説明

サイドベットを受け付けるゲーム方法及びゲーム装置

【課題】サイドBETを受け付けることが可能であり、新たなエンターテインメント性を備えたゲーム方法を提供すること。
【解決手段】本発明のカードゲームのプレイ方法は、(a)所定枚数のカードをプレーヤ用カードとしてプレーヤに配布するとともに、所定枚数のカードをバンカー用カードとしてバンカーに配布する段階と、(b)通常BETとは異なるサイドBETを行う段階と、(c)上記プレーヤ用カードからなるハンドと、上記バンカー用カードからなるハンドとを比較することにより、通常ゲームの結果を決定する段階と、(d)上記通常ゲームの結果がプレーヤの負けである場合、上記サイドBETが行われていることを条件に、上記プレーヤ用カードとは別に、所定数の追加カードをプレーヤに配布する段階と、(e)少なくとも上記プレーヤ用カードと上記追加カードとを用いて、追加ゲームの結果を決定する段階とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サイドベットを受け付けるゲーム方法及びゲーム装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、通常BETとは異なるサイドBETを受け付けることが可能なゲーム装置が存在する。例えば、ブラックジャックにおいて、ディーラの2枚のカードのうち、表向きのカードが「A」のカードである場合には、プレーヤは、通常BETに加えてインシュランスと呼ばれるサイドBETを行うことができる。インシュランスを行う場合、プレーヤは最初の掛け金の半額を追加する。ディーラのハンドが「ナチュラル21」である場合には、サイドBET(インシュランス)の2倍の額が払い戻される。また、例えば、カリビアン・スタッド・ポーカにおいては、サイドBETがプログレッシブジャックポットとして累積的に貯留される。プレーヤは、アンティ(通常BET)に加えてサイドBETを行うと、成立したハンドに応じてプログレッシブジャックポットの一部又は全部を獲得することが可能である。このような、サイドBETを受け付けるゲームとしては、例えば、特許文献1〜3が開示されている。
【0003】
【特許文献1】米国特許6789801号明細書
【特許文献2】米国特許5711525号明細書
【特許文献3】米国特許6874786号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、サイドBETを受け付けることが可能であり、新たなエンターテインメント性を備えたゲーム方法及びゲーム装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、下記構成を有するカードゲームのプレイ方法を提供する。
すなわち、上記カードゲームのプレイ方法は、(a)所定枚数のカードをプレーヤ用カードとしてプレーヤに配布するとともに、所定枚数のカードをバンカー用カードとしてバンカーに配布する段階を含む。また、上記カードゲームのプレイ方法は、(b)通常BETとは異なるサイドBETを行う段階を含む。また、上記カードゲームのプレイ方法は、(c)上記プレーヤ用カードからなるハンドと、上記バンカー用カードからなるハンドとを比較することにより、通常ゲームの結果を決定する段階を含む。また、上記カードゲームのプレイ方法は、(d)上記通常ゲームの結果がプレーヤの負けである場合、上記サイドBETが行われていることを条件に、上記プレーヤ用カードとは別に、所定数の追加カードをプレーヤに配布する段階を含む。また、上記カードゲームのプレイ方法は、(e)少なくとも上記プレーヤ用カードと上記追加カードとを用いて、追加ゲームの結果を決定する段階を含む。
【0006】
また、本発明のカードゲームのプレイ方法は、下記構成を有することが望ましい。
上記追加ゲームは、上記プレーヤ用カードと上記追加カードとの対比により結果が決定されるゲームである。
【0007】
また、本発明のカードゲームのプレイ方法は、下記構成を有することも望ましい。
上記追加ゲームは、上記プレーヤ用カードと上記追加カードとからなるハンドにより結果が決定されるゲームである。
【0008】
また、本発明のカードゲームのプレイ方法は、下記構成を有することも望ましい。
上記追加ゲームは、上記プレーヤ用カードのいずれかが上記追加カードに置換され、置換後のカードからなるハンドにより結果が決定されるゲームである。
【0009】
また、本発明のカードゲームのプレイ方法は、下記構成を有することも望ましい。
上記追加ゲームは、上記追加カードに基づいてカードの強弱順が変更され、変更後のカードの強弱順に基づいて、上記プレーヤ用カードからなるハンドと、上記バンカー用カードからなるハンドとが対比されることにより、結果が決定されるゲームである。
【0010】
また、本発明は、下記構成を有するゲーム装置を提供する。
すなわち、上記ゲーム装置は、複数のカードを表示することが可能なディスプレイを備える。また、上記ゲーム装置は、入力装置を備える。また、上記ゲーム装置は、以下(a)〜(e)の処理を実行するようにプログラムされたコントローラを備える。(a)所定枚数のプレーヤ用カードと、所定枚数のバンカー用カードとを上記ディスプレイに表示する処理、(b)上記入力装置からの、通常BETとは異なるサイドBETの入力を受け付ける処理、(c)上記プレーヤ用カードからなるハンドと、上記バンカー用カードからなるハンドとを比較することにより、通常ゲームの結果を決定する処理、(d)上記通常ゲームの結果がプレーヤの負けである場合、上記サイドBETが行われていることを条件に、上記プレーヤ用カード及び上記バンカー用カードとは別に、所定数の追加カードを上記ディスプレイに表示する処理、並びに、(e)少なくとも上記プレーヤ用カードと上記追加カードとを用いて、追加ゲームの結果を決定する処理。
【0011】
また、本発明のゲーム装置は、下記構成を有することが望ましい。
上記追加ゲームは、上記プレーヤ用カードと上記追加カードとの対比により結果が決定されるゲームである。
【0012】
また、本発明のゲーム装置は、下記構成を有することも望ましい。
上記追加ゲームは、上記プレーヤ用カードと上記追加カードとからなるハンドにより結果が決定されるゲームである。
【0013】
また、本発明のゲーム装置は、下記構成を有することも望ましい。
上記追加ゲームは、上記プレーヤ用カードのいずれかが上記追加カードに置換され、置換後のカードからなるハンドにより結果が決定されるゲームである。
【0014】
また、本発明のゲーム装置は、下記構成を有することも望ましい。
上記追加ゲームは、上記追加カードに基づいてカードの強弱順が変更され、変更後のカードの強弱順に基づいて、上記プレーヤ用カードからなるハンドと、上記バンカー用カードからなるハンドとが対比されることにより、結果が決定されるゲームである。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、サイドBETを受け付けることが可能であり、新たなエンターテインメント性を備えたゲーム方法及びゲーム装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
本発明に係る4つの実施形態について説明する。
第1実施形態及び第2実施形態では、カードゲームとして、ブラックジャックが行われる場合について説明する。第3実施形態及び第4実施形態では、カードゲームとして、パイガオポーカが行われる場合について説明する。まず、夫々の実施形態で行われるブラックジャックとパイガオポーカのルールについて説明する。
【0017】
ブラックジャックでは、1組(52枚)のトランプカードを使用し、バンカーと1又は複数のプレーヤとが対戦する。ゲームの勝敗は、バンカー及びプレーヤに配布されたカードの合計点数の高低によって決せられる。ただし、カードの合計点数が21を超えてしまうと失格である。従って、プレーヤは、カードの合計点数が21を超えない範囲で、できる限り高い点数にすることを目的としてゲームを行う。ブラックジャックにおいては、カードの点数の数え方として、以下のようなルールがある。すなわち、エースは1もしくは11として数えられ、絵札は10として数えられ、それ以外の数字のカードは夫々の数字通りに数えられる。
【0018】
具体的には、ゲームは以下のように進行する。まず、通常BET及びサイドBETが受け付けられる。そして、通常BETを行ったプレーヤ及びバンカーに2枚ずつカードが配布される。各プレーヤは、各自に配布されたカードを見て、ヒット、スタンド、スプリット、ダブルのうちいずれの行動をとるかを選択する。ヒットは、カードをもう1枚要求する旨の選択である。スタンドは、それ以上カードを要求しない旨の選択である。スプリットは、初めに配布された2枚のカードが同数であった場合に、当該2枚のカードを2つに分け、夫々のカードについて新たにカードを補充することにより、夫々独立した勝負を行う旨の選択である。ダブルは、BET額を2倍にしてカードを1枚要求する旨の選択である。プレーヤが上記4種類の行動の中から1種類の行動を選択することを、以下では、BET選択と呼ぶこととする。ゲーム中の全プレーヤのBET選択が終了すると、バンカーは、カードの合計点数が17点以上になるまでカードをヒットする。バンカーのカードの合計点数が17点以上になると、バンカーのカードの合計点数とプレーヤのカードの合計点数を比較することにより、勝敗が決せられる。プレーヤの勝ちである場合、プレーヤは通常BET相当額を新たに獲得することができる。一方、プレーヤの負けである場合、プレーヤは通常BET相当額を失う。なお、初めに受け取ったカードがAと10点のカードである場合(ブラックジャックが成立した場合)、当該2枚のカードによって成立する21点は、3枚以上のカードによって成立する21点よりも、役として強力である。プレーヤにブラックジャックが成立した場合、プレーヤは、通常BET額の1.5倍に相当する額を新たに獲得することができる。ここで述べたブラックジャックのゲームは、本発明における通常ゲームに相当する。以下、本実施形態においても、ここで述べたブラックジャックのゲームを通常ゲームとも呼ぶこととする。
【0019】
第1実施形態においては、上記通常ゲームの結果がプレーヤの負けである場合、サイドBETが行われていることを条件に、1枚のカードが対比カードとして決定される。対比カードは、プレーヤの所持するカードとの対比に使用されるカードである。プレーヤの所持するカードの中に、決定された対比カードと同じ数字のカードが何枚あるかに応じて、配当が付与される。サイドBETが行われていることを条件としてここで行われるゲーム(以下、サイドBETゲームともいう)は、本発明における追加ゲームに相当する。また、上記対比カードは、本発明における追加カードに相当する。
【0020】
第2実施形態においては、上記通常ゲームの結果がプレーヤの負けである場合、サイドBETが行われていることを条件に、プレーヤの手持ちのカードが5枚になるように、補充カードが配布される。補充カードは、プレーヤの手持ちのカードが5枚になるように、不足する枚数分を補充するためのカードである。補充カードの配布により5枚になったプレーヤのカードにより、所定のポーカの役が成立すると、役の強さに応じて配当が付与される。サイドBETが行われていることを条件としてここで行われるゲームは、本発明における追加ゲームに相当する。また、上記補充カードは、本発明における追加カードに相当する。
【0021】
これに対して、パイガオポーカでは、ジョーカー1枚を含む1組(53枚)のトランプカードを使用し、バンカーと1又は複数のプレーヤとが対戦する。
