ゴーグル
【課題】レンズ交換を可能とし、レンズ交換時にはレンズに手が触れ難くし、さらにヘルメットを装着するスポーツに使用するのにも好ましくしたゴーグルを提供する。
【解決手段】フレーム1の上側フレーム1aおよび下側フレーム1bのそれぞれ中央より左右にそれぞれ一個ずつ止孔5を設け、レンズ3の上側および下側に、前記フレーム1のそれぞれの止孔5に対応する個所にそれぞれ止孔11を設け、左右一対のベルトアーム3の二股部3aのそれぞれの先端にロック機構17を備えたものとし、前記フレーム1とレンズ2とを重ね合わせて、それぞれの止孔5、11どうしを位置合わせして、これら止孔5、11を、前記ベルトアーム3のロック機構17によってロック状態にして、前記フレーム1と、レンズ2と、左右一対のベルトアーム3とを固定したり、前記ロック状態を解除してこれらを分離できるようにしている。
【解決手段】フレーム1の上側フレーム1aおよび下側フレーム1bのそれぞれ中央より左右にそれぞれ一個ずつ止孔5を設け、レンズ3の上側および下側に、前記フレーム1のそれぞれの止孔5に対応する個所にそれぞれ止孔11を設け、左右一対のベルトアーム3の二股部3aのそれぞれの先端にロック機構17を備えたものとし、前記フレーム1とレンズ2とを重ね合わせて、それぞれの止孔5、11どうしを位置合わせして、これら止孔5、11を、前記ベルトアーム3のロック機構17によってロック状態にして、前記フレーム1と、レンズ2と、左右一対のベルトアーム3とを固定したり、前記ロック状態を解除してこれらを分離できるようにしている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、スキー、スノーボード、雪掻き作業などに使用されるスノーゴーグル、バイクやバギーなどのモータースポーツゴーグル、カヌー、ヨット、サーフィンなどのウォータースポーツゴーグル、または工場などで使用する防塵ゴーグルなどに適用可能なゴーグルに関し、特にスポーツ用とした場合においてはヘルメットを装着するスポーツに使用するのに好ましいゴーグルに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のゴーグルとしては、例えば図12に示したような、フレーム本体31に一眼レンズ32を着脱自在に装着したものが存在する。このゴーグルは、フレーム本体31のレンズ当合周片部33の上下に、一眼レンズ32の掛合部34へ掛合する掛支突部35を設けたものとしている。
【0003】
さらに、このゴーグルは、フレーム本体31の後端に装着ベルトの挿通孔36を有する突出部37を設けたものとしている(特許文献1)。
【0004】
従来のレンズの取付け構造としては、例えば図13に示したように、ブリッジ41にその表面から裏面に突き抜ける貫通孔42を設け、左右一体に成形されたレンズ43には、リム44にはめこまれた際にブリッジ41に当接する部分に切欠部45が設けられている。このブリッジ41の貫通孔42とレンズ43の切欠部45とにピン46が通されて、リム44にレンズ43が固定される。また、ピン46はレンズ43の切欠部45の周囲を押さえる押え板46aが設けられ、リム44はレンズ43の左右の端が当たる部分に爪47を設けているとしている。
【0005】
そして、このレンズの取付け構造において、リム44にレンズ43が固定される場合は、レンズ43を爪47と溝48に挟み、リム44へ当て、レンズ43の切欠部45とブリッジ41の貫通孔42が合わされる。このとき、ピン46のシャフト46bを挿入し、貫通孔42の裏側へ係合部46cを突出させる。さらに、シャフト46bを軸として回転させて、ブリッジ41裏面の貫通孔42の縁に係合部46cを引っ掛けて、レンズ43をリム44に固定するとしている。
【0006】
また、このレンズの取付け構造において、リム44の両端には、それぞれベルト通孔49を設け、このベルト通孔49に装着ベルト(図示せず)を取り付けるようにしている(特許文献2)。
【0007】
さらに、ヘルメットを装着するスポーツに使用するのに好ましい従来のゴーグルとしては、例えば図14に示したように、レンズ保持枠51の上枠部51a前面及びレンズ保持枠51の下枠部51b前面それぞれの左右部分にある突出位置から、この上枠部51a及び下枠部51bと一体成形で突出する軟質の弾性合成樹脂から成るアーム52を設けたものとしている。このアーム52は、前記突出位置から離れたベルト取り付け位置近傍に終端を有し、この終端近傍においてベルト取り付け部を介してベルト53に接続し、かつアーム52がレンズ保持枠51の上枠部51a前面及びレンズ保持枠51の下枠部51b前面に重なるか、又はほぼ添うように配置されている。さらに、レンズ保持枠51は、その内面にレンズ54を嵌合保持させるための嵌合溝55を形成しており、嵌合溝55に嵌まったレンズ54が不用意に抜け落ちないようにしている(特許文献3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特公昭50ー29592号公報
【特許文献2】実開昭61−160422号公報
【特許文献3】特開平10−229998号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、図12に示した従来のゴーグルにおいては、フレーム本体31のレンズ当合周片部33の上下に設けた掛支突部35に、一眼レンズ32の掛合部34を掛合することにより、フレーム本体31に一眼レンズ32を装着するようにしているが、この掛合操作は着用者がグローブを手に嵌めた状態では指先の動作が難しいため、一眼レンズ32を交換しようとする場合には、時間が掛かるという問題点を有していた。
【0010】
さらに、図12に示した従来のゴーグルにおいては、前記掛合操作を行う場合に着用者がグローブを手に嵌めた状態では、グローブが一眼レンズ32に接触してその表面が擦られ、一眼レンズ32を交換しようとする場合には、その一眼レンズ32に傷が付いてしまうという問題点を有していた。
【0011】
また、図12に示した従来のゴーグルにおいては、フレーム本体31の後端にただ単に設けた突出部37の挿通孔36に装着ベルトを取り付けているだけであるので、着用者がヘルメットを装着している場合にはそのヘルメットの厚みで装着ベルトが外方に押され、フレーム本体31が着用者の顔面から浮き上がり、顔面との密着性が損なわれるという問題点を有してした。
【0012】
次に、図13に示した従来のレンズの取付け構造においては、レンズ43を爪47と溝48に挟み、リム44へ当て、レンズ43の切欠部45とブリッジ41の貫通孔42が合わされ、このブリッジ41の貫通孔42とレンズ43の切欠部45とにピン46が通されて、リム44にレンズ43が固定されるとしているので、リム44へのレンズ43の装着は簡単に行えるが、これら両者の固定強度は弱く、着用時に激しい衝撃を受けると、リム44からレンズ43が外れてしまうことがあるという問題点を有していた。
【0013】
また、図13に示した従来のレンズの取付け構造においては、ピン46の押え板46aがレンズ43の前面に突出しており、この押え板46aに着用者の手や何らかの物などが当たったりした場合に、押え板46aが簡単に回転してしまい、貫通孔42と係合部46cの引っ掛かりが外れて、リム44からレンズ43が外れてしまうことがあるという問題点を有していた。
【0014】
さらに、図13に示した従来のレンズの取付け構造においては、リム44の両端にただ単に設けたベルト通孔49に装着ベルトを取り付けるようにしているだけであるので、着用者がヘルメットを装着している場合にはそのヘルメットの厚みで装着ベルトが外方に押され、リム44が着用者の顔面から浮き上がり、顔面との密着性が損なわれるという問題点を有してした。
【0015】
そして、図14に示した従来のゴーグルにおいては、上枠部51a及び下枠部51bと一体成形で突出する軟質の弾性合成樹脂から成るアーム52を設けたことにより、ヘルメットの厚みにより装着ベルトが外方に押されることなく、レンズ保持枠51が着用者の顔面から浮き上がらず、顔面との密着性が損なわれることがなく、ヘルメットを装着するスポーツに使用するのに好ましいものとなっている。しかし、レンズ保持枠51の内面に形成した嵌合溝55にレンズ54を嵌合保持させ、レンズ54が不用意に抜け落ちないようにしているため、レンズ交換を可能にしたものではなく、日差しの強さや降雪、降雨の有無といった自然環境の変化に応じて最適の視界性能をもつレンズに取り替えることができないという問題点を有していた。
【0016】
そこで、この発明は、上記従来の問題点を解決することをその課題としており、レンズを外れ難くすると共に、レンズ交換を可能とし、しかもレンズ交換時にはレンズに手が触れ難くし、さらにヘルメットを装着するスポーツに使用するのにも好ましくしたゴーグルを提供することを目的としてなされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0017】
そのため、この発明のゴーグルは、フレーム1の上側フレーム1aおよび下側フレーム1bのそれぞれ中央より左右にそれぞれ一個ずつ止孔5を設け、レンズ3の上側および下側に、前記フレーム1のそれぞれの止孔5に対応する個所にそれぞれ止孔11を設け、左右一対のベルトアーム3の二股部3aのそれぞれの先端にロック機構17を備えたものとし、前記フレーム1とレンズ2とを重ね合わせて、それぞれの止孔5、11どうしを位置合わせして、これら止孔5、11を、前記ベルトアーム3のロック機構17によってロック状態にして、前記フレーム1と、レンズ2と、左右一対のベルトアーム3とを固定したり、前記ロック状態を解除してこれらを分離できるようにしている。
