説明

ゴルフクラブヘッド

【課題】比重の異なる錘部材の位置交換により、重心距離を変化させることなく重心深度を変化させ得る。
【解決手段】中空のヘッド本体1bと、このヘッド本体1bに固定される重心調整体14とを含んだゴルフクラブヘッド1である。重心調整体14は、比重が大きい第1の錘部材15と、この第1の錘部材15よりも比重が小さい第2の錘部材16とを有す。第1の錘部材15と第2の錘部材16とは、互いの位置を交換可能にヘッド本体1bに設けられる。この第1の錘部材15と第2の錘部材16の位置交換により、シャフト差込孔7aからヘッドの重心Gまでの最短距離である重心距離GKが実質的に変化することがなく、ヘッドの重心Gからフェース2のスイートスポットSSまでの距離である重心深度GLが変化する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、比重の異なる錘部材の位置交換により、重心距離を実質的に変化させることなく重心深度を変化させ得るゴルフクラブヘッドに関する。
【背景技術】
【0002】
ゴルフクラブヘッドの性能は、重心位置を変えることにより、大きく変化する。例えば、クラブヘッドの重心と、クラブフェースのスイートスポットとの距離である重心深度が浅い(小さい)ヘッドの場合、ヘッドの向きを変えやすく、打球の方向を自在に操り易い。他方、重心深度が深い(大きい)ヘッドの場合、ミスショット時でもヘッドの向きが変わりにくいため、打球の直進性が高い。
【0003】
近年、ゴルファのコンディションやコースレイアウト等に応じて、上述の重心深度を自由に変え得るいわゆるカスタムフィッティング性に優れたゴルフクラブヘッドが提案されている。例えば、図10(a)に示されるように、この種のゴルフクラブヘッドaは、バックフェースで開口する凹部cが形成されたヘッド本体bと、前記凹部cに収容される錘dと、この錘dの収容位置を調整する緩衝材eとを含んで構成される。そして、図10(a)、(b)に示されるように、錘dと緩衝材eとの位置が交換されることにより、重心深度fをゴルファの好みの位置に変更することができる。関連する技術として次のものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−159680号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、このようなゴルフクラブヘッドaでは、重心深度fをf1又はf2に変化させることができるが、同時にシャフト差込孔iの軸中心線jからヘッドの重心gまでの最短距離である重心距離hもh1からh2に変化する傾向がある。重心距離hが小さくなると、ゴルフクラブヘッドのシャフト軸周りの慣性モーメントが小さくなり、インパクトの際、フェースがアドレスした状態よりも返り易く、ひいてはフックボールが出やすい傾向がある。他方、重心距離が大きくなると、シャフト軸周りの慣性モーメントが大きくなり、インパクトの際、フェースがアドレスした状態まで戻りきらず、スライスボールが出やすい傾向がある。従って、上記ゴルフクラブヘッドaでは、ゴルフクラブの特性を大きく変えてしまうという問題があった。
【0006】
本発明は、以上のような実情に鑑み案出なされたもので、中空のヘッド本体に固定される比重の異なる錘部材の位置交換により、重心距離を実質的に変化させることなく重心深度を変化させ得るゴルフクラブヘッド、特にウッド型ゴルフクラブヘッドを提供することを主たる目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のうち請求項1記載の発明は、ボールを打撃するフェースと、シャフトが装着されるシャフト差込孔とを有し、内部に中空部が設けられたゴルフクラブヘッドであって、中空のヘッド本体と、このヘッド本体に固定される重心調整体とを含み、前記重心調整体は、比重が大きい第1の錘部材と、この第1の錘部材よりも比重が小さい第2の錘部材とを有し、かつ、前記第1の錘部材と前記第2の錘部材とは、互いの位置を交換可能に前記ヘッド本体に設けられ、しかもこの第1の錘部材と第2との錘部材の位置交換により、前記シャフト差込孔の軸中心線からヘッドの重心までの最短距離である重心距離を実質的に変化させることなく、ヘッドの重心から前記フェースのスイートスポットまでの距離である重心深度を変化させることを特徴とする。
【0008】
また請求項2記載の発明は、前記位置交換により、第1の錘部材の重心は、実質的に前記シャフト差込孔の軸中心線を中心とする円周の上を移動する請求項1記載のゴルフクラブヘッドである。
【0009】
また請求項3記載の発明は、前記位置交換により、第1の錘部材の重心は、実質的に前記シャフト差込孔の軸中心線を中心とする円周に引いた接線上を移動する請求項1記載のゴルフクラブヘッドである。
【0010】
