説明

ゴミ付き防止装置付きフィルム加工機、およびそれを用いて加工されたフィルム加工物

【課題】 巻き取り状のフィルム類を供給して加工する製袋機等のフィルム加工機の分野において、巻き取りの補給時などにその端部が床に接してゴミ等が付着するのを防止できると共に、簡単でコストも安く使い勝手のよいゴミ付き防止装置を設けたフィルム加工機と、その加工機で加工された衛生性に優れたフィルム加工物を提供する。
【解決手段】 ゴミ付き防止装置を、例えば、金属製等の枠体2の内側にナイロン等の紐状物や針金等を編んだネット1を張り渡して作製し、これを製袋機などフィルム加工機の給紙部の下側床上に、所定の高さ位置になるように設けてゴミ付き防止装置付きフィルム加工機を構成する。前記ゴミ付き防止装置のネット1の床面からの高さは、50mm以上が好ましく、100mm以上が更に好ましい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゴミ付き防止装置付きフィルム加工機、およびそれを用いて加工されたフィルム加工物に関し、更に詳しくは、各種の製袋機のほか、スリッタ、ラミネーター、輪転印刷機など、給紙部に巻き取り状のフィルム類を供給して加工する各種の加工機において、新しい巻き取りを補給して接続する際などに巻き取りの端部などが床面に接触してゴミなどが付着することを防止するためのゴミ付き防止装置を設けたフィルム加工機、およびその加工機で加工されたフィルム加工物に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、各種の製袋機やスリッタ、ラミネーター、輪転印刷機など、給紙部に巻き取り状のフィルム類を供給して加工する各種の加工機においては、一部の自動紙つなぎ装置を備えた加工機を除いて、通常は、新しい巻き取りを補給して接続する作業は、機械付きの作業者が手作業で行っていた。
【0003】
しかし、手作業で新しい巻き取りを補給し接続する場合、新しい巻き取りの先端側が待機中に誤って床面に接触することがあり、接触すると床面の微細なゴミや雑菌などがフィルム類に付着し、フィルム類の衛生性が損なわれるという問題があった。
このようなフィルム類へのゴミ付きを防止するための簡便な装置は、これまで見当たらなかった。只、目的は多少異なるものの、自動紙つなぎが可能な装置として、例えば、製袋機における原紙供給装置では、『回転ブレーキを付設した原紙保持軸を両端部に設け、基枠に垂直方向回転自在に軸支して所定のタイミングで回転せしめられる原紙保持アームと、前記原紙保持アームの上方に設け、所定のタイミングで垂直方向に回動する原紙駆動ローラ支持アームの先端部に、サーボモータによって所定のタイミングで回転せしめられる原紙の回転駆動ローラを取り付けた原紙の回転駆動装置と、基枠に設けた原紙の前端検出用センサと、基枠に垂直方向回動自在に軸支し、所定のタイミングでそれに取り付けたカッターと貼り合わせローラが原紙に接離するようになしたカッター支持アームと、前記カッター支持アームの先端に、所定の距離をおいて取り付けたカッター及び貼り合わせローラと、基枠に取り付けた原紙の給送ローラと、基枠に設けた前の原紙の残量検知用センサとからなり、封筒の切断刃の作動周期を検知すると共に補給用の後の原紙の周速を検知し、これに基づいて後の原紙の前端を前の原紙に接続するタイミングを合わせるようになしたことを特徴とする製袋機における原紙供給装置。』がある(特許文献1参照)。
【0004】
また、同様に、製袋用フィルム連続供給装置として、『偏平な筒形フィルム材料、2枚を重ね両側縁を溶接した筒形フィルム材料、または製袋工程で1枚のフィルムを送り方向で折って、端縁などの二つ折部分を溶接するフィルム材料からなる第1包材ドラムと、それと同じ連続フィルム材料からなる第2包材ドラムとを製袋機フレームの後部の包材供給台のレールに、シリンダ等により移動可能に設けた積載フレームに交換自由に載架し、積載フレームの前記各包材ドラムの前部に、各揺動によりフィルム欠乏検知信号を発生して予備の包材ドラムの交替を指令する欠乏信号装置と、製袋機フレームに供給する第1、または第2包材ドラムのフィルム材料の最終の切断マークを検知切断後、エンコーダにより数パルスを移送するセンサーとからなり、予備になる前記包材ドラムの先頭には、前記製袋中のフィルム材料の最終の切断端に重なる長さを突出して、ここに両面テープを重ね貼りする準備を繰返し、製袋を連続可能にすることを特徴とする製袋用フィルム連続供給装置。』がある(特許文献2参照)。
