセンタシステムは、外線用の複数の主回線とその他の用に用いられる複数の副回線を備え、IP電話機から外線に接続された電話機に対する発信要求により電話機との接続処理を行う第1および第2の通信制御サーバと、第1および第2の通信制御サーバの回線とその状況を管理する管理サーバと、を有する。そして、発信要求を受け付けた第1の通信制御サーバは、自サーバ内に空き主回線がない場合、管理サーバに対し主回線に空きのある通信制御サーバを問い合わせ、第1の通信制御サーバは、管理サーバから第2の通信制御サーバの主回線に空きがあることを示す空き回線情報を受信し、第1の通信制御サーバの副回線を使用して第2の通信制御サーバと接続し、第2の通信制御サーバの主回線を使用し外線を経由して電話機と接続し、通話を確立する。
【発明の効果】
【0007】
本発明では、SIPサーバのような特定の機器を必要としない構成でのコールセンタシステム構築が可能となる。また、特定の機器への負荷を分散させることができ、通信の安定と信頼性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の一実施の形態に係るコールセンタシステムの構成図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係るIPテレフォニーサーバの詳細構成図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係るIP電話受付システムの詳細構成図である。
【図4】本発明の一実施の形態に係る発信から通話確立までの手順を説明するためのシーケンス図である。
【図5】本発明の一実施の形態に係るIPテレフォニーサーバの画面表示例である。
【図6】本発明の一実施の形態に係る通話中から保留するまでの手順を説明するためのシーケンス図である。
【図7】本発明の一実施の形態に係る保留後に通話を転送する手順を説明するためのシーケンス図である。
【図8】本発明の一実施の形態に係るACDログイン状態管理テーブルの詳細構成図である。
【図9】本発明の一実施の形態に係るオペレータ情報管理テーブルの詳細構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を実施するための形態の例について、添付図面を参照しながら説明する。説明は下記項目の順に行う。
1.一実施の形態(回線使用率の低いIPテレフォニーサーバから発信処理)
【0010】
<1.第1の実施の形態>
[コールセンタシステムの構成]
図1は、本発明の一実施の形態に係るコールセンタシステムの構成図である。
本例のコールセンタシステムは、IP通信網10(外部通信網の一例)と接続されたIPテレフォニーサーバ8,9を、オペレータのIP電話受付システム2,3(またはIP電話機)とLAN回線で接続する。なお、図示しないが顧客情報などのセンタ運営情報を登録するデータベースサーバを備える。
【0011】
そして、VoIP技術を利用して、IP電話受付システム2,3(またはIP電話機)と、IP通信網10に接続された電話機11(顧客)との間で音声通話を行う。IPテレフォニーサーバ8,9とIP通信網10との間にはゲートウェイ10Aが設けられ、IP/SIP間のプロトコル変換を行うようにしてある。また、IPテレフォニーサーバ8,9、オペレータのIP電話受付システム2,3およびACD(Automatic Call Distribution:自動着信呼分配装置)サーバ4は、LAN回線1を利用してIPプロトコルまたは専用電文により各々データ通信を行う。ACDサーバ4との通信は専用電文(独自規格)にて行われる。
【0012】
ACDサーバ4は、管理サーバの一例であり、オペレータ状態を定期的に収集管理し、IPテレフォニーサーバからの接続クライアント先(IP電話受付システム)についての問合せに対し、通話可能なオペレータ情報を提供するものである。すなわち、着信呼の分配先を決定する。本例のACDサーバ4は、ACD呼分配処理部5、ACDオペレータ管理部6、およびACDリソース管理部7を備えている。
ACD呼分配処理部5は、顧客の電話機11からの着信呼に対して応答可能なオペレータを検索し、選ばれたオペレータのIP電話機に着信呼を転送し、特にオペレータが複数いる場合に各オペレタータの稼動率が均等になるように着信呼の分配を行うものである。またACDオペレータ管理部6は、各オペレータの状況(図8,図9参照)を管理している。またACDリソース管理部7は、各IPテレフォニーサーバの回線の状況(図5参照)を管理している。
【0013】
なお、図1の例では説明の便宜上、IPテレフォニーサーバおよびIP電話受付システムをそれぞれ2つ備える構成としているが、この例に限らず3以上備えていてもよいことは勿論である。