まず、通常BET及びサイドBETが受け付けられる。そして、通常BETを行ったプレーヤ及びバンカーに7枚ずつカードが配布される。バンカー及びプレーヤは、7枚のカードを5枚の組と2枚の組とに分ける。このとき、5枚のカードのハンド(ハイハンド)は、2枚のカードのハンド(ローハンド)と強さが同じ、又は、2枚のカードのハンドより強いハンドでなければならない。次に、バンカー及びプレーヤの5枚のカードのハンドを比較して強弱を判断する。同様に、バンカー及びプレーヤの2枚のカードのハンドを比較して強弱を判断する。5枚のカード及び2枚のカードのどちらもバンカーのハンドのほうが強い場合はバンカーの勝ちであり、5枚のカード及び2枚のカードのどちらもプレーヤのハンドのほうが強い場合はプレーヤの勝ちである。5枚のカード及び2枚のカードのうち一方はプレーヤのハンドのほうが強く、他方はバンカーのハンドのほうが強い場合は、引き分けとなる。また、5枚のカード及び2枚のカードの両方についてプレーヤのハンドとバンカーのハンドとが同じ強さである場合には、バンカーの勝ちとなる。なお、5枚のカードのハンドとしては、強い順に、ロイヤルフラッシュ、ストレートフラッシュ、フォーカード、フルハウス、フラッシュ、ストレート、スリーカード、ツーペア、ワンペア、及び、ノーペアがあり、2枚のカードのハンドとしては、強い順にワンペア及びノーペアがある。また、カードの強さの順位としては、エースが最高であり、以下、K、Q、J、10・・・2という順に弱くなっていく。このようなカードの強さの順位は、本発明におけるカードの強弱順に相当する。また、ここで述べたパイガオポーカのゲームは、本発明における通常ゲームに相当する。以下、本実施形態においても、ここで述べたパイガオポーカのゲームを通常ゲームとも呼ぶこととする。
【0022】
第3実施形態においては、上記通常ゲームの結果がプレーヤの負けである場合、サイドBETが行われていることを条件に、1枚のカードが置換カードとして決定される。置換カードは、プレーヤの所持するカードのうち、1枚のカードとの置換に使用されるカードである。第3実施形態では、ハイハンドを構成する5枚のカードのうち、1枚のカードが、決定された置換カードと置換される。置換後の5枚のカードにより、所定のポーカの役が成立すると、役の強さに応じて配当が付与される。サイドBETが行われていることを条件としてここで行われるゲームは、本発明における追加ゲームに相当する。また、上記置換カードは、本発明における追加カードに相当する。
【0023】
第4実施形態においては、上記通常ゲームの結果がプレーヤの負けである場合、サイドBETが行われていることを条件に、1枚のカードが特別カードとして決定される。特別カードは、上記カードの強さの順位を変更するために使用されるカードである。第4実施形態では、決定された特別カードに描かれた数字が、最高位になるように、上記カードの強さの順位が変更される。そして、変更されたカードの強さの順位に基づいて、再度パイガオポーカが行われ、当該ゲームの結果に基づいて配当が付与される。サイドBETが行われていることを条件としてここで行われるゲームは、本発明における追加ゲームに相当する。また、上記特別カードは、本発明における追加カードに相当する。
【0024】
以上、本実施形態で行われるブラックジャックとパイガオポーカのルールについて説明した。以下では、夫々の実施形態について、図面に基づいて説明する。なお、各実施形態では、ディーラがバンカーを兼ねる場合について説明する。
【0025】
[第1実施形態]
まず、本発明について図1A及び図1Bを用いて説明する。
図1A及び図1Bは、本発明の第1実施形態に係るゲーム装置が備える主制御部において実行される主制御部側処理を示すフローチャートである。
本実施形態に係るゲーム装置は、主制御部と複数のステーションとを備えており、各ステーションは、マイクロコンピュータを備えている。上記主制御部と上記マイクロコンピュータとは、本発明のゲーム装置が備えるコントローラを構成するものである。図1A及び図1Bに示す処理は、上記主制御部が行う処理である。
【0026】
まず、ゲーム装置の備えるいずれかのステーションで通常BETが入力されると(ステップS101及びステップS102)、該ステーションでゲームを行っているプレーヤ及びバンカーに対して、カードが2枚ずつ配布される(ステップS103及びステップS104)。ここで、配布とは、ゲーム装置の備えるディスプレイにカードの画像を表示することをいう。カードが配布されると、プレーヤは前述したBET選択を行い、主制御部は、該BET選択に応じて、プレーヤに対してカードをもう1枚配布する等の処理を行う(ステップS105〜ステップS107)。ゲーム中の全プレーヤがBET選択としてスタンドを選択すると(ステップS106)、主制御部は、バンカー用カードを公開する(ステップS108)。そして、主制御部は、バンカーのカードの合計点数が17点以上になるまで、バンカーに対してカードを配布する(ステップS109及びステップS110)。バンカーのカードの合計点数が17点以上になると、主制御部は、バンカーのカードの合計点数とプレーヤのカードの合計点数を比較することにより、勝敗を決定する(ステップS111)。そして、主制御部は、勝敗の結果と通常BETの額とに基づいて、配当を決定し、コインの払い出しに係る処理を行う(ステップS112及びステップS113)。
そして、主制御部は、上記勝敗の結果がプレーヤの負けであり、且つ、サイドBETの入力が行われたことを条件として(ステップS114)、カードを1枚決定し(ステップS115)、該カードをディスプレイに表示する(ステップS116)。ここで決定されるカードを対比カードと呼ぶ。そして、主制御部は、プレーヤの所持するカードの中に、対比カードと同じ数字のカードが何枚あるのかを認識するための処理を行う(ステップS117)。
そして、主制御部は、認識した枚数とサイドBETの額とに基づいて、配当を決定し、コインの払い出しに係る処理を行う(ステップS118)。
図1A及び図1Bについては、後に再度、詳細に説明することとする。
【0027】
次に、本実施形態に係るゲーム装置1について説明する。
図2は、本発明の第1実施形態に係るゲーム装置の外観構成を模式的に示す斜視図である。
図2に示すように、ゲーム装置1は、メインモニタ2と5台のステーション3(ステーション3a〜3e)とから基本的に構成されている。なお、本実施形態では、ゲーム装置1が複数(5台)のステーション3を備える場合について説明するが、本発明において、ゲーム装置が備えるステーションは、1台であってもよい。
メインモニタ2の中央部には、正面ディスプレイ21が設けられていて、ディーラやカードを示す画像が表示されている。正面ディスプレイ21は、本発明におけるディスプレイに相当するものである。また、メインモニタ2の上側には、ゲーム装置1で実行されるゲームの進行に合わせて音楽や効果音を出力するスピーカ22と、各種演出時に点灯されるLED23とが備えられている。
【0028】
図3は、図2に示したゲーム装置が備えるステーションの外観構成を模式的に示す斜視図である。
図3に示すように、ステーション3の上面中央には、後述する、操作に関する画像(図5参照)等を表示する液晶ディスプレイ10が設けられている。液晶ディスプレイ10は、本発明におけるディスプレイに相当するものである。また、液晶ディスプレイ10の上面には、BET等の操作を入力するためのタッチパネル11が設けられている。タッチパネル11は、本発明における入力装置に相当するものである。
【0029】
液晶ディスプレイ10の手前には、払い出し操作を行うための操作ボタン12と、コインやメダルを投入するコイン投入口13とが設けられている。
ステーション3の前面上部右端には、紙幣を投入する紙幣投入口14が設けられ、紙幣投入口14の下方には、払い出し操作が行われた際に、貯留されているクレジットに対応するコインやメダルをプレーヤに対して払い出すコイン払出口15が設けられている。
【0030】
図4は、ゲーム装置が備える正面ディスプレイに表示される画像の一例を示す図である。
図4に示すように、正面ディスプレイ21には、ディーラ(バンカー)を示すディーラ画像30、テーブルを示すテーブル画像31、及び、バンカー用カードを示すカード画像32が表示される。ディーラにカードが配布される際には、カード画像32のうち、1枚のカードは表向きに表示され、もう1枚のカードは裏向きに表示される。ゲーム中の全プレーヤのBET選択が終了すると、カード画像32は、全て表向きに表示される。
【0031】
図5は、ステーションが備える液晶ディスプレイに表示される画像の一例を示す図である。
図5に示すように、液晶ディスプレイ10の右上側には、BET選択ボタン81が設けられている。BET選択ボタン81は、スタンドボタン81A、ヒットボタン81B、スプリットボタン81C、及び、ダブルボタン81Dという4種類のボタンから構成される。スタンドボタン81Aは、BET選択として、スタンドを選択する旨の指示を入力するためのボタンである。ヒットボタン81Bは、BET選択として、ヒットを選択する旨の指示を入力するためのボタンである。スプリットボタン81Cは、BET選択として、スプリットを選択する旨の指示を入力するためのボタンである。ダブルボタン81Dは、BET選択として、ダブルを選択する旨の指示を入力するためのボタンである。プレーヤは、タッチパネル11を介して、各ボタンを操作することにより、BET選択を行うことができる。BET選択ボタン81の左側には、プレーヤ用カードを示すカード画像82が表向きに表示されている。
【0032】
カード画像82の下側には、BETボタン表示部86が設けられている。BETボタン表示部86には、BET数を入力するためのBETボタン87が表示されている。プレーヤは、タッチパネル11を介してBETボタン87を操作することにより、通常BET数及びサイドBET数を入力することができる。
【0033】
BETボタン表示部86の右側には、通常BETを行ったコインの数を表示する通常BET数表示部88が設けられている。図5では、28枚のコインがBETされたことを示している。なお、28枚のコインのBETを入力する場合、プレーヤは、BET選択ボタン87の「10」を2回、BET選択ボタン87の「5」を1回、BET選択ボタン87の「1」を3回操作すればよい。
通常BET数表示部88の右側には、サイドBETを行ったコインの数を表示するサイドBET数表示部89が設けられている。図5では、10枚のコインがBETされたことを示している。
サイドBET数表示部89の右側には、クレジット数表示部90が設けられている。図5では、500枚のコインがクレジットされていることを示している。
【0034】
図6は、図2に示したゲーム装置の内部構成を示すブロック図である。
図6に示すように、ゲーム装置1が備える主制御部40は、基本的にCPU41、RAM42、ROM43、タイマ95及びこれら相互間のデータ転送を行うためのバス44から構成されるマイクロコンピュータ45を核として構成されている。主制御部40は、本発明におけるコントローラに相当する。
【0035】
ROM43にはゲーム装置1の制御上必要な処理を行うための各種プログラムや、データテーブル等が格納されている。RAM42は、CPU41で演算された各種データを一時的に記憶しておくメモリである。また、タイマ95は、時間計測を行う。
【0036】
また、CPU41は、I/Oインターフェイス46を介して画像処理回路47、音声回路48、LED駆動回路49、及び、通信インターフェイス50に接続されている。
画像処理回路47にはメインモニタ2を構成する正面ディスプレイ21が接続され、音声回路48にはメインモニタ2を構成するスピーカ22が接続され、LED駆動回路49にはメインモニタ2を構成するLED23が接続されている。通信インターフェイス50には5台のステーション3が接続されている。