また請求項4記載の発明は、前記円周は、半径が36〜43mmである請求項2又は3記載のゴルフクラブヘッドである。
【0011】
また請求項5記載の発明は、前記ヘッド本体は、ヘッド外面で開口する挿入口と、この挿入口から前記中空部内をのびるとともに底部で終端する前記重心調整体挿入用の凹部とを有する筒状部、及び前記挿入口に装着されかつ前記重心調整体を前記凹部から抜け止めするカバー体とを含む請求項1乃至4のいずれかに記載のゴルフクラブヘッドである。
【0012】
また請求項6記載の発明は、前記筒状部は、前記中空部に面する壁面を有し、該壁面には、前記凹部の軸方向にのびる開口部が設けられている請求項5記載のゴルフクラブヘッドである。
【0013】
また請求項7記載の発明は、前記重心調整体は、前記第1の錘部材及び第2の錘部材よりも低比重かつ低弾性しかも前記筒状部の軸方向に圧縮された状態で前記凹部内に配される弾性部材を含む請求項5又は6に記載のゴルフクラブヘッドである。
【0014】
また請求項8記載の発明は、前記第1の錘部材の前記凹部の軸方向に沿った長さL2が、前記第2の錘部材の前記凹部の軸方向に沿った長さL1よりも小さい請求項5乃至7のいずれかに記載のゴルフクラブヘッド
【0015】
また請求項9記載の発明は、前記筒状部は、ヘッド底面をなすソール部に、鋳造による一体成形又は溶接により固着されている請求項5乃至8のいずれかに記載のゴルフクラブヘッドである。
【0016】
また請求項10記載の発明は、前記筒状部は、ヘッド底面をなすソール部よりも比重が小さい材料から形成されるとともに、接着又は嵌合により前記ソール部に固着される請求項5乃至9のいずれかに記載のゴルフクラブヘッドである。
【発明の効果】
【0017】
本発明のゴルフクラブヘッドは、中空のヘッド本体と、このヘッド本体に固定される重心調整体とを含む。また、重心調整体は、比重が大きい第1の錘部材と、この第1の錘部材よりも比重が小さい第2の錘部材とを有する。さらに、第1の錘部材と第2の錘部材とは、互いの位置を交換可能に前記ヘッド本体に設けられ、しかもこの第1の錘部材と第2の錘部材の位置交換により、前記シャフト差込孔からヘッドの重心までの最短距離である重心距離を実質的に変化させることなく、ヘッドの重心から前記フェースのスイートスポットまでの距離である重心深度を変化させることを特徴とする。このようなゴルフクラブヘッドでは、重心距離を切り離して重心深度だけを調整することができるため、ゴルフクラブの特性を大きく変えることなく、重心深度を小さくして打球の方向を自在に操り易いクラブに調整でき、又、重心深度を大きくして打球の方向を安定させ易いクラブに容易に調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の実施形態を示すゴルフクラブヘッドの基準状態の正面図である。
【図2】図1のヒール側から見た側面図である。
【図3】図1の背面図である。
【図4】図1の分解斜視図である。
【図5】(a)は、重心深度が深いゴルフクラブヘッド、(b)は、重心深度が浅いゴルフクラブヘッドを表す断面図である。
【図6】本発明の他の実施形態を示す断面図である。
【図7】(a)は、本実施形態の第2の錘部材を示す斜視図、(b)は、他の実施形態の第2の錘部材を示す斜視図、(c)は、さらに他の実施形態の第2の錘部材を示す斜視図である。
【図8】(a)、(b)は、本発明の他の実施形態を示すゴルフクラブヘッドの断面図である。
【図9】本発明のさらに他の実施形態を示すゴルフクラブヘッドの断面図である。
【図10】(a)、(b)は、従来の技術を説明するゴルフクラブヘッドの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1乃至3には、本実施形態のゴルフクラブヘッド(以下、単に「ヘッド」又は「クラブヘッド」ということがある。)1の基準状態が示される。ここで、クラブヘッド1の基準状態とは、ヘッド1をそのライ角α及びロフト角β(図2に示す)に保持して水平面HPに接地させた状態とする。特に言及されていない場合、クラブヘッド1は、この基準状態にあるものとする。
【0020】
本実施形態のクラブヘッド1は、図4に分解して示されるように、中空をなすヘッド本体1aと、このヘッド本体1aに固定される重心調整体14とを含んで構成される。
前記ヘッド本体1aは、ボールを打撃するフェース2を前面に有するフェース部3と、前記フェース2の上縁2aに連なりヘッド上面をなすクラウン部4と、前記フェース2の下縁2bに連なりヘッド底面をなすソール部5と、前記クラウン部4と前記ソール部5との間を継ぎかつフェース2のトウ側縁2cからバックフェースBFを通ってヒール側縁2dにのびるサイド部6と、クラウン部4のヒール側に設けられかつシャフト(図示せず)が装着されるシャフト差込孔7aを有するホーゼル部7とを含み、好ましくは、ドライバー(#1)又はフェアウェイウッドといったウッド型として作られる。なお、シャフト差込孔7aの軸中心線CLは、ライ角を定める際にシャフトの軸線として代用される。
