説明

ゴルフスイング練習装置および使用方法

練習用ゴルフクラブは、握るための端と、クラブヘッドが結合された反対側の端とを有するシャフトを備える。クラブヘッドフェースは、クラブヘッドのソールから離隔された平坦な打面を備える。クラブヘッドの打面の下縁からソールまで、クラブヘッドの下面が打面の平面から下後方に延在する。打面でボールを打った位置がボールの中央平面より下方であると望ましいショットを生じさせるが、ボールを打った位置が中央平面より上方であると望ましくないショットを生じさせる。このクラブの反復使用により、使用者は、ボールに最適なインパクトを与えるために常にシャフトを前傾角度にしてクラブをスイングすることを教えられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
【背景技術】
【0002】
ゴルフ競技は数百年前から存在する。ある人にとってはゴルフ競技は情熱であり、他の人にとっては楽しい気晴らしにすぎない。この競技への競技者の専心度に拘らず、競技者が正しいゴルフスイングを常に行える場合は楽しみがはるかに大きい。長年にわたって、ゴルファーは数え切れないほど多くの異なるスイングを行ってきた。ただし、「正しい」スイングは、ゴルフボールをクラブフェースの「スイートスポット」で打つスイングである。ゴルフボールをスイートスポットで打つことによって、競技者はゴルフボールを正確で正しい弾道に沿ってフェアウェイに、またはグリーン上に、届けるために必要な仕事の大部分をゴルフクラブに行わせることができる。
【0003】
残念なことに、多くのゴルファーは、ゴルフボールを常に正しく打つようにゴルフクラブをスイングできない。このような競技者は、ゴルフボールをクラブのフェースで打つ位置がゴルフボールの中心を通る水平面より僅か上方であることが多い。このため、クラブヘッドのフェースとソールとの間にあるクラブヘッドのリーディングエッジがボールに係合する。このような場合、ボールは一般に競技者の前方の地面を滑って突っ切り、意図した弾道または距離には程遠い。これは、多くのゴルファーを、ゴルフボールを地表面より高い位置関係に位置付けるティーまたは束生した草の使用によってもたらされる間違った安心感にすがらせる。これらの支持物を用いると、多くのゴルファーはクラブヘッドフェースのスイートスポットでゴルフボールを、ボールの中心を通る水平面より下方で、打ち易くなる。ただし、ゴルフのラウンド中にティーを使用できる機会、またはボールを草の中で「上方に」位置付けられる機会は限られている。したがって、大半のゴルファーは、ゴルフのラウンド中、打ち損ねたショットに対する苛立ちを持ち続ける。したがって、大半のゴルファーは、プロゴルファーが一般に用いている、ゴルフ競技の背後にある微妙なニュアンスおよび戦略を楽しめる場合が少ない。
【0004】
ゴルフボールを常にクラブのスイートスポットで打てるように競技者を訓練するために、さまざまな従来技術の教示装置が開発されてきた。例えば、米国特許第3,437,341号明細書でE.J.ヘイスン(Hasten)ジュニアらが教示している練習用ゴルフクラブは、ねじまたは他の留め具を用いてクラブヘッドフェースのスイートスポットに固定される平らな略円形の円板を用いる。この円板は、ゴルフボールのサイズに近く、恐らく、この円板の露出面でゴルフボールを打つと、クラブフェースのスイートスポットで打ったかのようにボールは弾道に沿って飛行する。ただし、この円板は、クラブヘッドフェースのスイートスポット部を覆うだけである。したがって、この練習用クラブの使用者は、競技者自身の以前の望ましくないスイングのままゴルフクラブのトウ部またはヒール部でゴルフボールを打ち続け、ボールに対して不適切なインパクトを続け、一貫した正しいスイングが教示されないこともありうる。さらに、それ以外の点では標準的なゴルフクラブに打撃用円板を追加すると、多くの場合、クラブおよびそのスイートスポットの特性を変えうるであろう。例えば、開示された練習用ゴルフクラブにおけるスイートスポットの打面は、クラブヘッドのフェースから前方に位置付けられる。したがって、使用者は、この練習用ゴルフクラブの使用に慣れると、同じ正確なスイングを隆起した円板を使用していない標準的なクラブに移すことは難しい。さらに、クラブヘッドは、ゴルフボールを正しく打ち易くするための特定の質量を有するようになっている。留め具を用いて打撃用円板を追加すると、クラブヘッド内の全体的な密度の一貫性が失われて、ゴルフボールに対するクラブヘッドのインパクトの特性が変わることもありうる。さらに、留め具および円板が時を経ても緩まないという保証はない。クラブのフェースとの接続が緩むと、インパクト用円板の僅かな位置ずれによって、ゴルフボールに対するインパクトの一貫性が失われることもありうる。接続が緩むと、クラブがスイングされてゴルフボールに当たったときに円板がガタガタ鳴ることもありうる。
【0005】