【特許文献1】特開平7−156310号公報(第2〜3頁、図1〜図11)
【特許文献2】特開平7−276542号公報(第2〜3頁、図1〜図6)
【0005】
前記特許文献1に記載された発明の「製袋機における原紙供給装置」によれば、自動的に前の原紙の端末近くに後の原紙の前端を接続し、且つ、前の原紙をその接続部に近い位置で切断することができるので、原紙のロスや製袋後の製品不良も少なくできると同時に、製袋された封筒の前後の切断も支障なく行うことができる。また、後の原紙の前端が、接続の際に垂れ下がって床面に接触するようなこともないので、二次的な効果として、ゴミ付き防止効果も得られる。しかし、このような原紙供給装置は、どうしても設備費が高くなるため、安易に取り付けることはできないという問題があった。
【0006】
また、特許文献2に記載された発明の「製袋用フィルム連続供給装置」も、前記特許文献1に記載された発明の「製袋機における原紙供給装置」とは方式は異なるが、自動的に紙つなぎを可能としたものであり、これにより補給用の原紙の前端などが垂れ下がって床面に接触するようなこともなくなるので、同様に二次的な効果として、ゴミ付き防止効果も得られる。しかし、このような製袋用フィルム連続供給装置の場合も、その設備費は高くなるため、簡単には採用できない問題があった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、前述のような問題点を解決するためになされたものであり、その課題は、各種の製袋機のほか、スリッタ、ラミネーター、輪転印刷機など、給紙部に巻き取り状のフィルム類を供給して加工する各種のフィルム加工機において、新しい巻き取りを補給して接続する際などに、巻き取りの端部などが床面に接触してゴミなどが付着することを防止するためのゴミ付き防止装置を設けたフィルム加工機であって、そのゴミ付き防止装置がシンプルで価格が安く、使い勝手もよく、汎用性に優れたゴミ付き防止装置を設けたフィルム加工機と、その加工機で加工された衛生性に優れたフィルム加工物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題は、以下の本発明により解決することができる。
即ち、請求項1に記載した発明は、巻き取り状のフィルム類を給紙部に供給して各種の加工を行うフィルム加工機において、少なくとも給紙部の下側床上に、給紙部に取り付けられた巻き取りの端部が垂れ下がって床面に接触するのを防止するためのネット状のゴミ付き防止装置を設けたことを特徴とするゴミ付き防止装置付きフィルム加工機からなる。
【0009】
本発明において、巻き取り状のフィルム類は、フィルム状のものであれば特に限定はされず、各種のプラスチックフィルムのほか、紙、金属箔などの単独、またはこれらの二種以上を積層した積層体を意味するものである。
また、前記フィルム加工機は、各種の製袋機、具体的には三方シール形式、四方シール形式、ピロー形式などの平袋や、ガセット袋、スタンディングパウチなどの製袋機のほか、スリッタ、ラミネーター、輪転印刷機などの給紙部に巻き取り状のフィルム類を供給して加工する各種のフィルム加工機を指すものである。尚、製袋機は、製袋とインラインで内容物の充填およびシールを行う製袋・充填シール機を含むものである。
【0010】
請求項2に記載した発明は、前記ゴミ付き防止装置が、少なくともネットと該ネットを張り渡して固定する枠体とからなり、該ネットが床面から50mm以上の高さ位置となるように設けられていることを特徴とする請求項1記載のゴミ付き防止装置付きフィルム加工機からなる。
【0011】
前記ネットの床面からの高さ位置は、50mm以上であることが好ましく、100mm以上が更に好ましい。
前記ネットの高さ位置が、50mm未満の場合は、例えば、巻き取りのフィルム類が静電気を帯びやすいプラスチックフィルムなどであると、床面の微細なゴミを吸着する危険性が増すため好ましくない。また、前記ネットの高さ位置を100mm以上とした場合は、ゴミ付き防止効果に加えて、作業者が、紙つなぎなどの際に、この間隔部分に足先を入れて作業できるので巻き取りにより近い位置で作業でき、作業能率を向上できる効果も得られる。
尚、前記ネットの高さ位置の上限は、特に限定はされず、加工機の給紙部の構造、具体的にはリールスタンドなどの高さと、取り付ける巻き取りの巻径などにより異なり、作業しやすい高さであればよく、通常は、150〜250mm程度が適当である。