【0021】
前記ヘッド本体1aは、本実施形態では金属材料から構成される。金属材料としては、特に限定はされないが、例えばアルミニウム合金、チタン合金、ステンレス鋼などの各種の材料が使用できる。このようなヘッド本体1aは、鍛造、鋳造又はプレス加工などによって成形された2種以上の部品を溶接、接着、カシメ又はロウ付け等の各種の接合手段により固着して製造できる。
本実施形態のヘッド本体1aは、前記フェース部3の主要部を構成するフェース板1bと、このフェース板1bと溶着されるヘッド基部1cとから構成されるが、特にこのような形態に限定されるものではない。
【0022】
また、前記クラブヘッド1の体積は、大きな慣性モーメント、打球の方向性の改善及びスイングバランスの向上の観点より、好ましくは380cm3 以上、より好ましくは400cm3 以上が望ましく、また、好ましくは470cm3 以下、より好ましくは460cm3以下が望ましい。同様の観点より、ヘッドの全質量は、好ましくは175g以上、より好ましくは180g以上が望ましく、また、好ましくは220g以下、より好ましくは215g以下が望ましい。
【0023】
図1〜4に示されるように、本実施形態のヘッド本体1aは、ヘッド外面1Aで開口する挿入口12とこの挿入口12から前記中空部U内をのびるとともに底部11b(図5(a)に示す)で終端する凹部11とを有する筒状部10、及び前記挿入口12に装着されるカバー体13とを含んで構成される。
【0024】
前記筒状部10は、長手方向に真っ直ぐにのびる略円筒状をなし、例えば、ソール部5の内面に指示部材Pを介して固着されている。筒状部10は、打球時の衝撃等によって外れることがなければ種々の方法で設けることができ、例えば、鋳造によりヘッド本体1aと一体成形されてもよい。また、本実施形態の筒状部10は、前記基準状態において、挿入口12から底部11bにかけて水平面HPからの高さが漸増する。
【0025】
図5に示されるように、筒状部10の前端10aは、フェース2の裏面に接触することなく、中空部U内で終端している。また、筒状部10の後端は、サイド部6のバックフェースBF側かつヒール側にのび、サイド部6の外面で開口している。これにより、筒状部10の内部には、サイド部6のヒール側のヘッド外面1Aで開口する挿入口12からフェース2側のトウ側へのびる凹部11が区画される。
【0026】
本実施形態の凹部11は、略円柱状の空間であり、該空間には前記重心調整体14が挿入される。また、凹部11の内周面は、ほぼ平滑な表面で形成されている。ただし、凹部11の挿入口12から一定の軸方向の距離Liの内周面には、雌ねじ部11nが形成されている。
【0027】
前記カバー体13は、図4に示されるように、本実施形態では、略円盤状をなし、その外周面13nには、凹部11に設けられた雌ねじ部11nに螺着される雄ねじ部13aが形成される。このようなカバー体13は、雌ねじ部11nと雄ねじ部13aとを螺着することにより、重心調整体14が凹部11からの抜けでることを防止できる。また、カバー体13のヘッド外面側には、例えばドライバー又は専用工具などで容易に脱着可能な溝部13bが設けられるのが望ましい。
【0028】
前記重心調整体14は、本実施形態では、比重が大きい第1の錘部材15と、この第1の錘部材15よりも比重が小さい第2の錘部材16と、前記第1の錘部材15及び第2の錘部材16よりも低比重でかつ第1の錘部材15及び第2の錘部材16よりも低弾性の弾性部材17とを含んでいる。
【0029】
また、第1の錘部材15と第2の錘部材16とは、前記凹部11内で、互いの位置を交換可能に設けられる。しかも、本実施形態のゴルフクラブヘッド1は、第1の錘部材15と第2の錘部材16との位置交換により、前記軸中心線CLからヘッドの重心Gまでの最短距離である重心距離GKを実質的に変化させることなく、ヘッドの重心Gから前記フェース2のスイートスポットSSまでの距離である重心深度GLを変化させるものとして構成される。
【0030】
このような構成の具体例が、図5(a)及び(b)に示される。なお、図5、6、8及び9は、シャフト差込孔7aを水平面HPに垂直に立てた垂直状態でヘッドの重心Gを通り水平面HPと平行に切断した断面図であって、具体的には、図1のA−A断面図である。図5(a)は、第1の錘部材15が凹部11内でバックフェースBF側に配されかつ第2の錘部材16がフェース2側に配された状態、図5(b)には、図5(a)の状態から第1の錘部材15と第2の錘部材16とが位置交換された状態が示される。図5から明らかなように、前記錘部材15の位置交換により、ヘッド1の重心Gが、GaからGbに移動する。これに伴い本発明のゴルフクラブヘッド1では、重心深度GLがGL1からGL2へ小さくなる一方、重心距離GKは、位置交換前の重心距離GK1と、位置交換後の重心距離GK2とが、実質的に変化していない。なお、説明の便宜上、図5(b)にも錘部材15、16の位置交換前のヘッド1の重心G1が記される。