リー(Lee)による米国特許出願公開第2006/0160634号明細書は、クラブヘッドフェースのスイートスポットに配置された略平坦な円形の打撃用円板を用いた練習用ゴルフクラブを開示している。リーの練習用クラブは、クラブフェースの残りの部分が打撃用円板の厚さに近い厚さを有するクッションで覆われている点がヘイスンのクラブとは異なる。したがって、リーの練習用クラブを使用すると、クラブフェース上の打撃用円板でゴルフボールを打つことによって正しいボール弾道を恐らく達成できることになるであろう。ボールをクッションで打つとインパクト力のかなりの部分が吸収されるため、詰まった望ましくないゴルフショットが生じる。ただし、この練習用ゴルフクラブの設計は、打撃用円板ではなくクッションでゴルフボールを打ったときに、ゴルフボールの弾道に影響を及ぼさない。クッションは、クラブフェースの残りの部分と同じ平面に沿って配設されている。したがって、通常と同じ弾道で、ただし僅かに短縮された距離で、ボールをフェアウェイに頻繁に落とすことができるため、ボールが不適切に打たれたことを示す明確な指摘が使用者に与えられない。さらに、この練習用クラブの設計は、クッションがゴルフボールとのインパクトで劣化するため、クッションの定期的交換を必要とする。クッションを交換しないと、クッションの圧縮または劣化により、打たれたボールの距離に及ぼされる影響が最小化される。
【0006】
米国特許第4,139,198号および第5,961,392号明細書に開示されている練習用ゴルフクラブは、ゴルフクラブの打面から前方に延在する突起を備えている。これらの突起の中心部は、クラブヘッドのフェースのスイートスポットに近い位置にあり、平坦な形状であり、クラブヘッドの打面に平行に位置付けられている。ただし、スイートスポットから外方に移動すると、この突起のスイートスポット部分より張り出すように山形ピークが設けられている。突起の山形ピークは、角度を付けて配置されたピーク面のうちの1つにゴルフボールが当たったときに、ボールの経路をその意図されたラインから大きく変えるように設けられている。ただし、他の練習用装置と同じく、これらの設計は、元のクラブヘッドの実際の打面を使用していない。むしろ、これらの設計は、クラブヘッドに構造的な追加を用いることによってクラブフェースのスイートスポットを前方に位置付けている。したがって、スイートスポット平面の密度および位置の一貫性が失われることによる問題に頻繁に遭遇しうる。さらに、練習用ゴルフクラブにおけるこのような突起は、クラブヘッドフェース全体を改造するという選択肢を提供しない。したがって、クラブヘッドのヒールまたはトウでの不適切なショットは依然として継続されうる。
【0007】
米国特許出願公開第2002/0177486号および米国特許第7,104,897号明細書に教示されているような、さらに他の練習用ゴルフクラブは、クラブヘッドフェースのほぼスイートスポット位置から外側に出っ張った半球状の突起を使用している。多くの場合、この半球状の突起は、ゴルフボールの形状に似せて形作られる。このような設計は、クラブヘッドの密度の一貫性が失われ、打面が人工的に前方に離隔されるなどの潜在的欠点を提示している。他の望ましくない結果に遭遇する可能性もある。特に、球状物体の場合は、球状のゴルフボールに正確な位置でインパクトさせた場合にのみ、ボールを正しく打ち上げて直線状の弾道を生じさせることができるであろう。「丸いボールを丸いバットで直角に打つ」ことは難しいという古い野球の原理を用いると、このような種類の練習用ゴルフクラブの使用者は、突起上のスイートスポットを一貫した方法で打つことが難しいことを頻繁に見出しうる。このような苛立たしい努力は、このような練習用装置を使おうとする使用者の気持ちを素早く萎えさせ、結果としてその有効性を限定しうる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0008】
この概要の目的は、以下の詳細な説明でさらに説明する一連の概念を簡単に紹介することである。この概要および前述の背景は、請求の主題の主要な側面または基本的な側面を特定しようとするものではない。さらに、この概要は、請求の主題の範囲を決定するための補助として用いられることを意図したものではない。
【0009】
1種類以上のゴルフスイングをさまざまな使用者に教える練習用ゴルフクラブおよびさまざまな使用方法が提供される。多くの実施形態において、この練習用ゴルフクラブおよびさまざまな使用方法は、大半のゴルフクラブの「スイートスポット」に常に当てることを使用者に教えようとするものである。この練習用ゴルフクラブは、両端に端部を有する細長いシャフトを備える。シャフトの自由端部には、ゴルフクラブ製作の技術分野において一般に用いられているようなグリップが設けられる。シャフトの反対側の端には、クラブヘッドのホーゼル部が結合される。一部の実施形態においては、さまざまな公知の方法および材料を用いてクラブヘッドのホーゼルをシャフトに固定しうる。他の複数の実施形態においては、シャフトとクラブヘッドとは互いに一体に形成される。クラブヘッドは、通常、ホーゼルに隣接したヒールエンド部の略反対側に位置付けられるトウエンド部を有するように形成される。ソールは、クラブヘッドの底部を画成し、クラブヘッドのヒールエンド部とトウエンド部との間に延在する。トップライン部は、クラブヘッドのヒールエンド部とトウエンド部との間に延在してクラブヘッドの上部を画成する。
【0010】
多くの実施形態において、クラブヘッドは、クラブヘッドのヒールエンド部と、トウエンド部と、ソールと、トップライン部とによって画成された周縁部を有するフェースを有するように形作られる。フェースの反対側に後部面を多様な形状で設けうる。したがって、本練習用ゴルフクラブは、ゴルフ用アイアン、ウッド、パターの形態で、およびこのような種類のゴルフクラブの何れか他の派生形態で提供されうる。さらに、本練習用ゴルフクラブは、ゴルフクラブ製作の技術分野において公知の適した材料であれば、ほぼ如何なる材料からも製作されうる。