【0012】
請求項3に記載した発明は、前記ゴミ付き防止装置が、キャスター(脚輪)を有し、移動容易に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のゴミ付き防止装置付きフィルム加工機からなる。
【0013】
請求項4に記載した発明は、前記ゴミ付き防止装置が、巻き上げおよび引き出し自在に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のゴミ付き防止装置付きフィルム加工機からなる。
【0014】
請求項5に記載した発明は、前記請求項1乃至4のいずれかに記載のゴミ付き防止装置付きフィルム加工機を用いて加工されたフィルム加工物である。
【発明の効果】
【0015】
請求項1に記載した発明によれば、ゴミ付き防止装置付きフィルム加工機を、巻き取り状のフィルム類を給紙部に供給して各種の加工を行うフィルム加工機において、少なくとも給紙部の下側床上に、給紙部に取り付けられた巻き取りの端部が垂れ下がって床面に接触するのを防止するためのネット状のゴミ付き防止装置を設けた構成としているので、補給用の巻き取りの端部が垂れ下がった場合でも床面に接触することを防止でき、床面の微細なゴミや雑菌などが巻き取りのフィルム類に付着することがなく、衛生的に加工することができる。
【0016】
請求項2に記載した発明によれば、請求項1に記載した発明のゴミ付き防止装置付きフィルム加工機の構成において、前記ゴミ付き防止装置が、少なくともネットと該ネットを張り渡して固定する枠体とからなり、該ネットが床面から50mm以上の高さ位置となるように設けられた構成としているので、その構成が簡単であり、ゴミ付き防止装置を容易に且つ安価に作製できると共に、補給用の巻き取りの端部が垂れ下がった場合でも、それが床面に接触してゴミが付着することを一層確実に防止することができる。
【0017】
請求項3に記載した発明によれば、請求項1または2に記載した発明のゴミ付き防止装置付きフィルム加工機の構成において、前記ゴミ付き防止装置が、キャスター(脚輪)を有し、移動容易に設けられた構成としているので、請求項1または2に記載した発明の作用効果に加えて、不要な時には他の場所に簡単に移動させることができ、邪魔になることがなく、使い勝手のよいゴミ付き防止装置付きフィルム加工機とすることができる。
【0018】
請求項4に記載した発明によれば、請求項1または2に記載した発明のゴミ付き防止装置付きフィルム加工機の構成において、前記ゴミ付き防止装置が、巻き上げおよび引き出し自在に設けられた構成としているので、不要な時には巻き上げてケース内などに収納し、必要な時のみ引き出して使用でき、邪魔になることがなく、使い勝手のよいゴミ付き防止装置付きフィルム加工機とすることができる。
【0019】
請求項5に記載した発明によれば、フィルム加工物を、前記請求項1乃至4のいずれかに記載のゴミ付き防止装置付きフィルム加工機を用いて加工されたフィルム加工物としているので、特別な手間やコストをかけることなく衛生性に優れたフィルム加工物を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下に、本発明の実施の形態について説明する。
本発明のゴミ付き防止装置付きフィルム加工機に設けるゴミ付き防止装置は、できるだけシンプルな構造で価格が安く、使い勝手のよいものが好ましく、例えば、(1)矩形状などの枠体にネットを張り渡してフィルム類の受け部を形成し、給紙部のリールスタンドなどの左右の支持壁や支持柱などの所定の高さ位置にアングル材を設けて、そのアングル材にネットの枠体を固定した構成、(2)前記(1)の受け部の枠体に所定の高さの脚部を設け、それを給紙部に取り付けた巻き取りの下に配置した構成、(3)前記(2)の脚部にキャスター(脚輪)を設けて容易に移動できるようにした構成、(4)前記(1)の枠体の左右に所定の高さのレールを設けて必要な時に引き出して使用し、不要な時にはフィルム加工機本体の下部などに押し込めるようにした構成、(5)前記(1)の枠体の左右の枠材を上下方向にのみフレキシブルな枠材で形成し、不要な時には巻き上げてフィルム加工機本体の下部などに収納し、必要な時に引き出して使用できるようにした構成などを採ることができる。