【0014】
[IPテレフォニーサーバの構成]
図2は、IPテレフォニーサーバ8,9の詳細構成図である。
IPテレフォニーサーバ8は、通信制御サーバの一例であり、リソース管理部12と、通話制御プロトコル・専用電文・音声転送パケット処理部17と、通話制御プロトコル・専用電文送受信部22と、LANインタフェース23を備える。
【0015】
リソース管理部12は、呼接続用の宛先情報を管理するものである。リソース管理部12は、IP通信網用(外線)リソース管理部13と、IP通信網用(内線)リソース管理部14と、転送用リソース管理部15と、副回線用リソース管理部16を備える。
IP通信網用(外線)リソース管理部13は、外線管理部の一例であり、IP通信網用に利用される回線のうち外線用の数と使用状況を管理している。IP通信網用(内線)リソース管理部14は、内線管理部の一例であり、IP通信網用に利用される回線のうち内線用の数と使用状況を管理している。転送用リソース管理部15は、転送管理部の一例であり、内線とは別に、転送用に利用される回線の状況を管理している。副回線用リソース管理部16は、副回線管理部の一例であり、副回線用に利用される回線の状況を管理している。
【0016】
通話制御プロトコル・専用電文・音声転送パケット処理部17は、SIPなどの通話制御プロトコルを利用した呼接続やACDサーバ4へ接続クライアント先問合せを実施する通話制御プロトコル・専用電文処理部と、音声パケットを送受信することが可能な音声転送パケット処理部としての機能を有している。通話制御プロトコル・専用電文・音声転送パケット処理部17は、IP通信網用処理部(外線)18と、IP通信網用処理部(内線)19と、転送用処理部20と、副回線用処理部21を備える。
IP通信網用処理部(外線)18は、外線用処理部の一例であり、IP通信網10に対する通信処理を行うものである。IP通信網用処理部(内線)19は、内線用処理部の一例であり、IP電話受付システムに対する通信処理を行うものである。転送用処理部20は、転送用処理部の一例であり、ACDサーバ4およびIP電話受付システムへ必要な信号を送信し、IP電話受付システム間における転送処理を行うものである。副回線用処理部21は、副回線用処理部の一例であり、空き回線のあるIPテレフォニーサーバの問合せを行うとともに、IPテレフォニーサーバ間やコールセンタシステム内の通信処理を行うものである。
【0017】
通話制御プロトコル・専用電文送受信部22は、通話制御プロトコル・専用電文・音声転送パケット処理部17とLANインタフェース23との間で、通話制御に用いられるプロトコルや専用電文の送受信を行うものである。
【0018】
LANインタフェース23は、通話制御プロトコル・専用電文送受信部22とLAN回線1やIP通信網10(ゲートウェイ10A)との間で通信を行うものである。LANインタフェース23を介して、IPテレフォニーサーバ8とIP通信網10(電話機11)、オペレータ(IP電話受付システム2,3)、他のIPテレフォニーサーバ(IPテレフォニーサーバ9)がそれぞれ接続される。なお、IPテレフォニーサーバ8(9)からIPテレフォニーサーバ9(8)への通信は、IPテレフォニーサーバ8(9)の副回線を使用して行われる。
【0019】
一方、IPテレフォニーサーバ9は、リソース管理部24と、通話制御プロトコル・専用電文・音声転送パケット処理部29と、通話制御プロトコル・専用電文送受信部34と、LANインタフェース35を備える。
【0020】
リソース管理部24は、IP通信網用(外線)リソース管理部25と、IP通信網用(内線)リソース管理部26と、転送用リソース管理部27と、副回線用リソース管理部28を備える。
【0021】
通話制御プロトコル・専用電文・音声転送パケット処理部29は、IP通信網用処理部(外線)30と、IP通信網用処理部(内線)31と、転送用処理部32と、副回線用処理部33を備える。
【0022】
IPテレフォニーサーバ9の各部の機能は、IPテレフォニーサーバ8を構成する各部と同一であるので、詳細な説明は割愛する。なお、本実施の形態では、電話発信するとき、IPテレフォニーサーバ8から先に空き回線を検索して接続する例としているが、IPテレフォニーサーバ9から空き回線を検索してもよい。
【0023】
[IP電話受付システムの構成]
図3は、IP電話受付システム2の詳細構成図である。IP電話受付システム3も同様の構成であるので、ここではIP電話受付システム2について説明する。