【0011】
本練習用ゴルフクラブのいくつかの実施形態は、シャフトに対して斜めに位置付けられ、かつ下縁がクラブヘッドのソールから離隔されるように位置付けられた平坦な打面をゴルフクラブヘッドのフェースに設けうる。この角度関係、すなわちロフト、は、製作する特定の種類のクラブに従って規定できる。一部の実施形態においては、クラブヘッドの打面の下縁からソールまで延在する下面部が設けられる。この下面部は、打面の平面から下後方に延在する向きにしてもよい。さまざまな実施形態において、クラブヘッドの下面部、またはその一部、を湾曲させる。一部の実施形態では、ゴルフボールの放射形状に近似させた湾曲形状を下面部に設ける。一部の使用方法において、このような下面部は、略下向きの打撃力をゴルフボールに与えてゴルフボールを望ましくない弾道および距離に飛行させることができる。
【0012】
クラブヘッドフェースがクラブヘッドの打面のトウ側縁部からトウエンド部まで延在するトウ面部を備えるように、練習用ゴルフクラブの他の複数の実施形態を提供することができる。トウ面部のさまざまな実施形態は、トウ面部を打面の平面から外方かつ後方に延在する向きにする。練習用ゴルフクラブのさらに他の複数の実施形態には、クラブヘッドの打面のヒール側縁部からホーゼルに隣接したヒールエンド部まで延在するヒール面部を設けることができる。このようなヒール面部は、打面の平面から外方かつ後方に延在する向きにしてもよい。このようなトウ面部またはヒール面部でボールを打たせる本練習用ゴルフクラブのさまざまな使用方法では、所望されれば、目標がフェアウェイの中心、グリーンなどであるかどうかに拘らず、ゴルフボールを目標から一方の側に逸れた弾道に沿って飛行させ易くすることもできる。さまざまな実施形態において、単一または複数の曲線、複合曲線、または1つ以上の略平坦な小平面を有するようにトウ面部とヒール面部とを湾曲させうる。
【0013】
さまざまな実施形態において、クラブヘッドのスイートスポットを包囲するように打面を形成しうる。複数の代替実施形態では、打面がフェースのスイートスポット全体をほぼ包囲するようにしうる。一部の実施形態において、打面の下縁は、クラブヘッドのソールから約0.9インチの距離だけ離隔される。他の複数の実施形態において、打面の下縁は、クラブヘッドのソールから約0.65インチの距離だけ離隔される。このような位置決めにより、以下に説明するように、本練習用クラブをシャフト前傾ポジションにすると、通常、打面の下縁はゴルフボールの中心を通る水平面より僅か下方に位置付けられる。この結果、打面の下縁がゴルフボールの中心を通る水平面かそれより僅か上方に位置付けられ易くなるため、打面とゴルフボールとの間に最適な係合が促される。
【0014】
本練習用クラブは、ゴルフクラブ製作の技術分野において現在用いられている方法を用いて、特に練習用の、新製品として形成することもできる。ただし、本練習用クラブは、既存のアイアン、ウッドなどのゴルフクラブの改造または他の方法による適応化によって形成可能であるとさらに考えられる。一部の実施形態において、打面の形状は、最初にクラブヘッドのスイートスポットに近似させることによって決められる。打面が所望の形状に削られたら、下面部、トウ面部、およびヒール面部のうちの1つ以上をクラブヘッドに形成しうる。既存のクラブを改造する場合は、元のクラブヘッドの各部を取り除くために、切断、研磨など、さまざまな公知の方法を使用しうる。
【0015】
少なくとも1つの使用方法において、競技者はシャフトの自由端を握り、クラブヘッドをゴルフボールと競技者との間に位置付けることによってゴルフボールにアドレスしうる。競技者は、次に、打面の下縁部がゴルフボールの中心を通る水平面より少なくとも僅か下方に位置付けられるように、シャフトを移動させうる。その際、競技者によって使用されるさまざまな方法は、競技者の体およびゴルフボールの中心を通る鉛直面より前方にゴルフクラブの自由端を位置付けるであろう。練習用ゴルフクラブが競技者およびゴルフボールに対して所定位置にセットされたら、競技者は打面の下縁位置をゴルフボールの中心を通る水平面より少なくとも僅か下方に位置付けるレディポジションを取りうる。
【0016】
クラブヘッドの位置がゴルフボールに対して正しく位置付けられたら、競技者は自分のいつものゴルフスイングを開始しうる。その際、競技者は、自身が選択した何れか特定の距離のバックスイングを行ってクラブヘッドをゴルフボールから後方に引くであろう。競技者は通常のゴルフスイングにおいて行うようにフォワードスイングを開始し、練習用ゴルフクラブの打面でボールにインパクトを与えるであろう。ゴルフボールの中心を通る水平面かそれより下方でゴルフボールにインパクトを与えることによって、ゴルフクラブヘッドのスイートスポットがゴルフボールに係合して、ゴルフボールを望ましい弾道および距離で目標地域に向けて送り出すであろうと期待することができる。ゴルフボールとのインパクト位置がクラブヘッドの下面部など、打面以外の場所であると、ゴルフボールは低い弾道をたどり、飛行距離が短くなることが多いであろう。
【0017】
本システムの上記および他の側面、製作方法、および使用方法は、本願明細書中の詳細な説明および図面を検討されることにより明らかになるであろう。ただし、本発明の範囲は、発行された特許請求の範囲によって決まるものとし、所与の主題が背景に述べられている何れかまたは全ての問題に対応するかどうか、あるいはこの概要に列挙されている何れかの特徴または側面を含むかどうかによって決まるものではないことを理解されたい。