【0018】
さらに、この発明のゴーグルは、フレーム1の上側フレーム1aまたは下側フレーム1bの一方に、その中央より左右にそれぞれ一個ずつ止孔5を設け、レンズ3の上側または下側に、前記フレーム1の止孔5に対応する個所にそれぞれ止孔11を設け、左右一対のベルトアーム3の二股部3aの一方の先端にロック機構17を備えたものとし、前記フレーム1とレンズ2とを重ね合わせて、それぞれの止孔5、11どうしを位置合わせして、これら止孔5、11を、前記ベルトアーム3のロック機構17によってロック状態にして、前記フレーム1と、レンズ2と、左右一対のベルトアーム3の二股部3aの一方とを固定したり、前記ロック状態を解除してこれらを分離できるようにしている。
【0019】
また、この発明のゴーグルは、フレーム1の上側フレーム1aおよび下側フレーム1bのそれぞれ中央より左右にそれぞれ一個ずつと、左右フレーム1cにそれぞれ一個ずつ止孔5を設け、レンズ3の上側、下側および左右側に、前記フレーム1のそれぞれの止孔5に対応する個所にそれぞれ止孔11を設け、左右一対のベルトアーム3の二股部3aおよび分岐部3cのそれぞれの先端にロック機構17を備えたものとし、前記フレーム1とレンズ2とを重ね合わせて、それぞれの止孔5、11どうしを位置合わせして、これら止孔5、11を、前記ベルトアーム3のロック機構17によってロック状態にして、前記フレーム1と、レンズ2と、左右一対のベルトアーム3とを固定したり、前記ロック状態を解除してこれらを分離できるようにしている。
【0020】
そして、この発明のゴーグルは、前記ベルトアーム3の二股部3aの他方の先端を、フレーム1の上側フレーム1aまたは下側フレーム1bに連結したものとしている。
【0021】
さらに、この発明のゴーグルは、前記上側フレーム1aまたは下側フレーム1bの他方に溝7bを設け、この溝7bに、前記レンズ2の上側縁または下側縁を嵌め込むようにしている。
【0022】
また、この発明のゴーグルは、前記ベルトアーム3のロック機構17によってロック状態にした場合に、このベルトアーム3の二股部3aと前記レンズ2の表面との間に間隙Sを設けたものとしている。
【0023】
さらに、この発明のゴーグルは、前記下側フレーム1bに、中央部を窪ませて鼻当て部6を設け、この鼻当て部6の内側に溝7aを設けたものとし、前記レンズ2の下側に、中央部を窪ませて嵌込み部12を設けたものとし、前記下側フレーム1bの溝7aにレンズ2の嵌込み部12を嵌め込んだものとしている。
【0024】
また、この発明のゴーグルにおいて、前記ロック機構17は、ロックピン20、スリーブ21、ノブ22および止体23から構成され、前記ノブ22が、ベルトアーム3の二股部3aの先端に設けられた段差部15に、上から横方向または横から上方向に回動自在として設けられており、上方向に回動させた場合にはロック解除状態となり、横方向に回動させ場合にはロック状態となるようにしている。
【0025】
さらに、この発明のゴーグルにおいて、前記フレーム1が、フレキシブルな軟質の弾性合成樹脂により構成され、レンズ2との接触面に隣接する周壁9に、断面がU字状の長溝10を設けたものとしている。
【発明の効果】
【0026】
この発明のゴーグルは、以上に述べたように構成されているので、レンズ交換が可能となり、日差しの強さや降雪、降雨の有無といった自然環境の変化に応じて最適の視界性能をもつレンズに取り替えることができるものとなる。
【0027】
さらに、この発明のゴーグルは、レンズ交換時にレンズに手が触れ難くしたので、着用者がグローブを手に嵌めた状態でも、そのグローブがレンズに接触し難く、レンズの表面が擦られて、そのレンズに傷が付いてしまうということがない。
【0028】
また、この発明のゴーグルは、ロック機構が誤作動し難いものとなるので、フレームからレンズが外れてしまう虞れの少ないものとなる。
【0029】
さらに、この発明のゴーグルは、ヘルメットを装着しないスポーツなどに使用するのにはもちろん好ましく、ヘルメットを装着するスポーツなどに使用するのにも好ましく、汎用性に優れたものとなる。
【0030】
また、この発明のゴーグルは、衝撃吸収性に優れたものとなり、フレームやレンズが破損し難いものとなると共に、着用者も怪我をし難いものとなる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】この発明に係るゴーグルの正面図である。
【図2a】この発明に係るゴーグルのフレームの正面図である。
【図2b】この発明に係るゴーグルのレンズの正面図である。
【図2c】この発明に係るゴーグルのベルトアームの正面図である。
【図3a】この発明に係るゴーグルのベルトアーム先端部のロック機構のロック状態を示す分解斜視図である。
【図3b】この発明に係るゴーグルのベルトアーム先端部のロック機構のロック状態を示す組立斜視図である。
【図4a】この発明に係るゴーグルのベルトアーム先端部のロック機構のロック解除状態を示す分解斜視図である。
【図4b】この発明に係るゴーグルのベルトアーム先端部のロック機構のロック解除状態を示す組立斜視図である。
【図5a】この発明に係るゴーグルのフレームにレンズを重ね合わせる前の状態を示す斜視図である。
【図5b】この発明に係るゴーグルのフレームにレンズを重ね合わせた後の状態を示す斜視図である。
【図5c】図5bの状態のレンズにベルトアームを重ね合わせる前の状態を示す斜視図である。
【図5d】図5bの状態のレンズにベルトアームを重ね合わせた後の状態を示す斜視図である。
【図5e】図5dの状態のベルトアーム先端部のロック機構のノブを操作して、フレーム、レンズおよびベルトアームを固定した状態の斜視図である。
【図6a】この発明に係るゴーグルのフレームにレンズを重ね合わせる前の状態を示す一部断面図である。
【図6b】この発明に係るゴーグルのフレームにレンズを重ね合わせ、両者の止孔にベルトアーム先端部のロック機構のロックピンを貫通させる前の状態を示す一部断面図である。
【図6c】この発明に係るゴーグルのフレームにレンズを重ね合わせ、両者の止孔にベルトアーム先端部のロック機構のロックピンを貫通させた後の状態を示す一部断面図である。
【図6d】図6cに示すベルトアーム先端部のロック機構のノブを操作して、フレーム、レンズおよびベルトアームを固定した状態の一部断面図である。
【図7】この発明に係るゴーグルのベルトアームの他の形態を示す斜視図である。
【図8】この発明に係るゴーグルのベルトアームのさらに他の形態を示す斜視図である。
【図9】この発明に係るゴーグルのフレームとベルトアームのさらに他の形態を示す正面図である。
【図10】この発明に係るゴーグルのレンズのさらに他の形態を示す正面図である。
【図11】この発明に係るゴーグルのベルトアームのさらに他の形態を示す正面図である。
【図12】従来のゴーグルの一例を示す斜視図である。
【図13】従来のレンズ取付け構造の一例を示す分解斜視図である。
【図14】従来のゴーグルの他の例を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、この発明のゴーグルを実施するための形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
【0033】
この発明のゴーグルは、主要な構成部材として、フレーム1、レンズ2、一対のベルトアーム3および一対の装着ベルト4とからなる。
【0034】
フレーム1は、全体がフレキシブルな軟質の弾性合成樹脂等により構成されており、レンズ2と接触する面の外縁の上下左右の四個所に止孔5が設けられている。すなわち、前記フレーム1の横長とした上側フレーム1aおよび横長とした下側フレーム1bのそれぞれ中央より左右にそれぞれ一個ずつ前記止孔5が設けられている。さらに、前記フレーム1の下側、すなわち下側フレーム1bには、中央部を内側に窪ませて鼻当て部6を設けたものとしている。また、この鼻当て部6の内側には溝7aを設け、この溝7a内にツメ8を設けたものとしている(図5a参照)。なお、図に示したフレーム1は、左右側フレーム1cと、前記上側フレーム1aおよび下側フレーム1bとからなる包囲枠としているが、上側フレーム1aおよび下側フレーム1bのみからなるものとすることもできる。
【0035】
さらに、フレーム1のレンズ2との接触面に隣接する周壁9には、断面がU字状の長溝10が設けられている(図6a参照)。この長溝10は、前記周壁9の全周に設けられるのが好ましく、着用者が転倒した時などレンズ2が前方から衝撃を受けた場合に、その衝撃を吸収するクッションの役割を果たすので、レンズ2が破損し難いものとなると共に、着用者も怪我をし難いものとなる。また、前記長溝10は、雨天時に着用した場合などに、雨水が周壁9に溜まることなく、流れ出させるための樋としての役割を果たす。この樋としての役割だけを果たさせる場合には、長溝10は、前記周壁9の少なくとも上壁9aの全域にのみ設けたものとすればよい(図5a参照)。
【0036】
また、フレーム1は、後方に当板Tを有したものとしており、この当板Tには着用者の顔面に当接するようにしたスポンジパッドPを設けたものとしている。なお、前記フレーム1と当板Tとの間には、必要に応じて、ベンチレーション部Vを形成したものとしてもよい。
【0037】
レンズ2は、一眼レンズとしており、アクリル樹脂板等の耐傷性に優れ、紫外線をカットできるものを採用するのが好ましく、前記フレーム1と接触する面の外縁の上下左右の四箇所に止孔11が設けられている。すなわち、前記レンズ3の上側および下側に、前記上側フレーム1aおよび下側フレーム1bのそれぞれの止孔5に対応する個所にそれぞれ前記止孔11が設けられている。また、レンズ2の下側には、中央部を内側に窪ませて嵌込み部12を設け、この嵌込み部12内に切欠き13aを設けたものとしている。