IP電話受付システム2は、リソース管理部36と、通話制御プロトコル・専用電文処理部37と、通話制御プロトコル・専用電文送受信部38を備える。さらに、メイン受信音声デコード処理部39と、メイン音声エンコード処理部40と、モニタリング用受信音声デコード処理部41と、音声転送パケット処理部42と、音声転送パケット送受信部45と、LANインタフェース46を備える。
【0024】
リソース管理部36は、IP電話受付システムにおけるIP電話機の回線の状況を監視するものである。通話制御プロトコル・専用電文処理部37は、通話制御プロトコルの処理、並びに専用電文の処理を行うものである。通話制御プロトコル・専用電文送受信部38は、通話制御プロトコル・専用電文処理部37とLANインタフェース46との間で、通話制御に用いられるプロトコルや専用電文の送受信を行うものである。
【0025】
メイン受信音声デコード処理部39は、音声転送パケット処理部42のメイン音声転送パケット処理部43で処理されたメイン音声転送パケットをデコードし、メイン受信音声としてスピーカへ出力するものである。また、メイン音声エンコード処理部40は、マイクロホンで収音されたメイン音声をエンコードし、音声転送パケット処理部42のメイン音声転送パケット処理部43へ出力するものである。
【0026】
モニタリング用受信音声デコード処理部41は、音声転送パケット処理部42のモニタリング用音声転送パケット処理部44で処理されたモニタリング用音声転送パケットをデコードし、モニタリング用受信音声としてスピーカへ出力するものである。なお、これらのスピーカおよびマイクロホンは、オペレータのヘッドセットに搭載されている。
【0027】
メイン音声転送パケット処理部43は、音声転送パケット送受信部45から受信したメイン音声転送パケットを処理してメイン受信音声デコード処理部39へ送出するものである。また、メイン音声エンコード処理部40から受信したメイン音声のパケット化を行い、音声転送パケット送受信部45へ送出するものである。
【0028】
音声転送パケット送受信部45は、音声転送パケット処理部42とLANインタフェース46との間で、音声転送パケットの送受信を行うものである。
【0029】
LANインタフェース46は、LAN回線1を通じて、音声転送パケット送受信部45とIPテレフォニーサーバやIP電話受付システムとの間で通信を行うものである。
【0030】
[発信から通話確立までの手順]
本発明の一実施の形態に係るコールセンタシステムの動作を説明する。
始めに、図4のシーケンス図を参照して、オペレータが顧客へ電話発信して通話開始までの手順を説明する。本例では、オペレータ名B(ID:60001)のオペレータ(図8,図9参照)が電話発信を行うとする。
【0031】
まずオペレータ60001は、自席のIP電話受付システム2のログイン画面より、ACDサーバ4へログイン登録する。オペレータ60001はその後、IP電話受付システム2から着信待ち登録を行う。ACDサーバ4のACDオペレータ管理部6は、オペレータ60001からのログイン要求をLAN回線1経由で受信すると、ACDリソース管理部7で管理している図8のACDログイン状態管理テーブルにオペレータ60001を登録し状態を「ログイン中」にする。次に、オペレータ60001からの着信待ち登録を受信したACDサーバ4のACDオペレータ管理部6は、ACDログイン状態管理テーブルのオペレータ60001の状態を「待機中」(着信待ち)にする。以後の動作説明では、LAN回線1の説明を省略する。
【0032】
ここでオペレータ60001が、IP電話受付システム2から、ゲートウェイ10Aを介しIP通信網10を通じて顧客の電話機11に対して発信処理を行う。IP電話受付システム2は、通話制御プロトコル・専用電文処理部37から通話制御プロトコル・専用電文送受信部38を経由し、LANインタフェース46からIPテレフォニーサーバ8へ発信要求(INVITE)を送信する(ステップS1)。以後の動作説明では、ゲートウェイ10AおよびLANインタフェース46の説明を省略する。
【0033】
IPテレフォニーサーバ8では、通話制御プロトコル・専用電文送受信部22がLANインタフェース23経由でIP電話受付システム2からの発信要求を受信し、電話機11を呼び出し中の通知(180 Ringing)をIP電話受付システム2へ返信する。以後の動作説明では、LANインタフェース23の説明を省略する。
【0034】
そして、IPテレフォニーサーバ8では、IP通信網用処理部(内線)19がIP通信網用(内線)リソース管理部14の該当回線部の状態を「発信中」に変更し、IP通信網用(外線)リソース管理部13から空き回線を検索する(ステップS3)。ここでの空き回線の対象はIP通信網10と接続するための主回線である。
【0035】