CPU41は、ROM43に記憶されているゲームプログラム(ブラックジャックのゲームプログラムを含む)と、ステーション3から受信する各種信号とに基づいてゲーム装置1において行われるゲーム(ブラックジャック)を進行させる。また、CPU41は、上記ゲームプログラムに基づいて正面ディスプレイ21に画像を表示し、スピーカ22から音を出力し、LED23を点灯させる。また、CPU41は、上記ゲームプログラムに基づいて各種の信号を各ステーション3に送信する。
【0037】
図7は、図2に示したゲーム装置が備えるステーションの内部構成を示すブロック図である。
図7に示すように、ステーション3は、基本的にCPU51、RAM52、ROM53、及び、これら相互間のデータ転送を行うためのバス54で構成されるマイクロコンピュータ55を核として構成されている。
【0038】
ROM53にはステーション3の制御上必要な処理を行うための各種プログラム、データテーブル等が格納されている。また、RAM52は、現在ステーション3に貯留されているクレジット数や、CPU51で演算された各種データを一時的に記憶する。
【0039】
また、CPU51は、I/Oインターフェイス56を介して液晶パネル駆動回路57、タッチパネル駆動回路58、ホッパー駆動回路59、払出完了信号回路60、投入コイン検出信号回路67、紙幣検出信号回路64、操作信号回路66、及び、通信インターフェイス61に接続されている。
液晶パネル駆動回路57には液晶ディスプレイ10、タッチパネル駆動回路58にはタッチパネル11、ホッパー駆動回路59にはホッパー62、払出完了信号回路60にはコイン検出部63、投入コイン検出信号回路67には投入コイン検出部68、紙幣検出信号回路64には紙幣検出部65、操作信号回路66には操作ボタン12がそれぞれ接続されている。
【0040】
ホッパー62は、ステーション3の内部に設けられていて、CPU51から出力される制御信号に基づいて、コインをコイン払出口15から払い出す。
コイン検出部63は、コイン払出口15の内部に設けられていて、コイン払出口15から所定枚数のコインが払い出されたことを検出した場合に、CPU51に対して信号を送信する。
投入コイン検出部68は、コイン投入口13からコインが投入されたことを検出したとき、そのコインの額を検出し、検出した額を示す検出信号をCPU51に送信する。検出したコインは、所定額を1クレジットとしてRAM52に記憶される。
紙幣検出部65は、紙幣を受け入れたとき、その紙幣の額を検出し、検出した額を示す検出信号をCPU51に送信する。検出した紙幣は、所定額を1クレジットとしてRAM52に記憶される。
操作ボタン12は、コインの払い出しが決定された場合に、払い出し操作を行うためのボタンである。
【0041】
次に、主制御部40及びステーション3において行われる処理について説明する。まず、主制御部40において行われる処理について説明する。
【0042】
図1A及び図1Bは、本発明の第1実施形態に係るゲーム装置が備える主制御部において実行される主制御部側処理を示すフローチャートである。
【0043】
まず、図1AのステップS101において、主制御部40が備えるCPU41は、いずれかのステーション3から開始信号を受信する。開始信号は、ゲーム装置1において、ブラックジャックのゲームを進行させる契機となる信号である。
【0044】
次に、ステップS102においてCPU41は、ステーション3からBET情報を受信する。BET情報は、BETに関する情報であり、通常BET及びサイドBETが行われたか否かを示す情報や、通常BET及びサイドBETの額を示す情報を含む。
【0045】
次に、ステップS103において、CPU41は、プレーヤ及びバンカーに配布する各2枚のカードを乱数を用いて1組のトランプカードのなかから決定する。ステップS103においてプレーヤに配布すると決定された2枚のカードは、本発明のプレーヤ用カードに相当し、バンカーに配布すると決定された2枚のカードは、本発明のバンカー用カードに相当する。また、ゲーム装置1が備える正面ディスプレイ21には、2枚のバンカー用カードを示すカード画像として、1枚のカードが表向きに表示され、もう1枚のカードが裏向きに表示される。
【0046】
次に、ステップS104において、CPU41は、配布カード情報をステーション3に対して送信する。配布カード情報には、プレーヤ及びバンカーに配布すると決定したカードの種類(数字及びマーク(ハート、クローバ、スペード、ダイヤ))を示す情報が含まれる。
ステーション3では、受信した配布カード情報に基づいて、2枚のプレーヤ用カードを示すカード画像を液晶ディスプレイ10に表示する。
【0047】
次に、ステップS105において、CPU41は、ステーション3から選択情報を受信する。選択情報は、プレーヤの行ったBET選択に関する情報である。
【0048】
次に、ステップS106において、CPU41は、ステップS105で選択情報として、スタンド情報を受信したか否かを判断する。スタンド情報は、プレーヤがBET選択として、スタンドを選択したことを示す情報である。
スタンド情報を受信していないと判断した場合(ステップS106:NO)、CPU41は、ステップS105で受信した選択情報に基づいて、プレーヤの行ったBET選択に対応した処理を行う(ステップS107)。具体的には、プレーヤがヒットを選択した旨の情報を受信した場合、CPU41は、該プレーヤに配布するカードを乱数を用いて1枚決定し、当該カードの情報を、配布カード情報として、該プレーヤがゲームを行っているステーション3に対して送信する。プレーヤがスプリットを選択した旨の情報を受信した場合、CPU41は、該プレーヤがゲームを行っているステーション3の液晶ディスプレイ10に表示されている2枚のカードを分配する。そして、分配された夫々のカードに対して、新たに1枚ずつ補充するカードを乱数を用いて決定し、決定されたカードの情報を、配布カード情報として、該プレーヤがゲームを行っているステーション3に対して送信する。プレーヤがダブルを選択した旨の情報を受信した場合、CPU41は、該プレーヤに配布するカードを乱数を用いて1枚決定し、当該カードの情報を、配布カード情報として、該プレーヤがゲームを行っているステーション3に対して送信する。配布カード情報を受信すると、ステーション3では、該配布カード情報に対応するカード画像が液晶ディスプレイ10に表示される。
ステップS107の処理を実行した後、CPU41は、処理をステップS105に戻す。
【0049】
ステップS106でスタンド情報を受信したと判断した場合(ステップS106:YES)、CPU41は、バンカー用カードを示す2枚のカード画像を、正面ディスプレイ21に表向きに表示する(ステップS108)。
【0050】
次に、ステップS109において、CPU41は、バンカー用カードの合計点数が17点以上か否かを判断する。
バンカー用カードの合計点数が17点未満であると判断した場合(ステップS109:NO)、CPU41は、ヒット処理を行う(ステップS110)。ヒット処理は、バンカー用カードに1枚のカードを追加する処理である。具体的には、CPU41は、1枚のカードを乱数を用いて決定し、当該カードをバンカー用カードに追加するとともに、当該カードを正面ディスプレイ21に表向きに表示する。ステップS110の処理を実行した後、CPU41は、処理をステップS109に戻す。
【0051】
ステップS109で、バンカー用カードの合計点数が17点以上であると判断した場合(ステップS109:YES)、CPU41は、勝敗決定処理を実行する(ステップS111)。具体的には、CPU41は、バンカーのカードの合計点数とプレーヤのカードの合計点数とを比較し、点数の高低を判断することにより、勝敗を決定する。ステップS111でCPU41が行う処理は、本発明における通常ゲームの結果を決定する処理に相当する。
【0052】
次に、ステップS112においてCPU41は、ステップS111において決定した勝敗を示す情報(以下、勝敗情報ともいう)を、ステーション3に対して送信する。ステーション3では、勝敗情報を受信すると、勝敗情報に基づいて、「あなたの勝ち」、「あなたの負け」、及び、「引き分け」のうちのいずれか1の画像を液晶ディスプレイ10に表示する。
【0053】
次に、ステップS113において、CPU41は、通常BET払出情報をステーション3に対して送信する。通常BET払出情報は、通常BETに対して払い出すクレジット(通貨価値)の量を示す情報である。具体的には、プレーヤが勝利した場合には、通常BETの額の2倍の額のクレジットを示す情報を送信し、引き分けとなった場合には、通常BETの額と同額のクレジットを示す情報を送信する。また、バンカーが勝利した場合には、付与されるクレジットの額が0である旨を示す情報を送信する。
【0054】
以上、図1Aを用いて、主制御部40において行われる通常ゲームに係る処理について説明した。以下では、図1Bを用いて、サイドBETゲームに係る処理について説明する。
【0055】
図1BのステップS114において、CPU41は、通常ゲームにおいてプレーヤが負けとなり、且つ、サイドBETが行われていることを示す信号(以下、サイドBET信号ともいう)を、ステーション3から受信したか否かを判断する。サイドBET信号を受信していないと判断した場合、CPU41は、本主制御部側処理を終了する。
【0056】
一方、サイドBET信号を受信したと判断した場合、ステップS115において、CPU41は、対比カード(本発明における追加カード)決定処理を行う。具体的には、CPU41は、1組(52枚)のトランプカードの中から、1枚のカードを乱数を用いて選択し、当該カードを対比カードに決定する。
【0057】
このように、本実施形態では、ゲームに使用されている1組のトランプカードとは別の1組のトランプカードの中から、対比カードが決定されることとしている。しかし、本発明における追加カードの決定方法は、これに限定されない。例えば、追加カードは、ゲームに使用されている1組のトランプカードのうち、未使用のカードの中から決定されることとしてもよい。
また、本実施形態において、対比カードは1枚としているが、本発明における追加カードの枚数は、複数枚でもよい。
また、本実施形態において、対比カードは、各プレーヤにとって共通のカードとしている。もっとも、本発明における追加カードは、プレーヤごとに異なるカードであってもよい。
【0058】
次に、ステップS116において、CPU41は、決定された対比カードを、正面ディスプレイ21に表示する。
【0059】
次に、ステップS117において、CPU41は、カウント処理を行う。カウント処理は、ステップS104及びステップS107でステーション3に送信した配布カード情報に基づいて、プレーヤに配布したカードの中に、ステップS115で決定した対比カードと同じ数字のカードが何枚あるのかを認識する処理である。カウント処理は、本発明における対比に相当する。
【0060】
もっとも、本発明における対比の態様は、この例に限定されない。
例えば、本実施形態では、対比カードとプレーヤのカードにおいて、数字の一致するカードの枚数を算出することとしている。しかし、本発明の対比において着目される相対的関係は、これに限定されない。例えば、本発明の対比としては、対比カードとプレーヤのカードとの間の数字の大小関係に着目されることとしてもよい。この場合、例えば、プレーヤのカードの中に、対比カードの数字よりも大きな数字のカードが何枚あるかが算出されるような構成を採用することが可能である。
また、本発明における対比の対象は、数字に限定されない。例えば、本発明における対比の対象は、マークとしてもよい。この場合、例えは、対比カードとプレーヤのカードにおいて、マークの一致するカードの枚数が算出されるような構成を採用することが可能である。