【0038】
さらに、レンズ2は、外レンズ2aと内レンズ2bを両面テープ14で貼り合わせた二重レンズとすることができる。この場合、外レンズ2aを内レンズ2bの周囲から食み出す大きさとし、この外レンズ2aの食み出した部分の上側および下側に、前記止孔11を設けたものとすることができる。
【0039】
ベルトアーム3は、左右一対としており、曲げ強度の高い弾性合成樹脂等によって、略コ字状の枠体として構成されている。この枠体の二股部3aのそれぞれの先端には、段差部15が設けられ、この段差部15の中央には貫通孔16が設けられている。そして、前記二股部3aの先端には、それぞれロック機構17を備えたものとしている。さらに、前記枠体の外端部3bには、装着ベルト4を連結したものとしている。
【0040】
装着ベルト4は、左右一対としており、伸縮弾性ベルトからなるものとしている。この一対の装着ベルト4のそれぞれの一端は、前記一対のベルトアーム3のそれぞれの枠体の外端部3bに連結したものとしている。そして、前記装着ベルト4のそれぞれの他端には、バックル18の雄雌体18a、18bを取り付けており、これら雄雌体18a、18bによって、一対の装着ベルト4どうしを止め外しできるようにしている。さらに、一対の装着ベルト4には、それぞれに長さ調節具19を取り付けたものとしている。
【0041】
そして、この発明のゴーグルは、前記フレーム1とレンズ2とを重ね合わせて、それぞれの止孔5、11どうしを位置合わせして、これら止孔5、11を、前記ベルトアーム3のロック機構17によってロック状態にして、前記フレーム1と、レンズ2と、左右一対のベルトアーム3とを固定したり、前記ロック状態を解除してこれらを分離できるようにしている。
【0042】
この発明のゴーグルにおいて、前記ベルトアーム3のロック機構17によってロック状態にした場合に、このベルトアーム3の二股部3aと前記レンズ2の表面との間に間隙Sを設けたものとしている。このような間隙Sを設けることにより、前記ベルトアーム3が前記レンズ2の表面より外方に離れた位置になるので、ヘルメットを装着するスポーツに使用する場合にも、そのヘルメットの厚みによりベルトアーム3に連結された装着ベルト4が外方に押されることなく、フレーム1が着用者の顔面から浮き上がらず、顔面との密着性が損なわれることがないものとなる。
【0043】
前記ロック機構17は、図3a、3b、図4a、4bに示したように、ロックピン20、スリーブ21、ノブ22および止体23から構成されている。
【0044】
ロックピン20は、軸体20aの一端に係止体20bを設けたものとしており、全体形状を平面視すると略T字状にしたものとしている。このロックピン20の軸体20aの先端部には、凹部24、24が対向して形成されている。また、ロックピン20の係止体20bは、フレーム1に設けられた止孔5が楕円形のときは、この止孔5に入り込む楕円形とすることにより、後に述べるノブ22を上方向に回動させてロック解除状態にした場合には、フレーム1に設けられた止孔5とは係止せず、ノブ22を横方向に回動させてロック状態にした場合には、フレーム1に設けられた止孔5に係止するようにしているが、このようなノブ22の回動操作で止孔5に係止しなかったり、止孔5に係止するようになる形状であれば、楕円形に限られることはない。
【0045】
スリーブ21は、フレーム1に設けられた止孔5およびレンズ3に設けられた止孔11に嵌合するようにしており、これら止孔5、11の形状を円形にした場合には、円筒胴形状にして嵌合するようにし、止孔5、11の形状を楕円形にした場合には、楕円筒胴形状にして嵌合するようにするなど、前記止孔5、11の形状に応じた筒胴形状にしており、その筒胴にはロックピン20の軸体20aの貫通孔21aが設けられている。
【0046】
ノブ22は、ベルトアーム3の二股部3aの先端の段差部15に、上から横方向または横から上方向に回動自在として設けられており、上方向に回動させた場合にはロック解除状態となり、横方向に回動させ場合にはロック状態となり、このロック状態において、ベルトアーム3の二股部3aの外端縁25および上下側面26、27と面一になるようにしている。このノブ22には、ロックピン20の軸体20aの先端部の挿入穴28が設けられ、さらにこの挿入穴28と直交して連通するようにした止体23の挿入穴29が設けられている。
【0047】
止体23は、ノブ22の挿入穴29に差し込まれたとき、ノブ22の挿入穴28に差し込まれたロックピン20の軸体20aの先端部に形成された凹部24、24を両側から挟み込むツメ23aを有して、その軸体20aの先端部を固定するものとしているが、ノブ22の挿入穴29に差し込まれ、ロックピン20の軸体20aの先端部を固定するものであれば、その構造や形状は限定されることはない。
【0048】
そこで、前記ベルトアーム3の二股部3aの先端の貫通孔16に、ベルトアーム3の内側から、フレーム1の止孔5およびレンズ2の止孔11に嵌合されたスリーブ21の貫通孔21aを合致させ、ベルトアーム3の外側から、前記ベルトアーム3の二股部3aの先端の段差部15に位置させたノブ22の挿入穴28を合致させる。その後、スリーブ21の貫通孔21aおよびベルトアーム3の二股部3aの先端の貫通孔16に、ロックピン20の軸体20aを貫通させ、この軸体20aの先端部をノブ22の挿入穴28に差し込む。そして、このノブ22の挿入穴28と直交して連通するようにした挿入穴29に止体23を差し込み、前記ロックピン20の軸体20aの先端部の凹部24、24を両側から、止体23のツメ23aで挟み込み、その軸体20aの先端部をノブ22に固定する。このようにして前記ベルトアーム3の二股部3aの先端にロック機構17が備えられる。
【0049】
以上のように構成したこの発明のゴーグルは、図5a、5bに示したように、フレーム1の溝7aにレンズ2の嵌込み部12を嵌め込む。すなわち、フレーム1の溝7aのツメ8がレンズ2の嵌込み部12の切欠き13aに入るようにして、このフレーム1の溝7aにレンズ2の嵌込み部12を嵌め込む。このようにすれば、フレーム1の止孔5とレンズ2の止孔11とが合致するようになる。
【0050】
そこで、この発明のゴーグルは、これらの合致させた止め孔5、11に、ベルトアーム3の二股部3aの先端に備えられたロック機構17により、図5c〜5eおよび図6b〜6dに示したように、このベルトアーム3の二股部3aを固定することにより、フレーム1にレンズ2が取り付けられることになる。
【0051】
すなわち、図5cおよび図6bに示したように、ノブ22を上方向に回動させてロック解除状態にしたロック機構17のロックピン20の係止体20bおよびスリーブ21を、図5dおよび図6cに示したように、前記止め孔5、11に差し込む。そして、図5eおよび図6dに示したように、ノブ22を上から横方向に回動させてロック状態にすれば、ロックピン20の係止体20bがフレーム1の止孔5に係止され、ベルトアーム3の二股部3aが前記止め孔5、11に固定され、フレーム1にレンズ2が取り付けられることになる。なお、フレーム1からレンズ2を外すときは、上記した逆の操作手順で行えばよい。
【0052】
したがって、この発明のゴーグルは、フレーム1にレンズ2を取り付けたり、フレーム1からレンズ2を外したりする操作が簡単に行えるものとなり、レンズ交換する場合などに、レンズ2を素早く取り替えることができるものとなる。
【0053】
さらに、この発明のゴーグルは、ノブ22を回動させて、ロック状態にしたりロック状態を解除する場合にも、このノブ22は直接レンズ2にではなく、ベルトアーム3に設けられているので、レンズ2に手が触れ難くなり、レンズ2の表面が擦られて、レンズ2に傷がついてしまう虞れが少ないものとなる。
【0054】
しかも、この発明のゴーグルは、ノブ22に着用者の手や何らかの物が当たったりして外力が加わり易い方向、すなわちノブ22を上から横方向に回動させれば、ロック状態になるようにしており、逆にノブ22に外力が加わり難い方向、すなわちノブ22を横から上方向に回動させれば、ロック解除状態となるようにしているので、ロック機構17の誤作動によりフレーム1からレンズ2が外れしまう虞れが少ないものとなる。
【0055】
さらに、この発明のゴーグルは、ノブ22がロック状態において、ベルトアーム3の二股部3aの外端縁25および上下側面26、27と面一になるようにしているので、ベルトアーム3から突出せず、ノブ22に外力が加わり難くなるので、ロック機構17が誤作動することなく、フレーム1からレンズ2が外れしまう虞れが少ないものとなる。
【0056】
また、この発明のゴーグルは、前記レンズ2の表面とベルトアーム3の二股部3aとの間に間隙Sを設けたり、この間隙Sに加えてベルトアーム3の二股部3aを、図7に示したように軟質の弾性合成樹脂からなるものとしたり、図8に示したように長くしたものとすることにより、ヘルメットを装着するスポーツに使用する場合にも、そのへルメットの厚みにより装着ベルト4が外方に押されることなく、フレーム1が着用者の顔面から浮き上がらず、顔面との密着性が損なわれることがないものとなる。
【0057】
さらに、この発明のゴーグルは、図9、10に示したような、他の実施形態とすることができる。
【0058】
この発明のゴーグルは、図9に示したように、フレーム1の上側フレーム1aに、その中央より左右にそれぞれ一個ずつ止孔5を設けたものとしている。レンズ3の上側には、前記フレーム1の止孔5に対応する個所にそれぞれ止孔11を設けたものとしている。左右一対のベルトアーム3の二股部3aの一方、すなわち上方の先端には、ロック機構17を備えたものとしている。