【0031】
なお、前記「実質的に変化しない」とは、ゴルファによる打撃に影響を与えない程度の変化は許容する趣旨である。種々の実打テストを繰り返した結果、第1の錘部材15と第2の錘部材16との位置交換による重心距離GKの変化量(GK2−GK1)が1.0mm以下の場合は、打球の方向性に関し重心深度GLに与える影響が小さいことが判明している。このため、前記変化量(GK2−GK1)が、0〜1.0mmの場合には、重心距離GKが実質的に変化していないものとみなす。
【0032】
以上の構成を実現する形態として、図5及び図6の例では、前記位置交換により、第1の錘部材15の重心G15が、実質的に前記シャフト差込孔7aの軸中心線CLを中心とする円周Raに引いた接線m上を移動(本例では、第1の錘部材15の重心はG15aからG15bに移動)することが望ましい。即ち、第1の錘部材15を除いたクラブヘッド1の重心Gmは、クラブヘッド1の形状により特定の位置に限定されるので、第1の錘部材15を加味したヘッド1の重心Gの位置は、前記第1の錘部材15の重心G15と該第1の錘部材15を除いたクラブヘッド1の重心Gmとを結ぶ直線n(位置交換前の直線はna、位置交換後の直線はnbで示す)を両部材の質量比に配分する位置となる。このような関係から、第1の錘部材15の配設位置を本実施形態のように規定することにより、ヘッドの重心Gは、前記軸中心線CLを中心とする半径rb(これは、重心距離GKに相当する)の円周Rb上をGaからGbへ移動する。従って、本発明のゴルフクラブヘッド1は、重心距離GKを実質的に変化させることがなく、重心深度GLを変化させることができる。なお、図6には、第1の錘部材15を位置交換させた状態を同一の図面で表すため、便宜上、第1の錘部材15が2つ記載されている。
【0033】
また、さらに好ましい形態として、図6に示されるように、位置交換の前後における第1の錘部材15の重心G15a、G15bが、前記接線mと円周Raとの接点zaを挟んで左右対称の位置に配されるのが望ましい。このような形態では、前記位置交換の前後におけるヘッド1の重心Ga、Gbが、さらに軸中心線CLを中心とする円周Rb上に形成され易い。
【0034】
また、特に限定されるものではないが、前記円周Rの半径rが大きくなると、ヘッド1の重心距離GKが大きくなり、前記軸中心線CL周りの慣性モーメントが大きくなり、インパクトの際、フェースがアドレスした状態まで戻りきらず、スライスボールが出やすい傾向がある。逆に、円周Rの半径rが小さすぎると、インパクトの際、フェースがアドレスした状態よりも返り易く、フックボールが出やすい傾向にあり、ゴルフクラブの特性を大きく変えてしまい易かった。このような観点により、前記円周Raの半径raは、好ましくは36mm以上、より好ましくは38mm以上が望ましく、また好ましくは43mm以下、より好ましくは41mm以下が望ましい。
【0035】
また、ヘッド本体1aの比重ρhは、クラブヘッドの体積及び剛性を確保する観点より、好ましくは4.30以上、より好ましくは4.35以上が望ましく、また、好ましくは4.45以下、より好ましくは4.43以下が望ましい。
【0036】
また、図1乃至4に示されるように、ヘッドの重心Gの変化により大きく寄与しうるのは、比重が大きい第1の錘部材15である。このため、その軸方向の長さL2を相対的に小さく、かつ、第2の錘部材16の長さL1を相対的に大きくすることが望ましい。これにより、第1の錘部材15の重心位置をより大きく移動させ、ひいてはヘッド1の重心距離GKを実質的に変化させることなく、重心深度GLをより大きく変化させることができる。
【0037】
とりわけ、前記各長さの比L1/L2は、好ましくは2.0以上、より好ましくは3.0以上とすることで、より大きな重心深度の差(例えば3mm以上)を得ることができる点で望ましい。なお、前記比L1/L2が大きくなりすぎると、位置交換しても重心の移動が生じにくくなる。このため、前記比L1/L2は、好ましくは10以下、より好ましくは8以下であるのが望ましい。
【0038】
また、前記凹部11の軸方向の長さLは、好ましくは55mm以上、より好ましくは65mm以上が望ましく、また好ましくは100mm以下、より好ましくは90mm以下が望ましい。このように、凹部11の長さLを十分に大きく確保することにより、ヘッド1の重心深度の調整量を大きくするのに効果的である。なお、凹部11の長さLは、該凹部11の底部11bから挿入口12に装着された状態でのカバー体13の前端までの長さ、即ち、雌ねじ部11nを含まない重心調整体14を収容しうる実効収容長さとする。