【0018】
本発明の、好適な実施形態を含む、非限定的で非網羅的な実施形態を以下の図面を参照しながら説明する。これらの図面においては、特に明記されていない限り、さまざまな図にわたって同様の参照符号は同様の部分を指す。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】練習用ゴルフクラブの一実施形態の正面立面図を示す。
【図2】図1に示す練習用ゴルフクラブのトウエンド側立面図を示す。
【図3】図1に示す練習用ゴルフクラブのヒールエンド側立面図を示す。
【図4】FIG.4Aは、練習用ゴルフクラブのシャフトを直立させ、このゴルフクラブの打面をゴルフボールの中心を通る水平面より上方に位置付けて練習用ゴルフクラブがゴルフボールの隣りに位置合わせされうるときの練習用ゴルフクラブの一実施形態のトウエンド側立面図を示し、FIG.4Bは、アドレスポジションにおける、ただし練習用ゴルフクラブのシャフトおよび打面はそれ以外の点ではFIG.4Aと同じ位置にある、FIG.4Aに示されている練習用ゴルフクラブおよびボールの平面図を示す。
【図5】FIG.5Aは、練習用ゴルフクラブのシャフトを前傾させ、打面の少なくとも一部をゴルフボールの中心を通る水平面より下にしてゴルフボールの隣りに位置付けられた練習用ゴルフクラブの一実施形態のトウエンド側立面図を示し、FIG.5Bは、アドレスポジションにおける、ただし練習用ゴルフクラブのシャフトおよび打面はそれ以外の点ではFIG.5Aと同じ位置にある、FIG.5Aに示されている練習用ゴルフクラブおよびボールの平面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0020】
次に、本願明細書の一部を形成し、特定の例示的実施形態を例として示す添付図面を参照しながら複数の実施形態をより詳細に説明する。これらの実施形態は、当業者が本発明を実施できるように十分詳細に開示される。ただし、実施形態は多くの異なる形態で実現可能であり、本願明細書で説明する実施形態に限定されると解釈されるべきではない。したがって、以下の詳細な説明は限定の意味で解釈されるべきではない。
【0021】
図1から図3を参照すると、1種類以上のゴルフスイングをさまざまな使用者に教えるための練習用ゴルフクラブ10が提供されうる。練習用ゴルフクラブ10には、第1の端部14と第2の端部16とを有する細長いシャフト12が設けられる。一般に、シャフト12の第1の端部14には、ゴルフクラブに一般に見出されるようなグリップが設けられる。このようなグリップは当該技術分野では周知であり、ほぼ無限数の設計で設けられ、ゴルフクラブ製作の技術分野において公知の何れか適した材料から形成されうる。ゴルフクラブヘッドには、一般に、ゴルフクラブヘッド18のヒールエンド部に配置される細長いホーゼル20が設けられる。ホーゼル20は、シャフト12の第2の端部16に結合される自由遠端部を有するように形成される。シャフト12へのホーゼル20の結合には、ゴルフクラブ製作の技術分野で一般的な方法および材料を使用しうる。シャフト12とクラブヘッド18とが相互に一体に形成されうることも考えられる。トウエンド部24は、通常、ヒールエンド部22の反対側に位置付けられる。ソール26は、クラブヘッド18のヒールエンド部22とトウエンド部24との間に延在する、クラブヘッド18の底部を画成する。同様に、トップライン部28は、クラブヘッド18のヒールエンド部22とトウエンド部24との間に延在する、クラブヘッド18の上部を画成する。クラブヘッド18は、クラブヘッド18のヒールエンド部22と、トウエンド部24と、ソール26と、トップライン部28とによって画成される周縁部を有するフェース30を有するようにさらに形作られる。後部面(図示せず)をフェース30の反対側に設けうる。この後部面は、製作される特定スタイルのゴルフクラブおよびその意図された用途に応じて、ほぼ無限のバリエーションの形状で設けうる。そのため、練習用ゴルフクラブ10は、ゴルフ用アイアン、ウッド、パターの形態、およびこのような種類のゴルフクラブの何れか他の派生形態で提供されうることを理解されるであろう。そのため、練習用ゴルフクラブ10は、ゴルフクラブ製作の技術分野において公知の適した材料であれば、ほぼ如何なる材料からも製作されうることが考えられる。多くの実施形態において、練習用ゴルフクラブ10は、ステンレス鋼、チタン、アルミニウム、および他の金属、木、および複合材料など、一般的なゴルフクラブに使用される材料と同様の材料から製作される。したがって、練習用ゴルフクラブ10のいくつかの実施形態は、同じ種類の一般的なゴルフクラブで感じられるのと同様の感触、密度、および重量を維持する。
【0022】