【0059】
そして、前記フレーム1とレンズ2とを重ね合わせて、それぞれの止孔5、11どうしを位置合わせして、これら止孔5、11を、前記ベルトアーム3のロック機構17によってロック状態にして、前記フレーム1と、レンズ2と、左右一対のベルトアーム3の二股部3aの一方とを固定したり、前記ロック状態を解除してこれを分離できるようにしている。
【0060】
さらに、前記ベルトアーム3の二股部3aの他方、すなわち下方の先端を、フレーム1の下側フレーム1bに連結したものとしている。図示したものでは、前記ベルトアーム3の二股部3aの下方の先端と、フレーム1の下側フレーム1bとを固着したものとしているが、軸着したものとしてもよい。
【0061】
また、前記下側フレーム1bに溝7bを設け、この溝7bに前記レンズ2の下側縁を嵌め込むようにしている。前記溝7bには、左右端にツメ8bを設けたものとすることができ、この場合にはこれらのツメ8bに対応するようにレンズ2の下側に切欠き13bを設けたものとし、下側フレーム1bの溝7bにレンズ2の下側縁を嵌め込んだときに、ツメ8bが切欠き13bに入るようにしている。
【0062】
さらに、この発明のゴーグルは、図示していないが、フレーム1の下側フレーム1bに、その中央より左右にそれぞれ一個ずつ止孔5を設けたものとすることができる。レンズ3の下側には、前記フレーム1の止孔5に対応する個所にそれぞれ止孔11を設けたものとすることができる。左右一対のベルトアーム3の二股部3aの一方、すなわち下方の先端には、ロック機構17を備えたものとすることができる。
【0063】
そして、前記フレーム1とレンズ2とを重ね合わせて、それぞれの止孔5、11どうしを位置合わせして、これら止孔5、11を、前記ベルトアーム3のロック機構17によってロック状態にして、前記フレーム1と、レンズ2と、左右一対のベルトアーム3の二股部3aの一方とを固定したり、前記ロック状態を解除してこれらを分離できるようにすることができる。
【0064】
さらに、前記ベルトアーム3の二股部3aの他方、すなわち上方の先端を、フレーム1の上側フレーム1aに固着したり、軸着することにより、連結したものとすることができる。
【0065】
また、前記上側フレーム1bに溝7bを設け、この溝7bに前記レンズ2の上側縁を嵌め込むようにすることができる。
【0066】
なお、この実施形態においても、前記ロック機構17の構造は、先に説明したものと同様にしているのはいうまでもない。
【0067】
さらに、この発明のゴーグルは、図11に示したように、左右一対のベルトアーム3のそれぞれに分岐部3cを設けたものとすることができる。この分岐部3cは、図11に示したものでは、外端部3bに突設したものとしているが、二股部3aの一方に突設したものとしてもよい。
【0068】
この場合には、図示していないが、フレーム1の上側フレーム1aおよび下側フレーム1bのそれぞれ中央より左右にそれぞれ一個ずつと、左右フレーム1cにそれぞれ一個ずつ止孔5を設けたものとしている。レンズ3の上側、下側および左右側には、前記フレーム1のそれぞれの止孔5に対応する個所にそれぞれ止孔11を設けたものとしている。左右一対のベルトアーム3の二股部3aおよび分岐部3cのそれぞれの先端には、ロック機構17を備えたものとしている。
【0069】
そして、前記フレーム1とレンズ2とを重ね合わせて、それぞれの止孔5、11どうしを位置合わせして、これら止孔5、11を、前記ベルトアーム3のロック機構17によってロック状態にして、前記フレーム1と、レンズ2と、左右一対のベルトアーム3とを固定したり、前記ロック状態を解除してこれらを分離できるようにしている。
【0070】
また、図11に示したこの発明のゴーグルにおいて、分岐部3cの先端にロック機構17を備えることなく、この分岐部3cの先端をフレーム1の左右フレーム1cに固着したり軸着することにより、連結したものとすることができる。この場合には、レンズ2の左右側に止孔11を設けないものとするのはいうまでもない。
【0071】
そして、このゴーグルにおいても、前記フレーム1とレンズ2とを重ね合わせて、それぞれの止孔5、11どうしを位置合わせして、これら止孔5、11を、前記ベルトアーム3のロック機構17によってロック状態にして、前記フレーム1と、レンズ2と、左右一対のベルトアーム3の二股部3aとを固定したり、前記ロック状態を解除してこれらを分離できるようにしている。
【0072】
なお、この実施形態においても、前記ロック機構17の構造は、先に説明したものと同様にしているのはいうまでもない。
【符号の説明】
【0073】
1 フレーム
1a 上側フレーム
1b 下側フレーム
2 レンズ
3 ベルトアーム
3a 二股部
3c 分岐部
5 止孔
7a 溝
7b 溝
9 周壁
10 長溝
11 止孔
12 嵌込み部
15 段差部
17 ロック機構
20 ロックピン
21 スリーブ
22 ノブ
23 止体
【技術分野】
【0001】
この発明は、スキー、スノーボード、雪掻き作業などに使用されるスノーゴーグル、バイクやバギーなどのモータースポーツゴーグル、カヌー、ヨット、サーフィンなどのウォータースポーツゴーグル、または工場などで使用する防塵ゴーグルなどに適用可能なゴーグルに関し、特にスポーツ用とした場合においてはヘルメットを装着するスポーツに使用するのに好ましいゴーグルに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のゴーグルとしては、例えば図12に示したような、フレーム本体31に一眼レンズ32を着脱自在に装着したものが存在する。このゴーグルは、フレーム本体31のレンズ当合周片部33の上下に、一眼レンズ32の掛合部34へ掛合する掛支突部35を設けたものとしている。
【0003】
さらに、このゴーグルは、フレーム本体31の後端に装着ベルトの挿通孔36を有する突出部37を設けたものとしている(特許文献1)。
【0004】
従来のレンズの取付け構造としては、例えば図13に示したように、ブリッジ41にその表面から裏面に突き抜ける貫通孔42を設け、左右一体に成形されたレンズ43には、リム44にはめこまれた際にブリッジ41に当接する部分に切欠部45が設けられている。このブリッジ41の貫通孔42とレンズ43の切欠部45とにピン46が通されて、リム44にレンズ43が固定される。また、ピン46はレンズ43の切欠部45の周囲を押さえる押え板46aが設けられ、リム44はレンズ43の左右の端が当たる部分に爪47を設けているとしている。
【0005】
そして、このレンズの取付け構造において、リム44にレンズ43が固定される場合は、レンズ43を爪47と溝48に挟み、リム44へ当て、レンズ43の切欠部45とブリッジ41の貫通孔42が合わされる。このとき、ピン46のシャフト46bを挿入し、貫通孔42の裏側へ係合部46cを突出させる。さらに、シャフト46bを軸として回転させて、ブリッジ41裏面の貫通孔42の縁に係合部46cを引っ掛けて、レンズ43をリム44に固定するとしている。
【0006】
また、このレンズの取付け構造において、リム44の両端には、それぞれベルト通孔49を設け、このベルト通孔49に装着ベルト(図示せず)を取り付けるようにしている(特許文献2)。
【0007】
さらに、ヘルメットを装着するスポーツに使用するのに好ましい従来のゴーグルとしては、例えば図14に示したように、レンズ保持枠51の上枠部51a前面及びレンズ保持枠51の下枠部51b前面それぞれの左右部分にある突出位置から、この上枠部51a及び下枠部51bと一体成形で突出する軟質の弾性合成樹脂から成るアーム52を設けたものとしている。このアーム52は、前記突出位置から離れたベルト取り付け位置近傍に終端を有し、この終端近傍においてベルト取り付け部を介してベルト53に接続し、かつアーム52がレンズ保持枠51の上枠部51a前面及びレンズ保持枠51の下枠部51b前面に重なるか、又はほぼ添うように配置されている。さらに、レンズ保持枠51は、その内面にレンズ54を嵌合保持させるための嵌合溝55を形成しており、嵌合溝55に嵌まったレンズ54が不用意に抜け落ちないようにしている(特許文献3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特公昭50ー29592号公報
【特許文献2】実開昭61−160422号公報
【特許文献3】特開平10−229998号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、図12に示した従来のゴーグルにおいては、フレーム本体31のレンズ当合周片部33の上下に設けた掛支突部35に、一眼レンズ32の掛合部34を掛合することにより、フレーム本体31に一眼レンズ32を装着するようにしているが、この掛合操作は着用者がグローブを手に嵌めた状態では指先の動作が難しいため、一眼レンズ32を交換しようとする場合には、時間が掛かるという問題点を有していた。
【0010】
さらに、図12に示した従来のゴーグルにおいては、前記掛合操作を行う場合に着用者がグローブを手に嵌めた状態では、グローブが一眼レンズ32に接触してその表面が擦られ、一眼レンズ32を交換しようとする場合には、その一眼レンズ32に傷が付いてしまうという問題点を有していた。
【0011】
また、図12に示した従来のゴーグルにおいては、フレーム本体31の後端にただ単に設けた突出部37の挿通孔36に装着ベルトを取り付けているだけであるので、着用者がヘルメットを装着している場合にはそのヘルメットの厚みで装着ベルトが外方に押され、フレーム本体31が着用者の顔面から浮き上がり、顔面との密着性が損なわれるという問題点を有してした。
