説明

サ−モバルブ一体型ワンプッシュ継手

【課題】温水パイプの接続手段として、ワンプッシュ型接続継手を採用したもので、接続が極めて簡単かつ確実となり、作業性も困難性をほとんど伴わない優れた効果がある。
【解決手段】パネルヒ−タ−取付口21、温水入口22及び出口23、水抜き口24、サ−モバルブ25とからなり、前記温水入口22及び出口23に止水リング6及びロックリング7を内蔵するサ−モバルブ一体型ワンプッシュ継手であって、温水入口22及び出口23に先端より大径の段部5と小径の段部4を形成し、大径の段部5内に温水パイプ26の表面に接触する止水リング6と、その表面に食い込む爪7aを備えたロックリング7が内蔵され、当該ロックリング7の先端外表面が傾斜面8をなし、かつ先端側より複数の縦スリット9を備え、このロックリング7の傾斜面8と接するように内表面を傾斜面11とした抜け防止用のキャップ10が装着された継手。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パネルヒ−タ−用継手に関するものであり、更にいえば温水パイプを無理なく容易に接続できるサ−モバルブ一体型継手にかかるものである。
【0002】
近年、北海道等の寒冷地では暖房用器具としてパネルヒ−タ−が広く用いられるようになってきた。これは金属製パイプをすだれ状に連続して配置し、内部に温水を通過させて熱源とするものであり、室内の壁面に備えられる構造である。そして、温水は床下に敷設された温水パイプより供給される。
【0003】
かかるパネルヒ−タ−の設置にあっては、通常は床下の温水パイプの敷設と室内の壁面に備えられるパネルヒ−タ−の装着とは当初別体に行われ、最後にパネルヒ−タ−の金属パイプと床下の温水パイプとをパネルヒ−タ−用サ−モバルブ付継手(以下、問題のない限り継手Pという)を介して接続されて工事が完成するものである。
【0004】
この継手Pは特に規定はないが、メ−カ−側の指定により床上12cmの位置に装着されるのが通常であって、このスペ−スの狭いなかで温水パイプを接続しなくてはならなかった。勿論、この接続部位からの漏水は許されるものではなく、温水パイプの先端がパネルヒ−タ−継手の所定位置に確実にセットされ、これが確実に(漏水のないように)固定されなくてはならない。しかるに、従来では温水パイプのセットと継手Pへの固定を同時に加締め作業により行っていた。
【0005】
しかしながら、温水パイプの接続と継手Pの接続を加締め作業にて同時に行っているため、場合によっては夫々の接続の確実性が損なわれる危険性があり、漏水する可能性があった。例えば、加締め作業によって両者が接続・固定されたものの、温水パイプが継手Pに対して正しく差し込まれず、やや斜めに差し込まれてしまっている場合でも、又、差し込み量が不足している場合でも、加締めによってそのまま固定されてしまうことなる。これは、加締め作業終了後では温水パイプの差し込みの状態が確認できず、そのままの使用によって漏水が発生する危険性がある。更にいえば、両者を同時に加締め接続させることから、かえって接続作業に慎重さが求められ、作業性の悪化を招いていた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記のような従来の接続・固定の技術に鑑みてなされたもので、継手Pと温水パイプとの接続を確実かつ簡単に行うことができる継手を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明(第1:請求項1)の要旨は、パネルヒ−タ−取付口21、温水入口22及び出口23、水抜き口24、サ−モバルブ25とからなる継手Pであって、差し込まれる温水パイプ26と接続する前記温水入口22及び出口23に止水リング及びロックリングを内蔵する構造としたことを特徴とするものである。
【0008】