以上の例では、対比カードとプレーヤのカードを1枚ずつ対比することにより、所定の条件を満たすカードの枚数が算出されることとしている。すなわち、本発明においては、対比カードとプレーヤのカードにおける1対1の対比により得られる情報を総合することによって、対比の結果を得ることとすることが可能である。
しかし、本発明において対比の結果を得る手順はこれに限定されず、プレーヤの所持する複数のカードから得られる情報と対比カードの有する情報を対比することとしてもよい。例えば、プレーヤの所持するカードの平均値を求め、該平均値と対比カードの数字を対比することによって、対比の結果を得ることとすることが可能である。
【0061】
次に、ステップS118において、CPU41は、サイドBET払出情報をステーション3に対して送信する。サイドBET払出情報は、サイドBETに対して払い出すクレジット(通貨価値)の量を示す情報である。具体的には、CPU41は、サイドBETの額に、ステップS117で認識した枚数に相当する値を乗じた額の5倍の額のクレジットを示す情報を送信する。例えば、プレーヤがサイドBETとして10枚のコインをBETし、プレーヤの手持ちのカードの中に対比カードと同じ数字のカードが2枚ある場合であれば、10×2×5=100枚のコインがプレーヤに対して付与されることになる。
本実施形態では、サイドBETゲームに係る配当の資金源は、サイドBETとしてBETされたコインである。すなわち、本実施形態では、プレーヤが通常ゲームに負けた場合にのみサイドBETゲームが行われることとしているため、通常ゲームにおいてプレーヤが勝った場合又は引き分けの場合には、サイドBETゲームに係る配当が付与されることなく、サイドBETとしてBETされたコインは、蓄えられることとなる。このようにして蓄えられるコインがサイドBETゲームに係る配当の資金源となるのである。もっとも、本発明において、サイドBETゲームに係る配当の資金源は、この例に限定されず、通常ゲームに係る配当の資金源と同一の資金源とすることも可能である。
ステップS118の処理を実行した後、CPU41は、本サブルーチンを終了する。
【0062】
以上、図1A及び図1Bを用いて、主制御部40において行われる処理について説明した。図1A及び図1Bの処理を実行するとき、主制御部40は、本発明におけるコントローラとして機能する。
次に、ステーション3において行われる処理について説明する。
図8A及び図8Bは、第1実施形態に係るステーションにおいて実行されるステーション側処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【0063】
まず、図8AのステップS201において、ステーション3が備えるCPU51は、タッチパネル11から接触を検知した、又は、投入コイン検出部68からコインの投入を検出した旨の信号を受信すると、主制御部40に対して開始信号を送信する。これにより、主制御部40では、図1A及び図1Bに示した処理が進行することとなる。
【0064】
次に、ステップS202において、CPU51は、通常BET及びサイドBETの入力を受け付ける。これにより、プレーヤは、ステーション3が備えるタッチパネル11を介して通常BET及びサイドBETを入力することが可能となる。
【0065】
次に、ステップS203において、CPU51は、入力されたBETに関する情報であるBET情報を主制御部40に対して送信する。主制御部40では、BET情報を受信すると、プレーヤ及びバンカーに配布するカードを決定する(図1AのステップS103参照)。
【0066】
次に、ステップS204において、CPU51は、プレーヤに配布するカードを示す配布カード情報を主制御部40から受信する。
【0067】
次に、ステップS205において、CPU51は、ステップS204において受信した配布カード情報に基づいて、2枚のプレーヤ用カードを示すカード画像を液晶ディスプレイ10に表示する。
【0068】
次に、ステップS206において、CPU51は、BET選択の受付を行う。この受付に応じて、プレーヤは、タッチパネル11を介してBET選択を行う。
【0069】
次に、ステップS207において、CPU51は、選択情報を主制御部40に対して送信する。選択情報は、ステップS206でプレーヤが行ったBET選択に関する情報である。
【0070】
次に、ステップS208において、CPU51は、ステップS207で選択情報として、スタンド情報を送信したか否かを判断する。スタンド情報は、プレーヤがBET選択として、スタンドを選択したことを示す情報である。
スタンド情報を送信していないと判断した場合(ステップS208:NO)、すなわち、プレーヤがBET選択として、スタンド以外の選択をした場合、CPU51は、プレーヤのBET選択に応じた処理(選択処理)を行う(ステップS209)。具体的には、CPU51は、ステップS107で主制御部40が送信する配布カード情報に基づいて、該配布カード情報に対応するカード画像を液晶ディスプレイ10に表示する。また、プレーヤがBET選択としてスプリット又はダブルを選択した場合には、CPU51は、BET額を2倍にする処理を行う。すなわち、CPU51は、ステップS202で入力された通常BETの額に相当する額をRAM52に貯留されているクレジット数から減算する処理を行い、当該額を通常BETの額に加算する処理を行う。
ステップS209の処理を実行した後、CPU51は、処理をステップS206に戻す。
【0071】
ステップS208でスタンド情報を送信したと判断した場合(ステップS208:YES)、CPU51は、主制御部40から勝敗情報を受信する(ステップS210)。続いて、液晶ディスプレイ10に、受信した勝敗情報に基づいて、「あなたの勝ち」、「あなたの負け」、及び、「引き分け」のうちのいずれか1を示す画像を所定期間(本実施形態では、10秒間)表示する。
【0072】
次に、ステップS211において、CPU51は、通常BET払出情報を、主制御部40から受信する。通常BET払出情報を受信すると、CPU51は、通常BET払出情報に基づいたクレジットデータを、RAM52に記憶する。
【0073】
次に、ステップS212において、CPU51は、ステップS211において受信した通常BET払出情報に基づいて、クレジットの払い出しを行う。
【0074】
以上、図8Aを用いて、ステーション3において行われる通常ゲームに係る処理について説明した。以下では、図8Bを用いて、サイドBETゲームに係る処理について説明する。
【0075】
次に、図8BのステップS213において、CPU51は、ステップS210で受信した勝敗情報に基づいて、通常ゲームの結果がプレーヤの負けであるか否かを判断する。プレーヤの負けではないと判断した場合、CPU51は、本サブルーチンを終了する。
【0076】
一方、プレーヤの負けであると判断した場合、CPU51は、ステップS202のBET受付中にサイドBETの入力が行われたか否かを判断する(ステップS214)。サイドBETの入力が行われていないと判断した場合、CPU51は、本サブルーチンを終了する。
【0077】
一方、サイドBETの入力が行われたと判断した場合、CPU51は、通常ゲームの結果がプレーヤの負けであり、且つ、サイドBETが行われたことを示す信号であるサイドBET信号を、主制御部40に対して送信する(ステップS215)。
【0078】
次に、ステップS216において、CPU51は、サイドBET払出情報を主制御部40から受信する。サイドBET払出情報を受信すると、CPU51は、サイドBET払出情報に基づいたクレジットデータを、RAM52に記憶する。
【0079】
次に、ステップS217において、CPU51は、ステップS216において受信したサイドBET払出情報に基づいて、クレジットの払い出しを行う。
ステップS217の処理を実行した後、本サブルーチンを終了する。
図8A及び図8Bの処理を実行するとき、マイクロコンピュータ55は、本発明におけるコントローラとして機能する。
【0080】
第1実施形態では、ゲーム装置1を用いてカードゲームを行う場合について説明したが、本発明においては、ゲーム装置を用いずにカードゲームを行う(例えば、実際にテーブルを囲んでバンカーとプレーヤが勝負する)こととしてもよい。この場合、以下の(a)〜(e)の段階を含むカードゲームのプレイ方法を採用することができる。(a)所定枚数のカードをプレーヤ用カードとしてプレーヤに配布するとともに、所定枚数のカードをバンカー用カードとしてバンカーに配布する段階と、(b)通常BETとは異なるサイドBETを行う段階と、(c)上記プレーヤ用カードからなるハンドと、上記バンカー用カードからなるハンドとを比較することにより、通常ゲームの結果を決定する段階と、(d)上記通常ゲームの結果がプレーヤの負けである場合、上記サイドBETが行われていることを条件に、上記プレーヤ用カードとは別に、所定数の追加カードをプレーヤに配布する段階と、(e)少なくとも上記プレーヤ用カードと上記追加カードとを用いて、追加ゲームの結果を決定する段階。ここで、上記追加ゲームは、上記プレーヤ用カードと上記追加カードとの対比により結果が決定されるゲームである。
【0081】
そして、ステップS103及びステップS104で主制御部40によって行われる処理、並びに、ステップS204及びステップS205でステーション3によって行われる処理は、上記(a)の段階を構成する。また、ステップS202でステーション3によって行われる処理は、上記(b)の段階を構成する。また、ステップS111で主制御部40によって行われる処理は、上記(c)の段階を構成する。また、ステップS213〜ステップS215でステーション3によって行われる処理、及び、ステップS114〜ステップS116で主制御部40によって行われる処理は、上記(d)の段階を構成する。また、ステップS117で主制御部40によって行われる処理は、上記(e)の段階を構成する。
【0082】
[第2実施形態]
前述したように、第2実施形態においても、カードゲームとしてブラックジャックが行われる。そして、第1実施形態において、図2〜図7を用いて行ったゲーム装置1の外観や内部構成、ディスプレイに表示される画像等についての説明は、第2実施形態においても妥当するので、ここでの説明は省略する。また、主制御部40において行われる通常ゲームに係る処理の説明(図1A参照)、及び、ステーション3において行われる通常ゲームに係る処理の説明(図8A参照)も、第2実施形態においても妥当するので、ここでの説明は省略する。以下では、主制御部40及びステーション3おいて行われるサイドBETゲームに係る処理について説明する。なお、第1実施形態に係るゲーム装置の構成要素と同一の構成要素には、同一の符号を付して説明することとする。
【0083】
まず、主制御部において行われる処理について説明する。
図9は、第2実施形態に係る主制御部において実行される主制御部側処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【0084】
まず、図9のステップS314において、CPU41は、通常ゲームにおいてプレーヤが負けとなり、且つ、サイドBETが行われていることを示す信号(以下、サイドBET信号ともいう)を、ステーション3から受信したか否かを判断する。サイドBET信号を受信していないと判断した場合、CPU41は、本主制御部側処理を終了する。
【0085】
一方、サイドBET信号を受信したと判断した場合、ステップS315において、CPU41は、補充カード(本発明における追加カード)決定処理を行う。具体的には、CPU41は、ゲームに使用されている1組のトランプカードのうち、未使用のカードの中から、以下の枚数のカードを乱数を用いて選択し、当該カードを補充カードに決定する。補充カードの枚数は、通常ゲーム終了時点でプレーヤが所持するカードの枚数を5から減じた数である。例えば、通常ゲームにおいて、プレーヤが1度目のBET選択でスタンドを選択した場合には、通常ゲーム終了時点におけるプレーヤの手持ちのカードは2枚である。従って、この場合、補充カードの枚数は、5−2=3枚ということになる。