練習用ゴルフクラブ10のいくつかの実施形態では、シャフト12に対して斜めに位置付けられ、かつ下縁がクラブヘッド18のソール26から離隔されるように位置付けられる平坦な打面32がゴルフクラブヘッド18のフェース30に設けられる。打面32とシャフト12との角度関係は、特定の種類のクラブおよび所望のロフトに従って規定される。したがって、練習用ゴルフクラブ10をアイアンとして製作する場合は、打面32のロフトを(鉛直の向きのシャフト12から)約26度から約40度までの範囲内にすることができる。クラブヘッド18の打面32の下縁からソール26まで延在する下面部34が設けられる。多くの実施形態において、下面部34は、打面32の平面から下後方に延在する向きである。さまざまな実施形態において、クラブヘッド18の下面部34は、クラブヘッド18の打面32の下縁部からソール26まで湾曲している。他の実施形態では、複合曲線、1つ以上の略平坦な面などを組み込むこともできる。ただし、一部の実施形態においては、下面部34は、ゴルフボールの放射形状に近似した曲線を有するように形作られる。このような実施形態において、下面部34は、略下向きの打撃力をゴルフボールに与えてゴルフボールの飛行を望ましくない弾道および距離を生じさせるように形作られる。さらに、このような形状にすると、通常、下面部34がゴルフボールを、ゴルフボールの中心を通る水平面より上方で、常に打つようにすることができる。したがって、下向きの打撃力すなわち「失敗ショット」を常に生じさせる。
【0023】
一部の実施形態において、クラブヘッドフェース30は、クラブヘッド18の打面32のトウ側縁部からトウエンド部24まで延在するトウ面部36を備える。トウ面部36のさまざまな実施形態は、トウ面部36を打面32の平面から外方かつ後方に延在する向きにする。同様に、練習用ゴルフクラブ10の1つ以上の一実施形態には、クラブヘッド18の打面32のヒール側縁部からホーゼル20に隣接するヒールエンド部22まで延在するヒール面部38が設けられる。ヒール面部38の複数の実施形態では、ヒール面部38を打面32の平面から外方かつ後方に延在する向きにする。上記のトウ面部36およびヒール面部38は、ゴルフボールの中心を通る鉛直面から側方に離れた位置に沿ってゴルフボールに当たり易くなる。したがって、トウ面部36およびヒール面部38の向きおよび形状は、目標がフェアウェイ、グリーンなどの中心にあるかどうか拘らず、打たれたゴルフボールをその目標から一方の側に逸れた弾道に沿って飛行させるように、ゴルフボールの湾曲した側面に係合する。このような実施形態において、トウ面部36およびヒール面部38は、湾曲させるか、あるいは単一または複数の曲線、複合曲線を有するように、あるいは1つ以上の略平坦な小平面を有するように形成されうることが考えられる。打面32に対するトウ面部36およびヒール面部38の角度関係が厳しいほど、意図された弾道からのボールの逸れが大きくなると考えられる。
【0024】
練習用ゴルフクラブ10の多くの実施形態では、クラブヘッド18のスイートスポットを包囲するように打面32が位置付けられることを理解されるであろう。打面32は、フェース30のスイートスポット領域をほぼ包囲するように、さまざまなサイズで設けられうることが考えられる。練習用ゴルフクラブ10の一部の実施形態には、同様のロフト設計の従来技術のクラブヘッド、すなわち8番アイアン、ウェッジなど、に近いヘッド全高を設けうる。今日使用されている標準のゴルフボールサイズによると、一部の実施形態においては打面32の下縁がクラブヘッド18のソール26から約0.9インチの距離だけ離され、他の複数の実施形態においては打面32の下縁がクラブヘッド18のソールから約0.65インチの距離だけ離されうると予想される。一部の実施形態におけるクラブヘッド18の打面32の下縁とソールとの間の距離は、0.65インチと0.9インチの間で変化しうることが考えられる。この範囲からいくらか上また下に逸れたとしても、現行技術により受け入れ可能な結果を生じさせうる。何れにせよ、FIG.4Aを参照すると、このような位置決めにより、以下に説明するように、練習用クラブ10を正しいシャフト前傾ポジションにすると、打面32の下縁は、通常、ゴルフボールの中心を通る水平面「X」より僅か下方に位置付けられる。この位置に打面32の下縁部が位置付けられると、シャフト12をゴルフボールの中心線に対して略平面関係に位置付けたときに、打面32の下縁部はゴルフボールの中心を通る水平面かそれより僅か上方に位置付けられ易い。
【0025】
少なくとも1つの実施形態において、練習用ゴルフクラブ10には、ロフトが約36度であり、ライ(クラブヘッド18のソール26に対して少なくとも接線方向に延在する水平面とホーゼル20の長軸との間の角度)が約63度であるアイアン形態のクラブヘッド18を設けうる。これらのロフトおよびライ角度は、8番アイアンクラブヘッドを提供する場合、従来技術のゴルフクラブヘッドに相応すると見なされうる。ただし、これらの角度は、3番アイアン、ウェッジなど、構築されるアイアンの種類に応じて変わる。このような実施形態のいくつかにおいて、クラブヘッド18は、約43グラムの重量を有しうる。いくつかの従来技術の8番アイアンクラブヘッドは、約40グラムの重量を有する。したがって、練習用ゴルフクラブ10を従来技術のゴルフクラブと比較した場合、クラブヘッドの寸法および密度を維持することができる。
【0026】
さまざまな実施形態において、ゴルフクラブ製作の技術分野において新しい練習用クラブ10の形成に現在用いられている方法を用いて、上記特徴の任意の組み合わせを設けて練習用クラブ10を形成しうる。ただし、練習用クラブ10は、既存のゴルフクラブの改造または他の方法による適応化によって形成可能であることがさらに考えられる。これは、ゴルフクラブの種類、すなわちアイアンかウッドかなど、に関係なく当てはまる。このような場合、フェース30に関しては、クラブヘッド18のスイートスポットに最初に近似させることによって打面32を決めてもよい。打面32が所望の形状に削られたら、下面部34、トウ面部36、およびヒール面部38のうちの1つ以上をクラブヘッド18に形成しうる。元のクラブヘッド18の各部を取り除くために、切断、研磨など、さまざまな公知の方法を使用しうる。