そして、具体的構成(本発明の第2:請求項7)としては、パネルヒ−タ−取付口、温水入口及び出口、水抜き口、サ−モバルブとからなり、差し込まれる温水パイプ26と接続する前記温水入口22及び出口23に止水リング及びロックリングを内蔵する継手Pであって、前記温水入口及び出口に先端より大径の段部と小径の段部を形成し、小径の段部が温水パイプに差し込み位置を特定し、大径の段部内に温水パイプの表面に接触する止水リングと、その表面に食い込む爪を備えたロックリングが内蔵され、当該ロックリングの先端外表面が傾斜面をなし、かつ先端側より複数の縦スリットを備え、このロックリングの傾斜面と接するように内表面を傾斜面とした抜け防止用のソケットが装着されたものである。
【0009】
更に、具体的構成(本発明の第3:請求項8)の別例としては、パネルヒ−タ−取付口、温水入口及び出口、水抜き口、サ−モバルブとからなり、差し込まれる温水パイプ26と接続する前記温水入口22及び出口23に止水リング及びロックリングを内蔵する継手Pであって、前記温水入口及び出口に差し込まれる温水パイプ内に差し込まれる内筒を備え、内筒の外表面に周溝を形成して止水リングが嵌め込まれ、この内筒を覆って外筒が備えられ、外筒の先端に温水パイプの外表面に食い込む爪を備えたロックリングを配置し、当該ロックリングの先端外表面が傾斜面をなし、このロックリングの傾斜面と接するように内表面を傾斜面とした抜け防止用のキャップを外筒に装着したものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明は上記の通りであり、継手Pと温水パイプの接続・固定を容易かつ簡単に行うことが可能となったもので、温水パイプの接続施工性と漏水に対する信頼性が格段に向上した(請求項1)ものである。具体的には、温水パイプの接続手段として、ワンプッシュ型接続継手を採用したことによって、その接続が極めて簡単かつ確実となり、作業性も困難性をほとんど伴わないという優れた効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明は、継手P自体に温水パイプのワンプッシュ継手構造を付帯させることにより、継手へのパイプの接続に工具等を使用する必要が全く不必要になり、施工性を向上するものである。又、継手全体としての長さを短くすることが可能となり、収まりや施工性が優れたものとなる。
【0012】
請求項1に記載したように、本発明が提供する継手は主としてパネルヒ−タ−の継手に用いられるものであり、パネルヒ−タ−取付口21、温水入口22及び出口23、水抜き口24、サ−モバルブ25とからなるサ−モバルブ一体型継手であって、差し込まれる温水パイプ26と接続する前記温水入口22及び出口23に止水リング及びロックリングを内蔵する継手構造としたことを特徴とするもので、特に言えば、その施工性を大きく向上させることができたものである。即ち、継手へのパイプの接続に工具等を使用する必要が全く不必要になり、狭いスぺ−スでの作業が容易となり、その収まりも格段に優れたものとなったものである。
【0013】
ここで本発明にて採用した継手構造について述べれば、温水入口及び出口に内蔵された止水リングとロックリングと、これらの抜けを防止するキャップよりなる構成であって、第1具体例としては、温水入口及び出口内に先端より大径の段部と小径の段部を形成し、大径の段部内に温水パイプの表面に接触する止水リングと、その表面に食い込む爪を備えたロックリングが内蔵され、これらの抜けを防止するキャップが装着された構造である。尚、小径の段部が温水パイプに差し込み位置としたもので、これによって温水パイプの完全な差し込みが確認でき、差し込み不良による漏水の発生は極めて低減したものである(請求項2、7)。
【0014】
ロックリングについて述べれば、その先端外表面が傾斜面をなし、これと接するようにキャップ内表面を傾斜面としたもので、更に、その先端より傾斜面部に縦スリットを形成したものである。これによって、温水パイプの内部に温水が流された場合、パイプが抜け出す方向に動くが、この動きによってロックリングの爪が温水パイプの表面に食い込み、更に、キャップとロックリングとの両傾斜面が接触し合って、ロックリングを温水パイプ側に縮径するものであり、これによって更に固定が確実となるものである(請求項4〜6)。
【0015】