【0039】
また、前記第1の錘部材15の軸方向の長さL2は、特に限定されるものではないが、大きすぎると第2の錘部材16と互いの位置を交換しても、重心深度の調整量が小さくなる傾向があり、逆に小さすぎても第1の錘部材15自体が小さくなって重心深度の調整量を大きくできない傾向にある。このような観点により、前記第1の錘部材15の長さL2は、好ましくは7mm以上、より好ましくは9mm以上が望ましく、また好ましくは25mm以下、より好ましくは23mm以下が望ましい。
【0040】
同様に、第1の錘部材15の比重ρo及び/又は質量Woが、小さすぎると、位置を変えてもヘッド1の重心を大きく変化させることができないおそれがあり、逆に、大きすぎると、クラブヘッド1自体の質量が過度に大きくなり、スイングバランスが悪化するおそれがある。このような観点により、第1の錘部材15の比重ρoは、好ましくは6.0以上、より好ましくは7.0以上が望ましく、また好ましくは18.0以下、より好ましくは16.0以下が望ましい。同様に、第1の錘部材15の質量Woは、好ましくは8.0g以上、より好ましくは9.5以上が望ましく、また好ましくは20.0g以下、より好ましくは18.0g以下が望ましい。
【0041】
上述のような第1の錘部材15としては、例えば、ステンレス、タングステン、タングステン合金、銅合金、ニッケル合金などの1種又は2種以上の金属材料が好適である。
【0042】
また、前記第2の錘部材16の長さL1は、位置交換時における第1の錘部材15の十分な移動量を確保するために、好ましくは30mm以上、より好ましくは35mm以上が望ましい。他方、凹部11の長さLには限りがあるため、第2の錘部材16の長さL1が過度に大きくなると、第1の錘部材15の長さL2が過度に小さくなるおそれがある。このような観点より、第2の錘部材16の長さL1は、好ましくは70mm以下、より好ましくは65mm以下が望ましい。
【0043】
さらに、第2の錘部材16の比重ρk及び質量Wkは、第1の錘部材15により多くの重量を配分しうるよう小さいほど好ましいが、十分な強度と適度な剛性を発揮させることも必要である。このような観点より、前記比重ρkは、好ましくは0.9以上が望ましく、また好ましくは1.7以下が望ましい。同様に、第2の錘部材16の質量Wkは、好ましくは2.5g以上が望ましく、また好ましくは4.5g以下が望ましい。
【0044】
以上のような第2の錘部材16には、軽量かつ適度な剛性を有する材料として、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリアミド(ナイロン樹脂)、ポリウレタン(PU)、フッ素系樹脂(テフロン(登録商標))などの樹脂材料が好ましい。
また、第2の錘部材16の硬さについては、小さすぎると、カバー体13の装着により、第2の錘部材16が容易に塑性変形し、凹部11内での位置が安定しないおそれがある。このような観点より、第2の錘部材16のショアD硬度Hkは、好ましくは60度以上、より好ましくは65度以上が望ましい。なお、第2の錘部材16のショアD硬度Hkの上限は、概ね95度以下、より好ましくは90度以下とする。
【0045】
第2の錘部材16の形状も、特に限定されるものではないが、例えば、図7(a)に示されるように、円柱状体の外側面に、軸方向にのびる複数の凹溝16gが形成された柱状が好適である。この実施形態においては、第2の錘部材16は、断面略十字状の柱状で形成されている。このような第2の錘部材16は、体積が小さく軽量化であり、より多くの重量マージンを確保して、大きな第1の錘部材15の装着が可能とする点で望ましい。また、図7(b)に示されるように、第2の錘部材16は、内部に中空部kを有する中空体として形成されても良い。このような第2の錘部材16も効果的に軽量化を実現できる。
【0046】
さらに、第2の錘部材16の軽量化を図りつつ適度な剛性を確保するために、第2の錘部材16の断面積Skと、凹部11の断面積Sbとの比Sk/Sbは、好ましくは0.45以上、より好ましくは0.5以上が望ましく、また好ましくは0.8以下、より好ましくは0.75以下が望ましい。
【0047】
また、第2の錘部材16は、図7(c)に示されるように、2分割で構成されてもよい。このような第2の錘部材16は、前記第1の錘部材15の配置を3カ所にすることができるため、重心深度GLの位置が調節し易くなる。
【0048】