ステップS3の処理で空き回線がある場合は、IPテレフォニーサーバ8は、該当回線を使用しIP通信網用処理部(外線)18から通話制御プロトコル・専用電文送受信部22を介し、IP通信網10へ発信処理を行う。並行してIPテレフォニーサーバ8は、IP通信網用処理部(外線)18から通話制御プロトコル・専用電文送受信部22を介し、ACDサーバ4に対し、ACDリソース管理部7で管理している図8のACDログイン状態管理テーブルの該当オペレータの状態を「発信中」に変更する状態変更要求を送信する(ステップS4)。さらに、ACDオペレータ管理部6で管理している図9のオペレータ情報管理テーブルの接続アドレスを更新する。すなわち、IPテレフォニーサーバ8から発信中に変更する(ステップS5)。
【0036】
一方、発信要求を受信したIPテレフォニーサーバ8にて空き回線が無い場合、IPテレフォニーサーバ8は、副回線用処理部21から通話制御プロトコル・専用電文送受信部22を介し、ACDサーバ4に対し、専用電文で他の空き回線のあるIPテレフォニーサーバの問合せを行う(ステップS6)。ACDサーバ4は、ACDリソース管理部7から空き回線のあるIPテレフォニーサーバを検索中であることを応答する(ステップS7)。並行してACDサーバ4は、ACDリソース管理部7から空き回線のあるIPテレフォニーサーバ(IP−PBXの空き回線)を検索する(ステップS8)。そして、検索結果として例えばIPテレフォニーサーバ9に空き回線が存在する旨(空き回線情報)を、IPテレフォニーサーバ8の通話制御プロトコル・専用電文送受信部22を介し、副回線用処理部21へ応答する(ステップS9)。
【0037】
なお、空き回線のあるIPテレフォニーサーバが複数検索された場合は、より多くの空き回線を持つすなわち回線使用率の低いIPテレフォニーサーバを選択することにより、負荷(回線の割り当て)の分散が図られ、通信が安定する。
【0038】
応答を受けたIPテレフォニーサーバ8は、副回線用処理部21から通話制御プロトコル・専用電文送受信部22を介し、IPテレフォニーサーバ9に対し発信要求(INVITE)を送信する(ステップS10)。
【0039】
IPテレフォニーサーバ9では、通話制御プロトコル・専用電文送受信部34がIPテレフォニーサーバ8からの発信要求を受信し、電話機11を呼び出し中の通知(180 Ringing)をIPテレフォニーサーバ8へ返信する(ステップS11)。
【0040】
ここで、IPテレフォニーサーバ9では、IP通信網用処理部(内線)31がIP通信網用(内線)リソース管理部26の該当回線部の状態を「発信中」に変更し、IP通信網用(外線)リソース管理部25から空き回線を検索する。空き回線がある場合は、IPテレフォニーサーバ9は、該当回線を使用しIP通信網用処理部(外線)30から通話制御プロトコル・専用電文送受信部34を介し、IP通信網10へ発信要求(INVITE)を送信する(ステップS12)。
【0041】
IPテレフォニーサーバ9は、通話制御プロトコル・専用電文送受信部34がIP通信網10から電話機11を呼び出し中の通知(180 Ringing)を受信する(ステップS13)。そして、IP通信網用処理部(外線)30から通話制御プロトコル・専用電文送受信部34を介し、ACDサーバ4の、ACDリソース管理部7で管理しているACDログイン状態管理テーブルの該当オペレータの状態を「(IPテレフォニーサーバ9から)発信中」に変更する状態変更要求を送信する(ステップS14)。
【0042】
顧客の電話機11の応答により、IP通信網10を経由しIPテレフォニーサーバ9に接続成功の通知(200 OK)が送信される(ステップS15)。
【0043】
接続成功の通知を受信したIPテレフォニーサーバ9は、IP通信網用処理部(外線)30から通話制御プロトコル・専用電文送受信部34を介し、ACDサーバ4に対し、ACDリソース管理部7で管理しているACDログイン状態管理テーブルの該当オペレータの状態を「(IPテレフォニーサーバ9により)通話中」に状態変更要求を送信する(ステップS16)。
【0044】
そして、IPテレフォニーサーバ9は、通話制御プロトコル・専用電文送受信部34を介しIP通信網用処理部(外線)30にてIP通信網10との接続処理を行う。すなわち、IPテレフォニーサーバ9は、副回線用処理部33から通話制御プロトコル・専用電文送受信部34を介し、IPテレフォニーサーバ8へ接続成功の通知(200 OK)を送信する(ステップS17)。
【0045】