第2具体例としては、温水パイプ入口及び出口に温水パイプ内に差し込まれる内筒と、内筒の外表面に備えられた止水リングと、内筒を覆って外筒が備えられ、外筒の先端に温水パイプの外表面に食い込む爪を備えたロックリングを配置し、ロックリングの抜けを防止するため外筒に装着したキャップと、よりなる構造である(請求項3、8)。
【0016】
尚、この例における外筒は、継手と別体の樹脂にて構成されるのもよく、例えばトロガミド樹脂のような透明な樹脂にて構成することも可能であり、この場合には、温水パイプの差し込みが目視できるという特徴がある。
【0017】
ロックリング及びキャップの関係は前述した通りであり、ここでは説明を省略する。勿論、ロックリングに縦スリットを形成すれば、温水パイプの抜けが防止されることは言うまでもない。尚、図3にて示すような断面V字形状のロックリングも使用可能である。
【0018】
温水パイプは内筒と外筒の間隔が差し込まれ、止水リングが温水パイプの内表面に接触して漏水が防止され、ロックリングの爪は温水パイプの外表面に食い付くこととなる。特に、温水パイプの外表面は他の部材に接触しやすくここに傷が付くこともある。従って、外表面に止水リングを接触させても漏水が起こってしまうことも考えられるが、この例では止水リングを傷の付きにくい内側の表面に接触するため、より漏水性は確実となる。上記したように温水パイプは内筒と外筒の間に差し込まれるものであり、両者の間隔は温水パイプの厚さとほぼ同じとするものである(請求項3、8)。
【0019】
尚、本発明の継手は鋳物、例えば砲金や黄銅によって製造されるものであり、第1具体例であれば、温水パイプの入口及び出口に同時に段部を形成し、ここに止水リング等を内蔵させるものである。
【実施例】
【0020】
以下、本発明を図面をもって更に詳細に説明する。図1は請求項1及び7にて示すパネルヒ−タ−用のサ−モバルブ一体型ワンプッシュ継手の全体図であり、図2はその主要部の一部切断図である。符号Pは本発明のパネルヒ−タ−用のサ−モバルブ一体型ワンプッシュ継手である。
【0021】
先ず、継手Pであるが、床Fより12cmの高さのところに設置され、壁に添って立ち上がる図示しないパネルヒ−タ−に接続されるものである。即ち、パネルヒ−タ−取付口21、温水入口22及び出口23、水抜き口24、サ−モバルブ25とからなっている。26は床スラブS上に敷設された温水パイプであり、この温水パイプ26を、本発明の接続継手Aを介して温水入口22(及び温水出口23)に接続することとなる。そして、ここに具現化(請求項7)された継手Pは、温水入口22と出口23に温水パイプの接続手段(ワンプッシュ型接続)Aを内蔵させたものである。
【0022】
図2に基づき具体的形態を更に述べれば、温水パイプ側の接続手段Aにあって、継手Pの温水入口22(出口23側は図示せず)の先端より大径の段部4と小径の段部5を形成し、このうち、小径の段部5は温水パイプ26の差し込み位置を特定するものである。そして、大径の段部5内に温水パイプ26の外表面に接触する止水リング6と、その表面に食い込む爪7aを備えたロックリング7が内蔵され、このロックリング7の先端側の外表面を傾斜面8としたものである。好ましくは、ロックリング7には先端方向より複数のスリット9が形成されている。継手Pにはこれらの抜けを防止するためのキャップ10が装着されており、前記のロックリング7の傾斜面8と接するように内表面を傾斜面11としたものである。
【0023】
本発明の継手Pの使用法を述べれば、接続手段Aにあって、続手段Aより説明する。床Fの下側に敷設された温水パイプ26の先端を床Fよりやや引き出し、必要であればこのパイプ26の先端にカラ−26aを嵌め込み、その後にキャップ10内に差し込む。温水パイプ26の先端を小径の段部5にまで差し込んで装着が終了する。温水パイプ26の外表面に止水リング6が接触して漏水の発生が阻止され、かつ、温水パイプ26の外表面にロックリング7の爪7aが食い込んで温水パイプ26の抜けが防止されることとなる。
【0024】