【0012】
次に、図13に示した従来のレンズの取付け構造においては、レンズ43を爪47と溝48に挟み、リム44へ当て、レンズ43の切欠部45とブリッジ41の貫通孔42が合わされ、このブリッジ41の貫通孔42とレンズ43の切欠部45とにピン46が通されて、リム44にレンズ43が固定されるとしているので、リム44へのレンズ43の装着は簡単に行えるが、これら両者の固定強度は弱く、着用時に激しい衝撃を受けると、リム44からレンズ43が外れてしまうことがあるという問題点を有していた。
【0013】
また、図13に示した従来のレンズの取付け構造においては、ピン46の押え板46aがレンズ43の前面に突出しており、この押え板46aに着用者の手や何らかの物などが当たったりした場合に、押え板46aが簡単に回転してしまい、貫通孔42と係合部46cの引っ掛かりが外れて、リム44からレンズ43が外れてしまうことがあるという問題点を有していた。
【0014】
さらに、図13に示した従来のレンズの取付け構造においては、リム44の両端にただ単に設けたベルト通孔49に装着ベルトを取り付けるようにしているだけであるので、着用者がヘルメットを装着している場合にはそのヘルメットの厚みで装着ベルトが外方に押され、リム44が着用者の顔面から浮き上がり、顔面との密着性が損なわれるという問題点を有してした。
【0015】
そして、図14に示した従来のゴーグルにおいては、上枠部51a及び下枠部51bと一体成形で突出する軟質の弾性合成樹脂から成るアーム52を設けたことにより、ヘルメットの厚みにより装着ベルトが外方に押されることなく、レンズ保持枠51が着用者の顔面から浮き上がらず、顔面との密着性が損なわれることがなく、ヘルメットを装着するスポーツに使用するのに好ましいものとなっている。しかし、レンズ保持枠51の内面に形成した嵌合溝55にレンズ54を嵌合保持させ、レンズ54が不用意に抜け落ちないようにしているため、レンズ交換を可能にしたものではなく、日差しの強さや降雪、降雨の有無といった自然環境の変化に応じて最適の視界性能をもつレンズに取り替えることができないという問題点を有していた。
【0016】
そこで、この発明は、上記従来の問題点を解決することをその課題としており、レンズを外れ難くすると共に、レンズ交換を可能とし、しかもレンズ交換時にはレンズに手が触れ難くし、さらにヘルメットを装着するスポーツに使用するのにも好ましくしたゴーグルを提供することを目的としてなされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0017】
そのため、この発明のゴーグルは、フレーム1の上側フレーム1aおよび下側フレーム1bのそれぞれ中央より左右にそれぞれ一個ずつ止孔5を設け、レンズ3の上側および下側に、前記フレーム1のそれぞれの止孔5に対応する個所にそれぞれ止孔11を設け、左右一対のベルトアーム3の二股部3aのそれぞれの先端にロック機構17を備えたものとし、前記フレーム1とレンズ2とを重ね合わせて、それぞれの止孔5、11どうしを位置合わせして、これら止孔5、11を、前記ベルトアーム3のロック機構17によってロック状態にして、前記フレーム1と、レンズ2と、左右一対のベルトアーム3とを固定したり、前記ロック状態を解除してこれらを分離できるようにしている。
【0018】
さらに、この発明のゴーグルは、フレーム1の上側フレーム1aまたは下側フレーム1bの一方に、その中央より左右にそれぞれ一個ずつ止孔5を設け、レンズ3の上側または下側に、前記フレーム1の止孔5に対応する個所にそれぞれ止孔11を設け、左右一対のベルトアーム3の二股部3aの一方の先端にロック機構17を備えたものとし、前記フレーム1とレンズ2とを重ね合わせて、それぞれの止孔5、11どうしを位置合わせして、これら止孔5、11を、前記ベルトアーム3のロック機構17によってロック状態にして、前記フレーム1と、レンズ2と、左右一対のベルトアーム3の二股部3aの一方とを固定したり、前記ロック状態を解除してこれらを分離できるようにしている。
【0019】
また、この発明のゴーグルは、フレーム1の上側フレーム1aおよび下側フレーム1bのそれぞれ中央より左右にそれぞれ一個ずつと、左右フレーム1cにそれぞれ一個ずつ止孔5を設け、レンズ3の上側、下側および左右側に、前記フレーム1のそれぞれの止孔5に対応する個所にそれぞれ止孔11を設け、左右一対のベルトアーム3の二股部3aおよび分岐部3cのそれぞれの先端にロック機構17を備えたものとし、前記フレーム1とレンズ2とを重ね合わせて、それぞれの止孔5、11どうしを位置合わせして、これら止孔5、11を、前記ベルトアーム3のロック機構17によってロック状態にして、前記フレーム1と、レンズ2と、左右一対のベルトアーム3とを固定したり、前記ロック状態を解除してこれらを分離できるようにしている。
【0020】
そして、この発明のゴーグルは、前記ベルトアーム3の二股部3aの他方の先端を、フレーム1の上側フレーム1aまたは下側フレーム1bに連結したものとしている。
【0021】
さらに、この発明のゴーグルは、前記上側フレーム1aまたは下側フレーム1bの他方に溝7bを設け、この溝7bに、前記レンズ2の上側縁または下側縁を嵌め込むようにしている。
【0022】
また、この発明のゴーグルは、前記ベルトアーム3のロック機構17によってロック状態にした場合に、このベルトアーム3の二股部3aと前記レンズ2の表面との間に間隙Sを設けたものとしている。
【0023】
さらに、この発明のゴーグルは、前記下側フレーム1bに、中央部を窪ませて鼻当て部6を設け、この鼻当て部6の内側に溝7aを設けたものとし、前記レンズ2の下側に、中央部を窪ませて嵌込み部12を設けたものとし、前記下側フレーム1bの溝7aにレンズ2の嵌込み部12を嵌め込んだものとしている。
【0024】
また、この発明のゴーグルにおいて、前記ロック機構17は、ロックピン20、スリーブ21、ノブ22および止体23から構成され、前記ノブ22が、ベルトアーム3の二股部3aの先端に設けられた段差部15に、上から横方向または横から上方向に回動自在として設けられており、上方向に回動させた場合にはロック解除状態となり、横方向に回動させ場合にはロック状態となるようにしている。
【0025】
さらに、この発明のゴーグルにおいて、前記フレーム1が、フレキシブルな軟質の弾性合成樹脂により構成され、レンズ2との接触面に隣接する周壁9に、断面がU字状の長溝10を設けたものとしている。
【発明の効果】
【0026】
この発明のゴーグルは、以上に述べたように構成されているので、レンズ交換が可能となり、日差しの強さや降雪、降雨の有無といった自然環境の変化に応じて最適の視界性能をもつレンズに取り替えることができるものとなる。
【0027】
さらに、この発明のゴーグルは、レンズ交換時にレンズに手が触れ難くしたので、着用者がグローブを手に嵌めた状態でも、そのグローブがレンズに接触し難く、レンズの表面が擦られて、そのレンズに傷が付いてしまうということがない。
【0028】
また、この発明のゴーグルは、ロック機構が誤作動し難いものとなるので、フレームからレンズが外れてしまう虞れの少ないものとなる。
【0029】
さらに、この発明のゴーグルは、ヘルメットを装着しないスポーツなどに使用するのにはもちろん好ましく、ヘルメットを装着するスポーツなどに使用するのにも好ましく、汎用性に優れたものとなる。
【0030】
また、この発明のゴーグルは、衝撃吸収性に優れたものとなり、フレームやレンズが破損し難いものとなると共に、着用者も怪我をし難いものとなる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】この発明に係るゴーグルの正面図である。
【図2a】この発明に係るゴーグルのフレームの正面図である。
【図2b】この発明に係るゴーグルのレンズの正面図である。
【図2c】この発明に係るゴーグルのベルトアームの正面図である。
【図3a】この発明に係るゴーグルのベルトアーム先端部のロック機構のロック状態を示す分解斜視図である。
【図3b】この発明に係るゴーグルのベルトアーム先端部のロック機構のロック状態を示す組立斜視図である。
【図4a】この発明に係るゴーグルのベルトアーム先端部のロック機構のロック解除状態を示す分解斜視図である。
【図4b】この発明に係るゴーグルのベルトアーム先端部のロック機構のロック解除状態を示す組立斜視図である。
【図5a】この発明に係るゴーグルのフレームにレンズを重ね合わせる前の状態を示す斜視図である。
【図5b】この発明に係るゴーグルのフレームにレンズを重ね合わせた後の状態を示す斜視図である。
【図5c】図5bの状態のレンズにベルトアームを重ね合わせる前の状態を示す斜視図である。
【図5d】図5bの状態のレンズにベルトアームを重ね合わせた後の状態を示す斜視図である。
【図5e】図5dの状態のベルトアーム先端部のロック機構のノブを操作して、フレーム、レンズおよびベルトアームを固定した状態の斜視図である。
【図6a】この発明に係るゴーグルのフレームにレンズを重ね合わせる前の状態を示す一部断面図である。
【図6b】この発明に係るゴーグルのフレームにレンズを重ね合わせ、両者の止孔にベルトアーム先端部のロック機構のロックピンを貫通させる前の状態を示す一部断面図である。
【図6c】この発明に係るゴーグルのフレームにレンズを重ね合わせ、両者の止孔にベルトアーム先端部のロック機構のロックピンを貫通させた後の状態を示す一部断面図である。
【図6d】図6cに示すベルトアーム先端部のロック機構のノブを操作して、フレーム、レンズおよびベルトアームを固定した状態の一部断面図である。