【0027】
使用時、競技者は、通常、シャフト12の第2の端部16を競技者にとって楽な方法で握る。つまり、ゴルフクラブを握るスタイルはほぼ無限の数が有りうる。FIG.4Bを参照すると、クラブヘッド18をゴルフボール40と競技者との間に位置付け、シャフト12をゴルフボール40の中心と競技者のほぼ中心とを通る線に沿って配置する一般的なアドレスポジションが示されている。FIG.5Bを参照すると、競技者は、クラブヘッド18をゴルフボール40と競技者との間に位置付けることによって、ゴルフボール40にアドレスしうる。したがって、練習用ゴルフクラブ10のさまざまな使用方法は、打面32の下縁部がゴルフボール40の中心を通る水平面「X」より少なくとも僅か下方に位置付けられるように、競技者に細長いシャフト12を移動させる。その際、競技者によって使用されるさまざまな方法は、ゴルフクラブの第1の端部14を競技者の体およびゴルフボールの中心を通る鉛直面「Y」の前方に位置付ける。このような位置合わせは、FIG.5Bに見ることができる。練習用ゴルフクラブを競技者およびゴルフボール40に対して所定位置にセットしたら、競技者はFIG.5Aに示されているようなレディポジションを取りうる。図示のように、セットポジションは、打面32の下縁位置をゴルフボール40の中心を通る水平面より少なくとも僅か下方に配置する。FIG.4Aを参照すると、打面32の下縁部がゴルフボール40の中心を通る水平面「X」より僅か上方に位置付けられた不適切なポジションが見られる。
【0028】
クラブヘッド18の位置をゴルフボール40に対して正しく位置付けたら、競技者は自身の一般的または典型的なゴルフスイングを開始しうる。したがって、競技者は自身が選択した何れか特定の距離のバックスイングにおいてクラブヘッド18をゴルフボールから後方に引くであろう。競技者は通常のゴルフスイングにおいて行うようにフォワードスイングを開始し、練習用ゴルフクラブ10の打面32でボール40にインパクトを与えるであろう。打面32がボール40に激突する位置がゴルフボール40の中心を通る水平面かそれより下方であると、ゴルフボール40は目標領域に向かって望ましい弾道および距離を達成するであろう。ただし、ボール40に激突する位置がFIG.4Aに示す位置に近い場合は、下面部34でゴルフボール40を打つため、ゴルフボール40の弾道が低くなり、飛行距離が短くなる傾向がある。最後に、トウ面部36および/またはヒール面部38が設けられている場合、ゴルフボール40とトウ面部36またはヒール面部38のどちらか一方との間にインパクトを引き起こすスイングは、ゴルフボール40を十分な弾道がなく意図した目標から左右どちらかの側へ逸れた経路で飛行させる。したがって、望ましいスイングは、ゴルフボール40の中心を通る鉛直面を打面38に係合させて打面部38でゴルフボール40を打つであろう。ボール40がその意図された目標から逸れる程度は、下面部34、トウ面部36、またはヒール面部38の形状および向きに応じて決まる傾向がありうる。
【0029】
したがって、練習用ゴルフクラブは、そのさまざまな実施形態および使用方法において、以下の利点のうちの少なくとも1つ以上を提供することを理解されるであろう。
【0030】
・ボールをクラブヘッドのスイートスポットで常に打つことを競技者に教える練習用ゴルフクラブ。
【0031】
・ゴルフボールの弾道および/または距離を変化させることによってクラブヘッドがゴルフボールを不適切な位置で打ったことを競技者に示す練習用ゴルフクラブ。
【0032】
・何れかの種類のアイアン、ウッド、または他の特製クラブとして何れか所望のロフトで作成されうる練習用ゴルフクラブ。
【0033】
・新規の練習用クラブとして製作することも、既存のゴルフクラブの改造によって形成することも可能な練習用ゴルフクラブ。
【0034】
・ゴルフスイング中「ハンドフォワード」ポジションを常に取ることを競技者に教えることによって如何なるゴルフクラブであってもそのスイートスポットとの係合をより一貫させる練習用ゴルフクラブ。
【0035】
・製造が比較的簡単で安価な練習用ゴルフクラブ。
【0036】
・広範囲な能力の競技者が比較的使い易い練習用ゴルフクラブ。
【0037】
・ゴルフボールをスイートスポットで打ったときに標準的なゴルフクラブが示す特性と同じ特性の多くを厳密に模倣する練習用ゴルフクラブ。
【0038】
特定の構造、材料、および方法ステップに特有の文言で練習用装置10を説明してきたが、添付の特許請求の範囲において規定される本発明は、説明した特定の構造、材料、および/またはステップに必ずしも限定されるものではないことを理解されたい。むしろ、特有の側面およびステップは、特許を請求する本発明を実施する形態として説明されている。本発明の精神および範囲を逸脱せずに本発明の多くの実施形態を実施可能であるので、本発明は以下に添付の特許請求の範囲に属する。特に明記されていない限り、本明細書(特許請求の範囲は除く)に使用されている寸法、物理的特性などを表すあらゆる数字または表現は、あらゆる場合において用語「約/ほぼ」によって修飾されているものと理解されたい。