尚、以上のようなゴミ付き防止装置は、これを取り付けるフィルム加工機が、例えば、スタンディングパウチ用製袋機のように、給紙部を複数箇所に有する機械の場合は、それぞれの給紙部に設けることが好ましい。
【0021】
前記ネットは、フィルム加工機の給紙部に取り付けた巻き取り状のフィルム類の端部が、その接続時などに垂れ下がって床面に接触することを防止する機能を有すればよく、その網目のピッチは10〜30mm程度が適当である。
また、ネットの材質は、静電気を帯びにくいものが好ましいが、特に限定はされず、例えば、ステンレスなどの金属製のネットや、ナイロン、ポリエステルなどのプラスチックの紐状物を網状に編んだネットのほか、麻、木綿などの天然繊維の紐を編んだネットなどを使用することができる。
【0022】
また、ネットを張り渡す枠体については、その強度や耐久性の面では金属製の枠体が好ましいが、ガラス繊維強化プラスチックなどプラスチックの成形体で作製した枠体や、合板などの木製の枠体も使用することができる。
【0023】
以下に、実施例の図面を示して本発明を更に具体的に説明する。但し、本発明は、その要旨を超えない限り、これらの図面に限定されるものではない。
【実施例1】
【0024】
図1は、本発明のゴミ付き防止装置付きフィルム加工機に設けるゴミ付き防止装置の第1の実施例の構成を示す斜視図である。
図1に示したゴミ付き防止装置50は、ネット1と、該ネット1を張り渡して固定する枠体2とからなるものであり、このようなゴミ付き防止装置50は、例えば、各種のフィルム加工機の給紙部のリールスタンドなどの左右の支持壁や支持柱の内側下部の所定の高さ位置の4箇所などにアングル材(図示せず)を設けて、その上に載置するか、アングル材にボルトなどで固定する方法、或いは、給紙部の下側床上の所定の高さ位置の左右にコの字形などのガイドレール(図示せず)を設けて、そのガイドレールにゴミ付き防止装置50の枠体2を差し込んで保持させる方法などで使用することができる。
尚、上記ガイドレールを設ける場合で、給紙部の奥、即ち、フィルム加工機の本体の下部にスペースがある場合は、ガイドレールを給紙部の奥まで長く設けて、ゴミ付き防止装置50の非使用時に、これを加工機の本体下部に押し込んで収納するようにすることができる。
【実施例2】
【0025】
図2は、本発明のゴミ付き防止装置付きフィルム加工機に設けるゴミ付き防止装置の第2の実施例の構成を示す斜視図である。
図2に示したゴミ付き防止装置60は、前記図1に示したゴミ付き防止装置50の構成において、ネット1を張り渡した枠体2の下側の四隅に、L字状で所定の高さの脚部3a 、3b 、3c 、3d を設けて構成したものである。
このような脚部3a 〜3d は、図示したように、それぞれが独立した形状の脚部3a 〜3d を、枠体2の下側の四隅に取り付けてもよいが、骨組みによる直方体形状で縁付き台状の脚部を作製し、その上に枠体2を嵌め込む形式で構成してもよい。
【実施例3】
【0026】
図3は、本発明のゴミ付き防止装置付きフィルム加工機に設けるゴミ付き防止装置の第3の実施例の構成を示す斜視図である。
図3に示したゴミ付き防止装置70は、前記図1に示したゴミ付き防止装置50の構成において、ネット1を張り渡した枠体2の下に、骨組みによる直方体形状で縁付き台状の脚部3を設けると共に、脚部3の下側四隅の近傍にキャスター(脚輪)4a 、4b 、4c 、4d を設けて構成したものである。
【0027】
以上、図1〜図3に示したゴミ付き防止装置50、60、70では、ネット1を張り渡す枠体2として、いずれも矩形状でフラットな形状の枠体2を示したが、これらのゴミ付き防止装置を設けるフィルム加工機の給紙部の下部の状況に応じて、矩形状以外の変形タイプの枠体とすることもできる。更に、枠体2はフラットな形状だけでなく、例えば、前後の端縁部が上方に持ち上がった形状としてもよく、それによりネット1上に垂れ下がった巻き取りの端部が多少長くなった場合でも枠体2からはみ出して床面に接触するようなことを防止することができる。
【0028】
次に、図4は、本発明のゴミ付き防止装置付きフィルム加工機の一実施例の構成を説明する要部の概念図である。