【図7】この発明に係るゴーグルのベルトアームの他の形態を示す斜視図である。
【図8】この発明に係るゴーグルのベルトアームのさらに他の形態を示す斜視図である。
【図9】この発明に係るゴーグルのフレームとベルトアームのさらに他の形態を示す正面図である。
【図10】この発明に係るゴーグルのレンズのさらに他の形態を示す正面図である。
【図11】この発明に係るゴーグルのベルトアームのさらに他の形態を示す正面図である。
【図12】従来のゴーグルの一例を示す斜視図である。
【図13】従来のレンズ取付け構造の一例を示す分解斜視図である。
【図14】従来のゴーグルの他の例を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、この発明のゴーグルを実施するための形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
【0033】
この発明のゴーグルは、主要な構成部材として、フレーム1、レンズ2、一対のベルトアーム3および一対の装着ベルト4とからなる。
【0034】
フレーム1は、全体がフレキシブルな軟質の弾性合成樹脂等により構成されており、レンズ2と接触する面の外縁の上下左右の四個所に止孔5が設けられている。すなわち、前記フレーム1の横長とした上側フレーム1aおよび横長とした下側フレーム1bのそれぞれ中央より左右にそれぞれ一個ずつ前記止孔5が設けられている。さらに、前記フレーム1の下側、すなわち下側フレーム1bには、中央部を内側に窪ませて鼻当て部6を設けたものとしている。また、この鼻当て部6の内側には溝7aを設け、この溝7a内にツメ8を設けたものとしている(図5a参照)。なお、図に示したフレーム1は、左右側フレーム1cと、前記上側フレーム1aおよび下側フレーム1bとからなる包囲枠としているが、上側フレーム1aおよび下側フレーム1bのみからなるものとすることもできる。
【0035】
さらに、フレーム1のレンズ2との接触面に隣接する周壁9には、断面がU字状の長溝10が設けられている(図6a参照)。この長溝10は、前記周壁9の全周に設けられるのが好ましく、着用者が転倒した時などレンズ2が前方から衝撃を受けた場合に、その衝撃を吸収するクッションの役割を果たすので、レンズ2が破損し難いものとなると共に、着用者も怪我をし難いものとなる。また、前記長溝10は、雨天時に着用した場合などに、雨水が周壁9に溜まることなく、流れ出させるための樋としての役割を果たす。この樋としての役割だけを果たさせる場合には、長溝10は、前記周壁9の少なくとも上壁9aの全域にのみ設けたものとすればよい(図5a参照)。
【0036】
また、フレーム1は、後方に当板Tを有したものとしており、この当板Tには着用者の顔面に当接するようにしたスポンジパッドPを設けたものとしている。なお、前記フレーム1と当板Tとの間には、必要に応じて、ベンチレーション部Vを形成したものとしてもよい。
【0037】
レンズ2は、一眼レンズとしており、アクリル樹脂板等の耐傷性に優れ、紫外線をカットできるものを採用するのが好ましく、前記フレーム1と接触する面の外縁の上下左右の四箇所に止孔11が設けられている。すなわち、前記レンズ3の上側および下側に、前記上側フレーム1aおよび下側フレーム1bのそれぞれの止孔5に対応する個所にそれぞれ前記止孔11が設けられている。また、レンズ2の下側には、中央部を内側に窪ませて嵌込み部12を設け、この嵌込み部12内に切欠き13aを設けたものとしている。
【0038】
さらに、レンズ2は、外レンズ2aと内レンズ2bを両面テープ14で貼り合わせた二重レンズとすることができる。この場合、外レンズ2aを内レンズ2bの周囲から食み出す大きさとし、この外レンズ2aの食み出した部分の上側および下側に、前記止孔11を設けたものとすることができる。
【0039】
ベルトアーム3は、左右一対としており、曲げ強度の高い弾性合成樹脂等によって、略コ字状の枠体として構成されている。この枠体の二股部3aのそれぞれの先端には、段差部15が設けられ、この段差部15の中央には貫通孔16が設けられている。そして、前記二股部3aの先端には、それぞれロック機構17を備えたものとしている。さらに、前記枠体の外端部3bには、装着ベルト4を連結したものとしている。
【0040】
装着ベルト4は、左右一対としており、伸縮弾性ベルトからなるものとしている。この一対の装着ベルト4のそれぞれの一端は、前記一対のベルトアーム3のそれぞれの枠体の外端部3bに連結したものとしている。そして、前記装着ベルト4のそれぞれの他端には、バックル18の雄雌体18a、18bを取り付けており、これら雄雌体18a、18bによって、一対の装着ベルト4どうしを止め外しできるようにしている。さらに、一対の装着ベルト4には、それぞれに長さ調節具19を取り付けたものとしている。
【0041】
そして、この発明のゴーグルは、前記フレーム1とレンズ2とを重ね合わせて、それぞれの止孔5、11どうしを位置合わせして、これら止孔5、11を、前記ベルトアーム3のロック機構17によってロック状態にして、前記フレーム1と、レンズ2と、左右一対のベルトアーム3とを固定したり、前記ロック状態を解除してこれらを分離できるようにしている。
【0042】
この発明のゴーグルにおいて、前記ベルトアーム3のロック機構17によってロック状態にした場合に、このベルトアーム3の二股部3aと前記レンズ2の表面との間に間隙Sを設けたものとしている。このような間隙Sを設けることにより、前記ベルトアーム3が前記レンズ2の表面より外方に離れた位置になるので、ヘルメットを装着するスポーツに使用する場合にも、そのヘルメットの厚みによりベルトアーム3に連結された装着ベルト4が外方に押されることなく、フレーム1が着用者の顔面から浮き上がらず、顔面との密着性が損なわれることがないものとなる。
【0043】
前記ロック機構17は、図3a、3b、図4a、4bに示したように、ロックピン20、スリーブ21、ノブ22および止体23から構成されている。
【0044】
ロックピン20は、軸体20aの一端に係止体20bを設けたものとしており、全体形状を平面視すると略T字状にしたものとしている。このロックピン20の軸体20aの先端部には、凹部24、24が対向して形成されている。また、ロックピン20の係止体20bは、フレーム1に設けられた止孔5が楕円形のときは、この止孔5に入り込む楕円形とすることにより、後に述べるノブ22を上方向に回動させてロック解除状態にした場合には、フレーム1に設けられた止孔5とは係止せず、ノブ22を横方向に回動させてロック状態にした場合には、フレーム1に設けられた止孔5に係止するようにしているが、このようなノブ22の回動操作で止孔5に係止しなかったり、止孔5に係止するようになる形状であれば、楕円形に限られることはない。
【0045】
スリーブ21は、フレーム1に設けられた止孔5およびレンズ3に設けられた止孔11に嵌合するようにしており、これら止孔5、11の形状を円形にした場合には、円筒胴形状にして嵌合するようにし、止孔5、11の形状を楕円形にした場合には、楕円筒胴形状にして嵌合するようにするなど、前記止孔5、11の形状に応じた筒胴形状にしており、その筒胴にはロックピン20の軸体20aの貫通孔21aが設けられている。
【0046】
ノブ22は、ベルトアーム3の二股部3aの先端の段差部15に、上から横方向または横から上方向に回動自在として設けられており、上方向に回動させた場合にはロック解除状態となり、横方向に回動させ場合にはロック状態となり、このロック状態において、ベルトアーム3の二股部3aの外端縁25および上下側面26、27と面一になるようにしている。このノブ22には、ロックピン20の軸体20aの先端部の挿入穴28が設けられ、さらにこの挿入穴28と直交して連通するようにした止体23の挿入穴29が設けられている。
【0047】
止体23は、ノブ22の挿入穴29に差し込まれたとき、ノブ22の挿入穴28に差し込まれたロックピン20の軸体20aの先端部に形成された凹部24、24を両側から挟み込むツメ23aを有して、その軸体20aの先端部を固定するものとしているが、ノブ22の挿入穴29に差し込まれ、ロックピン20の軸体20aの先端部を固定するものであれば、その構造や形状は限定されることはない。
【0048】
そこで、前記ベルトアーム3の二股部3aの先端の貫通孔16に、ベルトアーム3の内側から、フレーム1の止孔5およびレンズ2の止孔11に嵌合されたスリーブ21の貫通孔21aを合致させ、ベルトアーム3の外側から、前記ベルトアーム3の二股部3aの先端の段差部15に位置させたノブ22の挿入穴28を合致させる。その後、スリーブ21の貫通孔21aおよびベルトアーム3の二股部3aの先端の貫通孔16に、ロックピン20の軸体20aを貫通させ、この軸体20aの先端部をノブ22の挿入穴28に差し込む。そして、このノブ22の挿入穴28と直交して連通するようにした挿入穴29に止体23を差し込み、前記ロックピン20の軸体20aの先端部の凹部24、24を両側から、止体23のツメ23aで挟み込み、その軸体20aの先端部をノブ22に固定する。このようにして前記ベルトアーム3の二股部3aの先端にロック機構17が備えられる。
【0049】
以上のように構成したこの発明のゴーグルは、図5a、5bに示したように、フレーム1の溝7aにレンズ2の嵌込み部12を嵌め込む。すなわち、フレーム1の溝7aのツメ8がレンズ2の嵌込み部12の切欠き13aに入るようにして、このフレーム1の溝7aにレンズ2の嵌込み部12を嵌め込む。このようにすれば、フレーム1の止孔5とレンズ2の止孔11とが合致するようになる。