IPテレフォニーサーバ8は、接続成功の通知を、通話制御プロトコル・専用電文送受信部22を介し副回線用処理部21にて受信し、IPテレフォニーサーバ間の接続処理を行う。まず、IPテレフォニーサーバ8は、IP通信網用処理部(外線)18から通話制御プロトコル・専用電文送受信部22を介し、ACDサーバ4に対し、ACDリソース管理部7で管理しているACDログイン状態管理テーブルの該当オペレータの状態を「(IPテレフォニーサーバ8により)通話中」に変更する状態変更要求を送信する(ステップS18)。さらに、ACDオペレータ管理部6で管理している図9のオペレータ情報管理テーブルの接続アドレスを更新する。すなわち、IPテレフォニーサーバ8を使用して通話中に変更する(ステップS19)。
【0046】
また、IPテレフォニーサーバ8は、IP通信網用処理部(内線)19から通話制御プロトコル・専用電文送受信部22を介し、IP電話受付システム2へ接続成功の通知(200 OK)を送信する(ステップS20)。
【0047】
IP電話受付システム2は、通話制御プロトコル・専用電文送受信部38を介し通話制御プロトコル・専用電文処理部37で接続成功の通知を受信する(ステップS21)。それにより、IPテレフォニーサーバ8を介してIP電話受付システム2とIPテレフォニーサーバ9が接続し、IP電話受付システム2と電話機11との通話が確立された状態となる(ステップS21)。
【0048】
[回線使用状況の画面表示例]
図5は、IPテレフォニーサーバ8,9について回線使用状況を示した画面表示例の説明図である。
本例は、IPテレフォニーサーバ8に主回線の空きがなく(ステップ3)、IPテレフォニーサーバ9に主回線の空きがある(ステップS8)と判断された場合の例である。
【0049】
IPテレフォニーサーバ8の状態を表示した画面には、各チャンネルの主回線が通話中で空きいている主回線がない。一方で、IPテレフォニーサーバ9の第3チャンネルが空いている(待機中表示)。そこで、オペレータから発信要求があった場合は、まずIPテレフォニーサーバ8の空いている副回線(例えば第3チャンネル)を使用し(発信中に表示変更)、当該副回線経由でIPテレフォニーサーバ9へ接続する。そして、IPテレフォニーサーバ9の第3チャンネルの主回線を使用し(発信中に表示変更)、当該主回線からIP通信網10へ発信を行い、通信を確立する。
【0050】
[通話中から保留するまでの手順]
次に、図6のシーケンス図を参照して、オペレータが通話を保留するまでの手順を説明する。
【0051】
オペレータ60001が、電話機11と通話中にIP電話受付システム2の保留ボタンをクリックしたとする。オペレータ60001が使用しているIP電話受付システム2は、保留ボタンのクリックイベントを検知する。そして、IP電話受付システム2の通話制御プロトコル・専用電文処理部37は、保留要求を通話制御プロトコル・専用電文送受信部38からIPテレフォニーサーバ8に送信する(ステップS31)。
【0052】
IP電話受付システム2より保留要求を通話制御プロトコル・専用電文送受信部22を介し受信したIPテレフォニーサーバ8の通話制御プロトコル・専用電文・音声転送パケット処理部17のIP通信網用処理部(内線)19は、通話先が自装置であるか否かを判定する。
【0053】
通話先が自装置内のIP通信網用処理部(外線)18である場合、IP通信網用処理部(内線)19は、通話制御プロトコル・専用電文送受信部22を介しACDサーバ4に対し、専用電文で保留要求を送信する(ステップS32)。
【0054】
ACDサーバ4では、ACDリソース管理部7で管理している図8のACDログイン状態管理テーブルの該当オペレータの状態を「保留中」に変更する(ステップS33)。さらに、ACDオペレータ管理部6で管理している図9のオペレータ情報管理テーブルの該当接続アドレス(IPテレフォニーサーバ8)の通話状態を保留中に変更する。
【0055】
またACDサーバ4は、ACDリソース管理部7から通話先のIPテレフォニーサーバ8へ保留要求を送信する。保留要求を受信したIPテレフォニーサーバ8は、IP通信網用処理部(外線)18から通話制御プロトコル・専用電文送受信部22を介し、電話機11へ保留音パケットを送信する。並行してIP通信網用処理部(内線)19から通話制御プロトコル・専用電文送受信部22を介し、IP電話受付システム2へ保留音パケットを送信する。
【0056】
一方、通話先がIPテレフォニーサーバ9である場合、IPテレフォニーサーバ8のIP通信網用処理部(内線)19は、副回線用処理部21に保留要求を送信する。副回線用処理部21は、通話制御プロトコル・専用電文送受信部22を介しACDサーバ4に対し、専用電文で保留要求を送信する。ACDサーバ4は、ACDリソース管理部7から通話先のIPテレフォニーサーバ9へ保留要求を送信する(ステップS34)。
【0057】