図4に示したゴミ付き防止装置付きフィルム加工機100は、フィルム加工機自体が製袋機の場合の一例を示したものであり、図において右側から左側に向かって、フィルム類の巻き取り10を供給する給紙部11と、折り、ヒートシール、カッティングなどで製袋加工を行う加工部13と、排出コンベアー15を設けた排出部14とが順に配置され、給紙部11にはターレット式のリールスタンド12が設けられ、リールスタンド12に取り付けられた巻き取り10の下方の床上に所定の高さのゴミ付き防止装置DFIを設けて構成したものである。
上記ゴミ付き防止装置DFIとしては、前記実施例1〜3で説明したような構成のゴミ付き防止装置の中から適するものを適宜選択して使用することができる。
【0029】
また、図4ではゴミ付き防止装置付きフィルム加工機100として、製袋機を例として説明したが、前述したように、給紙部に巻き取り状のフィルム類を供給して加工するフィルム加工機であれば何でもよく、各種の製袋機のほか、製袋・充填シール機、スリッタ、ラミネータ、輪転印刷機など、各種のフィルム加工機に適用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0030】
本発明のゴミ付き防止装置付きフィルム加工機は、各種の製袋機や、製袋・充填シール機のほか、スリッタ、ラミネータ、輪転印刷機などの給紙部に巻き取り状のフィルム類を供給して加工する各種のフィルム加工機に好適に使用できるものであり、そのゴミ付き防止装置自体は、前述したように、給紙部の巻き取りの下側に設けることにより効果的に使用できるものであるが、スリッタ、ラミネータ、輪転印刷機などのリール・ツー・リール(reel to reel)方式のフィルム加工機にあっては、アンワインダーと共にリワインダーの下側床上にも設けて有効に使用できるものである。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明のゴミ付き防止装置付きフィルム加工機に設けるゴミ付き防止装置の第1の実施例の構成を示す斜視図である。
【図2】本発明のゴミ付き防止装置付きフィルム加工機に設けるゴミ付き防止装置の第2の実施例の構成を示す斜視図である。
【図3】本発明のゴミ付き防止装置付きフィルム加工機に設けるゴミ付き防止装置の第3の実施例の構成を示す斜視図である。
【図4】本発明のゴミ付き防止装置付きフィルム加工機の一実施例の構成を説明する要部の概念図である。
【符号の説明】
【0032】
1 ネット
2 枠体
3、3a 、3b 、3c 、3d 脚部
4a 、4b 、4c 、4d キャスター(脚輪)
10、10′ 巻き取り
11 給紙部
12 リールスタンド
13 加工部
14 排出部
15 排出コンベアー
50、60、70 ゴミ付き防止装置
DFI ゴミ付き防止装置
100 ゴミ付き防止装置付きフィルム加工機

【特許請求の範囲】
【請求項1】
巻き取り状のフィルム類を給紙部に供給して各種の加工を行うフィルム加工機において、少なくとも給紙部の下側床上に、給紙部に取り付けられた巻き取りの端部が垂れ下がって床面に接触するのを防止するためのネット状のゴミ付き防止装置を設けたことを特徴とするゴミ付き防止装置付きフィルム加工機。
【請求項2】
前記ゴミ付き防止装置が、少なくともネットと該ネットを張り渡して固定する枠体とからなり、該ネットが床面から50mm以上の高さ位置となるように設けられていることを特徴とする請求項1記載のゴミ付き防止装置付きフィルム加工機。
【請求項3】
前記ゴミ付き防止装置が、キャスター(脚輪)を有し、移動容易に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のゴミ付き防止装置付きフィルム加工機。
【請求項4】
前記ゴミ付き防止装置が、巻き上げおよび引き出し自在に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のゴミ付き防止装置付きフィルム加工機。
【請求項5】
前記請求項1乃至4のいずれかに記載のゴミ付き防止装置付きフィルム加工機を用いて加工されたフィルム加工物。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2006−334799(P2006−334799A)
【公開日】平成18年12月14日(2006.12.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−158927(P2005−158927)
【出願日】平成17年5月31日(2005.5.31)
【出願人】(000002897)大日本印刷株式会社 (14,506)
【Fターム(参考)】