【0050】
そこで、この発明のゴーグルは、これらの合致させた止め孔5、11に、ベルトアーム3の二股部3aの先端に備えられたロック機構17により、図5c〜5eおよび図6b〜6dに示したように、このベルトアーム3の二股部3aを固定することにより、フレーム1にレンズ2が取り付けられることになる。
【0051】
すなわち、図5cおよび図6bに示したように、ノブ22を上方向に回動させてロック解除状態にしたロック機構17のロックピン20の係止体20bおよびスリーブ21を、図5dおよび図6cに示したように、前記止め孔5、11に差し込む。そして、図5eおよび図6dに示したように、ノブ22を上から横方向に回動させてロック状態にすれば、ロックピン20の係止体20bがフレーム1の止孔5に係止され、ベルトアーム3の二股部3aが前記止め孔5、11に固定され、フレーム1にレンズ2が取り付けられることになる。なお、フレーム1からレンズ2を外すときは、上記した逆の操作手順で行えばよい。
【0052】
したがって、この発明のゴーグルは、フレーム1にレンズ2を取り付けたり、フレーム1からレンズ2を外したりする操作が簡単に行えるものとなり、レンズ交換する場合などに、レンズ2を素早く取り替えることができるものとなる。
【0053】
さらに、この発明のゴーグルは、ノブ22を回動させて、ロック状態にしたりロック状態を解除する場合にも、このノブ22は直接レンズ2にではなく、ベルトアーム3に設けられているので、レンズ2に手が触れ難くなり、レンズ2の表面が擦られて、レンズ2に傷がついてしまう虞れが少ないものとなる。
【0054】
しかも、この発明のゴーグルは、ノブ22に着用者の手や何らかの物が当たったりして外力が加わり易い方向、すなわちノブ22を上から横方向に回動させれば、ロック状態になるようにしており、逆にノブ22に外力が加わり難い方向、すなわちノブ22を横から上方向に回動させれば、ロック解除状態となるようにしているので、ロック機構17の誤作動によりフレーム1からレンズ2が外れしまう虞れが少ないものとなる。
【0055】
さらに、この発明のゴーグルは、ノブ22がロック状態において、ベルトアーム3の二股部3aの外端縁25および上下側面26、27と面一になるようにしているので、ベルトアーム3から突出せず、ノブ22に外力が加わり難くなるので、ロック機構17が誤作動することなく、フレーム1からレンズ2が外れしまう虞れが少ないものとなる。
【0056】
また、この発明のゴーグルは、前記レンズ2の表面とベルトアーム3の二股部3aとの間に間隙Sを設けたり、この間隙Sに加えてベルトアーム3の二股部3aを、図7に示したように軟質の弾性合成樹脂からなるものとしたり、図8に示したように長くしたものとすることにより、ヘルメットを装着するスポーツに使用する場合にも、そのへルメットの厚みにより装着ベルト4が外方に押されることなく、フレーム1が着用者の顔面から浮き上がらず、顔面との密着性が損なわれることがないものとなる。
【0057】
さらに、この発明のゴーグルは、図9、10に示したような、他の実施形態とすることができる。
【0058】
この発明のゴーグルは、図9に示したように、フレーム1の上側フレーム1aに、その中央より左右にそれぞれ一個ずつ止孔5を設けたものとしている。レンズ3の上側には、前記フレーム1の止孔5に対応する個所にそれぞれ止孔11を設けたものとしている。左右一対のベルトアーム3の二股部3aの一方、すなわち上方の先端には、ロック機構17を備えたものとしている。
【0059】
そして、前記フレーム1とレンズ2とを重ね合わせて、それぞれの止孔5、11どうしを位置合わせして、これら止孔5、11を、前記ベルトアーム3のロック機構17によってロック状態にして、前記フレーム1と、レンズ2と、左右一対のベルトアーム3の二股部3aの一方とを固定したり、前記ロック状態を解除してこれを分離できるようにしている。
【0060】
さらに、前記ベルトアーム3の二股部3aの他方、すなわち下方の先端を、フレーム1の下側フレーム1bに連結したものとしている。図示したものでは、前記ベルトアーム3の二股部3aの下方の先端と、フレーム1の下側フレーム1bとを固着したものとしているが、軸着したものとしてもよい。
【0061】
また、前記下側フレーム1bに溝7bを設け、この溝7bに前記レンズ2の下側縁を嵌め込むようにしている。前記溝7bには、左右端にツメ8bを設けたものとすることができ、この場合にはこれらのツメ8bに対応するようにレンズ2の下側に切欠き13bを設けたものとし、下側フレーム1bの溝7bにレンズ2の下側縁を嵌め込んだときに、ツメ8bが切欠き13bに入るようにしている。
【0062】
さらに、この発明のゴーグルは、図示していないが、フレーム1の下側フレーム1bに、その中央より左右にそれぞれ一個ずつ止孔5を設けたものとすることができる。レンズ3の下側には、前記フレーム1の止孔5に対応する個所にそれぞれ止孔11を設けたものとすることができる。左右一対のベルトアーム3の二股部3aの一方、すなわち下方の先端には、ロック機構17を備えたものとすることができる。
【0063】
そして、前記フレーム1とレンズ2とを重ね合わせて、それぞれの止孔5、11どうしを位置合わせして、これら止孔5、11を、前記ベルトアーム3のロック機構17によってロック状態にして、前記フレーム1と、レンズ2と、左右一対のベルトアーム3の二股部3aの一方とを固定したり、前記ロック状態を解除してこれらを分離できるようにすることができる。
【0064】
さらに、前記ベルトアーム3の二股部3aの他方、すなわち上方の先端を、フレーム1の上側フレーム1aに固着したり、軸着することにより、連結したものとすることができる。
【0065】
また、前記上側フレーム1bに溝7bを設け、この溝7bに前記レンズ2の上側縁を嵌め込むようにすることができる。
【0066】
なお、この実施形態においても、前記ロック機構17の構造は、先に説明したものと同様にしているのはいうまでもない。
【0067】
さらに、この発明のゴーグルは、図11に示したように、左右一対のベルトアーム3のそれぞれに分岐部3cを設けたものとすることができる。この分岐部3cは、図11に示したものでは、外端部3bに突設したものとしているが、二股部3aの一方に突設したものとしてもよい。
【0068】
この場合には、図示していないが、フレーム1の上側フレーム1aおよび下側フレーム1bのそれぞれ中央より左右にそれぞれ一個ずつと、左右フレーム1cにそれぞれ一個ずつ止孔5を設けたものとしている。レンズ3の上側、下側および左右側には、前記フレーム1のそれぞれの止孔5に対応する個所にそれぞれ止孔11を設けたものとしている。左右一対のベルトアーム3の二股部3aおよび分岐部3cのそれぞれの先端には、ロック機構17を備えたものとしている。
【0069】
そして、前記フレーム1とレンズ2とを重ね合わせて、それぞれの止孔5、11どうしを位置合わせして、これら止孔5、11を、前記ベルトアーム3のロック機構17によってロック状態にして、前記フレーム1と、レンズ2と、左右一対のベルトアーム3とを固定したり、前記ロック状態を解除してこれらを分離できるようにしている。
【0070】
また、図11に示したこの発明のゴーグルにおいて、分岐部3cの先端にロック機構17を備えることなく、この分岐部3cの先端をフレーム1の左右フレーム1cに固着したり軸着することにより、連結したものとすることができる。この場合には、レンズ2の左右側に止孔11を設けないものとするのはいうまでもない。
【0071】
そして、このゴーグルにおいても、前記フレーム1とレンズ2とを重ね合わせて、それぞれの止孔5、11どうしを位置合わせして、これら止孔5、11を、前記ベルトアーム3のロック機構17によってロック状態にして、前記フレーム1と、レンズ2と、左右一対のベルトアーム3の二股部3aとを固定したり、前記ロック状態を解除してこれらを分離できるようにしている。
【0072】
なお、この実施形態においても、前記ロック機構17の構造は、先に説明したものと同様にしているのはいうまでもない。
【符号の説明】
【0073】
1 フレーム
1a 上側フレーム
1b 下側フレーム
2 レンズ
3 ベルトアーム
3a 二股部
3c 分岐部
5 止孔
7a 溝
7b 溝
9 周壁
10 長溝
11 止孔
12 嵌込み部
15 段差部
17 ロック機構
20 ロックピン
21 スリーブ
22 ノブ
23 止体
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フレーム(1)の上側フレーム(1a)および下側フレーム(1b)のそれぞれ中央より左右にそれぞれ一個ずつ止孔(5)を設け、レンズ(3)の上側および下側に、前記フレーム(1)のそれぞれの止孔(5)に対応する個所にそれぞれ止孔(11)を設け、左右一対のベルトアーム(3)の二股部(3a)のそれぞれの先端にロック機構(17)を備えたものとし、前記フレーム(1)とレンズ(2)とを重ね合わせて、それぞれの止孔(5、11)どうしを位置合わせして、これら止孔(5、11)を、前記ベルトアーム(3)のロック機構(17)によってロック状態にして、前記フレーム(1)と、レンズ(2)と、左右一対のベルトアーム(3)とを固定したり、前記ロック状態を解除してこれらを分離できるようにしたことを特徴とするゴーグル。
【請求項2】