保留要求を受信したIPテレフォニーサーバ9は、IP通信網用処理部(外線)30から通話制御プロトコル・専用電文送受信部34を介し、電話機11へ保留音パケットを送信する(ステップS35)。並行してIP通信網用処理部(内線)31から通話制御プロトコル・専用電文送受信部34を介し、IP電話受付システム2へ保留音パケットを送信する。このようにして、IP電話受付システム2と電話機11との通話が保留中となる(ステップS36)。
【0058】
[保留を解除する手順]
次に、オペレータが通話の保留を解除する手順を説明する。
【0059】
オペレータ60001が、電話機11との通話を保留中にIP電話受付システム2の保留解除ボタンをクリックしたとする。オペレータ60001が使用しているIP電話受付システム2は、保留解除ボタンのクリックイベントを検知する。そして、IP電話受付システム2の通話制御プロトコル・専用電文処理部37は、保留解除要求を通話制御プロトコル・専用電文送受信部38からIPテレフォニーサーバ8に送信する。
【0060】
IP電話受付システム2より保留解除要求を通話制御プロトコル・専用電文送受信部22を介し受信したIPテレフォニーサーバ8の通話制御プロトコル・専用電文・音声転送パケット処理部17のIP通信網用処理部(内線)19は、通話先が自装置内であるか否かを判定する。
【0061】
通話先が自装置内のIP通信網用処理部(外線)18である場合、IP通信網用処理部(内線)19は、通話制御プロトコル・専用電文送受信部22を介しACDサーバ4に対し、専用電文で保留解除要求を送信する。
【0062】
ACDサーバ4では、ACDリソース管理部7で管理している図8のACDログイン状態管理テーブルの該当オペレータの状態を「通話中」に変更する。さらに、ACDオペレータ管理部6で管理している図9のオペレータ情報管理テーブルの該当接続アドレス(IPテレフォニーサーバ8)の通話状態を通話中に変更する。
【0063】
またACDサーバ4では、ACDリソース管理部7から通話先のIPテレフォニーサーバ8へ保留解除要求を送信する。保留解除要求を受信したIPテレフォニーサーバ8は、IP通信網用処理部(外線)18から通話制御プロトコル・専用電文送受信部22を介した電話機11への保留音パケットの送信を停止し、通話を開始する。並行してIP通信網用処理部(内線)19から通話制御プロトコル・専用電文送受信部22を介したIP電話受付システム2への保留音パケットの送信を停止し、通話を開始する。
【0064】
一方、通話先がIPテレフォニーサーバ9である場合、IPテレフォニーサーバ8のIP通信網用処理部(内線)19は、副回線用処理部21に保留解除要求を送信する。副回線用処理部21は、通話制御プロトコル・専用電文送受信部22を介しACDサーバ4に対し、専用電文で保留解除要求を送信する。ACDサーバ4は、ACDリソース管理部7から通話先のIPテレフォニーサーバ9へ保留解除要求を送信する。
【0065】
保留解除要求を受信したIPテレフォニーサーバ9は、IP通信網用処理部(外線)30から通話制御プロトコル・専用電文送受信部34を介した電話機11への保留音パケットの送信を停止し、通話を開始する。並行してIP通信網用処理部(内線)31から通話制御プロトコル・専用電文送受信部34を介したIP電話受付システム2への保留音パケットの送信を停止し、通話を開始する。このようにして、IP電話受付システム2と電話機11との通話の保留が解除される。
【0066】
[保留後に通話を転送する手順]
次に、図7のシーケンス図を参照して、オペレータが通話を保留後に通話を転送する手順を説明する。
【0067】
オペレータ60001が使用しているIP電話受付システム2は、例えば転送先であるオペレータ10001が使用しているIP電話受付システム3の内線番号(転送要求)を、音声転送パケット処理部42から音声転送パケット送受信部45を介しIPテレフォニーサーバ8に送信する。続いて内線番号(転送要求)を受信したIPテレフォニーサーバ8の通話制御プロトコル・専用電文・音声転送パケット処理部17のIP通信網用処理部(副回線)21は、IPテレフォニーサーバ9へ転送要求を送信する(ステップS41)。この内線番号の送信(転送先ダイアル)は、例えばプッシュトーンで行われる。
【0068】
IPテレフォニーサーバ9では、通話制御プロトコル・専用電文送受信部34を介しIP通話制御プロトコル・専用電文・音声転送パケット処理部29にて転送要求を受信する。そして、IPテレフォニーサーバ9の転送用処理部32は、通話制御プロトコル・専用電文送受信部34を介し、ACDサーバ4に対し、専用電文で転送要求を送信する(ステップS42)。
【0069】
ACDサーバ4では内線番号とIP電話受付システムの対応関係を示すテーブル(図示略)を保存しており、転送先のIP電話受付システムを検索する(ステップS43)。そして、ACDサーバ4は、ACDオペレータ管理部6から転送先通知をIPテレフォニーサーバ9へ送信する(ステップS44)。