【0086】
次に、ステップS316において、CPU41は、決定された補充カードに関するカード情報(補充カード情報)をステーション3に対して送信する。
【0087】
次に、ステップS317において、CPU41は、補充カードの配布により5枚になったプレーヤのカードによって、所定のポーカの役のうちいずれか1が成立したか否かを判断する。所定のポーカの役とは、ロイヤルフラッシュ、ストレートフラッシュ、フォーカード、フルハウス、フラッシュ、ストレート、スリーカードを指す。もっとも、本発明において、サイドBETゲーム(本発明における追加ゲーム)に係る所定のポーカの役は、この例に限定されず、公知のポーカの役を適宜採用することが可能である。
また、本発明における追加ゲームの結果が決定される手順としては、必ずしもポーカの役の成立に係らせる必要はなく、ポーカ以外のカードゲームの役を採用することも可能である。
さらに、本発明における追加ゲームの結果が決定される手順は、カードゲームに使用される所定の役に基づいていなくてもよい。例えば、ゲーム装置ごとに予め定められていることとしてもよいし、ゲーム毎にランダムに設定されることとしてもよい。
【0088】
ステップS317において、所定の役がいずれも成立していないと判断した場合、CPU41は、本サブルーチンを終了する。一方、所定の役のうちいずれか1が成立したと判断した場合、CPU41は、ステップS318に移行する。
【0089】
ステップS318において、CPU41は、サイドBET払出情報をステーション3に対して送信する。サイドBET払出情報は、サイドBETに対して払い出すクレジット(通貨価値)の量を示す情報である。具体的には、CPU41は、サイドBETの額に、上記所定のポーカの役ごとに定められた所定の倍率を乗じた額のクレジットを示す情報を送信する。
ステップS318の処理を実行した後、CPU41は、本サブルーチンを終了する。
【0090】
以上、図9を用いて、主制御部40において行われる処理について説明した。図9の処理を実行するとき、主制御部40は、本発明におけるコントローラとして機能する。
次に、ステーション3において行われる処理について説明する。
図10は、第2実施形態に係るステーションにおいて実行されるステーション側処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【0091】
まず、図10のステップS413において、CPU51は、通常ゲームにおける勝敗情報に基づいて、通常ゲームの結果がプレーヤの負けであるか否かを判断する。プレーヤの負けではないと判断した場合、CPU51は、本サブルーチンを終了する。
【0092】
一方、プレーヤの負けであると判断した場合、CPU51は、BET受付中にサイドBETの入力が行われたか否かを判断する(ステップS414)。サイドBETの入力が行われていないと判断した場合、CPU51は、本サブルーチンを終了する。
【0093】
一方、サイドBETの入力が行われたと判断した場合、CPU51は、通常ゲームの結果がプレーヤの負けであり、且つ、サイドBETが行われたことを示す信号であるサイドBET信号を、主制御部40に対して送信する(ステップS415)。
【0094】
次に、ステップS416において、CPU51は、ステップS416で主制御部40が送信する補充カード情報を受信する。
【0095】
次に、ステップS417において、CPU51は、ステップS416で受信した補充カード情報に基づいて、補充カードを示すカード画像を液晶ディスプレイ10に表示する。
【0096】
次に、ステップS418において、CPU51は、サイドBET払出情報を主制御部40から受信する。サイドBET払出情報を受信すると、CPU51は、サイドBET払出情報に基づいたクレジットデータを、RAM52に記憶する。
【0097】
次に、ステップS419において、CPU51は、ステップS418において受信したサイドBET払出情報に基づいて、クレジットの払い出しを行う。
ステップS419の処理を実行した後、本サブルーチンを終了する。
図10の処理を実行するとき、マイクロコンピュータ55は、本発明におけるコントローラとして機能する。
【0098】
第2実施形態では、ゲーム装置1を用いてカードゲームを行う場合について説明したが、本発明においては、ゲーム装置を用いずにカードゲームを行う(例えば、実際にテーブルを囲んでバンカーとプレーヤが勝負する)こととしてもよい。この場合、以下の(a)〜(e)の段階を含むカードゲームのプレイ方法を採用することができる。(a)所定枚数のカードをプレーヤ用カードとしてプレーヤに配布するとともに、所定枚数のカードをバンカー用カードとしてバンカーに配布する段階と、(b)通常BETとは異なるサイドBETを行う段階と、(c)上記プレーヤ用カードからなるハンドと、上記バンカー用カードからなるハンドとを比較することにより、通常ゲームの結果を決定する段階と、(d)上記通常ゲームの結果がプレーヤの負けである場合、上記サイドBETが行われていることを条件に、上記プレーヤ用カードとは別に、所定数の追加カードをプレーヤに配布する段階と、(e)少なくとも上記プレーヤ用カードと上記追加カードとを用いて、追加ゲームの結果を決定する段階。ここで、上記追加ゲームは、上記プレーヤ用カードと上記追加カードとからなるハンドにより結果が決定されるゲームである。
【0099】
上記(a)〜(c)の段階については、第1実施形態における説明が妥当する。また、ステップS413〜ステップS415でステーション3によって行われる処理、ステップS314〜ステップS316で主制御部40によって行われる処理、並びに、ステップS416及びステップS417でステーション3によって行われる処理は、上記(d)の段階を構成する。また、ステップS317で主制御部40によって行われる処理は、上記(e)の段階を構成する。
【0100】
[第3実施形態]
前述したように、第3実施形態においては、第1実施形態及び第2実施形態と異なり、カードゲームとしてパイガオポーカが行われる。もっとも、第1実施形態において図2〜図7を用いて行ったゲーム装置1の外観や内部構成についての説明は、ゲームプログラムがパイガオポーカではなくブラックジャックであるという点を除けば、第3実施形態においても妥当するので、ここでの説明は省略する。以下では、第1実施形態に係るゲーム装置の構成要素と同一の構成要素には、同一の符号を付して説明することとする。
【0101】
図11は、第3実施形態に係るゲーム装置が備える正面ディスプレイに表示される画像の一例を示す図である。
図4と異なり、第3実施形態ではパイガオポーカが行われる点に対応付けて、カード画像32が7枚表示されている。カード画像32は、ディーラにカードが配布される際には裏向きに表示される。ハイハンド及びローハンドが決定されると、カード画像32は、表向きに表示される。図11に向かって左側の5枚のカードがハイハンドを示し、右側の2枚のカードがローハンドを示している。それ以外の点については、図4で行った説明の通りである。
【0102】
図12は、第3実施形態に係るステーションが備える液晶ディスプレイに表示される画像の一例を示す図である。
図12に示すように、液晶ディスプレイ10の上側には、プレーヤのハイハンドを表示するハイハンド表示部180と、ローハンドを表示するローハンド表示部181とが設けられている。ハイハンド表示部180及びローハンド表示部181には、夫々ハイハンドのカードとローハンドのカードを示すカード画像182が表向きに表示されている。ハイハンド表示部180の下側には、配布カード表示部183が設けられている。配布カード表示部183の点線で囲まれた7つの部分には、プレーヤに配布された7枚のプレーヤ用カードを示すカード画像が表向きに表示される。配布カード表示部183の右側には、ハイハンド及びローハンドを構成するカードを決定するためのハイハンド決定ボタン184、及び、ローハンド決定ボタン185が設けられている。プレーヤは、ハイハンドにしたいカードを配布カード表示部183に表示されるカードのなかからタッチパネル11を介して選択し、タッチパネル11を介してハイハンド決定ボタン184を操作することによって、ハイハンドを決定することができる。ハイハンドに決定されたカードは、ハイハンド表示部180に表示される。同様に、ローハンドにしたいカードを配布カード表示部183に表示されるカードのなかからタッチパネル11を介して選択し、タッチパネル11を介してローハンド決定ボタン185を操作することによってローハンドを決定することができる。
その他の構成要素については、図4で行った説明が妥当するので、ここでの説明は省略する。
【0103】
次に、主制御部40及びステーション3において行われる処理について説明する。まず、主制御部40において行われる処理について説明する。
【0104】
図13A及び図13Bは、第3実施形態に係る主制御部において実行される主制御部側処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【0105】
まず、図13AのステップS501において、主制御部40が備えるCPU41は、ステーション3から開始信号を受信する。開始信号は、ゲーム装置1において、ブラックジャックのゲームを進行させる契機となる信号である。
【0106】
次に、ステップS502においてCPU41は、ステーション3からBET情報を受信する。BET情報は、BETに関する情報であり、通常BET及びサイドBETが行われたか否かを示す情報や、通常BET及びサイドBETの額を示す情報を含む。
【0107】
次に、ステップS503において、CPU41は、プレーヤ及びバンカーに配布する各7枚のカードを乱数を用いて1組のトランプカードのなかから決定する。また、CPU41は、ゲーム装置1が備える正面ディスプレイ21に、7枚のバンカー用カードを示すカード画像を裏向きに表示する。
【0108】
次に、ステップS504において、CPU41は、配布カード情報をステーション3に対して送信する。配布カード情報には、プレーヤ及びバンカーに配布すると決定したカードの種類(数字及びマーク(ハート、クローバ、スペード、ダイヤ))を示す情報が含まれる。
ステーション3では、受信した配布カード情報に基づいて、7枚のプレーヤ用カードを示すカード画像を液晶ディスプレイ10に表示し、5枚の組(ハイハンド)と2枚の組(ローハンド)とに分けるための入力を受け付ける。
【0109】
次に、ステップS505においてCPU41は、ステーション3から選択情報を受信する。選択情報は、どのカードがハイハンドに選択され、どのカードがローハンドに選択されたかを示す情報である。
【0110】
次に、ステップS506において、CPU41は、バンカーに対して配布されたカードをハイハンド及びローハンドに分ける処理を実行する。
【0111】
次に、ステップS507においてCPU41は、ステップS506において決定したハイハンド及びローハンドを示すカード画像を、正面ディスプレイ21に表向きに表示する。
【0112】