本明細書または特許請求の範囲に記載されている、用語「約/ほぼ」によって修飾された各数値パラメータは、最低限でも、特許請求の範囲の均等論の適用を限定しようとする意図としてではなく、少なくとも、記載されている有効な桁数に照らして、また一般的な丸め手法を適用することによって、解釈されるべきである。さらに、本願明細書に開示されている全ての範囲は、その中に包含される何れかの、および全ての、部分範囲、または何れかの、および全ての、個々の値を包含し、かつこのような部分範囲および個々の値が記載されている請求項を支持すると理解されるものとする。例えば、記載されている1から10までの範囲は、最小値1と最大値10との間の、および/または最小値1および最大値10の両方を含む、部分範囲または個々の値、すなわち、最小値1以上で始まり、最大値10以下で終わる全ての部分範囲(例えば、5.5から10、2.34から3.56、その他)または1から10までの何れかの値(例えば、3、5.8、9.9994、その他)、の何れか、および全てを含み、かつこのような部分範囲または個々の値が記載されている請求項を支持すると見なされるべきである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゴルフクラブのスイング方法を使用者に教えるための練習用ゴルフクラブであって、
第1の端部と第2の端部とを有する細長いシャフトであって、前記第1の端部はグリップを有するシャフトと、
クラブヘッドであって、(i)前記クラブヘッドの一端部に位置付けられ、かつ前記シャフトの前記第2の端部に結合された遠端部を有する細長いホーゼルと、(ii)前記クラブヘッドの反対側の端部を画成するトウと、(iii)前記クラブヘッドの前記両端間に延在する前記クラブヘッドの底部を画成するソールと、(iv)前記クラブヘッドの上部を画成し、前記クラブヘッドの前記両端間に延在するトップライン部と、(v)前記クラブヘッドの前記両端部と、前記ソールと、前記トップラインとによって画成された周縁を有するフェースと、を備えるクラブヘッドと、
を備え、
前記クラブヘッドの前記フェースは、(i)前記シャフトに対して斜めに位置付けられ、かつ下縁が前記クラブヘッドの前記ソールから離隔されるように位置付けられた平坦な打面と、(ii)前記打面の前記平面から下後方に延在する向きで前記打面の前記下縁から前記クラブヘッドの前記ソールまで延在する下面部と、を備える、
ゴルフクラブ。
【請求項2】
前記クラブヘッドフェースの前記下面部は前記クラブヘッドの前記打面の前記下縁から前記ソールまで湾曲している、
請求項1に記載の練習用ゴルフクラブ。
【請求項3】
前記クラブヘッドの前記下面部の前記湾曲は、ゴルフボールの放射形状に近似するように形作られる、
請求項2に記載の練習用ゴルフクラブ。
【請求項4】
前記クラブヘッドフェースは、前記打面の前記平面から外方かつ後方に延在する向きで前記クラブヘッドの前記打面のトウ側縁部から前記トウまで延在するトウ面部をさらに備える、
請求項1に記載の練習用ゴルフクラブ。
【請求項5】
前記クラブヘッドフェースの前記トウ面部は、前記クラブヘッドの前記打面の前記トウ側縁部から前記トウまで湾曲している、
請求項4に記載の練習用ゴルフクラブ。
【請求項6】
前記クラブヘッドフェースは、前記打面の前記平面から外方かつ後方に延在する向きで前記クラブヘッドの前記打面のヒール側縁部から前記ホーゼルに隣接するヒールまで延在するヒール面部をさらに備える、
請求項1に記載の練習用ゴルフクラブ。
【請求項7】
前記クラブヘッドフェースの前記ヒール面部は、前記クラブヘッドの前記打面の前記ヒール側縁部から前記ヒールまで湾曲している、
請求項6に記載の練習用ゴルフクラブ。
【請求項8】
前記クラブヘッドフェースは、(i)前記打面の前記平面から外方かつ後方に延在する向きで前記クラブヘッドの前記打面のトウ側縁部から前記トウまで延在するトウ面部と、(ii)前記打面の前記平面から外方かつ後方に延在する向きで前記クラブヘッドの前記打面のヒール側縁部から前記ホーゼルに隣接するヒールまで延在するヒール面部と、をさらに備える、
請求項1に記載の練習用ゴルフクラブ。
【請求項9】
ゴルフボールを用意するステップと、
ゴルフクラブを用意するステップであって、前記ゴルフクラブは、
第1の端部と第2の端部とを有する細長いシャフトであって、前記第1の端部はグリップを有するシャフトと、
クラブヘッドであって、(i)前記クラブヘッドの一端部に位置付けられ、かつ前記シャフトの前記第2の端部に結合された遠端部を有する細長いホーゼルと、(ii)前記クラブヘッドの反対側の端部を画成するトウと、(iii)前記クラブヘッドの前記両端間に延在する前記クラブヘッドの底部を画成するソールと、(iv)前記クラブヘッドの前記両端間に延在して前記クラブヘッドの上部を画成するトップライン部と、(v)前記クラブヘッドの前記両端部と、前記ソールと、前記トップラインとによって画成された周縁を有するフェースと、を備えるクラブヘッドと、
を備え、
前記クラブヘッドの前記フェースは、(i)前記シャフトに対して斜めに位置付けられ、かつ下縁が前記クラブヘッドの前記ソールから離隔されるように位置付けられた平坦な打面と、(ii)前記打面の前記平面から下後方に延在する向きで前記クラブヘッドの前記打面の前記下縁から前記ソールまで延在する下面部と、を有する、
ゴルフクラブを用意するステップと、
前記ゴルフボールを操作面に位置付けるステップと、
前記ゴルフクラブを前記シャフトの前記第1の端部で保持するステップと、