【0070】
IPテレフォニーサーバ9は、通話制御プロトコル・専用電文送受信部34を介しIP通話制御プロトコル・専用電文・音声転送パケット処理部29にて転送先通知を受信する。IPテレフォニーサーバ9の転送用処理部32は、通話制御プロトコル・専用電文送受信部34を介しオペレータ10001が使用しているIP電話受付システム3へ発信要求(INVITE)を送信する(ステップS45)。
【0071】
IP電話受付システム3では、通話制御プロトコル・専用電文送受信部38を介し通話制御プロトコル・専用電文処理部37にて発信要求を受信する。そして、IP電話受付システム3からIPテレフォニーサーバ9へ呼び出し中を示す通知(180 Ringing)を送信する(ステップS46)。
【0072】
オペレータ10001の応答により、IPテレフォニーサーバ9に接続成功の通知(200 OK)が送信される(ステップS47)。
【0073】
接続成功の通知を受信したIPテレフォニーサーバ9は、通話制御プロトコル・専用電文送受信部34を介し転送用処理部32にて、オペレータ10001が使用しているIP電話受付システム3との接続処理が行われる。それにより、オペレータ60001(IP電話受付システム2)とオペレータ10001(IP電話受付システム2)との通話が確立された状態(転送完了)となる(ステップS48)。
【0074】
ここで、オペレータ60001が使用しているIP電話受付システム2にて通話を切断するためIPテレフォニーサーバ8へ切断通知(BYE)を送信する(ステップS49)。
切断通知を通話制御プロトコル・専用電文送受信部22を介し受信したIPテレフォニーサーバ8の通話制御プロトコル・専用電文・音声転送パケット処理部17のIP通信網用処理部(副回線)21は、IPテレフォニーサーバ9へ切断通知を送信する(ステップS50)。
【0075】
IPテレフォニーサーバ9は、通話制御プロトコル・専用電文送受信部34を介しIP通話制御プロトコル・専用電文・音声転送パケット処理部29にて切断通知を受信する。それにより、IPテレフォニーサーバ9にて接続処理が行われ、IP電話受付システム3と電話機11との通話が確立された状態となる(ステップS51)。
【0076】
上述した実施の形態のように構成される本発明によれば、顧客とオペレータの通話を実現する複数のIPテレフォニーサーバを設置し、オペレータからの発信要求に対し、まず要求を受け付けたIPテレフォニーサーバ内に空き回線があるか否かを判断する。空き回線が無い場合、IPテレフォニーサーバ間の空き回線情報を取得する。そして、回線使用率の低いIPテレフォニーサーバを利用して顧客へ発信処理を実施し、IPテレフォニーサーバ間で音声パケットを送受信することで、オペレータと顧客間の通話を実現する。
それゆえ、VoIP技術を利用したコールセンタシステムで問題となっていたSIPサーバを経由する方式に代えて、SIPサーバを必要としない構成でのコールセンタシステム構築が可能となる。また、特定の機器への負荷を分散させることで通信の安定、信頼性の向上を図ることができる。
【0077】
以上、本発明の各実施の形態の例について説明したが、本発明は上記各実施の形態例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨を逸脱しない限りにおいて、他の変形例、応用例を含むことはいうまでもない。
【0078】
また、本明細書において、時系列的な処理を記述する処理ステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理(例えば、並列処理あるいはオブジェクトによる処理)をも含むものである。
【符号の説明】
【0079】
1…LAN回線、2…IP電話受付システム、3…IP電話受付システム、4…ACDサーバ、5…ACD呼分配処理部、6…ACDオペレータ管理部、7…ACDリソース管理部、8…IPテレフォニーサーバ、9…IPテレフォニーサーバ、10…IP通信網、11…電話機、12…リソース管理部、13…IP通信網用(外線)リソース管理部、14…IP通信網用(内線)リソース管理部、15…転送用リソース管理部、16…副回線用リソース管理部、17…通話制御プロトコル・専用電文・音声転送パケット処理部、18…IP通信網用処理部(外線)、19…IP通信網用処理部(内線)、20…転送用処理部、21…副回線用処理部、22…通話制御プロトコル・専用電文処理部、23…LANインタフェース、24…リソース管理部、25…IP通信網用(外線)リソース管理部、26…IP通信網用(内線)リソース管