次に、ステップS508においてCPU41は、ステップS505において受信した選択情報と、ステップS506において決定したハイハンド及びローハンドとに基づいて、勝敗を決定する処理を実行する。具体的には、プレーヤのハイハンドとバンカーのハイハンドとを比較して強弱を判断するとともに、プレーヤのローハンドとバンカーのローハンドとを比較して強弱を判断し、判断結果に基づいて勝敗を決定する。具体的には、プレーヤのハイハンドがバンカーのハイハンドより強く、且つ、プレーヤのローハンドがバンカーのローハンドより強い場合には、プレーヤの勝ちであり、バンカーのハイハンドがプレーヤのハイハンドより強く、且つ、バンカーのローハンドがプレーヤのローハンドより強い場合には、バンカーの勝ちである。ハイハンド及びローハンドのうち、一方についてはプレーヤの方が強く、他方についてはバンカーの方が強い場合には引き分けである。
プレーヤのハイハンド及びローハンドは、本発明におけるプレーヤ用カードからなるハンドに相当し、バンカーのハイハンド及びローハンドは、本発明におけるバンカー用カードからなるハンドに相当する。第3実施形態では、プレーヤ用カードとプレーヤ用カードからなるハンドは同一ではなく、バンカー用カードとバンカー用カードからなるハンドも同一ではない。しかし、本発明においては、プレーヤ用カードとプレーヤ用カードからなるハンドは同一のものであってよいし、バンカー用カードとバンカー用カードからなるハンドも同一のものであってよい。
【0113】
次に、ステップS509においてCPU41は、ステップS508において決定した勝敗を示す情報(以下、勝敗情報ともいう)を、ステーション3に対して送信する。ステーション3では、勝敗情報を受信すると、勝敗情報に基づいて、「あなたの勝ち」、「あなたの負け」、及び、「引き分け」のうちのいずれか1の画像を液晶ディスプレイ10に表示する。
【0114】
次に、ステップS510において、CPU41は、通常BET払出情報をステーション3に対して送信する。通常BET払出情報は、通常BETに対して払い出すクレジット(通貨価値)の量を示す情報である。具体的には、プレーヤが勝利した場合には、通常BETの額の2倍の額のクレジットを示す情報を送信し、引き分けとなった場合には、通常BETの額と同額のクレジットを示す情報を送信する。また、バンカーが勝利した場合には、付与されるクレジットの額が0である旨を示す情報を送信する。
【0115】
以上、図13Aを用いて、主制御部40において行われる通常ゲームに係る処理について説明した。以下では、図13Bを用いて、サイドBETゲームに係る処理について説明する。
【0116】
まず、図13BのステップS511において、CPU41は、通常ゲームにおいてプレーヤが負けとなり、且つ、サイドBETが行われていることを示す信号(以下、サイドBET信号ともいう)を、ステーション3から受信したか否かを判断する。サイドBET信号を受信していないと判断した場合、CPU41は、本主制御部側処理を終了する。
【0117】
一方、サイドBET信号を受信したと判断した場合、ステップS512において、CPU41は、置換カード(本発明における追加カード)決定処理を行う。具体的には、CPU41は、ゲームに使用されている1組のトランプカードのうち、未使用のカードの中から、1枚のカードを乱数を用いて選択し、当該カードを置換カードに決定する。
【0118】
次に、ステップS513において、CPU41は、決定された置換カードに関するカード情報(置換カード情報)をステーション3に対して送信する。
【0119】
次に、ステップS514において、CPU41は、プレーヤのハイハンドを構成する5枚のカードのうち1枚を置換カードに置換することにより得られるハンドによって、所定のポーカの役のうちいずれか1が成立したか否かを判断する。所定のポーカの役とは、ロイヤルフラッシュ、ストレートフラッシュ、フォーカード、フルハウス、フラッシュ、ストレート、スリーカード、ツーペア、及び、ワンペアを指す。もっとも、本発明においては、サイドBETゲームに係る所定のポーカの役は、この例に限定されず、公知のポーカの役を適宜採用することが可能である。また、本発明における追加ゲームの結果が決定される手順としては、必ずしもポーカの役の成立に係らせる必要はなく、ポーカ以外のカードゲームの役を採用することも可能である。さらに、本発明における追加ゲームの結果が決定される手順は、カードゲームに使用される所定の役に基づいていなくてもよい。例えば、ゲーム装置ごとに予め定められていることとしてもよいし、ゲーム毎にランダムに設定されることとしてもよい。この場合、プレーヤに配布されるカードの合計枚数についても5枚とする必要はなく、適宜設計することが可能である。
また、第3実施形態では、プレーヤに配布された7枚のカードのうち、ハイハンドを構成する5枚のカードのみが、サイドBETゲームの結果を決定するために使用されることとしている。もっとも、本発明における追加ゲームで使用されるカードは、プレーヤ用カードのうちの一部であってもよいし、全部であってもよい。
【0120】
なお、ステップS514において置換の対象となるハイハンドのカードは、該カードの置換により得られる5枚のカードからなるハンドが、その他のカードの置換により得られるハンドよりも強くなるように選択される。すなわち、置換の対象となるカードは、ゲーム装置1によって自動的に選択される。もっとも、本発明において、置換の対象となるカードは、プレーヤが選択できるように構成されていてもよい。
また、本実施形態では、プレーヤのハイハンドを構成する5枚のカードのうち1枚のカードが置換カードと置換されることとしている。しかし、本発明においては、ローハンドも含めた7枚のプレーヤ用カードのうち1枚のカードが置換されることとしてもよい。
【0121】
ステップS514において、所定の役がいずれも成立していないと判断した場合、CPU41は、本サブルーチンを終了する。一方、所定の役のうちいずれか1が成立したと判断した場合、CPU41は、ステップS515に移行する。
【0122】
ステップS515において、CPU41は、サイドBET払出情報をステーション3に対して送信する。サイドBET払出情報は、サイドBETに対して払い出すクレジット(通貨価値)の量を示す情報である。具体的には、CPU41は、サイドBETの額に、上記所定のポーカの役ごとに定められた所定の倍率を乗じた額のクレジットを示す情報を送信する。
ステップS515の処理を実行した後、CPU41は、本サブルーチンを終了する。
【0123】
以上、図13A及び図13Bを用いて、主制御部40において行われる処理について説明した。図13A及び図13Bの処理を実行するとき、主制御部40は、本発明におけるコントローラとして機能する。
次に、ステーション3において行われる処理について説明する。
図14A及び図14Bは、第3実施形態に係るステーションにおいて実行されるステーション側処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【0124】
まず、図14AのステップS601において、ステーション3が備えるCPU51は、タッチパネル11から接触を検知した、又は、投入コイン検出部68からコインの投入を検出した旨の信号を受信すると、主制御部40に対して開始信号を送信する。これにより、主制御部40では、図13A及び図13Bに示した処理が進行することとなる。
【0125】
次に、ステップS602において、CPU51は、通常BET及びサイドBETの入力を受け付ける。これにより、プレーヤは、ステーション3が備えるタッチパネル11を介して通常BET及びサイドBETを入力することが可能となる。
【0126】
次に、ステップS603において、CPU51は、入力されたBETに関する情報であるBET情報を主制御部40に対して送信する。主制御部40では、BET情報を受信すると、プレーヤ及びバンカーに配布するカードを決定する。
【0127】
次に、ステップS604において、CPU51は、プレーヤに配布するカードを示す配布カード情報を主制御部40から受信する。
【0128】
次に、ステップS605において、CPU51は、ステップS604において受信した配布カード情報に基づいて、7枚のプレーヤ用カードを示すカード画像を液晶ディスプレイ10の配布カード表示部183に表示する。
【0129】
次に、ステップS606において、CPU51は、ハイハンド及びローハンドを選択するための入力を受け付ける。これにより、プレーヤは、タッチパネル11を介してハイハンド決定ボタン184及びローハンド決定ボタン185を操作することによって、配布されたカードのなかからハイハンド及びローハンドを決定することが可能となる。
【0130】
次に、ステップS607において、CPU51は、ハイハンド及びローハンドの選択に基づいた選択情報を主制御部40に対して送信する。主制御部40では、選択情報を受信すると、バンカー用カードのハイハンド及びローハンドを決定し、勝敗を決定する処理を実行する。
【0131】
次に、ステップS608において、CPU51は、主制御部40から勝敗情報を受信する。続いて、液晶ディスプレイ10の配布カード表示部183に、受信した勝敗情報に基づいて、「あなたの勝ち」、「あなたの負け」、及び、「引き分け」のうちのいずれか1を示す画像を所定期間(本実施形態では、10秒間)表示する。
【0132】
次に、ステップS609において、CPU51は、通常BET払出情報を、主制御部40から受信する。通常BET払出情報を受信すると、CPU51は、通常BET払出情報に基づいたクレジットデータを、RAM52に記憶する。
【0133】
次に、ステップS610において、CPU51は、ステップS609において受信した通常BET払出情報に基づいて、クレジットの払い出しを行う。
【0134】
以上、図14Aを用いて、ステーション3において行われる通常ゲームに係る処理について説明した。以下では、図14Bを用いて、サイドBETゲームに係る処理について説明する。
【0135】
まず、図14BのステップS611において、CPU51は、通常ゲームにおける勝敗情報に基づいて、通常ゲームの結果がプレーヤの負けであるか否かを判断する。プレーヤの負けではないと判断した場合、CPU51は、本サブルーチンを終了する。
【0136】
一方、プレーヤの負けであると判断した場合、CPU51は、BET受付中にサイドBETの入力が行われたか否かを判断する(ステップS612)。サイドBETの入力が行われていないと判断した場合、CPU51は、本サブルーチンを終了する。
【0137】
一方、サイドBETの入力が行われたと判断した場合、CPU51は、通常ゲームの結果がプレーヤの負けであり、且つ、サイドBETが行われたことを示す信号であるサイドBET信号を、主制御部40に対して送信する(ステップS613)。
【0138】
次に、ステップS614において、CPU51は、ステップS513で主制御部40が送信する置換カード情報を受信する。
【0139】
次に、ステップS615において、CPU51は、ステップS614で受信した置換カード情報に基づいて、置換カードを示すカード画像を液晶ディスプレイ10に表示する。
【0140】
次に、ステップS616において、CPU51は、サイドBET払出情報を主制御部40から受信する。サイドBET払出情報を受信すると、CPU51は、サイドBET払出情報に基づいたクレジットデータを、RAM52に記憶する。
【0141】
次に、ステップS617において、CPU51は、ステップS616において受信したサイドBET払出情報に基づいて、クレジットの払い出しを行う。
ステップS617の処理を実行した後、本サブルーチンを終了する。
図14A及び図14Bの処理を実行するとき、マイクロコンピュータ55は、本発明におけるコントローラとして機能する。
【0142】