温水パイプ26内に温水が流された際、流圧によって温水パイプ26が抜け出す方向に動くが、ロックリング7が一緒に動き、キャップ10とロックリング7との両傾斜面8、11が接触し合って、スリット9の隙間分だけロックリング7を温水パイプ26側に縮径するものであり、これによって更に固定が確実となるものである。
【0025】
このように、本発明の継手を用いれば、両側の接続が夫々別々の機構によって行うこととなるので、夫々の接続が確実に行うことができることとなったものである。しかもその接続作業は比較的簡単であり、作業時の熟練度もほとんど必要がない。従来のように、スぺ−スのない極めて狭い範囲での作業と、温水パイプの接続と加締め作業とを一つの作業にて行う必要があったために、二つの接続に十分配慮できない傾向にあったが、本発明の継手を用いることによりこれが解決できたものである。
【0026】
そして、温水が流された場合、その内部圧力で温水パイプ26が抜け出そうとする方向に移動しようとすると、ロックリング7がそのまま同じように移動し、ロックリング7の傾斜面8とキャップ10の傾斜面11とが接触し、これ以上の移動を阻止する。しかも、ロックリング7には傾斜面8側にスリット9があるため、温水パイプ26が抜け出そうとする力がこのスリット9を埋めるようにロックリング7の先端が変形(縮径)し、これによって温水パイプ26の外表面がより強く周囲より押え込まれて更に抜け出さないような力が働くこととなり、止水とともに温水パイプ26の抜け防止が完全となる。
【0027】
図3は請求項8にて示す具体的形態を図示したものであり、温水パイプ側の接続手段Bにあって、継手Pより伸び、温水パイプ26内に差し込まれる内筒33と、内筒33の外表面に形成された周溝33a内に備えられた止水リング34と、内筒33を覆って外筒35が備えられている。そして、外筒35の先端に温水パイプ26の外表面に食い込む爪36aを備えたロックリング36を配置し、ロックリング36の抜けを防止するため外筒35に装着したキャップ37と、よりなる継手Bである。ロックリング36には前例と同じ機能をもつスリット(図示せず)が形成されている。又、ロックリング36の外表面には前例と同じく傾斜面38とされ、これと対応してキャップ37の内表面に傾斜面39を備えている。図にあって、5bはパイプ抜け防止部材5のパイプ10への食い込みを解除するリングであり、外側より内側に向かって押すことによって食い込みが解除されることとなる。尚、外筒35は継手基体と別体に構成されてもよい。
【0028】
接続手段Bの温水パイプ26との接続法を述べれば、床の下側に敷設された温水パイプ26の先端を床よりやや引き出しキャップ37内に差し込み、温水パイプ26の内側に内筒33を差し込んで装着が終了する。温水パイプ26の内表面に止水リング34が接触して漏水の発生が阻止され、かつ、温水パイプ26の外表面にロックリング36の爪36aが食い込んで温水パイプ26の抜けが防止されることとなる。
【0029】
温水パイプ26内に温水が流された際も前例と同様な動きとなり、流圧によって温水パイプ26が抜け出す方向に動くが、ロックリング36が一緒に動き、キャップ37とロックリング36との両傾斜面38、39が接触し合って、ロックリング36を温水パイプ26側に縮径するものであり、これによって更に固定が確実となるものである。
【産業上の利用可能性】
【0030】
本発明は、温水パイプの接続と継手Pへの接続を極めて簡単な構造として一体に設け、温水パイプの接続の作業性の向上と接続の信頼性を高めることを可能としたもので、作業上の熟練度もさほど要さず、その利用価値は極めて高いものである。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】図1は本発明(請求項1)の継手Pの全体図である。
【図2】図2は請求項7に記載した継手Pの主要部の一部切断図である。
【図3】図3は請求項8に記載した継手Pの主要部の一部切断図である。
【符号の説明】
【0032】
A、B‥温水パイプの接続手段(ワンプッシュ型接続手段)、
F‥床、
P‥本発明のパネルヒ−タ−用のサ−モバルブ一体型ワンプッシュ継手、
S‥床スラブ、
4、5‥段部、
6‥止水リング、
7‥ロックリング、