前記クラブヘッドの前記フェースを前記ゴルフボールに向けて、前記クラブヘッドを前記ゴルフボールの隣りに位置付けるステップと、
前記ゴルフクラブをスイングするステップであって、最初に前記クラブヘッドをバックスイングで前記ゴルフボールから遠ざけ、次に前記ゴルフボールに近付けて前記ゴルフボールを前記打面で打つステップと、
を含む練習方法。
【請求項10】
前記クラブヘッドを前記ゴルフボールの隣りに位置付けるステップの後に、前記クラブヘッドの前記打面の前記下縁部が前記ゴルフボールの前記中心を通る水平面より下方に位置付けられるように、前記シャフトの前記第1の端部を移動させて前記ゴルフクラブの位置を前記ボールおよび前記使用者に対してセットするステップ、
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記ゴルフボールを、前記ゴルフボールの前記中心を通る前記水平面かそれより下方で、前記打面で打つステップ、
をさらに含む、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記打面の前記平面から外方かつ後方に延在する向きで前記クラブヘッドの前記打面のトウ側縁部から前記トウまで延在するトウ面部を前記クラブヘッドフェースに設けるステップ、
をさらに含む、請求項9に記載の方法。
【請求項13】
前記ゴルフボールの前記中心を通る鉛直面を前記打面に係合させて前記ゴルフボールを前記打面で打つステップ、
をさらに含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記打面の前記平面から外方かつ後方に延在する向きで前記クラブヘッドの前記打面のヒール側縁部から前記ホーゼルに隣接するヒールまで延在するヒール面部を前記クラブヘッドフェースに設けるステップ、
をさらに含む、請求項9に記載の方法。
【請求項15】
前記ゴルフボールの前記中心を通る鉛直面を前記打面に係合させて前記ゴルフボールを前記打面で打つステップ、
をさらに含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
練習用ゴルフクラブを形成する方法であって、
ゴルフクラブを用意するステップであって、第1の端部と第2の端部とを有する細長いシャフトと、前記ゴルフクラブの前記第2の端部に結合されたクラブヘッドであって、(i)前記クラブヘッドの一端部に位置付けられ、かつ前記シャフトの前記第2の端部に結合された遠端部を有する細長いホーゼルと、(ii)前記クラブヘッドの反対側の端部を画成するトウと、(iii)前記クラブヘッドの前記両端間に延在して前記クラブヘッドの底部を画成するソールと、(iv)前記クラブヘッドの上部を画成し、前記クラブヘッドの前記両端間に延在するトップライン部と、(v)前記クラブヘッドの前記両端部と、前記ソールと、前記トップラインとによって画成された周縁を有するフェースとを備えるクラブヘッドと、を備えたゴルフクラブを用意するステップと、
前記クラブヘッドの前記フェースを形作るステップであって、(i)前記シャフトに対して斜めに位置付けられ、かつ下縁が前記クラブヘッドの前記ソールから離隔されるように位置付けられた平坦な打面と、(ii)前記打面の前記平面から下後方に延在する向きで前記クラブヘッドの前記打面の前記下縁から前記ソールまで延在する下面部と、を前記フェースに設けるために前記フェースを形作るステップと、
を含む方法。
【請求項17】
前記クラブヘッドの前記打面の前記下縁から前記ソールまで湾曲するように前記クラブヘッドフェースの前記下面部を形作るステップ、
をさらに含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記打面の前記平面から外方かつ後方に延在する向きで前記クラブヘッドの前記打面のトウ側縁部から前記トウまで延在するトウ面部を備えるように前記クラブヘッドフェースを形作るステップ、
をさらに含む、請求項16に記載の方法。
【請求項19】
前記打面の前記平面から外方かつ後方に延在する向きで前記クラブヘッドの前記打面のヒール側縁部から前記ホーゼルに隣接するヒールまで延在するヒール面部を備えるように前記クラブヘッドフェースを形作るステップ、
をさらに含む、請求項16に記載の方法。
【請求項20】
前記打面の前記平面から下後方に延在する向きの下面部を有するように前記クラブヘッドの前記フェースを形作るステップは、前記ゴルフヘッドの前記打面の前記下縁と前記ソールとの間の前記クラブヘッドから材料を取り除くステップを含む、
請求項16に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2012−502694(P2012−502694A)
【公表日】平成24年2月2日(2012.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−527051(P2011−527051)
【出願日】平成21年9月15日(2009.9.15)
【国際出願番号】PCT/US2009/057016
【国際公開番号】WO2010/031065
【国際公開日】平成22年3月18日(2010.3.18)
【出願人】(511065211)
【氏名又は名称原語表記】CHUCK,Martin
【住所又は居所原語表記】20361 Penhollow Lane,Bend,Oregon 97702,United States of America
【Fターム(参考)】