第3実施形態では、ゲーム装置1を用いてカードゲームを行う場合について説明したが、本発明においては、ゲーム装置を用いずにカードゲームを行う(例えば、実際にテーブルを囲んでバンカーとプレーヤが勝負する)こととしてもよい。この場合、以下の(a)〜(e)の段階を含むカードゲームのプレイ方法を採用することができる。(a)所定枚数のカードをプレーヤ用カードとしてプレーヤに配布するとともに、所定枚数のカードをバンカー用カードとしてバンカーに配布する段階と、(b)通常BETとは異なるサイドBETを行う段階と、(c)上記プレーヤ用カードからなるハンドと、上記バンカー用カードからなるハンドとを比較することにより、通常ゲームの結果を決定する段階と、(d)上記通常ゲームの結果がプレーヤの負けである場合、上記サイドBETが行われていることを条件に、上記プレーヤ用カードとは別に、所定数の追加カードをプレーヤに配布する段階と、(e)少なくとも上記プレーヤ用カードと上記追加カードとを用いて、追加ゲームの結果を決定する段階。ここで、上記追加ゲームは、上記プレーヤ用カードのいずれかが上記追加カードに置換され、置換後のカードからなるハンドにより結果が決定されるゲームである。
【0143】
そして、ステップS503及びステップS504で主制御部40によって行われる処理、並びに、ステップS604及びステップS605でステーション3によって行われる処理は、上記(a)の段階を構成する。また、ステップS602でステーション3によって行われる処理は、上記(b)の段階を構成する。また、ステップS508で主制御部40によって行われる処理は、上記(c)の段階を構成する。また、ステップS611〜ステップS613でステーション3によって行われる処理、ステップS511〜ステップS513で主制御部40によって行われる処理、並びに、ステップS614及びステップS615でステーション3によって行われる処理は、上記(d)の段階を構成する。また、ステップS514で主制御部40によって行われる処理は、上記(e)の段階を構成する。
【0144】
[第4実施形態]
前述したように、第4実施形態においても、カードゲームとしてパイガオポーカが行われる。そして、第1実施形態及び第3実施形態において、図2〜図7図11及び図12を用いて行ったゲーム装置1の外観や内部構成、ディスプレイに表示される画像等についての説明は、第4実施形態においても妥当するので、ここでの説明は省略する。また、主制御部40において行われる通常ゲームに係る処理の説明(図13A参照)、及び、ステーション3において行われる通常ゲームに係る処理の説明(図14A参照)も、第4実施形態においても妥当するので、ここでの説明は省略する。以下では、主制御部40及びステーション3おいて行われるサイドBETゲームに係る処理について説明する。なお、第1実施形態に係るゲーム装置及び第1実施形態に係るゲーム装置の構成要素と同一の構成要素には、同一の符号を付して説明することとする。
【0145】
まず、主制御部において行われる処理について説明する。
図15は、第4実施形態に係る主制御部において実行される主制御部側処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【0146】
まず、図15のステップS711において、CPU41は、通常ゲームにおいてプレーヤが負けとなり、且つ、サイドBETが行われていることを示す信号(以下、サイドBET信号ともいう)を、ステーション3から受信したか否かを判断する。サイドBET信号を受信していないと判断した場合、CPU41は、本主制御部側処理を終了する。
【0147】
一方、サイドBET信号を受信したと判断した場合、ステップS115において、CPU41は、特別カード(本発明における追加カード)決定処理を行う。具体的には、CPU41は、1組(52枚)のトランプカードの中から、1枚のカードを乱数を用いて選択し、当該カードを特別カードに決定する。
【0148】
このように、本実施形態では、ゲームに使用されている1組のトランプカードとは別の1組のトランプカードの中から、特別カードが決定されることとしている。しかし、本発明における追加カードの決定方法は、これに限定されない。例えば、追加カードは、ゲームに使用されている1組のトランプカードのうち、未使用のカードの中から決定されることとしてもよい。
また、本実施形態において、特別カードは1枚としているが、本発明における追加カードの枚数は、複数枚でもよい。
また、本実施形態において、特別カードは、各プレーヤにとって共通のカードとしている。もっとも、本発明における追加カードは、プレーヤごとに異なるカードであってもよい。
【0149】
次に、ステップS713において、CPU41は、決定された特別カードを、正面ディスプレイ21に表示する。
【0150】
次に、ステップS714において、CPU41は、通常ゲームにおいて受信した選択情報と、ステップS712において決定した特別カードとに基づいて、勝敗を決定する処理を実行する。具体的には、まず、特別カードの数字が最高位になるようにカードの強さの順位(本発明におけるカードの強弱順)が変更される。例えば、特別カードの数字が8である場合には、カードの強さの順位は、強い順に、8、A、K、Q・・・9、7・・・2となる。そして、変更されたカードの強さの順位に基づいて、プレーヤのハイハンドとバンカーのハイハンドとを比較して強弱を判断し、ハンドが強いほうを勝者に決定する。
【0151】
このように、本実施形態では、特別カードの数字が最高位になるようにカードの強さの順位が変更される。もっとも、本発明におけるカードの強弱順の変更の態様は、これに限定されない。例えば、特別カードの数字が最下位になるようにカードの強さの順位が変更されることとしてもよい。
また、以上で述べた例では、特別カードの数字のみが、カードの強さの順位の中で変動し、それ以外の数字の強さの順序は変化しない。もっとも、本発明においては、特別カードの数字以外の数字における強さの順序も変更されることとしてもよい。例えば、特別カードの数字を最高位とし、特別カードの数字よりも1大きい数字を最下位となるように変更されることとしてもよい。例えば、特別カードの数字が8である場合、カードの強さの順位が、強い順に、8、7、6・・・2、A、K・・・9となるように変更される構成を採用することが可能である。
【0152】
次に、ステップS715においてCPU41は、ステップS714において決定した勝敗を示す情報(以下、勝敗情報ともいう)を、ステーション3に対して送信する。ステーション3では、勝敗情報を受信すると、勝敗情報に基づいて、「あなたの勝ち」、「あなたの負け」、及び、「引き分け」のうちのいずれか1の画像を液晶ディスプレイ10に表示する
【0153】
次に、ステップS716において、CPU41は、サイドBET払出情報をステーション3に対して送信する。サイドBET払出情報は、サイドBETに対して払い出すクレジット(通貨価値)の量を示す情報である。具体的には、プレーヤが勝利した場合には、サイドBETの額の2倍の額のクレジットを示す情報を送信し、引き分けとなった場合には、サイドBETの額と同額のクレジットを示す情報を送信する。また、バンカーが勝利した場合には、付与されるクレジットの額が0である旨を示す情報を送信する。
ステップS716の処理を実行した後、CPU41は、本サブルーチンを終了する。
【0154】
以上、図15を用いて、主制御部40において行われる処理について説明した。図15の処理を実行するとき、主制御部40は、本発明におけるコントローラとして機能する。
次に、ステーション3において行われる処理について説明する。
図16は、第4実施形態に係るステーションにおいて実行されるステーション側処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【0155】
まず、図16のステップS811において、CPU51は、通常ゲームにおける勝敗情報に基づいて、通常ゲームの結果がプレーヤの負けであるか否かを判断する。プレーヤの負けではないと判断した場合、CPU51は、本サブルーチンを終了する。
【0156】
一方、プレーヤの負けであると判断した場合、CPU51は、BET受付中にサイドBETの入力が行われたか否かを判断する(ステップS812)。サイドBETの入力が行われていないと判断した場合、CPU51は、本サブルーチンを終了する。
【0157】
一方、サイドBETの入力が行われたと判断した場合、CPU51は、通常ゲームの結果がプレーヤの負けであり、且つ、サイドBETが行われたことを示す信号であるサイドBET信号を、主制御部40に対して送信する(ステップS813)。
【0158】
次に、ステップS814において、CPU51は、ステップS715で主制御部40が送信する勝敗情報を受信する。
【0159】
次に、ステップS815において、CPU51は、サイドBET払出情報を主制御部40から受信する。サイドBET払出情報を受信すると、CPU51は、サイドBET払出情報に基づいたクレジットデータを、RAM52に記憶する。
【0160】
次に、ステップS816において、CPU51は、ステップS815において受信したサイドBET払出情報に基づいて、クレジットの払い出しを行う。
ステップS816の処理を実行した後、本サブルーチンを終了する。
図16の処理を実行するとき、マイクロコンピュータ55は、本発明におけるコントローラとして機能する。
【0161】
第4実施形態では、ゲーム装置1を用いてカードゲームを行う場合について説明したが、本発明においては、ゲーム装置を用いずにカードゲームを行う(例えば、実際にテーブルを囲んでバンカーとプレーヤが勝負する)こととしてもよい。この場合、以下の(a)〜(e)の段階を含むカードゲームのプレイ方法を採用することができる。(a)所定枚数のカードをプレーヤ用カードとしてプレーヤに配布するとともに、所定枚数のカードをバンカー用カードとしてバンカーに配布する段階と、(b)通常BETとは異なるサイドBETを行う段階と、(c)上記プレーヤ用カードからなるハンドと、上記バンカー用カードからなるハンドとを比較することにより、通常ゲームの結果を決定する段階と、(d)上記通常ゲームの結果がプレーヤの負けである場合、上記サイドBETが行われていることを条件に、上記プレーヤ用カードとは別に、所定数の追加カードをプレーヤに配布する段階と、(e)少なくとも上記プレーヤ用カードと上記追加カードとを用いて、追加ゲームの結果を決定する段階。ここで、上記追加ゲームは、上記追加カードに基づいてカードの強弱順が変更され、変更後のカードの強弱順に基づいて、上記プレーヤ用カードからなるハンドと、上記バンカー用カードからなるハンドとが対比されることにより、結果が決定されるゲームである。
【0162】
上記(a)〜(c)の段階については、第3実施形態における説明が妥当する。また、ステップS811〜ステップS813でステーション3によって行われる処理、及び、ステップS711〜ステップS713で主制御部40によって行われる処理は、上記(d)の段階を構成する。また、ステップS714で主制御部40によって行われる処理は、上記(e)の段階を構成する。
【0163】
以上、本発明に係る4つの実施形態について説明した。
各実施形態では、通常ゲームの結果がプレーヤの負けである場合にのみ、サイドBETに係るゲームが行われることとして説明したが、本発明において、追加ゲームの行われる条件は、これに限定されない。例えば、通常ゲームの結果がプレーヤの勝ちである場合又は引き分けである場合に、追加ゲームが行われることとしてもよい。
【0164】
また、各実施形態では、ディーラがバンカーを兼ねる場合について説明したが、本発明において、複数のプレーヤが参加する場合には、1のプレーヤがバンカーを務めることとしてもよい。
【0165】
また、第1実施形態及び第2実施形態では、ブラックジャックが行われる場合について説明し、第3実施形態及び第4実施形態では、パイガオポーカが行われる場合について説明したが、本発明において行われるカードゲームは、特に限定されない。本発明におけるプレーヤ用カード及びバンカー用カードの枚数についても、適宜設計変更可能である。