また、図4に示されるように、本実施形態の重心調整体14は、凹部11に挿入される前の自由状態において、第1の錘部材15の長さL2と、第2の錘部材16の長さL1と、弾性部材17の長さL3との合計長さ(L1+L2+L3)は、凹部の長さLよりも大である。このため、重心調整体14を凹部11内に収容し、かつ、カバー体13を挿入口12に装着することにより、重心調整体14には圧縮力が生じる。これにより、最も低弾性である弾性部材17が軸方向で最も大きく弾性域で圧縮変形し、その反力により、第1の錘部材15及び第2の錘部材16が強固に凹部11内で位置固定される。従って、本実施形態のクラブヘッド1では、上述の大きな重心調節を確保しつつ、打球時の衝撃による第1の錘部材15及び/又は第2の錘部材16の位置ズレをも確実に防ぐ。
【0049】
重心調整体14をより安定的に固定させるために、弾性部材17の圧縮前の長さL3と、圧縮後の長さL3’との比L3’/L3は、一定範囲に規制されるのが望ましい。即ち、前記比L3’/L3が過度に小さくなる場合、弾性部材17の剛性が非常に小さいと考えられ、第1の錘部材15及び第2の錘部材16の位置が安定せず、勝手にヘッド1の重心Gの位置が変動するおそれがある。逆に、前記比L3’/L3が大きすぎる場合、弾性部材17から十分な反力が得られにくく、ヘッドの重心Gの位置が不用意に変動するおそれがある。このような観点により、前記比L3’/L3は、好ましくは0.40以上、より好ましくは0.43以上が望ましく、さらに好ましくは0.45以上が望ましく、また好ましくは0.70以下、より好ましくは0.67以下が望ましく、さらに望ましくは0.65以下が望ましい。
【0050】
また、重心調整体14(第1の錘部材15及び第2の錘部材16)を安定的に固定させるために、弾性部材17の軸方向長さL3は、種々のテストの結果、好ましくは3mm以上、より好ましくは3.8mm以上が望ましい。他方、弾性部材17の前記長さL3が過度に大きくなると、重心調整体14の長さが減じられるため、好ましくは7.5mm以下、より好ましくは6.7mm以下が望ましい。とりわけ、弾性部材17の長さL3は、第1の錘部材15の長さL2よりも小さいことが望ましい。
【0051】
また、弾性部材17は、軸方向に圧縮されるので、圧縮される前の状態において、凹部11の断面積よりも小さい断面積を有し、凹部11との間に隙間が形成されるのが望ましい。これにより、カバー体13の装着による圧縮力により、弾性部材17は径方向に膨張でき、容易に圧縮される。従って、隙間が形成された弾性部材17は、第1の錘部材15及び第2の錘部材16をより強固に固定する。
【0052】
弾性部材17は、カバー体13の装着による圧縮力により弾性変形するものであれば特に限定されるものではないが、例えばNBRやIRを架橋剤により加硫している加硫ゴム、シリコンゴム、スチレン系熱可塑性エラストマー、ウレタン系熱可塑性エラストマー等の祖父とセグメントとハードセグメントとからなる熱可塑性エラストマー又はナイロン等の熱可塑性エラストマーが望ましい。また、2種以上のポリマーを混合または化学結合させて得られたポリマーアロイでもよい。
【0053】
弾性部材17も、第1の錘部材15により多くの重量を配分するために、小さいほど好ましいが、十分な強度と適度な剛性を発揮させるために、その比重ρdは、好ましくは0.85以上が望ましく、また好ましくは1.80以下が望ましい。同様に、弾性部材17の質量Wdは、好ましくは0.3g以上かつ1.0g以下が望ましい。さらに、弾性部材17のショアA硬度Hdは、好ましくは35度以上、より好ましくは45度以上が望ましく、また好ましくは75度以下、より好ましくは67度以下が望ましい。
【0054】
前記カバー体13の凹部の軸方向に沿った長さL4は、特に限定されるものではないが、大きすぎると重心調整体14の長さが相対的に小さくなり、大きな重心の変化が得られにくい傾向があり、逆に小さすぎるとカバー体13を凹部11の雌ねじ部11nに装着し難くなる傾向がある。このような観点より、カバー体13の前記長さL4は、好ましくは4mm以上、より好ましくは4.7mm以上が望ましく、また好ましくは10mm以下、より好ましくは9.3mm以下が望ましい。なお、雌ねじ部11nの軸方向長さ等を予め規制することにより、カバー体13が凹部11内に挿入される重心調整体14を過度に圧縮させることはない。
【0055】
また、カバー体13は、重心調整体14に生じさせる圧縮力の反力を受ける。このため、カバー体13も所定の強度が求められる。このような観点により、前記カバー体13の比重ρcは、好ましくは4.0以上、より好ましくは4.4以上が望ましく、また好ましくは8.5以下、より好ましくは8.1以下が望ましい。また、質量Wcは、好ましくは1.5g以上が望ましく、より好ましくは1.7g以上が望ましく、また好ましくは3.5g以下、より好ましくは3.2g以下が望ましい。
【0056】
また、本実施形態において、筒状部10の中空部Uに面する壁面10hには、少なくとも一つ、好ましくは複数個の開口部19が設けられる。これにより、筒状部10を設けた場合でもクラブヘッド1の質量増加が最小限に抑えられる。
【0057】