フレーム(1)の上側フレーム(1a)または下側フレーム(1b)の一方に、その中央より左右にそれぞれ一個ずつ止孔(5)を設け、レンズ(3)の上側または下側に、前記フレーム(1)の止孔(5)に対応する個所にそれぞれ止孔(11)を設け、左右一対のベルトアーム(3)の二股部(3a)の一方の先端にロック機構(17)を備えたものとし、前記フレーム(1)とレンズ(2)とを重ね合わせて、それぞれの止孔(5、11)どうしを位置合わせして、これら止孔(5、11)を、前記ベルトアーム(3)のロック機構(17)によってロック状態にして、前記フレーム(1)と、レンズ(2)と、左右一対のベルトアーム(3)の二股部(3a)の一方とを固定したり、前記ロック状態を解除してこれらを分離できるようにしたことを特徴とするゴーグル。
【請求項3】
フレーム(1)の上側フレーム(1a)および下側フレーム(1b)のそれぞれ中央より左右にそれぞれ一個ずつと、左右フレーム(1c)にそれぞれ一個ずつ止孔(5)を設け、レンズ(3)の上側、下側および左右側に、前記フレーム(1)のそれぞれの止孔(5)に対応する個所にそれぞれ止孔(11)を設け、左右一対のベルトアーム(3)の二股部(3a)および分岐部(3c)のそれぞれの先端にロック機構(17)を備えたものとし、前記フレーム(1)とレンズ(2)とを重ね合わせて、それぞれの止孔(5、11)どうしを位置合わせして、これら止孔(5、11)を、前記ベルトアーム(3)のロック機構(17)によってロック状態にして、前記フレーム(1)と、レンズ(2)と、左右一対のベルトアーム(3)とを固定したり、前記ロック状態を解除してこれらを分離できるようにしたことを特徴とするゴーグル。
【請求項4】
前記ベルトアーム(3)の二股部(3a)の他方の先端を、フレーム(1)の上側フレーム(1a)または下側フレーム(1b)に連結したことを特徴とする請求項2記載のゴーグル。
【請求項5】
前記上側フレーム(1a)または下側フレーム(1b)の他方に溝(7b)を設け、この溝(7b)に、前記レンズ(2)の上側縁または下側縁を嵌め込むようにしたことを特徴とする請求項2記載のゴーグル。
【請求項6】
前記ベルトアーム(3)のロック機構(17)によってロック状態にした場合に、このベルトアーム(3)の二股部(3a)と前記レンズ(2)の表面との間に間隙(S)を設けたことを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載のゴーグル。
【請求項7】
前記下側フレーム(1b)に、中央部を窪ませて鼻当て部(6)を設け、この鼻当て部(6)の内側に溝(7a)を設けたものとし、前記レンズ(2)の下側に、中央部を窪ませて嵌込み部(12)を設けたものとし、前記下側フレーム(1b)の溝(7a)にレンズ(2)の嵌込み部(12)を嵌め込んだことを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載のゴーグル。
【請求項8】
前記ロック機構(17)は、ロックピン(20)、スリーブ(21)、ノブ(22)および止体(23)から構成され、前記ノブ(22)が、ベルトアーム(3)の二股部(3a)の先端に設けられた段差部(15)に、上から横方向または横から上方向に回動自在として設けられており、上方向に回動させた場合にはロック解除状態となり、横方向に回動させ場合にはロック状態となるようにしたことを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載のゴーグル。
【請求項9】
前記フレーム(1)が、フレキシブルな軟質の弾性合成樹脂により構成され、レンズ(2)との接触面に隣接する周壁(9)に、断面がU字状の長溝(10)を設けたことを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載のゴーグル。
【請求項1】
フレーム(1)の上側フレーム(1a)および下側フレーム(1b)のそれぞれ中央より左右にそれぞれ一個ずつ止孔(5)を設け、レンズ(3)の上側および下側に、前記フレーム(1)のそれぞれの止孔(5)に対応する個所にそれぞれ止孔(11)を設け、左右一対のベルトアーム(3)の二股部(3a)のそれぞれの先端にロック機構(17)を備えたものとし、前記フレーム(1)とレンズ(2)とを重ね合わせて、それぞれの止孔(5、11)どうしを位置合わせして、これら止孔(5、11)を、前記ベルトアーム(3)のロック機構(17)によってロック状態にして、前記フレーム(1)と、レンズ(2)と、左右一対のベルトアーム(3)とを固定したり、前記ロック状態を解除してこれらを分離できるようにしたことを特徴とするゴーグル。
【請求項2】
フレーム(1)の上側フレーム(1a)または下側フレーム(1b)の一方に、その中央より左右にそれぞれ一個ずつ止孔(5)を設け、レンズ(3)の上側または下側に、前記フレーム(1)の止孔(5)に対応する個所にそれぞれ止孔(11)を設け、左右一対のベルトアーム(3)の二股部(3a)の一方の先端にロック機構(17)を備えたものとし、前記フレーム(1)とレンズ(2)とを重ね合わせて、それぞれの止孔(5、11)どうしを位置合わせして、これら止孔(5、11)を、前記ベルトアーム(3)のロック機構(17)によってロック状態にして、前記フレーム(1)と、レンズ(2)と、左右一対のベルトアーム(3)の二股部(3a)の一方とを固定したり、前記ロック状態を解除してこれらを分離できるようにしたことを特徴とするゴーグル。
【請求項3】
フレーム(1)の上側フレーム(1a)および下側フレーム(1b)のそれぞれ中央より左右にそれぞれ一個ずつと、左右フレーム(1c)にそれぞれ一個ずつ止孔(5)を設け、レンズ(3)の上側、下側および左右側に、前記フレーム(1)のそれぞれの止孔(5)に対応する個所にそれぞれ止孔(11)を設け、左右一対のベルトアーム(3)の二股部(3a)および分岐部(3c)のそれぞれの先端にロック機構(17)を備えたものとし、前記フレーム(1)とレンズ(2)とを重ね合わせて、それぞれの止孔(5、11)どうしを位置合わせして、これら止孔(5、11)を、前記ベルトアーム(3)のロック機構(17)によってロック状態にして、前記フレーム(1)と、レンズ(2)と、左右一対のベルトアーム(3)とを固定したり、前記ロック状態を解除してこれらを分離できるようにしたことを特徴とするゴーグル。
【請求項4】
前記ベルトアーム(3)の二股部(3a)の他方の先端を、フレーム(1)の上側フレーム(1a)または下側フレーム(1b)に連結したことを特徴とする請求項2記載のゴーグル。
【請求項5】
前記上側フレーム(1a)または下側フレーム(1b)の他方に溝(7b)を設け、この溝(7b)に、前記レンズ(2)の上側縁または下側縁を嵌め込むようにしたことを特徴とする請求項2記載のゴーグル。
【請求項6】
前記ベルトアーム(3)のロック機構(17)によってロック状態にした場合に、このベルトアーム(3)の二股部(3a)と前記レンズ(2)の表面との間に間隙(S)を設けたことを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載のゴーグル。
【請求項7】
前記下側フレーム(1b)に、中央部を窪ませて鼻当て部(6)を設け、この鼻当て部(6)の内側に溝(7a)を設けたものとし、前記レンズ(2)の下側に、中央部を窪ませて嵌込み部(12)を設けたものとし、前記下側フレーム(1b)の溝(7a)にレンズ(2)の嵌込み部(12)を嵌め込んだことを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載のゴーグル。
【請求項8】
前記ロック機構(17)は、ロックピン(20)、スリーブ(21)、ノブ(22)および止体(23)から構成され、前記ノブ(22)が、ベルトアーム(3)の二股部(3a)の先端に設けられた段差部(15)に、上から横方向または横から上方向に回動自在として設けられており、上方向に回動させた場合にはロック解除状態となり、横方向に回動させ場合にはロック状態となるようにしたことを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載のゴーグル。
【請求項9】
前記フレーム(1)が、フレキシブルな軟質の弾性合成樹脂により構成され、レンズ(2)との接触面に隣接する周壁(9)に、断面がU字状の長溝(10)を設けたことを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載のゴーグル。
【図1】
【図2a】
【図2b】
【図2c】
【図3a】
【図3b】
【図4a】
【図4b】
【図5a】
【図5b】
【図5c】
【図5d】
【図5e】
【図6a】
【図6b】
【図6c】
【図6d】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2a】
【図2b】
【図2c】
【図3a】
【図3b】
【図4a】
【図4b】
【図5a】
【図5b】
【図5c】
【図5d】
【図5e】
【図6a】
【図6b】
【図6c】
【図6d】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2010−216022(P2010−216022A)
【公開日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−61422(P2009−61422)
【出願日】平成21年3月13日(2009.3.13)
【出願人】(000179926)山本光学株式会社 (49)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年3月13日(2009.3.13)
【出願人】(000179926)山本光学株式会社 (49)
【Fターム(参考)】
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