また、各実施形態では、トランプカードを用いる場合について説明したが、本発明におけるカード(プレーヤ用カード及びバンカー用カード)は、トランプカードに限定されず、例えば、タロットカードを用いることとしてもよい。
【0166】
また、各実施形態では、プレーヤがメインモニタ2及びステーションに備えられた液晶ディスプレイ10を視認しながらブラックジャック又はパイガオポーカを行う場合について説明したが、本発明におけるゲーム装置は、メインモニタ又は液晶ディスプレイ(ステーションに備えられるディスプレイ)のいずれかが備えられていればよい。このように構成する場合、ディーラ(バンカー)のカードとプレーヤのカードとをメインモニタ又はステーションのディスプレイに表示するように構成すればよい。
【0167】
また、本発明におけるサイドBETとしては、ブラックジャックにおけるインシュランスやカリビアン・スタッド・ポーカにおけるプログレッシブジャックポットのような公知のサイドBETを併用することも可能である。
【0168】
以上、本発明の実施形態を説明したが、具体例を例示したに過ぎず、特に本発明を限定するものではなく、各手段等の具体的構成は、適宜設計変更可能である。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
【0169】
また、上述した詳細な説明では、本発明をより容易に理解できるように、特徴的部分を中心に説明した。本発明は、上述した詳細な説明に記載する実施形態に限定されず、その他の実施形態にも適用することができ、その適用範囲は多様である。また、本明細書において用いた用語及び語法は、本発明を的確に説明するために用いたものであり、本発明の解釈を制限するために用いたものではない。また、当業者であれば、本明細書に記載された発明の概念から、本発明の概念に含まれる他の構成、システム、方法等を推考することは容易であると思われる。従って、請求の範囲の記載は、本発明の技術的思想の範囲を逸脱しない範囲で均等な構成を含むものであるとみなされなければならない。また、要約書の目的は、特許庁及び一般的公共機関や、特許、法律用語又は専門用語に精通していない本技術分野に属する技術者等が本出願の技術的な内容及びその本質を簡易な調査で速やかに判断し得るようにするものである。従って、要約書は、請求の範囲の記載により評価されるべき発明の範囲を限定することを意図したものではない。また、本発明の目的及び本発明の特有の効果を充分に理解するために、すでに開示されている文献等を充分に参酌して解釈されることが望まれる。
【0170】
上述した詳細な説明は、コンピュータで実行される処理を含むものである。以上での説明及び表現は、当業者が最も効率的に理解することを目的として記載している。本明細書では、1の結果を導き出すために用いられる各ステップは、自己矛盾がない処理として理解されるべきである。また、各ステップでは、電気的又は磁気的な信号の送受信、記録等が行われる。各ステップにおける処理では、このような信号を、ビット、値、シンボル、文字、用語、数字等で表現しているが、これらは単に説明上便利であるために用いたものであることに留意する必要がある。また、各ステップにおける処理は、人間の行動と共通する表現で記載される場合があるが、本明細書で説明する処理は、原則的に各種の装置により実行されるものである。また、各ステップを行うために要求されるその他の構成は、以上の説明から自明になるものである。
【図面の簡単な説明】
【0171】
【図1A】本発明の第1実施形態に係るゲーム装置が備える主制御部において実行される主制御部側処理を示すフローチャートである。
【図1B】本発明の第1実施形態に係るゲーム装置が備える主制御部において実行される主制御部側処理を示すフローチャートである。
【図2】本発明の第1実施形態に係るゲーム装置の外観構成を模式的に示す斜視図である。
【図3】ゲーム装置が備えるステーションの外観構成を模式的に示す斜視図である。
【図4】ゲーム装置が備える正面ディスプレイに表示される画像の一例を示す図である。
【図5】ステーションが備える液晶ディスプレイに表示される画像の一例を示す図である。
【図6】ゲーム装置の内部構成を示すブロック図である。
【図7】ゲーム装置が備えるステーションの内部構成を示すブロック図である。
【図8A】第1実施形態に係るステーションにおいて実行されるステーション側処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図8B】第1実施形態に係るステーションにおいて実行されるステーション側処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図9】第2実施形態に係る主制御部において実行される主制御部側処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図10】第2実施形態に係るステーションにおいて実行されるステーション側処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図11】第3実施形態に係るゲーム装置が備える正面ディスプレイに表示される画像の一例を示す図である。
【図12】第3実施形態に係るステーションが備える液晶ディスプレイに表示される画像の一例を示す図である。
【図13A】第3実施形態に係る主制御部において実行される主制御部側処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図13B】第3実施形態に係る主制御部において実行される主制御部側処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図14A】第3実施形態に係るステーションにおいて実行されるステーション側処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図14B】第3実施形態に係るステーションにおいて実行されるステーション側処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図15】第4実施形態に係る主制御部において実行される主制御部側処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図16】第4実施形態に係るステーションにおいて実行されるステーション側処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0172】
1 ゲーム装置
2 メインモニタ
3(3a、3b、3c、3d、3e) ステーション
10 液晶ディスプレイ
11 タッチパネル
12 操作ボタン
13 コイン投入口
14 紙幣投入口
15 コイン払出口
21 正面ディスプレイ
22 スピーカ
23 LED
41 CPU
42 RAM
43 ROM
51 CPU
52 RAM
53 ROM
95 タイマ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カードゲームのプレイ方法であり、
(a)所定枚数のカードをプレーヤ用カードとしてプレーヤに配布するとともに、所定枚数のカードをバンカー用カードとしてバンカーに配布する段階と、
(b)通常BETとは異なるサイドBETを行う段階と、
(c)前記プレーヤ用カードからなるハンドと、前記バンカー用カードからなるハンドとを比較することにより、通常ゲームの結果を決定する段階と、
(d)前記通常ゲームの結果がプレーヤの負けである場合、前記サイドBETが行われていることを条件に、前記プレーヤ用カードとは別に、所定数の追加カードをプレーヤに配布する段階と、
(e)少なくとも前記プレーヤ用カードと前記追加カードとを用いて、追加ゲームの結果を決定する段階と
を含む。
【請求項2】
請求項1に記載のカードゲームのプレイ方法であって、
前記追加ゲームは、前記プレーヤ用カードと前記追加カードとの対比により結果が決定されるゲームである。
【請求項3】
請求項1に記載のカードゲームのプレイ方法であって、
前記追加ゲームは、前記プレーヤ用カードと前記追加カードとからなるハンドにより結果が決定されるゲームである。
【請求項4】
請求項1に記載のカードゲームのプレイ方法であって、
前記追加ゲームは、前記プレーヤ用カードのいずれかが前記追加カードに置換され、置換後のカードからなるハンドにより結果が決定されるゲームである。
【請求項5】
請求項1に記載のカードゲームのプレイ方法であって、
前記追加ゲームは、前記追加カードに基づいてカードの強弱順が変更され、変更後のカードの強弱順に基づいて、前記プレーヤ用カードからなるハンドと、前記バンカー用カードからなるハンドとが対比されることにより、結果が決定されるゲームである。
【請求項6】
下記構成を備えるゲーム装置であり、
複数のカードを表示することが可能なディスプレイと、
入力装置と、
以下(a)〜(e)の処理を実行するようにプログラムされたコントローラとを備える。
(a)所定枚数のプレーヤ用カードと、所定枚数のバンカー用カードとを前記ディスプレイに表示する処理、
(b)前記入力装置からの、通常BETとは異なるサイドBETの入力を受け付ける処理、
(c)前記プレーヤ用カードからなるハンドと、前記バンカー用カードからなるハンドとを比較することにより、通常ゲームの結果を決定する処理、
(d)前記通常ゲームの結果がプレーヤの負けである場合、前記サイドBETが行われていることを条件に、前記プレーヤ用カード及び前記バンカー用カードとは別に、所定数の追加カードを前記ディスプレイに表示する処理、並びに、
(e)少なくとも前記プレーヤ用カードと前記追加カードとを用いて、追加ゲームの結果を決定する処理。
【請求項7】
請求項6に記載のゲーム装置であって、
前記追加ゲームは、前記プレーヤ用カードと前記追加カードとの対比により結果が決定されるゲームである。
【請求項8】
請求項6に記載のゲーム装置であって、
前記追加ゲームは、前記プレーヤ用カードと前記追加カードとからなるハンドにより結果が決定されるゲームである。
【請求項9】
請求項6に記載のゲーム装置であって、
前記追加ゲームは、前記プレーヤ用カードのいずれかが前記追加カードに置換され、置換後のカードからなるハンドにより結果が決定されるゲームである。
【請求項10】
請求項6に記載のゲーム装置であって、
前記追加ゲームは、前記追加カードに基づいてカードの強弱順が変更され、変更後のカードの強弱順に基づいて、前記プレーヤ用カードからなるハンドと、前記バンカー用カードからなるハンドとが対比されることにより、結果が決定されるゲームである。

【図1A】
image rotate

【図1B】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8A】
image rotate

【図8B】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13A】
image rotate

【図13B】
image rotate

【図14A】
image rotate

【図14B】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate


【公開番号】特開2008−212660(P2008−212660A)
【公開日】平成20年9月18日(2008.9.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−28154(P2008−28154)
【出願日】平成20年2月7日(2008.2.7)
【出願人】(507332387)アルゼゲーミングアメリカインク (176)
【Fターム(参考)】