本実施形態の開口部19は、例えば、凹部11の軸方向にのびる横長状である。前述の作用を有効に発揮させるため、開口部19の軸方向長さLoは、凹部11の前記長さLの0.30〜0.75倍程度、より好ましくは0.38〜0.67倍程度が望ましい。
【0058】
図8(a)に、本発明の他の実施形態が示される。この形態では、前記位置交換により、第1の錘部材15の重心15Gが、実質的に前記シャフト差込孔7aの軸中心線CLを中心とする円周Rc上を移動する。このような形態においても、第1、第2の錘部材15、16の位置交換により、重心距離GKを実質的に変化させることなく、重心深度GLを変化させることができる。
【0059】
なお、前記「実質的に」とは、図8(b)に示されるように、第1の錘部材15の重心G15が、前記軸中心線CLを中心とする円周Rc上を移動するだけでなく、軸中心線CLから距離W離れた位置を中心とする円周Rc1上を移動する場合も含まれる。この場合、打球の方向性に関し重心距離に与える影響を考慮すると、前記距離Wは、3mm以内に形成されるのが望ましい。
【0060】
前記形態を具体的に実施するには、図8(a)に示されるように、前記垂直状態の平面視において、筒状部10の軸中心線CNが、前記シャフト差込孔の軸中心線CLを中心とする半径rcの円周Rc上をのび、円弧状に湾曲させるのが望ましい。このようなゴルフクラブヘッド1は、前記位置交換により、容易に該第1の錘部材15の重心G15が円周Rc上を移動するため、ヘッド1の重心Gも容易に前記シャフト差込孔の軸中心線CLを中心とする円周Rd上(GcからGdへ)を移動する。なお、この形態においても、前記円周Rcの半径rcは、好ましくは36mm以上、より好ましくは38mm以上が望ましく、また好ましくは43mm以下、より好ましくは41mm以下が望ましい。
【0061】
また、図9には、本発明の他の実施形態が示される。本実施形態の筒状部10は、軸中心線CLを中心とする円周Reの接線me及び該円周Reよりも大きい円周Rfの接線mfと同方向にのびる2つの筒状部10a、10bを有する。このようなクラブヘッド1は、個々の筒状部10a、10bそれぞれにて重心調整体14の配置パターンを変えることができるため、さらに重心距離GKを変化させることなく、より深い又はより浅い重心深度のクラブヘッド1を形成できる。
【0062】
以上、本発明について詳細に説明したが、本発明は上記の具体的な実施形態に限定されることなく、必要に応じて種々の態様に変更しうる。例えば、上記実施形態では、ウッド型ゴルフクラブヘッドを例示したが、本発明は、ウッド型やパター型、ユーティリティー型など種々のタイプのクラブヘッドに適用し得るのは言うまでもない。
【実施例】
【0063】
図1〜4のヘッド本体を基調としたウッド型ゴルフクラブヘッドが表1に基づき、試作された。各ヘッドは、Ti−6Al−4V(比重4.42)をロストワックス精密鋳造して成形された鋳造品からなるヘッド基部と、Ti−6Al−4Vのプレス成形品のフェース板とをプラズマ溶接により固着することにより形成された。主なヘッドの仕様は次の通りである。
ヘッド重量:195g
ヘッド体積:460cm3
ロフト角:10.5°
ライ角:58.0°
【0064】
また、重心調整体は、第1の錘部材と第2の錘部材との2つとした。実施例、比較例とも、第1の錘部材にはステンレス(比重7.8)が、また、第2の錘部材には、ポリエチレン(比重0.94)がそれぞれ用いられ、いずれも円柱状に形成されている。また、L1及びL2を異ならせ、重心深度を変化させている。さらに、実施例と比較例との錘部材は、同一質量となるように断面積(外径)を異ならせた。同様に、筒状部の肉厚及び内径を変化させ、ヘッド本体自体の質量及び重心が同一となるように調整された。また、カバー体はステンレス、弾性体は、シリコンゴムで形成され、実施例、比較例とも各々共通の質量とした。そして、「重心深度の変化量」及び「重心距離の変化量」が、筒状部の凹部に挿入される第1の錘部材と第2の錘部材との位置を相互に交換して重心深度の差及び重心距離の差として測定された。
【0065】
また、錘部材及びカバー体(Ti−6Al−4V)は、NC加工による削り出しにより作製し、軽量部材及び弾性部材はインジェクション成形により作製された。
【0066】
上記各供試ヘッドにシャフト(SRIスポーツ社製のSV−3005、フレックスSR)を装着したゴルフクラブについて、10名の右打ちゴルファの官能による打撃テストが行われた。ゴルファのハンディキャップは8〜15であった。また、打撃数は10球である。評価方法は、錘部材を位置交換させて重心深度を小さくして打撃した場合、
打球の方向を自在に9球以上打てたゴルフクラブを◎、
7〜8球自在に打てた場合は○、
5〜6球自在に打てた場合は△、
3〜4球自在に打てた場合は△×、
2球以下の場合は×として評価した。
また、重心深度を大きくして打撃した場合、