7a‥爪、
8‥ロックリングの傾斜面、
9‥スリット、
10‥キャップ、
11‥キャップの傾斜面、
21‥パネルヒ−タ−取付口、
22‥温水入口、
23‥温水出口、
24‥水抜き口、
25‥サ−モバルブ、
26‥温水パイプ、
26a‥カラ−、
33‥内筒、
33a‥周溝、
34‥止水リング、
35‥外筒、
36‥ロックリング、
36a‥爪、
37‥キャップ、
38‥ロックリングの傾斜面、
39‥キャップの傾斜面。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
パネルヒ−タ−取付口21、温水入口22及び出口23、水抜き口24、サ−モバルブ25とからなるサ−モバルブ一体型ワンプッシュ継手にあって、差し込まれる温水パイプ26と接続する前記温水入口22及び出口23に止水リング及びロックリングを内蔵する継手構造としたことを特徴とするサ−モバルブ一体型ワンプッシュ継手。
【請求項2】
温水入口22及び出口23に段差部5を形成し、この段差部5内に差し込まれる温水パイプ26の外表面に接触する止水リング6及びロックリング7を内蔵させ、これらの抜けを防止するキャップ10を装着したことを特徴とする請求項1記載のサ−モバルブ一体型ワンプッシュ継手。
【請求項3】
温水入口22及び出口23に内筒33を形成し、この内筒33に差し込まれる温水パイプ26の内表面に接触する止水リング34と外表面に接触するロックリング36を内蔵させ、これらの抜けを防止するキャップ37を装着したことを特徴とする請求項1記載のサ−モバルブ一体型ワンプッシュ継手。
【請求項4】
ロックリング7が温水パイプ26の表面に食い込む爪7aを備えた請求項1乃至3いずれか1記載のサ−モバルブ一体型ワンプッシュ継手。
【請求項5】
ロックリング7の先端外表面が傾斜面8をなし、キャップ10内表面にこの傾斜面8と接する傾斜面11を形成した請求項1乃至4いずれか1記載のサ−モバルブ一体型ワンプッシュ継手。
【請求項6】
ロックリング7の先端より傾斜面8部に縦スリット9を形成した請求項1乃至5いずれか1記載のサ−モバルブ一体型ワンプッシュ継手。
【請求項7】
パネルヒ−タ−取付口21、温水入口22及び出口23、水抜き口24、サ−モバルブ25とからなり、差し込まれる温水パイプ26と接続する前記温水入口22及び出口23に止水リング6及びロックリング7を内蔵するサ−モバルブ一体型ワンプッシュ継手であって、前記温水入口22及び出口23に先端より大径の段部5と小径の段部4を形成し、小径の段部4が温水パイプ26の差し込み位置を特定し、大径の段部5内に温水パイプ26の表面に接触する止水リング6と、その表面に食い込む爪7aを備えたロックリング7が内蔵され、当該ロックリング7の先端外表面が傾斜面8をなし、かつ先端側より複数の縦スリット9を備え、このロックリング7の傾斜面8と接するように内表面を傾斜面11とした抜け防止用のキャップ10が装着されたことを特徴とするサ−モバルブ一体型ワンプッシュ継手。
【請求項8】
パネルヒ−タ−取付口21、温水入口22及び出口23、水抜き口24、サ−モバルブ25とからなり、差し込まれる温水パイプ26と接続する前記温水入口22及び出口23に止水リング6及びロックリング7を内蔵するサ−モバルブ一体型ワンプッシュ継手であって、前記温水入口22及び出口23に差し込まれる温水パイプ26の内側に差し込まれる内筒33を備え、内筒33の外表面に周溝33aを形成して止水リング34が嵌め込まれ、この内筒33を覆って外筒35が備えられ、外筒35の先端に温水パイプ26の外表面に食い込む爪36aを備えたロックリング36を配置し、当該ロックリング36の先端外表面が傾斜面38をなし、このロックリング36の傾斜面38と接するように内表面を傾斜面39とした抜け防止用のキャップ37を外筒35に装着したことを特徴とするサ−モバルブ一体型ワンプッシュ継手。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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