理部、27…転送用リソース管理部、28…副回線用リソース管理部、29…通話制御プロトコル・専用電文・音声転送パケット処理部、30…IP通信網用処理部(外線)、31…IP通信網用処理部(内線)、32…転送用処理部、33…副回線用処理部、34…通話制御プロトコル・専用電文処理部、35…LANインタフェース、36…リソース管理部、37…通話制御プロトコル・専用電文処理部、38…通話制御プロトコル・専用電文送受信部、39…メイン受信音声デコード処理部、40…メイン音声エンコード処理部、41…モニタリング用受信音声デコード処理部、42…音声転送パケット処理部、43…メイン音声転送パケット処理部、44…モニタリング用音声転送パケット処理部、45…音声転送パケット送受信部、46…LANインタフェース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外線用の複数の主回線とその他の用に用いられる複数の副回線を備え、IP電話機から外線に接続された電話機に対する発信要求により前記電話機との接続処理を行う第1および第2の通信制御サーバと、
第1および第2の通信制御サーバの回線とその状況を管理する管理サーバと、を有し、
前記発信要求を受け付けた第1の通信制御サーバは、自サーバ内に空き主回線がない場合、前記管理サーバに対し主回線に空きのある通信制御サーバを問い合わせ、
第1の通信制御サーバは、前記管理サーバから第2の通信制御サーバの主回線に空きがあることを示す空き回線情報を受信し、第1の通信制御サーバの副回線を使用して第2の通信制御サーバと接続し、第2の通信制御サーバの主回線を使用し前記外線を経由して前記電話機と接続し、通話を確立する
コールセンタシステム。
【請求項2】
第1および第2の通信制御サーバは各々、
前記通信制御サーバ内の通信処理を行う内線用処理部と、
主回線の状況を管理している外線管理部と、
前記外線管理部に存在する空き主回線を使用して外線との接続処理を行う外線用処理部と、
副回線を使用して他の通信制御サーバとの通信処理を行う副回線用処理部と、を備え、
第1の通信制御サーバで発信要求を受け付けたとき、前記内線用処理部が前記外線管理部を検索し、前記外線管理部内に前記主回線の空きがない場合、前記副回線用処理部が前記管理サーバに対し主回線に空きのある通信制御サーバを問い合わせ、前記管理サーバから第2の通信制御サーバの主回線に空きがあることを示す空き回線情報を受信すると、前記副回線用処理部は副回線を使用して第2の通信制御サーバと接続し、第2の通信制御サーバの外線用処理部が主回線を使用し前記外線を経由して前記電話機と接続し、通話を確立する
請求項1に記載のコールセンタシステム。
【請求項3】
前記第2の通信制御サーバは、空き主回線を持つ通信制御サーバのうち最も多くの空き主回線を持つ
請求項2に記載のコールセンタシステム。
【請求項4】
第1の通信制御サーバが前記IP電話機から前記電話機との通話の保留要求を受けた場合、前記内線用処理部は前記副回線用処理部へ保留要求を送信し、前記副回線用処理部から前記管理サーバへ保留要求を送信し、
前記管理サーバは前記通信を確立した主回線の状況を保留にするとともに、第2の通信制御サーバへ保留要求を送信し、第2の通信制御サーバの外線用処理部から外線を通じて前記電話機へ保留音を送信するとともに、第2の通信制御サーバの内線用処理部から前記IP電話機へ保留音を送信する
請求項2に記載のコールセンタシステム。
【請求項5】
第1および第2の通信制御サーバは各々、IP電話機間の転送を行うための転送用処理部を備え、
第1の通信制御サーバが第1のIP電話機から第2の電話機への転送要求を受けた場合、第1の通信制御サーバの副回線用処理部が第2の通信制御サーバへ転送要求を送信し、
転送要求を受けた第2の通信制御サーバの転送処理部が、第2のIP電話機へ発信要求を送信して、前記第2の通信制御サーバと前記第2の電話機で通話を確立し、
前記第1のIP電話機から前記第2の通信制御サーバへ切断通知を送信し、前記第1のIP電話機と前記第2の通信制御サーバを切断し、第2の電話機から前記電話機との通話を行う
請求項2に記載のコールセンタシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−223474(P2011−223474A)
【公開日】平成23年11月4日(2011.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−92619(P2010−92619)
【出願日】平成22年4月13日(2010.4.13)
【出願人】(000153443)株式会社日立情報制御ソリューションズ (359)
【Fターム(参考)】