打球を真っ直ぐに9球以上打てたゴルフクラブを◎、
7〜8球真っ直ぐに打てた場合は○、
5〜6球真っ直ぐに打てた場合は△、
3〜4球真っ直ぐに打てた場合は△×、
2球以下の場合は×として評価した。
テスト結果には、ゴルファ一人ひとりの良いほうの評価で採用し、10人の中で同じ評価の多いものを記載した。
テストの結果などを表1に示す。
【0067】
【表1】

【0068】
テストの結果、実施例のヘッドは、いずれも重心距離を変化させずに重心深度の差を大きくしたゴルフクラブの評価が高かった。
【符号の説明】
【0069】
1 ゴルフクラブヘッド
1A ヘッド外面
2 フェース
3 フェース部
4 クラウン部
5 ソール部
6 サイド部
10 筒状部
11 凹部
12 挿入口
13 カバー体
14 重心調整体
15 第1の錘部材
16 第2の錘部材
CL シャフト差込孔の軸中心線
GK 重心距離
GL 重心深度
i 中空部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ボールを打撃するフェースと、シャフトが装着されるシャフト差込孔とを有し、内部に中空部が設けられたゴルフクラブヘッドであって、
中空のヘッド本体と、このヘッド本体に固定される重心調整体とを含み、
前記重心調整体は、比重が大きい第1の錘部材と、この第1の錘部材よりも比重が小さい第2の錘部材とを有し、
かつ、前記第1の錘部材と前記第2の錘部材とは、互いの位置を交換可能に前記ヘッド本体に設けられ、しかもこの第1の錘部材と第2との錘部材の位置交換により、前記シャフト差込孔の軸中心線からヘッドの重心までの最短距離である重心距離を実質的に変化させることなく、ヘッドの重心から前記フェースのスイートスポットまでの距離である重心深度を変化させることを特徴とするゴルフクラブヘッド。
【請求項2】
前記位置交換により、第1の錘部材の重心は、実質的に前記シャフト差込孔の軸中心線を中心とする円周の上を移動する請求項1記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項3】
前記位置交換により、第1の錘部材の重心は、実質的に前記シャフト差込孔の軸中心線を中心とする円周に引いた接線上を移動する請求項1記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項4】
前記円周は、半径が36〜43mmである請求項2又は3記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項5】
前記ヘッド本体は、ヘッド外面で開口する挿入口と、この挿入口から前記中空部内をのびるとともに底部で終端する前記重心調整体挿入用の凹部とを有する筒状部、
及び前記挿入口に装着されかつ前記重心調整体を前記凹部から抜け止めするカバー体とを含む請求項1乃至4のいずれかに記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項6】
前記筒状部は、前記中空部に面する壁面を有し、該壁面には、前記凹部の軸方向にのびる開口部が設けられている請求項5記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項7】
前記重心調整体は、前記第1の錘部材及び第2の錘部材よりも低比重かつ低弾性しかも前記筒状部の軸方向に圧縮された状態で前記凹部内に配される弾性部材を含む請求項5又は6に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項8】
前記第1の錘部材の前記凹部の軸方向に沿った長さL2が、前記第2の錘部材の前記凹部の軸方向に沿った長さL1よりも小さい請求項5乃至7のいずれかに記載のゴルフクラブヘッド
【請求項9】
前記筒状部は、ヘッド底面をなすソール部に、鋳造による一体成形又は溶接により固着されている請求項5乃至8のいずれかに記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項10】
前記筒状部は、ヘッド底面をなすソール部よりも比重が小さい材料から形成されるとともに、接着又は嵌合により前記ソール部に固着される請求項5乃至9のいずれかに記載のゴルフクラブヘッド。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−135366(P2012−135366A)
【公開日】平成24年7月19日(2012.7.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−288369(P2010−288369)
【出願日】平成22年12月24日(2010.12.24)
【出願人】(504017809)ダンロップスポーツ株式会社 (701)
【Fターム(参考)】